JP4233781B2 - 耐熱つり下げレンガ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の背景】
【発明の分野】
本発明は断熱炉頂構造、特に板ガラス製造炉において使用されるような電槽炉頂構造に関するものである。本発明の炉頂構造はつり下げレンガを使用し、これらのつり下げレンガはその上に取付けられた金属ハンガーによって支承構造からつり下げられ、種々の炉頂幅に対して過大サイズのつり下げレンガおよび充填レンガを現場で正確な炉頂幅に調整されるように切り出すことができる。本発明の炉頂構造は単一の型のつり下げレンガと単一の型の充填レンガを使用して種々のサイズに構成することができる。
【0002】
【先行技術の説明】
高温工業炉は断熱性耐火煉瓦またはタイルの内部構造を必要とする。これらの内部構造は重いので、構造鋼から成る大型の支承構造から支承する必要がある。
この炉頂の支承構造は通常大型のIビームまたは幅広いフランジを備えたビームから成り、このビームは金属ハンガーを支承するロッドを備え、このロッドからつり下げレンガが懸垂される。つり下げレンガが相互に離間した列を成してこの炉頂支承フレームから懸垂され、また充填レンガの列が隣接のつり下げレンガの列の間に配置されてこれらの隣接つり下げレンガによって両側を支承される。一般に電槽炉頂に使用されるつり下げレンガは、つり下げレンガの端部に接続されたハンガーによって保持される。一般に、単一の金属つり下げ支承体が2つの隣接するつり下げレンガの両端を支承する。現在の炉頂構造はしばしば8乃至12もの相異なる型のつり下げレンガと8乃至12もの相異なる型の充填レンガとを必要とし、従って種々の炉頂サイズに対応するように多数の型のレンガを同時的に製造して現場に供給するために多数の相異なる金型を必要とする。
【0003】
これらの問題点に対応する1つのコンセプトが米国特許第5,357,540号に記載されている。この特許においては、幅の少なくとも約2.5倍の長さの平坦な全体として長方形の下側面を有するつり下げレンガが開示され、前記下側面は充填レンガ支承レッジを備え、この支承レッジは隣接の充填レンガを支承するのに十分な高さと外側距離だけ、つり下げレンガの両側からつり下げレンガの全長にわたって外側に延在する。つり下げレンガの狭い上方つり下げ部分は両側からつり下げレンガの全長にわたってつり下げ凹部を備えてつり下げレンガを懸垂するハンガーの支承体を提供する。つり下げレンガの前記上方つり下げ部分は前記つり下げ凹部の上方に複数の相互に離間配置された全体として横方向に延在する出張を備えて、このつり下げレンガのつり下げ部分にそった複数のつり下げレンガ取付け位置を成す。つり下げレンガの一端は突出リッジを備え、反対側末端は隣接のつり下げレンガの縁部の上に対応の突出リッジを受けるようなサイズの凹部を備える。
【0004】
通常の電槽炉頂に適した通常の設計によれば懸垂金属部材の下端を耐火性熱面の近くに保持しなければならない。しかしこのような設計は高温スズ・電槽に使用する場合、懸垂金属部材をその破損を生じるようなきわめて高い温度に露出することとなり懸垂金属部材が保護されない。さらに現行の設計は使用されうる断熱量を制限し、その結果として相当量の熱損を生じる可能性がある。
【0005】
【発明の概要】
従って本発明の1つの目的は、高温製造工程において炉頂を最適断熱すると共に懸垂金属部材を防護することができるように設計された耐火性つり下げレンガを提供するにある。
【0006】
本発明のこの目的およびその他の目的は、高さに対して横方向に全体として長方形横断面を有する細長い上方延在耐火性部分(本明細書においては「ポスト」とも呼ばれる)と、全体として長方形の下方に面する下側面を有する下方耐火性ベース部分とを有する耐火性つり下げレンガを使用することによって達成される。前記ベース部分の各側面は前記の細長い上方延在耐火性部分の対応する側面の長さより大きな長さを有して断熱材料と隣接充填レンガとの少なくとも1つに対する支承体を成す。
前記下方耐火性ベース部分から遠位方向の前記細長い上方延在耐火性部分の上端が前記上端から近位の前記上端の対向する各々の側面にそってハンガー凹部を形成する。少なくとも1つの全体として横方向に延在する出張が前記の各ハンガー凹部の上方に配置されて1つのつり下げレンガを固定位置に保持しまた前記上端の対向する各々の側面にそった少なくとも1つのつり下げレンガ位置を提供する。
