JP4235771B2 - ヘッドランプを兼用する自転車用錠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘッドランプを兼用する自転車用錠に関し、施錠を要しないときは自転車のヘッドランプとして使用できるようにしたことを特長とするものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、自転車用錠とヘッドランプは別物で、自転車に対して別々に取り付けられ、別々に使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、施錠を要さない自転車の走行中にはヘッドランプの必要な場合があり、自転車を使用しない時は錠前が必要になる代わりにヘッドランプが不要になることに着目してヘッドランプとしても使用できるようにした自転車用錠を開発することに努めた。
これが本発明が解決しようとする課題である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、筒形のケースの端面にレンズ、電球、反射板を組み込み、ケース内に電池とスイッチを備えてへッドランプ部を構成し、ケースの他端部に、キーの鍵穴を端面に臨ませて錠機構を組み込み、ケース内でこの錠機構に支配される施錠レバーをケースの側面に開口する錠孔から出入り自在に備え、このケースを自転車のハンドルに取り付けたリング形のヘッドランプ保持具に対して着脱自在に装着して自転車のヘッドランプとして使用できるようにするとともに、前ホークまたは後ホークを構成する二本の部材のうち、受け金具を前記二本の部材の一方の部材に取り付けると共に、挿通金具を二本の部材の他方の部材に取り付けてあり、前記受け金具はケースのヘッドランプ部が嵌合されるものであり、前記挿通金具はケースのヘッドランプ部の反対側端部が挿通され且つ内面に前記ケースの錠孔と対応する位置に開口して前記施錠レバーを嵌合するように錠穴を備えたリング形のものであり、上記受け金具と挿通金具によってタイヤを横断して支持されるケースにより自転車を施錠するようにしている。
【０００５】
上記のように構成した本発明自転車用錠は、自転車の使用中には不要になる錠前を自転車のハンドルに取り付けたヘッドランプ保持具に装着することにより、自転車用錠の携行と、必要なときの照明とができる。また、自転車を留めて置く場合は、ヘッドランプ保持具から外した錠前（筒形のケース）の両端を前ホークまたは後ホークに取り付けられている受け金具と挿通金具とに差し渡し状に保持させ、錠機構に差し込んだキーを用いて施錠レバーを挿通金具の錠穴に嵌合させることにより、タイヤを回転不能に施錠する。
本発明は、以上のようにして前記の課題を解決したものである。
【０００６】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面について説明する。
図において、１は筒形のケース、２はケース１の端面に図２に示すように組み込んだレンズ３、電球４、反射板５と、同じく図２に示すようにケース内に設けた電池６とスイッチ７とで構成したヘッドランプ部である。
８は、ケース１の他端部に、キー９の鍵穴１０を端面に臨ませて組み込んだ錠機構、１１は、ケース１内で錠機構８に支配される施錠レバーで、この施錠レバー１１は開錠時には図２に実線で示すように、ケース１の側面に開口する錠孔１２内に後退している。
１３は図３に示すように、自転車のハンドルｈ側に固定される環状の取付け部１３aと、ケース１を挿通してねじ１４とナット１５とで着脱自在にクランプする保持部１３ｂとからなるダブルリング形の保持金具である。
前ホークまたは後ホークを構成する二本の部材ｂ１,ｂ２のうち、受け金具１６を前記二本の部材の一方の部材に取り付けると共に、挿通金具１７を二本の部材の他方の部材に取り付けてあり、前記受け金具１６はケース１のヘッドランプ部２が嵌合されるものであり、前記挿通金具１７はケース１のヘッドランプ部２の反対側端部が挿通され且つ内面に前記ケース１の錠孔１２と対応する位置に開口して前記施錠レバー１１を嵌合するように錠穴１８を備えたリング形のものである。
【０００７】
上記のように構成したこの自転車用錠は、ヘッドランプ部２を前方に向けて図１の（ａ）に示すようにケース１をハンドルｈに取り付けられている保持金具１３に保持させるとヘッドランプとして使用することができる。
【０００８】
また、ヘッドランプ部分を前にしてケース１を車体ｂ2 に取り付けられている挿通金具１７に挿通し、前端を車体ｂ1 に取り付けられている受け金具１６に嵌め込み、ケース１後端のキー９を回転すると、錠機構８に支配される施錠レバー８が回動し、錠孔１２の外に位置する錠穴１８に該施錠レバー８の先端が嵌合し、図１の（ｂ）に示すようにタイヤｔを回転不能に施錠する。
なおこの実施例において、錠機構８には従来公知のシリンダー錠機構を採用したので詳細な説明と図示を省略する。
【０００９】
また、ヘッドランプ部８のスイッチ７は、図２に示すように、ケース１の側面に透光部１９を設け、該透光部１９を透過する光の明るさを感知してＯＮ・ＯＦＦする光センサー２０を用いることにより、明るさ（暗さ）に応じて自動点灯するように構成する場合もある。なお、ヘッドランプ部８のスイッチとして光センサー２０を用いる場合は、無用に点灯させないために別にメインスイッチを備えることはいうまでもない。
【００１０】
さらにこの実施例は、同じく図２に示すように、ケース１内に、振動センサー２１と圧電素子２２とブザー２３とからなる盗難予防警報装置を組み込んで、施錠時において設定時間以上に自転車が揺さぶられた場合に警報を発するようにも構成することができる。この盗難予防警報装置には例えば実開平５−１３８８９号公報等で公知の盗難予防警報装置を採用したので詳細な説明と図示を省略する。
なお、図中２４は電池チェック用のＬＥＤである。
【００１１】
【発明の効果】
以上のように筒形のケースの一端部にヘッドランプ部を備え、他端部に錠機構を備えた本発明によれば、施錠の必要のない自転車の使用中には、錠前をハンドルに保持させてヘッドランプとして使用することができ、自転車を留めて置く場合にはホークに移し変えてタイヤを施錠することができるので、両用に使用でき、かつ、不要時の携行にも便利である。
本発明には以上のようにきわめて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１（ａ）は実施例をヘッドランプとして使用する場合の斜視図、（ｂ）は施錠状態を示す斜視図
【図２】図２は錠前として使用した場合の拡大断面図
【図３】図３は保持金具の斜視図である。
【符合の説明】
ｈ ハンドル
ｂ1 車体
ｂ2 車体
１ ケース
２ ヘッドランプ部
３ レンズ
４ 電球
５ 反射板
６ 電池
７ スイッチ
８ 錠機構
９ キー
１０ 鍵穴
１１ 施錠レバー
１２ 錠孔
１３ 保持金具
１４ ねじ
１５ ナット
１６ 受け金具
１７ 挿通金具
１８ 錠穴
２０ 光センサー
２１ 振動センサー
２２ 圧電素子
２３ ブザー
２４ ＬＥＤ
Claims (3)
- 筒形のケースの端面にレンズ、電球、反射板を組み込み、ケース内に電池とスイッチを備えてへッドランプ部を構成し、ケースの他端部に、キーの鍵穴を端面に臨ませて錠機構を組み込み、ケース内でこの錠機構に支配される施錠レバーをケースの側面に開口する錠孔から出入り自在に備え、このケースを自転車のハンドルに取り付けたリング形のヘッドランプ保持具に対して着脱自在に装着して自転車のヘッドランプとして使用できるようにするとともに、前ホークまたは後ホークを構成する二本の部材のうち、受け金具を前記二本の部材の一方の部材に取り付けると共に、挿通金具を二本の部材の他方の部材に取り付けてあり、前記受け金具はケースのヘッドランプ部が嵌合されるものであり、前記挿通金具はケースのヘッドランプ部の反対側端部が挿通され且つ内面に前記ケースの錠孔と対応する位置に開口して前記施錠レバーを嵌合するように錠穴を備えたリング形のものであり、上記受け金具と挿通金具によってタイヤを横断して支持されるケースにより自転車を施錠するようにしたことを特徴とするヘッドランプを兼用する自転車用錠。
- 前記ヘッドランプ部のスイッチには、前記ケースの側面に透光部を設け、この透光部を通過する光の明るさを感知してＯＮ・ＯＦＦする光センサーを用いたことを特徴とする請求項１のヘッドランプを兼用する自転車用錠。
- 前記ケース内に、振動センサーと圧電素子とブザーとを組み込んで、施錠時における盗難予防警報装置を付設したことを特徴とする請求項１のヘッドランプを兼用する自転車用錠。
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