JP4251055B2 - 筒内直噴cngエンジンの燃料噴射制御方法 - Google Patents

筒内直噴cngエンジンの燃料噴射制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、圧縮天然ガス(CNG:Compressed Natural Gas)を筒内に直接噴射する筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法に関し、更に詳しくは、インジェクタの体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタのシール性を確保することができる筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法に関する。
近年、エネルギー対策や環境対策等の観点から、自動車用内燃機関の燃料として圧縮天然ガス(CNG)を利用するとともに、その燃費の向上や出力向上を図るべく、筒内にCNG燃料を燃料噴射弁によって直接噴射し、成層リーン燃焼域を有する筒内直噴CNGエンジン(以下、適宜CNGエンジンと記す)の開発が盛んに行われており、種々の技術が提案されている。
ところで、このような筒内直噴CNGエンジンでは、CNG燃料ボンベ内の燃料の残量が低下すると燃料噴射が困難となり、一回の燃料補給で走行可能な航続距離が短くなるという課題がある。すなわち、直噴式のCNGエンジンにて圧縮行程で燃料噴射を行うためには、ポート噴射式のものに対し高い噴射圧が必要である。ところが、燃料ボンベ内の気体燃料の残量が少なくなると、燃料ボンベ内の燃料圧力が低下するため、CNGエンジンに高圧の燃料を供給することが困難となる。
このような課題が解決するために、種々の技術が提案されている。たとえば、CNG燃料圧力が基準圧力よりも小さい場合に、吸気弁の閉弁時期を早め、吸気行程または圧縮行程前半に燃料を筒内に噴射する技術(特許文献1参照)や、CNG燃料圧力が規定圧力よりも低下した場合に、吸気行程における筒内噴射に切り替える技術(特許文献2参照)等である。
このような従来技術は、CNG燃料圧力が基準圧力よりも小さくなった場合でも、筒内噴射用のインジェクタのシール性が常に確保されていることが前提となっている。
特開2000−328997号公報 特開2003−28006号公報
しかしながら、図24に示すように、インジェクタ23は、燃料噴射圧Paと燃焼圧Pbの差圧ΔPが、シール限界圧Pc以下になると、シール性が確保できなくなり、燃焼ガスがインジェクタ23内部に進入(逆流)し易くなる。その結果、インジェクタ23内部へのデポジット堆積等により、燃料流量の低下やインジェクタ23の破壊が起こる可能性がある。ここで、図24は、インジェクタに加わる圧力を示す説明図である。
このような不都合が起こらないように、インジェクタ23を最適設計する場合には、インジェクタ23内部のバルブ(図示せず)を噴射口側に付勢するためのスプリング(図示せず)の荷重を強くする必要があり、このように設計すると、以下のような課題が生じてしまう。
すなわち、上記スプリング荷重を強化したインジェクタ23を駆動させるためには、大
きな駆動力が必要となり、電磁コイル(図示せず)も大きくする必要があるので、必然的に体格が大きくなり、CNGエンジンへの搭載上問題となる。これは、CNGエンジンは、コスト面の制約によりベースとなるガソリンエンジンから大幅な設計変更ができないという実情があるため、インジェクタを搭載する上でその体格を大型化できないからである。
また、インジェクタのバルブシート部(図示せず)への上記バルブによる衝撃荷重も増えるため、当該バルブシート部が摩耗し易くなる。特に、燃料が気体であるため、液体燃料の場合のようにバルブシート部の潤滑性を確保することが困難となる。更に、上記電磁コイルに大きな駆動力が必要なことから、応答性やダイナミックレンジを確保することが困難となる。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インジェクタの体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタのシール性を確保することができる筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明の請求項1に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、前記CNG燃料を筒内に噴射する筒内噴射用インジェクタと、前記CNG燃料ボンベから前記筒内噴射用インジェクタに供給される前記CNG燃料の圧力を所定の噴射圧まで減圧するレギュレータと、前記CNG燃料の噴射圧を検出する燃料噴射圧検出手段とを備え、エンジンの運転条件に応じて成層リーン燃焼と均質燃焼とを切り替え可能に構成された筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法において、前記エンジンの運転条件に基づいて把握される最大燃焼圧と現時点での前記燃料噴射圧との差圧が限界噴射圧以下に低下した場合には、前記筒内噴射用インジェクタを保護するための燃料噴射制御であるインジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替え、前記インジェクタ保護用燃料噴射制御は、燃焼圧を目標燃焼圧に低下させることを特徴とするものである。
また、この発明の請求項に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、請求項に記載の発明において、点火時期を変更することにより前記燃焼圧を前記目標燃焼圧に低下させることを特徴とするものである。
また、この発明の請求項に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、請求項に記載の発明において、空燃比を変更することにより前記燃焼圧を前記目標燃焼圧に低下させることを特徴とするものである。
また、この発明の請求項に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、請求項に記載の発明において、前記筒内直噴CNGエンジンは、更に排気通路に排気を浄化する排気浄化触媒と、当該排気浄化触媒の上流に設けられ排気温度を検出する排気温度センサとを備え、前記インジェクタ保護用燃料噴射制御の実行中に前記排気温度センサの検出値が許容値を超えた場合には、前記排気温度が前記許容値を超えないように点火時期を進角してその角度で固定し、その後、前記燃焼圧が前記目標燃焼圧に低下していない場合には、所定の優先順位にしたがって他の燃焼パラメータを変更することにより前記燃焼圧を前記目標燃焼圧に低下させることを特徴とするものである。
また、この発明の請求項に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、請求項に記載の発明において、前記筒内直噴CNGエンジンは、更に吸気通路に電子制御スロットルを備え、前記燃焼圧と現運転条件での前記燃料噴射圧との差圧が限界差圧を超えていると判断された場合には、前記限界差圧から求めた現回転数での許容燃焼圧となる吸気管圧力まで前記電子制御スロットルを絞ることを特徴とするものである。
また、この発明の請求項7に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記筒内直噴CNGエンジンは、前記筒内噴射用インジェクタを各気筒毎に二つ備え、一方の前記筒内噴射用インジェクタを前記限界噴射圧で一定に保った状態で停止するとともに、他方の前記筒内噴射用インジェクタにより前記インジェクタ保護用燃料噴射制御を実施することを特徴とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明の請求項8に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、前記CNG燃料を筒内に噴射するCNG筒内噴射用インジェクタと、ガソリンを筒内に噴射するガソリン筒内噴射用インジェクタまたは前記CNG燃料と前記ガソリンのいずれかを吸気ポートに噴射する吸気ポート噴射用インジェクタと、前記CNG燃料ボンベから前記CNG筒内噴射用インジェクタに供給される前記CNG燃料の圧力を所定の噴射圧まで減圧するレギュレータと、前記CNG燃料の噴射圧を検出する燃料噴射圧検出手段とを備え、エンジンの運転条件に応じて成層リーン燃焼と均質燃焼とを切り替え可能に構成された筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法において、前記エンジンの運転条件に基づいて把握される最大燃焼圧と現時点での前記燃料噴射圧との差圧が限界噴射圧以下に低下した場合には、前記CNG筒内噴射用インジェクタを保護するための燃料噴射制御であるインジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替え、前記インジェクタ保護用燃料噴射制御は、前記CNG筒内噴射用インジェクタを停止するとともに、前記ガソリン筒内噴射用インジェクタまたは前記吸気ポート噴射用インジェクタを作動させることを特徴とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明の請求項に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