JP4229855B2 - 屈曲アクチュエータおよびカメラモジュール - Google Patents

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Description

本発明は形状記憶合金(以下SMAという)のような形状記憶部材を用いた屈曲アクチュエータおよびカメラモジュールに関する。
屈曲や回転動作を行う多自由度アクチュエータの代表的なものとして、内視鏡やマニピュレータのような長尺構造の首振り機構が知られている。そして、これらの首振り機構には小型化および細径化の要求が常に高く、多くの場合、首振り機構とその先端部を牽引するワイヤーとを備え、この牽引ワイヤーの張力や長さを基台などに設置された駆動源、例えば電磁型の回転モータで制御し、屈曲および回転動作を行う構成が採用されている。
また、近年、さらなる小型化のために形状記憶合金を駆動源として用いたアクチュエータが登場してきた。(特許文献1)この従来のアクチュエータは、形状記憶合金コイルバネ(SMAコイルバネ)とバイアス用コイルバネとが互いに拮抗するように接続され、屈曲可能な支持体に支持体の長手軸を中心として、互いに反対側(表裏)に位置するように取り付けられている。SMAコイルバネは駆動源であって、加熱によって記憶形状に復元する。バイアス用コイルバネは加熱されなくても負荷が除去されれば弾性によって復帰する。
SMAコイルバネを加熱し収縮させると支持体は屈曲し、バイアス用コイルバネが変形する。SMAコイルバネの加熱を中止すると、SMAコイルバネが持つ熱は周囲に放熱され、バイアス用コイルバネの弾性にて支持体は屈曲前の状態に戻る。
特開2001−165036公報 図5
ところが、従来のアクチュエータは以下のように小型化に限界がある。
一般的なSMAが安定的に記憶形状に復元する際の変位量(収縮量)は5%程度であり、単に直線的なSMAを用いたのでは、大きな屈曲動作が求められる用途では十分な収縮量が得られない。このため従来のアクチュエータはSMAをコイルバネの形にしてSMAの寸法の延長を図り、収縮量を大きくすることにより動作範囲を拡大して使用している。
しかしながら、このようにするとSMAコイルバネは径が大きくなり、またバイアス用コイルバネを同時に取り付ける必要があるため、小型化には限界がある。また、SMAコイルバネを加熱し収縮させたとき、SMAコイルバネ自身が変形してしまうため、大きなアクチュエータの変位量を得るためには大きなSMAコイルバネが必要であり、小型化には限界があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、小型で変位量の大きい屈曲アクチュエータおよびカメラモジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の屈曲アクチュエータは、ベース部材と、前記ベース部材に設けられ、複数の回動部材が互いに間隙をもって、かつ前記回動部材がそれぞれ回動可能な状態で積層された屈曲部と、一端が前記ベース部材に固定され、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞ
れ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡されたワイヤー状の第1の形状記憶部材と、前記屈曲部の屈曲状態を復帰させるための復帰手段とを有し、前記第1の形状記憶部材が記憶形状へ復元することにより前記回動部材が回動し、前記屈曲部が屈曲することを特徴とする。
また、本発明の屈曲アクチュエータは、ベース部材と、前記ベース部材に設けられ、複数の回動部材が互いに間隙をもって、かつ隣接する前記回動部材の回動方向が略直交するように前記回動部材がそれぞれ回動可能な状態で積層された屈曲部と、一端が前記ベース部材に固定され、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡された複数のワイヤー状の形状記憶部材とを有し、前記形状記憶部材が記憶形状へ復元することにより前記回動部材が回動し、前記屈曲部が屈曲することを特徴とする。
また、本発明の屈曲アクチュエータは、ベース部材と、前記ベース部材に設けられ、複数の回動部材が互いに間隙をもって、かつ隣接する前記回動部材の回動方向が略直交するように前記回動部材がそれぞれ回動可能な状態で積層された屈曲部と、前記屈曲部の前記ベース部材と反対側の前記回動部材より外側に設けられ、その回動中心が前記回動部材の積層方向となる方向に回動可能な角度調整部材と、一端がベース部材に固定され、他端が角度調整部材に固定され、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡された複数のワイヤー状の形状記憶部材とを有し、前記形状記憶部材が選択的に駆動されて記憶形状へ復元することにより、前記角度調整部材が回動または前記屈曲部が屈曲することを特徴とする。
また、本発明のカメラモジュールは、ベース部材と、前記ベース部材に設けられ、リング形状の複数の回動部材が互いに間隙をもって、かつ隣接する前記回動部材の回動方向が略直交するように前記回動部材がそれぞれ回動可能な状態で積層された屈曲部と、前記屈曲部の前記ベース部材と反対側の前記回動部材より外側に設けられ、その回動中心が前記回動部材の積層方向となる方向に回動可能なリング形状の角度調整部材と、一端がベース部材に固定され、他端が角度調整部材に固定され、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡された複数のワイヤー状の形状記憶部材と、前記屈曲部の内部に前記角度調整部材と固定されて設けられ、前記屈曲部の屈曲動作と前記角度調整部材の回動動作により受光部の方向、角度が調整可能な画像センサとを有し、前記形状記憶部材が選択的に駆動されて記憶形状へ復元することにより、前記角度調整部材が回動または前記屈曲部が屈曲することを特徴とする。

本発明によれば、小型で変位量の大きい屈曲アクチュエータおよびカメラモジュールを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2に第1の実施の形態にかかる屈曲アクチュエータを示す。
ベース部材1にはリング形状の回動部材2が、球面を有する節3a、節3bを介すこと
によりベース部材1と回動部材2の間に間隙をもって、回動可能な状態で積層されている。回動部材2にはリング形状の回動部材4が、球面を有する節5a、節5bを介すことにより回動部材2と回動部材4の間に間隙をもって、回動可能な状態で積層されている。同様に、回動部材4にはリング形状の回動部材6が球面を有する節7a、節7bを介すことにより回動部材4と回動部材6の間に間隙をもって、回動部材6にはリング形状の回動部材8が球面を有する節9a、9bを介すことにより回動部材6と回動部材8の間に間隙を持って、回動可能な状態で積層されている。このとき、各回動部材は各回動部材の回動中心である回動の軸θx(1)、軸θx(2)、軸θx(3)、軸θx(4)の方向がそれぞれ略平行となるように設けられている。節3a、節3b、節5a、節5b、節7a、節7b、節9a、節9bは、回動部材2、回動部材4、回動部材6、回動部材8に設けられた軸受部(図示せず)にて回動方向にのみ回動するようになっており、各回動部材同士のずれを防止している。このようにして各回動部材と各節を組み合わせることで、屈曲部10は屈曲可能に構成される。
ベース部材1に設けられた固定手段、例えばワイヤー固定ねじ11(図1では図示せず)等を用い、SMAワイヤー12(第1の形状記憶部材)、SMAワイヤー13(復帰手段である第2の形状記憶部材)の一端を、ベース部材1に固定する。SMAワイヤー12、SMAワイヤー13、とベース部材1との固定位置は、例えば積層方向である軸θz方向から見て軸θzを中心とした点対称で、軸θx(1)、軸θx(2)、軸θx(3)、軸θx(4)から約90°ずれた位置である。
SMAワイヤー12、SMAワイヤー13は回動部材2の軸θx(1)より近い点(リングの内縁)に張り渡され、続いて回動部材4の軸θx(2)より遠い点(リングの外縁)に張り渡される。同様に回動部材6の軸θx(3)より近い点、回動部材8の軸θx(4)より遠い点と、交互に張り渡される。SMAワイヤー12、SMAワイヤー13の他端は、屈曲部10のベース部材1と反対側の回動部材(本実施の形態では回動部材8)に、回動部材8に設けられた固定手段、例えばワイヤー固定ねじ14等を用いて固定する。このとき、SMAワイヤー12、SMAワイヤー13は、回動部材2と回動部材6の内縁、および回動部材4の外縁で、回動部材2、回動部材4、回動部材6と、少なくともSMAワイヤー12、SMAワイヤー13の長さ方向に摺動可能な状態で張り渡されている。
SMAワイヤー12とSMAワイヤー13は、屈曲部10の屈曲状態が直線状のとき、記憶形状に対して長さ方向に変形し、引き伸ばされた状態となるように張り渡されている。すなわち、SMAワイヤー12とSMAワイヤー13が、記憶形状に復元しようとした際には、SMAワイヤー12とSMAワイヤー13は収縮しようとする状態で張り渡されている。
なお、図1では説明の都合上、回動部材2、回動部材4、回動部材6、回動部材8の4枚の回動部材を用いた例を示したが、本実施の形態は図2に示すよう、この回動部材を同様に6枚積層し、回動部材の径が40mm、回動部材の積層部(屈曲部10)の積層厚さが21mmとなるように構成している。
次に、本実施の形態による屈曲アクチュエータの動作について説明する。
SMAワイヤー12に電流を流すことによりSMAワイヤー12を発熱させると、SMAワイヤー12は記憶形状に復元しようと収縮する。SMAワイヤー12が収縮すると回動部材が回動し、屈曲部10は屈曲状態となる。このとき、図2に示す屈曲アクチュエータでは、SMAワイヤー12が回動部材の回動中心に近い点と遠い点に、交互に張り渡されず、直線的に張り渡されている場合、屈曲部10を3°屈曲するためには、SMAワイヤー12は5.0%収縮する必要がある。しかし、SMAワイヤー12が回動部材の回動
中心に近い点と遠い点に、交互に張り渡されている場合、同様に屈曲部10を3°屈曲するためには、SMAワイヤー12は0.4%収縮すれば十分である。
また、屈曲部10の屈曲量は、例えばSMAワイヤーからの放熱量、SMAワイヤーにかかる負荷を考慮し、SMAワイヤーに流す電流や電圧、時間などのパラメータを制御し、SMAワイヤーの温度、すなわちSMAワイヤーの収縮量を調整することで、コントロールすることができる。
このような屈曲アクチュエータは、小型であるにもかかわらず大きな変位、すなわち大きな屈曲動作が可能である。また、SMAワイヤーが回動部材の回動中心に近い点と遠い点に交互に張り渡されているため、屈曲アクチュエータの屈曲動作に際してSMAワイヤーを大きく収縮させる必要がない。このことはSMAワイヤーに大きな変形が必要ないことから、屈曲アクチュエータの長寿命化に寄与する。
なお、本実施の形態では、復帰手段にSMAワイヤー13を用いた例を説明した。SMAワイヤー12を収縮させて屈曲した屈曲アクチュエータを、再び直線状に屈曲状態から復帰させるには、屈曲アクチュエータを屈曲させるときと同様の方法をとる。すなわち、SMAワイヤー13に電流を流すことによりSMAワイヤー13を発熱させると、SMAワイヤー13は記憶形状に復元しようと収縮する。SMAワイヤー13が収縮すると回動部材が回動し、屈曲アクチュエータは屈曲状態から復帰する方向へ屈曲する。このとき屈曲アクチュエータの屈曲量のコントロールと同様に、SMAワイヤー13に流す電流や電圧、時間などのパラメータを制御することで、屈曲状態を再び直線状に復帰させることができる。
また、本実施の形態では、SMAワイヤー12とSMAワイヤー13の他端は、屈曲部10のベース部材1と反対側の回動部材8と固定しているが、屈曲部10のベース部材1と反対側の回動部材8よりさらに外側に設けられた他の部材と固定しても構わない。
その他、復帰手段にはゴム、コイルスプリング等の弾性体を用いることができ、弾性体の弾性力を屈曲アクチュエータの屈曲状態から直線状に復帰させるときの力として使用することができる。
(第2の実施の形態)
図3乃至図5に第2の実施の形態にかかる屈曲アクチュエータを示す。
ベース部材21にはリング形状の回動部材22が、球面を有する節23a、節23bを介すことによりベース部材21と回動部材22の間に間隙をもって、回動可能な状態で積層されている。回動部材22にはリング形状の回動部材24が、球面を有する節25a、節25bを介すことにより回動部材22と回動部材24の間に間隙をもって、回動可能な状態で積層されている。このとき、節23a、節23bの位置で決定される回動部材22の回動中心である回動の軸θx(21)と、節25a、節25bの位置で決定される回動部材24の回動の軸θy(21)は略直交する方向となっている。回動部材22、回動部材24と同様に、軸θx(22)、軸θy(22)が交互に略直交するように、回動部材26、回動部材28は節27a、節27b、節29a、節29bを介すことにより互いに間隙をもって、回動可能な状態で積層されている。節23a、節23b、節25a、節25b、節27a、節27b、節29a、節29bは、回動部材22、回動部材24、回動部材26、回動部材28に設けられた軸受部(図示せず)にて隣接する回動部材間で直交するX方向、Y方向の回動軸を中心に各回動方向にのみ回動可能な状態で、各回動部材同士のずれを防止している。このようにして各回動部材と各節を組み合わせることで、屈曲部31は屈曲可能に構成されている。
屈曲部31のベース部材21と反対側の回動部材28には、回動部材22、回動部材24、回動部材26、回動部材28の積層方向を中心として、すなわち回動の軸θx(21)、軸θy(21)、軸θx(22)、軸θy(22)に略直交する軸θz(21)を中心として、例えば軸受(図示せず)などを用いて回動可能な状態で角度調整部材30が設けられている。このようにして屈曲部31と角度調整部材30を組み合わせることで角度調整部材30の先端の方向は、X方向、Y方向のいずれの方向へも調整可能であり、かつZ方向を中心軸としての回動が可能となる。
ベース部材21に設けられた固定手段、例えばワイヤー固定ねじ32(図3では図示せず)等を用い、SMAワイヤー(形状記憶部材)33、SMAワイヤー(形状記憶部材)34、SMAワイヤー(形状記憶部材)35(図3では図示せず)、SMAワイヤー(形状記憶部材)36(図3では図示せず)の一端を、ベース部材21に固定する。SMAワイヤー33〜36の一端とベース部材21との固定位置は、図5に示すように例えば軸θz(21)方向から見て軸θz(21)を中心とした点対称で、軸θz方向から見て軸θx(21)、軸θy(21)、軸θx(22)、軸θy(22)からそれぞれ約45°ずれた位置である。ただし、図3および図4については、説明の都合上、軸θz方向から見て軸θx(21)、軸θy(21)、軸θx(22)、軸θy(22)から約45°ずれていない位置に記載してある。
SMAワイヤー33〜36は回動部材22の軸θx(21)または軸θy(21)より近い点(リングの内縁)に張り渡され、続いて回動部材24の軸x(21)または軸θy(21)より遠い点(リングの外縁)に張り渡される。同様に交互に回動部材26の軸θx(22)または軸θy(22)より近い点、回動部材28の軸θx(22)または軸θy(22)より遠い点と、交互に張り渡される。このときSMAワイヤー33〜36の屈曲部31での張り渡し方向は、軸θz(21)と略平行となる。SMAワイヤー33〜36の中途部は、回動部材28の係合点37a、係合点37b、係合点37c、(図示せず)、係合点37d(図示せず)に摺動可能に張り渡された後、軸θz(21)と略直交する方向へ屈曲され、角度調整部材30の外縁を沿うように張り渡され、SMAワイヤー33〜36の他端が角度調整部材30の軸θx(22)に近い位置でワイヤー固定ねじ38等を用い、固定される。このとき、SMAワイヤー33〜36は、回動部材22と回動部材26の内縁、および回動部材24と回動部材28の外縁で、回動部材22〜28と、少なくともSMAワイヤー33〜36の長さ方向に摺動可能な状態で張り渡されている。
SMAワイヤー33〜36は、屈曲部31の屈曲状態が直線状のとき、記憶形状に対して長さ方向に変形し、引き伸ばされた状態となるように張り渡されている。すなわち、SMAワイヤー33〜36が、記憶形状に復元しようとした際には、SMAワイヤー33〜36は収縮しようとする状態で張り渡されている。
なお、図3では説明の都合上、回動部材22、回動部材24、回動部材26、回動部材28の4枚の回動部材を用いた例を示したが、本実施の形態は図4に示すように、この回動部材を同様に10枚積層し、回動部材の径が40mm、回動部材の積層部(屈曲部31)の積層厚さが19mmとなるように構成している。
次に、本実施の形態による屈曲アクチュエータの動作について説明する。図4では説明の都合上、SMAワイヤー34、SMAワイヤー35、SMAワイヤー36の図示を省略し、SMAワイヤー33のみ記載されている。また、SMAワイヤー33も、本来前述のように軸θz方向から見て軸θx(21)、軸θy(21)、軸θx(22)、軸θy(22)から約45°ずれた位置に張り渡されているが、説明の都合上、ずれていない位置で記載されている。
SMAワイヤー33に電流を供給することによりSMAワイヤー33を発熱させると、SMAワイヤー33は記憶形状に復元しようと収縮する。SMAワイヤー33が収縮すると回動部材が回動し、屈曲アクチュエータは屈曲状態となる。このとき、図4に示す屈曲アクチュエータでは、SMAワイヤー33が回動部材の回動中心に近い点と遠い点に、交互に張り渡されず、直線的に設けられている場合、屈曲アクチュエータを2.5°屈曲するためには、SMAワイヤー33は4.6%収縮する必要がある。しかし、SMAワイヤー33が回動部材の回動中心に遠い点と近い点に、交互に係合されている場合、同様に屈曲アクチュエータを2.5°屈曲するためには、SMAワイヤー33は0.2%収縮すれば十分である。
図5は、4本のSMAワイヤー33〜36を用いた屈曲アクチュエータの屈曲および回動方向の制御方法について、屈曲アクチュエータを角度調整部材30側から見た図(図3において、左側から見た図)である。
図5(a)に示すように、図5(a)中θx軸方向へ屈曲アクチュエータを屈曲動作させる場合、SMAワイヤー34とSMAワイヤー35を同時に、またはSMAワイヤー33とSMAワイヤー36を同時に収縮させる。図5(b)中θy軸方向へ屈曲アクチュエータを屈曲動作させる場合、SMAワイヤー33とSMAワイヤー34を同時に、またはSMAワイヤー35とSMAワイヤー36を同時に収縮させる。図5(c)中角度調整部材30をθz軸(21)周りに回動させる場合、SMAワイヤー33とSMAワイヤー35を同時に、またはSMAワイヤー34とSMAワイヤー36を同時に収縮させる。
屈曲アクチュエータの屈曲量や角度調整部材30の回動量は、SMAワイヤーからの放熱量、SMAワイヤーにかかる負荷を考慮し、SMAワイヤーに流す電流や電圧、時間などのパラメータを制御し、SMAワイヤーの温度、すなわちSMAワイヤーの収縮量を調整することでコントロールすることができる。
このような屈曲アクチュエータは、小型であるにもかかわらず大きな変位、すなわち大きな屈曲動作が可能である。また、例えば図5においてSMAワイヤー33、SMAワイヤー34、SMAワイヤー35の3本を同時に収縮させて(SMAワイヤー33、SMAワイヤー34、SMAワイヤー35の収縮比は1:2:1)、ワイヤー34が張り渡されている方向(図5中右斜め上45°)へ屈曲可能な様に、4本のSMAワイヤーの収縮量を組み合わせることで360°いずれの方向へも屈曲可能である上、屈曲アクチュエータの先端を任意の角度に回動させることもできる。さらに、SMAワイヤーが回動部材の回動中心に近い点と遠い点に、交互に張り渡されているため、屈曲アクチュエータの屈曲動作、屈曲アクチュエータの先端の回動動作に際してSMAワイヤーを大きく収縮させる必要がない。このことはSMAワイヤーに大きな変形が必要ないことから、屈曲アクチュエータの長寿命化に寄与する。
なお、本実施の形態では4本のSMAワイヤーを用いた構成を説明したが、4本以外の構成をとることも可能である。屈曲方向や屈曲アクチュエータにかかる最大負荷等を考慮し、SMAワイヤーの本数など構成を変更しても構わない。
また、屈曲した屈曲アクチュエータを再び直線状に回復するために復帰手段を設けることも可能である。例えば、合成ゴム製の弾性体を設けることで、SMAワイヤーが冷却されるとこの弾性体の復帰力により原点(屈曲前の状態)に復帰する。
また、本実施の形態では、SMAワイヤー33〜36の他端は、屈曲部31のベース部材21と反対側の回動部材28に摺動可能に張り渡しているが、屈曲部31のベース部材21と反対側の回動部材28よりさらに外側に設けられた他の部材に摺動可能に張り渡し
ても構わない。
さらに例えば、屈曲アクチュエータの応答速度を向上させるため、SMAワイヤーの本数を増やして(例えば8本)SMAワイヤーの表面積の拡大を図り、SMAワイヤーの放熱速度を向上させることも可能である。
ここで、図6に回動部材の変形例を示す。なお、図6では、3つの回動部材のみを代表して図示し、その他の構成については図3〜図5に示す屈曲アクチュエータと同一の構成であるため、その記載を省略する。
まず図6(a)に第1の変形例を示す。回動部材22aにはベース21(図示せず)と回動可能な状態で積層できるように、節23c、節23dが、回動部材24aと回動可能な状態で積層できるように、節25e、節25fが設けられている。回動部材24aには回動部材22aと回動可能な状態で積層できるように、節25c、節25dが、回動部材26aと回動可能な状態で積層できるように、節27e、節27fが設けられている。同様に、回動部材26aには回動部材24aと回動可能な状態で積層できるように、節27c、節27dが、回動部材28a(図示せず)と回動可能な状態で積層できるように、節29e、節29fが設けられている。
2つの回動部材の積層方法について、節27eと節27cを例にとって説明する。節27eと節27cを貫通するように、ピン(図示せず)が設けられ、回動部材24aと回動部材26aは蝶番のように回動可能な状態で積層される。
次に図6(b)に第2の変形例を示す。回動部材22bにはベース21(図示せず)と回動可能な状態で積層できるように、節23g、節23hが、回動部材24bと回動可能な状態で積層できるように、節25i、節25jが設けられている。回動部材24bには回動部材22bと回動可能な状態で積層できるように、節25g、節25hが、回動部材26bと回動可能な状態で積層できるように、節27i、節27jが設けられている。同様に、回動部材26bには回動部材24bと回動可能な状態で積層できるように、節27g、節27hが、回動部材28b(図示せず)と回動可能な状態で積層できるように、節29i、節29jが設けられている。
2つの回動部材の積層方法について、節27iと節27gを例にとって説明する。節27iと節27gを接触させて、回動部材24bと回動部材26bは蝶番のように回動可能な状態で積層される。
以上のように、本変形例では回動部材の変形を例にとって説明したが、その他形状記憶部材、角度調整部材なども変形可能であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で変更して実施することができる。
(第3の実施の形態)
図7に第3の実施の形態にかかるカメラモジュールの断面を示す。なお、カメラモジュール内部の屈曲アクチュエータ部は、第2の実施の形態とほぼ同一であるので詳細については説明を省略する。
カメラモジュール52には、第2の実施の形態にかかる屈曲アクチュエータ51が設けられている。屈曲アクチュエータ51はリング形状の回動部材が積層されて構成されており、パイプ状に屈曲アクチュエータの内部は中空になっている。屈曲アクチュエータ51の中空部にはCCDセンサやレンズ等からなるカメラ(または撮像素子)53が収納されている。カメラ53は、その受光面が受光方向54を向いた状態で角度調整部材30に固定されている。屈曲アクチュエータ51の内周部の少なくとも一部および外周部の少なく
とも一部は、例えば合成ゴム製の弾性体55にて覆われている。
次に、図8から図10に第3の実施の形態にかかるカメラモジュールを制御するためのブロック図を示す。
まず、図8に示すブロック図について説明する。オペレータより入力されるカメラモジュールの目標値(θx(51),θy(51),θz(51))と、位置センサ56からの出力値である位置信号(θx(52),θy(52),θz(52))から、カメラモジュール52が目標値(θx(51),θy(51),θz(51))へ到達するために必要な屈曲量である誤差信号(θx(53),θy(53),θz(53))を生成する。
演算器57は、誤差信号(θx(53),θy(53),θz(53))から屈曲アクチュエータ51に設けられたSMAワイヤーの操作量である操作信号(S1,S2,・・・・Sn)を生成し、ドライバ58にてSMAワイヤーへ印加する印加電流(I1,I2,I3,・・・・In)に変換し、屈曲アクチュエータ51へ供給する。
その結果、屈曲アクチュエータ51は屈曲し、屈曲後の位置、すなわち位置信号(θx(52),θy(52),θz(52))が目標値に達するまで、フィードバック制御が行われる。なお、位置センサ56は図示しないが、屈曲アクチュエータ51が現在どの方向を向いているかを検出するものである。
次に、図9に示すブロック図について説明する。図8のブロック図と同一のブロックについては同一符号を用い、その説明を省略する。オペレータは、目視にて確認されたカメラモジュール52の現在位置に対するカメラモジュール52の目標値(θx(51),θy(51),θz(51))を入力すると、現在位置と目標値とが演算され、補正信号(θx(59),θy(59),θz(59))が出力される。
演算器57は補正信号(θx(59),θy(59),θz(59))から屈曲アクチュエータ51に設けられたSMAワイヤーの操作量である操作信号(S1,S2,・・・・Sn)を生成し、ドライバ58にてSMAワイヤーへ印加する印加電流(I1,I2,I3,・・・・In)に変換し、屈曲アクチュエータ51へ供給する。
その結果、屈曲アクチュエータ51は屈曲し、カメラ53にて受光された画像をオペレータが確認可能となるように、例えばディスプレイ(図示せず)等へ目視可能な状態で出力する。
続いて、図10に示すブロック図について説明する。図8のブロック図及び図9のブロック図と同一のブロックについては同一符号を用い、その説明を省略する。オペレータより入力されるカメラモジュールの目標値(θx(51),θy(51),θz(51))と、画像処理器60からの出力値である位置信号(θx(52),θy(52),θz(52))から、カメラモジュール52が目標値(θx(51),θy(51),θz(51))へ到達するために必要な屈曲量である誤差信号(θx(53),θy(53),θz(53))が生成される。
演算器57は、誤差信号(θx(53),θy(53),θz(53))から屈曲アクチュエータ51に設けられたSMAワイヤーの操作量である操作信号(S1,S2,・・・・Sn)を生成し、ドライバ58にてSMAワイヤーへ印加する印加電流(I1,I2,I3,・・・・In)に変換し、屈曲アクチュエータ51へ供給する。
その結果、屈曲アクチュエータ51は屈曲および角度調整し、屈曲、角度調整後の位置、すなわち位置信号(θx(52),θy(52),θz(52))をカメラ53が受光した映像を元に画像処理器60にて検出し、誤差信号(θx(53),θy(53),θz(53))がゼロになるまでフィードバック制御が行われる。
このようなカメラモジュール52は、小型であるにもかかわらず変位量が大きい、すなわち大きな屈曲動作が可能である。また、360°いずれの方向へも屈曲可能である上、カメラ53の角度を任意の角度に回動させることもできる。すなわち、姿勢変更機能を備えた小型・コンパクト構造のカメラモジュールを提供することができる。さらに、カメラモジュール52の屈曲動作、カメラ53の回動動作に際してSMAワイヤーを大きく収縮させる必要がない。このことはSMAワイヤーに大きな変形が必要ないことから、カメラモジュール52の長寿命化に寄与する。
また、屈曲アクチュエータ51の内周部の少なくとも一部および外周部の少なくとも一部は弾性体55にて覆われているため、外界からの異物混入を防止して長期使用の安定性に優れているほか、弾性体55の弾性がカメラモジュール52の屈曲状態から原点へ復帰する際の復帰力として働くため、屈曲動作の応答性にも優れている。
本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図 本発明の第1の実施の形態を示す部分側面図 本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図 本発明の第2の実施の形態を示す部分側面図 本発明の第2の実施の形態を示す動作説明図 本発明の第2の実施の形態の変形例を示す部分分解斜視図 本発明の第3の実施の形態を示す断面図 本発明の第3の実施の形態を示すブロック図 本発明の第3の実施の形態の変形例を示すブロック図 本発明の第3の実施の形態の変形例を示すブロック図
符号の説明
1 ベース部材
2、4、6、8 回動部材
3a、3b、5a、5b、7a、7b、9a、9b 節
10 屈曲アクチュエータ
11、14 ワイヤー固定ねじ
12、13 SMAワイヤー
21 ベース部材
22、24、26、28 回動部材
23a、23b、25a、25b、27a、27b、29a、29b 節
22a、22b、24a、24b、26a、26b、28a、28b 回動部材
23c、23d、23g、23h 節
25c、25d、25e、25f、25g、25h、25i、25j 節
27c、27d、27e、27f、27g、27h、27i、27j 節
29e、29f、29i、29j 節
30 角度調整部材
31、31a、31b 屈曲部
32、38 ワイヤー固定ねじ
33、34、35、36 SMAワイヤー
37a、37b、37c、37d 係合点
51 屈曲アクチュエータ
52 カメラモジュール
53 カメラ
54 受光方向
55 弾性体
56 位置センサ
57 演算器
58 ドライバ
60 画像処理器
θx(1)、θx(2)、θx(3)、θx(4)、θz(1) 軸
θx(21)、θy(21)、θx(22)、θy(22)、θz(21) 軸
θx、θy、θz 屈曲位置
θx(51)、θy(51)、θz(51) 目標値
θx(52)、θy(52)、θz(52) 位置信号
θx(53)、θy(53)、θz(53) 誤差信号
1,S2,・・・・Sn 操作信号
1,I2,I3,・・・・In 印加電流

Claims (10)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、複数の回動部材が互いに間隙をもって、かつ前記回動部材がそれぞれ回動可能な状態で積層された屈曲部と、
    一端が前記ベース部材に固定され、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡されたワイヤー状の第1の形状記憶部材と、
    前記屈曲部の屈曲状態を復帰させるための復帰手段とを有し、
    前記第1の形状記憶部材が記憶形状へ復元することにより前記回動部材が回動し、前記屈曲部が屈曲することを特徴とする屈曲アクチュエータ。
  2. 前記回動部材の少なくとも一部がリング形状であり、
    前記第1の形状記憶部材は、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡される際、前記回動部材の回動中心より遠い点は前記回動部材の外縁に、前記回動部材の回動中心に近い点は前記回動部材の内縁にそれぞれ係合するように張り渡されていることを特徴とする請求項1に記載の屈曲アクチュエータ。
  3. 前記復帰手段は、一端がベース部材に固定され、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡されたワイヤー状の第2の形状記憶部材を有し、
    前記第2の形状記憶部材が記憶形状へ復元することにより前記回動部材が回動し、前記屈曲部の屈曲状態が復帰することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の屈曲アクチュエータ。
  4. 前記第2の形状記憶部材は、前記第1の形状記憶部材が前記屈曲部を屈曲させる方向とは異なる方向へ、前記屈曲部を屈曲させる位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の屈曲アクチュエータ。
  5. 前記回動部材の少なくとも一部がリング形状であり、
    前記第2の形状記憶部材は、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡される際、前記回動部材の回動中心より遠い点は前記回動部材の外縁に、前記回動部材の回動中心に近い点は前記回動部材の内縁にそれぞれ係合するように張り渡されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の屈曲アクチュエータ。
  6. ベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、複数の回動部材が互いに間隙をもって、かつ隣接する前記回動部材の回動方向が略直交するように前記回動部材がそれぞれ回動可能な状態で積層された屈曲部と、
    一端が前記ベース部材に固定され、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡された複数のワイヤー状の形状記憶部材とを有し、
    前記形状記憶部材が記憶形状へ復元することにより前記回動部材が回動し、前記屈曲部が屈曲することを特徴とする屈曲アクチュエータ。
  7. ベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、複数の回動部材が互いに間隙をもって、かつ隣接する前記回動部材の回動方向が略直交するように前記回動部材がそれぞれ回動可能な状態で積層された屈曲部と、
    前記屈曲部の前記ベース部材と反対側の前記回動部材より外側に設けられ、その回動中心が前記回動部材の積層方向となる方向に回動可能な角度調整部材と、
    一端がベース部材に固定され、他端が角度調整部材に固定され、互いに隣接する前記回動
    部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡された複数のワイヤー状の形状記憶部材とを有し、
    前記形状記憶部材が選択的に駆動されて記憶形状へ復元することにより、前記角度調整部材が回動または前記屈曲部が屈曲することを特徴とする屈曲アクチュエータ。
  8. 前記回動部材の少なくとも一部がリング形状であり、前記形状記憶部材は、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡される際、前記回動部材の回動中心より遠い点は前記回動部材の外縁に、前記回動部材の回動中心に近い点は前記回動部材の内縁にそれぞれ係合するように張り渡されていることを特徴とする請求項7に記載の屈曲アクチュエータ。
  9. 前記形状記憶部材は、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡される際、前記回動部材の積層方向と略平行に張り渡されるとともに、
    前記屈曲部の前記ベース部材と反対側の前記回動部材と、前記角度調整部材との間に張り渡される際、前記回動部材の積層方向と略直交する方向で、前記角度調整部材の外縁を沿う方向に張り渡されることを特徴とする請求項8に記載の屈曲アクチュエータ。
  10. ベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、リング形状の複数の回動部材が互いに間隙をもって、かつ隣接する前記回動部材の回動方向が略直交するように前記回動部材がそれぞれ回動可能な状態で積層された屈曲部と、
    前記屈曲部の前記ベース部材と反対側の前記回動部材よりさらに外側に設けられ、その回動中心が前記回動部材の積層方向となる方向に回動可能なリング形状の角度調整部材と、
    一端がベース部材に固定され、他端が角度調整部材に固定され、互いに隣接する前記回動部材の一方では回動中心から遠い点で、他方では回動中心に近い点で、それぞれ交互に係合するように、積層された前記複数の回動部材にわたって張り渡された複数のワイヤー状の形状記憶部材と、
    前記屈曲部の内部に前記角度調整部材と固定されて設けられ、前記屈曲部の屈曲動作と前記角度調整部材の回動動作により受光部の方向、角度が調整可能な画像センサとを有し、前記形状記憶部材が選択的に駆動されて記憶形状へ復元することにより、前記角度調整部材が回動または前記屈曲部が屈曲することを特徴とするカメラモジュール。
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