JP4242785B2 - 送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法 - Google Patents

送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法に係り、特に、限定受信方式及び限定再生方式における安全性を向上するための送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法に関する。
一般に、放送サービスを伝送する電波は誰でも受信することができる。そこで、電波を受信できても番組やサービスの内容を判別することができないようにするため、番組信号を秘匿するスクランブルと呼ばれている処理が行われる。
ところで、番組をスクランブルするためのスクランブル鍵Ksは、番組情報や制御情報等からなる番組の共通情報であるECM(Entitlement Control Message)に含まれており、現在と次の2つのスクランブル鍵Ksがペアで付与されている。また、Ksは、1つのECMセクションに64ビットのKsが固定長で格納される(例えば、特許文献1参照)。つまり、番組信号は64ビットのKsでスクランブルされることになる。これは、限定受信方式でも限定再生方式でも同様であり、コンテンツ単位での変更はもちろんのこと、チャンネル単位での変更もできない。
ここで、一例として、従来の限定受信方式について、放送信号を受信する場合に受信装置であるDIRD(Digital Integrated Receiver Decoder)とICカード間の受信コマンドとレスポンスの様子を図を用いて説明する。
図1は、従来の限定受信方式での受信コマンド/レスポンスの様子を示す一例のシーケンスチャートである。図1の例では、放送局1と、DIRD2と、ICカード3からなるが、送信側においては放送局に限らず他の事業体であってもよい。また、ICカード3もカードに限定されず、他のセキュリティモジュールを使用することができる。
まず、DIRD2は、ICカード3に対して初期設定条件コマンドを出力するする(S01)。このコマンドは、ECMやEMM(Entitle Management Messeage)データをフィルタリングするための情報やICカードの種別等をICカード3から取得するためのコマンドであり、ICカード3が受信機に装着されたとき等に出力される。ICカード3は、初期設定条件コマンドの要求に対応する情報(レスポンス)をDIRD2に出力する(S02)。
次に、放送局1は、送信されるスクランブルされた放送信号に対して視聴可能なICカードのカードID情報をDIRD2に出力する(S03)。DIRD2は、ICカード3に対してカードID情報取得コマンドを出力する(S04)。このコマンドは、ICカード3に世帯内等の複数受信機のグループ制御等の行うためのグループIDが蓄積されている場合に、そのグループIDを取得するためのコマンドである。IDカード3は、予め蓄積されているグループIDの情報をDIRD2に出力する(S05)。
次に、放送局1は、加入者毎の契約情報及び共通情報の暗号を解くためのワーク鍵Kwを含む個別情報であるEMMをDIRD2に送信する(S06)。DIRD2は、放送局1から送信されたEMMを受信し、EMM受信コマンドと共に暗号化されたEMMをICカード3に出力する(S07)。ICカード3は、EMMを予めICカード3に蓄積されているマスタ鍵Kmに基づいて復号し、Kwや契約情報等を取得し、その処理結果をDIRD2に出力する(S08)。
次に、放送局1は、Ksや番組属性情報等が含まれるECMをDIRD2に出力する(S09)。DIRD2は、ICカード3にECM受信コマンドと共に暗号化されたECMを出力する(S10)。ICカード3は、ECMをEMMから取得したKwに基づいて復号し、Ksや番組の属性情報等を取得する。また、上述までの処理にて得られた番組属性情報や契約情報等に基づいて視聴可否を判定し、視聴可否の判定結果に基づいて復号したKsの情報をDIRD2に出力する(S11)。DIRD2では、視聴可否の判定結果に基づきICカード3から得られたKsを使用して、スクランブル化された放送信号をデスクランブルして、映像信号、音声信号、データ等を再生出力する。
ここで、一般に上述のS09〜S11の処理は、放送局1からDIRD2に対して約100ms間隔で繰り返し送信される(S12)。これは、受信不良等により、DIRD2側で正確に受信することができなかった信号を再度受信させるためである。また、繰り返し送信されるECMのバーション番号nと、スクランブル鍵Ksは、夫々同一の情報となっており、約2秒(2s)の間、繰り返し送信される(S12)。
2秒経過後、放送局1は、次のECMを送信するためにセクションヘッダのバージョン番号nを1増加し(n+1)、更にKsを付加してS12の処理と同様の処理が行われる(S13)。このように新たなECMを送信する度にバージョン番号を1ずつ増加させ、放送局からECMの送信が行われる。上述した手法により限定受信方式が実現されている。
ARIB STD―B25 4.1版"デジタル放送におけるアクセス制御方式"(2003年6月5日改定)
上述したように、ECMセクションに格納されるスクランブル鍵Ksの領域は64ビットの固定長である。しかしながら、重要なデータに対して更にセキュリティを向上させるためには、スクランブル鍵のビット長を増加させることが必要となるが、現状では実現できていない。また、例えば、一連の放送信号において、重要度が異なるコンテンツがあった場合に、コンテンツ単位でのスクランブル鍵Ksのビット長を変更することができない。更に、上述したDIRD2とICカード間のコマンド/レスポンスのシーケンスについても、現在の機器と互換性を維持するために変更しないことが望ましい。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、限定受信方式及び限定再生方式において放送される番組やサービス等の安全性を向上させるための送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
請求項1に記載された発明は、番組信号を予め設定される視聴者に視聴させるために、スクランブル鍵を用いて前記番組信号をスクランブルし、スクランブルされた番組信号と前記スクランブル鍵とを多重化して送信するための送信装置において、前記番組信号のスクランブルに用いたスクランブル鍵を予め設定されるビット数に基づいて分割する分割部と、前記分割部にて分割されたスクランブル鍵を異なるECMに付加して暗号化するECM暗号化部と、前記スクランブルされた番組信号と、前記ECM暗号化部にて暗号化されたECMとを多重化して送信する多重化部とを有し、前記ECM暗号化部は、前記分割部にて分割されたスクランブル鍵の順序情報を、前記ECMのセクションヘッダに付加することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、より長いビット長のスクランブル鍵を使用することで、放送信号における安全性を向上することができる。また、そのビット長も、コンテンツ単位や時間単位等、状況に応じて柔軟に変更することができる。また、スクランブルにおいてデータフォーマットや付加するデータの内容について従来のものからの変更部分が少ないため、容易に対応することができる。また、分割されたスクランブル鍵の順序を容易に把握することができる。
請求項に記載された発明は、前記順序情報は、前記分割部にて分割されたスクランブル鍵の総数と、ECMに付与される分割されたスクランブル鍵の序数からなることを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、ECMに付与されているスクランブル鍵の総数と順序とを把握できるため、受信されたECMの順序が送信時と異なる場合でもスクランブル鍵の結合を正確に行うことができる。
請求項に記載された発明は、前記分割部は、前記スクランブル鍵を64ビット毎に分割することを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、非特許文献1(ARIB
STD−B25 4.1版)で定められているスクランブル鍵の格納エリアを有効に活用することができる。
請求項に記載された発明は、前記多重化部は、予め設定された時間内に、前記暗号化されたECMを所定の時間間隔又は所定の回数送信されるよう多重化を行うことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、受信側の環境や放送のサービス形態に応じてECMを送信することができる。これにより、受信不良を防止し安全性を向上させることができる。
請求項に記載された発明は、スクランブル鍵を用いてスクランブルされた番組信号と、該スクランブル鍵を有する共通情報とが多重化された放送信号を受信し、受信した放送信号から視聴可能な番組信号をデスクランブルするための受信装置において、前記多重化された放送信号を、スクランブルされた番組信号と、共通情報とに分離する分離部と、前記分離部にて分離した共通情報に含まれるスクランブル鍵の順序情報に基づいて、前記スクランブル鍵を結合するスクランブル鍵結合部とを有し、前記順序情報は、前記多重化された放送信号に含まれるECMのセクションヘッダから取得することを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、より長いビット長のスクランブル鍵を使用することで、放送信号における安全性を向上することができる。また、そのビット長も、コンテンツ単位や時間単位等、状況に応じて柔軟に変更することができる。また、スクランブルにおいてデータフォーマットや付加するデータの内容について従来のものからの変更部分が少ないため、容易に対応することができる。また、順序情報を容易に取得することができ、順序情報によりスクランブル鍵の結合も容易に行うことができる。また、より長いスクランブル鍵を生成して安全性を向上させることができる。
請求項に記載された発明は、前記順序情報は、前記スクランブル結合部にて結合するスクランブル鍵の総数及び序数からなることを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、スクランブル鍵の総数と順序とを把握できるため、受信したスクランブル鍵の順序が送信時と異なる場合でもスクランブル鍵の結合を正確に行うことができる。
請求項に記載された発明は、前記多重化された放送信号に含まれる番組属性情報及び契約情報からデスクランブルの可否判定を行うデスクランブル可否判定部を有し、前記デスクランブル可否判定部は、前記ECMに含まれるバージョン番号に基づいて最初に取得される番組属性情報と契約情報とにより視聴可否判定を行うことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、バージョン番号毎に番組属性情報は同一であるため、最初に取得した番組属性情報のみを用いて可否判定を行うことで視聴可否判定を迅速で効率的に行うことができる。
請求項に記載された発明は、番組信号を予め設定される視聴者に視聴させるために、スクランブル鍵を用いて前記番組信号をスクランブルし、スクランブルされた番組信号と前記スクランブル鍵とを多重化して送信するための送信方法において、前記番組信号のスクランブルに用いたスクランブル鍵を予め設定されるビット数に基づいて分割する分割段階と、前記分割段階にて分割されたスクランブル鍵を異なるECMに付加して暗号化するECM暗号化段階と、前記スクランブルされた番組信号と、前記ECM暗号化段階にて暗号化されたECMとを多重化して送信する多重化段階とを有し、前記ECM暗号化段階は、前記分割段階にて分割されたスクランブル鍵の順序情報を、前記ECMのセクションヘッダに付加することを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、より長いビット長のスクランブル鍵を使用することで、放送信号における安全性を向上することができる。また、そのビット長も、コンテンツ単位や時間単位等、状況に応じて柔軟に変更することができる。また、分割されたスクランブル鍵の順序を容易に把握することができる。
請求項に記載された発明は、スクランブル鍵を用いてスクランブルされた番組信号と、該スクランブル鍵を有する共通情報とが多重化された放送信号を受信し、受信した放送信号から視聴可能な番組信号をデスクランブルするための受信方法において、前記多重化された放送信号を、スクランブルされた番組信号と、共通情報とに分離する分離段階と、前記分離段階にて分離した共通情報に含まれるスクランブル鍵の順序情報に基づいて、前記スクランブル鍵を結合するスクランブル鍵結合段階とを有し、前記順序情報は、前記多重化された放送信号に含まれるECMのセクションヘッダから取得することを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、より長いビット長のスクランブル鍵を使用することで、放送信号における安全性を向上することができる。また、そのビット長も、コンテンツ単位や時間単位等、状況に応じて柔軟に変更することができる。また、順序情報を容易に取得することができ、順序情報によりスクランブル鍵の結合も容易に行うことができる。また、より長いスクランブル鍵を生成して安全性を向上させることができる。
本発明によれば、限定受信方式及び限定再生方式における安全性を向上させることができる。
<本発明の概要>
本発明は、デジタル放送用受信装置に内蔵されるCAS−R(Conditional Access System for Reception)を使用した限定受信方式及びCAS−P(Conditional Access System for Playback)を使用した限定再生方式において、放送される番組やサービス等の安全性向上のための手法である。
具体的には、ICカードとDIRD間のコマンド/レスポンスにおけるECM受信コマンド/レスポンスによって得られるスクランブル鍵Ksの長さ(レングス)を容易に変更させることにより安全性を向上させる。
通常、Ksは64ビットからなるが、送信側でKsのビット長を64の整数倍、例えば128ビットや256ビットにして生成したKsを分割し、分割したKsを複数回に分けてECMに付与して送信する。受信側では、ECM受信コマンドを複数回受けることで、例えば、Ksが128ビットの場合は、2つのECMからの分割されたKsを結合してデスクランブルするたのKsを取得する。また、256ビットの場合は、4つのECMから得られる分割されたKsを結合する。これにより、Ksの解読を困難とし安全性を向上させることができる。
以下に、上記のような特徴を有する本発明における送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法を好適に実施した形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、一例として128ビットのスクランブル鍵Ksを使用した例について説明する。
<実施例1:限定受信方式>
まず、実施例1として限定受信方式における送信装置及び受信装置について図を用いて説明する。
<限定受信方式:送信装置>
図2は、本発明における限定受信方式での送信装置の一構成例を示す図である。図2の送信装置は、スクランブル部11と、Ks分割部12と、ECM暗号化部13と、EMM暗号化部14と、多重化部15とを有するよう構成されている。
図2において、スクランブル部11は、128ビット長で生成されたKsを用いて番組信号のスクランブルを行い、スクランブルされた番組信号を多重化部15へ出力する。Ks分割部12は、スクランブル部11で用いられたKsを所定の長さ毎に分割する。例えば、128ビットからなるKsを半分ずつ(64ビットずつ)分割してECM暗号化部13へ出力する。ここで、非特許文献1(ARIB STD−B25 4.1版)で定められているスクランブル鍵の格納エリアに対応させてスクランブル鍵を64ビット毎に分割することにより、格納エリアを有効に活用することができる。
ECM暗号化部13は、ワーク鍵Kwにより番組の属性及び分割されたKs(Ks1/2,Ks2/2)を暗号化し、Ks1/2及びKs2/2が夫々付与されたECM(ECM1/2,ECM2/2)を生成して多重化部15へ出力する。ここで、ECMには分割されたスクランブル鍵の前半部分(Ks1/2)が付与されているか、後半部分(Ks2/2)が付与されているかを送信側で判別させるために分割されたKsの順序情報をECMセクションヘッダに記述する。
具体的には、Ksの順序情報を拡張形式のECMセクションヘッダのテーブル識別子拡張エリアに記述し、記述内容は分割されたスクランブル鍵の個数(総数)(M)と、送信するECMに付与されている分割されたスクランブル鍵の序数(N)である。例えば、ECMセクションヘッダの8ビットを用いて上位4ビットに分割されたスクランブル鍵の個数(M)を、及び下位4ビットに送信されたスクランブル鍵の序数(N)を割り当てる。なお、割り当てるビット数についてはこの限りではない。
EMM暗号化部14は、Kwと契約情報とをマスタ鍵Kmにより暗号化し、EMM生成して多重化部15へ出力する。
多重化部15は、スクランブルされた番組信号と、ECMと、EMMとを多重化して放送信号として送信する。ここで、多重化部15におけるデータの送信は、従来、同一のECMが通常100ms毎に繰り返し送信され、約2秒間隔で次のECMが送信される。つまり、送信されるECMは、20回は同一のECMであり、拡張形式のECMセクションヘッダのバージョン番号が同一となる。一方、本発明における送信方法としては、ECMの送信間隔(100ms)は変更しない状態で、バージョン番号を同一にし、ECMセクションヘッダのテーブル識別子拡張エリアに付与される分割されたKsの個数(M)及び序数(N)を逐次変更して送信を行う。例えば、M=2の場合、分割されたスクランブル鍵Ksの前半部分が付与されたECMには、テーブル識別子拡張エリアにM=2,N=1をセットし、バージョン番号が同一のECM(ECM1/2)を10回送信する。また、分割されたスクランブル鍵Ksの後半部分が付与されたECMには、テーブル識別子拡張エリアにM=2,N=2をセットし、バージョン番号が同一のECM(ECM2/2)を10回送信する。なお、ECM1/2,ECM2/2は交互に送信する。
<限定受信方式:受信装置>
次に、本発明における受信装置の装置構成例について図を用いて説明する。図3は、本発明における限定受信方式での受信装置の一構成例を示す図である。図3の受信装置は、DIRD21と、ICカード22とを有するよう構成されている。また、DIRD21は、分離部23と、デスクランブル部24と、インタフェース部25とを有するよう構成されている。また、ICカード22は、EMM復号部26と、ECM復号部27と、デスクランブル可否判定部28と、Ks結合部29と、切替部30とを有するよう構成されている。
