JP4244751B2 - 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4244751B2
JP4244751B2 JP2003306765A JP2003306765A JP4244751B2 JP 4244751 B2 JP4244751 B2 JP 4244751B2 JP 2003306765 A JP2003306765 A JP 2003306765A JP 2003306765 A JP2003306765 A JP 2003306765A JP 4244751 B2 JP4244751 B2 JP 4244751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
combustion
low
cooling water
intake air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003306765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005076506A (ja
Inventor
辰優 杉山
雅彦 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003306765A priority Critical patent/JP4244751B2/ja
Publication of JP2005076506A publication Critical patent/JP2005076506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244751B2 publication Critical patent/JP4244751B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Description

本発明は内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置に関し、特に、内燃機関の運転状態に応じて排気再循環量の大きい低温燃焼を実行する内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置に関する。
ディーゼルエンジンにおいて排気再循環量を通常燃焼状態よりも増大することでPM(粒子状物質)の排出がほとんどなくなる低温燃焼を実行するシステムが存在する(例えば特許文献1参照)。
特許第3092569号公報(第13−15頁、図25−30)
このような低温燃焼は通常、内燃機関の運転状態として負荷(例えば燃料噴射量)と内燃機関回転数との関係から実行するか否かが設定されている。しかし、内燃機関の運転温度、例えば冷却水温や吸気温が低い場合には、通常燃焼に比較して低温燃焼の燃焼性が低下しやすいことが判明した。そしてこのことにより例えばHC等の排出増加などの問題により排気系、例えばEGR系のデポジット詰まりや、エンジン回転変動あるいはトルク変動によるドライバビリティの悪化などの問題を生じるおそれがあることが判明した。
本発明は、低温燃焼を実行する内燃機関において運転温度が低下した場合に燃焼性の低下を防止することを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御方法は、内燃機関の運転状態に応じて排気再循環量の大きい低温燃焼を選択的に実行する内燃機関において、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方である運転温度が低いことに起因して低温燃焼の燃焼性が悪化する低温燃焼禁止温度領域を設定し、実際の内燃機関の運転温度が、前記低温燃焼禁止温度領域に属する場合には、低温燃焼を禁止することを特徴とする。
このように冷却水温と吸気温との一方又は両方である運転温度に対して低温燃焼禁止温度領域を設定することにより、実際の内燃機関の運転温度が低温燃焼禁止温度領域に属する時には低温燃焼を禁止している。このことにより内燃機関の運転温度が低下して運転温度が低温燃焼禁止温度領域に入った場合においては低温燃焼は実行されないので燃焼性の低下を防止することができる。
また、このように内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方により、高精度に内燃機関の運転温度を表すことができ、高精度な判断にて低温燃焼を禁止できるので、燃焼性の低下を効果的に防止することができる。
請求項2に記載の内燃機関の燃焼制御方法は、内燃機関の運転状態に応じて排気再循環量の大きい低温燃焼を選択的に実行する内燃機関において、低温燃焼が実行されている場合に、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど空燃比を高くすることを特徴とする。
このように低温燃焼時においては内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど空燃比を高くするので、内燃機関の燃焼室内における酸素量が噴射燃料量に対して相対的に増大する。このことにより低温燃焼を実行していても、燃焼性の低下を防止することができる。
また、このように内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方によ高精度な判断にて空燃比を高くすることができるので、燃焼性の低下を効果的に防止することができる。
請求項に記載の内燃機関の燃焼制御装置は、内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、前記冷却水温検出手段に検出された冷却水温と前記吸気温検出手段に検出された吸気温とで示される内燃機関の運転温度が、冷却水温と吸気温との2次元温度空間内に予め設定した前記運転温度が低いことに起因して低温燃焼の燃焼性が悪化する低温燃焼禁止温度領域に属する場合には、低温燃焼を禁止する低温燃焼禁止手段とを備えたことを特徴とする。
このように低温燃焼禁止手段が、冷却水温と吸気温とで表される内燃機関の運転温度が、内燃機関の冷却水温と吸気温との2次元温度空間内に予め設定されている前記低温燃焼禁止温度領域に属するか否かを判定し、属する場合には低温燃焼を禁止している。このように運転温度として内燃機関の冷却水温と吸気温との両者を考慮することで、低温燃焼時に燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を、より高精度に判断できる。そして、この判断により低温燃焼を禁止して通常燃焼を実行することにより燃焼性の低下を効果的に防止することができる。
請求項に記載の内燃機関の燃焼制御装置は、内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、前記冷却水温検出手段に検出された冷却水温が冷却水判定温度より低い場合に前記燃焼モード制御手段による低温燃焼実行を禁止する低温燃焼禁止手段と、前記吸気温検出手段にて検出された吸気温が低くなるほど、前記低温燃焼禁止手段における冷却水判定温度を高く設定する判定温度設定手段とを備えたことを特徴とする。
ここで低温燃焼禁止手段が行う低温燃焼実行の禁止は、冷却水温が冷却水判定温度より低い場合である。しかしこの冷却水判定温度は判定温度設定手段により吸気温が低くなるほど高く設定される。このため内燃機関の冷却水温と吸気温との両者を考慮することができるので、低温燃焼において燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を高精度に判断できる。したがって低温燃焼禁止手段は冷却水温が冷却水判定温度より低い場合を判断するのみで高精度な判断ができるので、燃焼モード制御手段は、この判断に従って低温燃焼を禁止して通常燃焼を実行することで、燃焼性の低下を効果的に防止することができる。
請求項に記載の内燃機関の燃焼制御装置は、内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、前記吸気温検出手段に検出された吸気温が吸気判定温度より低い場合に前記燃焼モード制御手段による低温燃焼実行を禁止する低温燃焼禁止手段と、前記冷却水温検出手段にて検出された冷却水温が低くなるほど、前記低温燃焼禁止手段における吸気判定温度を高く設定する判定温度設定手段とを備えたことを特徴とする。
ここで低温燃焼禁止手段が行う低温燃焼実行の禁止は、吸気温が吸気判定温度より低い場合である。しかしこの吸気判定温度は判定温度設定手段により冷却水温が低くなるほど高く設定される。このため内燃機関の冷却水温と吸気温との両者を考慮することができるので、低温燃焼において燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を高精度に判断できる。したがって低温燃焼禁止手段は吸気温が吸気判定温度より低い場合を判断するのみで高精度な判断ができるので、燃焼モード制御手段は、この判断に従って低温燃焼を禁止して通常燃焼を実行することで、燃焼性の低下を効果的に防止することができる。
請求項に記載の内燃機関の燃焼制御装置は、内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方を検出する運転温度検出手段と、前記燃焼モード制御手段にて低温燃焼が実行されている場合に、前記運転温度検出手段に検出された内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど空燃比を高くする空燃比補正手段とを備えたことを特徴とする。
このように空燃比補正手段が、低温燃焼時において内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど空燃比を高くするので、内燃機関の燃焼室内における酸素量が噴射燃料量に対して相対的に増大する。このことにより低温燃焼を実行していても、燃焼性の低下を防止することができる。
[実施の形態1]
図1は、上述した発明が適用された車両用ディーゼルエンジン及び制御装置の概略構成図である。尚、本発明は希薄燃焼式ガソリンエンジンなどのNOx吸蔵還元触媒を用いるエンジンにおいても適用できる。
ディーゼルエンジン2は複数気筒、ここでは4気筒#1,#2,#3,#4からなる。各気筒#1〜#4の燃焼室4は吸気弁6にて開閉される吸気ポート8及び吸気マニホールド10を介してサージタンク12に連結されている。そしてサージタンク12は、吸気経路13を介して、インタークーラ14及び過給機、ここでは排気ターボチャージャ16のコンプレッサ16aの出口側に連結されている。コンプレッサ16aの入口側はエアクリーナ18に連結されている。サージタンク12には、排気再循環(以下、「EGR」と称する)経路20のEGRガス供給口20aが開口している。そしてサージタンク12とインタークーラ14との間の吸気経路13には、スロットル弁22が配置され、コンプレッサ16aとエアクリーナ18との間には吸入空気量センサ24が配置されている。スロットル弁22とサージタンク12との間には吸気温センサ26が配置されている。
各気筒#1〜#4の燃焼室4は排気弁28にて開閉される排気ポート30及び排気マニホールド32を介して排気ターボチャージャ16の排気タービン16bの入口側に連結され、排気タービン16bの出口側は排気経路34に接続されている。尚、排気タービン16bは排気マニホールド32において第4気筒#4側から排気を導入している。
この排気経路34には、排気浄化触媒が収納されている3つの触媒コンバータ36,38,40が配置されている。最上流の第1触媒コンバータ36にはNOx吸蔵還元触媒が収納されている。このNOx吸蔵還元触媒により、ディーゼルエンジンの通常の運転時において排気が酸化雰囲気(リーン)にある時には、NOxはNOx吸蔵還元触媒に吸蔵される。そして還元雰囲気(ストイキあるいはリッチ)ではNOx吸蔵還元触媒に吸蔵されたNOxがNOとして離脱しHCやCOにより還元される。このことによりNOxの浄化を行っている。
そして中間に配置された第2触媒コンバータ38にはモノリス構造に形成された壁部を有するフィルタが収納され、この壁部の微小孔を排気が通過するように構成されている。このフィルタ表面にNOx吸蔵還元触媒がコーティングされているので、前述したごとくにNOxの浄化が行われる。更にフィルタ表面には排気中のPMが捕捉されるので、酸化雰囲気ではNOx吸蔵時に発生する活性酸素によりPMの酸化が開始され、更に周囲の過剰酸素によりPM全体が酸化される。還元雰囲気(ストイキあるいはリッチ)ではNOx吸蔵還元触媒から発生する大量の活性酸素によりPMの酸化が促進される。このことによりNOxの浄化と共にPMの浄化を実行している。尚、ここでは第1触媒コンバータ36と第2触媒コンバータ38とは一体に形成されている。
最下流の第3触媒コンバータ40は、酸化触媒が収納され、ここではHCやCOが酸化されて浄化される。
尚、第1触媒コンバータ36の上流には第1空燃比センサ42が、第1触媒コンバータ36と第2触媒コンバータ38との間には第1排気温センサ44が配置されている。又、第2触媒コンバータ38と第3触媒コンバータ40との間において、第2触媒コンバータ38の近くには第2排気温センサ46が、第3触媒コンバータ40の近くには第2空燃比センサ48が配置されている。
上記第1空燃比センサ42と第2空燃比センサ48とは、それぞれの位置で排気成分に基づいて排気の空燃比を検出し、空燃比に比例した電圧信号をリニアに出力するセンサである。又、第1排気温センサ44と第2排気温センサ46とはそれぞれの位置で排気温を検出するものである。
第2触媒コンバータ38の上流側と下流側には差圧センサ50の配管がそれぞれ設けられ、第2触媒コンバータ38内部の目詰まりを検出するために、差圧センサ50が第2触媒コンバータ38の上下流での差圧を検出している。
尚、排気マニホールド32には、EGR経路20のEGRガス吸入口20bが開口している。このEGRガス吸入口20bは第1気筒#1側で開口しており、排気タービン16bが排気を導入している第4気筒#4側とは反対側である。
EGR経路20の途中にはEGR経路20のEGRガス吸入口20b側から、EGRガスを改質するための鉄系EGR触媒52が配置され、更にEGRガスを冷却するためのEGRクーラ54が設けられている。尚、EGR触媒52はEGRクーラ54の詰まりを防止する機能も有している。そしてEGRガス供給口20a側にはEGR弁56が配置されている。このEGR弁56の開度調節によりEGRガス供給口20aから吸気側へのEGRガス供給量の調節が可能となる。
各気筒#1〜#4に配置されて、各燃焼室4内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁58は、燃料供給管58aを介してコモンレール60に連結されている。このコモンレール60内へは電気制御式の吐出量可変燃料ポンプ62から燃料が供給され、燃料ポンプ62からコモンレール60内に供給された高圧燃料は各燃料供給管58aを介して各燃料噴射弁58に分配供給される。尚、コモンレール60には燃料圧力を検出するための燃料圧センサ64が取り付けられている。
更に、燃料ポンプ62からは別途、低圧燃料が燃料供給管66を介して添加弁68に供給されている。この添加弁68は第4気筒#4の排気ポート30に設けられて、排気タービン16b側に向けて燃料を噴射することにより排気中に燃料を添加するものである。この燃料の添加により排気を一時的に還元雰囲気として第1触媒コンバータ36及び第2触媒コンバータ38に吸蔵されているNOxを還元浄化している。更に第2触媒コンバータ38内のPMの堆積程度に伴う前述したPMの浄化も実行している。又、触媒コンバータ36,38内のNOx吸蔵還元触媒の硫黄被毒(以下「S被毒」と称する)の程度に基づいて、添加弁68から燃料を添加することでNOx吸蔵還元触媒を高温化し及び空燃比を低下させてNOx吸蔵還元触媒をS被毒から回復させる処理も実行している。
電子制御ユニット(以下「ECU」と称する)70はCPU、ROM、RAM等を備えたデジタルコンピュータと、各装置を駆動するための駆動回路とを主体として構成されている。そしてECU70は前述した吸入空気量センサ24、吸気温センサ26、第1空燃比センサ42、第1排気温センサ44、第2排気温センサ46、第2空燃比センサ48、差圧センサ50、EGR弁56内のEGR開度センサ、燃料圧センサ64及びスロットル開度センサ22aの信号を読み込んでいる。更にアクセルペダル72の踏み込み量を検出するアクセル開度センサ74、及びディーゼルエンジン2の冷却水温度を検出する冷却水温センサ76から信号を読み込んでいる。更に、クランク軸78の回転数を検出するエンジン回転数センサ80、クランク軸78の回転位相あるいは吸気カムの回転位相を検出して気筒判別を行う気筒判別センサ82から信号を読み込んでいる。
そしてこれらの信号から得られるエンジン運転状態や操作状態に基づいて、ECU70は燃料噴射弁58による燃料噴射時期制御や燃料噴射量制御を実行する。更にEGR弁56の開度制御、モータ22bによるスロットル開度制御、燃料ポンプ62の吐出量制御、エアコン駆動制御、及び後述する燃焼モード関連の各処理を実行する。例えば、EGR率が負荷(ここでは燃料噴射量)とエンジン回転数NEとに基づいて設定される目標EGR率となるようにスロットル開度センサ22aの信号から検出されるスロットル開度TAとEGR開度(EGR弁56の開度)とが調節されるEGR制御が行われる。更に負荷(ここでは燃料噴射量)とエンジン回転数NEとに基づいて設定される目標吸入空気量(エンジン1回転当たりの目標値)となるようにEGR開度が調節される吸入空気量フィードバック制御が行われる。尚、ECU70が実行する燃焼モード制御としては、通常燃焼モード、低温燃焼モードとの2種類から選択した燃焼モードを運転状態に応じて実行する。ここで低温燃焼モードとは、大量の排気再循環量により燃焼温度の上昇を緩慢にしてNOxとスモークとを同時低減させる燃焼モードである。本実施の形態では主として低負荷低中回転領域にて実行している。これ以外の燃焼モードが通常のEGR制御(EGRしない場合も含める)を実行する通常燃焼モードである。
そして触媒に対する制御処理を実行する触媒制御モードとしては、PM再生制御モード、S被毒回復制御モード、NOx還元制御モード、及び通常制御モードの4種類のモードが存在する。PM再生制御モードとは、特に第2触媒コンバータ38内に堆積しているPMを前述のごとく燃焼させてCO2とH2Oにして排出するモードである。このモードでは、添加弁68からの燃料添加や燃料噴射弁58によるアフター噴射を繰り返して触媒床温を高温化(例えば600〜700℃)する。S被毒回復制御モードとは、第1触媒コンバータ36及び第2触媒コンバータ38内のNOx吸蔵還元触媒が硫黄被毒してNOxの吸蔵能力が低下した場合に前述したごとく硫黄を放出させるモードである。このモードでは、添加弁68からの燃料添加や燃料噴射弁58によるアフター噴射を繰り返して触媒床温を高温化(例えば600〜700℃)し、空燃比をストイキよりも少し低下させる処理を行う。NOx還元制御モードとは、第1触媒コンバータ36及び第2触媒コンバータ38内のNOx吸蔵還元触媒に吸蔵されたNOxを、N2、CO2及びH2Oに還元して放出するモードである。このモードでは、添加弁68からの比較的時間をおいた間欠的な燃料添加や燃料噴射弁58によるアフター噴射により触媒床温は比較的低温(例えば250〜500℃)として、空燃比をストイキよりも低下させる処理を行う。これ以外の状態が通常制御モードとなり、この通常制御モードでは添加弁68からの燃料添加や燃料噴射弁58によるアフター噴射はなされない。
図2は、ECUにより実行される低温燃焼実行判定処理を示すフローチャートである。この処理は一定時間毎の割り込みで実行される。なお個々の処理内容に対応するフローチャート中のステップを「S〜」で表す。
本処理が開始されると、まず吸気温センサ26にて検出されている吸気温に基づいて冷却水温マップf(吸気温)から冷却水判定温度が算出される(S102)。ここで冷却水温マップf(吸気温)は予め実験により吸気温をパラメータとして排気成分等から燃焼性の程度を測定したり、あるいは圧縮行程時の燃焼室内温度を測定したりして設定した冷却水温マップであり、図3に示すごとくである。図3では、吸気温≧0℃では冷却水判定温度=60℃で一定であるが、吸気温<0℃では吸気温の低下と共に冷却水判定温度は上昇する。例えば吸気温=−12℃では冷却水判定温度=70℃、吸気温=−20℃では冷却水判定温度=80℃に設定している。このように冷却水温マップf(吸気温)は吸気温が低くなるほど冷却水判定温度が高くなるように設定されている。
次に冷却水温センサ76にて検出されている冷却水温が冷却水判定温度以上か否かが判定される(S104)。ここで冷却水温≧冷却水判定温度であれば(S104で「YES」)、低温燃焼実行が許可される(S106)。これは燃料噴射時における燃焼室4内の温度が低温燃焼の良好な燃焼性を維持できるレベルであると推定できることから、低温燃焼実行許可とされる。こうして一旦本処理を終了する。
又、冷却水温<冷却水判定温度であれば(S104で「NO」)、低温燃焼の燃焼性の悪化を招くおそれがあるので低温燃焼実行が禁止される(S108)。これは燃料噴射時における燃焼室4内の温度が低温燃焼の燃焼性を悪化させるおそれのあるレベルにあると推定できることから、低温燃焼実行禁止とされる。こうして一旦本処理を終了する。
ここで通常燃焼と低温燃焼との燃焼制御処理の一例を図4のフローチャートに示す。本処理は一定時間毎の割り込みで実行される。
本処理が開始されると、まず触媒制御モード毎に設けられた燃焼モードマップg(負荷,NE)から、負荷とエンジン回転数NEとに基づいて燃焼モードが選択される(S202)。例えば触媒制御モードがNOx還元制御モードや通常制御モードであった場合には、燃焼モードマップg(負荷,NE)として図5に示すごとくのマップが用いられる。負荷としてはアクセル開度センサ74に検出されるアクセル開度でも良いが、ここでは負荷として1噴射当たりの燃料噴射量(mm3)を用いている。
ここで負荷とエンジン回転数NEとの関係が、燃焼モードマップg(負荷,NE)上で通常燃焼領域にあれば通常燃焼モードが選択され、低温燃焼領域にあれば低温燃焼モードが選択される。
そして次に前述した低温燃焼実行判定処理(図2)にて低温燃焼実行許可がなされているか否かが判定される(S204)。低温燃焼実行許可がなされていれば(S204で「YES」)、前記ステップS202にて燃焼モードマップg(負荷,NE)から選択された燃焼モードが実行される(S206)。
低温燃焼実行禁止であれば(S204で「NO」)、通常燃焼が実行される(S208)。したがって燃焼モードマップg(負荷,NE)では低温燃焼モードが選択されていても、低温燃焼が実行されることはなく通常燃焼が実行されることになる。
上述した構成において、冷却水温センサ76が冷却水温検出手段に、吸気温センサ26が吸気温検出手段に相当する。燃焼制御処理(図4)のステップS202,S206が燃焼モード制御手段としての処理に、低温燃焼実行判定処理(図2)のステップS102が判定温度設定手段としての処理に、ステップS104,S108及び燃焼制御処理(図4)のステップS204,S208が低温燃焼禁止手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).低温燃焼実行禁止(S108)は、冷却水温が冷却水判定温度より低い場合(S104で「NO」)である。しかもこの冷却水判定温度は吸気温が低くなるほど高く設定される。このため冷却水温と吸気温との両者を考慮することができるので、低温燃焼において燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を、冷却水温と冷却水判定温度との比較のみで高精度に判断できる。このことによりエンジン2の燃焼性低下を効果的に防止することができる。こうしてEGR系のデポジット詰まりなどの排気系での問題や、エンジン回転変動あるいはトルク変動によるドライバビリティの悪化などを防止できる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、エンジン2の運転温度低下に応じて低温燃焼時の空燃比を高くする、すなわちリーン化する例を示す。このために本実施の形態では、図6の燃焼モード設定処理、図7の目標空燃比補正係数算出処理及び図9の空燃比制御処理が実行される。
