JP4252997B2 - バックアップ方法 - Google Patents
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Description
本発明のバックアップ方法は、パスワードによる認証を行わないとデータの内容を操作することが出来ないセキュリティ媒体システムにおけるバックアップ方法であって、バックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDに、バックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDに含まれる固有のIDを格納するステップと、バックアップ先の媒体とバックアップ元の媒体との対応付けを、バックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDと、バックアップ元の媒体のセキュリティIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDとを照合することによって、行うステップとを備えることを特徴とする。
図1において、1は、ホストPC、2はセキュリティMOドライブ、3は、バックアップ元セキュリティMOディスク、4は、バックアップ先セキュリティMOディスクである。
図2において、セキュリティMOディスクは、Security Media ID(以下、セキュアID)、認証用パスワード、通常データ領域から構成される。通常データ領域は、初期化(フォーマット)されることで、PCからファイルを読み書きできるようになる。セキュリティMOディスクで通常データ領域を書き込みするためには4種類ある認証用パスワードの内の一つで認証されていなければならない。認証用パスワードには、読み書き用のR/Wパスワード、読み取り専用のReadパスワード、媒体の一部にのみアクセスが許されるLBAパスワード、及び、パスワードを忘れたとき、媒体の内容の参照のみが出来るようにするための管理者用パスワードがある。
セキュアIDは、セキュリティMOドライブによりディスクに書き込まれる512バイトの値である。一旦書き込まれたセキュアIDは、値を削除したり変更したりすることはできない。セキュアIDの先頭から64バイトは、セキュリティMOドライブにより自動生成される値が使用される。これを固有IDと呼ぶ。固有IDは、MOドライブのシリアル番号と、そのドライブで作成したセキュリティMOディスクのシリアル番号を使用するため、固有ID部分が複数のセキュリティMOディスク間で重複する可能性は低い。固有ID以外の448バイトは、プログラムにより自由な値を使用することができる。これをユーザ定義IDと呼ぶ。固有ID部分が複数のセキュリティMOディスク間で重複した場合でも、ユーザ定義IDが重複しない限り、セキュアIDのユニーク性は保たれる。ユニーク性を保つ例として、ユーザ定義IDの内の8バイトを作成したタイムスタンプの値とする方法がある。この8バイトと64バイトの固有IDとを合わせた72バイトの値はユニーク性が保たれているということができる。また、セキュアIDは、認証用パスワードで認証されていなくても、読み出すことができる。
セキュリティMOディスクのバックアップを行うに際し、別のMOディスクに自ディスクのセキュアIDを書き込み、セキュリティMOディスクとして使用する。セキュアIDを作成する場合、ユーザ定義IDの内の64バイトにバックアップ元の固有IDを使用する。例えば、図4のように、バックアップ先ディスクの固有IDに続く64バイト(ユーザ定義IDの先頭から64バイト)にバックアップ元の固有IDを使用する。
固有IDは、セキュアID設定時にドライブにより自動的に書き込まれるが、セキュアID設定時にユニークな特定IDをユーザ定義領域の決められた位置に書き込み、バックアップ先にはバックアップ元の特定IDをユーザ定義領域の決められた位置に書き込むことことでも実現できる。特定IDとしては、ウィンドウズ(登録商標)のGUIDなどを使うことが出来る。
ステップS10において、バックアップ元のセキュアIDを取得する。ステップS11において、バックアップ元のセキュアID(SrcID)を抜き出し、ステップS12で、バックアップ元のディスクをセキュリティディスクドライブから排出する。ステップS13において、ユーザがセキュリティディスクドライブにバックアップ先を挿入し、ステップS14において、バックアップ先のセキュアIDを取得する。ステップS15において、バックアップ先セキュアIDより、予め設定されたバックアップ元の固有ID(TrgID)を抜き出し、ステップS16において、SrcIDとTrgIDとを比較する。ステップS17において、SrcIDとTrgIDが一致するか否かを判断する。一致しない場合には、ステップS12に戻る。ステップS17で、一致すると判断された場合には、ステップS18において、バックアップ処理を開始する。バックアップ処理が終了すると、処理を終了する。ここのバックアップ処理は、通常のセキュアディスクのバックアップ処理と同様であり、従来の技術となるので、特に説明しない。
まず、ステップS20において、バックアップ元のセキュアIDを取得する。ステップS21においては、セキュアIDの固有ID(SrcID)を抜き出し、ステップS22において、バックアップ元のディスクをセキュリティディスクドライブから排出する。ステップS23において、ユーザが、バックアップ先として使用する媒体をセキュリティディスクドライブに挿入し、ステップS24において、バックアップ先のセキュアIDを設定する。このとき、セキュアIDのユーザ定義領域にSrcIDを書き込み、処理を終了する。
ステップS30において、バックアップ元のセキュアIDを取得し、ステップS31において、セキュアIDの特定ID(SrcID)を抜き出し、ステップS32において、バックアップ元のディスクを排出する。ステップS33において、ユーザがバックアップ先ディスクを挿入し、ステップS34において、バックアップ先のセキュアIDを取得し、ステップS35において、バックアップ先セキュアIDより、予め設定されたバックアップ元特定ID(TrgID)を抜き出し、ステップS36において、SrcIDとTrgIDを比較する。ステップS37において、一致しなかった場合には、ステップS32に戻り、ステップS37において、一致した場合には、ステップS38において、バックアップ処理を開始し、バックアップ処理が終わると、全体の処理を終了する。
ステップS40において、ユーザがバックアップ元として使用する媒体をセキュリティディスクドライブに挿入する。ステップS41において、バックアップ元のセキュアIDを設定する。このとき、セキュアIDのユーザ定義領域にSrcIDを書き込み、処理を終了する。
ステップS45において、バックアップ元のセキュアIDを取得する。ステップS46において、セキュアIDの特定ID(SrcID)を抜き出す。ステップS47において、バックアップ元のディスクを排出し、ステップS48において、ユーザがバックアップ先として使用する媒体をセキュリティディスクドライブに挿入する。ステップS49において、バックアップ先のセキュアIDを設定し、セキュアIDのユーザ定義領域にSrcIDを書き込む。
ステップS50において、バックアップ元のセキュアIDを取得する。ステップS51において、識別子が本発明の実施形態のシステムを使用することを示しているか否か(システム識別子が正しく、方式識別子が特定ID用であるか否か)を判断する。ステップ51の判断がNOの場合には、処理を終了する。ステップS51の判断がYESの場合には、ステップS52において、セキュアIDの特定ID(SrcID)を抜き出し、ステップS53において、バックアップ元のディスクをセキュリティディスクドライブから排出する。ステップS54において、ユーザがバックアップ先をセキュリティディスクドライブに挿入し、ステップS55において、バックアップ先のセキュアIDを取得する。ステップS56においては、バックアップ先のセキュアIDの識別子が本発明の実施形態のシステムを使用することを示しているか(システム識別子が正しく、方式識別子が特定ID用であるか否か)を判断する。ステップS56の判断がNOの場合には、処理を終了する。ステップS56の判断がYESの場合には、ステップS57において、バックアップ先セキュアIDより、予め設定されたバックアップ元特定ID(TrgID)を抜き出し、ステップS58において、SrcIDとTrgIDを比較する。ステップS59では、これらの一致が見られたかどうかを判断し、一致しない場合には、ステップS53に戻り、一致した場合には、ステップS60において、バックアップ処理を開始する。バックアップ処理が終わると、処理を終了する。
ステップS65において、ユーザがバックアップ元として使用する媒体をセキュリティディスクドライブに挿入する。ステップS66においては、バックアップ元のセキュアIDを設定する。このとき、セキュアIDのユーザ定義領域にSrcIDと方式識別子、システム用識別子を書き込んで、処理を終了する。
ステップS70において、バックアップ元のセキュアIDを取得し、ステップS71において、セキュアIDの特定ID(SrcID)を抜き出し、ステップS72において、セキュリティディスクドライブからディスクを排出する。ステップS73においては、ユーザがバックアップ先として使用する媒体をセキュリティディスクドライブに挿入し、ステップS74において、バックアップ先のセキュアIDを設定する。このとき、セキュアIDのユーザ定義領域にSrcIDと、方式識別子、システム用識別子を書き込んで処理を終了する。
Claims (8)
- パスワードによる認証を行わないと記憶媒体への情報の書込み又は読出しを行うことが出来ないセキュリティメディアシステムにおける前記記憶媒体の情報のバックアップを行うバックアップ方法において、
前記記憶媒体は、パスワードによる認証を行わなくても読み出せる格納領域にセキュリティメディアIDを格納しており、
前記セキュリティメディアシステムは、バックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDの格納領域からセキュリティメディアIDに含まれる固有のIDを取得し、バックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDの格納領域に、前記バックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDに含まれる固有のIDを格納するステップと、
前記セキュリティメディアシステムは、バックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDと、バックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDを、それぞれのセキュリティメディアIDの格納領域から取得し、バックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDとバックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDを照合するステップと、
前記セキュリティメディアシステムは、前記照合結果に基づいてバックアップ先の媒体に情報のバックアップを行うステップと、
を備えることを特徴とするバックアップ方法。 - 前記固有のIDとして、バックアップ元に一意に与えられる特定IDを使用し、該特定IDをバックアップ元媒体とバックアップ先媒体のセキュリティメディアIDの格納領域に格納することを特徴とする請求項1に記載のバックアップ方法。
- 前記特定IDは、GUIDであることを特徴とする請求項2に記載のバックアップ方法。
- 前記バックアップ元とバックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDの格納領域に、前記バックアップ元の前記固有のIDがバックアップ先のセキュリティメディアIDに含まれていることを示す識別子を格納することを特徴とする請求項1に記載のバックアップ方法。
- 前記媒体は、ディスク媒体であることを特徴とする請求項1に記載のバックアップ方法。
- パスワードによる認証を行わないと記憶媒体への情報の書込み又は読出しを行うことが出来ないセキュリティメディアシステムにおいて、
前記記憶媒体は、パスワードによる認証を行わなくても読み出せる格納領域にセキュリティメディアIDを格納しており、
バックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDの格納領域からセキュリティメディアIDに含まれる固有のIDを取得し、バックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDの格納領域に、前記バックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDに含まれる固有のIDを格納する手段と、
バックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDと、バックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDを、それぞれのセキュリティメディアIDの格納領域から取得し、バックアップ先の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDとバックアップ元の媒体のセキュリティメディアIDに含まれるバックアップ元の媒体の固有のIDを照合する手段と、
前記照合結果に基づいてバックアップ先の媒体に情報のバックアップを行う手段と、
を備えることを特徴とするシステム。 - 請求項1記載のバックアップ方法を、情報処理装置に実現させるプログラム。
- 請求項1記載のバックアップ方法を情報処理装置に実現させるプログラムを格納する、情報処理装置読み取り可能な記録媒体。
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