JP4244766B2 - 多軸磁気センサ - Google Patents

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Description

本発明は、多軸の磁場を検出する多軸磁気センサに関するものである。
従来より、複数個の磁気センサを用いて、X軸、Y軸上の磁力を検出することで、非接触で角度を検出する回転角センサが用いられ、この一例として特許文献1中に回転角センサが開示されている。特許文献2には、ホール素子にMEMS(Micro Electrical Mechanical System)技術を組み合わせることで構成された半導体磁場動作型加速度センサが開示されている。
特開2003−75108号公報 特開平9−61454号公報
従来のホール素子は、ウエハー対して垂直(Z軸)方向に磁場を検出する方向にホール素子を形成してウエハーに対して垂直(Z軸)方向の磁場を検出する構造になっている。これは、半導体製造プロセスを用いて同一ウエハー上に垂直(Z軸)用ホール素子と同時に、ウエハーに対して水平(X軸、Y軸)方向のホール素子を形成することが非常に困難なためである。従って、X軸、Y軸、Z軸の3軸の磁力を検出する際には、3個の磁気センサをそれぞれの向きに基台上に配置していた。即ち、図7に示すように、基台112上に、X軸上の磁力を検出する向きにX軸用のホール素子114Xを、Y軸上の磁力を検出する向きにY軸用のホール素子114Yを、Z軸上の磁力を検出する向きにZ軸用のホール素子114Zをそれぞれ配置しており、製造に手間が掛かるとともに、センサを小型化することができなかった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ウエハー上に形成された同一軸上の磁場を検出する磁場検出素子で多軸の磁場を検出できる多軸磁気センサを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の多軸磁気センサは、ウエハー上に第1の磁場検出素子(ホール素子)と第2の磁場検出素子(ホール素子)とを第1方向(例えばZ軸)の磁場を検出する向きに配置し、
前記第1の磁場検出素子で前記第1方向の磁場を検出し、
前記第2の磁場検出素子の前記第1方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルを前記第1の磁場検出方向とは異なる第2方向(例えばY軸)からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出した第2方向の磁場により前記磁場発生用コイルにて第1方向の磁場を発生させることで、当該第2の磁場検出素子により第2方向からの磁場を検出することを技術的特徴とする。
請求項2の多軸磁気センサは、ウエハー上に第1の磁場検出素子(ホール素子)と第2の磁場検出素子(ホール素子)と第3の磁場検出素子(ホール素子)とをZ軸方向(ウエハー平面に対して垂直方向)の磁場を検出する向きに配置し、
前記第1の磁場検出素子でZ軸方向の磁場を検出し、
前記第2の磁場検出素子のZ軸方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルをY軸方向からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出したY軸方向の磁場により前記磁場発生用コイルにてZ軸方向の磁場を発生させることで、当該第2の磁場検出素子によりZ軸方向からの磁場を検出し、
前記第3の磁場検出素子のZ軸方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルをX軸方向からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出したX軸方向の磁場により前記磁場発生用コイルにてZ軸方向の磁場を発生させることで、当該第3の磁場検出素子によりX軸方向からの磁場を検出することを技術的特徴とする。