【0007】
本発明の1つの実施態様によれば、前記下方耐火性ベース部分の1つの実質的に垂直な側面は前記下側面に対して全体として平行に配置されたリッジを含み、また前記下方耐火性ベース部分の実質的に垂直な反対側面は隣接つり下げレンガの前記リッジとかみ合うようなサイズの凹部を成す。本発明の他の実施態様によれば、下方耐火性ベース部分から近位方向に前記細長い上方延在耐火性部分の両側に延在する耐火性ノブまたはキーが備えられて、隣接の耐火性つり下げレンガの間に介在させられた耐火性「レール」レンガの側面中の対応の凹部とかみ合う。
【0008】
本発明の高温工業炉の炉頂中に使用される充填レンガは耐火性つり下げレンガより全体として幅広い平坦な全体として長方形の下側面を有する。前記充填レンガの長さは限定的なものではないが、代表的にはつり下げレンガの高さより短く、従って末端継手が合致しない。充填レンガは全体として平坦な端面を有し、両側面の下方部分が外側に延在する充填レンガ支承レッジ(図4における符号80)と合致する凹部を有し、これによって充填レンガ列が両側において複数のつり下げレンガ列の間に支承される。
【0009】
同様に、本発明の高温工業炉の炉頂構造に使用される耐火性「レール」レンガ(図6における符号60。以下、耐火性レールレンガという)は平坦な全体として長方形の下側面を有し、この下側面の幅は耐火性つり下げレンガの幅より大である。耐火性レールレンガの長さは限定的でないが、このレールレンガの配置される耐火性つり下げレンガの対応側面の長さより全体として小である。充填レンガと同様に、耐火性レールレンガは全体としてとして平坦な端面を有し、またその両側の下側面部分は耐火性つり下げレンガの外側に延在する支承レッジと合致する凹部を有し、これによって耐火性レールレンガ列が両側において複数の耐火性つり下げレンガ列の間に支承される。耐火性レールレンガによって形成される凹部上方の両側の一部がキー凹部を形成し、このキー凹部が耐火性つり下げレンガ上の耐火性ノブまたはキーと合致して耐火性レールレンガを隣接の耐火性つり下げレンガ列の間に配置する案内部材を成す。充填レンガの場合と同様に、この耐火性レールレンガの設計は各耐火性レールレンガを上方に持ち上げることによって除去することを可能とする。
【0010】
加熱炉の長さ方向にそって、本発明の耐火性つり下げレンガ、耐火性充填レンガおよび耐火性レールレンガを使用して種々の長さの炉頂構造を形成することができる。レンガの幅は炉頂の長さの寸法に対応する寸法に形成することができる。同様に、本発明の炉頂構造は、正規のレンガより短い長さの短い末端レンガを使用し、この末端レンガを炉頂の他の部分と同様につり下げレンガによって支承しつづけることによって種々の炉頂サイズに容易に設計することができる。
【0011】
本発明の電気的に加熱されるスズ熱炉である電熱式スズ電槽炉の炉頂はこの炉頂の縦方向に延在する母線を有し、これらの母線が炉頂ケーシングの上端を通して給電されるので、母線が全体として炉頂の幅を横切って延在し炉頂ケーシングの側面または上端を通して給電される先行技術のスズ電槽炉の炉頂と比較して、導線の必要長さが短くなりまた炉の側面の障害物を避けることができる。
【0012】
【好ましい実施態様の説明】
図1乃至図3に図示のつり下げレンガは、その高さに対する横方向において全体として長方形断面を有する細長い上向きに延在する耐火性部分17と、全体として長方形の下方に面する下側面11を有する耐火性ベース部分12とを有し、このベース部分12の各側面は前記の細長い上方延材在耐火性部分17の対応する側面の長さより大きな長さを有するので、断熱物質および/または隣接の充填レンガに対する支承体を成す。前記耐火性ベース部分12から遠位端に延在する前記細長い耐火性部分17の上端は、この上端に隣接して両側面の上端部分にそってそれぞれつり下げ凹部13を形成されている。これらの各つり下げ凹部13の内部に少なくとも1つの全体として横方向に延在する出張14が配置されてハンガーを固定位置に保持する。本発明の1つの実施態様によれば、耐火性ベース部分12の一方の垂直側面は下方に面する下側面11に対して全体としてとして平行に配置されたリッジ15を含み、またベース部分12の反対側の垂直面は凹部16を備え、この凹部が隣接のつり下げレンガ10のリッジ15とかみ合うサイズを有する。本発明の1つの実施態様においては、細長い上方延在部分17はベース部分12の上方に少なくとも13インチ延在する。
