JP4247428B2 - 情報配信システム、情報配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

情報配信システム、情報配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インターネットでニュース、広告などの各種の情報をメール配信する情報配信システム、情報配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ここ数年のインターネット人口の爆発的な増加に伴い、従来、TVや新聞などのマスメディア、あるいは紙媒体のダイレクトメールを通じて提供されていたニュース、製品紹介、企業紹介などの各種情報が、WWWサーバ上のホームページで電子的に提供されるようになってきている。
【0003】
ただ、こうした情報提供は基本的にPull型であり、被提供者が自主的にサイトにアクセスしてくれるのでなければ周知効果がない。そのため情報の提供元では、上記ページのURLを電子メールに埋め込んで配信するなど、Push型の情報提供を適宜組み合わせているところが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、相手にとって価値のない情報を一方的に送り付けても、読んでもらえないばかりか反感を買ってしまうおそれもある。明示的に、たとえばアンケートなどの形で何に興味があるかを申告させておいても、個人のニーズは刻々と変化しているため、過去のある時点での興味の対象が現在もそうであるとは限らない。
【0005】
なお、過去に購入された商品の傾向から興味の対象を推定することもできるが、たとえば結婚祝や出産祝などでは、購入によって逆にニーズが消滅してしまったり、その商品が必ずしも本人の嗜好を反映していなかったりすることがしばしばである。また、必ずしも消費行動に結びつかない(少なくともまだ結びつかない)潜在的な興味の対象までは予測することができない。
【0006】
このように、従来のいわゆるPush型の情報提供では、消費者のニーズの変化についてゆけない、消費者の潜在的なニーズを把握できないという問題があり、ために必要な人に、必要な時期に、必要な情報を提供することができず、いたずらに無駄な情報ばかり氾濫してしまうという問題があった。
【0007】
この発明は上記従来技術による問題を解決するため、配信先の興味や関心の変化に柔軟に対応して、適切な時期に適切な情報をメール配信することが可能な情報配信システム、情報配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる情報配信システムは、キーワードの入力欄を有する第1の電子メールを送信する第1の送信手段と、前記第1の送信手段により送信された第1の電子メールの前記入力欄に入力されたキーワードを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書を検索する第1の検索手段と、前記受信手段により受信されたキーワードおよび前記第1の検索手段により検索された電子文書のうち実際に閲覧されたもののカテゴリにもとづいて電子文書を検索する第2の検索手段と、前記第2の検索手段により検索された電子文書を特定できる情報からなる第2の電子メールを送信する第2の送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、配信先の現在の興味・関心の対象を端的に示す情報(具体的には、当該配信先が最近入力したキーワード、当該キーワードでヒットした文書のうち実際に閲覧したもののカテゴリなど)にもとづいて、当該配信先に配信する情報がその都度決定される。
【0010】
また、この発明にかかる情報配信システムは、上記の発明において、前記第2の検索手段が、前記受信手段により受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書、および/または前記第1の検索手段により検索された電子文書のうち実際に閲覧されたもののカテゴリと同一のカテゴリに属する電子文書を検索することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、配信先の現在の興味・関心の対象を端的に示す情報(具体的には、当該配信先が最近入力したキーワード、当該キーワードでヒットした文書のうち実際に閲覧したもののカテゴリなど)にもとづいて、当該配信先に配信する情報がその都度決定される。
【0012】
また、この発明にかかる情報配信方法は、キーワードの入力欄を有する第1の電子メールを送信する第1の送信工程と、前記第1の送信工程で送信された第1の電子メールの前記入力欄に入力されたキーワードを受信する受信工程と、前記受信工程で受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書を検索する第1の検索工程と、前記受信工程で受信されたキーワードおよび前記第1の検索工程で検索された電子文書のうち実際に閲覧されたもののカテゴリにもとづいて電子文書を検索する第2の検索工程と、前記第2の検索工程で検索された電子文書を特定できる情報からなる第2の電子メールを送信する第2の送信工程と、を含んだことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、配信先の現在の興味・関心の対象を端的に示す情報(具体的には、当該配信先が最近入力したキーワード、当該キーワードでヒットした文書のうち実際に閲覧したもののカテゴリなど)にもとづいて、当該配信先に配信する情報がその都度決定される。
【0014】
また、この発明にかかる情報配信方法は、上記の発明において、前記第2の検索工程では、前記受信工程で受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書、および/または前記第1の検索工程で検索された電子文書のうち実際に閲覧されたもののカテゴリと同一のカテゴリに属する電子文書を検索することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、配信先の現在の興味・関心の対象を端的に示す情報(具体的には、当該配信先が最近入力したキーワード、当該キーワードでヒットした文書のうち実際に閲覧したもののカテゴリなど)にもとづいて、当該配信先に配信する情報がその都度決定される。
【0016】
また、この発明にかかるプログラムによれば、上記の方法がコンピュータによって実行される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明による情報配信システム、情報配信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施の形態による情報配信システムの概略を示す説明図である。100はサーバであり、各種情報の提供者、ここではたとえばクレジットカード会社が設置するものである。説明の便宜上、サーバ100はHTTPサーバとSMTPサーバとを兼ねるものとする。
【0019】
101はいずれもクライアントであり、上記情報の被提供者、ここではクレジットカード会社の顧客であるカード会員A〜Nが自宅や職場に保持するものである。クライアント101はデスクトップPCやノートPCなどのほか、携帯電話やPDAなど、電子メールの送受信機能とWWWのブラウジング機能を備えた機器であれば何であってもよい。
【0020】
サーバ100は個々のクライアント101に対して、定期的に(たとえば一ヶ月に一度)図2に示すような請求書メールを送信する。図示するように請求書メールには、各会員の今月度のカード利用額や支払日などに続けて、従来は加盟店のキャンペーン情報などが掲載されていた領域200に、代わりにキーワードの入力欄201と「Go」ボタン202とが設けられている。
【0021】
この「Go」ボタン202を押下すると、キーワード入力欄201にその時点で入力されているキーワードとともに、このメールの受信者を特定できる情報がサーバ100に送信される。たとえば、会員Aが受信したメールの「Go」ボタン202を押下すると、Aの会員IDが、会員Bが受信したメールの「Go」ボタン202を押下すると、Bの会員IDが、それぞれ入力キーワードとともにサーバ100に送信される。
【0022】
なお、この会員IDはクレジットカードの番号とは異なり、WWWが閲覧可能な会員のみに、その希望に応じて発行される。このIDを取得しておくと、後述のようにオンラインでカードの利用明細を確認したり、所定のフォームから住所変更などの各種手続きを取ったりすることが可能になる。
【0023】
サーバ100ではクライアント101から受信したIDで個々の会員を特定するとともに、特定された会員のカード利用額の内訳と、各種広告記事へのリンクとからなる図3のようなWeb文書(以下では「利用明細書」という)を作成・返信する。
【0024】
図中、広告記事は図2の請求書メールで入力されたキーワード(たとえば「温泉」)にもとづいて、多数の記事の中から抽出されたものである。なお、キーワードが入力されずに「Go」ボタン202が押下されたときは、絞り込みがなされずにすべての記事、あるいはデフォルトとして指定されている特定の記事へのリンクが列挙される。また、入力されたキーワードでヒットする記事がなかったときは、利用額の内訳の下にその旨のメッセージのみが表示される。
【0025】
そして、たとえば図3の利用明細書を閲覧した会員Aが、リンク300をクリックして当該記事の詳細を閲覧すると、会員Aと閲覧された記事、および上記キーワードなどが対応づけられて、閲覧履歴としてサーバ100に蓄積される。なお、会員Aが図3の画面で利用明細を確認するのみで、その先までは特に見なかったとすると、閲覧履歴としては何も残らない。
【0026】
その後、サーバ100は閲覧履歴がある会員Aのクライアント101に対して、たとえば半月に一度、図4に示すような広告メールを送信する。図示するメールは広告記事へのリンクのみからなり、これらの記事は上記の閲覧履歴にもとづいて、多数の記事の中から抽出されたものである。具体的には、図2の請求書メールで入力したことのあるキーワードを含む記事、あるいは図3の利用明細書を経由して閲覧したことのある記事と同一カテゴリの記事である。
【0027】
このように本発明による情報配信システムでは、まず月に一度の定期的な支払請求を利用して、各会員から興味対象のキーワードを収集し、当該キーワードにより取捨選択したURLの中から実際に閲覧されたものを収集して、さらに各会員の興味対象のカテゴリを推定した上で、半月に一度の広告メールを作成する。
【0028】
図5は、この発明の実施の形態によるサーバ100のハードウエア構成の一例を示す説明図である。図中、501は装置全体を制御するCPUを、502は基本入出力プログラムを記憶したROMを、503はCPU501のワークエリアとして使用されるRAMを、それぞれ示している。
【0029】
また、504はCPU501の制御にしたがってHD(ハードディスク)505に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、505はHDD504の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶するHDを、それぞれ示している。
【0030】
また、506はCPU501の制御にしたがってFD(フレキシブルディスク)507に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フレキシブルディスクドライブ)を、507はFDD506の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶する着脱自在のFDを、それぞれ示している。
【0031】
また、508はCPU501の制御にしたがってCD−RW509に対するデータのリード/ライトを制御するCD−RWドライブを、509はCD−RWドライブ508の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶する着脱自在のCD−RWを、それぞれ示している。
【0032】
また、510はカーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データを表示するディスプレイを、511は文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボードを、512は各種指示の選択や実行、処理対象の選択、マウスポインタの移動などをおこなうマウスを、それぞれ示している。
【0033】
また、513は通信ケーブル514を介してLANやWANなどのネットワークに接続され、当該ネットワークとCPU501とのインターフェースとして機能するネットワークI/Fを、500は上記各部を接続するためのバスを、それぞれ示している。
【0034】
つぎに、図6はこの発明の実施の形態による情報配信システムの機能構成を示す説明図である。図中、600a〜hはサーバ100、601a〜eはクライアント101の機能部である。
【0035】
600aは電子メール作成部であり、カード会社が会員A〜Nに宛てて送信する、各種の電子メールを作成する機能部である。ここではそれらの電子メールのうち、もっぱら図2に示したような請求書メールと、図4に示したような広告メールとを考えるものとする。
【0036】
600bは電子メール送信部であり、所定のプロトコルに従って、電子メール作成部600aにより作成された電子メールを各クライアント101に送信する機能部である。
【0037】
600cは利用明細DBであり、図3に示した利用明細書に記述されるカード利用額の内訳(利用日、利用店、利用額など)を、各会員のIDと対応づけて保持するデータベースである。
【0038】
600dは広告記事DBであり、図3に示した利用明細書や図4に示した広告メールに記載される、広告記事の属性情報を保持するデータベースである。図7は、広告記事DB600dの内容を模式的に示す説明図である。
【0039】
図示するように属性情報とは、具体的には記事ID(DBへの登録時に自動採番)、記事の責任者や問い合わせ先のID、記事のカテゴリ、記事の内容や趣旨を簡潔に要約したサマリー文、図3や図4でURLとともに示されるタイトル(謳い文句)、記事の本文が格納されたファイルのURL、当該ファイルの最終更新日時、記事の有効期限などである。
【0040】
600eはWeb文書記憶部であり、広告記事DB600dに登録された各記事の本文(上述のURLで特定されるファイル)を保持している。
【0041】
600fはWeb文書送信部であり、後述するクライアント101のWeb文書要求部601cからの求めに応じて、要求されたファイルを返信する機能部である。Web文書送信部600fは、図3に示した利用明細書を作成する利用明細書作成部600f−1を含む構成である。
【0042】
後述するクライアント101のWeb文書要求部601cが、図2に示した請求書メール中の「Go」ボタン202の押下を検知して、利用明細書の閲覧を要求してくると、サーバ100のWeb文書送信部600fはまずその利用明細書作成部600f−1により、当該要求中に含まれる会員IDで利用明細DB600cを検索し、当該IDで特定される会員のカード利用額の内訳を読み出す。
【0043】
つぎに広告記事DB600dから、上記要求中に含まれるキーワード、たとえば「温泉」をそのカテゴリあるいはサマリー文中に含む記事を検索し(広告記事DB600dが図7のようであった場合、ID=1・2・6の3つの記事がヒットする)、当該記事のタイトルとURLとを読み出す。なお、ここでの検索対象は記事の属性情報、具体的にはカテゴリとサマリー文であるものとするが、処理負荷の増大をいとわないのであれば全文検索、すなわちその本文中に上記キーワードを含む記事を検索するようにしてもよい。
【0044】
そして、上記で読み出した利用額の内訳、広告記事のタイトルおよびURLを所定のフォーマットの所定の領域に流し込むことで、図3に示したような利用明細書を作成し、後述するクライアント101のWeb文書受信部601dに返信する。
【0045】
一方、クライアント101のWeb文書要求部601cが、図3に示した利用明細書中のリンクのクリックを検知して、広告記事の閲覧を要求してくると、サーバ100のWeb文書送信部600fは、当該要求中のURLで特定されるファイルをWeb文書記憶部600eから読み出す。そして、当該ファイルをクライアント101のWeb文書受信部601dに返信するとともに、要求元の会員ID、現在日時、現時点でのキーワード、要求された記事のIDとカテゴリなどを、後述する閲覧履歴DB600gに出力する。
【0046】
600gは閲覧履歴DBであり、図3の利用明細書からリンクされた多数の広告記事のうち、誰がいつどの記事を実際に閲覧したか(閲覧履歴)を会員ごとに保持するデータベースである。図8は、閲覧履歴DB600gの内容を模式的に示す説明図である。図示するように閲覧履歴とは、具体的にはWeb文書記憶部600e内の記事をクライアント101に返信する都度Web文書送信部600fから出力されてくる、上述の会員IDや現在日時(図中「閲覧日時」)などである。
【0047】
600hは広告記事抽出部であり、閲覧履歴DB600gを参照して、広告記事DB600dに登録された多数の記事のうち、図4に示した広告メールに記載すべき記事を特定する機能部である。広告記事抽出部600hは、まず各会員のIDで閲覧履歴DB600gを検索し、一定期間内、たとえば直近一ヶ月内の閲覧履歴を抽出する。
【0048】
ここでは会員Aが、12月1日に受信した請求書メールでキーワード「温泉」を入力して、利用明細書から「旅行」カテゴリの記事(ID=2)を閲覧しており、またそれ以前の11月3日にも、11月1日に受信した請求書メールにキーワード「A4ノート」を入力することで、「コンピュータ」カテゴリの記事(ID=7)を閲覧していたとする。
【0049】
この場合、直近一ヶ月内の閲覧履歴があるので会員Aは広告メールの配信対象となる。サーバ100の広告記事抽出部600hは、閲覧履歴DB600gに所定期間内の履歴が登録されている各会員について、当該履歴を基礎として広告メールに掲載すべき記事をそれぞれ特定する。
【0050】
たとえば会員A宛の広告メールに掲載される記事は、下記いずれかに該当する記事である。ただし、A宛の過去の請求書メールや広告メールに掲載されたことがあり、かつその最終更新日時が上記メールの配信日時あるいはAによる閲覧日時より前である記事は除外する。
【0051】
(1)カテゴリあるいはサマリー文にキーワード「温泉」を含むか、またはカテゴリが「旅行」である記事
(2)カテゴリあるいはサマリー文にキーワード「A4ノート」を含むか、またはカテゴリが「コンピュータ」である記事
【0052】
広告記事DB600dの内容が図7のようであったとすると、上記(1)に該当するのはID=4の記事およびID=6の記事、(2)に該当するのはID=3の記事である。そして広告記事抽出部600hは、直近一ヶ月間の閲覧履歴中にキーワードとカテゴリの組み合わせが複数存在する場合(会員Aの例では「温泉+旅行」と「A4ノート+コンピュータ」の2つ)は、個々の組み合わせごとに該当する記事のタイトルとURLとを電子メール作成部600aに出力する。
【0053】
そして、これを受けた電子メール作成部600aにより図4のような広告メールが作成され、電子メール送信部600bから会員Aのクライアント101に送信される。図示するように広告メールでは、「マガジンパターン1」「マガジンパターン2」などとして、キーワードとカテゴリの組み合わせごとに抽出された記事へのリンクが記載される。
【0054】
なお、広告記事抽出部600hによる記事の検索においても、利用明細書作成部600f−1による記事の検索と同様、カテゴリやサマリー文といった属性情報だけでなく、その本文まで参照して上記キーワードを含む記事を抽出するようにしてもよい。
【0055】
また、ここでは閲覧履歴のある会員に広告メールを配信するようにしたが、一度記事を見たというだけでメールが送られてくるのを望まない会員もいるので、たとえば図3の利用明細書に、今後広告メールの配信を希望するか否かのラジオボタンを設けるようにしてもよい。あるいは、各会員が自己の閲覧履歴をホームページで確認できるようにし、履歴ごとに配信希望の有無をON/OFFしたり、必要のない履歴を削除したりできるようにしてもよい。
【0056】
図6に戻り、つぎに601aは電子メール受信部であり、サーバ100の電子メール送信部600bから送信されてきた電子メール(図2の請求書メールや図4の広告メールなど)を受信する機能部である。601bは電子メール表示部であり、電子メール受信部601aにより受信されたメールを図2や図4のように表示する機能部である。
【0057】
601cはWeb文書要求部であり、図2の請求書メール中で「Go」ボタン202が押下された場合は、利用明細書の閲覧要求を、図3の利用明細書中で記事へのリンクがクリックされた場合は、当該記事の閲覧要求を、それぞれサーバ100のWeb文書送信部600fに送信する機能部である。
【0058】
601dはWeb文書受信部であり、サーバ100のWeb文書送信部600fから送信されてきたWeb文書(図3の利用明細書や広告記事の本文など)を受信する機能部である。また、601eはWeb文書表示部であり、Web文書受信部601dにより受信されたWeb文書を表示する機能部である。
【0059】
つぎに、図9はこの発明の実施の形態によるサーバ100における、情報配信処理の手順を示すフローチャートである。
【0060】
サーバ100は、たとえば毎月1日に各会員宛の請求書メールを電子メール作成部600aで作成して、電子メール送信部600bから各クライアント101に送信する(ステップS901)。
【0061】
そして、たとえば12月1日に図2のようなメールを受信した会員Aが、そのキーワード入力欄201に「温泉」と入力して「Go」ボタン202を押下すると、クライアント101のWeb文書要求部601cから発信された利用明細書の閲覧要求が、インターネットを経由してサーバ100のWeb文書送信部600fに入力する(ステップS902:Yes)。
【0062】
上記要求中には会員AのIDとキーワード「温泉」とが含まれているので、Web文書送信部600fはその利用明細書作成部600f−1により、利用明細DB600cおよび広告記事DB600dから必要事項を読み出し、図3のような利用明細書を作成・送信する(ステップS903)。
【0063】
そして、図3の利用明細書を受信した会員Aが、たとえばID=2の記事へのリンク300をクリックしたとすると、クライアント101のWeb文書要求部601cから発信された上記記事の閲覧要求が、インターネットを経由してサーバ100のWeb文書送信部600fに入力する(ステップS904:Yes)。
【0064】
Web文書送信部600fは、上記要求中のURLで特定されるファイルをWeb文書記憶部600eから読み出して、クライアント101のWeb文書受信部601dに返信するとともに(ステップS905)、要求元である会員AのID、現在日時、現時点でのキーワード(ここでは「温泉」)、要求された記事のID(ここでは「2」)およびカテゴリ(ここでは「旅行」)を、会員Aの閲覧履歴として閲覧履歴DB600gに保存する(ステップS906)。
【0065】
その後、たとえば12月10日が半月に一度の広告メール配信日にあたっていたとすると、サーバ100はその広告記事抽出部600hにより閲覧履歴DB600gおよび広告記事DB600dを参照して、多数の記事の中から個々の会員に送付すべき記事を抽出する(ステップS907)。
【0066】
そして、抽出された記事のタイトルとURLとからなる広告メールが電子メール作成部600aにより作成され、電子メール送信部600bから各クライアント101に対して送信される(ステップS908)。
【0067】
以上説明した実施の形態によれば、いずれにせよ月に一度は確認しなければならない利用明細の閲覧時に、興味・関心のあるキーワードをメールに入力して、検索結果中の見たい記事だけ見ておくだけで、以後送られてくる広告は好みのキーワードやカテゴリに関連するものだけになるので、従来のようにキーワードやカテゴリを登録し直すといった特段の手続きを取らなくても、過去でなく、今の自分にとって本当に価値のある情報を受け取ることができる。
【0068】
また、情報の提供元としても、提供する情報のノイズを減らすことで送ったメールが読んでもらえる確率を上げられるほか、過去に申告された興味・関心に即してメール配信しているにもかかわらず、時機を逸しているために逆にうるさがられるという事態を避けられる。
【0069】
なお、上述した実施の形態は、クレジットカード会社がその会員に対して各種広告を配信する例であるが、情報の提供者や提供される情報は上記に限らず、たとえば時事ニュースをメール配信している新聞社が、入力キーワードや実際に閲覧された記事のカテゴリから購読者の興味・関心を絞り込むことで、より効率的で付加価値の高い情報提供を行うことなどが可能である。
【0070】
また、上述した電子メール作成部600a、電子メール送信部600b、Web文書送信部600fおよび広告記事抽出部600hは、具体的にはHD505などからRAM503に読み出されたプログラムをCPU501が実行することにより実現される。このプログラムはCD−ROM、MOなどの各種の記録媒体に格納して配布することができ、ネットワークを介して配布することも可能である。また、利用明細DB600c、広告記事DB600d、Web文書記憶部600eおよび閲覧履歴DB600gは、具体的にはHD505により実現される。
【0071】
なお、上述した実施の形態では600a〜hの各機能部がいずれもサーバ100に具備されるものとしたが、必ずしも一台の機器に集約されている必要はなく、たとえば600aと600hをサーバA、600bをサーバB、600cをサーバC、600d〜gをサーバDに設ける構成などであってもよい。各機能部が電子的に接続され、連携して動作するものであれば物理的な配置は特に問わない。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明は、キーワードの入力欄を有する第1の電子メールを送信する第1の送信手段と、前記第1の送信手段により送信された第1の電子メールの前記入力欄に入力されたキーワードを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書を検索する第1の検索手段と、前記受信手段により受信されたキーワードおよび前記第1の検索手段により検索された電子文書のうち実際に閲覧されたもののカテゴリにもとづいて電子文書を検索する第2の検索手段と、前記第2の検索手段により検索された電子文書を特定できる情報からなる第2の電子メールを送信する第2の送信手段と、を備えたので、配信先の現在の興味・関心の対象を端的に示す情報(具体的には、当該配信先が最近入力したキーワード、当該キーワードでヒットした文書のうち実際に閲覧したもののカテゴリなど)にもとづいて、当該配信先に配信する情報がその都度決定され、これによって、配信先の興味や関心の変化に柔軟に対応して、適切な時期に適切な情報をメール配信することが可能な情報配信システムが得られるという効果を奏する。
【0073】
また、この発明は、上記の発明において、前記第2の検索手段が、前記受信手段により受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書、および/または前記第1の検索手段により検索された電子文書のうち実際に閲覧されたもののカテゴリと同一のカテゴリに属する電子文書を検索するので、配信先の現在の興味・関心の対象を端的に示す情報(具体的には、当該配信先が最近入力したキーワード、当該キーワードでヒットした文書のうち実際に閲覧したもののカテゴリなど)にもとづいて、当該配信先に配信する情報がその都度決定され、これによって、配信先の興味や関心の変化に柔軟に対応して、適切な時期に適切な情報をメール配信することが可能な情報配信システムが得られるという効果を奏する。
【0074】
また、この発明は、キーワードの入力欄を有する第1の電子メールを送信する第1の送信工程と、前記第1の送信工程で送信された第1の電子メールの前記入力欄に入力されたキーワードを受信する受信工程と、前記受信工程で受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書を検索する第1の検索工程と、前記受信工程で受信されたキーワードおよび前記第1の検索工程で検索された電子文書のうち実際に閲覧されたもののカテゴリにもとづいて電子文書を検索する第2の検索工程と、前記第2の検索工程で検索された電子文書を特定できる情報からなる第2の電子メールを送信する第2の送信工程と、を含んだので、配信先の現在の興味・関心の対象を端的に示す情報(具体的には、当該配信先が最近入力したキーワード、当該キーワードでヒットした文書のうち実際に閲覧したもののカテゴリなど)にもとづいて、当該配信先に配信する情報がその都度決定され、これによって、配信先の興味や関心の変化に柔軟に対応して、適切な時期に適切な情報をメール配信することが可能な情報配信方法が得られるという効果を奏する。
【0075】
また、この発明は、上記の発明において、前記第2の検索工程では、前記受信工程で受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書、および/または前記第1の検索工程で検索された電子文書のうち実際に閲覧されたもののカテゴリと同一のカテゴリに属する電子文書を検索するので、配信先の現在の興味・関心の対象を端的に示す情報(具体的には、当該配信先が最近入力したキーワード、当該キーワードでヒットした文書のうち実際に閲覧したもののカテゴリなど)にもとづいて、当該配信先に配信する情報がその都度決定され、これによって、配信先の興味や関心の変化に柔軟に対応して、適切な時期に適切な情報をメール配信することが可能な情報配信方法が得られるという効果を奏する。
【0076】
また、この発明によれば、上記の方法をコンピュータに実行させることが可能なプログラムが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による情報配信システムの概略を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態による情報配信システムで作成される、請求書メールの一例を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態による情報配信システムで作成される、利用明細書の一例を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態による情報配信システムで作成される、広告メールの一例を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態によるサーバ100のハードウエア構成の一例を示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態による情報配信システムの機能構成を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態による広告記事DB600dの内容を模式的に示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態による閲覧履歴DB600gの内容を模式的に示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態によるサーバ100における、情報配信処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 サーバ
101 クライアント
500 バス
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 HDD
505 HD
506 FDD
507 FD
508 CD−RWドライブ
509 CD−RW
510 ディスプレイ
511 キーボード
512 マウス
513 ネットワークI/F
514 通信ケーブル
600a 電子メール作成部
600b 電子メール送信部
600c 利用明細DB
600d 広告記事DB
600e Web文書記憶部
600f Web文書送信部
600f−1 利用明細書作成部
600g 閲覧履歴DB
600h 広告記事抽出部
601a 電子メール受信部
601b 電子メール表示部
601c Web文書要求部
601d Web文書受信部
601e Web文書表示部

Claims (5)

  1. キーワードの入力欄を有する第1の電子メールを顧客の情報処理装置へ送信する第1の送信手段と、
    前記第1の送信手段により送信された第1の電子メールの前記入力欄に前記顧客によって入力されたキーワードを前記顧客の情報処理装置から受信する第1の受信手段と、
    前記第1の受信手段により受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書を検索する第1の検索手段と、
    前記第1の検索手段により検索された電子文書を特定できる情報からなる第2の電子メールを前記顧客の情報処理装置へ送信する第2の送信手段と、
    前記第2の送信手段により送信された第2の電子メールの電子文書を特定できる情報から前記顧客によって実際に閲覧要求があった電子文書に関する情報を前記顧客の情報処理装置から受信する第2の受信手段と、
    前記第1の受信手段により受信されたキーワードおよび前記第2の受信手段により受信された情報にかかる実際に閲覧要求があった電子文書のカテゴリにもとづいて電子文書を検索する第2の検索手段と、
    前記第2の検索手段により検索された電子文書を特定できる情報からなる第の電子メールを前記顧客の情報処理装置へ送信する第の送信手段と、
    を備えたことを特徴とする情報配信システム。
  2. 前記第1の電子メールは、内訳を含まない前記顧客のカード利用額に関する内容を含み、前記第2の電子メールは、前記顧客のカード利用額の内訳に関する内容を含むことを特徴とする前記請求項1に記載の情報配信システム。
  3. キーワードの入力欄を有する第1の電子メールを顧客の情報処理装置へ送信する第1の送信工程と、
    前記第1の送信工程で送信された第1の電子メールの前記入力欄に入力されたキーワードを前記顧客の情報処理装置から受信する第1の受信工程と、
    前記第1の受信工程で受信されたキーワードを本文もしくは属性情報に含む電子文書を検索する第1の検索工程と、
    前記第1の検索工程により検索された電子文書を特定できる情報からなる第2の電子メールを前記顧客の情報処理装置へ送信する第2の送信工程と、
    前記第2の送信工程により送信された第2の電子メールの電子文書を特定できる情報から前記顧客によって実際に閲覧要求があった電子文書に関する情報を前記顧客の情報処理装置から受信する第2の受信工程と、
    前記第1の受信工程で受信されたキーワードおよび前記第2の受信工程により受信された情報にかかる実際に閲覧要求があった電子文書のカテゴリにもとづいて電子文書を検索する第2の検索工程と、
    前記第2の検索工程で検索された電子文書を特定できる情報からなる第の電子メールを前記顧客の情報処理装置へ送信する第2の送信工程と、
    を含んだことを特徴とする情報配信方法。
  4. 前記第1の電子メールは、内訳を含まない前記顧客のカード利用額に関する内容を含み、前記第2の電子メールは、前記顧客のカード利用額の内訳に関する内容を含むことを特徴とすることを特徴とする前記請求項3に記載の情報配信方法。
  5. 前記請求項3または請求項4に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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