図3に示す受信装置では、まず、分離部23は、カードID22から取得したカード情報や契約情報等に基づいて、受信した多重化された放送信号から視聴可能なEMMを分離する。分離した信号はインタフェース部25を介して接続装着されているICカード22に出力する。更に、ECMを分離してインタフェース部25を介してECM復号部27及びKs結合部29に出力する。また、放送信号からスクランブルされた番組信号を分離してデスクランブル部24に出力する。
ICカード22のEMM復号部26は、入力されたEMMをマスタ鍵Kmにより復号し、ワーク鍵Kwと契約情報を取得する。EMM復号部26は、KwをECM復号部27へ出力し、契約情報をデスクランブル可否判定部28へ出力する。
次に、ECM復号部27は、EMM復号部26から入力したKwと、分離部23から入力したECMl/2、ECM2/2を復号する。また、ECM復号部27は、復号したECMに付与されているスクランブル鍵Ks1/2,Ks2/2及び番組の属性情報等を取得する。ここで、復号したKsが分割して送信されたスクランブル鍵の前半部分であるか、後半部分であるかの判断は、ECM復号部27がECMセクションヘッダのバージョン番号を確認し、バージョン番号が同一の場合はテーブル識別子拡張エリアに付与されている順序情報(個数(M)及び序数(N))を確認することでスクランブル鍵Ksを判断する。また、ECM復号部27は、復号したKs1/2,Ks2/2をKs結合部29へ出力し、番組属性情報をデスクランブル可否判定部28へ出力する。
なお、ECM復号部26は、ECMセクションヘッダのバージョン番号を確認し、バージョン番号が同一の場合は、番組属性情報を最初に取得した1回のみデスクランブル可否判定部28に出力するようにすることもできる。
デスクランブル可否判定部28は、入力した番組属性情報及び契約情報に基づいて、受信した番組信号が視聴可能なものであるかを判定する。デスクランブル可否判定部28は、判定結果を切替部30へ出力する。なお、デスクランブル可否判定部28において、ECMのバージョン番号毎に番組属性情報は同一であるため、最初に取得した番組属性情報のみを用いて可否判定を行う。これにより、視聴可否判定を迅速で効率的に行うことができる。
Ks結合部29は、分離部23から入力したECMとECM復号部27から入力したKs1/2,Ks2/2に基づいて、スクランブル鍵Ksの結合を行う。また、Ks結合部29は、結合したKsを切替部30へ出力する。切替部30は、デスクランブル可否判定部28からの判定結果に基づいて、Ks結合部29から入力したKsをインタフェース部25を介してデスクランブル部24へ出力するかどうか判断を行う。図3では、切替の様子をスイッチにて示している。
デスクランブル部24は、切替部30からKsが入力された場合に、視聴可能であったものと判断し、入力したKsに基づいて番組信号をデスクランブルして復元された番組信号を出力する。なお、デスクランブル部24は、切替部30からKsが入力されなかった場合、デスクランブルを行わない。
ここで、本発明における限定受信方式でのKsの復元からデスクランブルまで手順について、フローチャートを用いて説明する。図4は、本発明における限定受信方式でのKsの復元からデスクランブルまでの手順を示す一例のフローチャートである。
まず、放送局から送信されるECMを受信する(S41)。次に、ECMセクションヘッダ内のバージョン番号が直前のECMセクションヘッダ内のバージョン番号と異なるかを判断する(S42)。バージョン番号が直前のものと異なる場合(S42において、Yes)、Ks結合部にそれまで蓄積されていたスクランブル鍵Ksをリセットする(S43)。
また、受信したバージョン番号と、直前のECMセクションヘッダ内のバージョン番号とが同一の場合(S42において、No)、又はS43の処理が終了後、
ECMセクションヘッダに格納されている分割されたスクランブル鍵の個数(M)あるいは序数(N)の値がNULLであるかを判断する(S44)。
M及びNの値がNullでなかった場合(S44において、No)、Ks結合部は、現在のECMに含まれるスクランブル鍵Ksを直前まで蓄積しているKsの後に結合し、新たなスクランブル鍵として蓄積する(S45)。
次に、スクランブル鍵の個数がスクランブル鍵の序数と同一であるかを判断する(S46)。MとNの値が同一でない場合(S46において、No)、S41に戻り次のECMを受信するまで待機し、ECMを受信した後はS42以降の処理を行う。つまり、スクランブル鍵の序数(N)が分割されたスクランブル鍵の個数(M)になるまで繰り返し処理を行う。
また、N及びMの値が同一である場合(S46において、Yes)、又はM又はNの値がNullの場合(S44において、Yes)、スクランブルされている番組信号がその受信装置やICカードの契約情報で視聴可能な番組であるかを判断する(S47)。視聴可能である場合(S47において、Yes)、蓄積されたスクランブル鍵Ksによりデスクランブルを行う(S48)。また、視聴可能でない場合(S47において、No)、デスクランブルを行わずに処理を終了する。
これにより、スクランブル鍵Ksのビット数を64ビットから増加することができ、複雑な計算も必要とせずに安全性を向上することができる。
ここで、上述した本発明における限定受信方法におけるECMの送信方法としては、同一のECMの送信回数を減らす方法と、同一のECMの送信回数を従来と同じにするため送信間隔を短縮させる方法とがある。
上述の内容について、シーケンスチャートを用いて具体的に説明する。図5は、本発明における限定受信方式での受信コマンド/レスポンスの様子を示す第1のシーケンスチャートである。図5の例では、放送局51と、DIRD52と、ICカード53からなる。
まず、DIRD52は、ICカードに対して初期設定条件コマンドを発行する(S51)。ICカード53は、初期条件に対するレスポンスをDIRD52に出力する(S52)。次に、放送局51は、送信されるスクランブルされた放送信号に対して視聴可能なICカードのカードID情報をDIRD52に出力する(S53)。DIRD52は、ICカード53に対してカードID情報取得コマンドを出力する(S54)。IDカード53は、予め蓄積されているグループIDの情報をDIRD52に出力する(S55)。
次に、放送局51は、EMMをDIRD52に送信する(S56)。DIRD52は、放送局から送信されたEMMを受信しEMM受信コマンドと共にICカード53に出力する(S57)。ICカード53は、DIRD52から受信したEMMを予め蓄積されているマスタ鍵Kmに基づいて復号し、Kwや契約情報等を取得し、その処理結果をDIRD2に出力する(S58)。
次に、放送局51は、ECMをDIRD52に出力する(S59)。DIRD52は、ICカード3にECM受信コマンドと共にECMを出力する(S60)。ICカード53は、ECMをEMMから取得したKwに基づいて復号し、Ksや番組の属性情報等を取得する。また、上述までの処理にて得られた分割されたスクランブル鍵の順序情報(個数(M)及び序数(N))に基づいて復号したKsの種類や復号結果等の情報をDIRD2に出力する(S61)。
なお、S59〜S61におけるECMには、128ビットからなるスクランブル鍵Ksの前半部分(64ビット)が含まれている。このとき、ECMセクションヘッダ内のテーブル識別子拡張エリアに記述されているスクランブル鍵の個数M=2となり、鍵のスクランブル鍵の序数N=1となる。
次に、放送局51は、分割されたスクランブル鍵の後半部分の64ビットを送信するため、ECMをDIRD52に出力する(S62)。DIRD52は、ICカード53にECM受信コマンドと共にECMを出力する(S63)。ICカード53は、入力されたECMを復号して後半部分のKsを取得する。次に、前半部分と後半部分のKsを結合し、上述までの処理にて得られた番組属性情報や契約情報等に基づいて視聴可否を判定し、視聴可否の判定結果に基づいて結合したKsをDIRD2に出力する(S64)。
なお、S62〜S64におけるECMには、128ビットからなるスクランブル鍵Ksの後半部分(64ビット)が含まれている。このとき、ECMセクションヘッダ内のテーブル識別子拡張エリアに記述されているスクランブル鍵の個数M=2となり、鍵のスクランブル鍵の序数N=2となる。この時点で、図4のフローチャートに示すように個数(M)と序数(N)が一致したため、これまでに結合されているスクランブル鍵を用いてスクランブルされた番組信号のデスクランブルを行う。
また、図5において、放送局51は、ECMの送信間隔を100msとしている。また、同一のバージョン番号nを持つECMにおいて、スクランブル鍵の前半部分と後半部分を2秒間の間交互に繰り返し送信する。すなわち、図5の例では、スクランブル鍵を分割すればするほど、繰り返し数が減少することになる。
また、2秒経過後はECMのバージョン番号nを1増加し(n+1)、新たなビット長のスクランブル鍵を付与して送信する。図5では、S59〜S64の処理と同様に128ビットのスクランブル鍵を用いて、Ks1/2及びKs2/2を送信しているが、本発明では、バージョン情報が変更される度にスクランブル鍵のビット長を変更して、変更したビット長基づいて分割されたスクランブル鍵を送信することができる。
また、図5とは別の例として、上述したように放送局51から出力するECMの送信間隔を短縮し、同一のECMを繰り返し送信する送信回数を維持する方法がある。図6は、本発明における限定受信方式での受信コマンド/レスポンスの様子を示す第2のシーケンスチャートである。なお、図6は、図5と同様にスクランブル鍵Ksが128ビットの場合を例に取っている。
図6において、S51〜S58の処理は、図5を用いて説明した内容と同様である。次に、放送局51は上述のS59〜S61と同様に分割されたスクランブル鍵Ksの前半部分を付与したECMをDIRD52に出力し、DIRD52がICカード53により復号されたスクランブル鍵の情報を取得する(S71)。
更に、放送局51は上述のS62〜S64と同様に分割されたスクランブル鍵Ksの後半部分を付与したECMをDIRD52に出力し、DIRD52がICカード53により結合されたスクランブル鍵を取得する(S72)。
これにより、スクランブルされた番組信号のデスクランブルを行うことができる。なお、図6に示すようにS71及びS72の送信間隔は50msとなっている。これにより、同一のバージョン番号が付与されたECMが送信される2秒間に、繰り返し送信される同一のECMを従来と同じ回数分送信することができる。
放送局51は、バージョン番号nのECMを2秒間繰り返し送信した後、バージョン番号nを1つ増加し(n+1)、新たなECMを送信する。
上述したように本発明によれば、より長いビット長のスクランブル鍵Ksを使用することで、視聴権利のない視聴者のスクランブル信号の解読を防止することができ、テジタル放送用受信装置における限定受信方式の安全性が向上することができる。また、スクランブル鍵のビット長も、コンテンツ単位や時間単位等、状況に応じて柔軟に変更することができる。
例えば、ニュース番組では128ビットのスクランブル鍵を使用し、ドラマ番組では256ビットのスクランブル鍵を使用する等の設定が可能である。また、CM等の場合は、より多くの視聴者に効率的に視聴してもらうために64ビットのスクランブル鍵を用いたり、又はスクランブルを行わない等の設定をすることができる。
また、本発明において生成されるスクランブル信号において、データフォーマット等の大きな変更がないため、送信装置、受信装置のソフトウェアレベルで対応が可能となる。
なお、上述の実施形態では、限定受信方式を用いて説明したが、例えば、サーバ型放送等のように、一旦受信側の蓄積装置に放送信号を蓄積しておき、視聴者が視聴したいときに蓄積装置から番組信号をデスクランブルして視聴する限定再生方式についても適用することができる。
<実施例2:限定再生方式>
次に、本発明を限定再生方式に適用した実施の形態について、図を用いて説明する。なお、限定再生方式では、番組をリアルタイムに受信する他に、蓄積手段により蓄積された信号のセキュリティを維持するため、上述の限定受信方式における、鍵の三重構造(スクランブル鍵(Ks)、ワーク鍵(Kw)、マスタ鍵(Km)による)に対応する暗号方式に加えて、番組(コンテンツ)単位で制御するコンテンツ鍵(Kc)による暗号化を行う。更に、蓄積された信号の再生を制御するため、受信側において固有鍵(Km’)による暗号化を行う。
