JP4230558B2 - Antibacterial ceramics and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミックスに植物(殊に茶)由来の抗菌性成分を耐水化固定した抗菌性セラミックスおよびその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
抗菌剤としては、無機系抗菌剤や有機系抗菌剤があるが、安全性の高い植物由来の抗菌剤が注目されている。
【0003】
植物由来の抗菌剤に属するものとして、茶粉末、茶抽出物、茶カテキン、茶サポニンなど茶由来の成分は、良好な抗菌性を有することが知られている。またこれらの成分は、古来より飲用に供している茶に由来するものであるので、極めて安全である。
【0004】
これら植物由来の抗菌性成分の使い方の一つとして、その抗菌性成分を溶液または分散液の形態でセラミックス製品のような無機多孔質製品に含浸させた後、乾燥することにより、無機多孔質製品に抗菌性成分を担持させることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、植物由来の抗菌性成分は本来水溶性または水となじみがあることが多いので、抗菌性成分を担持させた製品を水と接触する使い方をすると、短期間の間に抗菌性成分が溶出して抗菌性がなくなってしまうという問題点がある。
【0006】
たとえば、植物由来の抗菌性成分をセラミックス製品のような無機多孔質製品に含浸させることは容易であるが、その含浸物を水と接触する使い方をすると、最初の数時間ないし1日程度で製品から抗菌性成分の大部分が溶出してしまい、効果が急速に失われてしまう。
【0007】
本発明は、このような背景下において、植物由来の抗菌性成分をセラミックスに含有させているにかかわらずその耐水化固定がなされ、水と接触する使い方をしたときに長期間にわたり抗菌性成分が限定された割合でゆっくりと溶出する抗菌性セラミックスおよびその製造法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の抗菌性セラミックスは、セラミックス粒子(c) 、リン酸の多価金属塩(p) 、ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) および無機質凝集剤(s) の複合凝集体からなるものである。
【0009】
本発明の抗菌性セラミックスの製造法は、セラミックス粒子(c) 、リン酸の多価金属塩(p) 、ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) および媒体からなる混合物に、ゾル状または溶液状の無機質凝集剤(s) を混合して凝集させた後、その凝集物を加熱処理することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
【0011】
〈セラミックス粒子(c) 〉
セラミックス粒子(c) は、目的物である抗菌性セラミックスの骨格となりかつ主たる割合を占める成分である。セラミックス粒子(c) としては、各種の粘土鉱物や、酸化物、複合酸化物、窒化物、炭化物、ケイ化物、ホウ化物などがあげられ、特にアルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア、マグネシアなどの1種以上、殊にアルミナまたはチタニアが重要である。
【0012】
セラミックス粒子(c) は、48メッシュ(0.295mm) アンダー、100メッシュ(0.147mm) アンダー、さらには200メッシュ(0.074mm) アンダーというようなできるだけ細かい粒子の形態で用いることが望ましい。この場合、平均粒径の異なる2種以上の粒子を併用する方が、充填密度が大となるので製品硬度の点で好ましい。
【0013】
〈リン酸の多価金属塩(p) 〉
リン酸の多価金属塩(p) としては、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、リン酸マグネシウム、リン酸マンガンなどがあげられ、これらは通常は含水塩ないし水和物を水に溶解した形で使用に供する。特にリン酸アルミニウムが好適である。リン酸の多価金属塩(p) は、混合操作中にセラミックス粒子(c) を分散させる役割を果たす成分であり、また加熱処理後にセラミックス粒子(c) の硬度を増す作用を有する無機質成分でもある。
【0014】
〈ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) 〉
ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) としては、茶粉末、茶抽出物、カテキン、サポニンまたはタンニン(酸)が好適に用いられ、これらは2種以上を併用することもできる。
【0015】
茶粉末または茶抽出物としては、たとえば、一番茶・二番茶・三番茶、深むし、かぶせ
などの茶の粉末または抽出物を用いることができる。
【0016】
カテキン(その属性体も含まれるものとする)としては、モノマー状のものやオリゴマー状のものが用いられる(テアフラビンも含まれる)。カテキンとして特に重要性の高いものは、カテキンの濃度を高めた茶由来のカテキン製剤である。茶カテキンの主たる成分は、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキン、エピカテキンガレートなどであるが、個々の成分に単離する必要はないので、これらの混合物からなる茶カテキンを濃厚に含む製剤(殊に20%以上、好ましくは25%以上含むもの)をそのまま好適に用いることができる。市販の茶由来のカテキン製剤には30%品、50%品、60%品、70%品、80%品、90%品などがあるので、その入手は容易である。なおカテキンは、阿仙薬をはじめ茶以外の多種の植物にも含まれているので、それらの植物由来のカテキンを用いることもできる。
【0017】
サポニンのうち茶サポニンは、有機溶剤や水を用いて茶葉や茶の種子からサポニンを含む成分を抽出し、ついでカラムクロマトなどの手段を用いて繰り返し精製を行うことにより取得できる。茶サポニンには、ステロイド系サポニン、トリテルペノイド系サポニンなどがあるが、本発明の目的にはこれらをいずれも使用することができる。サポニンは、茶以外の多種の植物、たとえば、ニンジン、チクセツニンジン、ダイズ、サイコ、アマチャヅル、ヘチマ、オンジ、キキョウ、セネガ、バクモンドウ、モクツウ、チモ、ゴシツ、カンゾウ、サンキライなどにも含まれているので、そのような植物からのサポニンを用いることもできる。ただし、入手の容易さ、夾雑物の少なさなどの点から、先に述べた茶由来の茶サポニンが特に好適である。
【0018】
タンニン(酸)としては、市販の精製されたタンニン酸を用いることができ、また五倍子、没食子などタンニン酸を多量に含む高タンニン酸含有天然植物の抽出物またはその半精製物をそのまま用いることもできる。
【0019】
〈無機質凝集剤(s) 〉
無機質凝集剤(s) としては、ゾル状または溶液状の無機質凝集剤、殊に、ゾル状の無水ケイ酸または溶液状のケイ酸塩(ケイ酸ナトリウムやケイ酸カリウム)が好適に用いられる。ゾル状の無水ケイ酸には、水を媒体とする通常のコロイダルシリカのほか、アルコール等の有機溶媒を媒体とするオルガノシリカゾルとがあり、シリカ成分の粒径はサブミクロン、さらには 0.1μm 以下のオーダーである。無機質凝集剤(s) は、凝集剤の役割を果たすのみならず、結合剤の役割も果たす。
【0020】
〈抗菌性セラミックスの製造〉
本発明の抗菌性セラミックスを製造法するにあたっては、セラミックス粒子(c) 、リン酸の多価金属塩(p) 、ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) および媒体からなる混合物に、ゾル状または溶液状の無機質凝集剤(s) を混合して凝集させた後、その凝集物を加熱処理する。
【0021】
このときには、まずセラミックス粒子(c) とリン酸の多価金属塩(p) の水溶液とを混練し、さらにポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) を混合し、ついでゾル状または溶液状の無機質凝集剤(s) を混合した後、加熱処理するようにすることが望ましい。
【0022】
典型的なケースにおいては、アルミナまたは/およびチタニアからなるセラミックス粒子(c) にリン酸の多価金属塩(p) の一例としてのリン酸アルミニウムの水溶液を硬練りペースト程度の粘度になるように加えて混練し、続いてポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) を粉末であるいは水溶液またはアルコール溶液として混合し、また必要に応じてリン酸アルミニウムの水溶液を追加混合し、pHを3〜4に調節する。ついで無機質凝集剤(s) の一例としてのコロイダルシリカのコロイド液を混合して系のpHを中性程度にもっていくと、凝集が起こる。凝集物を得た後は、これをルツボや蒸発皿に移し、乾燥器または電気炉にて脱水するまで加熱処理する。
【0023】
各成分の割合は、リン酸の多価金属塩(p) はその役割を発揮する量とし、ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) はその効果(抗菌性)を発揮するに足る有効量とし、無機質凝集剤(s) はその役割を発揮する量とする。代表的な例をあげると、セラミックス粒子(c) を100重量部とするとき、リン酸の多価金属塩(p) が固形分で 0.5〜20重量部程度(殊に1〜15重量部程度)、ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) が粗製物として0.01〜10重量部程度(殊に 0.1〜10重量部程度)、無機質凝集剤(s) が固形分で 0.5〜20重量部程度(殊に1〜15重量部程度)とすることが多い。
【0024】
加熱処理により不定形の固形物が得られるので、その固形物をそのまま製品とするか、一旦適当な粒度にまで粉砕し、必要に応じ分級して製品とするか、粉砕したものを造粒または成型し、加熱処理して製品とする。
【0025】
〈用途〉
このようにして製造される本発明の抗菌性セラミックスは、たとえば、水槽ないし貯槽(飲料水の貯水タンク、飼育槽、浴槽、防火槽)に投入したり、水路ないし循環水路(排水路、24時間風呂の循環系統)に設置したり、間けつ的に水がかかる部位(水道の蛇口、水洗トイレットの手洗いまたは流し水がかかる部位)に載置したり、水耕栽培の材料として使用したり、気体処理のためのフィルター材として使用したり、建築資材として用いるような使い方をすることができる。
【0026】
〈作用〉
本発明の抗菌性セラミックスにあっては、主として、セラミックス粒子(c) は無機質の骨格物質、リン酸の多価金属塩(p) は製造時にセラミックス粒子(c) の分散を図ると共に最終物の硬度を増す成分、ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) は毒性もアレルギー作用もない安全でかつすぐれた抗菌性を発揮する成分、無機質凝集剤(s) は製造時に凝集を図り複合粒子を得る成分としての役割をそれぞれ果たす。これら各成分の働きにより、全体として硬度のある複合凝集体が得られると共に、ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) が閉じ込められ(耐水化固定され)、水と接触したときにその抗菌性成分(a) またはそれに含まれる有効成分が長期にわたりゆっくりと溶出するようになる。
【0027】
【実施例】
次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。以下「部」、「%」とあるのは重量基準で表わしたものである。
【0028】
実施例1
〈試料の作製〉
ポリフェノール化合物系抗菌性成分(a) として、茶カテキン(エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキンおよびエピカテキンガレートの合計量が約30%の茶由来のカテキン製剤)を準備した。
【0029】
セラミックス粒子(c) としての平均粒径250メッシュ(0.061mm) アンダーのアルミナ400部と325メッシュ(0.043mm) アンダーのアルミナ100部とを乾式混合した後、リン酸の多価金属塩(p) の一例としての濃度20%のリン酸アルミニウム水溶液100部を添加しながら硬めに混練し、ペーストを得た。
【0030】
この混練ペーストの全量を自動磁製乳鉢に入れ、上記の茶カテキン(純度30%品)25部をイソプロパノール50mlに溶解した溶液を添加して、スラリー状になるまで混練した。pHが3〜4程度になるのを確認してから、このスラリーに無機質凝集剤(s) の一例としてのコロイダルシリカのコロイド液(固形分40%)の37.5部を加えて混合し、pHを中性にもっていった。スラリーは徐々に凝集していったので、ハンドリングが可能なうちに蒸発皿(またはルツボ)に移し、恒温乾燥器または電気炉で加熱し、100〜300℃で脱水、加水分解させた。
【0031】
これにより硬い不定形の複合凝集体が得られたので、それを自動乳鉢(またはボールミル)で微粉砕し、篩で分級して100〜325メッシュの粒度のものを取得した。
【0032】
このようにして得られた複合凝集体粉末をコロイダルシリカなどの無機系のバインダーを用いて造粒機(マルメライザー)にて造粒して8mm径の球形体となした後、恒温乾燥器または電気炉にて40℃、100℃または200℃で3時間加熱処理し、抗菌性セラミックスを得た。
【0033】
この球形体(抗菌性セラミックス)の1kgを25℃に保った蒸留水10リットルの入った水槽の循環ろ過装置にセットし、1リットル/minで7日間循環させ、1日後、3日後および7日後の溶出量(水に溶解して溶出した有機物の溶出量)を熱分析装置(示差熱/熱重量測定)により測定した。
【0034】
上記の条件(次の表1の No.4〜6に相当)のうち、リン酸アルミニウム水溶液の添加量およびコロイダルシリカのコロイド液の添加量を変更した場合についても実験した。条件および結果を表1に示す。表1中、Al2O3 はアルミナ、AlPO4 はリン酸アルミニウム、c-SiO2はコロイダルシリカ、Catec.は茶カテキンである。表1中の溶出量は、毎日新しい水に替えて1日浸漬後の各溶出量を測定したものである。
【0035】
【表1】
実験 配合物の種類と配合割合(部) 造粒後の 硬度 有機物の溶出量 (%)
No. Al 2 O 3 AlPO 4 c-SiO 2 Catec. 加熱温度 (kg) 1日 3日 7日
1 100 6 1.5 5 40℃ 0.7 4.65 0.34 0.01
2 100 6 1.5 5 100℃ 3.3 0.17 0.12 0.16
3 100 6 1.5 5 200 ℃ 3.8 0.09 0.06 0.05
4 100 4 3.0 5 40℃ 0.9 4.58 0.37 0.05
5 100 4 3.0 5 100℃ 2.7 0.18 0.15 0.12
6 100 4 3.0 5 200 ℃ 3.2 0.11 0.09 0.07
7 100 2 4.5 5 40℃ 1.1 4.66 0.31 0.03
8 100 2 4.5 5 100℃ 2.6 0.22 0.15 0.16
9 100 2 4.5 5 200 ℃ 2.9 0.16 0.11 0.11
10 100 0 3.0 5 40℃ 0.6 4.61 0.35 0.04
11 100 0 3.0 5 100℃ 1.7 4.05 0.76 0.14
12 100 0 3.0 5 200 ℃ 1.9 2.96 0.62 0.45
【0036】
表1から、球形体からの有機物の溶出速度については、次の傾向があることがわかる。
・造粒後の加熱処理温度に着目すれば、40℃>>100℃>200℃の順であり、40℃加熱では溶出速度が速すぎて茶カテンキンが早期に失われるが、100℃または200℃加熱では長期にわたり茶カテキンが徐々に水中に溶出する。
・リン酸第一アルミニウムの配合量に着目すれば、6部=4部=2部<0部の順であり、特に配合量が0部のときには、加熱温度が100℃や200℃であっても、茶カテキンの流出速度が過大である。なおイコール(=)記号は、ここでは概ね同レベルという意味である。
【0037】
また表1から、球形体の硬度については、次の傾向があることがわかる。
・加熱温度に着目すれば、40℃<<100℃<200℃の順であり、40℃加熱では硬度が不足する。
・リン酸第一アルミニウムの配合量に着目すれば、6部=4部=2部>0部の順であり、0部の場合を除いては配合量には大きくは影響しない。なおイコール(=)記号は、ここでは概ね同レベルという意味である。
【0038】
従って、この系(アルミナ主剤−茶カテキン系)においては、加熱温度およびリン酸第一アルミニウムの配合量を選択することにより、目的用途に合った硬度および溶出速度の抗菌性セラミックスを取得することができることがわかる。
【0039】
実施例2
〈試料の作製〉
アルミナ粉末500部、濃度20%のリン酸アルミニウム水溶液100部、茶由来の抗菌性成分20部、コロイダルシリカのコロイド液(固形分40%)15部を用い、実施例1に準じてアルミナ主剤の球形体を得た。ただし加熱処理温度は90℃とした。茶由来の抗菌性成分としては、深むし茶粉末、茶サポニン(純度50%品、粉末)、茶カテキン(純度30%品と90%品、粉末)、タンニン酸(純度80%品)をそれぞれ20部用いた。
【0040】
〈抗菌性試験〉
下記の条件により、各試料の抗菌性を調べた。結果を表2に示す。
・試験項目:菌数減少率試験
・試験機関:財団法人日本紡績検査協会近畿事業所に依頼
・試験番号:017116
・試験菌株:黄色葡萄状球菌 Staphylococcus aureus ATCC 6538P
・試験方法:統一試験方法(仮称)による。
・試験結果:
植菌数[A] 1.0×105 log A = 5.0
無加工布菌数[B] 1.6×107 log B = 7.2
(無加工布は標準綿布を使用)
log B - log A = 2.2 > 1.5 (試験は有効)
増減値 = log C - log A
増減値差 = (log B - log A) - (log C - log A)
【0041】
【表2】
試 料 菌数 log C 増減値 増減値差
アルミナ単独 6.7 1.7 0.5
緑茶粉末(深むし茶)20部 3.8 -1.2 3.4
茶サポニン(純度50%品)20部 4.0 -1.0 3.2
茶カテキン(純度50%品)20部 3.3 -1.7 3.9
茶カテキン(純度90%品)20部 3.3 -1.7 3.9
タンニン酸(純度 80 %品) 20 部 4.0 -1.0 3.2
(試料は 0.2gを採取。アルミナ単独は原料として用いたアルミナ粉末。)
【0042】
表2から、本発明の抗菌性セラミックスを用いた場合には、菌数は対数値で 3.3〜 4.0となっており、無加工布のそれと比較すると1000分の1以下になっていることがわかる。
【0043】
実施例3
〈試料の作製〉
400メッシュのチタニア粉末または325メッシュのアルミナ粉末500部、濃度20%のリン酸アルミニウム水溶液100部、茶由来の抗菌性成分10部(ただし表3の「アルミナ/茶カテキン(30%品) 300℃」のみ5部)、コロイダルシリカのコロイド液(固形分40%)20部を用い、実施例1に準じてアルミナまたはチタニア主剤の球形体を得た。茶由来の有効成分としては、緑茶粉末、茶サポニン(純度50%品、粉末)、茶カテキン(純度30%品と90%品、粉末)をそれぞれ用いた。加熱処理温度は、90℃、200℃または300℃とした。
【0044】
〈抗菌性試験〉
下記の条件により、各試料の抗菌性を調べた。結果を表3に示す。
・試験項目:菌数減少率試験
・試験機関:財団法人日本紡績検査協会近畿事業所に依頼
・試験番号:020936
・試験菌株:黄色葡萄状球菌 Staphylococcus aureus ATCC 6538P
・試験方法:統一試験方法(仮称)による。
・試験結果:
植菌数[A] 1.7×104 log A = 4.2
無加工布菌数[B] 7.2×106 log B = 6.9
(無加工布は標準綿布を使用)
log B - log A = 2.7 > 1.5 (試験は有効)
増減値 = log C - log A
増減値差 = (log B - log A) - (log C - log A)
【0045】
【表3】
試料と加熱処理温度 菌数 log C 増減値 増減値差
チタニア単独 5.7 1.5 1.2
チタニア/緑茶粉末 90℃ 3.3 -0.9 3.6
チタニア/緑茶粉末 200℃ 3.3 -0.9 3.6
チタニア/茶サポニン(50%品) 90℃ 3.3 -0.9 3.6
チタニア/茶サポニン(50%品) 200℃ 3.3 -0.9 3.6
チタニア/茶カテキン(30%品) 90℃ 3.3 -0.9 3.6
チタニア/茶カテキン(30%品) 200℃ 3.3 -0.9 3.6
チタニア/茶カテキン(90%品) 90℃ 3.3 -0.9 3.6
チタニア/茶カテキン( 90 %品) 200 ℃ 3.3 -0.9 3.6
アルミナ単独 6.0 1.8 0.9
アルミナ/緑茶粉末 200℃ 3.8 -0.9 3.6
アルミナ/茶サポニン(50%品) 200℃ 4.0 -0.9 3.6
アルミナ/茶カテキン(30%品) 200℃ 3.3 -0.9 3.6
アルミナ/茶カテキン(30%品) 300℃ 3.3 -0.9 3.6
アルミナ/茶カテキン( 90 %品) 200 ℃ 3.3 -0.9 3.6
(試料重量 0.2gで試験。チタニアまたはアルミナ単独は加熱処理なし。)
【0046】
表3から、本発明の抗菌性セラミックスを用いた場合には、菌数は対数値で 3.6となっており、無加工布のそれと比較すると数千分の1以下になっていることがわかる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、各成分が互いに影響を及ぼし合い、全体として硬度のある製品が得られると共に、ポリフェノール化合物系抗菌性成分が閉じ込められ、その結果、抗菌性成分をセラミックスに含有させているにかかわらずその好ましい耐水化固定がなされ、水と接触する使い方をしたときに長期間にわたり抗菌性成分が限定された割合でゆっくりと溶出するようになる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to antibacterial ceramics in which antibacterial components derived from plants (especially tea) are water-resistant fixed to ceramics, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Antibacterial agents include inorganic antibacterial agents and organic antibacterial agents, but highly safe plant-derived antibacterial agents are attracting attention.
[0003]
As belonging to plant-derived antibacterial agents, tea-derived components such as tea powder, tea extract, tea catechin and tea saponin are known to have good antibacterial properties. Moreover, since these components are derived from tea that has been used for drinking since ancient times, they are extremely safe.
[0004]
One of the ways to use these plant-derived antibacterial components is to impregnate the inorganic antibacterial component in the form of a solution or dispersion into an inorganic porous product such as a ceramic product, and then dry it to obtain an inorganic porous product It is conceivable to carry an antibacterial component on the surface.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, since plant-derived antibacterial components are often water-soluble or familiar with water, antibacterial components can be eluted in a short period of time when products that carry antibacterial components are used in contact with water. There is a problem that the antibacterial property is lost.
[0006]
For example, it is easy to impregnate a plant-derived antibacterial component into an inorganic porous product such as a ceramic product. However, if the impregnated product is used in contact with water, the product can be obtained within the first few hours to one day. Most of the antibacterial components are eluted from the solution, and the effect is rapidly lost.
[0007]
Under such a background, the present invention is water-resistant and fixed regardless of the fact that a plant-derived antibacterial component is contained in ceramics, and the antibacterial component is retained over a long period of time when used in contact with water. An object of the present invention is to provide an antibacterial ceramic that slowly elutes at a limited rate and a method for producing the same.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The antibacterial ceramic of the present invention comprises a composite aggregate of ceramic particles (c), a polyvalent metal salt of phosphoric acid (p), a polyphenol compound antibacterial component (a) and an inorganic flocculant (s). .
[0009]
The antibacterial ceramic production method of the present invention comprises a mixture of ceramic particles (c), a polyvalent metal salt of phosphoric acid (p), a polyphenol compound antibacterial component (a), and a medium in a sol or solution form. The inorganic flocculant (s) is mixed and aggregated, and then the aggregate is heat-treated.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail below.
[0011]
<Ceramic particles (c)>
The ceramic particle (c) is a component that becomes a skeleton of the target antibacterial ceramic and occupies a major proportion. Examples of the ceramic particles (c) include various clay minerals, oxides, composite oxides, nitrides, carbides, silicides, borides and the like, and in particular, one type such as alumina, titania, silica, zirconia, magnesia and the like. Of these, alumina or titania is particularly important.
[0012]
The ceramic particles (c) are desirably used in the form of particles as fine as possible, such as 48 mesh (0.295 mm) under, 100 mesh (0.147 mm) under, and 200 mesh (0.074 mm) under. In this case, it is preferable to use two or more kinds of particles having different average particle diameters in terms of product hardness because the packing density increases.
[0013]
< Polyvalent metal salt of phosphoric acid (p)>
Examples of the polyvalent metal salt of phosphoric acid (p), aluminum phosphate, zinc phosphate, magnesium phosphate, and phosphoric acid manganese Agerare, these are usually in the form of a hydrate or hydrate dissolved in water Used for use. In particular, aluminum phosphate is suitable. The polyvalent metal salt (p) of phosphoric acid is a component that serves to disperse the ceramic particles (c) during the mixing operation, and is also an inorganic component that has the effect of increasing the hardness of the ceramic particles (c) after heat treatment. is there.
[0014]
<Polyphenol compound antibacterial component (a)>
As the polyphenol compound antibacterial component (a), tea powder, tea extract, catechin, saponin or tannin (acid) is preferably used, and two or more of them can be used in combination.
[0015]
As the tea powder or tea extract, for example, tea powder or extract such as Ichibancha, Nibancha, Sanbancha, Fukamushi, Kabuse, etc. can be used.
[0016]
As the catechin (which includes its attribute body), a monomeric or oligomeric one is used (including theaflavin). Of particular importance as catechins are tea-derived catechin preparations with increased concentrations of catechins. The main components of tea catechin are epigallocatechin, epigallocatechin gallate, epicatechin, epicatechin gallate, etc., but it is not necessary to isolate each component, so tea catechin consisting of a mixture of these is concentrated. A preparation (particularly, containing 20% or more, preferably 25% or more) can be suitably used as it is. Since there are 30%, 50%, 60%, 70%, 80%, 90%, etc. of commercially available tea-derived catechin preparations, it is easy to obtain. In addition, since catechin is contained also in various plants other than tea including Asen medicine, the catechin derived from those plants can also be used.
[0017]
Among the saponins, tea saponins can be obtained by extracting components containing saponins from tea leaves or tea seeds using an organic solvent or water, and then repeatedly purifying them using means such as column chromatography. Tea saponins include steroidal saponins and triterpenoid saponins, and any of these can be used for the purpose of the present invention. Saponins are also found in a variety of plants other than tea, such as carrots, chixetsu carrots, soybeans, psychos, scallops, loofahs, onjis, yellow peppers, senega, bacmonds, yellowtails, chimo, gohitsu, licorice, sankirai, etc. So saponins from such plants can also be used. However, the tea-derived tea saponins described above are particularly suitable from the viewpoint of easy availability and the small amount of impurities.
[0018]
As the tannin (acid), commercially available purified tannic acid can be used, and an extract of a high tannic acid-containing natural plant containing a large amount of tannic acid such as pentaploid and gallic or semi-purified product thereof can be used as it is. it can.
[0019]
<Inorganic flocculant (s)>
As the inorganic flocculant (s), a sol-form or solution-form inorganic flocculant, particularly, a sol-form anhydrous silicic acid or a solution-form silicate (sodium silicate or potassium silicate) is preferably used. Sol-free silicic acid includes not only ordinary colloidal silica using water as a medium, but also organosilica sol using an organic solvent such as alcohol as the medium. The particle size of the silica component is submicron, and even 0.1 μm or less. It is an order. The inorganic flocculant (s) not only serves as a flocculant but also serves as a binder.
[0020]
<Manufacture of antibacterial ceramics>
In producing the antibacterial ceramic of the present invention, a mixture of ceramic particles (c), a polyvalent metal salt of phosphoric acid (p), a polyphenol compound antibacterial component (a), and a medium is mixed with a sol or solution. After mixing and aggregating the solid inorganic flocculant (s), the agglomerate is heat-treated.
[0021]
At this time, the ceramic particles (c) and the aqueous solution of the polyvalent metal salt (p) of phosphoric acid are first kneaded, further mixed with the polyphenol compound antibacterial component (a), and then the sol-form or solution-form inorganic aggregate It is desirable to heat-treat after mixing the agent (s).
[0022]
In a typical case, an aqueous solution of aluminum phosphate as an example of a polyvalent metal salt of phosphoric acid (p) is applied to ceramic particles (c) made of alumina and / or titania so as to have a viscosity equivalent to a paste paste. In addition, kneading, then mixing the polyphenol compound antibacterial component (a) in powder or as an aqueous solution or alcohol solution, and additionally mixing an aqueous solution of aluminum phosphate as necessary to adjust the pH to 3-4 To do. Subsequently, when colloidal silica colloidal liquid as an example of the inorganic flocculant (s) is mixed to bring the pH of the system to a neutral level, aggregation occurs. After the agglomerates are obtained, they are transferred to a crucible or an evaporating dish and heat-treated until they are dehydrated in a dryer or an electric furnace.
[0023]
The proportion of each component is the amount that the polyvalent metal salt of phosphoric acid (p) exerts its role, and the polyphenol compound antibacterial component (a) is the effective amount sufficient to exert its effect (antibacterial property) The inorganic flocculant (s) is used in an amount that fulfills its role. As a typical example, when the ceramic particle (c) is 100 parts by weight, the polyvalent metal salt (p) of phosphoric acid is about 0.5 to 20 parts by weight (particularly about 1 to 15 parts by weight) in solid content. ), The polyphenol compound antibacterial component (a) is about 0.01 to 10 parts by weight (especially about 0.1 to 10 parts by weight) as a crude product, and the inorganic flocculant (s) is about 0.5 to 20 parts by weight (particularly, about 10 to 10 parts by weight). Often about 1 to 15 parts by weight).
[0024]
Since an amorphous solid is obtained by heat treatment, the solid is used as a product as it is, or once pulverized to an appropriate particle size, classified as necessary to obtain a product, or pulverized Molded and heat treated to make a product.
[0025]
<Application>
The antibacterial ceramic of the present invention produced in this way is, for example, put into a water tank or a storage tank (a drinking water storage tank, a breeding tank, a bathtub, a fire prevention tank), or a water channel or a circulation water channel (drainage channel, 24 hours). It can be installed in a bath circulation system, or placed intermittently on water (water faucets, hand-washed flush toilets or water-washed parts), or used as a hydroponics material, It can be used as a filter material for gas treatment or as a building material.
[0026]
<Action>
In the antibacterial ceramic of the present invention, the ceramic particles (c) are mainly inorganic skeleton substances, and the polyvalent metal salt of phosphoric acid (p) is intended to disperse the ceramic particles (c) during production and A component that increases hardness, a polyphenol compound antibacterial component (a) is a component that exhibits safe and excellent antibacterial properties without toxicity and allergic effects, and an inorganic flocculant (s) is a component that agglomerates during production to obtain composite particles Each as a role. The action of each of these components gives a composite aggregate that is hard overall, and the polyphenol compound antibacterial component (a) is confined (waterproof and fixed), and when it comes into contact with water, the antibacterial component ( a) or the active ingredient contained therein slowly elutes over a long period of time.
[0027]
【Example】
The following examples further illustrate the invention. Hereinafter, “parts” and “%” are expressed on a weight basis.
[0028]
Example 1
<Sample preparation>
As a polyphenol compound antibacterial component (a), tea catechin (a tea-derived catechin preparation in which the total amount of epigallocatechin, epigallocatechin gallate, epicatechin and epicatechin gallate is about 30%) was prepared.
[0029]
An average particle size of 250 mesh (0.061 mm) as ceramic particles (c) 400 parts of under alumina and 100 parts of 325 mesh (0.043 mm) undermix are dry mixed, and then a polyvalent metal salt of phosphoric acid (p) As an example, 100 parts of an aqueous aluminum phosphate solution having a concentration of 20% was added and kneaded hard to obtain a paste.
[0030]
The entire amount of the kneaded paste was put in an automatic porcelain mortar, and a solution prepared by dissolving 25 parts of the above tea catechin (purity 30% product) in 50 ml of isopropanol was added and kneaded until a slurry was formed. After confirming that the pH is about 3-4, add 37.5 parts of colloidal liquid of colloidal silica (solid content 40%) as an example of the inorganic flocculant (s) to this slurry and mix to adjust the pH. It was also neutral. Since the slurry gradually aggregated, it was transferred to an evaporating dish (or crucible) while it could be handled, heated in a constant temperature dryer or an electric furnace, and dehydrated and hydrolyzed at 100 to 300 ° C.
[0031]
As a result, a hard amorphous composite agglomerate was obtained, which was finely pulverized with an automatic mortar (or ball mill) and classified with a sieve to obtain a particle having a particle size of 100 to 325 mesh.
[0032]
The composite agglomerated powder thus obtained is granulated with a granulator (malmerizer) using an inorganic binder such as colloidal silica to form a spherical body having a diameter of 8 mm. Heat treatment was performed at 40 ° C., 100 ° C. or 200 ° C. for 3 hours in an electric furnace to obtain antibacterial ceramics.
[0033]
1 kg of this sphere (antibacterial ceramic) is set in a circulating filtration device in a water tank containing 10 liters of distilled water maintained at 25 ° C., and circulated at 1 liter / min for 7 days, 1 day, 3 days and 7 days later The elution amount (the elution amount of the organic substance dissolved in water) was measured with a thermal analyzer (differential heat / thermogravimetry).
[0034]
Of the above conditions (corresponding to Nos. 4 to 6 in Table 1 below), an experiment was also conducted in the case where the addition amount of the aqueous aluminum phosphate solution and the addition amount of the colloidal solution of colloidal silica were changed. The conditions and results are shown in Table 1. In Table 1, Al 2 O 3 is alumina, AlPO 4 is aluminum phosphate, c-SiO 2 is colloidal silica, and Catec. Is tea catechin. The elution amounts in Table 1 are obtained by measuring each elution amount after immersion for 1 day instead of fresh water every day.
[0035]
[Table 1]
Type and proportion of experimental compound (part) Elution amount of hardness organic substance after granulation (%)
No. Al 2 O 3 AlPO 4 c-SiO 2 Catec. Heating temperature (kg) 1 day 3 days 7 days
1 100 6 1.5 5 40 ° C 0.7 4.65 0.34 0.01
2 100 6 1.5 5 100 ° C 3.3 0.17 0.12 0.16
Three 100 6 1.5 Five 200 ° C 3.8 0.09 0.06 0.05
4 100 4 3.0 5 40 ° C 0.9 4.58 0.37 0.05
5 100 4 3.0 5 100 ° C 2.7 0.18 0.15 0.12
6 100 Four 3.0 Five 200 ° C 3.2 0.11 0.09 0.07
7 100 2 4.5 5 40 ° C 1.1 4.66 0.31 0.03
8 100 2 4.5 5 100 ° C 2.6 0.22 0.15 0.16
9 100 2 4.5 Five 200 ° C 2.9 0.16 0.11 0.11
10 100 0 3.0 5 40 ° C 0.6 4.61 0.35 0.04
11 100 0 3.0 5 100 ° C 1.7 4.05 0.76 0.14
12 100 0 3.0 Five 200 ° C 1.9 2.96 0.62 0.45
[0036]
From Table 1, it can be seen that the elution rate of the organic matter from the sphere has the following tendency.
Focusing on the heat treatment temperature after granulation, the order is 40 ° C. >> 100 ° C.> 200 ° C. The heating rate at 40 ° C. is too high, and tea katenkin is lost early. When heated at ℃, tea catechins gradually elute into water over a long period of time.
Focusing on the blending amount of the primary aluminum phosphate, the order of 6 parts = 4 parts = 2 parts <0 parts, especially when the blending amount is 0 parts, the heating temperature is 100 ° C. or 200 ° C. However, the spill rate of tea catechins is excessive. Note that the equal (=) sign here means roughly the same level.
[0037]
Table 1 also shows that the hardness of the sphere has the following tendency.
-Focusing on the heating temperature, the order is 40 ° C << 100 ° C <200 ° C, and the hardness is insufficient with heating at 40 ° C.
Focusing on the blending amount of the primary aluminum phosphate, the order of 6 parts = 4 parts = 2 parts> 0 parts does not greatly affect the blending amount except for the case of 0 parts. Note that the equal (=) sign here means roughly the same level.
[0038]
Therefore, in this system (alumina main ingredient-tea catechin system), it is possible to obtain antibacterial ceramics with hardness and elution rate suitable for the intended use by selecting the heating temperature and the blending amount of the primary aluminum phosphate. I understand that I can do it.
[0039]
Example 2
<Sample preparation>
Using 500 parts of alumina powder, 100 parts of an aqueous solution of aluminum phosphate with a concentration of 20%, 20 parts of antibacterial component derived from tea, and 15 parts of colloidal liquid of colloidal silica (solid content 40%), A sphere was obtained. However, the heat treatment temperature was 90 ° C. As antibacterial ingredients derived from tea, deep-boiled tea powder, tea saponin (purity 50% product, powder), tea catechin (purity 30% product and 90% product, powder), tannic acid (purity 80% product), respectively 20 parts were used.
[0040]
<Antimicrobial test>
The antibacterial properties of each sample were examined under the following conditions. The results are shown in Table 2.
-Test item: Bacteria count reduction rate test-Testing organization: Requested by the Japan Spinning Inspection Association Kinki Works-Test number: 0117116
Test strain: Staphylococcus aureus ATCC 6538P
・ Test method: Based on the unified test method (tentative name).
·Test results:
Number of inoculum [A] 1.0 × 10 5 log A = 5.0
Unprocessed count [B] 1.6 × 10 7 log B = 7.2
(Unprocessed cloth uses standard cotton cloth)
log B-log A = 2.2> 1.5 (test valid)
Increase / decrease value = log C-log A
Increase / decrease value difference = (log B-log A)-(log C-log A)
[0041]
[Table 2]
Sample Bacteria count log C Change value Change value difference
Alumina alone 6.7 1.7 0.5
Green tea powder (deep tea) 20 parts 3.8 -1.2 3.4
20 parts of tea saponin (purity 50% product) 4.0 -1.0 3.2
Tea catechin (purity 50% product) 20 parts 3.3 -1.7 3.9
Tea catechin (90% purity product) 20 parts 3.3 -1.7 3.9
Tannic acid ( 80 % pure product) 20 parts 4.0 -1.0 3.2
(Sample is 0.2 g. Alumina alone is alumina powder used as a raw material.)
[0042]
Table 2 shows that when the antibacterial ceramic of the present invention is used, the bacterial count is 3.3 to 4.0 in logarithmic value, which is less than 1/1000 compared to that of unprocessed cloth. .
[0043]
Example 3
<Sample preparation>
400 parts of titania powder of 400 mesh or 500 parts of alumina powder of 325 mesh, 100 parts of aluminum phosphate aqueous solution with a concentration of 20%, 10 parts of antibacterial component derived from tea (however, “alumina / tea catechin (30% product) 300 ° C. in Table 3” "Only 5 parts) and colloidal silica colloid liquid (solid content 40%) 20 parts were used to obtain a spherical body of alumina or titania main component according to Example 1. As tea-derived active ingredients, green tea powder, tea saponin (purity 50% product, powder) and tea catechin (purity 30% product and 90% product, powder) were used, respectively. The heat treatment temperature was 90 ° C, 200 ° C or 300 ° C.
[0044]
<Antimicrobial test>
The antibacterial properties of each sample were examined under the following conditions. The results are shown in Table 3.
・ Test item: Bacteria count reduction rate test ・ Testing institution: Requested by the Japan Spinning Inspection Association Kinki Office ・ Test number: 020936
Test strain: Staphylococcus aureus ATCC 6538P
・ Test method: Based on the unified test method (tentative name).
·Test results:
Number of inoculated [A] 1.7 × 10 4 log A = 4.2
Unprocessed count [B] 7.2 × 10 6 log B = 6.9
(Unprocessed cloth uses standard cotton cloth)
log B-log A = 2.7> 1.5 (test valid)
Increase / decrease value = log C-log A
Increase / decrease value difference = (log B-log A)-(log C-log A)
[0045]
[Table 3]
Sample and heat treatment temperature Number of bacteria log C Increase / decrease value Difference
Titania alone 5.7 1.5 1.2
Titania / Green tea powder 90 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Titania / Green tea powder 200 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Titania / tea saponin (50% product) 90 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Titania / tea saponin (50% product) 200 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Titania / tea catechin (30% product) 90 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Titania / tea catechin (30% product) 200 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Titania / tea catechin (90% product) 90 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Titania / tea catechin ( 90 % product) 200 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Alumina alone 6.0 1.8 0.9
Alumina / green tea powder 200 ℃ 3.8 -0.9 3.6
Alumina / tea saponin (50% product) 200 ℃ 4.0 -0.9 3.6
Alumina / tea catechin (30% product) 200 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Alumina / tea catechin (30% product) 300 ℃ 3.3 -0.9 3.6
Alumina / tea catechin ( 90 % product) 200 ℃ 3.3 -0.9 3.6
(Tested with a sample weight of 0.2 g. Titania or alumina alone is not heat-treated.)
[0046]
From Table 3, it can be seen that when the antibacterial ceramic of the present invention is used, the number of bacteria is 3.6 as a logarithmic value, which is one thousandth or less compared with that of the unprocessed cloth.
[0047]
【The invention's effect】
According to the present invention, each component affects each other, and a product having hardness as a whole is obtained, and the polyphenol compound antibacterial component is confined, and as a result, the antibacterial component is contained in the ceramic. Regardless of its preferred water-resistant fixation, the antibacterial components slowly elute at a limited rate over a long period of time when used in contact with water.
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