JP4232575B2 - 透明導電層形成用塗液、透明導電膜及び透明導電性基材 - Google Patents

透明導電層形成用塗液、透明導電膜及び透明導電性基材 Download PDF

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Description

本発明は、透明導電層の形成に用いる透明導電層形成用塗液、透明基板上に形成した透明導電層を有する透明導電膜、及びブラウン管(CRT)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、蛍光表示管(VFD)、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示装置の前面板等に適用される透明導電膜を備えた透明導電性基材に関する。
近年、オフィスオートメーション(OA)化によりオフィスに多くのOA機器が導入され、OA機器のディスプレイと向き合って終日作業することも珍しくない。このようなOA機器の代表例としてコンピュータがあるが、その陰極線管(ブラウン管とも称する:CRT)等では、表示画面が見やすく、視覚疲労を感じさせないことの外に、帯電による埃の付着や電撃ショックがないこと等が要求されている。
更に、これ等に加えて最近では、CRTから発生する低周波電磁波の人体に対する悪影響が懸念され、電磁波が外部に漏洩しないことがCRTに対して望まれている。このような電磁波は偏向コイルやフライバックトランスから発生し、テレビジョン等のディスプレイの大型化に伴って益々大量の電磁波が周囲に漏洩する傾向にある。ところで、磁界の漏洩は偏向コイルの形状を変えるなどの工夫で大部分を防止することができる。一方、電界の漏洩も、CRTの前面ガラス板の表面に透明導電層を形成することにより防止することが可能である。
このような電界の漏洩に対する防止方法は、近年において帯電防止のために取られてきた対策と原理的には同一である。しかし、電界漏洩防止用の透明導電層は、帯電防止用に形成されていた導電層よりもはるかに高い導電性が求められている。即ち、帯電防止用には表面抵抗で10Ω/□程度で十分とされているが、漏洩電界を防ぐ(電界シールド)ためには少なくとも10Ω/□以下、好ましくは5×10Ω/□以下、更に好ましくは10Ω/□以下の低抵抗の透明導電層が望まれている。
そこで、上記要求に対処するため、従来から幾つかの提案がなされているが、その中でも低コストで且つ低い表面抵抗を実現できる方法として、導電性微粒子をアルキルシリケート等の無機バインダーと共に溶媒中に分散した透明導電層形成用塗液を用い、これをCRTの前面ガラス板等の透明基板上に塗布・乾燥後、200℃程度の温度で焼成する方法が知られている。この透明導電層形成用塗液を用いる方法は、真空蒸着やスパッタ法等の他の透明導電層形成方法に比べてはるかに簡便であり、製造コストも低いため、極めて有利な方法である。
この方法に用いられる透明導電層形成用塗液として、導電性微粒子にインジウム錫酸化物(ITO)を用いたものが知られている。しかし、得られる膜の表面抵抗が10〜10Ω/□と高いため、漏洩電界を十分に遮蔽するには電界キャンセル用の補正回路が必要となることから、その分製造コストが割高となる問題があった。一方、導電性微粒子として金属粉を用いた透明導電層形成用塗液は、上記ITOを用いた塗液に比べ膜の透過率が若干低くなるものの、10〜10Ω/□という低抵抗の透明導電膜が得られる。従って、上述した補正回路が必要なくなるためコスト的に有利となり、今後主流になるものと思われる。
上記透明導電層形成用塗液に適用される金属微粒子としては、空気中で酸化され難い金属、例えば銀、金、白金、ロジウム、パラジウム等の貴金属が提案されている(特許文献1〜2参照)。貴金属以外の金属微粒子、例えば鉄、ニッケル、コバルト等も適用可能とされているが、実際には大気雰囲気下で表面に酸化物皮膜が形成されるため、透明導電層として良好な導電性を得ることが難しい。
また、貴金属の電気抵抗を比較すると、白金、ロジウム、パラジウムの比抵抗はそれぞれ10.6、5.1、10.8μΩ・cmであり、銀及び金の1.62及び2.2μΩ・cmに比べて高いため、表面抵抗の低い透明導電層を形成するには銀又は金の微粒子を用いる方が有利である。
