JP4239768B2 - 道路区間情報記憶制御装置、道路区間情報記憶制御プログラム - Google Patents

道路区間情報記憶制御装置、道路区間情報記憶制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4239768B2
JP4239768B2 JP2003322972A JP2003322972A JP4239768B2 JP 4239768 B2 JP4239768 B2 JP 4239768B2 JP 2003322972 A JP2003322972 A JP 2003322972A JP 2003322972 A JP2003322972 A JP 2003322972A JP 4239768 B2 JP4239768 B2 JP 4239768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
road section
gradient
storage control
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003322972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005091083A (ja
Inventor
広居 浜西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003322972A priority Critical patent/JP4239768B2/ja
Publication of JP2005091083A publication Critical patent/JP2005091083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4239768B2 publication Critical patent/JP4239768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、道路の区間分けの情報を記憶媒体に記憶させるための道路区間情報記憶制御装置、および道路区間情報記憶制御プログラムに関する。
現在、車両に搭載されたセンサを利用して得た測定値に基づいてデータベースを作り、そのデータベースを利用して車両を制御する技術が多く研究されている。また、ナビゲーションシステムが書き込み可能な不揮発性記憶媒体としてハードディクスドライブ等を搭載するようになり、そのデータベースをこれら不揮発性記憶媒体に長期記憶させることが可能になっている。
このような技術の応用として、道路の情報を有する道路地図データベースを不揮発性記憶媒体に記憶させておき、その道路地図データをセンサを利用して得た測定値に基づいて更新する技術が考えられる。ここで、道路地図データベース中の道路は、リンクとノードとから成る。リンクは区間分けされた道路片、すなわち道路区間である。ノードは、リンクとリンクを繋ぐ節点、すなわち、道路を区間分けする境となる点である。
上記した道路地図データベースを更新する技術として更に、1つのリンクを挟んで隣り合う2つのノード間で、センサからの道路勾配データを複数の地点で取得し、それらデータの平均を求め、その値をノード間の代表値の学習データとして不揮発性記憶媒体に保存を行うことが考えられる。
しかし、発明者の考察によれば、道路勾配は、その値に正負の極性があるようなデータであり、そのようなデータの平均を計算する場合には、以下のような問題がある。
すなわち、常に上り坂である等、そのノード間における道路勾配のデータの極性が一定である場合は、その平均の値は有効なデータとして使うことができる。しかし、上り下りがある等、そのノード間における道路勾配のデータの極性が一定でない場合、その平均値は必ずしも有効なデータであるとは言えない。
このことを、図5〜図8に示す2つのリンクの道路勾配を例にとって具体的に説明する。図5は、隣接するノード58およびノード59に挟まれたリンクの実際の勾配を視覚化した曲線50を示している。矢印51〜57は、この曲線50に対応するリンク中において勾配が測定された地点を指している。また図6は、隣接するノード69およびノード70に挟まれたリンクの実際の勾配を表した曲線60を示している。矢印61〜68は、この曲線60に対応するリンク中において勾配が測定された地点を指している。ただし、これら矢印51〜57、矢印61〜68は表記の簡単のために概略的にした測定の地点であって、実際に測定された地点はもっと多い。
曲線50は、ほとんど上り坂のみを含んでいるので、その複数の地点における勾配の値の極性もほぼ常にプラスである。曲線60は上り坂と下り坂を含んでいるので、その複数の地点における勾配の値の極性は一定ではない。すなわち図6における左側では勾配の極性はプラスであり、右側では勾配の極性はマイナスである。図7に、これら2つの曲線50、60に対応するリンクについて、それぞれ測定によって取得した勾配値を横軸に、その勾配値を中心とする所定のデータ区間に対応する測定値の取得数(図7中ではサンプル数と表記)を縦軸としたグラフを示す。曲線71が、曲線50に対応するリンクについてのプロットであり、曲線72が、曲線60に対応するリンクについてのプロットである。
これら曲線50、60についての、取得した複数の勾配値の平均を図8の表に示す。曲線50のリンクについては、正値の平均値(図中では+2)となる。これは、実際の勾配を反映した有効な値である。しかし、曲線60のリンクについては、図7の曲線72の分布からもわかる様に、平均値をとることで勾配の正負の値が打ち消し合い、結果として勾配平均がゼロとなる。しかし、実際の曲線60は、図6のようにゼロとは大きく異なる勾配を有しているので、このような平均値は有効度が著しく低い。
本発明は上記点に鑑み、道路区間内の複数の地点についての道路勾配の取得値の平均値の有効性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、道路の区間分けの情報を記憶する記憶媒体(16)と、前記記憶媒体が記憶する前記区間分けの情報によるある道路区間内の複数の地点における道路勾配の値を取得する取得手段(205)と、前記取得手段が取得した前記道路区間内の複数の地点における道路勾配の値に基づいて、前記道路区間を更に区間分けする情報を前記記憶媒体に記憶させる記憶制御手段(210〜260)と、を備え、前記記憶制御手段は、前記取得手段が取得した前記道路区間内の複数の地点における道路勾配の値のばらつきが所定の基準以上の場合に、そのばらつきを低減するよう、前記道路区間を更に区間分けする情報を前記記憶媒体に記憶させることを特徴とする道路区間情報記憶制御装置である。
このように、記憶制御手段が、道路区間内の複数の地点における道路勾配の値に基づいて、その道路区間を更に区間分けするので、道路区間内をその勾配に応じて区分けすることができる。したがって、道路区間内の複数の地点についての道路勾配の取得値の平均値の有効性を向上させることが可能となる。
この発明は、勾配が概ね一定している道路区間では、複数の地点の勾配値のばらつきが少なく、また勾配の極性が一定しない等、勾配の変化が激しい道路区間では、複数の地点の勾配値のばらつきが少なくなるという性質に基づいて、その道路区間の道路勾配の値のばらつきがあるときは、そのばらつきを低減するよう、区間内を更に区間分けしている。このようにすることで、各区間の勾配値のばらつきが低減され、ひいては道路区間内の複数の地点についての道路勾配の取得値の平均値の有効性を向上させることができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の道路区間情報記憶制御装置において、前記記憶制御手段は、前記取得手段が取得した前記道路区間内の複数の地点における道路勾配の値に基づいて、これら道路勾配の値の極性が変化する位置を境に前記道路区間を更に区間分けする情報を前記記憶媒体に記憶させることを特徴とする。
このように、この発明においては、ばらつきを低減するような区間分けの具体例として、道路勾配の値の極性が変化する位置を境として道路区間を更に区分けしている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の道路区間情報記憶制御装置において、前記記憶制御手段は、前記更に区分けされた前記道路区間のそれぞれにおける前記道路勾配の値の平均値を前記記憶媒体に記憶させる勾配記憶制御手段を有することを特徴とする
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明をプログラムとして実現している。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段、または具体的手段として下記制御回路18を機能させるためのソフトウェアの処理との対応関係を示すものである。
図1に、本発明の第1実施形態に係る道路区間情報記憶制御装置としてのカーナビゲーション装置1の構成を示す。カーナビゲーション装置1は、位置検出器11、内部メモリ制御装置16、操作スイッチ群17、表示装置20、リモコンセンサ21およびこれらに接続された制御回路18を備えている。またカーナビゲーション装置1には、車両走行制御装置30が接続されている。
車両走行制御装置30は、カーナビゲーション装置1の制御回路18から道路の勾配の情報を受け取り、その情報に基づいて車両走行制御を実行する。車両走行制御装置30としては、例えば図示しないエンジンECU、トランスミッションECU、ブレーキECU等が該当し、これらにより、制御回路18から得た道路の勾配の情報に基づいたエンジン制御や、ギア位置の調整、ブレーキ制御等が行われる。
表示装置20は、液晶ディスプレイ等の表示面およびスピーカを有し、制御回路18からの映像信号の入力に応じて液晶ディスプレイ等の表示面に当該映像を表示し、また制御回路18からの音声信号の入力に応じてスピーカに当該音声を出力させる。
操作スイッチ群17は、表示装置20の表示面の周囲に設けられた複数のメカニカルスイッチ、当該表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置から成り、ユーザによるメカニカルスイッチの押下(例えば押しボタンの押下)、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御回路18に出力する。
リモコンセンサ21は、ユーザの操作に基づいて赤外線等による無線信号を送信するリモコン22から受信した信号を制御回路18に出力する。
位置検出器11は、いずれも周知の地磁気センサ12、ジャイロスコープ13、車速センサ14、および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機15を有している。これらのセンサ等12〜15は、各々の性質に基づいた現在位置を特定するための情報を制御回路18に出力する。また位置検出器11は、更に図示しないステアリングの回転センサ、各駆動輪の車輪センサ等を有していてもよい。
ジャイロスコープ13は、所定の検出軸の周りの車両の回転角速度を検出し、その値を電気信号として制御回路18に出力する。この所定の検出軸は、車両の進行方向および鉛直方向を含む平面内にあり、かつ車両の進行方向に垂直な方向、すなわち車両の垂直方向を向いている。
Gセンサ16は、車両の進行方向への加速度を検出し、その値を電気信号として制御回路18に出力する装置である。
内部メモリ制御装置16は、HDD(ハードディスクドライブ)等の不揮発性記憶媒体を備え、制御回路18からの制御命令等に基づいて、この不揮発性記憶媒体に対してデータの読み出しおよび可能であればデータの書き込みの制御を行う。この不揮発性記憶媒体が記憶している情報としては、上記した位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データおよび目印データを含む各種データ、カーナビゲーション装置1の動作のためのプログラム等がある。
地図データは、リンクとノードとから成る道路情報を有している。リンクは区間分けされた道路片、すなわち道路区間である。ノードは、リンクとリンクを繋ぐ節点、すなわち、道路を区間分けする境となる点である。
制御回路18は、通常のコンピュータとして構成されており、内部にはCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。制御回路18は、ROM、内部メモリ制御装置16から読み出したカーナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはROM、RAM、フラッシュメモリから情報を読み出し、RAM、フラッシュメモリに対して情報の書き込みを行い、I/Oを介して位置検出器11、操作スイッチ群17、表示装置20、リモコンセンサ21、車両走行制御装置30等と信号の授受を行う。
この制御回路18のCPUは、カーナビゲーション装置1が起動するとき、ROMからブートプログラム、オペレーティングシステム(以下OSと記す)等を読み出して実行し、このOSに基づいたハードウェア制御およびプロセス管理を行う。OS上で動作するプロセスとしては、メニュープログラム、経路探索プログラム、地図表示プログラム、勾配測定プログラム、道路区間情報記憶制御プログラム、およびその他のプログラムがある。
なお制御回路18のCPUは、これらプログラムの実行において、現在位置を特定する必要があれば、位置検出器11が有するセンサ等12〜15から出力される現在位置を特定するための信号に基づいて、現在位置を算出する。その際、各種センサ12〜15からの出力は、それぞれ性質が異なる誤差を持っているため、制御回路18のCPUにおける現在位置の特定は、複数のセンサを相補的に使用するようになっている。
以下では、当該CPUがプログラムを読み込んで実行する動作を、当該実行されるプログラム自体の動作であると表現して説明する。
