JP4233620B2 - 把持位置姿勢教示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるロボットの教示に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】
作業者がティーチングボックス等でロボットを操作し、所定の場所に設置された部品を、実際に把持する位置姿勢へハンドを移動し、その時の位置姿勢データを保存することで、把持位置姿勢の教示を行う(例えば、福地、粟根、杉山「ロボットの現状と将来展望」日立評論Vol.68. No.10, pp763-768, 1986)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
実際のシステムにおいては、対象部品と、それを把持するために設計されたハンドとのクリアランスは大きなものではなく、把持する直前の対象部品とハンドは、非常に接近した状態にある。
現在の把持位置姿勢の教示では、このような部品を把持する直前の状態へ、作業者がティーチングボックス等で実際にロボットを操作し、ハンドを移動させるのだが、部品とハンドが接近した状態であるため、衝突等でシステムを損傷しないよう、慎重な操作が要求されるため、作業者に多大な負担を与える。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、指定した点について位置計測を行う位置計測部を備え、二つの把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、鉛直線と点p1,p2の作る直線の作る平面上において、ノーマルベクトルnと直交する単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において把持面上にある凹凸や模様による複数の直線を描く直線描画部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、直線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、複数の直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、複数の直線上の点のうち少なくとも直線上にない3点の位置データから把持面を計算し、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上へ投影した点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面へ投影した点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において把持面上にある凹凸や模様による複数の直線を描く直線描画部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、複数の直線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、複数の直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、複数の直線上の点のうち少なくとも直線上にない3点の位置データから把持面を計算し、複数の直線の内のいずれかの直線l1、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面上において、点p1を通り、かつ複数の直線の内のいずれかの直線l1に垂直な直線上へ、点p2から降ろした垂線の足p2'を設定し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上において点p1から点p2'への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面上において、点p1,p2'の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において把持面上にある凹凸や模様による直線部分を描く直線描画部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、直線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、直線上の少なくとも2点の位置データから、三次元直線をそれぞれ計算し、平行でない2直線の外積で得られるベクトルを幾つか求め、これらのベクトルを平均した単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2へのベクトルとアプローチベクトルaの外積で得られる単位ベクトルを、オリエントベクトルoに設定し、外積a×oで得られるベクトルをノーマルベクトル1に設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により、対象部品の直線特徴を抽出する直線抽出部、画像上において、把持面上にある複数の直線特徴を選択する直線選択部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、複数の直線特徴上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、複数の直線特徴上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、複数の直線特徴上の点のうち少なくとも直線上にない3点の位置データから把持面を計算し、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上へ投影した点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面へ投影した点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により、対象部品の直線特徴を抽出する直線抽出部、画像上において、把持面上にある複数の直線特徴を選択する直線選択部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、複数の直線特徴上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、複数の直線特徴上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、複数の直線特徴上の点のうち少なくとも直線上にない3点の位置データから把持面を計算し、複数の直線特徴の内のいずれかの直線l1、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面上において、点p1を通り、かつ複数の直線特徴の内のいずれかの直線l1に垂直な直線上へ、点p2から降ろした垂線の足p2'を設定し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上において点p1から点p2'への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面上において、点p1,p2'の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により、対象部品の直線特徴を抽出する直線抽出部、画像上において、把持面上にある直線特徴を選択する直線選択部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、直線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、直線上の少なくとも2点の位置データから、三次元直線をそれぞれ計算し、平行でない2直線の外積で得られるベクトルを幾つか求め、これらのベクトルを平均した単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2へのベクトルとアプローチベクトルaの外積で得られる単位ベクトルを、オリエントベクトルoに設定し、外積a×oで得られるベクトルをノーマルベクトル1に設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において把持面となる円筒や円柱の断面を円弧で描く円弧描画部、対象部品の把持点を指定する把持点指定部、円弧上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、円孤上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、円弧もしくは閉曲線上の3点以上の位置データから把持面を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0014】
上記課題を解決する本発明の請求項に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により、対象部品の円弧特徴を抽出する円弧抽出部、画像上において、把持面となる円筒や円柱の断面の円弧特徴を選択する円弧選択部、対象部品の把持点を指定する把持点指定部、円弧上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、円弧上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、円弧もしくは閉曲線上の3点以上の位置データから把持面を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0015】
