JP4233589B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機、アレンジボール等に代表される弾球遊技機に関する。
従来の弾球遊技機では、遊技盤に対して直交する軸を中心に回転する回転体を備え、その回転体の周方向に球受部を複数配設したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この弾球遊技機では、遊技領域を流下する遊技球が、球受部に収容されると、その遊技球の自重によって回転体が回転して、球受部に収容された遊技球が、再度遊技領域に流下されるものであった。
特開2001−104557号公報(段落[0011]〜[0013]、第3図)
ところで、上述した従来の弾球遊技機では、回転体は受容部に収容された遊技球を排出した後で、暫くの間自由回転を行う。ところが、この回転体の動作は、従来の弾球遊技機に備えられていた、所謂、風車と同様な動作であるため、回転体の動作に面白みがなく、遊技の趣向性に欠けていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、遊技の趣向性を向上することが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が流下する遊技領域に設けられ、第1位置と第2位置との間で往復回動可能に軸支された往復回動部材と、往復回動部材を常には第1位置に保持する付勢手段と、往復回動部材に形成されて、第1位置で遊技球を受容し、その遊技球の自重により付勢手段に抗して往復回動部材を第2位置まで回動させて、第2位置で遊技球を排出する第1受容部と、往復回動部材に形成されて、往復回動部材が第2位置で遊技球を受容する一方、往復回動部材が第1位置に戻ると受容した遊技球を排出する第2受容部とを備え、第1受容部を、往復回動部材に複数設け、それら複数の第1受容部のうち1つにのみ遊技球が受容されたときには、往復回動部材は回動せず、複数の第1受容部に遊技球が受容されたときに往復回動部材が回動するように構成したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、第2受容部の回動領域に対向配置されて、往復回動部材が第2位置から第1位置に回動する迄の間で、第2受容部から遊技球が転落することを規制する転落規制壁を設けたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、往復回動部材は、弾球遊技機の左右方向に延びた回動軸を中心に回動するところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機において、第1受容部は、往復回動部材の前面側を回動するように配置されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の弾球遊技機において、第1受容部の回動領域の途中部分を前面側から覆う前面カバー壁を設けたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の弾球遊技機において、前面カバー壁の前面上縁部に、テーパー面を形成したところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機において、往復回動部材の外面には、軸方向に延びて遊技球を受容部に案内する案内溝が形成されたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかに記載の弾球遊技機において、付勢手段は、自重により往復回動部材を第1位置に付勢するカウンターウエイトで構成されたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項8に記載の弾球遊技機において、カウンターウエイトは、往復回動部材の回動軸と平行に延びた軸状をなし、往復回動部材には、カウンターウエイトを挿入組み付けしたウエイト保持部が形成されたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の弾球遊技機において、遊技領域は、弾球遊技機に備えた遊技盤の前面に形成され、往復回動部材は、遊技盤の前面より奥側に配置され、往復回動部材の下方には、第1受容部から排出された遊技球を、遊技盤の前面に案内する第1案内壁と、第2受容部から排出された遊技球を、遊技盤の前面に案内する第2案内壁とが形成されたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項10に記載の弾球遊技機において、第1案内壁と第2案内壁とを区画する区画壁を設けたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れかに記載の弾球遊技機において、遊技領域のうち第2受容部の真下方向には、入球により遊技者に所定の利益を付与するための入賞口が設けられたところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の弾球遊技機において、遊技領域を流下する遊技球を受けて遊転させる球遊転部を備え、往復回動部材を球遊転部から流下する遊技球を受入れ可能な位置に配置したところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項13に記載の弾球遊技機において、球遊転部は、複数段に形成され、その段差部分に、往復回動部材を配置したところに特徴を有する。
請求項15の発明は、請求項13又は14に記載の弾球遊技機において、球遊転部には、第2受容部に遊技球を案内する傾斜部が形成されたところに特徴を有する。
請求項16の発明は、請求項1乃至15の何れかに記載の弾球遊技機において、往復回動部材の回動範囲を第1位置と第2位置との間に制限するストッパを備えたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の弾球遊技機では、往復回動部材が第1位置のときに、第1受容部に遊技球が受容され、その遊技球の自重によって往復回動部材が第2位置に回動する。そして、第2位置で第1受容部から遊技球が排出され、往復回動部材が第1位置に戻る。この動作とは逆に、往復回動部材が第2位置で第2受容部に遊技球が受容され、第1位置で第2受容部から遊技球が排出される。このように、本発明の弾球遊技機では、往復回動部材が往復回動する度に、第1受容部と第2受容部とが遊技球を交互に受容及び排出するので、今までにない遊技球の挙動を楽しむことができる。しかも、遊技球の自重を利用して往復回動部材が往復回動するので、電動式のものに比べてコストを抑えることが可能になる。
また、複数の第1受容部のうち1つにのみ遊技球が受容されたときには、往復回動部材は回動せず、複数の第1受容部に遊技球が受容されたときに往復回動部材が回動するので、往復回動部材が回動する迄の経緯を段階的に楽しむことができる。
[請求項2の発明]
請求項2の弾球遊技機では、往復回動部材が第2位置から第1位置に回動する間で、転落規制壁により第2受容部から遊技球が転落することを規制し、第2受容部による遊技球の移動を安定させることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の弾球遊技機では、往復回動部材が、弾球遊技機の左右方向に延びた回動軸を中心に回動するので、遊技球の動きに奥行き感が生まれる。
[請求項4の発明]
請求項4の弾球遊技機によれば、第1受容部による遊技球の通過経路と、第2受容部による遊技球の通過経路とが、往復回動部材を挟んだ前後に分けられ、遊技球の斬新な流下演出を提供することが可能になる。
[請求項5の発明]
請求項5の弾球遊技機では、第1受容部の回動領域の途中部分に設けた前面カバー壁により、往復回動部材の回動中における第1受容部からの遊技球の脱落を防ぐことが可能になる。
[請求項6の発明]
請求項6の弾球遊技機では、第1受容部及び第2受容部に過剰に供給された遊技球がテーパー面に乗り上がってスムーズに排除される。
[請求項7の発明]
請求項7の弾球遊技機では、往復回動部材のうち第1受容部以外の部位に乗った遊技球が案内溝によって第1受容部まで案内され、第1受容部への入球確率を上げることができる。
[請求項8の発明]
請求項8の弾球遊技機では、自重により往復回動部材を第1位置に付勢するカウンターウエイトで付勢手段を構成したので、バネ等の弾性部材で付勢手段を構成した場合に比べて組み付けが容易であると共に、耐久性にも優れる。
[請求項9の発明]
請求項9の弾球遊技機では、カウンターウエイトは、往復回動部材の回動軸と平行に延びた軸状をなしたので、カウンターウエイトの長さを変更するだけで、往復回動部材の回動中心からの位置を変更せずに、重さのみを変更することができ、往復回動部材を回動させるモーメントを容易に調節することが可能になる。
[請求項10の発明]
請求項10の弾球遊技機では、第1及び第2の案内壁によって、第1受容部及び第2受容部から遊技領域に遊技球をスムーズに排出することが可能になる。
[請求項11の発明]
請求項11の弾球遊技機では、第1と第2の案内壁とを区画する区画壁によって、第1受容部と第2受容部の何れから排出された遊技球であるかを判別し易くなる。
[請求項12の発明]
請求項12の弾球遊技機では、第2受容部の真下に入賞口を設けたので、第2受容部から遊技球が排出されたときには、入賞口への入賞確率が高くなる。これにより、第2受容部への入球に対して期待感を持たせることができる。
[請求項13及び14の発明]
請求項13の弾球遊技機では、往復回動部材を球遊転部から流下する遊技球を受入れ可能な位置に配置したことで、球遊転部の何れの位置から遊技球が流下するかによって、第1受容部、第2受容部に入球するか否かが分かれ、球遊転部における遊技球の遊転態様を遊技者に注目させることができる。ここで、球遊転部を複数段に形成して、その段差部分に、往復回動部材を配置してもよい(請求項14の発明)。
[請求項15の発明]
請求項15の弾球遊技機では、球遊転部に形成した傾斜部によって、第2受容部への入球確率が上がる。
[請求項16の発明]
請求項16の弾球遊技機では、往復回動部材の回動範囲を第1位置と第2位置との間に制限するストッパを備えたので、往復回動部材が第1及び第2の位置に確実に止まり、遊技球が第1受容部及び第2受容部に出入りする位置が安定する。
[第1実施形態]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜図12に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成され、中央部には、表示装置13が備えられている。遊技領域R1のうち表示装置13の下方には、始動入賞口14(本発明の「入賞口」に相当する)、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装置13等を挟んだ左右の両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18、風車19、一般入賞口20,21が設けられ、遊技領域R1全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。また、ガイドレール12に沿った両側端部には、サイドランプ22,22が設けられている。
パチンコ遊技機のうち遊技盤11より下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。さらに、上皿27Aを挟んだ両側には、スピーカ59Sが備えられている。
次に所要の各部位についてさらに詳説する。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵したゲートスイッチ30(図12参照)によって検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する普通図柄表示領域24の図柄が変動表示される。
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口しており、その開口の両側部には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさになっている。そして、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されると、可動翼片14C,14Cが横に倒され、遊技球が可動翼片14Cに案内されて始動入賞口14に入り得る状態になる。
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けた始動口スイッチ31(図12参照)が遊技球を検出し、その検出信号に基づいて表示装置13が後述するように図柄を変動表示する。なお、表示装置13が図柄を変動表示している間に、始動入賞口14に入賞した入賞球は、4個まで保留記憶される。
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図12参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイド15S(図12を参照)が駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた特定領域センサ32(図12を参照)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される条件が成立する。また、計数入賞口内に設けたカウントセンサ33(図12参照)が遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
表示装置13は、全体として枠形構造をなした表示枠体23の後端面に、図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)を組み付けてなる。液晶モジュールのうち表示枠体23によって取り囲まれた前面部分は、表示部34となっており、遊技者は、表示枠体23を通して表示部34に表示された画像を見ることができる。
表示部34には、図2に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが、横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが、表示部34に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定し、各特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、例えば、当否判定の結果が当たりで全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
表示部34のうち、特別図柄13A,13B,13Cの表示領域の左下隅には、普通図柄表示領域24が設けられている。この普通図柄表示領域24は、始動ゲート18内に設けたゲートスイッチ30(図12参照)が遊技球の通過を検出したときに当否判定して、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される。なお、普通図柄表示領域24で表示する図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。
図4に示すように、表示枠体23は、その上辺全体が遊技盤11から突出しており、これにより、表示枠体23の上方側から遊技球が入らないように規制している。
表示枠体23の上辺と両側辺の内部には、遊技球が通過する1対のワープ路が左右対称に設けられている。そして、表示枠体23の上辺の中央部分には、各ワープ路のワープ入口41が、例えば、横並びになって上方に開口する一方、表示枠体23の側辺下端部では、各ワープ路のワープ出口42が、互いに対向するように内側に向かって開口している。
表示枠体23の下辺には、ステージ77が設けられている。ステージ77には、第1と第2の球遊転部70,71が前後に並べて形成されると共に、左右方向の中央に往復回動機構100が備えられている。
図3に示すように、第1球遊転部70は、前記した両ワープ出口42,42の間を繋ぐように延び、両端寄り部分から中央に向かって緩やかに湾曲した昇り坂をなし、中央部分には略水平面70Hが備えられている。
一方、第2球遊転部71は、左右の端部で第1球遊転部70と同じ高さとなっており、左右方向の中央に向かうに従って第1球遊転部70との段差が大きくなっている。そして、第2球遊転部71の中央には、往復回動機構100の一部を構成する段丘壁79が形成されている。
段丘壁79は、図4に示すように、第1球遊転部70の水平面70Hを前方に延長しつつ下方に湾曲させて、表示枠体23における第2球遊転部71の下方の前面壁75に連続させた円弧状をなしている。また、段丘壁79のうち各第2球遊転部71,71との境界部分は側壁79Sで閉塞されている。そして、その段丘壁79と、前面壁75と、第1球遊転部70とに上方を覆われた空間に、往復回動部材80が収容されて往復回動機構100が構成されている。
なお、図4に示すように、段丘壁79の両側壁79Sと第2球遊転部71とが為すコーナー部78は、前方に向かって下方に傾斜している。これにより、第2球遊転部71上を段丘壁79に向かって転動した遊技球が、コーナー部78で第2球遊転部71の前方に向かって転がり、表示装置13の下方へ流下される。
往復回動部材80は、図6(A)に示すように、全体として円柱状をなして遊技盤11の左右方向に延びており、その両端面の中心からは軸部81が突出している。また、図8に示すように、表示枠体23の前面壁75の裏面からは、1対の支持片76(図8には、一方の支持片76のみが示されている)が後方に延びている。そして、往復回動部材80を、それら支持片76の間に挟み、各支持片76の先端に形成した貫通孔に各軸部81を嵌合することで、往復回動部材80が、段丘壁79、第1球遊転部70及び前面壁75の裏面に隣接した状態で保持されかつ回動可能に軸支されている。
往復回動部材80の両端面には、軸部81に隣接して係止突片82が起立している。この係止突片82は、図8に示すように、支持片76の先端部に形成した切欠き部76A内に配され、往復回動部材80を図8における反時計回りの方向に回動すると、係止突片82が切欠き部76Aの一端側の段差部87Aに当接して、往復回動部材80が本発明に係る「第1位置」に位置決めされる。また、往復回動部材80を図8における時計回りの方向に回動すると、係止突片82が切欠き部76Aの他端側の段差部87Bに当接して、往復回動部材80が本発明に係る「第2位置」に位置決めされる。
なお、これら係止突片82と支持片76の段差部87A,87Bとが本発明の「ストッパ」に相当する。また、本実施形態では、第1位置と第2位置との間で、往復回動部材80が約90°回動するように構成されている。
図6(A)に示すように、往復回動部材80の軸方向の両端部には、それぞれ本発明に係る第1受容部90,90が形成されている。第1受容部90は共に遊技球が丁度1球収容される凹状(ポケット構造)をなしている。詳細には、第1受容部90は、矩形状に開口しており、その開口は、往復回動部材80を軸方向でほぼ3等配した大きさになっている。また、第1受容部90の内面は、軸方向を向いた平坦な内側面91,91と、それら内側面91と直交してU字状(図9(A)参照)に湾曲した湾曲底面92とからなる。また、往復回動部材80が第1位置に位置決めされた状態では、図8及び図9(A)に示すように、第1受容部90の開放口が真上より僅かに前側上方を向くようになっており、この状態で第1受容部90に収容された遊技球の重心が、軸部81と直交する鉛直線に対して、若干前寄りに配置される。これにより、遊技球の自重により往復回動部材80を回動させるモーメントが発生して、往復回動部材80が第2位置まで回動される。また、往復回動部材80が第2位置に位置決めされた状態では、図9(B)に示すように、第1受容部90の開放口が斜め下方を向き、第1受容部90に収容されている遊技球が斜め下方に排出される。
往復回動部材80のうち第1受容部90,90の間の周面には案内溝93がそれら第1受容部90,90を繋ぐように形成されている。案内溝93は、例えば、長手方向に中央から両端部の各第1受容部90,90に向かうに従って深くなっており、これにより、遊技球が案内溝93に沿って何れかの第1受容部90に案内され易くなっている。
図6(B)に示すように、往復回動部材80の軸方向の中央部には、第2受容部95が形成されている。第2受容部95は、往復回動部材80のうち第1受容部90,90と略反対側に開放した溝形状をなしている。また、第2受容部95は、遊技球が丁度1球収容される横幅になっていると共に、図10に示すように、往復回動部材80の断面積の半分以上を切り欠いて遊技球が収容可能な深さになっている。
第2受容部95の底壁95Sは、後述するように「開閉蓋」として機能し、第2受容部95の底面97は、第2受容部95の開放口に向かって突出した山形状になっている。なお、第2受容部95のうち幅方向で対向する1対の内側面96,96は平坦になっている。
往復回動部材80が第1位置に位置決めされた状態では、図10(A)に示すように、第2受容部95に対して底壁95Sが上方に位置し、上方から遊技球が第2受容部95に進入することが規制される。また、往復回動部材80が第2位置に位置決めされた状態では、図10(B)に示すように、第2受容部95に対して底壁95Sが前方側の下方に位置し、第2受容部95の下端部から遊技球が排出されることが規制される。
図8に示すように、往復回動部材80のうち第1受容部90と反対側の外周面には、ウエイト収容溝83が形成されている。ウエイト収容溝83は、断面が略円形をなして往復回動部材80を軸方向で貫通している。また、ウエイト収容溝83は、第2受容部95によって2分されており、第2受容部95の両側のウエイト収容溝83,83のそれぞれに円柱状のカウンターウエイト84,84が嵌合挿入されている。
そして、それらカウンターウエイト84,84は、往復回動部材80が第1位置にあるときには、図8に示すように、軸部81を通過する鉛直線状のうち軸部81の下方に位置する。従って、往復回動部材80が第2位置まで回動すると、カウンターウエイト84も軸部81を中心にして往復回動部材80と共に略90度回転し、往復回動部材80を第1位置に戻すモーメントが発生する。即ち、カウンターウエイト84は、往復回動部材80を第2位置から第1位置に戻すように付勢する。そして、第1受容部90,90が空の状態では、カウンターウエイト84の自重による付勢力によって、往復回動部材80が常には、第1位置に保持される。また、第1位置で1対の第1受容部90,90の両方に遊技球が受容されると、それら遊技球の自重によって生じたモーメントが、カウンターウエイト84の自重によるモーメントに抗して往復回動部材80を第1位置から第2位置まで回動させる。つまり、両第1受容部90,90に遊技球が受容されたときに、往復回動部材80を第2位置に回動するモーメントが発生する。
図4に示すように、段丘壁79には、往復回動部材80を上方から臨む位置に上部開口74が形成されている。上部開口74は、その両端に両第1受容部90,90が位置するように表示枠体23の左右方向に延びている。なお、往復回動部材80のうち第1受容部90,90より両端部側は、上部開口74の縁部によって覆われている。また、往復回動部材80が第1位置の状態では、図9に示すように、第1受容部90,90の前後の開口縁が、上部開口74の前後の開口縁とほぼ一致し、これにより、第1球遊転部70から各第1受容部90に遊技球が入球可能となる。
また、図5に示すように、上部開口74の前後の開口縁は、長手方向の中央部において前側にシフトしている。即ち、上部開口74のうち後側の開口縁(図5の符号74F)の一部は僅かに前方に突出し、これに対応して、前側の開口縁(図5における符号74U)の一部が僅かに前方に窪んでいる。そして、往復回動部材80が第2位置の状態のときに、図10(B)に示すように、第2受容部95の一端側の開口縁が、上部開口74のうち前面壁75側の窪んだ開口縁にほぼ一致し、第2受容部95の一端が上部開口74の中央部分で上方に開放される。また、図5に示すように、第1球遊転部70の前縁部のうち中央の突出した部分には、上部開口74に向かって僅かに下方に傾斜した傾斜部64が形成されている。
図4に示すように、前面壁75には、往復回動部材80の下半分を前方から臨む位置に球出口69が形成されている。球出口69は、表示枠体23の左右方向において、上部開口74を同じ大きさをなしている。また、球出口69は、1対の柱部68,68(本発明の「区画壁」に相当する)によって左右方向で3等分され、これにより球出口69が、左右両端部の第1球出口69A,69Aと、中央の第2球出口69Bとに区画されている。また、中央の第2球出口69Bは両側の第1球出口69Aよりも若干下側に配置されている。
図9に示すように、各第1球出口69A,69Aの下縁部からは、奥側に向かって第1案内壁66Aが延びている。第1案内壁66Aは、後端部が往復回動部材80の下側に位置すると共に、前側の第1球出口69Aに向かうに従って下方に傾斜している。そして、往復回動部材80が第2位置になると、第1受容部90に受容されてから排出された遊技球が第1案内壁66A上を前方へ転動して、第1球出口69Aから遊技領域R1に排出される。
図10に示すように、第2球出口69Bの下縁部からは、奥側に向かって第2案内壁66Bが延びている。第2案内壁66Bは、往復回動部材80の下側まで真っ直ぐ延び、さらに往復回動部材80の周面に沿って上方に湾曲している。第2案内壁66Bは、本発明に係る「転落規制壁」に相当し、第2受容部95の回動領域に対向して、往復回動部材80が第2位置から第1位置に回動する迄の間で、第2受容部95から遊技球が転落することを規制する。
往復回動部材80が第2位置となると、上部開口74を通過して第2受容部95に入球した遊技球が、第2受容部95の底壁95Sと第2案内壁66Bとの間で保持される(図10の(B)の状態)。また、往復回動部材80が第2位置から第1位置へ回動すると、第2受容部95の底壁95Sが上方へ移動するのに伴って、第2受容部95に受容された遊技球が、底壁95Sに当接しながら第2案内壁66Bの傾斜によって前方へ移動する。そして、往復回動部材80が第1位置となると、第2受容部95と遊技球とが離間して、第2受容部95に受容された遊技球が、第1球出口69Aから表示枠体23の前方に流下される。
図4に示すように、段丘壁79のうち上部開口74と球出口69とに挟まれた範囲に、本発明に係る前面カバー壁73が形成されている。前面カバー壁73は、往復回動部材80の周面に沿って湾曲している。そして、前面カバー壁73は、往復回動部材80が第1位置から第2位置へと変化するときに、第1受容部90が通過する領域の一部を覆い、第1受容部90に受容された遊技球が回動途中で排出されないように規制する。
表示枠体23のうち球出口69の下方には、図2に示すように始動入賞口14が配設されており、遊技領域R1のうち、表示枠体23の側方を流下した遊技球よりも、球出口69から排出された遊技球の方が始動入賞口14に入賞し易くなっている。より詳細には、球出口69のうちの第2球出口69Bの真下に、始動入賞口14の中心が位置している。これにより、中央の第2球出口69Bから排出された遊技球のほとんどは、始動入賞口14に向けて落下し、可動翼片14C,14Cが起立状態(閉じた状態)のときでも入賞し易くなっている。
一方、両側の第1球出口69A,69Aは、始動入賞口14の中心よりも左右にずれた位置となっている。そして、可動翼片14C,14Cが拡開状態のときには、第1球出口69A,69Aから流下された遊技球が可動翼片14C,14Cに案内されて入賞可能となっているが、可動翼片14C,14Cが起立状態のときは、始動入賞口14への入賞がし難くなっている。
なお、図11に示すように、パチンコ遊技機の後面中央には、主制御基板50が設けられ、この主制御基板50に重なるようにして、ランプ制御基板55、音声制御基板56及び表示制御基板57が設けられている。また、これら各基板50,55,56,57の下方には、電源基板、払出制御基板、発射制御基板等の種々の制御基板が設けられている。
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の作用・効果を説明する。
操作ノブ28を操作して、遊技球が連続的に遊技盤11の遊技領域における上方部分に弾き出されると、それら遊技球は、障害釘、ランプ風車17,風車19等に当たって向きを変えられ、ランダムな経路を通って遊技領域の下方に向かう。
遊技球が、下方に向かう途中で始動ゲート18を通過すると、普通図柄表示領域24で、「0」〜「9」までの数字が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字で確定表示される。そして、確定表示された数字が奇数の場合に、可動翼片14C,14Cが所定期間に亘って横に倒れ、始動入賞口14が開く。
遊技球が、下方に向かう途中で、各入賞口14,15,20,21に入ると、その遊技球は、遊技盤11の裏側に取り込まれ、代わりに所定数の賞球が上皿27Aに払い出される。
また、遊技球が始動入賞口14に入った場合には、表示装置13に表示された各特別図柄13A,13B,13C(図2参照)が、所定時間に亘ってスクロール表示された後で、順次に停止表示される。そして、3つの特別図柄13A,13B,13Cが、ぞろ目になると、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れて、大入賞口15が開いた「大当たり状態」になる。
さて、幾つかの遊技球は、表示枠体23の上辺のワープ入口41に入り込み、ワープ路を通過して、第1球遊転部70上に放たれる。第1球遊転部70上に放たれた遊技球は、ワープ路を流下した勢いで、第1球遊転部70上を左右に転動する。第1球遊転部70上を転動する遊技球の幾つかは、第1球遊転部70の両端寄り部分から第2球遊転部71上に落下し、第2球遊転部71の下端部から表示装置13の下方へ流下する。また、第1球遊転部70上に放たれた遊技球のうちの幾つかは、第1球遊転部70の中央部分から、段丘壁79の上部開口74に向かって転がる。
往復回動部材80が第1位置のときに上部開口74に向かって転がった遊技球は、図7(A)に示すように、第1球遊転部70の左右寄り位置から第1受容部90に直接入球するか、第1球遊転部70の中央位置から往復回動部材80の周面上に形成された案内溝93に案内されて第1受容部90に収容される(図4を参照)。なお、本実施形態では、往復回動部材80が第1位置となったときに、第1球遊転部70の中央位置から上部開口74へ向かった遊技球は、一部が案内溝93によって第1受容部90に案内されるが、ほとんどは、往復回動部材80の周面を横切って、段丘壁79の前端から表示装置13の下方へ流下される。
さて、第1受容部90,90の何れか一方だけに遊技球が受容されたときには、往復回動部材80は回動せず、第1受容部90,90の両方に遊技球が受容されると、その遊技球の自重によって往復回動部材80が回動する。ここで、往復回動部材80の回動領域の途中が前面カバー壁73によって覆われているので、往復回動部材80の回動途中で、第1受容部90に受容された遊技球が零れることがないし、他の遊技球によって往復回動部材80の回動が妨げられることも防がれる。
往復回動部材80が第2位置と至ると、図9(B)に示すように、第1受容部90,90の開放口が斜め下方を向き、第1受容部90に受容された遊技球が排出される。そして、第1案内壁66Aに案内されて第1球出口69Aから表示装置13の下方に排出される。
また、往復回動部材80が第2位置となると、図7(B)及び図10(B)に示すように、第2受容部95の上端部が上部開口74を通して上方に開放され、第2受容部95の下端部が第1球遊転部70の第2案内壁66Bの中間部分に位置して第2球出口69Bが閉じられる。換言すると、遊技球通過路102の球入口としての上部開口74が開放される一方、遊技球通過路102の球出口としての第2球出口69Bが、「開閉蓋」としての第2受容部95の底壁95Sによって塞がれる。これにより、上部開口74から第2受容部95内に入球した遊技球は、第2受容部95(遊技球通過路102)内に一時的に保持される。
往復回動部材80が第2位置となり、両第1受容部90,90に受容された遊技球が排出されると、カウンターウエイト84の自重によるモーメントにより、往復回動部材80が第1位置に戻される。往復回動部材80が第1位置に戻ると、図10(A)に示すように、第2受容部95の上端部が第1球遊転部70の下方に位置して上部開口74が閉じられ、第2受容部95の下端部が第2球出口69Bを通して開放される。換言すると、遊技球通過路102の球出口としての第2球出口69Bから「開閉蓋」としての第2受容部95の底壁95Sが上方に退避して、その第2球出口69Bが開放される一方、遊技球通過路102の球入口としての上部開口74が「開閉蓋」としての第2受容部95の底壁95Sによって塞がれる。これにより、上部開口74から第2受容部95への遊技球の入球が規制される一方、第2受容部95内に保持されていた遊技球が、第2受容部95から排出される。即ち、遊技球通過路102内に一時的に保持されていた遊技球が、第2受容部95から排出される。即ち、遊技球通過樋102内に一時的に保持されていた遊技球が第2球出口69Bから遊技領域R1に排出される。
さて、球出口69から排出された遊技球は、始動入賞口14に向かって流下する。始動入賞口14に備えた可動翼片14C,14Cが拡開された状態(開いた状態)では、第1受容部90及び第2受容部95から排出された遊技球のほとんどが、直接或いは可動翼片14C,14Cに案内されて始動入賞口14に入賞し易くなっている。また、可動翼片14C,14Cが起立状態(閉じた状態)では、両第1受容部90,90から排出された遊技球の多くは、始動入賞口14を外れて流下するが、第2受容部95は始動入賞口14の真上に位置しているので、第2受容部95から排出された遊技球は高い確率で始動入賞口14に入賞する。
即ち、第2受容部95(遊技球通過路102)に遊技球が入球してから排出されることで、表示装置13の特別図柄13A,13B,13Cがスクロール表示される回数が多くなり、従って、「大当たり状態」になる可能性が高くなる。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、往復回動部材80が往復回動する度に、第1受容部90と第2受容部95(遊技球通過路102)とが遊技球を交互に受容及び排出するので、今までにない遊技球の挙動を楽しむことができる。
また、第1受容部90に受容された遊技球は、往復回動部材80の前側を通過し、第2受容部95(遊技球通過路102)に受容された遊技球は、往復回動部材80の一部の後側を通過するので、往復回動部材80を一部を挟んで前後に分かれて遊技球が通過することになり、遊技球の動きに奥行き感が生まれ、この点においても、今までにない遊技球の挙動を楽しむことができる。また、1対の第1受容部90,90のうち1つにのみ遊技球が受容されたときには、往復回動部材80は回動せず、両方に遊技球が受容された状態でのみ、往復回動部材80が回動するので、往復回動部材80が回動する迄の経緯を段階的に楽しむことができる。
さらに、第2受容部95(遊技球通過路102)の球出口(第2球出口69B)の真下方向に始動入賞口14を設けたので、第2受容部95(遊技球通過路102)から遊技球が排出されたときには、始動入賞口14への入賞確率が高くなり、第2受容部95(遊技球通過路102)への入球に対して期待感を持たせることができる。
また、遊技球及びカウンターウエイト84の自重を利用して往復回動部材80が往復回動するので、電動式のものやバネ等の弾性部材を用いたものに比べてコストを抑えることできかつ組み付けが容易であると共に、耐久性にも優れる。また、カウンターウエイト84は、往復回動部材80の回動軸と平行に延びた軸状をなしたので、カウンターウエイト84の長さを変更するだけで、往復回動部材80の回動中心からの位置を変更せずに、重さのみを変更することができ、往復回動部材80を回動させるモーメントを容易に調節することが可能になる。
さらに、往復回動部材80の回動範囲を第1位置と第2位置との間に制限するストッパ(係止突片82及び支持片76の段差部87A,87B)を備えたので、往復回動部材80が第1及び第2の位置に確実に止まり、遊技球が第1受容部90及び第2受容部95(遊技球通過路102)に遊技球が出入りする位置が安定する。
[第2実施形態]
本実施形態は、図13及び図14に示されており、前記第1実施形態とは往復回動部材80における第2受容部95の構造のみが異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。本実施形態における第2受容部110は、図13に示すように、往復回動部材80を軸方向と直交する方向に貫通したトンネル構造になっている。また、第2受容部110の一端の開放口が、球入口111となっており、第2受容部110の他端の開放口が、球出口112となっている。
本実施形態では、図14(B)に示すように、往復回動部材80が第2位置となると、球入口111が上部開口74に整合して第2受容部110に遊技球が入球可能となるとともに、球出口112が第2案内壁66Bによって塞がれ第2受容部110内に遊技球が保持される。また、図14(A)に示すように、往復回動部材80が第1位置になると、球入口111が第1球遊転部70の下方に位置して閉じられると共に、球出口112が第2球出口69Bに整合して開かれ、第2受容部110内に保持された遊技球が排出される。即ち、本実施形態では、第1球遊転部70及び第2案内壁66Bが、球入口111及び球出口112を開閉するための「開閉蓋」の役割を果たす。本実施形態の構成によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2の各実施形態では、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発明はこれに限られず、例えばアレンジボール等に本発明を適用してもよい。
(2)前記実施形態では、第1球遊転部70の両端寄り部分の全体から、第2球遊転部71に遊技球が落下可能に構成されていたが、第1球遊転部70の前縁部の一部に突条を設け、第1球遊転部70の途中から第2球遊転部71へ遊技球が落下し難い構成としてもよい。
(3)前記実施形態では、第1球遊転部70は、中央部分が両端寄り部分よりも高くなっていたが、両端寄り部分から中央部分に向かって下方に傾斜するように構成してもよい。このようにすれば、第1球遊転部70上を転動する遊技球の多くを往復回動部材80へ案内することができる。
(4)前記実施形態では、第1受容部90が2つ設けられていたが、2つ以外の複数設けてもよい。また、第2受容部95は1つであったが、複数設けてもよい。
(5)前記実施形態では、第2受容部95は、往復回動部材80の周面の一部を残して所定幅で切欠いた構成であったが、この構成に限るものではなく、例えば、第1受容部90と同じ形状であってもよい。
(6)前記実施形態における前面カバー壁73の上縁部(上部開口74の下縁部74U)をテーパー面にすることで、第1及び第2の受容部90,95に過剰に供給された遊技球がそのテーパー面に乗りあがってスムーズに排除される構成にしてもよい。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技の正面図 遊技盤の正面図 表示枠体の正面図 往復回動部材が第1位置のときの表示枠体の斜視図 往復回動部材が第2位置のときの表示枠体の斜視図 (A)第1位置のときの往復回動部材の斜視図、(B)第2位置のときの往復回動部材の斜視図 (A)往復回動部材が第1位置のときの段丘部の平面図、(B)往復回動部材が第2位置のときの段丘部の平面図 往復回動部材の側面図 (A)往復回動部材が第1位置のときの第1受容部の側断面図、(B)往復回動部材が第2位置のときの第1受容部の側断面図 (A)往復回動部材が第1位置のときの第2受容部の側断面図、(B)往復回動部材が第2位置のときの第2受容部の側断面図 パチンコ遊技機の背面図 パチンコ遊技機の電気的構成を表すブロック図 (A)第2実施形態の往復回動部材が第1位置のときの斜視図、(B)その往復回動部材が第2位置のときの斜視図 (A)その往復回動部材が第1位置のときの第2受容部の側断面図、(B)その往復回動部材が第2位置のときの第2受容部の側断面図
符号の説明
66A 第1案内壁
66B 第2案内壁
68 柱部(区画壁)
69 球出口
69A 第1球出口
69B 第2球出口
70 第1球遊転部
71 第2球遊転部
73 前面カバー壁
74 上部開口
75 前面壁
76 支持片(ストッパ)
80 往復回動部材
82 係止突片(ストッパ)
83 ウエイト収容溝
84 カウンターウエイト
90 第1受容部
93 案内溝
95,110 第2受容部
95S 底壁
102 遊技球通過路
111 球入口
112 球出口
R1 遊技領域

Claims (16)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に設けられ、第1位置と第2位置との間で往復回動可能に軸支された往復回動部材と、
    前記往復回動部材を常には前記第1位置に保持する付勢手段と、
    前記往復回動部材に形成されて、前記第1位置で遊技球を受容し、その遊技球の自重により前記付勢手段に抗して前記往復回動部材を前記第2位置まで回動させて、前記第2位置で前記遊技球を排出する第1受容部と、
    前記往復回動部材に形成されて、前記往復回動部材が前記第2位置で遊技球を受容する一方、前記往復回動部材が前記第1位置に戻ると受容した遊技球を排出する第2受容部とを備え、
    前記第1受容部を、前記往復回動部材に複数設け、それら複数の第1受容部のうち1つにのみ遊技球が受容されたときには、前記往復回動部材は回動せず、複数の前記第1受容部に遊技球が受容されたときに前記往復回動部材が回動するように構成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記第2受容部の回動領域に対向配置されて、前記往復回動部材が前記第2位置から前記第1位置に回動する迄の間で、前記第2受容部から遊技球が転落することを規制する転落規制壁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記往復回動部材は、弾球遊技機の左右方向に延びた回動軸を中心に回動することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記第1受容部は、前記往復回動部材の前面側を回動するように配置されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記第1受容部の回動領域の途中部分を前面側から覆う前面カバー壁を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記前面カバー壁の前面上縁部に、テーパー面を形成したことを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
  7. 前記往復回動部材の外面には、軸方向に延びて遊技球を前記受容部に案内する案内溝が形成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機。
  8. 前記付勢手段は、自重により前記往復回動部材を前記第1位置に付勢するカウンターウエイトで構成されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の弾球遊技機。
  9. 前記カウンターウエイトは、前記往復回動部材の回動軸と平行に延びた軸状をなし、前記往復回動部材には、前記カウンターウエイトを挿入組み付けしたウエイト保持部が形成されたことを特徴とする請求項8に記載の弾球遊技機。
  10. 前記遊技領域は、弾球遊技機に備えた遊技盤の前面に形成され、
    前記往復回動部材は、前記遊技盤の前面より奥側に配置され、
    前記往復回動部材の下方には、前記第1受容部から排出された遊技球を、前記遊技盤の前面に案内する第1案内壁と、前記第2受容部から排出された遊技球を、前記遊技盤の前面に案内する第2案内壁とが形成されたことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の弾球遊技機。
  11. 前記第1案内壁と前記第2案内壁とを区画する区画壁を設けたことを特徴とする請求項10に記載の弾球遊技機。
  12. 前記遊技領域のうち前記第2受容部の真下方向には、入球により遊技者に所定の利益を付与するための入賞口が設けられたことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の弾球遊技機。
  13. 前記遊技領域を流下する遊技球を受けて遊転させる球遊転部を備え、前記往復回動部材を前記球遊転部から流下する遊技球を受入れ可能な位置に配置したことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の弾球遊技機。
  14. 前記球遊転部は、複数段に形成され、その段差部分に、前記往復回動部材を配置したことを特徴とする請求項13に記載の弾球遊技機。
  15. 前記球遊転部には、前記第2受容部に遊技球を案内する傾斜部が形成されたことを特徴とする請求項13又は14に記載の弾球遊技機。
  16. 前記往復回動部材の回動範囲を前記第1位置と前記第2位置との間に制限するストッパを備えたことを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の弾球遊技機。
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