JP5230133B2 - 圧電アクチュエータを用いた駆動装置及びこれを搭載した電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電アクチュエータを用いた駆動装置に係り、特にカメラやビデオカメラに搭載され、レンズや撮像素子を駆動して、ユーザーの手振れを補正する駆動装置に関する。
近年、電子機器の高機能化、高性能化が進んでいる。例えばデジタルスチルカメラにおいては、ユーザーの手振れを光学的に補正する機能を有するものが増えており、様々なアクチュエータが使用されている。
手振れの様々な方向のうち、画像に対して問題となるのはレンズの光軸に直交する二つの軸周り(ピッチ、ヨー)の回転運動であり、この影響を補正する方法として、光軸と直交する面内に配置した補正レンズもしくは撮像素子自体を、手振れの方向、量に応じて稼動する方法が知られている。
そして、このレンズや撮像素子からなる稼動体を駆動する機構部には、磁石とコイルからなる電磁型のアクチュエータと、シャフトとオイレスメタルからなる案内機構を用いたもの(特許文献1)や、圧電素子の急速変形により圧電素子に設けられた駆動ロッドと摩擦結合する稼動部を摩擦駆動するもの(特許文献2)が知られている。
特許第2641172号公報 特開平10−254012号公報
しかしながら、電磁型のアクチュエータを用いたものの場合には、稼動体を特定位置に保持しておくためには電流を流し続けておかなければならず、消費電力の低減が困難であった。そして、このアクチュエータが搭載される電子機器が使用されないとき(アクチュエータに電流が供給されない際)にはアクチュエータには保持力は働かないから、落下や衝撃によって、駆動装置にダメージを与える恐れがあった。これを防止する機構を設けることも出来るが、この場合駆動装置が大型化したり、消費電力が増大する恐れがあった。また、ガイド軸等の案内機構を用いるとスムーズな動きが出来ない場合があるとともに、案内部には僅かながら隙間(ガタ)が存在するから、手振れ補正に用いた場合には稼動部の位置決め精度が低下し、希望通りの補正効果が得られない場合があった。
一方、圧電素子の急速変形により、圧電素子に設けられた駆動ロッドと摩擦結合する稼動部を摩擦駆動するタイプの場合には、駆動シャフトと稼動部の加圧機構、案内機構が複雑になるためコストの低減が困難であるとともに、摩擦駆動により摩耗粉が必然的に発生してしまった。従ってこれをカメラに搭載した場合には摩耗粉がレンズや撮像素子に付着することがないような防塵対策が必要となり、設計の自由度を低下させるとともにコストの上昇を招いてしまった。
本発明の目的は、機構が簡単でありながらもスムーズな動きが可能で制御性が良く、消費電力の増大、コスト上昇を招くことのない構成を有した駆動装置を提供することにある。
そこで、上記課題を解決する為に本発明の駆動装置は、稼動部と、一端を稼動部に固定常態に、他端を支持部材に固定状態に設けられ弾性部材と、一端を前記稼動部に固定状態に、他端を支持部材に固定状態に設けられた圧電アクチュエータと、を有し、圧電アクチュエータの変位により前記稼動部材は第一の方向に稼動し、弾性部材の第一の方向への剛性は第一の方向と直交する他の方向の剛性よりも低いことを特徴とする駆動装置とする。
これによれば、制御性が良く、低消費電力な駆動装置を小型で簡単な構成で実現できる。
そして、さらに一端を支持部材に固定状態に、他端を第二の支持部材に固定状態に設けられた第二の弾性部材と、一端を支持部材に固定状態に、他端を第二の支持部材に固定状態に設けられた第二の圧電アクチュエータと、を有し、第二の圧電アクチュエータの変位により第二の支持部材は第一の方向と直交する第二の方向に稼動し、第二の弾性部材の、第二の方向への剛性は第二の方向と直交する他の方向の剛性よりも低いことを特徴とする駆動装置とする。これによれば、一つの平面(x−y平面)内を自由に稼動できる駆動装置が実現できる。
ここで、弾性部材は一対のバネ部材から構成されることを特徴とする。これによれば、稼動部を、回転運動を伴わず目的の方向に精密にかつスムーズに稼動することが可能となり、圧電アクチュエータの変位と稼動部の変位は線形関係となるから制御性が良くなる。
そして、圧電アクチュエータを一対の圧電アクチュエータで構成する。これによれば、更にこの効果は大きくなる。
更に、圧電アクチュエータは弾性部材を兼ねることを特徴とする。これによれば、駆動装置の小型、簡素化が可能となる。
更に支持部材から稼動部と弾性部材との固定点までの距離と、支持部材から稼動部とアクチュエータの固定点までの距離は同じであることを特徴とする。これによれば、圧電アクチュエータの変位と稼動部の変位は線形関係となるから制御性が良くなる。
そして、これらの駆動装置を備えたことを特徴とする電子機器とすることで、低消費電力で信頼性の高い電子機器が実現できる。
特に、これらの駆動装置と、手振れを検出するセンサと、センサの出力に応じて駆動装置を駆動制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器(カメラ)とすることで、電池寿命が長く、広範囲な周波数領域の手振れを補正可能なカメラが実現できる。
本発明によれば、消費電力が小さく、稼動部をスムーズにかつ精密に位置決め出来る駆動装置を簡単な構造で実現できるため、この駆動装置を用いた電子機器の小型化、低消費電力化が可能となる。特に、本発明の駆動装置をカメラの手振れ補正装置に用いれば、広い周波数範囲に渡って手振れを補正することが出来る。
以下、図面を基にして本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1(a)を基にして本発明の駆動装置100の構造、動作について説明する。本発明の駆動装置100は、支持部材4と、支持部材4に一端を固定された相互に平行な一対の弾性部材(板バネ)2,3と、弾性部材2,3の他端に固定された稼動部1と、支持部材4に一端を固定された圧電アクチュエータ6と、圧電アクチュエータ6の他端と弾性部材3の他端を接続する接合部材5から構成されている。
弾性部材2,3はステンレス等の金属やプラスチックから構成される板バネであり、図中x軸方向の寸法(幅)が、他の方向の寸法(厚み、長さ)に比較して薄くなっているためx軸方向には変形し易く(剛性が低く)、x軸方向とは直交する方向には変形し難く(剛性が高く)なっている。稼動部材1と弾性部材2,3の固定は稼動部1に設けられた凸部1a,1bにおいて接着等の手段で行われる。但し、凸部1a,1bを稼動部1とは別部材で構成しても構わない。凸部1a,1bは弾性部材2,3が変形した際に、これらが稼動部1と接触しないように設けられる。
圧電アクチュエータ6は二枚の圧電素子6a,6bを張り合わせた一般的なバイモルフ素子である。圧電アクチュエータ6と弾性部材3の間には接合部材5を接着して設けたが、これは圧電アクチュエータ6と弾性部材3とが接触しないようにしながら、弾性部材3を介して稼動部1に推進力を伝えるためのものである。従って、弾性部材3や圧電アクチュエータ6に凸部を設けてこの機能を持たせても構わない。また、圧電アクチュエータ6の発生力は、弾性部材3を介さずに稼動部1に直接加わる構造を採っても良い。そして、接合部材5と弾性部材3の接合領域は、凸部1bと弾性部材3の接合領域とx軸方向に断面的に重なるが、凸部1bと弾性部材3の接合領域に収まる範囲とすることで、接合部材5と弾性部材3の接合が弾性部材3の変形に影響を与えることはなく、弾性部材2の変形と同じとなる。また、支持部材4から稼動部1と弾性部材2,3との固定点までの距離と、支持部材4から稼動部1と圧電アクチュエータ6の固定点までの距離を同じとすることで圧電アクチュエータ6の変位と稼動部1の変位を線形関係とすることが出来るから、駆動装置100の制御性は良くなる。
次に本発明の駆動装置100の動作について説明する。稼動部4は弾性部材2,3により第一の方向(x軸方向)に稼動するように案内されている。圧電アクチュエータ6に電圧が加わると、圧電アクチュエータ6は屈曲変位し、圧電アクチュエータ6の他端(接合部材5との接合部)は第一の方向に変位する。これにより図1(b)に示した様に稼動部1も第一の方向に変位する。圧電アクチュエータ6は等価的に容量と見なせるから、稼動部1を動かしている(電圧値を変化させた)際には電流は流れるが、特定位置で停止させている(同一の電圧値を加えている)場合には電流は流れない。稼動部1の移動方向は圧電アクチュエータ6に印加する電圧の極性で異なり、変位量は電圧値によってコントロールすることが出来る。このように、弾性部材(板バネ)2,3を平行に配置して、一対でバネとして機能する構成とすることで、稼動部1は回転動作を伴わず、第一の方向(図中x方向)にのみ稼動可能とすることが出来る。更に、この弾性部材2,3とは独立して圧電アクチュエータ6を設けることにより、たとえ圧電アクチュエータ6の変位の方向が第一の方向と多少異なったとしても稼動部1は弾性部材2,3の変形に伴い第一の方向に動作するように導かれる。また、稼動部1を弾性部材2,3により支持する構成を採ることで、落下や衝撃に対するショックを吸収し、信頼性の高い駆動装置100が実現できる。
ところで、図1においては弾性部材2,3が固定される支持部材4と圧電アクチュエータ6が固定される支持部材4は同一のものであるが、別個のものとしても構わない。但し、この場合、全ての支持部材は他の部材に固定される等によって同じ動作状態となることが条件となる。このような動作案内方法はガイド軸等による摺動を伴う案内とは違い、スティックスリップが発生しないのでスムーズに動作するとともに、案内部での力のロスが無い。そして摩耗粉の発生も無いため、他の部材を汚してしまうことも無ければ、摩耗による寿命を考える必要も無い。この為、制御性に優れる駆動装置100が実現できる。
また、弾性部材2,3並びに支持部材4は夫々別部材で構成した例を示したが一体の部材で構成しても良い。金属板から放電加工等により形状加工しても良いし、プレス等により金属板を塑性変形させて目的の形状を得ても良い。また、プラスチックで射出成形して目的の形状を得ても良い。
(実施の形態2)
本発明の駆動装置の第二の例を、図2を基にして説明する。ここでは実施の形態1で示した駆動装置100との相違点を中心に説明する。
本発明の駆動装置200の構成を示す図2において、圧電アクチュエータとして一対の圧電アクチュエータ9,10を用いる。圧電アクチュエータ9,10は支持部材8の二つの延出部8a,8bに一端を、他端を弾性部材2,3の他端(稼動部1の凸部1a,1bとの接合部となる面の裏面)に夫々接合されている。ここで圧電アクチュエータ9,10はx軸方向に伸縮する積層圧電素子であり、互いに逆方向に変位することで稼動部1を稼動させる。例えば、圧電アクチュエータ9を伸ばして、圧電アクチュエータ10を縮ませれば可動部1はx軸方向に+側(図1(b)の可動部1の変位方向と同じ)に変位する。ところで、圧電アクチュエータ9,10は稼動部1をx軸方向に稼動させる変位を発生するものであれば、形状、原理は問わず、例えば特表2003−518752号公報に示されている様な、らせん状に湾曲された圧電素子からなる圧電アクチュエータ(通称ヘリモルフアクチュエータ)を用いても良い。また、実施の形態1に示した様にバイモルフ型のアクチュエータやユニモルフ型のアクチュエータを用いても良い。但しこの場合には、二つのアクチュエータの変位方向を同じにすることで稼動部1を動かす。
この様に、一対の弾性部材2,3と、これら夫々に対応するように一対の圧電アクチュエータ9,10を設けることにより、稼動部1に加わる力は左右対称になるから、稼動部1には回転動作も起こらず、x軸方向にスムーズに稼動する。
(実施の形態3)
本発明の駆動装置の第3の例を、図3を基にして説明する。ここでも実施の形態1で示した駆動装置100との相違点を中心に説明する。図3において、駆動装置300は、実施の形態1における可動部1を支持する一対の弾性部材の一方(弾性部材3)を、バイモルフ型の圧電アクチュエータ6で兼ねた構成となっている。一つの弾性部材を省くことにより、駆動装置300の小型化、低コスト化が実現できる。特に弾性部材2と圧電アクチュエータ6の剛性を同等にすることにより、可動部1には回転力は加わらず、x軸方向にのみ正確に可動可能となる。
図4は本発明の駆動装置の第3の例の変形例である。二つの同一のバイモルフ型の圧電アクチュエータ7,11で稼動部1を支持し、これらが弾性部材を兼ねる構成としている。圧電アクチュエータ7は二枚の圧電素子7a、7bの間に、金属板で構成され電極を兼ねるシム7cが設けられている。圧電アクチュエータ11は二枚の圧電素子11a、11bの間に金属板で構成され、電極を兼ねるシム11cが設けられている。シム7c、11cはバネ部材として働くと共に圧電素子の耐衝撃性の低さを補い、落下等に対しても高い信頼性を得ることが可能となる。
図3の構成に対して、圧電アクチュエータ7,11を左右に夫々備え、これらで弾性部材を兼ねる構成としたことで、弾性部材となる二つの圧電アクチュエータ7,11の変形は同じであるから稼動部1には回転力は加わらず、x軸方向のみに正確に稼動させることが出来るから、圧電アクチュエータ7,11の設計の自由度は高くなる。
(実施の形態4)
本発明の駆動装置の第4の例を図5を基にして説明する。本実施の形態における駆動装置500は稼動部20を図中x、y軸方向に自由に稼動可能な駆動装置である。
駆動装置500はL字形状の第二の支持部材12と、第二の支持部材12に一端を固定された相互に平行な一対の第二の弾性部材(板バネ)13,14と、第二の弾性部材13,14の他端に固定されたロ形状の支持部材16と、支持部材16の内側に配置され、一端を支持部材16に固定された相互に平行な一対の弾性部材(板バネ)17,18と、弾性部材17,18の他端に固定された稼動部20と、第二の支持部材12に一端を固定され、他端を第二の弾性部材14に固定された第二の圧電アクチュエータ15と、支持部材16に一端を固定され、他端を弾性部材18に固定された圧電アクチュエータ19と、から構成されている。そして稼動部20の中央にはレンズ20cが設けられている。
第二の弾性部材13,14はステンレス等の金属やプラスチックから構成される板バネであり、Y軸方向の寸法(幅)が、他の方向の寸法(厚み、長さ)に比較して薄くなっているためY軸方向には変形し易く(剛性が低く)、Y方向とは直交する方向には変形し難く(剛性が高く)なっている。弾性部材17,18もステンレス等の金属やプラスチックから構成される板バネであり、x軸方向の寸法(幅)が、他の方向の寸法(厚み、長さ)に比較して薄くなっているためx軸方向には変形し易く(剛性が低く)、x軸方向とは直交する方向には変形し難く(剛性が高く)なっている。
支持部材16と第二の弾性部材13,14の固定は支持部材16に設けられた凸部16a,16bにおいて接着等の手段で行われるが、凸部16a,16bを別部材で構成しても構わない。凸部16a,16bは第二の弾性部材13,14が変形した際に支持部材16と接触しないように設けられる。同様に、稼動部材20と弾性部材17,18の固定は稼動部20に設けられた凸部20a,20bにおいて接着等の手段で行われるが、凸部20a,20bを別部材で構成しても構わない。凸部20a,20bは弾性部材17,18が変形した際に稼動部1と接触しないように設けられる。
第二の圧電アクチュエータ15は第二の支持部材12に一端を、第二の弾性部材14に他端を接合されている。圧電アクチュエータ19は支持部材16に一端を、弾性部材18に他端を接合されている。ここで第二の圧電アクチュエータ15はy軸方向に伸縮する積層圧電素子であり、圧電アクチュエータ19はx軸方向に伸縮する積層圧電素子である。第二の圧電アクチュエータ15の変位により稼動部20が固定される支持部材16はy軸方向に稼動し、圧電アクチュエータ19の変位により稼動部20はx軸方向に稼動する。従って、第二の圧電アクチュエータ15と圧電アクチュエータ19を夫々独立に駆動することで稼動部20はx軸方向の希望の位置にも、y軸方向の希望の位置にも稼動させることが可能である。即ち、稼動部20をx−y平面内の希望の位置に自由に位置決めできる。このように支持部材16と第二の支持部材12は稼動部20の稼動する面内に設けられているから駆動装置500の薄型化が可能となる。
ところで、第二の圧電アクチュエータ15は稼動部20をy軸方向に稼動させる変位を発生するものであり、圧電アクチュエータ19は稼動部20をx軸方向に稼動させる変位を発生するものであれば、これらの形状、原理は問わず、例えば特表2003−518752号公報に示されているような、らせん状に湾曲された圧電素子からなる圧電アクチュエータ(通称ヘリモルフアクチュエータ)を用いても良い。また、実施の形態1に示したようにバイモルフ型のアクチュエータやユニモルフ型のアクチュエータを用いても良い。そして、実施の形態2,3に示した様に、稼動部20並びに支持部材16を稼動させる夫々の圧電アクチュエータを一対の圧電アクチュエータで構成して機能させれば、稼動部20並びに支持部材16には回転力は加わらないから稼動部20並びに支持部材16を目的の方向にスムーズに稼動することが出来る。
(実施の形態5)
本発明の駆動装置の第5の例を図6を基にして説明する。本実施の形態における駆動装置600は実施の形態4と同様に稼動部20を図中x、y軸方向に自由に稼動可能な駆動装置である。実施の形態4との相違点を中心に説明する。
図6(a)は駆動装置600の上面図、図6(b)は側面図である。駆動装置600はコ字形状の第二の支持部材32と、第二の支持部材32に一端を固定された相互に平行な一対の第二の圧電アクチュエータ30,31と、第二の圧電アクチュエータ30,31の他端に固定されたロ形状の支持部材29と、支持部材29に一端を固定された相互に平行な一対の圧電アクチュエータ27,28と、圧電アクチュエータ27,28の他端に固定された稼動部20とから構成されている。そして稼動部20の中央にはレンズ20cが設けられている。従って、実施の形態4で示した駆動装置500とは異なり、支持部材29と前記第二の支持部材32は稼動部20の稼動する面内と直交する軸上に重ねられて設けられている。これにより駆動装置500の断面積を小さくすることが出来る。
圧電アクチュエータ27,28,30、31は実施の形態3(図4)で示した圧電アクチュエータ7,11と同様に、弾性部材を兼ねたバイモルフ型の圧電アクチュエータである。圧電アクチュエータ27,28は稼動部20を図中x軸方向へ動かし、第二の圧電アクチュエータ30,31は支持部材29並びに稼動部20を図中y軸方向に動かす。ところで、圧電アクチュエータ並びに弾性部材はこれに限るものでなく、実施の形態1乃至4に示したものを利用しても良い。
(実施の形態6)
本発明の駆動装置を用いた手振れ補正装置並びにこれを搭載した電子機器であるカメラについて説明する。図7はカメラの光学系における手振れ補正装置の駆動部の位置及び働きを示した図である。図8は手振れ補正装置700を示したブロック図である。ここで、駆動部は実施の形態4,5で示した駆動装置500,600であり、以下駆動部500,600と呼ぶ。
先ず初めに駆動部500,600の働きについて説明する。駆動部500,600は被写体側にあるレンズ24と撮像素子25の間に配置される。ここで撮像素子25はデジタルカメラの場合にはCCDやC−MOSセンサであり、フィルムカメラの場合にはフィルムに当たる。今、手振れによってカメラが傾き、光軸26aが光26bになったとすると撮像素子25へ到達する画像は図6中Aで示す量だけ振れることになる。これを補正するために駆動部500,600の中央に設けられたレンズを、振れの方向、振れ量に応じて光軸と直交する面内に稼動させ、撮像素子25が捉える画像に振れが生じないようにする。
次に、この駆動部500,600を手振れに応じて駆動、制御する方法を、図7を用いて説明する。本発明の手振れ補正装置は、レンズ20cを有する稼動部20と稼動部20を稼動させる圧電アクチュエータ15、第二の圧電アクチュエータ19を有する駆動部500,600と、カメラの手振れによるピッチ方向の回転角速度を検出するジャイロセンサ21とジャイロセンサ1で検出する回転軸と直交したヨー方向の回転軸周りの角速度を検出する第二のジャイロセンサ22と、ジャイロセンサ21,22の検出信号に基づき圧電アクチュエータ15、第二の圧電アクチュエータ19を駆動制御する制御手段23とで構成される。圧電アクチュエータ15 はジャイロセンサ21の検出量に基づき駆動、制御され、第二の圧電アクチュエータ19 はジャイロセンサ22の検出量に基づき駆動、制御される。
ところで、本発明の手振れ補正装置における駆動部として、x−y平面内を稼動可能な駆動装置500,600を用いたが、実施の形態1から3に示した駆動装置100、200、300,400を光軸上に二つ配置し、各々の駆動装置が、夫々レンズをx軸方向とy軸方向へ稼動させる構成を採っても構わない。
次に本発明の手振れ補正装置を搭載したデジタルカメラの動作について説明する。図示しないシャッターボタンをユーザーが押した際に、あるいは押す前の前段階としてシャッターボタンに触れた際に手振れが発生していることをジャイロセンサ21,22が検出すると、ジャイロセンサ21,22夫々が検出信号を制御手段23に入力する。制御手段23はこれら検出信号から、この際の手振れを補正するにはレンズ20cをどの方向に、どれだけ動かせば良いかを判断し、圧電アクチュエータ15、第二の圧電アクチュエータ19夫々に駆動信号を印加する。稼動部20の位置は図示しない位置センサによって検出し、位置センサからの出力信号を制御手段23に入力することで、制御手段23は稼動部20が所定位置に位置するように圧電アクチュエータ15、第二の圧電アクチュエータ19を制御する。このような方法によりカメラに手振れが発生したとしても、これを補正して撮像素子25には手振れの無い画像が入力される。
ところで、本実施の形態では被写体側にあるレンズ24と撮像素子25の間に手振れを補正するレンズ20cを配置し、レンズ20cを稼動することで手振れを補正したが、本発明の駆動装置500,600により撮像素子25を直接稼動させても構わない。
以上、本発明の駆動装置100、200、300、400、500、600の応用例としてデジタルカメラ(手振れ補正装置の駆動)を示したがこれに限るものではなく、稼動部の高精度な位置決めが必要で、小型、薄型、低消費電力が望まれる電子機器、即ち光ディスクや磁気ディスクにおけるピックアップの駆動部、光ディスクにおける光学系(レンズやプリズム等の部品)の調整機構における駆動部、カメラのオートフォーカス機構におけるレンズ駆動部、顕微鏡や計測装置における微動装置等への適用が可能である。
この様に、本発明の駆動装置を電子機器に用いることで、電子機器の小型化、高性能化、静穏化と共に、低消費電力化が図られ、これによるバッテリーの小型化と合わせ、電子機器全体の小型化、軽量化が実現できる。
本発明の駆動装置は、構造が簡単で小型化が容易であるとともに、精密な位置決めが可能で低消費電力という特徴を有することから、光ディスクや磁気ディスクにおけるピックアップの駆動や、光ディスクにおける光学系の調整機構(レンズやプリズム等の部品)の駆動、カメラのオートフォーカス機構におけるレンズ駆動、等への適用が可能である。また、x−y平面内を自由に稼動可能であるという特徴を有することから、顕微鏡や計測装置における微動装置のほか、カメラやビデオカメラにおける手振れ補正装置としても適用可能である。
本発明の実施の形態1の駆動装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2の駆動装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3の駆動装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3の駆動装置の変形例の構成を示す図である。 本発明の実施の形態4の駆動装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態5の駆動装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態6のデジタルカメラの手振れ補正装置における駆動装置の駆動部の配置を示す図である。 本発明の実施の形態6のデジタルカメラの手振れ補正装置を示すブロック図である。
符号の説明
1,20 稼動部
2,3,17,18 弾性部材
4,8,16,29 支持部材
6,7,9,10,11,19,27,28,30,31 圧電アクチュエータ
13,14 第二の弾性部材
12,32 第二の支持部材
15 第二の圧電アクチュエータ

Claims (10)

  1. 稼動部と、
    一端を稼動部に固定状態に、他端を支持部材に固定状態に設けられた弾性部材と、
    一端を前記稼動部に固定状態に、他端を前記支持部材に固定状態に設けられた第一の圧電アクチュエータと、第二の圧電アクチュエータと、を有し、
    前記第一の圧電アクチュエータと前記第二の圧電アクチュエータを互いに逆方向に変位させることにより前記稼動部材は第一の方向に稼動し、
    前記弾性部材の前記第一の方向への剛性は前記第一の方向と直交する方向の剛性よりも低いことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1記載の駆動装置と、
    一端を前記支持部材に固定状態に、他端を第二の支持部材に固定状態に設けられた第二の弾性部材と、
    一端を前記支持部材に固定状態に、他端を前記第二の支持部材に固定状態に設けられ前記第一の方向と直交する第二の方向に変位するの圧電アクチュエータと第四の圧電アクチュエータと、を有し、
    前記第の圧電アクチュエータと前記第四の圧電アクチュエータを互いに逆方向に変位させることにより前記支持部材は前記第二の方向に稼動し、
    前記第二の弾性部材の、前記第二の方向への剛性は前記第二の方向と直交する方向の剛性よりも低いことを特徴とする駆動装置。
  3. 前記支持部材と前記第二の支持部材は前記稼動部の稼動する面内に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の駆動装置
  4. 前記支持部材と前記第二の支持部材は前記稼動部の稼動する面内と直交する軸上に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の駆動装置
  5. 前記弾性部材は一対のバネ部材から構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の駆動装置。
  6. 前記第二の弾性部材は一対のバネ部材から構成されることを特徴とする請求項乃至4の何れかに記載の駆動装置。
  7. 前記弾性部材の前記支持部材との固定点から前記稼動部との固定点までの距離と、前記第一の圧電アクチュエータの前記支持部材との固定点から前記稼動部との固定点までの距離並びに前記第二の圧電アクチュエータの前記支持部材との固定点から前記稼動部との固定点までの距離は同じであることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の駆動装置。
  8. 前記第二の弾性部材の前記支持部材との固定点から前記第二の支持部材との固定点までの距離と、前記第三の圧電アクチュエータの前記支持部材との固定点から前記第二の支持部材との固定点までの距離並びに前記第四の圧電アクチュエータの前記支持部材との固定点から前記第二の支持部材との固定点までの距離は同じであることを特徴とする請求項2乃至の何れかに記載の駆動装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の駆動装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1乃至8の何れかに記載の駆動装置と、手振れを検出するセンサと、前記センサの出力に応じて前記駆動装置を駆動制御する制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
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