JP4231848B2 - モータ駆動制御装置 - Google Patents

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この発明はモータ駆動制御装置に関し、特に、速度フィードバック信号から成る速度ループを形成し、自動ドア等を駆動するためのモータの制御を行うモータ駆動制御装置に関するものである。
建物などに設けられ、人の出入りを感知して、自動でドアを開閉する自動ドアシステムが構築されている。そのような自動ドアは通常モータにより駆動されており、当該モータの駆動制御方法が従来より提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
特許文献1に記載の従来の自動ドアシステムにおいては、減速機の出力軸に取り付けられた駆動プーリと従動プーリとに駆動ベルトが巻掛けてあり、駆動ベルトにはドアが連結金具を介して連結され、モータを正逆回転することで、ドアが開閉動作するように構成されている。なお、マットスイッチまたは人体検知スイッチからのドア開指令により、ドアの開閉が行われる。
特許文献2に記載の従来の自動ドアシステムにおいては、感知板等により人の接近を感知し、インバータ電源を駆動して、モータの可逆回転を制御してドアの自動開閉を行う。インバータ電源周波数パターンとインバータ電圧パターンとを独立に制御する。
特開平9−100678号公報 特開平9−215387号公報
上記の特許文献1および2に記載の従来の自動ドア制御装置は、速度フィードバック信号の応答周波数が一定値に固定されているので、速度フィードバックを読み込むサンプリング時間当りの速度情報が1LSB以下となるような低分解能検出器を用いた場合、速度制御電圧指令の制御範囲が1LSB以下となる。従って、安定したモータ速度検出が困難となるとともにモータに対する外乱検出が困難となり、同時に不安定な電流が流れ、モータ軸より回転ムラが発生してしまうという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、速度フィードバック信号の応答周波数を任意に可変できるFIRフィルタを設けることにより、常に安定した電流が流れ、モータ軸の回転ムラの発生を防止できるモータ駆動制御装置を得ることを目的とする。
この発明は、モータ軸端に取り付けられた検出器より出力されたフィードバックパルス信号と速度指令信号とに基づいてモータの速度制御を行うスライド式自動ドア用のモータ駆動制御装置であって、上記モータが速度指令で回転することにより発生する誘起電圧を補償し、予め設定されているモータ固有の誘起電圧定数により算出し、モータ回転速度に比例した誘起電圧補償としての電圧と、ドアを開閉駆動するときに加速、減速に必要なモータ出力電圧を補償し、予め設定されているドア加速時間、ドア減速時間と負荷慣性モーメントにより算出した加減速トルク補償としての電圧と、モータの回転速度に比例した摩擦負荷を補償し、予め設定した動摩擦係数より算出される動摩擦トルク補償としての電圧と、モータ停止時から動き始めの静摩擦を補償し、予め設定した静摩擦トルクより算出される静摩擦トルク補償としての電圧と、カウンターウエイトなどのドア開放とドア閉鎖でのアンバランス分を補償し、予め設定したアンバランストルクより算出されるアンバランス補償としての電圧とからなる上記各補償の全ての電圧を加算したフィードフォワード電圧指令信号を出力するフィードフォワード制御手段と、上記検出器から得られたフィードバックパルス信号をパルス−速度変換部を介して入力し、速度フィードバック信号を得るFIRフィルタ手段と、上記速度指令信号と上記FIRフィルタ手段から出力される上記速度フィードバック信号との偏差に速度ゲインを乗じたフィードバック電圧指令信号に、上記フィードフォワード制御手段から出力されるフィードフォワード電圧指令信号を重畳して、上記モータにモータ電圧指令信号として出力する速度制御手段とを備えたことを特徴とするスライド式自動ドア用のモータ駆動制御装置である。
この発明は、モータ軸端に取り付けられた検出器より出力されたフィードバックパルス信号と速度指令信号とに基づいてモータの速度制御を行うスライド式自動ドア用のモータ駆動制御装置であって、上記モータが速度指令で回転することにより発生する誘起電圧を補償し、予め設定されているモータ固有の誘起電圧定数により算出し、モータ回転速度に比例した誘起電圧補償としての電圧と、ドアを開閉駆動するときに加速、減速に必要なモータ出力電圧を補償し、予め設定されているドア加速時間、ドア減速時間と負荷慣性モーメントにより算出した加減速トルク補償としての電圧と、モータの回転速度に比例した摩擦負荷を補償し、予め設定した動摩擦係数より算出される動摩擦トルク補償としての電圧と、モータ停止時から動き始めの静摩擦を補償し、予め設定した静摩擦トルクより算出される静摩擦トルク補償としての電圧と、カウンターウエイトなどのドア開放とドア閉鎖でのアンバランス分を補償し、予め設定したアンバランストルクより算出されるアンバランス補償としての電圧とからなる上記各補償の全ての電圧を加算したフィードフォワード電圧指令信号を出力するフィードフォワード制御手段と、上記検出器から得られたフィードバックパルス信号をパルス−速度変換部を介して入力し、速度フィードバック信号を得るFIRフィルタ手段と、上記速度指令信号と上記FIRフィルタ手段から出力される上記速度フィードバック信号との偏差に速度ゲインを乗じたフィードバック電圧指令信号に、上記フィードフォワード制御手段から出力されるフィードフォワード電圧指令信号を重畳して、上記モータにモータ電圧指令信号として出力する速度制御手段とを備えたことを特徴とするスライド式自動ドア用のモータ駆動制御装置であるので、速度フィードバック信号の応答周波数を任意に可変し遅延できるFIRフィルタを設けることにより、常に安定した電流が流れ、モータ軸の回転ムラの発生を防止することができる。
実施の形態1.
以下、この発明に係るモータ駆動制御装置について説明する。以下の実施の形態においては、本発明のモータ駆動制御装置として、自動ドアを駆動するための自動ドア制御装置を例に挙げて説明する。図4はこの発明の実施の形態1に係る自動ドア制御装置をドア機構に組み込んだ自動ドア構成図である。図4(a)が平面図、図4(b)が正面図である。自動ドア制御装置400においては、自動ドアの位置や速度の指令を作成する自動ドア制御部1と例えば、コンバータ回路の出力に電解コンデンサを設置し、直流電源を形成して、その直流電源を使用し、インバータ回路をPWM制御し、DCブラシレスモータ6に電力を出力し、その出力とDCブラシレスモータ6に組み込んである、パルス発生器の信号により、DCブラシレスモータ6が速度制御されて回転するように形成されている。そのような自動ドア制御装置400を、図4の例では、引き戸形の自動ドア開閉機構として組み込んでいる。図4は、減速ギア機構を持たない、自動ドア引戸形の開閉機構である。建物の出入り口の上方に配設された取付台19と無目20の内部に自動ドア制御装置400を格納してある。DCブラシレスモータ6のシャフトには駆動プーリ21が設けられている。また、取付台19の壁面には、駆動プーリ21、自動ドア制御装置400、従動プーリ23およびスライドレール27が取付けられている。駆動プーリ21と従動プーリ23との間には、無端のドア開閉用の駆動タイミングベルト24が掛け回されている。図示の例では自動ドアは2枚のドア17および18を備えており、これらドア17および18は、それぞれ一対の戸車22によってスライドレール27から吊り下げられていて、スライドレール27上を走行して建物の出入り口を開閉できるようにしてある。
戸車22によって吊り下げられたドア17および18のうちの一方のドア17(以下、左側のドア17とする。)は、連結金具25によって駆動タイミングベルト24の上部走行部に連結され、他方のドア18(以下、右側のドア18とする。)は、連結金具26によって駆動タイミングベルト24の下部走行部に連結されている。DCブラシレスモータ6が駆動されて駆動プーリ21が駆動タイミングベルト24を図で反時計方向(矢印A方向)に駆動させると、左側のドア17は左方向に移動し、右側のドア18は右方向に移動して出入り口が開放される。逆に、駆動タイミングベルト24を時計方向に駆動させると、左側のドア17は右方向に移動し、右側のドア18は左方向に移動して出入り口が閉鎖される。ドア開放時は開放端手前の位置で停止し、閉鎖時は左右2枚のドアに隙間が開かない位置で停止させている。
以下、この発明について図1,2,3を用いて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る自動ドア制御装置における制御のブロック線図である。図1において、自動ドアを構成しているドア17および18のコントロールは、自動ドア制御部1にて行なわれている。自動ドア制御部1には、速度制御を行うための速度制御部2が接続されている。速度制御部2は、電力変換回路5を介して、駆動対象のDCブラシレスモータ6に接続されている。また、DCブラシレスモータ6のモータ軸端には、DCブラシレスモータ6の実速度を検出して、フィードバック制御に用いるためのフィードバックパルス104を出力するための検出器7が取り付けられている。検出器7の出力は、速度制御部2および自動ドア制御部1のそれぞれに入力される。
詳細に説明する。自動ドア制御部1からの出力である速度指令100と、DCブラシレスモータ6に接続された検出器7からの出力であるフィードバックパルス104とにより、速度制御部2にて速度制御され、モータ電圧指令103が出力される。出力されたモータ電圧指令103は、電力変換回路5にて変換されDCブラシレスモータ6を駆動する。自動ドア制御部1は、フィードバックパルス104から現在位置を算出する現在位置作成部12と、作成された現在位置を基にDCブラシレスモータ6の速度を決定する速度指令作成部11とから構成されている。
速度制御部2は、フィードバック制御部3とフィードフォワード制御部4にて構成されている。
フィードバック制御部3は、FIRフィルタ31、速度比例制御部32、速度積分制御部33、および、パルス−速度変換部34から構成されている。
パルス−速度変換部34は、検出器7から出力されるフィードバックパルス104を速度フィードバック105に変換する。また、FIRフィルタ31は、速度フィードバック105の応答周波数を任意に可変でき、応答周波数を変えた速度フィードバック106を出力する。速度成分制御部33と速度比例制御部32とは、速度指令100と速度フィードバック106との偏差に速度ゲインを乗じたフィードバック電圧指令102を出力する。
また、フィードフォワード制御部4は、誘起電圧補償部41、加減速トルク補償部42、動摩擦補償部43、静摩擦補償部44およびアンバランス補償部45で構成されている。フィードフォワード制御部4では、速度指令100より、事前に予測される動摩擦負荷、静摩擦負荷、加減速トルク、誘起電圧、アンバランス負荷を補償している。
誘起電圧補償部41は、速度指令100でDCブラシレスモータ6が回転したとき、モータが回転することにより発生する誘起電圧を補償するものであり、予め設定されているモータ固有の誘起電圧定数により算出し、モータ回転速度に比例した誘起電圧補償302を出力する。
加減速トルク補償部42は、自動ドア17,18を駆動するときに加速、減速に必要なモータ出力電圧を補償し、予め設定されているドア加速時間、ドア減速時と負荷慣性モーメントにより算出した加減速トルク補償303を出力する。
動摩擦補償部43は、DCブラシレスモータ6の回転速度に比例した摩擦負荷を補償し、予め設定した動摩擦係数よりに算出される動摩擦トルク補償304を出力する。
静摩擦補償部44は、モータ停止時から動き始めの静摩擦を補償するものであり、予め設定した静摩擦トルクより算出される静摩擦トルク補償305を出力する。
アンバランス補償部45は、カウンターウェイトなどのドア開放とドア閉鎖でのアンバランストルク分の補償であり、予め設定したアンバランストルクより算出されるアンバランス補償306を出力する。
フィードフォワード制御部4の誘起電圧補償302、加減速トルク補償303、動摩擦トルク補償304、静摩擦トルク補償305、アンバランス補償306を全て加算したものが、フィードフォワード電圧指令101となる。
このように、フィードフォワード制御部4のアンバランス補償部45と、静摩擦補償部44と、動摩擦補償部43と、加減速トルク補償部42と、誘起電圧補償部41とは、事前に予測されるアンバランス負荷と、静摩擦負荷と、動摩擦負荷と、加減速トルクと、誘起電圧等の設定ができるフィードフォワード電圧指令設定手段を構成している。
図2において、図1と同一の信号には同一符号を付して示し、対応関係がわかりやすいようにしている。図2において、上から順に説明すると、モータ速度201はDCブラシレスモータ6のモータ速度(回転速度)であり、フィードバックパルス104は図1のフィードバックパルス104と同一であり、FIRフィルタ31前の速度フィードバック105は図1の速度フィードバック105と同一であり、FIRフィルタ31後の速度フィードバック106は図1の速度フィードバック106と同一である。符号205は、サンプリング5回のパルス数である。
また、図3において、図1および図2と同一の信号には同一符号を付して示し、対応関係がわかりやすいようにしている。図3において、上から順に説明すると、速度指令100は図1の速度指令100と同一であり、誘起電圧補償302は図1の誘起電圧補償302と同一であり、加減速トルク補償303は図1の加減速トルク補償303と同一であり、動摩擦補償304は図1の動摩擦トルク補償304と同一であり、静摩擦補償305は図1の静摩擦トルク補償305と同一であり、アンバランストルク補償306は図1のアンバランストルク補償306と同一であり、フィードフォワード電圧指令101は図1のフィードフォワード電圧指令101と同一であり、モータトルク308はDCブラシレスモータ6の発生トルク、モータ速度201は図2のDCブラシレスモータ6のモータ速度(回転速度)201と同一である。なお、FIRフィルタ31は、例えば、F.R.コナー著 フィルタ回路入門(森北出版)等に記載されているものを用いればよい。
次にこの実施の形態1の動作について説明する。
まず、自動ドア制御部1の現在位置作成部12にてフィードバックパルス104より現在位置を確認し、速度指令作成部11にてその現在位置を基に速度指令100を決定する。
速度指令100は、速度制御部2にて、フィードバック制御部3とフィードフォワード制御部4に送られる。
フィードバック制御部3では、検出器7からの出力であるフィードバックパルス104をパルス−速度変換部34により速度フィードバック105に変換した後に、FIRフィルタ31により、応答周波数を変化させて、安定したモータ速度の検出が可能で、かつ、DCブラシレスモータ6に対する外乱検出が可能な速度フィードバック106に変換する。この速度フィードバック106と速度指令100との偏差を求め、当該偏差を速度比例制御部32によって制御した値と、当該偏差を速度積分制御部33によって制御した値とを加算して、フィードバック電圧指令102を得る。
ここで、サンプリング時間当りの速度情報が1LSB以下となるような低分解能検出器では、図2のモータ速度201でDCブラシレスモータ6が回転していると、検出器7からの出力は、図2のフィードバックパルス104となる。FIRフィルタ31を使用しないとFIRフィルタ31前の速度フィードバック105を使用することとなり、フィードバックパルス104が有るときが高速回転、無いときがモータ停止中となり、安定したモータ回転速度を検出できない、また、DCブラシレスモータ6に対する外乱の検出もできないことになる。そこで、本実施の形態においては、FIRフィルタ31を移動平均5回として設けると、FIRフィルタ前の速度フィードバック105はFIRフィルタ後の速度フィードバック106となり安定させることができる。FIRフィルタ31を使用するため、モータ速度201に対してFIRフィルタ後の速度フィードバック106は遅れが発生する。この遅れにより通常では、速度比例制御部32および速度積分制御部33の応答性を上げることができなくなるが、サンプリング時間当りの速度情報が1LSB以下となるような低分解能検出器では、安定したモータ速度検出可能とすることを優先する必要がある。
上述したように、フィードフォワード制御部4では、速度指令100より、事前に予測される動摩擦負荷、静摩擦負荷、加減速トルク、誘起電圧、アンバランス負荷を補償している。フィードフォワード制御部4の誘起電圧補償302、加減速トルク補償303、動摩擦補償304、静摩擦補償305、アンバランス補償306を全て加算したものが、フィードフォワード電圧指令101となる。フィードフォワード電圧指令101を事前に予測可能な負荷以外の外乱負荷の無い状態で電力変換し、DCブラシレスモータ6を駆動するとモータトルク308となり、DCブラシレスモータ6はモータ速度201で回転する。
つまり、フィードフォワード制御部4では事前に予測可能な誘起電圧、加減速トルク、動摩擦、静摩擦、アンバランストルク負荷を算出し、速度指令100に対して追従するようなトルクを発生させ、速度指令100に対する応答性を向上させる。
フィードバック制御部3では、FIRフィルタ31により安定したモータ速度検出、およびモータに対する外乱検出を行える速度フィードバック106としており、事前に予測不可能な外乱に対する抑制制御として動作するため、DCブラシレスモータ6の回転ムラ、振動を抑制する効果がある。
このように理想的なフィードフォワード電圧指令101とフィードバック電圧指令102を加算したものをモータ電圧指令103とし、電力変換回路5にてDCブラシレスモータ6を駆動する電力に変換する。
以上のように、本実施の形態に係る自動ドア制御装置においては、DCブラシレスモータ6のモータ軸端に取り付けられた検出器7より出力されるフィードバックパルスに基づく速度フィードバック106と速度指令100とにより速度制御を行うものであって、FIRフィルタ31により速度フィードバック106の応答周波数を任意に可変できるようにしたので、自動ドアを駆動するモータ軸端に取り付けられた検出器7の分解能が、速度フィードバックを読み込むサンプリング時間当りの速度情報が1LSB以下となるような低分解能検出器を用いた場合においても、エンコーダパルスのばらつきを減少させるとともにパルス不足を補うので、安定したモータ速度検出およびモータに対する外乱検出が可能となり、また、この信号により速度フィードバックループを形成することにより安定したモータ駆動ができ回転ムラの発生を抑える効果がある。
さらに、本実施の形態においては、DCブラシレスモータ6のモータ軸端に取り付けられた検出器7によって得られる速度フィードバック105の応答周波数を任意に可変するFIRフィルタ31から出力される速度フィードバック106と速度指令100との偏差に速度ゲインを乗じたフィードバック電圧指令102を出力するフィードバック制御部3と、摩擦負荷、加減速トルク、誘起電圧、アンバランス負荷を補償するためのフィードフォワード電圧指令101を出力するフィードフォワード制御部4とを備え、フィードバック制御部3から出力されるフィードバック電圧指令102に、フィードフォワード制御部4から出力されるフィードフォワード電圧指令101を重畳して、DCブラシレスモータ6にモータ電圧指令103を出力するようにしたので、速度フィードバックにFIRフィルタ31を設けた速度フィードバックループを形成して、事前に予測される動摩擦負荷、静摩擦負荷、加減速トルク、誘起電圧、アンバランス負荷を設定して応答遅れを補償できるため、FIRフィルタ31による応答遅れを解消し、速度指令に対する追従性を高める効果がある。
なお、本実施の形態においては、本発明のモータ駆動制御装置を自動ドアを開閉させるためのモータの駆動制御に用いる場合を例に挙げたが、その場合に限らず、種々のモータの駆動制御に適用できることは言うまでもなく、例えば、本発明を縫製機械やツールチェンジャー等の回転体の定位置停止機能付きの駆動制御やベルトコンベア等の定位置停止機能付きの駆動制御や工作機械の自動カバー開閉装置の駆動制御等の工場内で使用されている産業機械等を駆動させるためのモータの駆動制御に用いた場合にも、同様の効果を奏することは明らかである。
この発明の実施の形態1における自動ドア制御装置の構成を示したブロック図である。 この発明の実施の形態1における自動ドア制御装置のFIRフィルタの動作を示した説明図である。 この発明の実施の形態1における自動ドア制御装置のフィードフォワード制御部の動作を示した説明図である。 この発明の実施の形態1における自動ドア制御装置を自動ドア機構に組み込んだ状態を示した説明図である。
符号の説明
1 自動ドア制御部、2 速度制御部、3 フィードバック制御部、4 フィードフォワード制御部、5 電力変換回路、6 DCブラシレスモータ、7 検出器、11 速度指令作成部、12 現在位置作成部、31 FIRフィルタ、32 速度比例制御部、33 速度積分制御部、34 パルス−速度変換部、41 誘起電圧補償部、42 加減速トルク補償部、43 動摩擦補償部、44 静摩擦補償部、45 アンバランス補償部、100 速度指令、101 フィードフォワード電圧指令、102 フィードバック電圧指令、103 モータ電圧指令、104 フィードバックパルス、105 速度フィードバック、106 速度フィードバック、201 モータ速度、205 サンプリング5回のパルス数、302 誘起電圧補償、303 加減速トルク補償、304 動摩擦トルク補償、305 静摩擦トルク補償、306 アンバランストルク補償、307 フィードフォワード電圧指令、308 モータトルク。

Claims (2)

  1. モータ軸端に取り付けられた検出器より出力されたフィードバックパルス信号と速度指令信号とに基づいてモータの速度制御を行うスライド式自動ドア用のモータ駆動制御装置であって、
    上記モータが速度指令で回転することにより発生する誘起電圧を補償し、予め設定されているモータ固有の誘起電圧定数により算出し、モータ回転速度に比例した誘起電圧補償としての電圧と、
    ドアを開閉駆動するときに加速、減速に必要なモータ出力電圧を補償し、予め設定されているドア加速時間、ドア減速時間と負荷慣性モーメントにより算出した加減速トルク補償としての電圧と、
    モータの回転速度に比例した摩擦負荷を補償し、予め設定した動摩擦係数より算出される動摩擦トルク補償としての電圧と、
    モータ停止時から動き始めの静摩擦を補償し、予め設定した静摩擦トルクより算出される静摩擦トルク補償としての電圧と、
    カウンターウエイトなどのドア開放とドア閉鎖でのアンバランス分を補償し、予め設定したアンバランストルクより算出されるアンバランス補償としての電圧
    からなる上記各補償の全ての電圧を加算したフィードフォワード電圧指令信号を出力するフィードフォワード制御手段と、
    上記検出器から得られたフィードバックパルス信号をパルス−速度変換部を介して入力し、速度フィードバック信号を得るFIRフィルタ手段と、
    上記速度指令信号と上記FIRフィルタ手段から出力される上記速度フィードバック信号との偏差に速度ゲインを乗じたフィードバック電圧指令信号に、上記フィードフォワード制御手段から出力されるフィードフォワード電圧指令信号を重畳して、上記モータにモータ電圧指令信号として出力する速度制御手段と
    を備えたことを特徴とするスライド式自動ドア用のモータ駆動制御装置。
  2. 上記検出器は、サンプリング時間当たりの速度情報が1LSB以下となる低分解能であることを特徴とする請求項1記載のスライド式自動ドア用のモータ駆動制御装置。
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