JP2024031599A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Meng Fei Wong
晶也 市川
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Abstract

【課題】インクの吐出安定性と吐出可能な駆動電圧範囲を確保できる液体吐出ヘッドを提供すること。【解決手段】実施形態にかかる液体吐出ヘッドは、液体を吐出するノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、電気信号に応じて前記圧力室の容積を変化させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動する電気信号を生成する駆動回路と、を備え、前記駆動回路が出力する駆動波形は、中間電圧から圧力室の容積を拡大させる第1拡張要素と、第1拡張要素による拡張後に圧力室の容積を縮小させてノズルからインクを吐出させる第1収縮要素と、前記圧力室にインクが充填された状態での固有振動の半周期をALとして第1収縮要素印加後の0.5~2AL以内に、圧力室の容積を拡大させる第2拡張要素と、前記第2拡張要素の後に圧力室の容積を縮小させる第2収縮要素と、前記第1収縮要素印加後の2AL以上のタイミングであって前記第2収縮要素後に、圧力室の容積を拡大させる中間電圧に戻す第3拡張要素と、を有する。【選択図】 図7

Description

本発明の実施形態は、液体吐出ヘッドに関する。
近年、インクジェットプリンタなどの液体吐出装置において、高画質、高解像度、高生産性、液滴量増加等の様々な印字性能が求められている。
例えば液体吐出ヘッドとして、複数のノズルと、これらのノズルの各々に対応して設けられインクが満たされる複数の圧力室と、これらの圧力室に対応する複数の圧電部と、前記圧電部に印加する駆動信号発生部と、を有する構成が知られている。
例えば、駆動信号発生部は、圧力室内の固有振動周期λの半分の時間(AL)、圧力室を拡張させる第1の波形と、この第1の波形に続き圧力室内の固有振動周期λの半分以下の時間、圧力室を収縮及び拡張を繰り返す第2の波形と、この第2の波形に続き圧力室内の圧力室を収縮させる第3の波形と、を有する駆動波形として、第2波形の収縮及び拡張時間と第3の収縮時間を調整することで、ノズルの面から吐出するインクの流速がゼロとなるように調整する。
このような駆動波形で高粘度インク滴を吐出させる場合、圧電素子の振動パワー不足によりインク滴が吐出できないことがある。また、高粘度吐出ではインク滴の尾部が長くなる傾向があり、吐出後のメニスカスが復帰しにくいことがある。このような場合、吐出可能な駆動電圧範囲が狭められる。
そこで、インクの吐出安定性と吐出可能な駆動電圧範囲を確保できる液体吐出ヘッドが求められる。
特開2015-89645号公報
本発明が解決しようとする課題は、インクの吐出安定性と吐出可能な駆動電圧範囲を確保できる液体吐出ヘッドを提供することである。
実施形態にかかる液体吐出ヘッドは、液体を吐出するノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、電気信号に応じて前記圧力室の容積を変化させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動する電気信号を生成する駆動回路と、を備え、前記駆動回路が出力する駆動波形は、中間電圧から圧力室の容積を拡大させる第1拡張要素と、第1拡張要素による拡張後に圧力室の容積を縮小させてノズルからインクを吐出させる第1収縮要素と、前記圧力室にインクが充填された状態での固有振動の半周期をALとして第1収縮要素印加後の0.5~2AL以内に、圧力室の容積を拡大させる第2拡張要素と、前記第2拡張要素の後に圧力室の容積を縮小させる第2収縮要素と、前記第1収縮要素印加後の2AL以上のタイミングであって前記第2収縮要素後に、圧力室の容積を拡大させる中間電圧に戻す第3拡張要素と、を有する。
第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの構成を示す斜視図。 同液体吐出ヘッドのヘッド本体の構成を示す平面図。 同液体吐出ヘッド本体の断面図。 同液体吐出ヘッド本体の断面図。 液体吐出装置の構成を示す説明図。 同液体吐出ヘッドのノズルにおける液体の状態を示す説明図。 実施例1及び比較例1の駆動波形を示す説明図。 同実施形態の駆動波形と液体の状態の対応を示す説明図。 実施例1の駆動波形とノズルにおける液体の状態を示す説明図。 実施例1と比較例1の吐出特性を示す説明図。 実施例2の駆動波形を示す説明図。
以下に、第1の実施形態に係る液体吐出ヘッド1及び液体吐出ヘッド1を用いた液体吐出装置2について、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る液体吐出ヘッド1の構成を示す斜視図である。図2は、液体吐出ヘッド1のヘッド本体11の構成を示す平面図、図3は液体吐出ヘッド1の構成を示す断面図であり、図2のA-A断面を示す。図4は液体吐出ヘッド1の構成を示す断面図であり、図3のB-B断面を示す。
図5は、液体吐出ヘッド1を用いた液体吐出装置2の構成を示す説明図である。なお、各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示している。
液体吐出ヘッド1は、例えば、図5に示すインクジェット記録装置などの液体吐出装置2に設けられるシェアモードシェアードウォール式のインクジェットヘッドである。液体吐出ヘッド1は、例えば液体吐出装置2に設けられた液体収容部としての供給タンク2132を含むヘッドユニット2130に設けられる。
液体吐出ヘッド1は、供給タンク2132に貯留された液体としてのインクが供給される。なお、液体吐出ヘッド1は、インクを循環させない非循環式のヘッドであってもよく、また、インクを循環させる循環式のヘッドであってもよい。本実施形態において、液体吐出ヘッド1は、非循環式のヘッドの例を用いて説明する。
図1乃至図4に示すように、液体吐出ヘッド1は、ヘッド本体11と、マニフォールドユニット12と、駆動回路13と、を備える。
ヘッド本体11は、液体を吐出する。ヘッド本体11は、基板111と、枠体112と、圧電部材で構成され複数の圧力室1131を有するアクチュエータとしての圧電体113と、ノズルプレート114と、を備える。
ヘッド本体11は、圧電体113の複数の圧力室1131と連通する共通液室116を有する。複数の圧力室1131の一次側とは、液体の流れる方向における複数の圧力室1131の上流側である。複数の圧力室1131の二次側とは、液体の流れる方向における複数の圧力室1131の下流側である。
本実施形態の例においては、ヘッド本体11が圧電体113を2つ有し、共通液室116は、1つの第1共通液室1161、及び、2つの第2共通液室1162を有する例を用いて説明する。共通液室116は、例えば、圧電体113の複数の圧力室1131の一次側の開口(圧力室1131の入口)と連通する第1共通液室1161と、圧電体113の複数の圧力室1131の二次側の開口(圧力室1131の出口)と連通する第2共通液室1162と、を有する。
基板111は、例えばセラミックス材料により一方向に長い板状に形成される。基板111には、電極119が形成されている。基板111の電極119は、例えばニッケル薄膜によって形成される。電極119は、圧電体113に形成される電極118と接続される所定のパターン形状を有する。例えば電極119は、圧電体113の電極118と同時に一体に形成される。
基板111の短手方向に並んで一対の圧電体113が設けられる。基板111は、複数の供給口1111と、複数の排出口1113と、を有する。供給口1111及び排出口1113は、基板111の両主面間を貫通する貫通孔である。
供給口1111は、インクを第1共通液室1161に供給する入口である。供給口1111は、基板111の短手方向の中央に形成される貫通孔である。複数の供給口1111は、基板111の長手方向に沿って並んで配置される。供給口1111は、一対の圧電体113の間に設けられ、第1共通液室1161と対向する位置に開口する。
排出口1113は、インクを第2共通液室1162から排出する出口である。排出口1113は、基板111の短手方向の両端部に形成される貫通孔である。例えば、2つの2共通液室1162に対向する位置にそれぞれ複数個の排出口1113が基板111の長手方向に沿って並んで配置される。
枠体112は、基板111の一方の主面に接着剤等により固定される。枠体112は、基板111に設けられた複数の供給口1111、複数の排出口1113、及び、圧電体113を囲む。
例えば、枠体112は、矩形枠状に形成されることで、枠体112の長手方向に沿って一方向に長い開口を形成する。枠体112の開口には、一対の圧電体113、複数の供給口1111及び複数の排出口1113が配置される。
一対の圧電体113は、基板111の一方の主面に接着される。一対の圧電体113は供給口1111を挟んで二列に並んで基板111に設けられる。圧電体113は、例えば、極性が逆向きの2枚の圧電部材が積層されて接着により接合される。圧電体113は、一方向に長い板状に形成される。圧電体113は、枠体112の開口内に配置され、基板111の主面に接着される。
圧電体113は、例えば、短手方向の幅が、頂部側から基板111側に向かって漸次大きくなる。圧電体113の長手方向に直交する方向(短手方向)に沿った断面の断面形状は、台形状に形成される。即ち、圧電体113は、短手方向の側面部に傾斜する傾斜面を有する。
図3に示すように、圧電体113は、長手方向の中央側に、長手方向に等間隔に配置された複数の圧力室1131を有する。換言すると、圧電体113には、長手方向に沿って、複数の圧力室1131が配置される。
圧電体113は、基板111と反対側の面である頂面部においてノズルプレート114に接着される。圧電体113は、長手方向に直交する方向に沿う複数の長溝1135が形成される。複数の長溝1135は、長手方向に等間隔に並んで配置され、複数の圧力室1131を形成する。換言すると、圧電体113は、長手方向に等間隔に並んで配置された、間に長溝1135を形成する壁を構成する圧電素子としての複数の圧電柱1133を有する。複数の圧電柱1133は、隣り合う圧電柱1133の間に複数の圧力室1131を形成する。
圧力室1131は、入口が第1共通液室1161に開口し、出口が第2共通液室1162に開口する。圧力室1131は、第1共通液室1161に連通する入口からインクが流入し、第2共通液室1162に連通する出口からインクが流出する。なお、圧力室1131の両側の開口を入口及び出口として説明したが、両開口からインクが流入する構成であってもよい。
複数の圧力室1131の内壁面、すなわち各圧電柱1133の表面には、電極118がそれぞれ形成される。電極118は、例えば、各圧電柱1133の両側の側面である圧力室1131の内側面や長溝1135の底面に形成される。電極118は、複数の圧電柱1133に個別に駆動電圧を印加する。例えば電極118は、各圧力室1131を個別に変形させる個別電極や、複数の圧力室1131に共通して形成される共通電極である。
電極118は、例えば駆動回路13に接続される。例えば、電極118は、基板111上の電極119により駆動回路13の後述するドライバを介して、駆動部としての制御部2118に接続される。すなわち、圧電体113は、プロセッサ201による制御によって駆動制御可能に構成される。
圧電体113は、各圧力室1131に形成される電極118に駆動電圧が印加されることで、圧力室1131の容積を変化させる。すなわち、圧電体113は、電気信号に応じて圧力室1131の容積を増減させる。
具体的には、圧電体113は、液体吐出ヘッド1による印字等の動作時に、電極118に電圧が印加されて圧電柱1133が変形することで、インクをノズル1141から噴射させる。
ノズルプレート114は、板状に形成される。ノズルプレート114は、枠体112の基板111とは反対側の主面に接着剤等により固定される。ノズルプレート114は、複数の圧力室1131と対向する位置に形成された複数のノズル1141を有する。本実施形態において、ノズルプレート114には、所定のパターンでノズル1141が配列される。例えばノズルプレート114には所定のパターンで配列されるノズル列が2列形成される。
第1共通液室1161は、一対の圧電体113の両端部を除く中央側の間に形成され、供給口1111から各圧電体113の複数の圧力室1131の一次側の開口(入口)へのインクの流路を構成する。第1共通液室1161は、圧電体113の長手方向に沿って延びる。
第2共通液室1162は、各圧電体113と枠体112との間にそれぞれ形成される。第2共通液室1162は、複数の圧力室1131の二次側の開口(出口)から排出口1113へのインクの流路を形成する。第2共通液室1162は、圧電体113の長手方向に沿って延びる。
図1に示すように、マニフォールドユニット12は、マニフォールド121と、インク供給管123と、インク排出管124と、を備える。なお、インク供給管123、インク排出管124の数は適宜設定できる。
マニフォールド121は、板状又はブロック状に形成される。マニフォールド121は、基板111の供給口1111と連続し、液体供給流路を形成する供給流路と、基板111の排出口1113と連続し、液体排出流路を形成する排出流路と、を備える。
マニフォールド121の一方の主面は、基板111の主面に固定される。また、マニフォールド121には、例えば、インク供給管123、インク排出管124が固定される。
供給流路は、孔や溝によってマニフォールド121に形成される流路である。供給流路は、インク供給管123及び基板111の供給口1111を流体的に接続する。
排出流路は、孔や溝によってマニフォールド121に形成される流路である。排出流路は、インク排出管124及び基板111の排出口1113を流体的に接続する。
インク供給管123は、供給流路に接続される。インク排出管124は、排出流路に接続される。
駆動回路13は、一端が基板111に接続される配線フィルム131と、配線フィルム131に搭載されたドライバIC132と、配線フィルム131の他端に実装されたプリント配線基板133と、を備える。例えば本実施形態において駆動回路13は、配線フィルム131及びドライバIC132をそれぞれ2つ備える。
駆動回路13は、ドライバIC132により駆動電圧を圧電体113の電極118に印加することで圧電体113を駆動し、圧力室1131の容積を増減させて、ノズル1141から液滴を吐出させる。本実施形態において、駆動回路13は、例えば各圧力室1131を2つおきに3つの組に分けて分割駆動する、いわゆる3分割駆動により圧電体113を駆動する。
配線フィルム131は、基板111上の電極119に接続される。例えば、配線フィルム131は、基板111の接続部に熱圧着等により固定されるACF(異方導電性フィルム)である。接続される配線フィルム131は、例えば、一つのヘッド本体11に対して複数設けられる。本実施形態においては、配線フィルム131は、1つの圧電体113に2つ連結される。配線フィルム131は、例えば、ドライバIC132が実装されたCOF(Chip on Film)である。
ドライバIC132は、配線フィルム131を介して電極118に接続される。なお、ドライバIC132は、配線フィルム131ではなく、ACP(異方導電ペースト)、NCF(非導電性フィルム)、及びNCP(非導電性ペースト)のような他の手段によって、電極118に接続されても良い。
ドライバIC132は、各駆動素子となる圧電柱1133を動作させるための制御信号及び駆動信号を生成する。ドライバIC132は、液体吐出装置2の制御部2118から入力された画像信号に従い、インクを吐出させるタイミング及びインクを吐出させる圧電柱1133を選択するなどの制御のための制御信号を生成する。また、ドライバIC132は、制御信号に従って圧電柱1133に印加する電圧、すなわち駆動信号(電気信号)を生成する。ドライバIC132が圧電柱1133に駆動信号を印加すると、圧電柱1133は圧力室1131の容積を変化させるように駆動する。これにより、圧力室1131に充填されたインクが圧力室1131に連通するノズル1141から吐出する。
例えば、ドライバIC132は、データバッファ、デコーダ、ドライバを備えている。データバッファは、印字データを圧電柱1133毎に時系列に保存する。デコーダは、圧電柱1133毎に、データバッファに保存された印字データに基づいて、ドライバを制御する。ドライバは、デコーダの制御に基づき、各圧電柱1133を動作させる駆動信号を出力する。駆動信号は、各圧電柱1133に印加する電圧である。
プリント配線基板133は、各種電子部品やコネクタが搭載されたPWA(Printed Wiring Assembly)である。
さらに液体吐出ヘッド1は、ヘッド本体11のノズルプレート114側の一部を覆うマスクプレートを備えてもよい。例えばマスクプレートは、一対のヘッド本体11のうち、複数のノズル1141及びノズルプレート114の複数のノズル1141の周囲を除く部位を覆う。
以上のように構成された液体吐出ヘッド1において駆動時に圧力室1131の容積が拡張または収縮された場合、圧力室1131内に圧力振動が発生する。この圧力振動により、圧力室1131内の圧力が高まり、圧力室1131に連通するノズル1141からインク滴が吐出する。例えば液体吐出装置2の制御部2118から入力された信号によって、ドライバIC132が電極119を介して圧力室1131の電極118に駆動電圧を印加することにより、複数の圧電柱1133に電位差を生じさせることで、圧電柱1133を選択的にシェアモード変形させ、圧力室1131の容積を変化させる。例えば拡張要素となる電位を印加すると、圧電柱1133がシェアモード変形することにより、当該電極118が設けられた圧力室1131の容積が増加し、圧力が減少する。これにより、当該圧力室1131に共通液室116のインクが流入する。そして圧力室1131の容積が増加した状態で、ドライバIC132が圧電柱1133の電極118に逆電位の駆動電圧を印加する。これにより、圧電柱1133がシェアモード変形して圧力室1131の容積が減少し、圧力が増加する。このため、圧力室1131の中のインクが加圧され、ノズル1141から吐出される。
例えば液体吐出ヘッド1において各圧力室1131をn(nは2以上の整数)個おきに(n+1)個のグループに分割して駆動する。本実施形態では、各圧力室1131を2つおきに3つの組に分けて分割駆動する、いわゆる3分割駆動の場合を例示する。なお、3分割駆動はあくまでも一例であり、4分割駆動または5分割駆動などであってもよい。
以下、液体吐出ヘッド1を有する液体吐出装置2について、図5を参照して説明する。液体吐出装置2は、筐体2111と、媒体供給部2112と、画像形成部2113と、媒体排出部2114と、支持装置である搬送装置2115と、メンテナンス装置2117と、制御部2118と、を備える。
また、液体吐出装置2は、さらに、操作部及び表示部を有する操作パネルや、各種センサを適宜備える。操作部は、例えば電源キー、用紙フィードキー、エラー解除キー等のファンクションキーを備える。表示部は、液体吐出装置2の種々の状態を表示可能なディスプレイを備える。
液体吐出装置2は、媒体供給部2112から画像形成部2113を通って媒体排出部2114に至る所定の搬送路2001に沿って、吐出対象物である記録媒体として例えば用紙Pを搬送しながらインク等の液体を吐出することで、用紙Pに画像形成処理を行うインクジェットプリンタである。
媒体供給部2112は複数の給紙カセット21121を備える。画像形成部2113は、用紙を支持する支持部2120と、支持部2120の上方に対向配置された複数のヘッドユニット2130と、を備える。媒体排出部2114は、排紙トレイ21141を備える。
支持部2120は、画像形成を行う所定領域にループ状に備えられる搬送ベルト21201と、搬送ベルト21201を裏側から支持する支持プレート21202と、搬送ベルト21201の裏側に備えられた複数のベルトローラ21203と、を備える。
ヘッドユニット2130は、複数のインクジェットヘッドである液体吐出ヘッド1と、各液体吐出ヘッド1上にそれぞれ搭載された液体タンクとしての複数の供給タンク2132と、インクを供給するポンプ2134と、液体吐出ヘッド1と供給タンク2132とを接続する接続流路2135と、を備える。
本実施形態において、液体吐出ヘッド1としてシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色の液体吐出ヘッド1と、これらの各色のインクをそれぞれ収容する4色の供給タンク2132を備える。供給タンク2132は接続流路2135によって液体吐出ヘッド1に接続される。
ポンプ2134は、例えば圧電ポンプで構成される送液ポンプである。ポンプ2134は、制御部2118に接続され、制御部2118により駆動制御される。
接続流路2135は、液体吐出ヘッド1のインク供給管123に接続される供給流路を備える。また、接続流路2135は、液体吐出ヘッド1のインク排出管124に接続される回収流路を備える。例えば、液体吐出ヘッド1が非循環式の場合には、回収流路は、メンテナンス装置2117に接続され、液体吐出ヘッド1が循環式の場合には、回収流路は、供給タンク2132に接続される。
搬送装置2115は、媒体供給部2112の給紙カセット21121から画像形成部2113を通って媒体排出部2114の排紙トレイ21141に至る搬送路2001に沿って、用紙Pを搬送する。搬送装置2115は、搬送路2001に沿って配置される複数のガイドプレート対21211~21218と、複数の搬送用ローラ21221~21228と、を備えている。搬送装置2115は、用紙Pを液体吐出ヘッド1に相対移動可能に支持する。
メンテナンス装置2117は、例えば、メンテナンス時にノズルプレート114の外面に残存するインクを吸引し、回収する。また、液体吐出ヘッド1が非循環式である場合には、メンテナンス装置2117は、メンテナンス時に、ヘッド本体11内のインクを回収する。このようなメンテナンス装置2117は、回収したインクを貯留するトレイやタンク等を有する。
制御部2118は、例えば、制御基板であり、プロセッサ201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、入出力ポートであるI/Oポート204、を備える。
プロセッサ201は、コントローラであるCPU(Central Processing Unit)等の処理回路である。プロセッサ201は、コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ201は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、プリンタとしての各種の機能を実現するべく各部を制御する。例えばプロセッサ201は、液体吐出装置2に設けられるヘッドユニット2130、駆動モータ、操作部、表示部、及び各種センサ等を制御する。例えばプロセッサ201は、画像メモリに保存された印字データを描画順に駆動回路13に送信する。
ROM202は、上記コンピュータの読み出し専用の主記憶部分に相当する。ROM202は、上記のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM202は、プロセッサ201が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
RAM203は、上記コンピュータの書換え自在な主記憶部分に相当する。RAM203は、プロセッサ201が処理を実行する上で必要なデータを記憶する。またRAM203は、プロセッサ201によって情報が適宜書き換えられるワークエリアとしても利用される。ワークエリアは、印刷データが展開される画像メモリを含む。
I/Oポート204は、外部からのデータの入力及び外部へのデータの出力をするインターフェイス部である。外部接続機器からの印字データは、I/Oポート204を通じて制御部へ送信され、画像メモリに保存される。
以下、実施形態に係る液体吐出ヘッド1の駆動回路13で生成される駆動信号による駆動波形について説明する。
図6は液体吐出ヘッド1のノズル1141における液体の状態を示す説明図である。図7は実施例1及び比較例1の駆動波形を示す説明図である。図8は駆動波形における吐出波形部とノズル1141における液体の状態の対応を示す説明図である。図7及び図8の駆動波形において、縦軸は電位、横軸は時間を示す。図7及び図8の駆動波形において、実質波形として隣接する圧力室との電位差を示す。図9は実施例1の駆動波形とノズルにおける液体の状態を示す説明図である。図10は実施例1と比較例1の吐出特性を示す説明図である。
図6は、吐出特性とインクの粘性の対応を示す説明図である。図6に示すように、インクの粘性によって、液滴の形成が異なることがわかる。すなわち、インクの粘度が高いと、液滴が切れずに、尾が長くなる傾向にある。
図7は、実施例1にかかる駆動波形を示す。この駆動波形は、マルチドロップ駆動であり、複数回の吐出波形部を備える。例えば実施例1は、3ドロップの波形であり、それぞれ拡張要素と収縮要素を含む3つの吐出波形部、すなわち1ドロップ目の吐出波形部Paと2ドロップ目の吐出波形部Paと3ドロップ目の吐出波形部Paとが、一定の周期で並んでいる。例えば実施例1に示す駆動波形は、複数の吐出波形部Paの時間幅はそれぞれ4ALで、4AL毎に3つの吐出波形部Paが並び、第1の吐出波形部Paの直前にブースト波形部Pdを有する。
図8は各吐出波形部Paと、これに対するノズル1141の開口のメニスカスの動きを示している。図8に示すように、各吐出波形部Paは、中間電圧である第1電位Vbを基準として、圧力室の容積を拡大させる第1拡張要素Qaと、拡張後に圧力室の容積を縮小させる1収縮要素Saと、を備える。
第1拡張要素Qaでは、中間電圧である第1電位Vbから、中間電圧よりも低い第2電位Vaを下げ、第2電位Vaを1AL保持し、第1収縮要素Saにおいて第2電位Vaから第1電位Vbよりも高い第3電位Vcまで上げる。
また、吐出波形部Paは、圧力室にインクが充填された状態での液体吐出ヘッド1の圧力室1131の固有振動周期λの半分の時間である半周期をAL(Acoustic Length)として、第1収縮要素Sa印加後の0.5~2AL以内において、圧力室の容積を拡大させる第2拡張要素Qbと、圧力室の容積を縮小させる第2収縮要素Sbと、を有する。第1収縮要素Sa印加後、第3電位Vcを時間ta保持する。第2拡張要素Qb印加後、第1電位Vbを時間tb保持する。
第2拡張要素Qbでは1収縮要素Saの第3電位Vcから第1電位Vbまで下げる。第2収縮要素Sbは第1電位Vbから、再び第3電位Vcまで上げる。
さらに、各吐出波形部Paは、第1収縮要素Sa印加後の2AL以上のタイミングで、圧力室の容積を拡大させる第1電位に戻す第3拡張要素Qcを備える。第3拡張要素Qcのタイミングは、第2拡張要素Qb及び第2収縮要素Sbよりも後のタイミングであり、言い換えると、第1収縮要素Saの後、第3拡張要素Qcまでの3ALの間に、第2拡張要素Qb及び第2収縮要素Sbによる電圧印加を行う。一例として、第1収縮要素Sa印加後の3ALのタイミングで、圧力室の容積を拡大させる第1電位に戻す第3拡張要素Qcを備え、第1収縮要素Saの後、第3拡張要素Qcまでの間、例えば3ALの間に、第2拡張要素Qb及び第2収縮要素Sbによる電圧印加を行う。
第2拡張要素Qbにおいて第3電位Vcで収縮した状態から、第1電位Vbまで下げ、短いスパンで再び第2収縮要素Sbにより第3電位Vcまで上げる。ここで、第1収縮要素Sa後、第3拡張要素Qcまでの時間において、収縮時間は拡張時間よりも短く、第2拡張要素Qbから第2収縮要素Sbまでの時間tbは、第1収縮要素Saから第2拡張要素Qbまでの時間taよりも短い。例えば第2収縮要素Sbは、第2拡張要素Qb印加後の0.05~0.2ALのタイミングで印加される。
例えば本実施例1の駆動波形は、第1収縮要素Saから第3拡張要素Qcまでの間に、拡張と収縮を定期的に複数回行う。すなわち、本実施例1の吐出波形部Paは第2拡張要素Qbと第2収縮要素Sbの後、所定のタイミングでさらに圧力室1131を拡張する第4拡張要素Qdと圧力室1131を収縮する第4収縮要素Sdと、を有する。第4拡張要素Qdでは、第3電位Vcで収縮した状態から、第1電位Vbまで下げ、第4収縮要素Sdにより短いスパンで再び第3電位Vcまで上げる。第2収縮要素Sb印加後、第3電位Vcを時間tc保持する。第4拡張要素Qd印加後、第1電位Vbを時間td保持する。ここで、第4拡張要素Qdから第4収縮要素Sdまでの時間tdは、第2収縮要素Sbから第4拡張要素Qdまでの時間tcよりも短い。例えば時間tdは時間tcの1/4以下である。例えば第4収縮要素Sdは、第4拡張要素Qd印加後の0.05~0.2ALのタイミングで印加される。
なお、第4拡張要素Qdと第4収縮要素Sdは、第2拡張要素Qbと第2収縮要素Sbと、電位やパルス幅が同じ条件であってもよく、異なる条件であってもよい。例えば本実施例においては第4拡張要素Qdと第4収縮要素Sdは、第2拡張要素Qbと第2収縮要素Sbと同じパルス幅及び電位とする。一例として、ALは2.5μs、ta=tc=2.3μs、tb=td=0.2μsである。
ここで、第2拡張要素Qbと第2収縮要素Sbとによる補助振動、及び第4拡張要素Qdと第4収縮要素Sdとによる補助振動は、第1収縮要素印加後の、0.5~2ALの時間内に印加される。例えばこれらの補助振動の波形は、周期AL毎に設けられる。すなわち、例えば第2収縮要素Sbは第1収縮要素Sa後ALのタイミングで、第4収縮要素Sdは第2収縮要素Sb印加後ALのタイミングで、印加される。
第2拡張要素Qbと第2収縮要素Sbの印加で残留振動が発生した場合、第2収縮要素Sbの印加後に短いスパンを有する第4拡張要素Qdと第4収縮要素Sdにより残留振動が低減する。このような構成をとることにより、十分多量の高粘度インクを安定的に吐出しつつ、インク滴吐出後のメニスカス安定性を高め、吐出可能な駆動電圧範囲を確保できる。
図9は、図7の駆動波形の各時点に対応する、液滴またはメニスカスの形状を示す説明図である。図9に示すST1、ST2、ST3、ST4、ST5、ST6、ST7、ST8、ST9の順でメニスカスの形状が変化し、ノズル1141から液滴が吐出される。
ST1において、第1拡張要素Qaにより、ノズル1141の開口のメニスカスは、圧力室1131側に大きく引き込まれる。
続いて、ST2において、第1収縮要素Saにより、圧力室1131の容積が急激に収縮されることで、圧力室1131内のインクの加圧により、メニスカスの中央部分が吐出側に押し出され、ノズル1141の開口から1ドロップ目のインク滴の吐出が開始される。
ST3において、第1収縮要素Saに続く0.5~2ALのタイミングで、図8に示すように吐出直後のメニスカスが後退する際、圧力室1131の容積を拡大させる第2拡張要素Qbが印加されると、1ドロップ目吐出によるインク液柱の尾部を細くなるように切り、吐出後のメニスカス復帰性を高める。また、短いスパンで第1収縮要素Saに続く0.5~2ALのタイミング以内に、圧力室の容積を縮小させる第2収縮要素Sbが印加されると、比較例の波形と同程度の吐出体積が得られる。そして第2拡張要素Qbと第2収縮要素Sbの印加で発生された残留振動は、第2収縮要素Sb印加後に短いスパンを有する第4拡張要素Qdと第4収縮要素Sdにより低減する。
ST4において、ノズル1141の開口のメニスカスは、再び圧力室1131側に大きく引き込まれる。
ST5において、ノズル1141の開口から2ドロップ目のインク滴の吐出が開始される。
ST6において、吐出直後にメニスカスが後退する際、圧力室1131の容積を拡大させる拡張要素が印加されると、2ドロップ目の吐出によるインク液柱の尾部を細くなるように切り、メニスカス復帰性を高める。
ST7において、吐出直後のメニスカスが後退する際、圧力室1131の容積を拡大させる拡張要素が印加されると、3ドロップ目吐出によるインク液柱の尾部を細くなるように切り、メニスカス復帰性を高める。
ST8において、吐出した3ドロップのインク滴が合体する。
このように構成された液体吐出ヘッド1及び液体吐出装置において、第1収縮要素印加後の0.5~2AL以内に、圧力室の容積を拡大させる第2拡張要素と、第2拡張要素の後に圧力室の容積を縮小させる第2収縮要素と、第1収縮要素印加後の2AL以上のタイミングであって前記第2収縮要素後に、圧力室の容積を拡大させる中間電圧に戻す第3拡張要素と、を有することにより、インクの吐出安定性と吐出可能な駆動電圧範囲を確保できる。
すなわち、第1収縮要素Saと第3拡張要素Qcの間のタイミングで、圧力室1131を拡張及び収縮することにより、メニスカスに振動を与えてインク液柱の尾部を細くなるように切ることで、メニスカス復帰性を高めることができ、吐出可能な駆動電圧範囲の範囲確保と吐出安定性とを両立できる。
比較例の駆動波形は、第1電位Vbから、第3電位Vcまで上げ、第3電位Vcを1AL保持し、その後第3電位Vcから第2電位Vaまで下げ、第2電位Vaを1AL保持し、第2電位Vaから第3電位Vcへ上げ、第3電位Vcを3AL保持する。さらに、比較例の駆動波形は、第3電位Vcから第2電位Vaまで下げ、第2電位Vaを1AL保持し、第2電位Vaから第3電位Vcへ上げ、第3電位Vcを3AL保持する波形要素を2回繰り返し、第1電位Vbへ戻す。
図10は、実施例1と比較例1の吐出特性を示す説明図である。図10は、比較例1と実施例1の各ドロップにおける、1秒間安定吐出可能な駆動電圧(V)と、吐出体積(pL/周期)とを、比較して示す。実験条件は、インク粘度50mPa・s(26.4℃)、ノズル径22μm、ノズル圧-3.1kPa駆動周波数4.4kHzとした。設備の駆動電圧上限は31Vである。粘度50mPa・sのインクでの評価結果として、実施例1では、吐出体積が多く、一方で1秒間安定吐出可能駆動電圧の範囲は広いことが判る。すなわち、図10によれば、実施例1では、2~3ドロップ目の吐出でも、吐出体積が低減せず、吐出可能な駆動電圧範囲が向上できることが確認できる。すなわち、実施例1は第2拡張要素及び第2収縮要素がない比較例1の駆動波形と比べて、メニスカスに振動を与えて、インク液柱の尾部を細くなるように切ることで、吐出可能な駆動電圧範囲の確保と吐出安定性とを両立できる。
なお、本発明の実施形態は上述した構成に限定されない。例えば実施例2として図11に示すように、駆動波形は、各要素を段階的に行うステップ波形を有していてもよい。例えば実施例2の吐出波形部は第1拡張要素、及び第3拡張要素において、圧力室1131を拡張する際には、一度中間電圧である第1電位Vbとしてから、段階的に、第1電位Vbよりも低い第2電位Vaにまで変化させる。また、実施例2の吐出波形部は、第1収縮要素において、圧力室1131を収縮する際には、一度第1電位Vbとしてから、段階的に、第1電位Vbよりも高い第3電位Vcにまで変化させる。その他の波形については実施例1と同様である。本実施例2においても、インク液滴の吐出を安定化と、の範囲拡大が両立できる。
本発明の実施形態は、3ドロップを吐出する駆動波形で説明したがこれに限られず、例えば4ドロップ以上吐出する駆動波形であってもよい。さらにその場合には、収縮要素の電位は、2段階に限らず、3段階以上に設定してもよい。
また、本発明の実施形態は、3分割駆動で説明したがこれに限られるものではない。例えば4分割駆動または5分割駆動などであってもよい。駆動波形の各電位は適宜変更可能であり、各圧電柱に印加する電圧値は各種条件に応じて適宜調整可能である。例えば隣接する圧電柱の一方を接地して他方に電圧を印加することで電位差を発生してもよく、あるいは両方に電圧をそれぞれ印加して電位差を発生させてもよい。
また、上記実施形態において、第1収縮から第3拡張との間に、補助振動を2回発生させる例を示したが、これに限られるものではない。例えば第2拡張要素及び第2収縮要素による補助振動と、第4拡張要素及び第4収縮要素による補助振動の他に、さらに拡張要素及び収縮要素が設けられていてもよい。また、第1収縮要素Sa印加後の2AL以上のタイミングで、第3拡張要素Qcを備える例を示したが、例えば3AL以上であってもよい。
例えば、液体吐出ヘッド1の構成は上記の例に限られるものではなく、他のタイプのヘッドに用いてもよい。例えば液体吐出ヘッドは、圧力室と駆動素子部との間に設けられる振動板を駆動素子部の変形によって振動させることで、液体吐出部を駆動する構成であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、インク液滴の吐出を安定化と、階調性の範囲拡大が両立できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…液体吐出ヘッド、2…液体吐出装置、11…ヘッド本体、12…マニフォールドユニット、13…駆動回路、111…基板、112…枠体、113…圧電体、114…ノズルプレート、116…共通液室、118…電極、119…電極、121…マニフォールド、123…インク供給管、124…インク排出管、131…配線フィルム、133…プリント配線基板、201…プロセッサ、202…ROM、203…RAM、204…I/Oポート、1111…供給口、1113…排出口、1131…圧力室、1133…圧電柱、1135…長溝、1141…ノズル、1161…共通液室、1162…共通液室、2001…搬送路、2111…筐体、2112…媒体供給部、2113…画像形成部、2114…媒体排出部、2115…搬送装置、2117…メンテナンス装置、2118…制御部、2120…支持部、2130…ヘッドユニット、2132…供給タンク、2134…ポンプ、2135…接続流路、21121…給紙カセット、21141…排紙トレイ、21201…搬送ベルト、21202…支持プレート、21203…ベルトローラ、21211~21218…ガイドプレート対、21221~21228…搬送用ローラ、132…ドライバIC、Pa…吐出波形部。

Claims (5)

  1. 液体を吐出するノズルと、
    前記ノズルに連通する圧力室と、
    電気信号に応じて前記圧力室の容積を変化させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを駆動する電気信号を生成する駆動回路と、を備え、
    前記駆動回路が出力する駆動波形は、
    中間電圧から前記圧力室の容積を拡大させる第1拡張要素と、
    第1拡張要素による拡張後に前記圧力室の容積を縮小させて前記ノズルからインクを吐出させる第1収縮要素と、
    前記圧力室にインクが充填された状態での固有振動の半周期をALとして第1収縮要素印加後の0.5~2AL以内に、前記圧力室の容積を拡大させる第2拡張要素と、
    前記第2拡張要素の後に前記圧力室の容積を縮小させる第2収縮要素と、
    前記第1収縮要素印加後の2AL以上のタイミングであって前記第2収縮要素後に、前記圧力室の容積を拡大させる中間電圧に戻す第3拡張要素と、
    を有する、液体吐出ヘッド。
  2. 前記第1収縮要素及び前記第1拡張要素は、中間電圧を介して段階的に収縮または拡張するステップ波形を有する、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記駆動波形は、前記第2拡張要素印加後0.05~0.2ALの間に、前記第2収縮要素を有し、
    前記第1収縮要素後、前記第3拡張要素までの時間において、収縮時間は拡張時間よりも短い、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記駆動波形は、前記第2収縮要素と前記第3拡張要素の間に、前記圧力室の容積を拡大させる第4拡張要素と、前記4拡張要素印加後0.05~0.2ALの間に前記圧力室の容積を縮小させる第4収縮要素と、をさらに備える、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記液体の粘度が、20mPa・s以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
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