JP4234278B2 - エレベータ操作盤の化粧カバーとその取付方法 - Google Patents

エレベータ操作盤の化粧カバーとその取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータの乗りかご内に設けられている操作盤の表面に装着される化粧カバーに係り、既設のエレベータ操作盤の表面が汚れたり破損したような場合に、その表面を覆うように取り付けるエレベータ操作盤の化粧カバーとその取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータの乗りかご内には、乗客が行き先階を登録したり、扉の開閉を操作したりするための押し釦や、非常時の通話用のインターホンなどを備えたエレベータ操作盤が設けられている。図11は、このようなエレベータ操作盤を備えた乗りかごを、周壁の一部を切欠して内側の扉方向を見た斜視図である。
【0003】
乗りかご1は、床2と天井3とこれらに対して鉛直方向に立設されて固定されている側板4によって、略方形に形成されており、乗り場側に向けて開閉式の扉5が設けられている。6は幅木である。そして、扉5が設けられている側の側板4aにエレベータ操作盤7が設けられている。
【0004】
エレベータ操作盤7は図12に示すように、表面板であるフェースプレート8によって全体が覆われており、乗客が行先階を登録するための行先階押し釦9(本図には、1階から10階までの10個の押し釦が示されている)や、通常扉5は自動的に開閉されるものであるが、乗客が閉じかかっている扉5を開いたり、開いている扉5を閉じたり操作できるようにするための扉開閉押し釦10が設けられている。また、エレベータの運転方向を矢印部分が点灯することによって示す方向灯11、緊急時に保守員や管理センタなどを呼び出すための非常呼押し釦12、保守員や管理センタなどと通話するためのインターホン13なども設けられている。
【0005】
この行先階押し釦9や扉開閉押し釦10および非常呼押し釦12は、その表面が、フェースプレート8に形成された貫通穴から突出するように設けられており、押された釦は点灯するようになっている。すなわち、押し釦9、10、12などは、乗客の指先で押され、連動して内部に設けられているスイッチが動作して、図示しないエレベータ制御装置などへ信号が伝わるものである。その後、押し釦から指先を離すことにより、内部に設けられているバネやその代わりとなるゴム状の柔軟な弾力性を持ったシリコンゴム等の部品の復帰力によって、押し釦が復帰する機構となっている。よって、押し釦9、10、12とフェースプレート8との間には、押し釦9、10、12がフェースプレート8に接触しないように、ストローク用の隙間が形成されている。
【0006】
また、エレベータ操作盤7には、保守点検時等に使用される操作スイッチボックス14が設けられており、普段はその操作スイッチボックス14に扉板15を被せて鍵16で施錠することにより、乗客が触れられないようになっている。ただし、図12では、扉板15が下方にスライドして、操作スイッチボックス14が現れた状態が示されている。そして、扉板15の表面は、フェースプレート8の表面と同じ高さになるように形成されている。
【0007】
さらに、フェースプレート8の表面には、エレベータの製造会社名を示す銘板17、エレベータの用途、定員、積載重量を示す定格銘板18、非常呼押し釦12の注意書き19などが表示され、操作ボックススイッチ14の扉板15にもエレベータ取扱いの注意書き20が表示されている。これらの銘板や注意書きは、通常、シルク印刷によって表示されている。なお、シルク印刷に代えて、図13に示すように、銘板や注意書きをそれぞれ個別の部材21で形成し、これにスタッドボルト22を固定しておき、スタッドボルト22をフェースプレート8にナット23または、かしめ具24で固定するようなものもある。
【0008】
このようなエレベータ操作盤7は、不特定多数の人によって操作されるので、常時、清潔に清掃されて正常に機能するように保守・点検されている。しかし、使用年数が長くなり、エレベータ操作盤7のフェースプレート8に傷がついたり、押し釦9、10、12が故障したり、押し釦9、10、12に表示してある行き先階の数字などがかすれて見えなくなったりしたようなときは、フェースプレート8や押し釦9、10、12を新品と交換したり、修理することにより、意匠的な見苦しさを修復させたり、正常機能を果たすようにしたりしている。また、いたみの程度が大きく、清掃や部品交換だけでは修復不可能な場合には、エレベータ操作盤7本体そのものを交換して修復するようなこともある。
【0009】
しかしながら近時、長期使用による損耗とは無関係に、不心得な者のいたずらによって、エレベータ操作盤7が損傷されるという由々しき事態が急増しており、次に、いたずらによる損傷の状況について説明する。
【0010】
エレベータの乗りかご1内は、密室空間となることがあるので、不心得な者がコインや鍵などでエレベータ操作盤7を傷付けたり、フェルトペンやペンキでいたずら書きをして表示文字を見えなくしたり、傘の先で行先階押し釦9を突いて壊したり、ライター等で焼いて押し釦9、10、12などを変形させたり機能させなくしたりといった悪質な行為も多いのが現状である。通常、エレベータ操作盤7には、量産性に優れているアクリル等の樹脂材料が多く使われているが、アクリル等の樹脂は一般に熱に対して弱く、ライターの炎でも簡単に変形するため、一度いたずらされると見栄えが悪くなり、誤動作や故障の原因ともなって、エレベータ自体の運行にも支障をきたす恐れがあった。
【0011】
そこで、最近は、ナイロンやポリカーボネートのような、樹脂の中では燃えにくい性質をもった、いわゆる難燃材が多く使用されるようになって来た。この難燃材としては、米国のUL規格のUL94試験にて認定されている材料を使用することとし、その中でも、上記のナイロンやポリカーボネートは最高基準であるV一0と認定されているものである。これは、熱源であるライター等を遠ざければそれ以上は燃え出すことはなく、また120℃前後の高温でも燃え出すことがなく、溶け出すこともない材料である。
【0012】
また、エレベータ操作盤7に対しては、材料の他に構造面でも、いたずら対策が行われている。その対策構造の例を図14、図15に示してある。
【0013】
すなわち図14に示したものは、フェースプレートとして、板厚の厚い金属板25を用いたものである。そして、フェースプレートとしての金属板25には、行先階押し釦9や扉開閉押し釦10に対応する位置に、それぞれ貫通穴26を形成したものであり、この金属板25をエレベータ操作盤7本体のネジ部27に、ボルト28で固定するようにしたものである。よって、乗客は、この貫通穴26から行先階押し釦9や扉開閉押し釦10を押すことになる。このように、行先階押し釦9や扉開閉押し釦10は、金属板25の板厚の分だけ、エレベータ操作盤7の内部に埋まった構造となっているので、押し釦9、10にライターの炎を近付けようとしても、金属板25の厚みや貫通穴26によって、炎が押し釦9、10の表面に達するのを阻止している。
【0014】
また、図15に示したものは、エレベータ操作盤7のフェースプレート8の行先階押し釦9や扉開閉押し釦10を囲むように、これら押し釦9、10の形状に合わせた筒状の突起物28を固定したものである。よって、乗客は、この突起物28の穴から行先階押し釦9や扉開閉押し釦10を押すことになる。この突起物28は、それ自体に高さをもっているので、図14に示したものと同様の効果を奏するものである。なお、押し釦9、10が円形であれば、突起物28をリング状に形成するとともにその周囲にねじを切っておき、これをフェースプレート8の押し釦9、10の周りに形成したねじ溝に螺合させて固定してもよい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14、図15に示したような構造としても、いたずらに対する対策としては、十分ではなかった。
【0016】
まず、ライターのような着火物によるいたずらに対しては、材料の樹脂を耐熱性に優れた樹脂に変更しても、ライターの炎は1200度C前後の温度にまで達するので、これに耐えられる耐熱性を持つものではなく、限界以上の温度で燃焼されると溶け出したり、燃えてしまうことがあり、さらに、熱に強い樹脂であっても、熱源に長い間晒され続けると溶けて変形してしまうので、有効な対策にはならなかった。また、図14、図15に示したような構造は、通常のライターの炎であれば押し釦9、10の表面までは届かず、いたずらされ難いものではあるが、押し釦9、10などは乗客が指先で触れて操作するものなので、あまり奥まった位置に設けることはできず、また、手元よりも奥まで伸ばして着火させることのできる形式のライターもあることから、これも対策として十分なものではなかった。
【0017】
一方、傷を付けたり落書きのいたずらに対しては、樹脂材を金属材に変えることにより対策したが、樹脂材よりは丈夫にはなるものの、コインや鍵などで簡単に傷を付けられてしまうことと、落書きが除去しにくいところはなお解決できない問題であった。また、いたずらの対策を重視しているため、通常の利用者にとっては使用し難く、意匠的にも劣ったものとなるという課題があった。さらに、押し釦自体には何等対策がなされていなかった。
【0018】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するための本発明のうち、請求項1に記載の発明は、乗客が操作する行き先階などを登録する押し釦と、この押し釦の表面が貫通し、エレベータの定格や注意事項などの文字や記号が表示されたフェースプレートと、保守・点検時に使用されるスイッチボックスを塞いでいる施錠部付きの扉板とを有する既設のエレベータ操作盤の表面に装着するための化粧用カバーであって、前記押し釦の表面に装着する光透過用孔の形成された平板状の押し釦用カバーと、前記フェースプレートの表面に装着する前記フェースプレートと略同形状に形成されたフェースプレート用カバーと、前記扉板の表面に装着する施錠部の鍵穴を露出させる貫通穴の形成された扉板用カバーとから成り、それぞれのカバーは、鋼板の表面にホーロー材を塗布して焼成した材料で形成されていることを特徴とするものである。
【0020】
これにより、既設のエレベータ操作盤の内部をいじることなく、フェースプレートに覆い被せるだけで意匠を修復することのできる化粧用カバーが提供される。そして、化粧用カバーを3種の部材に分割したので、修復作業が容易となり、また、それぞれのカバーは、鋼板の表面にホーロー材を塗布して焼成した材料で形成したので、耐熱性、耐摩耗性に優れ、変質、変形に対しても強くいたずらによる損傷を排除することができる。
【0021】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエレベータ操作盤の化粧カバーにおいて、前記押し釦用カバー、フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーの表面には、それぞれ既設のエレベータ操作盤の表面に表示されているのと略同様の文字や記号がホーロー塗料で印刷して表示されていることを特徴とするものである。
【0022】
これにより、化粧カバーを取り付けても、既設のエレベータ操作盤に表示されていた事項を、そのまま利用者へ知らせることができる。
【0023】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のエレベータ操作盤の化粧カバーにおいて、前記押し釦用カバー、フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーは、それぞれ前記既設のエレベータ操作盤の押し釦、フェースプレートおよび扉板に、熱伝導率の低い接着剤または両面接着テープによって接着されていることを特徴とするものである。
【0024】
これにより、化粧カバーの上からライターなどで熱が加えられても、既設のフェースプレートや押し釦に熱が伝わり難く、これらを変形させる恐れがない。
【0025】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のエレベータ操作盤の化粧カバーにおいて、前記フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーの背面側に取り付けられる位置決め用のスタッドボルトと、このスタッドボルトを貫通させる前記既設のエレベータ操作盤のフェースプレートおよび扉板に形成された位置決め孔を有し、この位置決め孔に貫通させたスタッドボルトを、前記既設のエレベータ操作盤のフェースプレートおよび扉板に止着することによって、前記フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーを、前記既設のエレベータ操作盤のフェースプレートおよび扉板にそれぞれ固定したことを特徴とするものである。
【0026】
これにより、既設のエレベータ操作盤のフェースプレートに化粧カバーを取り付ける際の位置決めが容易となり、作業を効率的に精度良く実施することができる。
【0027】
さらに、請求項5に記載の発明は、乗客が操作する行き先階などを登録する押し釦と、この押し釦の表面が貫通し、エレベータの定格や注意事項などの文字や記号が表示されたフェースプレートと、保守・点検時に使用されるスイッチボックスを塞いでいる施錠部付きの扉板とを有する既設のエレベータ操作盤の表面に化粧用カバーを装着するエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法において、それぞれ鋼板の表面にホーロー材を塗布して焼成した材料で形成されている、前記押し釦の表面に装着する光透過用孔の形成された平板状の押し釦用カバーと、前記フェースプレートの表面に装着する前記フェースプレートと略同形状に形成されたフェースプレート用カバーと、前記扉板の表面に装着する施錠部の鍵穴を露出させる貫通穴の形成された扉板用カバーとを、それぞれ対応する既設の押し釦と、フェースプレートと、扉板とに、熱伝導率の低い接着剤または両面接着テープによって取り付けることを特徴とするエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法である。
【0028】
これにより、既設のエレベータ操作盤の内部をいじることなく、フェースプレートに覆い被せて接着するだけで意匠面を修復することのできる化粧用カバーの取付方法が提供される。そして、化粧用カバーは3種の部材に分割されているので、修復作業を容易に精度良く実施することができる。
【0029】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法において、前記フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーの背面側にスタッドボルトを取り付けるとともに、このスタッドボルトの位置に対応するように前記既設のエレベータ操作盤のフェースプレートおよび扉板に、位置決め用の貫通孔を形成し、この貫通孔に前記フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーのスタッドボルトを貫通させることを特徴とするものである。
【0030】
これにより、既設のエレベータ操作盤のフェースプレートに化粧カバーを取り付ける際の位置決めが容易となり、作業を効率的に精度良く実施することができる。
【0031】
そして、請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載のエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法において、前記押し釦の表面が貫通する前記フェースプレート用カバーの裏面に、前記押し釦用カバーの位置決め用の穴を形成した治具を仮止めするとともに、前記フェースプレート用カバーの表面に前記押し釦を貫通させる貫通穴を塞ぐように接着テープを貼り付け、前記押し釦用カバーを前記治具の貫通穴を介してその表面を前記接着テープに接着させ、その後前記治具を前記フェースプレート用カバーから取り外し、前記接着テープに前記押し釦用カバーを接着させた状態で、前記押し釦用カバーと前記フェースプレート用カバーとを、前記既設の押し釦とフェースプレートとにそれぞれ取り付けることを特徴とするものである。
【0032】
これにより、押し釦用カバーの位置決め用の穴を形成した治具を用いて、押し釦用カバーをフェースプレート用カバーに仮止めするので、押し釦用カバーの固定位置の誤差がなく、容易にかつ、精度良く取り付けることができる。よって、使用時に押し釦がせり上がって機能に異常をきたす恐れもなくなる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーとその取付方法の実施の形態について、図1ないし図10を参照して詳細に説明する。なおこれらの図において、図11ないし図15と同一部分には同一符号を付して示してある。
【0034】
図1は、本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの一実施の形態を説明するために、既設のエレベータ操作盤のフェースプレートとともに、本発明の化粧カバーの各構成要素を分解して示した斜視図である。
【0035】
図1において、既設のエレベータ操作盤7のフェースプレート8は、図12に示したものと同様であるが、表示文字などの記載は省略してある。そして本発明の化粧カバーは、既設のエレベータ操作盤7のフェースプレート8の表面に装着されるものであって、フェースプレート7と略同形状に形成されたフェースプレート用カバー31と、押し釦9、10、12などの表面に装着する平板状の押し釦用カバー32と、扉板15の表面に装着する扉板用カバー33との3部材に大別されて構成されている。これら、フェースプレート用カバー31、押し釦用カバー32、扉板用カバー33は、それぞれ薄い鋼板の表面にホーロー材を塗布して焼成した材料で形成されており、その詳細は、各部材ごとに図2ないし図4に示されている。
【0036】
先ず、フェースプレート用カバー31の詳細を、図2に平面図で示してある。このフェースプレート用カバー31の表面には、社銘板31a、定格銘板31b、非常時の注意書き31c、方向表示31dが、既設のフェースプレート8と同様に表示されている。この表示は、焼成されたホーロー材の表面に、ホーロー塗料を用いて印刷したものである。なお、方向表示31d部分には、矢印の下に小さなスリット31eが穿設されていて、方向表示31dの矢印が点灯されている時に、スリット31eを通してその光が漏れるようになっている。また、行先階押し釦9、扉開閉押し釦10および非常呼押し釦12を挿通させるための、行先階押し釦穴31f、扉開閉押し釦穴31g、非常呼押し釦穴31hが穿設されている。なお、行先階押し釦穴31fは、1階から10階までの10個分が穿設されている。さらに、操作スイッチボックス14の扉板15に相当する部分が、符号31iを付して示すように切り欠かれている。
【0037】
次に、押し釦用カバー32について説明する。図3は、押し釦用カバー32を示した平面図であり、(a)は行先階押し釦用カバー32aを示し、(b)は扉開閉押し釦用カバー32bを示し、(c)は非常呼押し釦用カバー32cを示している。これら各カバー32a、32b、32cの表面には、それぞれホーロー塗料によって、階床を示す数字32d、扉の開閉方向を示す記号32eあるいは、電話機の記号や非常呼の文字32fなどが印刷されて表示されている。なお、行先階押し釦用カバー32aと扉開閉押し釦用カバー32bには、スリット32gが穿設されている。このスリット32gは、押された押し釦の内容が登録された際に、その押し釦が点灯するので、点灯した光をこのスリット32gを通して確認できるように(すなわち登録されたかどうかを確認できるように)設けたものである。
【0038】
さらに、扉板用カバー33の詳細が図4に示されている。この扉板用カバー33には、操作スイッチボックス14に扉板15を被せて施錠する鍵16用の穴を露出させるための貫通穴33aが穿設されている。そして、扉板用カバー33の表面にも、既設の扉板15に表示されているのと同様の、例えば扉開閉押し釦10の使用説明や警報ブザーが鳴ったときの注意書き33bなどが、ホーロー塗料によって印刷されて表示されている。
【0039】
次に、上記のように構成された本発明の化粧カバーを、既設のエレベータ操作盤7のフェースプレート8の表面に取り付けるための取り付け方法について、説明する。
【0040】
図5は、本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法の一実施の形態を説明するために示した図であり、特に、既設のエレベータ操作盤のフェースプレート8と扉板15の表面、および本発明のフェースプレート用カバー31と扉板用カバー33の表面を展開して示した斜視図である。
【0041】
すなわち、先ず、既設のエレベータ操作盤のフェースプレート8と扉板15の表面に、各種押し釦9、10、12や方向灯11、インターホン13、鍵16部分などを除いて、略全面に両面接着テープ35(図に斜線を施して表示してある)を貼り付ける。次に、両面接着テープ35のテープ部分をはぎ取る。こうすると、接着剤部分がフェースプレート8と扉板15の表面に残ることになる。そこで、フェースプレート8の表面に合わせてフェースプレート用カバー31を貼り付ける。また、扉板15の表面に合わせて扉板用カバー33を貼り付ける。このようにして、既設のエレベータ操作盤7の表面に、新しいフェースプレート用カバー31と扉板用カバー33が取り付けられ、傷などによって見苦しくなっていた既設のフェースプレート8や扉板15の意匠が一新される。なお、フェースプレート用カバー31に穿設されている行先階押し釦穴31f、扉開閉押し釦穴31g、非常呼押し釦穴31hに、行先階押し釦9や扉開閉押し釦10および非常呼押し釦12が挿通され、これらの操作が従来と同様に可能となる。
【0042】
なお、両面接着テープ35は、熱伝導率が低く、断熱効果の大きい接着剤を用いたものであることが望ましく、また、両面接着テープ35に代えて接着剤そのものを、フェースプレート8と扉板15の表面またはフェースプレート用カバー31と扉板用カバー33の裏面に塗って、両者を接着させることにより取り付けても良いことは言うまでもない。
【0043】
さて、上記のように両面接着テープ35あるいは接着剤によって取り付ける場合には、固定位置が定まらず、フェースプレート8に対するフェースプレート用カバー31の取付位置や、扉板15に対する扉板用カバー33の取付位置に誤差が生じることが多く、しかも両面接着テープ35は、一度貼ると貼り直しがきかないので、取付位置を設定するためにガイドを設けるのが望ましい。そこで、本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法の第2の実施の形態について説明する。
【0044】
図6は、本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法の第2の実施の形態を説明するために示した図であり、既設のエレベータ操作盤のフェースプレート8と扉板15の表面に、本発明のフェースプレート用カバー31と、扉板用カバー33とを取り付ける方法を説明するために、それぞれ既設のフェースプレート8と扉板15、および本発明のフェースプレート用カバー31と扉板用カバー33の裏面側を展開して示した斜視図である。
【0045】
この実施の形態では、フェースプレート用カバー31および扉板用カバー33の裏面の要所に、スタッドボルト36、37を取り付けてある。一方、既設のエレベータ操作盤7のフェースプレート8と扉板15に、これらスタッドボルト36、37を貫通させる取付穴36a、37aを、スタッドボルト36、37を取り付けた位置に合わせて穿設したものである。よって、スタッドボルト36、37をガイドとして取付穴36a、37aに挿通させることにより、フェースプレート用カバー31と扉板用カバー33を適正な位置に、精度良く接着させることができる。なお、両面接着テープ35または接着剤に代えて、取付穴36a、37aを貫通したスタッドボルト36、37に、平座38a、ばね座38bを順に係合させて、ナット38cで固定するようにしてもよい。
【0046】
ここまでは、本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法として、フェースプレート用カバー31と扉板用カバー33の取付方法を説明したが、次に、押し釦9、10、12などの表面に装着する平板状の押し釦用カバー32の取付方法の実施の形態について説明する。
【0047】
押し釦9、10、12などは、既設のフェースプレート8や化粧直しのために取り付けるフェースプレート用カバー31に形成された貫通穴から突出しており、これらに接触しないようにストローク用の隙間が形成されている。そして、押し釦9、10、12の表面に単に押し釦用カバー32を貼り付けたのでは、押し釦9、10、12の数も多く、この隙間が、上下、左右に偏ったり不揃いとなるおそれがある。この隙間が、上下、左右に偏ると、押し釦9、10、12の操作に支障を来すとともに、意匠的な見栄えも劣ることとなる。そこで、フェースプレート用カバー31に形成された行先階押し釦穴31f、扉開閉押し釦穴31g、非常呼押し釦穴31hのそれぞれに対して、治具を用いて、押し釦用カバー32の位置決めを行なったうえで、各行先階押し釦9、扉開閉押し釦10、非常呼押し釦12に、押し釦用カバー32をそれぞれ貼り付けるようにしたものである。すなわち、押し釦用カバー32は、既設の押し釦9、10、12にあわせて取り付けるのではなく、フェースプレート用カバー31の各押し釦穴31f、31g、31hに対して位置合わせを行なって取付けようとするものである。
【0048】
図7は、本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法の第3の実施の形態として、フェースプレート用カバー31の各押し釦穴31f、31g、31hに対して、押し釦用カバー32の位置合わせを行なう方法を説明するために示した展開斜視図である。
【0049】
図7には、フェースプレート用カバー31の裏面が示されており、フェースプレート用カバー31の裏面に取付けられているスタッドボルト36に合わせて、平板状の釦カバー取付治具41を仮止めする。なお、釦カバー取付治具41の詳細は、図8に示されているように、スタッドボルト36を挿通させる貫通孔41aが穿設されているとともに、既設のエレベータ操作盤7に設けられた行先階押し釦9、扉開閉押し釦10、非常呼押し釦12に合わせて、それぞれ貫通穴41b、41c、41dが穿設されている。この貫通穴41b、41c、41dは、フェースプレート用カバー31に形成されている行先階押し釦穴31f、扉開閉押し釦穴31g、非常呼押し釦穴31hよりも小さく、周囲に所定のストローク用の隙間を保つようにして、各押し釦9、10、12とほぼ同様の大きさに形成されている。
【0050】
次に、フェースプレート用カバー31の表面(意匠面側)側に、各押し釦穴31f、31g、31hを塞ぐように、粘着テープ42を貼り付ける。よって、各押し釦穴31f、31g、31h部分は、粘着テープ42の粘着面が露出することになる。このような状態のもとで、押し釦用カバー32をそれぞれ釦カバー取付治具41の所定の貫通穴41b、41c、41dに嵌め合わせる。すなわち、各押し釦用カバー32の表面には、図3に示したように、階床を示す数字32d、扉の開閉方向を示す記号32eあるいは、電話機の記号や非常呼の文字32fなどが印刷されて表示されているので、取り付けるべき押し釦9、10、12に押し釦用カバー32の表示が一致するようにして、表示面が粘着テープ42の粘着面に接するように嵌め合わせる。よって、押し釦用カバー32が粘着テープ42によって接着されて、あたかもフェースプレート用カバー31と一体的に保持される。
【0051】
この押し釦用カバー32を、釦カバー取付治具41の貫通穴41b、41c、41dに嵌め合わせて、フェースプレート用カバー31の各押し釦穴31f、31g、31hに位置決めする手段の詳細を、図9を参照して説明する。
【0052】
すなわち、図9は、フェースプレート用カバー31を間にして、その裏面に仮止めされている釦カバー取付治具41と、表面に接着されている粘着テープ42とについて、貫通穴41b付近を拡大した断面図である。この図から明らかなように、釦カバー取付治具41に穿設されている貫通穴41bは、フェースプレート用カバー31に形成されている押し釦穴31fに比べて小さく、押し釦9を丁度挿通させる程度の大きさとなっている。そして、この貫通穴41bに、押し釦用カバー32を嵌め合わせるように挿通させることにより、押し釦用カバー32がフェースプレート用カバー31の押し釦穴31fの略中央に位置することとなって、粘着テープ42の粘着部に接着される。すなわち、釦カバー取付治具41の貫通穴41bをガイドとして、押し釦用カバー32がフェースプレート用カバー31の押し釦穴31fの略中央に位置決めされる。なお、フェースプレート用カバー31の押し釦穴31fに対して、押し釦用カバー32の周囲には、ストローク用の隙間43が略均等に形成される。これらの関係は、押し釦10、12と押し釦穴31g、31hおよび貫通穴41c、41dについても同様である。
【0053】
すべての押し釦用カバー32を粘着テープ42に接着させた後、押し釦用カバー32が粘着テープ42から剥がれないように注意して、釦カバー取付治具41をフェースプレート用カバー31から取り外す。すると、フェースプレート用カバー31の押し釦穴31f、31g、31hを押し釦用カバー32で塞いだような、フェースプレート用カバー31と押し釦用カバー32が一体となったものができあがる。そこで、図10に示すように、既設のエレベータ操作盤7の押し釦9、10、12の意匠面に、両面接着テープ35または接着剤(図に斜線を施して表示してある)を貼り付ける。次に、図5を参照して説明したのと同様に、フェースプレート用カバー31と押し釦用カバー32とが一体となったものを、既設のフェースプレート8の表面に重ね合わせて、押し釦用カバー32を表面側からよく加圧して固定させる。そして、粘着テープ42だけをフェースプレート用カバー31の意匠面からはがして除去する。
【0054】
このようにして、押し釦9、10、12の表面に、新しい押し釦用カバー32が取り付けられ、傷などによって見苦しくなっていた既設の押し釦9、10、12の意匠が一新される。その後引き続いて、図5、図6を参照して説明した方法によって、フェースプレート用カバー31を、フェースプレート8の表面に固定したり、あるいは、押し釦用カバー32の取り付けと一緒に、フェースプレート用カバー31をフェースプレート8の表面に固定する作業を実施してもよい。
【0055】
このような方法によれば、エレベータ操作盤7の押し釦9、10、12の表面に、カバー32を取付ける際の、押し釦9、10、12の位置決め誤差を解消することができるとともに、反りが起こるような問題を解決し、押し釦用カバー32を、適正な位置に精度良く取り付けることができる。
【0056】
このように本発明によれば、エレベータ操作盤7の意匠面に、薄板で形成され表面にホーロー材が焼成されたフェースプレート用カバー31、押し釦用カバー32、扉板用カバー33等を貼り付けるようにしたので、エレベータ操作盤7の内部に手を加えることなく、経年変化あるいはいたずらなどによって損傷した意匠面を短時間に修復することができる。また、各カバー31、32、33は、表面にホーロー材が焼成された薄板で形成されているので、その後の熱や傷などのいたずらを受けても、損傷の程度は軽微なもので済むこととなる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、既設のエレベータ操作盤の内部をいじることなく、フェースプレートに覆い被せるだけで意匠を修復する化粧用カバーが提供される。そして、化粧用カバーを3種の部材に分割したので、修復作業が容易となり、また、それぞれのカバーは、鋼板の表面にホーロー材を塗布して焼成した材料で形成したので、耐熱性、耐摩耗性に優れ、変質、変形に対しても強くいたずらによる損傷を排除することができる。
【0058】
また、請求項2に記載の発明によれば、化粧カバーを取り付けても、既設のエレベータ操作盤に表示されていた事項を、そのまま利用者へ知らせることができる。
【0059】
また、請求項3に記載の発明によれば、化粧カバーの上からライターなどで熱が加えられても、既設のフェースプレートや押し釦に熱が伝わり難く、これらを変形させる恐れがない。
【0060】
また、請求項4に記載の発明によれば、既設のエレベータ操作盤のフェースプレートに化粧カバーを取り付ける際の位置決めが容易となり、作業を効率的に精度良く実施することができる。
【0061】
さらに、請求項5に記載の発明によれば、既設のエレベータ操作盤の内部をいじることなく、フェースプレートに覆い被せて接着するだけで意匠面を修復することのできる化粧用カバーの取付方法が提供される。そして、化粧用カバーは3種の部材に分割されているので、修復作業を容易に精度良く実施することができる。
【0062】
また、請求項6に記載の発明によれば、既設のエレベータ操作盤のフェースプレートに化粧カバーを取り付ける際の位置決めが容易となり、作業を効率的に精度良く実施することができる。
【0063】
そして、請求項7に記載の発明によれば、押し釦用カバーの位置決め用の穴を形成した治具を用いて、押し釦用カバーをフェースプレート用カバーに仮止めするので、押し釦用カバーの固定位置の誤差がなく、容易にかつ、精度良く取り付けることができる。よって、使用時に押し釦がせり上がって機能に異常をきたす恐れもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明するために、既設のエレベータ操作盤のフェースプレートとともに、本発明の化粧カバーの各構成要素を分解して示した斜視図である。
【図2】本発明におけるフェースプレート用カバーの詳細を示した平面図である。
【図3】本発明における押し釦用カバーの詳細を示した平面図である。
【図4】本発明における扉板用カバーの詳細を示した平面図である。
【図5】本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法の第1の実施の形態を説明するために示した展開図である。
【図6】本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法の第2の実施の形態を説明するために示した展開図である。
【図7】本発明に係るエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法の第3の実施の形態を説明するために示した展開図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による取付方法において使用される釦カバー取付治具を示した平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による取付方法の詳細を説明するために示した図である。
【図10】本発明の取付方法の一工程を説明した説明図である。
【図11】エレベータ操作盤を備えた乗りかご内の扉方向を見た斜視図である。
【図12】既設のエレベーター操作盤を示した平面図である。
【図13】既設のエレベーター操作盤における銘板の固定方法を説明した斜視図である。
【図14】従来のいたずら対策を施したエレベータ操作盤を説明した斜視図である。
【図15】従来の他のいたずら対策を施したエレベータ操作盤を説明した斜視図である。
【符号の説明】
7 エレベータ操作盤
8 フェースプレート
9 行先階押し釦
10 扉開閉押し釦
11 方向灯
12 非常呼押し釦
13 インターホン
14 操作ボックススイッチ
15 扉板
16 鍵
31 フェースプレート用カバー
31f 行先階押し釦穴
31g 扉開閉押し釦穴
31h 非常呼押し釦穴
32 押し釦用カバー
33 扉板用カバー
33a 貫通穴
35 両面接着テープ

Claims (7)

  1. 乗客が操作する行き先階などを登録する押し釦と、この押し釦の表面が貫通し、エレベータの定格や注意事項などの文字や記号が表示されたフェースプレートと、保守・点検時に使用されるスイッチボックスを塞いでいる施錠部付きの扉板とを有する既設のエレベータ操作盤の表面に装着するための化粧用カバーであって、
    前記押し釦の表面に装着する光透過用孔の形成された平板状の押し釦用カバーと、
    前記フェースプレートの表面に装着する前記フェースプレートと略同形状に形成されたフェースプレート用カバーと、
    前記扉板の表面に装着する施錠部の鍵穴を露出させる貫通穴の形成された扉板用カバーとから成り、
    それぞれのカバーは、鋼板の表面にホーロー材を塗布して焼成した材料で形成されていることを特徴とするエレベータ操作盤の化粧カバー。
  2. 前記押し釦用カバー、フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーの表面には、それぞれ既設のエレベータ操作盤の表面に表示されているのと略同様の文字や記号が、ホーロー塗料で印刷して表示されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ操作盤の化粧カバー。
  3. 前記押し釦用カバー、フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーは、それぞれ前記既設のエレベータ操作盤の押し釦、フェースプレートおよび扉板に、熱伝導率の低い接着剤または両面接着テープによって接着されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のエレベータ操作盤の化粧カバー。
  4. 前記フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーの背面側に取り付けられる位置決め用のスタッドボルトと、このスタッドボルトを貫通させる前記既設のエレベータ操作盤のフェースプレートおよび扉板に形成された位置決め孔を有し、この位置決め孔に貫通させたスタッドボルトを、前記既設のエレベータ操作盤のフェースプレートおよび扉板に止着することによって、前記フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーを、前記既設のエレベータ操作盤のフェースプレートおよび扉板にそれぞれ固定したことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のエレベータ操作盤の化粧カバー。
  5. 乗客が操作する行き先階などを登録する押し釦と、この押し釦の表面が貫通し、エレベータの定格や注意事項などの文字や記号が表示されたフェースプレートと、保守・点検時に使用されるスイッチボックスを塞いでいる施錠部付きの扉板とを有する既設のエレベータ操作盤の表面に化粧用カバーを装着するエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法において、
    それぞれ鋼板の表面にホーロー材を塗布して焼成した材料で形成されている、前記押し釦の表面に装着する光透過用孔の形成された平板状の押し釦用カバーと、前記フェースプレートの表面に装着する前記フェースプレートと略同形状に形成されたフェースプレート用カバーと、前記扉板の表面に装着する施錠部の鍵穴を露出させる貫通穴の形成された扉板用カバーとを、
    それぞれ対応する既設の押し釦と、フェースプレートと、扉板とに、熱伝導率の低い接着剤または両面接着テープによって取り付けることを特徴とするエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法。
  6. 前記フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーの背面側にスタッドボルトを取り付けるとともに、このスタッドボルトの位置に対応するように前記既設のエレベータ操作盤のフェースプレートおよび扉板に、位置決め用の貫通孔を形成し、この貫通孔に前記フェースプレート用カバーおよび扉板用カバーのスタッドボルトを貫通させることを特徴とする請求項5に記載のエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法。
  7. 前記押し釦の表面が貫通する前記フェースプレート用カバーの裏面に、前記押し釦用カバーの位置決め用の穴を形成した治具を仮止めするとともに、
    前記フェースプレート用カバーの表面に前記押し釦を貫通させる貫通穴を塞ぐように接着テープを貼り付け、
    前記押し釦用カバーを前記治具の貫通穴を介してその表面を前記接着テープに接着させ、
    その後前記治具を前記フェースプレート用カバーから取り外し、
    前記接着テープに前記押し釦用カバーを接着させた状態で、前記押し釦用カバーと前記フェースプレート用カバーとを、前記既設の押し釦とフェースプレートとにそれぞれ取り付ける
    ことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれか1項に記載のエレベータ操作盤の化粧カバーの取付方法。
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