JP4239154B2 - ズームレンズ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はズームレンズ装置に係り、特に絞り開放でワイド側からテレ側にズーム操作を行なうと所定の焦点距離位置でランピングが発生するズームレンズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ランピングとは、図6に示すように、ズームレンズ装置を絞り開放で使用しているときに、テレ端近傍で映像輝度出力レベルが低下する現象をいう。
【0003】
ランピングは、テレ側での入射光束径が前玉有効径と等しくなると、それ以上の入射光束径がレンズを通り得ないことになるために発生する。したがって、入射光束径よりも前玉径を大きくしておくことにより、ランピングを生じさせないようにすることができるが、ランピングが発生しない程度に前玉径を大きくすると、レンズ装置全体が大型化するため、通常は大きさと重量との関係から実用上差支えがない程度にランピングを許容し、前玉径を小さくして全体のコンパクト化を図っている。
【0004】
しかしながら、実用上差支えがない程度に抑えられているといっても、撮影者によっては、ランピングにより画面が暗くなるのを嫌う場合がある。従来は、開放F値や焦点距離等のデータからランピングが発生するポイント(ランピングポイント)を演算してズームレンズ駆動部を制御することにより、ランピングが発生する手前(F値が低下する手前)でズーム動作を停止させるようにしていた(たとえば、特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−90613号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特にシネマ用に多く使用されている手動式のズームレンズ装置の場合、ランピングの有無に関わらずズーム全域でズーム操作ができるようにされているため、撮影者が気づかない間にランピングポイントを超えてズーム操作がなされてしまう場合があった。この結果、撮影者が意図した映像とは異なる映像が撮影されてしまうという欠点があった。
【0007】
また、ランピングが起きない範囲でのみ使用しようとすると、ズーム操作のたびにランピングポイントの確認を行なわなければならなくなり、使い勝手が悪くなるという欠点があった。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ズームの使用可能領域を簡単に切り替えることができるズームレンズ装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、固定筒の外周部に回転自在に設けられたズームリングの回転角度位置に応じて焦点距離が変化するズームレンズ装置において、前記ズームリングに設けられた当接部と、前記固定筒に設けられ、テレ方向に回転操作された前記ズームリングの当接部が当接されて、ズームのワイド端からテレ端までの範囲内に設定されたランピングポイント以降の前記ズームリングの回転を規制する被当接部と、を備えるとともに、前記当接部又は前記被当接部が着脱自在に設けられ、前記当接部又は前記被当接部が装着されると、前記ランピングポイント以降の前記ズームリングの回転が規制されることを特徴とするズームレンズ装置を提供する。
【0010】
本発明によれば、ズームリングに設けられた当接部又は固定筒に設けられた被当接部をズームリング又は固定筒に装着することにより、ズームリングをテレ方向に回転操作した際、ランピングポイントで当接部が被当接部に当接し、ランピングポイント以降のズームリングの回転が規制される。また、この当接部又は被当接部を取り外すと、ランピングポイントでの回転規制が解除され、ズーム全域でズーム操作が可能になる。これにより、ズームの使用可能領域を簡単に切り替えることができる。
また、請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記ズームリングは、ズームのワイド端からテレ端までの範囲内でのみ回転可能に支持され、前記当接部又は前記被当接部が装着されると、前記ワイド端から前記ランピングポイントの範囲内でのみ回転可能に支持され、前記ランピングポイントから前記テレ端までの回転が規制されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ装置を提供する。
【0011】
また、請求項に係る発明は、前記目的を達成するために、前記当接部は、前記ズームリングに着脱自在に設けられたピンであるとともに、前記被当接部は、前記固定筒の周面に周方向に沿って形成された溝であり、前記ズームリングに装着した前記ピンが前記固定筒に形成された溝の端面に当接することにより、前記ランピングポイント以降の前記ズームリングの回転を規制することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ装置を提供する。
【0012】
本発明によれば、ピンをズームリングに装着すると、ズームリングをテレ方向に回転操作した際、ランピングポイントでピンが固定筒に形成された溝の端面に当接する。これにより、ランピングポイントを超えてズームリングが回転するのを防止できる。また、この回転規制は、ズームリングからピンを外すことにより解除され、これにより、ズーム全域でズーム操作が可能になる。
【0013】
また、請求項に係る発明は、前記目的を達成するために、前記当接部は、前記ズームリングの内周面から出没自在に設けられたピンであるとともに、前記被当接部は、前記固定筒の周面に周方向に沿って形成された溝であり、前記ズームリングの内周面から突出された前記ピンが前記固定筒に形成された溝の端面に当接することにより、前記ランピングポイント以降の前記ズームリングの回転を規制することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ装置を提供する。
【0014】
本発明によれば、ピンをズームリングの内周面から突出させると、ズームリングをテレ方向に回転操作した際、ランピングポイントでピンが固定筒に形成された溝の端面に当接する。これにより、ランピングポイントを超えてズームリングが回転するのを防止できる。また、この回転規制は、ピンをズームリングの内周面から退避させることにより解除され、これにより、ズーム全域でズーム操作が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るズームレンズ装置の好ましい実施の形態を詳説する。
【0016】
図1は、本発明に係るズームレンズ装置の一実施形態を示す側面図である。このズームレンズ装置10は、シネマ用のズームレンズ装置10であり、その固定筒12の外周部には、フォーカスリング14、ズームリング16、アイリスリング18が設けられている。
【0017】
フォーカスリング14は、固定筒12の外周部に回動自在に設けられており、このフォーカスリングを回転操作することにより、フォーカス調整が行なわれる。すなわち、このフォーカスリング14を回転操作することにより、固定筒12に内蔵された図示しないカム機構によってフォーカスレンズ群が光軸に沿って前後移動し、結像位置が調整される。
【0018】
ズームリング16は、固定筒12の外周部に回動自在に設けられており、このズームリング16を回転操作することにより、レンズの焦点距離が調整される。すなわち、このズームリング16を回転操作することにより、固定筒12に内蔵された図示しないカム機構によってズームレンズ群が光軸に沿って前後移動し、レンズの焦点距離が調整される。
【0019】
アイリスリング18は、固定筒12の外周部に回動自在に設けられており、このアイリスリング18を回転操作することによって、絞りのFナンバが調整される。すなわち、このアイリスリング18を回転操作することにより、固定筒12に内蔵された図示しないアイリス機構によって絞り径が変化し、レンズのFナンバが調整される。
【0020】
なお、フォーカスリング14の外周にはフォーカスギア14Aが形成されており、このフォーカスギア14Aにモータで駆動されるギアを噛合させることにより、フォーカスリング14がモータで駆動される。同様にズームリング16とアイリスリング18の外周にもズームギア16Aとアイリスギア18Aが形成されており、このズームギア16Aとアイリスギア18Aにモータに駆動されるギアを噛合させることにより、ズームリング16とアイリスリング18がモータで駆動される。
【0021】
また、フォーカスリング14とズームリング16には、それぞれフォーカスレバー14Bとズームレバー16Bが着脱自在に取り付けられており、このフォーカスレバー14Bとズームレバー16Bによってもフォーカスリング14とズームリング16の回転操作ができるようにされている。
【0022】
さて、上述したように、ズームレンズ装置の場合、絞り開放で使用していると、ワイド側からテレ側にズーム操作したときに、テレ端近傍でランピングが発生する。撮影者は、このランピングにより映像が暗くなるのを嫌う場合がある。
【0023】
そこで、本実施の形態のズームレンズ装置10では、ズームリング16の回転を選択的に規制して、回転可能領域を制限することにより、ズームの使用可能領域を撮影者が自由に選択できるようにしている。すなわち、全領域でズーム操作が可能な「全ズーム」と、ワイド端からランピングポイントまでズーム操作が可能な「限定ズーム」とを撮影者が選択できるようにしている。以下、このズームリング16の構成について説明する。
【0024】
図2はズームリングの取付構造を示す側面断面図である。なお、同図(a) は「全ズーム」選択時の状態を示しており、同図(b)は、「限定ズーム」選択時の状態を示している。
【0025】
図2(a) に示すように、ズームリング16は、固定筒12の外周部に回動自在に支持されている。固定筒12には、周方向に沿って所定の角度範囲でガイド溝20が形成されており、このガイド溝20にはガイドピン22が嵌入されている。
【0026】
ガイドピン22は、固定筒12の内周部に回動自在に支持されたカム筒24の外周部に取り付けられており、その下端部に一体成形されたネジ部22Aをカム筒24の外周部に形成されたネジ穴26に螺合させることにより、カム筒24に固定されている。また、このガイドピン22は、ズームリング16に形成されたピン孔28を通してカム筒24に取り付けられており、ピン孔28は、ガイドピン22の外径とほぼ同径に形成されている。したがって、ズームリング16を回転させると、その回転がピン孔28を介してガイドピン22に伝達され、この結果、カム筒24が回転する。
【0027】
カム筒24の内周部には、図示しないレンズ枠に保持されたズームレンズ群が配設されており、カム筒24が回転すると、レンズ枠に設けられた図示しないカムピンが、カム筒24に形成された図示しないカム溝と、固定筒12に形成された図示しない直進溝とにガイドされて光軸方向に移動する。この結果、ズームレンズ群が光軸に沿って移動し、レンズの焦点距離が変化する。
【0028】
レンズの焦点距離は、ズームリング16の回転角度位置に応じて変化し、ズームリング16の外周に刻設された図示しない指標を固定筒12の外周に刻設された図示しないズーム目盛に合わせて移動させることにより、レンズの焦点距離が所望の値に設定される。
【0029】
また、ズームリング16は、レンズの焦点距離を変更可能な範囲内でのみ回転可能に支持されている。すなわち、ズームのワイド端からテレ端までの範囲内でのみ回転可能に支持されている。
【0030】
このズームリング16の可動範囲は、固定筒12に形成されたガイド溝20によって規制されており、図3に示すように、このガイド溝20の端部20W、20Tにガイドピン22が当接することにより、ズームリング16の回転が規制される。そして、このガイド溝20の一端20Wは、ズームのワイド端の位置に設定されており、他端20Tは、ズームのテレ端の位置に設定されている。これにより、ズームリング16は、ズームのワイド端からテレ端の範囲内でのみ回転可能に支持され、この範囲を超えた回転が規制される。
【0031】
さて、上述したように「限定ズーム」の場合、ズームリング16は、ズームのワイド端からランピングポイントまで回転可能に支持される。この「限定ズーム」の使用は、ズームリング16にストッパピン30を装着することにより行なわれる。
【0032】
図2(b)に示すように、固定筒12の外周面には、ガイド溝20の後段位置にガイド溝20と平行にズーム範囲規制溝32が形成されている。
【0033】
一方、ズームリング16の外周部には、ストッパピン30が装着可能なストッパピン取付穴34が形成されている。ストッパピン取付穴34は、入口部が拡径して形成されたネジ穴として形成されており、ズームリング16の外周部から内周部に貫通して形成されている。
【0034】
ストッパピン30は、ネジ部30Aとピン部30Bとで構成されており、ピン部30Bはネジ部30Aの先端に一体的に固着されている。ネジ部30Aは、頂部が拡径して形成されており、その頂部の上面には、すり割り30aが形成されている。このストッパピン30は、そのネジ部30Aをズームリング16の外周部にネジ穴として形成されたストッパピン取付穴34に螺合させることにより、ズームリング16に装着される。なお、装着はストッパピン30の上端面に形成されたすり割り30aを利用してマイナスドライバによって行なわれる。
【0035】
ズームリング16に取り付けられたストッパピン30は、そのピン部30Bが固定筒12の外周面に形成されたズーム範囲規制溝32に嵌入される。そして、ズームリング16の回転に伴って、そのズーム範囲規制溝32内を移動する。
【0036】
ここで、このズーム範囲規制溝32は、図3に示すように、一定の角度範囲で形成されており、このズーム範囲規制溝32の形成範囲によってストッパピン30の可動範囲(ズームリング16の可動範囲)が規定される。すなわち、ストッパピン30は、ズームリング16の回転に伴ってズーム範囲規制溝32内を移動すると、そのズーム範囲規制溝32の両端32W、32Rで溝の端面に当接して、それ以降の移動が規制される。そして、このズーム範囲規制溝32の一端32Wは、ズームのワイド端の位置に設定されており、他端32Rは、ズームのランピングポイントに設定されている。これにより、ズームリング16は、ズームのワイド端からランピングポイントまでの範囲内でのみ回転可能に支持され、この範囲を超えた回転が規制される。
【0037】
なお、ズームのワイド端は、ガイド溝20とガイドピン22とによって規制されるので、ズーム範囲規制溝32のワイド側の端部32Rの位置は、必ずしもズームのワイド端に一致させる必要はなく、ズームのワイド端を超えた位置に設定してもよい。
【0038】
前記のごとく構成された本実施の形態のズームレンズ装置10の作用は次のとおりである。
【0039】
本実施の形態のズームレンズ装置10では、ズーム全域でズーム操作が可能な「全ズーム」と、ランピングが起きない範囲内でのみズーム操作が可能な「限定ズーム」とを選択して使用することができる。そして、その選択はズームリング16に設けられたストッパピン取付穴34へのストッパピン30の装着の有無によって行なわれる。すなわち、「全ズーム」を使用する場合は、ストッパピン取付穴34からストッパピン30を取り外して使用し、「限定ズーム」を使用する場合は、ストッパピン取付穴34にストッパピン30を取り付けて使用する。
【0040】
ストッパピン30をストッパピン取付穴34から取り外した場合、図2(a) に示すように、ストッパピン30による規制が解除されるので、ズームリング16は、ガイドピン22とガイド溝20(20W、20T)によって規制される範囲内で回動自在に支持される。これにより、ズーム全域でズーム操作が可能になる。
【0041】
一方、ストッパピン30をストッパピン取付穴34に装着した場合、図2(b) に示すように、ズームリング16は、ストッパピン30とズーム範囲規制溝32(32W、32R)とによってテレ方向の回転がランピングポイントまでに規制される。この結果、ワイド端からランピングポイントまでの範囲内でのみズーム操作が可能になる。これにより、撮影者が気付かない間にランピングポイントを超えてズーム操作が行なわれるのを未然に防止することができる。
【0042】
このように、本実施の形態のズームレンズ装置10によれば、ストッパピン取付穴34へのストッパピン30の着脱によって、ズームの使用可能領域を簡単に設定することができる。
【0043】
図4は、本発明に係るズームレンズ装置の第2の実施の形態の要部の構成を示す側面断面図である。
【0044】
上述した実施の形態では、ネジ部30Aを有するストッパピン30をネジ穴として形成されたストッパピン取付穴34に装着することにより、ズームの使用可能領域を切り替えていた。本実施の形態では、出没自在に設けられたストッパピン40によってズームの使用可能領域を切り替える。なお、上述した実施の形態と同じ構成部材には同じ符号を付して、その説明は省略する。
【0045】
図4に示すように、ストッパピン40は、ロッド42の先端部に固着されている。このロッド42は、頂部にツマミ44を備えており、ズームリング16の外周部に固着されたブッシュ46にスライド自在に支持されている。
【0046】
ブッシュ46は、基部46Aが拡径して形成されており、その拡径して形成された基部46Aには外周から内周に向けて横穴48が貫通して形成されている。横穴48は外周側の端部が蓋材50で塞がれており、その内側にはスプリング52を介して剛球54が挿入されている。この横穴48に挿入された剛球54は、スプリング52の付勢力で内周方向に押圧されており、ブッシュ46に軸支されたロッド42の外周面に押圧当接されている。そして、この剛球54に押圧当接されたロッド42の外周には、断面三角形状の溝42A、42Bが2本周方向に沿って形成されており、この溝42A、42Bに剛球54が嵌合されることにより、ロッド42が所定位置で停止する。
【0047】
ここで、この2本の溝42A、42Bは、ストッパピン40がズーム範囲規制溝32に嵌る位置と外れる位置とに形成されている。すなわち、下側の溝42Bは、図4(a) に示すように、ストッパピン40がズーム範囲規制溝32から外れた時(ストッパピン40がズームリング16の内周面から退避した時)に剛球54が嵌る位置に形成され、上側の溝42Aは、図4(b) に示すように、ストッパピン40がズーム範囲規制溝32に嵌った時(ストッパピン40がズームリング16の内周面から突出した時)に剛球54が嵌る位置に形成されている。
【0048】
この結果、ツマミ44を持ち上げると、剛球54が下側の溝42Bに嵌合して停止し、ストッパピン40がズーム範囲規制溝32から外れた状態で停止する。一方、ツマミ44を押し下げると、剛球54がロッド42の上側の溝42Aに嵌合して停止し、ストッパピン40がズーム範囲規制溝32に嵌った状態で停止する。
【0049】
このように、ツマミ44を押し引きすることにより、ストッパピン40がズームリング16の内周面から出没し、ズーム範囲規制溝32に脱着される。そして、このストッパピン40をズーム範囲規制溝32から外すことにより、ズームの全域でズーム操作が可能になり(全ズーム)、ストッパピン40をズーム範囲規制溝32に嵌めることにより、ワイド端からランピングポイントまでの範囲でズーム操作が可能になる。
【0050】
このように、本実施の形態によれば、ツマミ44の押し引きで、ズームの使用可能領域を切り替えることができるので、より簡単にズームの使用可能領域の切り替え操作を行なうことができる。
【0051】
図5は本発明に係るズームレンズ装置の第3の実施の形態の要部の構成を示す側面断面図である。
【0052】
上述した実施の形態では、固定筒に形成されたズーム範囲規制溝の端面にストッパピンを当接させることにより、ズームリングの可動範囲を規制していた。本実施の形態では、ズームリング16に設けられたストッパ60を固定筒12の外周部に着脱自在に取り付けられたストッパピン62に当接させることにより、ズームリング16の可動範囲を規制する。
【0053】
図5に示すように、ズームリング16の外周部には、指標の位置にストッパ60が取り付けられている。このストッパ60は、棒状に形成されており、ズームリング16の後端部から所定量突出して取り付けられている。
【0054】
一方、固定筒12の外周面には、ズームのランピングポイントに対応する位置にストッパピン取付穴64が形成されている。このストッパピン取付穴64は、ネジ穴として形成されている。
【0055】
ストッパピン62は、その下端部にネジ部62Aが一体成形されており、このネジ部62Aをストッパピン取付穴64に螺合させることにより、固定筒12外周部に着脱可能に取り付けられる。
【0056】
ストッパピン取付穴64に取り付けられたストッパピン62は、テレ方向に回転操作されたズームリング16のストッパ60にランピングポイントで当接し、ズームリング16の回転を規制する。これにより、ズームリング16は、ワイド端からランピングポイントまでの範囲内でのみ回転可能に支持される。
【0057】
このように、本実施の形態によれば、ストッパピン取付穴64にストッパピン62を取り付けると、ワイド端からランピングポイントまでの範囲でズーム操作が可能になり、ストッパピン62を取り外すと、ズーム全域でズーム操作が可能になる。
【0058】
なお、ストッパピン62を固定筒から着脱自在に取り付けるのではなく、ストッパ60をズームリング16から着脱自在に取り付けられるようにしてもよいし、双方を着脱自在に取り付けられるようにしてもよい。
【0059】
なお、上述した一連の実施の形態では、本発明をシネマ用のズームレンズ装置に適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、スチルカメラ用のズームレンズ装置やテレビカメラ用のズームレンズ装置に適用することもできる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、当接部又は被当接部を着脱し、ランピングポイント以降のズーム操作を選択的に規制することにより、ズームの使用可能領域を簡単に切り替えて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズ装置の一実施形態を示す側面図
【図2】図1に示したズームレンズ装置の要部の構成を示す側面断面図
【図3】図1に示したズームレンズ装置の要部の構成を示す正面断面図
【図4】本発明に係るズームレンズ装置の第2の実施の形態の要部の構成を示す側面断面図
【図5】本発明に係るズームレンズ装置の第3の実施の形態の要部の構成を示す側面断面図
【図6】ランピングの説明図
【符号の説明】
10…ズームレンズ装置、12…固定筒、14…フォーカスリング、16…ズームリング、18…アイリスリング、20…ガイド溝、22…ガイドピン、24…カム筒、28…ピン孔、30…ストッパピン、32…ズーム範囲規制溝、34…ストッパピン取付穴、40…ストッパピン、42…ロッド、44…ツマミ、46…ブッシュ、52…スプリング、54…剛球、60…ストッパ、62…ストッパピン、64…ストッパピン取付穴

Claims (4)

  1. 固定筒の外周部に回転自在に設けられたズームリングの回転角度位置に応じて焦点距離が変化するズームレンズ装置において、
    前記ズームリングに設けられた当接部と、
    前記固定筒に設けられ、テレ方向に回転操作された前記ズームリングの当接部が当接されて、ズームのワイド端からテレ端までの範囲内に設定されたランピングポイント以降の前記ズームリングの回転を規制する被当接部と、
    を備えるとともに、前記当接部又は前記被当接部が着脱自在に設けられ、前記当接部又は前記被当接部が装着されると、前記ランピングポイント以降の前記ズームリングの回転が規制されることを特徴とするズームレンズ装置。
  2. 前記ズームリングは、ズームのワイド端からテレ端までの範囲内でのみ回転可能に支持され、前記当接部又は前記被当接部が装着されると、前記ワイド端から前記ランピングポイントの範囲内でのみ回転可能に支持され、前記ランピングポイントから前記テレ端までの回転が規制されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ装置。
  3. 前記当接部は、前記ズームリングに着脱自在に設けられたピンであるとともに、前記被当接部は、前記固定筒の周面に周方向に沿って形成された溝であり、前記ズームリングに装着した前記ピンが前記固定筒に形成された溝の端面に当接することにより、前記ランピングポイント以降の前記ズームリングの回転を規制することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ装置。
  4. 前記当接部は、前記ズームリングの内周面から出没自在に設けられたピンであるとともに、前記被当接部は、前記固定筒の周面に周方向に沿って形成された溝であり、前記ズームリングの内周面から突出された前記ピンが前記固定筒に形成された溝の端面に当接することにより、前記ランピングポイント以降の前記ズームリングの回転を規制することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ装置。
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