JP4245140B2 - シェーディング補正回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCDやCMOSセンサなどの撮像素子から取り込んだ画像データに対して撮像素子や光学系に依存するシェーディング特性を補正するシェーディング補正回路に関するものである。
【0002】
近年、普及の一途を辿っているデジタルカメラでは、記録可能な画素数が増加しており、これに伴い光学系にも高性能なものが要求されている。レンズ一体型のデジタルカメラでは専用設計のレンズを使用するため、特定のシェーディング特性を有する。一方、レンズ交換型のデジタルカメラでは、使用するレンズ毎に固有のシェーディング特性を有する。これらシェーディング特性を補正してレンズに依存せずに高画質な画像を得ることは重要な技術となっている。
【0003】
【従来の技術】
従来、光学系(レンズ、絞り機構及びシャッタ等)を通過させた基準データを取得し、その基準データから算出した補正値に基づいてシェーディング補正を行う方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方式を用いることにより、各画素に応じた最適な補正値を取得することが可能であるが、レンズ交換の都度、補正値の取得を行う必要がある。また、レンズ交換をすることなく同一のレンズを使用している場合であっても、アイリスの状態やズームレンズにおける焦点距離の変化によって、シェーディング特性が変動するため、レンズ交換時と同様に、シェーディング特性に対応した補正値を取得する必要がある。
【0004】
また、シェーディング特性を2次関数のパラボラモデルで近似し、近似特性を光学系の状況に応じて変更することで、アイリスや焦点距離の変化に応じたシェーディング補正を行う技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−13807号公報
【特許文献2】
特開平5−137062号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1の方式を採用する場合、シェーディング特性を補正するために、各画素の補正値が取得されて所定のメモリに記憶される。また、レンズ交換等に応じた補正値がメモリに記憶されるため、撮像装置には大容量のメモリを設ける必要がある。そのため、デジタルカメラ等の携帯型の撮像装置では、特許文献1の方式を採用することが困難となっている。
【0007】
また、上記特許文献2の方式を採用する場合、大量の補正値を記憶する必要はないが、安価なレンズを用いるとシェーディング特性がパラボラモデルで近似できない場合がある。その場合には、補正にズレが生じてしまい、高精度な補正を行うことが困難になる。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、シェーディング補正に用いる補正値を記憶するための記憶手段の容量を抑制し、高精度なシェーディング補正を実現することができるシェーディング補正回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理説明図である。すなわち、シェーディング補正回路1は、アドレス生成手段2と、アドレス変換手段3、記憶手段4と、演算手段5とを備える。アドレス生成手段2により、画像領域の各撮像素子から入力される画像データについて主走査方向と副走査方向のいずれか一方のアドレスが生成される。アドレス変換手段3において、入力されるモード選択信号MAに応じた所定の変換モードでアドレス生成手段2のアドレスが変換される。また、記憶手段4には、アドレス変換手段3のアドレスに対応する補正係数が格納されており、演算手段5では、アドレス変換手段3のアドレスに基づいて記憶手段4から読み出された補正係数と、撮像素子から入力される画像データとを用いてシェーディング補正のための演算が行われる。この場合、画像領域における画像データ毎の補正値を記憶する必要がないため、シェーディング補正のために用いる記憶容量が抑制される。また、各画像データに対して主走査方向又は副走査方向のシェーディング特性に応じた適切な補正値を反映させることが可能となる。
【0010】
記憶手段4には、主走査方向と副走査方向とのいずれか一方のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数が記憶され、シェーディング特性が非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数が記憶される。ここで、シェーディング特性が非対称の特性である場合、主走査方向又は副走査方向の各画像データに対して1対1で定義された補正係数が記憶手段4に格納される。一方、シェーディング特性が対称の特性である場合には、主走査方向又は副走査方向の各画像データに対して2対1で定義された(画像データの半分個数の)補正係数が記憶手段4に格納される。そして、アドレス変換手段3において、アドレス生成手段2で生成されたアドレスが、対称の特性に対応した対称モード又は非対称の特性に対応した非対称モードでアドレス変換される。このアドレス変換手段3のアドレスによって、シェーディング特性に応じた適切な補正係数が記憶手段4から読み出される。
【0011】
また、図2のシェーディング補正回路1では、画像領域の各撮像素子から入力される画像データについて、主走査方向のアドレスが第1のアドレス生成手段2hにより生成され、副走査方向のアドレスが第2のアドレス生成手段2vにより生成される。第1のアドレス変換手段3hにおいて、モード選択信号MAに応じた所定の変換モードでアドレス生成手段2hのアドレスが変換され、第2のアドレス変換手段3vにおいて、モード選択信号MAに応じた所定の変換モードでアドレス生成手段2vのアドレスが変換される。また、第1の記憶手段4hには、第1のアドレス変換手段3hのアドレスに対応する主走査方向の補正係数が格納され、第2の記憶手段4vには、第2のアドレス変換手段3vのアドレスに対応する副走査方向の補正係数が格納される。そして、演算手段5では、撮像素子から入力される画像データと第1及び第2の記憶手段4h,4vから読み出された補正係数とを用いてシェーディング補正のための演算が行われる。この場合、画像領域における画像データ毎の補正値を記憶する必要がないため、シェーディング補正のために用いる記憶容量が抑制される。また、第1及び第2の記憶手段4h,4vに格納された主走査方向の補正係数と副走査方向の補正係数とを用いることにより、各画像データに対してシェーディング特性に応じた適切な補正値を反映させることが可能となり、高精度のシェーディング補正が実現される。
【0012】
また、第1の記憶手段4hには、主走査方向のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数が記憶され、非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数が記憶される。一方、第2の記憶手段4vには、副走査方向のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数が記憶され、非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数が記憶される。そして、第1のアドレス変換手段3hによって、第1のアドレス生成手段2hで生成されたアドレスが、対称モード又は非対称モードでアドレス変換される。このアドレス変換手段3hのアドレスによって、主走査方向のシェーディング特性に応じた適切な補正係数が第1の記憶手段4hから読み出される。また、第2のアドレス変換手段3vによって、第2のアドレス生成手段2vで生成されたアドレスが、対称モード又は非対称モードでアドレス変換される。このアドレス変換手段3vのアドレスによって、副走査方向のシェーディング特性に応じた適切な補正係数が第2の記憶手段4vから読み出される。
【0013】
演算手段5では、入力されるモード選択信号MBに基づいて複数の演算モードの中から1つの演算モードが選択される。具体的には、例えば、演算手段5において、オフセット調整をするための演算モードやゲイン調整をするための演算モード等が選択される。この場合、その時々の動作状況に応じた演算モードを選択することにより、適切なシェーディング補正が実現される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図3は、本実施形態のシェーディング補正回路1を示している。このシェーディング補正回路1は、デジタルカメラに搭載され、撮像素子(例えば、CCDセンサ)を用いて撮影した画像データに対してシェーディング補正を行う。シェーディング補正回路1で扱う画像サイズは、4096×4096画素のサイズであり、シェーディング補正回路1には原色ベイヤ配列の画像データが順次入力される。なお、本実施形態では、画像領域における水平方向が主走査方向に相当し、垂直方向が副走査方向に相当する。その主走査方向及び副走査方向にはそれぞれ4096個の撮像素子が配置されている。
【0015】
シェーディング補正回路1は、アドレスカウンタ2h,2v、アドレス変換部3h,3v、RAM4h,4v、演算部5、及びCPU6を含む。
アドレスカウンタ2hは、水平方向の各画素に対応したアドレスを示す12ビットのカウンタであり、アドレスカウンタ2vは、垂直方向の各画素に対応したアドレスを示す12ビットのカウンタである。アドレスカウンタ2h,2vは、各ビットのデータが全て「0」である場合には0番地のアドレスを示し、各ビットのデータが全て「1」である場合には4095番地を示す。アドレスカウンタ2h,2vのカウント値(アドレス)は、画像データを入力するための入力クロック及び同期信号に基づいて、「1」ずつカウントアップされ、それらアドレスカウンタ2v,2hのカウント値の組み合わせによって、4096×4096画素の画像領域における所定の画像データの位置が指定される。
【0016】
アドレス変換部3hは、アドレスカウンタ2hで生成された水平方向のアドレスを、CPU6から入力される変換モード選択信号MAに基づいて、RAM4hの記憶データを読み出すためのアドレスに変換する。アドレス変換部3vは、アドレスカウンタ2vで生成された垂直方向のアドレスを、変換モード選択信号MAに基づいて、RAM4vの記憶データを読み出すためのアドレスに変換する。
【0017】
なお、本実施形態では、変換モード選択信号MAは2ビットの信号であり、該選択信号MAにより、非対称モードと第1対称モードと第2対称モードとの3種類の変換モードが設定される。具体的には、2ビットの変換モード選択信号MAにより、0x:非対称モード、10:第1対称モード、11:第2対称モードのように各変換モードが設定される。つまり、変換モード選択信号MAにおいて、第1ビットが対称モードと非対称モードのいずれかを示し、第2ビットが第1対称モードと第2対称モードのいずれかを示す。
【0018】
RAM4hは、4096バイトの記憶容量を有し、水平方向のアドレスに対応した補正係数をそれぞれ1バイトのデータとして格納している。そして、アドレス変換部3hのアドレスで指定される補正係数がRAM4hから読み出される。RAM4vも、4096バイトの記憶容量を有し、垂直方向のアドレスに対応した補正係数をそれぞれ1バイトのデータとして格納している。そして、アドレス変換部3vのアドレスで指定される補正係数がRAM4vから読み出される。
【0019】
演算部5には、図示しない撮像素子からの画像データと、各RAM4h,4vからの補正係数とが入力される。演算部5は、それら画像データと補正係数とを用い、CPU6から入力される演算モード選択信号MBに基づいて、シェーディング補正のための演算を行い、その演算結果として得られる補正後の画像データを出力する。なお、本実施形態では、演算モード選択信号MBは4ビットの信号であり、該選択信号MBによって第1〜10の演算モードが設定される。
【0020】
演算部5から出力される補正後の画像データは、図示しない内部の処理回路に入力され、その処理回路において、記録媒体にデータを記録するための圧縮処理やモニターにカラー画像を表示するのための補間処理等が実施される。
【0021】
CPU6は、所定のプログラムに従い各種制御を実行して、シェーディング補正回路1を統括的に制御する。具体的には、CPU6は、バスを介してRAM4h,4vに接続されており、その時々の動作状況(レンズ交換状況やアイリスの状況等)に応じた補正係数を外部の記憶装置(図示略)から読み出して各RAM4h,4vに格納する。また、CPU6は、その時々の動作状況に基づいて、アドレスの変換モードや補正処理の演算モードを決定し、変換モード選択信号MAをアドレス変換部3h,3vに供給したり、演算モード選択信号MBを演算部5に供給したりする。
【0022】
次に、本実施形態におけるアドレス変換部3hの具体的な構成について図4に従い説明する。
図4に示すように、アドレス変換部3hは、セレクタ7と、アンド回路8と、複数の排他的論理和(EOR)回路9aからなるビット反転回路9とを含む。
【0023】
アドレスカウンタ2hは、水平方向のアドレス(カウント値=0〜4095)に応じた12ビットの信号b0〜b11を出力する。アドレスカウンタ2hから出力される各ビット信号のうち、第1〜第11のビット信号b0〜b10はビット反転回路9における各EOR回路9aの第1入力端子にそれぞれ供給される。また、最上位ビットである第12のビット信号b11は、セレクタ7の第1入力端子に供給されるとともに、アンド回路8の第1入力端子に供給される。
【0024】
アンド回路8の第2入力端子には、対称モードまたは非対称モードのいずれかを選択するための第1選択信号(変換モード選択信号MAの第1ビットの信号)S1が供給される。そして、アンド回路8の出力信号b11aは、ビット反転回路9における各EOR回路9aの第2入力端子に供給される。
【0025】
セレクタ7の第2入力端子には、第1対称モードまたは第2対称モードのいずれかを選択するための第2選択信号(変換モード選択信号MAの第2ビットの信号)S2が供給される。また、セレクタ7の制御端子には、第1選択信号S1が供給されており、セレクタ7は、該選択信号S1に基づいて、第1入力端子に供給されるビット信号b11と第2入力端子に供給される選択信号S2とのいずれか一方を選択的に出力する。ここで、セレクタ7は、第1選択信号S1が「0」であればビット信号b11を出力し、第1選択信号S1が「1」であれば第2選択信号S2を出力する。
【0026】
水平方向の補正係数を格納しているRAM4hには、ビット反転回路9の各EOR回路9aの出力信号がアドレスを指定する第1〜第11のビット信号addr0〜addr10として供給され、セレクタ7の出力信号がアドレスを指定する第12のビット信号addr11として供給される。
【0027】
このように構成したアドレス変換部3hは、図5に示すように、アドレスカウンタ2hのカウント値を、各変換モードに応じたアドレスに変換する。なお、同図において、カウント値及び変換後のアドレスは12ビットの信号(「0」又は「1」)で示されており、12ビットの各信号は、右側から順に、第1ビット,第2ビット,…,第12ビットの信号(b0〜b11,addr0〜addr11)である。
【0028】
ここで、例えば、非対称モードが選択される場合(第1選択信号S1が「0」である場合)、アンド回路8の出力信号b11aは「0」であり、その出力信号b11aがビット反転回路9の各EOR回路9aに入力される。そのため、各EOR回路9aは、アドレスカウンタ2hの第1〜第11のビット信号b0〜b10を、変換後のアドレスを示す第1〜第11のビット信号addr0〜addr10として出力する。また、セレクタ7は、アドレスカウンタ2hの第12のビット信号b11を、変換後のアドレスを示す第12のビット信号addr11として出力する。
【0029】
従って、非対称モードにおいて、アドレス変換部3hは、アドレスカウンタのカウント値と同一値のアドレスを出力することとなる。
また、第1対称モードが選択される場合(第1選択信号S1が「1」であり第2選択信号S2が「0」である場合)、アンド回路8の出力信号b11aは、アドレスカウンタ2hのビット信号b11と同じ値(「0」又は「1」)であり、ビット反転回路9の各EOR回路9aに入力される。
【0030】
ここで、アドレスカウンタ2hのビット信号b11(アンド回路8の出力信号b11a)が「0」であるとき、各EOR回路9aは、アドレスカウンタ2hの第1〜第11のビット信号b0〜b10を、変換後のアドレスを示す第1〜第11のビット信号addr0〜addr10として出力する。一方、アドレスカウンタ2hのビット信号b11が「1」であるとき、各EOR回路9aは、アドレスカウンタ2hの第1〜第11のビット信号b0〜b10を反転し、その反転信号を変換後のアドレスを示す第1〜第11のビット信号addr0〜addr10として出力する。また、セレクタ7は、第2選択信号S2(=「0」)を、変換後のアドレスを示す第12のビット信号addr11として出力する。
【0031】
従って、第1対称モードにおいて、アドレス変換部3hは、アドレスカウンタ2hのカウント値が0〜2047の範囲でカウントアップされるときには、そのカウント値と同一値のアドレス(0番地〜2047番地)を順次出力する。また、アドレスカウンタ2hのカウント値が2048〜4095の範囲でカウントアップされる場合、アドレス変換部3hは、2047〜0の範囲で「1」ずつ減算した値のアドレス(2047番地〜0番地)を順次出力する。
【0032】
また、第2対称モードが選択される場合(各選択信号S1,S2が「1」である場合)、アンド回路8の出力信号b11aは、アドレスカウンタ2hのビット信号b11と同じ値(「0」又は「1」)であり、ビット反転回路9の各EOR回路9aに入力される。
【0033】
ここで、アドレスカウンタ2hのビット信号b11(アンド回路8の出力信号b11a)が「0」であるとき、各EOR回路9aは、アドレスカウンタ2hの第1〜第11のビット信号b0〜b10を、変換後のアドレスを示す第1〜第11のビット信号addr0〜addr10として出力する。一方、アドレスカウンタ2hのビット信号b11が「1」であるとき、各EOR回路9aは、アドレスカウンタ2hの第1〜第11のビット信号b0〜b10を反転し、その反転信号を変換後のアドレスを示す第1〜第11のビット信号addr0〜addr10として出力する。また、セレクタ7は、第2選択信号S2(=「1」)を、変換後のアドレスを示す第12のビット信号addr11として出力する。
【0034】
従って、第2対称モードにおいて、アドレス変換部3hは、アドレスカウンタ2hのカウント値が0〜2047の範囲でカウントアップされるときには、そのカウント値に対して2048を加算した値のアドレス(2048番地〜4095番地)を順次出力する。また、アドレスカウンタ2hのカウント値が2048〜4095の範囲でカウントアップされる場合、アドレス変換部3hは、4095〜2048の範囲で「1」ずつ減算した値のアドレス(4095番地〜2048番地)を順次出力する。
【0035】
このように、各変換モードに基づいてアドレス変換部3hで変換されたアドレス(第1〜第12のビット信号addr0〜addr11)はRAM4hに供給される。そして、その変換後のアドレスに対応した水平方向の補正係数がRAM4hから読み出される。
【0036】
なお、垂直方向の補正係数を読み出す構成(アドレスカウンタ2v、アドレス変換部3v、RAM4v)は、上述した水平方向の構成(図4におけるアドレスカウンタ2h、アドレス変換部3h、RAM4hの構成)と同一であるため、ここではその図示及び説明を省略する。
【0037】
演算部5は、図示しない加減算器、乗算器、セレクタ、及びレジスタを含む。演算部5は、CPU6からの演算モード選択信号MBによりレジスタに所定の演算モードを設定し、加減算器、乗算器、セレクタの各回路を組み合わせた構成によって、下記に示すように、各演算モード(mode0〜mode9)に対応した演算を行う。
【0038】
cBAYER=BAYER :(mode0)
cBAYER=BAYER+choffs :(mode1)
cBAYER=BAYER+cvoffs :(mode2)
cBAYER=BAYER+choffs+cvoffs :(mode3)
cBAYER=BAYER+choffs*cvgain :(mode4)
cBAYER=BAYER+chgain*cvoffs :(mode5)
cBAYER=BAYER*chgain :(mode6)
cBAYER=BAYER*cvgain :(mode7)
cBAYER=BAYER*chgain*cvgain :(mode8)
cBAYER=(BAYER+choffs)*cvgain :(mode9)
上記各演算において、BAYERは、ベイヤ配列のパターンで各撮像素子から入力されてくる補正前の画像データであり、cBAYERは、演算結果として得られる補正後の画像データである。また、choffsは、符号付きの整数フォーマット(オフセットフォーマット)のデータで示される水平方向の補正係数であり、chgainは、固定小数フォーマットのデータで示される水平方向の補正係数である。さらに、cvoffsは、符号付きの整数フォーマット(オフセットフォーマット)のデータで示される垂直方向の補正係数であり、cvgainは、固定小数フォーマットのデータで示される垂直方向の補正係数である。
【0039】
第1の演算モード(mode0)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERを補正することなくそのまま出力する。
第2の演算モード(mode1)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERに対して、水平方向の補正係数choffsを加える補正処理を行う。この補正処理によって、水平方向のアドレスに依存したオフセット値が画像データBAYERから除去される。