<限定再生方式:送信装置>
図7は、本発明における限定再生方式での送信装置の一構成例を示す図である。なお、図7では、スクランブル鍵Ksを128ビットとしてスクランブルする実施形態について説明するが、本発明においては、この限りではなく、64ビット×m(1以上の整数)についてのスクランブル鍵を用いたスクランブル信号の生成することができる。
図7の送信装置は、スクランブル部71と、Ks分割部72と、ECM−Kw暗号化部73と、ECM−Kc暗号化部74と、Kc暗号化部75と、Kw暗号化部76と、Km’暗号化部77と、多重化部78とを有するよう構成されている。
スクランブル部71は、番組信号を128ビット長のKs(Ks1/2、Ks2/2)でスクランブルを行い、スクランブルされた番組信号を多重化部78へ出力する。
Ks分割部72は、スクランブル部71で用いられたKsを所定の長さ毎に分割する。例えば、128ビットからなるKsを半分ずつ(64ビットずつ)分割してECM−Kw暗号化部73及びECM−Kc暗号化部74へ出力する。ここで、非特許文献1(ARIB STD−B25 4.1版)で定められているスクランブル鍵の格納エリアに対応させて、スクランブル鍵を64ビット毎に分割することで、格納エリアを有効に活用することができる。
ECM−Kw暗号化部73は、ワーク鍵Kwにより番組の属性及び分割されたKs(Ks1/2,Ks2/2)を暗号化し、Ks1/2及びKs2/2が夫々付与されたECM−Kw(ECM−Kw1/2,ECM−Kw2/2)を生成して多重化部78へ出力する。また、ECM−Kc暗号化部74は、コンテンツ単位で変更することができるコンテンツ鍵Kcにより、Kwにより番組の属性及び分割されたKs(Ks1/2,Ks2/2)を暗号化し、Ks1/2及びKs2/2が夫々付与されたECM−Kc(ECM−Kc1/2,ECM−Kc2/2)を生成して多重化部78へ出力する。
更に、Kc暗号化部75は、KwによりKcを暗号化してKc伝送用のECMとして多重化部78へ出力する。なお、Kc伝送用ECMは、Kwで暗号化されたコンテンツ鍵を伝送するための共通情報が含まれている。
次に、Kw暗号化部76は、ICカードに対して固有の鍵であるマスタ鍵KmによりKw及び契約情報を暗号化し、Kwを視聴者毎に伝送するための個別情報であるEMM(Kw情報)を生成して多重化部78へ出力する。
更に、Km’暗号化部77は、マスタ鍵Kmによりコンテンツを蓄積するための再暗号化に用いられる鍵である固有鍵Km’を暗号化し、Km’を視聴者毎に伝送するための個別情報であるEMM(Km’情報)を生成して多重化部78へ出力する。
なお、固有鍵Km’は、ICカード毎に設定可能な鍵であり、放送局(事業者)側の制御により複数のICカード間で共有させることができる。このため、蓄積されたコンテンツは、同一のKm’が設定されたICカードを有する全ての受信装置で再生可能とすることができる。
多重化部78は、入力したスクランブルされた番組信号と、ECM−Kwと、ECM−Kcと、Kc伝送用ECMと、Kw情報が含まれたEMMと、Km’情報が含まれたEMMとを多重化して放送信号として送信する。
ここで、ECM−Kw及びECM−Kcについて分割されたスクランブル鍵のうち、どのスクランブル鍵が付与されているかの判断は、実施例1の限定受信方式と同様にECMセクションヘッダに記述されている内容に基づいて行う。つまり、記述内容としてスクランブル鍵の順序情報である個数(M)及びそのECMに付与されている分割されたスクランブル鍵の序数(N)がECMセクションヘッダに記述されるため、その情報に基づいてスクランブル鍵の判断を行う。
また、本発明における限定再生方式で用いられるKsの復元からデスクランブルまでの手順については、上述の図4においてECMをECM−Kw又はECM−Kcと読み替えた手順が適用可能である。
更に、限定再生方式における受信コマンド/レスポンスにおいて、放送局からDIRDに送信されるECM−Kw又はECM−Kcの送信方法については、上述の図5及び図6に示すように送信間隔や送信回数を調整して送信する方法が適用可能である。例えば、128ビットのスクランブル鍵の場合、Ks1/2又はKs2/2を含むECM−Kw(ECM−Kc)を100ms間隔で交互に送信する。このため、同一のバージョン番号nにおいて2秒(2s)間に送信されるECM−Kw(ECM−Kc)の送信回数は10回となる。
<限定再生方式:受信装置>
次に、限定再生方式における受信装置の装置構成について図を用いて説明する。図8は、本発明における限定再生方式での受信装置の一構成例を示す図である。図8の受信装置は、DIRD81と、蓄積部82と、ICカード83とを有するよう構成されている。また、DIRD81は、分離部84と、デスクランブル部85と、インタフェース部86とを有するよう構成されている。また、ICカード83は、Km’復号部87と、Kw復号部88と、Kc復号部89と、ECM−Kw復号部90と、再暗号化部91と、暗号復号部92と、ECM−Kc復号部93と、第1Ks結合部94と、第2Ks結合部95と、デスクランブル可否判定部96と、切替部97とを有するように構成されている。
受信装置は多重化された放送信号を受信すると、分離部84は、スクランブルされた番組信号とECM−Kcと、ECM−Kwと、Kc伝送用ECMと、Kw情報を有するEMMと、Km’情報を有するEMMとに分離する。
次に、分離部84にて分離された情報の夫々について説明する。スクランブルされた番組信号は、一旦蓄積部82に出力され、蓄積部82にて蓄積される。また、分離部84は、スクランブルされた番組信号を蓄積部82で蓄積せずに直接デスクランブル部85に出力することもできる。
ECM−Kcは、インタフェース部86を介してECM−Kc復号部93及び第2Ks結合部95に出力される。また、受信した番組信号に含まれるコンテンツを蓄積する場合は、蓄積部82に蓄積される。ECM−Kwは、インタフェース部86を介してECM−Kw復号部90及び第1Ks結合部94に出力される。また、Kc伝送用ECMは、インタフェース部86を介してKc復号部89に出力される。Kw情報を有するEMMは、インタフェース部86を介して復号部88に出力され、Km’情報を含むEMMは、インタフェース部86を介してKm’復号部87へ出力される。
蓄積部82は、スクランブルされた放送信号、ECM−Kc(ECM−Kcl/2,ECM−Kc2/2)、及び再暗号化部91により暗号化された鍵情報等を蓄積する。また、視聴者からの視聴要求に対して蓄積されたコンテンツや鍵情報等を出力する。
デスクランブル部85は、ICカード83から入力したKsに基づいて番組信号をデスクランブルし、復元された番組信号を出力する。
次に、ICカード83において、Kw復号部88は、分離部84から入力したKw情報を有するEMMを予め蓄積されているKmを用いて復号し、Kwと契約情報とを取得する。Kw復号部88は、KwをKc復号部89及びECM−Kw復号部90に出力する。更に、Kw復号部88は、復号した契約情報をデスクラインブル可否判定部96に出力する。
Km’復号部87は、入力したKm’情報を有するEMMをKmにより復号し、Km’を取得する。Km’復号部87は、復号したKm’を再暗号化部91及び暗号復号部92に出力する。
Kc復号部89は、Kc伝送用ECMを入力し、Kw復号部88から入力したKwによりKcを復号してKcを取得する。Kc復号部89は、取得したKcを再暗号化部91に出力する。
ECM−Kw復号部90は、Kw復号部88から入力したKwにより、分離部84から入力したECM−Kwl/2、ECM−Kw2/2を復号する。また、ECM−Kw復号部90は、復号したECMに付与されているスクランブル鍵Ks1/2,Ks2/2及び番組の属性情報等を取得する。ここで、復号したKsが分割して送信されたスクランブル鍵の前半部分であるか、後半部分であるかの判断は、ECM−Kw復号部90がECM−Kwセクションヘッダのバージョン番号を確認し、バージョン番号が同一の場合はテーブル識別子拡張エリアに蓄積されているスクランブル鍵の順序情報(個数(M)及び序数(N))を確認することでスクランブル鍵Ksを判断する。また、ECM−Kw復号部90は、取得したKs1/2,Ks2/2を第1Ks結合部94へ出力し、番組属性情報をデスクランブル可否判定部96へ出力する。なお、ECM−Kw復号部90は、ECM−Kwセクションヘッダのバージョン番号を確認し、バージョン番号が同一の場合は、番組属性情報を最初に取得した1回のみデスクランブル可否判定部96に出力するようにすることもできる。
再暗号化部91は、入力したKcをKm’復号部87から入力されるKm’によって暗号化して蓄積部82に蓄積する。
暗号復号部92は、再暗号化部91にて暗号化され蓄積部82に蓄積されたKcをKm’により復号し、ECM−Kc復号部93に出力する。ECM−Kc復号部93は、暗号復号部92から入力したKcにより、インタフェース部86を介して入力したECM−Kc(ECM−Kcl/2,ECM−Kc2/2)を復号し、取得したスクランブル鍵Ks(Ks1/2,Ks2/2)を第2Ks結合部95へ出力すると共に、番組の属性をデスクランブル可否判定部96に出力する。
第1Ks結合部94は、入力したKs1/2,Ks2/2と、上述した分割されたスクランブル鍵の順序情報(個数(M)及び序数(N))とに基づいてKsを結合する。結合されたKsは切替部97へ出力する。同様に第2Ks結合部95は、入力したKs1/2,Ks2/2とスクランブル鍵の順序情報(個数(M)及び序数(N))に基づいてKsを結合する。結合されたKsは切替部97へ出力する。
デスクランブル可否判定部96は、入力された番組属性情報及び契約情報に基づいて、受信した番組信号が視聴可能なものであるかを判断する。デスクランブル可否判定部96は、判断結果を切替部97へ出力する。なお、デスクランブル可否判定部96において、ECMのバージョン番号毎に番組属性情報は同一であるため、最初に取得した番組属性情報のみを用いて可否判定を行う。これにより、視聴可否判定を迅速で効率的に行うことができる。
切替部97は、デスクランブル可否判定部96からの判定結果に基づいて、第1Ks結合部94から入力したKs又は第2Ks結合部95から入力したKsをインタフェース部86を介してデスクランブル部85へ出力する。
なお、図8では、切替部97における切替の様子をスイッチにて示している。また、第1Ks結合部94から入力したKsあるいは第2Ks結合部95から入力したKsのうち、どちらのKsにするかは、番組のサービス形態やICカード83で予め設定されている番組属性情報、契約情報等により選択される。更に、蓄積部82からの再生については第2Ks結合部95からのKsを使用し、蓄積していない放送信号の再生については第1Ks結合部94からのKsを使用する。
ICカード83側で上述したような処理を行うことにより、DIRD82は、デスクランブル部85で切替部97から入力されたKsに基づいて番組信号をデスクランブルし番組信号を復元する。なお、デスクランブル部85は、切替部97からKsが入力されなかった場合、デスクランブルを行わない。
なお、上述したように限定再生方式では、ECMにはECM−KwとECM−Kcとがあるため、放送される番組のサービス形態等により、対応するセクションヘッダに分割されたスクランブル鍵の順序情報(個数(M)及び序数(N))を付与する。
上述したように、より長いビット長のスクランブル鍵Ksを使用することで、視聴権利のない視聴者のスクランブル信号の解読を防止することができ、テジタル放送用受信装置における限定再生方式の安全性が向上することができる。また、スクランブル鍵のビット長も、コンテンツ単位や時間単位等、状況に応じて柔軟に変更することができる。
上述したように本発明によれば、限定受信方式及び限定再生方式における安全性を向上させることができる。具体的には、限定受信方式及び限定再生方式において、より長いビット長のスクランブル鍵Ksを使用することで、スクランブル信号の解読が困難となるため、安全性が向上することができる。そのビット長も、本発明ではコンテンツ単位や時間単位等、状況に応じて柔軟に変更することができる。
また、本発明を適用する場合に、データフォーマットや付加するデータの内容の変更部分が少ないため、送信装置や受信装置において容易に対応することが可能となる。
更に、海賊行為により暗号が解読された場合にビット長をその都度長く設定する等の対応をとることができるため、安全性を向上することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
従来の限定受信方式での受信コマンド/レスポンスの様子を示す一例のシーケンスチャートである。 本発明における限定受信方式での送信装置の一構成例を示す図である。 本発明における限定受信方式での受信装置の一構成例を示す図である。 本発明における限定受信方式でのKsの復元からデスクランブルまでの手順を示す一例のフローチャートである。 本発明における限定受信方式での受信コマンド/レスポンスの様子を示す第1のシーケンスチャートである。 本発明における限定受信方式での受信コマンド/レスポンスの様子を示す第2のシーケンスチャートである。 本発明における限定再生方式での送信装置の一構成例を示す図である。 本発明における限定再生方式での受信装置の一構成例を示す図である。
符号の説明
1,51 放送局
2,21,52,81 DIRD
3,22,53,83 ICカード
11,71 スクランブル部
12,72 Ks分割部
13 ECM暗号化部
14 EMM暗号化部
15,78 多重化部
23,84 分離部
24,85 デスクランブル部
25,86 インタフェース部
26 EMM復号部
27 ECM復号部
28,96 デスクランブル可否判定部
29 Ks結合部
30,97 切替部
73 ECM−Kw暗号化部
74 ECM−Kc暗号化部
75 Kc暗号化部
76 Kw暗号化部
77 Km’暗号化部
82 蓄積部
87 Km’復号部
88 Kw復号部
89 Kc復号部
90 ECM−Kw復号部
91 再暗号化部
92 暗号復号部
93 ECM−Kc復号部
94 第1Ks結合部
95 第2Ks結合部

Claims (9)

  1. 番組信号を予め設定される視聴者に視聴させるために、スクランブル鍵を用いて前記番組信号をスクランブルし、スクランブルされた番組信号と前記スクランブル鍵とを多重化して送信するための送信装置において、
    前記番組信号のスクランブルに用いたスクランブル鍵を予め設定されるビット数に基づいて分割する分割部と、
    前記分割部にて分割されたスクランブル鍵を異なるECMに付加して暗号化するECM暗号化部と、
    前記スクランブルされた番組信号と、前記ECM暗号化部にて暗号化されたECMとを多重化して送信する多重化部とを有し、
    前記ECM暗号化部は、
    前記分割部にて分割されたスクランブル鍵の順序情報を、前記ECMのセクションヘッダに付加することを特徴とする送信装置。
  2. 前記順序情報は、
    前記分割部にて分割されたスクランブル鍵の総数と、ECMに付与される分割されたスクランブル鍵の序数からなることを特徴とする請求項に記載の送信装置。
  3. 前記分割部は、
    前記スクランブル鍵を64ビット毎に分割することを特徴とする請求項1又は2に記載の送信装置。
  4. 前記多重化部は、
    予め設定された時間内に、前記暗号化されたECMを所定の時間間隔又は所定の回数送信されるよう多重化を行うことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の送信装置。
  5. スクランブル鍵を用いてスクランブルされた番組信号と、該スクランブル鍵を有する共通情報とが多重化された放送信号を受信し、受信した放送信号から視聴可能な番組信号をデスクランブルするための受信装置において、
    前記多重化された放送信号を、スクランブルされた番組信号と、共通情報とに分離する分離部と、
    前記分離部にて分離した共通情報に含まれるスクランブル鍵の順序情報に基づいて、前記スクランブル鍵を結合するスクランブル鍵結合部とを有し、
    前記順序情報は、
    前記多重化された放送信号に含まれるECMのセクションヘッダから取得することを特徴とする受信装置。
  6. 前記順序情報は、
    前記スクランブル結合部にて結合するスクランブル鍵の総数及び序数からなることを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  7. 前記多重化された放送信号に含まれる番組属性情報及び契約情報からデスクランブルの可否判定を行うデスクランブル可否判定部を有し、
    前記デスクランブル可否判定部は、前記ECMに含まれるバージョン番号に基づいて最初に取得される番組属性情報と契約情報とにより視聴可否判定を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の受信装置。
  8. 番組信号を予め設定される視聴者に視聴させるために、スクランブル鍵を用いて前記番組信号をスクランブルし、スクランブルされた番組信号と前記スクランブル鍵とを多重化して送信するための送信方法において、
    前記番組信号のスクランブルに用いたスクランブル鍵を予め設定されるビット数に基づいて分割する分割段階と、
    前記分割段階にて分割されたスクランブル鍵を異なるECMに付加して暗号化するECM暗号化段階と、
    前記スクランブルされた番組信号と、前記ECM暗号化段階にて暗号化されたECMとを多重化して送信する多重化段階とを有し、
    前記ECM暗号化段階は、
    前記分割段階にて分割されたスクランブル鍵の順序情報を、前記ECMのセクションヘッダに付加することを特徴とする送信方法。
  9. スクランブル鍵を用いてスクランブルされた番組信号と、該スクランブル鍵を有する共通情報とが多重化された放送信号を受信し、受信した放送信号から視聴可能な番組信号をデスクランブルするための受信方法において、
    前記多重化された放送信号を、スクランブルされた番組信号と、共通情報とに分離する分離段階と、
    前記分離段階にて分離した共通情報に含まれるスクランブル鍵の順序情報に基づいて、前記スクランブル鍵を結合するスクランブル鍵結合段階とを有し、
    前記順序情報は、
    前記多重化された放送信号に含まれるECMのセクションヘッダから取得することを特徴とする受信方法。
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