JP4232517B2 - 液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4232517B2
JP4232517B2 JP2003106061A JP2003106061A JP4232517B2 JP 4232517 B2 JP4232517 B2 JP 4232517B2 JP 2003106061 A JP2003106061 A JP 2003106061A JP 2003106061 A JP2003106061 A JP 2003106061A JP 4232517 B2 JP4232517 B2 JP 4232517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
droplet discharge
nozzle
liquid supply
supply path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003106061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004306537A (ja
Inventor
真一 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2003106061A priority Critical patent/JP4232517B2/ja
Publication of JP2004306537A publication Critical patent/JP2004306537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4232517B2 publication Critical patent/JP4232517B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置に関し、さらに詳しくは、液滴を吐出して記録媒体上に文字や画像などを記録したり、基板上に微細パターンや薄膜の形成等を行うための液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液滴吐出装置として、圧力発生室内に充填された液体に対し、圧電アクチュエータ等の圧力発生手段を用いて圧力波(音響波)を発生させ、その圧力波によって圧力発生室に連結されたノズルから液滴を吐出するものが一般によく知られている。特に、インクの滴を吐出して記録用紙上に文字や画像などの記録を行うインクジェット記録装置は広く普及しており(例えば、特許文献1や特許文献2)、最近では、インク滴体積の減少や低濃度インクの使用等によって、極めて高い品質の画像記録が可能になっている。
【0003】
また、近年では、上記の液滴吐出方法を用いた液滴吐出装置を工業的に活用することが試みられている。主な活用例としては、
(a)導電性ポリマー溶液を基板上に吐出させて配線パターンやトランジスタを形成、
(b)有機EL溶液を基板上に吐出させてELディスプレイパネルを形成、
(c)溶融状態のハンダを基板上に吐出して電気実装用のバンプを形成、
(d)UV硬化樹脂等の液滴を基板上で積層および硬化させることにより3次元物体を造形、
(e)有機材料の溶液(レジスト溶液など)を基板上に吐出させて有機薄膜を形成、
などが挙げられる。このように、液滴吐出装置は画像記録の用途に限らず、広い領域で活用されつつあり、今後更にその活用範囲が広がっていくと予想される。
【0004】
なお、以下では、液滴吐出ヘッドによって液滴を吐出する対象物を、「記録媒体」といい、液滴が記録媒体上に付着されることで得られる記録媒体上のドットのパターンを「画像」あるいは「記録画像」ということにする。したがって、以下に説明における「記録媒体」には、記録用紙やOHPシートなどが含まれるのはもちろんであるが、これら以外にも、たとえば上記したような基板などが含まれる。また、以下の「画像」には、一般的な画像(文字、絵、写真など)のみならず、上記したような配線パターンや3次元物体、有機薄膜などが含まれる。
【0005】
このような液滴吐出装置において、高速での画像記録を実現するためには、多ノズル化、すなわち、より多くのノズルを備える構成とすることが必要となる。そこで、例えば、特許文献1や、特許文献2などには、ノズルを2次元的にマトリクス配列させて、その数を増加させた液滴吐出ヘッド(以下、「マトリクス配列ヘッド」という)が提案されている。
【0006】
ところで、一般に液滴吐出ヘッドでは、何らかの要因(たとえば、外部からの衝撃、ノズルの開口部に付着したミストやゴミなどの異物に起因する気泡の巻きこみ等)によって、不吐出ノズルが発生することがある。このような不吐出ノズルは、画質を低下させるおそれがあるため、従来の液滴吐出ヘッドでは、いわゆるダミージェット、バキューム、ワイピング等のリカバリー動作(あるいはメンテナンス動作)を行なって、不吐出の状態を解消するようにしている。
【0007】
なお,この不吐出ノズルの数が少ない場合(たとえば、1つの液滴吐出ヘッドに対して1つの不吐出ノズル)には、この不吐出ノズルが画質に及ぼす影響は少ない。したがって、不吐出ノズルの数が多くなってから上記のリカバリー動作を行なうようにすれば、リカバリー動作の頻度を低く抑えることができる。
【0008】
しかしながら,記録速度向上等の観点から、多数のノズルを高密度で配置した液滴吐出ヘッドでは、1つのノズルが不吐出状態になると、その周囲のノズルも連鎖的に不吐出状態になってしまうことがある。このような現象が発生すると、不吐出ノズルがヘッドの一部分に集中して多数発生するため、画質の低下を招くことになる。これを解消するために、不吐出ノズルが発生する度にリカバリー動作を行なうことも考えられるが、頻繁なリカバリー動作によって、インク消費量を増大させることになる。
【0009】
【特許文献1】
特開平1−208146号公報
【特許文献2】
特開平9−156095号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したような問題点を解決すべくなされたものであり、その目的は、不吐出ノズルの連鎖的発生を防止でき、しかも高速で画像記録可能な液滴吐出ヘッドと、このような液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、液体が充填される複数の液室と、前記液室のそれぞれと連通するノズルと、画像情報に応じて前記液室に充填された液体にエネルギーを印加して前記ノズルから液滴を吐出させるエネルギー印加手段と、あらかじめ液体が貯留される液体タンクと、前記液体タンクと連通し、複数の液室に共通して設けられた液体供給系と、それぞれの前記液室に対応して、かつ前記液体供給系と連通して設けられた液体供給路と、を有する液滴吐出ヘッドであって、前記液体供給路の流路抵抗rsが、前記液体供給系、前記ノズル及び前記液室のそれぞれの流路抵抗をrp、rn、rc、液体タンクからノズルに至るまでの全体でのイナータンスをmT、ノズル内に形成されるメニスカスの音響容量をcnとして、
【0012】
【数2】
Figure 0004232517
を満たすように設定されていることを特徴とする。
【0013】
この液滴吐出ヘッドでは、液体タンクに貯留された液体が、液体供給系から液体供給路を経て液室に供給される。液室に充填された液体に、エネルギー印加手段によって、画像情報に応じたエネルギーが印加され、ノズルから液滴が吐出される。
【0014】
ここで、本発明の液滴吐出ヘッドでは、液体供給路の流路抵抗rsが液体供給系の流路抵抗rpに対し、
【0015】
【数3】
Figure 0004232517
を満たすように設定されている。これにより、不吐出ノズルが発生した場合であっても、この連鎖的な広がりを防止できる。
【0016】
また、液体供給路の流路抵抗rsは、液体供給系、ノズル及び圧力発生室のそれぞれの流路抵抗をrp、rn、rc、液体タンクからノズルに至るまでの全体でのイナータンスをmT、ノズル内に形成されるメニスカスの音響容量をcnとして、
【0017】
【数4】
Figure 0004232517
を満たすようにも設定されている。これにより、液滴吐出後に、ノズル内に短時間で液体を再度引きこんでメニスカスを初期状態に復帰させること(以下、この動作を「リフィル」という)ができるので、高速での画像記録が可能になる。
【0018】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記ノズルが2次元的に配置され、前記液体供給系が、前記液体タンクと連通する本流部と、この本流部から分岐し前記液体供給路と連通する複数の支流部と、を備えていることを特徴とする。
【0019】
このように、ノズルを2次元的に配置することで、多くのノズルを高密度で配置し、より高速での画像記録が可能になる。しかも、このように高密度でノズルを配置しても、不吐出ノズルの連鎖的な広がりを防止できる。
【0020】
また、液体供給系は、本流部と支流部とで構成されているので、液体タンクの液体を、本流部、支流部、液体供給路へと順に経由させて、効率的に液室へと供給できる。
【0021】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記液体供給路を液体の流れ方向と直交する断面で見たときの断面形状の短手方向の長さが10〜40μmとされていることを特徴とする。
【0022】
このように、液体供給路の断面形状の短手方向の長さを40μm以下とすることで、イナータンスの増加を招くことなく流路抵抗を増加させることができる。したがって、リフィル時間を増加させずに、上記式(2)の条件を満足させることができる。
【0023】
また、液体供給路の断面形状の短手方向の長さを10μm以上とすることで、製造上の歩留まりを高めたり、特性を均一に維持したりすることが可能となる。
【0024】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記液体供給路の前記液室との連結部における供給路径が、前記ノズルの開口径と同等もしくはそれ以下とされていることを特徴とする。
【0025】
液体供給路の液室との連結部における供給路径を、ノズルの開口径と同等もしくはそれ以下とすると、液体供給路でのメニスカス保持力を相対的に高めることができる。したがって、不吐出ノズルにおいて、メニスカスがノズル内を後退して液室に至った場合でも、さらに液体供給路に後退することを防止でき、不吐出ノズルの連鎖的な広がりを抑制できる。
【0026】
なお、ここでいう「同等もしくはそれ以下」とは、ノズル開口径をdn、液体供給路の開口径をdsとした場合、ds<1.2dnの関係が成り立つことをいう。
【0027】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを有することを特徴とする。
【0028】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを有しているので、不吐出ノズルの連鎖的発生を防止でき、しかも高速で画像を記録することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の基本的作用・動作について説明する。