メニュープログラムは、OS上で動作する各種プログラムを、そのプログラムの機能や目的別に階層的にメニュー表示し、そのメニュー表示されたものの中からユーザが選択したプログラムの実行を開始させる。なお、メニュー表示は表示装置20に当該メニューの画像データを出力することで行い、また、ユーザの選択は、リモコンセンサ21を介した下リモコン22または操作スイッチ群17に対する選択操作(カーソル移動、確定ボタン押下等)によって制御回路18に入力された信号に基づいて検出する。
経路探索プログラムは、リモコン22により、あるいは操作スイッチ群17により目的地の位置が入力されると、現在位置からその目的地までの最適な経路を自動的に選択して誘導経路を形成し表示装置20に表示させる。自動的に最適な経路を設定する手法としては、ダイクストラ法等が知られている。
地図表示プログラムは、特定した現在位置情報に基づく車両現在位置マークと、内部メモリ制御装置16を用いて読み出した地図データと、経路探索プログラムによって形成した誘導経路等の付加データとを重ねて表示装置20の表示面に表示させる。
勾配算出プログラムは、カーナビゲーション装置1の作動中には常に実行されており、定期的(例えば100ミリ秒毎)に車両の勾配の値を算出する。勾配の値は、例えば、Gセンサ19の検出した車両の走行方向への加速度から、車速センサ14が検出した車両の進行方向への速度の時間微分を減算したものを、重力加速度で除算し、その結果の値のアークサインを取ることで算出してもよい。また、この値を、ジャイロスコープ13が検出した検出軸のまわりの車両の回転角速度の値に基づいて補正してもよい。
このようして算出された勾配の値を、上記したように位置検出器11を用いて算出した現在位置の情報、およびその現在位置が属するリンクを特定する情報と合わせて内部メモリ制御装置16のHDD等に記憶させる。なお、現在位置と、その現在位置が属するリンクとの対応は、内部メモリ制御装置16中の地図データを用いて特定する。
道路区間情報記憶制御プログラムは、カーナビゲーション装置1の作動中には常に実行され、隣接するノード間、すなわち1つのリンク中の複数の地点における道路勾配の値の標準偏差σが所定の基準以上の場合に、そのばらつきを低減するよう、そのリンク上にノードを生成し、そのノードの情報を内部メモリ制御装置16に記憶させる。このような動作のために、道路区間情報記憶制御プログラムは、繰り返し位置検出器11を用いて現在位置を特定し、その特定した現在位置と、地図データ中のノードとの位置を比較し、現在位置がノードのいずれか1つに達したときに図2にフローチャートとして示される処理を実行する。
まず図2のステップ205で、ノード間のデータを取得する。具体的には、勾配算出プログラムが内部メモリ制御装置16のHDDに記憶させた勾配値のうち、現在位置のノードと、その直前のノードとの間のリンクに対応付けられているものを全て読み出す。なお、直前のノードとは、自車両が現在位置のノードの1つ前に通過したノードをいう。
次にステップ210では、ステップ205で読み出した勾配値の全サンプルについての統計量として、平均μ、標準偏差σを算出する。なお、勾配値のサンプルをA(i=1、2、…)とすると、平均μ、標準偏差σは以下の式で表される
μ=ΣA
σ=[Σ(A−μ)1/2
ただし、Σは以下に続く式のiについての全サンプルの総和を表す。この標準偏差は、勾配の平均値からのばらつきを示す値である。
次にステップ215で、変動係数が閾値γ以上であるか否かを判定する。変動係数は、σ/(μ+β)で表される。ここでβは、あらかじめ定められた定数であり、現実的な道路の勾配値の最大値よりも大きく取られた値である。例えばβは45°である。閾値γは、あらかじめ定められた定数であり、例えば2である。変動係数が閾値γ以上である場合、当該リンク中に新たなノードを生成するために処理はステップ220に進み、変動係数が閾値γ未満である場合、ステップ260に進む。
ステップ260では、算出した勾配の平均μを、当該リンクを特定するための情報と関連づけて内部メモリ制御装置16のHDDに記憶させ、その後処理は上記した現在位置とノードの位置とを繰り返し比較する処理に戻る。
ステップ220では、当該リンク中において、最も手前の極点を検出する。極点とは、勾配の値の極性が正から負へ、あるいは負から正へ変化する点を言う。例えば、図6の曲線60中においては、点73が極点である。ここで、最も手前とは、初期位置に最も近いことをいう。初期位置とは、後述するステップ245において変更されない限り、直前のノードの位置のことをいう。極点検出の具体的な内容は後述する。
次にステップ225では、初期位置からステップ220で検出した極点までの勾配値の平均μを計算する。具体的には、ステップ205で読み込んだ勾配値のうち、初期位置から当該極点までの位置での測定値に基づくものを取り出し、その取り出したものについての勾配値の平均を計算する。
次にステップ230では、ステップ220で検出した極点の位置と、ステップ225で計算した勾配の平均μとを関連づけて内部メモリ制御装置16のHDDに記憶させる。
次にステップ235で、当該極点から終端位置までのサンプル、すなわち、ステップ205で読み込んだ勾配値のうち、当該始点から現在位置のノードまでの位置での測定値に基づく勾配値のサンプルを基に、勾配値の平均μおよび標準偏差σを計算する。
次にステップ240では、ステップ235で計算した平均μおよび標準偏差σについての変動係数σ/(μ+β)が、上記した閾値γ以上であるか否かを判定する。変動係数が閾値γ以上である場合、処理はステップ245に進み、変動係数が閾値γ未満である場合、ステップ250に進む。
ステップ245では、処理範囲を極点から終端位置に変更する。具体的には、ステップ220、225等で用いる初期位置を、現在の極点の位置に変更する。そしてステップ245の後、処理はステップ220に戻る。
ステップ250では、最後に検出された極点から、現在位置のノードまでの道路区間における勾配値の平均μを計算する。計算方法はステップ210、ステップ225と同様である。
ステップ255では、ステップ250で計算した勾配値の平均μを、現在位置のノードに関連づけて内部メモリ制御装置16のHDDに記憶させ、その後処理は上記した現在位置とノードの位置とを繰り返し比較する処理に戻る。
ここで、ステップ220の極点の検出処理について詳述する。このステップ220の処理内容を詳細に示したフローチャートを図3に示す。
ステップ220では、まずステップ310において勾配データの平均化数nを決定する。この平均化数は、予め内部メモリ制御装置16のHDD等に記憶されている値であり、ステップ310においては、そのように記憶されている値を読み出すことによって平均化数nを決定する。平均化数nの具体的な値としては、例えば2、3、4、5、等の値が考えられる。
次にステップ320では、先頭から平均化数n個分のデータの平均値Aを計算する。先頭とは、上述した初期位置をいう。すなわち初期位置に最も近いn個の位置での測定値に基づく勾配値をnサンプル分抽出し、その値の平均値Aを計算する。そしてカウンタpという変数の領域を制御回路18のRAM中に設け、そのカウンタpに値nを代入する
次にステップ330では、次のn個分のデータの平均値Bを計算する。ここで、次のn個分のデータとは、初期位置にp番目に近い勾配測定位置からp+n−1番目に近い勾配測定位置におけるnサンプル分の勾配値のデータである。
次にステップ340では、平均値A、平均値Bの極性、すなわち平均値A、平均値Bがそれぞれ正値であるか、負値であるかを計算する。
次にステップ350では、平均値Aの極性と平均値Bの極性が同じか否かを判定する。同じ場合は処理はステップ360に進み、同じでない場合は処理はステップ370に進む。
ステップ360では、平均値Aの値を現在の平均値Bの値に変更する。すなわち、制御回路18のRAM中の平均値Aの記憶領域の値を、平均値Bの記憶領域の値と同じものに変更し、更にカウンタpの値をn−1だけ増加させる。そしてステップ360の後に、処理はステップ330に戻る。
ステップ370では、2つのサンプル群の共有点を極点として検出する。2つのサンプル群とは、平均値Aを算出するための勾配値のサンプルの群と、平均値Bを算出するための勾配値のサンプルの群の2つをいう。この2つのサンプル群の共有点とは、具体的には
カウンタpの値に対応する位置、すなわち初期位置にp番目に近い勾配測定の地点である。そしてステップ370の後、処理は図2のステップ225に進む。
以上のように、道路区間情報記憶制御プログラムの図2のステップ220の処理は、初期位置から現在位置のノードの道路区間中で、所定のサンプル数分の勾配データの平均値を隣り合う2つの道路区間について算出し(ステップ320、330)、それらの平均値の極性が異なる場合、その隣り合う道路区間の境界の位置を極点の位置として検出する。また、ステップ350、360によって、隣り合う道路区間で上記した極性が異なるまで、初期位置に近い方から遠い方へ順に勾配データの所定のサンプルを比較していき、最初に極性が異なった位置を極点とするので、初期位置に最も近い極点が、極点として検出される。
このように、道路区間情報記憶制御プログラムは、車両がノードに到達する毎に、ステップ205で内部メモリ制御装置16が記憶する地図データ中のリンク内の複数の地点における道路勾配の値を取得し、また、ステップ215で、直前のノードから現在位置のノードまでのリンクにおける勾配値の変動係数が閾値γ以上の場合、このリンクについて、ステップ220〜230の処理を行うことで、当該処リンク内の最も手前の極点が検出され、その極点が新たなノードとして保存される。
一般に、勾配が概ね一定している道路区間では、複数の地点の勾配値のばらつきが少なく、また勾配の極性が一定しない等、勾配の変化が激しい道路区間では、複数の地点の勾配値のばらつきが少なくなるという傾向がある。したがって、このように、道路勾配のばらつきとしての変動係数が閾値γ以上である場合、すなわちばらつきが所定の基準以上ある場合に、リンク内に新たなノードを生成することで、リンクを更に区間分けしている。
また、ステップ220においては、勾配の極性の変化する点を極点として検出し、その極点で道路を区間分けすることで、極性の異なる部分が区間分けされることになる。その結果、区間分けされたそれぞれの道路区間においては、勾配値のデータの標準偏差が低減されるようになる。このようにすることで、各区間の勾配値のばらつきが低減され、ひいては道路区間内の複数の地点についての道路勾配の取得値の平均値の有効性を向上させることができる。
また、ステップ240で、検出された最も手前の極点から現在位置のノードまでの道路区間における勾配値の変動係数が閾値γ以上の場合、ステップ245で変更された処理範囲、すなわち当該極点から現在位置ノードの道路区間について、ステップ220〜230の処理を行うことで、当該処理範囲内の最も手前の極点が検出される。その極点が新たなノードとして保存される。
このようなステップ220〜245の処理の繰り返しによって、当該リンク中の極点が、手前側から順に検出されていく。そして、残りの道路区間、すなわち最後に検出された極点と現在位置のノードについての変動計数が閾値γ未満となると、ステップ240〜255の処理によって当該残りの道路区間の勾配値の平均が記憶される。
その結果、直前のノードから現在位置のノードまでの間の新たなノードの位置と、そのノードからその1つ前のノードの間の道路区間、すなわち新たなリンクの勾配値の平均μとが関連づけられて内部メモリ制御装置16のHDDに記憶される。
また、ばらつきの指標として、標準偏差σを用いずに、標準偏差σを[平均μ+定数β]で除算した変動係数を用いている。このように、変動係数の分母にμがあることで、平均値μの大きいときと小さいときとで極点の存在の判定の基準が大きく異なることを防ぐことができる。また、分母において平均μに、現実的な道路の勾配値の最大値よりも大きい定数βが加算されていることにより、平均値μがゼロに近い場合に変動係数の値が非常に大きな値となってしまうことを防ぎ、また分母が負になることをも防いでいる。
このような作動のカーナビゲーション装置1においては、例えば図6に示したような曲線60で示されるリンクについて、図2、図3の様な処理が実行されると、曲線60の複数の地点についての勾配値は図7の72の様な広がった分布曲線となり、変動係数が閾値γを超え、さらに、極点である点73の位置に新たなノードが生成され、その情報および、このノードによって区分けされた道路区間のそれぞれについての勾配の平均値がHDDに保存される。
リンク中の新たなノードによって区分けされた各道路区間のそれぞれについての勾配の平均値の保存形式の一例として、勾配テーブルを図4に示す。勾配テーブルは、新ノードによって区分けされる前のリンク毎に設けられるエントリを複数有するデータである。各エントリは、リンクの識別子等のリンクを特定する情報、そのリンクにおいて区分けされた各道路区間の平均勾配情報を要素として有する。例えば、図4中の2行目のエントリは、曲線50のリンクのエントリであり、このエントリが含む情報により、曲線50は、区間分けされておらず、その平均勾配は+2(単位は例えば1が5°に相当する)であることが特定できる。また、3行目のエントリは、曲線60のリンクのエントリであり、このエントリが含む情報により、曲線50は、2つの区間に分けられており、その各道路区間の平均勾配は、手前から順に+2、−2であることが特定できる。
なお図4中「NULL」および「−」と記載された部分は、それぞれデータの終了および空を意味する値であることを示している。
なお、本実施形態においては、勾配のばらつきとして、標準偏差σ、平均μの関数である変動係数を用いているが、変動係数以外でも、勾配のばらつきを示す指標ならどのようなものを用いてもよい。
また、地図データや新たに生成されたノードのデータの記憶媒体としては、HDD、メモリスティック、制御回路18のフラッシュメモリ等、複数の記憶媒体によって構成されていてもよい。
本発明の実施形態におけるカーナビゲーション装置1のハードウェア構成を示す図である。 道路区間情報記憶制御プログラムのフローチャートである。 図2のステップ220の処理の詳細を示すフローチャートである。 リンクの勾配平均値の保存形式の一例を示す図である。 勾配の変動係数が小さいリンクを示す曲線50の図である。 勾配の変動係数が小さいリンクを示す曲線60の図である。 2つの曲線50、60に対応するリンクの、勾配値を横軸、サンプル数を縦軸としたグラフである。 従来技術における、リンクの勾配平均値の保存形式の一例を示す図である。
符号の説明
1…カーナビゲーション装置、11…位置検出器、12…地磁気センサ、
13…ジャイロスコープ、14…車速センサ、15…GPS受信機、
16…内部メモリ制御装置、17…操作スイッチ群、18…制御回路、
19…Gセンサ、20…表示装置、21…リモコンセンサ、22…リモコン、
30…車両走行制御装置、31…外部記憶媒体、50、60…曲線、
51〜57、61〜68…矢印、58、59、69、70…ノード、73…極点。

Claims (4)

  1. 道路の区間分けの情報を記憶する記憶媒体(16)と、
    前記記憶媒体が記憶する前記区間分けの情報によるある道路区間内の複数の地点における道路勾配の値を取得する取得手段(205)と、
    前記取得手段が取得した前記道路区間内の複数の地点における道路勾配の値に基づいて、前記道路区間を更に区間分けする情報を前記記憶媒体に記憶させる記憶制御手段(210〜260)と、を備え、
    前記記憶制御手段は、前記取得手段が取得した前記道路区間内の複数の地点における道路勾配の値のばらつきが所定の基準以上の場合に、そのばらつきを低減するよう、前記道路区間を更に区間分けする情報を前記記憶媒体に記憶させることを特徴とする道路区間情報記憶制御装置。
  2. 前記記憶制御手段は、前記取得手段が取得した前記道路区間内の複数の地点における道路勾配の値に基づいて、これら道路勾配の値の極性が変化する位置を境に前記道路区間を更に区間分けする情報を前記記憶媒体に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の道路区間情報記憶制御装置。
  3. 前記記憶制御手段は、前記更に区分けされた前記道路区間のそれぞれにおける前記道路勾配の値の平均値を前記記憶媒体に記憶させる勾配記憶制御手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の道路区間情報記憶制御装置。
  4. コンピュータを、
    記憶媒体が記憶する道路の区間分けの情報によるある道路区間内の複数の地点における道路勾配の値を取得する取得手段、および
    前記取得手段が取得した前記道路区間内の複数の地点における道路勾配の値に基づいて、前記道路区間を更に区間分けする情報を前記記憶媒体に記憶させる記憶制御手段、として機能させるための道路区間情報記憶制御プログラムであって、
    前記記憶制御手段は、前記取得手段が取得した前記道路区間内の複数の地点における道路勾配の値のばらつきが所定の基準以上の場合に、そのばらつきを低減するよう、前記道路区間を更に区間分けする情報を前記記憶媒体に記憶させることを特徴とするプログラム。
JP2003322972A 2003-09-16 2003-09-16 道路区間情報記憶制御装置、道路区間情報記憶制御プログラム Expired - Fee Related JP4239768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003322972A JP4239768B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 道路区間情報記憶制御装置、道路区間情報記憶制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003322972A JP4239768B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 道路区間情報記憶制御装置、道路区間情報記憶制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005091083A JP2005091083A (ja) 2005-04-07
JP4239768B2 true JP4239768B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=34454179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003322972A Expired - Fee Related JP4239768B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 道路区間情報記憶制御装置、道路区間情報記憶制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4239768B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012081857A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Toyota Motor Corp 車両走行制御装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2431711B1 (en) 2010-09-08 2014-11-12 Harman Becker Automotive Systems GmbH Vehicle navigation system
EP2688054B1 (en) * 2011-03-18 2018-06-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive assist apparatus
JP6108910B2 (ja) * 2013-03-29 2017-04-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 勾配情報生成システム、方法およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012081857A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Toyota Motor Corp 車両走行制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005091083A (ja) 2005-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6026295B2 (ja) カーブ形状モデル化装置、方法及び車載用ナビゲーション装置
JP4553033B2 (ja) 現在位置算出装置及びプログラム
JP4725637B2 (ja) ナビゲーション装置
US8232900B2 (en) Navigation system and route guidance method
JP5831308B2 (ja) 移動体位置検出システム、移動体位置検出装置、移動体位置検出方法及びコンピュータプログラム
US8688373B2 (en) Navigation apparatus
JP5670840B2 (ja) 地図作成装置、方法及び車載用ナビゲーション装置
JP2008032632A (ja) 角速度センサのキャリブレーション装置および角速度値特定装置
US8825386B2 (en) Navigation apparatus
CN104380047A (zh) 导航系统
US7483785B2 (en) Navigation apparatus
CN102460071A (zh) 路径搜索装置和路径搜索方法
JP2009014502A (ja) 走行関連情報学習システム及び車両制御システム
US20080189034A1 (en) Navigation apparatus
JP4216878B2 (ja) 経路探索装置およびナビゲーション装置
JP4239768B2 (ja) 道路区間情報記憶制御装置、道路区間情報記憶制御プログラム
JP4063149B2 (ja) 車両角速度検出装置
JP2010190721A (ja) 車載ナビゲーション装置及び車両方位変更箇所判定プログラム
JP4880272B2 (ja) 経路表示装置及び地図表示方法
JP4486418B2 (ja) ナビゲーション装置の経路探索方法、およびナビゲーション装置
JPH0544603B2 (ja)
JP2008014673A (ja) 車両用ナビゲーション装置
JP5241958B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記録媒体
JP2010164419A (ja) 走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラム
JP4595215B2 (ja) 位置情報検出装置、加速度センサーの出力の補正方法及び加速度センサーの出力を補正するプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4239768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees