JP4244751B2 - 内燃機関の燃焼制御方法及び燃焼制御装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御方法は、内燃機関の運転状態に応じて排気再循環量の大きい低温燃焼を選択的に実行する内燃機関において、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方である運転温度が低いことに起因して低温燃焼の燃焼性が悪化する低温燃焼禁止温度領域を設定し、実際の内燃機関の運転温度が、前記低温燃焼禁止温度領域に属する場合には、低温燃焼を禁止することを特徴とする。
また、このように内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方により、高精度に内燃機関の運転温度を表すことができ、高精度な判断にて低温燃焼を禁止できるので、燃焼性の低下を効果的に防止することができる。
図1は、上述した発明が適用された車両用ディーゼルエンジン及び制御装置の概略構成図である。尚、本発明は希薄燃焼式ガソリンエンジンなどのNOx吸蔵還元触媒を用いるエンジンにおいても適用できる。
尚、第1触媒コンバータ36の上流には第1空燃比センサ42が、第1触媒コンバータ36と第2触媒コンバータ38との間には第1排気温センサ44が配置されている。又、第2触媒コンバータ38と第3触媒コンバータ40との間において、第2触媒コンバータ38の近くには第2排気温センサ46が、第3触媒コンバータ40の近くには第2空燃比センサ48が配置されている。
本処理が開始されると、まず触媒制御モード毎に設けられた燃焼モードマップg(負荷,NE)から、負荷とエンジン回転数NEとに基づいて燃焼モードが選択される(S202)。例えば触媒制御モードがNOx還元制御モードや通常制御モードであった場合には、燃焼モードマップg(負荷,NE)として図5に示すごとくのマップが用いられる。負荷としてはアクセル開度センサ74に検出されるアクセル開度でも良いが、ここでは負荷として1噴射当たりの燃料噴射量(mm3)を用いている。
(イ).低温燃焼実行禁止(S108)は、冷却水温が冷却水判定温度より低い場合(S104で「NO」)である。しかもこの冷却水判定温度は吸気温が低くなるほど高く設定される。このため冷却水温と吸気温との両者を考慮することができるので、低温燃焼において燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を、冷却水温と冷却水判定温度との比較のみで高精度に判断できる。このことによりエンジン2の燃焼性低下を効果的に防止することができる。こうしてEGR系のデポジット詰まりなどの排気系での問題や、エンジン回転変動あるいはトルク変動によるドライバビリティの悪化などを防止できる。
本実施の形態では、エンジン2の運転温度低下に応じて低温燃焼時の空燃比を高くする、すなわちリーン化する例を示す。このために本実施の形態では、図6の燃焼モード設定処理、図7の目標空燃比補正係数算出処理及び図9の空燃比制御処理が実行される。
そして低温燃焼モード用EGR弁開度マップから目標EGR弁開度EGRtを設定するとともに、この目標EGR弁開度EGRtを空燃比フィードバック制御により補正する(S410)。
そして通常燃焼モード用EGR弁開度マップから目標EGR弁開度EGRtを設定するとともに、この目標EGR弁開度EGRtを空燃比フィードバック制御により補正する(S416)。
上述した構成において、吸気温センサ26及び冷却水温センサ76が運転温度検出手段に相当する。燃焼モード設定処理(図6)及び空燃比制御処理(図9)のステップS402〜S406,S410〜S416が燃焼モード制御手段としての処理に相当し、目標空燃比補正係数算出処理(図7)及び図9のステップS408が空燃比補正手段としての処理に相当する。
(イ).エンジン2の冷却水温と吸気温との一方が低くなるほど、あるいは両方が低くなるほど目標空燃比を高くしている(S352,S408)。この結果、エンジン2の燃焼室4内における酸素量が燃料噴射弁58からの噴射燃料量に対して相対的に増大する。このことにより低温燃焼時の燃焼性の低下を防止することができる。
本実施の形態では、前記実施の形態1における図2の低温燃焼実行判定処理及び図3の冷却水温マップf(吸気温)による処理の代わりに、図12に示す低温燃焼実行判定処理及び図13に示す2次元マップh(冷却水温,吸気温)により、低温燃焼実行許可・禁止を設定している。燃焼制御処理(図4)及び燃焼モードマップg(負荷,NE)については前記実施の形態1と同じである。
上述した構成において、吸気温センサ26及び冷却水温センサ76が運転温度検出手段に相当する。燃焼制御処理(図4)のステップS202,S206が燃焼モード制御手段としての処理に、低温燃焼実行判定処理(図12)のステップS502,S504及び燃焼制御処理(図4)のステップS204,S208が低温燃焼禁止手段としての処理に相当する。
(イ).冷却水温と吸気温との両者を考慮した図13に示す2次元マップh(冷却水温,吸気温)を用いているので、低温燃焼において燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を高精度に判断できる。このため冷却水温と吸気温とで表されるエンジンの運転温度が低温燃焼禁止温度領域に属する場合(S502で「YES」)には低温燃焼を禁止すること(S504)により通常燃焼が実行される(図4:S208)。このことによりエンジン2の燃焼性の低下を効果的に防止することができ、EGR系のデポジット詰まりなどの排気系での問題や、エンジン回転変動あるいはトルク変動によるドライバビリティの悪化などを防止できる。
本実施の形態では、前記実施の形態1における図2の低温燃焼実行判定処理及び図3の冷却水温マップf(吸気温)による処理の代わりに、図14に示す低温燃焼実行判定処理及び図15に示す吸気温マップi(冷却水温)により、低温燃焼実行許可・禁止を設定している。燃焼制御処理(図4)及び燃焼モードマップg(負荷,NE)については前記実施の形態1と同じである。
上述した構成において、低温燃焼実行判定処理(図14)のステップS604が判定温度設定手段としての処理に、低温燃焼実行判定処理(図14)のステップS606,S610及び燃焼制御処理(図4)のステップS204,S208が低温燃焼禁止手段としての処理に相当する。
(イ).低温燃焼実行の禁止(S610)は、吸気温が吸気判定温度より低い場合である(S606で「NO」)。しかもこの吸気判定温度は冷却水温が低くなるほど高く設定される。このため吸気温と冷却水温との両者を考慮することができるので、低温燃焼において燃焼性が悪化するか否かの運転温度条件を、吸気温と吸気判定温度との比較のみで高精度に判断できる。このことによりエンジン2の燃焼性低下を効果的に防止することができる。こうしてEGR系のデポジット詰まりなどの排気系での問題や、エンジン回転変動あるいはトルク変動によるドライバビリティの悪化などを防止できる。
(a).前記各実施の形態では、エンジンの負荷として、燃料噴射量を用いたが、これ以外にアクセル開度を用いても良い。
Claims (6)
- 内燃機関の運転状態に応じて排気再循環量の大きい低温燃焼を選択的に実行する内燃機関において、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方である運転温度が低いことに起因して低温燃焼の燃焼性が悪化する低温燃焼禁止温度領域を設定し、実際の内燃機関の運転温度が、前記低温燃焼禁止温度領域に属する場合には、低温燃焼を禁止することを特徴とする内燃機関の燃焼制御方法。
- 内燃機関の運転状態に応じて排気再循環量の大きい低温燃焼を選択的に実行する内燃機関において、低温燃焼が実行されている場合に、内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど空燃比を高くすることを特徴とする内燃機関の燃焼制御方法。
- 内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、
内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、
内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、
前記冷却水温検出手段に検出された冷却水温と前記吸気温検出手段に検出された吸気温とで示される内燃機関の運転温度が、冷却水温と吸気温との2次元温度空間内に予め設定した前記運転温度が低いことに起因して低温燃焼の燃焼性が悪化する低温燃焼禁止温度領域に属する場合には、低温燃焼を禁止する低温燃焼禁止手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。 - 内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、
内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、
内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、
前記冷却水温検出手段に検出された冷却水温が冷却水判定温度より低い場合に前記燃焼モード制御手段による低温燃焼実行を禁止する低温燃焼禁止手段と、
前記吸気温検出手段にて検出された吸気温が低くなるほど、前記低温燃焼禁止手段における冷却水判定温度を高く設定する判定温度設定手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。 - 内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、
内燃機関の吸気温を検出する吸気温検出手段と、
内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、
前記吸気温検出手段に検出された吸気温が吸気判定温度より低い場合に前記燃焼モード制御手段による低温燃焼実行を禁止する低温燃焼禁止手段と、
前記冷却水温検出手段にて検出された冷却水温が低くなるほど、前記低温燃焼禁止手段における吸気判定温度を高く設定する判定温度設定手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。 - 内燃機関の運転状態に応じて通常燃焼と該通常燃焼よりも排気再循環量の大きい低温燃焼とを含む燃焼モードから選択した燃焼モードを実行する燃焼モード制御手段を有する内燃機関の燃焼制御装置であって、
内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方を検出する運転温度検出手段と、
前記燃焼モード制御手段にて低温燃焼が実行されている場合に、前記運転温度検出手段に検出された内燃機関の冷却水温と吸気温との一方又は両方が低くなるほど空燃比を高くする空燃比補正手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
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