上記課題を解決する本発明の請求項10に係る把持位置姿勢教示装置は、ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により対象部品の閉曲線特徴を抽出する閉曲線抽出部、画像上において、把持面となる円筒や円柱の断面の閉曲線特徴を選択する閉曲線選択部、対象部品の把持点p1を指定する把持点指定部、閉曲線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、閉曲線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、円弧もしくは閉曲線上の3点以上の位置データから把持面を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする。
【0016】
上記課題を解決する本発明の請求項13に係る把持位置姿勢教示装置及びその処理を実現するソフトウェアを記録したフロッピーディスク、CD−ROM等の記録媒体は、カメラによりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、画像データを基に、対象部品を把持するための部品把持データを設定し、部品把持データを基に、把持位置姿勢を計算した後、ハンド衝突検査を行い、衝突確認付きの把持位置姿勢教示を行うことを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決する本発明の請求項14に係る把持位置姿勢教示装置及びその処理を実現するソフトウェアを記録したフロッピーディスク、CD−ROM等の記録媒体は、カメラによりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、画像データを基に、対象部品を把持するための部品把持データを設定し、部品把持データを基に、把持位置姿勢を計算した後、ハンド衝突検査を行い、激突する部分があれば、衝突が無くなるまで把持位置姿勢を調整して、把持位置姿勢教示を行うことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
(1)基本的な考え方
本発明の目的は、対象部品の把持位置姿勢を得ることである。
ハンドの位置姿勢は図1の例に示すように、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルnと基準座標系からの位置ベクトルpで設定される。
つまり、把持位置姿勢における各ベクトルを決定すれば良い。
そこで、本発明では、図2に示すフローチャートに従い、次の手順により、把持位置姿勢を決定する。
▲1▼カメラによりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する。
▲2▼画像データを基に、部品を把持するためのデータを設定する。具体的には、後述する部品把持データの設定方法による。
▲3▼部品把持データを基に、把持位置姿勢を計算する。具体的には、後述する把持位置姿勢計算方法による。
【0019】
(2)部品把持データの設定方法
部品把持データは、把持する点の位置及び把持する点を含む面(以下、把持面と呼ぶ)上の特徴等を入力画像上で設定する。その方法は、以下に示す(2.1)〜(2.7)が挙げられる。
【0020】
(2.1)把持する2点を設定する方法
この方法は、図4に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
▲1▼画像上において、図3に示すように部品の任意の把持点の2点p1,p2を指定する。
▲2▼指定した点について位置計測を行う。
▲3▼二つの把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。
【0021】
(2.2)把持点及び把持面上の点を設定する方法
この方法は、図6に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
▲1▼画像上において、図5に示すように部品の把持点の2点p1,p2及び把持面上の他の1点p3を指定する。
▲2▼指定した点について位置計測を行う。
▲3▼それら3点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。
【0022】
(2.3)把持面上の直線及び把持する2点を設定する方法(その1)
この方法は、図8に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
▲1▼画像上において、図7に示すように、把持面上にある凹凸や模様による直線部分l1,l2,l3,l4を描く。
▲2▼画像上において、図7に示すように部品の任意の二つの把持点p1,p2を指定する。
▲3▼▲1▼,▲2▼による直線上の点及び把持点の位置計測を行う。
▲4▼直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。
【0023】
(2.4)把持面上の直線及び把持する2点を設定する方法(その2)
この方法は、図9に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
▲1▼画像処理により、対象部品の直線特徴抽出を行う。
▲2▼画像上において、図7に示すように把持面上にある直線特徴を選択する。
▲3▼画像上において、図7に示すように部品の任意の二つの把持点p1,p2を指定する。
▲4▼▲2▼,▲3▼による直線上の点及び把持点の位置計測を行う。
▲5▼直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。
【0024】
(2.5)把持面上の円弧及び把持点を設定する方法(その1)
この方法は、図11に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
▲1▼把持面が円筒や円柱の断面となる場合、図10に示すように画像上において、その断面を円弧で描く。
▲2▼画像上において、図10に示すように部品の一つの把持点p1を指定する。
▲3▼▲1▼,▲2▼による円弧上の点及び把持点の位置計測を行う。
▲4▼円弧上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。
【0025】
(2.6)把持面上の円弧及び把持点を設定する方法(その2)
この方法は、図12に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
▲1▼画像処理により、対象部品の円弧特徴抽出を行う。
▲2▼把持面が円筒や円柱の断面となる場合、図10に示すように画像上において、その断面上にある円弧特徴を選択する。
▲3▼画像上において、図10に示すように部品の一つの把持点p1を指定する。
▲4▼▲2▼,▲3▼による円弧上の点及び把持点の位置計測を行う。
▲5▼円弧上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。
【0026】
(2.7)把持面上の閉曲線及び把持点を設定する方法
この方法は、図14に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
▲1▼画像処理により、対象部品の閉曲線特徴抽出を行う。
▲2▼把持面が円筒や円柱の断面となる場合、図13に示すように画像上において、その断面上にある閉曲線特徴を選択する。
▲3▼図13に示すように画像上において、部品の一つの把持点p1を指定する。
▲4▼▲2▼,▲3▼による閉曲線上の点及び把持点の位置計測を行う。
▲5▼閉曲線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。
【0027】
(3)把持位置姿勢計算方法
部品把持データを基に、アプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn、位置ベクトルpから構成される把持位置姿勢データを計算する。その方法は、以下に示す(3.1)〜(3.7)が挙げられる。
【0028】
(3.1)把持位置姿勢計算方法(その1)
点p1,p2及び挿入深さが与えられた場合、図15のように把持位置姿勢を設定する。この方法は、図16に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
(1)鉛直下向き方向の単位ベクトルをアプローチベクトルaに設定する。
(2)水平面に投影した時の点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定する。
(3)外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定する。
(4)位置ベクトルpを次式のように設定する。但し、p1,p2の座標をそれぞれ(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)とする。
【数3】
Figure 0004233620
【0029】
(3.2)把持位置姿勢計算方法(その2)
点p1,p2及び挿入深さが与えられた場合、把持位置姿勢を図17のように設定する。この方法は、図18に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
(1)点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定する。
(2)鉛直線と点p1,p2の作る直線の作る平面上において、ノーマルベクトルnと直交する単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定する。
(3)外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定する。
(4)点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する。
【0030】
(3.3)把持位置姿勢計算方法(その3)
点p1,p2,p3及び挿入深さが与えられた場合、把持位置姿勢を図19のように設定する。この方法は、図20に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
(1)点p1から点p3へのベクトルと点p1から点p2へのベクトルの外積で得られる単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定する。
(2)点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定する。
(3)外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定する。
(4)点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する。
【0031】
(3.4)把持位置姿勢計算方法(その4)
把持面上の直線、点p1,p2、挿入深さが与えられた場合、把持位置姿勢を図21のように設定する。この方法は、図22に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
(1)直線上の点の位置データから平面(把持面)を計算する。
(2)点p1,p2を把持面へ投影する。
(3)把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定する。
(4)把持面上へ投影した点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定する。
(5)外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定する。
(6)把持面へ投影した点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する。
【0032】
(3.5)把持位置姿勢計算方法(その5)
把持面上の直線、点p1,p2、挿入深さが与えられた場合、把持位置姿勢を図23のように設定する。この方法は、図24に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
(1)直線上の点の位置データから平面(把持面)を計算する。
(2)直線l1、点p1,p2を把持面へ投影する。
(3)把持面上において、点p1を通り、かつ直線l1に垂直な直線上へ、点p2から降ろした垂線の足p2'を設定する。
(4)把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定する。
(5)把持面上において点p1から点p2'への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定する。
(6)外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定する。
(7)把持面上において、点p1,p2'の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する。
【0033】
(3.6)把持位置姿勢計算方法(その6)
把持面上の直線、点p1,p2、挿入深さが与えられた場合、把持位置姿勢を図25のように設定する。この方法は、図26に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
(1)直線上の点の位置データから、三次元直線をそれぞれ計算する。
(2)平行でない2直線の外積で得られるベクトルを幾つか求め、これらのベクトルを平均した単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定する。
(3)点p1から点p2へのベクトルとアプローチベクトルaの外積で得られる単位ベクトルを、オリエントベクトルoに設定する。
(4)外積a×oで得られるベクトルをノーマルベクトルnに設定する。
(5)点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する。
【0034】
(3.7)把持位置姿勢計算方法(その7)
把持面上の円弧や閉曲線、点p1、挿入深さが与えられた場合、把持位置姿勢を図27のように設定する。この方法は、図28に示すフローチャートに従い、以下のように行う。
(1)円弧もしくは閉曲線上の点の位置データから平面(把持面)を計算する。
(2)把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求める。
(3)把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定する。
(4)円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定する。
(5)外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定する。
(6)円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さにある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する。
【0035】
【実施例】
〔実施例1〕
本発明による把持位置姿勢を教示する基本装置の実施例を図29に示す。
この装置は、カメラによりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、画像データを基に、部品把持データ設定部により部品を把持するための部品把持データを設定し、部品把持データを基に、把持位置姿勢計算部により把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。
部品把持位置データ設定部としては、図30〜図36に示す部品把持データ設定装置1〜7を使用することができる。
把持位置姿勢計算部としては、図37〜図43に示す把持位置姿勢計算装置1〜7を使用することができる。
【0036】
〔実施例2〕
本発明による部品把持データ設定装置1の実施例を図30に示す。
この装置は、図30に示すように、把持点設定部、位置計測部及び部品把持データ設定部よりなり、図4に示すフローチャートに従い、把持する2点を設定するものである。
従って、画像上において、図3に示す部品の二つの把持点p1,p2を指定し、指定した点について位置計測を行い、二つの把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。
【0037】
〔実施例3〕
本発明による部品把持データ設定装置2の実施例を図31に示す。
この装置は、図31に示すように、把持点指定部、把持面上の点指定部、位置計測部及び部品把持データ設定部よりなり、図6に示すフローチャートに従い、二つの把持点及び把持面上の1点を設定するものである。
従って、画像上において、図5に示す部品の二つの把持点p1,p2及び把持面上の1点p3を指定し、指定した点について位置計測を行い、それら3点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。
【0038】
〔実施例4〕
本発明による部品把持データ設定装置3の実施例を図32に示す。
この装置は、図32に示すように、直線描画部、把持点指定部、位置計算部及び部品把持データ設定部よりなり、図8に示すフローチャートに従い、把持面上の直線及び把持する2点を設定するものである。
従って、画像上において、図7に示す把持面上にある凹凸や模様による直線部分を描き、部品の二つの把持点p1,p2を指定し、直線上の点及び把持点の位置計測を行い、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。
【0039】
〔実施例5〕
本発明による部品把持データ設定装置4の実施例を図33に示す。
この装置は、図33に示すように、直線抽出部、直線選択部、把持点指定部、位置計測部及び部品把持データ設定部よりなり、図9に示すフローチャートに従い、把持面上の直線及び把持する2点を設定するものである。
従って、画像処理により、対象部品の直線特徴抽出を行い、画像上において、把持面上にある直線特徴を選択し、部品の二つの把持点p1,p2を指定し、直線上の点及び把持点の位置計測を行い、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。
【0040】
〔実施例6〕
本発明による部品把持データ設定装置5の実施例を図34に示す。
この装置は、図34に示すように、円弧描画部、把持点指定部、位置計測部及び部品把持データ設定部よりなり、図11に示すフローチャートに従い、把持面上の円弧及び把持点を設定するものである。
従って、画像上において、図10に示す把持面となる円筒や円柱の断面を円弧で描き、部品の把持点を指定し、円弧上の点及び把持点の位置計測を行い、円孤上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。
【0041】
〔実施例7〕
本発明による部品把持データ設定装置6の実施例を図35に示す。
この装置は、図35に示すように、円弧抽出部、円弧選択部、把持点指定部、位置計測部及び部品把持データ設定部よりなり、図12に示すフローチャートに従い、把持面上の円弧及び把持点を設定するものである。
従って、画像処理により、対象部品の円弧特徴抽出を行い、画像上において、把持面となる円筒や円柱の断面の円弧特徴を選択し、部品の把持点を指定し、円弧上の点及び把持点の位置計測を行い、円弧上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。
【0042】
〔実施例8〕
本発明による部品把持データ設定装置7の実施例を図36に示す。この装置は、図36に示すように、閉曲抽出部、閉曲選択部、把持点指定部、位置計測部及び部品把持データ設定部よりなり、図14に示すフローチャートに従い、把持面上の閉曲線及び把持点を設定するするものである。従って、画像処理により、図13に示す対象部品の閉曲線特徴抽出を行い、画像上において、把持面となる円筒や円柱の断面の閉曲線特徴を選択し、部品の把持点p1を指定し、閉曲線上の点及び把持点の位置計測を行い、閉曲線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。
【0043】
〔実施例9〕
本発明による把持位置姿勢計算装置1の実施例を図37に示す。この装置は、図37に示すように、アプローチベクトル計算部type1、ノーマルベクトル計算部type1、位置ベクトル計算部type1、オリエントベクトル計算部type1及び把持位置姿勢データ設定部により構成され、図16に示すフローチャートに従い、点p1,p2及び挿入深さが与えられた場合の把持位置姿勢を計算するものである。従って、図15に示すように、鉛直下向き方向の単位ベクトルをアプローチベクトルaに設定し、水平面に投影した時の点p1から点p2への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、位置ベクトルpを以下のように設定することができる。
【数4】
Figure 0004233620
【0044】
〔実施例10〕
本発明による把持位置姿勢計算装置2の実施例を図38に示す。この装置は、図38に示すように、アプローチベクトル計算部type2、ノーマルベクトル計算部type2、位置ベクトル計算部type2、オリエントベクトル計算部type1及び把持位置姿勢データ設定部により構成され、図18に示すフローチャートに従い、点p1,p2及び挿入深さが与えられた場合の把持位置姿勢を計算するものである。従って、図17に示すように、点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、鉛直線と点p1,p2の作る直線の作る平面上において、ノーマルベクトルnと直交する単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。
【0045】
〔実施例11〕
本発明による把持位置姿勢計算装置3の実施例を図39に示す。この装置は、図39に示すように、アプローチベクトル計算部type3、ノーマルベクトル計算部type2、位置ベクトル計算部type2、オリエントベクトル計算部type1及び把持位置姿勢データ設定部により構成され、図20に示すフローチャートに従い、点p1,p2,p3及び挿入深さが与えられた場合の把持位置姿勢を計算するものである。従って、図19に示すように、点p1から点p3へのベクトルと点p1から点p2へのベクトルの外積で得られる単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。
【0046】
〔実施例12〕
本発明による把持位置姿勢計算装置4の実施例を図40に示す。この装置は、図40に示すように、把持面計算部、データ投影部、アプローチベクトル計算部type4、ノーマルベクトル計算部type2、位置ベクトル計算部type2、オリエントベクトル計算部type1及び把持位置姿勢データ設定部により構成され、図22に示すフローチャートに従い、把持面上の直線、点p1,p2、挿入深さが与えられた場合の把持位置姿勢を計算するものである。従って、図21に示すように、直線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上へ投影した点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面へ投影した点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。
【0047】
〔実施例13〕
本発明による把持位置姿勢計算装置5の実施例を図41に示す。この装置は、図41に示すように、把持面計算部、データ投影部、把持点再設定部、アプローチベクトル計算部type4、ノーマルベクトル計算部type2、位置ベクトル計算部type2及びオリエントベクトル計算部type1、把持位置姿勢データ設定部により構成され、図24に示すフローチャートに従い、把持面上の直線、点p1,p2、挿入深さが与えられた場合の把持位置姿勢を計算するものである。従って、図23に示すように、直線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、直線l1、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面上において、点p1を通り、かつ直線l1に垂直な直線上へ、点p2から降ろした垂線の足p2'を設定し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上において点p1から点p2'への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面上において、点p1,p2'の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。
【0048】
〔実施例14〕
本発明による把持位置姿勢計算装置6の実施例を図42に示す。この装置は、図42に示すように、三次元直線計算部、アプローチベクトル計算部type5、ノーマルベクトル計算部type3、位置ベクトル計算部type2、オリエントベクトル計算部type2及び把持位置姿勢データ設定部により構成され、図26に示すフローチャートに従い、把持面上の直線、点p1,p2、挿入深さが与えられた場合の把持位置姿勢を計算するものである。従って、図25に示すように、直線上の点の位置データから、三次元直線をそれぞれ計算し、平行でない2直線の外積で得られるベクトルを幾つか求め、これらのベクトルを平均した単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2へのベクトルとアプローチベクトルaの外積で得られる単位ベクトルを、オリエントベクトルoに設定し、外積a×oで得られるベクトルをノーマルベクトルnに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。
【0049】
〔実施例15〕
本発明による把持位置姿勢計算装置7の実施例を図43に示す。この装置は、図43に示すように、把持面計算部、円計算部、アプローチベクトル計算部type4、ノーマルベクトル計算部type4、位置ベクトル計算部type3、オリエントベクトル計算部type1及び把持位置姿勢データ設定部により構成され、図28に示すフローチャートに従い、把持面上の円弧や閉曲線、点p1、挿入深さが与えられた場合の把持位置姿勢を計算するものである。従って、図27に示すように、円弧もしくは閉曲線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さにある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。
【0050】
〔実施例16〕
本発明による把持位置姿勢教示装置1の実施例を図44に示す。この装置は、請求項1に係るものである。即ち、この装置は、図44に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type1によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type1によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type1として、図30に示す部品把持データ設定装置1を用いれば、図4に示すフローチャートに従い、画像上において、図3に示す部品の二つの把持点p1,p2を指定し、指定した点について位置計測を行い、二つの把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。把持位置姿勢計算部type1として、図37に示す把持位置姿勢計算装置1を用いれば、図16に示すフローチャートに従い、鉛直下向き方向の単位ベクトルをアプローチベクトルaに設定し、水平面に投影した時の点p1から点p2への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、位置ベクトルpを以下のように設定することができる。
【数5】
Figure 0004233620
この装置によれば、入力として画像上の2点を指定するだけでよいので、操作が簡単で、対象部品に対する制約が少なく、鉛直下向き方向をアプローチベクトルとする場合、様々な部品に対応できるメリットがある。
【0051】
〔実施例17〕
本発明による把持位置姿勢教示装置2の実施例を図45に示す。この装置は、請求項2に係るものである。即ち、この装置は、図45に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type1によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type2によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type1として、図30に示す部品把持データ設定装置1を用いれば、図4に示すフローチャートに従い、画像上において、図3に示す部品の二つの把持点p1,p2を指定し、指定した点について位置計測を行い、二つの把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する。把持位置姿勢計算部type2として、図38に示す把持位置姿勢計算装置2を用いれば、図18に示すフローチャートに従い、点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、鉛直線と点p1,p2の作る直線の作る平面上において、ノーマルベクトルnと直交する単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、入力として画像上の2点を指定するだけでよいので、操作が簡単で、対象部品に対する制約が少なく、把持点の選び方によって、アプローチベクトルを適切な方向に設定でき、様々な部品に対応できるメリットがある。
【0052】
〔実施例18〕
本発明による把持位置姿勢教示装置3の実施例を図46に示す。この装置は、請求項3に係るものである。即ち、この装置は、図46に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type2によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type3によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type2として、図31に示す部品把持データ設定装置2を用いれば、図6に示すフローチャートに従い、画像上において、図5に示す部品の二つの把持点p1,p2及び把持面上の1点p3を指定し、指定した点について位置計測を行い、それら3点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type3として、図39に示す把持位置姿勢計算装置3を用いれば、図20に示すフローチャートに従い、点p1から点p3へのベクトルと点p1から点p2へのベクトルの外積で得られる単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、入力として画像上の3点を指定するだけでよいので、操作が簡単で、対象部品に対する制約が少なく、最も簡単な方式で、アプローチベクトルを把持面の法線方向に設定でき、様々な部品に対応できるメリットがある。
【0053】
〔実施例19〕
本発明による把持位置姿勢教示装置4の実施例を図47に示す。この装置は、請求項4に係るものである。即ち、この装置は、図47に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type3によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type4によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type3として、図32に示す部品把持データ設定装置3を用いれば、図8に示すフローチャートに従い、画像上において、図7に示す把持面上にある凹凸や模様による直線部分を描き、部品の二つの把持点p1,p2を指定し、直線上の点及び把持点の位置計測を行い、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type4として、図40に示す把持位置姿勢計算装置4を用いれば、図22に示すフローチャートに従い、直線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上へ投影した点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面へ投影した点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、把持面上に直線特徴が存在する場合、作業者がその直線を描く機能を持つため、部品の表面状態や環境条件の良否に関係なく必要な直線を入力として指定できる。また、直線上の多くの点の位置データから計算した把持面の法線方向をアプローチベクトルとして設定するため、そのデータの信頼性が大きい。
【0054】
〔実施例20〕
本発明による把持位置姿勢教示装置5の実施例を図48に示す。この装置は、請求項5に係るものである。即ち、この装置は、図48に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type3によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type5によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type3として、図32に示す部品把持データ設定装置3を用いれば、図8に示すフローチャートに従い、画像上において、図7に示す把持面上にある凹凸や模様による直線部分を描き、部品の二つの把持点p1,p2を指定し、直線上の点及び把持点の位置計測を行い、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type5として、図41に示す把持位置姿勢計算装置5を用いれば、図24に示すフローチャートに従い、直線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、直線l1、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面上において、点p1を通り、かつ直線l1に垂直な直線上へ、点p2から降ろした垂線の足p2'を設定し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上において点p1から点p2'への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面上において、点p1,p2'の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、把持面上に直線特徴が存在する場合、作業者がその直線を描く機能を持つため、部品の表面状態や環境条件の良否に関係なく必要な直線を入力として指定できる。また、直線上の多くの点の位置データから計算した把持面の法線方向をアプローチベクトルとして設定するため、そのデータの信頼性が大きい。さらに、把持面上に基準となる線がある場合、その基準線に垂直な方向をオリエントベクトルとして設定できるため、適切な把持位置姿勢を教示できるメリットがある。
【0055】
〔実施例21〕
本発明による把持位置姿勢教示装置6の実施例を図49に示す。この装置は、請求項6に係るものである。即ち、この装置は、図49に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type3によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type6によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type3として、図32に示す部品把持データ設定装置3を用いれば、図8に示すフローチャートに従い、画像上において、図7に示す把持面上にある凹凸や模様による直線部分を描き、部品の二つの把持点p1,p2を指定し、直線上の点及び把持点の位置計測を行い、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type6として、図42に示す把持位置姿勢計算装置6を用いれば、図26に示すフローチャートに従い、直線上の点の位置データから、三次元直線をそれぞれ計算し、平行でない2直線の外積で得られるベクトルを幾つか求め、これらのベクトルを平均した単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2へのベクトルとアプローチベクトルaの外積で得られる単位ベクトルを、オリエントベクトルoに設定し、外積a×oで得られるベクトルをノーマルベクトルnに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、把持面上に直線特徴が存在する場合、作業者がその直線を描く機能を持つため、部品の表面状態や環境条件の良否に関係なく必要な直線を入力として指定できる。また、直線上の多くの点からまず直線の三次元データを計算し、さらに、三次元直線を用いてアプローチベクトルの計算をするため、信頼性の高いアプローチベクトルを得ることができる。また、その後の計算を簡単なベクトル演算のみで行うため、システムを簡単にできるメリットがある。
【0056】
〔実施例22〕
本発明による把持位置姿勢教示装置7の実施例を図50に示す。この装置は、請求項7に係るものである。即ち、この装置は、図50に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type4によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type4によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type4として、図33に示す部品把持データ設定装置4を用いれば、図9に示すフローチャートに従い、画像処理により、対象部品の直線特徴抽出を行い、画像上において、把持面上にある直線特徴を選択し、部品の二つの把持点p1,p2を指定し、直線上の点及び把持点の位置計測を行い、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type4として、図40に示す把持位置姿勢計算装置4を用いれば、図22に示すフローチャートに従い、直線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上へ投影した点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面へ投影した点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、把持面上に直線特徴が存在する場合、直線特徴抽出機能を持つため、把持面上の直線候補データを自動的に作成することで、作業者の負担を軽減することができる。また、直線上の多くの点の位置データから計算した把持面の法線方向をアプローチベクトルとして設定するため、そのデータの信頼性が大きい。
【0057】
〔実施例23〕
本発明による把持位置姿勢教示装置8の実施例を図51に示す。この装置は、請求項8に係るものである。即ち、この装置は、図51に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type4によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type5によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type4として、図33に示す部品把持データ設定装置4を用いれば、図9に示すフローチャートに従い、画像処理により、対象部品の直線特徴抽出を行い、画像上において、把持面上にある直線特徴を選択し、部品の二つの把持点p1,p2を指定し、直線上の点及び把持点の位置計測を行い、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type5として、図41に示す把持位置姿勢計算装置5を用いれば、図24に示すフローチャートに従い、直線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、直線l1、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面上において、点p1を通り、かつ直線l1に垂直な直線上へ、点p2から降ろした垂線の足p2'を設定し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上において点p1から点p2'への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面上において、点p1,p2'の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、把持面上に直線特徴が存在する場合、直線特徴抽出機能を持つため、把持面上の直線候補データを自動的に作成することで、作業者の負担を軽減することができる。また、直線上の多くの点の位置データから計算した把持面の法線方向をアプローチベクトルとして設定するため、そのデータの信頼性が大きい。さらに、把持面上に基準となる線がある場合、その基準線に垂直な方向をオリエントベクトルとして設定できるため、適切な把持位置姿勢を教示できるメリットがある。
【0058】
〔実施例24〕
本発明による把持位置姿勢教示装置9の実施例を図52に示す。この装置は、請求項9に係るものである。即ち、この装置は、図52に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type4によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type6によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type4として、図33に示す部品把持データ設定装置4を用いれば、図9に示すフローチャートに従い、画像処理により、対象部品の直線特徴抽出を行い、画像上において、把持面上にある直線特徴を選択し、部品の二つの把持点p1,p2を指定し、直線上の点及び把持点の位置計測を行い、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type6として、図42に示す把持位置姿勢計算装置6を用いれば、図26に示すフローチャートに従い、直線上の点の位置データから、三次元直線をそれぞれ計算し、平行でない2直線の外積で得られるベクトルを幾つか求め、これらのベクトルを平均した単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2へのベクトルとアプローチベクトルaの外積で得られる単位ベクトルを、オリエントベクトルoに設定し、外積a×oで得られるベクトルをノーマルベクトルnに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さの位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、把持面上に直線特徴が存在する場合、直線特徴抽出機能を持つため、把持面上の直線候補データを自動的に作成することで、作業者の負担を軽減することができる。また、直線上の多くの点からまず直線の三次元データを計算し、さらに、三次元直線を用いてアプローチベクトルの計算をするため、信頼性の高いアプローチベクトルを得ることができる。また、その後の計算を簡単なベクトル演算のみで行うため、システムを簡単にできるメリットがある。
【0059】
〔実施例25〕
本発明による把持位置姿勢教示装置10の実施例を図53に示す。この装置は、請求項10に係るものである。即ち、この装置は、図53に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type5によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type7によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type5として、図34に示す部品把持データ設定装置5を用いれば、図11に示すフローチャートに従い、画像上において、図10に示す把持面となる円筒や円柱の断面を円弧で描き、部品の把持点を指定し、円弧上の点及び把持点の位置計測を行い、円孤上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type7として、図43に示す把持位置姿勢計算装置7を用いれば、図28に示すフローチャートに従い、円弧もしくは閉曲線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さにある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、円筒や円柱の断面が把持面となる場合、作業者がその円弧を描く機能を持つため、部品の表面状態や環境条件の良否に関係なく必要な円弧を入力として指定できる。また、円弧上の多くの点の位置データから計算した把持面の法線方向をアプローチベクトルとして設定し、断面上の円の中心を基に、位置ベクトルを設定するため、それらのデータの信頼性が大きい。
【0060】
〔実施例26〕
本発明による把持位置姿勢教示装置11の実施例を図54に示す。この装置は、請求項11に係るものである。即ち、この装置は、図54に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type6によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type7によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type6として、図35に示す部品把持データ設定装置6を用いれば、図12に示すフローチャートに従い、画像処理により、対象部品の円弧特徴抽出を行い、画像上において、把持面となる円筒や円柱の断面の円弧特徴を選択し、部品の把持点を指定し、円弧上の点及び把持点の位置計測を行い、円弧上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type7として、図43に示す把持位置姿勢計算装置7を用いれば、図28に示すフローチャートに従い、円弧もしくは閉曲線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さにある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、円筒や円柱の断面が把持面となる場合、円弧特徴抽出機能を持つため、把持面上の円弧候補データを自動的に作成することで、作業者の負担を軽減することができる。また、円弧上の多くの点の位置データから計算した把持面の法線方向をアプローチベクトルとして設定し、断面上の円の中心を基に、位置ベクトルを設定するため、それらのデータの信頼性が大きい。
【0061】
〔実施例27〕
本発明による把持位置姿勢教示装置12の実施例を図55に示す。この装置は、請求項12に係るものである。即ち、この装置は、図55に示すように、画像入力部(カメラ)によりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、部品把持データ設定部type7によって部品把持データを設定し、把持位置姿勢計算部type7によって把持位置姿勢を計算することで、把持位置姿勢の教示を行うものである。部品把持データ設定部type7として、図36に示す部品把持データ設定装置7を用いれば、図14に示すフローチャートに従い、画像処理により、図13に示す対象部品の閉曲線特徴抽出を行い、画像上において、把持面となる円筒や円柱の断面の閉曲線特徴を選択し、部品の把持点p1を指定し、閉曲線上の点及び把持点の位置計測を行い、閉曲線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定することができる。把持位置姿勢計算部type7として、図43に示す把持位置姿勢計算装置7を用いれば、図28に示すフローチャートに従い、円弧もしくは閉曲線上の点の位置データから平面(把持面)を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さにある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定することができる。この装置によれば、円筒や円柱の断面が把持面となる場合、閉曲線特徴抽出機能を持つため、ノイズの多い入力画像からでも、把持面上の閉曲線候補データを自動的に作成することができ、作業者の負担を軽減することができる。また、円弧上の多くの点の位置データから計算した把持面の法線方向をアプローチベクトルとして設定し、断面上の円の中心を基に、位置ベクトルを設定するため、それらのデータの信頼性が大きい。
【0062】
〔実施例28〕
本発明による衝突確認付き把持位置姿勢教示装置の実施例を図56に示す。
この装置は、請求項13に係るものである。
即ち、この装置は、図56に示すように、画像入力部、部品把持データ設定部、把持位置姿勢計算部及びハンド衝突検査部よりなり、図57に示すフローチャートに従い、カメラによりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、画像データを基に、部品を把持するための部品把持データを設定し、部品把持データを基に、把持位置姿勢を計算した後、ハンド衝突検査(特願平9−123741号)を行い、衝突確認付きの把持位置姿勢教示を行うものである。
この装置によれば、把持位置姿勢を計算した後、ハンド衝突検査機能により、実機でのテストを行う前に、把持位置姿勢が適切かどうかを判断できるため、作業効率が良く、また、システムの損傷を予防できるメリットがある。
尚、上記ハンド衝突検査は、実際にハンドリングを行う前に、ロボットのハンドが対象部品等に衝突するか否かを事前に検査することを目的とし、ハンド形状データ設定部により予め設定したハンド形状データを、座標変換部により、ハンドリング位置姿勢に座標変換し、座標変換したハンド形状データを基に、位置計測範囲設定部により、位置計測範囲を設定し、三次元位置計測部により、設定した位置計測範囲内の点の三次元位置計測を行い、衝突解析点抽出部により、三次元位置計測を行った点から、衝突検査に必要な衝突解析点を抽出し、抽出した衝突解析点を基に、衝突判断部により、衝突する点の有無を判断するものである。
【0063】
〔実施例29〕
本発明による調整機能付き把持位置姿勢教示装置の実施例を図58に示す。
この装置は、請求項14に係るものである。
即ち、この装置は、図58に示すように部品把持データ設定部、把持位置姿勢計算部、ハンド衝突検査部及び把持位置姿勢調整部よりなり、図59に示すフローチャートに従い、カメラによりハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力し、画像データを基に、部品を把持するための部品把持データを設定し、部品把持データを基に、把持位置姿勢を計算した後、ハンド衝突検査(特願平9−123741号)を行い、激突する部分があれば、衝突が無くなるまで把持位置姿勢を調整して、把持位置姿勢教示を行うものである。
この装置によれば、把持位置姿勢を計算した後、ハンド衝突検査機能により、実機でのテストを行う前に、把持位置姿勢が適切かどうかを判断できるため、システムの損傷を予防できる。
さらに、把持位置姿勢の調整機能により、把持位置姿勢の微調整ができるため、ハンド衝突検査で現在の把持位置姿勢が不適当と判断されても、最初から把持位置姿勢教示を行う必要が無く、作業を効率よく行うことができるメリットがある。
【0064】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、ロボットの教示に関する本発明は、以下の効果を奏する。
(1)ロボットを実際に動作させる教示とは異なり、慎重な操作が必要でないため、作業者の肉体的且つ精神的負担を軽減できる。
(2)ロボットを実際に動作させる教示に比べて、教示に必要な時間が短いため、作業時間を短縮できる。
(3)ロボットを実際に動作させる教示に比べて、簡単に教示できるため、把持位置姿勢の変更が容易に行える。
(4)把持位置姿勢の変更が容易なため、対象部品の変更に容易に対応できる。
(5)(2),(3)の理由で、把持位置姿勢教示作業の作業効率を上げることができる。
(6)ロボットを実際に動作させる教示に比べて、簡単に教示できるため、他品種の対象物に対する教示が、容易に行える。
(7)実際のロボットの動作とほ別に、オフラインで教示が行えるため、ロボット操作ミスによるシステムへの損傷が生しない。
(8)ロボットから離れた場所で教示が可能なため、作業者の安全を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドの位置姿勢の設定例を示す説明図であるる。
【図2】本発明の部品把持データ設定方法のフローチャートである。
【図3】把持点の設定例を示す説明図である。
【図4】本発明の部品把持データ設定方法のフローチャートである。
【図5】把持点及び把持面上の点の設定例を示す説明図である。
【図6】本発明の部品把持データ設定方法のフローチャートである。
【図7】把持点上の直線及び把持点の設定例を示す説明図である。
【図8】本発明の部品把持データ設定方法のフローチャートである。
【図9】本発明の部品把持データ設定方法のフローチャートである。
【図10】把持点上の円弧及び把持点の設定例を示す説明図である。
【図11】本発明の部品把持データ設定方法のフローチャートである。
【図12】本発明の部品把持データ設定方法のフローチャートである。
【図13】把持点上の閉曲及び把持点の設定例を示す説明図である。
【図14】本発明の部品把持データ設定方法のフローチャートである。
【図15】本発明の把持位置姿勢設定例を示す説明図である。
【図16】本発明の把持位置姿勢計算法を示すフローチャートである。
【図17】本発明の把持位置姿勢設定例を示す説明図である。
【図18】本発明の把持位置姿勢計算法を示すフローチャートである。
【図19】本発明の把持位置姿勢設定例を示す説明図である。
【図20】本発明の把持位置姿勢計算法を示すフローチャートである。
【図21】本発明の把持位置姿勢設定例を示す説明図である。
【図22】本発明の把持位置姿勢計算法を示すフローチャートである。
【図23】本発明の把持位置姿勢設定例を示す説明図である。
【図24】本発明の把持位置姿勢計算法を示すフローチャートである。
【図25】本発明の把持位置姿勢設定例を示す説明図である。
【図26】本発明の把持位置姿勢計算法を示すフローチャートである。
【図27】本発明の把持位置姿勢設定例を示す説明図である。
【図28】本発明の把持位置姿勢計算法を示すフローチャートである。
【図29】本発明の第1の実施例に係る把持位置姿勢を教示する基本装置を示す構成図である。
【図30】本発明の第2の実施例に係る部品把持データ設定装置を示す構成図である。
【図31】本発明の第3の実施例に係る部品把持データ設定装置を示す構成図である。
【図32】本発明の第4の実施例に係る部品把持データ設定装置を示す構成図である。
【図33】本発明の第5の実施例に係る部品把持データ設定装置を示す構成図である。
【図34】本発明の第6の実施例に係る部品把持データ設定装置を示す構成図である。
【図35】本発明の第7の実施例に係る部品把持データ設定装置を示す構成図である。
【図36】本発明の第8の実施例に係る部品把持データ設定装置を示す構成図である。
【図37】本発明の第9の実施例に係る把持位置姿勢計算装置を示す構成図である。
【図38】本発明の第10の実施例に係る把持位置姿勢計算装置を示す構成図である。
【図39】本発明の第11の実施例に係る把持位置姿勢計算装置を示す構成図である。
【図40】本発明の第12の実施例に係る把持位置姿勢計算装置を示す構成図である。
【図41】本発明の第13の実施例に係る把持位置姿勢計算装置を示す構成図である。
【図42】本発明の第14の実施例に係る把持位置姿勢計算装置を示す構成図である。
【図43】本発明の第15の実施例に係る把持位置姿勢計算装置を示す構成図である。
【図44】本発明の第16の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図45】本発明の第17の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図46】本発明の第18の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図47】本発明の第19の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図48】本発明の第20の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図49】本発明の第21の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図50】本発明の第22の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図51】本発明の第23の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図52】本発明の第24の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図53】本発明の第25の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図54】本発明の第26の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図55】本発明の第27の実施例に係る把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図56】本発明の第28の実施例に係る衝突確認付き把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図57】本発明の第28の実施例に係る衝突確認付き把持位置姿勢教示装置を示すフローチャートである。
【図58】本発明の第29の実施例に係る調整機能付き把持位置姿勢教示装置を示す構成図である。
【図59】本発明の第29の実施例に係る調整機能付き把持位置姿勢教示方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
a アプローチベクトル
o オリエントベクトル
n ノーマルベクトル
p1,p2 把持点
p3 把持面上の他の点
l1 ,l2 ,l3,l4 直線

Claims (10)

  1. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、指定した点について位置計測を行う位置計測部を備え、二つの把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、鉛直線と点p1,p2の作る直線の作る平面上において、ノーマルベクトルnと直交する単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  2. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において把持面上にある凹凸や模様による複数の直線を描く直線描画部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、直線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、複数の直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、複数の直線上の点のうち少なくとも直線上にない3点の位置データから把持面を計算し、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上へ投影した点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面へ投影した点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  3. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において把持面上にある凹凸や模様による複数の直線を描く直線描画部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、複数の直線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、複数の直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、複数の直線上の点のうち少なくとも直線上にない3点の位置データから把持面を計算し、複数の直線の内のいずれかの直線l1、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面上において、点p1を通り、かつ複数の直線の内のいずれかの直線l1に垂直な直線上へ、点p2から降ろした垂線の足p2'を設定し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上において点p1から点p2'への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面上において、点p1,p2'の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  4. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において把持面上にある凹凸や模様による直線部分を描く直線描画部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、直線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、直線上の少なくとも2点の位置データから、三次元直線をそれぞれ計算し、平行でない2直線の外積で得られるベクトルを幾つか求め、これらのベクトルを平均した単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2へのベクトルとアプローチベクトルaの外積で得られる単位ベクトルを、オリエントベクトルoに設定し、外積a×oで得られるベクトルをノーマルベクトル1に設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  5. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により、対象部品の直線特徴を抽出する直線抽出部、画像上において、把持面上にある複数の直線特徴を選択する直線選択部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、複数の直線特徴上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、複数の直線特徴上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、複数の直線特徴上の点のうち少なくとも直線上にない3点の位置データから把持面を計算し、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上へ投影した点p1から点p2への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面へ投影した点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  6. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により、対象部品の直線特徴を抽出する直線抽出部、画像上において、把持面上にある複数の直線特徴を選択する直線選択部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、複数の直線特徴上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、複数の直線特徴上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、複数の直線特徴上の点のうち少なくとも直線上にない3点の位置データから把持面を計算し、複数の直線特徴の内のいずれかの直線l1、点p1,p2を把持面へ投影し、把持面上において、点p1を通り、かつ複数の直線特徴の内のいずれかの直線l1に垂直な直線上へ、点p2から降ろした垂線の足p2'を設定し、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、把持面上において点p1から点p2'への単位ベクトルをノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、把持面上において、点p1,p2'の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  7. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により、対象部品の直線特徴を抽出する直線抽出部、画像上において、把持面上にある直線特徴を選択する直線選択部、対象部品の二つの把持点p1,p2を指定する把持点指定部、直線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、直線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、直線上の少なくとも2点の位置データから、三次元直線をそれぞれ計算し、平行でない2直線の外積で得られるベクトルを幾つか求め、これらのベクトルを平均した単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、点p1から点p2へのベクトルとアプローチベクトルaの外積で得られる単位ベクトルを、オリエントベクトルoに設定し、外積a×oで得られるベクトルをノーマルベクトル1に設定し、点p1,p2の中点から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1の位置にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  8. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像上において把持面となる円筒や円柱の断面を円弧で描く円弧描画部、対象部品の把持点を指定する把持点指定部、円弧上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、円孤上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、円弧もしくは閉曲線上の3点以上の位置データから把持面を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  9. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により、対象部品の円弧特徴を抽出する円弧抽出部、画像上において、把持面となる円筒や円柱の断面の円弧特徴を選択する円弧選択部、対象部品の把持点を指定する把持点指定部、円弧上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、円弧上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、円弧もしくは閉曲線上の3点以上の位置データから把持面を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
  10. ハンドリング位置に設置された対象部品の画像を入力する画像入力部と、画像処理により対象部品の閉曲線特徴を抽出する閉曲線抽出部、画像上において、把持面となる円筒や円柱の断面の閉曲線特徴を選択する閉曲線選択部、対象部品の把持点p1を指定する把持点指定部、閉曲線上の点及び把持点の位置計測を行う位置計測部を備え、閉曲線上の点及び把持点の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、ハンドに設定された姿勢を示すアプローチベクトルa、オリエントベクトルo、ノーマルベクトルn及び基準座標系からの位置ベクトルpについて、円弧もしくは閉曲線上の3点以上の位置データから把持面を計算し、把持面上において円近似を行い、円形断面の中心を求め、把持面の法線方向の単位ベクトルを、アプローチベクトルaに設定し、円形断面の中心から点p1への単位ベクトルを、ノーマルベクトルnに設定し、外積n×aで得られるベクトルをオリエントベクトルoに設定し、円形断面の中心から、アプローチベクトルaに沿って、挿入深さ1にある点の成分を持つベクトルを、位置ベクトルpに設定する把持位置姿勢計算部とを備えることを特徴とする把持位置姿勢教示装置。
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