【0030】
図1には、液滴吐出ヘッド112のイジェクタ138の近傍が模式的に示されている。また、図2には、液滴吐出前後のノズル140内のメニスカス154の状態が、(A)から(F)へと順に示されている。
【0031】
この液滴吐出ヘッド112では、複数(図1では10個)のイジェクタ138を備えており、これらが、5個ずつグループ化されて、全体として5×2のマトリックス状(2次元状)に配置されている。それぞれのイジェクタ138は、液体が充填される液室114と、この液室114のそれぞれに対応して設けられたノズル140とを有している。液体タンク(図1では図示省略、図5に示すインクタンク134参照)に貯留された液体が、液体供給系118の本流部118M及び支流部118Sを経て、それぞれの液室114に連通された液体供給路120から、液室114に供給される。液室114に液体が充填された状態では、図2(A)に示すように、それぞれのノズル140内では、液体のメニスカス154が所定の形状で、かつ所定の位置に維持されている。そして、エネルギー印加手段(図1では図示省略、図6に示す圧電アクチュエータ150参照)によって画像情報に応じたエネルギーが印加されると、図2(B)に示すように、ノズル140から液滴156が吐出される。したがって、この構成の液滴吐出ヘッド112では、複数のイジェクタ138が、共通の支流部118S(プール)によって連結され、さらに、2本の支流部118Sが1本の本流部118Mと連通している。以下では、液体タンクから支流部118Sに至る液体供給系118の流路抵抗をrp、液体供給路120の流路抵抗をrsとする。
【0032】
ここで、何らかの原因で、ある1つのイジェクタ138Aが不吐出になると、ノズル140A内のメニスカスが破壊され、ノズル140Aのメニスカス保持力も消失あるいは減少する。
【0033】
このとき、rp>rsの場合には、隣接するイジェクタ138Bが、不吐出になったイジェクタ138Aから液体の供給を受けるようになる。実際には、ノズル140Aと連通する液体供給路120に空気が入り込んでいるので、この空気が、イジェクタ138B内に混入する。これにより、イジェクタ138Aに加えて、イジェクタ138Bも不吐出になってしまう。そして、さらに隣接するイジェクタ138Cも、イジェクタ138Bから液体の供給を受けるようになるため、イジェクタ138Cも不吐出となる。このようにして、1つのイジェクタ138が不吐出になると、隣接するイジェクタ138も連鎖的に不吐出になってしまう。
【0034】
特に、イジェクタを2次元的に多数配列した液滴吐出ヘッド(マトリックスヘッド)では、各イジェクタ138を連結している支流部118Sが幅狭になるため、液体供給系118の流路抵抗rpが大きくなりやすく、上記した現象(不吐出イジェクタの連鎖的な広がり)が発生しやすい。
【0035】
また、一般に液体供給路120は、製造コストを低減する等の観点から、断面四角形状とされることが多いが、このような形状の液体供給路120では流路抵抗が小さくなりやすいため、上記した現象が発生しやすい。
【0036】
これに対し、本発明では、液体供給系118の流路抵抗rpと、液体供給路120の流路抵抗rsとの間に、
【0037】
【数5】
Figure 0004232517
の関係が成り立つように、液体供給系118及び液体供給路120の形状等を決定している。液体供給路120の流路抵抗rsが液体供給系118の流路抵抗rpよりも大きいので、たとえ1つのイジェクタ138が不吐出になっても、これに隣接するイジェクタ138は、この不吐出のイジェクタ138ではなく、液体供給系118から液体の供給を受けつづけ、不吐出イジェクタの連鎖的な広がりを防止できる。また、イジェクタの不吐出状態を解消して画質低下を防止するためのリカバリー動作(メンテナンス動作)を頻繁に行なう必要もなくなる。なお、かかる観点からは、さらに、
5rp<rs (2)’
とすることが好ましく。
【0038】
10rp<rs (2)”
とすることが特に好ましい。
【0039】
ところで、不吐出イジェクタの連鎖的広がりを防止するためには、上記式(2)の条件を満たせば十分であるが、あまりにrsを大きくすると、液滴吐出後に、再度液室114内に液体を引き込む際の抵抗が大きくなって、液体の充填に長い時間を要することとなる。
【0040】
図2(C)に示すように、ノズル140から液滴156が吐出されると、メニスカス154はノズル140の内部に一旦後退する。後退したメニスカス154は、図2(D)〜(F)に示すように、メニスカス154の表面張力の作用によって復帰される。すなわち、メニスカス154の表面張力が一種のバネとして作用し、液体タンクからノズル140内に液体を引き込むことによって、メニスカス154は平坦な状態(初期状態)に復帰する。このメニスカス復帰動作のことを「リフィル」と呼ぶ。
【0041】
図3には、リフィル時におけるメニスカス位置の変化が、液滴156の吐出直後からの経過時間と、メニスカスの位置変化(メニスカスの中央の位置y、図2(C)参照)との関係として、グラフ化されている(リフィル曲線)。液滴吐出後(t=0)に、y0(引き込み量最大)の位置まで引き込まれたメニスカス154は、減衰振動しながら静止状態(初期状態、y=0)に戻る。なお、液滴吐出後に初めてメニスカスがノズル開口面に復帰する時間(tr)を「リフィル時間」と呼ぶことにする。
【0042】
連続的な液滴吐出を安定的に実行するためには、次の液滴吐出が行われるまでにリフィルを完了させなければならない。すなわち、イジェクタ138の最大駆動周波数を大きくするためには、イジェクタのリフィル時間を小さくする必要がある。
