JP4240737B2 - ガスタービン冷却静翼 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスタービン冷却静翼に関し、特に1段静翼に適用されるもので、熱応力に対する強度を向上させると共に、冷却効果を高めるような改善を施したものである。
【0002】
【従来の技術】
図7はガスタービンのガス通路部分で前段の部分を示す一般的な断面図である。図において、燃焼器30の取付フランジ31には1段静翼(1c)32が外側シュラウド33と内側シュラウド34とに両端が固定されており、1段静翼32は円周方向に複数枚が配置され静止側の車室に固定されている。1段静翼32の後流側には1段動翼(1s)35が円周方向に複数枚配置されており、この1段動翼35はプラットフォーム36に固定され、プラットフォーム36はロータディスクの周囲に取付けられており、動翼35はロータと共に回転する。1段動翼35の後流側には、2段静翼(2c)37の両端が外側シュラウド38、内側シュラウド39に固定され、同様に周方向に複数枚が静止側に取付けられている。同様に、後流側に2段動翼(2s)40がプラットフォーム41を介してロータディスクに取付けられている。このような翼の配列を有するガスタービンは通常4段で構成され、燃焼器30で燃焼して高温となった燃焼ガス50が1段静翼(1c)32から流入し、2段〜4段の各翼間を流れる過程において膨張して、それぞれ動翼35,40、等を回転させ、ロータに回転動力を与えて排出するものである。
【0003】
図8は上記した1段静翼の詳細な斜視図である。図において、1段静翼32は外側シュラウド33と内側シュラウド34に固定されており、外側シュラウド33は四方の周囲を端部フランジ33a,33b,33c,33dで囲い、内部に底面33eを有している。同様に内側シュラウド34の下側(内側)も四方周囲は端部フランジ34a,34cと取付フランジ41,42の面により囲まれて底面34eを有している。静翼32には外側シュラウド33側から図示していないインピンジ板を介して冷却空気がシュラウド内へ流入し、シュラウド内面を冷却すると共に、静翼32の上部開口部から流入し、内部の通路へ流れて翼を冷却し、冷却後の空気は翼の冷却穴及び後縁端の冷却穴より外部へ流出する、他方、内側シュラウド34内へ別途冷却空気が流入し、内側シュラウドを冷却して外部へ流出する。
【0004】
図9は1段静翼の詳細な断面図である。図において61は翼壁であり、通常板厚は4.5mmの厚さの壁を形成している。内部にはリブ62,63が設けられ3区分された空間を形成し、各空間には、それぞれ前縁側のインサート64、中間のインサート65、後縁側のインサート66が挿入され、壁61の内周囲壁面と一定の隙間を保って固定されている。各インサート64,65,66には周囲に複数の吹出穴67が設けられ、内部の冷却空気を壁61とインサートとの隙間に流出できるようになっている。又、壁61には冷却空気が吹出す冷却穴68が前縁部、背側、腹側の複数個所に設けられ、壁61内壁とインサート64,65,66との隙間に流出した冷却空気を吹出し、前縁部ではシャワーヘッド冷却、腹側、背側ではフィルム冷却を行い、高温の影響を少なくするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、ガスタービンの1段静翼では、外側シュラウドより冷却空気が流入し、外側シュラウドの内面を冷却すると共に、静翼内へ流入し、翼内部を冷却し、他方、内側シュラウド内へ別途冷却空気を流入して内側シュラウドも冷却する構造である。しかし、1段静翼は最も高温にさらされる翼であり、特にシュラウドが高温により変形したり、酸化による減肉、コーティングの剥離が生じ、後縁の翼付根部や端面でのクラックが発生することがある。
【0006】
そこで本発明では、特に1段静翼のうち高温にさらされて熱的に厳しい状態におかれるシュラウドや翼壁の強度を向上させると共に、冷却構造に改良を加え、熱の影響による変形やクラックの発生を抑えるようにする改善を施したガスタービン冷却静翼を提供することを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述の課題を解決するために、次の(1))の手段を提供する。
【0008】
(1)外側シュラウドから翼内部へ挿入された吹出穴付筒状インサートに冷却空気を流し同吹出穴から流出させ翼壁を貫通する冷却穴より外部へ流出させると共に、他方、内側シュラウドへも冷却空気を導き同内側シュラウドを冷却して外部へ流出させるガスタービン冷却静翼において、前記内側シュラウドの背側及び腹側の両端内部に設けられ前縁側から冷却空気を流し後縁側に開口して流出させる冷却通路と、前記内側シュラウドの背側及び腹側の両端内部で前縁側から後縁側に配列され且つ内側から外表面へ貫通して冷却空気を内側から表面に流出させる複数の冷却穴とを備え、前記翼壁を貫通する冷却穴において、前記静翼の後縁の最後列の冷却穴は前記静翼の他の冷却穴の径よりも大きくし、前記内側シュラウドの内側後方の周方向に伸びる取付フランジは、前記静翼の後縁端部の取付位置よりも後方へ配置して、前記取付フランジと前記静翼に隣接する動翼のプラットフォーム端部との間で形成される空間を狭くして同空間内の圧力を高くすることによりシール空気によるシール性を向上させたことを特徴とするガスタービン冷却静翼。
【0009】
(2)前記静翼は1段静翼であることを特徴とする(1)記載のガスタービン冷却静翼。
【0015】
本発明の(1)によれば、内側シュラウドには背側及び腹側の両端部に冷却通路が設けられ、流入する冷却空気を前縁側から後縁側へ流し、内側シュラウド両端部が冷却され、更に、この両端部には内側から上面に開口し、冷却空気を両端上面へ吹出す複数の冷却穴が配列しているので、両端が効果的に冷却される。そして、これらの構成により、外側シュラウド、内側シュラウド及び翼の熱応力による変形が防止され、冷却効果の向上によりシュラウド端面のクラックや翼付根部のクラックの発生が防止される。また、翼後縁の最後列の冷却穴が他の穴よりも径が大きいので、冷却空気の流出量が増加すると共に、冷却空気中に含まれるゴミを流出しやすくし、ゴミにより冷却穴が詰まるのを防止できる。更に、内側シュラウドの取付フランジが後流側へ移動することにより、隣接する後流側の動翼のプラットフォームとで形成される空間が狭くなり、この空間内の圧力が高まり、シール空気のシール効果が高まると共に、ガス通路からの高温燃焼ガスの内側への侵入を防ぎ、内側の冷却効果を高めることになり、内側シュラウドの冷却効果を一層高めるものである。
【0016】
本発明の(2)によれば特に最も高温にさらされる1段静翼に適用することにより、熱応力に対する強度の向上、冷却効果を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実施の第1形態に係るガスタービン冷却静翼の断面図である。図において、燃焼器30の尾筒フランジ51には外側シュラウド21、内側シュラウド22が接合し、両シュラウド21,22間には1段静翼20が取付けられ、従来と同様な1段静翼を構成し、高温燃焼ガス50が燃焼器から流入し、後段側に流れる構成であり、この構成は従来と同じである。
【0020】
図1において、1はワッフルパターンであり、外側シュラウド21の外面及び内側シュラウド22の内面にそれぞれ形成されている。ワッフルパターン1は、後述するように格子状のリブからなり、シュラウドの壁面に突起を形成することにより壁の強度を向上することができるものである。2は翼壁面の内側に形成されたリブであり、翼内壁面の全周に亘って形成され強度を向上すると共に、強度が向上されるので壁の厚さを薄肉にすることができる。本実施の第1形態においては、従来の翼の肉厚が4.5mmであったものを、3mmとして薄肉化している。
【0021】
3は冷却通路であり、内側シュラウド22の腹側、背側の両端内部に設けられ、車室側から供給された冷却空気を前縁側から導いて流し、内側シュラウド両側を冷却して後縁側へ流出させる。4はタービュレータであり、冷却通路3内に形成され、流れを攪拌して冷却効果を高めるものである。5は複数の冷却穴であり、内側シュラウド22の背側、腹側の両端部に設けられ、内側から両端部の上面に貫通して開口し、冷却空気を端部上面に吹出し、内側シュラウド両側端面を冷却する。一方、静翼には図2にて後述するように、翼の表面全体にわたって翼壁を貫通する冷却穴が穿設されており、その中の翼後縁の最後列にあたる6は拡大冷却穴であり、静翼20の背側最後列の冷却穴を他の冷却穴よりも径を大きくし、空気中に含まれるゴミを流出できるようにしている。
【0022】
図2は図1に示す静翼の断面であり、(a)は断面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。(a)図において、翼の主要な構造は図9で示す従来の構造と同じであるが、本発明の特徴部分は拡大冷却穴6とリブ2を設けた部分にある。又、翼壁の肉厚は、従来の4.5mmから3mmへと薄肉化を計り、材料もECY768からMGA2400へ変更し強度を向上している。
【0023】
図2(b)は(a)のA−A矢視図であり、肉厚は、t=3mmとし、ピッチP=10mmごとにリブ2を上下に配列して形成している。リブ2の幅はW=2.41mm、高さH=3.05mmとしてリブ2で全周囲を補強し、強度が向上した分薄肉化を可能としている。リブの先端は円形とし基部は壁に曲面Rで形成されている。
【0024】
図2(a)に戻り、翼の後縁の背側の最後列の冷却穴は拡大冷却穴6として、他の冷却穴28よりも径を大きくして冷却空気中に含まれるゴミを抜き出すことができるようにし、ゴミを流出させ、ゴミの残留により冷却穴の目詰まりを起こすことを防止する。その他の構造は図9に示すものと同じであるので説明は省略する。
【0025】
図3は実施の第1形態におけるシュラウドの面に設けられたワッフルパターンを示し、(a)は外側シュラウドの平面図、(b)はワッフルパターンの詳細な斜視図、(c)は(a)の側面図である。これら図において、外側シュラウド21の周囲は端部フランジ21a,21b,21c,21dで囲まれており、底面21eには格子状のワッフルパターンが形成されている。ワッフルパターン1は(b)に示すように、格子状に板状のリブ1a,1bを組合せて格子を形成し、底面21eを補強するものである。このため、シュラウドの肉厚は、従来4mmであったものが3mmに薄肉化することができる。又、両端部には冷却通路23a,23bが設けられ、両通路内へはタービュレータ24が設けられている。25a,25bは前縁側の空気流入口であり、冷却空気が流入する。
【0026】
図4は実施の第1形態における内側シュラウド22の冷却構造を示し、(a)は内側シュラウドの平面図、(b)は(a)におけるB−B断面図である。これら図において、内側シュラウド22の内側には外側シュラウド21と同様のワッフルパターン1が形成されている。又、内側シュラウド22の背側及び腹側の両端内部に冷却通路3a,3bが設けられ、車室側から内側シュラウド22の下側を通り、供給された冷却空気が前縁側の空間8から冷却通路3a,3bに流入し、内側シュラウド22の両端を冷却して後縁側に流出する。冷却通路3a,3b内にはタービュレータ4が形成されており、冷却空気の流れを攪拌することにより熱伝達率を向上させて冷却効果を高めるようにしている。
【0027】
内側シュラウド22の両側には更に、多数の冷却穴5a,5bが配列しており、(b)に示すように、冷却穴5a,5bは内側シュラウド22の端部を内側から斜めに貫通して端部上面で開口しており、内側に流入した空気が冷却穴5a,5bを通って上面に吹出し、内側シュラウド22の両端部を冷却するものである。なお、空気は前縁側空間8から両側の冷却通路3a,3bに流しているが、外側シュラウド21の場合と同様に前縁側の両側に空気流入口を設けるようにしても良い。
【0028】
以上説明の実施の第1実施形態におけるガスタービン冷却静翼においては、外側シュラウド21、内側シュラウド22にワッフルパターン1を設け、翼の材料にMGA2400を採用すると共に、壁の内側にはリブ2を形成したので、外側シュラウド21,内側シュラウド22及び静翼20の剛性、強度が向上し、これにより、シュラウドの肉厚を4mmから3mmへ、又、翼は4.5mmから3mmへ薄肉化が可能となる。更に、静翼20の後縁背側の最後の列の冷却穴を拡大冷却穴6とし、これに加えて内側シュラウド22の両側に冷却通路3a,3bを設け、更に両端面に開口する複数の冷却穴5a,5bを設けたので、翼後縁側の冷却効果が増し、又、内側シュラウド22の冷却が効果的になされ、クラックの発生やシュラウドの変形が防止され、高温酸化による減肉や剥離、等も防止できる。
【0029】
図5は本発明の実施の第2形態に係るガスタービン冷却静翼の断面図である。図において、本実施の第2形態における特徴部分は、図1に示す実施の第1形態の構成に、燃焼器尾筒と1段静翼の外側及び内側シュラウドとの接続部に冷却穴を設け、更に、内側シュラウドの後縁側の取付フランジを翼の後縁側より後方へ移動し、内側シュラウド22の内側の冷却効果を後述するように高めるようにした部分にあり、その他の構成は図1に示す実施の第1形態と同じである。
【0030】
図5において、燃焼器30の尾筒出口周囲のフランジ31と外側シュラウド21及び内側シュラウド22の端部とはフランジ51を介して接続されている。フランジ51の周囲には外側から斜めに複数の冷却穴7が貫通して設けられガス通路側に開口している。冷却空気は外周囲から冷却穴7を通ってガス通路へ吹出し、フランジ51及びこれに接続する外側,内側シュラウド21,22の前流側端部周辺を冷却する。
【0031】
又、更に、内側シュラウド22の取付フランジ42aは図1に示す実施の第1形態の取付フランジ42よりも後流側へ移動したところに設けている。即ち、取付フランジ42aは静翼20の付根部よりも後方に位置しており、この取付フランジ42aと後方の1段動翼のプラットフォーム端部とで形成する空間60を狭くしている。その他の構成は図1とおなじである。
【0032】
図6は上記に説明の実施の第2形態の内側シュラウドを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。両図において、図4に示す実施の第1形態と同様に、内側シュラウド22の両側内部には冷却通路3a,3b、冷却穴5a,5b、内側にはワッフルパターンが設けられている。本実施の第2形態においては、更に後方の取付フランジ42aが、図1に示す取付フランジ42よりも後方へ移動したところに配置しており、前述のように、隣接する1段動翼のプラットフォーム端部とで形成される空間60は図1のもの、及び従来のものよりも狭くしている。このように空間60を狭くすることにより、空間60内の圧力が高まり、シール用空気が逆流したりすることがなく、シール性能が向上し、更に、高温燃焼ガスが内側へ侵入するのを防止し、内側シュラウド22内部の冷却効果が実施の第1形態のものよりも一層向上するものである。
【0033】
以上説明の実施の第2形態によれば、実施の第1形態の構造に、更に燃焼器の尾筒と外側,内側シュラウドとの接続部のフランジ51に冷却穴7を追加し、又、内側シュラウド22の取付フランジ42aを後流側へ移動させたので、実施の第1形態の効果に加え、外側,内側シュラウド21,22の燃焼器側の端部の冷却効果が高まり、内側シュラウド22の冷却も、より一層効果的になされるものである。
【0034】
【発明の効果】
本発明のガスタービン冷却静翼は、(1)外側シュラウドから翼内部へ挿入された吹出穴付筒状インサートに冷却空気を流し同吹出穴から流出させ翼壁を貫通する冷却穴より外部へ流出させると共に、他方、内側シュラウドへも冷却空気を導き同内側シュラウドを冷却して外部へ流出させるガスタービン冷却静翼において、前記内側シュラウドの背側及び腹側の両端内部に設けられ前縁側から冷却空気を流し後縁側に開口して流出させる冷却通路と、前記内側シュラウドの背側及び腹側の両端内部で前縁側から後縁側に配列され且つ内側から外表面へ貫通して冷却空気を内側から表面に流出させる複数の冷却穴とを備え、前記翼壁を貫通する冷却穴において、前記静翼の後縁の最後列の冷却穴は前記静翼の他の冷却穴の径よりも大きくし、前記内側シュラウドの内側後方の周方向に伸びる取付フランジは、前記静翼の後縁端部の取付位置よりも後方へ配置して、前記取付フランジと前記静翼に隣接する動翼のプラットフォーム端部との間で形成される空間を狭くして同空間内の圧力を高くすることによりシール空気によるシール性を向上させたことを特徴としている。このような構成により、内側シュラウド両端の冷却通路により内側シュラウド両端部が冷却され、又、この両端部には冷却穴が配列しているので、両端が効果的に冷却される。これらの構成により、外側シュラウド、内側シュラウド及び翼の熱応力による変形が防止され、冷却効果の向上によりシュラウド端面のクラックや翼付根部のクラックの発生が防止される。また、翼後縁の最後列の冷却穴が他の穴よりも径が大きいので、冷却空気の流出量が増加すると共に、冷却空気中に含まれるゴミを流出しやすくし、ゴミにより冷却穴が詰まるのを防止できる。更に、内側シュラウドの取付フランジが後流側へ移動することにより、隣接する後流側の動翼のプラットフォームとで形成される空間が狭くなり、この空間内の圧力が高まり、シール空気のシール効果が高まると共に、ガス通路からの高温燃焼ガスの内側への侵入を防ぎ、内側の冷却効果を高めることになり、内側シュラウドの冷却効果を一層高めるものである。
【0035】
本発明の(2)によれば特に最も高温にさらされる1段静翼に適用することにより、熱応力に対する強度の向上、冷却効果を高めることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るガスタービン冷却静翼の全体断面図である。
【図2】本発明の実施の第1形態に係るガスタービン冷却静翼の断面を示し、(a)は翼断面を、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
【図3】本発明の実施の第1形態に係る外側シュラウドを示し、(a)は平面図、(b)は内部のワッフルパターンの斜視図、(c)は(a)の側面図である。
【図4】本発明の実施の第1形態に係る内側シュラウドを示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB−B断面図である。
【図5】本発明の実施の第2形態に係るガスタービン冷却静翼の全体断面図である。
【図6】本発明の実施の第2形態に係る内側シュラウドを示し、(a)は平面図、(b)は(a)の側面図である。
【図7】従来の一般的なガスタービンの1段,2段部分を示す断面図である。
【図8】従来の1段静翼の一般的な斜視図である。
【図9】従来の1段静翼の断面図である。
【符号の説明】
1 ワッフルパターン
2 リブ
3 冷却通路
4 タービュレータ
5,7 冷却穴
6 拡大冷却穴
20 1段静翼
21 外側シュラウド
22 内側シュラウド
30 燃焼器
31 取付フランジ
42a 取付フランジ
51 フランジ
60 空間

Claims (2)

  1. 外側シュラウドから翼内部へ挿入された吹出穴付筒状インサートに冷却空気を流し同吹出穴から流出させ翼壁を貫通する冷却穴より外部へ流出させると共に、他方、内側シュラウドへも冷却空気を導き同内側シュラウドを冷却して外部へ流出させるガスタービン冷却静翼において、前記内側シュラウドの背側及び腹側の両端内部に設けられ前縁側から冷却空気を流し後縁側に開口して流出させる冷却通路と、前記内側シュラウドの背側及び腹側の両端内部で前縁側から後縁側に配列され且つ内側から外表面へ貫通して冷却空気を内側から表面に流出させる複数の冷却穴、とを備え、前記翼壁を貫通する冷却穴において、前記静翼の後縁の最後列の冷却穴は前記静翼の他の冷却穴の径よりも大きくし、前記内側シュラウドの内側後方の周方向に伸びる取付フランジは、前記静翼の後縁端部の取付位置よりも後方へ配置して、前記取付フランジと前記静翼に隣接する動翼のプラットフォーム端部との間で形成される空間を狭くして同空間内の圧力を高くすることによりシール空気によるシール性を向上させたことを特徴とするガスタービン冷却静翼。
  2. 前記静翼は1段静翼であることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン冷却静翼。
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