、前記CNG燃料を筒内に噴射する筒内噴射用インジェクタと、前記CNG燃料ボンベから前記筒内噴射用インジェクタに供給される前記CNG燃料の圧力を所定の噴射圧まで減圧するレギュレータと、前記CNG燃料の噴射圧を検出する燃料噴射圧検出手段とを備え、エンジンの運転条件に応じて成層リーン燃焼と均質燃焼とを切り替え可能に構成された筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法において、前記筒内直噴CNGエンジンは、前記レギュレータから前記各筒内噴射用インジェクタが接続されるデリバリパイプまでの燃料供給経路を2系統として両経路にそれぞれ遮断弁を備え、この一方の遮断弁を常時開弁する常開遮断弁とし、他方の遮断弁を常時閉弁する常閉遮断弁とするとともに当該常閉遮断弁の下流に非常用加圧ポンプを備え、前記エンジンの運転条件に基づいて把握される最大燃焼圧と現時点での前記燃料噴射圧との差圧が限界噴射圧以下に低下した場合には、前記筒内噴射用インジェクタを保護するための燃料噴射制御であるインジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替え、前記インジェクタ保護用燃料噴射制御は、前記常閉遮断弁を開弁するとともに、前記非常用加圧ポンプを作動させ、更に前記常開遮断弁を閉弁することにより、前記燃料噴射圧を増圧することを特徴とするものである。
また、この発明の請求項に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、請求項1〜8のいずれか一つに記載の発明において、前記インジェクタ保護用燃料噴射制御が開始されたことを運転者に警告する一方、所定条件が満たされた段階で前記エンジンを停止することを特徴とするものである。
また、この発明の請求項10に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、請求項1〜のいずれか一つに記載の発明において、現時点での前記燃料噴射圧が目標燃焼圧よりも低下した場合には、前記インジェクタ保護用燃料噴射制御が実行される前に、前記CNG燃料の残量が少ない場合の燃焼制御を実行することを特徴とするものである。
この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項1)によれば、インジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替えるので、インジェクタの体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタのシール性を確保することができる。したがって、エンジンの大幅な設計変更を回避できるのでコストダウンを図ることができるとともに、インジェクタ内部への燃焼ガスの逆流等を抑制でき、デポジット堆積等による流量低下や破壊を抑制することができる。また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項1)によれば、燃焼圧は、種々の燃焼パラメータに基づいて制御できるため、そのエンジン構成に合った種々の制御を選択することができ、制御設計の自由度を広げることができる。
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項)によれば、比較的制御のし易い点火時期を変更することで、効率良く燃焼圧を目標燃焼圧に低下させることができる。
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項)によれば、比較的制御のし易い空燃比を変更することで、効率良く燃焼圧を目標燃焼圧に低下させることができる。
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項)によれば、燃焼圧を下げることにより排気温度の上昇を精密に抑制することができるので、燃焼圧を目標燃焼圧に容易かつ迅速に低下させることができるとともに、排気温度が過度に上昇するのを抑制でき、排気浄化触媒がダメージを受けるのを抑制できる。
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項)によれば、電子制御スロットルを絞ることにより出力を容易に低下させることができ、燃焼圧を限界燃焼圧まで容易に低下させることができる。
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項7)によれば、一方の筒内噴射用インジェクタの作動を停止するとともに、燃料残圧が回復するまで他方のインジェクタのみでインジェクタ保護制御をしながら運転するので、エンジンを停止することなく、インジェクタのシール性を確保することができる。
この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項8)によれば、インジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替えるので、インジェクタの体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタのシール性を確保することができる。したがって、エンジンの大幅な設計変更を回避できるのでコストダウンを図ることができるとともに、インジェクタ内部への燃焼ガスの逆流等を抑制でき、デポジット堆積等による流量低下や破壊を抑制することができる。また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項8)によれば、一方の筒内噴射用インジェクタの作動を停止するとともに、燃料残圧が回復するまで他方のインジェクタのみでインジェクタ保護制御をしながら運転するので、エンジンを停止することなく、インジェクタのシール性を確保することができる。
この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項6)によれば、インジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替えるので、インジェクタの体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタのシール性を確保することができる。したがって、エンジンの大幅な設計変更を回避できるのでコストダウンを図ることができるとともに、インジェクタ内部への燃焼ガスの逆流等を抑制でき、デポジット堆積等による流量低下や破壊を抑制することができる。また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項)によれば、2系統の燃料供給経路を二つの遮断弁により切り替えて非常用加圧ポンプを作動させることにより、燃料噴射圧を増圧することができるので、インジェクタのシール性を確保することができる。
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項)によれば、インジェクタのシール性を確実に保護することができる。また、部品点数も増加しないので、コストアップを回避することができる。
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法(請求項10)によれば、ガソリン燃料を併用するバイフューエルエンジンにこの発明を適用した場合を除き、運転できない領域が発生する時間を最小限に抑制できるので、インジェクタ保護用燃料噴射制御が実行されるまでの間、CNG残燃料を節約して航続距離を伸ばすことができる。
以下に、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図2は、この発明の実施例1に係る筒内直噴CNGエンジンの概略構成を示す断面図で
ある。なお、以下の説明において、すでに説明したものと同一もしくは相当するものには、同一の符号を付して重複説明を省略または簡略化する。
図2に示すように、CNGエンジン10は、インジェクタ(筒内噴射用インジェクタ)23によってCNG燃料を燃焼室10aに直接噴射する直噴式であり、通常の直噴式のガソリンエンジンの構成とほぼ同様に構成されている。
すなわち、CNGエンジン10の燃焼室10aは、シリンダボア11とシリンダヘッド13とシリンダボア11内に往復動自在に配設されたピストン12とによって構成されている。また、ピストン12の頂面の吸気側部分には、成層燃焼を成立させるために凹状のキャビティ12aが形成されている。
この燃焼室10aのほぼ中央には、点火プラグ14が配設されている。また、燃焼室10aを臨む吸気ポート15には吸気弁16が配設され、燃焼室10aを臨む排気ポート18には排気弁20が配設されている。また、燃焼室10aの吸気弁16近傍には、CNG燃料を燃焼室10aに直接噴射する内開弁式のインジェクタ23が配設されている。
なお、上述したように、CNGエンジン10は、基本的には通常の直噴式のガソリンエンジンと同様の構成となっているが、CNG燃料を供給できるようにするために、燃料供給系統の構成が当該ガソリンエンジンの場合と異なっている。すなわち、CNGエンジン10のシステムは、図示例を省略するが、CNG燃料を高圧状態で貯蔵するためのCNG燃料ボンベや、このボンベ内の圧力や温度を検出するセンサを備えている。