【0013】
図2Bに図示の本発明の1つの実施態様においては、つり下げレンガ10はそのベース部分12に隣接して上方延在耐火性部分17の両側から外側に延在するキー部分18を含む。このキー部分18の目的は下記に説明されるつり下げレールを適正に整列させるにある。
【0014】
充填レンガモジュールの縦方向断面は、つり下げレンガ10が充填レンガ20を支承した状態を示す図4に図示されている。つり下げレンガ10は金属つり下げ鋳造物30によって支承され、この金属鋳造物30はつり下げロッド31とつり下げ金属クランプ32とによってつり下げ管33から懸垂されている。つり下げ管33は懸垂ロッド34によって炉頂支承フレーム35から懸垂されている。
このような本発明の炉頂において使用される二重懸垂システムは、つり下げレンガ懸垂構造の可撓性を生じ、また図5に見られるように炉頂の上部と炉ケーシングの下部の間の障害物を低減させる。
【0015】
充填レンガ24は平坦な全体として長方形の下側面21を有し、図4に図示されている。充填レンガ20は所要の強度に対応する幅を有し、またこれが炉頂構造を支承するのに必要な金属ハンガーの数を低減させる。充填レンガ20は全体として平坦な上端面と側面とを有し、またその下側面21の両端はつり下げレンガ10のベース部分12とかみ合う形状の凹部22を有する。このような設計は充填レンガとつり下げレンガ10との間の継手におけるモルタルの必要を除去し、構造要素の必要程度の拡張を可能とする。このような充填レンガ20の構造は持ち上げフック23を持ち上げることによって各充填レンガを上方に持ち上げて除去することを可能とする。これらの充填レンガは、図4の24,25,26,27で図示のように、その内側の熱い面から外側の冷たい面まで熱抵抗が減少するような断熱性材料によって製造することができる。耐火層24は加熱炉の温度に耐えることのできる熱抵抗を有するが、層25乃至層27の熱抵抗は漸減する。適当な耐火性材料は業界公知である。これらの耐火層は接着剤によってまたは機械的ファスナーによって組立てることができる。断熱材料をつり下げレンガと充填レンガの上端に配置して、除去容易な平坦な上側面を成すことができる。また炉の加熱上の必要に対応して、充填レンガは伝熱素子40を収容する穴を備えることができる。
【0016】
図5は本発明の1つの実施態様による炉頂構造物のハンガー列を通る半断面図である。上方に延在する部分17(ハンガーポスト)の間に断熱体19が配置されている。
【0017】
図6は本発明の1つの実施態様による高温工業用炉の炉頂構造の図5に対応する部分的断面図である。この実施態様によれば、下方耐火性ベース部分12は図5に図示のような延在リッジ15も対応の凹部16も備えていない。その代わりに、つり下げレンガ10の間に耐火性レールレンガ60が配置され、このレールは実質的に平坦な耐火性レールレンガ下側面61を有する。耐火性レールレンガ60は全体として平坦な端面と側面とを有し、両側の下側面部分がつり下げレンガ10の耐火性ベース部分12とかみ合うための凹部62を有する。耐火性レールレンガ60を容易に整列させるため、つり下げレンガ10はキー63を備え、これらのキーが耐火性レールレンガ60によって形成された対応の溝穴中に嵌合する。図6に図示の実施態様によれば、つり下げ断熱体19は耐火性レールレンガ60の上に配置されている。
【0018】
図7は図6に図示の炉頂構造の部分的縦断面図であって、この図においては、キー部分63が明瞭に図示されている。また図示のように、つり下げレンガ10の間に充填レンガ20が配置されている。
【0019】
図4に図示のように、伝熱素子40が充填レンガ20の孔を通して配置され、充填レンガ20の上端の外部に出たケーブルコネクタ41が縦方向母線43,44,45のいずれか1つのケーブルコネクタ42に達するケーブルに接続されている。縦方向母線43,44,45はそれぞれの給電ストラップ46によって給電され、この給電ストラップ46が炉ケーシングの頂上から突出して電源(図示されていない)と接続する。炉の頂上を通しての給電は炉の側面における配線の必要をなくし、従ってプラントのトラフィック・エリアに近接した電気接続を除去することができる。また縦方向母線構造は耐火性炉頂の上方の障害物の数を減少させ、従って保守を必要とする炉頂上方の区域へのアクセスを改良する。
【0020】
前述のように、耐火性つり下げレンガ10のポスト部分の長さは少なくとも約13インチである。このようなつり下げポストの設計の故に、断熱体を約13インチの高さまで組立てることができる。本発明の好ましい実施態様によれば、断熱材料は、それぞれ2600゜Fおよび2300゜F断熱性の耐火レンガから成る1層の3インチ層と2000゜F断熱性耐火レンガから成るから成る2層の3・1/4インチ層とを構造(高密度)断熱物質から成る1層の1/2インチ層で被覆して成る。本発明による他の好ましい材料組合わせは、2600゜F断熱性耐火レンガから成る1層の3・1/4層と、2300゜F断熱性耐火レンガから成る3層の3・1/4層とを含む。
【0021】
本発明による高温工業炉の炉頂構造の1つの利点は熱損の低減にある。本発明の炉頂構造を使用する高温工業炉の計算熱損は通常の高温工業炉の炉頂構造と比較して約25%の熱損低減を示す。実際の熱損は、非限定的に電槽温度、周囲温度、大気の型および品質、ガラスの型、ガラスの厚さ、生産量および加熱素子の使用法など、多くのファクタによって影響される。
【0022】
本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その趣旨の範囲内において任意に変更実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施態様によるつり下げレンガの平面図。
【図2】図1のつり下げレンガの側面図。
【図2B】キー部分を備えた図1のつり下げレンガの側面図。
【図3】図1のつり下げレンガの断面図。
【図4】充填レンガモジュールの炉の縦方向断面図であって縦方向母線および炉頂ケーシングの給電構造を示す図。
【図5】本発明の実施態様によるつり下げレンガを通しての炉の幅の一部にそった断面図。
【図6】本発明の他の実施態様による耐火性つり下げレンガと耐火性レールレンガを通しての炉の幅の一部にそった断面図。
【図7】図6によるつり下げレンガを通しての炉の長さ方向の断面図。
【符号の説明】
10 つり下げレンガ
12 下方耐火性ベース部分
13 凹部
14 出張
15 リッジ
16 凹部
17 細長い上方延在耐火性部分(つり下げポスト)
18 キー部分
19 断熱体
20 耐火性充填レンガ
23 持ち上げフック
24,25,26,27 充填レンガ層
30 鋳造物
31 管状ロッド
32 クランプ
33 つり下げ管
34 ロッド
35 炉頂フレーム
40 電熱素子
41、42 コネクタ
43,44,45 母線
46 給電ストラップ
60 つり下げレール
61 つり下げレールの下側面
62 凹部
63 キー

Claims (10)

  1. 高温工業炉の炉頂構造の耐熱つり下げレンガであって、
    高さに対して横方向において長方形横断面を有する細長い上方延在耐火性部分と、
    長方形の下方に面する下側面を有し4個の側部を有する下方耐火性ベース部分であって、各々の前記側部は前記細長い上方延在耐火性部分の対応側部の長さより大きな長さを有しこれによって断熱材料と隣接する充填レンガとの少なくとも一方を支持するための支承体を形成する前記下方耐火性ベース部分と、
    前記下方耐火性ベース部分から遠位方向の前記細長い上方延在耐火性部分の端部分であって、前記細長い上方延在耐火性部分の対向する側部の各々に沿って伸びる一対のつり下げ凹部を備える前記端部分と、
    を備え、
    前記細長い上方延在耐火性部分は各々の前記つり下げ凹部の内部で横方向に延在する少なくとも1つの出っ張りを有し、前記少なくとも1つの出っ張りは前記対向する側部の対応する一つに対し外方へ延在しており、
    前記下方耐火性ベース部分の第1側部の第1面は前記第1側部に沿って外方に伸びた前記下側面に平行に配置されたリッジを備え、前記第1側部に対向する前記下方耐火性ベース部分の第2側部の第2面は前記第2側部に沿って伸びた凹部を備え、前記凹部は隣接するつり下げレンガの前記リッジとかみ合うサイズである
    ことを特徴とする耐火性つり下げレンガ。
  2. 前記の細長い上方延在耐火性部分は前記下方耐火性ベース部分の少なくとも33.02cm(13インチ)上方まで延在することを特徴とする請求項1に記載の耐火性つり下げレンガ。
  3. 前記の下方耐火性ベース部分から近位において前記細長い上方延在耐火性部分から外側に延在するキー部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の耐火性つり下げレンガ。
  4. 幅より大きな高さを有しまた前記高さにそって前記幅方向に交互に延在するつり下げレンガ列を含む高温工業炉の炉頂において、
    前記の各つり下げレンガ列は炉頂支承構造から懸垂された複数のつり下げレンガと前記炉頂の幅方向にその間に延在する充填レンガ列とを含み、
    前記の各充填レンガ列は各末端において隣接つり下げレンガによって支承された複数の充填レンガから成るように構成され、ここに
    単一構造のつり下げレンガは、
    高さに対して横方向において長方形横断面を有する細長い上方延在耐火性部分と、
    長方形の下方に面する下側面を有し4個の側部を有する下方耐火性ベース部分であって、各々の前記側部は前記細長い上方延在耐火性部分の対応側部の長さより大きな長さを有しこれによって断熱材料と隣接する充填レンガとの少なくとも一方を支持するための支承体を形成する前記下方耐火性ベース部分と、
    前記下方耐火性ベース部分から遠位方向の前記細長い上方延在耐火性部分の端部分であって、前記細長い上方延在耐火性部分の対向する側部の各々に沿って伸びる一対のつり下げ凹部を備える前記端部分と、
    を備え、
    前記細長い上方延在耐火性部分は各々の前記つり下げ凹部の内部で横方向に延在する少なくとも1つの出っ張りを有し、前記少なくとも1つの出っ張りは前記対向する側部の対応する一つに対し外方へ延在しており、
    前記下方耐火性ベース部分の第1側部の第1面は前記第1側部に沿って外方に伸びた前記下側面に平行に配置されたリッジを備え、前記第1側部に対向する前記下方耐火性ベース部分の第2側部の第2面は前記第2側部に沿って伸びた凹部を備え、前記凹部は隣接するつり下げレンガの前記リッジとかみ合うサイズである
    ことを特徴とする高温工業炉の炉頂。
  5. 前記の細長い上方延在耐火性部分は前記下方耐火性ベース部分の少なくとも33.02cm(13インチ)上方まで延在することを特徴とする請求項4に記載の高温工業炉の炉頂。
  6. 前記下方耐火性ベース部分のつり下げレンガ幅より大きな充填レンガ幅を有する平坦な長方形の下方に面する下側面と、平坦な端面と、平坦な側面とを有する単一構造の充填レンガをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の高温工業炉の炉頂。
  7. 前記隣接のつり下げレンガの前記下方耐火性ベース部分に配置された断熱材料をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の高温工業炉の炉頂。
  8. 前記の各耐火性つり下げレンガは前記第1つり下げ凹部及び前記第2つり下げ凹部の少なくとも一方に嵌合する金属つり下げ鋳造物によって懸垂され、前記鋳造物はつり下げ管からつり下げロッドおよびつり下げクランプによって懸垂され、また前記つり下げ管が炉頂支承フレームから懸垂ロッドによって懸垂されることを特徴とする請求項4に記載の高温工業炉の炉頂。
  9. 複数の前記充填レンガがそれぞれ伝熱素子手段を収容する開口を形成し、前記伝熱素子は前記充填レンガの上方に延在するその末端に取付けられた導線を備え、前記導線の反対側末端は前記炉の前記長さに対して平行に配向された複数の母線のいずれかに接続され、前記母線は前記炉の上端ケーシングを通して給電されることを特徴とする請求項4に記載の高温工業炉の炉頂。
  10. 複数の前記充填レンガがそれぞれ伝熱素子手段を収容する開口を形成し、前記伝熱素子は前記充填レンガの上方に延在するその末端に取付けられた導線を備え、前記導線の反対側末端は前記炉の前記高さに対して平行に配向された複数の電気的母線のいずれかに接続され、前記母線は前記炉の上端ケーシングを通して給電されることを特徴とする請求項5に記載の高温工業炉の炉頂。
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