図6の燃焼モード設定処理は一定時間周期で実行され、触媒制御モード毎に設けられた燃焼モードマップg(負荷,NE)から、負荷とエンジン回転数NEとに基づいて燃焼モードを設定する処理(S302)が実行される。例えば、触媒制御モードがNOx還元制御モードや通常制御モードであった場合には、前記実施の形態1の図5に示した燃焼モードマップにより燃焼モードが設定される。
図7の目標空燃比補正係数算出処理は一定時間周期で実行され、冷却水温と吸気温とに基づいて補正係数マップfa(冷却水温,吸気温)から目標空燃比補正係数Kafを算出する処理(S352)が実行される。この補正係数マップfa(冷却水温,吸気温)を図8に示す。図8では吸気温が低くなるほど、更に冷却水温が低くなるほど目標空燃比補正係数Kafが大きくなる。ただし高吸気温でかつ高冷却水温側である場合には、目標空燃比補正係数Kaf=「1.0」で一定である。すなわち、冷却水温と吸気温との両方に応じて、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど、低温燃焼における目標空燃比を高くするために、目標空燃比補正係数Kafを「1.0」よりも大きく設定している。
図9の空燃比制御処理は一定時間周期で実行され、第1空燃比センサ42にて検出される空燃比を各燃焼モードに対して設定された目標空燃比にフィードバック制御する処理である。
本処理が開始されると、まず燃焼モードが低温燃焼モードか否かが判定される(S402)。低温燃焼モードであれば(S402で「YES」)、次に低温燃焼を実行するための処理がなされる。すなわち低温燃焼モード用スロットル開度マップから負荷とエンジン回転数NEとに基づいて目標スロットル開度TAtを設定する(S404)。この低温燃焼モード用スロットル開度マップは後述する低温燃焼モード用EGR弁開度マップにより設定される目標EGR弁開度EGRtとともに、図10に示す低温燃焼時目標空燃比を実現するために極めて大きなEGR率となるように予め実験により設定されているマップである。
次に低温燃焼時目標空燃比の設定がなされる(S406)。低温燃焼時目標空燃比は図10に示したごとくであり、負荷とエンジン回転数NEとから設定される。次に目標空燃比補正係数算出処理(図7)にて算出されている目標空燃比補正係数KafによりステップS406にて算出された目標空燃比を式1のごとく補正して補正後目標空燃比として設定する(S408)。
補正後目標空燃比 ← 目標空燃比 × Kaf … [式1]
そして低温燃焼モード用EGR弁開度マップから目標EGR弁開度EGRtを設定するとともに、この目標EGR弁開度EGRtを空燃比フィードバック制御により補正する(S410)。
ここで低温燃焼モード用EGR弁開度マップは、前述したごとく低温燃焼モード用スロットル開度マップとともに図10に示す低温燃焼時目標空燃比を実現するために極めて大きなEGR率となるように予め実験により設定されているマップである。
空燃比フィードバック制御は、前述したアフター噴射や燃料添加による空燃比に対する影響が存在していない期間に実行される処理であり、第1空燃比センサ42の検出値が、前記式1で求められた補正後目標空燃比となるように目標EGR弁開度EGRtをフィードバック補正する処理である。
こうして一旦本処理を終了する。このように低温燃焼時には、低吸気温側、低冷却水温側、あるいは低吸気温でかつ低冷却水温側であれば、Kfa>「1.0」となって目標空燃比は大きくなる。この結果、特にEGR弁56の開度調節によりEGR率が低下して吸入空気量の割合が増加する。
通常燃焼モードであれば(S402で「NO」)、次に通常燃焼を実行するための処理がなされる。すなわち、通常燃焼モード用スロットル開度マップから負荷とエンジン回転数NEとに基づいて目標スロットル開度TAtを設定する(S412)。この通常燃焼モード用スロットル開度マップは後述する通常燃焼モード用EGR弁開度マップにより設定される目標EGR弁開度EGRtとともに、図11に示す通常燃焼時目標空燃比を実現するために低温燃焼時に比較して小さいEGR率となるように予め実験により設定されているマップである。
次に通常燃焼時目標空燃比の設定がなされる(S414)。通常燃焼時目標空燃比は図11に示したごとくであり、負荷とエンジン回転数NEとから設定される。
そして通常燃焼モード用EGR弁開度マップから目標EGR弁開度EGRtを設定するとともに、この目標EGR弁開度EGRtを空燃比フィードバック制御により補正する(S416)。
ここで通常燃焼モード用EGR弁開度マップは、前述したごとく通常燃焼モード用スロットル開度マップとともに図11に示す通常燃焼時目標空燃比を実現するために比較的小さいEGR率となるように予め実験により設定されているマップである。
ここでは空燃比フィードバック制御は、第1空燃比センサ42の検出値が図11に示す通常燃焼時目標空燃比となるように目標EGR弁開度EGRtをフィードバック補正する処理である。
こうして一旦本処理を終了する。このように通常燃焼時には、吸気温及び冷却水温に基づく目標空燃比の補正はなされない。
上述した構成において、吸気温センサ26及び冷却水温センサ76が運転温度検出手段に相当する。燃焼モード設定処理(図6)及び空燃比制御処理(図9)のステップS402〜S406,S410〜S416が燃焼モード制御手段としての処理に相当し、目標空燃比補正係数算出処理(図7)及び図9のステップS408が空燃比補正手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).エンジン2の冷却水温と吸気温との一方が低くなるほど、あるいは両方が低くなるほど目標空燃比を高くしている(S352,S408)。この結果、エンジン2の燃焼室4内における酸素量が燃料噴射弁58からの噴射燃料量に対して相対的に増大する。このことにより低温燃焼時の燃焼性の低下を防止することができる。
[実施の形態3]
本実施の形態では、前記実施の形態1における図2の低温燃焼実行判定処理及び図3の冷却水温マップf(吸気温)による処理の代わりに、図12に示す低温燃焼実行判定処理及び図13に示す2次元マップh(冷却水温,吸気温)により、低温燃焼実行許可・禁止を設定している。燃焼制御処理(図4)及び燃焼モードマップg(負荷,NE)については前記実施の形態1と同じである。
低温燃焼実行判定処理(図12)について説明する。本処理が開始されると、まず冷却水温と吸気温とで表されるエンジンの運転温度が、図13に示した冷却水温と吸気温との2次元温度空間内に予め設定した低温燃焼禁止温度領域に属するか否かを判定する(S502)。ここで低温燃焼禁止温度領域とは、低温燃焼の燃焼性が悪化する運転温度領域であり、実験にて予め設定されている。
吸気温センサ26に検出された吸気温と冷却水温センサ76に検出された冷却水温とで表されるエンジンの運転温度が、低温燃焼禁止温度領域に属する場合には(S502で「YES」)、低温燃焼実行が禁止される(S504)。又、低温燃焼禁止温度領域以外の領域である低温燃焼許可温度領域に属する場合には(S502で「NO」)、低温燃焼実行が許可される(S506)。
そして、低温燃焼実行判定処理(図12)での判定結果に基づいて、前記実施の形態1にて述べたごとく燃焼制御処理(図4)が実行される。
上述した構成において、吸気温センサ26及び冷却水温センサ76が運転温度検出手段に相当する。燃焼制御処理(図4)のステップS202,S206が燃焼モード制御手段としての処理に、低温燃焼実行判定処理(図12)のステップS502,S504及び燃焼制御処理(図4)のステップS204,S208が低温燃焼禁止手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(イ).冷却水温と吸気温との両者を考慮した図13に示す2次元マップh(冷却水温,吸気温)を用いているので、低温燃焼において燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を高精度に判断できる。このため冷却水温と吸気温とで表されるエンジンの運転温度が低温燃焼禁止温度領域に属する場合(S502で「YES」)には低温燃焼を禁止すること(S504)により通常燃焼が実行される(図4:S208)。このことによりエンジン2の燃焼性の低下を効果的に防止することができ、EGR系のデポジット詰まりなどの排気系での問題や、エンジン回転変動あるいはトルク変動によるドライバビリティの悪化などを防止できる。
[実施の形態4]
本実施の形態では、前記実施の形態1における図2の低温燃焼実行判定処理及び図3の冷却水温マップf(吸気温)による処理の代わりに、図14に示す低温燃焼実行判定処理及び図15に示す吸気温マップi(冷却水温)により、低温燃焼実行許可・禁止を設定している。燃焼制御処理(図4)及び燃焼モードマップg(負荷,NE)については前記実施の形態1と同じである。
低温燃焼実行判定処理(図14)について説明する。本処理が開始されると、まず冷却水温センサ76にて検出されている冷却水温が低温燃焼禁止判定水温(ここでは60℃)以上か否かが判定される(S602)。冷却水温<60℃であれば(S602で「NO」)、低温燃焼の燃焼性の悪化を招くおそれがあるので低温燃焼実行が禁止される(S610)。
冷却水温≧60℃であれば(S602で「YES」)、冷却水温に基づいて吸気温マップi(冷却水温)から吸気判定温度が算出される(S604)。ここで吸気温マップi(冷却水温)は予め実験により冷却水温(60〜80℃)をパラメータとして排気の成分等から燃焼性の程度、あるいは圧縮行程時の燃焼室内温度を測定して設定した吸気温マップであり、図15に示すごとくである。図15では冷却水温が低くなるほど吸気判定温度を高く設定している。尚、冷却水温>80℃では吸気判定温度=−20℃で一定とする。あるいは冷却水温>80℃では低温燃焼実行許可としても良い。
次に吸気温センサ26にて検出されている吸気温が吸気判定温度以上か否かが判定される(S606)。ここで吸気温≧吸気判定温度であれば(S606で「YES」)、低温燃焼実行が許可される(S608)。これは燃焼室4内の圧縮行程時の温度が低温燃焼の良好な燃焼性を維持できるレベルであると推定できることから、低温燃焼実行許可とされる。こうして一旦本処理を終了する。
又、吸気温<吸気判定温度であれば(S606で「NO」)、低温燃焼の燃焼性の悪化を招くおそれがあるので低温燃焼実行が禁止される(S610)。これは燃焼室4内の圧縮行程時の温度が低温燃焼の燃焼性を悪化させるおそれのあるレベルにあると推定できることから、低温燃焼実行禁止とされる。こうして一旦本処理を終了する。
そして、低温燃焼実行判定処理(図14)での判定結果により、前記実施の形態1にて述べたごとく燃焼制御処理(図4)が実行される。
上述した構成において、低温燃焼実行判定処理(図14)のステップS604が判定温度設定手段としての処理に、低温燃焼実行判定処理(図14)のステップS606,S610及び燃焼制御処理(図4)のステップS204,S208が低温燃焼禁止手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態4によれば、以下の効果が得られる。
(イ).低温燃焼実行の禁止(S610)は、吸気温が吸気判定温度より低い場合である(S606で「NO」)。しかもこの吸気判定温度は冷却水温が低くなるほど高く設定される。このため吸気温と冷却水温との両者を考慮することができるので、低温燃焼において燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を、吸気温と吸気判定温度との比較のみで高精度に判断できる。このことによりエンジン2の燃焼性低下を効果的に防止することができる。こうしてEGR系のデポジット詰まりなどの排気系での問題や、エンジン回転変動あるいはトルク変動によるドライバビリティの悪化などを防止できる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態では、エンジンの負荷として、燃料噴射量を用いたが、これ以外にアクセル開度を用いても良い。
(b).図1に示したごとく吸気温を得るための吸気温センサ26の位置はスロットル弁22とサージタンク12との間であったが、排気ターボチャージャ16のコンプレッサ16aより上流でも良い。又、吸気温の代わりに、エンジンルーム内などの外気温を運転温度として検出しても良い。
実施の形態1の車両用ディーゼルエンジン及び制御装置の概略構成図。 実施の形態1のECUが実行する低温燃焼実行判定処理のフローチャート。 上記低温燃焼実行判定処理で用いられる冷却水温マップf(吸気温)の構成説明図。 実施の形態1のECUが実行する燃焼制御処理のフローチャート。 上記燃焼制御処理で用いられる燃焼モードマップg(負荷,NE)の構成説明図。 実施の形態2のECUが実行する燃焼モード設定処理のフローチャート。 同じく目標空燃比補正係数算出処理のフローチャート。 上記目標空燃比補正係数算出処理で用いられる補正係数マップfa(冷却水温,吸気温)の構成説明図。 実施の形態2のECUが実行する空燃比制御処理のフローチャート。 上記空燃比制御処理にて用いられる低温燃焼時の目標空燃比マップの構成説明図。 上記空燃比制御処理にて用いられる通常燃焼時の目標空燃比マップの構成説明図。 実施の形態3のECUが実行する低温燃焼実行判定処理のフローチャート。 上記低温燃焼実行判定処理にて用いられる2次元マップh(冷却水温,吸気温)の構成説明図。 実施の形態4のECUが実行する低温燃焼実行判定処理のフローチャート。 上記低温燃焼実行判定処理で用いられる吸気温マップi(冷却水温)の構成説明図。
符号の説明
2…ディーゼルエンジン、4…燃焼室、6…吸気弁、8…吸気ポート、10…吸気マニホールド、12…サージタンク、13…吸気経路、14…インタークーラ、16…排気ターボチャージャ、16a…コンプレッサ、16b…排気タービン、18…エアクリーナ、20…EGR経路、20a…EGRガス供給口、20b…EGRガス吸入口、22…スロットル弁、22a…スロットル開度センサ、22b…モータ、24…吸入空気量センサ、26…吸気温センサ、28…排気弁、30…排気ポート、32…排気マニホールド、34…排気経路、36…第1触媒コンバータ、38…第2触媒コンバータ、40…第3触媒コンバータ、42…第1空燃比センサ、44…第1排気温センサ、46…第2排気温センサ、48…第2空燃比センサ、50…差圧センサ、52…EGR触媒、54…EGRクーラ、56…EGR弁、58…燃料噴射弁、58a…燃料供給管、60…コモンレール、62…燃料ポンプ、64…燃料圧センサ、66…燃料供給管、68…添加弁、70…ECU、72…アクセルペダル、74…アクセル開度センサ、76…冷却水温センサ、78…クランク軸、80…エンジン回転数センサ、82…気筒判別センサ。

Claims (6)

  1. 内燃機関の運転状態に応じて排気再循環量の大きい低温燃焼を選択的に実行する内燃機関において、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方である運転温度が低いことに起因して低温燃焼の燃焼性が悪化する低温燃焼禁止温度領域を設定し、実際の内燃機関の運転温度が、前記低温燃焼禁止温度領域に属する場合には、低温燃焼を禁止することを特徴とする内燃機関の燃焼制御方法。
  2. 内燃機関の運転状態に応じて排気再循環量の大きい低温燃焼を選択的に実行する内燃機関において、低温燃焼が実行されている場合に、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど空燃比を高くすることを特徴とする内燃機関の燃焼制御方法。
  3. 内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、
    内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、
    内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、
    前記冷却水温検出手段に検出された冷却水温と前記吸気温検出手段に検出された吸気温とで示される内燃機関の運転温度が、冷却水温と吸気温との2次元温度空間内に予め設定した前記運転温度が低いことに起因して低温燃焼の燃焼性が悪化する低温燃焼禁止温度領域に属する場合には、低温燃焼を禁止する低温燃焼禁止手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  4. 内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、
    内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、
    内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、
    前記冷却水温検出手段に検出された冷却水温が冷却水判定温度より低い場合に前記燃焼モード制御手段による低温燃焼実行を禁止する低温燃焼禁止手段と、
    前記吸気温検出手段にて検出された吸気温が低くなるほど、前記低温燃焼禁止手段における冷却水判定温度を高く設定する判定温度設定手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、
    内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、
    内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、
    前記吸気温検出手段に検出された吸気温が吸気判定温度より低い場合に前記燃焼モード制御手段による低温燃焼実行を禁止する低温燃焼禁止手段と、
    前記冷却水温検出手段にて検出された冷却水温が低くなるほど、前記低温燃焼禁止手段における吸気判定温度を高く設定する判定温度設定手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  6. 内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、
    内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方を検出する運転温度検出手段と、
    前記燃焼モード制御手段にて低温燃焼が実行されている場合に、前記運転温度検出手段に検出された内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど空燃比を高くする空燃比補正手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
JP2003306765A 2003-08-29 2003-08-29 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置 Expired - Fee Related JP4244751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003306765A JP4244751B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003306765A JP4244751B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005076506A JP2005076506A (ja) 2005-03-24
JP4244751B2 true JP4244751B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=34409760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003306765A Expired - Fee Related JP4244751B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244751B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023175409A1 (ja) * 2022-03-15 2023-09-21 ロベルト·ボッシュ·ゲゼルシャフト·ミト•ベシュレンクテル·ハフツング 消費燃料量算出方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5691914B2 (ja) * 2011-07-27 2015-04-01 株式会社デンソー 排気再循環システムの制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023175409A1 (ja) * 2022-03-15 2023-09-21 ロベルト·ボッシュ·ゲゼルシャフト·ミト•ベシュレンクテル·ハフツング 消費燃料量算出方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005076506A (ja) 2005-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4797880B2 (ja) 内燃機関用排気ガス浄化装置
US7299625B2 (en) Exhaust purifying apparatus and exhaust purifying method for internal combustion engine
JP4120523B2 (ja) 内燃機関の排気還流制御装置
JP2006029239A (ja) 排気浄化フィルタ過熱防止装置
JP2004308455A (ja) 内燃機関の排気後処理装置の診断装置
US7320214B2 (en) Exhaust gas purifier for internal combustion engine
JP4218556B2 (ja) 内燃機関排気浄化装置の粒子状物質再生制御装置
JP2005307880A (ja) 排気浄化用フィルタの差圧センサ異常検出装置
JP4267414B2 (ja) 内燃機関の触媒制御装置
JP4595521B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2004324538A (ja) エンジンの制御装置
JP6455246B2 (ja) 排気浄化システム
JP4798019B2 (ja) ディーゼルエンジン制御装置
EP1519021B1 (en) Catalyst deterioration determination apparatus of internal combustion engine
JP4296909B2 (ja) 内燃機関の触媒制御装置
JP4239765B2 (ja) 内燃機関の排気浄化触媒制御方法及び排気浄化触媒制御装置
JP4329455B2 (ja) 排気浄化触媒の過多硫黄被毒回復制御装置
JP5125298B2 (ja) 内燃機関の燃料供給制御装置
JP4244751B2 (ja) 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置
JP2004316458A (ja) 圧縮着火内燃機関の排気浄化システム
JP4380354B2 (ja) 内燃機関の添加弁異常診断装置
KR102452681B1 (ko) 엔진의 소기 제어 시의 배기 가스 저감 방법
JP4148072B2 (ja) 内燃機関の触媒制御方法及び触媒制御装置
JP4367123B2 (ja) 内燃機関の触媒制御装置
JP4154589B2 (ja) 内燃機関の燃焼制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081003

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081229

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees