JP4095712B2 - Manufacturing method of antibacterial silica gel - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリカゲルの製造工程中に植物由来の特定の抗菌性成分を含有させた抗菌性シリカゲルの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
抗菌剤として、銀イオン等の金属イオンを利用する無機系抗菌剤や、合成による有機系抗菌剤が知られている。しかしながら、前者は使う人によってはアレルギー症状を起こすおそれがあり、後者は毒性の小さいものが許可されているものの安全性の点で使用をためらうことが多い。そのため、安全性の高い植物由来の抗菌剤が注目されている。
【0003】
植物由来の抗菌剤に属するものとして、茶抽出物、茶カテキン、茶サポニンなど茶由来の成分は、良好な抗菌性を有することが知られている。またこれらの成分は、古来より飲用に供している茶に由来するものであるので、極めて安全であり、イメージも良い。
【0004】
これら植物由来の抗菌性成分の使い方の一つとして、これをセラミックス製品のような無機質多孔質製品に含浸させることにより担持させることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
植物由来の抗菌性成分は、本来水溶性または水となじみがあることが多いので、水と接触する使い方をするときは、短期間の間に溶出して抗菌性を喪失してしまうという問題点がある。
【0006】
たとえば、植物由来の抗菌性成分をセラミックス製品のような無機質多孔質製品に含浸させることは容易であるが、その含浸担持物を水と接触する使い方をすると、最初の数時間ないし1日程度で製品から抗菌性成分の大部分が溶出してしまい、効果が急速に失われる。
【0007】
本発明は、このような背景下において、植物由来の特定の抗菌性成分を無機質材料に含有させているにかかわらず、その耐水性固定がなされ、水と接触する使い方をしたときに、長期間にわたり抗菌性成分が限定された割合でゆっくりと溶出して抗菌性を発揮する抗菌性シリカゲルを製造する方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の抗菌性シリカゲルの製造法は、ケイ酸塩水溶液を酸と混合することによりpH調整して含水ケイ酸ゲルとなし、さらにその含水ケイ酸ゲルを水洗してイオンを除去してから乾燥することによりシリカゲルを製造するにあたり、ケイ酸塩水溶液と酸との混合前、混合時または混合後のゲル化反応完了前に植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分を系に添加して、該抗菌性成分をシリカゲル中に含有させることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
【0010】
〈ケイ酸塩、ケイ酸塩水溶液〉
ケイ酸塩としては、Na2O・n SiO2で表わされるケイ酸ナトリウムや、 K2O・n SiO2で表わされるケイ酸カリウムがあげられ、特に前者のケイ酸ナトリウムが重要である。nは、 0.5〜4、通常は1〜4、殊に 2.1〜3.5 である。
【0011】
ケイ酸塩の濃厚水溶液は、一般に水ガラスと呼ばれる。市販の代表的な水ガラスのSiO2含有量は22〜38重量%程度、Na2O含有量は5〜19重量%程度である。
【0012】
〈含水ケイ酸ゲル〉
ケイ酸塩水溶液を酸と混合することによりpH調整すると、含水ケイ酸ゲルが得られる。酸としては、硫酸や塩酸が用いられる。
【0013】
〈シリカゲル〉
次に、得られた含水ケイ酸ゲルを水洗してイオンを除去してから乾燥すると、シリカゲルが得られる。
【0014】
〈抗菌性成分の添加〉
そして本発明においては、ケイ酸塩水溶液と酸との混合前、混合時または混合後のゲル化反応完了前に植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分を系に添加して、該成分をシリカゲル中に含有させる。この場合、ケイ酸塩水溶液と酸との混合前に、酸の側に植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分を添加することが、得られる抗菌性シリカゲルの抗菌性の点で特に望ましい。
【0015】
植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分としては、茶の粉末、茶の抽出物または抽出残渣、カテキン、サポニン、タンニン(酸)などがあげられ、これらは2種以上を併用することもできる。
【0016】
茶の粉末、茶の抽出物または抽出残渣としては、たとえば、一番茶・二番茶・三番茶の粉茶、缶茶のために抽出を行った後の茶ガラ、深むし・かぶせなどの茶の抽出物、紅茶やウーロン茶の粉体または抽出物などを用いることができる。
【0017】
カテキン(その属性体も含まれるものとする)としては、モノマー状のものやオリゴマー状のものが用いられる(テアフラビンも含まれる)。本発明において用いるカテキンとして特に重要性の高いものは、カテキンの濃度を高めた茶由来のカテキン製剤である。茶カテキンの主たる成分は、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキン、エピカテキンガレートなどであるが、個々の成分に単離する必要はないので、これらの混合物からなる茶カテキンを濃厚に含む製剤(殊に20%以上、好ましくは25%以上含むもの)をそのまま好適に用いることができる。市販の茶由来のカテキン製剤には30%品、50%品、60%品、70%品、80%品、90%品などがあるので、その入手は容易である。なおカテキンは、阿仙薬をはじめ茶以外の多種の植物にも含まれているので、それらの植物由来のカテキンを用いることもできる。
【0018】
サポニンのうち茶サポニンは、有機溶剤や水を用いて茶葉や茶の種子からサポニンを含む成分を抽出し、ついてカラムクロマトなどの手段を用いて繰り返し精製を行うことにより取得できる。茶サポニンには、ステロイド系サポニン、トリテルペノイド系サポニンなどがあるが、本発明の目的にはこれらをいずれも使用することができる。サポニンは、茶以外の多種の植物、たとえば、ニンジン、チクセツニンジン、ダイズ、サイコ、アマチャヅル、ヘチマ、オンジ、キキョウ、セネガ、バクモンドウ、モクツウ、チモ、ゴシツ、カンゾウ、サンキライなどにも含まれているので、そのような植物からのサポニンを用いることもできる。ただし、入手の容易さ、夾雑物の少なさなどの点から、先に述べた茶由来の茶サポニンが特に好適である。
【0019】
タンニン(酸)としては、市販の精製されたタンニン酸を用いることができ、また五倍子、没食子などタンニン酸を多量に含む高タンニン酸含有天然植物の抽出物またはその半精製物をそのまま用いることもできる。
【0020】
ポリフェノール化合物系抗菌性成分の添加量は、その抗菌性成分の種類や純度によって大きく異なるので一概には決められないが、いずれにせよその効果(抗菌性)を発揮するに足る有効量とする。一般には、原料として用いたケイ酸塩水溶液(水ガラス)のうちのSiO2に対して、粗製のまたは精製したポリフェノール化合物系抗菌性成分を、たとえば1〜100重量%程度(殊に2〜50重量%程度)添加することが多い。
【0021】
〈抗菌性シリカゲル〉
このようにして得られた抗菌性シリカゲルは不定形の固形物であるので、その固形物をそのまま製品とするか、一旦適当な粒度にまで粉砕し、必要に応じ分級して製品とするか、微粉砕したものを造粒または成型して製品とする。
【0022】
〈用途〉
上記の方法によって製造される本発明の抗菌性シリカゲルは、たとえば、水処理剤、石鹸・合成洗剤用改質剤、接着剤、窯業材料、土木建築材料、樹脂やゴムの充填剤、樹脂の改質剤、繊維加工剤、被覆剤、乾燥剤、紙・パルプ用副資材、吸着剤・分子篩、保温材、不燃化材料をはじめ、従来シリカゲルが用いられている多種多様の用途に使用できる。またこれらの用途と重複することもあるが、水槽ないし貯槽(飲料水の貯水タンク、飼育槽、浴槽、防火槽)に投入したり、水路ないし循環水路(排水路、24時間風呂の循環系統)に設置したり、間けつ的に水がかかる部位(水道の蛇口、水洗トイレットの手洗いまたは流し水がかかる部位)に載置したり、水耕栽培の材料として使用したり、気体処理のためのフィルター材として用いたり、建築資材の土砂やフィラーの代替品として用いたりする使い方をすることができる。
【0023】
〈作用〉
本発明の抗菌性シリカゲルにあっては、シリカゲルの製造工程中の凝集により含水ケイ酸ゲルとなる段階で、ネットワーク中に植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分が閉じ込められる結果、その抗菌性成分製品がシリカゲルに耐水化固定されている状態にある。そのため、水と接触したときにその抗菌性成分が長期にわたりゆっくりと溶出するようになる。また、この抗菌性成分は(シリカゲルも)毒性もアレルギー作用もないので、安全性の点でも何ら問題を生じない。
【0024】
【実施例】
次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。以下「%」とあるのは重量%である。
【0025】
実施例
〈材料の準備〉
ケイ酸塩水溶液として、市販の水ガラス3号(ナカライテスク社)を準備した。酸としては、市販の濃硫酸(ナカライテスク社、特級)を用いた。
【0026】
植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分として、次のものを用いた。
(a) 茶カテキン(純度30%品):エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキンおよびエピカテキンガレートの合計量が約30%の茶由来のカテキン製剤
(b) 茶カテキン(純度90%品):エピガロカテキンガレートおよびエピカテキンガレートの合計量が約90%の茶由来のカテキン製剤
(c) 茶サポニン(純度50%品):市販の純度50%の茶サポニン
(d) 緑茶粉末:乾燥した緑茶を粉末にしたもの
(e) タンニン酸(純度80%品):タンニン酸含量が約80重量%であるタンニン酸
(f) 緑茶抽出残渣:缶茶の製造のために抽出を行ったときの茶ガラ粉末
【0027】
〈抗菌性シリカゲルの製造/A法=前添加法〉
0℃に保った1N硫酸溶液(50ml)に、上記の抗菌性成分 0.483g(以下で用いる水ガラス16.7g中のSiO2重量の10%に相当)を添加し、抗菌性成分を含有する1N硫酸溶液を調製した。また別途、1N水ガラス3号溶液(水ガラス16.7gを水50mlで稀釈したもの)を調製した。ついで、抗菌性成分を含有する1N硫酸溶液を200rpm にて激しく撹拌しながら、2,3分間かけて上記の1N水ガラス3号溶液を滴下した。このとき反応液の温度は5〜7℃となった。混合後のpHは約6であった。滴下終了後は、室温にて1日静置し、得られたゲル化物を流水にて1日洗浄してから、水分をよく切り、ついで細かく砕き、50〜60℃の温度をかけながら乾燥器中で真空乾燥を行い、粉末の抗菌性シリカゲルを得た。
【0028】
〈抗菌性シリカゲルの製造/B法=後添加法〉
0℃に保った1N硫酸溶液(50ml)を200rpm にて激しく撹拌しながら、1N水ガラス3号溶液(水ガラス16.7gを水50mlで稀釈したもの)を2,3分間かけて滴下した。このとき反応液の温度は5〜10℃となった。引き続き撹拌を行いながら、上記の抗菌性成分 0.483g(水ガラス16.7g中のSiO2重量に対し10%)を添加した。混合されるまでは撹拌を止めないようにした。混合後のpHは約6であった。混合後は室温にて1日静置し、得られたゲル化物を流水にて1日洗浄してから、水分をよく切り、ついで細かく砕き、50〜60℃の温度をかけながら乾燥器中で真空乾燥を行い、粉末の抗菌性シリカゲルを得た。
【0029】
〈抗菌性試験1〉
抗菌性試験を次の手順で行った。
1.予め大腸菌が含有されている水100mlをビーカーに採り、これに粉末状のシリカゲル(抗菌性成分を含有しないもの、抗菌性成分を含有するもの)を 0.5g入れ、10分間スターラーで撹拌する。
2.撹拌後、水溶液をろ過し、そのろ液にサン化学株式会社製の大腸菌群簡易検出紙(サンコリ)5枚(n=5)を浸す。
3.水から採り出した検出紙をETAC ENGINEERING CO., LTD のJHT型温湿度試験器を使用して、38℃にて24時間培養する。
4.培養後、この検出紙の表面に発色した大腸菌の菌数を測定し、そのn=5の平均値を求める。
5.上記2のろ過を行った後のシリカゲルを自然乾燥した後、再度上記1と同様にして大腸菌が含有されている水中に投入し、上記2〜5の操作を行って、2回目のデータを得る。同様にして、3回目以降のデータを得る。後述の表1には、1回目、5回目、10回目のデータを掲載してある。
【0030】
抗菌性試験の結果を次の表1に示す。No. 0 の「シリカゲル」とは、抗菌性成分を添加しないで製造したシリカゲルを用いた場合である。
【0031】
【表1】

Figure 0004095712
【0032】
表1から、A法またはB法に従って製造工程中に抗菌性成分を含有させることにより得た抗菌性シリカゲルにあっては、抗菌性成分を含有させていないシリカゲルに比し菌数が低減し、しかもその効果が繰り返しの水との接触によっても持続すること、その低減の程度は、ケイ酸塩水溶液と酸との混合前に酸の側に抗菌性成分を含有させるA法の方が、ケイ酸塩水溶液と酸との混合後に抗菌性成分を含有させるB法よりも好ましいことがわかる。
【0033】
〈抗菌性試験2〉
植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分として、先に述べた(a) 茶カテキン(純度30%品)を用いて、先のA法(前添加法〉およびB法(後添加法〉により抗菌性シリカゲルを製造した。
【0034】
この抗菌性シリカゲルを用いて、抗菌性試験を次の手順で行った。
・試験項目:抗菌性試験
・試験機関:財団法人日本紡績検査協会近畿事業所に依頼
・試験菌株:黄色葡萄状球菌 Staphylococcus aureus ATCC 6538P
・試験方法:統一試験方法マニュアル(繊維製品新機能評価協議会)による。
・試験結果:
Figure 0004095712
【0035】
【表2】
Figure 0004095712
【0036】
【発明の効果】
本発明の方法により得た抗菌性シリカゲルは、植物由来の特定の抗菌性成分を無機質材料に含有させているにかかわらず、その耐水性固定がなされ、水と接触する使い方をしたときに長期間にわたり抗菌性成分が限定された割合でゆっくりと溶出して抗菌性を発揮する。また、この抗菌性成分は(シリカゲルも)毒性もアレルギー作用もないので、安全性の点でも何ら問題を生じない。さらにまた、抗菌性成分として缶茶のために抽出を行った後の茶ガラのような廃棄物まで用いることができるので、廃棄物の再利用の点でも好ましい。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing an antibacterial silica gel containing a specific plant-derived antibacterial component during the production process of silica gel.
[0002]
[Prior art]
As antibacterial agents, inorganic antibacterial agents using metal ions such as silver ions and synthetic organic antibacterial agents are known. However, the former may cause allergic symptoms depending on the person who uses it, and the latter is often hesitated to use because of its low toxicity. Therefore, highly safe plant-derived antibacterial agents have attracted attention.
[0003]
As belonging to plant-derived antibacterial agents, tea-derived components such as tea extract, tea catechin and tea saponin are known to have good antibacterial properties. Moreover, since these components are derived from tea that has been drunk since ancient times, they are extremely safe and have a good image.
[0004]
One possible use of these plant-derived antibacterial components is to impregnate them with an inorganic porous product such as a ceramic product.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Plant-derived antibacterial components are inherently water-soluble or familiar with water, so when used in contact with water, they will dissolve in a short period of time and lose their antibacterial properties. There is.
[0006]
For example, it is easy to impregnate a plant-derived antibacterial component into an inorganic porous product such as a ceramic product. However, if the impregnated support is used in contact with water, the first few hours to one day is required. Most of the antibacterial components are eluted from the product, and the effect is rapidly lost.
[0007]
Under such a background, the present invention is not limited to containing a specific plant-derived antibacterial component in an inorganic material. An object of the present invention is to provide a method for producing an antibacterial silica gel that slowly elutes at a limited ratio and exhibits antibacterial properties.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The method for producing the antibacterial silica gel of the present invention comprises adjusting the pH by mixing an aqueous silicate solution with an acid to form a hydrous silicate gel, and further washing the hydrous silicate gel with water to remove ions and then drying. In order to produce silica gel by adding a plant-derived polyphenol compound antibacterial component to the system before the gelation reaction is completed before, during or after mixing the aqueous silicate solution and the acid, It is characterized by containing a sex component in silica gel.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail below.
[0010]
<Silicate, silicate aqueous solution>
Examples of the silicate include sodium silicate represented by Na 2 O · n SiO 2 and potassium silicate represented by K 2 O · n SiO 2 , and the former sodium silicate is particularly important. n is 0.5 to 4, usually 1 to 4, in particular 2.1 to 3.5.
[0011]
A concentrated aqueous solution of silicate is commonly referred to as water glass. The typical commercially available water glass has a SiO 2 content of about 22 to 38% by weight and a Na 2 O content of about 5 to 19% by weight.
[0012]
<Hydrosilicate gel>
When the pH is adjusted by mixing an aqueous silicate solution with an acid, a hydrous silicate gel is obtained. As the acid, sulfuric acid or hydrochloric acid is used.
[0013]
<silica gel>
Next, when the obtained hydrous silicate gel is washed with water to remove ions and then dried, silica gel is obtained.
[0014]
<Addition of antibacterial components>
In the present invention, a plant-derived polyphenol compound-based antibacterial component is added to the system before the gelation reaction is completed before, during or after mixing the aqueous silicate solution and the acid, and the component is added to the silica gel. To contain. In this case, it is particularly desirable from the viewpoint of the antibacterial property of the obtained antibacterial silica gel to add a plant-derived polyphenol compound antibacterial component to the acid side before mixing the aqueous silicate solution and the acid.
[0015]
Plant-derived polyphenol compound-based antibacterial components include tea powder, tea extract or extraction residue, catechin, saponin, tannin (acid), and the like, and two or more of these can be used in combination.
[0016]
Examples of tea powder, tea extract or extraction residue include powdered tea from Ichibancha, Nibancha, Sanbancha, tea gala after extraction for canned tea, tea An extract, a powder of black tea or oolong tea, or an extract can be used.
[0017]
As the catechin (which includes its attribute body), a monomeric or oligomeric one is used (including theaflavin). Of particular importance as the catechin used in the present invention is a tea-derived catechin preparation with an increased catechin concentration. The main ingredients of tea catechins are epigallocatechin, epigallocatechin gallate, epicatechin, epicatechin gallate, etc. Preparations (especially those containing 20% or more, preferably 25% or more) can be suitably used as they are. Since there are 30%, 50%, 60%, 70%, 80%, 90%, etc. of commercially available tea-derived catechin preparations, it is easy to obtain. In addition, since catechin is contained also in various plants other than tea including Asen medicine, the catechin derived from those plants can also be used.
[0018]
Of the saponins, tea saponins can be obtained by extracting components containing saponins from tea leaves and tea seeds using an organic solvent and water, and then repeatedly purifying them using means such as column chromatography. Tea saponins include steroidal saponins and triterpenoid saponins, and any of these can be used for the purpose of the present invention. Saponins are also found in a variety of plants other than tea, such as carrots, chixetsu carrots, soybeans, psychos, scallops, loofahs, onjis, yellow peppers, senega, bacmonds, yellowtails, chimo, gohitsu, licorice, sankirai, etc. So saponins from such plants can also be used. However, the tea-derived tea saponins described above are particularly suitable from the viewpoints of easy availability and few impurities.
[0019]
As the tannin (acid), commercially available purified tannic acid can be used, and an extract of a high tannic acid-containing natural plant containing a large amount of tannic acid such as pentaploid and gallic or semi-purified product thereof can be used as it is. it can.
[0020]
The amount of the polyphenol compound antibacterial component added varies greatly depending on the type and purity of the antibacterial component, and thus cannot be determined unconditionally, but in any case, it should be an effective amount sufficient to exert its effect (antibacterial property). In general, a crude or purified polyphenol compound-based antibacterial component is, for example, about 1 to 100% by weight (particularly 2 to 50%) based on SiO 2 in the silicate aqueous solution (water glass) used as a raw material. (About% by weight) is often added.
[0021]
<Antimicrobial silica gel>
Since the antibacterial silica gel obtained in this way is an amorphous solid, the solid is directly used as a product, or once pulverized to an appropriate particle size, classified as necessary to obtain a product, The finely pulverized product is granulated or molded into a product.
[0022]
<Application>
The antibacterial silica gel of the present invention produced by the above method is, for example, a water treatment agent, a soap / synthetic detergent modifier, an adhesive, a ceramic material, a civil engineering and building material, a resin or rubber filler, and a resin modification. It can be used in a wide variety of applications where silica gel has been used in the past, including texture agents, fiber processing agents, coating agents, desiccants, paper / pulp auxiliary materials, adsorbents / molecular sieves, heat insulating materials, and non-combustible materials. It may overlap with these uses, but it can be put into water tanks or storage tanks (drinking water storage tanks, breeding tanks, bathtubs, fire prevention tanks), or water channels or circulation channels (drainage channels, 24-hour bath circulation system). It can be installed in a place where it is intermittently exposed to water (ports faucet, handwashing in flush toilets, or where it is flushed with water), used as a hydroponics material, or for gas treatment It can be used as a filter material or as an alternative to building materials or sand and fillers.
[0023]
<Action>
In the antibacterial silica gel of the present invention, a plant-derived polyphenol compound-based antibacterial component is confined in the network at the stage of forming a hydrous silicate gel by agglomeration during the production process of the silica gel. Is fixed to the silica gel with water resistance. Therefore, the antibacterial component slowly elutes over a long period when in contact with water. In addition, this antibacterial component (as well as silica gel) has neither toxicity nor allergic action, so there is no problem in terms of safety.
[0024]
【Example】
The following examples further illustrate the invention. Hereinafter, “%” refers to weight%.
[0025]
Example <Preparation of materials>
Commercially available water glass No. 3 (Nacalai Tesque) was prepared as an aqueous silicate solution. As the acid, commercially available concentrated sulfuric acid (Nacalai Tesque, special grade) was used.
[0026]
The following were used as plant-derived polyphenol compound antibacterial components.
(a) Tea catechin (purity 30% product): tea-derived catechin preparation in which the total amount of epigallocatechin, epigallocatechin gallate, epicatechin and epicatechin gallate is about 30%
(b) Tea catechin (purity 90% product): Tea-derived catechin preparation with a total amount of epigallocatechin gallate and epicatechin gallate of about 90%
(c) Tea saponin (50% pure product): Commercially available 50% pure tea saponin
(d) Green tea powder: dried green tea powder
(e) Tannic acid (purity 80% product): Tannic acid with a tannic acid content of about 80% by weight
(f) Green tea extraction residue: Tea gala powder extracted for the production of canned tea [0027]
<Production of antibacterial silica gel / Method A = pre-addition method>
To the 1N sulfuric acid solution (50 ml) kept at 0 ° C., 0.483 g of the above antibacterial component (corresponding to 10% of SiO 2 weight in 16.7 g of water glass used below) is added, and 1N containing the antibacterial component A sulfuric acid solution was prepared. Separately, 1N water glass No. 3 solution (16.7 g of water glass diluted with 50 ml of water) was prepared. Next, the above 1N water glass No. 3 solution was added dropwise over a few minutes while vigorously stirring a 1N sulfuric acid solution containing an antibacterial component at 200 rpm. At this time, the temperature of the reaction solution became 5 to 7 ° C. The pH after mixing was about 6. After completion of dropping, the mixture is allowed to stand at room temperature for 1 day, and the resulting gelled product is washed with running water for 1 day, and then the moisture is thoroughly cut and then finely crushed and dried while applying a temperature of 50-60 ° C. Vacuum drying was carried out to obtain powdered antibacterial silica gel.
[0028]
<Production of antibacterial silica gel / Method B = post-addition method>
While vigorously stirring a 1N sulfuric acid solution (50 ml) maintained at 0 ° C. at 200 rpm, a 1N water glass No. 3 solution (16.7 g of water glass diluted with 50 ml of water) was added dropwise over a few minutes. At this time, the temperature of the reaction liquid became 5-10 degreeC. While continuing stirring, 0.483 g of the above antibacterial component (10% based on the weight of SiO 2 in 16.7 g of water glass) was added. Stirring was not stopped until mixed. The pH after mixing was about 6. After mixing, the mixture is allowed to stand at room temperature for 1 day, and the resulting gelled product is washed with running water for 1 day. Then, the water is thoroughly cut and then finely crushed in a dryer while applying a temperature of 50-60 ° C. Vacuum drying was performed to obtain powdered antibacterial silica gel.
[0029]
<Antimicrobial test 1>
The antibacterial test was conducted according to the following procedure.
1. 100 ml of water containing E. coli in advance is placed in a beaker, and 0.5 g of powdered silica gel (one containing no antibacterial component or one containing an antibacterial component) is added thereto and stirred with a stirrer for 10 minutes.
2. After stirring, the aqueous solution is filtered, and 5 sheets (n = 5) of coliform group simple detection paper (Sancoli) manufactured by Sun Chemical Co., Ltd. are immersed in the filtrate.
3. The detection paper taken from the water is cultured at 38 ° C. for 24 hours using a JHT type temperature and humidity tester manufactured by ETAC ENGINEERING CO., LTD.
4). After incubation, the number of E. coli cells that developed color on the surface of the detection paper is measured, and the average value of n = 5 is determined.
5. After naturally drying the silica gel after the filtration in 2 above, it is again poured into water containing E. coli in the same manner as in 1 above, and the operations 2 to 5 are performed to obtain the second data. . Similarly, the third and subsequent data are obtained. In Table 1 described later, the first, fifth, and tenth data are shown.
[0030]
The results of the antibacterial test are shown in Table 1 below. The “silica gel” of No. 0 is a case where silica gel produced without adding an antibacterial component is used.
[0031]
[Table 1]
Figure 0004095712
[0032]
From Table 1, in the antibacterial silica gel obtained by containing an antibacterial component during the production process according to the method A or B, the number of bacteria is reduced compared to the silica gel not containing the antibacterial component, In addition, the effect is maintained even by repeated contact with water, and the degree of reduction is greater in the method A in which an antibacterial component is added to the acid side before mixing the aqueous silicate solution and the acid. It can be seen that the method B is preferable to the method B in which an antibacterial component is contained after mixing the aqueous acid salt solution and the acid.
[0033]
<Antimicrobial test 2>
As a plant-derived polyphenol compound-based antibacterial component, (a) tea catechin (purity 30% product) described above is used, and antibacterial properties are achieved by the previous A method (pre-addition method) and B method (post-addition method). Silica gel was produced.
[0034]
Using this antibacterial silica gel, an antibacterial test was conducted in the following procedure.
・ Test item: Antibacterial test ・ Testing organization: Requested by the Japan Spinning Inspection Association Kinki Office ・ Test strain: Staphylococcus aureus ATCC 6538P
・ Test method: According to the unified test method manual (Textile Products New Function Evaluation Council).
·Test results:
Figure 0004095712
[0035]
[Table 2]
Figure 0004095712
[0036]
【The invention's effect】
Although the antibacterial silica gel obtained by the method of the present invention contains a specific antibacterial component derived from a plant in an inorganic material, its water resistance is fixed, and when used in contact with water for a long period of time. The antibacterial component is slowly eluted at a limited rate and exhibits antibacterial properties. In addition, this antibacterial component (as well as silica gel) has neither toxicity nor allergic action, so there is no problem in terms of safety. Furthermore, since it can be used as waste, such as tea gala after extraction for canned tea as an antibacterial component, it is also preferable from the viewpoint of recycling of waste.

Claims (3)

ケイ酸塩水溶液を酸と混合することによりpH調整して含水ケイ酸ゲルとなし、さらにその含水ケイ酸ゲルを水洗してイオンを除去してから乾燥することによりシリカゲルを製造するにあたり、ケイ酸塩水溶液と酸との混合前、混合時または混合後のゲル化反応完了前に植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分を系に添加して、該抗菌性成分をシリカゲル中に含有させることを特徴とする抗菌性シリカゲルの製造法。In preparing silica gel by adjusting pH by mixing an aqueous silicate solution with an acid to form a hydrous silicate gel, and further washing the hydrous silicate gel with water to remove ions and drying. A plant-derived polyphenol compound-based antibacterial component is added to the system before, during or after the mixing of the salt aqueous solution and the acid, and the antibacterial component is contained in silica gel. Manufacturing method of antibacterial silica gel. ケイ酸塩水溶液と酸との混合に先立ち、酸の側に植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分を添加することを特徴とする請求項1記載の製造法。2. The production method according to claim 1, wherein a plant-derived polyphenol compound-based antibacterial component is added to the acid side prior to mixing of the silicate aqueous solution and the acid. 植物由来のポリフェノール化合物系抗菌性成分が、茶の粉末、茶の抽出物または抽出残渣、カテキン、サポニンおよびタンニン(酸)よりなる群から選ばれた少なくとも1種の成分である請求項3記載の製造法。The plant-derived polyphenol compound antibacterial component is at least one component selected from the group consisting of tea powder, tea extract or residue, catechin, saponin and tannin (acid). Manufacturing method.
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