JP4234971B2 - 新規包接化合物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規包接化合物に係わり、更に詳しくは、シラン化合物をゲスト化合物として、テトラキス(ヒドロキシフェニル)化合物をホスト化合物とする新規包接化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
包接化合物は、ホスト分子の空洞内にゲスト分子が入り込んだ構造を有する化合物であり、選択分離、化学的安定化、不揮発化、粉末化等の技術分野における利用が期待されている。
【0003】
従来の包接化合物としては、例えば、特開昭61−53201号公報には、1,1,6,6−テトラフェニル−2,4−ヘキサジオン−1,6−ジオール又は1、1−ジ(2,4−ジメチルフェニル)−2−プロピン−1−オールを、特開昭62−22701号公報には、1,1’−ビス−2−ナフトールをそれぞれホストとして、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等をゲストとするものが知られている。
【0004】
また、テトラキス(ヒドロキシフェニル)化合物をホストとする包接化合物としては、例えば、特開平07−010791号公報に工業用殺菌剤をゲスト化合物とする包接化合物が知られている。
【0005】
一方、シラン化合物は、有機材料と無機材料を複合化するための接着層としてのシランカップリング剤に代表されるようにその利用頻度は高く、このシランカップリング剤は、半導体封止剤、ガラスクロス強化エポキシ樹脂、コーテッドサンド、塗料、接着剤、シーラント、エラストマー・タイヤ等の分野で多く利用されている。
【0006】
このように、シランカップリング剤は、エポキシ樹脂を硬化させ無機物との接着性を良くする効果があり、エポキシ樹脂と良く併用されている。しかしながら、一般に水分に対し不安定であり、空気中の水分と接触することで、加水分解し、オリゴシラン等を形成する。このため、長期の保存にシランカップリング剤は不向きであり、また使用時においても空気中にさらすことは好ましくない。
【0007】
また、シランカップリング剤の中には、揮発性のものもあり、これらは取り扱い時に揮発し、シランカップリング剤のロスとなるだけでなく、空気中へ拡散するため環境にもよくない。
【0008】
これらの揮発性は、熱に強く依存し、加熱又は雰囲気の温度が高いことで揮発の傾向は著しくなる。
【0009】
また、シランカップリング剤は、エポキシ樹脂と無機材料との接着剤として使用されるが、これらのシランカップリング剤は、反応性が高いため反応の制御は難しく、また加水分解性が強いため取り扱いや反応の制御の点で問題が生じていた。
【0010】
このシランカップリング剤を安定化させるための技術としてアルコールを添加し、シランカップリング剤のアルコキシ基との平衡反応により加水分解を押さえる技術があった。しかしながら、同法は溶媒をしようするため樹脂と混合する際、溶媒が樹脂に不溶である場合や、かりに溶解しても系内に揮発性の物質が存在するため後の加熱処理等に問題を生じた。さらにアルコールは、吸水性があるため長期の保存中に吸湿することで逆に系内に水を存在させてしまうことになり、大きな問題が生じた。
【0011】
また、他の手段として特開2001−55483号公報には、シランカップリング剤をアクリル系ポリマー等でマイクロカプセル化し、保存安定性を向上させ、シランカップリング剤の樹脂に対する反応性をコントロールする技術が記載されている。しかしながら、マイクロカプセルは乳化重合・懸濁重合法により調製されるため、マイクロカプセル化に手間がかかる等の問題が生じた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、シラン化合物の空気中での保存・取り扱いを容易とし、揮発性を抑制し、他の成分との反応を制御できる新規包接化合物を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、式(I)
【0014】
【化3】
Figure 0004234971
【0015】
[式中、Xは、(CH2)a又はp−フェニレン基を表し、aは、0、1、2又は3を表し、R1、R2、R3、R4は、それぞれ独立してハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基又は置換基を有していてもよいフェニル基を表し、m、n、p、qは、それぞれ独立して0、1又は2を表す。]で表されるテトラキス(ヒドロキシフェニル)化合物と式(II)
【0016】
【化4】
Figure 0004234971
【0017】
[R5は、C1〜C8アルコキシ基を表し、R6は、C1〜C8アルキル基又はC1〜C8アルコキシ基を表し、tは、1〜6の整数を表し、Yは、窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する基を表す。]で表されるシラン化合物とからなることを特徴とする包接化合物である。
【0018】
【発明の実施の形態】
式(I)中、Xは直結合;メチレン、エチレン、プロピレン等の炭素数1〜3のアルキレン基;1〜4個のメチル基で置換されていてもよいp−フェニレン基を表し、
1、R2、R3、R4は、それぞれ独立してニトロ基、アミノ基、カルボキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基等のC1〜C6アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6アルコキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基等のC1〜C6アルコキシカルボニル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
また、置換基を有していてもよいフェニル基の該置換基として、水酸基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基等のC1〜C6アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6アルコキシ基が挙げられる。
【0019】
式(I)で表されるテトラキス(ヒドロキシフェニル)化合物として、例えば、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,3,3−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3,3−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,4,4−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,4,4−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,5,5−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1,5,5−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5,−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5,−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、1,1,2,2−テトラキス(4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フェニル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−カルボキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フェニル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−アミノフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−アミノフェニル)エタン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジメチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−ブロモ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−t−ブチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フルオロ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メトキシ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フェニル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−カルボキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジクロロ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−ブロモ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジブロモ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−t−ブチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フルオロ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジフルオロ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メトキシ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジメトキシ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フェニル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3,5−ジフェニル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フルオロ−5−メチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−メチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−ブロモ−5−メチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−メトキシ−5−メチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−t−ブチル−5−メチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−フェニル−5−メチル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−ブロモ−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−アミノフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,α’−テトラキス(3−クロロ−5−フェニル−4−アミノフェニル)−p−キシレン等を例示することができる。
【0020】
式(II)中、R5は、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペントキシ基、n−ヘキトキシ基、n−ヘプトキシ基、n−オクトキシ基等のC1〜C8アルコキシ基を表す。
【0021】
6は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等のC1〜C8アルキル基又はメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペントキシ基、n−ヘキトキシ基、n−ヘプトキシ基、n−オクトキシ基等のC1〜C8アルコキシ基を表す。
【0022】
Yは、ヒドロキシル基、エポキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、グリシドキシ基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、アミノ基、フェニルアミノ基、β−アミノエチルアミノ基、ブチルメチルイミノ基、ウレイド基、フェニルウレイド基、クレイド基、フェニルクレイド基、メルカプト基、イソシアネート基、3−(トリエトキシシリル)プロピルテトラスルフィド基;4−イミダゾール−1−イル−2−ヒドロキシプロピルオキシ基;メチルオキシ基、エチルオキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等のC1〜C6アルキルオキシ基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、sec−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル基、n−ヘキシルカルボニル基等のC1〜C6アルキルカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等のC1〜C6アルコキシカルボニル基;メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基、t−ブチルカルボニルオキシ基等のC1〜C6アルキルカルボニルオキシ基等の窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する基を表す。
【0023】
式(II)で表される化合物として、例えば、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−クレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、1−(3−トリメトキシシリルプロポキシ)−3−イミダゾール−1−イル−2−ヒドロキシプロパン、1−(3−ジエトキシメチルシリルプロポキシ)−3−イミダゾール−1−イル−2−ヒドロキシプロパン等が挙げられる。
【0024】
本発明によって包接されたシランカップリング剤は、ホスト分子が形成する空洞内に入り込むため、包接されていない通常のシランカップリング剤に比べ空気中での安定性に優れ、また包接されているためシランカップリング剤の揮発もまた抑えることが可能である。本発明で使用するシランカップリング剤のうち常温で液体のものはホスト分子に包接されることで紛体化し、取り扱いが容易となる。
【0025】
包接されたシランカップリング剤は、ホスト分子で包まれているため、反応性の高い樹脂と混ぜても室温で反応することはなく、ゲスト分子がリリースされる温度になって初めて樹脂と反応することができる。
【0026】
ここでいう樹脂とはエポキシ樹脂であり、例えばノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂、アラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニル骨格含有アラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、複素環型エポキシ樹脂、ナフタレン環含有エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、トリフェノールプロパン型エポキシ樹脂等のトリフェノールアルカン型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は1種単独で用いても2種以上を併用して用いてもよい。
【0027】
【実施例】
以下、実施例に沿って本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。
【0028】
実施例1
1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとγ−アミノプロピルトリエトキシシランとの包接化合物の製造
1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン43.7g(11mmol)とγ―アミノプロピルトリエトキシシラン22.1g(10mmol)を脱水エタノール溶媒160mlを用い窒素雰囲気中で加熱溶解した溶解後室温に冷却し、さらに氷浴で冷却し結晶を析出させた。得られた結晶を濾過し真空乾燥器で4時間乾燥させた。(収量48g、収率78%)得られた白色粉末をXRD、熱分析(TG−DTA)、1H−NMRで包接体であることを確認した。(図1〜8)
【0029】
実施例2
実施例1で得られた包接化合物を空気中にシャーレに一晩放置した。放置後の包接体は、メタノール、ジメチルスルフォキシドに可溶であり、包接化合物中の3−アミノプロピルトリエトキシシランは5%以下の分解に抑えることが可能であった。
【0030】
比較例1
3−アミノプロピルトリエトキシシランを実施例2と同様の条件で放置した。放置された3−アミノプロピルトリエトキシシランは完全に白化し、アルコール、クロロホルム、ジメチルスルフォキシド等の通常3−アミノプロピルトリエトキシシランを溶解する溶媒には全く溶解せず、IRスペクトルで測定することによりエトキシ部分の分解が認められた。
【0031】
実施例3
1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとγ―アミノプロピルトリメトキシシランとの包接化合物の製造
1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン 4.37g(1.1mmol)を乳鉢に計りとり、これに同重量のトルエンを加えたγ−アミノプロピルトリメトキシシラン 1.79g(1mmol)を加え、窒素雰囲気中、乳棒でよく混合した。混合後使用した溶媒を除くため真空乾燥機で室温四時間乾燥させた。混合後、得られた白色粉末をXRD、熱分析(TG−DTA)、1H−NMRで包接体であることを確認した。(図9〜13)
【0032】
【発明の効果】
本発明は、有機ケイ素化合物の不安定なシランカップリング剤を包接することにより、安定化させる新規包接化合物を提供する。本発明によりシランカップリング剤の加水分解を抑制するだけでなく、その揮発性や反応性をコントロールできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンのTG−DTA熱分析
【図2】γ−アミノプロピルトリエトキシシランのTG−DTA熱分析
【図3】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとγ−アミノプロピルトリエトキシシランとの包接化合物のTG−DTA熱分析
【図4】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンのXRD
【図5】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとγ−アミノプロピルトリエトキシシランとの包接化合物のXRD
【図6】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンの1H−NMR
【図7】γ−アミノプロピルトリエトキシシランの1H−NMR
【図8】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとγ−アミノプロピルトリエトキシシランとの包接化合物の1H−NMR
【図9】γ―アミノプロピルトリメトキシシランのTG−DTA熱分析
【図10】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとγ−アミノプロピルトリメトキシシランとの包接化合物のTG−DTA
【図11】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとγ−アミノプロピルトリメトキシシランとの包接化合物のXRD
【図12】γ−アミノプロピルトリメトキシシランの1H−NMR
【図13】1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンとγ−アミノプロピルトリメトキシシランとの包接化合物の1H−NMR

Claims (1)

  1. 式(I)
    Figure 0004234971
    [式中、Xは、(CH又はp−フェニレン基を表し、aは、0、1、2又は3を表し、R、R、R、Rは、それぞれ独立してハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基又は置換基を有していてもよいフェニル基を表し、m、n、p、qは、それぞれ独立して0、1又は2を表す。]で表されるテトラキス(ヒドロキシフェニル)化合物と式(II)
    Figure 0004234971
    [Rは、C1〜C8アルコキシ基を表し、Rは、C1〜C8アルキル基又はC1〜C8アルコキシ基を表し、tは、1〜6の整数を表し、Yは、ヒドロキシル基、カルボキシル基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、アミノ基、β−アミノエチルアミノ基、ウレイド基、4−イミダゾール−1−イル−2−ヒドロキシプロピルオキシ基、C1〜C6アルキルカルボニル基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、C1〜C6アルキルカルボニルオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも1種を表す。]で表されるシラン化合物とからなることを特徴とする包接化合物。
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