JP4242570B2 - 光学機能板の収納容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置等に利用される位相差板や偏光板等の光学機能板の収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
偏光板等の光学機能板を運搬するための収納容器には、通常、直方体の硬質プラスチック容器に蓋をしたものが用いられている。しかし、直方体の収納容器の場合、内容物を取り出した後の空容器を返却する際や当該容器を廃棄する際に、空容器をそのまま輸送しなければならないために、嵩張り、運搬が非効率的であった。特に空容器が大量にある場合は、それだけで何台もの運搬車輌を要したり、何回にも分けて運搬しなければならないため、運搬効率が悪いという問題があった。また、空容器を保管する際にも、嵩張るため、大きなスペースを必要とするという問題があった。
【0003】
一方、前記光学機能板は、通常、片面に粘着剤が塗布され、その表面に離型シートが貼り付けられている。この光学機能板を容器内に立てて収納した際に、粘着剤が露出した光学機能板の下端面が底板の内面に当たっているため、光学機能板がこの下端面にある粘着剤によって底板の内面に貼り付いてしまい、粘着剤が部分的に脱落することがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主たる目的は、光学機能板を取り出した後、返却または廃棄する際に嵩張らず、効率よく運搬でき、かつ保管等にも大きなスペースを要しない光学機能板の収納容器を提供することである。
本発明の他の目的は、粘着剤付き光学機能板を収納した際に、光学機能板の端面が底板の内面等に貼り付くことを防止できる光学機能板の収納容器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の収納容器は、光学機能板を収納するための容器であって、上面が開口し周壁が底板周縁から外向きに傾斜して立設されかつ周壁上端から外向きに傾斜して折り返された折り返し片を有する箱体と、この箱体の上面開口を塞いだ状態で前記折り返し片の外面に少なくとも下端部が対面するスカート部が天板周縁から外向きに傾斜して一体に形成された蓋とを備え、前記折り返し片は、その下端部が前記底板と同じ高さに位置し、前記スカート部は、段部を介して連続した上スカート部と下スカート部とからなり、前記折り返し片の外面に少なくとも前記下スカート部の下端部が対面することを特徴とする。
【0006】
本発明の収納容器は、上記箱体の周壁および折り返し片が外向きに傾斜しているため、複数の箱体同士を積み重ねることができる。その結果、従来の直方体の容器と比較して嵩張らないため、内容物を取り出した後の容器を返却または廃棄する際に効率よく運搬でき、かつ保管にも大きなスペースを要しない。上記蓋のスカート部も同様に外向きに傾斜しているため、複数の蓋同士を積み重ねることができ、箱体と同様の効果が得られる。また、前記折り返し片の外面に少なくとも前記スカート部の下端部が対面する範囲内で、箱体の底板から蓋の天板までの高さを調節することができるため、光学機能板サイズの変動にも容易に対応できる。
【0008】
前記段部が設けられていることによって、箱体に蓋を被せた際に、箱体の周壁上端と蓋の段部とが接触する位置で双方を安定して固定できるだけでなく、箱体の底板から蓋の天板までの高さが、周壁上端と段部とが接触した状態での高さよりも低くなることがないため、一定の容積を確保でき、内容物を衝撃等から保護することができる。
【0009】
本発明では、少なくとも前記底板の内面に離型剤を付着させることができる。本発明の収納容器に粘着剤を塗布し離型シートを貼り付けた光学機能板を収納した際に、光学機能板の特に粘着剤が露出した端面が収納容器の底板の内面等に接する際でも、前記内面に離型剤を付着させているため、光学機能板が貼り付いてしまうのを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜10に基づいて説明する。
図1は、本発明の収納容器を示す断面図である。図1に示すように、この収納容器は箱体1と蓋7とからなり、蓋7が箱体1の上面開口部6を塞ぐ。
【0011】
図2は箱体1の平面図である。箱体1は、図1および図2に示すように、上面が開口し、底板2の周縁から外向きに傾斜して立設する周壁3と、周壁3の周縁上端から外向きで底板2と平行に形成される水平部4と、水平部4の周縁から外向きに傾斜して折り返された折り返し片5とからなる。
【0012】
図3は箱体1の周壁3および折り返し片5周辺の拡大断面図である。周壁3の外向きの傾斜角度θ1および折り返し片5の外向きの傾斜角度θ2は、少なくとも1度以上であれば本発明の効果が得られる。しかし、傾斜角度θ1およびθ2が大きくなれば、外向きに張り出す容積も増加する。したがって、傾斜角度θ1およびθ2は1〜20°の範囲内であることが好ましい。また、底板2から水平部4までの高さおよび底板2の面積は、光学機能板の大きさや収納個数に応じて設定すればよく、特に限定されない。
【0013】
図4は蓋7の平面図である。蓋7は、箱体1の上面開口部6を塞ぐためのもので、図1および図4に示すように、天板8周縁から外向きに傾斜して一体に形成される上スカート部9と、上スカート部9の周縁から外向きで天板8と平行に形成される段部10と、段部10の周縁から外向きに傾斜して一体に形成される下スカート部11とからなる。
【0014】
図5は蓋7の上スカート部9および下スカート部11周辺の拡大断面図である。上スカート部9の外向きの傾斜角度θ3および下スカート部11の外向きの傾斜角度θ4は、θ1およびθ2と同様に、少なくとも1度以上であればよく、好ましくは1〜20°の範囲内であるのがよい。また、天板8から下スカート部11までの高さおよび天板8の面積は、光学機能板の大きさや収納個数に応じて設定すればよく、特に限定されない。
【0015】
図6は、箱体1に光学機能板13を一定方向で複数列に並べて収納した状態を示す斜視図である。図7は、箱体1および蓋7で構成される収納容器に光学機能板13を図6と同様に収納した状態を示す断面図である。箱体1は仕切り板12で4つの部屋に区切られている。仕切り板12は、光学機能板13のサイズに応じて適宜使用すればよい。蓋7に段部10が設けられていることによって、箱体1の水平部4と蓋7の段部10とが重なる位置で双方を安定して固定できる。また、底板2から天板8までの高さが、水平部4と段部10が重なった状態よりも低くなることはないため、一定の空間が確保され、内容物を衝撃等から保護することができる。
【0016】
また、折り返し片5の外面に少なくとも下スカート部11の下端部が対面する範囲内、すなわち図7に示す下スカート部11の下端から段部10までの高さhの範囲内で、蓋7の位置を調節することができるため、光学機能板13のサイズ変動にも対応できる。
【0017】
図8は、箱体1を複数個積み重ねた状態を示す断面図である。図9は、蓋7を複数個積み重ねた状態を示す断面図である。周壁3と折り返し片5が外向きに傾斜し、上スカート部9と下スカート部11が同様に外向きに傾斜しているため、収納容器から内容物を取り出した後の容器を返却または廃棄する際に、図8,9に示すように、複数の箱体1同士および蓋6同士を積み重ねることにより、嵩張らず、効率よく運搬できる。
【0018】
箱体1および蓋7の材質としては、合成樹脂、金属、木材、ダンボール紙、厚紙等が使用でき、特に成形性、耐久性、軽量等の性質を兼ね備えた合成樹脂を使用するのが好ましい。合成樹脂としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂(ポリメタクリル酸メチル等)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等が使用できる。また、コスト面を考慮して、内容物に応じた耐久性等を維持できる範囲内で肉厚を薄くすることが好ましい。合成樹脂製の収納容器は、真空成形や射出成形等により成形することができる。
【0019】
本実施形態における光学機能板13は、片面に粘着剤を塗布し、その表面に離型シートを貼り付けたものである。したがって、光学機能板13を収納した際、粘着剤が露出した端面と接する部位に離型剤を塗布するのが好ましい。具体的には、少なくとも底板2の内面、必要に応じて天板8,周壁3、上スカート部9および下スカート部11の各内面に離型剤を塗布する。
【0020】
離型剤としては、シリコーンオイル等が使用でき、前記内面へ離型剤を付着させる手段としては、離型剤を前記内面に塗布する方法が好適であるが、容器が合成樹脂製の場合は、離型剤を予め樹脂に練り込んで使用してもよい。
【0021】
光学機能板としては、例えば液晶表示装置に利用される位相差フィルムや偏光板等の部材が挙げられる。
【0022】
本発明の他の実施形態を図10に示す。図10に示すように、箱体1は、周壁3の周縁上端から水平部4を設けずに、直に折り返し片5を設けてもよい。
【0023】
なお、箱体1の底板および蓋7の天板8の形状は、正方形、長方形、円、楕円等、特に限定されず、内容物の形状等に応じて設定すれよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明の収納容器は、上記箱体の周壁および折り返し片が外向きに傾斜しているため、複数の箱体同士を積み重ねることができる。その結果、内容物を取り出した後の箱体を返却または廃棄する際に効率よく運搬でき、かつ保管にも大きなスペースを要しないという効果がある。また、上記蓋も同様にスカート部が外向きに傾斜しているため、複数の蓋同士を積み重ねることができる。このため箱体と同様に効率よく運搬でき、かつ省スペース化をはかることができるという効果がある。
【0025】
本発明によれば、前記折り返し片の外面に少なくとも前記スカート部の下端部が対面する範囲内で、箱体の底板から蓋の天板までの高さを調節することができるため、光学機能板のサイズ変動にも容易に対応できるという効果がある。
【0026】
さらに、本発明の収納容器は、蓋に段部が設けられていることによって、箱体に蓋を被せた際に、箱体の周壁上端と蓋の段部とが接触する位置で双方を安定して固定できるだけでなく、箱体の底板から蓋の天板までの高さが、周壁上端と段部とが接触した状態での高さよりも低くなることがないため、一定の容積を確保でき、内容物を衝撃等から保護することができるという効果がある。
【0027】
本発明の収納容器に粘着剤付き光学機能板を収納した際に、粘着剤が露出した光学機能板の端面が収納容器の底板の内面に接する際でも、少なくとも前記内面に離型剤を付着させているため、光学機能板が貼り付いてしまうことを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における収納容器の一実施形態を示す断面図である。
【図2】箱体の平面図である。
【図3】箱体の周壁および折り返し片周辺の拡大断面図である。
【図4】蓋の平面図である。
【図5】蓋の上スカート部および下スカート部周辺の拡大断面図である。
【図6】箱体に光学機能板を一定方向で複数列に並べて収納した状態を示す斜視図である。
【図7】収納容器に光学機能板を収納した状態を示す断面図である。
【図8】箱体を積み重ねた状態を示す断面図である。
【図9】蓋を積み重ねた状態を示す断面図である。
【図10】本発明における収納容器の他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 箱体
2 底板
3 周壁
4 水平部
5 折り返し片
6 上面開口部
7 蓋
8 天板
9 上スカート部
10 段部
11 下スカート部
12 仕切り板
13 光学機能板
14 スカート部
θ1 周壁の外向きに傾斜した角度
θ2 折り返し片の外向きに傾斜した角度
θ3 上スカート部の外向きに傾斜した角度
θ4 下スカート部の外向きに傾斜した角度
Claims (2)
- 光学機能板を収納するための容器であって、
上面が開口し、周壁が底板周縁から外向きに傾斜して立設され、かつ周壁上端から外向きに傾斜して折り返された折り返し片を有する箱体と、
この箱体の上面開口を塞いだ状態で前記折り返し片の外面に少なくとも下端部が対面するスカート部が天板周縁から外向きに傾斜して一体に形成された蓋とを備え、
前記折り返し片は、その下端部が前記底板と同じ高さに位置し、
前記スカート部は、段部を介して連続した上スカート部と下スカート部とからなり、前記折り返し片の外面に少なくとも前記下スカート部の下端部が対面する光学機能板の収納容器。 - 少なくとも前記底板の内面に離型剤を付着させた請求項1記載の収納容器。
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