JP4241435B2 - 発音体 - Google Patents

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本発明は、圧電素子を備えた発音体に関する。
従来の発音体として、例えば磁石とコイルを組み合わせた電磁型発音体や、圧電素子の屈曲振動を利用した圧電型発音体などが提供されている(例えば、非特許文献1および特許文献1等参照)。この場合、前者の電磁型のものは、磁石とコイルによってコーン状やドーム状の振動板を前後運動させることにより媒体となる空気を振動させて音を伝達する。また、後者の圧電型のものは、圧電素子の屈曲運動によって振動板を前後運動させることにより媒体となる空気を振動させて音を伝達する。
電子部品ハンドブック、昭和43年11月25日発行、株式会社地人書館、736頁−739頁 実開平6−59897号公報
このように、従来の電磁型や圧電型の発音体は、いずれも振動板に依存した発音構造である。すなわち、振動板を前後運動させることにより空気を振動させて音を伝播する構成である。したがって、ある程度の大きさの振動板が不可欠であり、そのため発音体の全体形状が大きくなって小型化を図る上で限界がある。
また、従来の発音体の場合、振動板はリニアに前後運動するだけなので、音が空気中を伝播する途中で比較的減衰し易い。したがって、遠くまで音を伝えるためには、発音体の全体形状を大きくして十分な音量を確保する必要が生じるが、そうすると、上記の発音体の小型化を図る上で逆行することになる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、従来よりも全体形状が小型であるにもかかわらず、遠くまで音を効率良く伝えることができる発音体を提供することを課題とする。
人間の声には、同じ音量で発声していても遠くまでよく聞こえる声とそうでない声とがある。また、虫の鳴き声、すなわち羽を擦り合わせて発生させたような音は一般に遠くまでよく聞こえるという現象がある。その原因については未だ理論的に解明されてはいないが、よく通る人の声や虫の鳴き声は、物体の高速移動によって衝撃波が発生し、その衝撃波によって生じた音が伝播するためと考えられ、振動板をリニアに前後運動させることで空気を振動させて発音する場合とは音の発生機構および伝達現象が基本的に異なっていると推察される。したがって、衝撃波が発生するような発音機構を採用すれば、従来のようなリニアに前後運動するような振動板を用いなくても遠くまで音を効率良く伝えることができると考えられる。
本発明は、上記のような現象および観点に立脚してなされたものであって、次の構成を採用している。
すなわち、請求項1記載の発明に係る発音体は、対向面に平行な方向に伸縮振動する一対の圧電素子を備え、これらの圧電素子の互いの対向部分には振動方向に沿ってそれぞれ凹凸面が形成されるとともに、各圧電素子は駆動信号が印加された場合に伸縮が互いに逆向きとなるように配置結線されており、かつ、前記圧電素子の各凹凸面同士を押し付けるように加圧する加圧手段を有することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明に係る発音体は、請求項1記載の発明の構成において、前記一対の圧電素子の凹凸面の間には、これらの各凹凸面にそれぞれ接触する凹凸面を有する振動板が介在されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、一対の圧電素子が加圧された状態で凹凸面同士が互いに擦り合わされて音を発生させるので、虫が羽を擦り合わせて音を発生させるのと同様な発音機構が得られる。このため、遠くまで音を効率良く伝えることができる。しかも、従来のようなリニアに前後運動するような振動板を用いていないので、全体形状を小型化することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、両圧電素子とそれらに挟まれた振動板との間で凹凸面同士の擦り合わせによって音を大きくすることができるため、より大きな音量が必要となる場合に有効となる。
図1は本発明の実施の形態における発音体の構成を示す断面図、図2は同発音体の圧電振動子の凹凸面部分を拡大して示す断面図である。
この実施の形態の発音体1は、上下一対の圧電素子2,3を備える。これらの各圧電素子2,3は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等のセラミック材料を厚み方向に分極してなる圧電体2a,3aを挟んで上下に一対の電極2b,2c、3b,3cが形成されている。したがって、各圧電素子2,3は、上下一対の電極2b,2c、3b,3cに交流の駆動信号が印加された場合には、横効果によって分極方向と直交する図中左右方向に伸縮する。さらに、各圧電素子2,3は、互いの対向部分に位置する電極2c,3bの上に振動方向に沿って凹凸面2e,3eが形成された擦合部材2d,3dが、凹凸面2e,3e同士が互いに接触するようにして一体に貼り付けられている。なお、この場合の擦合部材2d,3dとしては、例えば圧電体2a,3aと同じ材料を使用することができる。また、擦合部材2d,3dとしては金属やセラミックのような適度な硬度と耐摩耗性のある別の材料を用いてもかまわない。
また、両圧電素子2,3の外方にはこれらを囲むようにして断面コ字形の支持フレーム6が設けられており、この支持フレーム6の上下のアーム部6a,6bと各圧電素子2,3との間にはそれぞれ加圧手段としてのコイルバネ7,8が配置されている。したがって、各圧電素子2,3は、これらのコイルバネ7,8によって擦合部材2d,3dの凹凸面2e,3e同士が互いに押し付け合うように常時付勢されている。なお、加圧手段としてはこのようなコイルバネ7,8に限るものではなく、板バネやその他の付勢手段を適用することができる。また、支持フレーム6も一対の圧電素子2,3と加圧手段7,8とを保持できるものであれば、この実施の形態のような形状に限定されるものではない。
さらに、各圧電素子2,3は、各電極2b,2c、3b,3cに駆動信号発生器9からの駆動信号が印加された場合に伸縮が互いに逆向きとなるように配置結線されている。すなわち、この実施の形態では、図1に矢印で示すように、上側の圧電素子2は、擦合部材取付側の一方の電極2cから擦合部材非取付側の他方の電極2bに向けて分極されており、下側の圧電素子3は、擦合部材非取付側の電極3cから擦合部材取付側の電極3bに向けて分極されている。そして、各圧電素子2,3の擦合部材取付側の各電極2c,3bは共に駆動信号発生器9の一方の端子に接続され、また、擦合部材非取付側の各電極2b,3cは共に駆動信号発生器9の他方の端子に接続されている。なお、圧電素子2,3は、駆動信号が印加された場合に伸縮が互いに逆向きとなるのであれば、この実施の形態のような配置結線に限定されるものではない。
上記構成において、上側の圧電素子2の一方の電極2bに正電圧、他方の電極2cに負電圧の駆動信号が加わると、この圧電素子2は縦方向(図の左右方向)に伸びる。このとき同時に下側の圧電素子3の他方の電極3cには正電圧、一方の電極3bには負電圧の駆動信号が加わるので、この圧電素子3は縦方向に縮む(図3(a)参照)。これとは逆に、上側の圧電素子3の一方の電極2bに負電圧、他方の電極2cに正電圧の駆動信号が加わると、この圧電素子2は縦方向に縮む。このとき同時に下側の圧電素子3の他方の電極3cに負電圧、一方の電極3bに正電圧の駆動信号が加わるので、この圧電素子3は縦方向に伸びる(図3(b)参照)。
したがって、駆動信号発生器9から所定周波数の交流の駆動信号を発生させると、各圧電素子2,3の伸縮が互いに逆向きとなり、しかも、両圧電素子2,3はコイルバネ7,8によって常に加圧された状態になっているので、擦合部材2d,3dの凹凸面2e,3e同士が互いに擦り合わされて音が発生する。
その場合の発音機構としては、各擦合部材2d,3dの凹凸面2e,3e同士が互いに接触した状態から接触抵抗を上回るエネルギが加わって凹凸面2e,3eが互いに離れる際、接触抵抗で蓄えられたエネルギが瞬時に開放されると同時に物体(凹部)の高速移動が起こるために衝撃音が発生するものと推察される。したがって、従来のように、振動板をリニアに前後運動させることで空気を振動させて発音する場合とは発音機構および伝達現象が基本的に異なり、いわば虫が羽を擦り合わせて音を発生させるのと同様な発音機構となっている。
これにより、本発明の発音体1においては、遠くまで音を効率良く伝えることができる。しかも、従来のようなリニアに前後運動するような振動板を用いていないので、発音体1の全体形状を小型化することができる。したがって、補聴器などのように聴道に挿入して使用することも可能になる。
なお、この実施の形態1では、互いに対向する電極2c,3bの上に凹凸面2e,3eを有する擦合部材2d,3dを一体的に貼り付けているが、これに限るものではなく、例えば、圧電体の内部に予め電極を形成しておくとともに、これらの内部電極よりも外側に位置する圧電体の互いの対向部分に凹凸面を形成することも可能である。
また、上記の実施の形態では、一対の圧電素子2,3の擦合部材2d,3dに設けた凹凸面2e,3eを直接に擦り合わせる構成としているが、これに限らず、例えば図4に示すように、一対の圧電素子2,3の擦合部材2d,3dの間に、これらの各凹凸面2e,3eにそれぞれ接触する凹凸面10a,10bを有する振動板10を介在させることもできる。
このようにすれば、各圧電素子2,3とこれらに挟まれた振動板10との間で凹凸面2e,10a、3e,10b同士の擦り合わせによって音を一層大きくすることができる。このため、より大きな音量が必要となる場合に有効となる。その際、振動板10は、両圧電素子2,3の間から左右に突出している部分10c,10dの長さを適宜設定することにより摩擦音の大きさを調整することができる。
本発明の発音体1は、スピーカのみならず、イヤホーン、ブザー、補聴器など、発音が必要となる分野で広く適用することができる。
本発明の実施の形態における発音体の構成を示す断面図である。 図1の発音体の一部を拡大して示す断面図である。 図1の発音体の発音動作の説明図である。 本発明の発音体において一対の圧電素子の間に振動板を介在させた状態を示す断面図である。
符号の説明
1 発音体
2,3 圧電素子
2a,3a 圧電体
2b,2c,3b,3c 電極
2d,3d 擦合部材
2e,3e 凹凸面
7,8 コイルバネ(加圧手段)
10 振動板
10a,10b 凹凸面

Claims (2)

  1. 対向面に平行な方向に伸縮振動する一対の圧電素子を備え、これらの圧電素子の互いの対向部分には振動方向に沿ってそれぞれ凹凸面が形成されるとともに、各圧電素子は駆動信号が印加された場合に伸縮が互いに逆向きとなるように配置結線されており、かつ、前記圧電素子の各凹凸面同士を押し付けるように加圧する加圧手段を有することを特徴とする発音体。
  2. 前記一対の圧電素子の凹凸面の間には、これらの凹凸面にそれぞれ接触する凹凸面を有する振動板が介在されていることを特徴とする請求項1記載の発音体。
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