JP4233589B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
請求項1の弾球遊技機では、往復回動部材が第1位置のときに、第1受容部に遊技球が受容され、その遊技球の自重によって往復回動部材が第2位置に回動する。そして、第2位置で第1受容部から遊技球が排出され、往復回動部材が第1位置に戻る。この動作とは逆に、往復回動部材が第2位置で第2受容部に遊技球が受容され、第1位置で第2受容部から遊技球が排出される。このように、本発明の弾球遊技機では、往復回動部材が往復回動する度に、第1受容部と第2受容部とが遊技球を交互に受容及び排出するので、今までにない遊技球の挙動を楽しむことができる。しかも、遊技球の自重を利用して往復回動部材が往復回動するので、電動式のものに比べてコストを抑えることが可能になる。
請求項2の弾球遊技機では、往復回動部材が第2位置から第1位置に回動する間で、転落規制壁により第2受容部から遊技球が転落することを規制し、第2受容部による遊技球の移動を安定させることができる。
請求項3の弾球遊技機では、往復回動部材が、弾球遊技機の左右方向に延びた回動軸を中心に回動するので、遊技球の動きに奥行き感が生まれる。
請求項4の弾球遊技機によれば、第1受容部による遊技球の通過経路と、第2受容部による遊技球の通過経路とが、往復回動部材を挟んだ前後に分けられ、遊技球の斬新な流下演出を提供することが可能になる。
請求項5の弾球遊技機では、第1受容部の回動領域の途中部分に設けた前面カバー壁により、往復回動部材の回動中における第1受容部からの遊技球の脱落を防ぐことが可能になる。
請求項6の弾球遊技機では、第1受容部及び第2受容部に過剰に供給された遊技球がテーパー面に乗り上がってスムーズに排除される。
請求項7の弾球遊技機では、往復回動部材のうち第1受容部以外の部位に乗った遊技球が案内溝によって第1受容部まで案内され、第1受容部への入球確率を上げることができる。
請求項8の弾球遊技機では、自重により往復回動部材を第1位置に付勢するカウンターウエイトで付勢手段を構成したので、バネ等の弾性部材で付勢手段を構成した場合に比べて組み付けが容易であると共に、耐久性にも優れる。
請求項9の弾球遊技機では、カウンターウエイトは、往復回動部材の回動軸と平行に延びた軸状をなしたので、カウンターウエイトの長さを変更するだけで、往復回動部材の回動中心からの位置を変更せずに、重さのみを変更することができ、往復回動部材を回動させるモーメントを容易に調節することが可能になる。
請求項10の弾球遊技機では、第1及び第2の案内壁によって、第1受容部及び第2受容部から遊技領域に遊技球をスムーズに排出することが可能になる。
請求項11の弾球遊技機では、第1と第2の案内壁とを区画する区画壁によって、第1受容部と第2受容部の何れから排出された遊技球であるかを判別し易くなる。
請求項12の弾球遊技機では、第2受容部の真下に入賞口を設けたので、第2受容部から遊技球が排出されたときには、入賞口への入賞確率が高くなる。これにより、第2受容部への入球に対して期待感を持たせることができる。
請求項13の弾球遊技機では、往復回動部材を球遊転部から流下する遊技球を受入れ可能な位置に配置したことで、球遊転部の何れの位置から遊技球が流下するかによって、第1受容部、第2受容部に入球するか否かが分かれ、球遊転部における遊技球の遊転態様を遊技者に注目させることができる。ここで、球遊転部を複数段に形成して、その段差部分に、往復回動部材を配置してもよい(請求項14の発明)。
請求項15の弾球遊技機では、球遊転部に形成した傾斜部によって、第2受容部への入球確率が上がる。
請求項16の弾球遊技機では、往復回動部材の回動範囲を第1位置と第2位置との間に制限するストッパを備えたので、往復回動部材が第1及び第2の位置に確実に止まり、遊技球が第1受容部及び第2受容部に出入りする位置が安定する。
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜図12に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成され、中央部には、表示装置13が備えられている。遊技領域R1のうち表示装置13の下方には、始動入賞口14(本発明の「入賞口」に相当する)、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装置13等を挟んだ左右の両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18、風車19、一般入賞口20,21が設けられ、遊技領域R1全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。また、ガイドレール12に沿った両側端部には、サイドランプ22,22が設けられている。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵したゲートスイッチ30(図12参照)によって検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する普通図柄表示領域24の図柄が変動表示される。
操作ノブ28を操作して、遊技球が連続的に遊技盤11の遊技領域における上方部分に弾き出されると、それら遊技球は、障害釘、ランプ風車17,風車19等に当たって向きを変えられ、ランダムな経路を通って遊技領域の下方に向かう。
本実施形態は、図13及び図14に示されており、前記第1実施形態とは往復回動部材80における第2受容部95の構造のみが異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。本実施形態における第2受容部110は、図13に示すように、往復回動部材80を軸方向と直交する方向に貫通したトンネル構造になっている。また、第2受容部110の一端の開放口が、球入口111となっており、第2受容部110の他端の開放口が、球出口112となっている。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
66B 第2案内壁
68 柱部(区画壁)
69 球出口
69A 第1球出口
69B 第2球出口
70 第1球遊転部
71 第2球遊転部
73 前面カバー壁
74 上部開口
75 前面壁
76 支持片(ストッパ)
80 往復回動部材
82 係止突片(ストッパ)
83 ウエイト収容溝
84 カウンターウエイト
90 第1受容部
93 案内溝
95,110 第2受容部
95S 底壁
102 遊技球通過路
111 球入口
112 球出口
R1 遊技領域
Claims (16)
- 遊技球が流下する遊技領域に設けられ、第1位置と第2位置との間で往復回動可能に軸支された往復回動部材と、
前記往復回動部材を常には前記第1位置に保持する付勢手段と、
前記往復回動部材に形成されて、前記第1位置で遊技球を受容し、その遊技球の自重により前記付勢手段に抗して前記往復回動部材を前記第2位置まで回動させて、前記第2位置で前記遊技球を排出する第1受容部と、
前記往復回動部材に形成されて、前記往復回動部材が前記第2位置で遊技球を受容する一方、前記往復回動部材が前記第1位置に戻ると受容した遊技球を排出する第2受容部とを備え、
前記第1受容部を、前記往復回動部材に複数設け、それら複数の第1受容部のうち1つにのみ遊技球が受容されたときには、前記往復回動部材は回動せず、複数の前記第1受容部に遊技球が受容されたときに前記往復回動部材が回動するように構成したことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記第2受容部の回動領域に対向配置されて、前記往復回動部材が前記第2位置から前記第1位置に回動する迄の間で、前記第2受容部から遊技球が転落することを規制する転落規制壁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記往復回動部材は、弾球遊技機の左右方向に延びた回動軸を中心に回動することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
- 前記第1受容部は、前記往復回動部材の前面側を回動するように配置されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機。
- 前記第1受容部の回動領域の途中部分を前面側から覆う前面カバー壁を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の弾球遊技機。
- 前記前面カバー壁の前面上縁部に、テーパー面を形成したことを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
- 前記往復回動部材の外面には、軸方向に延びて遊技球を前記受容部に案内する案内溝が形成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機。
- 前記付勢手段は、自重により前記往復回動部材を前記第1位置に付勢するカウンターウエイトで構成されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の弾球遊技機。
- 前記カウンターウエイトは、前記往復回動部材の回動軸と平行に延びた軸状をなし、前記往復回動部材には、前記カウンターウエイトを挿入組み付けしたウエイト保持部が形成されたことを特徴とする請求項8に記載の弾球遊技機。
- 前記遊技領域は、弾球遊技機に備えた遊技盤の前面に形成され、
前記往復回動部材は、前記遊技盤の前面より奥側に配置され、
前記往復回動部材の下方には、前記第1受容部から排出された遊技球を、前記遊技盤の前面に案内する第1案内壁と、前記第2受容部から排出された遊技球を、前記遊技盤の前面に案内する第2案内壁とが形成されたことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の弾球遊技機。 - 前記第1案内壁と前記第2案内壁とを区画する区画壁を設けたことを特徴とする請求項10に記載の弾球遊技機。
- 前記遊技領域のうち前記第2受容部の真下方向には、入球により遊技者に所定の利益を付与するための入賞口が設けられたことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の弾球遊技機。
- 前記遊技領域を流下する遊技球を受けて遊転させる球遊転部を備え、前記往復回動部材を前記球遊転部から流下する遊技球を受入れ可能な位置に配置したことを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の弾球遊技機。
- 前記球遊転部は、複数段に形成され、その段差部分に、前記往復回動部材を配置したことを特徴とする請求項13に記載の弾球遊技機。
- 前記球遊転部には、前記第2受容部に遊技球を案内する傾斜部が形成されたことを特徴とする請求項13又は14に記載の弾球遊技機。
- 前記往復回動部材の回動範囲を前記第1位置と前記第2位置との間に制限するストッパを備えたことを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の弾球遊技機。
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