【0043】
液滴を吐出した後のメニスカス振動は、等価回路によると図4のように表わされる。ここで、rは流路抵抗、mはイナータンスを示しており、添え字のsは液体供給路120、nはノズル140、cは液室114、pは液体供給系118を表わしている。また、cnはメニスカスの音響容量を示している。この回路に、液滴吐出後のメニスカス後退量に対応させたステップ関数の圧力φを入力として解き、ノズル部での体積速度u3を時間tの関数として求めると次式が得られる。
【0044】
【数6】
Figure 0004232517
なお、一般に、流路抵抗は、円形断面の流路の場合、dを流路径[m」、lを流路長[m]、ηを流体の粘度[Pa・s]として、
【0045】
【数7】
Figure 0004232517
によって求めることができ、長方形断面の流路の場合には、Sを流路断面積[m2]、zを流路断面のアスペクト比として、
【0046】
【数8】
Figure 0004232517
によって求めることができる。
【0047】
同様に、イナータンスは、ρを液体の密度[kg/m3]、lを流路長[m]、Sを流路断面積[m2]として、
【0048】
【数9】
Figure 0004232517
によって求めることができる。
【0049】
また、メニスカスの音響容量cnは、円形ノズルの場合には、dnをノズル径、σを液体の表面張力として、以下の近似式によって算出できる。
【0050】
【数10】
Figure 0004232517
ここで、メニスカスに振動(リフィル振動)が生じるのは、式(6)の平方根の中が正になる場合であり、すなわち次の条件が満たされる場合である。
【0051】
【数11】
Figure 0004232517
上の条件式が成り立たない場合、メニスカスにはリフィル振動が発生しなくなるため、リフィル時間は非常に大きくなってしまう。従って、高速リフィルを実現する上では、上式の条件を満足することが必須となる。
【0052】
そこで、上記の条件を満足した上で、不吐出イジェクタの連鎖的な広がりの防止と、短時間でのリフィルとを達成するためにさらに望ましい条件について、実際の液滴吐出ヘッドで吐出観察を行って検討した。その結果を表1に示す。表1の「連鎖的不吐出防止」及び「高周波吐出」の評価において、「◎」は、極めて望ましい結果が得られていることを、「○」は、望ましい結果が得られていることを、「△」は、僅かに問題が生じることもあるが、実用上は全く支障がない程度であることを、「×」は、問題が生じることをそれぞれ示す。また、式(3)の条件は、満足している場合を「○」、満足していない場合を「×」で示す。「判定」では、「連鎖的不吐出防止」及び「高周波吐出」の双方において、「△」以上の評価が得られているものを「○」とし、これ以外を「×」とした。
【0053】
【表1】
Figure 0004232517
この表1から分かるように、高周波(15kHz以上)で安定した吐出を実行するためには、rTは以下の条件を満足する必要があることが明らかになった。
【0054】
【数12】
Figure 0004232517
すなわち、15kHz以上の高周波での液滴吐出に対応して高速リフィルを実現するためには、液体供給路の流路抵抗rsは以下の条件を満足することが必要となる。
【0055】
【数13】
Figure 0004232517
したがって、不吐出イジェクタの連鎖的な広がりの防止と、短時間でのリフィル達成による高周波での液滴吐出(高速での画像記録)とを両立する観点からは、
【0056】
【数14】
Figure 0004232517
の条件を満足していればよいと言える。
【0057】
なお、ノズルが円形以外の場合には、開口面積が同一となる円形ノズルを想定し、式(9)によって音響容量を求めればよい。
【0058】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳しく説明する。なお、以下において、上記と同一の名称を付した構成要素、部材等については、上記と基本的に同様の作用を奏する。
【0059】
図5及び図6には、本発明の第1実施形態の液滴吐出ヘッド112が示されている。また、図7には、この液滴吐出ヘッド112を備えた液滴吐出装置102が示されている。本実施形態の液滴吐出ヘッド112はいわゆるインクジェット記録ヘッドとされており、この液滴吐出ヘッド112を備えた液滴吐出装置102は、インクジェット記録装置とされている。液滴吐出装置102は、記録媒体である記録用紙P上に着色インクの液滴(インク滴)を吐出し、この液滴によるドットで画像を記録するために使用される。
【0060】
図7に示すように、液滴吐出装置102は、液滴吐出ヘッド112が搭載されるキャリッジ104と、キャリッジ104を記録用紙Pの記録面に沿った所定の主走査方向方向に移動(主走査)させる主走査機構106、および、記録用紙Pを主走査方向と交差(好ましくは直交)する所定の副走査方向に搬送(副走査)させるための副走査機構108を含んで構成されている。なお、図面において主走査方向を矢印Mで、副走査方向を矢印Sでそれぞれ示す。
【0061】
液滴吐出ヘッド112は、ノズル140が形成されたノズル面が記録用紙Pと対向するようにキャリッジ104上に搭載されており、主走査機構106によって主走査方向に移動されながら記録用紙Pに対して液滴を吐出することにより、一定のバンド領域BEに対して画像の記録を行う。主走査方向への1回の移動が終了すると、副走査機構108によって記録用紙Pが副走査方向に搬送され、再びキャリッジ104を主走査方向に移動させながら次のバンド領域を記録する。こうした動作を複数回繰り返すことにより、記録用紙Pの全面にわたって画像記録を行うことができる。
【0062】
図5に示すように、この液滴吐出ヘッド112は、複数(本実施形態では64個、そのうち図5では7個のみ示す)のイジェクタ138を有しており、これらのイジェクタ138が、個別インク流路146(図6参照。図1の液体供給路122に相当)を介して、共通インク流路124によって互いに連結されている。共通インク流路124は、インク管路125、フィルタ126、インク管路128、サブタンク130及びインクチューブ132を介してインクタンク134に連結されており、インクタンク134にあらかじめ貯留されたインク(液体)が、イジェクタ138のそれぞれの圧力発生室142(図1に示す液室114に相当)に供給される。本実施形態では、共通インク流路124、インク管路125、フィルタ126、インク管路128、サブタンク130、インクチューブ132及びインクタンク134によって、本発明の液体供給系118が構成されている。なお、第1実施形態の液滴吐出ヘッド112では、イジェクタ138が一列に配置されたいわゆるラインヘッドとされている。したがって、液体供給系118には、図1に示す本流部118M及び支流部118Sとが特に区別されていない。
【0063】
図6に示すように、液滴吐出ヘッド112は、エッチング等によって穿孔加工された複数のプレートを接着剤によって積層接合することにより構成されている。それぞれの圧力発生室142は、インク供給路146(図1に示す個別インク流路122に相当)を介して共通インク流路124と連通しており、圧力発生室142には、供給されたインクが充填されるようになっている。また、それぞれの圧力発生室142には、インク滴を吐出するためのノズル140が設けられている。
【0064】
圧力発生室142の底面は振動板148を有しており、圧力発生室142の一面は、この振動板148で構成されている。振動板148には、圧力発生室142の反対側の面に、圧力発生手段としての圧電アクチュエータ150が取り付けられている。画像情報に対応した駆動信号を圧電アクチュエータ150に印加すると、圧電アクチュエータ150は振動板148を介して、圧力発生室142を膨張又は圧縮させる。これによって圧力発生室142内に生じた圧力波でノズル140内のインクを運動させ、ノズル140から液滴156を吐出することができる。なお、圧電アクチュエータ150に印加する駆動信号の電圧波形としては、たとえば、図8に示すものを挙げることができる。この駆動電圧142の電圧波形は、圧力発生室142を圧縮する方向に電圧を変化させる第1電圧変化プロセス162(所要時間t1)と、変化された電圧(高電圧)を一定時間維持する電圧維持プロセス164(所要時間t2)、印加電圧を元のバイアス電圧(Vb)に戻すための第2電圧変化プロセス166(所要時間t3)により構成されている。
【0065】
そして、本実施形態では、上記式(1)を満たすように、各構成要素の形状や位置などが決められている。したがって、1つのイジェクタ138が何らかの原因で不吐出となった場合でも、不吐出ノズルの連鎖的な広がりを確実に防止できる。不吐出ノズルを解消するためのリカバリー動作を頻繁に行なわなくても画質を維持することができ、インク消費量が多くなることもない。また、リフィル速度の低下が防止されているので、高い吐出周波数(たとえば15kHz以上)に対応して、確実にインクを圧力発生室142に充填して、インク滴を吐出できる。
【0066】
なお、本発明では、上記の条件を満たせば、インク供給路146の具体的構成は特に限定されないが、一般的には、低コストで液滴吐出ヘッド112を製造するために、インク供給路146は、その断面(インクの流れ方向を法線とする断面)の形状が四角形となるように形成されることが多い。この場合、断面形状の短手方向の長さ(以下、これを「高さ」という)を40μm以下とすると、イナータンスmsを増加させることなく、流路抵抗rsを増加させることができるので、リフィル時間を増加させることなく、上記式(2)の条件を満足させることができる。
【0067】
図9には、インク供給路146の断面の高さ(供給路高さ)と、流路抵抗/イナータンスの関係が示されている。このグラフからも、インク供給路146の高さを40μm以下とすると、イナータンスに対して流路抵抗が相対的に大きくなっていることが分かる。かかる効果を得るためには、インク供給路146の高さを30μm以下にすることがより好ましく、20μm以下にすることが特に好ましい。特に、粘度の高いインク(たとえば2cP以上)を使用した液滴吐出ヘッドの場合には、イナータンスmTを増加させることなく、流路抵抗rsを増加させることが好ましい。なお、このグラフでは、同一の供給路高さで、複数の(流路抵抗/イナータンス)の値がプロットされているが、これは、インク供給路146の長手方向の長さ(幅)を60〜200μmの範囲で変化させて(流路抵抗/イナータンス)の値を得たものである。インク供給路146の幅を変化させても、(流路抵抗/イナータンス)の値は大きく変化しておらず、インク供給路146の幅に対する依存性は小さいことが分かる。
【0068】
ただし、インク供給路146の高さをあまりに小さく(低く)すると、製造上の歩留まりが低下したり、特性の均一性が確保されなかったりするおそれがある。すなわち、インク供給路を形成するプレートが非常に薄くなると、ヘッド製造を行う際のハンドリング性が悪化すると共に、高い寸法精度を得ることも困難となってしまう。したがって、製造上の歩留まりを高めたり、特性の均一性を維持したりする観点からは、インク供給路146の高さを10μm以上とすることが好ましい。
【0069】
また、インク供給路146の開口径は、ノズル140(インク吐出口152)の開口径と同等あるいはそれ以下とすると、インク供給路146でのメニスカス保持力が大きくなり、これによっても不吐出イジェクタの連鎖的な広がりを防止できるので、好ましい。すなわち、図10(A)に示すように、不吐出のイジェクタ138では、ノズル140内を後退してきたメニスカス154が圧力発生室142に達し(図10(A)〜(B)参照)、さらに、インク供給路146内を後退することがある。これに対し、インク供給路146の開口径をノズル140の開口径と同等あるいはそれ以下とすると、図10(C)に示すように、メニスカス154の後退が、インク供給路146の圧力発生室142との接続部分146Cでの表面張力によって止められる。これにより、不吐出イジェクタが連鎖的に発生する現象を防止することが可能となる。
【0070】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0071】
図11には、本発明の第2実施形態の液滴吐出ヘッド212が示されている。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態の液滴吐出ヘッドは、液滴吐出ヘッドの構成が第1実施形態と異なっているのみであるので、図示を省略する。
【0072】
第2実施形態の液滴吐出ヘッド212では、イジェクタ138(ノズル140)が2次元的にマトリクス状に配置された、いわゆるマトリクスヘッドとされている。これらのイジェクタ138は、所定数(図11では6個)ごとにグループ化されており、それぞれのグループが、共通インク流路124の支流部124Sによって連結されている。さらに、支流部124Sは所定数(図11では6本)ごとに、おなじく共通インク流路124の本流部124Mによって連結されている。
【0073】
なお、第2実施形態の液滴吐出ヘッド212においても、第1実施形態の液滴吐出ヘッド112と同様に、共通インク流路124と圧力発生室142とは、個別インク流路122によって連結されているが、図11では、個別インク流路122の図示を省略している。
【0074】
このように、イジェクタ138を2次元的にマトリクス状に配置した構成では、より多くのノズル140を高密度で配置することができるので、高速での画像記録が可能となる。
【0075】
そして、第2実施形態においても第1実施形態と同様、前述の式(1)の条件を満たすように、各構成要素の形状や位置などが決められている。したがって、不吐出のイジェクタ138が発生しても、その連鎖的な広がりを確実に防止できると共に、高い吐出周波数でも確実にインクを圧力発生室142に充填可能となる。
【0076】
特に、イジェクタ138マトリクス配置にすると、それぞれのイジェクタ138が幅狭の支流部118Sを介して連結されていることになるので、液体供給系の流路抵抗が大きくなりやすく、不吐出のイジェクタ138が連鎖的に周囲に広がりやすい。しかし、式(2)の条件を満たすように液体供給系を構成することで、不吐出イジェクタの連鎖的発生をを確実に防止できる。例えば、支流部118Sでの流路抵抗増加を補うように、フィルタ126やサブタンク130の流路抵抗を減少させることにより、不吐出イジェクタの連鎖的発生を武士することが可能となる。
【0077】
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明に好適な実施形態を示したものであり、本発明はこれらに限定されるものではない。すなわち、本発明の主旨を逸脱することなく、種々の変形、改良、修正、簡略化などを、上記実施形態に加えてもよい。
【0078】
例えば、上記各実施形態では、圧力発生手段として圧電アクチュエータを用いたが、静電力や磁力を利用した電気機械変換素子や、沸騰現象を利用して圧力を発生させるための電気熱変換素子など、他の圧力発生手段を用いてもかまわない。圧電アクチュエータとしても、本実施形態で使用した単板型の圧電アクチュエータの他に、縦振動タイプの積層型圧電アクチュエータなど、別の形態のアクチュエータを用いてもかまわない。
【0079】
また、上記実施形態では、液体供給系を図5や図11に示すような構成としたが、他の構成の液体供給系を用いることも可能である。例えば、インクタンク134が共通インク流路124に直結される構成や、記録時にはインクタンク134とサブタンク130が分断されており、必要に応じてインクタンク134からサブタンク130へ液体が供給されるような構成など、様々な構成の液体供給系を有する液滴吐出ヘッドに対して本発明は適用可能である。
【0080】
また、上記実施形態では、圧電アクチュエータ150の駆動を図8のような単純な電圧波形によって行ったが、さらに複雑な駆動電圧波形を用いる場合においても本発明が適用可能であることは明白である。
【0081】
また、上記実施形態では、記録用紙P上に着色インクの液滴(インク滴)を吐出して文字や画像などの記録を行うインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を例に挙げたが、本発明の液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置としては、このようなインクジェット記録、すなわち、記録用紙上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されない。また、記録媒体は紙に限定されるわけではなく、吐出する液体も着色インクに限定されるわけではない。例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う電気実装用のバンプの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴噴射装置一般に対して、本発明の液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置を適用することも可能である。
【0082】
また、液滴吐出装置として、上記では液滴吐出ヘッドをキャリッジによって移動させながら液滴吐出を行う形態としたが、インク吐出口152を記録媒体の全幅にわたって配置したライン型の液滴吐出ヘッドドを用い、このライン型ヘッドを固定して、記録媒体のみを搬送しながら記録を行う(この場合は主走査のみとなる)など、別の装置形態に本発明を適用することも可能である。
【0083】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、不吐出ノズルの連鎖的発生を防止でき、しかも高速で画像を記録可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液滴吐出ヘッドの構成を概念的に示す説明図である。
【図2】 液滴吐出ヘッドにおいてノズルから液滴が吐出されるときのメニスカスの変化を(A)から(F)へと順に示す説明図である。
【図3】 液滴吐出ヘッドのリフィル時における経過時間とメニスカス中央の位置との関係の一例を示すグラフである。本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドのイジェクタを示す断面図である。
【図4】 図1に示す液滴吐出ヘッドと等価な電気回路を示す回路図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の液滴吐出ヘッドの概略構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第1実施形態の液滴吐出ヘッドを示す断面図である。
【図7】 本発明の第1実施形態の液滴吐出装置を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第1実施形態の液滴吐出ヘッドの圧電アクチュエータに印加される駆動電圧の電圧波形一例を示すグラフである。
【図9】 液滴吐出ヘッドにおける供給路高さと、(流路抵抗/イナータンス)の関係を示すグラフである。
【図10】 不吐出のイジェクタが発生した場合のノズル内のメニスカスの様子の一例を(A)〜(C)へと順に示す説明図である。
【図11】 本発明の第2実施形態の液滴吐出ヘッドの概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
102 液滴吐出装置
112 液滴吐出ヘッド
114 液室
118 液体供給系
118S 支流部
118M 本流部
120 液体供給路
122 個別インク流路
125 インク管路(液体供給系)
124 共通インク流路(液体供給系)
124S 支流部
124M 本流部
128 インク管路(液体供給系)
130 サブタンク(液体供給系)
132 インクチューブ(液体供給系)
134 インクタンク(液体タンク)
138 イジェクタ
140 ノズル
142 圧力発生室(液室)
146 インク供給路
148 振動板
150 圧電アクチュエータ
154 メニスカス
156 液滴
212 液滴吐出ヘッド
P 記録用紙

Claims (5)

  1. 液体が充填される複数の液室と、
    前記液室のそれぞれと連通するノズルと、
    画像情報に応じて前記液室に充填された液体にエネルギーを印加して前記ノズルから液滴を吐出させるエネルギー印加手段と、
    あらかじめ液体が貯留される液体タンクと、
    前記液体タンクと連通し、複数の液室に共通して設けられた液体供給系と、
    それぞれの前記液室に対応して、かつ前記液体供給系と連通して設けられた液体供給路と、
    を有する液滴吐出ヘッドであって、
    前記液体供給路の流路抵抗rsが、前記液体供給系、前記ノズル及び前記液室のそれぞれの流路抵抗をrp、rn、rc、液体タンクからノズルに至るまでの全体でのイナータンスをmT、ノズル内に形成されるメニスカスの音響容量をcnとして、
    Figure 0004232517
    を満たすように設定されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記ノズルが2次元的に配置され、
    前記液体供給系が、前記液体タンクと連通する本流部と、この本流部から分岐し前記液体供給路と連通する複数の支流部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記液体供給路を液体の流れ方向と直交する断面で見たときの断面形状の短手方向の長さが10〜40μmとされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記液体供給路の前記液室との連結部における供給路径が、前記ノズルの開口径と同等もしくはそれ以下とされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを有することを特徴とする液滴吐出装置。
JP2003106061A 2003-04-10 2003-04-10 液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置 Expired - Fee Related JP4232517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003106061A JP4232517B2 (ja) 2003-04-10 2003-04-10 液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003106061A JP4232517B2 (ja) 2003-04-10 2003-04-10 液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004306537A JP2004306537A (ja) 2004-11-04
JP4232517B2 true JP4232517B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=33468356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003106061A Expired - Fee Related JP4232517B2 (ja) 2003-04-10 2003-04-10 液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4232517B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7614711B2 (en) 2005-07-22 2009-11-10 Fujifilm Corporation Liquid droplet ejection method and liquid droplet ejection apparatus
JP4901351B2 (ja) * 2005-07-22 2012-03-21 富士フイルム株式会社 液滴吐出方法及び装置
JP5620726B2 (ja) * 2010-06-30 2014-11-05 富士フイルム株式会社 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004306537A (ja) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6712454B2 (en) Ink jet recording head and ink jet recording apparatus
EP1620269B1 (en) Image reproducing/forming apparatus with print head operated under improved driving waveform
JP5657255B2 (ja) インクジェットプリンタ及びその駆動方法
US6682175B2 (en) Ink jet recording head and ink jet recording apparatus
US6609784B2 (en) Ink jet recording device and a method for designing the same
US6578954B2 (en) Ink jet printing head and ink jet printing device enabling stable high-frequency ink drop ejection and high-speed printing
JP2012196902A (ja) 液体噴射装置
US7823997B2 (en) Droplet ejection device
JPH05261918A (ja) インクジェットヘッド
JP5459695B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP4232517B2 (ja) 液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置
JP5854193B2 (ja) 液体噴射ヘッド及びこれを有する液体噴射装置
JP2004358872A (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
US8328331B2 (en) Ink jet print head plate
JP2006068916A (ja) インクジェットヘッド
JP3821221B2 (ja) インクジェットヘッド及びそれを用いた記録装置
JP3094587B2 (ja) インクジェットヘッド
JP4211449B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP3094586B2 (ja) インクジェットヘッド
JP4292841B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP5521331B2 (ja) 液滴吐出装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2024031599A (ja) 液体吐出ヘッド
JP4419544B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP4222057B2 (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出方法
JP2002361859A (ja) インクジェットヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4232517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees