JP4241538B2 - 液体クロマトグラフ用送液装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体クロマトグラフのカラムに移動相を送給するための送液装置に関する。
一般に液体クロマトグラフでは、カラムに移動相(溶媒)を一定流量で以て流すためにプランジャ往復動型の送液ポンプが利用されている(特許文献1など参照)。送液ポンプが作動すると、移動相(溶媒)が貯留された容器から移動相が吸引されるが、移動相中に塵埃などが混入していると、プランジャの動作不良等、様々な不具合の要因となる。そこで、通常、移動相を吸引するチューブの吸入端にサクションフィルタ(吸引フィルタ)と呼ばれるフィルタを装着し、このフィルタで移動相に混入している塵埃等の浮遊物を除去するようにしている。
液体クロマトグラフ用送液装置に用いられるサクションフィルタは従来一般的に金属(ステンレスなど)を利用したものが主流であったが、金属に吸着し易い性質を有する物質(塩基性化合物)が溶媒に含まれている場合に特に目詰まりを起こし易い。そこで、従来より、セラミック製のサクションフィルタが利用されている。
図4は従来使用されているセラミック製のサクションフィルタ100の外観斜視図である。セラミック製のフィルタ本体部101は有底円筒形状であり、その上面開口を閉塞するように、筒状のチューブ接続口103を形成した蓋部102を取り付けた構成となっている。チューブ接続口103には送液ポンプに至るチューブ104が装着され、サクションフィルタ100自体は、通常、移動相や洗浄液などを貯留したガラス製の容器(瓶)の中に挿入して使用される。
しかしながら、セラミックは比較的脆いため、サクションフィルタを容器に出し入れする際に容器の内底部などに接触すると欠けや割れが発生することがある。また、擦れた場合には粉状に削れることがある。さらには、サクションフィルタが目詰まりした場合には、例えば非特許文献1に記載のように超音波洗浄器中で洗浄する必要があるが、こうした場合には、サクションフィルタが容器に接触する可能性が高く、割れ、欠け、削れといった問題が一層起こり易くなる。フィルタが粉状に削れた場合、削れ滓がフィルタの開口に入って目詰まりの原因となる。また、割れや大きな欠けが生じた場合には、フィルタ自体を新品に交換する必要がある。
特開平9−292381号公報 「LC分析の留意点 移動相の脱気 3.流路内での気泡発生によるトラブル」、[online]、島津製作所株式会社、[平成16年7月26日検索]、インターネット<URL : http://www.an.shimadzu.co.jp/support/iib/ictalk/s5/032.htm>
本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、サクションフィルタの割れ、欠け、削れを防止し、サクションフィルタの交換の頻度を下げて分析コストを引き下げることができる液体クロマトグラフ用送液装置を提供することにある。また、他の目的とするところは、サクションフィルタの削れを防止し、目詰まりを低減して洗浄の手間を少なくすることができる液体クロマトグラフ用送液装置を提供することにある。
上記課題を解決するために成された本発明は、液体クロマトグラフのカラムに移動相を送給するために、移動相又は洗浄液が貯留された容器内に挿入されるサクションフィルタと、該サクションフィルタを通して移動相又は洗浄液を吸引する送液ポンプと、を含む送液装置において、前記サクションフィルタは、
有底円筒形状のセラミック製のフィルタ本体部と、
該フィルタ本体部の外径よりも大きな外径を有する環状体であって、その底面が前記フィルタ本体部の底面よりも下方に突出するように該フィルタ本体部に装着された樹脂製の第1保護部材と、
前記フィルタ本体部の外径よりも大きな外径を有し、該フィルタ本体部の上面蓋を兼ねるとともに送液用チューブの取付部を備え、前記フィルタ本体部の上部に装着された樹脂製の第2保護部材と、
を含むことを特徴としている。
第1及び第2保護部材を形成する樹脂としては、耐薬品性に優れることや洗浄によって汚れが落ち易いことが望ましく、例えばテフロン(登録商標)を代表とするフッ素系樹脂が有用である。
本発明に係る液体クロマトグラフ用送液装置では、サクションフィルタのフィルタ本体部の底面よりも第1保護部材が下方に突出しており、またフィルタ本体部の側周面よりも第1及び第2保護部材が全周に亘って側方に突出している。したがって、サクションフィルタを例えば移動相が貯留された容器内に入れたときに、容器の内底面や内側面に接触するのは第1及び第2保護部材であって、フィルタ本体部は直接容器に接触することがない。また、サクションフィルタが容器内に収容されるときのみならず、例えば超音波洗浄容器内で洗浄される際にも同様に、フィルタ本体部は直接容器に接触しない。
そのため、本発明に係る液体クロマトグラフ用送液装置によれば、移動相や洗浄液等を濾過するフィルタ本体部は比較的脆いセラミックであっても、通常の使用状態においては欠けや割れ、さらには擦れによる削れが発生することを防止することができる。それによって、同一のサクションフィルタを長期間に亘って使用することができ、分析コストの低減を図ることができる。また、削れたセラミックの粉体による目詰まりも防止できるので、フィルタの目詰まりが減少し、洗浄等の面倒な作業の頻度を少なくして効率的な分析が可能となる。
以下、本発明に係る液体クロマトグラフ用送液装置の一実施例について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。図1は本実施例の送液装置を適用する液体クロマトグラフの全体構成図、図2は本実施例の送液装置におけるサクションフィルタの外観斜視図、図3はこのサクションフィルタの縦断面図である。
