JP4235360B2 - 自動車前方監視センサ検査ステーション - Google Patents
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Description
発明の背景
自動車の走行に伴う危険性に鑑み、自動車の安全性機構の強化が現在求められている。自動車の安全性向上が可能な領域の1つに、車両のクルーズ(cruise)制御システムがある。クルーズ制御システムは、運転者に所定の走行速度を設定させ、車両がその所定速度を維持するように制御する。しかしながら、車両が他の車や歩行者のような障害物に近づきつつある場合、車両のブレーキを作動させクルーズ制御システムを無視し衝突を回避するには、ドライバの注意および介入が必要となる。
【0002】
クルーズ制御システムの安全性を強化するために、「インテリジェント」クルーズ制御システムが提唱されている。インテリジェント・クルーズ制御システムは、通常、車両の走路における障害物を検出する検出器と、障害物の検出に応答して車両のブレーキを作動させクルーズ制御システムを無視するコントローラとを含む。インテリジェント・クルーズ制御システムは、衝突を回避するためにドライバへの依存性を軽減させることができるという利点がある。
【0003】
自動車の安全性の向上が可能な別の領域として、衝突回避システムがあげられる。インテリジェント・クルーズ制御システムと同様、衝突回避システムは、通常、車両の経路内における障害物を検出する検出器と、障害物検出に応答して車両のブレーキを作動させ衝突を回避するコントローラとを含む。
【0004】
インテリジェント・クルーズ制御および衝突回避双方の用途では、車両の走路における物体を精度高くしかも信頼性高く検出可能な検出器を備える必要がある。かかる検出器のことを、前方監視センサ(FLS:Forward Looking Sensor)と呼ぶこともあり、自動車および障害物の相対的な位置や、温度、湿度、氷および雨のような環境条件には比較的に不感応でなければならない。
【0005】
レーダは、自動車用FLSを実現するのに適した技術の1つである。この目的に適したレーダの一種に、周波数変調連続波(FMCW:Frequency Modulated Continuous Wave)レーダがある。典型的なFMCWレーダでは、送信するCW信号の周波数は、第1所定周波数から第2所定周波数まで線形に上昇する。FMCWレーダは、感度が高く、比較的送信パワーが少なく、距離解像度が高いという利点がある。
【0006】
いずれの消費者向け製品の場合と同様、製品の精度および信頼性を検証するために、多数の状況(scenario)および多数の条件下における広範囲の動作検査が望ましく、政府指令事項ともなり得る。自動車用FLSの検出性能を検査する1つの方法は、FLSを自動車に装備し、FLSに多数の状況や条件を体験させる検査用トラックに沿って自動車を運転することである。FLSの各状況および条件に対する応答を測定し、検出精度を検証する。かかる検査は、車両制動システムに対するフィードバック・ループを閉じて行なっても、閉じずに行なってもよい。しかしながら、多数の状況および条件においてFLSの検出性能を検証するためには、トライアルは百万マイルの単位で検査走行を行なわなければならないという可能性が高い。更に、各FLSを検査することが必要または望ましい場合、この自動車用FLS検査方法は、コスト、時間および再現性の観点から、一般には実行不可能である。
発明の概要
本発明は、自動車用前方監視センサ(FLS)の視野内にある1つ以上の障害物または目標を検出するためにレーザ技術を利用したFLSの性能を検査する検査ステーションに関する。この検査ステーションは、無響室を含む。その第1端部には被検査FLSを配置し、第2端部には送信/受信検査(TRT:Transmit/Receive Test)システムを配置する。
【0007】
静穏域を有する無響室を設け、この静穏域内では、約77GHzの周波数を有する電磁エネルギの反射が最小に抑えられる。無響室の寸法は、TRTシステムの検査アンテナがFLSから実質的に遠方界の放射信号を受信し、無響室内のRF吸収材が約77GHzの周波数において静穏域を形成するように選択する。図示した一実施形態では、RF透過窓を有する検査室を設ける。FLSを窓の背後のプラットフォームに取り付け、窓を介してRF信号の送信および受信を行なう。これによって、無響室に出入りする必要性を回避する。代替実施形態では、RF透過窓を開口と置換し、この開口を通して無響室の壁にFLSを配置する。更に別の代替実施形態では、FLSを無響室内の検査車両に取り付けることも可能である。
【0008】
TRTシステムは、FLSが送信するRF信号に応答するアンテナ・エレメントのアレイによって構成される検査アンテナを含む。検査アンテナは、FLSが送信するRF信号を受信し、受信信号を送信/受信(TR)RFプロセッサに供給する。TR RFプロセッサは、供給された信号を受け取り、このRF信号を処理し、処理したRF信号をFLSに再送信するために供給する。処理したRF信号は、FLSが検出し追跡する特定の物体集合を適宜シミュレートする。更に具体的には、TR RFプロセッサは、選択的に、受信RF信号の周波数シフトおよび/または振幅の調節を行なうことによって、受信RF信号を処理する。一実施形態では、TR RFプロセッサは、複数のTR RFプロセッサ・モジュールを含み、各々が1つ以上のアンテナに結合され、1つ以上のアンテナのそれぞれが受信するRF信号を処理する。
【0009】
また、検査ステーションは、FLSおよびTR RFプロセッサに結合されたTRTシステム・コントローラも含む。このコントローラは、受信RF信号に適用する周波数シフトおよび/または振幅調節を制御する、TR RFプロセッサ制御信号を供給する。更に具体的には、制御信号を複数のTR RFプロセッサ・モジュールに結合し、それによって導入されるあらゆる周波数シフトおよび/または振幅調節の量を制御する。これらの制御信号によって、アンテナ・エレメントの内所定のものが、所定の周波数で所定のレベルの電磁エネルギを放射する。所定の電磁エネルギ・パターンが、既知の物体からの電磁エネルギの反射をシミュレートする。このように、特定のアンテナ・エレメントを励起して所定の場面をシミュレートする方法を示すシミュレーション・マップを格納(記憶)し、FLS性能を検査する際にコントローラが用いる。
【0010】
例えば、FLSを搭載した車両が橋に近づきつつあるという状況に対応する第1場面は、第1の所定の態様で検査アンテナ・アレイ内において第1の所定のアンテナ・エレメントを励起することによって表現することができる。FLSを搭載した車が路上に停車中の車に近づきつつあるという状況に対応する第2場面は、第2の所定の態様で検査アンテナ・アレイ内において第2の所定のアンテナ・エレメントを励起することによって表現することができる。つまり、このようにして、TRTシステムはRF信号を処理し複数の異なる場面をシミュレートすることができる。
【0011】
処理したRF信号およびコントローラがFLSに供給した制御信号の受信に応答して、FLSは、検査評価基準との比較のために、コントローラに出力信号を供給する。コントローラがFLSに供給する制御信号には、ヨー・レート信号および速度信号が含まれる。ヨー・レート信号は、シミュレートした場面に遭遇した際のFLSを搭載した車両に関連するヨー・レートに対応し、速度信号は車両の速度に対応する。これらのパラメータは、TRTシステムがシミュレートする各場面と関連付けて、コントローラによって格納される。
【0012】
コントローラは、FLSからの出力信号を記録するデータ・レコーダを含むことができる。FLS出力信号は、シミュレーション場面における一次目標に関連する距離を示す距離信号、シミュレーション場面における一次目標に関連する距離レートを示す距離レート信号、およびシミュレーション場面における目標に関連するアジマス(方位)を示すアジマス信号を含む。また、FLS出力信号は、FLSの視野内にある複数の一次目標以外の目標についても、距離、距離レートおよびアジマス信号を含むことができる。
【0013】
一実施形態では、各TR RFプロセッサ・モジュールは、単側波帯発生器を含み、各アンテナ・エレメントからの第1RF信号をその第1ポートにおいて受け取る。コントローラによって制御される周波数シンセサイザが、単側波帯発生器の第2入力ポートに第2RF信号を供給する。単側波帯発生器は、選択的に、第1RF信号の周波数を第2RF信号の周波数に対応する量だけシフトし、第1RF信号の側波帯を抑制して、単側波帯発生器の出力ポートに単側波帯信号を供給し、各アンテナ・エレメントに結合する。更に、TR RFプロセッサは、コントローラに結合され、単側波帯信号に応答して、選択した量だけ振幅を調節し、処理した信号を供給し、各アンテナ・エレメントによって検査室に再送信する、振幅調節エレメントも含む。
【0014】
更に、TR RFプロセッサ・モジュールは、各アンテナ・エレメントに結合された第1ポートと、単側波帯発生器の出力に結合された第2ポートと、単側波帯発生器の入力に結合された第3ポートを有するサーキュレータを含むことができる。サーキュレータは、アンテナ・エレメントから受信したRF信号を、単側波帯発生器の第1入力ポートに導き、単側波帯発生器の出力ポートからの処理済みRF信号をアンテナ・エレメントに導き、処理済みRF信号の単側波帯発生器の入力ポートからの結合を最小に抑える。即ち、処理済みRF信号を単側波帯発生器の入力ポートから分離する。
【0015】
また、自動車用FLSの性能を検査する方法についても記載し、この方法は、FLSを配置した第1端部と、検査アンテナ・アレイを配置した第2端部とを有する検査室を用意するステップを含む。この方法は、更に、FLSが検査室に送信したRF信号を検査アンテナ・アレイにおいて受信するステップと、受信した信号を処理する(FLSの視野内において所定の場面をシミュレートする)ステップと、処理した信号を検査室を通じてFLSに送信するステップとを含む。受信信号は、選択的に、受信信号の周波数および振幅を調節することによって処理し、所定の場面をシミュレートする。更に、検査アンテナ・アレイを構成する複数のアンテナ・エレメントの内、所定のアンテナ・エレメントを介して、処理した信号を送信する。
【0016】
前述した本発明の特徴、および本発明自体は、以下の図面の説明から更に深く理解することができよう。
発明の詳細な説明
図1を参照すると、レーダ・センサ14の性能を検査する検査ステーション10は、検査室18と、検査アンテナ・アレイ40を含む送信/受信検査(TRT:Transmit/Receive Test)システム20とを含む。検査室18は、センサ14を配置する第1端部22と、TRTシステム20を取り付ける第2端部24とを有する。検査室18は、側壁16,28および端壁34,38を有する。図7および図8に関連付けて以下で更に詳しく説明するが、センサ14は、1つ以上の送信および受信アンテナ・エレメントを含む。図示の実施形態では、図示するように、センサ14は端壁34に隣接して位置付けられ、検査アンテナ・アレイ40は端壁38に隣接して位置付けられている。しかしながら、センサ14および検査アンテナ・アレイ40は、代わりに、検査室18に対して様々な位置、端壁34,38から近い位置および離れた位置の双方に位置付けてもよいことは、当業者には認められよう。
【0017】
一実施形態では、室壁34には、RF透過窓36が設けられている。この場合、センサ14のアンテナ・エレメントを検査室18の外側に置き、これらが検査室18内に放射するように位置付ける。代替実施形態では、RF透過窓を室壁34内の開口と置換してもよい。この場合、センサ14のアンテナ・エレメントは、部分的にまたは全体的に検査室18内に置かれることになろう。センサ14および検査アンテナ・アレイ40を室壁に対して配置する特定の位置は、種々の要因に応じて選択する。その要因には、センサ14の送信および受信アンテナ・エレメントの遠方界内に検査アンテナ・アレイを置くために検査アンテナ・アレイ40をセンサ14から離さなければならない距離が含まれるが、これに限定される訳ではない。
【0018】
被検査センサ14としては、自動車に搭載し、視野内のある1つ以上の物体または目標を検出するように構成された自動車用前方監視センサ(FLS)14に関連付けて説明する。この用途では、目標は、他の車、木々、標識、歩行者等を含む。FLS14は、その視野内にある1つ以上の目標を検出し、各目標を「一次」目標または「二次」目標のいずれかに分類する。一次目標、即ち、主目標(lead target)は、様々な方法で定義できるが、図示の実施形態では、軌道、即ち、FLS14を搭載した車両のレーンにおける最も近い物体とする。FLS14は、その視野内にある一次目標を特徴付ける1つ以上の出力信号を発生する。FLS出力信号を車両(図示せず)の長手方向制御部に結合し、インテリジェント・クルーズ制御または衝突回避システムに用いることができる。尚、ここに記載する技法による検査ステーション10では、様々な形式のセンサを検査可能であることは、当業者には認められよう。
【0019】
使用時には、FLS14はRF信号を検査室18に送信する。TRTシステム20は、アンテナ・アレイ40において、送信されたRF信号を受信し、この信号を送信/受信無線周波数(TR RF)プロセッサ50に供給する。TR RFプロセッサ50は、アンテナ・アレイ40から供給されたRF信号を処理し、この処理した信号を、アンテナ・アレイ40を介してFLS14に返送する。TR RFプロセッサ50による受信RF信号の処理によって、所定の場面をシミュレートする。FLS14は、処理後の信号に応答し、FLS14の視野内にある一次目標を検出する。
【0020】
検査室18は、無線周波数(RF)無響室であり、FLS14が所定の周波数の遠方界放射パターンをアンテナ・アレイ40に提供し、この所定の周波数において反射状態を最小にするように設計されている。図示の実施形態では、対象の所定周波数は約77GHzであり、これは自動車用FLS14の動作周波数である。無響室18内の静穏域のサイズおよび形状(即ち、無響室の内面からの反射が、指定の容認可能信号レベル未満となる容積)は、FLS14(図7および図8)のアナログーディジタル(A/D)変換器の飽和を防止するように設計されている。図示の実施形態では、静穏域は、約3フィートx3フィートである。
【0021】
無響室18は、約77GHzの周波数を有する信号に対して導電体として振る舞い、シールドとして作用するいずれかの材料で構成された外被を含むと共に、外被の内面を被覆する電磁吸収ライニング材を含む。特定の材料の選択を含めた従来の技法が、無響室18を設けるのに適している。例えば、ライニング材は、その絶縁特性に基づいて選択し、ライニングおよび外被間の界面における反射を最大化し、当該材料を通じた抵抗損を増大するためには、比誘電率がほぼ1(unity)であることが好ましい。例えば、発泡体プラスチックが、無響室18の壁にライニングを施すには適しており、炭素、フェライトまたはその他の導電性粒子を徐々に(graded)または層状に装填し、ライニング材の抵抗損を増大させるようにしてもよい。更に、ライニング材を円錐形または三角錐形にすることによって、抵抗性負荷が最小である円錐の頂点における最小吸収から、抵抗性負荷が最大である底面における最大吸収まで、吸収を漸減させ反射を減少させるのに役立つ。FLS14の動作周波数が比較的高いことから、壁ライニング材は、1ないし2インチ程度の厚さを有し、所望の動作周波数において−40dBよりも良好な反射特性を得ることができる。
【0022】
無響室18の寸法は、FLSアンテナの遠方界内にアンテナ・アレイ40を備えるように選択する。これについては、図6に関連付けて以下で更に説明する。図示の実施形態では、無響室18の長さ(L)は約27メートル、幅(W)は約9メートル、そして高さ(H)は約9メートルである。尚、無響室18の寸法、材料および形状は、個々の検査用途および要件を満たすように変更可能であることは、当業者には認められよう。
【0023】
図示の実施形態では、RFエネルギに対して透過性を有する窓36を、無響室18の端部22にある端壁34を貫通して設け、ここにFLS14が配置されている。窓36を構成するのに適したRF透過性材料の1つはプラスチックである。図示の実施形態では、FLS14は、窓36背後にある固定プラットフォーム上に取り付けられており、FLS(図7および図8)の送信アンテナおよび受信アンテナが無響室18の内部とRF通信状態となるようにしている。
【0024】
FLS14周囲に配した環境室44は、FLS14が実際の使用において晒される可能性がある種々の天候条件のシミュレーションを可能とする。例えば、環境室44は、高温条件、低温条件、温度変化、湿度レベル、氷、雨、およびその他のあらゆる環境条件をシミュレートする。環境室44は、手動で制御しても、検査ステーションのコントローラ26によって自動的に制御してもよい。
【0025】
TRTシステム20の検査アンテナ・アレイ40は、無響室18の第2端部24に配置され、種々の方法で無響室18に取り付けることができる。1例として、無響室18の端部24は、アンテナ・エレメントのアレイ40が無響室18とRF通信することを可能とするのに適したサイズおよび形状のRF透過窓(図示せず)を有する。代わりに、室壁38に1つ以上の開口を設けてもよく、かかる開口のサイズおよび形状は、アレイ40のアンテナ・エレメントを収容し、アンテナ・エレメントがセンサ14からのRF信号を受信し、センサ14にRF信号を送信することができるように選択する。更にその代わりに、無響室の端部24を開放し、アンテナ・アレイ40を無響室の端壁38上に取り付け、更に、これを無響室18の開放端24に取り付け、無響室を閉鎖するようにしてもよい。
【0026】
検査アンテナ・アレイ40は、複数のアンテナ・エレメント40a〜40nを含み、その各々をTR RFプロセッサ50に結合することができる。各アンテナ・エレメント、即ち、単純にアンテナ40a〜40nは、FLS14が送信するRF信号を受信し、受信した信号を処理のためにTR RFプロセッサ50に結合するように動作する。次に、処理した信号は、各アンテナ40a〜40nを介して無響室18内に送信される。別の言い方をすれば、アンテナ40a〜40nが受信したRF信号を処理し、無響室18に返送し、FLS14が受信する。
【0027】
図1の実施形態では、TR RFプロセッサ50は、複数のTR RFプロセッサ・モジュール50a〜50nを含み、各1つを対応するアンテナ40a〜40nにそれぞれ結合し、それと関連付ける。TR RFプロセッサ・モジュール50aがプロセッサ・モジュール50b〜50nを代表すると考えると、各TR RFプロセッサ・モジュールは、第1ポートがアンテナ・エレメント40aに結合され、第2ポートが単側波帯発生器(SSBG)54の入力ポートに結合され、第3ポートが振幅調節エレメント58を介してSSBG54の出力ポートに結合された、サーキュレータ60を含む。SSBG54は、アンテナ・エレメント40aが受信したRF信号62を、サーキュレータ60を介して受信する。コントローラ26から供給される制御信号66に応答して、周波数シンセサイザ52は、コントローラ26によって選択された振幅および周波数を有するオフセット信号56を発生する。オフセット信号56は、SSBG54の第2ポートに結合される。オフセット信号56の振幅および周波数は、FLS14に対する特定のドプラおよび/または距離オフセットをシミュレートするように選択する。したがって、ここで注記すべきは、周波数シンセサイザ52から供給される周波数範囲において、SSBG54が単側波帯動作を行うということである。
【0028】
好適な実施形態では、シンセサイザ52をバス制御可能なシンセサイザとして備えており、少なくとも10KHzないし250KHzの範囲の周波数を、比較的広い範囲の信号レベル(例えば、−50dBmないし+10dBm)で発生可能である。周波数シンセサイザは、例えば、Hewlett−Packard(ヒューレット・パッカード社)が製造する、HP890A多機能シンセサイザという特定機種として備えることができる。勿論、同様の性能特性を有するその他のシンセサイザも使用可能であることを当業者は認めよう。
【0029】
オフセット信号56に応答して、SSBG54は、受信RF信号62の周波数をシフトし、その側波帯の1つを抑制して、周波数シフトした単側波帯信号を供給し、信号経路64を通じて振幅調節エレメント58に結合する。
【0030】
振幅調節エレメント58は、コントローラ26が供給する振幅調節制御信号68に応じて、信号64の振幅を調節し、処理した信号70をサーキュレータ60に供給する。こうして、サーキュレータ60は、アンテナ・エレメント40aからSSBG54の入力ポートまで伝搬する信号に、挿入損失が比較的低い第1信号経路を設け、SSBG54の出力ポートからアンテナ・エレメント40aまで伝搬する信号に、挿入損失が比較的低い第2信号経路を設けるとともに、SSBG54の第1入力ポートおよび出力ポート間に、比較的高い分離特性を与える。
【0031】
振幅調節エレメント58は、可変アッテネータとすることができ、サーキュレータ50はフェライト・サーキュレータとすることができる。代替実施形態では、振幅調節エレメント58は、プログラム可能なディジタル・アッテネータとして構成することができる。
【0032】
尚、電子部品の中には、1つよりも多いアンテナ40a〜40nが共有可能なものもあることは、当業者には認められよう。一例として、周波数シンセサイザ52は、それぞれのアンテナ40a〜40nに結合されている複数のTR RFプロセッサ・モジュール50a〜50nで共有することができる。この構成は、例えば、同じ周波数シンセサイザを共有するアンテナが同じ物体の部分をシミュレートする場合に適していると考えられる。他の代替案として、アンテナ40a〜40nの内所定のアンテナに対して、ある電子部品を削除することが可能な場合もある。更に別の代替案を図2に示し、以下に説明する。この場合、TR RFプロセッサ・モジュールを1つよりも多いアンテナが共有し、それらの間で切り替える。
【0033】
検査ステーション10は、FLS14およびTRTシステム20に結合されたコントローラ26を含む。コントローラ26は、制御信号を制御信号バス30を通じてFLS14に供給し、FLS14から1つ以上の出力信号を出力信号バス32を通じて受け取る。バス32上のFLS出力信号は、(1)検出した一次目標までの距離を示す距離信号、(2)検出した一次目標に関連する距離レートを示す距離レート信号、および(3)検出した一次目標のFLS14に対するアジマスを示すアジマス信号の内少なくとも1つを含む。コントローラ26は、FLS14からの出力信号32を格納するのに適したデータ・レコーダを含み、標準的なコンピュータ・ディスク・ドライブによって得られるようなものとすればよい。
【0034】
コントローラ26がFLS14に供給する制御信号は、FLS14のシミュレーション場面に対するヨー・レートを表わすヨー・レート信号、およびFLSのシミュレーション場面に対する速度を表わす速度信号を含む。図示の実施形態では、コントローラ26は、Sun Microsystems,Inc.(サン・マイクロシステムズ社)が販売する機種のような、ワーク・ステーション上に実装することができる。
【0035】
更に、コントローラ26は制御信号をTRTシステム20に供給する。即ち、コントローラ26は、TR RFプロセッサ・モジュール50a〜50nの周波数シンセサイザ52を制御信号ライン66を通じて制御することにより、受信RF信号62およびアンテナを通じてFLS14に送信するRF信号に導入されるあらゆる周波数シフト範囲を制御する。また、コントローラ26は、TR RFプロセッサ・モジュール50a〜50nの振幅調節エレメント58にも制御信号68を供給する。特定の状況をシミュレートするために、TRTシステム20は、シミュレートしようとする特定の状況を表わす振幅および周波数特性を有する信号を、FLS14に送信しなければならない。その特性は事前に分かっているので、所定の1組の制御信号を予めコントローラ26に格納しておき、必要なときにTRTシステムに供給する。コントローラ26が供給する制御信号の内、タイミング制御信号は、システム・タイミングを制御し、リアル・タイム状況でシミュレーションを可能にする。尚、タイミング制御信号は、システム10においてシミュレートする状況毎に存在することを注記しておく。
【0036】
図2を参照すると、代替検査ステーション10’は、図1に関連付けてこれまでに示しかつ説明した無響室18およびコントローラ26を含む。図1のTRTシステム20と同様、TRTシステム80は、アンテナ・エレメント84a〜84nから成るアンテナ・アレイ84、および複数のTR RFプロセッサ・モジュール86a〜86nを含むTR RFプロセッサ86を含む。TR RFプロセッサ・モジュール86a〜86nの各々は、周波数シンセサイザ88、ならびに周波数シンセサイザ88が供給するオフセット信号96および受信RF信号98に応答するSSBG94を含む。単側波帯発生器94の出力信号102は、サーキュレータ104を介して、スイッチ90a〜90nのそれぞれに結合される。
【0037】
TR RFプロセッサ86の図1におけるTR RFプロセッサ50との相違点は、TR RFプロセッサ・モジュール86a〜86nの少なくとも1つを、複数のアンテナ84a〜84nと結合しかつ関連付けていることにある。このために、スイッチ90a〜90nは、コントローラ26の制御の下で、TR RFプロセッサ・モジュール86a〜86nのそれぞれを選択的に関連するアンテナの1つに結合する。例えば、スイッチ90aは、TR RFプロセッサ・モジュール86aを関連するアンテナ84a〜84kの1つに選択的に結合し、スイッチ90nは、TR RFプロセッサ・モジュール86nを関連するアンテナ84q〜84nの1つに選択的に結合する。
【0038】
各アンテナ84a〜84nには、図示のように、当該アンテナとそれぞれのスイッチ90a〜90nとの間に、それぞれの振幅調節エレメント92a〜92nが結合されており、コントローラ26の制御の下で個々の振幅調節を行なう。更に、アンテナ84a〜84nに独立した周波数制御も行なう。即ち、各スイッチ90a〜90nが第1位置(即ち、第1アンテナをTR RFプロセッサ・モジュール86nに結合する)にあるときに第1制御信号を周波数シンセサイザ88に供給して第1オフセット信号を発生し、各スイッチ90a〜90nが第2の異なる位置にあるときに第2の異なる制御信号を周波数シンセサイザに供給して第2の異なる周波数オフセット信号を発生する。スイッチ90a〜90nは、例えば、動作周波数範囲において適当なスイッチング速度、挿入損失特性、分離特性、およびインピーダンス整合特性を有する電界効果トランジスタ(FET)スイッチとして構成すればよい。あるいは、スイッチ90a〜90nは、動作周波数範囲において適当なスイッチ特性を有する、導波路実装ダイオード・スイッチとして構成することも可能である。
【0039】
図3を参照すると、図1の線3,4−3,4に沿ったアンテナ・アレイ40の一例の図が示されている。アレイ40内におけるアンテナ・エレメント40a〜40nの位置には、1001,1〜100j,kと付番してあり、アレイはj行およびk列のアンテナ・エレメントを収容する。尚、アレイの寸法は、個々の検査用途に対処するように、j=k=1である単一エレメント・アレイを含んで容易に変更可能であること、および矩形以外のアレイ形状(例えば、円形または不規則なアレイ形状)も使用可能であることは、当業者には認められよう。
【0040】
アレイ40を構成するアンテナ・エレメントの数nは、各アンテナ・エレメント40a〜40nの寸法、およびアレイの全体的な寸法に基づいて、所定の分解能が得られるように選択する。更に、アンテナ・アレイ40の全体的な寸法は、与えられた無響室18の長さ(L)(即ち、FLSおよびアレイ40間の距離)に対して、自動車用FLS14の視野の所定部分を埋めるように選択する。図示の実施形態では、アレイのサイズは、3本の走行レーンおよび2本の応急用通路(breakdown lane)のシミュレーションを行なうために、100Mの距離においてFLS14の視野をほぼ満たすように決定する。このようにして、中央レーンを走行する車両上にFLS装備したシミュレーションを実施することができる。したがって、TRTシステム20は、FLSと同じレーン、FLS以外のレーンを占める車両または物体をシミュレートすることができ、また、TRシステム20は、隣接するレーンおよびFLSのレーン間で移動する車両または物体もシミュレートすることができる。
【0041】
図4を参照すると、幅(w)が約4メートル、高さ(h)が約1.4メートルの適当なアンテナ・アレイ40の1つが示されている。図示のアンテナ・アレイ40は、5x8アレイ(j=5,k=8)であり、3本の通行レーンおよび2本の応急用通路をモデル化するのに適しており、縦の破線110は、かかるレーン間の境界を示す。
【0042】
図5を参照すると、アンテナ・アレイ40において77GHzで用いるのに適したアンテナ・エレメント40aが示されている。アンテナ40aは、矩形アパーチャ120を有するホーン・アンテナである。ホーン・アンテナ・エレメント40aは、Aerowave(エアロウェーブ社)から製品番号12−7020として市販されている。
【0043】
図5Aにおけるアンテナ・エレメント40aの側面図を参照すると、矩形アパーチャ120は、テーパ状のホーン型フィード126を介して、放射エレメント124に結合されている。図示の実施形態では、エレメント40aの高さ(H)は0.55インチ、幅(W)は0.68インチ、長さ(L)は1.85インチ、標準利得は約20dBである。
【0044】
円形ホーン・アンテナ、矩形またはその他の形状のプリント回路アンテナ・エレメント、スロット導波アンテナ(slotted waave guide antenna)等を含む他のアンテナも使用可能であるが、これらに限定される訳ではないことを当業者は認めよう。また、かかるアンテナ・エレメントを組み合わせて用いることが望ましい場合もある。アレイを得るために用いるアンテナ・エレメントに選択する特定の形式または複数の形式は、TR RFプロセッサ・モジュールが送信する処理信号の所望の偏波(polarization)、および利得を含む種々の要因に応じて決定する。尚、要因はこれらに限定される訳ではない。
【0045】
図6を参照すると、検査室18の上面図が示されている。先に注記したように、寸法の決定も含めて無響室18を設計し実現する従来の技法が適当である。一般に、無響室18の長さ(L)は、アンテナ・アパーチャ40a〜40nの直径の二乗を、測定されるRF信号の波長で除算し、それを2倍した値程度とすることが望ましい。図示の実施形態では、アンテナ・アパーチャは約9インチであり、動作周波数は約77GHzである。77GHzの周波数における自由空間波長は約0.39cmであり、好適な無響室の長さ(L)は約90フィート、即ち、27メートルとなる。更に、無響室18に好ましい長さ対幅(および高さ)比は、約3:1である。したがって、図示の実施形態では、無響室の幅(W)および高さ(H)は、約30フィート、即ち、9メートルとなる。
【0046】
また、図6Aも参照すると、図6の線6A−6Aに沿った無響室18の断面図は、無響室の端壁34の高さ(H)および幅(W)に対して中心に位置付けられたFLS14を示す。同様に、図6の線6B−6Bに沿った図6Bの断面図は、無響室の端壁38の高さ(H)および幅(W)に対して中心に位置付けられたアンテナ・アレイ40を示す。
【0047】
図7を参照すると、周波数変調連続波(FMCW)自動車用FLS14のブロック図が示されており、アンテナ・アセンブリ140、送信機146および受信機148双方を有するマイクロ波アセンブリ142、ならびに信号プロセッサ164、電源166、制御回路168および自動車174とのディジタル・インターフェース170から成る電子装置アセンブリ150を含む。アンテナ・アセンブリ140は、2つのアンテナ140a,140bを含み、1つが送信用、1つが受信用である。アンテナは、同じ方向に照準を合わせるように並列に制御する、マルチ・ローブ・アンテナである。アンテナ角度を選択するには、多位置スイッチを含む種々の回路が適当である。
【0048】
受信アンテナ140aからの出力は、マイクロ波受信機146に結合され、1つ以上の局部発振信号の周波数を送信信号から固定量だけ偏移(オフセット)させる。受信機146の出力は、偏移した周波数を有し、目標周波数はその上または下となる。
【0049】
受信機146は、アナログーディジタル(A/D)変換器を含み、受信機の最大周波数の少なくとも2倍のレートで、受信RF信号を増幅した信号をサンプリングする。これらの信号サンプルは、ディジタル信号プロセッサ164内のFFTによって処理し、種々の周波数範囲(即ち、周波数ビン)内における信号の内容を判定する。FFT出力は、信号プロセッサ164の残り部分のデータとして用いることができる。レーダFLS14の残りの部分は、標準的な部品から成り、電源166、周波数安定のためのシステム・クロック(クリスタル制御発振器)を含む制御回路168、およびディジタル・インターフェース170を含む。
【0050】
信号プロセッサ164が受信RF信号を処理して一次目標の距離、距離レートおよび/またはアジマスを示す出力信号を車両に供給する方法は、1996年11月12に出願されたRADAR SYSTEM AND METHOD OF OPERATING SAME(レーダ・システムおよびその動作方法)と題する同時係属中の米国特許出願第08/745,530号に記載されている。その内容は、この言及により全体が本願にも含まれるものとする。
【0051】
図8を参照すると、FLS14は、アンテナ202および送信回路259によって形成される送信信号経路、ならびにアンテナ200および受信回路219によって形成される受信信号経路を含む。概して言えば、FLS14は以下のように動作する。送信回路259は送信信号を発生し、信号経路274を通じて送信アンテナ202に結合する。好適な実施形態では、送信アンテナ202は、入力ポート214a、複数の出力ポート214b〜214n、およびディジタル信号プロセッサ(DSP)250からの制御信号に応答する制御端子215を有するスイッチ214を含む。スイッチ出力ポート214b〜214nが、フィード回路210を介して、ロットマン・レンズ(Rotman lens)206の第1側に結合されている。ロットマン・レンズ206の複数の出力ポートは、複数のアンテナ・エレメント205に結合され、アンテナ・エレメント205は、例えば、複数の導電性パッチとして構成すればよい。送信アンテナ202に好ましい構成は、1995年11月21に出願され、ANTENNA(アンテナ)と題する、同時係属中の米国特許出願第08/561,513号に記載されており、その内容はこの言及により全体が本願にも含まれるものとする。
【0052】
送信されたRF信号は、RF信号送信経路内にある物体を捕らえ、信号の一部は物体から反射し、受信アンテナ200によって受信される。受信信号は、受信回路219に供給され、ダウン・コンバートおよび濾波(フィルタリング)が行われ、続いてDSP250に供給される。図示の実施形態では、受信アンテナ200は、入力ポート212b〜212n、出力ポート212a,およびDSP250からの制御信号に応答する制御端子213を有するスイッチ212を含む。スイッチ入力ポート212b〜212Nは、フィード回路208を介して、ロットマン・レンズ204の第1側に結合されている。ロットマン・レンズ204の出力ポートは、複数のアンテナ・エレメント203に結合されている。アンテナ・エレメント203は、導電性パッチというような、種々の形態を取ることができる。受信アンテナ200に好ましい構成も、先に引用し本願にも含まれるものとした、1995年11月21日出願の同時係属中の米国特許出願第08/561,513号に記載されている。
【0053】
受信アンテナ200は複数のビーム216a〜126pを生成し、送信アンテナ202は複数のビーム218a〜218pを生成する。尚、アンテナ200,202が形成するビームの本数およびパターンは、変更してもよいし、同一でも同一でなくてもよいことは、当業者には認められよう。一実施形態では、受信アンテナ200および送信アンテナ204は双方とも13個のビームを含み、その内12個は実質的に同一平面上にあり、その内の1個216p,218pは、実質的に同一平面上になく、「チェック・ビーム」を供給する。FLSの要件を満たすためのアンテナ・ビームの本数および間隔の選択については、本願と同日に出願され、AUTOMOTIVE FORWARD LOOKING SENSOR ARCHITECTURE(自動車用前方監視センサ・アーキテクチャ)と題するた同時係属中の米国特許出願に記載されており、その内容はこの言及により全体が本願にも含まれるものとする。
【0054】
更に詳しくは、送信回路259は、電圧制御発振器(VCO)272を含む。供給される制御信号276に応答して、VCO272は、約75.95GHzないし76.25GHzの範囲の周波数を有するRF出力信号274を供給する。このVCO272が供給する信号の特定の周波数は、VCO制御信号276の電圧によって決定される。したがって、VCO制御信号276の電圧を変化させることによって、VCO272は、送信回路259の出力に供給されるRF信号274の周波数に、対応する変化を与える。この特定実施形態では、送信回路259は、周波数変調連続波(FMCW)システムとして動作する。図8Aに示すような特性形状を有するVCO制御信号276を供給する。
【0055】
図8Aを参照すると、VCO制御信号276は、ランプ・アップ(ramp up)部分、連続波(CW)部分、およびランプ・ダウン(ramp down)部分を含むように示されている。FLS14の適正な動作のためには、VCO制御信号276が線形に振る舞うことが重要である。したがって、このために、そして図8を再度参照すると、送信回路259は線形化回路256を含む。
【0056】
図示の実施形態では、線形化回路256は、第1分周器251、ミキサ253、および第2分周器255を有する位相ロック・ループ(PLL)回路を含む。線形化回路256は、周波数シンセサイザ230からのクロック信号254、カウンタ出力信号259、および入力信号262に応答する。カウンタ出力信号は、カウンタ258によって供給される。カウンタ258は、DSP250からの複数の制御信号258a〜258c(アップ、ダウン、および連続波信号を含む)に応答して、入力信号262を値Nで分周する。Nは、673ないし1265の間である。入力信号262は、増幅器263の出力に供給される。
【0057】
更に具体的には、RF送信信号274の部分266は、カプラ273によって、ミキサ270のRF入力ポートに結合される。誘電体共振発振器(DRO:dielectric resonator oscillator)264が、局部発振信号をミキサ270の局部発振入力ポートに供給する。ダウン・コンバート・ミキサ270が、約350MHz〜659MHzの範囲の周波数を有する中間周波数(IF)信号を、増幅器263の入力ポートに供給する。増幅器263は、入力信号262を線形化回路256に供給する。
【0058】
線形化回路256は、入力信号262に位相ロックした出力信号260を供給するように動作する。ディジタル線形化回路256は、ミリメートル波VCO272を分周した出力周波数信号265を固定基準周波数信号257と比較する。位相/周波数検出器において、VCOの分周出力周波数信号265を固定基準周波数信号257と結合し、固定基準周波数信号とVCOの分周出力周波数信号265との間の位相および周波数誤差に比例する誤差電圧260を供給する。誤差電圧260を濾波し、VCOにフィードバックすることにより、VCOの分周出力周波数信号265が基準信号257に等しくなるように、これを調整する。分周器255をプログラム可能とし、除数を固定の割合(システムのクリスタル・クロックによって設定する)で固定量だけ増分していくことにより、VCO70は、フィードバック・ループを通じて、その周波数を線形に変化させる(即ち、df/dtが一定である)。VCO制御信号即ちチャープ276は、本来線形である。何故なら、各周波数ステップおよび各時間ステップは、チャープの期間を通して同一であるからである。位相ロックした出力信号260はVCO272を駆動し、RF信号274をスイッチ214に供給する。
【0059】
図示の線形化回路256によって、VCO制御信号276は、分周器255の値Nの変化によって、周波数を変化させる。一旦値Nが変化すると、VCO制御信号276は指数的に新たな周波数に近づく。正確な波形は、種々のループ・パラメータによって異なる。周波数ステップおよび時間ステップのサイズは、所定のVCO制御信号(即ち、チャープ信号)の傾斜の要件を満たすように近似的に選択する。図示の実施形態では、チャープの傾斜は、約270KHz/μ秒であり、これは1.9245ミリ秒の時間ステップに対応する。この構成では、チャープは(0.04%以内までという程度に)本質的に線形である。何故なら、各周波数ステップおよび各時間ステップは、他の全てと同一であるからである。Nの関数として発生するループ・パラメータの変化は、Nの関数としてループ利得を調節することによって、補償することができる。線形化回路256を備える別の構成も可能であり、先に引用し本願にも含まれるものとした、1997年11月21日に出願し、AUTOMOTIVE FORWARD LOOKING SENSOR ARCHITECTURE(自動車用前方監視センサ・アーキテクチャ)と題された同時係属中の米国特許出願に記載されている。
【0060】
受信信号経路214は、ここでは、連続波信号を受けるように構成されており、受信信号をロー・ノイズ増幅器(LNA)220の入力に供給するアンテナ200を含む。LNA220は、増幅した出力信号を、単側波帯発生器(SSBG)222のパワー・デバイダ223に供給する。好ましくは、LNA220およびSSBG222は、1つ以上のモノリシック・マイクロ波集積回路(MMIC)として実装する。しかしながら、いわゆるチップおよびワイヤ技法を含む種々の製造技法や、その他の構成も、FLS14の部品を得るのに適当であることは、当業者には明白であろう。
【0061】
パワー・デバイダ223は、受信RF信号の等しい部分を1対の増幅器224,226に導出する。増幅器224に供給する受信信号の部分を、直交カプラ228の第1入力ポートに導出する。増幅器226に供給する受信信号の部分に90°の位相シフトを導入することによって、この信号を変形(modify)する。かかる位相シフトは、集中または分布位相シフト・エレメントによって与えるか、あるいはパワー・デバイダ223および増幅器224の入力間の信号経路の長さを延長し、対象周波数において、90に対応する距離だけ、この信号経路が、パワー・デバイダ223および増幅器226の入力間の信号経路よりも長くなるようにすることによって与えると好都合である。90°位相シフトした信号を、直交カプラ228の第2入力ポートに結合する。90°シフトした直交カプラの第1および第2入力ポートに供給した信号を用いて、直交カプラは、信号の減算をその第1出力ポートにおいて行い、信号の加算をその第2出力ポートにおいて行なう。ここで、第2出力ポートは、ダウン・コンバータ回路232のRF入力ポートに結合されている。
【0062】
送信信号の一部は、VCO272から、カプラ273を介し信号経路261を通じて結合され、局部発振(LO)信号をダウン・コンバータ232のLO入力ポートに供給する。ダウン・コンバータ232は、その出力ポートに中間周波数(IF)信号を供給する。
【0063】
ダウン・コンバータ232が発生したIF信号を、更に受信回路に結合する。受信回路は、増幅器234、振幅減衰エレメント236、バッファ238、IFミキサ240、バッファ242、およびフィルタ244を含み、図示のように、これらは全て直列に結合されている。振幅減衰器236は、受信信号レベルを調節し、アナログーディジタル(A/D)変換器246の飽和を避けることができる。IFミキサ240は、シンセサイザ230が供給する発振信号に応答し、IF周波数を更にダウン・コンバートし、A/D変換器246による処理に適した周波数とする。
【0064】
フィルタ244の出力は、DSP250と連動するA/D変換器246に結合されている。受信RF信号に応答してDSP250が一次目標を検出し追跡するために実行するプロセスは、図9のフロー図に関連付けて説明する。更に、1996年11月12に出願されたRADAR SYSTEM AND METHOD OF OPERATING SAME(レーダ・システムおよびその動作方法)と題する同時係属中の米国特許出願第08/745,530号にも記載されている。その内容は、この言及により全体が本願にも含まれるものとする。DSP250が、例えば、一次目標の距離、距離レート、および/または角度に関してこれを特徴付ける出力信号252を車両インターフェースに供給することを言えば十分であろう。FLS14の電源248は、FLS14を装備した車両のバッテリによって給電することも可能である。
【0065】
図9を参照すると、図8のプロセッサ250がFSL14の視野内にある一次目標を検出し追跡する際に実行する方法のフロー図が示されている。プロセスは、ステップ278において開始し、次いでステップ280において、FLS14がスタンバイ動作モードにあるか否かについて判定を行なう。スタンバイとは、FLS14には給電されているが、車両のドライバによって活性化されていない動作モードのことである。スタンバイ・モードの間、診断検査を周期的に繰り返す。FLS14がスタンバイモードにある場合、ステップ282において診断検査を実行し、結果をコントローラ26に報告する。その後、プロセスは、図示のように、ステップ280から開始して繰り返す。
【0066】
逆に、FLS14がスタンバイ・モードにない場合、処理はステップ283に進み、FLSを捕捉獲動作モードとし、目標データを捕捉し処理する。捕捉モードでは、RF信号を受信し、ダウン・コンバートし、サンプリングすることによって、ビットまたはディジタル信号サンプルのストリームを供給する。DSP250(図8)は、高速フーリエ変換(FFT)のような変換を信号に対して実行し、結果を複数の周波数ビンに格納する。周波数ビンの1つは、固定クラッタを表わす信号を収容する。処理はステップ284に進み、FLS14の視野内にある固定クラッタにタグを付ける。その後、ステップ286において、FLSの視野内から得たデータを編集し、その後、ステップ288において、有効なターゲットを識別し追跡する。より具体的には、距離および相対速度に関する所定の限度に基づいて、有効な目標を定義する。処理ステップ284,286および288を総称して、目標捕捉および追跡と呼ぶことにする。データの編集は、所定の評価基準とデータを比較し、評価基準を満たさないデータ・サンプルを無視するというように、様々な方法で行なうことができる。
【0067】
ステップ290において、1997年11月21に出願しAUTOMOTIVE FORWARD LOOKING SENSOR ARCHITECTURE(自動車用前方監視センサ・アーキテクチャ)と題する同時係属中の米国特許出願に記載されているように、FLS14を搭載している車両の経路を予測する。尚、この出願の内容は、この言及によりその全体が本願にも含まれるものとする。続くステップ292において、所定の評価基準に基づいて、追跡中の目標の1つを一次目標即ち主目標として指定する。図示の実施形態では、一次目標は、距離が最も接近しており、FLSを搭載した車両と同じレーン内に位置する目標として定義する。追跡中の目標の中にこの評価基準を満たすものがない場合、一次目標はなく、車両は設定したクルーズ制御速度を維持する。
【0068】
続くステップ294において、一次目標の位置の関数として、追跡視野を縮小し、縮小視野データを編集する。ステップ296において、この縮小視野内において一次目標を追跡する。ステップ294および296の縮小視野処理によって、FLS14が一層効率的かつ頻繁に一次目標の進行を監視する一方で、他の追跡目標の進行を監視する頻度を低下させることが可能となるという利点がある。
【0069】
ステップ298において、FLS14は、距離、距離レート、およびアジマス出力信号をコントローラ26に供給する。尚、TRTシステム20が実行する信号処理は、FLS14による処理信号の受信に、人工的な時間遅延を起こすので、FLS14による処理にバイアスを導入して遅延に対処するか、あるいはFLS14に対して移動する他の物体をシミュレートするとよい。この情報は、車両の長手方向制御部が用いて、制動のような車両動作の様々な面を制御し、図10に示すように、種々の形態でドライバに表示することも可能である。その後、処理は、図示のように、繰り返しステップ280から開始するか、あるいは終了する場合もある。
【0070】
図10を参照すると、検査アンテナ・アレイ40によってシミュレートする場面179の一例が示されている。この場面は、高架道(overpass)180、標識184、木々182、数台の別の車両186a〜186n、およびガード・レール188を含む。一次目標(即ち、FLSを搭載した車両と同じレーン内にある最も近い物体)は、190で示す別の自動車である。
【0071】
また、図10には、FLS14の視野の図式表現194も示している。この図式的表現194の機構には、FLSを搭載した車両を表わすアイコン196、ならびに車両186a,190および186nを表わすアイコン199a〜199cが含まれる。一次目標の車両190を表わすアイコン199bは、他のアイコンとは異なり、これによってその一次目標としてのステータスを示す。一例として、一次目標アイコン199bは、色で他の目標から区別することができる。三角形のアイコンは、その方向を用いて、目標のレートが、FLSを搭載した車両のレートに対して上昇中または低下中であることを示すことも可能である。
【0072】
実際の動作では、FLS14は、1つ以上の信号をその視野(FOV)内で送信する。送信した信号は、高架道180、標識184、車両186a〜186n、木々182のような路側クラッタ、ガイド・レール188、および橋脚192のようなFLS FOV内にある物体を捕らえる。物体180〜192によって反射された信号の各々は、リターン信号をFLSに供給する。FLS14はリターン信号を受信し、この中で記載したようなDSP250内に実装した処理技法にしたがって信号を処理する。また、1996年11月12に出願されたRADAR SYSTEM AND METHOD OF OPERATING SAME(レーダ・システムおよびその動作方法)と題する同時係属中の米国特許出願第08/745,530号にも記載されている。その内容は、この言及により全体が本願にも含まれるものとする。
【0073】
図11を参照すると、図10の場面をシミュレートするのに適したアンテナ・アレイ40の励起パターンが示されている。種々の道路物体によってもたらされる電磁反射およびレーダ有効反射断面積を測定し、記憶媒体(例えば、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク等)上に記録する。かかる情報は、1992年秋にApplied Microwave(応用マイクロ波)において発表されたTakimoto et al.(タキモトその他)による”Automotive Anticollision Radar”(自動車衝突防止レーダ)と題する論文におけるように、種々の情報源から公に入手可能である。一例として、高架道および標識は、所定のドプラおよびレーダ有効反射断面積(RCS)リターンを与え、路側クラッタは、RCSが変動し多数のFFTビン内に現れるドプラ・リターンを特徴とし、静止車両は、サイズが約1/4メートルである所定のドプラ・リターンを与え、約40mphで移動中のトラックは、比較的大きなRCS(例えば、約1000平方メートル)および所定のドプラ・リターンを与え、約60mphの速度で移動中の車からの反射は、比較的小さなRCS(例えば、約1/4メートル)を有する。かかる反射源の各々は、図11では、異なる網掛で示されている。このように、アレイ40における種々のアンテナ・エレメントを励起することによって、種々の物体をモデル化することができる。
【0074】
様々な所定の場面をモデル化することにより、アンテナ・アレイ40のアンテナ・エレメントの内、場面をシミュレートするために励起しなければならない特定のアンテナ・エレメントを示すデータを収集する。また、表示された場面を視認する際に、FLS14のヨー・レートおよび速度に対応するヨー・レートおよび速度(即ち、FLSがシミュレートした場面に実際に遭遇した場合の、FLSを搭載した車両のヨー・レートおよび速度)に関連付けて、(いずれかの周波数シフトおよび/または振幅調整に関して)必要な信号処理をプロセッサ250に格納しておく。このようにして、アレイ40上において、場面を励起パターンにマッピングすることができる。
【0075】
動作においては、特定の場面をシミュレートすることが望ましい場合、対応するヨー・レート信号および速度信号を検査ステーション・コントローラ26からFLS14に供給する。すると、FLS14は、アレイ40が受信した信号を送信する。検査ステーション・コントローラ26は、制御およびデータ信号をTRTシステム20に供給し、受信信号をどのように処理するか、そして特定の場面を適正にシミュレートするためには、どのアンテナ・エレメントが処理した信号を再送信すべきかについて指示する。尚、各アンテナ・エレメントによって再送信される信号は、別個に処理可能であることを注記しておく。
【0076】
図11に示すように、高架道をシミュレートするためには、所定の振幅および周波数でアンテナ・エレメント200a〜200hを励起する。したがって、FLS14が受信する信号は、FLS14が実際の高架道から反射された信号から受ける特性と同様の特性を有する。
【0077】
同様に、アンテナ・エレメント202a,202bは、標識から反射しLFSによって検出された信号の振幅および周波数に対応する振幅および周波数で励起する。同様に、アンテナ・エレメント204a〜204b,206a〜206b,208a〜208bおよび210a〜210cも、それぞれ、移動中の車、停止中の車、移動中のトラック、および路側クラッタを模擬する振幅および周波数で励起する。
【0078】
FLS14は、TRTシステム20が送信した処理済み信号を受信し、図9のプロセスに応じて、ヨー・レートおよび速度情報を用いて受信した信号を処理し、一次目標の距離、距離レートおよびアジマスを、車両に供給する。尚、図11においてアレイ40上にモデル化した特定の場面は、FLS14の性能を検査するために容易にモデル化し使用することができる多数の可能な場面の1つであることは、当業者には認められよう。
【0079】
図12を参照すると、検査ステーション10においてFLS14を検査する方法は、ステップ300において開始し、続いてステップ302において、格納してあるパターンにしたがって検査アンテナ・パターン40を励起し、FLSの視野内に所定の場面をシミュレートする。ステップ304において、シミュレートした場面に関連するある情報が、コントローラ26によってFLS14に供給される。この情報は、場面に対するFLS14のヨー・レートおよび速度を含み、加えて捕捉または追跡というような、FLS14の動作モードも含むことができる。
【0080】
ステップ308において、検査アンテナ・アレイ40が処理した信号の受信に応答してFLS14が発生した距離、距離レートおよびアジマス出力信号を、ある検査評価基準と比較する。検査評価基準は、所定の場面内にある一次目標に関連する距離、距離レートおよびアジマスの関数であり、アレイ40を励起するアンテナ・アレイ・パターンと関連付けて格納されている。一般に、検査評価基準は、格納してある距離、距離レートおよびアジマスに所定の裕度を加算または減算した値に等しく設定する。ステップ308の比較によって、FLS14の性能に対する判定を行い、その後プロセスはステップ310において終了する。
【0081】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、その概念を組み入れた別の実施形態も使用可能であることは、今や当業者には明白となっているはずである。したがって、これらの実施形態は、開示した実施形態に限定されるのではなく、特許請求の範囲の精神および範囲によってのみ限定されることは当然と思われる。ここで引用した刊行物および引例は全て、その言及により全体が本願にも明示的に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車用前方監視センサ(FLS)の性能を検査する検査ステーションのブロック図である。
【図2】 図1の検査ステーションの代替実施形態のブロック図である。
【図3】 図1の検査ステーションのアンテナ・アレイを示す図である。
【図4】 図1の検査ステーションのアンテナ・アレイの代替実施形態を示す図である。
【図5】 図4のアレイのアンテナ・エレメントの前面図である。
図5Aは、図5のアレイのアンテナ・エレメントの側面図である。
【図6】 図1の検査ステーションの検査室の上面図である。
図6Aは、図6の線6A−6Aに沿った、検査室の断面図である。
図6Bは、図6の線6B−6Bに沿った、検査室の断面図である。
【図7】 図1の検査ステーションにおける検査に適した自動車用FLSのブロック図である。
【図8】 図1の検査ステーションにおける検査に適した自動車用FLSの更に詳細なブロック図である。
図8Aは、図8のFLSのVCO制御信号の波形図である。
【図9】 図8のFLSが一次目標を検出し追跡する際に実行する方法を示すフロー図である。
【図10】 被検査自動車用FLSの視野におけるシミュレーション場面の例である。
【図11】 図10の場面をシミュレートする際における図4のアンテナ・アレイの励起を示す図である。
【図12】 図1の検査ステーションを用いて自動車用FLSの性能を検査する方法を示すフロー図である。
Claims (16)
- 第1端部(34)および第2端部(38)を有する検査室(18)と、
前記検査室(18)の第2端部(38)に配置される送信/受信検査(TRT)システム(20)であって、
前記検査室(18)の第1端部(34)から発するRF信号を受信する手段(40)、
前記RF信号を受信する手段(40)に結合され、物体をシミュレートする手段(50)、および
前記物体をシミュレートする手段(50)に結合され、前記検査室(18)の第2端部(38)から前記検査室(18)の第1端部(34)に前記シミュレートされた物体を表すRF信号を送信する手段(40)、
を含むTRTシステムと、
を備える検査ステーションにおいて、
前記シミュレート手段(50)は、前記RF信号受信手段(40)によって結合された受信RF信号を受信および処理して、複数の物体を同時にシミュレートするように適応されるとともに、前記RF信号受信手段が複数のアンテナ・エレメント(40)を備え、前記シミュレート手段(50)が複数の送信/受信RFプロセッサ・モジュール(50a〜50n)を備え、各モジュールが複数のアンテナ・エレメント(40a〜40n)の少なくとも1つと関連して、該少なくとも1つのアンテナ・エレメントによって受信されたRF信号を処理する、ことを特徴とする検査ステーション。 - 請求項1記載の検査ステーションにおいて、前記受信RF信号を処理する手段が、
前記受信RF信号の周波数をシフトする手段(52,54)と、
前記受信RF信号の振幅を調節する手段(58)と、
を備えることを特徴とする検査ステーション。 - 請求項2記載の検査ステーションにおいて、前記受信RF信号の周波数をシフトする手段が、
周波数シンセサイザ(52)と、
前記複数のアンテナ・エレメント(40)の少なくとも1つおよび前記周波数シンセサイザ(52)に結合された単側波帯発生器(SSBG)(54)であって、前記少なくとも1つのアンテナ・エレメント(40a)の各々から供給されるRF信号を受信し、前記周波数シンセサイザ(52)が供給する信号の周波数に対応する量だけ、前記受信RF信号の周波数をシフトする、SSBGと、
を備えることを特徴とする検査ステーション。 - 請求項1記載の検査ステーションにおいて、前記検査室が、その内部を伝搬する約77GHzの周波数を有する電磁エネルギに対して、所定の透過および吸収特性を与えることを特徴とする検査ステーション。
- 請求項3記載の検査ステーションにおいて、第1、第2および第3ポートを有するサーキュレータ(60)を備え、前記第1ポートが前記少なくとも1つのアンテナ・エレメント(40a)に結合され、前記第2ポートが前記SSBG(54)への入力に結合されて、前記少なくとも1つのアンテナ・エレメント(40a)と前記SSBG(54)の入力との間に比較的損失が少ない第1信号経路を提供し、前記サーキュレータ(60)の第3ポートが前記SSBG(54)の出力に結合されて、前記SSBG(54)の出力と前記少なくとも1つのアンテナ・エレメント(40a)との間に比較的損失が少ない第2信号経路を提供し、前記サーキュレータ(60)が、前記第1および第2信号経路間に、比較的高い分離特性を与えることを特徴とする検査ステーション。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の検査ステーションにおいて、制御信号を被検査レーダ・システム(14)および前記TRTシステム(20)に供給するコントローラ(26)を備えることを特徴とする検査ステーション。
- 請求項6記載の検査ステーションにおいて、前記コントローラ(26)は、前記受信RF信号に対する周波数シフトを示す信号および振幅調節を示す信号から選択された制御信号を前記TRTシステムに供給することを特徴とする検査ステーション。
- 請求項6記載の検査ステーションにおいて、動作中に前記コントローラ(26)から前記レーダ・システム(14)に供給される前記制御信号は、前記シミュレートされる複数の物体に対する前記レーダ・システム(14)と関連するヨー・レート信号および速度信号を含むことを特徴とする検査ステーション。
- 請求項6記載の検査ステーションにおいて、前記コントローラ(26)は、更に、前記レーダ・システム(14)によって受信された前記送信手段(40)からの信号に応答して、前記レーダ・システム(14)から供給される出力信号を記録するデータ・レコーダを備えることを特徴とする検査ステーション。
- 請求項9記載の検査ステーションにおいて、前記データ・レコーダは、前記レーダ・システムから供給される出力信号を、前記シミュレートされる複数の物体に含まれる一次目標に関連する距離を示す距離信号、前記一次目標に関連する距離レートを示す距離レート信号、および前記一次目標に関連するアジマスを示すアジマス信号の内の1つとして記録するように適応されることを特徴とする検査ステーション。
- 請求項1記載の検査ステーションにおいて、レーダ・システムの性能を検査する方法であって、
前記レーダ・システム(14)によって前記検査室(18)を介して送信されるRF信号を前記複数のアンテナ・エレメント(40)において受信するステップと、
前記送信/受信検査(TRT)システム(20)を用いて前記受信信号を処理して、前記レーダ・システム(14)の視野内において所定の場面をシミュレートするステップと、
前記処理した信号を前記検査室(18)を介して前記レーダ・システム(14)に送信するステップと、
前記レーダ・システム(14)に制御信号を供給するステップであって、該制御信号が前記所定の場面に対する前記レーダ・システム(14)の速度を示す、ステップと、
を含む方法。 - 請求項11記載の方法において、前記処理するステップは、選択的に、前記受信信号の周波数をシフトし、前記受信信号の振幅を調節することによって、前記受信信号を処理するステップを含む、方法。
- 請求項12記載の方法において、前記処理信号を送信するステップは、周波数シフトされた、振幅調節信号を前記レーダ・システム(14)に送信するステップを含む、方法。
- 請求項11〜13のいずれかに記載の方法において、前記所定の場面に対する前記レーダ・システム(14)と関連するヨー・レートを示す制御信号を前記レーダ・システム(14)に供給することを特徴とする方法。
- 請求項11〜14のいずれかに記載の方法において、前記処理信号に応答して、前記レーダ・システム(14)から供給される出力信号を所定の検査評価基準と比較し、前記レーダ・システム(14)の性能を評価することを特徴とする方法。
- 請求項15記載の方法において、前記レーダ・システム(14)から供給される前記出力信号は、前記所定の場面における一次目標に関連する距離を示す距離信号、前記所定の場面における前記一次目標に関連する距離レートを示す距離レート信号、および前記所定の場面における前記一次目標に関連するアジマスを示すアジマス信号の内の1つであることを特徴とする方法。
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