JP4234776B1 - 制御装置と制御方法並びに制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の機器(SW1,SW2)の動作の開始を制御する装置(MC)であって、複数の機器のそれぞれは、現在時刻を計時する計時機能を備え、複数の機器のそれぞれに対する動作指示が入力される入力部(6)と、複数の機器のそれぞれの動作開始時刻を決定する決定部(7)と、決定された複数の機器のそれぞれの動作開始時刻を、それぞれ対応する機器に送信する送信部(4)と、を有してなる。
【選択図】図1
Description
一方、スイッチャーSW2には、映像ソース(SC)3、映像ソース(SC)4、映像表示器(DP)2が接続されている。スイッチャーSW2は、映像ソースSC3または映像ソースSC4からの映像信号を切り替えながら映像表示器DP2に出力する。
また、制御装置MCによる制御の結果、スイッチャーSW1は、ディスプレイDP1に表示されている映像ソースSC1からの映像信号を映像ソースSC2からの映像信号に切り替え、スイッチャーSW2は、ディスプレイDP2に表示されている映像ソースSC3からの映像信号を映像ソースSC4からの映像信号に切り替える場合を例に説明する。ここで、制御装置MCによる各スイッチャーの動作を制御する目的は、ディスプレイDP1,DP2に表示されている映像を、同時に切り替えることにある。すなわち、各スイッチャーの切替処理は、制御装置MCにより制御される複数の機器の「動作」の例である。
制御装置MCでは、本発明にかかる制御プログラムが動作していて、前述の各手段を制御して、後述する本発明にかかる制御方法を実現している。
図3乃至6は、記憶部1に記憶されている情報の例を示す模式図である。
たとえば、スイッチャーSW1の処理時間はTM1、つまり、スイッチャーSW1は切替処理の開始から終了まで時間TM1が必要であることを示している。
また、映像表示器DP1の処理時間はTM3、つまり、スイッチャーSW1からの映像信号が切り替わるとき、たとえば、切替の前後で表示映像が乱れないスムーズな切替を実現するための処理に、時間TM3が必要であることを示している。
接続機器IDは、制御機器に接続されている機器を特定する情報である。
図5は、スイッチャーSW1のIPアドレスがIP1で、スイッチャーSW1には映像表示器DP1が接続していることを示している。同様に、スイッチャーSW2のIPアドレスがIP2で、スイッチャーSW2には映像表示器DP2が接続していることを示している。
制御装置MCは、図5に示すIPアドレスを用いて、各スイッチャーと通信ネットワークNWを介して通信可能となっている。
基準時間は、切替開始時刻を決定するための基準となる時間である。
切替内容は、スイッチャーで実行される処理内容を示す情報であり、たとえば、「SC1→SC2」は、映像ソースSC1から映像ソースSC2に切替える処理を示す。
なお、時計2は、必ずしも制御装置MC内に設ける必要はなく、たとえば、制御装置は、外部の時計から現在時刻を示す情報を受信して記憶部1に記憶するように構成されていてもよい。
設定部3の例としては、たとえば、制御装置MCに設けたキーボードなどの情報入力手段があり、利用者は、キーボードを操作して情報を入力する。
また、設定部3の別の例としては、たとえば、制御装置と通信ネットワークを介して接続するパーソナルコンピュータなどの情報処理装置がある。つまり、利用者は、制御装置に接続しているパーソナルコンピュータに設けられたキーボードなどの情報入力手段を操作して情報を入力することができるように、制御装置を構成してもよい。
各スイッチャーは、その内部に現在時刻を計時するための時計を備えていて、制御装置MCに時刻信号を要求して受信し、自身が備える時計の時刻を制御装置MCの時計2の時刻に一致させる。
なお、時刻信号の生成や送信する方法としては、たとえば、NTP(Network Time Protocol)がある。この場合、制御装置MCがNTPサーバに相当し、各スイッチャーがNTPクライアントとして動作する。
図2は、制御装置MCの外観の例を示す斜視図である。制御装置MCの前面には、操作部6を構成する4つのボタンB1,B2,B3,B4が設けられている。なお、符号Lは、制御装置MCを通信ネットワークNWに接続するためのLANケーブルなどの通信回線を示す。
各ボタンには、各スイッチャーに対する切替内容(コマンド)が関連付けられていて、その関連付けは図6に示したように、記憶部1に記憶されている。
一方、切替開始時刻は、記憶部1に記憶されている、図3乃至6に示した情報を用いて決定される。
先ず、操作部6が操作されると、操作されたボタンのボタンIDを操作部6から受信し、図6に示したテーブルを参照して、受信したボタンIDと関連付けて記憶部1に記憶されている情報、つまり、基準時間とスイッチャーごとの切替内容とを読み出す。また、図3に示したテーブルを参照して、現在時刻を読み出す。さらに、図5に示したテーブルを参照して、各スイッチャーの切替順位を読み出す。
以下の説明では、ボタンB1が押されたものとする。
(計算式1) 切替開始時刻1=T1+TS1
ここで、T1は、図3から読み出した現在時刻である。一方、TS1は、図6から読み出した基準時間である。
つまり、スイッチャーSW1の切替開始時刻1は、ボタンB1が操作されたときの現在時刻から、このボタンB1が操作されたときの基準時間が経過した時刻に設定される。
(計算式2) 切替開始時刻2=切替開始時刻1+TG
ここで、TG=(TM1+TM3)−(TM2+TM4)である。
つまり、スイッチャーSW2の切替開始時刻2は、スイッチャーSW1の切替開始時刻からスイッチャーSW1,SW2の切替時間の差分だけ経過した時刻に設定される。
(計算式3) TD1=切替開始時刻1+TM1+TM3
一方、映像表示器DP2の切替処理の完了時刻TD2は、以下の計算式4で算出される。
(計算式4) TD2=切替開始時刻2+TM2+TM4
=切替開始時刻1+TG+TM2+TM4
=切替開始時刻1+TM1+TM3
=TD1
また、基準時間は、ボタンごとに同一の時間を設定してもよいし、異なる時間を設定してもよい。ボタンごとに異なる基準時間を設定する場合の例としては、たとえば、同じ切替内容であっても、ボタンを操作してから切り替わるまでの時間が異なるように、スイッチャーの切替動作を制御したい場合がある。
さらに、前述の伝送時間が無視できる程度、たとえば、時間「0」であれば、基準時間を「0」としてもよい。
図7は、制御装置MCによる制御方法の実施の形態を示すシーケンス図である。
なお、制御装置MCが各スイッチャーに切替信号を送信するタイミングは、各切替信号を決定する都度、別々であってもよいし、あるいは、同時であってもよい。
その結果、映像表示器DP1には、映像ソースSC2からの映像が出力され(Q50)、映像表示器DP2には、映像ソースSC4からの映像が出力される(R50)。
ここで、時刻T1は制御装置MCが操作された時刻、時刻T2は制御装置MCからスイッチャーSW1に切替信号が送信された時刻、時刻T3は制御装置MCからスイッチャーSW2に切替信号が送信された時刻、時刻T4,T5はスイッチャーSW1,SW2の切替開始時刻、時刻T6は映像表示器DP1,DP2が切替後の映像ソースの映像信号の出力を開始する時刻、である。
また、時刻T1から時刻T4までの時間TS1は、図6に示したように、押されたボタンのボタンIDと関連付けて記憶部1に記憶されている基準時間である。
また、映像表示器DP1から出力される映像信号は、スイッチャーSW1からの映像信号が映像ソースSC2からの映像信号に切り替わると同時に「瞬時」に切り替わることはなく、切替が完了するまでに時間がかかる。映像表示器DP2についても同様である。
ただし、映像表示器DP1,DP2から出力される映像信号は、時刻T6に同時に切り替わる。
なお、図9には、各スイッチャーに接続している映像ソースや映像表示器の図示は省略してある。
すなわち、制御装置MC3は、スイッチャーSW1と映像表示器DP1の処理時間の和(=TM1+TM3)と、スイッチャーSW21と映像表示器DP2とネットワークアダプタNAの処理時間の和(=TM21+TM4+TM5)との時間差を用いて、各スイッチャーの切替開始時刻を決定する。
換言すれば、同時に動作させたい複数の機器のうち、一の機器に本発明にかかる制御装置の機能をもたせればよい。すなわち、たとえば、複数のスイッチャーのうち、一のスイッチャーで本発明にかかる制御プログラムを動作させることで、このスイッチャーを本発明にかかる制御装置としても動作させることができる。その結果、本発明にかかる制御プログラムが動作するスイッチャーが、他のスイッチャーの切替タイミングを制御することができる。
SW スイッチャー
SC 映像ソース
DP 映像表示器
NW 通信ネットワーク
NA ネットワークアダプタ
Claims (5)
- 複数の機器の動作の開始を制御する装置であって、
上記複数の機器のそれぞれは、現在時刻を計時する計時機能を備え、
基準時間および上記複数の機器ごとの動作順位と動作時間と動作内容とが記憶されている記憶部と、
現在時刻を取得して上記記憶部に記憶する取得部と、
上記複数の機器のそれぞれに対する動作指示が入力される入力部と、
上記記憶部に記憶されている基準時間と現在時刻および複数の機器ごとの動作順位と動作時間とに基づいて、上記複数の機器のそれぞれの動作開始時刻を決定する決定部と、
上記決定された複数の機器のそれぞれの動作開始時刻を、それぞれ対応する機器に送信する送信部と、
を有してなり、
上記記憶部に記憶されている複数の機器ごとの動作順位は、各機器の動作時間を降順に並べた順位を示し、
入力部を複数備え、
上記記憶部には、上記複数の入力部ごとに、基準時間と上記複数の機器ごとの動作内容とが記憶されていて、
上記決定部は、上記複数の入力部のいずれかが操作されて動作指示が入力されたとき、上記記憶部に記憶されている現在時刻と上記操作された入力部に対応する基準時間とを読み出して、これら読み出した現在時刻から基準時間が経過した時刻を「動作順位が1番目の機器の動作開始時刻」として決定すると共に、この決定された「動作順位が1番目の機器の動作開始時刻」から「「動作順位が1番目の機器の動作時間」と「動作順位が2番目以降の機器のそれぞれの動作時間」との差分の時間」が経過した時刻を「動作順位が2番目以降の機器のそれぞれの動作開始時刻」として決定し、
上記送信部は、上記記憶部に記憶されている上記操作された入力部に対応する上記複数の機器ごとの動作内容を読み出して、それぞれ対応する機器に送信することを特徴とする制御装置。 - 記憶部に記憶されている現在時刻を、複数の機器からの要求に応じて、要求もとの機器に送信する同期部、
を有する請求項1記載の制御装置。 - コンピュータを、請求項1または2記載の制御装置として機能させることを特徴とする制御プログラム。
- 現在時刻を計時する計時機能を備える複数の機器と接続し、基準時間および上記複数の機器ごとの動作順位と動作時間と動作内容とが記憶されている記憶部と、現在時刻を取得して上記記憶部に記憶する取得部と、を備えた装置により、これら各機器の動作の開始を制御する方法であって、
上記複数の機器のそれぞれに対する動作指示が上記装置に入力されるステップと、
上記装置が、上記記憶部に記憶されている基準時間と現在時刻および複数の機器ごとの動作順位と動作時間とに基づいて、上記複数の機器のそれぞれの動作開始時刻を決定するステップと、
上記装置が、上記決定された複数の機器のそれぞれの動作開始時刻を、それぞれ対応する機器に送信するステップと、
を有してなり、
上記記憶部に記憶されている複数の機器ごとの動作順位は、各機器の動作時間を降順に並べた順位を示し、
入力部を複数備え、
上記記憶部には、上記複数の入力部ごとに、基準時間と上記複数の機器ごとの動作内容とが記憶されていて、
上記装置は、上記複数の入力部のいずれかが操作されて動作指示が入力されたとき、上記記憶部に記憶されている現在時刻と上記操作された入力部に対応する基準時間とを読み出して、これら読み出した現在時刻から基準時間が経過した時刻を「動作順位が1番目の機器の動作開始時刻」として決定すると共に、この決定された「動作順位が1番目の機器の動作開始時刻」から「「動作順位が1番目の機器の動作時間」と「動作順位が2番目以降の機器のそれぞれの動作時間」との差分の時間」が経過した時刻を「動作順位が2番目以降の機器のそれぞれの動作開始時刻」として決定し、
上記送信部は、上記記憶部に記憶されている上記操作された入力部に対応する上記複数の機器ごとの動作内容を読み出して、それぞれ対応する機器に送信することを特徴とする制御方法。 - 装置が、記憶部に記憶されている現在時刻を、複数の機器からの要求に応じて、要求もとの機器に送信するステップ、
を有する請求項4記載の制御方法。
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