JP4240718B2 - ガスタービン静翼、及び、ガスタービン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却機能を有するガスタービン静翼、及び、このような静翼を備えたガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、圧縮機によって圧縮された流体をタービンの静翼と動翼とで膨張させることによって動力を発生するガスタービンが様々な分野において幅広く利用されている。この種のガスタービンでは、各種構成部材を冷却すると共にタービン入口温度を高く設定することにより、性能向上を図ることが可能である。このため、従来から、ガスタービンを構成するタービンの静翼(ガスタービン静翼)として、冷却機能を備えたものが知られている。このようなガスタービン静翼の一例としては、例えば、特開平10−220203号公報によって開示されたものが挙げられる。
【0003】
同公報に記載されたガスタービン静翼は、外シュラウドと内シュラウドとによって挟持された翼部を有するものである。翼部の内部には、複数の仕切壁が設けられており、これら各仕切壁と、外シュラウド、内シュラウド、及び、翼部の内周面とによってサーペンタイン流路が画成される。サーペンタイン流路は、外シュラウドの前縁側の端部に形成された流体入口と連通しており、翼部の前縁部に沿って延びる。更に、サーペンタイン流路は、内シュラウド側と外シュラウド側とで順次折り返し(反転し)、翼部の後縁部に複数配設されている流体出口(スロット穴)と連通する。これにより、サーペンタイン流路内に冷却流体(例えば、圧縮機段間から抽気された空気、蒸気等)を流通させれば、ガスタービン静翼(翼部)を冷却することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように構成された従来のガスタービン静翼には、次のような問題点が存在していた。すなわち、従来のガスタービン静翼では、サーペンタイン流路に冷却流体を流通させて翼部等を冷却しているが、この場合でも、外シュラウド側における翼部の前縁付け根部近傍(流体入口近傍)の温度が上昇してしまう。
【0005】
ここで、ガスタービンの作動中、タービンの静翼には、作動流体の流れ方向に沿って内シュラウド側から外シュラウド側に回転する方向の転倒モーメントが作用する。従って、外シュラウド側における翼部の前縁付け根部近傍が高温となってしまうと、当該箇所に加わる応力が増大することになり、場合によっては、クラック等が発生するおそれもある。このように、従来のガスタービン静翼には、冷却効率、信頼性等の面で問題があり、また、これらはガスタービンのロングライフ化を妨げる要因の一つともなっていた。
【0006】
そこで、本発明は、良好な冷却効率、信頼性を有すると共に、簡易かつ低コストで構成可能なガスタービン静翼、及び、高い信頼性を有し、容易にロングライフ化を図ることができるガスタービンの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明によるガスタービン静翼は、外シュラウドと内シュラウドとによって挟持された翼部内にサーペンタイン流路を有し、サーペンタイン流路内に冷却流体を流通させることができるガスタービン静翼において、サーペンタイン流路は、翼部の前縁に沿って延びる最前縁側流路を含み、最前縁側流路のうち、外シュラウド側における翼部の前縁付け根部近傍を含む領域には、流路面積を狭小化させる流路狭小化部材が設けられていることを特徴とする。
【0008】
このガスタービン静翼は、翼部内に形成されるサーペンタイン流路に冷却流体を流通させることによって翼部等を冷却可能なものであり、サーペンタイン流路に含まれて翼部の前縁に沿って延びる最前縁側流路には、流路狭小化部材が設けられている。この流路狭小化部材は、外シュラウド側における翼部の前縁付け根部近傍を含む領域に配置されて流路面積を狭小化させる。
【0009】
このように構成されたガスタービン静翼では、サーペンタイン流路に冷却流体を導入すれば、翼部の前縁付け根部近傍において、最前縁側流路を流通する冷却流体の流速が速まり、当該箇所における熱伝達率が増大することになる。これにより、ガスタービン作動中に高温となる前縁付け根部近傍を効率よく冷却でき、前縁付け根部近傍で発生する応力を低減させることが可能となるので、ガスタービン静翼の信頼性を向上させることができる。加えて、流路狭小化部材は、前縁付け根部近傍で最前縁側流路に適宜配置(固定)すればよいので、このガスタービン静翼は、簡易かつ低コストで構成することができる。更に、流路狭小化部材は、既設のガスタービン静翼に対しても容易に適用可能である。
【0010】
また、流路狭小化部材は、内シュラウド側に位置する底部と外壁部とからなる筒体として形成されると共に外壁部に配設された複数のインピンジ孔を有し、冷却流体は、流路狭小化部材の内部に供給されると好ましい。
【0011】
このような構成を採用すれば、流路狭小化部材内に供給された冷却流体は、複数のインピンジ孔を介して、前縁付け根部近傍における翼部の内周面に吹き付けられる。従って、高温となる翼部の前縁付け根部近傍をより効率よく冷却することが可能となる。
【0012】
更に、各インピンジ孔は、外シュラウドから内シュラウドに向かうにつれて、冷却流体に対する抵抗が増大するように配設されていると好ましい。
【0013】
すなわち、この場合、外シュラウドから内シュラウドに向かうにつれて、各インピンジ孔を小径化したり、インピンジ孔の配設密度を減少させたりする。これにより、翼部の前縁付け根部近傍の中でも、より高温となる外シュラウド側の領域に対する冷却流体の供給量を増大化させることが可能となり、当該箇所を効率よく冷却することができる。
【0014】
また、流路狭小化部材の外周面と翼部の内周面とに当接するリブ材を複数備えると好ましい。
【0015】
このような構成を採用すれば、各リブ材は、いわゆる冷却フィンとして機能し、また、冷熱がリブ材から翼部に対して伝わることになるので、高温となる翼部の前縁付け根部近傍を一層効率よく冷却することが可能となる。
【0016】
更に、流路狭小化部材は、外シュラウドから内シュラウドに向かうにつれて最前縁側流路の流路面積を広げるように形成されていると好ましい。
【0017】
このような構成を採用すれば、翼部の前縁付け根部近傍の中でも、より高温となる外シュラウド側の領域における冷却流体の流速をより速めることが可能となり、当該箇所における熱伝達率を増大化させることができる。また、最前縁側流路における冷却流体の圧損を低減させることが可能となる。
【0018】
請求項6に記載の本発明によるガスタービンは、圧縮機によって圧縮された流体をタービンの静翼と動翼とで膨張させることによって動力を発生するガスタービンにおいて、タービンの静翼は、外シュラウド、内シュラウド、及び、冷却流体を流通させるサーペンタイン流路が形成されている翼部を有し、サーペンタイン流路は、翼部の前縁に沿って延びる最前縁側流路を含み、最前縁側流路のうち、外シュラウド側における翼部の前縁付け根部近傍を含む領域には、流路面積を狭小化させる流路狭小化部材が設けられていることを特徴とする。
【0019】
このガスタービンを構成するタービンに設けられているガスタービン静翼は、簡易かつ低コストで構成可能であるだけではなく、高い冷却効率、信頼性を有するものである。従って、このようなガスタービン静翼をガスタービンに対して備えれば、ガスタービン自体の信頼性を向上させると共に、容易にロングライフ化を図ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明によるガスタービン静翼及びガスタービンの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明によるガスタービンを示す模式図である。同図に示すガスタービン1は、互いに直結された圧縮機2とタービン3とを備える。圧縮機2は、例えば軸流圧縮機として構成されており、大気又は所定のガスを吸込口から作動流体として吸い込んで昇圧させる。この圧縮機2の吐出口には、燃焼器4が接続されており、圧縮機2から吐出された作動流体は、燃焼器4によって所定のタービン入口温度まで加熱される。そして所定温度まで昇温された作動流体は、タービン3に供給される。
【0022】
図1に示すように、タービン3は、ケーシング5の内部に固定された複数の静翼S1,S2,S3,S4を備える。また、タービン3の主軸6には、各静翼S1〜S4と1組の段をそれぞれ形成する動翼R1,R2、R3,R4が取り付けられている。主軸6の一端は、圧縮機2の回転軸に接続されており、その他端には、発電機7の回転軸が接続されている。
【0023】
これにより、燃焼器4からタービン3のケーシング5内に高温高圧の作動流体を供給すれば、ケーシング5内で作動流体が膨張することにより、主軸6が回転し、発電機7が駆動される。すなわち、ケーシング5内に供給された作動流体は、ケーシング5に固定されている各静翼S1〜S4によって圧力降下させられ、これにより発生した運動エネルギは、主軸6に取り付けられた各動翼R1〜R4を介して回転トルクに変換される。そして、各動翼R1〜R4で発生した回転トルクは、主軸6に伝達され、発電機7が駆動される。
【0024】
この種のガスタービンでは、各種構成部材を冷却すると共にタービン入口温度を高く設定するによって性能向上を図ることが可能である。このため、このガスタービン1では、各静翼(ガスタービン静翼)S1〜S4は、何れも冷却機能を有するものとして構成されている。以下、ガスタービン1の第3段静翼S3を例に取りながら、本発明によるガスタービン静翼について説明する。
【0025】
図2は、ガスタービン1を構成するタービン3の第3段静翼S3を示す断面図である。同図に示すように、静翼S3は、タービン3のケーシング5に固定される外シュラウド11と、主軸6側に位置する内シュラウド12とを有しており、これら外シュラウド11と内シュラウド12とによって翼部14が挟持されている。翼部14は、中空に形成されており、一端部(図中、上端部)が外シュラウド11に固定されており、他端部(図中、下端部)が内シュラウド12に固定されている。
【0026】
また、静翼S3には、翼部14の内部を仕切る仕切壁15が複数(この場合、4枚)配置されている。すなわち、各仕切壁15は、何れも外シュラウド11と内シュラウド12との間の距離よりも短い全長を有し、互いに所定の間隔を隔てて、外シュラウド11又は内シュラウド12に対して交互に固定されている。これにより、各仕切壁15と、外シュラウド11、内シュラウド12、及び、翼部14の内周面とによってサーペンタイン流路16が画成される。サーペンタイン流路16は、翼部14の前縁に沿って延びる最前縁側流路16aを含むと共に、内シュラウド12側と外シュラウド11側とで反転している。なお、サーペンタイン流路16には、図示を省略するタービュレータが複数配設されている。
【0027】
また、翼部14の前縁側における外シュラウドの端部には、サーペンタイン流路16と連通する流体入口11aが形成されており、この流体入口11aには、配管等を介して、圧縮機2の段間から抽気された空気、蒸気等が冷却流体Cとして導入される。一方、翼部14の後縁部には、流体出口(スロット穴)14aが複数配設されており、サーペンタイン流路16は、これら各流体出口14aと連通している。これにより、流体入口11aに冷却流体Cを導入すれば、冷却流体Cは、サーペンタイン流路16内を流通しながら、静翼S3(翼部14)を冷却し、各流体出口14aから翼部14の外部に排出される。
【0028】
ここで、上述したように構成されたタービン3の第3段目に位置する静翼S3では、外シュラウド11側における翼部14の前縁付け根部14b近傍(流体入口11a近傍)の温度が上昇してしまう。これを踏まえて、この静翼S3では、図2及び図3に示すように、サーペンタイン流路16に含まれる最前縁側流路16aのうち、外シュラウド11側における翼部14の前縁付け根部14b近傍を含む領域に流路狭小化部材17が配置されている。流路狭小化部材17は、図4及び図5に示すように、例えば、金属等によって筒状に形成されており、外壁部17aを有する。
【0029】
流路狭小化部材17を最前縁側流路16aに配置するに際しては、図4及び図5に示すようなステー18を用いるとよい(この場合2体)。ステー18は、2本の脚部を有し、各脚部の先端は折り曲げられて固定部18aとされている。この場合、ステー18の各固定部18aの全周と外シュラウド11の上面とを溶接すると共に、流路狭小化部材17の外壁部17aの背面と仕切壁15とを溶接すると好ましい(図5における×××部参照)。
【0030】
図3に示すように、流路狭小化部材17は、最前縁側流路16aに配置された際に、最前縁側流路16aの流路面積(横断面積)を、本来の流路面積のおよそ2分の1程度まで狭小化させるように構成される。また、流路狭小化部材17の全高は、外シュラウド11側における翼部14の前縁付け根部14b近傍を含む領域の高さH(図2参照)に応じて定められる。高さHは、例えば、翼部14の前縁部の高さの約20〜40%程度の長さ(本実施形態では、約25%)とされるが、静翼のサイズ等に応じて任意に定められる。
【0031】
