JP4246861B2 - 多機能型発音体 - Google Patents

多機能型発音体 Download PDF

Info

Publication number
JP4246861B2
JP4246861B2 JP26785499A JP26785499A JP4246861B2 JP 4246861 B2 JP4246861 B2 JP 4246861B2 JP 26785499 A JP26785499 A JP 26785499A JP 26785499 A JP26785499 A JP 26785499A JP 4246861 B2 JP4246861 B2 JP 4246861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stabilizer
cover
sounding body
vibration
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26785499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001095076A (ja
Inventor
小林  孝
昭 米山
哲也 赤崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Electronics Co Ltd
Original Assignee
Citizen Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Electronics Co Ltd filed Critical Citizen Electronics Co Ltd
Priority to JP26785499A priority Critical patent/JP4246861B2/ja
Publication of JP2001095076A publication Critical patent/JP2001095076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4246861B2 publication Critical patent/JP4246861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やペイジャー等の移動体通信機に組み込んで、着信を音響あるいは振動により使用者に知らせる多機能型発音体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような携帯機器は、一般に、使用者に着信を知らせるのにブザー音やメロディ音を発することと、音は出さずに振動することを切り替えて使えるよう構成されており、そのため小型スピーカーに類する音響発生用の発音体と、偏心重りを小型モータで回転させて振動を発生する振動体を内蔵させる構造が取られてきた。このように発音体と振動体の両方を組み込むのは機器の小型化や低価格化の上で不利であったが、近年、1個の発音体で音響と振動の両方を発生するものが出現している。このような発音体にはハンズフリー状態での会話時の音声出力用にも使用できる多機能なものもある。
【0003】
図8は特開平10−229596号公報に開示された多機能型発音体で、同図(A)は断面図、(B)は下面図であり、(A)は(B)のV−V断面である。カバー1と底板2で構成したケースの上面に、円形の振動板3の外周を接着し、振動板3の下面にコイル4を固定してある。また、カバー1の下部には支持ばね5の外周を固定してあり、支持ばね5の中央部にトッププレート8を備えた磁石6とヨーク7を固定してある。磁石6、ヨーク7、トッププレート8は磁気回路を形成し、トッププレート8の外周とヨーク7の凹部の内周とで作る磁気ギャップ内にコイル4が位置している。コイル巻線の端末9はカバー1に設けた穴から発音体の外に導かれている。
【0004】
支持ばね5とこれに固定された磁石6とトッププレート8およびヨーク7は、磁気回路であるとともに振動部を形成し、図8(B)に見るように支持ばね5には切り込み10をいくつか設けてばね性を持たせている。ある周波数を持つ電気信号がコイル4に供給されると、コイル4と上記の磁気回路の間に電磁気力が働いて互いに振動を始める。この時、電気信号の周波数がある程度高くて可聴周波数領域であれば、コイル4が固定された振動板3の振動が大きくなってブザー音を発生し、一方、支持ばね5で支持された振動部の方は固有振動数が低いためほとんど振動しない。逆に、可聴周波数帯を下回る比較的低い周波数の信号が加わると、振動板3からは音が出なくなり、代わりに支持ばね5に磁石6とヨーク7を固定した振動部の振動が大きくなって、この振動がカバー1を介して発音体を組み込んだ携帯機器に伝わり、使用者に着信を知らせる。このようにして、1個の発音体が発音と振動の両様の動作をする。
【0005】
図9は特開平10−215499号公報に開示された多機能型発音体で、同図(A)は断面図、(B)は下面図であり、(A)は(B)のVI−VI断面である。カバー11の上面側に振動板13の外周を固定し、一方、カバー11の下面に支持ばねA(15)の外周を固定してある。支持ばねA(15)に深皿状の重り18を固定してあり、重り18の内側にはヨーク17を取り付け、ヨーク17の中央部の扁平な円柱状のセンターポールの外周にコイル14、その外側に円環状の磁石16が固定してある。さらに、重り18の上面に支持ばねB(19)が固定してあって、重り18およびこれと一体になっている部品をカバー11に対し支持している。従ってコイル14、磁石16、ヨーク17は磁気回路を形成する一方、重り18とともに支持ばねA(15)、支持ばねB(19)で支持されて振動系をなしている。支持ばねA(15)と支持ばねB(19)は、図9(B)にそれぞれ実線と破線で画いたような腕を持つサスペンション部材で、腕はほぼ同形状であるが逆の向きに取り付けて、支持状態を平衡させている。
【0006】
コイル14に可聴周波数の信号電流が流れると、振動板13がコイル14、磁石16、ヨーク17による磁気回路の吸引力を受けて振動し、ブザー音を発生する。信号の周波数が低くて機械振動領域であると、振動板13からは音が出なくなる一方、支持ばねA(15)、支持ばねB(19)、コイル14、磁石16、ヨーク17、重り18からなる振動系が振動して使用者に着信を知らせる。重り18は電磁作用には関係ないが、振動部の質量を増して振動エネルギーを大きくするためのもので、発音体内部の空気の出入りをよくして音圧や振動の低下を防止するように空気抜き穴20が設けてある。
【0007】
図10は本願の発明者らが先に特願平11−139333号により出願した多機能型発音体で、(A)は上面図、(B)は(A)のB−B断面図である。カバーA(21)とカバーB(22)で構成するケースの上面側に、振動板23の外周を固定し、振動板23の下面にコイル24を固定してある。深皿状のヨーク27の内側に磁石26とトッププレート28を固定したものを、支持ばね25でケースに支持してあり、支持ばね25は図10(A)に見るように4本の腕のある弾性サスペンション部材で、内側の環状部をヨーク27の上面に点溶接し、腕の外端部をプラスチックのカバーB(22)にインサート成形してある。ヨーク27と磁石26とトッププレート28が磁気回路を作るとともに、支持ばね25に支えられて振動部を形成している。ヨーク27の内周とトッププレート28の外周が作る磁気ギャップ内に、コイル24が位置している。
【0008】
同図(B)のように、ヨーク27の外周に設けた鍔部31がケース内周の肩部32、33の間の凹部34に入り込んでいて、この発音体やこれを組み込んだ機器を誤って落下して衝撃を受けたとき等に、鍔部31が肩部32、33に当たることによって振動部の過大な変位を押さえ、支持ばね25が変形したり、部品と部品が衝突して破損したりするのを防ぐ。鍔部31と肩部32はいずれも円環状につながった形状でなく、円周の3、4箇所に分散して設けてある。鍔部31と肩部32の切れ目はケース内の空気が出入りする通路となり、振動板23や振動部の振動に対する流体抵抗を減らす。カバーB(22)には2個の接続端子35をインサートしてあり、コイル巻線の端末37を接続端子35の半田付け部38に半田付けしてある。ヨーク27の下部に横振れ防止膜29を設けてあり、これは通気性のある円形の不織布でヨーク27の下面全部を覆い、外周をケース内周の肩部32に固定し、中央部をヨーク27の中央の凸部30に固定してある。横振れ防止膜29は可撓性であるがばね性はほとんどなくて、振動特性にはあまり関与しないが、ヨーク27の下面が横振れするのを防ぐ。動作に関しては、コイルに流れる信号周波数の高低によりブザー音、メロディー音、音声などの発音と振動の区別を生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図8の従来例の場合、磁石6やヨーク7を搭載している支持ばね5が下面近くにあり、一方、コイル4は上方にあって両者の断面配置が段違いになっている。このため、低周波の電気信号を受けた場合、支持ばね5とそれに乗っている部品からなる振動部が行う振動は、基本的には単純な上下運動であっても、部品形状や寸法の僅かなアンバランスなどのために傾きを生じやすい。すなわち図11に示すように、静止時に破線の位置にあるヨーク7は振動時には実線のように傾いて動く。すると図8(A)にて、ヨーク7の上部やトッププレート8が左右に振れ、コイル4に当たって異音を生じたり、動作が乱れたりして問題となる。
【0010】
他の二つの従来例は、振動部がこのように傾斜するのを防止することを意図している。図9の発音体は、振動部のサスペンション部材を実質的に支持ばねA(15)と支持ばねB(19)の2枚に分割したものであり、これら2枚の支持ばねで重り18の上下面を挟んで振動部を構成するので、両面懸垂などと呼ばれる。振動部の上下両面がそれぞれ支持ばねA、B(15、19)によって拘束されて平面的な動きが制限されるので、振動部が図11のように傾くことが防がれる。図8の発音体が動電型であるのに対し図9の発音体は電磁型であるが、図9のように振動部の上下に2枚の支持ばねを配置する構造は、もちろん図8のような動電型の発音体にも適用できる。
【0011】
一方、図10の多機能型発音体は、振動部の上面を支持ばね25で支持し、下面を不織布の横振れ防止膜29で覆って、これをヨーク27の中央部に固定してある。支持ばね25がコイルとほぼ同高さにあるので、支持ばね25が傾斜してもコイル付近の部品の横方向の変位は僅かであり、さらに横振れ防止膜29でヨーク27の下面の横振れを押さえるので振動部の傾斜が効果的に防がれる。これは振動部の弾性支持と振動部下面の横振れ防止を、支持ばね25と横振れ防止膜29に明瞭に分担させた構成である。
【0012】
図9、図10等の発音体は、いずれも振動部が傾斜して部品同士が接触することのないように構成されているが、振動部の傾斜を防ぐ構造はこれらに限るものではない。本発明はこのような従来構造とは異なる構成で振動部の傾斜を制限し、部品同士の接触を防ぐ多機能型発音体を実現するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、振動部の一方の面を支持ばねで弾性支持し、他方の面に横振れ防止構造を設けて振動部の傾斜を防ぐようにした多機能型発音体であって、特に横振れ防止構造を新規にしたものである。
本出願の第一の発明は、図10の発音体構造からの発展であり、図10の横振れ防止膜29が円板状でヨーク27の下面全体を覆うものだったのに対し、中心から放射状に枝の出たY字形または十字形等のスタビライザを用いるものである。これによって従来の横振れ防止膜のように通気性のある材料というような制限がなくなり、材料選択の自由度が増す。
【0014】
第二の発明は、多機能型発音体の振動部の両面のうち支持ばねの固定面とは反対側の面の中央部を、レバー状のスタビライザで周辺のケースの一部に橋渡しするように連結する。スタビライザは振動部の振動とともに揺動し、振動部の中央部を横方向に拘束することによってこの面の横振れを制限する。スタビライザは単純なI字形、あるいはV字形やL字形であったりするが、レバー要素を角度的に等間隔に配置した構成ではなく、振動部の中央部とケースの一方の側だけにまたがるものである。
【0015】
先の従来例において、図9の発音体で2枚の支持ばねA、B(15、19)で振動部の両面を支持する構造、あるいは図10の発音体で下面全部を覆う横振れ防止膜29にヨーク27を結合する構造などは、いずれも横振れ防止部材や支持ばねを中心から見て片寄りのない形状にすることにより、動作に方向性がないようにして、振動部中央の横振れを皆無に近づけようとするものであった。本出願の第二の発明においてはこのような発想を切り替え、非対称に動作するスタビライザを用いて、当初から振動部中央に僅かな横振れを許すとともに、横揺れを部品の接触を生じない範囲内に規制することにより目的を達するものである。
【0016】
スタビライザはレバー状で、一端を振動部の中央部に連結し、他端をケースの一部に連結するので、連結部に蝶番や継ぎ手に類する構造を用いれば好都合であるが、小型の発音体ではそのようにするのが困難なことも多いから、連結部近傍を肉薄にしてその箇所の可撓性を増したり、あるいは弾性材料の薄板などで作ることができる。形状は前記のように単純なI字形のほか、V字形、L字形などのものを用いる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本出願の第一の発明の実施形態で、先の図10から発展した発音体の下面図である。図10のものでは同図(B)に断面の見える横振れ防止膜29はヨーク27の下面を全部覆う円形だったのであるが、本発明では横振れ防止部材が必ずしも全円である必要はないと考えて、図1に見るようにこれを中心から放射状に3本の枝を持つスタビライザ41とした。スタビライザ41の中央部をヨーク27の中央部に固定し、3本の枝部の外端はカバーA(21)に固定してある。図示は省くが、スタビライザを十字形にすることももとより可能である。スタビライザの目的は振動部の横振れ防止であって振動特性を決めることではないから
、ばね性は不要であるが、振動に追随して動くために枝部に伸縮性が必要である。材料は従来のような不織布のほか、もはや材料自体に通気性は不要なので、ナイロン・シートなどを用いることができる。
【0018】
スタビライザを金属で製作する場合は厚さを薄くしてばね作用を小さくし、振動特性への影響を極力減らす。図2の断面図は金属スタビライザ41の枝に沿った形状を示し、金属製の場合このように枝を波形に成形するなどして伸縮性を持たせる。
【0019】
図3は本出願の第二の発明による第1の実施形態であって、同図(A)は断面図、同図(B)は下面図で、(A)は(B)のA−A断面である。ヨーク27は上面に支持ばね25を固定して支持してある。下面側にスタビライザ42を設けてあり、これは金属またはプラスチック等であって、左端を蝶番42cでヨーク27の下面中央部に連結し、右端は蝶番42bで基部42aにつながっている。基部42aをカバーA(21)のダボ43にはめ、熱かしめで固定してある。
【0020】
この構成により、低周波の信号を受けてヨーク27に磁石やトッププレートを搭載した振動部が上下に振動する際、スタビライザ42は蝶番42bを軸として揺動し、ヨーク27に連結している蝶番42cの箇所は、図3(A)に示す円弧44の軌跡に沿って上下に変位する。すなわちヨーク27の下面中央部の動きは直線ではないが、円弧44は十分半径が大きくて直線から僅かしか外れず、従って振動部の傾斜も僅かとなってトッププレートとコイルの接触などの不具合を生じない。ヨーク27の下面に設けた凹部45は、振動中に振動部の下面がスタビライザ42に当たらないようにするための逃げである。
【0021】
図3のようにスタビライザ42を蝶番構造にすることは振動への影響を小さくする上で好ましいが、実際の製品は小型で、例えば鍔部31を含めたヨーク27の外径が15mm程度であり、蝶番構造の製作が困難だったり、製作費がかさむため採用し難かったりする場合がある。図4は本発明の別の実施形態で、スタビライザ46はプラスチック製であり、右端の基部46a側に薄肉部46b、左端のヨーク27への連結側に薄肉部46cを設けてこの部分の可撓性を増し、蝶番の代わりにしてある。そして基部46aに設けた穴をカバーA(21)のダボ43にはめて熱かしめで固定し、左端部に設けた穴をヨーク27の下面中央のダボに押し込んで固定してある。
【0022】
図4のようなスタビライザ46をプラスチックで作る場合、同じくプラスチックであるカバーA(21)と初めから一体化して成形することも可能である。図5はそのような実施形態で、同図(A)に示すようにスタビライザ47をカバーA(21)と一体に、ただしカバーA(21)から右方に伸ばす形で成形する。カバーA(21)との接続部に薄肉部47b、右端部に薄肉部47cを設けてある。磁石やトッププレートを搭載したヨーク27をケースに納めた後、スタビライザ47を根本の薄肉部47bの箇所を中心に右端の矢印のように曲げて、同図(B)のように反転させ、先端部の穴をヨーク27の下面中央のダボに押し込む。同図(C)は下面図である。
【0023】
図6は本発明のさらに別の実施形態で、同図(A)は断面図、同図(B)は下面図で(A)は(B)のA−A断面である。スタビライザ48はステンレス、燐青銅等の金属薄板で製作し、形状はV字形で、V字の上端をつなぐ基部48aをカバーB(22)にダボ43の熱かしめで固定してある。V字形の先端部は点溶接49でヨーク27に接合してある。このスタビライザ48は片持ち梁の一種であって、点溶接49部分の軌跡は正確な円弧ではないが円弧に近く、振動部の傾斜を十分小さい値に押さえる。またこのようにスタビライザ48を2本の枝部を持つV字形に形成することにより、図6(B)の平面図にて上下方向の変形に対する剛性が大きくなり、ヨーク27の下面が同図(B)の上下方向に不要に変位することがほとんどなくなる。
【0024】
なお、図6(B)でカバーB(22)から右側に出ている3本の端子のうち、両側の2本はコイル両端をつないだ接続端子であり、中間の1本は支持ばね25と一体であって、多機能型発音体を回路に接続する際、支持ばねの帯電によって回路のICが静電破壊したりすることのないよう電荷を接地に逃がすための接地端子である。
【0025】
図7は本発明のさらに別の実施形態で、同図(A)は断面図、同図(B)は下面図で(A)は(B)のA−A断面である。これはスタビライザ50を図6の実施形態と同様に金属で製作した場合であるが、図6ではV字形だった枝部の角度を広げて90°のL字形にしたものである。枝の端部をつなぐ基部50aをカバーA(21)のダボ43の熱かしめで固定し、L字の角部を点溶接49でヨーク27の下面中央に固定してある。発明者らの試作実験では一応所期の機能が得られたが、枝の角度が開くにつれて同図(B)に記入した片持ち梁の実効長さlが短くなって、図3(A)に示したヨーク27の下面中央の振動時の軌跡44の曲率半径が小さくなり、スタビライザー50の基部50a側の枝の根本部分の応力も過大になる傾向があるから、枝間の角度を広げるのはこの辺が限界である。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば多機能型発音体の振動部をコイルとほぼ同じ高さの箇所で支持ばねにより振動可能に支え、振動部の反対側の面の中央部をスタビライザに係止して横振れを確実に一定値以内に規制するから、振動部の傾きが許容値内に保たれ、部品同士が接触して異音を生じたり振動が乱れたりすることがなくなる。これによってサスペンション部材を二重に用いたりしなくとも安定した振動が得られる。
【0027】
また、本発明のスタビライザは数本の枝部からなる形状で、振動部はスタビライザによって覆われてない面積が大部分であるから、振動部の収容空間からの空気の出入りが自由で振動が妨げられることがなく、スタビライザに通気性の材料を用いたり、部品に空気抜き穴を設けたりする必要がない。
このように、本発明によれば発音と振動の二つの作用をする多機能型発音体であって、構造簡単で高性能、高信頼性のものが廉価に提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多機能型発音体の実施形態の下面図である。
【図2】本発明の多機能型発音体の実施形態の断面図である。
【図3】本発明の多機能型発音体の別の実施形態で(A)は断面図、(B)は下面図であり、(A)は(B)のA−A断面である。
【図4】本発明の多機能型発音体のさらに別の実施形態で(A)は断面図、(B)は下面図であり、(A)は(B)のA−A断面である。
【図5】本発明の多機能型発音体のさらに別の実施形態で(A)、(B)は断面図、(C)は下面図であり、(B)は(C)のB−B断面である。
【図6】本発明の多機能型発音体のさらに別の実施形態で(A)は断面図、(B)は下面図であり、(A)は(B)のA−A断面である。
【図7】本発明の多機能型発音体のさらに別の実施形態で(A)は断面図、(B)は下面図であり、(A)は(B)のA−A断面である。
【図8】従来の多機能型発音体で(A)は断面図、(B)は下面図であり、(A)は(B)のV−V断面である。
【図9】従来の別の多機能型発音体で(A)は断面図、(B)は下面図であり、(A)は(B)のVI−VI断面である。
【図10】従来のさらに別の多機能型発音体で(A)は上面図、(B)は(A)のB−B断面である。
【図11】従来の多機能型発音体の動作状態を示す図である。
【符号の説明】
1、11 カバー
3、13、23 振動板
4、14、24 コイル
5、25 支持ばね
6、16、26 磁石
7、17、27 ヨーク
8、28 トッププレート
15 支持ばねA
18 重り
19 支持ばねB
21 カバーA
22 カバーB
29 横振れ防止膜
31 鍔部
32、33 肩部
35 接続端子
41、42、46、47、48、50 スタビライザ
42b、42c 蝶番
43 ダボ
45 凹部
49 点溶接

Claims (8)

  1. コイルを固定した振動板をカバーに取り付け、ヨークおよび磁石を含む振動部を支持ばねでカバー内に支持してなる多機能型発音体において、支持ばねをコイルと断面的にほぼ同じ高さに配置し、
    振動部を挟んで支持ばねと反対の側に、振動部の中央部から複数の枝部をY字形、十字形など放射状に等角度間隔に有するスタビライザを設け、スタビライザの中央部を振動部の中央部に固定し、枝部の外端をカバーに固定し、
    スタビライザと振動部の間は互いの固定部を除き断面的に隙間を設けてあることを特徴とする多機能型発音体。
  2. 請求項1に記載の多機能型発音体において、
    スタビライザは不織布またはナイロンシートなど、枝部に沿って伸縮性のある材料であることを特徴とする多機能型発音体。
  3. 請求項1に記載の多機能型発音体において、
    スタビライザは金属薄板であって、枝部を波形に成形して伸縮性を持たせたことを特徴とする多機能型発音体。
  4. コイルを固定した振動板をカバーに取り付け、ヨークおよび磁石を含む振動部を支持ばねでカバー内に支持してなる多機能型発音体において、支持ばねをコイルと断面的にほぼ同じ高さに配置し、
    振動部を挟んで支持ばねと反対の側に、振動部の中央部と振動部の周辺のカバーの一部に橋渡しするようにまたがるスタビライザを設け、スタビライザの両端を振動部の中央部とカバーにそれぞれ連結し、
    スタビライザと振動部の間は互いの固定部を除き断面的に隙間を設けてあることを特徴とする多機能型発音体。
  5. 請求項4に記載の多機能型発音体において、
    スタビライザは振動部およびカバーへの連結部の一方または両方を蝶番構造にしたことを特徴とする多機能型発音体。
  6. 請求項4に記載の多機能型発音体において、
    スタビライザは振動部およびカバーへの連結部の一方または両方に肉薄部を設けて、その部分の可撓性を増したことを特徴とする多機能型発音体。
  7. 請求項4に記載の多機能型発音体において、
    スタビライザはプラスチックのカバーと一体に成形してあることを特徴とする多機能型発音体。
  8. 請求項4に記載の多機能型発音体において、
    スタビライザはV字形ないしL字形の金属薄板であることを特徴とする多機能型発音体。
JP26785499A 1999-09-21 1999-09-21 多機能型発音体 Expired - Fee Related JP4246861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26785499A JP4246861B2 (ja) 1999-09-21 1999-09-21 多機能型発音体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26785499A JP4246861B2 (ja) 1999-09-21 1999-09-21 多機能型発音体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001095076A JP2001095076A (ja) 2001-04-06
JP4246861B2 true JP4246861B2 (ja) 2009-04-02

Family

ID=17450567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26785499A Expired - Fee Related JP4246861B2 (ja) 1999-09-21 1999-09-21 多機能型発音体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4246861B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100751997B1 (ko) 2006-03-15 2007-08-28 삼성전기주식회사 음향진동발생장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001095076A (ja) 2001-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7619498B2 (en) Vibrator
US6208237B1 (en) Electro-mechanical and acoustic transducer for portable terminal unit
EP0791405B1 (en) Vibration actuator for pager
US7525403B2 (en) Vibration device
JP3492983B2 (ja) 振動スピーカ
US5894263A (en) Vibration generating apparatus
US6236733B1 (en) Loudspeaker
JP4867031B2 (ja) 多機能型振動アクチュエータ
EP1755358B1 (en) Multi-function type oscillation actuator and mobile terminal device
CA2330005A1 (en) Vibration actuator having magnetic circuit elastically supported by a spiral damper with increased compliance
US7787650B2 (en) Electromagnetic exciter
US7599510B2 (en) Multifunctional actuator and mobile terminal
JP3851109B2 (ja) 板ばね及びこれを用いた振動発生装置
EP1145770B1 (en) Multi-functional vibration actuator capable of suppressing an unstable operation around a resonance frequency
JP3643791B2 (ja) マルチアクチュエータ
JP4520547B2 (ja) 多機能型発音体とその製造方法
JP4246861B2 (ja) 多機能型発音体
JP4514270B2 (ja) 多機能型発音体
JP4127443B2 (ja) 多機能型発音体
JP2004186912A (ja) 電気機械振動音響変換器及び携帯端末機器
KR100320245B1 (ko) 통신기기용 진동/음향발생장치
JP4565130B2 (ja) 多機能型発音体と携帯端末機
JP2001225010A (ja) 多機能型発音体
JP2001045594A (ja) 多機能型発音体
JP4341939B2 (ja) 多機能型発音体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees