JP4234250B2 - キチンを特異的に認識するアプタマー - Google Patents

キチンを特異的に認識するアプタマー Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキチンおよびキチンオリゴ糖を特異的に認識して吸着し得る一本鎖核酸アプタマー、特にDNAアプタマーに関する。
【0002】
【従来の技術】
細胞表面オリゴ糖は、細胞接着、分子認識および炎症応答等の様々な生命現象において必要不可欠な役割を担っている。例えば、キトビオースやキトトリオース等のキチンオリゴ糖は、免疫亢進活性、抗腫瘍活性、植物に対するエリシター活性等の種々の生理活性を有することが知られている。このような細胞表面オリゴ糖の生理機能に関する研究の道具として、あるいは細胞表面オリゴ糖が関与する疾患の臨床診断および治療のための道具として、異なるオリゴ糖を選択的に認識することができる高アフィニティーリガンドの開発は非常に重要である。
【0003】
近年、進化分子工学の発達により、ランダムなオリゴヌクレオチドライブラリーから蛋白質等の標的分子に対して高いアフィニティーを有する核酸分子、すなわちアプタマーをスクリーニングする技術("systematic evolution of ligands by exponential enrichment" ;SELEXあるいはin vitro selection)が開発された。この方法を用いた、抗体よりも迅速且つ容易な高アフィニティーリガンドの調製が数多く報告されている(例えば、Nature, 355: 564 (1992) 、国際特許出願WO92/14843号公報、特開平8-252100号公報、特開平9-216895号公報等)。糖を認識するアプタマーとしては、これまでにセロビオースのDNAアプタマーが報告されている。
【0004】
しかしながら、糖の認識においては、結合様式が水素結合に限られることもあって、解離定数の小さいアプタマーを取得することは一般的に困難であるとされており、他の糖類については未だそれを選択的に認識し得る高アフィニティーアプタマーを取得するには至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、特定の糖類、特にキチンおよびその構成単位であるキチンオリゴ糖を標的分子として認識することができる新規アプタマーを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、配列中にグアニン含有量が豊富な領域を少なくとも1つ含み、且つ該領域の各々の前後に、該領域をループ部分としてヘアピン構造を形成し得るような、逆向きに相補的な配列を含む一本鎖核酸分子が、キチンを特異的に認識し得るアプタマーとして機能することを見出した。さらに、それらとは異なる配列的特徴を有する別のキチン特異的アプタマーのスクリーニングにも成功して本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の通りである。
1.キチンに吸着し得るアプタマーであって、以下の配列的特徴を有する一本鎖核酸分子。
(a) グアニンが40%以上を占める5〜15塩基からなるグアニンリッチクラスター部分を少なくとも1つ含む
(b) 該グアニンリッチクラスター部分の各々の前後に、ヘアピン構造を形成し得る逆向きに相補的な配列の対を含む(但し、該配列対は1または数塩基のミスマッチを含んでもよい)
2.核酸がDNAである上記1の核酸分子。
3.逆向きに相補的な配列の対が3〜6塩基対からなる上記1または2の核酸分子。
4.全長が約30〜約120塩基からなる上記1〜3のいずれかの核酸分子。
5.少なくとも1つのグアニンリッチクラスター部分の塩基配列が、配列表配列番号1〜6に示される塩基配列、NGGGGGGNおよびGGNGGGGNからなる群より選択されるものである上記1〜4のいずれかの核酸分子。
6.キチンに吸着し得るアプタマーであって、下記(a) 〜(c) のいずれかの塩基配列を含むことを特徴とする一本鎖核酸分子。
(a) 配列表配列番号13に示される塩基配列中塩基番号23〜75で示される塩基配列(但し、該核酸分子がRNAの場合、該配列中のTはUである)
(b) 配列表配列番号16に示される塩基配列中塩基番号23〜82で示される塩基配列(但し、該核酸分子がRNAの場合、該配列中のTはUである)
(c) 上記(a) または(b) の塩基配列において、1または数個の塩基が欠失、置換、挿入または付加された配列
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の核酸分子はキチンに特異的に吸着し得るアプタマーである。キチンは、N−アセチル−β−D−グルコサミンが(1→4)結合したホモ多糖であり、軟体動物、甲殻類、昆虫類、菌類等に多く含まれるセルロース様高分子化合物である。本発明の核酸分子はまた、キチンの構成単位であるキチンオリゴ糖(例えば、キトビオース、キトトリオース等)にも特異的に吸着し得る。
【0009】
本発明のアプタマーは一本鎖のDNAまたはRNA、好ましくは一本鎖DNAである。その長さは特に制限されないが、好ましくは約30〜約120塩基である。
【0010】
本発明のアプタマーは、配列中にグアニンリッチクラスター部分を少なくとも1つ、好ましくは1〜3つ含む。本発明において、「グアニンリッチクラスター部分」とは、5〜15塩基からなり且つグアニン含量が40%以上を占める部分を意味する。好ましくは、本発明のアプタマーは、少なくとも1つのグアニンリッチクラスター部分が、以下に示すいずれかの塩基配列からなるものである。
GGNNGNGNGG (配列番号1) NGGGGGGN
GGNGGGGN NGNGGGNGGNGN (配列番号4)
NNGGNNGGGN (配列番号2) NGNGNGGGGN (配列番号5)
GGNGGGGNGNGN (配列番号3) NGGGGGGGGGNG (配列番号6)
【0011】
さらに、本発明のアプタマーは、上記グアニンリッチクラスター部分の各々の前後に、ヘアピン構造を形成し得る逆向きに相補的な配列の対、好ましくは3〜6塩基対からなる配列の対を含む。ここで「逆向きに相補的な配列の対」とは、一方の配列を逆の方向(3’→5’)から見ると、他方の配列(5’→3’)の相補配列になるような配列の組(例えば、5' ATCG---CGAT 3' )を意味する。そのような配列の対は、適当なアニーリング条件下でハイブリダイズし、それらに挟まれたグアニンリッチクラスター部分をループとしてヘアピン構造をとることができる。したがって、該配列対は、そのようなヘアピンループを形成し得る限り必ずしも完全相補的(すなわち100%マッチング)である必要はなく、1または数塩基のミスマッチを含んでもよい。
【0012】
好ましい実施態様においては、本発明のアプタマーは、配列表配列番号10に示される塩基配列中塩基番号23〜83で示される塩基配列、配列表配列番号11に示される塩基配列中塩基番号23〜76で示される塩基配列、配列表配列番号12に示される塩基配列中塩基番号23〜81で示される塩基配列、配列表配列番号14に示される塩基配列中塩基番号23〜83で示される塩基配列および配列表配列番号15に示される塩基配列中塩基番号23〜83で示される塩基配列からなる群より選択される塩基配列(但し、該核酸分子がRNAの場合、該配列中のTはUである)を実質的に含むものである。ここで「実質的に含む」とは、上記のいずれかの塩基配列そのものを含むか、あるいは上記のいずれかの塩基配列において、1または数個の塩基が欠失、置換、挿入または付加され且つキチン特異的な吸着能を保持する配列を含むことを意味する。
【0013】
本発明はまた、上記アプタマーとは異なる配列的特徴を有するキチン特異的なアプタマーを提供する。このようなアプタマーは、例えば、配列表配列番号13に示される塩基配列中塩基番号23〜75で示される塩基配列または配列表配列番号16に示される塩基配列中塩基番号23〜82で示される塩基配列(但し、該核酸分子がRNAの場合、該配列中のTはUである)を実質的に含むものである。
【0014】
本発明のアプタマーはいかなる方法によっても調製することができるが、好ましくは、ランダムに合成した一本鎖オリゴヌクレオチドライブラリーから、チキンカラムを用いたアフィニティークロマトグラフィーにより、キチンに吸着する一本鎖オリゴヌクレオチドを分離し、これをPCR法を用いて増幅し、再度アフィニティーカラムで分離するという選抜プロセスを繰り返し実施する方法(in vitro selection法)が例示される。以下に、本発明におけるin vitro selection法の好ましい態様をさらに詳細に説明する。
【0015】
まず、DNA/RNA自動合成機を用い、常法に従って約30〜約80塩基の予め決められた長さのランダム領域を含む一本鎖オリゴヌクレオチド(以下、ssNtという場合もある)のライブラリーを作製する。該ライブラリーは1013〜1014種類もしくはそれ以上のssNtを含んでいることが好ましい。以下の選抜プロセスにおけるPCR増幅を容易にするために、各ssNtはランダム領域の両端に共通のプライミング部位(すなわち、5’末端にセンスプライマーと相同な配列および3’末端にアンチセンスプライマーと相補的な配列)を有するように設計することが好ましい(ここで「センス」および「アンチセンス」プライマーは、それぞれ元のssNtおよびその相補鎖を増幅するためのプライマーである)。このようなプライミング部位は、それぞれ約15〜約30塩基で、それらに対応するPCRプライマーが好適なプライマーの一般的条件を満たすように設計することが望ましい。さらに、選抜後のアプタマーを適当なベクターにサブクローニングする必要がある場合、当該クローニングを容易にするために、該プライミング部位は適当な制限酵素認識部位を含んでいてもよい。しかしながら、後述のように非対称PCRにより一本鎖オリゴヌクレオチドが大部分となるように増幅を行う場合には、サブクローニングすることなくダイレクトにアプタマーの塩基配列を決定することができる。
【0016】
得られたssNtライブラリーを鋳型として、ssNtの両端のプライミング部位に対応するセンスおよびアンチセンスプライマーを用い、常法に従ってPCRを実施することにより、二本鎖オリゴヌクレオチド(以下、dsNtという場合もある)を増幅することができる。
【0017】
本発明のアプタマーは、特有の二次構造を形成し得る一本鎖核酸分子であるという構造的・配列的特徴に基づいてキチンへの吸着能を有するものであるから、キチンアフィニティーカラムクロマトグラフィーの前に所定の二次構造を形成した一本鎖の状態で存在しなければならない。そのため、上記PCRにより増幅されたdsNtライブラリーについてセンスプライマーのみを用いた非対称PCRを行い、センス鎖(すなわち、元のssNt)のみが増幅されたssNtのプールを調製する。あるいは、上記PCRにおいてセンスプライマーをアンチセンスプライマーに対して大過剰(例えば50〜100:1程度)に加えることにより、センス鎖のみが増幅されたssNtプールを調製することもできる。
【0018】
非対称PCRにより増幅されたssNtはアガロースまたはポリアクリルアミドゲル電気泳動により精製することができる。所望により、電気泳動に先立ってPCR産物をエタノール沈澱して濃縮することもできる。所望のssNtに対応するバンドを含むゲル部分を回収し、常法に従ってssNtを精製する。アフィニティーカラムクロマトグラフィーに先立って、ssNtを90℃以上で変性させ、常温になるまで放冷して適切な二次構造を形成させる。
【0019】
アフィニティーカラムクロマトグラフィーは、ビーズなどのキチン固相を充填したカラムに、上記のように調製されたssNtをアプライし、非吸着画分および高塩濃度緩衝液で溶出する画分を分離除去した後、低塩濃度緩衝液、あるいは好ましくは水を用いて、吸着画分を溶出させることにより行う。
【0020】
回収されたキチン吸着画分について、上記のPCR増幅、非対称PCRおよびキチンカラムアフィニティークロマトグラフィーのサイクルを、少なくとも5回、好ましくは7〜10回程度行うことにより、本発明のアプタマーを得ることができる。
【0021】
得られたアプタマーは、常法に従って二本鎖とした後、プライミング部位中に構築された制限酵素認識部位を用いて、または平滑末端化して、あるいはTAクローニング法により適当なベクター中にサブクローニングすることができ、マキサム・ギルバート法またはジデオキシ法によりその塩基配列を決定することができる。あるいは、得られた一本鎖アプタマーをサブクローニングすることなくダイレクトにシークエンスすることもできる。
【0022】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、これらは単なる例示であって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0023】
実施例1 増幅された一本鎖DNA(ssDNA)ライブラリーの作製
(1)DNA自動合成機を用いて、59merをランダム領域とした以下の鋳型DNAと、センス(P1)およびアンチセンス(P2)プライマーを合成した。
鋳型:5'-TAGGGAATTCGTCGACGGATCC-N59-CTGCAGGTCGACGCATGCGCCG-3' (配列番号7)
P1:5'-TAATACGACTCACTATAGGGAATTCGTCGACGGAT-3' (配列番号8)
P2:5'-CGGCGCATGCGTCGACCTG (配列番号9)
(2)上記の鋳型DNAを、P1およびP2プライマーを用いてPCRにより増幅した。反応液組成および反応条件は以下の通りである。
反応液組成
蒸留水 73.5μl
10×PCRバッファー* 10 μl
20mM dNTPs 1 μl
10μM P1プライマー 5 μl
10μM P2プライマー 5 μl
1μg/ml 鋳型DNA 5 μl
TaqDNAポリメラーゼ 0.5μl(2.5単位)
* 10×PCRバッファー組成
250mM TAPS緩衝液
500mM KCl
20mM MgCl2
10mM 2−メルカプトエタノール
2.5μl 活性化サケ精子DNA
反応条件
最初の変性: 94℃,1分
変性: 94℃,15秒
アニーリング:55℃,15秒 10サイクル
伸長: 72℃,15秒
最後の伸長: 72℃,6分
(3)上記PCR産物を鋳型として、P1のみをプライマーに用いて非対称PCRを行った。最終的にPCR産物が2ml得られるように調製した(100μl×20本)。反応液組成および反応条件は以下の通りである。
反応液組成
蒸留水 78.5μl
10×PCRバッファー 10 μl
20mM dNTPs 1 μl
10μM P1プライマー 5 μl
1μg/ml 鋳型DNA 5 μl
TaqDNAポリメラーゼ 0.5μl(2.5単位)
反応条件
最初の変性: 94℃,1分
変性: 94℃,15秒
アニーリング:55℃,15秒 40サイクル
伸長: 72℃,15秒
最後の伸長: 72℃,6分
PCR反応液を400μlずつ5本のマイクロチューブに分注し、それぞれに10M酢酸アンモニウム80μl、99.5%エタノール1mlを加えて軽く混和し、−80℃で20分間放置した。15,000rpmで15分間遠心し、70%エタノールでリンス、15,000rpmで10分間遠心した後、沈澱を減圧乾燥した。滅菌蒸留水20μlを加え、激しくボルテックスして沈澱を溶解した後、ゲルローディングバッファー(95%ホルムアミド,0.5mM EDTA(pH8.0),0.025% STS,0.025%キシレンシアノール,0.025%ブロモフェノールブルー)20μlを加えてさらによくボルテックスした。これを90℃で3分間処理して変性させ氷中で急冷した後、ポリアクリルアミドゲル上の電気泳動(150V,50分)に付した。エチジウムブロマイド液中に約5分間浸漬した後水洗し、トランスイルミネーター上でバンドを検出し、目的のバンドを含むゲル部分を切り出して破砕した。溶出バッファー(0.5M酢酸アンモニウム,10mM酢酸マグネシウム,1mM EDTA(pH8.0),0.1% STS)800μlを加えて3時間振盪した後、フィルターに通して濾液を回収した。
【0024】
実施例2 アフィニティーカラムクロマトグラフィー
(1)実施例1で得られたDNAをエタノール沈澱させ、減圧乾燥後、蒸留水160μlに溶解し、5×結合バッファー(500mM NaCl,1M KCl,25mM MgCl2 ,20mMトリス酢酸(pH8.0))40μlを加えてよく混合し、260nmでの吸光度を測定した。該DNA溶液を90℃で5分間処理して変性させた後、そのままゆっくりと室温まで自然冷却してホールディングさせた。吸光度の変化により二次構造の形成を確認した。
(2)キチンビーズ(ニュー・イングランド・ラボラトリーズ社)を8mm×5cmのカラムに充填し、約20倍量の水で洗浄、さらに20倍量の1×結合バッファーで平衡化した(このとき出てくる液をベースラインとして用いた)。上記(1)で得られたDNAサンプルをカラムにアプライした後コックを開いて溶出液をマイクロチューブに受け取り、再度カラムにアプライした。この操作を3回繰り返した後、室温にて30分間放置した。1×結合バッファー5μlを注いでコックを開き、約12滴(約650μl)ずつ6フラクションをマイクロチューブに分取した。いったんコックを閉じた後、水1mlを注ぎコックを開いた。溶出液をマイクロチューブに受け取り、再度カラムに戻した。この操作を3回繰り返すことによりバッファーを水で置換した。再びコックを開き、12滴ずつ3フラクションをマイクロチューブに分取した。該溶出液を400μlずつに分け、それぞれにグリコーゲン2μlを加えた後、エタノール沈澱させ、減圧乾燥した。該沈澱を水15μlによく溶解した。
【0025】
実施例3 キチン特異的DNAアプタマーの同定
実施例1の(2)〜実施例2の各操作を8回繰り返して行った。該操作により選抜された7種のキチン特異的な一本鎖DNAアプタマーの塩基配列を、ジデオキシ法により決定した。これらのランダム領域の塩基配列を表1に示す。
【0026】
【表1】
Figure 0004234250
【0027】
得られたアプタマーのうち、5つのクローンChi#1,Chi#23,Chi#28,Chi#46およびChi#52は、1〜3個のグアニンリッチクラスター部分とその前後にヘアピン構造を形成し得る逆向きに相補的な配列の対を含んでいた。これら5つのアプタマーの予想される部分的二次構造を図1に示す。また、該二次構造において形成されるループ部分のグアニン含有率を表2に示す。Chi#46で形成され得るバルジループを除いて、連続する配列から形成されるループはいずれもグアニン含有率が40%以上を占めるグアニンリッチクラスターで構成されていることがわかった。
【0028】
【表2】
Figure 0004234250
【0029】
【発明の効果】
本発明のアプタマーはキチンおよびその構成単位であるキチンオリゴ糖を特異的に認識することができるので、これらの物質の検出・定量に使用することができる他、これらの物質の生理機能(例えば、免疫亢進活性、抗腫瘍活性、エリシター活性など)の研究や、これらの物質が関与する疾患や障害の診断あるいは治療等、広範な分野での応用が可能であり、極めて有用である。
【0030】
【配列表のフリーテキスト】
配列番号1:
A,G,CまたはT(U)。
キチンに対するDNAまたはRNAアプタマー中に存在するグアニンリッチクラスター。
配列番号2:
A,G,CまたはT(U)。
キチンに対するDNAまたはRNAアプタマー中に存在するグアニンリッチクラスター。
配列番号3:
A,G,CまたはT(U)。
キチンに対するDNAまたはRNAアプタマー中に存在するグアニンリッチクラスター。
配列番号4:
A,G,CまたはT(U)。
キチンに対するDNAまたはRNAアプタマー中に存在するグアニンリッチクラスター。
配列番号5:
A,G,CまたはT(U)。
キチンに対するDNAまたはRNAアプタマー中に存在するグアニンリッチクラスター。
配列番号6:
A,G,CまたはT(U)。
キチンに対するDNAまたはRNAアプタマー中に存在するグアニンリッチクラスター。
配列番号7:
A,G,CまたはT。
PCRプライミング部位に挟まれた59merランダム領域を含む一本鎖DNA。
配列番号8:
配列番号7のDNA配列を増幅するためのPCRプライマー(センス)として作用すべく設計されたオリゴDNA。
配列番号9:
配列番号7のDNA配列を増幅するためのPCRプライマー(アンチセンス)として作用すべく設計されたオリゴDNA。
配列番号10:
in vitro selectionによりスクリーニングされた、キチンに対する一本鎖DNAアプタマー。
配列番号11:
in vitro selectionによりスクリーニングされた、キチンに対する一本鎖DNAアプタマー。
配列番号12:
in vitro selectionによりスクリーニングされた、キチンに対する一本鎖DNAアプタマー。
配列番号13:
in vitro selectionによりスクリーニングされた、キチンに対する一本鎖DNAアプタマー。
配列番号14:
in vitro selectionによりスクリーニングされた、キチンに対する一本鎖DNAアプタマー。
配列番号15:
in vitro selectionによりスクリーニングされた、キチンに対する一本鎖DNAアプタマー。
配列番号16:
in vitro selectionによりスクリーニングされた、キチンに対する一本鎖DNAアプタマー。
【0031】
【配列表】
Figure 0004234250
Figure 0004234250
Figure 0004234250
Figure 0004234250
Figure 0004234250
Figure 0004234250
Figure 0004234250
Figure 0004234250
Figure 0004234250

【図面の簡単な説明】
【図1】5つのキチン特異的DNAアプタマーの予測される二次構造を表す図である(A:Chi#1,B:Chi#23,C:Chi#28,D:Chi#46,E:Chi#52)。なお、Chi#46のloop 2〜loop 4はいわゆるバルジループであり、グアニンリッチクラスター部分ではない。

Claims (2)

  1. キチンに吸着し得るアプタマーであって、下記(a) または (b) の塩基配列を含むことを特徴とする一本鎖DNA分子。
    (a) 列表配列番号14に示される塩基配列中塩基番号23〜83で示される塩基配列
    (b) 配列表配列番号15に示される塩基配列中塩基番号23〜83で示される塩基配
  2. 前記(b)の塩基配列を含む、請求項1記載のDNA分子
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