請求項1の多軸磁気センサでは、第1の磁場検出素子で第1方向(例えばZ軸)の磁場を検出し、第1の磁場検出素子と同じ向きに形成された第2の磁場検出素子の第1方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルを第1の磁場検出方向とは異なる第2方向(例えばY軸)からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出した第2方向の磁場により磁場発生用コイルにて第1方向の磁場を発生させることで、当該第2の磁場検出素子により第2方向からの磁場を検出する。このため、1つのウエハ上に第1方向の磁場を検出する向きに配置された第1の磁場検出素子及び第2の磁場検出素子を用いて、多軸の磁場を検出することができ、多軸(第1方向(Z軸)及び第2方向(Y軸))の磁場を検出するための多軸磁気センサを半導体製造プロセスを用いて1のウエハー上に製造することが可能になる。
請求項2の多軸磁気センサでは、第1の磁場検出素子でZ軸方向の磁場を検出する。第1の磁場検出素子と同じ向きに形成された第2の磁場検出素子のZ軸方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルをY軸方向からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出したY軸方向の磁場により磁場発生用コイルにてZ軸方向の磁場を発生させることで、当該第2の磁場検出素子によりZ軸方向からの磁場を検出する。そして、第1の磁場検出素子と同じ向きに形成された第3の磁場検出素子のZ軸方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルをX軸方向からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出したX軸方向の磁場により磁場発生用コイルにてZ軸方向の磁場を発生させることで、当該第3の磁場検出素子によりX軸方向からの磁場を検出する。このため、1つのウエハ上にZ軸方向の磁場を検出する向きに配置された第1の磁場検出素子、第2の磁場検出素子及び第3の磁場検出素子を用いて、X、Y、Z軸の磁場を検出することができ、多軸の磁場を検出するための多軸磁気センサを半導体製造プロセスを用いて1のウエハー上に製造することが可能になる。
請求項3の多軸磁気センサでは、第2の磁場検出素子上の磁場発生用コイル及び第3の磁場検出素子上の磁場発生用コイルの上に、Z軸方向からの磁場を遮蔽する磁気遮蔽物を配置してあるため、第2の磁場検出素子及び第3の磁場検出素子がZ軸方向の磁場に影響されず、正確にY軸、X軸の磁場を検出することができる。
請求項4の多軸磁気センサでは、磁気遮蔽物を磁気遮蔽用のシートにより構成してあるため、磁気遮蔽用のシートを貼り付けることで、所望の位置を磁気遮蔽することができる。
請求項5の多軸磁気センサでは、磁気遮蔽物を金属キャップにより構成してあるため、磁場を通過させたい位置に開口を設けた金属キャップを用意することで、特に磁気遮蔽物を取り付ける工程なしに、所望の位置を磁気遮蔽することができる。
請求項6の多軸磁気センサでは、磁気遮蔽物をウエハーを覆う金属フレームにより構成してあるため、磁場を遮蔽させたい位置を覆う金属フレームを用意することで、所望の位置を磁気遮蔽することができる。
請求項7の多軸磁気センサでは、Y軸方向からの磁場を検出する磁場検出用コイル、及び、X軸方向からの磁場を検出する磁場検出用コイルをMEMS(Micro Electrical Mechanical System)技術により形成するため、電気的な性能に優れる立体的な磁場検出用コイルを形成することができ、Y軸、X軸方向の磁場検出精度を高めることが可能である。
請求項8の多軸磁気センサでは、Y軸方向からの磁場を検出する磁場検出用コイル、及び、X軸方向からの磁場を検出する磁場検出用コイルを薄膜コイルにより形成するため、既存の半導体製造プロセスを用いて容易に磁場検出用コイルを形成することができる。
[第1実施形態]
図1を参照して本発明の第1実施形態に係る多軸磁気センサについて説明する。 図1(A)は多軸磁気センサ10の平面図であり、図1(B)は側面図である。 多軸磁気センサ10は、ウエハー12の上にZ軸方向の磁場検出用のZ軸ホール素子14Z(第1の磁場検出素子)、Y軸方向の磁場検出用のY軸ホール素子14Y(第2の磁場検出素子)、X軸方向の磁場検出用のX軸ホール素子14X(第3の磁場検出素子)を備える。これらZ軸ホール素子14Z、Y軸ホール素子14Y、X軸ホール素子14Xは、共にZ軸の磁場を検出する方向に周知の半導体プロセスにより製造されている。ここでZ軸とはウエハー12平面に垂直な方向を意味する。なお、Z軸ホール素子14ZとX軸ホール素子14Xとは、長手方向がY軸と平行になるように配置されているが、Y軸ホール素子14Yは、短手方向がY軸と平行になるように配置され、後述するようY軸方向の磁場を適切に測定できるようになっている。
Y軸ホール素子14Yには、Z軸方向上に磁場を発生する磁場発生用コイル16と、Y軸方向からの磁場により起電力を生ずるY軸磁場検出用コイル18Yと、両コイルを接続する接続線24とからなる磁場変換部が設けられている。該磁場発生用コイル16は、Y軸ホール素子14YのZ軸方向上に配置され、Y軸磁場検出用コイル18Yは、Y軸ホール素子14Yの長手側面の側方に配置されている。磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、接続線24は、周知のMEMS(Micro Electrical Mechanical System)技術により絶縁部材22内に形成されている。該絶縁部材22の上面であって、磁場発生用コイル16のZ方向上部に磁気遮蔽物を構成し得る磁気遮蔽シート20が貼り付けられている。磁気遮蔽シートとしては、例えば、樹脂に金属粒子、炭素粉を混入した導電性シート等を用いることができる。
同様に、X軸ホール素子14Xには、Z軸方向上に磁場を発生する磁場発生用コイル16と、X軸方向からの磁場により起電力を生ずるX軸磁場検出用コイル18Xと、接続線24とからなる磁場変換部が設けられている。該磁場発生用コイル16は、Y軸ホール素子14YのZ軸方向上に配置され、X軸磁場検出用コイル18Xは、X軸ホール素子14Xの長手側面の側方に配置されている。磁場発生用コイル16、X軸磁場検出用コイル18X、接続線24は、MEMS技術により絶縁部材22内に形成されている。該絶縁部材22の上面であって、磁場発生用コイル16のZ方向上部に磁気遮蔽シート20が貼り付けられている。
ここで、多軸磁気センサ10の磁場検出について説明する。
Z軸上の磁場に対しては、Z軸ホール素子14Zにより検出する。
Y軸上の磁場に対しては、Y軸ホール素子14Yにより検出する。即ち、Y軸上の磁場によりY軸磁場検出用コイル18Yにて起電力が発生し、電流が接続線24を介して磁場発生用コイル16に流れ、当該磁場発生用コイル16によりZ軸方向上に磁場を発生し、これをY軸ホール素子14Yにより検出する。この構成により、Y軸上の磁場をZ軸向きに形成されたY軸ホール素子14Yにより検出することが可能になる。
X軸上の磁場に対しては、X軸ホール素子14Xにより検出する。即ち、X軸上の磁場によりX軸磁場検出用コイル18Xにて起電力が発生し、電流が接続線24を介して磁場発生用コイル16に流れ、当該磁場発生用コイル16によりZ軸方向上に磁場を発生し、これをX軸ホール素子14Xにより検出する。この構成により、X軸上の磁場をZ軸向きに形成されたX軸ホール素子14Xにより検出することが可能になる。
第1実施形態の多軸磁気センサ10では、1つのウエハ12上にZ軸方向の磁場を検出する向きに配置されたZ軸ホール素子14Z、Y軸ホール素子14Y、X軸ホール素子14Xを用いて、X、Y、Z軸の磁場を検出することができ、多軸の磁場を検出するための多軸磁気センサを半導体製造プロセスを用いて1のウエハー12上に製造することが可能になる。このため、多軸磁気センサ10を小型化することができる。
また、第1実施形態では、磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、X軸磁場検出用コイル18XをMEMS技術により形成するため、電気的な性能に優れる立体的な磁場検出用コイルを形成することができ、Y軸、X軸方向の磁場検出精度を高めることが可能である。
第1実施形態では、多軸磁気センサ10では、Y軸ホール素子14Y上の磁場発生用コイル16、及び、X軸ホール素子14X上の磁場発生用コイル16の上に、Z軸方向からの磁場(磁気)を遮蔽する磁気遮蔽シート20を配置してあるため、Z軸方向からの磁場により、Y軸ホール素子14Y及びX軸ホール素子14Xが影響されず、正確にY軸、X軸の磁場を検出することができる。特に、第1実施形態の多軸磁気センサでは、磁気遮蔽シート20を貼り付けることで、所望の位置を磁気遮蔽することができる。
[第2実施形態]
引き続き、図2〜図5を参照して本発明の第2実施形態に係る多軸磁気センサ10について説明する。
図2(A)は第2実施形態に係る多軸磁気センサ10の平面図であり、図2(B)は図2(A)中の多軸磁気センサ10のB−B断面図である。図1を参照して上述した第1実施形態では、磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、X軸磁場検出用コイル18XがMEMS技術により形成された。これに対して、第2実施形態では、磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、X軸磁場検出用コイル18Xが薄膜コイルにより形成されている。なお、第2実施形態の多軸磁気センサ10の磁気検出は、上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
多軸磁気センサ10は、ウエハー12の上にZ軸方向の磁場検出用のZ軸ホール素子14Z、Y軸方向の磁場検出用のY軸ホール素子14Y、X軸方向の磁場検出用のX軸ホール素子14Xとを備える。これらZ軸ホール素子14Z、Y軸ホール素子14Y、X軸ホール素子14Xは、共にZ軸の磁場を検出する方向に周知の半導体プロセスにより製造されている。
Y軸ホール素子14Yには、Z軸方向上に磁場を発生する磁場発生用コイル16と、Y軸方向からの磁場により起電力を生ずるY軸磁場検出用コイル18Yと、両コイルを接続する接続線24とからなる磁場変換部が設けられている。該磁場発生用コイル16は、Y軸ホール素子14YのZ軸方向上に配置され、Y軸磁場検出用コイル18Yは、Y軸ホール素子14Yの長手側面の側方に形成されているウエハー12のY軸側傾斜部12Yに配置されている。
同様に、X軸ホール素子14Xには、Z軸方向上に磁場を発生する磁場発生用コイル16と、X軸方向からの磁場により起電力を生ずるX軸磁場検出用コイル18Xと、接続線24とからなる磁場変換部が設けられている。該磁場発生用コイル16は、Y軸ホール素子14YのZ軸方向上に配置され、X軸磁場検出用コイル18Xは、X軸ホール素子14Xの長手側面の側方に形成されているウエハー12のX軸側傾斜部12Xに配置されている。
ここで、磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、X軸磁場検出用コイル18Xの形成工程について、図3を参照して説明する。
先ず、ウエハー12上に周知の半導体プロセスによってZ軸ホール素子14Z、Y軸ホール素子14Y、X軸ホール素子14Xを生成する(図3(A))。次に、スパッタ、無電解めっき等でウエハー12上に接続線24を構成する第1導電体を生成する(図3(B))。そして、接続線24の両端上部に開口26aを有する絶縁膜26を、絶縁体形成パターニングにより設ける(図3(C))。最後に、磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、X軸磁場検出用コイル18Xを構成する第2導電体を形成する(図3(D))。
図4(B)は、多軸磁気センサ10上に、磁気遮蔽を行う金属キャップ30を被せた状態を示す平面図であり、図4(A)は、該金属キャップ30のY軸方向から見た側面図であり、図4(C)は、該金属キャップ30のX軸方向から見た側面図である。
図4(B)に示すように、金属キャップ30の上面には、Z軸ホール素子14ZのZ軸上の開口30zが設けられている。同様に、図4(A)に示すように、金属キャップ30の側面であって、Y軸磁場検出用コイル18Yの設けられた側の側面には、開口30yが設けられている。また、図4(C)に示すように、金属キャップ30の側面であって、X軸磁場検出用コイル18Xの設けられた側の側面には、開口30xが設けられている。金属キャップ30は、溶接又はカシメによりウエハー12に取り付けられる。なお、この例では、ウエハー12に直接金属キャップ30が取り付けられる例を挙げているが、ウエハー12を搭載するパッケージに金属キャップ30を取り付けることも可能である。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、1つのウエハ12上にZ軸方向の磁場を検出する向きに配置されたZ軸ホール素子14Z、Y軸ホール素子14Y、X軸ホール素子14Xを用いて、X、Y、Z軸の磁場を検出することができ、多軸の磁場を検出するための多軸磁気センサを半導体製造プロセスを用いて1のウエハー12上に製造することが可能になる。このため、多軸磁気センサ10を小型化することができる。
特に、第2実施形態では、磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、X軸磁場検出用コイル18Xを薄膜コイルにより形成するため、既存の半導体製造プロセスを用いて容易に磁場検出用コイルを形成することができる。このため、廉価に製造することが可能である。
また、第2実施形態では、磁気遮蔽物を金属キャップ30により構成してあるため、磁場を通過させたい位置に開口30z、30y、30xを設けた金属キャップ30を用意することで、特に磁気遮蔽物を取り付ける工程なしに、所望の位置を磁気遮蔽することができる。なお、第2実施形態では、磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、X軸磁場検出用コイル18Xを一巻きで形成したが、多数巻きにすることも可能である。さらに、Y軸側傾斜部12Y、X軸側傾斜部12Xをウエハー12の側部に設けたが、ウエハー12に傾斜を有するキャビティーを形成し、該キャビティーの傾斜面にY軸側傾斜部12Y、X軸側傾斜部12Xを設けることも可能である。また、第2実施形態では、キャップ30に開口30z、30y、30xを設けたが、開口の代わりに磁気透過物を配置することでキャップに気密性を持たせることもできる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る多軸磁気センサ10について図5及び図6を参照して説明する。
第3実施形態の多軸磁気センサ10のZ軸ホール素子14Z、Y軸ホール素子14Y、X軸ホール素子14X、磁場発生用コイル16、Y軸磁場検出用コイル18Y、X軸磁場検出用コイル18Xは、図2を参照して上述した第2実施形態と同様である。但し、第2実施形態では、金属キャップ30を用いて磁場の遮蔽を行った。これに対して、第3実施形態では、半導体内に埋められるサブフレームにより磁場の遮蔽を行う。
図5は、第3実施形態に係る多軸磁気センサのフレームを示す平面図である。図6(B)は、図5中に示すフレーム上に設けられる金属製サブフレームの平面図であり、図6(A)は、該サブフレームのY軸方向から見た側面図であり、図6(C)は、該サブフレームのX軸方向から見た側面図である。
図5に示すように、フレーム40に設けられたチップ搭載部42上に図2を参照して上述したウエハー12が置かれ、該ウエハー12の上にサブフレーム44が設けられる。図6(C)に示すように、サブフレーム44は、平板状の頂部44aと、L字状に形成された脚部44bからなり、図4(C)及び図4(C)に示すよう脚部44bにより側方が解放され、Y軸磁場検出用コイル18Yの側方(Y軸方向)、X軸磁場検出用コイル18Xの側方(X軸方向)の磁場を遮らないように構成されている。また、平板状の頂部44aは、Z軸磁場検出用コイル18Zの上方(Z軸方向)の磁場を遮らないように構成されている。
第3実施形態の多軸磁気センサでは、磁気遮蔽物をウエハー12を覆う金属製のサブフレーム44により構成してあるため、磁場を遮蔽させたい位置を覆うサブフレームを用意することで、所望の磁気遮蔽を実現できる。
上述した実施形態では、本発明の多軸磁気センサを3軸の磁場測定に用いる例を挙げたが、2軸の磁場測定に用いることも、更に、4個以上の磁気検出素子を用いて測定を行う場合にも適用可能である。
図1(A)は本発明の第1実施形態に係る多軸磁気センサの平面図であり、図1(B)は側面図である。 図2(A)は本発明の第2実施形態に係る多軸磁気センサの平面図であり、図2(B)は図2(A)の多軸磁気センサのB−B断面図である。 磁場発生用コイル、Y軸磁場検出用コイル、X軸磁場検出用コイルの形成工程を示す工程図である。 図4(B)は、多軸磁気センサ上に磁気遮蔽を行う金属キャップを被せた状態を示す平面図であり、図4(A)は、該金属キャップのY軸方向から見た側面図であり、図4(C)は、該金属キャップのX軸方向から見た側面図である。 第3実施形態に係る多軸磁気センサのフレームを示す平面図である。 図6(B)は、第3実施形態に係る多軸磁気センサのサブフレームの平面図であり、図6(A)は、該サブフレームのY軸方向から見た側面図であり、図6(C)は、該サブフレームのX軸方向から見た側面図である。 従来技術に係る多軸磁気センサの説明図である。
符号の説明
10 多軸磁気センサ
12 ウエハー
12X X軸側傾斜部
12Y Y軸側傾斜部
14X X軸ホール素子(第1の磁場検出素子)
14Y Y軸ホール素子(第2の磁場検出素子)
14Z Z軸ホール素子(第3の磁場検出素子)
16 磁場発生用コイル
18X X軸磁場検出用コイル
18Y Y軸磁場検出用コイル
20 磁気遮蔽用シート(磁気遮蔽物)
30 金属キャップ(磁気遮蔽物)
44 サブフレーム(磁気遮蔽物)

Claims (9)

  1. ウエハー上に第1の磁場検出素子と第2の磁場検出素子とを第1方向の磁場を検出する向きに配置し、
    前記第1の磁場検出素子で前記第1方向の磁場を検出し、
    前記第2の磁場検出素子の前記第1方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルを前記第1の磁場検出方向とは異なる第2方向からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出した第2方向の磁場により前記磁場発生用コイルにて第1方向の磁場を発生させることで、当該第2の磁場検出素子により第2方向からの磁場を検出することを特徴とする多軸磁気センサ。
  2. ウエハー上に第1の磁場検出素子と第2の磁場検出素子と第3の磁場検出素子とをZ軸方向の磁場を検出する向きに配置し、
    前記第1の磁場検出素子でZ軸方向の磁場を検出し、
    前記第2の磁場検出素子のZ軸方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルをY軸方向からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出したY軸方向の磁場により前記磁場発生用コイルにてZ軸方向の磁場を発生させることで、当該第2の磁場検出素子によりZ軸方向からの磁場を検出し、
    前記第3の磁場検出素子のZ軸方向上に磁場発生用コイルを設け、該磁場発生用コイルをX軸方向からの磁場により起電力を生ずる磁場検出用コイルに接続し、当該磁場検出用コイルで検出したX軸方向の磁場により前記磁場発生用コイルにてZ軸方向の磁場を発生させることで、当該第3の磁場検出素子によりX軸方向からの磁場を検出することを特徴とする多軸磁気センサ。
  3. 前記第2の磁場検出素子上の磁場発生用コイル及び前記第3の磁場検出素子上の磁場発生用コイルの上に、Z軸方向からの磁場を遮蔽する磁気遮蔽物を配置したことを特徴とする請求項2の多軸磁気センサ。
  4. 前記磁気遮蔽物を磁気遮蔽用のシートにより構成したことを特徴とする請求項3の多軸磁気センサ。
  5. 前記磁気遮蔽物を金属キャップにより構成したことを特徴とする請求項3の多軸磁気センサ。
  6. 前記磁気遮蔽物を前記ウエハーを覆う金属フレームにより構成したことを特徴とする請求項3の多軸磁気センサ。
  7. 前記Y軸方向からの磁場を検出する磁場検出用コイル、及び、前記X軸方向からの磁場を検出する磁場検出用コイルをMEMS(Micro Electrical Mechanical System)技術により形成したことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかの多軸磁気センサ。
  8. 前記Y軸方向からの磁場を検出する磁場検出用コイル、及び、前記X軸方向からの磁場を検出する磁場検出用コイルを薄膜コイルにより形成したことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかの多軸磁気センサ。
  9. 前記磁場検出素子はホール素子であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかの多軸磁気センサ。
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