JP4238656B2 - 開閉弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒回路に設けられる開閉弁に関し、特に冷媒通過音の低減策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷媒回路で冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う冷凍装置が知られている。冷凍装置の冷媒回路には、冷媒の流れを断続するために開閉弁を設ける場合が多い。この種の開閉弁としては、特許文献1に開示されているような電磁弁が知られている。この電磁弁は、ソレノイドへの通電を断続することによって開閉される。
【0003】
また、特許文献2には、4つの開閉弁を組み合わせてブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路を閉回路内で冷媒循環方向を切り換える切換機構として用いたものが開示されている。このブリッジ回路は、対向する位置に設けられた2つの開閉弁を同時に開閉することによって、閉回路内での冷媒循環方向を反転させている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−35150号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平04−158147号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単に開閉するだけの従来の開閉弁を冷媒回路に設けて冷媒の流れを断続すると、閉状態から開状態へ切り換わった開閉弁を冷媒が通過する際に発生する音、いわゆる冷媒通過音が過大となるという問題があった。
【0007】
この問題点について説明する。冷媒回路に設けられて閉状態となっている開閉弁では、その両側において圧力差が存在する。例えば、閉状態の開閉弁では、その一端側が圧縮機の吐出圧となって他端側が圧縮機の吸入圧となる場合もあり得る。このため、閉状態の開閉弁を開くと、その開閉弁を通過する冷媒の流量や流速が急激に変化することとなり、大きな冷媒通過音が発生していた。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷媒回路に設けられて冷媒の流れを断続するための開閉弁について、この開閉弁を開く際に発生する冷媒通過音を低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、冷媒が循環する冷媒回路( 11 )に設けられて冷媒の流れを断続する開閉弁を対象としている。そして、全閉状態から全開状態へ切り換わる途中において、その開度が全開状態よりも冷媒通過量の少ない中間開度に一時的に保持されるように構成され、弁体(77)と一体のプランジャ(76)及び該プランジャ(76)を駆動するためのソレノイド(75)が設けられて電磁弁を構成する一方、上記プランジャ(76)の外側面には突起部(81)が設けられており、開度を中間開度に設定するために上記突起部(81)と係合してプランジャ(76)の移動を規制する規制位置と、上記突起部(81)との係合を解除してプランジャ(76)の移動を許容する許容位置との間を移動する係合部材(82)を備え、上記係合部材( 82 )は、円環の一部を切除したC字状に形成されて上記プランジャ( 76 )と同軸に配置され、突起部( 81 )と係合してプランジャ( 76 )の移動を規制する規制位置と、その切除部分を突起部( 81 )の位置と一致させてプランジャ( 76 )の移動を許容する許容位置との間を、プランジャ( 76 )の外周に沿って回転することによって移動するように構成されるものである。
【0010】
請求項2の発明は、冷媒が循環する冷媒回路( 11 )に設けられて冷媒の流れを断続する開閉弁を対象としている。そして、全閉状態から全開状態へ切り換わる途中において、その開度が全開状態よりも冷媒通過量の少ない中間開度に一時的に保持されるように構成され、弁体(77)と一体のプランジャ(76)と、上記プランジャ(76)を弁座の方向へ付勢する金属製のコイルバネ(78)と、上記コイルバネ(78)の付勢力に抗してプランジャ(76)を移動させるためのソレノイド(75)とを備え、上記コイルバネ(78)に通電して該コイルバネ(78)の長さを短縮することによって開度を中間開度に設定するものである。
【0011】
−作用−
請求項1及び2の各発明では、開閉弁(21,22,23,24)を開閉すると、それに伴って冷媒回路(11)での冷媒の流れが断続される。開閉弁(21,22,23,24)は、全閉状態から全開状態へ切り換わる途中で開度が一時的に中間開度に保持される。つまり、全閉状態から全開状態へ切り換わる場合において、この開閉弁(21,22,23,24)は、全閉状態から中間開度へ切り換わり、所定時間が経過した後に中間開度から全開状態へと切り換わる。開閉弁(21,22,23,24)が中間開度に保持されている間は、全開状態であるときに比べて開閉弁(21,22,23,24)を通過する冷媒の流量が少なくなっている。そして、開閉弁(21,22,23,24)は、中間開度に保持されて冷媒の通過量を所定時間に亘って抑制し、その後に全開状態へと切り換わる。
【0012】
請求項1の発明では、開閉弁(21,22,23,24)が電磁弁を構成している。この開閉弁(21,22,23,24)において、ソレノイド(75)への通電を断続すると、それに伴って弁体(77)と一体のプランジャ(76)が移動し、開閉弁(21,22,23,24)が開閉される。
【0013】
請求項1の発明において、係合部材(82)の位置が規制位置となっている場合には、この係合部材(82)にプランジャ(76)の突起部(81)が係合する。これによってプランジャ(76)の移動が制限され、開閉弁(21,22,23,24)の開度が中間開度に保持される。一方、係合部材(82)の位置が許容位置となっている場合には、プランジャ(76)の突起部(81)が係合部材(82)と係合しない状態となり、係合部材(82)に妨げられることなくプランジャ(76)が移動する。従って、この場合において、開閉弁(21,22,23,24)の開度が中間開度に保持されることはない。
【0014】
請求項2の発明では、開閉弁(21,22,23,24)が電磁弁を構成している。開閉弁(21,22,23,24)において、ソレノイド(75)に電流を流すと、コイルバネ(78)の付勢力に抗してプランジャ(76)が移動し、弁体(77)が弁座(73)から離れる。逆に、ソレノイド(75)への通電を停止すると、コイルバネ(78)の付勢力を受けてプランジャ(76)が移動し、弁体(77)が弁座(73)に着座する。
【0015】
この発明において、コイルバネ(78)に電流を流すと、コイルバネ(78)のうち互いに隣接する巻線部分では、同じ方向へ電流が流れる。このため、隣接する巻線部分を流れる電流の間で引力が発生し、この引力によってコイルバネ(78)の長さが短縮される。コイルバネ(78)の長さが短くなると、その短縮分だけプランジャ(76)が移動して弁体(77)が弁座(73)から離れ、開閉弁(21,22,23,24)の開度が中間開度に保持される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
《参考技術1》
先ず、参考技術1について説明する。この参考技術1は、開閉弁(21,22,23,24)を備える空調機(10)である。尚、以下の説明において「右」「左」「上」「下」という場合は、何れも参照する図面におけるものを意味している。
【0018】
図1に示すように、参考技術1の空調機(10)は、冷媒回路(11)を備えている。また、この空調機(10)は、冷媒回路(11)における冷媒の循環方向を切り換えるための切換機構(20)を備えている。この空調機(10)では、冷媒回路(11)での冷媒循環方向を切り換えることによって、冷房運転と暖房運転の切り換えが行われる。
【0019】
冷媒回路(11)は、冷媒が充填された閉回路である。冷媒回路(11)には、圧縮機(12)と、第1熱交換器である室外熱交換器(13)と、膨張機構である膨張弁(14)と、第2熱交換器である室内熱交換器(15)と、切換機構(20)のブリッジ回路(25)とが接続されている。冷媒回路(11)では、圧縮機(12)の吸入側、圧縮機(12)の吐出側、室外熱交換器(13)の一端、及び室外熱交換器(13)の一端がそれぞれブリッジ回路(25)の異なる箇所に接続されている。また、冷媒回路(11)において、室外熱交換器(13)の他端は、膨張弁(14)を介して室内熱交換器(15)の他端に接続されている。
【0020】
ブリッジ回路(25)は、4つの開閉弁(21,22,23,24)を順に閉ループ状に接続したものである。このブリッジ回路(25)において、第1開閉弁(21)と第2開閉弁(22)の間には圧縮機(12)の吐出側が、第3開閉弁(23)と第4開閉弁(24)の間には圧縮機(12)の吸入側がそれぞれ接続されている。また、第1開閉弁(21)と第4開閉弁(24)の間には室外熱交換器(13)の一端が、第2開閉弁(22)と第3開閉弁(23)の間には室内熱交換器(15)の一端がそれぞれ接続されている。
【0021】
切換機構(20)のブリッジ回路(25)において、第1開閉弁(21)を開閉すると圧縮機(12)の吐出側から室外熱交換器(13)へ向かう冷媒の流れが断続され、第2開閉弁(22)を開閉すると圧縮機(12)の吐出側から室内熱交換器(15)へ向かう冷媒の流れが断続される。また、第3開閉弁(23)を開閉すると室内熱交換器(15)から圧縮機(12)の吸入側へ向かう冷媒の流れが断続され、第4開閉弁(24)を開閉すると室外熱交換器(13)から圧縮機(12)の吸入側へ向かう冷媒の流れが断続される。そして、切換機構(20)は、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)を開いて第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)を閉じる第1状態(図1(A)に示す状態)と、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)を開いて第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)を閉じる第2状態(図1(B)に示す状態)とに切り換わる。
【0022】
切換機構(20)の開閉弁(21,22,23,24)について、図2を参照しながら説明する。各開閉弁(21,22,23,24)は、いわゆるパイロット作動式のものであって、冷媒回路(11)内の冷媒圧力を利用して開閉される。また、本参考技術では、1つのパイロット弁(50)が4つの開閉弁(21,22,23,24)のパイロット弁機構を構成している。
【0023】
切換機構(20)の各開閉弁(21,22,23,24)は、本体部(30)、ハウジング(34)、プランジャ(41)、第1バネ(43)、及び第2バネ(44)を備えている。
【0024】
本体部(30)には、弁座(33)が形成されている。また、本体部(30)には、弁座(33)へ向かって冷媒が流れる入口通路(31)と、弁座(33)を通過後の冷媒が流れる出口通路(32)とが形成されている。ハウジング(34)には、上下に延びる円筒状の小径部(35)と、該小径部(35)の上端に連続して形成された中空の大径部(36)とが形成されている。このハウジング(34)は、本体部(30)における弁座(33)の上方に立設されている。また、ハウジング(34)の大径部(36)は、その内部空間が圧力室(37)となっている。
【0025】
プランジャ(41)は、円柱状に形成されており、ハウジング(34)の小径部(35)に挿入されている。このプランジャ(41)は、その外径が小径部(35)の内径よりも僅かに小さくなっており、小径部(35)内を上下に移動する。また、プランジャ(41)の上端部は、大径部(36)の内部の圧力室(37)に突出した状態となっている。プランジャ(41)の上端面に圧力室(37)の内圧が作用すると、プランジャ(41)には下向きの力が作用する。また、プランジャ(41)には、ニードル状の弁体(42)が一体に設けられている。弁体(42)は、その先端がプランジャ(41)の下端側へ突出している。
【0026】
第1バネ(43)は、プランジャ(41)の上端と大径部(36)の間に設けられ、プランジャ(41)に下向き(即ち弁体(42)を弁座(33)側へ移動させる方向)の付勢力を作用させている。一方、第2バネ(44)は、プランジャ(41)の下端と本体部(30)の間に設けられ、プランジャ(41)に上向き(即ち弁体(42)を弁座(33)から引き離す方向)の付勢力を作用させている。
【0027】
パイロット弁(50)は、本体シリンダ(51)、ハウジング(58)、切換ピストン(56)、ソレノイド(59)、及び切換用バネ(57)が設けられている。
【0028】
本体シリンダ(51)は、両端が閉塞された中空の円筒状に形成されている。この本体シリンダ(51)において、その長手方向の一部は、内径の細い細径部(52)を構成している。本体シリンダ(51)には、導入ポート(53)、第1導出ポート(54)、及び第2導出ポート(55)が形成されている。これら1つの導入ポート(53)と2つの導出ポート(54,55)とは、何れも本体シリンダ(51)の側壁を貫通しており、本体シリンダ(51)の内外を連通させている。この本体シリンダ(51)において、導入ポート(53)は細径部(52)の中央部に、第1導出ポート(54)は細径部(52)の右側に、第2導出ポート(55)は細径部(52)の左側にそれぞれ形成されている。
【0029】
切換ピストン(56)は、円柱状に形成されており、本体シリンダ(51)内に収納されている。この切換ピストン(56)において、その長手方向の一部は、本体シリンダ(51)の細径部(52)に対応してくびれた形状となっている。切換用バネ(57)は、切換ピストン(56)の右端側に設けられている。この切換用バネ(57)は、切換ピストン(56)と本体シリンダ(51)の間に設けられ、切換ピストン(56)に左向きの付勢力を作用させている。
【0030】
ハウジング(58)は、本体シリンダ(51)よりも大径の中空円筒状に形成されて、本体シリンダ(51)の右端側に設けられている。ソレノイド(59)は、ハウジング(58)の内周面と本体シリンダ(51)の外周面とに挟まれた空間に収納されている。このパイロット弁(50)において、ソレノイド(59)に通電すると、プランジャ(41)が切換用バネ(57)の付勢力に抗して右側へ移動し、導入ポート(53)が第2導出ポート(55)だけと連通する。一方、ソレノイド(59)への通電を停止すると、切換用バネ(57)の付勢力によってプランジャ(41)が左側へ移動し、導入ポート(53)が第1導出ポート(54)だけと連通する。
【0031】
パイロット弁(50)の導入ポート(53)は、冷媒回路(11)の高圧部分(例えば圧縮機(12)の吐出側)に接続されている。また、パイロット弁(50)は、その第1導出ポート(54)が第1開閉弁(21)の圧力室(37)と第3開閉弁(23)の圧力室(37)とに接続され、その第2導出ポート(55)が第2開閉弁(22)の圧力室(37)と第4開閉弁(24)の圧力室(37)とに接続されている。
【0032】
切換機構(20)において、各開閉弁(21,22,23,24)の圧力室(37)は、それぞれがキャピラリチューブ(60)を介して冷媒回路(11)の低圧部分(例えば圧縮機(12)の吸入側)に接続されている。このキャピラリチューブ(60)は、各開閉弁(21,22,23,24)の圧力室(37)から流出する冷媒の流量を制限するための絞り機構を構成している。
【0033】
−運転動作−
先ず、空調機(10)の運転動作について、図1を参照しながら説明する。
【0034】
冷房運転時には、切換機構(20)が第1状態に設定される。つまり、同図(A)に示すように、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)が開かれて第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)が閉じられる。この状態において、冷媒回路(11)では、室外熱交換器(13)が凝縮器となって室内熱交換器(15)が蒸発器となる第1動作が行われる。
【0035】
具体的に、圧縮機(12)から吐出された冷媒は、第1開閉弁(21)を通って室外熱交換器(13)へ送られ、室外空気と熱交換して凝縮する。室外熱交換器(13)で凝縮した冷媒は、膨張弁(14)を通過する際に減圧され、その後に室内熱交換器(15)へ送られる。室内熱交換器(15)では、送り込まれた冷媒が室内空気から吸熱して蒸発し、室内空気が冷却される。室内熱交換器(15)で蒸発した冷媒は、第3開閉弁(23)を通過して圧縮機(12)へ吸入され、圧縮された後に圧縮機(12)から吐出される。
【0036】
暖房運転時には、切換機構(20)が第2状態に設定される。つまり、同図(B)に示すように、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)が開かれて第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)が閉じられる。この状態において、冷媒回路(11)では、室内熱交換器(15)が凝縮器となって室外熱交換器(13)が蒸発器となる第2動作が行われる。
【0037】
具体的に、圧縮機(12)から吐出された冷媒は、第2開閉弁(22)を通って室内熱交換器(15)へ送られる。室内熱交換器(15)では、送り込まれた冷媒が室内空気へ放熱して凝縮し、室内空気が加熱される。室内熱交換器(15)で凝縮した冷媒は、膨張弁(14)を通過する際に減圧され、その後に室外熱交換器(13)で室外空気と熱交換して蒸発する。室外熱交換器(13)で蒸発した冷媒は、第4開閉弁(24)を通過して圧縮機(12)へ吸入され、圧縮された後に圧縮機(12)から吐出される。
【0038】
次に、切換機構(20)の動作について、図2〜図4を参照しながら説明する。ここでは、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)だけが開く第1状態から、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)だけが開く第2状態へ切り換わる場合を例に説明する。
【0039】
第1状態において、パイロット弁(50)のソレノイド(59)に対する通電は停止されている。そして、パイロット弁(50)は、図2に示すように、切換ピストン(56)が本体シリンダ(51)の左端へ移動し、導入ポート(53)が第2導出ポート(55)だけに連通する状態となっている。
【0040】
この状態において、パイロット弁(50)の第2導出ポート(55)に連通する第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)の各圧力室(37)は、その内圧が圧縮機(12)の吐出圧とほぼ等しくなっている。そして、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、それぞれのプランジャ(41)が圧力室(37)内のガス圧を受けて下方へ押し下げられ、弁体(42)が弁座(33)に当接している。
【0041】
一方、パイロット弁(50)の第1導出ポート(54)に連通する第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)の各圧力室(37)は、その内圧が圧縮機(12)の吸入圧とほぼ等しくなっている。そして、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)では、入口通路(31)へ流入した冷媒の圧力と第2バネ(44)の付勢力とによってプランジャ(41)が押し上げられ、弁体(42)が弁座(33)から離れている。
【0042】
第1状態から第2状態へ切り換える際には、パイロット弁(50)のソレノイド(59)に対する通電が開始される。ソレノイド(59)への通電を開始すると、パイロット弁(50)は、図3及び図4に示すように、切換ピストン(56)が本体シリンダ(51)の右端へ移動し、導入ポート(53)が第1導出ポート(54)だけに連通する状態に切り換わる。
【0043】
パイロット弁(50)において導入ポート(53)が第1導出ポート(54)に連通すると、第1導出ポート(54)に連通する第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)の各圧力室(37)へ圧縮機(12)の吐出圧が導入され、各圧力室(37)の内圧が一気に上昇する。そして、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)では、それぞれのプランジャ(41)が圧力室(37)内のガス圧を受けて下方へ押し下げられ、弁体(42)が弁座(33)に当接する。このように、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)は、パイロット弁(50)が切り換わると速やかに全開状態から全閉状態に切り換わる。
【0044】
一方、第2開閉弁(22)の圧力室(37)及び第4開閉弁(24)の圧力室(37)は、冷媒回路(11)の高圧部分から遮断され、圧力室(37)内のガス冷媒が冷媒回路(11)の低圧部分へ吸い出されてゆく。その際、圧力室(37)から吸い出された冷媒がキャピラリチューブ(60)を通過するため、圧力室(37)から流出するガス冷媒の流量が制限される。そして、パイロット弁(50)が切り換わった後において、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)の各圧力室(37)では、その内圧が徐々に低下してゆく。このため、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、緩やかにプランジャ(41)が上昇し、その開度が緩やかに拡大してゆく。そして、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)は、パイロット弁(50)の切り換えから暫く時間が経過した後に、図4に示すような全開状態となる。
【0045】
以上の動作は、切換機構(20)が第2状態から第1状態へ切り換わる場合も同様である。つまり、ソレノイド(59)への通電を停止してパイロット弁(50)を切り換えると、全開状態であった第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)は、速やかにプランジャ(41)が降下して全閉状態となる。一方、全閉状態であった第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)は、徐々にプランジャ(41)が上昇して緩やかに開度が変化し、ある程度の時間をかけて全開状態に達する。
【0046】
このように、本参考技術の切換機構(20)において、各開閉弁(21,22,23,24)は、全閉状態から全開状態へ切り換わる際の開度変化が、全開状態から全閉状態へ切り換わる際の開度変化よりも緩やかになっている。つまり、各開閉弁(21,22,23,24)では、全閉状態から全開状態へ至るまでの時間が、全開状態から全閉状態へ至るまでの時間よりも長くなっている。そして、全閉状態から全開状態へ至るまでの間において、開閉弁(21,22,23,24)を通過する冷媒の流量は、開閉弁(21,22,23,24)が全開状態であるときに比べて低くなる。
【0047】
参考技術1の効果−
参考技術において、切換機構(20)の開閉弁(21,22,23,24)は、全閉状態から全開状態へ切り換わる際に開度が徐々に変化するように構成されている。このため、例えば切換機構(20)が第1状態から第2状態へ切り換わってから第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)が全開状態となるまでの間は、全開状態になった後と比べて、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)を通過する冷媒の流量を低く抑えることができる。
【0048】
つまり、本参考技術によれば、第1状態と第2状態の相互切換時に開かれる開閉弁(21,22,23,24)について、開状態となってから所定時間に亘って冷媒の通過量を低減することができる。従って、本参考技術によれば、開状態へ切り換わる開閉弁(21,22,23,24)について、そこを通過する冷媒の流量や流速の変化を緩和することができ、この開閉弁(21,22,23,24)を冷媒が通過する際に発生する冷媒通過音を低減することができる。
【0049】
また、本参考技術の開閉弁(21,22,23,24)では、圧力室(37)と冷媒回路(11)の低圧部分との間にキャピラリチューブ(60)を設け、このキャピラリチューブ(60)で圧力室(37)から流出するガス冷媒の流量を制限することによって、圧力室(37)の内圧を緩やかに低下させている。従って、本参考技術によれば、キャピラリチューブ(60)を利用して圧力室(37)の内圧の低下速度を低減することで、特別な制御を行わずに開閉弁(21,22,23,24)の開度を徐々に増大させることが可能となり、開閉弁(21,22,23,24)の構成を複雑化させずに冷媒通過音を低減することができる。
【0050】
また、本参考技術によれば、1つのパイロット弁(50)を操作するだけで切換機構(20)の全ての開閉弁(21,22,23,24)を開閉することができる。従って、開閉弁(21,22,23,24)毎にパイロット弁(50)を1つずつ設けるような場合に比べ、切換機構(20)の構成を簡素化することができる。
【0051】
《参考技術2》
次に、参考技術2について説明する。参考技術2は、上記参考技術1において、ブリッジ回路(25)に設けられた開閉弁(21,22,23,24)の構成を変更したものである。ここでは、本参考技術について、上記参考技術1と異なる点を説明する。
【0052】
図5に示すように、本参考技術の開閉弁(21,22,23,24)は、本体部(70)、ハウジング(74)、プランジャ(76)、コイルバネ(78)、及びソレノイド(75)を備えている。この開閉弁(21,22,23,24)は、直動式の電磁弁を構成している。
【0053】
本体部(70)には、弁座(73)が形成されている。また、本体部(70)には、弁座(73)へ向かって冷媒が流れる入口通路(71)と、弁座(73)を通過後の冷媒が流れる出口通路(72)とが形成されている。ハウジング(74)は、中空の円筒状に形成されており、本体部(70)の上方に配置されている。
【0054】
プランジャ(76)は、円柱状に形成されている。このプランジャ(76)は、ハウジング(74)内に収納されており、上下に移動自在となっている。プランジャ(76)には、ニードル状の弁体(77)が一体に設けられている。弁体(77)は、その先端がプランジャ(76)の下端側へ突出している。
【0055】
コイルバネ(78)は、プランジャ(76)の上端側に設けられている。このコイルバネ(78)は、プランジャ(76)とハウジング(74)の間に設けられ、プランジャ(76)に下向き(即ち弁体(77)を弁座(73)側へ移動させる方向)の付勢力を作用させている。ソレノイド(75)は、ハウジング(74)の内部に収納され、プランジャ(76)と同軸に配置されている。この開閉弁(21,22,23,24)において、ソレノイド(75)に通電すると、プランジャ(76)がコイルバネ(78)の付勢力に抗して上昇し、弁体(77)が弁座(73)から離れる。一方、ソレノイド(75)への通電を停止すると、コイルバネ(78)の付勢力によってプランジャ(76)が降下し、弁体(77)が弁座(73)に当接する。
【0056】
開閉弁(21,22,23,24)のソレノイド(75)には、電気回路(90)が接続されている。この電気回路(90)には、直流電源(91)、切換スイッチ(92)、第1電気抵抗(93)、及び第2電気抵抗(94)が接続されている。電気回路(90)において、第1電気抵抗(93)の抵抗値は、第2電気抵抗(94)の抵抗値よりも大きくなっている。また、切換スイッチ(92)は、電気回路(90)で電流が流れない中立状態と、直流電源(91)を第1電気抵抗(93)に接続して電気回路(90)で電流を流す第1導通状態と、直流電源(91)を第2電気抵抗(94)に接続して電気回路(90)で電流を流す第2導通状態とに切り換わる。
【0057】
図5(A)に示すように、切換スイッチ(92)を中立状態に設定すると、ソレノイド(75)には電流が流れなくなる。この状態では、コイルバネ(78)の付勢力を受けてプランジャ(76)が降下し、弁体(77)が弁座(73)に当接して開閉弁(21,22,23,24)が全閉状態となる。
【0058】
図5(B)に示すように、切換スイッチ(92)を第1導通状態に設定すると、抵抗値の大きい第1電気抵抗(93)が直流電源(91)と導通され、ソレノイド(75)を流れる電流が中間値となる。この状態では、ソレノイド(75)からの力を受けてプランジャ(76)が僅かに引き上げられ、開閉弁(21,22,23,24)の開度が微小開度に保持される。
【0059】
図5(C)に示すように、切換スイッチ(92)を第2導通状態に設定すると、抵抗値の小さい第2電気抵抗(94)が直流電源(91)と導通され、ソレノイド(75)を流れる電流が最大値となる。この状態では、ソレノイド(75)によってプランジャ(76)に及ぼされる力が最大となり、コイルバネ(78)の付勢力に抗してプランジャ(76)が最上部まで上昇し、開閉弁(21,22,23,24)が全開状態となる。
【0060】
−運転動作−
参考技術における切換機構(20)の動作について説明する。ここでは、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)だけが開く第1状態から、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)だけが開く第2状態へ切り換わる場合を例に説明する。
【0061】
全開状態となっている第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)では、切換スイッチ(92)が第2導通状態から中立状態へと切り換わる。第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)では、コイルバネ(78)の付勢力を受けてプランジャ(76)が一気に押し下げられ、全開状態から直ちに全閉状態へ切り換わる。
【0062】
一方、全閉状態となっている第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、切換スイッチ(92)が中立状態から第1導通状態へ一旦切り換わる。この状態では、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)の開度が微小開度に保持される。中間開度である微小開度に設定された第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、全開状態の時に比べて開閉弁(21,22,23,24)を通過する冷媒の流量が低くなっている。その後、所定の時間(例えば10〜20秒程度)が経過すると、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、切換スイッチ(92)が第1導通状態から第2導通状態へ切り換わる。そして、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)が全開状態となる。
【0063】
以上の動作は、切換機構(20)が第2状態から第1状態へ切り換わる場合も同様である。つまり、全開状態となっている第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)は、切換スイッチ(92)が第2導通状態から中立状態へと切り換わることによって、全開状態から一気に全閉状態へ切り換わる。一方、全閉状態となっている第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)は、切換スイッチ(92)が中立状態から第1導通状態へと切り換わることによって、一時的にその開度が微小開度に保持される。その後、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)は、切換スイッチ(92)が第1導通状態から第2導通状態へと切り換わることによって、全開状態に切り換わる。
【0064】
参考技術2の効果−
参考技術において、切換機構(20)の開閉弁(21,22,23,24)は、全開状態への移行途中で一時的に中間開度となるように構成されている。このため、例えば切換機構(20)が第1状態から第2状態へ切り換わってから暫くの間は、いきなり開閉弁が全開状態となる場合に比べて、開いた第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)における冷媒通過量の増加速度を抑制できる。従って、本参考技術によれば、開状態へ切り換わる開閉弁(21,22,23,24)について、そこを通過する冷媒の流量や流速の変化を緩和することができ、この開閉弁(21,22,23,24)を冷媒が通過する際に発生する冷媒通過音を低減することができる。
【0065】
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。本発明の実施形態1は、上記参考技術2において、ブリッジ回路(25)に設けられた開閉弁(21,22,23,24)の構成を変更したものである。ここでは、本実施形態について、上記参考技術2と異なる点を説明する。
【0066】
図6に示すように、本実施形態の開閉弁(21,22,23,24)は、本体部(70)、ハウジング(74)、プランジャ(76)、コイルバネ(78)、及びソレノイド(75)を備えており、上記参考技術2の開閉弁と同様に直動式の電磁弁を構成している。この開閉弁(21,22,23,24)自体の構造は、上記参考技術2と同様である。ただし、本実施形態の開閉弁(21,22,23,24)において、コイルバネ(78)の材質は、金属等の導電性を有するものでなければならない。
【0067】
本実施形態の開閉弁(21,22,23,24)では、コイルバネ(78)に電気回路(95)が接続されている。この電気回路(95)には、直流電源(96)と断続スイッチ(97)とが設けられている。図6(B)に示すように、断続スイッチ(97)を導通状態にしてコイルバネ(78)に電流を流すと、開閉弁(21,22,23,24)の開度が微小開度に保持される。
【0068】
この点について説明する。コイルバネ(78)に電流を流すと、コイルバネ(78)のうち互いに隣接する巻線部分では、同じ方向へ電流が流れる。このため、隣接する巻線部分を流れる電流の間で引力が発生し、この引力によってコイルバネ(78)の長さが短縮される。コイルバネ(78)の長さが短くなると、それに伴ってプランジャ(76)が僅かに上昇する。また、コイルバネ(78)に電流を流すと、発生したジュール熱によってコイルバネ(78)の温度が上昇し、それに伴ってコイルバネ(78)のバネ定数が低下する。コイルバネ(78)のバネ定数が小さくなると、プランジャ(76)を押し下げる力が弱くなり、入口通路(71)内の冷媒圧力によってプランジャ(76)が僅かに押し上げられる。このように、コイルバネ(78)に電流を流すと、プランジャ(76)が僅かに上方へ移動して弁体(77)が弁座(73)から離れ、開閉弁(21,22,23,24)の開度が微小開度に保持される。
【0069】
尚、図6には図示しないが、本実施形態の開閉弁(21,22,23,24)においても、ソレノイド(75)には電気回路が接続されている。ただし、このソレノイド(75)に接続される電気回路は、上記参考技術2のものとは異なり、単にソレノイド(75)に流す電流を断続可能なものであり、ソレノイド(75)に流す電流の値を変化させるものではない。そして、本実施形態の開閉弁(21,22,23,24)は、ソレノイド(75)に電流を流すと全開状態となり(図6(C)を参照)、ソレノイド(75)への通電を停止すると全閉状態となる(図6(A)を参照)。
【0070】
−運転動作−
本実施形態における切換機構(20)の動作について説明する。ここでは、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)だけが開く第1状態から、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)だけが開く第2状態へ切り換わる場合を例に説明する。
【0071】
全開状態となっている第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)では、ソレノイド(75)への通電が停止される。第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)では、コイルバネ(78)の付勢力を受けてプランジャ(76)が一気に押し下げられ、全開状態から直ちに全閉状態へ切り換わる。
【0072】
一方、全閉状態となっている第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、断続スイッチ(97)が導通状態へ切り換わってコイルバネ(78)への通電が開始される。この状態では、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)の開度が微小開度に保持される。中間開度である微小開度に設定された第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、全開状態の時に比べて開閉弁(21,22,23,24)を通過する冷媒の流量が低くなっている。その後、所定の時間(例えば10〜20秒程度)が経過すると、コイルバネ(78)への通電が停止されると同時に、ソレノイド(75)への通電が開始される。そして、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)が全開状態となる。
【0073】
以上の動作は、切換機構(20)が第2状態から第1状態へ切り換わる場合も同様である。つまり、全開状態となっている第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)は、ソレノイド(75)への通電を停止することによって、全開状態から一気に全閉状態へ切り換わる。一方、全閉状態となっている第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)は、コイルバネ(78)に電流を流すことによって、一時的にその開度が微小開度に保持される。その後、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)は、コイルバネ(78)への通電が停止されると同時にソレノイド(75)への通電が開始され、全開状態に切り換わる。
【0074】
実施形態1の効果−
このように、本実施形態では、上記参考技術2の場合と同様に、開閉弁(21,22,23,24)が全開状態への移行途中で一時的に中間開度となるように構成されている。従って、上記参考技術2と同様に、本実施形態によっても、開状態へ切り換わる開閉弁(21,22,23,24)について、そこを通過する冷媒の流量や流速の変化を緩和することができ、この開閉弁(21,22,23,24)を冷媒が通過する際に発生する冷媒通過音を低減することができる。
【0075】
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。本発明の実施形態2は、上記参考技術2において、ブリッジ回路(25)に設けられた開閉弁(21,22,23,24)の構成を変更したものである。ここでは、本実施形態について、上記参考技術2と異なる点を説明する。
【0076】
図7に示すように、本実施形態の開閉弁(21,22,23,24)は、本体部(70)、ハウジング(74)、プランジャ(76)、コイルバネ(78)、及びソレノイド(75)を備えており、上記参考技術2の開閉弁と同様に直動式の電磁弁を構成している。
【0077】
また、図8にも示すように、この開閉弁(21,22,23,24)では、係合部材であるリング部材(82)が設けられると共に、プランジャ(76)に突起部(81)が形成されている。尚、図8は、開閉弁(21,22,23,24)の断面のうちプランジャ(76)とリング部材(82)とを抜き出して図示したものである。
【0078】
突起部(81)は、立方体状の小さな突起であって、プランジャ(76)の外周面に突設されている。この突起部(81)の位置が変化しないように、プランジャ(76)は、その中心軸周りに回転せずに上下にだけ移動する。
【0079】
リング部材(82)は、断面が四角形状のリングであって、円環の一部を切除したC字状に形成されている。リング部材(82)の内径は、プランジャ(76)の外径よりもやや大きくなっている。このリング部材(82)は、プランジャ(76)と同軸に配置され、磁力等を受けてプランジャ(76)の外周面に沿って回転可能となっている。プランジャ(76)が最も下方に位置して弁体(77)が弁座(73)に当接した状態では、リング部材(82)の下面が突起部(81)の上面よりも僅かに上方に位置している(図7(A)を参照)。
【0080】
本実施形態の開閉弁(21,22,23,24)は、プランジャ(76)の移動を規制する規制状態と、プランジャ(76)の移動を許容する許容状態とに切り換わる。
【0081】
図7(A)(B)及び図8(A)(B)に示すように、規制状態では、リング部材(82)が規制位置に位置している。具体的には、プランジャ(76)の周方向における突起部(81)とリング部材(82)の切除部分との位置が相違した状態となっている。この規制状態でプランジャ(76)を上昇させると、突起部(81)の上面がリング部材(82)の下面に当接し、それ以上はプランジャ(76)が上昇できなくなって開閉弁(21,22,23,24)の開度が微小開度に保持される。
【0082】
図7(C)及び図8(C)に示すように、許容状態では、リング部材(82)が許容位置に位置している。具体的には、プランジャ(76)の周方向における突起部(81)とリング部材(82)の切除部分との位置が一致した状態となっている。この状態では、プランジャ(76)が移動しても突起部(81)はリング部材(82)に当接せず、プランジャ(76)は、リング部材(82)に妨げられることなく上下に移動可能となる。
【0083】
以上説明したように、本実施形態の開閉弁(21,22,23,24)は、弁体(77)と一体のプランジャ(76)及び該プランジャ(76)を駆動するためのソレノイド(75)が設けられて電磁弁を構成する一方、円環の一部を切除したC字状に形成されて上記プランジャ(76)と同軸に配置されるリング部材(82)を備えている。また、上記プランジャ(76)は、円柱状に形成されて軸方向へ移動自在に構成されると共に、外周側へ突出する突起部(81)を備えている。そして、この開閉弁(21,22,23,24)は、開度が中間開度に保持されるように上記突起部(81)をリング部材(82)に係合させてプランジャの移動を規制する規制状態と、リング部材(82)における切除箇所を突起部(81)の位置と一致させてプランジャ(76)の移動を許容する許容状態とを、上記リング部材(82)をプランジャ(76)の外周に沿って回転移動させることによって切り換えるように構成されている。
【0084】
−運転動作−
本実施形態における切換機構(20)の動作について説明する。ここでは、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)だけが開く第1状態から、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)だけが開く第2状態へ切り換わる場合を例に説明する。
【0085】
全開状態となっている第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)では、図7(C)及び図8(C)に示すように、プランジャ(76)の突起部(81)とリング部材(82)の切除部分との位置が一致する許容状態に設定される。この状態でソレノイド(75)への通電を停止すると、コイルバネ(78)の付勢力を受けてプランジャ(76)が一気に押し下げられ、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)が全開状態から直ちに全閉状態へ切り換わる。
【0086】
一方、全閉状態となっている第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、図7(A)及び図8(A)に示すように、プランジャ(76)の突起部(81)とリング部材(82)の切除部分との位置が相違する規制状態に設定される。この状態でソレノイド(75)への通電を開始すると、図7(B)及び図8(B)に示すように、プランジャ(76)が引き上げられて突起部(81)がリング部材(82)に係合し、弁体(77)が弁座(73)から僅かに離れた状態となる。つまり、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)の開度が微小開度に保持される。
【0087】
中間開度である微小開度に設定された第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、全開状態の時に比べて開閉弁(21,22,23,24)を通過する冷媒の流量が低くなっている。その後、所定の時間(例えば10〜20秒程度)が経過すると、リング部材(82)が回転し、図7(C)及び図8(C)に示すような許容状態となる。そして、第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)では、プランジャ(76)の突起部(81)がリング部材(82)の切除部分を通過し、プランジャ(76)が上方へ移動して全開状態となる。
【0088】
以上の動作は、切換機構(20)が第2状態から第1状態へ切り換わる場合も同様である。つまり、全開状態となっている第2開閉弁(22)及び第4開閉弁(24)は、許容状態でソレノイド(75)への通電を停止することによって、全開状態から一気に全閉状態へ切り換わる。一方、全閉状態となっている第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)は、規制状態でソレノイド(75)へ通電することによって、一時的にその開度が微小開度に保持される。その後、第1開閉弁(21)及び第3開閉弁(23)は、リング部材(82)が移動して許容状態に切り換わり、プランジャ(76)が上昇して全開状態に切り換わる。
【0089】
実施形態2の効果−
このように、本実施形態では、上記参考技術2の場合と同様に、開閉弁(21,22,23,24)が全開状態への移行途中で一時的に中間開度となる用に構成されている。従って、上記参考技術2と同様に、本実施形態によっても、開状態へ切り換わる開閉弁(21,22,23,24)について、そこを通過する冷媒の流量や流速の変化を緩和することができ、この開閉弁(21,22,23,24)を冷媒が通過する際に発生する冷媒通過音を低減することができる。
【0090】
実施形態2の変形例−
本実施形態では、図9に示すように、リング部材(82)の下面が傾斜面となっていてもよい。開閉弁(21,22,23,24)において、ソレノイド(75)に通電した状態では、プランジャ(76)に上向きの力が作用している。つまり、リング部材(82)は、プランジャ(76)の突起部(81)から上向きの力を受ける。このため、リング部材(82)の下面を傾斜面にしておくと、突起部(81)からの力を受けてリング部材(82)が回転し、やがてリング部材(82)の切除部分が突起部(81)の位置に達すると、規制状態から許容状態へと自然に切り換わってプランジャ(76)の上昇が許容される。
【0091】
《発明のその他の実施形態》
上記各実施形態及び各参考技術の開閉弁(21,22,23,24)では、弁体(77)及び弁座(73)の形状を変更し、弁体(77)が弁座(73)から僅かに離れた状態で複数の絞り(79)が形成されるようにしてもよい。ここでは、本変形例を上記参考技術2の開閉弁(21,22,23,24)に適用したものについて、図10及び図11を参照しながら説明する。尚、図10では、電気回路の図示を省略している。
【0092】
図10に示すように、本変形例では、弁体(77)がプランジャ(76)を兼ねている。この弁体(77)の先端部分(同図における弁体(77)の下端部分)は、下方へ向かって段階的に外径が細くなっており、全体として円錐状に形成されている。一方、弁座(73)は、弁体(77)の先端部分に対応した形状となっている。つまり、この弁座(73)は、同図における下方へ向かって段階的に内径が細くなっており、全体としてすり鉢状に窪んだ形状となっている。
【0093】
本変形例の開閉弁(21,22,23,24)において、弁体(77)が弁座(73)に着座した状態では、弁体(77)の先端部分の下面が階段状に窪んだ弁座(73)の水平面に密着する。ただし、弁体(77)が弁座(73)に着座した状態でも、弁体(77)の先端部分の側面と階段状に窪んだ弁座(73)の鉛直面との間には狭い隙間が形成される。
【0094】
この状態から弁体(77)が上方へ僅かに引き上げられると、図11に示すように、弁体(77)の先端部分の下面と弁座(73)の水平面との間隔は広がるが、弁体(77)の先端部分の側面と弁座(73)の鉛直面との間隔は狭いままとなる。そして、弁体(77)の先端部分と弁座(73)の両方が階段状となっているため、弁体(77)の先端部分の側面と弁座(73)の鉛直面との間に狭い隙間が複数形成される。弁体(77)と弁座(73)の間を通過する冷媒は、比較的広い隙間と比較的狭い隙間とを交互に通過し、比較的狭い隙間を通過する毎に少しずつ減圧されてゆく。つまり、弁体(77)の先端部分の側面と弁座(73)の鉛直面との間の狭い隙間が、絞り(79)を構成している。
【0095】
本変形例の開閉弁(21,22,23,24)において、弁体(77)と弁座(73)の隙間を通過する冷媒は、複数の絞り(79)を通過する際に段階的に減圧されてゆく。このため、開閉弁(21,22,23,24)では、複数形成された絞り(79)を利用して冷媒を徐々に減圧させることができ、各絞り(79)の前後における冷媒の流速や圧力の変化を小さくすることができる。従って、本変形例によれば、弁体(77)と弁座(73)の隙間を通過する際に発生する冷媒通過音を低減することができる。
【0096】
また、上記各実施形態及び各参考技術では、冷媒回路(11)での冷媒循環方向を反転させるために本発明に係る開閉弁(21,22,23,24)を用いているが、開閉弁(21,22,23,24)の用途はこれに限定されるものではない。つまり、冷媒循環方向を反転させるためではなく、単に冷媒の流れを断続するために本発明に係る開閉弁(21,22,23,24)を用いることもできる。
【0097】
【発明の効果】
請求項1及び2の各発明では、開閉弁(21,22,23,24)が全開状態への移行途中で一時的に中間開度に保持される。このため、開閉弁(21,22,23,24)が開いてから暫くの間は、いきなり開閉弁(21,22,23,24)を全開する場合に比べて、開閉弁(21,22,23,24)における冷媒通過量の増加速度を抑制できる。従って、この発明によれば、開状態へ切り換わる開閉弁(21,22,23,24)について、そこを通過する冷媒の流量や流速の変化を緩和することができ、この開閉弁(21,22,23,24)を冷媒が通過する際に発生する冷媒通過音を低減することができる。
【0098】
請求項1の発明では、プランジャ(76)の突起部を係合部材(82)に係合させてプランジャ(76)の移動を規制し、それによって開閉弁(21,22,23,24)を中間開度に保持している。このため、中間開度におけるプランジャ(76)の位置を正確に設定でき、弁体(77)と弁座(73)の間隔を正確に設定できる。従って、この発明によれば、中間開度にける開閉弁(21,22,23,24)の開度を正確に設定することができる。
【0099】
請求項2の発明によれば、コイルバネ(78)へ通電するだけで開閉弁(21,22,23,24)を中間開度に設定することができ、開閉弁(21,22,23,24)の構成を複雑化させずに冷媒通過音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考技術1における冷媒回路の構成を示す概略構成図である。
【図2】 参考技術1における切換機構、開閉弁、及びパイロット弁の構成を示す概略断面図である。
【図3】 参考技術1における切換機構、開閉弁、及びパイロット弁の構成を示す概略断面図である。
【図4】 参考技術1における切換機構、開閉弁、及びパイロット弁の構成を示す概略断面図である。
【図5】 参考技術2における開閉弁の構成を示す概略断面図である。
【図6】 実施形態1における開閉弁の構成を示す概略断面図である。
【図7】 実施形態2における開閉弁の構成を示す概略断面図である。
【図8】 実施形態2における開閉弁の要部を示す要部拡大図である。
【図9】 実施形態2の変形例における開閉弁の要部を示す要部拡大図である。
【図10】 その他の実施形態における開閉弁の構成を示す概略断面図である。
【図11】 その他の実施形態における開閉弁の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
(11) 冷媒回路
(21) 第1開閉弁(開閉弁)
(22) 第2開閉弁(開閉弁)
(23) 第3開閉弁(開閉弁)
(24) 第4開閉弁(開閉弁)
(33) 弁座
(37) 圧力室
(42) 弁体
(50) パイロット弁(パイロット機構)
(60) キャピラリチューブ(絞り機構)
(73) 弁座
(75) ソレノイド
(76) プランジャ
(77) 弁体
(78) コイルバネ
(79) 絞り
(81) 突起部
(82) リング部材(係合部材)

Claims (2)

  1. 冷媒が循環する冷媒回路( 11 )に設けられて冷媒の流れを断続する開閉弁であって、
    全閉状態から全開状態へ切り換わる途中において、その開度が全開状態よりも冷媒通過量の少ない中間開度に一時的に保持されるように構成され、
    弁体(77)と一体のプランジャ(76)及び該プランジャ(76)を駆動するためのソレノイド(75)が設けられて電磁弁を構成する一方、
    上記プランジャ(76)の外側面には突起部(81)が設けられており、
    開度を中間開度に設定するために上記突起部(81)と係合してプランジャ(76)の移動を規制する規制位置と、上記突起部(81)との係合を解除してプランジャ(76)の移動を許容する許容位置との間を移動する係合部材(82)を備え
    上記係合部材( 82 )は、円環の一部を切除したC字状に形成されて上記プランジャ( 76 )と同軸に配置され、突起部( 81 )と係合してプランジャ( 76 )の移動を規制する規制位置と、その切除部分を突起部( 81 )の位置と一致させてプランジャ( 76 )の移動を許容する許容位置との間を、プランジャ( 76 )の外周に沿って回転することによって移動するように構成されている開閉弁。
  2. 冷媒が循環する冷媒回路( 11 )に設けられて冷媒の流れを断続する開閉弁であって、
    全閉状態から全開状態へ切り換わる途中において、その開度が全開状態よりも冷媒通過量の少ない中間開度に一時的に保持されるように構成され、
    弁体(77)と一体のプランジャ(76)と、
    上記プランジャ(76)を弁座の方向へ付勢する金属製のコイルバネ(78)と、
    上記コイルバネ(78)の付勢力に抗してプランジャ(76)を移動させるためのソレノイド(75)とを備え、
    上記コイルバネ(78)に通電して該コイルバネ(78)の長さを短縮することによって開度を中間開度に設定する開閉弁。
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