JP4243161B2 - 電線余長吸収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固定側の車両ボディと、これに開閉自在に取り付けられる可動側のドアとの間に渡って配索されたワイヤハーネスの余長部分を吸収する電線余長吸収装置に関するものである。
開閉自在な可動体としての自動車ドア、例えば外開き式のラゲージドアやリアドア、スライド式のリアドア等には、パワーウインドモータやドアロックユニット、スイッチユニットやオートドア開閉ユニット等が必要に応じて搭載されており、これらの自動車部品には、フレキシブル・フラット・ケーブル等のワイヤハーネスを介してバッテリやECUなどから電源電流や信号電流が供給されている。
各種のドアに用いられるワイヤハーネスは、開閉動作に伴う移動量が大きいため、ドア等を閉じたときには余長部分が形成され、この余長部分が車両ボディとドア等との間に挟まり損傷することがある。このような問題の解決を図るために電線余長吸収装置が用いられている(例えば、特許文献1、2)。
図7に示す従来例(特許文献1)のワイヤハーネスは80、車両ボディ(図示せず)とドア(図示せず)とを連結するヒンジ部(図示せず)付近に余長部分81を有していて、この余長部分81がケース87に収納されている。ケース87は、前後にハーネス挿通孔89,90を有していて、一方のハーネス挿通孔89からワイヤハーネス80が引き込まれ、他方のハーネス挿通孔90からワイヤハーネス80が引き出されるようになっている。
ワイヤハーネス80は、固定部材82と可動部材83とにより支持されて、二重に折り曲げられて収納されている。可動部材83は、付勢部材である圧縮コイルばね86によって常時後方に付勢されている。可動部材83の前方には、ガイド部材85が設けられている。このガイド部材85は、圧縮コイルばね86の中に挿入されている。
ケース87の側壁91には、可動部材83の芯部84をガイドするスリット状の案内溝92が設けられている。ドア閉状態のときは、可動部材83が後方に付勢され、芯部84が案内溝92の後端に当接する。ドア開状態のときは、可動部材83が圧縮コイルばね86を押し、芯部84が案内溝92の先端に当接する。従って、ドアの開閉動作において、常にワイヤハーネス80は緊張状態となり、余長部分81が車両ボディとドアとの間に挟まれて損傷することが防止されている。
図8に示す従来例(特許文献2)は、ワイヤハーネス96が屈曲した際に許容曲げ応力を超過するのを防止でき、ワイヤハーネス96の押し潰し又は縁におけるこすれを防止できるものであり、車両ボディ(図示せず)とドア(図示せず)との間で往復移動するワイヤハーネス96の余長部分97を引き込む電線余長吸収装置95において、ケース98と、ケース98内を往復移動する可動部材100と、一端を可動部材100に結合され、かつ、他端をケース98に結合された引張コイルばね101と、可動部材100を直線的に案内するガイド部材99と、ワイヤハーネス96を移動不能に保持する一方のハーネス挿通孔102と、ワイヤハーネス96を移動可能に引き出す他方のハーネス挿通孔103と、を備えたものである。
ドア閉状態では、引張コイルばね101には引張力が作用せず、可動部材100はガイド部材99の上端に位置し、ワイヤハーネス96の余長部分97がケース98内に引き込まれ、ドア開状態では、引張コイルばね101に引張力が作用し、可動部材100は鎖線で示すようにガイド部材99の下端に位置し、ワイヤハーネス96の余長部分97はケース98の外側に引き出されるようになっている。
また、他の従来例として、本願出願人により提案された図9に示すものがある。この従来例は、ワイヤハーネス107を収容するケース111と、ケース111内を往復移動する可動部材115と、ワイヤハーネス107をケース111内に引き込む方向に可動部材115を付勢する圧縮コイルばね112と、圧縮コイルばね112が外挿され、可動部材115の往復移動をガイドする一対のガイド部材105とを備えたものである。一対のガイド部材105の両端部は、ケース111の上側の壁部111a及び下側の壁部(図示せず)に固定されている。可動部材115には、一対のガイド部材105,105が挿通される挿通孔105aが形成されている。ケース111の上側には、ストッパー116が設けられていて、ワイヤハーネス107がケース111に引き込まれた際に可動部材115の停止位置が規制されるようになっている。
また、電線余長吸収装置に関連するケースの防音構造の一例としては、例えば特許文献3や特許文献4に記載されたものがある。特許文献3に記載されたものは、エアバックシステムにおけるセンサー部とステアリングとを接続するケーブルが滑りシートを介してケースに収納されたものであり、滑りシート表面とケーブル端面とを部分的に接触させてそれらの接触面積を減少させてなるものである。滑りシートは、低摩擦層と緩衝層とが粘着層及び基材層を介して積層形成されたものである。これにより、ステアリング回転に対応するケーブルの動きがスムーズになり、車両走行時の振動で異音が発生するのが防止されている。
特許文献4に記載されたものは、ケース内壁面に防振シートが貼り付けられたものである。防振シートは、低摩擦性シートの片面に発泡体層及び粘着層が順次形成されたものである。これにより、ステアリングロールコネクタ内に収容されたフラットケーブルとケース内壁面との摩擦が減少されるようになっている。
特開平9−20189号公報(第4−5頁、第9図) 特開平10−315882号公報(第4頁、第6図) 特開平5−270343号公報(第2−3頁) 特開平6−91798号公報(第2頁)
しかしながら、上記従来の電線余長吸収装置では、解決すべき以下の問題点がある。第1の従来例では、ドア開閉時、すなわち圧縮コイルばね86の伸縮時に、ガイド部材85と圧縮コイルばね86とが擦れる等の干渉を生じ、圧縮コイルばね86に振動が誘発されて異音を発生するという問題があった。また、車両走行中にも、ガイド部材85と圧縮コイルばね86とが繰り返し衝突することで、異音を発生するという問題があった。
第2の従来例は、ガイド部材99とは別の位置で引張コイルばね101が用いられているため、ガイド部材99と引張コイルばね101とが干渉するという問題は生じないものの、車両走行中の振動によって引張コイルばね101に振動が誘発されるという問題があった。
また、第1の従来例と同様に、可動部材100は1本のガイド部材99により案内支持されるものであるため、ドアの開閉が繰り返し行われると、ガイド部材99が疲労して座屈等の変形を生ずることが懸念されていた。すなわち、ガイド部材99の疲労寿命により電線余長吸収装置95を長期に亘り使用することができない心配があった。
第3の従来例は、並設された2本のガイド部材105,105に可動部材115が支持されたものであり、ガイド部材105の座屈等の変形が防止されるとともに、可動部材115の姿勢安定性が向上し、可動部材115がスムーズに往復移動することができるものである。しかしながら、第1の従来例と同様にして、圧縮コイルばね112がガイド部材105に外挿されているために、圧縮コイルばね112とガイド部材105とが干渉等して異音を発生するという問題があった。
異音は、圧縮コイルばね112とガイド部材105との間に形成されたクリアランスにより、圧縮コイルばね112に軸直角方向の振動が誘発されるために生じることが明らかにされている。しかしながら、クリアランスの寸法管理が非常に面倒で、電線余長吸収装置110の組立作業性が悪くなるという問題があった。
また、圧縮コイルばね112やガイド部材105にグリスを厚く塗布して、両部材105,112の摩擦係数を小さくすれば、圧縮コイルばね112の擦れによる干渉をある程度は抑制することはできるが、完全には抑制することができず、また、季節による温度変化等によりグリスの粘度が変わると、ドアの開閉をスムーズに行うことができないという問題があった。
その他の従来例には、電線が収容されたケースの防音構造が示されているが、コイルばねから生じる異音を防止したものではなく、本発明と同一の課題を解決する手段を提供したものではない。
本発明は、上記した点に鑑み、ドア開閉時又は車両走行中におけるコイルばねの振動を吸収して異音の発生を防止することができ、また、ガイド部材に沿ってコイルばねを滑りよく伸縮させることができる電線余長吸収装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ケース本体とカバーとを有するケースと、前記ケース本体の離間した壁面間に互いに平行に配置された十字断面状の2本のガイド部材と、該2本のガイド部材の各々に外挿されたコイルばねと、前記ガイド部材の一端との間に前記コイルばねを挟むように前記ガイド部材に往復移動可能に取り付けられて、巻き付けられたワイヤハーネスを前記ケース内に引き込む方向に前記コイルばねにより付勢された可動部材と、を備え、前記ワイヤハーネスの余長部分が前記ケース内に収容されるようにした電線余長吸収装置であって、前記コイルばねが外接する前記ガイド部材の外側面が防振ゴムにより形成されている、ことを特徴とする。
上記構成によれば、例えば可動側の自動車ドアが開くと、ケース内に収容されているワイヤハーネスの余長部分に引張力が作用し、可動部材がガイド部材に案内されつつコイルばねの付勢力に抗する方向に移動し、ワイヤハーネスがケースの外側に引き出される。他方、自動車ドアが閉ると、可動部材が付勢を受ける方向に移動し、ワイヤハーネスの余長部分がケース内に引き込まれる。これにより、ワイヤハーネスに引張力が作用して断線を生じたり、ワイヤハーネスの余長部分が車両ボディと自動車ドアとに挟まれて断線等の損傷を生じたりすることが防止される。
ガイド部材の外側面が防振ゴムにより形成されているから、ドアが開閉されると、コイルばねが防振ゴムに接しつつ伸縮し、コイルばねとガイド部材との干渉による振動が減衰される。また、車両走行中に車体が振動すると、それによってコイルばねも振動しようとするが、コイルばねが防振ゴムに接することで、コイルばねの振動が減衰される。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電線余長吸収装置において、前記防振ゴムが、ゴム状弾性を有する軟質合成材であることを特徴とする。
上記構成によれば、防振ゴムを軟質合成材とすることで、防振ゴム自身の自励振動を防止することができる。例えば、軟質合成材としては、ジタン系ゴム、非ジタン系ゴム、熱可塑性ゴム(エラストマー)等が適用可能である。また、熱可塑性ゴムとしては、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、エステル系ゴム、ウレタン系ゴム等が適用可能である。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電線余長吸収装置において、複数の前記防振ゴムが、前記ガイド部材の周方向で等間隔に設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、コイルばねとガイド部材は、防振ゴムを介して周方向でバランス良く接することとなる。また、ドア開閉時におけるコイルばねの伸び縮みが、途中で引っ掛かりを生ずることなくスムーズに行われる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線余長吸収装置において、前記ガイド部材の外側部外面に溝が形成され、該溝に無端状の前記防振ゴムが着脱自在に取り付けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、防振ゴムをガイド部材に容易に取り付けることができる。また、ガイド部材の溝に防振ゴムが取り付けられることで、防振ゴムがずれたり、はずれたりすることが防止される。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線余長吸収装置において、前記ガイド部材の外側部外面に係止部が形成され、前記防振ゴムの内面に該係止部に係合する係合部が形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、係止部に係合部を係合させることにより、防振ゴムを確実にワンタッチで取り付けることが可能となる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線余長吸収装置において、前記防振ゴムが、前記ガイド部材に二色成形されたことを特徴とする。
上記構成によれば、防振ゴムがガイド部材に一体成形されることとなり、防振ゴムの剥がれ等の損傷が防止される。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電線余長吸収装置において、前記防振ゴムの表面に、該防振ゴムより摩擦係数の低い低摩擦層が形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、防振ゴムの表面には低摩擦層が形成されているから、コイルばねと防振ゴムとの滑りが良くなる。低摩擦層としては、フッ素樹脂被覆層又は固体潤滑剤としての二硫化モリブデンやグラファイトやシリコーングリース等を適用することができる。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、ドア開閉時又は車両走行中におけるコイルばねの振動が防振ゴムにより減衰されて、この振動により生ずる異音の発生が防止さ
れる。
また、請求項2記載の発明によれば、防振ゴム自身が振動することが防止されて、コイルばねの振動が有効に減衰される。
また、請求項3記載の発明によれば、方向依存性なくコイルばねの振動を減衰させることができ、また、ワイヤハーネスの引き込み/引き出し動作をスムーズに行わせることができる。
また、請求項4記載の発明によれば、防振ゴムが無端状をなしているから、防振ゴムの取り付け性が向上する。また、防振ゴムがガイド部材の溝に嵌ることで、防振ゴムが確実に取り付けられる。さらに、コイルばねやガイド部材のサイズなどが変わっても、部品としての防振ゴムを共通使用することが可能となり、部品コストを低減することも可能となる。
また、請求項5記載の発明によれば、係止部に係合部を係合させることにより、防振ゴムを確実にワンタッチで取り付けることが可能となる。したがって、防振ゴムがガイド部材から外れることを防止できるとともに、防振ゴムの組付性がより一層向上する。
また、請求項6記載の発明によれば、防振ゴムの剥がれ等の損傷が防止される。また、部品点数が減少して、電線余長吸収装置の組立作業性が向上する。
また、請求項7記載の発明によれば、ドアの開閉に対応するコイルばねの伸び縮みがスムーズに行われ、殊にコイルばねの伸縮時の異音の発生がより効果的に防止される。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図4には、本発明に係る電線余長吸収装置の一実施形態を示し、図5及び図6にはガイドピン(ガイド部材)及び防振ゴム(振動吸収部材)の変形例を示す。
電線余長吸収装置10は、車両ボディに固定されて、固定側の車両ボディ(図示せず)と可動側のドア(図示せず)との間に渡って配索されたワイヤハーネス40の余長部分(弛み)40aを吸収する装置である。ドアには、回動自在に開閉される外開き式ドアや、スライド自在に開閉されるスライドドアの両方が含まれるものとする。また、可動側は、ドアに限られず開閉可能なトランクやハッチなどの開閉体であってもよい。
本実施形態の電線余長吸収装置10は、ドア開閉時又は車両走行中における圧縮コイルばね(コイルばね)27の振動を吸収して異音の発生を防止することができ、また、ドア開閉時に圧縮コイルばね27を滑りよく伸縮させることができるのであり、車両ボディとドアとの間に渡って配索されたワイヤハーネス40の余長部分40aを吸収するケース30と、ケース30内を往復移動するハーネス巻き取り用の可動ローラ15と、ワイヤハーネス40の余長部分40aをケース30内に引き込む方向に可動ローラ15を付勢する圧縮コイルばね27と、圧縮コイルばね27が外挿されて可動ローラ15を直線的に移動させるガイドピン20,60とを備え、圧縮コイルばね27と接するガイドピン20,60の外面に、圧縮コイルばね27の振動を吸収する防振ゴム50,55がガイドピン20,60の周方向で等間隔に複数設けられたことを第1の特徴とするものである。
また、図5又は図6に示すように、ガイドピン60の外側面(外面)23に係止溝(係止部)61が形成され、防振ゴム55の内面に係止溝61に着脱自在に係合する係止凸部(係合部)57が形成されたことを第2の特徴とするものである。また、第1及び第2の特徴において、圧縮コイルばね27と接する防振ゴム50,55の表面に、防振ゴム50,55より摩擦係数の低い低摩擦層が形成されたことを有効とするものである。
以下に、電線余長吸収装置10の主要構成部分とその作用について詳細に説明する。この電線余長吸収装置10は、図1に示すように、合成樹脂製のケース30と、ケース30の内部に納められた余長吸収ユニット12と、余長吸収ユニット12にUターン状に巻かれたワイヤハーネス40とから構成されている。
ワイヤハーネス40には、並設された帯状の配線導体(図示せず)の周囲が絶縁体からなる被覆部で覆われた可撓性のフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)が適用されている。なお、ワイヤハーネス40は、可撓性を有するものであればよく、図示しないフレキシブル・プリント・サーキット(FPC)や図8に示す円形断面の電線96等であってもよい。殊に、FFCやFPCは、曲げやすく、電線余長吸収装置10にUターン状に折り返して収納しても、損傷せず、電気的接続の信頼性が損なわれることはない。
ケース30は、ケース本体31とカバー37とからなっている。ケース本体31は、上部に開口を有する箱状を成し、下側の基壁31aと、基壁31aの縁から上方に立ち上がる周壁32とから成っている。上壁は、開口形成されている。周壁32は、前後方向(ガイドピン20の軸方向)に長い矩形状を成していて、相対向する前側の壁部32a及び後側の壁部32bと、相対向する両側の壁部32c,32cとから成っている。前後の壁部32a,32b及び両側の壁部32c,32cには、カバー37を係止するための係止枠33が設けられている。
前側の壁部32aの内面には、ガイドピン20の先端部24が当接されるとともに、圧縮コイルばね27のばね力により付勢された可動ローラ15が当接されるようになっている。後側の壁部32bの内面には、ガイドピン20の他方の端部であるばね受け部25が当接されるようになっている。ガイドピン20の前後両端部は、図示しない固定手段で着脱自在に、前側の壁部32a及び後側の壁部32bに固定されるようになっているため、ガイドピン20がケース本体31から抜け出すことが防止されている。
また、後側の壁部32bには、ワイヤハーネス40が引き出され/引き込まれるハーネス開口部34が形成されている。ハーネス開口部34は、ワイヤハーネス40の幅寸法より十分に広い幅に形成され、ドアの開閉の度に引き出され/引き込まれるワイヤハーネス40の両側がハーネス開口部34に当たって損傷しないようになっている。ケース30から引き出されるワイヤハーネス40は、上側又は下側のいずれか一方のワイヤハーネス40であり、何れか他方のワイヤハーネス40は、例えばハーネス開口部34等に固定されて動かないようになっている。
なお、ハーネス開口部34に、可動ローラ15の胴部16に相当するものを設けて、ワイヤハーネス40を位置決めしながらその余長部分40aを引き出したり、引き込んだりすることも可能である。
ケース本体31に収容されたワイヤハーネス40の余長部分40aは、可動ローラ15にUターン状に巻かれ、圧縮コイルばね27のばね力により引き込み方向に常時付勢され、弛みなく緊張した状態で収容されている。このため、ワイヤハーネス40の余長部分40aの半分の長さにケース30を形成することができ、ケース30の小型化が図られるようになっている。
可動ローラ15の胴部16に巻かれているワイヤハーネス40の余長部分40aは、無理無く巻かれる程度の曲率半径に曲げられているため、余長部分40aが繰り返して引き出され/引き込まれても電気的接続の信頼性が損なわれることはない。
カバー37は、ケース本体31の上部開口を覆うことができる形状に形成されており、天井壁37aと、天井壁37aの縁から下方に垂れ下がる縁壁37bとからなっている。カバー37の縁壁37bには、ケース本体31の周壁32に形成された係止枠33に係合する係止爪38が設けられている。
ワイヤハーネス40の余長部分40aがケース30に収容されることで、余長部分40aが外部干渉から保護されて断線や損傷を生ずることが防止されるとともに、相対向する天井壁37a及び基壁31aによって、余長部分40aの浮き上がりなども防止されるようになっている。
次に、余長吸収ユニット12について説明する。余長吸収ユニット12は、ケース本体31内を往復移動する可動ローラ15と、可動ローラ15を付勢する圧縮コイルばね27と、圧縮コイルばね27が外挿されるガイドピン20とからなっている。
ガイドピン20は、樹脂成形された棒状をなす真直部材である。ガイドピン20の一方の端部は、ばね受け部25であって、後側の壁部32bに着座されるようになっている。ガイドピン20の他方の端部は、前側の壁部32aに当接する先端部24となっている。ガイドピン20の先端部24で可動ローラ15が固定される部分には、可動ローラ15が外れないようにする図示しない係止手段が設けられている。
図2に示すように、ガイドピン20の両端部を除く主体部26は、軸芯を通り互いに直交する横梁部21と縦梁部22とから十字断面に形成されている。すなわち、ガイドピン20は回転対称体であり、その断面は主体部26の全長に亘って一様断面に形成されているため、断面性能が良く、曲げやねじりや座屈に対する強度が高められている。このようなガイドピン20がケース本体31に一対並設され、一対のガイドピン20,20により可動ローラ15が両側で支持されることで、可動ローラ15の姿勢安定性が向上し、往復移動が安定して行われるようになっている。
ガイドピン20の外周面で、圧縮コイルばね27の内面と接する部分、すなわち、十字断面に形成されたガイドピン20の横梁部21の両外側面23,23又は縦梁部22の両外側面23,23に、計4本の防振ゴム50,50,50,50が主体部26の全長に亘り、かつ、周方向で等間隔に条設されている(図4)。
防振ゴム50は、軟質の合成材、例えば熱可塑性エラストマー等から樹脂成形されたものであり、圧縮コイルばね27に接することで、ドアの開閉時や車両走行中における圧縮コイルばね27の振動が減衰され、異音の発生が防止されている。防振ゴム50の本数は4本に限定されるものではなく、4本より少なくても多くてもよい。防振ゴム50の本数は、圧縮コイルばね27の振動吸収性と伸縮時の滑り性のバランスを考慮して決定されている。
防振ゴム50は、ガイドピン20に2色成形で一体的に固着されているため、防振ゴム50が剥がれるなどしてガイドピン20から外れることが防止されている。2色成形は、2種類の樹脂から成る一体の製品を成形するために、2組の射出装置を備えた射出成形機を用い、二段階にモールド成形する方法であり、本実施形態では、1次成形で硬質材料からなるガイドピン20が成形され、2次成形で軟質材料からなる防止ゴム50が成形されるようになっている。
なお、本発明は、防振ゴム50をガイドピン20に一体的に固着することに限定するものではなく、別体に形成された図示しない無端状の防振ゴム50をガイドピン20の先端にクロス掛けし、ガイドピン20の外側面23に形成された溝に嵌入して固定するようにしてもよい。この場合、溝を防振ゴム50の直径より浅い寸法に形成し、溝幅を防振ゴム50の直径より狭い寸法に形成し、防振ゴム50が両側の溝壁に挟まれて固定されるようにする。また、防振ゴム50は伸縮自在の弾性体であるから、自身の弾性によりガイドピン20に密着した状態に固定される。
防振ゴム50は、ガイドピン20の周方向に等間隔に配置されているため、軸直角方向(半径方向)の圧縮コイルばね27の振動が効果的に減衰されるようになっている。また、ドア開閉時に圧縮コイルばね27がガイドピン20に沿ってスムーズに伸び縮みすることも妨げられず、ワイヤハーネス40の引き出し性及び引き込み性が維持されるようになっている。
また、防振ゴム50は、略円形断面に形成されているため、圧縮コイルばね27の滑りが悪くならず、伸び縮みが妨げられないようになっている。すなわち、ドア開閉時において圧縮コイルばね27が防振ゴム50に引っ掛かることが防止されている。
なお、圧縮コイルばね27の伸縮をより一層スムーズに行なわせるため、圧縮コイルばね27と接する防振ゴム50の表面に、潤滑性に優れ、摩擦力を低くする低摩擦層を少なくとも数10μmの薄層に形成することも可能である。低摩擦層としては、フッ素樹脂被覆層や、二硫化モリブデン、グラファイト、シリコーン等の固体潤滑剤を適用することができる。低摩擦層を形成すれば、ガイドピンと圧縮コイルばねの滑りがよくなるから、ガイドピン20と圧縮コイルばね27のクリアランスδ(図3)を厳しく寸法管理しなくても、圧縮コイルばね27をスムーズに伸縮させることが可能となる。クリアランスδが小さく設定された場合には、圧縮コイルばね27の振幅が小さくなり、異音の発生が効果的に防止される。
圧縮コイルばね27は、ガイドピン20に外挿されて用いられている。圧縮コイルばね27の一方の端部がガイドピン20のばね受け部25に着座され、他方の端部が可動ローラ15の下端部に当接されている。フリーな状態の圧縮コイルばね27の長さ寸法は、ガイドピン20の長さの略1.5倍程度の寸法に設定されている。
可動ローラ15(図1)は、樹脂成形されたものであり、胴部16と、胴部16の両側に続く環状の枠部18とからなっている。胴部16は、ワイヤハーネス40が巻かれる半円筒形部分であり、ワイヤハーネス40と接する面が滑らかな湾曲面16aに形成されている。このため、ワイヤハーネス40は、湾曲面16aに沿ってスムーズに曲げられるため、ワイヤハーネス40が折れ曲がるなどしてその部分に曲げ応力の集中することが防止されている。両側の枠部18は、ガイドピン20を挿通させる部分であり、干渉なくガイドピン20を挿通させることができる寸法に形成されている。
次に、図5及び図6に基づいて、ガイドピン20及び防振ゴム50の変形例について説明する。なお、前記ガイドピン20及び前記防振ゴム50と共通する構成部分には同一符号を付して説明する。このガイドピン60は、十字断面を成している点で前記ガイドピン20と共通するが、横梁部21及び縦梁部22の外側面23に、防振ゴム55を着脱自在に係合させる係止溝(係止部)61が形成されている点で前記ガイドピン20と相違する。また、防振ゴム55には、係止溝61に係合する係止凸部57が形成されている点で、前記防振ゴム50と相違する。
ガイドピン60は、両端部を除く主体部62が、軸芯を通り互いに直交する横梁部21と縦梁部22とから十字断面に形成されている。ガイドピン60の最大外径となる横梁部21と縦梁部22の各外側面23には、係止溝61が軸方向に設けられている。
防振ゴム55は、真直状をなしていて、傘部56と、傘部56の内面に続き、ガイドピン60の係止溝61に係合する係止凸部57とからなっている。係止凸部57は、傘部56に連結される幅狭部57aと、幅狭部57aに続き係止溝61に係合する幅広部57bとからなっている。傘部56は、外面が外側に凸の円弧面56aに形成され、内面が平坦面56bに形成されている。円弧面56aの曲率半径は、圧縮コイルばね27のカール半径より小さく形成されているため、円弧面56aと圧縮コイルばね27の内面は小さい接触抵抗で線接触されるようになっている。これにより、ドア開閉の際に圧縮コイルばね27の伸び縮みが防振ゴム55により妨げられることなく、圧縮コイルばね27の振動が防振ゴム55により吸収され、異音の発生が防止されるようになっている。
なお、防振ゴム55がガイドピン60の周方向で等間隔に配置された構成や、防振ゴム55の材質については、図2等に示された構成と同様であるため、ここでの重複する説明は省略することとする。
以上のように、本実施形態によれば、ドア開閉時には、圧縮コイルばね27が防振ゴム50,55に接しつつ伸縮し、圧縮コイルばね27とガイドピン20,60との干渉による振動が減衰され、車両走行中には、車体振動とともに振動する圧縮コイルばね27が防振ゴム50,55に接することで、圧縮コイルばね27の振動が減衰される。防振ゴム50,55を軟質合成材とすることで、圧縮コイルばね27自身の自励振動も減衰される。ガイドピン60と防振ゴム55とがそれぞれ別体に成形され、両者が着脱自在に合体されるようにすると、圧縮コイルばね27のばね径や、ガイドピン60のサイズなどが変わっても、部品としての防振ゴム55を共通使用することが可能となり、部品コストを低減することが可能となる。防振ゴム50,55の表面に低摩擦層が形成されると、圧縮コイルばね27と防振ゴム50,55との滑りが良くなり、圧縮コイルばね27の伸縮性を損なうことなく、圧縮コイルばね27の振動を減衰させることができる。したがって、圧縮コイルばね27の振動による異音の発生が防止され、静粛性が向上し、殊に高級車に好適する電線余長吸収装置10を提供することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように変形して実施することも可能である。
(1)圧縮コイルばね27を引張コイルばねに変更し、引張コイルばねの内側に防振ゴム付きのばね軸を挿入して構成する。このようにすれば、本実施形態の効果と同様にして、ドア開閉時又は車両走行中の異音の発生が防止されるとともに、電線余長吸収装置の構造を簡素化することが可能となる。
(2)防振ゴム50を2色成形で一体的に固着させる代わり、防振ゴム50を接着材でガイドピン20に固着させる。このようにしても、2色成形した場合と同様の効果を奏し、ガイドピン20からの防振ゴム50の剥がれ等の損傷を防止することができる。
本発明に係る電線余長吸収装置の一実施形態を示す全体構成図である。 図1に示す電線余長吸収装置のガイドピンの主体部を示す斜視図である。 図2に示すガイドピンのA−A線に沿って切断した縦断面図である。 同じくガイドピンの横断面図である。 ガイドピンの変形例を示す断面図である。 図5に示すガイドピンの防振ゴムを示す斜視図である。 従来の電線余長吸収装置の一例を示す斜視図である。 従来の電線余長吸収装置の他の一例を示す一部断面図である。 従来の電線余長吸収装置のその他の一例を示す平面図である。
符号の説明
10 電線余長吸収装置
12 余長吸収ユニット
15 可動ローラ(可動部材)
20,60 ガイドピン(ガイド部材)
21 横梁部
22 縦梁部
23 外側面(外面)
26,62 主体部
27 圧縮コイルばね(コイルばね)
40 ワイヤハーネス
40a 余長部分
50,55 防振ゴム(振動吸収部材)
56 傘部
56a 円弧面
56b 平坦面
57 係止凸部(係合部)
57a 幅狭部
57b 幅広部
61 係止溝(係止部)

Claims (7)

  1. ケース本体とカバーとを有するケースと、
    前記ケース本体の離間した壁面間に互いに平行に配置された十字断面状の2本のガイド部材と、
    該2本のガイド部材の各々に外挿されたコイルばねと、
    前記ガイド部材の一端との間に前記コイルばねを挟むように前記ガイド部材に往復移動可能に取り付けられて、巻き付けられたワイヤハーネスを前記ケース内に引き込む方向に前記コイルばねにより付勢された可動部材と、を備え、
    前記ワイヤハーネスの余長部分が前記ケース内に収容されるようにした電線余長吸収装置であって、
    前記コイルばねが外接する前記ガイド部材の外側面が防振ゴムにより形成されている、ことを特徴とする電線余長吸収装置。
  2. 前記防振ゴムが、ゴム状弾性を有する軟質合成材であることを特徴とする請求項1に記載の電線余長吸収装置。
  3. 複数の前記防振ゴムが、前記ガイド部材の周方向で等間隔に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の電線余長吸収装置。
  4. 前記ガイド部材の外側部外面に溝が形成され、該溝に無端状の前記防振ゴムが着脱自在に取り付けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線余長吸収装置。
  5. 前記ガイド部材の外側部外面に係止部が形成され、前記防振ゴムの内面に、該係止部に係合する係合部が形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線余長吸収装置。
  6. 前記防振ゴムが、前記ガイド部材に二色成形されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線余長吸収装置。
  7. 前記防振ゴムの表面に、該防振ゴムより摩擦係数の低い低摩擦層が形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電線余長吸収装置。
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