【0040】
第3の演算モード(mode2)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERに対して、垂直方向の補正係数cvoffsを加える補正処理を行う。この補正処理によって、垂直方向のアドレスに依存したオフセット値が画像データBAYERから除去される。
【0041】
第4の演算モード(mode3)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERに対して、水平方向の補正係数choffsと垂直方向の補正係数cvoffsとを加える補正処理を行う。この補正処理によって、水平方向及び垂直方向のアドレスに依存したオフセット値が画像データBAYERから除去される。
【0042】
第5の演算モード(mode4)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERに対して、水平方向の補正係数choffsと垂直方向の補正係数cvgainとの乗算値を加算する補正処理を行う。この補正処理によって、水平方向のアドレスに依存したオフセット値が、垂直方向のアドレスに依存したゲイン値によりゲイン調整され、その結果をオフセット補正値としてオフセット補正処理を行う。
【0043】
第6の演算モード(mode5)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERに対して、水平方向の補正係数chgainと垂直方向の補正係数cvoffsとの乗算値を加算する補正処理を行う。この補正処理によって、垂直方向のアドレスに依存したオフセット値が、水平方向のアドレスに依存したゲイン値によりゲイン調整され、その結果をオフセット補正値としてオフセット補正処理を行う。
【0044】
第7の演算モード(mode6)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERと水平方向の補正係数chgainとを乗算する補正処理を行う。この補正処理によって、水平方向のアドレスに依存した信号強度がゲイン調整される。
【0045】
第8の演算モード(mode7)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERと垂直方向の補正係数cvgainとを乗算する補正処理を行う。この補正処理によって、垂直方向のアドレスに依存した信号強度がゲイン調整される。
【0046】
第9の演算モード(mode8)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERと水平方向の補正係数chgainと垂直方向の補正係数cvgainとを乗算する補正処理を行う。この補正処理によって、水平方向及び垂直方向のアドレスに依存した信号強度がゲイン調整される。
【0047】
第10の演算モード(mode9)では、演算部5は、各撮像素子からの画像データBAYERに水平方向の補正係数choffsを加えた加算値と垂直方向の補正係数cvgainとを乗算する補正処理を行う。この補正処理によって、水平方向のアドレスに依存したオフセット値が画像データBAYERから除去され、そのオフセット補正した結果を垂直方向のアドレスに依存したゲイン値によりゲイン調整する。
【0048】
なお、演算部5は、各演算モードに応じて各補正係数のフォーマットを自動解釈する機能(デコード機能)を有する。
次に、アドレス変換モードとして非対称モードが設定された場合の補正処理について図6を用いて説明する。なお、補正処理の演算モードとしては、水平方向及び垂直方向の補正係数を使用する演算モード(例えば、mode8)が設定されているものとする。
【0049】
図6において、RAM4hには、水平方向の4096画素に対応して、それぞれ個別の補正係数が格納されており、アドレス変換部3hのアドレスで指定される補正係数chgain(図中では「h」)がRAM4hから読み出される。また、RAM4vには、垂直方向の4096画素に対応して、それぞれ個別の補正係数が格納されており、アドレス変換部3vのアドレスで指定される補正係数cvgain(図中では「v」)がRAM4vから読み出される。そして、RAM4hから読み出された補正係数chgainとRAM4vから読み出された補正係数cvgainとを使用して上記演算が実施されて補正後の画像データcBAYER(図中では「c」)が求められる。
【0050】
このようにすれば、RAM4hの補正係数chgainとRAM4vの補正係数cvgainとによって、4096×4096画素からなる画像領域Rの各画像データについてそれぞれ異なる補正値(chgain*cvgain)が反映され、高精度なシェーディング補正が実現される。
【0051】
次に、アドレス変換モードとして対称モードが設定された場合の補正処理について図7を用いて説明する。
水平方向のRAM4h及び垂直方向のRAM4vはそれぞれ2048バイトの第1記憶領域と第2記憶領域に区分され、第1記憶領域に第1補正係数が格納され、第2記憶領域に第2補正係数が格納されている。つまり、RAM4h,4vには、動作状況に応じた2通りの補正係数が格納されている。また、水平方向のアドレス変換部3hでは、変換モードとして第1対称モードが選択され、垂直方向のアドレス変換部3vでは、第2対称モードが選択されている。
【0052】
この場合、水平方向の補正を行うために、アドレス変換部3hのアドレスによりRAM4hの第1補正係数が読み出され、垂直方向の補正を行うために、アドレス変換部3vのアドレスによりRAM4vの第2補正係数が読み出される。そして、RAM4hの第1補正係数とRAM4vの第2補正係数とを使用してシェーディング補正の演算が実施され、補正後の画像データが求められる。
【0053】
ここで、画像領域Rにおいて左右対称の位置にある画素については同じ第1補正係数が使用され、上下対称の位置にある画素については同じ第2補正係数が使用される。従って、4096×4096画素の画像領域Rにおいて、左右対称及び上下対称で補正値が反映されることとなる。
【0054】
以上記述したように、上記実施形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)シェーディング補正回路1では、水平方向の補正係数がRAM4hに記憶され、垂直方向の補正係数がRAM4vに記憶され、それら補正係数を用いて各画像データのシェーディング補正が行われる。この場合、画素毎の補正値を記憶する必要がないため、シェーディング補正のために用いる記憶容量を抑制することができる。また、水平方向の補正係数と垂直方向の補正係数とを用いることにより、各画像データに対してシェーディング特性に応じた適切な補正値を反映させることができ、高精度のシェーディング補正を実現できる。
【0055】
(2)RAM4h,4vは、主走査方向及び副走査方向の画像データに応じた4096バイトの記憶容量を持ち、第1対称モードと第2対称モードとにおける2通りの補正係数を格納している。そして、変換モード選択信号MAによりアドレス変換部3h,3vの変換モードを切り替えることで、第1対称モードと第2対称モードとの補正係数のいずれか一方がRAM4h,4vから読み出される。この構成によれば、CPU6がRAM4h,4vのデータ書き換え処理を行うことなく、変換モード選択信号MAを変更するだけで、画像データに反映させる補正値を変更することができる。
【0056】
(3)シェーディング補正回路1では、複数の演算モードを含み、演算モード選択信号MBによって、その時々のカメラの動作状況に応じた所望の演算モードに切り替えることができる。そして、その演算モードとアドレス変換モードとの組み合わせによって、画像データに対して適切な補正値を反映させることができる。
【0057】
(4)デジタルカメラにおいてシェーディング補正回路1を用いることにより、光学系(レンズ、絞り機構及びシャッタ等)や撮像素子に依存するシェーディング特性が適切に補正されて、高画質な画像を得ることができる。また、シェーディング補正回路1では、シェーディング補正に必要な記憶容量が低減されることから、デジタルカメラの小型化を図ることができる。
【0058】
上記実施形態は、次に示すように変更することもできる。
・シェーディング補正回路1のRAM4h,4vは、主走査方向及び副走査方向の画像データに応じた4096バイトの記憶容量を持ち、第1対称モードと第2対称モードとにおける2通りの補正係数を格納するものであるが、これに限定されるものではない。例えば、各RAM4h,4vの記憶容量を2048バイトとし、1通りの補正係数のみをRAM4h,4vに格納してもよい。すなわち、画像領域Rにおいて、主走査方向にM個の撮像素子が配置され、副走査方向にN個の撮像素子が配置される場合、主走査方向の補正係数を少なくともM/2個格納するRAMと副走査方向の補正係数を少なくともN/2個格納するRAMとが設けられる。この場合、シェーディング補正のために必要になる記憶容量を抑制することができる。
【0059】
・シェーディング補正回路1は、主走査方向の補正係数を記憶するためのRAM4hと副走査方向の補正係数を記憶するためのRAM4vを備える構成であるが、これに限定されるものではない。シェーディング補正回路において、1つのRAMを設け、そのRAMにおける半分の記憶領域に水平方向の補正係数を格納し、残り半分の記憶領域に垂直方向の補正係数を格納するよう構成してもよい。このようにしても、シェーディング補正のために必要になる記憶容量を抑制することができる。
【0060】
以上の様々な実施の形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1)画像領域における主走査方向と該主走査方向に直交する副走査方向とに複数の撮像素子が配置され、該各撮像素子から入力される画像データを取得する際に、撮像素子や光学系に依存するシェーディング特性を補正するシェーディング補正回路であって、
前記主走査方向と副走査方向とのいずれか一方のアドレスを生成するアドレス生成手段と、
入力されるモード選択信号に応じた所定の変換モードで前記アドレス生成手段のアドレスを変換するアドレス変換手段と、
前記アドレス変換手段のアドレスに対応する補正係数を格納する記憶手段と、前記撮像素子から入力される画像データと、前記アドレス変換手段のアドレスに基づいて前記記憶手段から読み出された補正係数とを用いてシェーディング補正のための演算を行う演算手段と
を備えたことを特徴とするシェーディング補正回路。
(付記2)前記記憶手段には、前記主走査方向と副走査方向とのいずれか一方のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数が記憶され、非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数が記憶されるものであり、
前記アドレス変換手段における変換モードは、前記アドレス生成手段で生成されたアドレスを、対称の特性に対応したアドレスに変換する対称モードと、非対称の特性に対応したアドレスに変換する非対称モードとを含むことを特徴とする付記1に記載のシェーディング補正回路。
(付記3)前記画像領域には主走査方向にM個の撮像素子が配置され、該主走査方向のシェーディング特性が対称の特性を有しその特性に応じた補正係数が前記記憶手段に記憶されるものであり、該記憶手段は少なくともM/2個の補正係数を格納可能な記憶容量を持つことを特徴とする付記1に記載のシェーディング補正回路。
(付記4)前記記憶手段には、前記対称の特性に応じたM/2個の補正係数が2通り格納され、前記アドレス変換手段は、前記モード選択信号に基づいて、2通りの補正係数のいずれか一方を前記記憶手段から読み出すようにアドレスを変換することを特徴とする付記3に記載のシェーディング補正回路。
(付記5)前記画像領域には副走査方向にN個の撮像素子が配置され、該副走査方向のシェーディング特性が対称の特性を有しその特性に応じた補正係数が前記記憶手段に記憶されるものであり、該記憶手段は少なくともN/2個の補正係数を格納可能な記憶容量を持つことを特徴とする付記1に記載のシェーディング補正回路。
(付記6)前記記憶手段には、前記対称の特性に対応したN/2個の補正係数が2通り格納され、前記アドレス変換手段は、前記モード選択信号に基づいて、2通りの補正係数のいずれか一方を前記記憶手段から読み出すようにアドレスを変換することを特徴とする付記5に記載のシェーディング補正回路。
(付記7)画像領域における主走査方向と該主走査方向に直交する副走査方向とに複数の撮像素子が配置され、該各撮像素子から入力される画像データを取得する際に、撮像素子や光学系に依存するシェーディング特性を補正するシェーディング補正回路であって、
前記主走査方向のアドレスを生成する第1のアドレス生成手段と、
前記副走査方向のアドレスを生成する第2のアドレス生成手段と、
入力されるモード選択信号に応じた所定の変換モードで前記第1のアドレス生成手段のアドレスを変換する第1のアドレス変換手段と、
入力されるモード選択信号に応じた所定の変換モードで前記第2のアドレス生成手段のアドレスを変換する第2のアドレス変換手段と、
前記第1のアドレス変換手段のアドレスに対応する補正係数を格納する第1の記憶手段と、
前記第2のアドレス変換手段のアドレスに対応する補正係数を格納する第2の記憶手段と、
撮像素子から入力される画像データと、前記第1のアドレス変換手段のアドレスに基づいて前記第1の記憶手段から読み出された補正係数と、前記第2のアドレス変換手のアドレスに基づいて前記第2の記憶手段から読み出された補正係数とを用いてシェーディング補正のための演算を行う演算手段と
を備えたことを特徴とするシェーディング補正回路。
(付記8)前記第1の記憶手段には、前記主走査方向のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数が記憶され、非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数が記憶されるものであり、
前記第2の記憶手段には、前記副走査方向のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数が記憶され、非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数が記憶されるものであり、
前記各アドレス変換手段における変換モードは、前記各アドレス生成手段で生成されたアドレスを、対称の特性に対応したアドレスに変換する対称モードと、非対称の特性に対応したアドレスに変換する非対称モードとを含むことを特徴とする付記7に記載のシェーディング補正回路。
(付記9)前記画像領域には主走査方向にM個の撮像素子が配置され副走査方向にN個の撮像素子が配置され、前記主走査方向及び副走査方向のシェーディング特性が対称の特性を有し、前記主走査方向の特性に応じた補正係数が前記第1の記憶手段に記憶され、前記副走査方向の特性に応じた補正係数が前記第2の記憶手段に記憶されるものであり、前記第1の記憶手段は少なくともM/2個の補正係数を格納可能な記憶容量を持ち、前記第2の記憶手段は少なくともN/2個の補正係数を格納可能な記憶容量を持つことを特徴とする付記7に記載のシェーディング補正回路。
(付記10)前記第1の記憶手段には、前記主走査方向の特性に応じたM/2個の補正係数が2通り格納され、前記第2の記憶手段には、前記副走査方向の特性に応じたN/2個の補正係数が2通り格納され、前記第1のアドレス変換手段は、前記モード選択信号に基づいて、2通りの補正係数のいずれか一方を前記第1の記憶手段から読み出すようにアドレスを変換し、前記第2のアドレス変換手段は、前記モード選択信号に基づいて、2通りの補正係数のいずれか一方を前記第2の記憶手段から読み出すようにアドレスを変換することを特徴とする付記9に記載のシェーディング補正回路。
(付記11)前記演算手段は、入力されるモード選択信号に基づいて、複数の演算モードの中から1つの演算モードを選択することを特徴とする付記1〜10のいずれかに記載のシェーディング補正回路。
(付記12)前記演算モードは、オフセット調整をするための演算モードとゲイン調整をするための演算モードとを含むことを特徴とする付記11に記載のシェーディング補正回路。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、シェーディング補正回路において補正値を記憶するための記憶容量を抑制し、且つ、高精度なシェーディング補正を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図である。
【図2】 本発明の原理説明図である。
【図3】 一実施形態のシェーディング補正回路のブロック回路図である。
【図4】 アドレス変換部の具体的な構成を示すブロック回路図である。
【図5】 各モードに応じたアドレス変換結果を示す説明図である。
【図6】 非対称モード選択時の補正処理を示す説明図である。
【図7】 対称モード選択時の補正処理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シェーディング補正回路
2 アドレス生成手段
2h 第1のアドレス生成手段としてのアドレスカウンタ
2v 第2のアドレス生成手段としてのアドレスカウンタ
3 アドレス変換手段
3h 第1のアドレス変換手段としてのアドレス変換部
3v 第2のアドレス変換手段としてのアドレス変換部
4 記憶手段
4h 第1の記憶手段としてのRAM
4v 第2の記憶手段としてのRAM
5 演算手段としての演算部
BAYER 画像データ
chgain,choffs,cvgain,cvoffs 補正係数
MA 変換モード選択信号
MB 演算モード選択信号
R 画像領域

Claims (3)

  1. 画像領域における主走査方向と該主走査方向に直交する副走査方向とに複数の撮像素子が配置され、該各撮像素子から入力される画像データを取得する際に、撮像素子や光学系に依存するシェーディング特性を補正するシェーディング補正回路であって、
    前記主走査方向と副走査方向とのいずれか一方のアドレスを生成するアドレス生成手段と、
    前記アドレス生成手段で生成されたアドレスを、対称の特性に対応したアドレスに変換する対称モードと、非対称の特性に対応したアドレスに変換する非対称モードとを有し、入力されるモード選択信号に応じて前記対称モード又は前記非対称モードで前記アドレス生成手段のアドレスを変換するアドレス変換手段と、
    前記アドレス変換手段のアドレスに対応し、前記主走査方向と副走査方向とのいずれか一方のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数を記憶し、非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数を記憶する記憶手段と、
    前記撮像素子から入力される画像データと、前記アドレス変換手段のアドレスに基づいて前記記憶手段から読み出された補正係数とを用いてシェーディング補正のための演算を行う演算手段と
    を備えたことを特徴とするシェーディング補正回路。
  2. 画像領域における主走査方向と該主走査方向に直交する副走査方向とに複数の撮像素子が配置され、該各撮像素子から入力される画像データを取得する際に、撮像素子や光学系に依存するシェーディング特性を補正するシェーディング補正回路であって、
    前記主走査方向のアドレスを生成する第1のアドレス生成手段と、
    前記副走査方向のアドレスを生成する第2のアドレス生成手段と、
    前記第1のアドレス生成手段で生成されたアドレスを、対称の特性に対応したアドレスに変換する対称モードと、非対称の特性に対応したアドレスに変換する非対称モードとを有し、入力されるモード選択信号に応じて前記対称モード又は前記非対称モードで前記第1のアドレス生成手段のアドレスを変換する第1のアドレス変換手段と、
    前記第2のアドレス生成手段で生成されたアドレスを、対称の特性に対応したアドレスに変換する対称モードと、非対称の特性に対応したアドレスに変換する非対称モードとを有し、入力されるモード選択信号に応じて前記対称モード又は前記非対称モードで前記第2のアドレス生成手段のアドレスを変換する第2のアドレス変換手段と、
    前記第1のアドレス変換手段のアドレスに対応し、前記主走査方向のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数を記憶し、非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数を記憶する第1の記憶手段と、
    前記第2のアドレス変換手段のアドレスに対応し、前記副走査方向のシェーディング特性が対称の特性である場合、該対称の特性に応じた補正係数を記憶し、非対称の特性である場合、該非対称の特性に応じた補正係数を記憶する第2の記憶手段と、
    撮像素子から入力される画像データと、前記第1のアドレス変換手段のアドレスに基づいて前記第1の記憶手段から読み出された補正係数と、前記第2のアドレス変換手のアドレスに基づいて前記第2の記憶手段から読み出された補正係数とを用いてシェーディング補正のための演算を行う演算手段と
    を備えたことを特徴とするシェーディング補正回路。
  3. 前記演算手段はオフセット調整をするための第1演算モードとゲイン調整をするための第2演算モードとを含み、入力されるモード選択信号に基づいて前記第1演算モード又は前記第2演算モードを選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシェーディング補正回路。
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