図1において、送液部1は、移動相を貯留した容器2、容器2内の移動相中に浸漬されたサクションフィルタ3、サクションフィルタ3を通して移動相を吸引する送液ポンプ4を含み、送液ポンプ4の動作により吸引した移動相を略一定流量で以てオートインジェクタ5を介してカラム6へと送給する。オートインジェクタ5は所定のタイミングで試料液を移動相中に注入する。注入された試料液は移動相によってカラム6へと導入され、カラム6を通過する間に試料液中の各成分は時間的に分離されてカラム6出口から溶出する。検出器7は可視紫外分光光度計、フォトダイオードアレイ型分光光度計などであり、カラム6から溶出する各種試料成分を時間の経過に伴って順次検出する。
検出器7による検出信号はA/D変換器8でデジタル信号に変換された後に、パーソナルコンピュータにより具現化されるデータ処理部9に入力される。データ処理部9は順次入力される検出信号に基づいて、横軸を時間、縦軸を相対強度とするクロマトグラムを作成するとともに、クロマトグラムに出現している各ピークを同定し、成分の定性や定量処理を実行する。なお、パーソナルコンピュータは各部の動作を制御する機能も有する。
容器2内の移動相に混入している塵埃などを除去するためのサクションフィルタ3は、図2及び図3に示すように、主として3つの部材から構成される。即ち、有底円筒形状を有するセラミック製のフィルタ本体部31の下端には、円環状の底部保護部材(本発明における第1保護部材に相当)33が取り付けられ、他方、そのフィルタ本体部31の上端には、フィルタ本体部31の上面開口を閉塞する蓋としての機能も兼ねる上部保護部材(本発明における第2保護部材に相当)32が取り付けられている。上部保護部材32及び底部保護部材33はいずれもフッ素系樹脂から形成されている。
詳しく述べると、フィルタ本体部31の外周下端には環状に窪み311が形成されており、そこに底部保護部材33が装着されている。底部保護部材33の外径φD2はフィルタ本体部31の外径φD3よりも2×L2だけ大きい。したがって、底部保護部材33の周面はフィルタ本体部31の周面よりも、全周に亘ってL2だけ突出している。また、底部保護部材33の底面はフィルタ本体部31の底面よりも、環状にL1だけ突出している。
一方、上部保護部材32は、フィルタ本体部31の外径φD3よりも2×L3だけ大きい外径φD1を有する上部円盤部321の下に、フィルタ本体部31の内径よりも僅かに大きな外径を有する下部円盤部322が突出して形成されており、中央にはチューブ10を挿入するための穴323が上下に貫通して形成されている。下部円盤部322はフィルタ本体部31の内側に嵌合し、その状態で、上部円盤部321の周面はフィルタ本体部31の周面よりも、全周に亘ってL3だけ突出している。この例ではL2=L3に設定されているが、必ずしもL2=L3でなくてもよい。
上述したように、サクションフィルタ3の底面側ではフィルタ本体部31の底面よりもL1だけ底部保護部材33の底面が突出しており、サクションフィルタ3の側周面側ではフィルタ本体部31の外周面よりもL2、L3だけ底部保護部材33及び上部保護部材32の外周面が突出している。したがって、図1に示すように、サクションフィルタ3が容器2内に収容されたとき、容器2の内底面には底部保護部材33が接触しフィルタ本体部31は接触しない。
また、例えば容器2が振られたときでも、容器2の内側面には底部保護部材33及び上部保護部材32が接触しフィルタ本体部31は接触しない。これは、容器2内(又は別の超音波洗浄容器内)でサクションフィルタ3の姿勢が斜めになった状態でも同様であって、フィルタ本体部31が容器に直接接触することはない。保護部材32、33はいずれもフッ素系樹脂から成り、例えばガラス製の容器に接触しても割れや欠けが生じることはなく、またガラスに対する摩擦係数も小さいので擦れても削れることは殆どない。もちろん、保護部材32、33によってそうした接触時の衝撃は吸収されるので、フィルタ本体部31が割れたり欠けたりすることもない。
なお、上記サクションフィルタのサイズは適宜に定めることができ、特に限定するものではないが、具体的な寸法の一例としては、フィルタ本体部31の外径が20mm程度であるときにL1、L2、L3は0.3mm程度あれば十分である。
本発明に係る一実施例を適用する液体クロマトグラフの全体構成図。 本実施例の送液装置におけるサクションフィルタの外観斜視図。 本実施例の送液装置におけるサクションフィルタの縦断面図。 従来のサクションフィルタの外観斜視図。
符号の説明
1…送液部
2…容器
3…サクションフィルタ
31…フィルタ本体部
32…上部保護部材
321…上部円盤部
322…下部円盤部
323…チューブ挿入用の穴
33…底部保護部材
331…窪み
4…送液ポンプ
5…オートインジェクタ
6…カラム
7…検出器
8…A/D変換器
9…データ処理部
10…チューブ

Claims (1)

  1. 液体クロマトグラフのカラムに移動相を送給するために、移動相又は洗浄液が貯留された容器内に挿入されるサクションフィルタと、該サクションフィルタを通して移動相又は洗浄液を吸引する送液ポンプと、を含む送液装置において、前記サクションフィルタは、
    有底円筒形状のセラミック製のフィルタ本体部と、
    該フィルタ本体部の外径よりも大きな外径を有する環状体であって、その底面が前記フィルタ本体部の底面よりも下方に突出するように該フィルタ本体部に装着された樹脂製の第1保護部材と、
    前記フィルタ本体部の外径よりも大きな外径を有し、該フィルタ本体部の上面蓋を兼ねるとともに送液用チューブの取付部を備え、前記フィルタ本体部の上部に装着された樹脂製の第2保護部材と、
    を含むことを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
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