このように構成されたタービン3の第3段静翼S3では、圧縮機2の段間から抽気された圧縮空気等の冷却流体Cをサーペンタイン流路16に導入すれば、翼部14の前縁付け根部14b近傍において、最前縁側流路16aを流通する冷却流体Cの流速が速まり、当該箇所における熱伝達率が増大することになる。これにより、ガスタービン作動中に高温となる前縁付け根部14b近傍を効率よく冷却でき、前縁付け根部14b近傍で発生する応力を低減させることが可能となるので、静翼S3の信頼性を向上させることができる。また、流路狭小化部材17は、前縁付け根部14b近傍で最前縁側流路16aに適宜配置(固定)するだけでよいことから、静翼S3は、簡易かつ低コストで構成可能である。
【0032】
このように、ガスタービン1を構成するタービン3に設けられている静翼S3は、簡易かつ低コストで構成可能であるだけではなく、高い冷却効率、信頼性を有するものである。従って、このような静翼S3をガスタービン1に対して備えれば、ガスタービン1自体の信頼性を向上させると共に、容易にロングライフ化を図ることが可能となる。更に、流路狭小化部材17は、既設のガスタービン静翼に対しても容易に適用することができる。
【0033】
図6は、ガスタービン1を構成するタービン3に設けられる静翼S3に対して適用可能な他の流路狭小化部材を示す断面図である。同図に示す流路狭小化部材17Aは、外壁部17aと内シュラウド12側に位置する底部17bとを有する有底筒体として形成される。そして、流路狭小化部材17Aの外壁部17aには、図6に示すように、複数のインピンジ孔17cが配設される。また、この流路狭小化部材17Aの内部には、外シュラウド11側(底部17bの反対側)から、圧縮機2の段間から抽気された空気、蒸気等が配管等を介して冷却流体Cとして導入される。
【0034】
このように構成された流路狭小化部材17Aを用いれば、流路狭小化部材17A内に供給された冷却流体Cは、複数のインピンジ孔17cを介して、前縁付け根部14b近傍における翼部14の内周面に吹き付けられる。従って、高温となる翼部14の前縁付け根部14b近傍をより効率よく冷却することが可能となる。
【0035】
ここで、外壁部17aにインピンジ孔17cを配設するに際しては、図7に示すように、外シュラウド11側から内シュラウド12側に向かうにつれて(図中、上から下に向かうにつれて)各インピンジ孔17cを小径化したり、図8に示すように、外壁部17aにおける単位面積あたりのインピンジ孔17cの配設密度を減少させたりすると好ましい。
【0036】
すなわち、各インピンジ孔17cを外シュラウド11側から内シュラウド12側に向かうにつれて、冷却流体Cに対する抵抗が増大するように配設すれば、翼部14の前縁付け根部14b近傍の中でも、より高温となる外シュラウド11側の領域に対する冷却流体Cの供給量を増大化させることが可能となる。これにより、当該箇所を効率よく冷却することができる。
【0037】
また、図7及び図8に示すように、流路狭小化部材17Aは、外シュラウド11側から内シュラウド12側に向かうにつれて最前縁側流路16a(図2参照)の流路面積(横断面積)を広げることができるものとして形成してもよい。この場合、具体的には、翼部14のスパン方向における幅dが外シュラウド11側から内シュラウド12側に向かうにつれて大きくなるように流路狭小化部材17Aを形成する。
【0038】
このような構成を採用すれば、翼部14の前縁付け根部14b近傍の中でも、より高温となる外シュラウド11側の領域における冷却流体Cの流速をより速めることが可能となり、当該箇所における熱伝達率を増大化させることができる。また、最前縁側流路16aにおける冷却流体Cの圧損を低減させることが可能となる。なお、かかる構成は、図2等に示したインピンジ孔を有さない流路狭小化部材17に適用してもよい。
【0039】
更に、静翼S3に対して流路狭小化部材17Aを取り付けるに際しては、図9に示すように、複数のリブ材20を更に配設してもよい。これらリブ材20は、インピンジ孔17cと干渉せず、かつ、流路狭小化部材17Aの外壁部17aの外周面と翼部14の内周面との双方に当接するように配置される。
【0040】
このような構成を採用すれば、各リブ材20は、いわゆる冷却フィンとして機能し、また、流路狭小化部材17A内に導入された冷却流体の冷熱がリブ材20から翼部14に対して伝わることになる。従って、高温となる翼部14の前縁付け根部14b近傍を一層効率よく冷却することが可能となる。この場合は、図4及び図5に示したようなステー18を省略し、流路狭小化部材17Aをリブ材20によって翼部14に対して固定することも可能である。また、かかる構成も、図2等に示したインピンジ孔を有さない流路狭小化部材17に対して適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によるガスタービン静翼は、以上説明したように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、ガスタービン静翼のサーペンタイン流路に含まれる最前縁側流路に対して、外シュラウド側における翼部の前縁付け根部近傍を含む領域に流路面積を狭小化させる流路狭小化部材を設けることにより、良好な冷却効率、信頼性を有し、簡易かつ低コストで構成可能なガスタービン静翼の実現が可能となる。また、このようなガスタービン静翼をガスタービンに適用すれば、ガスタービンの信頼性を向上化でき、容易にロングライフ化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガスタービンを示す概略構成図である。
【図2】本発明によるガスタービン静翼を示す断面図である。
【図3】図2におけるIII−III線についての断面図である。
【図4】流路狭小化部材の取付手法を説明するための斜視図である。
【図5】流路狭小化部材の取付手法を説明するための平面図である。
【図6】本発明によるガスタービン静翼の他の態様を示す断面図である。
【図7】流路狭小化部材の他の態様を示す側面図である。
【図8】流路狭小化部材の更に他の態様を示す側面図である。
【図9】本発明によるガスタービン静翼の更に他の態様を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ガスタービン、2…圧縮機、3…タービン、4…燃焼器、5…ケーシング、6…主軸、7…発電機、11…外シュラウド、11a…流体入口、12…内シュラウド、14…翼部、14a…流体出口、14b…前縁付け根部、15…仕切壁、16…サーペンタイン流路、16a…最前縁側流路、17,17A…流路狭小化部材、17a…外壁部、17c…インピンジ孔、20…リブ材、C…冷却流体、R1,R2,R3,R4…動翼、S1,S2,S4…静翼、S3…第3段静翼。

Claims (5)

  1. 外シュラウドと内シュラウドとによって挟持された翼部内にサーペンタイン流路を有し、前記サーペンタイン流路内に冷却流体を流通させることができるガスタービン静翼において、
    前記サーペンタイン流路は、前記翼部の前縁に沿って延びる最前縁側流路を含み、前記最前縁側流路のうち、前記外シュラウド側における前記翼部の前縁付け根部近傍を含む領域には、流路面積を狭小化させる流路狭小化部材が設けられ
    前記流路狭小化部材は、前記翼部の前縁部の高さの20%〜40%の長さとなっており、前記内シュラウド側に位置する底部と外壁部とからなる筒体として形成されると共に前記外壁部に配設された複数のインピンジ孔を有し、
    前記冷却流体は、前記流路狭小化部材の内部に供給されることを特徴とするガスタービン静翼。
  2. 前記各インピンジ孔は、前記外シュラウドから前記内シュラウドに向かうにつれて、前記冷却流体に対する抵抗が増大するように配設されていることを特徴とする請求項に記載のガスタービン静翼。
  3. 前記流路狭小化部材の外周面と前記翼部の内周面とに当接するリブ材を複数備えることを特徴とする請求項1または2に記載のガスタービン静翼。
  4. 前記流路狭小化部材は、前記外シュラウドから前記内シュラウドに向かうにつれて前記最前縁側流路の流路面積を広げるように形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のガスタービン静翼。
  5. 圧縮機によって圧縮された流体をタービンの静翼と動翼とで膨張させることによって動力を発生するガスタービンにおいて、
    前記タービンの前記静翼は、外シュラウド、内シュラウド、及び、冷却流体を流通させるサーペンタイン流路が形成されている翼部を有し、前記サーペンタイン流路は、前記翼部の前縁に沿って延びる最前縁側流路を含み、前記最前縁側流路のうち、前記外シュラウド側における前記翼部の前縁付け根部近傍を含む領域には、流路面積を狭小化させる流路狭小化部材が設けられ
    前記流路狭小化部材は、前記翼部の前縁部の高さの20%〜40%の長さとなっており、前記内シュラウド側に位置する底部と外壁部とからなる筒体として形成されると共に前記外壁部に配設された複数のインピンジ孔を有し、前記冷却流体は、前記流路狭小化部材の内部に供給されることを特徴とするガスタービン。
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