JP4247480B2 - 法面補強工法および法面補強装置 - Google Patents

法面補強工法および法面補強装置 Download PDF

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本発明は、法面やトンネルの内壁等(以下、法面と総称する)の補強に好適な法面補強工法および法面補強装置に関するものである。
従来、法面やトンネル内壁等の補強は、削孔した削孔にグラウト材を注入し、そこにロックボルトやアースアンカーを挿入するロックボルト工法が知られている。
そして、施工の能率を高め、且つ強度と耐食性能の改善を図るために、外面全長にネジが加工された中空ロックボルト(たとえば、タフボルト(登録商標))の先端に削孔ビットを固定して地中を削孔し、そのままの状態で、該中空ロックボルトの内部を経由して削孔ビット部から削孔内にグラウト材を注入する自穿孔ロックボルト工法が多用されている。
さらに、地中を削孔する際、孔壁が崩れをことを防止するため、削孔ビットの後部にケーシングを設置して、削孔ビットとケーシングと中空ロックボルト(ケーシング内に収容されている)とを一体化してこれらを回転しながら削孔し、削孔終了後にケーシングのみ回収する自穿孔二重管ロックボルト工法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−129899号公報(第3−5頁、図1)
しかしながら、従来の自穿孔二重管ロックボルト工法は、削孔された土砂が削孔ビットから噴出する圧縮空気(中空ロックボルトの内部を経由して先端部に送られている)によってケーシングの内部を搬送されるため、該土砂が中空ロックボルトの外面に付着するおそれがあった。
また、削孔ビットとケーシングとの一体化に一方向係止手段を用いるため、削孔中に該一方向係止手段に土砂類が侵入したり削孔時の衝撃によって該一方向係止手段が損傷したりして、削孔終了後にケーシングのみを回収する際、両者が分離不能になるおそれがあった。
さらに、削孔の際、ケーシングが削孔ビットと一体的に回転するため、ケーシングの振れ回りによって削孔の内壁が剥落するおそれがあった。
本発明は、このようなおそれを解決するためになされたものであり、中空ロックボルトの外面に土砂が付着することがなく、また、ケーシングを回転させないで削孔可能にし、該ケーシングをグラウト材注入後に確実に回収することができる法面補強工法および法面補強装置を得ることを目的とする。
本発明に係る法面補強工法は、以下のとおりである。なお、本発明における法面とは、崖等の傾斜した面、削土した山地の傾斜面、あるいは掘削した地下ピットやトンネルの内壁等を総称するものであって、補強の対称は土砂や岩盤等いわゆる地盤を補強するものである。
(1)削孔ビットが設置されたビットコネクタに先頭外面ネジ付棒状体の前端を接合する先頭ネジ付棒状体接合工程と、
外周係止部を具備するスライドチュ−ブの外面に、内周係止部を具備する先頭ケーシングを摺動自在に配置するチュ−ブ・ケーシング配置工程と、
前記ビットコネクタに前記スライドチュ−ブを嵌着自在に設置して、前記ビットコネクタに前記先頭ケーシングを連結する先頭ケーシング連結工程と、
前記先頭外面ネジ付棒状体の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する先頭削孔工程と、
所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記先頭ケーシングを前方に押し込む先頭ケーシング押し込み工程と、
前記先頭外面ネジ付棒状体の後部と中間外面ネジ付棒状体の前部とを内面ネジ付カップリングによって連結する中間ネジ付棒状体連結工程と、
前記先頭ケーシングの後部と中間ケーシングの前端部とを直接ネジ接合する中間ケーシング接合工程と、
前記中間外面ネジ付棒状体の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する中間削孔工程と、
所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記中間ケーシングを前方に押し込む中間ケーシング押し込み工程と、
前記中間外面ネジ付棒状体の後部と、第二の中間外面ネジ付棒状体の前部とを内面ネジ付カップリングによって連結する第二の中間ネジ付棒状体連結工程と、
前記中間ケーシングの後部と、第二の中間ケーシングの前部とを直接ネジ接合する第二の中間ケーシング接合工程と、
前記第二の中間外面ネジ付棒状体を中間外面ネジ付棒状体と読み替えて、前記中間削孔工程と中間ケーシング押し込み工程と中間ネジ付棒状体連結工程と中間ケーシング接合工程とを繰り返す削孔繰り返し工程と、
所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記先頭ケーシング、中間ケーシングおよび第二の中間ケーシングの内部にグラウト材を注入するグラウト材注入工程と、
前記第二の中間ケーシングを引き戻して、前記ビットコネクタから前記スライドチュ−ブを引き抜くコネクタ・チーブ分離工程と、
前記第二の中間ケーシングを所定の距離だけ引き戻して前記中間ケーシングとのネジ接合を分離して、該第二の中間ケーシングを回収する第二の中間ケーシング回収工程と、
前記中間ケーシングを第二の中間ケーシングと読み替えて前記中間ケーシング回収工程を繰り返す回収繰り返し工程と、
さらに、前記中間ケーシングを引き戻して前記先頭ケーシングとのネジ接合を分離して、先頭ケーシングを回収する先頭ケーシング回収工程とを有することを特徴とするものである。
(2)前記(1)において、前記スライドチュ−ブと前記ビットコネクタとが、コネクタシールを介して土砂侵入不能に配置され、前記スライドチュ−ブと前記先頭ケーシングとが、スライドシールを介して土砂侵入不能に配置されることを特徴とするものである。
(3)削孔ビットが設置されたビットコネクタに先頭外面ネジ付棒状体の前端を接合する先頭ネジ付棒状体接合工程と、
前記ビットコネクタに先頭ケーシングを摺動自在に連結する先頭ケーシング連結工程と、
前記先頭ケーシングの後部にスペーサーケーシングを配置するスペーサ配置工程と、
前記先頭外面ネジ付棒状体の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する先頭削孔工程と、
所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記スペーサーケーシングを撤去するスペーサ撤去工程と、
前記先頭外面ネジ付棒状体の後部と中間外面ネジ付棒状体の前部とを内面ネジ付カップリングによって連結する中間ネジ付棒状体連結工程と、
前記先頭ケーシングの後部と中間ケーシングの前端部とを直接ネジ接合する中間ケーシング接合工程と、
前記中間ケーシングの後部にスペーサーケーシングを配置するスペーサ配置工程と、
前記中間外面ネジ付棒状体の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する中間削孔工程と、
所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記スペーサーケーシングを撤去するスペーサ撤去工程と、
前記中間外面ネジ付棒状体の後部と、第二の中間外面ネジ付棒状体の前部とを内面ネジ付カップリングによって連結する第二の中間ネジ付棒状体連結工程と、
前記中間ケーシングの後部と、第二の中間ケーシングの前部とを直接ネジ接合する第二の中間ケーシング接合工程と、
前記第二の中間ケーシングの後部にスペーサーケーシングを配置するスペーサ配置工程と、
前記第二の中間外面ネジ付棒状体を中間外面ネジ付棒状体と読み替えて、前記中間削孔工程とスペーサ撤去工程と中間ネジ付棒状体連結工程と中間ケーシング接合工程とスペーサ配置工程とを繰り返す削孔繰り返し工程と、
所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記スペーサーケーシングを撤去して、前記先頭ケーシング、中間ケーシングおよび第二の中間ケーシングの内部にグラウト材を注入するグラウト材注入工程と、
前記第二の中間ケーシングを引き戻して、前記ビットコネクタから前記先頭ケーシングを引き抜くコネクタ・ケーシング分離工程と、
前記第二の中間ケーシングを所定の距離だけ引き戻して、前記中間ケーシングとのネジ接合を分離して、該第二の中間ケーシングを回収する中間ケーシング回収工程と、
前記中間ケーシングを第二の中間ケーシングと読み替えて前記中間ケーシング回収工程を繰り返す回収繰り返し工程と、
さらに、前記中間ケーシングを引き戻して、前記先頭ケーシングとのネジ接合を分離して、該先頭ケーシングを回収する先頭ケーシング回収工程とを有することを特徴とするものである。
(4)前記(3)において、前記先頭ケーシングと前記ビットコネクタとが、スライドシールを介して土砂侵入不能に配置されることを特徴とするものである。
(5)前記(1)乃至(4)の何れかにおいて、前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中空体であって、前記先頭掘削工程、中間掘削工程および掘削繰り返し工程において、該中空体の内部を経由して前記削孔ビットの周囲に気体または液体を供給することを特徴とするものである。
(6)前記(1)乃至(4)の何れかにおいて、前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中実体であって、前記先頭外面ネジ付棒状体の端面に所定深さの端面孔が加工され、且つ側面に該端面孔に到達する側面孔が加工されて、前記先頭掘削工程、中間掘削工程および掘削繰り返し工程において、前記端面孔および側面孔を経由して前記削孔ビットの周囲に気体または液体を供給することを特徴とするものである。
(7)前記(1)乃至(4)の何れかにおいて、前記先頭外面ネジ付棒状体と、中間外面ネジ付棒状体と、第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中実体であって、前記ビットコネクタの先頭外面ネジ付棒状体が接合する接合部の一部または該接合部の近傍に連通孔が穿設され、前記先頭掘削工程、中間掘削工程および掘削繰り返し工程において、該連通孔を経由して前記削孔ビットの周囲に気体または液体を供給することを特徴とするものである。
(8)前記(1)乃至(7)の何れかにおいて、前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とに代えて、それぞれ外面に凹凸を具備する先頭外面凹凸付棒状体と中間外面凹凸付棒状体と第二の中間外面凹凸付棒状体とが用いられ、これらが内面ネジ付カップリングに代えて、内面に凹凸を具備する内面凹凸付カップリングによって連結されることを特徴とするものである。
さらに、本発明に係る法面補強装置は、以下のとおりである。
(9)削孔ビットが設置されたビットコネクタと、
該ビットコネクタに螺合する先頭外面ネジ付棒状体と、
前記ビットコネクタに嵌着自在に設置されたスライドチュ−ブと、
該スライドチュ−ブに摺動自在に配置された先頭ケーシングと、
前記先頭外面ネジ付棒状体の後部に連結される中間外面ネジ付棒状体と、
前記先頭外面ネジ付棒状体の後部と前記中間外面ネジ付棒状体の前部を連結する内面ネジ付カップリングと、
前記中間外面ネジ付棒状体の後部に連結される第二の中間外面ネジ付棒状体と、
前記中間外面ネジ付棒状体の後部と前記第二の中間外面ネジ付棒状体の前部を連結する内面ネジ付カップリングと、
前記先頭ケーシングの後部に接合される中間ケーシングと、
該中間ケーシングの後部に接合される第二の中間ケーシングとを有することを特徴とするものである。
(10)前記(9)において、前記スライドチュ−ブと前記ビットコネクタとの間に配置されたコネクタシールと、
前記スライドチュ−ブと前記先頭ケーシングとの間に配置されたスライドシールとを有することを特徴とするものである。
(11)削孔ビットが設置されたビットコネクタと、
該ビットコネクタに螺合する先頭外面ネジ付棒状体と、
前記先頭ビットコネクタに嵌着自在に設置された先頭ケーシングと、
前記先頭外面ネジ付棒状体の後部に連結される中間外面ネジ付棒状体と、
前記先頭外面ネジ付棒状体の後部と前記中間外面ネジ付棒状体の前部を連結する内面ネジ付カップリングと、
前記中間外面ネジ付棒状体の後部に連結される第二の中間外面ネジ付棒状体と、
前記中間外面ネジ付棒状体の後部と前記第二の中間外面ネジ付棒状体の前部を連結する内面ネジ付カップリングと、
前記先頭ケーシングの後部に接合される中間ケーシングと、
該中間ケーシングの後部に接合される第二の中間ケーシングと
前記中間ケーシングの後部に一旦接合された後、撤去されて再度第二のケーシングの後部に接合されるスペーサケーシングとを有することを特徴とするものである。
(12)前記(11)において、前記ケーシングと前記ビットコネクタとの間に配置されたコネクタシールを有することを特徴とするものである。
(13)前記(11)または(12)において、前記スペーサケーシングが複数の断面円弧状部材から構成され、該断面円弧状部材が円筒状に一体化されることを特徴とするものである。
(14)前記(9)乃至(13)の何れかにおいて、前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中空体であることを特徴とするものである。
(15)前記(9)乃至(13)の何れかにおいて、前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中実体であって、前記先頭外面ネジ付棒状体の端面に所定深さの端面孔が加工され、且つ側面に該端面孔に到達する側面孔が可能されていることを特徴とするものである。
(16)前記(9)乃至(13)の何れかにおいて、前記先頭外面ネジ付棒状体と、中間外面ネジ付棒状体と、第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中実体であって、前記ビットコネクタの先頭外面ネジ付棒状体が接合する接合部の一部または該接合部の近傍に、ビットコネクタの内外を連通する連通孔が穿設されていることを特徴とするものである。
(17)前記(9)乃至(16)の何れかにおいて、前記先頭外面ネジ付棒状体、中間外面ネジ付棒状体、第二の中間外面ネジ付棒状体、およびこれらを連結する前記内面ネジ付カップリングに代えて、それぞれ外面に凹凸を具備する外面凹凸付棒状体、中間外面凹凸付棒状体、第二の中間外面凹凸付棒状体、およびこれらを連結する内面に凹凸を具備する内面凹凸付カップリングを有することを特徴とするものである。
以下の効果が得られる。
(1)ケーシングが回転しないから、崩壊し易い削孔においても削孔の壁面剥落が押さえられる。
(2)また、グラウト材に削孔土が混入することがないから、グラウト材と外面ネジ付棒状体との密着性が向上し、また、グラウト材自体の強度低下が防止され、より確実な法面の補強が可能になる。
(3)また、削孔終了後にケーシング等の回収が容易であるから、施工資材を繰り返して使用することができ、施工コストが低減する。
(4)さらに、中実の外面ネジ付棒状体を採用することによって、中空の外面ネジ付棒状体を採用した場合に比較して施工コストが低減する。
(5)さらに、外面凹凸付棒状体を採用することによって、外面ネジ付棒状体を採用した場合に比較して、施工資材の調達範囲が拡大して施工コストが低減する。
[実施形態1]
まず最初に、第一の法面補強装置の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態1に係る法面補強装置の構成を示す側面図であって、図中、上半分が外面図、下半分が断面図である。また、軸方向(図中、左右方向)を縮小している。
図1において、法面補強装置1は、前面に削孔ビット11が設置されたビットコネクタ10と、ビットコネクタ10に螺合された先端外面ネジ付棒状体20(以下、第一の外面ネジ付管20と称す)と、ビットコネクタ10に嵌着自在に設置されたスライドチュ−ブ30と、スライドチュ−ブ30に摺動自在に配置された先頭ケーシング40(以下、第一のケーシング40と称す)と、第一の外面ネジ付管20の後部に連結される中間外面ネジ付棒状体50(以下、第二の外面ネジ付管50と称す)と、第一の外面ネジ付管20の後部と第二の外面ネジ付管50の前部を連結する内面ネジ付カップリング60と、第一のケーシング40の後部に接合される中間ケーシング70(以下、第二のケーシング70と称す)とを有している。
なお、図中、第二の外面ネジ付管50および第二のケーシング70のみが記載されているが、第二の外面ネジ付管50および第二のケーシング70には第三の外面ネジ付管および第三のケーシングがそれぞれ連結され、さらに、順次同様に外面ネジ付管およびケーシングが連結されるものである。以下の説明において、かかる複数本から構成されたものを、第二の外面ネジ付管50および第二のケーシング70と称する場合がある。
(ビットコネクタ)
ビットコネクタ10は前方(図中、左側)が拡大した底付筒体であって、該底の外面(図中、左端面)に削孔ビット11が複数個設置されている。また該筒体の底には内側から内面ネジ12が形成され、これに第一の外面ネジ付管20の外面ネジ21が螺合している。
また、ビットコネクタ10の内面側壁には円筒面13が形成され、ここにスライドチューブ30が嵌着自在に設置されている。さらに、円筒面13には、コネクタシール14が設置され、これにスライドチューブ30が水密的に当接している。このため、ビットコネクタ10の内面側壁とスライドチューブ30の外面は水密的にシールされ、削孔された土砂類や地下水等がスライドチューブ30や第一のケーシング40内に侵入することがない。
なお、ビットコネクタ10の底中心部から前端面および側面に向けて、それぞれ前面空気孔15および側面空気孔16が設けられ、第一の外面ネジ付管20および第二の外面ネジ付管50の内部を送られてきた圧縮空気が削孔部に噴出する。
(外面ネジ付管)
第一および第二の外面ネジ付管20、50は、鋼管の外面に外面ネジ(雄ネジ)を加工したものであって、ロックボルトと称される場合がある。たとえば、高強度鋼管に全長冷間加工を施したものは、ネジ部のメタルフローが連続しているため、さらに高強度化が図られ、また、耐摩耗性が向上している(たとえば、タフボルト(登録商標))。
第一および第二の外面ネジ付管20、50は全長に渡って外面ネジが設けられているため、削孔機のサイズまたは施工場所の制限に容易に対応して所定の長さに切断しても、使用に支障が生じない。また、内面ネジ付カップリング60(該外面ネジに螺合する内面ネジ61を具備する)によって相互に連結することができるから、さらに、第二の外面ネジ付管50に第三の外面ネジ付管(図示しない)を連結し、順次同様に複数本を連結することができるから、所定の長尺に一体化することが可能になる。
さらに、第一および第二の外面ネジ付管20、50は外面に凹凸を有するため、外面ネジ21、51の周囲にグラウト材が設置された際、グラウト材との密着性が向上し、法面の補強効果がより向上する。
さらに、第一および第二の外面ネジ付管20、50の内部が中空であるから、該中空部を経由してビットコネクタ10の前面空気孔15および側面空気孔16(削孔部に同じ)に圧縮空気を送ることができる。
(スライドチューブ)
スライドチューブ30は鍔付の円筒であって、その前部(図中、左側)がビットコネクタ10の円筒面13に設置されて、第一のケーシング40のスライド部41に摺動自在に挿入されている。
すなわち、第一のケーシング40はビットコネクタ10の移動に追従することなく、軸方向に移動自在になっている。このため、削孔中にビットコネクタ10が前進すると、第一のケーシング40は取り残されて、ビットコネクタ10の後端面17がスライド部41の前端面43から離れることになる。
そして、このように離れた状態で、削孔機のシャンクアダプタ(図示しない)が第二の外面ネジ付管50の後部に回転と衝撃を加えるから、該衝撃力は外面ネジ付管20を介してビットコネクタ10に伝達されるもの、第一および第二のケーシング40、70には該衝撃力が伝達されない。このため、第一および第二のケーシング40、70が軸方向の力によって座屈等を起こすことがないから、、削孔の土砂の崩壊を防止するだけの強度を具備すればよく、薄肉の鋼管等によって形成することが可能になる。
なお、外周部31の後部(図中、右側)には鍔32が設けられ、第二のケーシングが地中から引き抜かれる際、スライド部41が鍔32に当接するから、スライドチューブ30は第一のケーシング40に引っ張られて共に地上に回収される。
さらに、スライド部41にはスライドシール42が設置されているため、削孔中に削孔土砂や地下水等がケーシング40内に侵入することがないから、第一および第二の外面ネジ付管20、50の外面ネジ部21、51に削孔土等が付着することがない。
(ケーシング)
第一のケーシング40は前部にスライド部41が、後部に内面ネジ44が設けられている。また、第一のケーシング40に接合される第二のケーシング70には、前部に外面ネジ71が後部に内面ネジ(図示しない)が加工され、相互に接合自在になっている。
したがって、削孔が進むに従って、第二のケーシング70(先頭の中間ケーシングに同じ)に第三のケーシング(第二の中間ケーシングに同じ)をネジ接合し、順次同様にネジ接合していけば、前記外面ネジ付管20、50と同様に長尺の中間ケーシングが得られる。
さらに、該ネジ接合部が所定のシール性を発揮するため、削孔土砂や地下水等が第一および第二のケーシング50、70内に侵入することがないから、外面ネジ部21、51に削孔土等が付着することがない。また、削孔終了後に第一および第二のケーシング50、70内にグラウト材を注入すれば、第一および第二のケーシング50、70内のグラウト材に土砂が混合されることがない。よって、該グラウト材と外面ネジ付管20、50との密着性が向上し、より確実な法面補強機能を奏することができる。
なお、ビットコネクタ10の前面空気孔15または側面空気孔16が前記グラウト材の流出可能な大きさである場合、前面空気孔15および側面空気孔16を経由し、前記グラウト材は削孔内に流出して、削孔内壁と第二のケーシング40、70の外壁との隙間に充満することになる。
また、前記グラウト材を注入後は、第二のケーシング70(連結されて中間ケーシングの最も地上に近いもの)の地上部分を引き出せば、第一のケーシング40はスライドチューブ30と一緒になって、ビットコネクタ10から容易に抜け出すことになる。そして、連結されが中間ケーシングの地上に引き出された単管を地中にある第二のケーシング70から離して回収し、さらにこれを繰り返し、最後に、第一のケーシング40(スライドチューブ30が係合っしている)を回収する。
なお、かかる第一および第二のケーシング40、70の回収の際、注入したグラウト材はまだ完全に固化していないから、第一および第二のケーシング40、70の地上への引き出しの支障にならない。
なお、スライド部41および内面ネジ71が加工された厚肉の部分は、それぞれ第一および第二のケーシング40、70に溶接接合されているが、本発明はこれに限定するものではなく、鋼管の口元をアプセット加工して、かかる増肉範囲にこれらを加工してもよい。また、第一のケーシング40の後部に外面ネジを設け、第二のケーシング70の前部に内面ネジを、後部に外面ネジをそれぞれ設けてもよい。
次に、第一の法面補強装置を使用した法面補強方法の実施形態について説明する。
[実施形態2]
図2および図3は本発明の実施形態2に係る法面補強方法を工程を追って説明する模式図であって、実施形態1に係る法面補強装置を用いた施工方法を説明するものである。なお、図中、軸方向(左右方向)を縮小し、実施形態1(図1)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図2の(a)において、ビットコネクタ10に第一の外面ネジ付管20を設置する。このとき、ビットコネクタ10の内面ネジ12に第一の外面ネジ付管20の外面ネジ21を螺合して両者を一体にする。
そして、あらかじめスライドチューブ30が挿入されている第一のケーシング40について、そのスライドチューブ30の前部をビットコネクタ10の円筒面13に嵌着自在に設置する。
なお、第一のケーシング40の前端部に設けられた内周係止部41(スライド部に同じ)に設置されたスライドシール42が、スライドチュ−ブ30の外面31に摺動自在に当接して、当該当接部をシールしている。
図2の(b)において、第一の外面ネジ付管20の後部22を回転および打撃しながら、法面を削孔する。
このとき、第一のケーシング40のスライド部41の前端面43がビットコネクタ10の後端面17から離隔しているため、削孔機のシャンクアダプタ(図示しない)が外面ネジ付管20の後部22に回転と衝撃を加える際、第一のケーシング40の後部45が打撃されたとしても、第一のケーシング40に軸方向の圧縮力が作用することがない。
すなわち、かかる衝撃力は外面ネジ付管20を介してビットコネクタ10に伝達されるだけであるため、第一のケーシング40は、軸方向の力によって座屈等を起こすことがなく、削孔の土砂の崩壊を防止するだけの強度を具備すればよく、薄肉の鋼管等によって形成することができる。
なお、第一のケーシング40は前記シャンクアダプタのフランジによって押されるため、地中に置き去りにされることがない。また、スライド部41の摺動距離は内面ネジ付カップリング60(以下に説明する)を設置する作業のために必要な距離であって、削孔中にスライド部41が鍔32に当接することがない。
また、ビットコネクタ10が回転しても、第一のケーシング40は回転することがないため、削孔の際、第一のケーシング40が振れ回ることがないから、崩壊し易い土砂を削孔した場合であっても、削孔の内壁が崩壊や剥落することがない。
図2の(c)において、所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、第一のケーシング40のみを前方に押し込む。
そうすると、第一のケーシング40の後部45から第一の外面ネジ付管20の後部22が露出するから、後続の第二の外面ネジ付管50との連結が容易になる。すなわち、外面ネジ付管20の後部22と第二の外面ネジ付管50の前部51とを内面ネジ付カップリング60によって連結する。
さらに、第一のケーシング40の後部の内面ネジ44と第二のケーシング70の前部の外面ネジ71とを直接ネジ接合する。
図2の(d)において、(b)と同様に、第二の外面ネジ付管50の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する。
なお、図中、説明を容易にするため、第二の外面ネジ付管50および第二のケーシング70はそれぞれ1本のみ記載されているが、通常は、図2の(b)から(d)の工程を繰り返すことによって、第二の外面ネジ付管50および第二のケーシング70には、それぞれ第三の外面ネジ付管および第三のケーシングが連結され、さらに、同様に順次外面ネジ付管およびケーシングが連結されるものである。よって、削孔機や施工場所等の制限から、単品において所定の長さに制限された外面ネジ付管およびケーシングを使用せざるを得ない場合であっても、実際に掘削する距離(深さ)はこれに制限されず、所望の距離(深さ)にすることができる。
図3の(e)において、所望の距離(深さ)だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記第一のケーシング40および第二のケーシング70(図中、1本のみ記載されているが、通常は連結された複数本である)の内部にグラウト材90を注入する。このとき、通常斜め下方に向けて削孔されているため、最も手前のケーシングに注入アダプタ(図示しない)を設置して流動性のあるグラウト材90を注入すると、まず、第一のケーシング20に充満し、やがて全てのケーシング内にグラウト材90が充満することになる。
すなわち、該充満は、削孔土の侵入がない第一および第二のケーシング40、70内で完結するため、グラウト材90に削孔土が混入することがないから、グラウト材90と第一および第二の外面ネジ付管20、50との密着性が向上し、また、グラウト材90自体の強度低下が防止され、より確実な法面補強機能を奏することができる。
なお、ビットコネクタ10の前面空気孔15または側面空気孔16が前記グラウト材の流出可能な大きさである場合、前面空気孔15および側面空気孔16を経由し、前記グラウト材は削孔内に流出して、削孔内壁と第二のケーシング40、70の外壁との隙間に充満することになる。
図3の(f)において、前記第一のケーシング40および第二のケーシング70内にグラウト材90が充満したところで、次にグラウト材90を削孔に充満させると共に、第一および第二のケーシング40、70を回収する。
まず、第二のケーシング70を手前に引き戻す。そうすると、第一のケーシング40のスライド部41がスライドチューブ30の鍔32に当接して、スライドチューブ30がビットコネクタ10から抜け出す。そうすると、第一のケーシング40内に充満していたグラウト材90は、自重によってスライドチューブ30の先端から削孔の内壁と第一のケーシング40の外周との隙間に侵入し、やがて、侵入したグラウト材90は削孔の内壁と第二のケーシング70の外周との隙間に充満することになる。
このとき、該隙間においてグラウト材90と削孔土が混入したとしても、掘削土が混入したグラウト材90は第一および第二のケーシング40、70の外側に存在するだけであるから、第一および第二の外面ネジ付管20、50はクリーンなグラウト材90に包囲されたままである。
なお、ビットコネクタ10の前面空気孔15または側面空気孔16が前記グラウト材の流出可能な大きさである場合は、既に、前面空気孔15および側面空気孔16を経由し、前記グラウト材は削孔内に流出して、削孔内壁と第二のケーシング40、70の外壁との隙間に充満している。
図3の(g)において、さらに、第二のケーシング70を引き戻して、第一のケーシング40が地上に現れたところで、両者のネジ接合を分離して、第二のケーシング70を回収する。なお、通常は、第二のケーシング70は複数の中間ケーシングのネジ接合体であるため、地上に近い中間ケーシングが地上に引き出されたところで、これを地中にある中間ケーシングから分離して回収し、さらに、次に地上に近い中間ケーシングが地上に引き出されたところで、これを地中にある中間ケーシングから分離して回収することになる。そして、最後に、スライドチューブ30と一体になったままの第一のケーシング40を引き戻して回収する。
なお、かかる回収作業は、グラウト材90が固化する前に実施されるため、第一および第二のケーシング40、70は容易に引き戻されるものである。また、第一および第二のケーシング40、70の内外にグラウト材90が充満した状態で引き戻されるため、外側に充満したグラウト材90と内側に充満したグラウト材90とが撹拌されることがない。
よって、内側のグラウト材90と第一および第二の外面ネジ付管20、50との密着性、および内側のグラウト材90自体の強度が保証され、より確実な法面補強機能を奏することができ、簡単且つ迅速な施工によって法面の補強が図られる。
さらに、回収したスライドチューブ30、第一および第二のケーシング40、70は再使用可能であるため、施工資材の繰り返し使用によって施工コストが低廉化する。
[実施形態3]
次に、第二の法面補強装置の実施形態について説明する。
図4は本発明の実施形態3に係る法面補強装置の構成を示す側面図であって、図中、上半分が外面図、下半分が断面図である。なお、実施形態1(図1)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図4において、法面補強装置2は、前面に削孔ビット11が設置されたビットコネクタ10と、ビットコネクタ10に螺合する第一の外面ネジ付管20と、ビットコネクタ10に嵌着動自在に配置された第一のケーシング40と、第一の外面ネジ付管20の後部に連結される第二の外面ネジ付管50と、第一の外面ネジ付管20の後部と第二の外面ネジ付管50の前部を連結する内面ネジ付カップリング60と、第一のケーシング40の後部に接合される第二のケーシング70と、図示しないスペーサケーシング80(以下に別途説明する)とを有している。
すなわち、実施形態1(図1)における第一のケーシング40のスライド部41をスライドチューブ30に固定して一体化し、新たに削孔の際使用するスペーサケーシング80を設けたものである。そして、スライドチューブ30の前部(図中、左側)がビットコネクタ10の円筒面13にコネクタシール14を介して摺動自在に設置され、削孔時に、スライドチューブ30がコネクタシール14に当接して摺動するものである。
したがって、スライドチューブ30が短尺になり、シール部の数が減少するから、製造コストが低減する。
(スペーサケーシング)
スペーサケーシング80は第一のケーシング40と略同じ外径の短尺鋼管であって、縦方向に二分割されている。その使用方法については実施形態4において説明する。
[実施形態4]
次に、第二の法面補強装置を使用した法面補強方法の実施形態について説明する。
図5は本発明の実施形態4に係る法面補強方法を工程を追って説明する模式図であって、実施形態3に係る法面補強装置を用いた施工方法を説明するものである。なお、図中、軸方向(左右方向)を縮小し、実施形態3(図4)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図5の(a)において、削孔ビット11が設置されたビットコネクタ10に第一の外面ネジ付管20の外面ネジ21を螺合して両者を一体化する。また、ビットコネクタ10の円筒面13に、第一のケーシング40に固定されたスライドチュ−ブ30を設置する。
さらに、第一のケーシング40の後端部にスペーサケーシング80を配置する。すなわち、スペーサケーシング80は縦方向に二分割されているから、第一の外面ネジ付管20を抱き込んで相互に突き合わせ、図示しない縛着手段によって一体の筒状に形成する。
そして、第一のケーシング40の後部の内面ネジ44に、スペーサケーシング80の前部に設けた外面ネジ81を螺合する。なお、外面ネジ81を設けないものであってもよい。
なお、ビットコネクタ10の後端面17に第一のケーシング40の前端部43が当接した際、第一の外面ネジ付管20の後端面22がスペーサケーシング80の後端面82から後方に突出している。したがって、削孔機のシャンクアダプタ(図示しない)が第一の外面ネジ付管20の後部に回転と衝撃を加える際、該衝撃力は第一の外面ネジ付管20を介してビットコネクタ10に伝達されるもの、第一のケーシング40に該衝撃力が伝わることがない。
このため、第一のケーシング40が軸方向の力によって座屈等を起こさないから、削孔の土砂の崩壊を防止するだけの強度を具備すればよく、薄肉の鋼管等によって形成することが可能になる。
また、前記突出量は円筒面13の長さ(奥行き)よりも小さくなるように設定されている。
図5の(b)において、第一の外面ネジ付管20の後部22を回転および打撃しながら、法面を削孔する。このとき、スライドチューブ30(第一のケーシング40に固定されている)はビットコネクタ10の円筒面13に対して円周方向および軸方向に摺動する。
すなわち、削孔機のシャンクアダプタ(図示しない)が外面ネジ付管20の後部に回転と衝撃を加える際、第一のケーシング40の前端部43はビットコネクタ10の後端面17に衝突したり、スペーサケーシング80の後端部82がシャンクアダプタに衝突したりしながら所定距離を往復することになる。該往復する距離は前記突出量に相当し、円筒面13の長さ(スライドチューブ30の長さに略同一)よりも小さいから、スライドチューブ30が円筒面13から抜け出すことがない。
また、スライドチューブ30がコネクタシール14によってシールされているため、削孔土砂や地下水等が第一のケーシング40内に侵入することがないから、第一の外面ネジ付管20の外面ネジ部21に削孔土等が付着することがない。
また、ビットコネクタ10が回転しても、第一のケーシング40は回転することがないから、削孔の際、第一のケーシングが振れ回ることがなく、崩壊し易い土砂を削孔した場合であっても、削孔の内壁が崩壊や剥落することがない。
図5の(c)において、所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、スペーサケーシング80を撤去する。そうすると、第一のケーシング40の後部から第一の外面ネジ付管20の後部22が露出するから、後続の第二の外面ネジ付管50との連結が容易になる。すなわち、第一の外面ネジ付管20の後部22と第二の外面ネジ付管50の前部51とを内面ネジ付カップリング60によって連結する。
さらに、第二のケーシング70の後端部にスペーサケーシング80を配置する。すなわち、再度縛着を解かれて二分割状態のスペーサケーシング80を、第二の外面ネジ付管50を抱き込んで相互に突き合わせ、図示しない縛着手段によって一体の筒状に形成する。
そして、第二の外面ネジ付管50の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する。
さらに、実施形態2(図2および図3)と同様に、所定の本数の中間外面ネジ付管および中間ケーシングを連結して、所望の距離(深さ)の削孔をし、グラウト材を注入して、ケーシング回収する。また、スペーサケーシング80は繰り返して使用することができるものである(図示しない)。
よって、実施形態2と同様に、安価で迅速な施工によって、簡単且つ迅速な施工によって法面の補強が図られる。
[実施形態5]
次に、外面ネジ付管を中実にして、それに孔加工をした孔加工外面ネジを使用する法面補強装置および法面補強工法の実施形態について説明する。
図6は本発明の実施形態5に係る法面補強装置の構成および法面補強工法を示す側断面図である。実施形態5の法面補強装置および法面補強工法は、それぞれ実施形態1または3の法面補強装置おける中空の第一および第二の外面ネジ付管20、50に代えて、中実の外面ネジ付棒、または中実の外面ネジ付棒に所定の孔を加工した孔加工外面ネジ付棒るものである。なお、実施形態1〜4(図1〜5)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
(孔加工外面ネジ付棒)
図6において、孔加工外面ネジ付棒120は、鋼棒の外面に外面ネジを加工したものにおいて、前端面121から所定深さの端面孔122が加工され、さらに、側面から端面孔122に到達する側面孔123が加工されているものである。したがって、孔加工外面ネジ付棒120の側面側に供給された気体や液体は側面孔123から端面孔122に侵入し、前端面121から流出自在である。さらに、側面孔122および端面孔123の孔径を調整することによってグラウト材を流通自在にすることができる。
(中実外面ネジ付棒)
中実外面ネジ付棒150は、鋼棒の外面に外面ネジを加工したものであって、実施形態1、2に示す外面ネジ付管20を中実体にしたものに相当する。したがって、内面ネジ付カップリング60によって、孔加工外面ネジ付棒120と中実外面ネジ付棒150との連結や、中実外面ネジ付棒150同士の連結が可能であって、単品における長さに制限されることなく、所定の長尺に一体化することが可能になる。
また、前記外面ネジ(雄ネジ)によってグラウト材との良好な密着性が発揮され、法面の補強効果を奏する。また、中実外面ネジ付棒150は外面ネジ付管20に比較して、断面積が増大した分だけ曲げおよび引っ張りに対して強度が向上し、さらに、安価に提供されるものである。
(法面補強工法)
実施形態5における法面補強工法は、実施形態2の法面補強工法略に準じて施工することができる。すなわち、
図6の(d)において、中実外面ネジ付棒150の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する。
なお、図中、中実外面ネジ付棒150は1本のみ記載されているが、通常は、複数の中実外面ネジ付棒150が内面ネジ付カップリング60によって連結されたものである。そして、削孔の際、第一および第二のケーシング40、70の内部に、圧縮空気(圧縮水であってもよい)を注入すると、該圧縮空気は側面孔123および端面孔122を経由してビットコネクタ10の前面空気孔15および側面空気孔16から削孔ビット11の周囲に噴出することになる。
図6の(e)において、所望の距離(深さ)だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、第一のケーシング40、第二のケーシング70(図中、1本のみ記載されているが、通常は複数本を連結したものである)の内部にグラウト材90を注入する。このとき、通常斜め下方に向けて削孔されているため、最も手前のケーシングに注入アダプタ(図示しない)を設置して流動性のあるグラウト材90を注入すると、第一のケーシング20の先端部に到達したグラウト材90は、前記圧縮空気と同様に側面孔123および端面孔122を経由してビットコネクタ10の前面空気孔15および側面空気孔16から削孔と第一のケーシング40との隙間に侵入する。さらに、第二のケーシング70へのグラウト材90の注入を続けると、グラウト材90は第二のケーシング70の内部に充満し且つ削孔と第二のケーシング70との隙間に充満することになる。
なお、側面孔123および端面孔122が比較的小さい場合やグラウト材90が流れ難い場合には、グラウト材90を第一および第二のケーシング40、70の内部に充満させた後、実施形態1〜4と同様に、ビットコネクタ10からスライドチューブ30を引き離してもよい。このとき、グラウト材90はスライドチュ−ブ30の内面と孔加工外面ネジ付棒120の外面との隙間から削孔内に流出することになる。
いずれの場合であっても、第一および第二のケーシング40、70内のグラウト材90に掘削土が混入することがなくクリーンに保持されるものである。
図6の(f)において、第一および第二のケーシング40、70を地上に引き戻して回収する。
このとき、第一および第二のケーシング40、70の内部には既にグラウト材90が充満しているから、かかる引き戻しによって、孔加工外面ネジ付棒120および中実外面ネジ付棒150の周囲のグラウト材90に掘削土が混入することがない。
よって、地中にはクリーンなグラウト材90が密着した孔加工外面ネジ付棒120および中実外面ネジ付棒150が施工されるから、実施形態2、4と同様、簡単且つ迅速な施工によって法面の補強が図られる。さらに、孔加工外面ネジ付棒120および中実外面ネジ付棒150が中空の中空の外面ネジ付管20に比較して強度が高く且つ安価であるから、施工コストの低廉化を図ることができる。
[実施形態6]
次に、外面ネジ付管を中実にしたまま使用する法面補強装置および法面補強工法の実施形態について説明する。
図7は本発明の実施形態6に係る法面補強装置の構成および法面補強工法を示す側断面図である。実施形態6の法面補強装置および法面補強工法は、それぞれ実施形態5(図6)の法面補強装置および法面補強工法における孔加工外面ネジ付棒120に代えて、中実外面ネジ付棒150を有し、ビットコネクタの底を貫通する連通孔を軸心から偏位した位置に設けたものである。
(ビットコネクタ)
図7の(d)において、ビットコネクタ110は、前方(図中、左側)が拡大した底付筒体であって、該底の外面(図中、左端面)に削孔ビット111が複数個設置されている。また内面に円筒面113が形成され、内面底部の軸心に一致して内面ネジ112形成されている。そして、内面ネジ112に中実外面ネジ付棒150(先頭外面ネジ付棒に同じ)が螺合している。
さらに、内面ネジ112にキー溝状に連通溝119が設けら、連通溝119は前面空気孔115および側面空気孔116にそれぞれ連通している。したがって、削孔の際、第一および第二のケーシング40、70の内部に、圧縮空気を注入すると、該圧縮空気は連通溝119を経由して前面空気孔15および側面空気孔116に侵入し、削孔ビット111の周囲に噴出することになる。
図7の(e)において、所望の距離(深さ)だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、第一および第二のケーシング40、70内にグラウト材90を注入する。そして、連通溝119の数量や大きさ、あるいはグラウト材90の流動性に応じて、第一および第二のケーシング40、70の外へグラウト材90を充満する。かかる工程は実施形態5における図6の(e)に準じるため説明を省略する。
図7の(f)において、さらに、第一および第二のケーシング40、70を地上に引き戻して回収する。かかる工程は実施形態5における図6の(f)に準じるため説明を省略する。
なお、以上は、ビットコネクタ110の内面ネジ112にキー溝状に連通溝119を設けているが、本発明はこれに限定するものではなく、中実外面ネジ付棒150の前方側面にキー溝状の連通溝を設け、ビットコネクタ110側の連通溝119を省略してもよい。
[実施形態7]
さらに、外面ネジ付管または外面ネジ付棒に代えて外面凹凸付管または外面凹凸付棒を使用した法面補強装置および法面補強方法の実施形態について説明する。
実施形態7の法面補強装置は、実施形態1〜6における第一の外面ネジ付管20、第二の外面ネジ付管50、孔加工外面ネジ付棒120および中実外面ネジ付棒150の外面ネジを、凹凸(略蛇腹状の環状突条、所定間隔に配置された突起または陥没部等)に変更し、さらに、内面ネジ付カップリング60の内面ネジを、凹凸(略蛇腹状の環状突条、所定間隔に配置された陥没部または突起等)に変更したものである。かかる内面凹凸付カップリングは半割円筒であって、被連結部を挟み込んだ後、包持手段または縛着手段によって円筒状に一体化されるものである。
なお、かかる第一の外面凹凸付管、第二の外面凹凸付管、孔加工外面凹凸付棒および中実外面凹凸付棒を用いた法面補強工法は実施形態1〜6におけるものに準じるため、説明を省略する。
本発明は、法面、トンネルの内壁、その他地盤の補強のための補強装置および補強工法に利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る法面補強装置の構成を示す側面図であって、上半分が外面図、下半分が断面図である。 本発明の実施の形態2に係る法面補強方法を工程を追って説明する模式図である。 本発明の実施の形態2に係る法面補強方法を工程を追って説明する模式図である。 本発明の実施の形態3に係る法面補強装置の構成を示す側面図であって、図中、上半分が外面図、下半分が断面図である。 本発明の実施の形態4に係る法面補強方法を工程を追って説明する模式図である。 本発明の実施の形態5に係る法面補強装置の構成および法面補強工法を示す側断面図である。 本発明の実施の形態6に係る法面補強装置の構成および法面補強工法を示す側断面図である。
符号の説明
1 法面補強装置、 2 法面補強装置、
10 ビットコネクタ、 20 第一の外面ネジ付管、
30 スライドチュ−ブ、 40 第一のケーシング、
50 第二の外面ネジ付管、 60 内面ネジ付カップリング、
70 第二のケーシング 、 80 スペーサケーシング、
90 グラウト材、 120 孔加工外面ネジ付棒
150 中実外面ネジ付棒

Claims (17)

  1. 削孔ビットが設置されたビットコネクタに先頭外面ネジ付棒状体の前端を接合する先頭ネジ付棒状体接合工程と、
    外周係止部を具備するスライドチュ−ブの外面に、内周係止部を具備する先頭ケーシングを摺動自在に配置するチュ−ブ・ケーシング配置工程と、
    前記ビットコネクタに前記スライドチュ−ブを嵌着自在に設置して、前記ビットコネクタに前記先頭ケーシングを連結する先頭ケーシング連結工程と、
    前記先頭外面ネジ付棒状体の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する先頭削孔工程と、
    所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記先頭ケーシングを前方に押し込む先頭ケーシング押し込み工程と、
    前記先頭外面ネジ付棒状体の後部と中間外面ネジ付棒状体の前部とを内面ネジ付カップリングによって連結する中間ネジ付棒状体連結工程と、
    前記先頭ケーシングの後部と中間ケーシングの前端部とを直接ネジ接合する中間ケーシング接合工程と、
    前記中間外面ネジ付棒状体の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する中間削孔工程と、
    所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記中間ケーシングを前方に押し込む中間ケーシング押し込み工程と、
    前記中間外面ネジ付棒状体の後部と、第二の中間外面ネジ付棒状体の前部とを内面ネジ付カップリングによって連結する第二の中間ネジ付棒状体連結工程と、
    前記中間ケーシングの後部と、第二の中間ケーシングの前部とを直接ネジ接合する第二の中間ケーシング接合工程と、
    前記第二の中間外面ネジ付棒状体を中間外面ネジ付棒状体と読み替えて、前記中間削孔工程と中間ケーシング押し込み工程と中間ネジ付棒状体連結工程と中間ケーシング接合工程とを繰り返す削孔繰り返し工程と、
    所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記先頭ケーシング、中間ケーシングおよび第二の中間ケーシングの内部にグラウト材を注入するグラウト材注入工程と、
    前記第二の中間ケーシングを引き戻して、前記ビットコネクタから前記スライドチュ−ブを引き抜くコネクタ・チーブ分離工程と、
    前記第二の中間ケーシングを所定の距離だけ引き戻して前記中間ケーシングとのネジ接合を分離して、該第二の中間ケーシングを回収する第二の中間ケーシング回収工程と、
    前記中間ケーシングを第二の中間ケーシングと読み替えて前記中間ケーシング回収工程を繰り返す回収繰り返し工程と、
    さらに、前記中間ケーシングを引き戻して前記先頭ケーシングとのネジ接合を分離して、先頭ケーシングを回収する先頭ケーシング回収工程とを有することを特徴とする法面補強工法。
  2. 前記スライドチュ−ブと前記ビットコネクタとが、コネクタシールを介して土砂侵入不能に配置され、前記スライドチュ−ブと前記先頭ケーシングとが、スライドシールを介して土砂侵入不能に配置されることを特徴とする請求項1記載の法面補強工法。
  3. 削孔ビットが設置されたビットコネクタに先頭外面ネジ付棒状体の前端を接合する先頭ネジ付棒状体接合工程と、
    前記ビットコネクタに先頭ケーシングを摺動自在に連結する先頭ケーシング連結工程と、
    前記先頭ケーシングの後部にスペーサーケーシングを配置するスペーサ配置工程と、
    前記先頭外面ネジ付棒状体の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する先頭削孔工程と、
    所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記スペーサーケーシングを撤去するスペーサ撤去工程と、
    前記先頭外面ネジ付棒状体の後部と中間外面ネジ付棒状体の前部とを内面ネジ付カップリングによって連結する中間ネジ付棒状体連結工程と、
    前記先頭ケーシングの後部と中間ケーシングの前端部とを直接ネジ接合する中間ケーシング接合工程と、
    前記中間ケーシングの後部にスペーサーケーシングを配置するスペーサ配置工程と、
    前記中間外面ネジ付棒状体の後部を回転および打撃しながら、法面を削孔する中間削孔工程と、
    所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記スペーサーケーシングを撤去するスペーサ撤去工程と、
    前記中間外面ネジ付棒状体の後部と、第二の中間外面ネジ付棒状体の前部とを内面ネジ付カップリングによって連結する第二の中間ネジ付棒状体連結工程と、
    前記中間ケーシングの後部と、第二の中間ケーシングの前部とを直接ネジ接合する第二の中間ケーシング接合工程と、
    前記第二の中間ケーシングの後部にスペーサーケーシングを配置するスペーサ配置工程と、
    前記第二の中間外面ネジ付棒状体を中間外面ネジ付棒状体と読み替えて、前記中間削孔工程とスペーサ撤去工程と中間ネジ付棒状体連結工程と中間ケーシング接合工程とスペーサ配置工程とを繰り返す削孔繰り返し工程と、
    所定の距離だけ削孔したところで前記回転および打撃を停止して、前記スペーサーケーシングを撤去して、前記先頭ケーシング、中間ケーシングおよび第二の中間ケーシングの内部にグラウト材を注入するグラウト材注入工程と、
    前記第二の中間ケーシングを引き戻して、前記ビットコネクタから前記先頭ケーシングを引き抜くコネクタ・ケーシング分離工程と、
    前記第二の中間ケーシングを所定の距離だけ引き戻して、前記中間ケーシングとのネジ接合を分離して、該第二の中間ケーシングを回収する中間ケーシング回収工程と、
    前記中間ケーシングを第二の中間ケーシングと読み替えて前記中間ケーシング回収工程を繰り返す回収繰り返し工程と、
    さらに、前記中間ケーシングを引き戻して、前記先頭ケーシングとのネジ接合を分離して、該先頭ケーシングを回収する先頭ケーシング回収工程とを有することを特徴とする法面補強工法。
  4. 前記先頭ケーシングと前記ビットコネクタとが、スライドシールを介して土砂侵入不能に配置されることを特徴とする請求項3記載の法面補強工法。
  5. 前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中空体であって、前記先頭掘削工程、中間掘削工程および掘削繰り返し工程において、該中空体の内部を経由して前記削孔ビットの周囲に気体または液体を供給することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の法面補強工法。
  6. 前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中実体であって、前記先頭外面ネジ付棒状体の端面に所定深さの端面孔が加工され、且つ側面に該端面孔に到達する側面孔が加工されて、前記先頭掘削工程、中間掘削工程および掘削繰り返し工程において、前記端面孔および側面孔を経由して前記削孔ビットの周囲に気体または液体を供給することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の法面補強工法。
  7. 前記先頭外面ネジ付棒状体と、中間外面ネジ付棒状体と、第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中実体であって、前記ビットコネクタの先頭外面ネジ付棒状体が接合する接合部の一部または該接合部の近傍に連通孔が穿設され、前記先頭掘削工程、中間掘削工程および掘削繰り返し工程において、該連通孔を経由して前記削孔ビットの周囲に気体または液体を供給することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の法面補強工法。
  8. 前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とに代えて、それぞれ外面に凹凸を具備する先頭外面凹凸付棒状体と中間外面凹凸付棒状体と第二の中間外面凹凸付棒状体とが用いられ、これらが内面ネジ付カップリングに代えて、内面に凹凸を具備する内面凹凸付カップリングによって連結されることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の法面補強工法。
  9. 削孔ビットが設置されたビットコネクタと、
    該ビットコネクタに螺合する先頭外面ネジ付棒状体と、
    前記ビットコネクタに嵌着自在に設置されたスライドチュ−ブと、
    該スライドチュ−ブに摺動自在に配置された先頭ケーシングと、
    前記先頭外面ネジ付棒状体の後部に連結される中間外面ネジ付棒状体と、
    前記先頭外面ネジ付棒状体の後部と前記中間外面ネジ付棒状体の前部を連結する内面ネジ付カップリングと、
    前記中間外面ネジ付棒状体の後部に連結される第二の中間外面ネジ付棒状体と、
    前記中間外面ネジ付棒状体の後部と前記第二の中間外面ネジ付棒状体の前部を連結する内面ネジ付カップリングと、
    前記先頭ケーシングの後部に接合される中間ケーシングと、
    該中間ケーシングの後部に接合される第二の中間ケーシングとを有することを特徴とする法面補強装置。
  10. 前記スライドチュ−ブと前記ビットコネクタとの間に配置されたコネクタシールと、
    前記スライドチュ−ブと前記先頭ケーシングとの間に配置されたスライドシールとを有することを特徴とする請求項9記載の法面補強装置。
  11. 削孔ビットが設置されたビットコネクタと、
    該ビットコネクタに螺合する先頭外面ネジ付棒状体と、
    前記先頭ビットコネクタに嵌着自在に設置された先頭ケーシングと、
    前記先頭外面ネジ付棒状体の後部に連結される中間外面ネジ付棒状体と、
    前記先頭外面ネジ付棒状体の後部と前記中間外面ネジ付棒状体の前部を連結する内面ネジ付カップリングと、
    前記中間外面ネジ付棒状体の後部に連結される第二の中間外面ネジ付棒状体と、
    前記中間外面ネジ付棒状体の後部と前記第二の中間外面ネジ付棒状体の前部を連結する内面ネジ付カップリングと、
    前記先頭ケーシングの後部に接合される中間ケーシングと、
    該中間ケーシングの後部に接合される第二の中間ケーシングと
    前記中間ケーシングの後部に一旦接合された後、撤去されて再度第二のケーシングの後部に接合されるスペーサケーシングとを有することを特徴とする法面補強装置。
  12. 前記ケーシングと前記ビットコネクタとの間に配置されたコネクタシールを有することを特徴とする請求項11記載の法面補強装置。
  13. 前記スペーサケーシングが複数の断面円弧状部材から構成され、該断面円弧状部材が円筒状に一体化されることを特徴とする請求項11または12記載の法面補強装置。
  14. 前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中空体であることを特徴とする請求項9乃至13の何れかに記載の法面補強装置。
  15. 前記先頭外面ネジ付棒状体と中間外面ネジ付棒状体と第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中実体であって、前記先頭外面ネジ付棒状体の端面に所定深さの端面孔が加工され、且つ側面に該端面孔に到達する側面孔が可能されていることを特徴とする請求項9乃至13の何れかに記載の法面補強装置。
  16. 前記先頭外面ネジ付棒状体と、中間外面ネジ付棒状体と、第二の中間外面ネジ付棒状体とがいずれも中実体であって、前記ビットコネクタの先頭外面ネジ付棒状体が接合する接合部の一部または該接合部の近傍に、ビットコネクタの内外を連通する連通孔が穿設されていることを特徴とする請求項9乃至13の何れかに記載の法面補強装置。
  17. 前記先頭外面ネジ付棒状体、中間外面ネジ付棒状体、第二の中間外面ネジ付棒状体、およびこれらを連結する前記内面ネジ付カップリングに代えて、それぞれ外面に凹凸を具備する外面凹凸付棒状体、中間外面凹凸付棒状体、第二の中間外面凹凸付棒状体、およびこれらを連結する内面に凹凸を具備する内面凹凸付カップリングを有することを特徴とする請求項9乃至16の何れかに記載の法面補強装置。
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