JP4234765B1 - 運動補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人間等の動物の周期運動のリズムの速さまたは遅さにかかわらずこの動物にその運動スケールを目標運動スケールに一致させるために適当な強さの力を与えながらその周期運動を補助する装置を提供する。
【解決手段】運動補助装置10によれば、人間Pの周期運動の振幅(運動スケール)の関数である運動変数ζの値が目標値ζ0に近づくように第2モデルが補正される。そして、当該補正後の第2モデルにしたがって第2振動子が生成され、この第2振動子に基づいて人間Pに与えられる周期的な力(トルク)が制御される。これにより、人間Pの周期運動のリズムの速さまたは遅さにかかわらず、この人間Pにその運動スケール(たとえば歩幅)を目標運動スケールに一致させるために適当な強さの力を与えながらその周期運動が補助されうる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動物に力を与えることにより当該動物の周期運動を補助する装置に関する。
下肢等の身体部分の機能が低下している人間等の動物に周期的に変化する力を与えることにより、この人間の周期的な歩行運動を補助する装置が提案されている(特許文献1参照)。また、人間の運動スケールを目標運動スケールに一致させるように仮想的な弾性要素の挙動特性を表わすモデル(バネモデル)にしたがってこの人間に与えられる力の強弱を調節しながら、この人間の周期運動を補助または誘導する装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−073649号公報 特開2007−061217号公報
しかるに、バネモデルによれば、人間の周期運動のリズムの速さまたは遅さに応じてこの人間に与えられる力の強弱が変動する。このため、人間の動作がある程度速い場合にはこれに応じて運動スケールを目標運動スケールに一致させる観点から十分に強い力でこの人間の周期運動が補助されうる。その一方、身体機能の著しい低下等のために人間の動作が遅い場合、運動誘導装置により人間に与えられる力の強さが、この人間の運動スケールを目標運動スケールに一致させる観点から不十分になる可能性がある。
そこで、本発明は、人間等の動物の周期運動のリズムの速さまたは遅さにかかわらず、この動物にその運動スケールを目標運動スケールに一致させるために適当な強さの力を与えながらその周期運動を補助する装置を提供することを解決課題とする。
第1発明の運動補助装置は、動物に装着される装具と、該装具に連結されているアクチュエータと、該アクチュエータの該アクチュエータの出力の振幅および位相を制御する制御装置とを備え、該装具を介して該アクチュエータの周期的に変化する出力を該動物に与えることにより該動物の周期運動を補助する装置であって、前記制御装置が、前記動物の周期運動の振幅の関数である運動変数の値を測定する運動変数測定要素と、前記動物の運動に応じて周期的に変化する第1および第2運動振動子のそれぞれを測定する運動振動子測定要素と、入力振動信号と相互に引き込み合うことで第1固有角速度に基づいて定まる角速度で変化する出力振動信号を生成する第1モデルに、該運動振動子測定要素により測定された該第1運動振動子を該入力振動信号として入力することにより、該出力振動信号として第1振動子を生成する第1振動子生成要素と、該運動振動子測定要素により測定された該第1運動振動子と該第1振動子生成要素により生成された該第1振動子との位相差である第1位相差に基づき、相互作用しながら第2位相差で周期的に変化する第1仮想振動子と第2仮想振動子とが表現されている仮想モデルにしたがって、該第2位相差が目標位相差に近づくように該第2仮想振動子の角速度を第2固有角速度として設定する固有角速度設定要素と、入力振動信号に基づき、該固有角速度設定要素により設定された該第2固有角速度に基づいて定まる角速度で変化する出力振動信号を生成する第2モデルに、該運動振動子測定要素により測定された該第2運動振動子を該入力振動信号として入力することにより、該出力振動信号として前記動物に与えられる力の制御基礎となる第2振動子を生成し、かつ、前記運動変数測定要素による前記運動変数の測定値が目標値に近づくように前記第2モデルを補正する第2振動子生成要素とを備えていることを特徴とする。
第1発明の運動補助装置によれば、動物の周期運動の振幅(運動スケール)の関数である運動変数の値が目標値に近づくように第2モデルが補正される。そして、当該補正後の第2モデルにしたがって第2振動子が生成され、この第2振動子に基づいて動物に与えられる周期的な力が制御される。これにより、動物の周期運動のリズムの速さまたは遅さにかかわらず、この動物にその運動スケールを目標運動スケールに一致させるために適当な強さの力を与えながらその周期運動が補助されうる。
第2発明の運動補助装置は、第1発明の運動補助装置において、前記第2モデルが前記動物の挙動状態を表わす複数の状態変数の連立微分方程式により表現され、当該連立微分方程式には前記運動変数の前記目標値および係数の積が含まれ、前記第2振動子生成要素が当該連立方程式を解くことによって得られる前記状態変数の値に基づいて前記第2振動子を生成し、かつ、前記運動変数測定要素による前記運動変数の測定値が前記目標値に近づくように前記係数を補正することにより前記第2モデルを補正することを特徴とする。
第2発明の運動補助装置によれば、第2モデルを定義する、動物の身体部分の挙動を表す複数の状態変数の連立微分方程式に、動物の周期運動の振幅の関数である運動変数の目標値および係数の積が含まれ、この係数が補正されることにより第2モデルが補正される。そして、当該補正後の第2モデルを定義する連立微分方程式の解である当該複数の状態変数の値に基づいて第2振動子が生成され、この第2振動子に基づいて動物に与えられる周期的な力が制御される。これにより、動物の周期運動のリズムの速さまたは遅さにかかわらず、この動物にその運動スケールを目標運動スケールに一致させるために適当な強さの力を与えながらその周期運動が補助されうる。
第3発明の運動補助装置は、第1または第2発明の運動補助装置において、前記動物の第1身体部分、第2身体部分および第3身体部分のそれぞれに装着される第1装具、第2装具および第3装具と、該第1装具および該第2装具に直接的に連結され、かつ、該第2装具を介して該第3装具に間接的に連結されているアクチュエータとを備え、前記第2振動子生成要素により生成された前記第2振動子に基づいて前記アクチュエータの動作が制御されることにより前記第1装具、前記第2装具および前記第3装具のそれぞれを介して前記動物に力が与えられることを特徴とする。
第3発明の運動補助装置によれば、アクチュエータが動作することにより第1装具に対して第2装具が動かされ、第2装具の動きに追従して第3装具が動かされる。これにより、第1身体部分に対する第2身体部分の周期的な動きに加えて、第2身体部分の動きに追従するように第3身体部分の動きが補助されうる。
本発明の運動補助装置の実施形態について図面を用いて説明する。以下、脚体等の左右を区別するために符号「L」および「R」を用いるが、左右を区別する必要がない場合や左右成分を有するベクトルを表現する場合には当該符号を省略する。また、脚体(具体的には大腿部)の屈曲運動(前方運動)および伸展運動(後方運動)を区別するために符号「+」および「−」を用いる。
図1に示されている本発明の第1実施形態における運動補助装置10は人間Pの歩行運動を補助するための装置であり、人間Pの腰部(第1身体部分)、大腿部(第2身体部分)および足部(第3身体部分)のそれぞれに取り付けられる第1装具1100、第2装具1200および第3装具1300を備えている。また、運動補助装置10は股関節角度センサ11と、アクチュエータ15と、第1制御装置100と、バッテリ1000とを備えている。
第1装具1100は第1サポータ1110と第1リンク部材1120とを備えている。第1サポータ1110は硬質樹脂等の剛性素材と繊維等の柔軟素材とが組み合わせられて構成され、腰部の後側に装着される。第1リンク部材1120は硬質樹脂により形成され、第1サポータ1110が腰部に取り付けられたときにこの腰部の左右に配置されるように第1サポータ1110に固定されている。第2装具1200は第2サポータ1210と、第2リンク部材122と、リブ部材1240とを備えている。第2サポータ1210は第1サポータ1110と同様に剛性素材と柔軟素材とが組み合わせられて構成され、大腿部の前側および後側のそれぞれに装着される。第1リンク部材1120は硬質樹脂により大腿部の外側に沿って縦に伸びるように形成され、アクチュエータ15の出力軸に連結されている。リブ部材1240は硬質樹脂により第1リンク部材1120から横方向に大腿部に沿って曲がりながら大腿部の前側および後側のそれぞれに伸びるように形成され、第2サポータ1210に連結されている。第3装具1300は第3サポータ1310と、第3リンク部材1320とを備えている。第3サポータ1310は人間Pの足に装着されるスリッパ状または靴状に形成されている。第3リンク部材1320は硬質樹脂により下腿部の外側に沿って縦に伸びるように形成され、上端部において第1リンク部材1120の下端部に可動に連結され、その下端部において第3サポータ1310に可動に連結または固定されている。なお、第3装具1300は省略されてもよい。
股関節角度センサ11は人間Pの腰部の横に配置されるロータリエンコーダにより構成され、股関節角度に応じた信号を出力する。アクチュエータ15はモータにより構成され、減速機およびコンプライアンス機構のうち一方または両方を適宜備えている。バッテリ1000は第1装具1100に収納されており(たとえば、第1サポータ1110を構成する複数枚の布素材の間に固定されており)、アクチュエータ15および制御装置100等に対して電力を供給する。なお、制御装置100およびバッテリ1000のそれぞれは第2装具1200や第3装具1300に取り付けられまたは収納されていてもよいし、運動補助装置10とは別個に設置されてもよい。
制御装置100は第1装具1100に収納されたコンピュータと、このコンピュータのメモリまたは記憶装置に格納されているソフトウェアとにより構成されている。制御装置100はバッテリ1000からアクチュエータ15への供給電力を調節することによりアクチュエータ15の動作または出力トルクTを制御する。図2に示されている制御装置100は、運動変数測定要素102と、運動振動子測定要素110と、第1振動子生成要素120と、固有角速度設定要素130と、第2振動子生成要素140と、補助振動子生成要素150とを備えている。各要素はそれぞれ別個のCPU等により構成されていてもよく、共通のCPU等により構成されていてもよい。
運動変数測定要素102は人間Pの周期運動のスケールを表す運動変数ζの値を測定する。運動振動子測定要素110は股関節角度センサ11の出力に基づき、各股関節の角速度および角度のそれぞれを第1運動振動子φ1および第2運動振動子φ2のそれぞれとして測定する。第1運動振動子φ1および第2運動振動子φ2は人間Pの周期運動に応じて周期的に変化し、その変化パターンは振幅および位相(または位相の1回時間微分である角速度)により定義される。振動子を測定するとは、この振動子の周期的な変化パターンを測定することを意味する。第1振動子生成要素120は、運動振動子測定要素110により測定された第1運動振動子φ1を入力振動信号として第1モデルに入力することにより、出力振動信号として第1振動子ξ1を生成する。振動子を生成するとは、この振動子の周期的な変化パターンを定義することを意味する。「第1モデル」は、入力振動信号と相互に引き込み合うことで第1固有角速度ω1に基づいて定まる角速度で変化する出力振動信号を生成するモデルである。
固有角速度設定要素130は、第1位相差設定要素131と、第2位相差設定要素132と、相関係数設定要素133と、第1角速度設定要素134と、第2角速度設定要素135とを備えている。固有角速度設定要素130は第1位相差δθ1に基づき、仮想モデルにしたがって第2位相差δθ2が目標位相差δθ0に近づくように第2固有角速度ω2を設定する。第1位相差δθ1は、運動振動子測定要素110により測定された第1運動振動子φ1と、第1振動子生成要素120により生成された第1振動子ξ1との位相差である。仮想モデルは、人間Pの周期運動、運動補助装置10の周期動作および両者の位相差のそれぞれを、第1仮想振動子ψ1の周期変化、第2仮想振動子ψ2の周期変化および第1仮想振動子ψ1と第2仮想振動子ψ2との位相差である第2位相差δθ2のそれぞれとして表現するモデルである。
第2振動子生成要素140は、運動振動子測定要素110により測定された第2運動振動子φ2を入力振動信号として第2モデルに入力することにより、出力振動信号として第2振動子ξ2を生成する。「第2モデル」は入力振動信号に基づき、固有角速度設定要素130により設定された第2固有角速度ω2に基づいて定まる角速度で変化する出力振動信号を生成するモデルである。
補助振動子生成要素150は、第2振動子生成要素140により生成された第2振動子ξ2に基づき、運動補助装置10のアクチュエータ15により大腿部に与えられるトルクの変化パターンを定める補助振動子ηを生成する。
前記構成の運動補助装置10による人間Pの歩行運動の補助方法について説明する。
運動変数測定要素102が股関節角度センサ11の出力信号に基づき、歩行周期ごとの大腿部の屈曲運動の終了時点および大腿部の伸展運動の終了時点のそれぞれにおける左右の股関節角度を運動変数ζ={ζi|i=L+,L−,R+,R−}として測定する(図3/S002)。なお、運動変数ζとして人間Pの歩幅が測定されてもよい。歩幅は、たとえば股関節角度センサ11の出力信号から測定される人間Pの股関節角度と、メモリに格納されている人間Pの股関節角度と前後方向の足の位置との相関関係とに基づいて測定される。また、人間Pの歩行率(単位時間当たりの歩数)および歩行速度が測定され、この歩行率および歩行速度に基づいて人間Pの歩幅が測定されてもよい。歩行率は人間Pに取り付けられ、人間Pの上下方向の加速度に応じた信号を出力する加速度センサの出力信号に基づいて測定されうる。歩行速度はトレッドミル30に設けられ、エンドレスベルト32の速度に応じた信号を出力する速度センサの出力信号に基づいて測定されうる。また、運動変数ζとして歩行比(=歩幅/歩行率)や、歩幅、または、歩行周期ごとの大腿部の屈曲運動の終了時点および大腿部の伸展運動の終了時点のそれぞれにおける左右の股関節角度が少なくとも含まれる複数の変数により定義される関数の値が測定されてもよい。
また、運動振動子測定要素110は股関節角度センサ11の出力に基づき、人間Pの左右各股関節の角速度を第1運動振動子φ1=(φ1L,φ1R)として測定する(図3/S011)。さらに、運動振動子測定要素110は股関節角度センサ11の出力に基づき、人間Pの左右各股関節の角度を第2運動振動子φ2=(φ2L,φ2R)として測定する(図3/S012)。
なお、第1運動振動子φ1および第2運動振動子φ2のそれぞれとして、人間Pの周期運動に応じて周期的に変化する任意の変数が適当なセンサを用いて測定されてもよい。たとえば、運動振動子として股関節、膝関節、足関節、肩関節、肘関節等の任意の関節の角度や角速度、大腿部、足平部、上腕部、手部、腰部の位置(人間Pの重心を基準とした前後方向の位置または上下方向の位置など)、速度や加速度の変化パターンが測定されてもよい。さらに、左右の脚体の着床するときに生じる音、呼吸音、意図的な発音等、歩行運動リズムと連関したリズムで変動する種々のパラメータの変化パターンが第1運動振動子φ1および第2運動振動子φ2のうち一方または両方として測定されてもよい。また、同一関節の角度および角速度等、同一の身体部分の周期的な運動状態を表わす変数が第1運動振動子φ1および第2運動振動子φ2のそれぞれとして測定されるほか、異なる関節のそれぞれの角速度等、異なる身体部分の周期的な運動状態を表わす変数が第1運動振動子φ1および第2運動振動子φ2のそれぞれとして測定されてもよい。
さらに、第1振動子生成要素120が、運動振動子測定要素110により測定された第1運動振動子φ1を入力振動信号として第1モデルに入力することにより、出力振動信号として第1振動子ξ1を生成する(図3/S011)。第1モデルは左右の脚体等、複数の第1要素の相関関係を表現するモデルであり、前記のように入力振動信号と相互に引き込み合うことで第1固有角速度ω1=(ω1L,ω1R)に基づいて定まる角速度で変化する出力振動信号を生成するモデルである。第1モデルはたとえば式(10)で表わされるファン・デル・ポル(van der Pol)方程式によって定義される。なお、第1振動子設定要素120は、固有角速度設定要素130により設定された最新の第2固有角速度ω2を最新の第1固有角速度ω1として採用することにより第1モデルを逐次更新し、以後の第1運動振動子φ1を入力振動信号として最新の第1モデルに入力することにより、出力振動信号として以後の第1振動子ξ1を生成してもよい。
Figure 0004234765
“A”は第1振動子ξ1およびその1回時間微分値(dξ1/dt)がξ1−(dξ1/dt)平面で安定なリミットサイクルを描くように設定される正の係数である。“g”は人間Pの左右の脚体等、異なる身体部分の相関関係を、第1振動子ξ1の左右各成分の相関関係(複数の第1要素の出力振動信号の相関関係)に反映させるための第1相関係数である。“K1”は第1運動振動子φ1に応じたフィードバック係数である。
第1振動子ξ1=(ξ1L,ξ1R)はルンゲ・クッタ法にしたがって算定または生成される。第1振動子ξ1の成分ξ1Lおよびξ1Rのそれぞれの角速度は、左右の脚体のそれぞれの運動を補助する仮定的なリズムを表わしている。また、第1振動子xはファン・デル・ポル方程式の1つの性質である「相互引き込み」により、実際の歩行運動リズムとほぼ同じ角速度またはリズムで変化する第1運動振動子φ1のリズムと調和しながらも第1固有角速度ω1に基づいて定まる自律的な角速度またはリズムをもって周期的に変化または振動するという性質がある。
なお、式(10)で表現されたファン・デル・ポル方程式とは異なる形のファン・デル・ポル方程式によって第1モデルが表現されてもよく、入力振動信号との相互引き込みを伴い、第1固有角速度ω1に基づいて定まる角速度で周期的に変化する出力振動信号が生成されるあらゆる方程式によって第1モデルが表現されてもよい。また、測定対象となる第1運動振動子φ1の数が増やされてもよい。第1モデルに入力される第1運動振動子φ1が多くなるほど、この第1モデルを定義するファン・デル・ポル方程式等の第1振動子ξ1の生成に応じた非線形微分方程式における相関項は多くなるが、当該相関係数の調節によって人間Pの身体の様々な部分の動きに鑑みた一層緻密な運動の補助が実現される。
人間Pの周期運動と運動補助装置10の周期動作との位相差は、運動補助装置10の動作に対する人間Pの運動態様を定めるものである。たとえば、この位相差が正である場合、人間Pは運動補助装置10を先導するような形態で運動することができる。一方、この位相差が負である場合、人間Pは運動補助装置10によって先導されるような形態で運動することができる。このため、第1振動子ξ1の第1運動振動子φ1に対する位相差(第1位相差)δθ1が目標位相差δθ0から乖離していると、人間Pの運動態様が不安定になりやすい。その結果、補助振動子ηに応じた角速度で周期的に変化するトルクTによって腰部および大腿部の相対的運動が補助される人間Pの運動リズムが、目標運動リズムから乖離してしまう可能性が高い。
そこで、第1運動振動子φ1と第1振動子ξ1との相互調和性を維持しつつも、人間Pの運動リズムを目標運動リズムに一致させる観点から、固有角速度設定要素130により第2振動子ξ2の角速度を定める適当な第2固有角速度ω2が設定される。すなわち、歩行補助装置10による補助リズムを人間Pの運動リズムに調和させながら、この人間Pの運動リズムを目標運動リズムに一致させるため、歩行補助装置10の補助リズムと人間Pの運動リズムとの適切な位相差を実現する観点から、適当な第2固有角速度ω2が設定される。
具体的には、第1位相差設定要素131が第1運動振動子φ1と第1振動子ξ1との位相差を第1位相差δθ1として設定する(図3/S031)。たとえば、φ1=0かつ(dφ1/dt)>0となる時刻と、ξ1=0かつ(dξ1/dt)>0となる時刻との時間差に基づいて第1位相差δθ1が算定または設定される。
また、第2位相差設定要素132が、最近の3歩行周期にわたって第1位相差δθ1が一定であることまたは第1位相差δθ1の変動が許容範囲内に収まっていることを要件として第2位相差δθ2を設定する(図3/S032)。具体的には、式(21)および(22)により定義され仮想モデルにおいて定義される第1仮想振動子ψ1=(ψ1L,ψ1R)と第2仮想振動子ψ2=(ψ2L,ψ2R)との位相差を式(23)にしたがって第2位相差δθ2として設定する。第1仮想振動子ψ1は仮想モデルにおいて第1運動振動子φ1を擬似的に表現する。第2仮想振動子ψ2は仮想モデルにおいて補助振動子ηを擬似的に表現する。
Figure 0004234765
“ε=(εL,εR)”の各成分は第1仮想振動子ψ1の各成分および第2仮想振動子ψ2の各成分の相関関係を表わす相関係数である。“ω1/=(ω1/L,ω1/R)”は第1仮想振動子ψ1の各成分の角速度である。“ω2/=(ω2/L,ω2/R)”は第2仮想振動子ψ2の各成分の角速度である。
続いて、相関係数設定要素133が、第1位相差設定要素131により設定された第1位相差δθ1と第2位相差設定要素132により設定された第2位相差δθ2との偏差が最小になるように相関係数εを設定する(図3/S033)。
具体的には式(24)にしたがって、左右各成分について第1運動振動子φ1が0となる各時刻tkにおける相関係数ε(ti)が逐次設定される。
Figure 0004234765
“B=(BL,BR)”の各成分は、第1位相差δθ1の各成分と、第2位相差δθ2の左右各成分とを近づけるポテンシャルV1=(V1L,V1R)の安定性を表す係数である。
次に、第1角速度設定要素134が、相関係数設定要素133により設定された相関係数εに基づき、第2仮想振動子ψ2の角速度ω2/が一定であるという条件下で、各成分について第1位相差δθ1および第2位相差δθ2の偏差が最小となるように第1仮想振動子ψ1の角速度を第1角速度ω1/として式(25)にしたがって設定する(図3/S034)。
Figure 0004234765
“α=(αL,αR)”の各成分は系の安定性を表す係数である。
相関係数εおよび角速度ω1/が設定されることにより、第1運動振動子φ1および第1振動子ξ1の相互調和性を、第1仮想振動子ψ1および第2仮想振動子ψ2に持たせるように仮想モデルが構築される。すなわち、人間Pの周期運動を表現する第1仮想振動子ψ1と、運動補助装置10の周期動作を表現する第2仮想振動子ψ2とが第2位相差δθ2で相互に調和しながら周期変化するように仮想モデルが構築される。
続いて、第2角速度設定要素135が各成分について、第1角速度設定要素134により設定された第1角速度ω1/に基づき、第2仮想振動子ψ2の角速度を第2角速度ω2/として設定する(図3/S035)。左右各成分について第2位相差δθ2が目標位相差δθ0に近づくように、式(26)にしたがって第2角速度ω2/=(ω2/L,ω2/R)を設定する。そして、第2角速度ω2/が第2固有角速度ω2として設定される(図3/S036)。
Figure 0004234765
“β=(βL,βR)”の各成分は系の安定性を表す係数である。
これにより、第1仮想振動子ψ1により表現されている人間Pの周期運動と、第2仮想振動子ψ2により表現されている運動補助装置10の周期動作とに第1運動振動子φ1および第1振動子ξ1が有する相互調和性を持たせながらも、両者の位相差を目標位相差δθ0に近づける観点から適切に第2角速度ω2/が設定される。
第2振動子生成要素140は式(28)にしたがって第2モデルを表わす連立微分方程式に含まれる係数cを適宜補正することにより、この第2モデルを補正する(図3/S038)。“c={ci|i=L+,L−,R+,R−}”は運動変数測定要素102により測定された運動変数ζが目標値ζ0に近づくようにまたは偏差が最小になるように調節される係数である。
Figure 0004234765
“C=(CL+,CL-,CR+,CR-)”の各成分は、運動変数ζの測定値の各成分と、その目標値ζ0の各成分とを近づけるポテンシャルV2=(V2L+,V2L-,V2R+,V2R-)の安定性を表す係数である。“ζ0={ζ0i|i=L+,L−,R+,R−}”は歩行周期ごとの大腿部の屈曲運動の終了時点および大腿部の伸展運動の終了時点のそれぞれにおける左右の股関節角度の目標値である。この目標値ζ0はメモリにあらかじめ格納されている人間Pの目標歩幅に基づき、同じくメモリに格納されている、歩行周期ごとの大腿部の屈曲運動の終了時点および大腿部の伸展運動の終了時点のそれぞれにおける左右の股関節角度および歩幅の相関関係にしたがって算出されうる。
また、第2振動子生成要素140が、運動振動子測定要素110により測定された第2運動振動子φ2を入力振動信号として第2モデルに入力することにより、出力振動信号として第2振動子ξ2=(ξ2L+,ξ2L-,ξ2R+,ξ2R-)を生成する(図3/S040)。第2モデルは各脚体の屈曲方向(前方)への動きおよび伸展方向(後方)への動きを司る神経要素等、複数の第2要素の相関関係を表現するモデルであり、前記のように入力振動信号に基づき、固有角速度設定要素130により設定された第2固有角速度ω2に基づいて定まる角速度で変化する出力振動信号を生成するモデルである。
第2モデルはたとえば式(30)により表現される連立微分方程式により定義される。この連立微分方程式には各大腿部の屈曲方向(前方)および伸展方向(後方)のそれぞれへの挙動状態(振幅および位相により特定される。)を表現する状態変数u={ui|i=L+,L−,R+,R−}と、各挙動状態の順応性を表現するための自己抑制因子v={vi|i=L+,L−,R+,R−}とが含まれている。また、この連立微分方程式には歩行周期ごとの大腿部の屈曲運動の終了時点および大腿部の伸展運動の終了時点のそれぞれにおける左右の股関節角度の目標値ζ0および前記のように補正される係数cが含まれている。なお、測定対象となる第2運動振動子φ2の数が増やされてもよい。第2モデルに入力される第2運動振動子φ2が多くなるほど連立微分方程式における相関項は多くなるが、当該相関係数の調節によって人間Pの身体の様々な部分の動作状態の相関関係に鑑みて人間Pの周期運動が適切に補助されうる。
Figure 0004234765
“τ1i”は状態変数uiの変化特性を規定する時定数であり、ω依存性を有する係数t(ω)と、定数γ=(γL,γR)とを用いて式(31)により表現されるが、第2固有角速度ω2に依存して変化する。
Figure 0004234765
“τ2i”は自己抑制因子viの変化特性を規定する時定数である。“wi/j” は人間Pの左右各脚体の屈曲方向および伸展方向への動きを表わす状態変数uiおよびujの相関関係を第2振動子ξ2の各成分の相関関係(複数の第2要素の出力振動信号の相関関係)として表現するための負の第2相関係数である。“λL”および“λR”は慣れ係数である。“K2”は第2運動振動子φ2に応じたフィードバック係数である。
“f1”は正の係数cを用いて式(32)により定義される第2固有角速度ω2の1次関数である。“f2”は係数c0,c1およびc2を用いて式(33)により定義される第2固有角速度ω2の2次関数である。
Figure 0004234765
第2振動子ξ2iは、状態変数uiの値が閾値uth未満である場合は0、状態変数uiの値が閾値uth以上である場合はこのuiの値をとる。あるいは、第2振動子ξ2iは、シグモイド関数fsによって定義されている(式(30)参照)。これにより、左大腿部の前側への挙動を表わす状態変数uL+が大きくなると第2振動子ξ2の左/屈曲成分ξ2L+の振幅が左伸展側成分ξ2L-よりも大きくなる。また、右大腿部の前側への挙動を表わす状態変数uR+が大きくなると第2振動子ξ2の右/屈曲成分ξ2R+の振幅が右伸展側成分ξ2R-の振幅よりも大きくなる。さらに、左大腿部の後側への挙動を表わす状態変数uL-が大きくなると第2振動子ξ2の左伸展側成分ξ2L-の振幅が左/屈曲成分ξ2L+よりも大きくなる。また、右大腿部の後側への挙動を表わす状態変数uR-が大きくなると第2振動子ξ2の右伸展側成分ξ2R-の振幅が右/屈曲成分ξ2R+の振幅よりも大きくなる。脚体(大腿部)の前方または後方への動きは、たとえば、股関節角速度の極性によって識別される。脚体(大腿部)の前方または後方への動きは、たとえば、股関節角速度の極性によって識別される。
次に、補助振動子生成要素150が、第2振動子生成要素140により生成された第2振動子ξ2に基づき、補助振動子η=(ηL,ηR)を設定する(図3/S050)。具体的には式(40)にしたがって補助振動子ηが生成される。すなわち、補助振動子ηの左成分ηLは、第2振動子ξ2の左/屈曲成分ξ2L+および係数χL+の積と、左側伸展成分ξ2L-および係数−χL-の積との和として算定される。補助振動子ηの右成分ηRは、第2振動子ξ2の右/屈曲成分ξ2R+および係数χR+の積と、右側伸展成分ξ2R-および係数−χR-の積との和として算定される。
Figure 0004234765
そして、第1制御装置100により補助振動子ηに基づいてバッテリ1000から左右のアクチュエータ15にそれぞれ供給される電流I=(IL,IR)が調節される。電流Iは補助振動子ηに基づき、たとえばI(t)=G1・η(t)(G1:比例係数)と表現される。これにより、第1装具1100および第2装具1200を介して運動補助装置10から人間Pに与えられる、腰部(第1身体部分)に対して各大腿部(第2身体部分)を動かす力または股関節回りのトルクT=(TL,TR)が調節される(図3/S060)。トルクTは電流Iに基づき、たとえばT(t)=G2・I(t)(G2:比例係数)と表現される。以降、前述の一連の処理が繰り返し実行される。なお、人間Pが歩行運動を開始した後、2〜3歩分の歩行運動を完了するまでの期間において、大腿部が腰部に対して適度に動かされるように運動補助装置10の動作が前記制御方法とは無関係に制御されてもよい。
前記機能を発揮する運動補助装置10によれば、アクチュエータ15により図4(a)(b)に示されているように第1装具1100に対して第2装具1200が動かされ、第2装具1200の動きに追従して第3装具1300が動かされる。これにより、腰部(第1身体部分)に対する大腿部(第2身体部分)の周期的な動きに加えて、大腿部の動きに追従するように下腿部(第3身体部分)の動きが補助される。これにより、人間Pの周期的な歩行運動のスケールおよびリズムのそれぞれが、目標運動スケールおよび目標運動リズムのそれぞれに一致するようにこの歩行運動が補助される。
具体的には、次の理由により、人間Pの運動リズムを目標運動リズムに一致させるように人間Pの運動が運動補助装置10によって補助されうる。すなわち、前記のように第1仮想振動子ψ1により表現されている人間Pの周期運動と、第2仮想振動子ψ2により表現されている運動補助装置10の周期動作とに第1運動振動子φ1および第1振動子ξ1が有する相互調和性を持たせながらも、両者の位相差を目標位相差δθ0に近づける観点から適切に第2固有角速度ω2が設定される(図3/S031〜S036参照)。このため、第2固有角速度ω2に基づいて定まる角速度で周期的に変化する第2振動子ξ2に基づいて制御される出力トルクTは、第2固有角速度ω2に基づいて定まる角速度で周期的に変化する(図3/S040,S050,S060参照)。したがって、このトルクTが人間Pに与えられることにより、人間Pの運動リズムと運動補助装置10の動作リズムとを調和させ、人間Pの運動リズムを目標運動リズムに一致させるようにその周期的な歩行運動が補助される。
また、次の理由により、人間Pの運動スケールを目標運動スケールに一致させるように人間Pの運動が運動補助装置1によって補助されうる。すなわち、人間Pの周期的な歩行運動の運動スケールを表わす運動変数(歩行周期ごとの大腿部の屈曲運動の終了時点および大腿部の伸展運動の終了時点のそれぞれにおける左右の股関節角度)ζの値が目標値ζ0に近づくように第2モデルが補正される(図3/S038参照)。そして、当該補正後の第2モデルにしたがって第2振動子ξ2が生成され、この第2振動子ξ2に基づいて人間Pに与えられるトルクTが制御される(図3/S050,S060参照)。これにより、人間Pの周期運動のリズムの速さまたは遅さにかかわらず、この人間Pにその運動スケール(歩幅、股関節角度の最大値など)を目標運動スケールに一致させるために適当な強さの力を与えながらその周期運動が補助されうる。
なお、前記実施形態では人間Pの運動が補助されているが、他の実施形態として猿、犬、馬、牛等、人間以外の動物の歩行運動等が補助されてもよい。
前記実施形態では人間Pの歩行運動が補助されるように運動補助装置10が構成されているが(図1参照)、他の実施形態として人間Pのさまざまな身体部分に装着されうるように第1装具1100、第2装具1200および第3装具1300の形状や素材等が変更されることにより、歩行運動以外のさまざま周期運動が補助されるように運動補助装置10が構成されてもよい。たとえば、上腕部に対する前腕部の周期的な動きが補助されてもよい。さらに、人間Pの大腿部に対する上腕部の周期的な動きが補助されてもよい。
人間Pの歩行訓練に際して図5に示されているように運動補助装置10のみならず、トレッドミル30およびリフタ(荷重軽減器具)50が用いられてもよい。人間Pはトレッドミル30のベース31の左右両側に設けられている手摺(荷重軽減器具)32に両手でつかまることでこの手摺32によってその体重の一部が支えられながら、後方に動くエンドレスベルト33の動きに逆らって前方に進むように歩行運動する。エンドレスベルト33は複数のローラに掛け回されており、当該ローラの一部の回転速度が制御されることによりエンドレスベルと33の速度が制御される。また、人間Pはリフタ50により巻き取り量が調節されるワイヤ52によりその体重の一部が支えられている。
また、人間Pの歩行訓練に際して図6に示されているような歩行器70が用いられてもよい。人間Pは歩行器70のベース71の左右両側に設けられている手摺72に両手でつかまることでこの手摺(荷重軽減器具)72によりその体重の一部が支持されている。ベース71は底に取り付けられている車輪の回転速度を制御しながら、人間Pの歩行運動に伴って移動することができる。
本発明の一実施形態としての運動補助装置の構成説明図 運動補助装置の制御装置の構成説明図 運動補助装置の制御方法に関する説明図 運動補助装置の動作に関する説明図 運動補助装置を用いた歩行訓練方法に関する説明図(その1) 運動補助装置を用いた歩行訓練方法に関する説明図(その2)
符号の説明
10‥運動補助装置、11‥股関節角度センサ、15‥アクチュエータ、100‥制御装置、102‥運動変数測定要素、110‥運動振動子測定要素、120‥第1振動子生成要素、130‥固有角速度設定要素、140‥第2振動子生成要素、150‥補助振動子生成要素、1000‥バッテリ、1100‥第1装具、1200‥第2装具、1300‥第3装具

Claims (3)

  1. 動物に装着される装具と、該装具に連結されているアクチュエータと、該アクチュエータの該アクチュエータの出力の振幅および位相を制御する制御装置とを備え、該装具を介して該アクチュエータの周期的に変化する出力を該動物に与えることにより該動物の周期運動を補助する装置であって、
    前記制御装置が、
    前記動物の周期運動の振幅の関数である運動変数の値を測定する運動変数測定要素と、
    前記動物の運動に応じて周期的に変化する第1および第2運動振動子のそれぞれを測定する運動振動子測定要素と、
    入力振動信号と相互に引き込み合うことで第1固有角速度に基づいて定まる角速度で変化する出力振動信号を生成する第1モデルに、該運動振動子測定要素により測定された該第1運動振動子を該入力振動信号として入力することにより、該出力振動信号として第1振動子を生成する第1振動子生成要素と、
    該運動振動子測定要素により測定された該第1運動振動子と該第1振動子生成要素により生成された該第1振動子との位相差である第1位相差に基づき、相互作用しながら第2位相差で周期的に変化する第1仮想振動子と第2仮想振動子とが表現されている仮想モデルにしたがって、該第2位相差が目標位相差に近づくように該第2仮想振動子の角速度を第2固有角速度として設定する固有角速度設定要素と、
    入力振動信号に基づき、該固有角速度設定要素により設定された該第2固有角速度に基づいて定まる角速度で変化する出力振動信号を生成する第2モデルに、該運動振動子測定要素により測定された該第2運動振動子を該入力振動信号として入力することにより、該出力振動信号として前記動物に与えられる力の制御基礎となる第2振動子を生成し、かつ、前記運動変数測定要素による前記運動変数の測定値が目標値に近づくように前記第2モデルを補正する第2振動子生成要素とを備えていることを特徴とする運動補助装置。
  2. 請求項1記載の運動補助装置において、
    前記第2モデルが前記動物の挙動状態を表わす複数の状態変数の連立微分方程式により定義され、当該連立微分方程式には前記運動変数の前記目標値および係数の積が含まれ、前記第2振動子生成要素が当該連立方程式を解くことによって得られる前記状態変数の値に基づいて前記第2振動子を生成しかつ前記運動変数測定要素による前記運動変数の測定値が前記目標値に近づくように前記係数を補正することにより前記第2モデルを補正することを特徴とする運動補助装置。
  3. 請求項1または2記載の運動補助装置において、
    前記動物の第1身体部分、第2身体部分および第3身体部分のそれぞれに装着される第1装具、第2装具および第3装具と、該第1装具および該第2装具に直接的に連結され、かつ、該第2装具を介して該第3装具に間接的に連結されているアクチュエータとを備え、前記第2振動子生成要素により生成された前記第2振動子に基づいて前記アクチュエータの動作が制御されることにより前記第1装具、前記第2装具および前記第3装具のそれぞれを介して前記動物に力が与えられることを特徴とする運動補助装置。
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