しかし、銀微粒子を適用した場合、硫化や酸化、食塩水や紫外線等による劣化が激しく、耐候性に問題がある。他方、金微粒子を適用した場合、耐候性の問題はなくなるが、白金微粒子、ロジウム微粒子、パラジウム微粒子等と同様に、銀微粒子よりも高価であるというコスト上の問題を有している。これらの問題を解決する方法として、銀微粒子上に金や白金などの貴金属をコーティングする方法が知られている(特許文献3参照)。
また、CRT等の表示画面を見易くするために、フェイスパネル表面に防眩処理を施して、画面の反射を抑えることも行われている。この防眩処理は、微細な凹凸を設けて表面の拡散反射を増加させる方法によっても可能であるが、この方法では解像度が低下して画質が落ちるため好ましくない。従って、むしろ反射光が入射光に対して破壊的干渉を生ずるように、透明皮膜の屈折率と膜厚とを制御する干渉法によって防眩処理を行うことが好ましい。
このような干渉法により低反射効果を得るため、一般的には高屈折率膜と低屈折率膜の光学的膜厚を、それぞれ1/4λと1/4λ、あるいは1/2λと1/4λに設定した二層構造膜が採用されている。前述のインジウム錫酸化物(ITO)微粒子の透明導電膜も、この種の高屈折率膜として用いられている。
尚、金属微粒子においては、光学定数(n−ik、ここでn:屈折率、i=−1、k:消衰係数)のうち、nの値は小さいが、kの値がITO等と比べ極端に大きいため、金属微粒子からなる透明導電層においても、ITOの高屈折率膜と同様に、二層構造膜で光の干渉による反射防止効果が得られる。
特開平8−77832号公報 特開平9−55175号公報 特開2000−268639号公報
上記した従来の金属微粒子を適用した透明導電層形成用塗液においては、透明導電層を形成する際に、基板表面に汚れがあると金属微粒子が凝集を起こし、塗膜欠陥を生じるという問題があった。これは、金属微粒子は電気的斥力により安定化しているので、基板上の汚染物質により電気的安定性が失われることによって、金属微粒子が凝集するのである。
そこで、この問題を解決するために、透明導電層形成用塗液に高分子分散剤や高分子樹脂等を添加し、金属微粒子表面に吸着させて立体障害効果を持たせることにより、金属微粒子の凝集を抑制することが広く行われている。
しかしながら、一般に、高分子分散剤や高分子樹脂の添加量が多いほど、金属微粒子の凝集は抑えられるが、その一方で膜の表面抵抗や耐候性が悪化してしまう欠点があった。逆に、膜特性の劣化が生じないように高分子分散剤や高分子樹脂の添加量を少なくすると、金属微粒子の凝集を十分に抑制することができなかった。
本発明は、この様な従来の事情に着目してなされたものであり、高分子分散剤や高分子樹脂を添加することなしに、基板の汚染等に対して安定性に優れ、金属微粒子の凝集が起りにくい透明導電層形成用塗液を提供することを目的とする。また、その透明導電層形成用塗液を用いることによって簡単に形成でき、塗膜欠陥が少なく、耐候性に優れると共に、表面抵抗の低い透明導電層を有する透明導電膜、及びその透明導電膜を備えた透明導電性基材を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明が提供する透明導電層形成用塗液は、透明導電層の形成に用いる透明導電層形成用塗液であって、溶媒に分散された平均粒径1〜100nmの銀含有微粒子を主成分とし、該銀含有微粒子の表面がMoO 2− 、VO 、P 4− 、SO 2− 、SeO 2− から選ばれる1種以上のオキソ酸イオンで修飾されており、これらのオキソ酸イオンを生成するオキソ酸は該オキソ酸の銀塩の水溶液中における溶解度積が0.001以下であることを特徴とする。
上記本発明の透明導電層形成用塗液においては、前記オキソ酸の含有量が、銀含有微粒子100重量部に対して0.5〜20重量部であることが好ましい
上記本発明の透明導電層形成用塗液においては、前記銀含有微粒子が、銀微粒子の表面を金若しくは白金の単体又は金と白金の複合体でコーティングした貴金属コート銀微粒子であって、金と白金の合計のコーティング量が銀100重量部に対して5〜1900重量部の範囲にあることが好ましい。
また、本発明は、上記したいずれかの透明導電層形成用塗液を用いて形成された透明導電層を有する透明導電膜を提供するものであるこの透明導電膜は、前記透明導電層上に、更に透明コート層が形成された透明2層膜からなることが好ましい
本発明は、また、上記した透明導電膜を基材上に有することを特徴とする透明導電性基材を提供する。更に、本発明は、上記透明導電性基材が組込まれたことを特徴とする表示装置を提供するものである
本発明によれば、銀含有微粒子を特定のオキソ酸イオンで修飾することによって、高分子分散剤や高分子樹脂を添加することなしに、基板の汚染に対して安定性に優れ、銀含有微粒子の凝集が起りにくい透明導電層形成用塗液を提供することができる。また、その透明導電層形成用塗液を用いることによって、塗膜欠陥が少なく、耐候性に優れると共に、表面抵抗の低い透明導電層又はその透明導電層を有する透明2層膜、及びその透明導電層又はその透明導電層を有する透明2層膜を備えた透明導電性基材を提供することができる。
コロイドを安定化させる要因として、DLVO(Derjagunin−Landau−Verway−Overbeek)理論で知られるファンデルワールス力と電気的斥力の和、高分子ポリマーの吸着による立体障害が知られている。また、電気的に安定化されたコロイドは電解質による影響を強く受け(Schulze−Hardy則)、基板が汚染されていると凝集を起こしやすいという欠点を有している。
従って、金属微粒子を溶媒中で安定化させ、基板の汚染等に対して凝集を起こし難くするためには、その金属微粒子の表面を改質して、電気的斥力が大きくなるような工夫をしなければならない。しかし、高分子ポリマー等によって安定化させた場合は、膜を形成したときに金属微粒子同士の接触が阻害され、充分な導電性が得られないという問題が発生する。
本発明者らは、この様な観点から様々な検討を行った結果、ある種のオキソ酸が銀含有微粒子に吸着することを見出し、このオキソ酸の吸着によって修飾された銀含有微粒子は安定性に優れ、基板の汚染等に対しても非常に安定であることが判明した。
即ち、本発明の透明導電層形成用塗液は、主成分の金属微粒子として、表面がオキソ酸イオンで修飾された銀含有微粒子を含むものである。そして、この表面がオキソ酸イオンで修飾された銀含有微粒子を含む透明導電層形成用塗液は、基板の汚染に対して安定性に優れ、金属微粒子の凝集が起りにくい。従って、この透明導電層形成用塗液を用いて塗膜を形成する場合、従来のように高分子分散剤や高分子樹脂を添加しなくても塗膜欠陥を作りにくく、耐候性に優れると共に、樹脂などが添加されていないことから表面抵抗の低い透明導電膜を得ることができる。
銀含有微粒子の表面にオキソ酸が吸着することにより安定性が向上するメカニズムは明らかではないが、例えば、オキソ酸イオンが銀含有微粒子中の銀の部分に吸着することで、銀含有微粒子に強いマイナス電荷が与えられ、更にオキソ酸イオンが多原子分子であることから立体障害効果も同時に得られるためと考えられる。
銀含有微粒子表面の修飾に用いるオキソ酸としては、オキソ酸の銀塩の水溶液中における溶解度積が0.001以下であることが好ましく、0.0001以下であることが更に好ましい。上記銀オキソ酸塩の溶解度積が0.001を超えると、銀含有微粒子へのオキソ酸イオンの吸着が起りにくくなり、銀含有微粒子を効率的に修飾することができなくなるためである。
このようなオキソ酸イオンとしては、例えば、MoO 2−、VO 、P 4−、SO 2−、SeO 2−などがあるが、これらに限定されるものではない。また、これらを単独で使用するか、若しくは2種以上を併用することができる。
また、オキソ酸の透明導電層形成用塗液中の含有量は、銀含有微粒子100重量部に対して0.5〜20重量部が好ましく、1〜10重量部が更に好ましい。このオキソ酸含有量が0.5重量部未満では、オキソ酸イオンの吸着量が少な過ぎるため、塗液の安定性に改善がみられない。一方、銀含有微粒子に対するオキソ酸イオンの吸着量には限界があるため、オキソ酸含有量が銀含有微粒子100重量部に対して20重量部を超えることは物理的に困難である。
上記銀含有微粒子は、その平均粒径が1〜100nmであることを要する。平均粒径が1nm未満の微粒子の製造は困難であり、また塗液中で凝集し易く実用的でない。銀含有微粒子の平均粒径が100nmを超えると、形成された透明導電層の可視光線透過率が低くなり過ぎるうえ、仮に膜厚を薄く設定して可視光線透過率を高くした場合でも表面抵抗が高くなり過ぎるため、実用的ではないからである。尚、平均粒径とは、透過電子顕微鏡(TEM)で観察したときの微粒子の平均粒径を言う。
また、上記銀含有微粒子は、銀単体の微粒子であってもよいが、銀微粒子の表面を金若しくは白金の単体又は金と白金の複合体でコーティングした貴金属コート銀微粒子が耐侯性などの点で好ましい。貴金属コート銀微粒子の場合、金と白金の合計のコーティング量が、銀100重量部に対して5〜1900重量部の範囲に設定されていることが好ましく、100〜900重量部の範囲がより好ましい。上記合計コーティング量が5重量部未満では貴金属コート銀微粒子の耐候性が十分得られず、また1900重量部を超えるとコストの上昇を招くため好ましくない。
次に、本発明における透明導電層形成用塗液の製造方法を説明する。まず、既知の方法[例えば、Carey−Lea法:Am. J. Sci.,37,38,47(1889)、Am. J. Sci.,38(1889)参照]により、銀微粒子のコロイド分散液を調製する。即ち、硝酸銀水溶液に硫酸鉄(II)水溶液とクエン酸ナトリウム水溶液の混合液を加えて反応させ、沈降物を濾過・洗浄した後、純水を加えることにより、簡単に銀微粒子のコロイド分散液が得られる。この銀微粒子コロイド分散液の調製方法は、平均粒径1〜100nmの銀微粒子が分散されたものを調整できれば任意であり、上記Carey−Lea法に限定されるものではない。
また、得られた銀微粒子を金や白金でコーティングする場合には、上記のごとく調整した銀微粒子コロイド分散液に、ヒドラジン等の還元剤溶液と金酸塩等の貴金属酸塩溶液を加えることにより、貴金属コート銀微粒子の分散液を得ることができる。
次に、得られた銀含有微粒子(銀微粒子又は貴金属コート銀微粒子)の分散液に、オキソ酸又はその塩を添加することにより、銀含有微粒子の表面にオキソ酸イオンを吸着させて修飾する。貴金属コート銀微粒子を修飾する場合には、還元剤を含む水溶液か若しくは金属酸塩溶液のいずれか片方又は両方に、オキソ酸又はその塩を添加してもよい。
尚、オキソ酸の含有量は、前述の通り、銀含有微粒子100重量部に対し0.5〜20重量部の範囲とすることが望ましい。オキソ酸の含有量が0.5重量部未満では、銀含有微粒子の安定化に必要な量を満たすことができない。また、銀含有微粒子に吸着できるオキソ酸イオン量は決まっているので、20重量部を超えて過剰に添加しても意味はなく、かえってイオン濃度が高くなると銀含有微粒子が凝集し易くなるため好ましくない。
その後、得られた銀含有微粒子分散液は、透析、電気透析、イオン交換、限外濾過等の脱塩処理方法により、分散液内の電解質濃度を下げることが好ましい。電解質濃度を下げないと、コロイドは電解質により一般的に凝集してしまうからであり、この現象はSchulze−Hardy則として知られている。
次に、電解質濃度を下げた銀含有微粒子分散液を、減圧エバポレーター、限外濾過等の方法で濃縮処理して、銀含有微粒子の分散濃縮液を得る。この分散濃縮液に、有機溶剤単独、あるいは無機バインダーが含まれた有機溶剤を添加し、成分調整(微粒子濃度、水分濃度等)を行うことによって、本発明に係る透明導電層形成用塗液が得られる。
上記有機溶剤としては、特に制限はなく、塗布方法や製膜条件により適宜に選定される。好適な有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコール(DAA)等のアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン系溶媒、プロピレングリコールメチルエーテル(PGM)、プロピレングリコールエチルエーテル等のグリコール誘導体、フォルムアミド、N−メチルフォルムアミド、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
この様にして得られた本発明に係る透明導電層形成用塗液を用いて、従来と同様の方法により、高い電界シールド効果を備えた透明導電層を形成することができる。例えば、透明基板上に、平均粒径1〜100nmの銀含有微粒子とバインダーマトリックスを主成分とする透明導電層を形成し、その上に更に透明コート層を設けることによって、透明2層膜を形成することができる。
具体的には、上記透明2層膜の形成は以下の方法で行うことができる。即ち、本発明の透明導電層形成用塗液を、ガラス基板、プラスチック基板等の透明基板上に、スプレーコート、スピンコート、ワイヤーバーコート、ドクターブレードコート等の手法にて塗布し、必要に応じて乾燥した後、例えばシリカゾル等を主成分とする透明コート層形成用塗布液を同様の手法によりオーバーコートする。次に、例えば50〜350℃程度の温度で加熱処理を施し、オーバーコートした透明コート層形成用塗布液を硬化させて透明2層膜を形成する。
本発明の透明導電層形成用塗液を用いて形成された透明導電層、及びこの透明導電層を有する透明2層膜は、高強度且つ高透過率であり、優れた耐候性並びに耐紫外線性を有し、且つ従来と同様に優れた反射防止効果と平坦な透過光線プロファイルを有し、表面抵抗が低く高い電界シールド効果を備えている。
従って、本発明に係わる透明導電層又はこの透明導電層を有する透明2層膜を透明基板上に形成した透明導電性基材は、例えば、ブラウン管(CRT)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、蛍光表示管(VFD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示装置において、前面板として好適に用いることができる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、実施例中の「%」は透過率、反射率、ヘイズ値を除いて「重量%」を意味し、また「部」は「重量部」を意味する。
[実施例1]
前述のCarey−Lea法により、銀微粒子のコロイド分散液を調製した。具体的には、9.1%硝酸銀水溶液33gに、23%硫酸鉄(II)水溶液39gと37.5%クエン酸ナトリウム水溶液48gの混合液を加え、沈降物を濾過・洗浄した後、得られた沈降物に純水を加えて、銀微粒子のコロイド分散液(Ag:0.1%)を調製した。
この銀微粒子コロイド分散液120gに、ヒドラジン1水和物(N・HO)の1%水溶液10.0gとKの1%水溶液10.5gに水を加えて320gにした液と、金酸カリウム[KAu(OH)]水溶液(Au:0.15%)320gとを加えることにより、P 4−で修飾された金コート銀微粒子のコロイド分散液を得た。
このP 4−で修飾された金コート銀微粒子のコロイド分散液をイオン交換樹脂(三菱化学(株)製、商品名ダイヤイオンSK1B、SA20AP)で脱塩した後、限外濾過により濃縮した。得られた濃縮液に各種有機溶媒等を加え、試料1の透明導電層形成用塗液(Ag:0.08%、Au:0.32%、水:10.1%、EA:83.9%、DAA:5.0%、P 4−:0.007%)を得た。この透明導電層形成用塗液を透過電子顕微鏡で観察したところ、P 4−で修飾された金コート銀微粒子の平均粒径は6.9nmであった。
次に、P 4−で修飾された金コート銀微粒子を含む上記試料1の透明導電層形成用塗液を、35℃に加熱されたガラス基板(縦200×横150×厚さ3mmのソーダライムガラス)上にスピンコート(150rpm、60秒間)し、引き続いてシリカゾル液をスピンコート(150rpm、60秒間)した。その後、200℃にて20分間硬化させ、P 4−で修飾された金コート銀微粒子を含む透明導電層と、酸化ケイ素を主成分とするシリケート膜から成る透明コート層とで構成された透明2層膜付きのガラス基板、即ち試料1に係る透明導電性基材を得た。
尚、透明コート層の形成に用いたシリカゾル液は、メチルシリケート(コルコート社製、商品名メチルシリケート51)19.6部、エタノール57.8部、1%硝酸水溶液7.9部、純水14.7部を用いて、SiO(酸化ケイ素)固形分濃度が10%で、重量平均分子量が2850のものを調製し、最終的にSiO固形分濃度が0.8%となるようにイソプロピルアルコール(IPA)とn−ブタノール(NBA)の混合物(IPA/NBA=3/1)により希釈して得られたものである。
上記試料1の透明導電層形成用塗液について、添加したオキソ酸イオン(P 4−)、オキソ酸の銀塩(Ag)の水溶液中における溶解度積、及び塗液中のオキソ酸の含有量(銀含有微粒子100重量部に対するオキソ酸の重量部)を、下記表1に示した。また、上記試料1の透明導電性基材について、ガラス基板上に形成された透明2層膜の膜特性(表面抵抗、可視光線透過率、ヘイズ値、ボトム反射率、ボトム波長)、塗膜欠陥の有無を下記表2に示した。尚、表2の塗膜欠陥については、欠陥となる凝集物の数0〜1個を○、2〜3個を△、4個以上を×として表示した。
表2におけるボトム反射率とは透明導電性基材の反射プロファイルにおいて極小の反射率を言い、ボトム波長とは反射率が極小における波長を意味する。また、表2に示した透過率は、可視光線波長域(380〜780nm)における透明基板(ガラス基板)を含まない透明2層膜だけの可視光線透過率であり、以下の計算式により求められる。即ち、透明基板を含まない透明2層膜だけの透過率(%)=[(透明基板ごと測定した透過率)/(透明基板の透過率)]×100
また、透明2層膜の表面抵抗は、三菱化学(株)製の表面抵抗計(ロレスタAP、MCP−T400)を用いて測定した。ヘイズ値と可視光線透過率は、透明基板ごと、村上色彩技術研究所製のヘイズメーター(HR−200)を用いて測定した。反射率は、日立製作所(株)製の分光光度計(U−4000)を用いて測定した。
次に、膜の耐候性を評価するために、上記試料1の透明2層膜について紫外線照射試験を行った。即ち、UV照射装置(スーパーUVテスター、SUV−W131、岩崎電気(株)製)を用い、照射強度100mW/cmで紫外線を1000時間照射して、透明2層膜の抵抗値の変化を調べた。得られた結果を下記表3に示した。
[実施例2]
実施例1と同様に調整した銀微粒子のコロイド分散液200gに、ヒドラジン1水和物(N・HO)の1%水溶液8.5gに水を加えて262.5gにした液と、金酸カリウム[KAu(OH)]水溶液(Au:0.16%)250gに1%NaMoO・2HO水溶液を12.5g添加した液とを加え、MoO 2−で修飾された金コート銀微粒子のコロイド分散液を得た。
このMoO 2−で修飾された金コート銀微粒子のコロイド分散液について、実施例1と同様の処理を行うことにより、MoO 2−で修飾された平均粒径6.9nmの金コート銀微粒子が分散した試料2に係る透明導電層形成用塗液(Ag:0.13%、Au:0.27%、水:9.0%、EA:84.6%、DAA:5.0%、MoO 2−:0.023%)を得た。
この透明導電層形成用塗液を用いた以外は、実施例1と同様に行い、MoO 2−で修飾された金コート銀微粒子を含む透明導電層と、酸化ケイ素を主成分とするシリケート膜から成る透明コート層とで構成された透明2層膜付きのガラス基板、即ち試料2に係る透明導電性基材を得た。
上記試料2の塗液に添加したオキソ酸イオン(MoO 2−)、そのオキソ酸銀塩(AgMoO)の溶解度積、及び塗液中のオキソ酸の含有量を下記表1に示すと共に、得られた試料2の透明2層膜の膜特性を実施例1と同様に評価した結果を下記表2に示し、耐候性について実施例1と同様に行った紫外線照射試験の結果を下記表3に示した。
[実施例3]
実施例1と同様に調整した銀微粒子のコロイド分散液120gに、ヒドラジン1水和物(N・HO)の1%水溶液10.0gに水を加えて320gにした液と、金酸カリウム[KAu(OH)]水溶液(Au:0.15%)320gに1%NaVO水溶液6.5gを添加した液とを加え、VO で修飾された金コート銀微粒子のコロイド分散液を得た。
このVO で修飾された金コート銀微粒子のコロイド分散液について、実施例1と同様の処理を行うことにより、VO で修飾された平均粒径6.7nmの金コート銀微粒子が分散した試料3に係る透明導電層形成用塗液(Ag:0.08%、Au:0.32%、水:12.1%、EA:82.1%、DAA:5.0%、VO :0.009%)を得た。
この試料3の透明導電層形成用塗液を用いた以外は、実施例1と同様に行い、VO で修飾された金コート銀微粒子を含む透明導電層と、酸化ケイ素を主成分とするシリケート膜から成る透明コート層とで構成された透明2層膜付きのガラス基板、即ち試料3に係る透明導電性基材を得た。
上記試料3の塗液に添加したオキソ酸イオン(VO )、そのオキソ酸銀塩(AgVO)の溶解度積、及び塗液中のオキソ酸の含有量を下記表1に示すと共に、得られた試料3の透明2層膜の膜特性を実施例1と同様に評価した結果を下記表2に示し、耐候性について実施例1と同様に行った紫外線照射試験の結果を下記表3に示した。
[実施例4]
1%NaVO水溶液の添加量を変えた以外は実施例3と同様にして、異なる量のVO で修飾された金コート銀微粒子が分散した試料4〜6に係る透明導電層形成用塗液を調整した。
即ち、これらの透明導電層形成用塗液(Ag:0.08%、Au:0.32%、水:12.1%、EA:82.1%、DAA:5.0%、VO :下記)において、金コート銀微粒子100重量部に対するVO 含有量を、試料4が1.0重量部(塗液の0.004%)、試料5が0.6重量部(塗液の0.0024%)、及び試料6が0.4重量部(塗液の0.0016%)とした。また、VO で修飾された金コート銀微粒子の平均粒径は、試料4が7.0nm、試料5が6.5nm、試料6が6.8nmである。
この試料4〜6の各透明導電層形成用塗液を用いた以外は、実施例1と同様に行い、VO で修飾された金コート銀微粒子を含む透明導電層と、酸化ケイ素を主成分とするシリケート膜から成る透明コート層とで構成された透明2層膜付きのガラス基板、即ち試料4〜6に係る透明導電性基材を得た。
上記試料4〜6の塗液に添加したオキソ酸イオン(VO )、その銀塩(AgVO)の溶解度積、及び塗液中のオキソ酸の含有量を下記表1に示すと共に、得られた試料4〜6の透明2層膜の膜特性を実施例1と同様に評価した結果を下記表2に示した。
[比較例1]
実施例1と同様に調整した銀微粒子のコロイド分散液120gに、ヒドラジン1水和物(N・HO)の1%水溶液10.0gに水を加えて320gにした液と、金酸カリウム[KAu(OH)]水溶液(Au:0.15%)320gとを加え、更に実施例1と同様の処理を行うことにより、平均粒径6.4nmの金コート銀微粒子(オキソ酸で修飾されていない)が分散した試料7に係る透明導電層形成用塗液(Ag:0.08%、Au:0.32%、水:11.2%、EA:82.9%、DAA:5.0%)を得た。
この試料7の透明導電層形成用塗液を用いた以外は、実施例1と同様に行い、金コート銀微粒子を含む透明導電層と、酸化ケイ素を主成分とするシリケート膜から成る透明コート層とで構成された透明2層膜付きのガラス基板、即ち試料7に係る透明導電性基材を得た。
得られた試料7の透明2層膜の膜特性を実施例1と同様に評価した結果を下記表2に示し、耐候性について実施例1と同様に行った紫外線照射試験の結果を下記表3に示した。
[比較例2]
実施例1と同様に調整した銀微粒子のコロイド分散液120gに、ヒドラジン1水和物(N・HO)の1%水溶液10.0gに水を加えて320gにした液と、金酸カリウム[KAu(OH)]水溶液(Au:0.15%)320gを加え、更に実施例1と同様の処理を行うと共に、安定化剤としてポリビニルピロリドン(PVP)を添加することにより、PVPで修飾された平均粒径6.7nmの金コート銀微粒子が分散した試料8に係る透明導電層形成用塗液(Ag:0.08%、Au:0.32%、水:10.2%、EA:83.4%、DAA:5.0%、PVP:0.02%)を得た。
この試料8の透明導電層形成用塗液を用いた以外は、実施例1と同様に行い、金コート銀微粒子を含む透明導電層と、酸化ケイ素を主成分とするシリケート膜から成る透明コート層とで構成された透明2層膜付きのガラス基板、即ち試料8に係る透明導電性基材を得た。
[比較例3]
安定化剤としてポリビニルブチラール(PVB)を用いた以外は比較例2と同様にして、PVBで修飾された平均粒径6.6nmの金コート銀微粒子が分散した試料9に係わる透明導電層形成用塗液(Ag:0.08%、Au:0.32%、水:10.2%、EA:83.4%、DAA:5.0%、PVB:0.08%)を得た。
この試料9の透明導電層形成用塗液を用いた以外は、実施例1と同様に行い、金コート銀微粒子を含む透明導電層と、酸化ケイ素を主成分とするシリケート膜から成る透明コート層とで構成された透明2層膜付きのガラス基板、即ち試料9に係る透明導電性基材を得た。
上記試料8〜9の透明導電層形成用塗液への添加物の種類とその含有量を下記表1に示すと共に、得られた試料8〜9の透明2層膜の膜特性を実施例1と同様に評価した結果を下記表2に示し、耐候性について実施例1と同様に行った紫外線照射試験の結果を下記表3に示した。尚、表3において、試料8は表面抵抗が極めて高いため、紫外線照射試験による耐侯性を評価しなかった。
Figure 0004232575
Figure 0004232575
Figure 0004232575
上記表1〜2に示す結果から明らかなように、本発明の透明導電層形成用塗液を用いることによって、塗膜欠陥のない低抵抗の透明導電層を簡単に形成することができ、この透明導電層を備えた透明導電性基材は、良好な導電性と共に、優れた反射防止機能を有していることが判る。
即ち、本発明の試料1〜3の各透明導電層形成用塗液を用いて得られた透明2層膜は、膜の表面抵抗が10Ω/□台と充分に低く、塗膜欠陥も認められない。また、本発明の試料4〜5では、塗液中のオキソ酸含有量が少ないが、銀含有微粒子100重量部に対し0.5重量部以上であるため、充分に低い表面抵抗であって、塗膜欠陥の少ない透明2層膜が得られている。しかし、比較例の試料6では、オキソ酸含有量が0.5重量部未満であるため、多くの塗膜欠陥が発生した。
一方、比較例である試料7は、オキソ酸を含まない従来の一般的な透明導電層形成用塗液であり、この塗液を用いて得られた透明2層膜は、試料1〜3と同程度の低い表面抵抗を有するが、塗膜欠陥の発生が多いため実用上問題がある。また、比較例の試料8の透明導電層形成用塗布液を用いて得られた透明2層膜は、塗膜欠陥の問題はないが、PVPを含有するため表面抵抗が10Ω/□以上と極めて高くなり、電磁波シールド効果を得ることができない。
更に、上記表3の結果から明らかなように、本発明に係わる試料1〜3の各透明導電層形成用塗液を用いて得られた透明2層膜は、1000時間の紫外線照射試験後においても抵抗値の変化が極めて小さい。一方、比較例である試料9は、初期の膜特性は全て満足しているが、PVBを含有するため紫外線により抵抗値が上昇してしまう。これにより、オキソ酸イオンで修飾した銀含有微粒子を含む本発明の透明導電層形成用塗液を用いて形成した透明導電層ないし透明2層膜は、優れた耐候性を有していることが確認できた。

Claims (7)

  1. 透明導電層の形成に用いる透明導電層形成用塗液であって、溶媒に分散された平均粒径1〜100nmの銀含有微粒子を主成分とし、該銀含有微粒子の表面がMoO 2− 、VO 、P 4− 、SO 2− 、SeO 2− から選ばれる1種以上のオキソ酸イオンで修飾されており、これらのオキソ酸イオンを生成するオキソ酸は該オキソ酸の銀塩の水溶液中における溶解度積が0.001以下であることを特徴とする透明導電層形成用塗液。
  2. 前記オキソ酸の含有量が、銀含有微粒子100重量部に対して0.5〜20重量部であることを特徴とする、請求項1に記載の透明導電層形成用塗液。
  3. 前記銀含有微粒子は、銀微粒子の表面を金若しくは白金の単体又は金と白金の複合体でコーティングした貴金属コート銀微粒子であって、金と白金の合計のコーティング量が銀100重量部に対して5〜1900重量部の範囲にあることを特徴とする、請求項1又は2に記載の透明導電層形成用塗液。
  4. 請求項1〜3のいずれかの透明導電層形成用塗液を用いて形成された透明導電層を有することを特徴とする透明導電膜
  5. 前記透明導電層上に、更に透明コート層が形成された透明2層膜からなることを特徴とする、請求項4に記載の透明導電膜。
  6. 請求項4又は5の透明導電膜を基材上に有することを特徴とする透明導電性基材
  7. 請求項6の透明導電性基材が組込まれたことを特徴とする表示装置
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