また、このCNG燃料ボンベから圧送されてきたCNG燃料を各インジェクタ23に分配するデリバリパイプ、このデリバリパイプ内の圧力や温度を検出するセンサ、上記CNG燃料ボンベから上記デリバリパイプに圧送されてくるCNG燃料を所定圧力に減圧調整するための高圧レギュレータ等を備えている。この高圧レギュレータの調整圧は、燃料噴射圧であり、当該レギュレータ固有の値である。
以上のように構成されたCNGエンジン10の点火プラグ14、吸気弁16、排気弁20、インジェクタ23等の基本制御等すべての制御は、エンジン回転数、スロットル開度、エンジン冷却水温、上記デリバリパイプ内やCNG燃料ボンベ内の燃料圧力・温度、上記高圧レギュレータの圧力等の各種センサ情報等に基づいて、図示しない電子制御装置(ECU)によって実行される。
なお、本実施例1では、上述した図2に示すCNGエンジン10を基本構成として説明するが、図3に示すように、2つの筒内直噴用のインジェクタ23,24を備えた2つの筒内直噴用のインジェクタ23,24を備えた構成や、図4に示すように、筒内直噴用のインジェクタ23および吸気ポート噴射用のインジェクタ25を備えた構成について本発明を適用することも可能である。
ここで、図3は、2つの筒内直噴用のインジェクタを備えたCNGエンジンの概略構成を示す断面図、図4は、筒内直噴用のインジェクタおよび吸気ポート噴射用のインジェクタを備えたCNGエンジンの概略構成を示す断面図である。
すなわち、上記構成を更に詳しく説明すると、図3に示す構成では、2つのインジェクタ23,24を、ともにCNG燃料噴射用に用いるエンジン構成と、いずれか一方のインジェクタを、ガソリン噴射用またはCNG燃料噴射用に用いるバイフューエルエンジンの構成とを採ることができる。
また、図4に示す構成では、2つのインジェクタ23,25を、ともにCNG燃料噴射用に用いるエンジン構成と、インジェクタ23をCNG燃料噴射用に用い、かつインジェクタ25をガソリン噴射用に用いるバイフューエルエンジンの構成を採ることができる。
ところで、図24を用いて上述したように、インジェクタ23は、燃料噴射圧Paと燃焼圧Pbの差圧ΔPが、シール限界圧Pc以下になると、シール性が確保できなくなり、燃焼ガスがインジェクタ23内部に進入(逆流)し易くなる。その結果、インジェクタ23内部へのデポジット堆積等により、燃料流量の低下やインジェクタ23の破壊が起こる可能性がある。
このような不都合が起こらないように、インジェクタ23の最適設計が可能であるならば、本発明は必要ない。しかしながら、それにはインジェクタ23内部のバルブ(図示せず)を噴射口側に付勢するためのスプリング(図示せず)の荷重を強くする必要があり、以下のような障害が生じてしまう。
すなわち、上記スプリング荷重を強化したインジェクタ23を駆動させるためには、大きな駆動力が必要となり、電磁コイル(図示せず)も大きくする必要があるので、必然的に体格が大きくなり、CNGエンジン10への搭載上問題となる。これは、CNGエンジン10は、コスト面の制約によりベースとなるガソリンエンジンから大幅な設計変更ができないという実情があるため、インジェクタを搭載する上でその体格を大型化できないからである。
また、インジェクタ23のバルブシート部(図示せず)への上記バルブによる衝撃荷重も増えるため、当該バルブシート部が摩耗し易くなる。特に、燃料が気体であるため、液体燃料の場合のようにバルブシート部の潤滑性を確保することが困難となる。更に、上記電磁コイルに大きな駆動力が必要なことから、応答性やダイナミックレンジを確保することが困難となる。
以上のような障害が生じるため、通常設計のインジェクタ23を用いた場合であっても、デポジット堆積等による流量低下や破壊等の問題が起こらないようにするために、本発明に係る以下の制御が必要となる。なお、上記高圧レギュレータによる減圧調整が可能な時(通常時)には、この問題が生じないように、インジェクタ23の設計あるいはCNGエンジン10の適合ができていることが前提である。
つぎに、この発明に係る基本的な燃料噴射制御方法について図1に基づいて説明する。ここで、図1は、本発明に係る基本的な燃料噴射制御方法を示すフローチャートである。図1に示すように、CNGエンジン10を始動したら、先ず、インジェクタ23の燃料噴射圧が目標燃焼圧(図示しないレギュレータによる調整後の圧力)よりも低いか否かを判断することにより、図示しないCNG燃料ボンベの燃料残量が少ないか否かを判断する(ステップS11)。なお、この判断の際には、気体燃料であるため、所定の温度補正をして理想状態で判断する。
燃料噴射圧が目標燃焼圧を越える場合は(ステップS10否定)、図示しないレギュレータにより一定圧力で調圧されており、予め設定された適合値に基づいて制御されているので、そのまま通常の燃焼制御を実施する(ステップS11)。なお、この通常制御の実施を終えたら、再びステップS10に戻り、燃料噴射圧が目標燃焼圧を越えるか否かを判断する。
一方、燃料噴射圧が目標燃焼圧よりも低い場合には(ステップS11肯定)、上記CNG燃料ボンベの燃料残量が少なくなっているので、ドライバーに燃料残量が少ないことを
警告して燃料補給を促すとともに(ステップS12)、燃料残量が少ない時の燃焼制御を実施する(ステップS13)。
この燃料残量が少ない時の燃焼制御は、基本的には均質燃焼となるように制御するものである。たとえば、燃料噴射圧が目標燃焼圧より低下した場合には、全域均質燃焼に切り替える一方、できるだけ圧縮行程で燃料噴射できるように、所定の噴射開始クランク角度を設定し、このクランク角度に基づいて燃料噴射する。
また、吸気行程噴射を実施して対処したり、吸気ポート噴射が可能なエンジン構成であれば、当該吸気ポート噴射を実施することにより対処する。また、上記CNG燃料ボンベの内圧を昇圧手段で昇圧することができる構成であれば、その昇圧制御によって対処することもできる。
このように燃料残量が少ない時の燃焼制御を行うことにより、運転できない領域が発生する時間を最小限に抑制できるので、後述するインジェクタ23の保護制御(ステップS16参照)が実行されるまでの間、CNG残燃料を節約して航続距離を伸ばすことができる。
つぎに、燃料噴射圧(Pa)が噴射限界圧(Pd)以下になったか否かを判断する(ステップS14)。ここで、噴射限界圧Pdは、図24に示したように、CNGエンジン10の最大の燃焼圧(筒内圧)Pbと、インジェクタ23固有のシール限界圧(燃料噴射圧)Pcとから求めた値である。なお、通常の運転では、この最大の燃焼圧(筒内圧)Pbにはほとんどならないので、これを基準に計算しても大きな問題はないが、ある程度安全率を考慮して計算することが好ましい。
燃料噴射圧が噴射限界圧以下になった場合には(ステップS14肯定)、早急にドライバーに燃料補給を促すために、そのまま運転を続行していると車両が停止する虞がある旨を警告するとともに、今後は非常時におけるインジェクタ23保護のための制御を実施するので、トルクダウンや運転できない領域が発生する可能性がある旨を表示(警告)する(ステップS15)。
なお、上記ステップS14における燃料噴射圧の判断と、上記ステップS15における警告は、最大燃焼圧から想定した最悪のケースであり、つぎのステップS16のインジェクタ23の保護制御の実行を開始するという意味合いである。このインジェクタ23の保護制御を実際に実行するか否かの判断は、ステップS16のサブルーチン内で判断することとなる(たとえば、後述する図5に示すステップS22の判断ステップ)。
そして、つぎにインジェクタ23を保護するために、後述する各種のインジェクタ23の保護制御(インジェクタ保護用燃料噴射制御)を実行する(ステップS16)。このインジェクタ23の保護制御を終えたら、再びステップS10に戻り、燃料噴射圧が目標燃焼圧を越えるか否かを判断する。
以上の制御(ステップS10〜S16)が、本発明の基本制御である。以下、ステップS16のインジェクタ23の保護制御の内容を具体的に説明する。
図5に示すように、本実施例1に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS21)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。すなわち、このサブルーチンは、点火時期を変更することにより燃焼圧を目標燃焼圧に低下させる制御方法である。ここで、図5は、この発明の実施例1に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。
先ず、図6に示すような、予め吸気管圧とエンジン回転数で整理され、図示しない電子制御装置(ECU)内に格納された燃料噴射圧毎の燃焼圧マップから、現運転条件(たとえば、エンジン負荷、回転数)での燃焼圧を推定する(ステップS22)。ここで、図6は、吸気管圧とエンジン回転数で整理された燃料噴射圧毎の燃焼圧の一例を示すマップである。
つぎに、上記ステップS22で推定された燃焼圧と現状の燃料噴射圧との差圧が、インジェクタ23の固有の限界圧を超えているか否かを判断し、インジェクタ23の保護制御の必要性を判断する(ステップS23)。この場合、所定の安全率を考慮して判断することが好ましい。
そして、上記差圧が上記限界圧を超えている場合には(ステップS23肯定)、インジェクタ23の保護制御が必要と判断されるので、燃焼圧をどの程度まで低下させればよいのかを上記限界圧から算出し、その目標燃焼圧を設定する(ステップS24)。
一方、上記差圧が上記限界圧を超えていない場合には(ステップS23否定)、インジェクタ23の保護制御は必要ないので、引き続き上記燃焼圧マップから、現運転条件での燃焼圧を推定し、これを監視する(ステップS22)。
つぎに、図7に示すような、予め適合値から点火時期を何度変化させれば最大筒内圧が何パーセント減衰するかを示すマップから、現燃焼圧を上記ステップS24で算出された目標燃焼圧に低下させるための点火時期変化量を算出する(ステップS25)。この場合、点火時期が進角側であるか遅角側であるかは、算出値の正負で判断するが、基本的には遅角である。ここで、図7は、点火時期変化量と燃焼圧減衰量との関係の一例を示すマップであり、このマップは予め図示しない電子制御装置(ECU)内に格納されている。
つぎに、上記ステップS25で算出された点火時期変化量に基づいて前記適合値から点火時期を変更し(ステップS26)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。これらの制御(ステップS12〜S16)は、ドライバーが車両に燃料を補給して燃料噴射圧が所定値に上昇する(ステップS10否定)まで一定時間毎に繰り返される。
なお、このサブルーチンでは、現状の油温や水温から補正された各種データは基本的に用いず、電子制御装置(ECU)内に格納されている理想的な値を用いて制御するものとする。これは、上記理想値の時が最も燃焼圧が高いと考えられ、この理想値をベースにして点火時期を設定すれば、最も安全率の高い値を得られるからである。したがって、このサブルーチンを実行しているときには、上記値は補正しない。
以上のように、この実施例1に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、点火時期を変更することにより燃焼圧を目標燃焼圧に低下させるので、インジェクタ23の体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタ23のシール性を確保することができる。
したがって、エンジンの大幅な設計変更を回避できるのでコストダウンを図ることができるとともに、インジェクタ23内部への燃焼ガスの逆流等を抑制でき、デポジット堆積等による流量低下や破壊を抑制することができる。
図8に示すように、本実施例2に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS31)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。すなわち、このサブル
ーチンは、空燃比(A/F)を変更することにより燃焼圧を目標燃焼圧に低下させる制御方法である。ここで、図8は、この発明の実施例2に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。
先ず、図6に示した燃料噴射圧毎の燃焼圧マップから、現運転条件(たとえば、エンジン負荷、回転数)での燃焼圧を推定する(ステップS32)。
つぎに、上記ステップS32で推定された燃焼圧と現状の燃料噴射圧との差圧が、インジェクタ23の固有の限界圧を超えているか否かを判断し、インジェクタ23の保護制御の必要性を判断する(ステップS33)。この場合、所定の安全率を考慮して判断することが好ましい。
そして、上記差圧が上記限界圧を超えている場合には(ステップS33肯定)、インジェクタ23の保護制御が必要と判断されるので、燃焼圧をどの程度まで低下させればよいのかを上記限界圧から算出し、その目標燃焼圧を設定する(ステップS34)。
一方、上記差圧が上記限界圧を超えていない場合には(ステップS33否定)、インジェクタ23の保護制御は必要ないので、引き続き上記燃焼圧マップから、現運転条件での燃焼圧を推定し、これを監視する(ステップS32)。
つぎに、図9に示すような、理論空燃比(ストイキ)からA/Fをどれだけ変化させれば最大筒内圧が何パーセント減衰するかを示すマップから、現燃焼圧を上記ステップS34で算出された目標燃焼圧に低下させるためのA/F変化量を算出する(ステップS35)。ここで、図9は、A/F変化量と燃焼圧減衰量との関係の一例を示すマップであり、このマップは予め図示しない電子制御装置(ECU)内に格納されている。
つぎに、上記ステップS35で算出されたA/F変化量に相当する噴射期間を適合値から変更(増量)し(ステップS36)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。これらの制御(ステップS12〜S16)は、ドライバーが車両に燃料を補給して燃料噴射圧が所定値に上昇する(ステップS10否定)まで一定時間毎に繰り返される。
なお、このサブルーチンでは、現状の油温や水温から補正された各種データは基本的に用いず、電子制御装置(ECU)内に格納されている基本的な値を用いて制御するものとする。これは、上記基本値の時が最も燃焼圧が高いと考えられ、この基本値をベースにして噴射期間を設定すれば、最も安全率の高い値を得られるからである。したがって、このサブルーチンを実行しているときには、上記値は補正しない。
以上のように、この実施例2に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、A/Fを変更することにより燃焼圧を目標燃焼圧に低下させるので、インジェクタ23の体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタ23のシール性を確保することができる。
したがって、エンジンの大幅な設計変更を回避できるのでコストダウンを図ることができるとともに、インジェクタ23内部への燃焼ガスの逆流等を抑制でき、デポジット堆積等による流量低下や破壊を抑制することができる。
図10に示すように、本実施例3に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS41)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。すなわち、このサブルーチンは、上記実施例1および上記実施例2で行った現状の燃焼圧の推定(図5のステ
ップS22、図8のステップS32参照)をせず、図11および図12に示す専用のマップデータに基づいて制御するものである。
ここで、図10は、この発明の実施例3に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャート、図11は、噴射圧に応じた専用のマップエリアの一例を示すマップ、図12は、選択されたマップエリア毎に定められた燃焼パラメータの一例を示すマップである。
先ず、図11に示したマップエリア選択用のマップから、現燃料噴射圧に対応するマップエリアを選択する(ステップS42)。そして、選択されたマップエリアには、図12に示すように、各燃焼パラメータ(たとえば、点火時期、噴射時期、噴射期間、可変バルブ開度等)毎に吸気管圧とエンジン回転数で整理されたマップデータが設定されており、このマップデータに基づいて運転制御され(ステップS43)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。これらの制御(ステップS12〜S16)は、ドライバーが車両に燃料を補給して燃料噴射圧が所定値に上昇する(ステップS10否定)まで一定時間毎に繰り返される。
上記マップデータは、予め実験等により求められており、運転条件によっては燃焼圧を下げる必要がない場合もあるので、このような場合には通常の燃焼制御時(図1に示したステップS11における制御時)と同様のマップデータが設定されていることとなる。このように制御することで、上記実施例1および上記実施例2の場合に比べて、判断制御ロジック(現状の燃焼圧の推定ロジック等)を大幅に低減できるので、所定の記憶容量を確保できれば、演算処理時間を更に短縮することができる。
以上のように、この実施例3に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、判断制御ロジックを大幅に低減した専用のマップデータに基づいて燃焼圧を目標燃焼圧に低下させるので、インジェクタ23の体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であっても、更に短時間でインジェクタ23のシール性を確保することができる。
図13に示すように、本実施例4に係るCNGエンジン10は、上記実施例1の図1で示したCNGエンジン10の各気筒の排気弁20の近傍に、筒内圧を測定するための燃焼圧センサ27を設けたものである。なお、この燃焼圧センサ27を一つの気筒に設けることもできる。
また、図14に示すように、本実施例4に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS51)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。ここで、図13は、燃焼圧センサを備えた筒内直噴CNGエンジンの概略構成を示す断面図、図14は、この発明の実施例4に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。
図14に示すように、先ず、燃焼圧センサ27により、現運転条件での燃焼圧を測定する(ステップS52)。つぎに、上記ステップS52で測定された燃焼圧と現状の燃料噴射圧との差圧が、インジェクタ23の固有の限界圧を超えているか否かを判断し、インジェクタ23の保護制御の必要性を判断する(ステップS53)。この場合、所定の安全率を考慮して判断することが好ましい。
そして、上記差圧が上記限界圧を超えている場合には(ステップS53肯定)、インジェクタ23の保護制御が必要と判断されるので、燃焼圧をどの程度まで低下させればよいのかを上記限界圧から算出し、その目標燃焼圧を設定する(ステップS54)。
一方、上記差圧が上記限界圧を超えていない場合には(ステップS53否定)、インジェクタ23の保護制御は必要ないので、引き続き燃焼圧センサ27により、現運転条件での燃焼圧を測定し、これを監視する(ステップS52)。
つぎに、現燃焼圧を上記ステップS54で算出された目標燃焼圧に低下させるために、上記実施例1〜実施例3で示した制御を利用して、燃料噴射制御に係るパラメータを変更する(ステップS55)。
たとえば、A/F変化量と燃焼圧減衰量との関係を示すマップに基づいて、現燃焼圧を目標燃焼圧に低下させるためのA/F変化量を算出し、このA/F変化量に相当する噴射期間を適合値から変更して運転する。
あるいは、現燃料噴射圧に対応するマップエリアから各燃焼パラメータ(たとえば、点火時期、噴射時期、噴射期間、可変バルブ開度等)のマップデータ最適値を選択し、このパラメータに変更して運転する。
つぎに、これら変更された各パラメータに基づいて運転された結果、現燃焼圧がいかなる値になっているかを燃焼圧センサ27により再度測定する。そして、測定された現燃焼圧が目標燃焼圧以下になったか否かを判断する(ステップS56)。現燃焼圧が目標燃焼圧以下になっていれば(ステップS56肯定)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。
一方、現燃焼圧が目標燃焼圧以下になっていなければ(ステップS56否定)、燃焼圧センサ27により再度測定された最新の現燃焼圧に基づいて、燃料噴射制御に係るパラメータを更に変更にし(ステップS57)、その変更したパラメータにより燃焼圧が目標燃焼圧以下になるまでフィードバック制御を行い(ステップS56)、現燃焼圧が目標燃焼圧以下になっていれば(ステップS56肯定)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。
この結果、更に精密な燃焼圧制御を実施することができる。これらの制御(ステップS12〜S16)は、ドライバーが車両に燃料を補給して燃料噴射圧が所定値に上昇する(ステップS10否定)まで一定時間毎に繰り返される。
なお、上記フィードバック制御において、上記実施例3の制御を利用してパラメータを変更する場合には、変更するパラメータの種類を固定して制御するか、あるいは複数のパラメータを変更する場合には当該パラメータ間で優先順位を付けて変更することができる。通常は、点火時期を変更するのが好ましい。また、排気温度が過度に上がらないように、上記パラメータに推定される所定のガード値を設けておく。
以上のように、この実施例4に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、更に精密な燃焼圧制御を実施することができるので、燃焼圧を目標燃焼圧に容易かつ迅速に低下させることができる。したがって、インジェクタ23の体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタ23のシール性を確保することができる。
本実施例5に係るCNGエンジン10は、図13に示した構成とほぼ同様であり、各気筒の排気弁20の近傍に、筒内圧を測定するための燃焼圧センサ27を設けたものである。なお、この燃焼圧センサ27を一つの気筒に設けることもできる。
また、図15に示すように、CNGエンジン10には、更に排気通路28に排気を浄化する三元触媒(排気浄化触媒)28と、この三元触媒28の上流に設けられ排気温度を検出する排気温度センサ30とを設けてある。
この排気温度センサ30は、所定の温度範囲を検出できる温度モニタ式のものや、あるいは一定温度以上の時にのみ感知する方式のものであってもよい。ここで、図15は、燃焼圧センサや排気温度センサ等を備えたCNGエンジンの要部を示す説明図である。
また、図16に示すように、本実施例5に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS61)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。ここで、図16は、この発明の実施例5に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。
図16に示すように、先ず、燃焼圧センサ27により、現運転条件での燃焼圧を測定する(ステップS62)。つぎに、上記ステップS62で測定された燃焼圧と現状の燃料噴射圧との差圧が、インジェクタ23の固有の限界圧を超えているか否かを判断し、インジェクタ23の保護制御の必要性を判断する(ステップS63)。この場合、所定の安全率を考慮して判断することが好ましい。
そして、上記差圧が上記限界圧を超えている場合には(ステップS63肯定)、インジェクタ23の保護制御が必要と判断されるので、燃焼圧をどの程度まで低下させればよいのかを上記限界圧から算出し、その目標燃焼圧を設定する(ステップS64)。
一方、上記差圧が上記限界圧を超えていない場合には(ステップS63否定)、インジェクタ23の保護制御は必要ないので、引き続き燃焼圧センサ27により、現運転条件での燃焼圧を測定し、これを監視する(ステップS62)。
つぎに、現燃焼圧を上記ステップS54で算出された目標燃焼圧に低下させるために、上記実施例1〜実施例3で示した制御を利用して、燃料噴射制御に係るパラメータを変更する(ステップS65)。
たとえば、A/F変化量と燃焼圧減衰量との関係を示すマップに基づいて、現燃焼圧を目標燃焼圧に低下させるためのA/F変化量を算出し、このA/F変化量に相当する噴射期間を適合値から変更して運転する。
あるいは、現燃料噴射圧に対応するマップエリアから各燃焼パラメータ(たとえば、点火時期、噴射時期、噴射期間、可変バルブ開度等)のマップデータ最適値を選択し、このパラメータに変更して運転する。
つぎに、これら変更された各パラメータに基づいて運転された結果、現燃焼圧がいかなる値になっているかを燃焼圧センサ27により再度測定する。そして、測定された現燃焼圧が目標燃焼圧以下になったか否かを判断する(ステップS66)。現燃焼圧が目標燃焼圧以下になっていれば(ステップS66肯定)、排気温度センサ30により測定された排気温度が所定の許容値以下か否かを判断する(ステップS68)。
一方、現燃焼圧が目標燃焼圧以下になっていなければ(ステップS66否定)、燃焼圧センサ27により再度測定された最新の現燃焼圧に基づいて、燃料噴射制御に係るパラメータを更に変更にし(ステップS67)、その変更したパラメータにより燃焼圧が目標燃焼圧以下になるまでフィードバック制御を行い(ステップS66)、現燃焼圧が目標燃焼圧以下になっていれば(ステップS66肯定)、排気温度センサ30により測定された排気温度が所定の許容値以下か否かを判断する(ステップS68)。
そして、排気温度が所定の許容値を超えた場合には(ステップS68否定)、排気温度が当該許容値を超えないように点火時期を進角してその角度で固定し(ステップS69)、再度、排気温度が所定の許容値以下に下がったか否かを判断する(ステップS70)。
排気温度が所定の許容値以下に下がっていなければ、許容値以下に下がるまで点火時期を進角する(ステップS70否定、ステップS69)。排気温度が所定の許容値以下に下がっているならば(ステップS70肯定)、再度、測定された現燃焼圧が目標燃焼圧以下になったか否かを判断する(ステップS71)。現燃焼圧が目標燃焼圧以下になっていれば(ステップS71肯定)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。
一方、現燃焼圧が目標燃焼圧以下になっていなければ(ステップS71否定)、燃焼圧センサ27により再度測定された最新の現燃焼圧に基づいて、点火時期以外の優先順位に基づいて別のパラメータを変更にし(ステップS72)、その別のパラメータにより排気温度が所定の許容値以下に下がり(ステップS70肯定)、かつ燃焼圧が目標燃焼圧以下になるまでフィードバック制御を行い(ステップS71肯定)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。
この結果、燃焼圧を下げることにより排気温度の上昇を精密に抑制することができる。これらの制御(ステップS12〜S16)は、ドライバーが車両に燃料を補給して燃料噴射圧が所定値に上昇する(ステップS10否定)まで一定時間毎に繰り返される。
以上のように、この実施例5に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、燃焼圧を下げることにより排気温度の上昇を精密に抑制することができるので、燃焼圧を目標燃焼圧に容易かつ迅速に低下させることができるとともに、排気温度が過度に上昇するのを抑制でき、三元触媒29がダメージを受けるのを抑制できる。
本実施例6に係るCNGエンジン10は、上記実施例1の図2に示した構成とほぼ同様であり、図示例を省略するが、更に吸気通路に電子制御スロットルを備えたものである。また、図17に示すように、本実施例6に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS71)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。ここで、図17は、この発明の実施例6に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。
先ず、上述した図6に示した燃料噴射圧毎の燃焼圧マップから、現運転条件(たとえば、エンジン負荷、回転数)での燃焼圧を推定する(ステップS72)。つぎに、上記ステップS72で推定された燃焼圧と現状の燃料噴射圧との差圧が、インジェクタ23の固有の限界圧を超えているか否かを判断し、インジェクタ23の保護制御の必要性を判断する(ステップS73)。この場合、所定の安全率を考慮して判断することが好ましい。
そして、上記差圧が上記限界圧を超えている場合には(ステップS73肯定)、インジェクタ23の保護制御が必要と判断されるので、燃焼圧をどの程度まで低下させればよいのかを上記限界圧から算出し、限界燃焼圧を設定する(ステップS74)。
一方、上記差圧が上記限界圧を超えていない場合には(ステップS73否定)、インジェクタ23の保護制御は必要ないので、引き続き上記燃焼圧マップから、現運転条件での燃焼圧を推定し、これを監視する(ステップS72)。
つぎに、上記ステップS74で設定した限界燃焼圧から求めた、現回転数での許容燃焼圧となる吸気管圧力まで、上記電子制御スロットルを絞る(ステップS75)。すなわち
、上記電子制御スロットルを絞ることにより出力を低下させ、燃焼圧を限界燃焼圧まで低下させるものである。
このように、電子制御スロットルを絞ったら、燃焼圧が限界燃焼圧まで低下するので、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。これらの制御(ステップS12〜S16)は、ドライバーが車両に燃料を補給して燃料噴射圧が所定値に上昇する(ステップS10否定)まで一定時間毎に繰り返される。
以上のように、この実施例6に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、上記電子制御スロットルを絞ることにより出力を低下させ、燃焼圧を限界燃焼圧まで低下させるので、インジェクタ23の体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタ23のシール性を確保することができる。
本実施例7に係るCNGエンジン10は、上記実施例4の図13に示した構成とほぼ同様であり、筒内圧を測定するための燃焼圧センサ27を備えるとともに、図示例を省略するが、更に吸気通路に電子制御スロットルを備えている。
また、図18に示すように、本実施例7に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS81)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。ここで、図18は、この発明の実施例7に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。
先ず、燃焼圧センサ27により、現運転条件での燃焼圧を計測する(ステップS82)。つぎに、上記ステップS52で計測された燃焼圧と現状の燃料噴射圧との差圧が、インジェクタ23の固有の限界圧を超えているか否かを判断し、インジェクタ23の保護制御の必要性を判断する(ステップS83)。この場合、所定の安全率を考慮して判断することが好ましい。
そして、上記差圧が上記限界圧を超えている場合には(ステップS83肯定)、インジェクタ23の保護制御が必要と判断されるので、燃焼圧をどの程度まで低下させればよいのかを上記限界圧から算出し、限界燃焼圧を設定する(ステップS84)。
一方、上記差圧が上記限界圧を超えていない場合には(ステップS83否定)、インジェクタ23の保護制御は必要ないので、引き続き燃焼圧センサ27により、現運転条件での燃焼圧を測定し、これを監視する(ステップS82)。
つぎに、上記ステップS84で設定した限界燃焼圧から求めた、現回転数での許容燃焼圧となる吸気管圧力まで、上記電子制御スロットルを絞る(ステップS85)。すなわち、上記電子制御スロットルを絞ることにより出力を低下させ、燃焼圧を限界燃焼圧まで低下させるものである。
このように、電子制御スロットルを絞って運転された結果、現燃焼圧がいかなる値になっているかを燃焼圧センサ27により再度測定する。そして、測定された現燃焼圧が上記限界燃焼圧以下になったか否かを判断する(ステップS86)。現燃焼圧が限界燃焼圧以下になっていれば(ステップS86肯定)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。
一方、現燃焼圧が限界燃焼圧以下になっていなければ(ステップS86否定)、限界燃焼圧以下になるまで上記電子制御スロットルを絞る(ステップS85)。これらの制御(
ステップS12〜S16)は、ドライバーが車両に燃料を補給して燃料噴射圧が所定値に上昇する(ステップS10否定)まで一定時間毎に繰り返される。
以上のように、この実施例7に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、燃焼圧センサ27からの燃焼圧データをフィードバックして上記電子制御スロットルを絞り、燃焼圧を低下させているので、更に精密な燃焼圧制御を実施することができる。したがって、インジェクタ23の体格を大型化することなく、燃料噴射圧と燃焼圧(筒内圧)との差圧が限界圧以下になった場合であってもインジェクタ23のシール性を確保することができる。
本実施例8では、1気筒につき複数(通常は2本)のインジェクタを有するCNGエンジンについて、インジェクタの保護制御を適用することを趣旨とするものである。以下、説明の便宜上、2本のインジェクタを有するCNGエンジンについて説明する。
2本のインジェクタのうち、1本はCNG燃料を筒内に噴射するインジェクタ(CNG筒内噴射用インジェクタ)23である。他の1本は、筒内直噴用のインジェクタであっても、吸気ポート噴射用インジェクタであってもよい。そして、この他の1本のインジェクタが噴射する燃料は、CNG燃料であってもガソリン燃料であってもよい。ガソリン燃料とする場合には、CNGエンジン10は、いわゆるバイフューエルエンジンとなる。
図19は、バイフューエルCNGエンジンの構成を示す模式図であり、他方のガソリン噴射用のインジェクタ24を筒内直噴式とした構成を示している。すなわち、図19に示すように、バイフューエルCNGエンジン10は、CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベ32と、ガソリン燃料を貯蔵するガソリンタンク37と、CNG燃料を筒内に噴射するインジェクタ(CNG筒内噴射用インジェクタ)23と、ガソリン燃料を筒内に噴射するインジェクタ(ガソリン筒内噴射用インジェクタ)24と、インジェクタ23にCNG燃料を分配するデリバリパイプ35と、インジェクタ24にガソリン燃料を分配するデリバリパイプ39とを備えている。
また、CNG燃料ボンベ32からインジェクタ24に至る燃料供給経路33には、CNG燃料の圧力を所定の噴射圧まで減圧するレギュレータ34と、デリバリパイプ35へのCNG燃料の供給を遮断する遮断弁36が設けられている。また、ガソリンタンク37からインジェクタ24に至る燃料供給経路38には、デリバリパイプ34にガソリン燃料を圧送するためのポンプが設けられている。
また、デリバリパイプ35には、CNG燃料の噴射圧を検出する圧力センサ(燃料噴射圧検出手段)35aと、温度を検出する温度センサ35bが設けられている。デリバリパイプ39には、ガソリン燃料の噴射圧を検出する圧力センサ39aと、温度を検出する温度センサ39bが設けられている。
また、図20に示すように、本実施例8に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS91)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。ここで、図20は、この発明の実施例8に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。
まず、インジェクタ23の保護制御を、上記図19に示したバイフューエルCNGエンジン10に適用する場合について説明する。図20に示すように、インジェクタ23を停止し、遮断弁36を閉じる(ステップS92)。そして、他方のインジェクタ24によりガソリン燃料を筒内に噴射し、CNGエンジン10を運転する(ステップS93)。
この場合には、遮断弁36が閉じられているので、インジェクタ23はCNG燃料の残量が少なくてもその影響を受けず、シール限界圧には余裕があるため、特にインジェクタ23の保護制御を実施しなくても、運転に支障がでることはない。
そして、ドライバーによりCNG燃料がCNG燃料ボンベ32に補給されたか否かを判断し(ステップS94)、補給されたならば(ステップS94肯定)、CNG燃料の噴射圧も回復しているので、遮断弁36を開いて(ステップS95)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。
また、CNG燃料の筒内直噴用のインジェクタ23の他に、CNG燃料噴射用のインジェクタを吸気ポート噴射用に用いる場合も、上記と同様の理由により、特にインジェクタ23の保護制御を実施しなくても、運転に支障がでることはない。
一方、2本のインジェクタをともに筒内直噴用に用いる場合、すなわち、図19において、ガソリンの供給系統をCNG燃料供給系に変更し、インジェクタ24をCNG燃料噴射用のインジェクタとした場合で図20に示すフローチャートに適用して考察すると、つぎのようになる。
すなわち、先ず、一方のインジェクタ23を閉じて限界噴射圧で一定に保ち、その後、遮断弁36を閉じることによってインジェクタ23の作動を停止する(ステップS92)。そして、他方のインジェクタ24のみでCNGエンジン10を運転する(ステップS93)。
このとき、インジェクタ24を保護するために、上記実施例1〜7で説明したインジェクタ保護制御を実行する。その際の圧力・温度データは、上記CNG燃料用に見立てたデリバリパイプ39に設けられた圧力センサ39a、温度センサ39bによって検出される。
そして、ドライバーによりCNG燃料がCNG燃料ボンベ32に補給されたか否かを判断し(ステップS94)、補給されたならば(ステップS94肯定)、CNG燃料の噴射圧も回復しているので、遮断弁36を開いて(ステップS95)、インジェクタ23の作動を開始し、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。
以上のように、この実施例8に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、CNGエンジン10が2本のインジェクタ23,24を備えている場合、一方の筒内直噴用のインジェクタ23の作動を停止するとともに、燃料残圧が回復するまで他方のインジェクタ24のみでインジェクタ保護制御をしながら運転するので、CNGエンジン10を停止することなく、両インジェクタ23,24のシール性を確保することができる。
図21は、CNGエンジンの構成を示す模式図であり、CNGエンジン10単体の構成は、上記実施例1の図2に示したものと同様である。異なるのは、燃料供給系統の構成である。
すなわち、CNGエンジン10のシステムは、レギュレータ34からインジェクタ23が接続されるデリバリパイプ35までの燃料供給経路33を2系統として両経路33,33にそれぞれ遮断弁42,43を備え、この一方の遮断弁42を常時開弁する第1遮断弁(常開遮断弁)とし、他方の遮断弁43を常時閉弁する第2遮断弁(常閉遮断弁)とするとともに、この第2遮断弁43の下流に非常用加圧ポンプ45を備えている。
また、図22に示すように、本実施例9に係るインジェクタ23の保護制御(ステップS101)は、上述したステップS16(図1参照)のサブルーチンである。ここで、図22は、この発明の実施例9に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。
先ず、第2遮断弁43を開くとともに、非常用加圧ポンプ45を作動させ(ステップS102)、更に第1遮断弁42を閉じる(ステップS103)。このように制御することで、インジェクタ23への燃料供給経路33は、非常用加圧ポンプ45のある経路となる。
この非常用加圧ポンプ45の加圧力を上記限界噴射圧に設定すれば、非常用加圧ポンプ45を作動させることにより、インジェクタ23の燃料噴射圧は保持され、そのシール性を確実に保護することができる。また、非常用加圧ポンプ45の作動により生じるエネルギー損失を最小限にするためにも、ポンプ加圧力を上記限界噴射圧に設定している。
つぎに、ドライバーによりCNG燃料がCNG燃料ボンベ32に補給されたか否かを判断し(ステップS104)、燃料補給されたならば(ステップS104肯定)、レギュレータ34の圧力により噴射圧を回復できるので、第1遮断弁42を開く(ステップS105)。
燃料補給されてないならば(ステップS104否定)、補給されるまで待機する。なお、燃料補給の有無は、CNG燃料ボンベ32内の圧力が所定値以上になったか否かをモニターすることにより判断できる。
そして、つぎに第2遮断弁43を閉じるとともに、非常用加圧ポンプ45の作動を停止し(ステップS106)、メインルーチン(図1のステップS16)に戻る。
以上のように、この実施例9に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、2系統の燃料供給経路33,33を遮断弁42,43により切り替えて非常用加圧ポンプを作動させることにより、燃料噴射圧を増圧することができるので、インジェクタ23のシール性を確保することができる。
本実施例10は、インジェクタ保護のための制御が開始されたことをドライバーに警告する一方、所定条件が満たされた段階でCNGエンジン10を停止するように制御することを趣旨とするものである。
図23は、この発明の実施例10に係る制御方法を示すフローチャートである。図23に示すように、CNGエンジン10を始動したら、先ず、インジェクタ23の燃料噴射圧が目標燃焼圧よりも低いか否かを判断することにより、図示しないCNG燃料ボンベの燃料残量が少ないか否かを判断する(ステップS110)。なお、この判断の際には、気体燃料であるため、所定の温度補正をして理想状態で判断する。
燃料噴射圧が目標燃焼圧を越える場合は(ステップS110否定)、図示しないレギュレータにより一定圧力で調圧されており、予め設定された適合値に基づいて制御されているので、そのまま通常の燃焼制御を実施する(ステップS111)。なお、この通常制御の実施を終えたら、再びステップS110に戻り、燃料噴射圧が目標燃焼圧を越えるか否かを判断する。
一方、燃料噴射圧が目標燃焼圧よりも低い場合には(ステップS111肯定)、上記C
NG燃料ボンベの燃料残量が少なくなっているので、ドライバーに燃料残量が少ないことを警告して燃料補給を促すとともに(ステップS112)、前述した燃料残量が少ない時の燃焼制御を実施する(ステップS113)。
つぎに、燃料噴射圧が噴射限界圧以下になったか否かを判断する(ステップS114)。燃料噴射圧が噴射限界圧以下になった場合には(ステップS114肯定)、ドライバーに車両停止を促すために、そのまま運転を続行していると車両が停止する虞がある旨を警告する(ステップS115)。
そして、つぎにイグニションスイッチがOFFにされたか否かを判断する(ステップS116)。イグニションスイッチがOFFにされたならば(ステップS116肯定)、エンジンを停止し、エンジン始動制御の実施ができない旨を通達する(ステップS117)。
一方、イグニションスイッチがOFFにされていないならば(ステップS116否定)、上記警告から規定時間(たとえば、ドライバーがエンジン停止できるのに十分な時間であり、約10分程度とすることができる)が経過しており、車両が停止しているか否かを判断する(ステップS120)。
この条件を満たしているならば(ステップS120肯定)、つぎのステップS117に移行し、この条件を満たしていないならば(ステップS120否定)、イグニションスイッチがOFFにされるまで、ドライバーに車両停止を促す(ステップS115)。なお、ドライバーが車両を停止するまでは、強制的にエンジンを停止する制御(ステップS117)は実行しない。
つぎに、ドライバーが車両に燃料を補給したか否かを判断する(ステップS118)。燃料補給がされたならば(ステップS118肯定)、燃料噴射圧も回復しているので、エンジン始動制御の実行を許可し(ステップS119)、再びステップS10に戻って、燃料噴射圧が目標燃焼圧を越えるか否かを判断する。燃料補給がされていないならば(ステップS118否定)、補給されるまでエンジン始動制御の実行は許可されない。
以上のように、この実施例10に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法によれば、インジェクタ23保護用の燃料噴射制御が開始されたことをドライバーに警告する一方、所定条件が満たされた段階でエンジンを停止するので、インジェクタ23のシール性を確実に保護することができる。また、部品点数も増加しないので、コストアップを回避することができる。
以上のように、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法は、インジェクタの体格を大型化することなく、シール性を確保したい筒内直噴CNGエンジンに有用であり、特に、CNG燃料の残量が少ない場合の制御方法に適している。
本発明に係る基本的な燃料噴射制御方法を示すフローチャートである。 この発明の実施例1に係る筒内直噴CNGエンジンの概略構成を示す断面図である。 2つの筒内直噴用のインジェクタを備えたCNGエンジンの概略構成を示す断面図である。 筒内直噴用のインジェクタおよび吸気ポート噴射用のインジェクタを備えたCNGエンジンの概略構成を示す断面図である。 この発明の実施例1に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 吸気管圧とエンジン回転数で整理された燃料噴射圧毎の燃焼圧の一例を示すマップである。 点火時期変化量と燃焼圧減衰量との関係の一例を示すマップである。 この発明の実施例2に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 図9は、A/F変化量と燃焼圧減衰量との関係の一例を示すマップである。 この発明の実施例3に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 噴射圧に応じた専用のマップエリアの一例を示すマップである。 選択されたマップエリア毎に定められた燃焼パラメータの一例を示すマップである。 燃焼圧センサを備えた筒内直噴CNGエンジンの概略構成を示す断面図である。 この発明の実施例4に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 燃焼圧センサや排気温度センサ等を備えたCNGエンジンの要部を示す説明図である。 この発明の実施例5に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 この発明の実施例6に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 この発明の実施例7に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 バイフューエルCNGエンジンの構成を示す模式図である。 この発明の実施例8に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 CNGエンジンの構成を示す模式図である。 この発明の実施例9に係るインジェクタの保護制御を示すフローチャートである。 この発明の実施例10に係る制御方法を示すフローチャートである。 インジェクタに加わる圧力を示す説明図である。
符号の説明
10 CNGエンジン
10a 燃焼室
12 ピストン
15 吸気ポート
16 吸気弁
18 排気ポート
20 排気弁
23 インジェクタ(筒内噴射用インジェクタ)
24、25 インジェクタ(CNG筒内噴射用インジェクタ、ガソリン筒内噴射用インジェクタ)
27 燃焼圧センサ
28 排気通路
29 三元触媒(排気浄化触媒)
30 排気温度センサ
32 CNG燃料ボンベ
33 燃料供給経路
34 レギュレータ
35 デリバリパイプ
35a 圧力センサ(燃料噴射圧検出手段)
35b 温度センサ
36 遮断弁
37 ガソリンタンク
38 燃料供給経路
39 デリバリパイプ
39a 圧力センサ
39b 温度センサ
40 ポンプ
42 第1遮断弁(常開遮断弁)
43 第2遮断弁(常開遮断弁)
45 非常用加圧ポンプ

Claims (10)

  1. CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、
    前記CNG燃料を筒内に噴射する筒内噴射用インジェクタと、
    前記CNG燃料ボンベから前記筒内噴射用インジェクタに供給される前記CNG燃料の圧力を所定の噴射圧まで減圧するレギュレータと、
    前記CNG燃料の噴射圧を検出する燃料噴射圧検出手段と、
    を備え、
    エンジンの運転条件に応じて成層リーン燃焼と均質燃焼とを切り替え可能に構成された筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法において、
    前記エンジンの運転条件に基づいて把握される最大燃焼圧と現時点での前記燃料噴射圧との差圧が限界噴射圧以下に低下した場合には、前記筒内噴射用インジェクタを保護するための燃料噴射制御であるインジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替え
    前記インジェクタ保護用燃料噴射制御は、燃焼圧を目標燃焼圧に低下させることを特徴とする筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  2. 点火時期を変更することにより前記燃焼圧を前記目標燃焼圧に低下させることを特徴とする請求項に記載の筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  3. 空燃比を変更することにより前記燃焼圧を前記目標燃焼圧に低下させることを特徴とする請求項に記載の筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  4. 前記筒内直噴CNGエンジンは、更に排気通路に排気を浄化する排気浄化触媒と、当該排気浄化触媒の上流に設けられ排気温度を検出する排気温度センサとを備え、
    前記インジェクタ保護用燃料噴射制御の実行中に前記排気温度センサの検出値が許容値を超えた場合には、前記排気温度が前記許容値を超えないように点火時期を進角してその角度で固定し、
    その後、前記燃焼圧が前記目標燃焼圧に低下していない場合には、所定の優先順位にしたがって他の燃焼パラメータを変更することにより前記燃焼圧を前記目標燃焼圧に低下させることを特徴とする請求項に記載の筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  5. 前記筒内直噴CNGエンジンは、更に吸気通路に電子制御スロットルを備え、
    前記燃焼圧と現運転条件での前記燃料噴射圧との差圧が限界差圧を超えていると判断された場合には、前記限界差圧から求めた現回転数での許容燃焼圧となる吸気管圧力まで前記電子制御スロットルを絞ることを特徴とする請求項に記載の筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  6. CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、
    前記CNG燃料を筒内に噴射する筒内噴射用インジェクタと、
    前記CNG燃料ボンベから前記筒内噴射用インジェクタに供給される前記CNG燃料の圧力を所定の噴射圧まで減圧するレギュレータと、
    前記CNG燃料の噴射圧を検出する燃料噴射圧検出手段と、
    を備え、
    エンジンの運転条件に応じて成層リーン燃焼と均質燃焼とを切り替え可能に構成された筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法において、
    前記筒内直噴CNGエンジンは、前記レギュレータから前記各筒内噴射用インジェクタが接続されるデリバリパイプまでの燃料供給経路を2系統として両経路にそれぞれ遮断弁を備え、この一方の遮断弁を常時開弁する常開遮断弁とし、他方の遮断弁を常時閉弁する常閉遮断弁とするとともに、当該常閉遮断弁の下流に非常用加圧ポンプを備え、
    前記エンジンの運転条件に基づいて把握される最大燃焼圧と現時点での前記燃料噴射圧との差圧が限界噴射圧以下に低下した場合には、前記筒内噴射用インジェクタを保護するための燃料噴射制御であるインジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替え、
    前記インジェクタ保護用燃料噴射制御は、前記常閉遮断弁を開弁するとともに、前記非常用加圧ポンプを作動させ、更に前記常開遮断弁を閉弁することにより、前記燃料噴射圧を増圧することを特徴とする筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  7. 前記筒内直噴CNGエンジンは、前記筒内噴射用インジェクタを各気筒毎に二つ備え、一方の前記筒内噴射用インジェクタを前記限界噴射圧で一定に保った状態で停止するとともに、他方の前記筒内噴射用インジェクタにより前記インジェクタ保護用燃料噴射制御を実施することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  8. CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、
    前記CNG燃料を筒内に噴射するCNG筒内噴射用インジェクタと、
    ガソリンを筒内に噴射するガソリン筒内噴射用インジェクタまたは前記CNG燃料と前記ガソリンのいずれかを吸気ポートに噴射する吸気ポート噴射用インジェクタと、
    前記CNG燃料ボンベから前記CNG筒内噴射用インジェクタに供給される前記CNG燃料の圧力を所定の噴射圧まで減圧するレギュレータと、
    前記CNG燃料の噴射圧を検出する燃料噴射圧検出手段と、
    を備え、
    エンジンの運転条件に応じて成層リーン燃焼と均質燃焼とを切り替え可能に構成された筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法において、
    前記エンジンの運転条件に基づいて把握される最大燃焼圧と現時点での前記燃料噴射圧との差圧が限界噴射圧以下に低下した場合には、前記CNG筒内噴射用インジェクタを保護するための燃料噴射制御であるインジェクタ保護用燃料噴射制御に切り替え、
    前記インジェクタ保護用燃料噴射制御は、前記CNG筒内噴射用インジェクタを停止するとともに、前記ガソリン筒内噴射用インジェクタまたは前記吸気ポート噴射用インジェクタを作動させることを特徴とする筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  9. 前記インジェクタ保護用燃料噴射制御が開始されたことを運転者に警告する一方、所定条件が満たされた段階で前記エンジンを停止することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
  10. 現時点での前記燃料噴射圧が目標燃焼圧よりも低下した場合には、前記インジェクタ保護用燃料噴射制御が実行される前に、前記CNG燃料の残量が少ない場合の燃焼制御を実行することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の筒内直噴CNGエンジンの燃料噴射制御方法。
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