JP4238360B2 - 測距装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対向して相対運動する第1の移動体と第2の移動体のうち第1の移動体において、第2の移動体までの距離を測定する測距装置に関するものである。
従来、電波を用いたレーダ装置で目標までの距離を測定する場合、パルスを送信し、そのエコーを受信することによってその時間差(送信パルスと受信パルスの差)から距離を測定するパルスドップラ方式や、CW電波にFM(Frequency Modulation)をかけて送信波と受信波のビート周波数から距離を測定するFM/CW方式等がある。しかしながら、前者は、送信パルスのパルス幅及びパルス間隔により、近距離に関してブラインド領域が発生するため、近距離用の測距には不向きである。
後者については、理論的には変調周波数幅や繰り返し周期を制御することにより、遠距離から近距離まで測距が可能であるとされているが、大規模な装置を構成する必要があり、小型化が要求されるような物には不向きである。また、現実問題として、近距離では、変調波の繰り返し周期や変調幅及び変調波に三角波を用いた場合の直線性の問題があり、実際には、近距離においては、変調波とビート波の周波数分離が難しく、近距離におけるS/Nの悪化が問題とされる欠点がある。
本発明は、上述した2つの方式の欠点である近距離における目標の捕捉(測距)及び十分なS/Nの確保を解決できる測距装置を提供することを目的としている。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本発明は、対向して相対運動している第1の移動体から第2の移動体までの距離をCW(Continuous Wave)ドップラレーダを用いて測定する測距装置において、
CW電波が送信及び受信でき、前記第1の移動体においてドップラ信号を抽出する高周波回路と、
前記高周波回路のドップラ信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換回路と、
前記A/D変換回路の出力信号から前記第2の移動体との直距離を算出する信号処理回路とを、
前記第1の移動体が備え、
前記第2の移動体からの反射電波のドップラ信号を少なくとも3回検出し、これらのドップラ信号のドップラ周波数と、最初の1回目に前記ドップラ信号を検出した時刻と2回目に前記ドップラ信号を検出した時刻との時間差、及び1回目に前記ドップラ信号を検出した時刻と3回目に前記ドップラ信号を検出した時刻との時間差とを用い、
前記第1及び第2の移動体が平行で接近するものとし、
前記第1の移動体の真横に第2の移動体が来るときの距離をMとし、
1回目、2回目、3回目の時刻での第1及び第2の移動体間の進行方向距離をL1,L2,L3として、距離L1,L2を距離M、距離L3を用いて表し、
1回目と2回目のドップラ信号のドップラ周波数と2つの前記時間差から、未知数L3を消去して前記距離Mを求め、
3回目のドップラ信号のドップラ周波数と前記距離Mとを用いて距離L3を算出し、既知となった距離M、距離L3から前記第2の移動体との直距離Rを算出することを特徴としている。
前記測距装置において、信号処理回路は、3つの前記ドップラ周波数と2つの前記時間差の5つの値を用いた連立方程式による直距離算出の計算手法をプログラムとして記述したDSP(Digital Signal Processing)を用いたプログラム制御によるものであればよい。
本発明によれば、対向して相対運動する第1の移動体と第2の移動体のうち第1の移動体において、CWドップラ方式により第1の移動体と第2の移動体の直距離を計算することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、測距装置の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係る測距装置の実施の形態の構成図である。ここで、第1の移動体としての移動体Aと第2の移動体としての移動体Bとは互いに対向して平行直進運動を行っており、移動体Aは高周波回路1と、高周波回路1のアナログ出力信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換回路2と、A/D変換回路2の出力信号を受けるDSP(Digital Signal Processing)を用いたプログラム制御による信号処理回路3とを備えている。
前記高周波回路1では、CW電波を生成し、空間にCW電波を放射すると同時に、空間から到来した同種のCW電波を受信することができる。また、この高周波回路1は、空間に放射したCW電波と空間から到来した同種のCW電波(移動体Bによる反射波が含まれる)を混合し、ドップラ信号を検出(抽出)できる。
前記高周波回路1で抽出したドップラ信号は、A/D変換回路2によりデジタル信号に変換され、信号処理回路3に伝達される。信号処理回路3においては、DSPにあらかじめ記述されたプログラムによりドップラ信号のFFT処理を行い、後述する計算式により測距情報を出力する。
図2は、測距装置を用いた運用の一例である。移動体Aの高周波回路1から空間に放射されたCW電波(送信電波)は、移動体Bで反射され、移動体Aで再度その移動体Bからの反射電波の一部を受信する。このとき、移動体Aでは、移動体Aと移動体Bの相対速度分を主たるCW電波に重畳した電波として受信する。これを一般にドップラ信号が重畳したCW電波と呼ぶ。
今、移動体Aの速度をVAとし、移動体Bの速度をVBとすれば、その相対速度Vは、
V = VA+VB …(1)
となり、ドップラの基本式から、この時のドップラ周波数fdは、光速をc、CW電波の周波数をfoとすると、
fd = 2×(V/c)×fo×cosθ …(2)
となる。このときのθは、移動体Aと移動体Bがすれ違う場合の刻々変化する角度であるが、移動体Aと移動体Bが平行で接近した場合については、移動体Aと移動体Bが真横に来た時の距離をMとし、移動体Aと移動体Bの現在位置の直距離をRとすれば、
sinθ = M/R …(3)
で与えられる。以降、説明を容易にするために、移動体Aと移動体Bは平行で接近するものとして説明を行う。
図3は、本発明の距離算出に関する計算式導出に係わる説明図である。
移動体Aと移動体Bの直距離Rは、移動体Bからの反射電波のドップラ信号を最低3回検出することが必要である。このとき、それぞれの測定されるドップラ信号がfd1,fd2及びfd3となる。また、移動体Bを最初に検出した位置(時刻)と2回目に移動体Bを検出した位置(時刻)の時間差を△t1、1回目に移動体Bを検出した位置(時刻)と3回目に移動体Bを検出した位置(時刻)までの時間差を△t2とすると、これら5つの値は、移動体Aにおいて唯一既知の値として測定できる量となる。
次に、図3におけるθ1、θ2及びθ3は、幾何学的に、
θ1 = tan−1(M/L1)= tan−1{M/(L3+V×△t2)} …(4)
θ2 = tan−1(M/L2)= tan−1{M/(L3+V×△t1)} …(5)
θ3 = tan−1(M/L3) …(6)
となる。ここで、L1、L2及びL3は、それぞれ1回目、2回目、3回目における移動体Aと移動体Bの水平方向の距離となる。
また、1回目に移動体Bを検出したときに得られるドップラ信号fd1は、(2)式より、
fd1 =(2×V×fo/c)×cosθ1 …(7)
で与えられることになる。ここで、G=2×fo/cとし、(4)式のθ1を代入すると、
fd1 = G×V×cos[tan−1{M/(L3+V×△t2)}] …(8)
となる。よって、L3は、
L3 = M/tan[cos−1{fd1/(G×V)}]−V×△t2
= M/A1−V×△t2 …(9)
となる。ここで、A1 = tan[cos−1{fd1/(G×V)}]とする。
同様に2回目に移動体Bを検出した時に得られるドップラ周波数fd2は、
fd2 = G×V×cos[tan−1{M/(L3+V×△t1)}] …(10)
となる。よって、L3は、
L3 = M/tan[cos−1{fd2/G×V)}]−V×△t1
= M/A2−V×△t1 …(11)
となる。ここで、A2=tan[cos−1{fd2/(G×V)}]とする。
よって、(9)式と(11)式から、未知定数のL3を消去すると、
M = V×(△t2−△t1)/(1/A1−1/A2) …(12)
となり、移動体Aが移動体Bの真横に来た時の距離Mが求まる(Vは予め既知量としておくことができる)。
さらに、3回目に移動体Bを検出したときのドップラ信号fd3は、
fd3 = G×V×cos{tan−1(M/L3)} …(13)
となり、L3は、
L3 = M/tan[cos−1{fd3/G×V)}]= M/A3 …(14)
となる。ここで、A3=tan[cos−1{fd3/(G×V)}]とする。
よって、(12)式と(14)式からMを消去すると、
L3 = V/A3×(△t2−△t1)/(1/A1−1/A2) …(15)
となる。つまり、3回目に移動体Bを検出した時の移動体Aと移動体Bの直距離Rは、
R =(L3+M1/2 …(16)
で求めることができる。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本発明に係る測距装置の実施の形態を示す構成図である。 この測距装置を用いた運用の一例を示す説明図である。 距離算出に関する計算式導出に係わる説明図である。
符号の説明
1 高周波回路
2 A/D変換回路
3 信号処理回路

Claims (2)

  1. 対向して相対運動している第1の移動体から第2の移動体までの距離をCW(Continuous Wave)ドップラレーダを用いて測定する測距装置において、
    CW電波が送信及び受信でき、前記第1の移動体においてドップラ信号を抽出する高周波回路と、
    前記高周波回路のドップラ信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換回路と、
    前記A/D変換回路の出力信号から前記第2の移動体との直距離を算出する信号処理回路とを、
    前記第1の移動体が備え、
    前記第2の移動体からの反射電波のドップラ信号を少なくとも3回検出し、これらのドップラ信号のドップラ周波数と、最初の1回目に前記ドップラ信号を検出した時刻と2回目に前記ドップラ信号を検出した時刻との時間差、及び1回目に前記ドップラ信号を検出した時刻と3回目に前記ドップラ信号を検出した時刻との時間差とを用い、
    前記第1及び第2の移動体が平行で接近するものとし、
    前記第1の移動体の真横に第2の移動体が来るときの距離をMとし、
    1回目、2回目、3回目の時刻での第1及び第2の移動体間の進行方向距離をL1,L2,L3として、距離L1,L2を距離M、距離L3を用いて表し、
    1回目と2回目のドップラ信号のドップラ周波数と2つの前記時間差から、未知数L3を消去して前記距離Mを求め、
    3回目のドップラ信号のドップラ周波数と前記距離Mとを用いて距離L3を算出し、既知となった距離M、距離L3から前記第2の移動体との直距離Rを算出することを特徴とする測距装置。
  2. 前記信号処理回路は、3つの前記ドップラ周波数と2つの前記時間差の5つの値を用いた連立方程式による直距離算出の計算手法をプログラムとして記述したDSP(Digital Signal Processing)を用いたプログラム制御によるものである請求項1記載の測距装置。
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