JP4237687B2 - アミド又はエーテル溶媒の存在下におけるアルコールのアミノプロピル化 - Google Patents

アミド又はエーテル溶媒の存在下におけるアルコールのアミノプロピル化 Download PDF

Info

Publication number
JP4237687B2
JP4237687B2 JP2004258776A JP2004258776A JP4237687B2 JP 4237687 B2 JP4237687 B2 JP 4237687B2 JP 2004258776 A JP2004258776 A JP 2004258776A JP 2004258776 A JP2004258776 A JP 2004258776A JP 4237687 B2 JP4237687 B2 JP 4237687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glycol
group
ether
alcohol
acrylonitrile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004258776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005082597A (ja
Inventor
アナンダ ベダージ ギャミニ
ジョージ ルッツ ユージーン
ジェイ.エンジェル マシュー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Air Products and Chemicals Inc
Original Assignee
Air Products and Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Air Products and Chemicals Inc filed Critical Air Products and Chemicals Inc
Publication of JP2005082597A publication Critical patent/JP2005082597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4237687B2 publication Critical patent/JP4237687B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C213/00Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C213/02Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton by reactions involving the formation of amino groups from compounds containing hydroxy groups or etherified or esterified hydroxy groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B43/00Formation or introduction of functional groups containing nitrogen
    • C07B43/04Formation or introduction of functional groups containing nitrogen of amino groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C217/00Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C217/02Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having etherified hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton
    • C07C217/04Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having etherified hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
    • C07C217/06Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having etherified hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having only one etherified hydroxy group and one amino group bound to the carbon skeleton, which is not further substituted
    • C07C217/08Compounds containing amino and etherified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having etherified hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having only one etherified hydroxy group and one amino group bound to the carbon skeleton, which is not further substituted the oxygen atom of the etherified hydroxy group being further bound to an acyclic carbon atom

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

シアノエチルエーテルは、第一級アミンを生成するための供給原料として広く使用されている。これらのシアノエチルエーテルは、通常、アクリロニトリル又はメタクリロニトリルをアルコールと反応させることにより生成される。ジアミノプロピルジエチレングリコール(DAPDEG)は、ジエチレングリコールのシアノエチル化、続いて、そうして形成されたビス(2−シアノエチル)ジエチレングリコールの水素化を伴う2段階プロセスによって生成される高価なジ第一級アミンである。シアノエチル化アルコールの水素化中に、特にはビス(2−シアノエチル)ジエチレングリコールの水素化において直面する問題の1つは、触媒活性及び生成物に対する選択率の連続的な損失である。
以下の特許及び論文は、アルコール、例えば、グリコールのシアノエチル化における技術分野の代表的なものである。
米国特許第4,313,004号明細書(特許文献1)では、アンモニア及び水酸化ナトリウムの存在下において、高圧(800〜2000psig)及び90〜160℃の温度で以ってニッケル触媒上でシアノエーテルを水素化することが開示されている。水素化は、溶媒の有無に関わらず実施できることが示されている。分離を最小限に抑えるために、ニトリルは水素化反応器に逐次的に添加される。高収率(95〜98%)のジアミンが得られる。
米国特許第5,869,653号明細書(特許文献2)では、グリコールのシアノエチル化又はアミンのシアノエチル化により形成したニトリルを、スポンジ又はラネーコバルト触媒の存在下で接触水素化する方法が開示されている。水酸化リチウムが、高速の第一級アミン形成を達成するために添加される。
米国特許第5,075,507号明細書(特許文献3)では、グリコールのシアノエチル化プロセスにおける未反応アクリロニトリルの分離方法が開示されている。この方法においては、第一級又は第二級アミンが反応媒体に添加される。この方法は、溶媒の有無に関わらず実施することができ、溶媒はアルコール及び炭化水素を含む。
米国特許第4,313,004号明細書 米国特許第5,869,653号明細書 米国特許第5,075,507号明細書
本発明は、シアノエチル化アルコール、即ち、アルコールと(メタ)アクリロニトリルとの反応生成物を触媒の存在下で水素と接触させる、エーテルアミンを調製するための改善された水素化プロセスに関する。このプロセスにおける改善は、供給原料中に存在するか又は水素化中に生成される副産物の(メタ)アクリロニトリル及びポリ(メタ)アクリロニトリルを可溶性にするエーテル又はアミド溶媒を利用した水素化プロセスを達成することにある。
有意な利点は、シアノエチル化アルコール、特にはシアノエチル化エーテルグリコールの接触水素化において特定の種類の溶媒を使用することにより達成することができる。これらの利点には、
・水素化プロセスの反応速度を維持するのに必要な触媒含量を低減できること;及び
・再生処理なしで何サイクルにもわたって触媒を使用できること
がある。
改善された水素化プロセスに関して供給原料の主成分を構成するシアノエチル化エーテルは、アクリロニトリル又はメタクリロニトリルとアルコールとの反応により形成される。この反応を実施すると、未反応(メタ)アクリロニトリル及び重合(メタ)アクリロニトリルから構成される副産物が形成して、少量が精製後に残る。副産物(メタ)アクリロニトリルの存在は、ニトリルがアミンに転化する間の触媒失活に対する主な原因であると考えられる。さらに、重合形態の副産物(メタ)アクリロニトリルが、水素化プロセスにおいて幾らか生成し、これもまた触媒失活に寄与すると考えられる。触媒の失活は、副産物及び未反応の(メタ)アクリロニトリルが触媒サイト中で重合するか、又は重合した(メタ)アクリロニトリルが触媒表面に吸着することによって起こると考えられる。
精選された溶媒の存在下において、シアノエチル化アミンと区別してシアノエチル化アルコールの水素化を達成することにより、触媒活性及び触媒寿命を改善できるということが見出された。水素化プロセスにおけるこの改善は、エーテル又はアミド溶媒を使用して急速な触媒失活という本質的な問題を克服することにある。以前においては、通常の実施は、少量の水、アルコール、又は炭化水素を水素化プロセスのキャリヤーとして使用することを伴っていた。
シアノエチル化アルコールの水素化及びアミノエチル化アルコールの形成に使用すべき溶媒、並びに触媒寿命に寄与することが見出された溶媒には、テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、及びメチル−tert−ブチルエーテルなど、より低いC1-8のアルキル及びシクロアルキルエーテルがある。具体的なアミドには、ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルピロリドンなどのようなC1-8のアルキルアミド及びC5-10の環状アミドがある。本明細書で挙げた溶媒の混合物もまた使用することができる。
用いられるエーテル及びアミド溶媒の含量は重要ではない。機能的には、触媒表面の洗浄及び副産物(メタ)アクリロニトリルの除去を達成するのに十分な溶媒が反応媒体中に存在すべきである。さらには、この溶媒は、触媒表面上の重合(メタ)アクリロニトリルを少なくとも部分的に溶解する量で存在すべきである。溶媒の過剰含量の主な副作用は、回収コストの増大である。水素化プロセスのための典型的な溶媒含量は、水素化すべきシアノエチル化アルコールの5〜100wt%、好ましくは20〜50wt%である。
アミノプロピルアルコールへの水素化及び転化のための供給原料として好適なシアノエチル化誘導体は、アルコールと(メタ)アクリロニトリルとの反応に基づいている。代表的なアルコールは、モノアルコール、ポリオール及びそれらのエーテル誘導体である。具体的には、C1〜C30のアルカノール及びC1-8のアルキルエーテルアルコール、脂肪族グリコール、脂肪族エーテルグリコール並びにポリオールが、シアノエチル化誘導体の形成に好適である。代表的なC1-30及び好ましくはC1-8のアルカノールには、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、及びヘキサノールがある。C1-8のアルキルエーテルアルコールには、メトキシメタノール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、エトキシプロパノール、プロポキシエタノール、及びプロポキシプロパノールがある。代表的な脂肪族グリコールには、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及びペンタングリコールなどのC2-8の脂肪族グリコール、並びにジエチレングリコール、及びジプロピレングリコールなどのエーテルグリコールがある。代表的なポリオールには、グリセリン、ソルビトール及びマンニトール、並びに最大約4百万の数平均分子量を有する高分子ポリエーテルポリオールがある。高分子ポリオールの具体例には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレンポリオール、及びポリテトラヒドロフランがある。
このようなアルコールのシアノエチル化によって生成される有利なシアノエチルエーテルには、メトキシプロピオニトリル、エトキシプロピオニトリル、ビスシアノエチルエーテル、ビス−(2−シアノエチル)エチレングリコール、ビス−(2−シアノエチル)ジエチレングリコール、モノ−(2−シアノエチル)ジエチレングリコール及びビス(2−シアノエチル)テトラメチレングリコール、モノ及びポリシアノエチル化グリセリン、モノ及びポリシアノエチル化ソルビトール、並びにモノ及びポリシアノエチル化マンニトールがある。
シアノエチル化アルコールの水素化は、通常の水素化装置、例えば、撹拌槽又はループ反応器、連続撹拌槽反応器、連続ガスリフト反応器、固定床プラグフロー反応器、かん液充てん塔式反応器、気泡塔式反応器、又はシーブトレイ反応器において実施することができる。好ましい操作方法は半回分及び連続逆混合を含む。
水素によるシアノエチル化アルコールのアミンへの還元は、1〜300bar、典型的には5〜80barの水素圧下において、約60℃〜160℃の温度で一般に実施される。典型的な反応時間は15〜600分である。
水素化プロセスに使用される触媒が当技術分野において通常である。但し、典型的には、触媒金属は、スポンジコバルト又は時に呼ばれるようにラネーコバルトである。アルミナ、シリカなどのような担体に担持されたラネーニッケル、ニッケル、パラジウム、白金、ロジウム、及びルテニウム金属もまた使用することができる。通常の促進剤を通常の量で触媒中に存在させることができる。促進剤の例には、クロム、鉄、モリブデン、ニッケルなどのようなVI族及びVIII族金属がある。水酸化リチウムもまた、好ましい促進剤として使用される。
以下の例は、本発明の様々な実施態様を説明するのに提供されるが、本発明の範囲を限定しようとするものではない。
[対照例1]
[水の存在下におけるシアノエチル化ジエチレングリコールの半回分式水素化]
1リットルの回分式反応器において、水266g、Grace 2724スポンジコバルト触媒13.1gを反応器に加えることによりヒール(heel)を形成した。窒素で3回、水素で3回、反応器を圧力循環させ、次いで60℃に加熱した。ニトリルフィード310gを4時間で反応器に逐次的に添加した。ニトリルフィードは、等モル濃度のモノシアノエチルDEG及びジシアノエチルDEGが存在するよう、ジエチレングリコール(DEG)(LiOHが1000ppmの量で存在)をアクリロニトリルと1:1.3のモル比で反応させることにより作製した。水素化が完了した後、フィルターを用いて生成物を取り出し、次いで、新しい溶媒とフィードを用いて同じ触媒によって次の操作を開始した。そうして、800psig(56bar)及び60℃、半回分式で以降の水素化反応を実施した。その結果を表に示す。
[対照例2]
[メタノールの存在下におけるシアノエチル化ジエチレングリコールの半回分式水素化]
1リットルの回分式反応器において、メタノール254g、Grace 2724スポンジコバルト触媒8.5gを反応器に加えることによりヒールを形成した。窒素で3回、水素で3回、反応器を圧力循環させ、次いで120℃に加熱した。ニトリルフィード423gを5時間で反応器に逐次的に添加した。ニトリルフィードは、反応生成物中のジシアノエチルDEG及びモノシアノエチルDEGの濃度が約9:1になるよう、DEG(LiOHが1000ppmで存在)をアクリロニトリルと1:2.03のモル比で反応させることにより作製した。水素化が完了した後、フィルターを用いて生成物を取り出し、次いで、新しい溶媒とフィードを用いて同じ触媒によって次の操作を開始した。800psig(56bar)及び120℃で以降の水素化反応を実施した。その結果を表に示す。
[対照例3]
[ジアミノプロピルジエチレングリコールの存在下におけるシアノエチル化ジエチレングリコールの半回分式水素化]
1リットルの回分式反応器において、DAPDEG302g、Grace 2724スポンジコバルト触媒15gを加えることによりヒールを形成した。窒素で3回、水素で3回、反応器を圧力循環させた。次いで、水素圧下で内容物を125℃に加熱した。ニトリルフィード301gを4時間で反応器に逐次的に添加した。ニトリルフィードは、ジシアノエチルDEG及びモノシアノエチルDEGの濃度が生成物中で約9:1になるよう、DEG(LiOHが1000ppmで存在)をアクリロニトリルと1:2.1のモル比で反応させることにより作製した。水素化が完了した後、フィルターを用いて生成物を取り出し、次いで、新しい溶媒とフィードを用いて同じ触媒によって次の操作を開始した。900psig(63bar)及び125℃で水素化を実施した。その結果を表に示す。
[例4]
[ジメチルホルムアミドの存在下におけるシアノエチル化ジエチレングリコールの半回分式水素化]
1リットルの回分式反応器において、ジメチルホルムアミド(DMF)120g、Grace 2724スポンジコバルト触媒7.2gを加えることによりヒールを形成した。窒素で3回、水素で3回、反応器を圧力循環させた。内容物を120℃に加熱した。ニトリルフィード360gを4時間で反応器に逐次的に添加した。ニトリルフィードは、ジシアノエチルDEG及びモノシアノエチルDEGの濃度が生成物中で約9:1になるよう、DEG(LiOHが1000ppmで存在)をアクリロニトリルと1:2.03のモル比で反応させることにより作製した。水素化が完了した後、フィルターを用いて生成物を取り出し、次いで、新しい溶媒とフィードを用いて同じ触媒によって次の操作を開始した。800psig(56bar)及び120℃で以降の水素化反応を実施した。その結果を表に示す。
[例5]
[メチル−tert−ブチルエーテルの存在下におけるシアノエチル化ジエチレングリコールの半回分式水素化]
1リットルの回分式反応器において、メチル−tert−ブチルエーテル(MTBE)120g、Grace 2724スポンジコバルト触媒7.2gを加えることによりヒールを形成した。窒素で3回、水素で3回、反応器を圧力循環させた。内容物を120℃に加熱した。ニトリルフィード360gを4時間で反応器に逐次的に添加した。ニトリルフィードは、ジシアノエチルDEG及びモノシアノエチルDEGの濃度が生成物中で約9:1になるよう、DEG(LiOHが1000ppmで存在)をアクリロニトリルと1:2.03のモル比で反応させることにより作製した。水素化が完了した後、フィルターを用いて生成物を取り出し、次いで、新しい溶媒とフィードを用いて同じ触媒によって次の操作を開始した。800psig(56bar)及び120℃で以降の水素化反応を実施した。その結果を表に示す。
[例6]
[テトラヒドロフランの存在下におけるシアノエチル化ジエチレングリコールの半回分式水素化]
1リットルの回分式反応器において、テトラヒドロフラン(THF)120g、Grace 2724スポンジコバルト触媒7.3gを加えることによりヒールを形成した。窒素で3回、水素で3回、反応器を圧力循環させた。内容物を120℃に加熱した。ニトリルフィード360gを4時間で反応器に逐次的に添加した。ニトリルフィードは、ジシアノエチルDEG及びモノシアノエチルDEGの濃度が生成物中で約9:1になるよう、DEG(LiOHが1000ppmで存在)をアクリロニトリルと1:2.03のモル比で反応させることにより作製した。水素化が完了した後、フィルターを用いて生成物を取り出し、次いで、新しい溶媒とフィードを用いて同じ触媒によって次の操作を開始した。800psig(56bar)及び120℃で以降の水素化反応を実施した。その結果を表に示す。
Figure 0004237687
対照例1は、最初の使用でジアミノプロピルジエチレングリコール(DAPDEG)に対する選択率が52%であり、4回の使用でその選択率が31%に低下したことを示しており、かなりの触媒失活を示している。この例は、水素化プロセスにおいて触媒が失活するのを防ぐのに、水がキャリヤー/溶媒としてあまり効果的でないことを示している。
対照例2は、最初の使用でDAPDEGに対する選択率が89%であったことを示している。3回の使用で触媒がひどく失活し、DAPDEGに対する選択率は33%に低下した。
対照例3は、最初の使用でDAPDEGに対する選択率が86%であったことを示しており、4回の使用で触媒がひどく失活し、DAPDEGに対する選択率は65%に低下している。対照例2及び3のデータは、水と同様に、メタノール及びDAPDEGが、触媒の失活を防ぐのにキャリヤー/溶媒として効果的でないことを示している。
例4は、最初の使用でDAPDEGに対する選択率が87%を示し、使用とともに急速な失活を示さなかった。9回の使用にわたって、その選択率は変化しなかった。これらの結果は、溶媒としてのDMFの使用が、シアノエチルアルコールのアミノエーテルへの水素化に有利であることを明確に示している。さらには、溶媒としてDMFを使用すると、同じレベルの転化を達成するのに、対照例1〜3で使用した3%よりも高い触媒充填と比較して、2%の触媒充填を使用することが可能であった。
例5は、4回の使用にわたって、2%触媒含量の優れた結果と優れた転化を示している。
例6は、多数の使用にわたって、2%触媒含量の優れた結果と優れた転化を示している。
要約すると、表1のデータは、ある特定のエーテル又はアミド溶媒を使用することで、シアノエチルエーテルの水素化において触媒失活の速度を低下させることができるということを示している。例えば、この結果は、対照例1〜3の溶媒を用いた触媒について初めの3回の使用で選択率が40%を超えて損失したのに比較して、触媒を9回使用した後(例4)も選択率の損失が全くないことを示している。結果として、約10回の使用において相当に失活することなく、通常の充填量の2分の1から4分の1の触媒使用が可能である。商業的には、再生する前に少なくとも8回の触媒使用を得ることが望ましい。

Claims (22)

  1. 溶媒と水素化触媒のヒールを反応器中に形成して水素で加圧し、次いでアクリロニトリル又はメタクリロニトリルをアルコールとともに含む混合物をヒール混合物に供給することを含み、反応混合物が未反応の副産物(メタ)アクリロニトリル又は水素化中に生成するポリ(メタ)アクリロニトリルで汚染されているシアノエチルエーテルの半回分式水素化のためのプロセスにおいて、
    該未反応の副産物(メタ)アクリロニトリル、又は水素化中に生成するポリ(メタ)アクリロニトリルを可溶性にするアミド又はエーテル溶媒の利用を含んで成る、該プロセスを改善する方法。
  2. 前記溶媒が、C1-8のアルキルエーテル、C5-10のシクロアルキルエーテル、C1-8のアルキルアミド、C5-10の環状アミド、及びそれらの混合物から成る群より選択される、請求項1に記載の方法。
  3. アクリロニトリルを前記アルコールと反応させる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記溶媒が、テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、及びそれらの混合物から成る群より選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記アルコールが、C1〜C30のアルカノール、C1-8のアルキルエーテルアルコール、ポリオール、及びそれらの混合物から成る群より選択される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記アルコールが、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、メトキシメタノール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、エトキシプロパノール、プロポキシエタノール、プロポキシプロパノール、及びそれらの混合物から成る群より選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記アルコールが、C2-8の脂肪族グリコール、C2-8のエーテルグリコール、及びそれらの混合物から成る群より選択された脂肪族グリコールである、請求項4に記載の方法。
  8. 前記脂肪族グリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンタングリコール、ジエチレングリコール、及びジプロピレングリコールから成る群より選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アルコールが、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、及び最大約4百万の数平均分子量を有する高分子ポリエーテルポリオールから成る群より選択されたポリオールである、請求項4に記載の方法。
  10. 前記ポリオールが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレンポリオール、及びポリテトラヒドロフランから成る群より選択された高分子ポリエーテルポリオールである、請求項9に記載の方法。
  11. 前記触媒がコバルト金属から構成される、請求項4に記載の方法。
  12. 前記シアノエチルエーテルが、ビス−(2−シアノエチル)エチレングリコール、ビス−(2−シアノエチル)ジエチレングリコール、モノ−(2−シアノエチル)ジエチレングリコール、及びビス(2−シアノエチル)テトラメチレングリコールから成る群より選択される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記シアノエチルエーテルが、ビス−(2−シアノエチル)ジエチレングリコールである、請求項12に記載の方法。
  14. 前記溶媒がメチル−tert−ブチルエーテルである、請求項12に記載の方法。
  15. 前記溶媒が、C1-8のアルキルアミド又はC5-8のシクロアルキルアミドである、請求項2に記載の方法。
  16. 前記溶媒が、ジメチルホルムアミド、アセトアミド、及びN−メチルピロリドンから成る群より選択されたアミドである、請求項15に記載の方法。
  17. アクリロニトリルを前記アルコールと反応させる、請求項16に記載の方法。
  18. 前記アルコールが、C1〜C30のアルカノール、C1-8のアルキルエーテルアルコール、及びそれらの混合物から成る群より選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記アルコールが、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、メトキシメタノール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、エトキシプロパノール、プロポキシエタノール、及びプロポキシプロパノールから成る群より選択される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記アルコールが、C2-8の脂肪族グリコール、エーテルグリコール、及びそれらの混合物から成る群より選択された脂肪族グリコールである、請求項15に記載の方法。
  21. 前記脂肪族グリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンタングリコール、ジエチレングリコール、及びジプロピレングリコールから成る群より選択される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記触媒がコバルト金属である、請求項21に記載の方法。
JP2004258776A 2003-09-04 2004-09-06 アミド又はエーテル溶媒の存在下におけるアルコールのアミノプロピル化 Expired - Fee Related JP4237687B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/655,145 US7399886B2 (en) 2003-09-04 2003-09-04 Aminopropylation of alcohols in the presence of amide or ether solvents

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005082597A JP2005082597A (ja) 2005-03-31
JP4237687B2 true JP4237687B2 (ja) 2009-03-11

Family

ID=34136685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004258776A Expired - Fee Related JP4237687B2 (ja) 2003-09-04 2004-09-06 アミド又はエーテル溶媒の存在下におけるアルコールのアミノプロピル化

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7399886B2 (ja)
EP (1) EP1512675A1 (ja)
JP (1) JP4237687B2 (ja)
KR (1) KR100613675B1 (ja)
CN (1) CN1626505A (ja)
BR (1) BRPI0403588A (ja)
MX (1) MXPA04008428A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105153336B (zh) * 2015-10-14 2017-12-08 天津一森材料科技有限公司 一种聚醋酸乙烯‑氰乙基醚化物及其合成方法
CN108558680B (zh) * 2018-04-12 2021-07-27 上海泾维化工科技有限公司 一种生产二甘醇单-3-氨基丙基醚的方法
CN111579663B (zh) * 2020-05-15 2021-08-17 西南化工研究设计院有限公司 一种无标样情况下测定甲氧基甲醇中甲醇相对校正因子的方法及应用
CN112521595B (zh) * 2020-12-04 2022-08-12 淄博正大聚氨酯有限公司 一种临氢催化胺化制备端氨基聚醚多元醇的合成方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH582896A5 (ja) 1973-05-07 1976-12-15 Ciba Geigy Ag
DE2555735C3 (de) 1975-12-11 1978-06-15 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur Herstellung von Aminopropyläthern mehrwertiger Alkohole
GB1579599A (en) 1977-01-28 1980-11-19 Texaco Development Corp Catalyst pellet stabilization in the preparation of polyamines from polynitriles
US4313004A (en) 1981-02-02 1982-01-26 Milliken Research Corporation Process for the reduction of dicyanoglycols
US5075507A (en) * 1988-08-01 1991-12-24 Air Products And Chemicals, Inc. Process for the preparation of bis(aminopropyl)aliphatic glycols
US5869653A (en) 1997-10-30 1999-02-09 Air Products And Chemicals, Inc. Hydrogenation of nitriles to produce amines

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA04008428A (es) 2005-04-05
KR100613675B1 (ko) 2006-08-21
US20050054872A1 (en) 2005-03-10
CN1626505A (zh) 2005-06-15
KR20050024228A (ko) 2005-03-10
US7399886B2 (en) 2008-07-15
EP1512675A1 (en) 2005-03-09
BRPI0403588A (pt) 2005-07-05
JP2005082597A (ja) 2005-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5415287B2 (ja) Eddnを経由するtetaの新規製法
JP4938802B2 (ja) モノエチレングリコール(meg)からのエチレンアミン及びエタノールアミンの製造方法
JP5124486B2 (ja) 触媒の存在でモノエチレングリコール及びアンモニアの水素化アミノ化によるエチレンアミン及びエタノールアミンの製造方法
US9987588B2 (en) Sterically hindered amines and associated methods
JP5703395B2 (ja) アミノニトリルの製造を介したジアミンの製造
JPH0481978B2 (ja)
KR20090122434A (ko) 에틸렌아민의 제조 방법
CN111971269B (zh) 乙醇醛的反应
EP0971876B1 (en) A process for continuous hydrogenation of adiponitrile
EP2638020B1 (en) Transamination of nitrogen-containing compounds to make cyclic and cyclic/acyclic polyamine mixtures
US6737540B2 (en) Aminonitrile production
JP4237687B2 (ja) アミド又はエーテル溶媒の存在下におけるアルコールのアミノプロピル化
JP4291483B2 (ja) シクロヘキサンビス(メチルアミン)類の製造方法
JP2014529617A (ja) Edfaおよび/またはedmfaおよびdetaおよび/またはtetaの製造方法
JP5879123B2 (ja) 3級アミンの製造方法
NL8000538A (nl) Hydrogeneringswerkwijze.
JPS6210047A (ja) 第3級アミンの製造方法
JP2008044930A (ja) アミノ化合物の製造方法
JPH1171333A (ja) シアノプロピオンアルデヒド含有シアノプロピオンアルデヒドアセタールの水素化法
US6455724B1 (en) Aminonitrile production
JPS6368544A (ja) ポリエチレンポリアミンの製造方法
CN118201904A (zh) 生产烷氧基化醚胺的方法及其用途
JPH0359886B2 (ja)
KR20040037225A (ko) 아미노니트릴 제조 방법
JP2005154287A (ja) アミノアルコキシ化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080806

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees