JP4239377B2 - 電線ツイスト加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電線ツイスト加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に伝送ノイズ等の影響を受けにくい高信頼性のある信号伝送用の電線として、いわゆるツイスト線が知られている。このツイスト線は、一対の電線を相対的に捩じること(この明細書において「ツイスト加工」という)により製造されている(例えば特開平8−249957号公報参照)。従来、ツイスト加工は、一対の電線(以下、「電線対」という)の一端側をクランプする一端側クランプと、他端側をクランプする他端側クランプとを設け、両クランプを相対的に捩じることにより行っていた。
【0003】
そして、一端側クランプと他端側クランプとは、複数組(例えば10組)の対になっており、複数の電線対を平行に配置して一斉にツイスト駆動することができるようになっていた。
【0004】
かかる装置によってツイスト線を製造する際には、作業者がツイスト線となる2本一組の電線対の一端側と他端側とをそれぞれ手作業で対応するクランプに装着するとともに、ツイスト作業終了後は、ツイスト線となった電線対の両端部分を各クランプから取り外していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ツイスト加工後のツイスト線を取り外す作業は、非常に作業性が悪かった。
【0006】
すなわち、10組の電線対をツイスト加工する際には、20体のクランプの着脱動作を行う必要があるが、そのような作業を逐一作業者に行わせることは大変に時間を要していた。また、この種の装置においては、上記クランプとしてトグルクランプを採用していることも相俟って、クランプの解除作業を上述のように個別に行うことは作業者の負担も大きいものとなっていた。
【0007】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、ツイスト加工後のツイスト線の取り外しを容易にすることのできる電線ツイスト加工装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、一対の電線からなる電線対の一端側を固定する固定クランプと、操作ハンドルを回動操作することによって上記電線対の他端側を個別にクランプする複数のトグルクランプと、トグルクランプにクランプされた電線対をツイスト加工するために各トグルクランプを一斉に回転させる回転駆動機構とを備えた電線ツイスト加工装置において、各トグルクランプが停止している時に各トグルクランプに設けられた上記操作ハンドルに対し、当該操作ハンドルをクランプ解除方向に駆動可能なクランプ解除部材と、上記回転駆動機構と連動可能に設けられ、トグルクランプの回転停止時に予め定められた退避位置にクランプ解除部材が退避し、トグルクランプが回転を終了してから上記クランプ解除部材が上記トグルクランプをクランプ解除するように上記クランプ解除部材を変位させる変位機構とを備えていることを特徴とする電線ツイスト加工装置である。
【0009】
この発明によれば、クランプ解除部材で複数のトグルクランプの各操作ハンドルを一斉に駆動してクランプ解除動作を自動的に行わせることができるので、その解除動作は飛躍的に効率よくなる。
【0010】
本発明において、固定クランプとトグルクランプとは、一対一対応で設けられているものが一般的である。しかし、本発明はそれに限定されるものではない。例えば、上記固定クランプは、複数の電線対の一端側を束ねた状態でクランプするものであり、該固定クランプによって一端側がクランプされる複数の電線対の間を仕切る仕切り部材をさらに設けていることが好ましい。
【0011】
このようにすると、一つの固定クランプで複数のトグルクランプにクランプされた電線対をツイスト加工することができるので、各電線対を装着する動作やツイスト加工後のツイスト線の取り外し動作も飛躍的に簡素化される。
【0012】
また、上記クランプ解除部材は、操作ハンドルのクランプを解除させる動作で上記退避位置に復帰するものであることが好ましい。
【0013】
このようにすると、簡素な動作でクランプ解除部材の原点復帰(退避位置への復帰)を行うことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態に係るツイスト加工装置の平面略図であり、図2は図1に示すツイスト線の一端側クランプ部の斜視図であって、(A)はクランプ解除状態、(B)はクランプ状態をそれぞれ示すものである。また、図3は、図2の断面部分略図であり、(A)はクランプ解除状態、(B)はクランプ状態をそれぞれ示すものである。さらに図4はツイスト線の他端側クランプを示す斜視図である。
【0015】
まず、図1を参照して、このツイスト加工装置10は、二本一組の電線からなる電線対WPの一端側をクランプする固定クランプステーション20と、他端側をクランプするツイストクランプステーション100とを備えている。そして、両ステーション20、100間に端部が固定された電線対WPを、ツイストクランプステーション100に設けたツイストクランプユニット110によってツイストすることにより、各電線対WPにツイスト加工を施すためのものである。
【0016】
なお、以下の説明では、上記張設方向において、他端側から一端側を仮に前方としている。
【0017】
上記固定クランプステーション20は、平面視略長方形に形成された架台21を有している。この架台21上には、一対のクランプユニット22が配置されている。
【0018】
図2に示すように、上記架台21には、各クランプユニット22(図2(A)(B)に一方のみ図示)に対応して電線対WPの張設方向に沿うガイドリブ21aを有しており、このガイドリブ21aによって前後に変位可能にガイドしている。
【0019】
さらに上記架台21の前面には、ステー23が固定されており、このステー23の自由端に立設された突起23aと上記クランプユニット22に突設された突起22aとの間に張設される引張りコイルばね23bにより、クランプユニット22は、常時、前方(すなわち、ツイストクランプステーション100との間で電線対WPに張力を付与する方向)に付勢されている。
【0020】
上記クランプユニット22は、上記ガイドリブ21aに嵌合する凹部24aを底部に有するベース24と、このベース24上に立設された固定クランプ片25aと、この固定クランプ片25aと協働して電線対WPの一端部をクランプする可動クランプ片25bと、可動クランプ片25bを往復移動させるためのエアシリンダ26と、エアシリンダ26を上記ベース24に取り付けるためのステー27を有している。
【0021】
上記ベース24は、上記架台21のガイドリブ21aに上記凹部24aを嵌合させることにより、前後にスライド自在に配置されている。
【0022】
図2(A)(B)並びに図3(A)(B)に示すように、ベース24上に設けられる一対のクランプ片25a、25bは、平面において、固定側のクランプ片25aが、可動側のクランプ片25bを嵌合/離脱可能な凹凸形状に形成されている。また、各クランプ片25a、25bの対向部位には、それぞれ略V字状の凹部25c、25dが形成されており、これら凹部25c、25d間に電線対WPの一端側を束ねて配置し、エアシリンダ26のロッド26aを伸張させて上記可動クランプ片25bを固定クランプ片25a内に嵌合させることにより、図2(B)並びに図3(B)に示すように、両クランプ片25a、25b間に電線対WPの束を挟み込むことができるようになっている。
【0023】
次に、上記ベース24のツイストクランプステーション100に対向する面には、絡み防止具30が設けられている。絡み防止具30は、片持ち状にツイストクランプステーション100に向かって突設された支持部材31と、この支持部材31の自由端側に立設された仕切りピン32とを有している。
【0024】
この絡み防止具30は、図2(B)に示すように、両クランプ片25a、25bにクランプされた複数の電線対WPを仕分けるためのものであり、図示のように電線対WPの束を各電線対WP毎に仕切ることにより、後述するツイスト加工時において、固定クランプステーション20側での電線対WPの絡みを防止するためのものである。上記役割を果たすために、仕切りピン32、32の間隔は電線対WPの張設方向と交差する方向に沿って十分な間隔を隔てていることが望ましい。
【0025】
上述のようなクランプユニット22は、図1に示すように、その一つのものに対して、次に説明するツイストクランプステーション100に設けられたツイストクランプユニット110が、例えば5つずつ割り当てられている。これにより、固定クランプステーション20においては、二つのクランプの着脱動作のみによって全ての電線対WPの一端側を着脱させることが可能になっている。
【0026】
次に、ツイストクランプステーション100について、図4以下を参照しながら説明する。
【0027】
図4は図1の実施形態に係るツイストクランプステーション100の概略構成を示す斜視図であり、図5は図4のツイストクランプステーション100に係るツイストクランプユニット110の斜視図であって、(A)はクランプ解除状態、(B)はクランプ状態をそれぞれ示している。
【0028】
これらの図を参照して、ツイストクランプステーション100は、駆動ユニット101と、駆動ユニット101に配設された複数のツイストクランプユニット110とを有している。
【0029】
上記駆動ユニット101は、筐体101a内にモータなどの駆動源を有するとともに、図略の動力伝達機構により、電線対WPの張設方向と直交する方向に併設された複数のツイストクランプユニット110を回転駆動させることができるようになっている。
【0030】
図5(A)(B)を参照して、各ツイストクランプユニット110は、上記動力伝達機構に連結される回転軸111と、回転軸111を支持するピローブロック軸受112と、上記回転軸111の先端部に取り付けられたクランプ台114と、このクランプ台114に固定されたツイストクランプとしてのトグルクランプ120とを有している。
【0031】
上記トグルクランプ120は、上記クランプ台114上に固定されたステー121と、このステー121に対し、基端部分が軸122回りに回動可能に設けられた操作ハンドル123と、この操作ハンドル123の途中部に対しリンク124、125を介して連結される回動アーム126と、回動アーム126に固定された押圧ロッド127と、押圧ロッド127の端部に固定された押圧部材128とを有している。
【0032】
そして、図5(A)に示すように、操作ハンドル123を倒した姿勢では、上記押圧部材128が上記クランプ台114から浮揚して電線対WPのクランプを解除することができるようになっているとともに、図5(B)に示すように、操作ハンドル123が概ね立ち上がった状態では、上記押圧部材128がクランプ台114に押し付けられて、両者間に電線対WPを挟み込むことができるようになっている。図示の例では、上記押圧ロッド127をボルトで具体化し、該ボルト127に螺合するナット127aおよび回動アーム126に設けられた雌ねじによって突出高さを調整することができるようなっている。
【0033】
このクランプ台114の上面は、上記回転軸111の中心線上に設定されている(後述する図7(A)(B)参照)。このため、上記押圧部材128によってクランプ台114の上面にクランプされた電線対WPは、回転軸111回りに回動され、上述した固定クランプステーション20に一端側がクランプされていることによって捩りが加えられ、ツイスト加工されるようになっている。
【0034】
さらに図示の実施形態において、上記駆動ユニット101は、回転停止時におけるツイストクランプユニット110の停止姿勢が常時、一定の状態(すなわち、クランプ状態にあるトグルクランプ120の操作ハンドル123が略鉛直線沿いに起立した状態)になるように設定されている。
【0035】
ここで図示の実施形態においては、このツイストクランプステーション100に設けられた各トグルクランプ120を一斉に解除するためのクランプ解除機構140が設けられている。
【0036】
図6は図1の実施形態に係るクランプ解除機構の要部を示す斜視図であり、図7は図6のクランプ解除機構の動作を示す側面略図である。
【0037】
図4並びに図6および図7を参照して、上記筐体101aには、一対の鉛直シリンダ141と、各鉛直シリンダ141毎に設けられ、当該鉛直シリンダ141のロッド141aによって上下に変位可能な水平シリンダ142と、この水平シリンダ142によって水平に進退する解除バー(クランプ解除部材)143とを有している。各シリンダ141、142は、何れもエアシリンダによって具体化されたものであり、後述する駆動ユニット101の動作と連動して所定のタイミングで進退するものである。
【0038】
解除バー143の原点は、起立している操作ハンドル123の後方に設定されている(図7(A)参照)。そして、まず、鉛直シリンダ141が水平シリンダ142を上方にリフトすることにより、この水平シリンダ142を介して解除バー143が図7(A)の▲1▼で示すように、操作ハンドル123よりも僅かに上方にシフトすることができるようになっている。次に、この状態から水平シリンダ142が解除バー143を前方に突出させることにより、図7(A)の▲2▼で示すように解除バー143は、操作ハンドル123よりも前方に変位することができるようになっている。さらに、この状態から鉛直シリンダ141がロッドを縮長させることにより、図7(A)の▲3▼に示すように、解除バー143は、操作ハンドル123の前方に臨むようになっている。この結果、図7(A)の▲3▼の位置に上記解除バー143がある状態から再度、水平シリンダ142が解除バー143を後方に戻して原点復帰することにより、この復帰動作によって解除バー143が各トグルクランプ120の操作ハンドル123を一斉にクランプ解除方向に駆動し、図7(B)に示すように、各クランプ120を同時に解除することができるようになっている。
【0039】
なお、ツイストクランプステーション100の各トグルクランプ120を一斉に解除することにより、他端側の電線対(この段階ではツイスト線)WPは、完全にフリーになるため、フリーとなった電線対WPを受け止めるために、図示の実施形態では、図1および図4に示すように、電線対WPの下方で左右に片持ち状に延びる電線受けバー148を設けている。
【0040】
さらに、本実施形態においては、ツイスト開始時における電線対WPのぶれを防止する振動規制機構(振動規制手段)150が、このツイストクランプステーション100に設けられている。
【0041】
図8は図1の実施形態に係る振動規制機構の概略構成を示す要部拡大斜視図である。
【0042】
図4および図8を参照して、振動規制機構150は、ゲート状の外郭を呈する上記筐体101aの凹部上面に固定されたステー151と、このステー151に取り付けられて斜めに突出するエアシリンダ152と、エアシリンダ152のロッド152aに取り付けられたバー154(当接部材)とを有している。
【0043】
図9は図1の実施形態に係る振動規制機構150の動作を示す側面略図であり、(A)は退避状態、(B)は振動規制状態をそれぞれ示している。
【0044】
同図を参照して、上記エアシリンダ152のロッド152aには、取り付け金具153を介して上記バー154の中央部が取り付けられている。バー154は、各ツイストクランプユニット110にクランプされた全ての電線対WPに対して交差可能な長さを備えている。そして、上記ロッド152aの縮長時(図9(A)の状態)において、バー154は、両クランプステーション20、100間に張設された電線対WPの下方に上記バー154を退避させているとともに、伸張時(図9(B)の状態)において、張設された各電線対WPの下面に当接し、回転開始時における電線対WPのぶれ(図9(B)の仮想線で示すような電線対WPの挙動)を規制することができるようになっている。
【0045】
図1を参照して、上記ツイストクランプステーション100には、制御部102が設けられており、この制御部102に搭載されているマイクロプロセッサその他の電装部品により、各部は以下の通り作動する。
【0046】
次に上述した実施形態の作用について説明する。
【0047】
以上の構成では、ツイストクランプステーション100の各トグルクランプ120に電線対WPをクランプする。次いで、所定のトグルクランプ120に挟んだ電線対WPを対応する固定クランプステーション20の各クランプユニット22に束ねてクランプする。このとき、各トグルクランプ120からの電線対WPは、図2(B)に示すように、対応する仕切りピン32、32の間に分けて配する。
【0048】
次に図4および図9を参照して、この状態でツイストクランプステーション100の駆動ユニット101を作動させると、まず、振動規制機構150のエアシリンダ152がロッド152aを伸張させ、図9(A)の状態から図9(B)の状態にバー154を伸張させて各電線対WPに当接させる。この当接後に駆動ユニット101が作動し、各ツイストクランプユニット110の回転軸111を回転させることにより、トグルクランプ120にクランプされた電線対WPのツイスト動作を行う。このツイスト動作の初期において、図9(B)に示すようにバー154が各電線対WPの他端側近傍部分に当接しているため、各電線対WPのぶれが規制され、電線対WPは、隣接するもの同士が絡み合うことなくツイストされることになる。そして、ツイスト動作が終了すると、上述したバー154は、図9(B)の状態から図9(A)の状態に復帰するとともに、上記駆動ユニット101が各ツイストクランプユニット110を所期の姿勢にて停止させる。この結果、図7(A)に示すように、各ツイストクランプユニット110のトグルクランプ120は、その操作ハンドル123を直立させた状態で停止する。
【0049】
ツイストクランプユニット110が停止すると、クランプ解除機構140の鉛直シリンダ141および水平シリンダ142が上述した手順で動作し、図7(A)の▲1▼〜▲3▼で示す位置に解除バー143を変位させ、その後、図7(B)に示すように原点復帰させることにより、解除バー143は、各ツイストクランプユニット110のトグルクランプ120による電線クランプ状態を一斉に解除する。これと同時に、固定クランプステーション20のエアシリンダ26を作動させて、電線対WPの前端側も一斉に解放することが可能になる。この結果、いまやツイスト線となった電線対WPは、同時に解放されて、図4で示す受け止めバー148の上に落下し、受け止められる。
【0050】
以上説明したように、上述した実施形態においては、クランプ解除機構140の解除バー143で複数のトグルクランプ120の各操作ハンドル123を一斉に駆動してクランプ解除動作を自動的に行わせることができるので、その解除動作は飛躍的に効率よくなる。
【0051】
また、本実施形態においては、複数の電線対WPの前端側を共通のクランプユニット22でクランプするようにしているので、一つの固定クランプ(クランプユニット22)で複数のトグルクランプ120にクランプされた電線対WPをツイスト加工することができるので、各電線対WPを装着する動作やツイスト加工後のツイスト線の取り外し動作も飛躍的に簡素化される。
【0052】
さらにクランプユニット22のクランプ対25a、25bの形状を上述したように構成することにより、電線対WPを束ねてクランプした場合でも、確実な保持力を得ることが可能になる。
【0053】
さらに図7において詳述したように、上記クランプ解除機構140は、操作ハンドル123のクランプを解除させる動作で上記退避位置に復帰するものであるから、比較的単純な動作で解除バー143の原点復帰(退避位置への復帰)を行うことが可能になる。
【0054】
加えて本実施形態によれば、複数の電線対WPを一斉にツイスト駆動する際に、振動規制機構150が当該電線対WPの他端側近傍におけるぶれを規制する結果、このぶれによる電線対WPの絡みが生じなくなる。
【0055】
また、仕切り部材としての仕切りピン32によっても、固定クランプに束ねられた電線対WPの絡みを防止することが可能になる。
【0056】
さらに本実施形態においては、ツイストクランプユニット110の回転動作に先立って振動規制バー154が各電線対WPに当接するので、回転動作の開始時に生じる電線対WPのぶれを確実に防止することができる。他方、回転動作が終了するまでに上記振動規制バー154が退避位置に退避するので、ツイスト加工後の電線対WP(すなわちツイスト線)の取り外し動作において、振動規制バー154が作業の妨げになることはない。
【0057】
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したよう本発明によれば、クランプ解除部材によって一斉にトグルクランプのクランプ解除を行うことができるので、ツイスト加工後のツイスト線の取り外しを容易にすることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態に係るツイスト加工装置の平面略図である。
【図2】 図1に示すツイスト線の一端側クランプ部の斜視図であって、(A)はクランプ解除状態、(B)はクランプ状態をそれぞれ示すものである。
【図3】 図2の断面部分略図であり、(A)はクランプ解除状態、(B)はクランプ状態をそれぞれ示すものである。
【図4】 図1の実施形態に係るツイストクランプステーションの概略構成を示す斜視図である。
【図5】 図4のツイストクランプステーションに係るツイストクランプユニットの斜視図であって、(A)はクランプ解除状態、(B)はクランプ状態をそれぞれ示している。
【図6】 図1の実施形態に係るクランプ解除機構の要部を示す斜視図である。
【図7】 図6のクランプ解除機構の動作を示す側面略図である。
【図8】 図1の実施形態に係る振動規制機構の概略構成を示す要部拡大斜視図である。
【図9】 図1の実施形態に係る振動規制機構の動作を示す側面略図であり、(A)は退避状態、(B)は振動規制状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10 ツイスト加工装置
20 固定クランプステーション
22 クランプユニット
25a 固定クランプ片
25b 可動クランプ片
30 防止具
32 ピン(仕切り部材)
100 ツイストクランプステーション
101 駆動ユニット(回転駆動機構)
110 ツイストクランプユニット
120 トグルクランプ
123 操作ハンドル
140 クランプ解除機構(クランプ解除手段)
141 鉛直シリンダ(変位機構)
142 水平シリンダ(変位機構)
143 解除バー(クランプ解除部材)
WP 電線対
Claims (2)
- 一対の電線からなる電線対の一端側を固定する固定クランプと、
操作ハンドルを回動操作することによって上記電線対の他端側を個別にクランプする複数のトグルクランプと、
トグルクランプにクランプされた電線対をツイスト加工するために各トグルクランプを一斉に回転させる回転駆動機構と
を備えた電線ツイスト加工装置において、
各トグルクランプが停止している時に各トグルクランプに設けられた上記操作ハンドルに対し、当該操作ハンドルをクランプ解除方向に駆動可能なクランプ解除部材と、
上記回転駆動機構と連動可能に設けられ、トグルクランプの回転停止時に予め定められた退避位置にクランプ解除部材が退避し、トグルクランプが回転を終了してから上記クランプ解除部材が上記トグルクランプをクランプ解除するように上記クランプ解除部材を変位させる変位機構と
を備えていることを特徴とする電線ツイスト加工装置。 - 請求項1記載の電線ツイスト加工装置において、
上記クランプ解除部材は、操作ハンドルのクランプを解除させる動作で上記退避位置に復帰するものであることを特徴とする電線ツイスト加工装置。
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