JP4246507B2 - 大型薄板用コンテナーおよび大型薄板給排装置 - Google Patents

大型薄板用コンテナーおよび大型薄板給排装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の大型薄板を効率的に搬送するためのコンテナーに関するものであり、特に、高度な清浄度を要求される金属、レアメタル、シリコン、平面型ディスプレイ用のガラス等の大型薄板の搬送に適したコンテナーに関するするものである。
【0002】
また本発明は、上述のようなコンテナーに大型薄板を供給し、あるいはそこから大型薄板を外に排出する装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
近年、先端技術産業で用いられる薄板状の金属、レアメタル、シリコン、ガラス等の材料は生産技術の大幅な進展に伴い、要求される寸法形状が加速度的に大きくなり、その一方で、板の厚みは従来のmm単位からμm単位となるに至っている。
【0004】
例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイのような平面型ディスプレイには薄板のガラスが使用され、その薄板ガラスの形状は、ディスプレイの大型化に伴って著しく大型化している。具体的に説明すると、従来の薄板材料に要求される寸法は1m×1m以下のものが中心であったが、最近の先端技術においては、使用される薄板材料の寸法が1m×1mを超え、2m×2mクラスの薄板材料も求められる状況にある。そして薄板材料の厚みについても、2mm、1mm、700μm、400μmとより薄いものが求められており、さらには100μm以下の厚みの薄板材料も実現化されつつある。
【0005】
また、このような先端技術用の材料に対しては高度の表面品質も求められ、平坦性においては鏡面またはそれに準じるものが要求され、清浄度も非常に厳しい管理が要求される。また、当然のことながら、このような素材に特殊加工を施した場合についても、μm単位あるいはそれよりも小さい傷や異物が付着していないことが求められる。
【0006】
従来、上述のような大型薄板を多数まとめて搬送する方法としては、図24に示すように、大型薄板3に保護フィルムを張り合わせ、この保護フィルム付きの大型薄板の間に緩衝材として合紙4を交互に積層し、その積層体を包装シート5で梱包して、大型のパレット等に収容して搬送するという方法が知られている。
【0007】
また図25に示すように、大型薄板3と緩衝材としての額縁状のスペーサー6とを交互に積層し、その積層体を包装シート5で梱包して、大型のパレット等に収容して搬送する方法も知られている。
【0008】
さらには図26に示すように、大型薄板に対して厳密な清浄度が求められる場合(例えば数μm以下のゴミ、塵、埃、あるいは搬送中や保管中の湿気などによる結露を許容しない場合)には、複数の大型薄板3を、ポリプロピレン等の化学材料から形成された特殊なコンテナー7内に数十mm間隔で収容して搬送する方法も知られている。なお特許文献1には、このような大型薄板用のコンテナーの一例が示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−310145号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上説明したような従来技術では、大型薄板の清浄度を保ちながら一切の汚染を防止し、それを効率良く搬送することは、極めて困難な状況となっている。
【0011】
すなわち、図24に示した従来技術では、大量の保護フィルムが必要となる他、それを大型薄板に貼り付けたり剥離するための専用の装置が必要となり、搬送コストが多大なものになってしまう。しかも、量産の場合には、フィルムの処置等の点にも多くのコストがかかる上、フィルム材料が再利用できない場合は廃棄せざるを得ず、資源の無駄が発生し、環境問題も懸念される。またこの図24に示した従来技術では、大型薄板の表面にフィルムが貼付されるため、高度な表面の清浄状態が保てないという不具合も生じる。
【0012】
一方、図25に示した従来技術では、上記保護フィルムを用いることによる問題は解消できるものの、額縁状のスペーサー6によって薄板材料を汚染しやすい、ガラスなどの破損し易い薄板材料を取り扱う際には、搬送中に局所的な応力を受けてクラックや割れが発生する危険性がある、等の問題が認められる。このため、大型薄板に予め余長を付ける必要があり、材料の損失が発生すると共に、再切断の工程が必要になる等、コスト上昇につながる無駄が多い。
【0013】
また図26に示した従来技術では、特殊コンテナー7が非常にコストの高い材料から形成され、またその内部構造も緩衝作用を付与する等のために極めて複雑化するため、このような特殊コンテナー7による搬送、輸送のコストは非常に高いものとなっている。しかも、上記特殊コンテナー7は有機物質で形成されているため、化学物質に汚染されたり、破損したりする等の事情から利用可能な期間が短いという欠点があり、また機械的な強度上の問題等から、例えば一辺が2m以上にもなる大型薄板を収容可能に大型化することは困難となっている。
【0014】
一般に、大型薄板の面積が大きくなって厚みが減少すると、その自重による撓みが大きくなるので、搬送中における各薄板間の間隔も数cm程度確保することが必要となる。そのような状況下では、コンテナー内に収容できる枚数を増やすことができず、効率的な搬送は困難になる。
【0015】
以上説明したように、現在の大型薄板の搬送においては、従来の問題を解決するために多くの提案がなされているが、問題を根本的に解決するには至っていない。つまり、中途半端な方法では、搬送コストだけが安くなっても、対策を講じる毎に副資材や特殊な装置が必要になって、その面で大きなコストが新たに発生することがある。また多くの工数が必要な場合には、部分的なプロセスは最適であっても、全体ではプロセスが複雑化したり、コストの高い自動化やロボットシステムが必要になるような場合も多い。このように搬送に係る問題が、板状材料の大型化や薄板化の技術促進を停滞させているのが現状である。
【0016】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、大型薄板に汚れや傷を発生させることなく、一度に多数の大型薄板を搬送できる、搬送効率の高い大型薄板用コンテナーを提供することを目的とする。
【0017】
また本発明は、大型薄板に汚れや傷を発生させることなく、上述のようなコンテナーに大型薄板を供給し、あるいはそこから大型薄板を外に排出することができる装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明による大型薄板用コンテナーは、
枠体と、この枠体内で上下に互いに間隔を置いて配された複数の棚板とを有し、前記棚板の上に大型薄板を横向きに載置して収容する大型薄板用コンテナーにおいて、
前記複数の棚板の各々の上面が、該棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向に直角な面内で凹状となる湾曲形状とされ、
該棚板の各々に、前記面内の左右端部近傍部分のみにおいてその上面に開口した多数の空気噴出孔および、これらの空気噴出孔のそれぞれに連通し、一部に空気導入口を備える空気通路が形成されていることを特徴とするものである。
【0019】
なお、上記構成を有する本発明の大型薄板用コンテナーにおいては、前記棚板上面の湾曲の曲率が変更可能とされていることが望ましい。そのようにするためにより具体的には、例えば、棚板が前記面内で下方に垂下するように撓むアルミニウム板等の材料から形成され、この棚板の撓みを下方から修正して前記曲率を変更させる手段が設けられることが望ましい。
【0020】
そして、上記の曲率を変更させる手段としては、両端が前記枠体に保持されて前記棚板を下方から保持するワイヤと、このワイヤの張力を変える手段とからなるものを好適に用いることができる。
【0021】
他方、前記棚板は、前記枠体に対して着脱自在に設けられていることが望ましい。
【0022】
そして、上述のように棚板が枠体に対して着脱自在に設けられる場合は、
棚板において、大型薄板を受ける部分である棚板本体と、空気通路とが互いに別体に形成され、
前記空気通路が前記枠体に固定され、
前記棚板本体が、前記空気通路の上に載置される形で前記枠体に取り付けられ、
前記空気通路の棚板本体が載置される通路上壁に、該棚板本体に形成された前記空気噴出孔と各々整合する空気通過孔が形成されていることが望ましい。
【0023】
また本発明の大型薄板用コンテナーにおいては、前記棚板の上面の少なくとも一部に、該棚板の上に載置される大型薄板の裏面に接する緩衝材が固定されていることが望ましい。
【0024】
また本発明の大型薄板用コンテナーにおいては、前記棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向と略平行な方向に延びて、供給あるいは排出される該大型薄板の側端を位置規定するガイド部材が設けられていることが望ましい。
【0025】
さらに、本発明の大型薄板用コンテナーにおいては、前記枠体に、その内部を露出させる開位置と、その内部と外部とを隔絶する閉位置との一方を選択的に取り得るシャッターが設けられていることが望ましい。
【0026】
また本発明の大型薄板用コンテナーにおいては、前記棚板が、前記枠体の底面に対して前後方向に傾斜した状態で該枠体に取り付けられていてもよい。そのようにする場合、上記傾斜の角度は、水平方向に対して1〜10°の範囲にあることが望ましい。
【0027】
なお上記の「前後方向」とは、棚板に対して供給あるいは排出される大型薄板が移動する方向を意味するものである。
【0028】
他方、本発明による第1の大型薄板給排装置は、上述した通りの本発明による大型薄板用コンテナーの棚板にコンテナー外から大型薄板を供給し、あるいは該棚板から大型薄板をコンテナー外に排出する装置であって、
前記大型薄板を横向き状態に保持して、コンテナーに対する大型薄板の供給あるいは排出方向に移送する移送手段と、
この移送手段を、前記コンテナーの複数の棚板の中の1つと選択的に上下方向位置が整合するように昇降させる昇降手段と、
前記空気通路の空気導入口に空気を送る空気供給手段と、
前記棚板を、該棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向上流側から下流側に向かって下向きとなるように傾斜させる手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0029】
なお、上記の移送手段が複数の棚板の中の1つと「上下方向位置が整合する」とは、移送手段が大型薄板を下から保持して移送する面が、棚板の中の1つの上面と上下方向に略一致することを意味する。
【0030】
また、上記本発明の大型薄板給排装置においては、前記棚板を傾斜させる手段が、コンテナー全体を傾斜させるものであることが望ましい。その場合、上記傾斜の角度は、水平方向に対して1〜10°の範囲にあることが望ましい。
【0031】
また以上説明した本発明の大型薄板給排装置においては、移送手段として、大型薄板を下から支持して回転する駆動ローラからなるものを好適に用いることができる。またこの移送手段として、上面に多数形成された空気噴出孔から噴出する空気で大型薄板を浮上支持し、該大型薄板の移送方向上流側から下流側に向かって下向きに傾斜するように配置されたエアー浮上コンベアからなるものも好適に用いることができる。
【0032】
さらに本発明の大型薄板給排装置においては、前記移送手段が、大型薄板の移送速度を低下させるブレーキ手段を備えていることが望ましい。
【0033】
また本発明の大型薄板給排装置においては、前記移送手段の大型薄板を保持する面が、前記コンテナーに向かい合う方の端部では棚板の湾曲形状に対応して曲がった形状とされ、前記端部と反対側の端部では平坦な形状とされていることが望ましい。
【0034】
移送手段の大型薄板を保持する面を上述のような形状とする場合は、移送手段として、直線状に大型薄板を移送する機構を複数、該移送の方向と交わる方向に互いに間隔を置いて配されてなるものを適用し、そして、これら複数の移送機構を互いに傾けて配設することにより、上記形状を得ることができる。
【0035】
また以上説明した本発明の大型薄板給排装置においては、前記空気供給手段が、供給する空気を清浄化するフィルターを備えていることが望ましい。
【0036】
また、本発明による第2の大型薄板給排装置は、特に棚板が、枠体の底面に対して前後方向に傾斜した状態で該枠体に取り付けられている本発明による大型薄板用コンテナーを対象として、その棚板にコンテナー外から大型薄板を供給し、あるいは該棚板から大型薄板をコンテナー外に排出するように構成されたものでであって、
前記大型薄板を横向き状態に保持して、コンテナーに対する大型薄板の供給あるいは排出方向に移送する移送手段と、
この移送手段を、前記コンテナーの複数の棚板の中の1つと選択的に上下方向位置が整合するように昇降させる昇降手段と、
前記空気通路の空気導入口に空気を送る空気供給手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0037】
【発明の効果】
本発明による大型薄板用コンテナーは、前述した通り、複数の棚板の各々の上面が、該棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向に直角な面内で凹状となる湾曲形状とされ、該棚板の各々に、前記面内の左右端部近傍部分のみにおいてその上面に開口した多数の空気噴出孔および、これらの空気噴出孔のそれぞれに連通し、一部に空気導入口を備える空気通路が形成されたものであるので、外部から供給される空気を上記空気通路に送り込むことができる。こうして空気通路に空気が送り込まれた棚板においては、その上面に開口した多数の空気噴出孔から空気が噴出するので、この棚板に横向きに載置されている大型薄板は該棚板から浮上する。
【0038】
そこで、そのとき該コンテナーが例えば本発明の大型薄板給排装置により全体的に傾けられていて、棚板が水平方向に対して傾斜していれば、浮上している大型薄板はその棚板に沿って高い方から低い方に向かって横移動する。以上の通り本発明のコンテナーを用いれば、棚板と非接触で大型薄板を横移動させて、該大型薄板をコンテナーから排出させたり、コンテナーに供給することが可能となるので、この排出あるいは供給時に大型薄板が棚板と擦れて、そこに汚れや傷が付くことを防止できる。
【0039】
また、本発明のコンテナーによれば、上述の通り大型薄板を空気浮上させて汚れや傷の発生を防止できるから、この汚れや傷の発生防止のために前述の保護フィルムや合紙を用いる必要がなくなり、よって、低コストで大型薄板を搬送可能となる。
【0040】
さらに、上述のように大型薄板と棚板との擦れを防止する上では、大型薄板を棚板から数mm程度浮上させれば十分であるから、棚板と棚板との間隔は例えば10mm以下程度に小さくすることも可能である。そこで、1つのコンテナーにより多数の棚板を設けて、一度に多数の大型薄板を搬送することも可能となる。具体的には、高さ2mのコンテナーに100段程度の棚板を設けて、一度に100枚の大型薄板を搬送することも可能となる。
【0041】
そして本発明の大型薄板用コンテナーにおいては、複数の棚板の各々の上面が、該棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向に直角な面内で凹状となる湾曲形状とされる一方、多数の空気噴出孔が、棚板の各々において、前記面内の左右端部近傍部分のみにおいて設けられているので、棚板の上に大型薄板が浮上した際、棚板の左右端部の下から噴出する空気によって大型薄板の左右端部が内向きの力を受ける。それにより大型薄板は、棚板上で左右方向に大きく動いてしまうようなことなく、確実にこの棚板の上に保持され、また、大型薄板の左右方向中央部が空気の力によって大きく上方に湾曲してしまうようなことも防止される。
【0042】
また本発明のコンテナーにおいて、特に棚板上面の湾曲の曲率が変更可能とされている場合は、搬送対象の大型薄板の仕様が変わった場合等でも、それに見合った最適の曲率を設定することができる。また、1つのコンテナー内での各棚板の曲率にバラツキが生じたような場合でも、該曲率を各棚板毎に調整することにより、そのバラツキを解消することができる。
【0043】
また本発明のコンテナーにおいて、特に棚板が枠体に対して着脱自在に設けられている場合は、棚板の洗浄、修理や、あるいは新品との交換を作業性良く行うことが可能になる。
【0044】
また本発明のコンテナーにおいて、特に棚板の上面の少なくとも一部に、該棚板の上に載置される大型薄板の裏面に接する緩衝材が固定されている場合は、コンテナーをトラック等によって搬送している最中に、振動で動いた大型薄板が棚板と擦れ合ってその表面に傷が付いたり、破損したりする等の事態も防止され得る。
【0045】
また本発明のコンテナーにおいて、特に棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向と略平行な方向に延びて、供給あるいは排出される該大型薄板の側端を位置規定するガイド部材が設けられている場合は、大型薄板が棚板上で横移動する際に、このガイド部材によって大型薄板の左右端部が位置規定されるので、該大型薄板が左右にずれてしまうことを防止できる。
【0046】
さらに、本発明の大型薄板用コンテナーにおいて、特に前記枠体に、その内部を露出させる開位置と、その内部と外部とを隔絶する閉位置との一方を選択的に取り得るシャッターが設けられている場合は、このシャッターにより、コンテナー内に塵埃等が侵入することを防止できるので、収容している大型薄板をより清浄に保つことが可能になる。
【0047】
また本発明の大型薄板用コンテナーにおいて、特に棚板が、枠体の底面に対して前後方向に傾斜した状態で該枠体に取り付けられている場合は、このコンテナーを特に傾斜させなくても、該棚板の空気通路に空気を供給するだけで、その上に載置されている大型薄板を横移動させることができる。したがってこのようなコンテナーに対しては、棚板を傾斜させる手段を持たない本発明の第2の大型薄板給排装置を用いて、大型薄板を供給あるいは排出させることが可能になる。
【0048】
他方、本発明による第1の大型薄板給排装置は、前述した通り、
大型薄板を横向き状態に保持して、コンテナーに対する大型薄板の供給あるいは排出方向に移送する移送手段と、
この移送手段を、前記コンテナーの複数の棚板の中の1つと選択的に上下方向位置が整合するように昇降させる昇降手段と、
前記空気通路の空気導入口に空気を送る空気供給手段と、
前記棚板を、該棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向上流側から下流側に向かって下向きとなるように傾斜させる手段とを備えているので、
空の移送手段を、上記昇降手段によりコンテナーの複数の棚板の中の1つと選択的に上下方向位置が整合する状態にしてから、その棚板の空気通路に空気を供給するとともに棚板を傾斜させることにより、該棚板上に載置されている大型薄板を空気で棚板上に浮上させて横移動させ、移送手段に受け渡して該移送手段によりコンテナーから排出させることができる。
【0049】
あるいは、大型薄板を載せている移送手段を、上記昇降手段によりコンテナーの複数の棚板の中の1つと選択的に上下方向位置が整合する状態にしてから、その棚板の空気通路に空気を供給するとともに棚板を傾斜させることにより、移送手段上に載置されている大型薄板を該移送手段により棚板上に受け渡し、そしてこの大型薄板を空気で棚板上に浮上した状態で横移動させて、コンテナー内に供給、収容することができる。
【0050】
このようにして本発明の第1の大型薄板給排装置によれば、コンテナーの棚板と非接触で大型薄板を横移動させて、該大型薄板をコンテナーから排出させたり、コンテナーに供給することが可能となる。したがって、コンテナーに対する大型薄板の排出あるいは供給時に、大型薄板が棚板と擦れて、そこに汚れや傷が付くことを防止できる。
【0051】
以上の作用、効果は、本発明による第2の大型薄板給排装置においても同様に得られるものである。また特にこの第2の大型薄板給排装置によれば、棚板が底面に対して傾斜しているコンテナーを対象としていることから、特にコンテナーの棚板を傾斜させることなく、上述の作用、効果を得ることができる。
【0052】
なお、以上説明した本発明の大型薄板給排装置において、特に前記移送手段が、大型薄板の移送速度を低下させるブレーキ手段を備えている場合は、該移送手段の移送速度を、コンテナーの棚板上で滑動、横移動する大型薄板の移動速度と一致、あるいは近似するように調整可能となる。そのようにしておけば、移送手段との間の滑りによって大型薄板に擦り傷や汚れが付くことが防止される。
【0053】
また本発明の大型薄板給排装置において、特に前記移送手段の大型薄板を保持する面が、前記コンテナーに向かい合う方の端部では棚板の湾曲形状に対応して曲がった形状とされ、前記端部と反対側の端部では平坦な形状とされている場合は、コンテナーの棚板と移送手段との間の大型薄板の受け渡しを円滑に行うことができるとともに、移送手段と組み合わされる通常のコンベア等の搬送手段(その搬送面は一般に平坦である)と該移送手段との間の大型薄板の受け渡しも円滑に行うことができる。
【0054】
また以上説明した本発明の大型薄板給排装置において、特に前記空気供給手段が、供給する空気を清浄化するフィルターを備えている場合は、コンテナーの棚板の空気通路に送られる空気が清浄化されるので、コンテナー内の大型薄板を清浄に保つ効果が特に高いものとなる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0056】
図1は、本発明の一実施の形態による大型薄板用コンテナー(以下、単にコンテナーと称する)10および、このコンテナー10に収容されている大型薄板をコンテナー外に排出する大型薄板排出装置50の一部を示す斜視図である。また図2にも、上記コンテナー10と、排出装置50の別の部分の斜視形状を示す。なお図1では、コンテナー10および排出装置50の形状は概略的に示してある。
【0057】
まずコンテナー10について詳しく説明する。このコンテナー10は、例えば略直方体状に組み立てられた枠体11と、この枠体11内で上下に互いに間隔を置いて配された複数の棚板12とを有し、これらの棚板12の上にそれぞれ大型薄板を載置して収容するように構成されている。このコンテナー10は、上述のようにして収容した複数の大型薄板を例えば工場内で、あるいは工場から別の場所に運搬する等ために使用される。
【0058】
なおこのコンテナー10は、前述したような種々の大型薄板を運搬するために使用可能であるが、以下では大型のガラス薄板(以下、単にガラス板と称する)1を取り扱う場合を例に挙げて説明する。
【0059】
また、より具体的に上記棚板12は、例えば20mm間隔で配設される。そのようにする場合、コンテナー10の高さが2mであれば合計100枚の棚板12が配設されるので、該コンテナー10を利用して、一度に100枚のガラス板1を搬送できることになる。
【0060】
図3に詳細を示すように棚板12は、ガラス板1を受ける部分である棚板本体13と、それとは別体に形成された空気通路14とから構成されている。空気通路14はガラス板1の排出方向(矢印A方向)と平行に延びるように形成されて、その両端が閉じられたものである。そして、このような構成の空気通路14が複数、上下方向に互いに所定間隔を置いた状態で枠体11の左右壁部の内側に各々固定されている。
【0061】
なお図3では便宜的に、枠体11の左右壁部の内側については斜視形状を示し、この左右壁部から外側については一部破断の正面形状を示している。またこの図3では、枠体11の左右壁部の一方に固定された空気通路14のみを示しているが、これらの空気通路14の各々と上下方向位置が揃った状態で、左右壁部の他方にも空気通路14が固定されている。また枠体11の左右壁部には、空気通路14と一体化された形で、下方に向かって突出した係止部15が固定されている。
【0062】
棚板本体13は、自重によってある程度下方に撓み得る例えば厚さが0.2〜3.0mm程度のアルミニウム板から形成され、上述のように左右1対に形成された2つの空気通路14の上に載置される形で、枠体11に取り付けられる。図4にも詳しく示す通り、この棚板本体13の左右端部は上方に折り曲げられて係止部13aとされ、またこの係止部13aの内側において該棚板本体13の上面には、ガラス板1の排出方向(矢印A方向)と平行に延びるガイド部材16が形成されている。またこの棚板本体13の上面には、その上に載置されるガラス板1の裏面に接するシート状の緩衝材17がほぼ全面的に貼付されている。さらに該棚板本体13の左右端部に近い位置には、ガイド部材16の内側において上記矢印A方向に並ぶ状態で、複数の空気噴出孔13bが設けられている。
【0063】
上記棚板本体13は、その係止部13aが枠体11側の係止部15の外側に位置する状態にして、ガラス板1の排出方向(矢印A方向)と反対方向に押し込むことにより、2つの空気通路14の上に載置される。このようにすると、上記係止部13aと係止部15とが緩く係止する状態となるので、棚板本体13が空気通路14の上で左右方向に大きく動いてしまうことが防止される。以上のようにして棚板本体13が枠体11に取り付けられるが、この状態において各棚板本体13は、上記矢印A方向については枠体11の底面と略平行な向きになる。
【0064】
また空気通路14の通路上壁には、そこに載置された棚板本体13の空気噴出孔13bと各々整合する複数の空気通過孔14bが形成されている。上記空気噴出孔13bはこの空気通過孔14bよりも多少大きく形成されて、空気通過孔14bと確実に整合するようになっている。
【0065】
なお、本例のように棚板本体13と空気通路14とを別体に形成することは必ずしも必要ではなく、比較的厚い材料から棚板12を形成し、その内部に空気通路を形成してもよい。
【0066】
棚板本体13は上述の通り可撓性の有る材料から形成されているので、左右1対の空気通路14の上に載置されると、自重により撓んで、図5に示すようにガラス板1の排出方向に直角な面、つまりこの図5が示す面内で凹状に湾曲する。本実施の形態では、棚板本体13の撓みを修正して、その湾曲の曲率を変更可能な構成が採用されている。
【0067】
すなわち、図5および図6に示すように、棚板本体13の例えば前後端(ガラス板1の排出方向上流側および下流側の端部)にそれぞれ近い2箇所は、下からピアノ線等のワイヤ18によって下方から受け止められている。このワイヤ18の両端は枠体11に取り付けられているが、少なくとも一方の端部は図6に示すように、枠体11に固定された支持部材19に張力変更機構20を介して取り付けられている。この張力変更機構20は、ワイヤ18の一端部を係止して巻き取る巻取り部21と、この巻取り部21の外周に形成された平歯車22と、この平歯車22に噛合するウォーム歯車23と、このウォーム歯車23を回転させる操作ツマミ24とからなるものである。
【0068】
上記の構成においては、操作ツマミ24を矢印B方向に回転させることにより、ワイヤ18の端部が巻取り部21に巻き取られ、あるいはそこから緩められて該ワイヤ18の張力が変えられる。この張力を強くすれば棚板本体13の湾曲の曲率は小さく(曲率半径は大きく)なり、逆に張力を弱くすれば棚板本体13の湾曲の曲率は大きく(曲率半径は小さく)なる。なお図5および図6では、棚板本体13の形状は概略的に示してある。
【0069】
本実施の形態のコンテナー10においては、外部から供給される空気が、1つの棚板12の空気通路14(左右2個)に選択的に送り込まれるようになっている。以下、そのための構成について、図2、3および7を参照して説明する。
【0070】
図2に示す通り枠体11の左右壁の外側には、上下方向に延びる一例として4本の空気受入管30が設けられている。これらの空気受入管30は空気受入部となるもので、それぞれ後述の通りにして外部から空気を受け入れる空気流入口31を有している。なおこの図2では、枠体11の左右壁の一方側についてのみ図示してあるが、該左右壁の他方側においても同様に4本の空気受入管30が設けられている。図示していない方の空気受入管30は空気流入口31は備えないもので、図示してある方の空気受入管30と連絡管(図示せず)を介して連通されている。一方、図3に示すように棚板12の空気通路14には、上記空気受入管30と整合する位置において、各々空気導入口14dが設けられている。
【0071】
また図7に示すように、枠体11には上記空気導入口14dとそれぞれ整合する貫通孔11dが設けられ、さらに空気受入管30の内側壁にも、上記空気導入口14dとそれぞれ整合する空気送出口30dが設けられている。また枠体11には、ガラス板1の排出方向(矢印A方向)と略平行な方向に往復移動可能にして、ロッド32が保持されている。このロッド32は、上記貫通孔11dと空気受入管30の空気送出口30dとの間に位置する状態にして、各空気通路14毎に、つまり各棚板12毎に設けられている。給気切替手段であるこのロッド32は、一部に貫通孔32dを有して、弁操作部材と弁体とを兼ねるものであり、一端が枠体11側に保持された引っ張りバネ33の他端が係止されて、図7中で右方に付勢されている。なお図7では、一部の引っ張りバネ33を省略してある。
【0072】
ロッド32は、上記のように付勢されることにより、常時は貫通孔32d以外の部分が枠体11の貫通孔11dと(つまり空気通路14の空気導入口14dと)空気受入管30の空気送出口30dとの間に介在して、これら両口14dおよび30dを連通しない閉位置に設定される。そして該ロッド32が、後述する排出装置50側の手段により引っ張りバネ33の力に抗して押し込まれて、図7中で最上位に示すロッド32のように所定距離横移動すると、その貫通孔32dが、枠体11の貫通孔11dと(つまり空気通路14の空気導入口14dと)空気受入管30の空気送出口30dとの間に位置して、これら両口14dおよび30dを連通する開位置に設定される。
【0073】
なお図7では、1本の空気受入管30に対応する部分についてロッド32を示してあるが、該ロッド32には、残りの3本の空気受入管30に対応する部分にも上記と同様の貫通孔32dが形成されている。また、残りの3本の空気受入管30にも上述と同様の空気送出口30dが形成される一方、それらの3本の空気受入管30に各々対応する位置において枠体11には貫通孔11dが、また空気通路14には空気導入口14dが形成されている。したがって、4本の空気受入管30に後述のようにして空気が送り込まれている状態で、ロッド32が上記開位置に設定されると、それら4本の空気受入管30から、図3中の1つの空気通路14に同時に空気が供給されるようになる。
【0074】
以上説明したロッド32からなる給気切替手段は、図2中で示していない方の空気受入管30に対しても同様に設けられている。したがって、上述のようにして4本の空気受入管30から図3中の1つの空気通路14に空気が供給されると、その空気通路14と上下方向位置が揃って左右1対をなす別の空気通路14(つまり共通の棚板本体13を受けている空気通路14)にも空気が供給される。
【0075】
次に、排出装置50について説明する。図1に示すようにこの排出装置50は、ガラス板1を収容したコンテナー10が載置される揺動台40と、ガラス板1を横向きにして前記矢印A方向に移送する移送手段41と、この移送手段41を昇降させる図8に詳細表示のリフター42(図1では駆動部を省略)と、コンテナー10の前記空気受入管30に空気を送る図2に表示の空気供給手段43と、図7に示すように移送手段41の端部に取り付けられて各棚板12毎の空気通路14に対する空気供給を切り替える切替制御手段44とから構成されている。
【0076】
上記揺動台40は、図9および図10にそれぞれ側面形状、平面形状を示す通り、架台46と、この架台46上に保持された位置決めステージ47とを有している。架台46に対して位置決めステージ47は、ガラス板1の排出方向(矢印A方向)に対して直交する水平揺動軸48を中心に揺動可能に保持されている。また、架台46に保持されたシリンダー49のピストン51が位置決めステージ47に連結されており、このシリンダー49が駆動されてピストン51が伸張、収縮すると、位置決めステージ47は上記水平揺動軸48を中心にして図9の矢印C方向に揺動する。なお上記シリンダー49の代わりに、その他のジャッキや歯車機構等によって位置決めステージ47を揺動させるようにしても構わない。
【0077】
また上記位置決めステージ47の上面の左右端部近傍には、多数のフリーベアリング52が取り付けられ、コンテナー10はこのフリーベアリング52を介して該位置決めステージ47上に載置されるようになっている。上記フリーベアリング52は、鋼球等の球体をベアリングケースから上方に突出して自由に回転可能に保持してなるものであり、このようなフリーベアリング52の上に載せられたコンテナー10は、前後左右方向に円滑に移動することができる。
【0078】
さらに位置決めステージ47の上面には、コンテナー10の底面前端部に2個形成されたメス型位置決め爪10fにそれぞれ係合する2個のオス型位置決め爪53が取り付けられている。なお図11には、これらのメス型位置決め爪10fおよびオス型位置決め爪53を拡大して詳しく示してある。
【0079】
一方図8に示すリフター42は、フレーム55に垂直に固定された複数のガイドロッド56と、移送手段41を保持して上記ガイドロッド56に沿って上下動可能に配設された昇降台57と、この昇降台57をコンテナー10内の棚板12の上下方向配置ピッチと等しい距離ずつ上下方向にピッチ送りする駆動部とを備えている。本例においてこの駆動部は、例えばフレーム55の底部に設置されたステッピングモータ58と、このステッピングモータ58の回転力を伝達する伝導軸59と、この伝導軸59に各々固定された2つの駆動スプロケット60と、フレーム55の上部に保持された2つの従動スプロケット61と、この従動スプロケット61と駆動スプロケット60に巻き掛けられて昇降台57に連結したチェーン62とから構成されている。
【0080】
なお上記の要素59〜62は、フレーム55の左右両側にそれぞれ1系統ずつ設けられており、昇降台57はこれら2系統から駆動力を受けて昇降する。また、ステッピングモータ58の駆動軸はモータ本体から、フレーム55の左右方向(図8において紙面と垂直な方向)に延び出ており、その駆動軸の各先端が例えば傘歯車等を介して上記伝導軸59に連結されている。
【0081】
移送手段41は図12に詳しく示すように、直線状のローラ保持部材65に、図示外の駆動手段によって回転される複数の駆動ローラ66が適宜間隔を置いて取り付けられてなる移送機構67を、一例として5個組み合わせて構成されている。これらの移送機構67は、ガラス板1の移送方向(矢印A方向と略同方向)と交わる方向に互いに間隔を置いて配されている。そして、これらの移送機構67が互いに傾けて配設されることにより、移送手段41のガラス板1を保持する面、つまり図12中の破線Gを全て含むように連なる面は、コンテナー10に向かい合う方の端部(図12中の左端部)では前記棚板12の湾曲形状に対応して曲がった形状とされ、上記端部と反対側の端部では平坦な形状とされている。
【0082】
次に、図2に示した空気供給手段43について説明する。この空気供給手段43は、空気を圧送するブロワ70と、このブロワ70の空気吐出口に接続された配管71と、この配管71の途中に介設されて供給空気を清浄化するヘパフィルター72と、配管71を一例として4系統に分岐する分岐手段73と、この分岐手段73の分岐管73aにそれぞれ接続されたフレキシブルホース74と、これらのフレキシブルホース74の各先端に接続されたノズル75とを備えている。
【0083】
またこの空気供給手段43は、図13にも詳しく示すように、上記ノズル75を保持してコンテナー10の4本の空気受入管30の並び方向と平行に延びるノズル保持部材76と、床上に固定された架台77(図2では一部省略)と、この架台77に固定されて上記ノズル保持部材76を空気受入管30に対して近接、離間する方向に移動可能に保持する1対のガイド78と、架台77に固定されたシリンダー79とを備えている。そして上記シリンダー79のピストン80は、ガイド78と平行な方向に延びて、ノズル保持部材76に連結されている。したがって、このシリンダー79が駆動されてそのピストン80が伸張、収縮すると、ノズル保持部材76は空気受入管30に対して近接、離間する方向に移動する。
【0084】
4個のノズル75はノズル保持部材76において、所定位置に配されたコンテナー10の4本の空気受入管30の空気流入口31と、各々中心が整合する位置に保持されている。そこで、シリンダー79のピストン80が所定位置まで伸張すると、4個のノズル75はそれぞれ空気受入管30の空気流入口31に接続して、ブロワ70が圧送する空気をこの空気受入管30内に供給可能となる。
【0085】
また図3に詳しく示すように、空気受入管30の内部には圧縮バネ81によって図中左方に付勢された蓋82が配設されており、空気流入口31は上記ノズル75が接続しない状態では、常時この蓋82によって閉じられている。
【0086】
なお、本実施の形態における排出装置50が、ガラス板1を極めて清浄な状態で製造、加工あるいは取扱いするためのクリーンルーム内に設置される場合、ブロワ70の空気吸込口はこのクリーンルーム内に送り込む空気を清浄化するフィルターの近傍に配置して、コンテナー10内に供給する空気をより清浄に保つことが望ましい。
【0087】
次に、図7に示した空気供給切替制御手段44について説明する。この空気供給切替制御手段44は、移送手段41の左右端部に固定されて水平に延びる2本のガイドロッド85と、これらのガイドロッド85に沿って移動自在とされた例えば電磁式のアクチュエータ86と、このアクチュエータ86に固定されたロッド押圧片87とから構成されている。
【0088】
上記アクチュエータ86はガイドロッド85上において、常時は図7中の右端位置にあるが、作動すると図7中の左端位置(図示の位置)まで移動する。アクチュエータ86が上記右端位置にあるとき、ロッド押圧片87はその先端がロッド32の端部から若干離れた位置にあるが、アクチュエータ86が上記左端位置に移動すると、ロッド押圧片87はその先端で1本のロッド32を所定長さ押し込むようになる。ロッド32はこうして押し込まれることにより、前述した開位置に設定される。
【0089】
なお図7では、移送手段41の左右端部の一方に取り付けられた空気供給切替制御手段44のみを示してあるが、移送手段41の左右端部の他方にも同様の空気供給切替制御手段44が、図示のものと上下方向位置を揃えて取り付けられている。そこで、2つのアクチュエータ86の作動により、上下方向位置が互いに揃っている左右1対のロッド32が同時に押し込まれ、上下方向位置が互いに揃っている左右1対の空気通路14に同時に空気が供給されるようになる。
【0090】
以下、本実施の形態の作用について説明する。コンテナー10に収容されたガラス板1を排出装置50を利用して1枚ずつ排出するに当たり、該コンテナー10は図1に示すように例えばローラコンベア等の搬送手段180を用いて矢印H方向に搬送され、揺動台40の位置決めステージ47の上に載置される。次いで図9に示すシリンダー49が作動してピストン51が伸張し、位置決めステージ47は水平方向に対して所定角度(一般には1〜10°程度)傾けられる。それにより、この位置決めステージ47上に載置されているコンテナー10が前方に移動する。このときコンテナー10は、フリーベアリング52の作用により位置決めステージ47上で前後左右方向に円滑に移動することができるので、手操作により位置を若干修正する等の後、最終的にはそのメス型位置決め爪10fがオス型位置決め爪53(図10,11参照)に係合して、コンテナー10が位置決めステージ47上の所定位置に静置される。
【0091】
上記のように位置決めステージ47が水平方向に対して傾けられると、その上に載置されているコンテナー10の棚板12が水平方向に対して上記所定角度傾斜することになる。なお、前述した通り各棚板本体13の上面には緩衝材17が貼付されていることもあって、この程度の角度だけ棚板12が傾斜しても、その上でガラス板1が動いてしまうことはない。またこの緩衝材17が設けられているので、コンテナー10をトラック等によって搬送している最中に、振動で動いたガラス板1が棚板12と擦れ合ってその表面に傷が付いたり、破損したりする等の事態も防止され得る。
【0092】
コンテナー10が位置決めステージ47上に静置されると、その後、図2に示したシリンダ79が作動し、そのピストン80が伸張して、4個のノズル75がコンテナー10に設けられた空気受入管30の空気流入口31に接続される。このようにして、コンテナー10の左右両側の各4本の空気受入管30に、ブロワ70から圧送される空気が供給される。
【0093】
次に、図8に示すリフター42のステッピングモータ58が駆動されて、昇降台57が上下動することにより、そこに保持されている移送手段41が、コンテナー10の中の1つの棚板本体13(通常は最下位あるいは最上位のもの)と上下方向位置が整合する位置に設定される。なお、この「上下方向位置が整合する」とは、移送手段41のガラス板1を保持する面、つまり図12中の破線Gを含むように連なる面のコンテナー10側の端部が、棚板本体13の上面と上下方向位置が揃うようになることを意味する。
【0094】
次に、移送手段41の左右端部に取り付けられている空気供給切替制御手段44のアクチュエータ86(図7参照)が駆動され、そこに固定されているロッド押圧片87がロッド32を所定長さ押し込み、それによりロッド32は前述した開位置に設定される。そこで、左右4本ずつの空気受入管30から左右1対の空気通路14に空気が供給され、それらの空気通路14と組み合わされている棚板本体13、つまり送手段41と整合している棚板本体13の空気噴出孔13b(図3,4参照)から空気が噴出する。
【0095】
こうして棚板本体13の空気噴出孔13bから空気が噴出すると、該棚板本体13の上に載置されているガラス板1は、図5に矢印で示すように流れる空気によって棚板本体13から浮上する。この状態下では、棚板本体13とガラス板1との間の摩擦がほぼ無くなるので、ガラス板1は傾斜している棚板本体13に沿ってリフター42側に横移動する。このとき、棚板本体13の左右側部に形成されているガイド部材16によってガラス板1の左右端部が位置規定され、該ガラス板1は左右にずれることなく横移動する。
【0096】
なお、このガラス板1の横移動の速度は、棚板本体13の傾斜角度が大きいほど大となるので、図9のシリンダー49による位置決めステージ47の傾斜角度を調整することにより、この横移動速度を適切な速さに設定することができる。
【0097】
こうしてガラス板1が横移動して、その先端がコンテナー10の外に出て移送手段41の上に載ると、該移送手段41の回転している駆動ローラ66(図12参照)により、該ガラス板1は図1内で矢印A方向に移送される。
【0098】
なお前述したように、移送手段41のガラス板1を保持する面のコンテナー10側の端部は、棚板本体13の湾曲形状に合わせて湾曲した形状となっているので、上記のようにガラス板1がコンテナー10から該移送手段41に載り移る際に、ガラス板1の左右端部が移送手段41の上に強く落ちるようなことがなく、この載り移りは円滑になされ得る。
【0099】
また駆動ローラ66によるガラス板1の移送速度は、コンテナー10の棚板12から滑動して来るガラス板1の速度に近似させてあり、それにより、駆動ローラ66との間の滑りによってガラス板1に擦り傷や汚れが付くことが防止される。
【0100】
ガラス板1がコンテナー10から移送手段41に完全に載り移ったことが、例えば図示外のセンサーによって検知されると、アクチュエータ86は原位置に復帰し、それによりロッド32が前記閉位置に戻されて、空気通路14への空気供給が停止される。また、それとともに移送手段41の駆動ローラ66が停止され、ガラス板1は図1に示すように移送手段41の上に全面的に保持される。駆動ローラ66が停止すると、次にリフター42のステッピングモータ58が駆動されて昇降台57が上下動することにより、移送手段41はそのガラス板1を保持する面が図1のコンベア90の上面と上下方向に揃う位置に設定される。
【0101】
次いで移送手段41の駆動ローラ66が再度駆動され、その上に保持されているガラス板1が上記コンベア90に受け渡される。このコンベア90は、回転軸が共通の高さ位置に設定された複数の駆動ローラ91からなるものであるので、その上においてガラス板1は水平姿勢で平坦に保持される。なお前述した通り、移送手段41のガラス板1を保持する面は、コンベア90側の端部では平坦になっているので、移送手段41からコンベア90へのガラス板1の受け渡しも円滑になされ得る。ガラス板1はコンベア90によって図1の矢印F方向に搬送され、例えば工場内でこのガラス板1を加工する装置等に送られる。
【0102】
上述のようにしてガラス板1がコンベア90に受け渡されると、移送手段41の駆動ローラ66が停止される。また、リフター42のステッピングモータ58が駆動されて、昇降台57が上下動することにより、移送手段41はコンテナー10の次の棚板12(通常は最下位から2番目、あるいは最上位から2番目のもの)と上下方向位置が揃う位置に設定される。
【0103】
以下は、上に説明した動作が繰り返され、コンテナー10に収容されている多数のガラス板1が次々と排出され、そしてコンベア90に受け渡される。なお、このような一連の動作は、公知のシーケンス制御を適用して実行可能である。
【0104】
1つのコンテナー10から全てのガラス板1が排出されると、図9のシリンダー49が駆動されて位置決めステージ47が水平位置に戻され、空になったコンテナー10が図示外の手段によって左右側方に、あるいは図1に示した搬送手段180を逆転駆動させて後方に送り出され、それとは別のガラス板1を収容したコンテナー10が新たに位置決めステージ47の上に送り込まれる。そして、この新しいコンテナー10から、上記と同様にしてガラス板1が排出される。
【0105】
以上説明した通り本実施の形態では、棚板本体13の上にガラス板1を浮上させ、その状態で該ガラス板1を横移動させるようにしているので、この横移動の際にガラス板1に擦り傷が付いてしまうようなことを防止できる。したがって、このガラス板1に損傷防止のための保護フィルムを張り合わせておく必要がなく、よって大量の保護フィルムや、該フィルムを大型薄板に貼り付けたり剥離するための専用の装置を不要にして、コンテナーによる大型薄板の搬送コストを低く抑えることが可能になる。
【0106】
また本実施の形態では、棚板本体13の上面が前述の通りに湾曲しているので、その上にガラス板1が浮上した際、棚板本体13の左右端部の下から噴出する空気によってガラス板1の左右端部が内向きの力を受ける。それによりガラス板1は、棚板本体13上で左右方向に大きく動いてしまうようなことなく、確実にこの棚板本体13の上に保持され、また、ガラス板1の左右方向中央部が空気の力によって大きく上方に湾曲してしまうようなことも防止される。
【0107】
以上のようにガラス板1を確実に保持する上で最適な棚板本体13の上面の曲率は、ガラス板1のサイズや厚さ等によって異なるが、本装置では前述したワイヤ18および張力変更機構20(図6参照)によってこの曲率を変更できるので、搬送対象のガラス板1の仕様が変わった場合等でも、それに見合った最適の曲率を設定することができる。また、1つのコンテナー10内での各棚板本体13の曲率にバラツキが生じたような場合でも、上記張力変更機構20を操作することによってそのバラツキを解消することができる。ただし、このように棚板本体13の曲率を変更する手段は必ずしも必要ではなく、例えばコンテナーの取扱い対象である大型薄板がただ1通りのものに決定している等の場合は、棚板本体13の曲率を固定にしても構わない。
【0108】
また本実施の形態では、棚板12の一部である棚板本体13が枠体11から取り外し自在とされているので、この棚板本体13の洗浄、修理や、あるいは新品との交換を作業性良く行うことが可能になっている。
【0109】
なお、大型薄板を移送する移送手段としては、図12に示した駆動ローラを用いるものに限らず、その他の公知の手段を適用することも可能である。図14は、別の移送手段の例を示すものである。なおこの図14において、既に説明した図中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は特に必要のない限り省略する(以下、同様)。
【0110】
図14に示した移送手段141は、その上面141aに多数の空気噴出孔141bを有し、それらの空気噴出孔141bから噴出する空気で大型薄板を浮上支持するエアー浮上コンベアからなるものである。この移送手段141は、大型薄板の移送方向(矢印D方向)上流側から下流側に向かって下向きに傾斜するようにリフター42に取り付けられている。このような構成の移送手段141の上に大型薄板が供給されると、その大型薄板は上面141aの上に浮上支持され、そして該上面141aの傾斜に沿って矢印D方向に滑動して移送される。
【0111】
上記エアー浮上コンベアを用いる場合も、大型薄板を保持する上面141aの形状を、図12に示した移送手段41と同様に、コンテナー10に向かい合う方の端部(図14中の左端部)では棚板12の湾曲形状に対応して曲がった形状とし、上記端部と反対側の端部では平坦な形状としておくことにより、上記移送手段41が奏する効果と同じ効果を得ることができる。
【0112】
なおこの場合も、ガラス板1に擦り傷や汚れが付くことを防止するために、移送手段141によるガラス板1の移送速度を、コンテナー10の棚板12から滑動して来るガラス板1の速度に近似させておくことが望ましい。エアー浮上コンベアの移送速度を調整するためには、例えば、この移送方向と逆方向に空気を噴射させてガラス板1に当てる手段を設け、この空気噴射の強さを調整する等の方法を適用することができる。
【0113】
また、上記のように大型薄板を保持する面141aが連続的に広がっているエアー浮上コンベアの他に、図15に示すように比較的小さい幅のエアー浮上コンベア200を組み合わせてなる移送手段241を用いることもできる。上記エアー浮上コンベア200は、直線状に延びる断面矩形の管部材の上面に多数の空気噴出孔202が形成されてなるものであり、これらの空気噴出孔202(一部は図示省略)から噴出する空気で大型薄板を浮上支持し、該大型薄板の移送方向(矢印D方向)上流側から下流側に向かって下向きに傾斜するように配置されている。
【0114】
この移送手段241の上に大型薄板が供給されると、その大型薄板は複数のエアー浮上コンベア200の上面に浮上支持され、そして該エアー浮上コンベア200の傾斜に沿って矢印D方向に滑動して移送される。
【0115】
ここで、上記直線状に延びる複数のエアー浮上コンベア200は、図12に示した移送手段41の移送機構67と同様に配置されている。それにより、移送手段241の大型薄板を保持する面、つまり図15中の破線Gを全て含むように連なる面は、コンテナー10に向かい合う方の端部(図15中の左端部)では前記棚板12の湾曲形状に対応して曲がった形状とされ、上記端部と反対側の端部では平坦な形状とされている。大型薄板を保持する面をこのような形状としておくことにより、本例でも、図12の移送手段41が奏する効果と同じ効果を得ることができる。
【0116】
上に説明した図14の移送手段141は、大型薄板の移送方向(矢印D方向)上流側から下流側に向かって下向きに傾斜するようにリフター42に取り付けられているが、移送手段141をリフター42に水平に取り付け、大型薄板の移送時にはこのリフター42を傾けて大型薄板を滑動させるようにしてもよい。これは、図15の移送手段241についても同様である。図16は、そのようにするための装置の一例を示すものである。
【0117】
この図16の装置は、架台46と、この架台46上に保持された長い揺動ステージ140とを有している。そしてこの揺動ステージ140上には、図9のものと同様の位置決めステージ47および、図14に示した移送手段141が固定されている。架台46に対して揺動ステージ140は、ガラス板1の排出方向(矢印A方向)に対して直交する水平揺動軸48を中心に揺動可能に保持されている。また、架台46に保持されたジャッキ等からなる駆動手段149が揺動ステージ140に連結されており、この駆動手段149が作動すると、揺動ステージ140は上記水平揺動軸48を中心にして図16の矢印C方向に揺動する。
【0118】
そこで、コンテナー10からガラス板1を排出させる際には、駆動手段149を作動させて、揺動ステージ140を同図中で左端が上がる方向に揺動させると、コンテナー10つまりその内部の棚板12(図示せず)が傾斜して、その上に収容されているガラス板1がコンテナー10の外まで滑動するとともに、傾斜している移送手段141に届いたガラス板1が、この移送手段141により浮上状態で移送されるようになる。
【0119】
他方、本発明によるコンテナーにおいては、その枠体に、枠体内部を露出させる開位置と、枠体内部と外部とを隔絶する閉位置との一方を選択的に取り得るシャッターを設けて、収容した大型薄板が外部から侵入した塵埃等によって汚染されないようにすることが望ましい。図17並びに18、図19、および図20は、そのようなシャッターの例を示すものである。以下、それらのシャッターについて詳しく説明する。
【0120】
図17および18に示すコンテナー110は、枠体11の前面(つまり供給、排出される大型薄板が通過する開口が有る面)に固定された固定板150と、この固定板150に対して相対的に上下方向(矢印K方向)に移動可能にして枠体11に取り付けられた可動板152とから構成されたシャッター155を有するものである。上記固定板150には、図18に拡大して詳しく示す通り、湾曲している棚板12の前端面形状に合わせて湾曲した形状の開口151が複数形成される一方、可動板152にも上記開口151と同形状の複数の開口153が形成されている。これらの開口151、153は、共に棚板12の上下方向配置ピッチと同じピッチで上下に並べて設けられている。
【0121】
上記の構成において可動板152を、図18に示すように、その開口153の間の部分が固定板150の開口151と整合する閉位置に設定すると、開口151が閉じられて、枠体11の内部と外部とが隔絶される。他方、可動板152を、その開口153が固定板150の開口151と整合する開位置に設定すると、これらの開口151、153を介して枠体11の内部が露出する状態になる。そこでこの状態では、開口151、153を通して大型薄板をコンテナー110内に供給し、あるいはそこから大型薄板を外に排出させることが可能になる。
【0122】
次に図19に示す示すコンテナー120は、矢印L方向に往復移動自在に枠体11に取り付けられて、この枠体11の前面開口11Fを開閉する鎧戸式のシャッター156を有するものである。本例においても、シャッター156を操作することにより、枠体11の内部と外部とが隔絶される状態と、枠体11の内部が露出する状態とを任意に作り出すことができる。
【0123】
次に図20に示す示すコンテナー130は、各々上下方向(矢印M方向)に往復移動自在に枠体11に取り付けられた2枚の可動板157および158からなるシャッター160を有する。上記可動板157および158は、各々枠体11の前面開口の高さの1/2よりも僅かだけ大きい幅(上下寸法)を有し、互いに摺動するように近接して配置されている。
【0124】
上記構成のコンテナー130においては、2枚の可動板157および158の一方を最下端位置まで引き降ろすとともに他方を最上端位置まで引き上げると、それらによって枠体11の前面開口11Fが閉じられ、枠体11の内部と外部とが隔絶される。他方、可動板157および158の双方を最下端位置まで引き降ろすと、枠体11の前面開口11Fの上半分が開かれるので、その部分を通して、上半分の棚板12に対する大型薄板の供給あるいは排出が可能となる。また、可動板157および158の双方を最上端位置まで引き上げると、枠体11の前面開口11Fの下半分が開かれるので、その部分を通して、下半分の棚板12に対する大型薄板の供給あるいは排出が可能となる。
【0125】
なお、コンテナーにシャッターを設ける場合は、コンテナーを取り扱う設備に必要なスペースをより小さくするために、以上説明したコンテナー110、120および130のように、枠体11から大きく外に張り出さない構造のシャッターを採用することが望ましい。
【0126】
次に図21を参照して、本発明の一実施の形態による大型薄板供給装置250について説明する。この供給装置250は一例として、工場内の生産ラインの前工程から倒立コンベア100で送られて来た後、横倒しコンベア210により横向きに変えて搬送されたガラス板1を、コンテナー310に1枚ずつ供給するために用いられている。
【0127】
なお、同図では詳細を省略してあるコンテナー310は前述したコンテナー10と同様の基本構成を有するものであるが、このコンテナー310は、その底面に対して棚板12が前後方向(ガラス板1が供給あるいは排出される方向)に傾斜した状態で枠体11に取り付けられている点で上記コンテナー10とは相違している。また上記横倒しコンベア210は、多数の駆動ローラ211を有し、これらの駆動ローラ211を保持している部分が回転軸212の周りに90°回転されるように構成されたものである。
【0128】
本実施の形態の供給装置250は、基本的には図1に示した排出装置50と同様の構成を有するものであり、そしてこれも排出装置50と同様に、そこに保持した移送手段41の移送面の湾曲している方の端部がコンテナー310側を向くように配置される。ただしこの供給装置250において、移送手段41の駆動ローラ66の回転方向は、排出装置50におけるのとは反対方向とされる。
【0129】
該供給装置250において、昇降台57の上下動も排出装置50における図8表示のものと同様の手段を用いてなされ、ガラス板1の供給に際して該昇降台57は、まず、移送手段41が横倒しコンベア210と上下方向位置が揃うようになる位置に設定される。この状態で横倒しコンベア210の駆動ローラ211および移送手段41の駆動ローラ66が駆動され、横倒しコンベア210の上に保持されているガラス板1が移送手段41に受け渡される。この受け渡しが完了すると、駆動ローラ211および66は停止される。
【0130】
次いで昇降台57は、移送手段41がコンテナー310内の1つの空の棚板12と上下方向位置が揃うようになる位置に移動される。この位置で昇降台57が停止すると、次に前記コンテナー10に対するのと全く同様にして、該コンテナー310の内部の図示しない空気通路(前記空気通路14と同様のものである)に空気が供給され、また移送手段41の駆動ローラ66が駆動される。それにより、移送手段41の上のガラス板1が矢印E方向に移送され、コンテナー310内の棚板12の上に送られる。ガラス板1はこの棚板12の上で浮上しつつ、傾斜している該棚板12に沿って横移動する。こうして横移動したガラス板1は、その前端が枠体11内の一部部材に当接して、位置規定される。
【0131】
ガラス板1が移送手段41から完全に離れてコンテナー310内に収容されると、上記空気通路への空気供給が停止され、また移送手段41の駆動ローラ66も停止される。それにより、ガラス板1はコンテナー310内の1つの棚板12の上において、所定位置に載置される。
【0132】
次に昇降台57は、移送手段41が横倒しコンベア210と上下方向位置が揃うようになる位置に再度設定される。以後は上述と同様にして、ガラス板1が1枚ずつ順次コンテナー310に供給され、棚板12の上に載置される。こうしてコンテナー310内の全ての棚板12上にガラス板1が載置されると、そのコンテナー310は、例えばローラコンベア等の搬送手段280により、例えばトラックへの積出しステーション等に向けて搬送される。
【0133】
なお本実施の形態の供給装置250において、移送手段41の前方側つまりコンテナー310側の端部には、ガラス板1を検出するセンサ260が取り付けられている。横倒しコンベア210から移送手段41へのガラス板1の受け渡し時、このセンサ260によってガラス板1の前端が検出されると、受け渡しが完了したものとして、前述したように移送手段41の駆動ローラ66および横倒しコンベア210の駆動ローラ211が停止される。
【0134】
そして移送手段41からコンテナー310へのガラス板1の供給時には、このセンサ260によってガラス板1の後端が検出されると、移送手段41の駆動ローラ66が減速され、ガラス板1の前端がコンテナー310の内部に強く衝突するような事態が回避される。またその後、センサ260によってガラス板1が移送手段41の上に存在していないことが確認されてから、昇降台57の上下動が開始される。
【0135】
以上のようなセンサ260は、ガラス板1の端部検出用と、ガラス板1の有無検出用とに各々専用のものが用いられてもよいし、あるいは兼用のものが用いられてもよい。
【0136】
以上のようにして多数のガラス板1を収容したコンテナー310からガラス板1を排出するには、例えば図1に示したような排出装置50を用いることができる。その場合、コンテナー310のガラス板1を供給した端部と反対側の端部(図21中の右端部)にもガラス板通過開口を設けておき、この開口からガラス板1を排出させるようにすれば、図1に示した揺動台40等のコンテナーを傾斜させる手段は不要となる。
【0137】
あるいは、ガラス板1の供給および排出を、コンテナー310に設けたただ1つのガラス板通過開口を用いて行うことも可能である。以下、そのようにするための装置について、図22および図23を用いて説明する。
【0138】
図22は、コンテナー310からガラス板1を排出させる際の状態を示すものであり、このときコンテナー310は、水平な載置台300の上に載置される。このようにすれば、棚板12が傾斜していることから、その空気通路に空気を送るだけで該棚板12の上のガラス板1が矢印Aで示す排出方向に横移動して、コンテナー310から外に排出される。
【0139】
一方図23は、コンテナー310内にガラス板1を供給する際の状態を示すものであり、このときコンテナー310は、傾斜した載置台352の上に載置される。この載置台352は、架台350の上に、水平揺動軸351を中心に揺動可能に保持されている。また、架台350に保持されたシリンダー353のピストン354が載置台352に連結されており、このシリンダー353が駆動されてピストン354が伸張、収縮することにより、載置台352は水平方向に対して角度可変で傾斜する。
【0140】
この図23の装置を用いて載置台352を、棚板12のコンテナー底面に対する傾斜角より大きい角度まで傾斜させれば、棚板12は、ガラス板通過開口が有る方の端部(図23中の右端部)がその反対側の端部より上になるように傾斜する。そこで、この棚板12に対してガラス板1を矢印E方向に送れば、このガラス板1が棚板12上で浮上しつつ滑動して、該棚板12の上に供給される。
【0141】
なお図22に示した実施の形態とは反対に、コンテナーにおいて棚板12を、ガラス板通過開口が有る方の端部がその反対側の端部より上になるように傾斜させてもよい。そのように構成した場合は、コンテナーに対するガラス板1の供給を、該コンテナーを水平に保って行うことができ、その一方、コンテナーからのガラス板1の排出は、該コンテナーを傾けて行う必要がある。
【0142】
以上説明したように、コンテナーにおける棚板の傾斜の向き次第で、該コンテナーを傾斜させずに行える作業が大型薄板の供給になり、あるいは排出になるが、例えば大型薄板を製造してそれをコンテナーを利用して顧客に納入する業者等にとっては、自社工場内でコンテナーを傾斜させて大型薄板の供給を行い、大型薄板をコンテナーから排出して使用する顧客に対してはコンテナー傾斜用の装置を不要とすることが、顧客に対するサービスという面では好ましいと言える。
【0143】
なお、上述のように枠体11の底板に対して棚板12が傾斜したコンテナー310の他、棚板12が傾斜していない図1表示のようなコンテナー10に対してガラス板1を供給する際に、図21表示の供給装置250を適用することも可能である。その際には、図9に示した揺動台40等の手段を用いてそのコンテナーを、ガラス板1が供給される側の端部が上がって、それと反対側の端部が下がるような向きに傾斜させればよい。
【0144】
また以上説明した実施の形態のコンテナーは、外部から供給される空気を複数の棚板のうちの1つの空気通路に選択的に送り込む構成を有するものであるが、本発明のコンテナーはそのような構成を備えることは必ずしも必要ではなく、例えば複数の棚板の空気通路に相並行して空気を供給しつつ大型薄板を1枚ずつ供給したり、あるいはそのように空気を供給しつつ各大型薄板にはブレーキをかけ、排出させる大型薄板だけこのブレーキを解除することにより、1枚ずつ大型薄板を排出させるように構成されてもよい。
【0145】
さらに、以上は大型薄板としてガラス板を取り扱う実施の形態について説明したが、本発明による大型薄板用コンテナーおよび大型薄板給排装置はガラス板に限らず、その他例えば大型薄板状の金属、合成樹脂等を取り扱うために用いることも勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による大型薄板用コンテナーおよび大型薄板排出装置を示す概略斜視図
【図2】図1の大型薄板用コンテナーと、大型薄板排出装置の空気供給手段を示す斜視図
【図3】図1の大型薄板用コンテナーの一部を示す概略図
【図4】図1の大型薄板用コンテナーに用いられた棚板の一部を示す斜視図
【図5】上記棚板上におけるガラス板の保持状態を示す説明図
【図6】上記棚板の曲率を変更する機構を示す斜視図
【図7】図1の大型薄板用コンテナーにおける給気切替手段と、それを操作するために大型薄板排出装置に設けられた機構を示す斜視図
【図8】図1の大型薄板排出装置におけるリフターの側面図
【図9】図1の大型薄板排出装置においてコンテナーを傾斜させる手段の側面図
【図10】上記コンテナーを傾斜させる手段の平面図
【図11】上記コンテナーを傾斜させる手段の一部を示す平面図
【図12】図1の大型薄板排出装置における大型薄板移送手段を示す斜視図
【図13】図1の大型薄板排出装置における空気供給手段の一部を示す側面図
【図14】大型薄板移送手段の別の例を示す斜視図
【図15】大型薄板移送手段のさらに別の例を示す斜視図
【図16】コンテナーを傾斜させる手段の別の例を示す側面図
【図17】本発明のコンテナーに適用されるシャッターの一例を示す斜視図
【図18】図17のシャッターの一部を拡大して示す斜視図
【図19】シャッターの別の例を示す斜視図
【図20】シャッターのさらに別の例を示す斜視図
【図21】本発明の別の実施の形態による大型薄板用コンテナーおよび大型薄板供給装置を示す概略斜視図
【図22】図21のコンテナーの別の使用形態を示す側面図
【図23】図21のコンテナーの別の使用形態を示す側面図
【図24】大型薄板を搬送する従来技術を説明する図
【図25】大型薄板を搬送する別の従来技術を説明する図
【図26】大型薄板を搬送するさらに別の従来技術を説明する図
【符号の説明】
1 ガラス板
10、110、120、130、310 コンテナー
11 枠体
12 棚板
13 棚板本体
13b 棚板本体の空気噴出孔
14 空気通路
14d 空気通路の空気導入口
16 ガイド部材
17 緩衝材
18 ワイヤ
20 張力変更機構
30 空気受入管
30d 空気受入管の空気送出口
31 空気受入管の空気流入口
32 ロッド
32d ロッドの貫通孔
40 揺動台
41、141、241 移送手段
42 リフター
43 空気供給手段
44 空気供給切替制御手段
50 大型薄板排出装置
66 駆動ローラ
70 ブロワ
71 配管
72 ヘパフィルター
74 フレキシブルホース
75 ノズル
79 シリンダ
80 ピストン
86 アクチュエータ
87 ロッド押圧片
140 揺動ステージ
141b 移送手段の空気噴出孔
155、156、160 シャッター
200 エアー浮上コンベア
250 大型薄板排出装置
300 水平な載置台
352 傾斜可能な載置台

Claims (22)

  1. 枠体と、この枠体内で上下に互いに間隔を置いて配された複数の棚板とを有し、前記棚板の上に大型薄板を横向きに載置して収容する大型薄板用コンテナーにおいて、
    前記複数の棚板の各々の上面が、該棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向に直角な面内で凹状となる湾曲形状とされ、
    該棚板の各々に、前記面内の左右端部近傍部分のみにおいてその上面に開口した多数の空気噴出孔および、これらの空気噴出孔のそれぞれに連通し、一部に空気導入口を備える空気通路が形成されていることを特徴とする大型薄板用コンテナー。
  2. 前記棚板上面の湾曲の曲率が変更可能とされていることを特徴とする請求項1記載の大型薄板用コンテナー。
  3. 前記棚板が、前記面内で下方に垂下するように撓む材料から形成され、
    この棚板の撓みを下方から修正して前記曲率を変更させる手段が設けられたことを特徴とする請求項2記載の大型薄板用コンテナー。
  4. 前記棚板が、アルミニウム板からなることを特徴とする請求項3記載の大型薄板用コンテナー。
  5. 前記曲率を変更させる手段が、両端が前記枠体に保持されて前記棚板を下方から保持するワイヤと、このワイヤの張力を変える手段とからなるものであることを特徴とする請求項3または4記載の大型薄板用コンテナー。
  6. 前記棚板が、前記枠体に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の大型薄板用コンテナー。
  7. 前記棚板において、大型薄板を受ける部分である棚板本体と、前記空気通路とが互いに別体に形成され、
    前記空気通路が前記枠体に固定され、
    前記棚板本体が、前記空気通路の上に載置される形で前記枠体に取り付けられ、
    前記空気通路の棚板本体が載置される通路上壁に、該棚板本体に形成された前記空気噴出孔と各々整合する空気通過孔が形成されていることを特徴とする請求項6記載の大型薄板用コンテナー。
  8. 前記棚板の上面の少なくとも一部に、該棚板の上に載置される大型薄板の裏面に接する緩衝材が固定されていることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の大型薄板用コンテナー。
  9. 前記棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向と略平行な方向に延びて、供給あるいは排出される該大型薄板の側端を位置規定するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の大型薄板用コンテナー。
  10. 前記枠体に、その内部を露出させる開位置と、その内部と外部とを隔絶する閉位置との一方を選択的に取り得るシャッターが設けられていることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の大型薄板用コンテナー。
  11. 前記棚板が、前記枠体の底面に対して前後方向に傾斜した状態で該枠体に取り付けられていることを特徴とする請求項1から10いずれか1項記載の大型薄板用コンテナー。
  12. 前記傾斜の角度が、水平方向に対して1〜10°の範囲にあることを特徴とする請求項11記載の大型薄板用コンテナー。
  13. 請求項1から12いずれか1項記載の大型薄板用コンテナーの棚板にコンテナー外から大型薄板を供給し、あるいは該棚板から大型薄板をコンテナー外に排出する装置であって、
    前記大型薄板を横向き状態に保持して、コンテナーに対する大型薄板の供給あるいは排出方向に移送する移送手段と、
    この移送手段を、前記コンテナーの複数の棚板の中の1つと選択的に上下方向位置が整合するように昇降させる昇降手段と、
    前記空気通路の空気導入口に空気を送る空気供給手段と、
    前記棚板を、該棚板に対する大型薄板の供給あるいは排出方向上流側から下流側に向かって下向きとなるように傾斜させる手段とを備えたことを特徴とする大型薄板給排装置。
  14. 前記棚板を傾斜させる手段が、前記コンテナー全体を傾斜させるものであることを特徴とする請求項13記載の大型薄板給排装置。
  15. 前記傾斜の角度が、水平方向に対して1〜10°の範囲にあることを特徴とする請求項13または14記載の大型薄板給排装置。
  16. 前記移送手段が、前記大型薄板を下から支持して回転する駆動ローラからなることを特徴とする請求項13〜15いずれか1項記載の大型薄板給排装置。
  17. 前記移送手段が、上面に多数形成された空気噴出孔から噴出する空気で大型薄板を浮揚支持し、該大型薄板の移送方向上流側から下流側に向かって下向きに傾斜するように配置されたエアー浮上コンベアからなることを特徴とする請求項13〜15いずれか1項記載の大型薄板給排装置。
  18. 前記移送手段が、大型薄板の移送速度を低下させるブレーキ手段を備えていることを特徴とする請求項13〜17いずれか1項記載の大型薄板給排装置。
  19. 前記移送手段の大型薄板を保持する面が、前記コンテナーに向かい合う方の端部では棚板の湾曲形状に対応して曲がった形状とされ、前記端部と反対側の端部では平坦な形状とされていることを特徴とする請求項13〜18いずれか1項記載の大型薄板給排装置。
  20. 前記移送手段が、直線状に大型薄板を移送する機構を複数、該移送の方向と交わる方向に互いに間隔を置いて配されてなるものであり、
    これら複数の移送機構が互いに傾けて配設されることにより、前記大型薄板を保持する面が、前記コンテナーに向かい合う方の端部では棚板の湾曲形状に対応して曲がった形状とされ、前記端部と反対側の端部では平坦な形状とされていることを特徴とする請求項19記載の大型薄板給排装置。
  21. 前記空気供給手段が、供給する空気を清浄化するフィルターを備えていることを特徴とする請求項13〜20いずれか1項記載の大型薄板給排装置。
  22. 請求項11または12記載の大型薄板用コンテナーの棚板にコンテナー外から大型薄板を供給し、あるいは該棚板から大型薄板をコンテナー外に排出する装置であって、
    前記大型薄板を横向き状態に保持して、コンテナーに対する大型薄板の供給あるいは排出方向に移送する移送手段と、
    この移送手段を、前記コンテナーの複数の棚板の中の1つと選択的に上下方向位置が整合するように昇降させる昇降手段と、
    前記空気通路の空気導入口に空気を送る空気供給手段とを備えたことを特徴とする大型薄板給排装置。
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