JP4229800B2 - 中古共同住宅評価システム、中古共同住宅評価装置、中古共同住宅評価方法及び中古共同住宅評価プログラム - Google Patents

中古共同住宅評価システム、中古共同住宅評価装置、中古共同住宅評価方法及び中古共同住宅評価プログラム Download PDF

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Description

本発明は、中古共同住宅評価システム、中古共同住宅評価装置、中古共同住宅評価方法及び中古共同住宅評価プログラムに係り、特に専有部のメンテナンス状況、共用部の管理状況、設計・仕様、共同住宅を供給した供給機関による中古住戸に対する認定等をも加味して共同住宅の最終的な価格査定を行う中古共同住宅評価システム、中古共同住宅評価装置、中古共同住宅評価方法及び中古共同住宅評価プログラムに関する。
従来、日本では、中古マンション住戸を売却する際、売主が不動産会社に中古マンション売却を依頼すると、まず、不動産業者は、具体的な売出価格を決定する参考となる妥当な市場価格を判定する価格査定を行い、この査定価格を売主に提示する。その後、査定価格と売主の売出希望価格とに基づき、売主と不動産業者とが協議の上、実際の売出価格を決定し、この売出価格をインターネットやチラシ、不動産業者の店頭等に表示し、中古マンションの売却斡旋をする。
買主が現れると、買主と協議の上、成約価格で合意となれば、この成約価格で中古マンションが売却される。
このような中古マンションの売却の流れにおいて、日本では一般的に、査定対象マンションに立地環境、建物状況、売却時期などが出来るだけ近いものを比較対象マンションとして、価格査定を行う担当者が直接観察することによって認められる差異を根拠として、取引参考価格の算出が行われている(例えば、特許文献1)。
特開2002−15049号公報(第13欄第9行〜第14欄第28行)
特許文献1では、価格査定を次のように行うことが記載されている。
すなわち、予め販売事例のある中古マンションの物件名、所在地、専有面積、築年数、取引価格、販売単価、取引年月のデータと共に、査定の条件格差を比較するために格差値のデータを登録しておく。
条件格差比較用の格差値のデータとしては次のように設定する。尚、下記2乃至14の格差値については「1.交通」の格差値に準じてプラス、0又はマイナスの格差値を設定しておくものとする。
1.交通、最寄りの電車駅又はバス停までの徒歩時間(10分→0、9分以下→+1.5/分、11分以上→−1.5/分)、最寄りの電車駅までのバス乗車時間(10分→−10、9分以下→+1/分、11分以上→−1/分)
2.周辺環境(優劣)、3.土地の権利(権利内容別)、4.築年数(築後経過年数)、5.建物外観(外観仕上げ方法)、6.間取り(優劣)、7.収納(優劣)、8.階層(階層別)、9.開口の方位(角部屋、中部屋別窓の向き)、10.日照・通風の阻害度(程度別)、11.バルコニーの広さ(面積別)、12.管理員の形態(常勤、通勤、巡回、なし)、13.共用部の管理(優劣)、14.設備等(トランクルーム付き、オートロック、駐車場付、専用庭)の各項目の格差値をマンションの売却事例物件毎に入力しておく。
売却マンションの査定にあたっては査定マンションについて上記1乃至14の各項目の格差値を評価する。
そして、100に事例マンションの格差値の合計x0を加えた値を事例マンションの評価点y0(y0=100+x0)とし、100に査定マンションの格差値の合計x1を加えた値を査定マンションの評価点y1(y1=100+x1)とし、事例マンションの単価に査定マンションの評価点と事例マンションの評価点の比(y1/y0)と、査定マンションの専有面積との積算値を査定価格とし、これを中央値として、評価対象物件の直近における周辺地区の不動産流動性を加味し、前後5%を目安となる販売価格として表示する。
上記従来の価格査定の方法は、土地が共有で建物と一体として利用され、また設備が共有であると共に専有部のみが取引されるというマンションの特徴を考慮すると、土地に対する評価も建物と一体として行うという点で妥当である。
しかし、中古マンションの購入者が将来負担するであろうコストは、耐震性能や遮音性能など生活の快適性に直接影響を与える設計・仕様要素、現入居者の使用状況による設備・建具等の傷み具合,想定される耐用年数,リフォーム・メンテナンス状況などの専有部の管理状況、維持メンテナンス状況,長期修繕計画の有無,修繕積立金の積立状況などの共用部の管理状況によっても、大きく異なってくるが、上記従来の価格査定の方法では、マンションの購入者が負担するコストに影響を及ぼすこれらの設計・仕様要素、専有部の管理状況、共用部の管理状況の要因は、充分査定価格に加味されているとは言いにくい状況である。
このように、中古マンションの購入者が負担するコストに影響を及ぼす要因が査定価格に加味されていない結果、中古マンションの品質評価の精度が確保されていなかった。
本発明の目的は、上記問題点を解決することにあり、マンションの購入者が負担するコストに影響を及ぼすこれらの設計・仕様要素、専有部の管理状況、共用部の管理状況の要因を中古共同住宅の査定価格に適正に反映させ、精度の高い中古マンションの品質評価が可能な中古共同住宅評価システム、中古共同住宅価格査定装置、中古共同住宅価格査定方法及び中古共同住宅価格査定プログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、所定の認定条件を満足しているか否かを共同住宅を供給した供給機関自身が判定し、満足している場合には中古共同住宅に対し認定し、認定に対する評価額を反映させて最終査定価格を算出することにより、品質に応じた適正な査定価格を提示可能な中古共同住宅評価システム、中古共同住宅価格査定装置、中古共同住宅価格査定方法及び中古共同住宅価格査定プログラムを提供することにある
上記課題は、請求項1に係る発明によれば、共同住宅の供給機関が供給した共同住宅の中古住戸の価格査定を行う中古共同住宅評価システムであって、前記中古住戸の売却を行う中古住宅の取引業者のコンピュータと、前記供給機関のコンピュータとを備え、前記取引業者のコンピュータは、前記供給機関のコンピュータに格納された、前記供給機関の供給物件を含む各住戸の建築又はリフォーム時点の設計・仕様に関する情報が登録された設計・仕様参照記憶手段を、参照して、前記設計・仕様参照記憶手段に登録された前記供給機関の供給物件中に、前記中古住戸の初期評価額算出のための比較対象物件と一致する物件があるかを検索することにより、前記比較対象物件が、前記供給機関の供給した物件であるか判定する手段と、前記比較対象物件が前記供給機関の供給した物件であった場合に、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸及び前記比較対象物件が、住戸単位での価格算出が可能な設計・仕様の価格型チェック項目及び住戸単位での価格算出が難しい設計・仕様の比率型チェック項目に対応しているか否かを示す対応状況と、前記中古住戸及び前記比較対象物件について前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報と、を前記チェック項目毎に受信する手段と、予め定められた各前記価格型チェック項目の標準価格と前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報とから、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出し、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、負の値にした数値とを、すべての前記価格型チェック項目について足し合わせることにより、増減価格合計を算出する増減価格合計算出手段と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記比率型チェック項目の予め定められた評価ポイントを、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記比率型チェック項目の前記評価ポイントを、負の値にした数値とを、すべての前記比率型チェック項目について足し合わせることにより、評価ポイント合計を算出する手段と、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸の共用部維持管理状況に関する評価項目に対する回答の選択肢を受信し、該受信した選択肢に予め定められた配点を適用して算出した得点を、すべての前記評価項目について足し合わせて管理状況ポイントを算出する手段と、前記中古住戸の専有部について前記供給機関及び前記取引業者とは異なる検査機関によって行われた検査に関し、前記取引業者のコンピュータが前記検査機関のコンピュータから受信した、前記検査の対象の部位毎の検査結果が不良であるか否かを示す結果及び修繕箇所数が、入力された情報を、取得すると共に、前記検査の対象の部位毎の修繕標準コストを、前記供給機関のコンピュータから受信する検査結果入力手段と、前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報が、売却前に補修しないことを示す場合には、前記修繕標準コストと前記修繕箇所数とを掛け合わせて算出した修繕概算コストを、前記検査結果が不良であるか否かを示す結果が不良であることを示している前記部位のすべてについて、足し合わせた額を、専有部補修額とし、前記中古住戸の売主が売却前に補修する旨の入力がされているかを示す情報が、売却前に補修する旨の入力がされていることを示す場合には、0を前記専有部補修額とする手段と、前記供給機関のコンピュータに格納された、各中古物件が認定されたか否かの結果が登録された認定結果記憶手段を、参照して、前記認定結果記憶手段に登録された前記中古物件中に前記中古住戸に該当するデータがありかつ認定登録されているかを、判定することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータに格納された、査定価格に加算すべき各種手数料の金額が登録された基礎情報登録参照記憶手段から、保証による加算額書き出す手段と、前記供給機関のコンピュータに格納された前記基礎情報登録参照記憶手段から、前記検査を行ったことによる加算額を書き出す手段と、前記中古住戸の最終的な査定額を、前記比較対象物件と比較して算出された前記中古住戸の前記初期評価額×{1+(前記評価ポイント合計+前記管理状況ポイント)/100}+前記増減価格合計−前記専有部補修額+前記保証による加算額+前記検査を行ったことによる加算額により算出する手段と、を備えることにより解決される。
上記課題は、請求項に係る発明によれば、共同住宅の供給機関が供給した共同住宅の中古住戸の価格査定を行う中古住宅の取引業者の中古共同住宅評価装置であって、前記供給機関のコンピュータに格納された、前記供給機関の供給物件を含む各住戸の建築又はリフォーム時点の設計・仕様に関する情報が登録された設計・仕様参照記憶手段を、参照して、前記設計・仕様参照記憶手段に登録された前記供給機関の供給物件中に、前記中古住戸の初期評価額算出のための比較対象物件と一致する物件があるかを検索することにより、前記比較対象物件が、前記供給機関の供給した物件であるか判定する手段と、前記比較対象物件が前記供給機関の供給した物件であった場合に、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸及び前記比較対象物件が、住戸単位での価格算出が可能な設計・仕様の価格型チェック項目及び住戸単位での価格算出が難しい設計・仕様の比率型チェック項目に対応しているか否かを示す対応状況と、前記中古住戸及び前記比較対象物件について前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報と、を前記チェック項目毎に受信する手段と、予め定められた各前記価格型チェック項目の標準価格と前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報とから、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出し、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、負の値にした数値とを、すべての前記価格型チェック項目について足し合わせることにより、増減価格合計を算出する増減価格合計算出手段と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記比率型チェック項目の予め定められた評価ポイントを、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記比率型チェック項目の前記評価ポイントを、負の値にした数値とを、すべての前記比率型チェック項目について足し合わせることにより、評価ポイント合計を算出する手段と、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸の共用部維持管理状況に関する評価項目に対する回答の選択肢を受信し、該受信した選択肢に予め定められた配点を適用して算出した得点を、すべての前記評価項目について足し合わせて管理状況ポイントを算出する手段と、前記中古住戸の専有部について前記供給機関及び前記取引業者とは異なる検査機関によって行われた検査に関し、前記取引業者のコンピュータが前記検査機関のコンピュータから受信した、前記検査の対象の部位毎の検査結果が不良であるか否かを示す結果及び修繕箇所数が、入力された情報を、取得すると共に、前記検査の対象の部位毎の修繕標準コストを、前記供給機関のコンピュータから受信する検査結果入力手段と、前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報が、売却前に補修しないことを示す場合には、前記修繕標準コストと前記修繕箇所数とを掛け合わせて算出した修繕概算コストを、前記検査結果が不良であるか否かを示す結果が不良であることを示している前記部位のすべてについて、足し合わせた額を、専有部補修額とし、前記中古住戸の売主が売却前に補修する旨の入力がされているかを示す情報が、売却前に補修する旨の入力がされていることを示す場合には、0を前記専有部補修額とする手段と、前記供給機関のコンピュータに格納された、各中古物件が認定されたか否かの結果が登録された認定結果記憶手段を、参照して、前記認定結果記憶手段に登録された前記中古物件中に前記中古住戸に該当するデータがありかつ認定登録されているかを、判定することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータに格納された、査定価格に加算すべき各種手数料の金額が登録された基礎情報登録参照記憶手段から、保証による加算額書き出す手段と、前記供給機関のコンピュータに格納された前記基礎情報登録参照記憶手段から、前記検査を行ったことによる加算額を書き出す手段と、前記中古住戸の最終的な査定額を、前記比較対象物件と比較して算出された前記中古住戸の前記初期評価額×{1+(前記評価ポイント合計+前記管理状況ポイント)/100}+前記増減価格合計−前記専有部補修額+前記保証による加算額+前記検査を行ったことによる加算額により算出する手段と、を備えることにより解決される。
上記課題は、請求項に係る発明によれば、共同住宅の供給機関が供給した共同住宅の中古住戸の価格査定を行う中古共同住宅評価方法であって、前記中古住戸の売却を行う中古住宅の取引業者のコンピュータが、前記供給機関のコンピュータに格納された、前記供給機関の供給物件を含む各住戸の建築又はリフォーム時点の設計・仕様に関する情報が登録された設計・仕様参照記憶手段を、参照して、前記設計・仕様参照記憶手段に登録された前記供給機関の供給物件中に、前記中古住戸の初期評価額算出のための比較対象物件と一致する物件があるかを検索することにより、前記比較対象物件が、前記供給機関の供給した物件であるか判定する手順と、前記取引業者のコンピュータが、前記比較対象物件が前記供給機関の供給した物件であった場合に、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸及び前記比較対象物件が、住戸単位での価格算出が可能な設計・仕様の価格型チェック項目及び住戸単位での価格算出が難しい設計・仕様の比率型チェック項目に対応しているか否かを示す対応状況と、前記中古住戸及び前記比較対象物件について前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報と、を前記チェック項目毎に受信する手順と、前記取引業者のコンピュータが、予め定められた各前記価格型チェック項目の標準価格と前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報とから、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出し、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、負の値にした数値とを、すべての前記価格型チェック項目について足し合わせることにより、増減価格合計を算出する増減価格合計算出手順と、前記取引業者のコンピュータが、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記比率型チェック項目の予め定められた評価ポイントを、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記比率型チェック項目の前記評価ポイントを、負の値にした数値とを、すべての前記比率型チェック項目について足し合わせることにより、評価ポイント合計を算出する手順と、前記取引業者のコンピュータが、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸の共用部維持管理状況に関する評価項目に対する回答の選択肢を受信し、該受信した選択肢に予め定められた配点を適用して算出した得点を、すべての前記評価項目について足し合わせて管理状況ポイントを算出する手順と、前記取引業者のコンピュータが、前記中古住戸の専有部について前記供給機関及び前記取引業者とは異なる検査機関によって行われた検査に関し、前記取引業者のコンピュータが前記検査機関のコンピュータから受信した、前記検査の対象の部位毎の検査結果が不良であるか否かを示す結果及び修繕箇所数が、入力された情報を、取得すると共に、前記検査の対象の部位毎の修繕標準コストを、前記供給機関のコンピュータから受信する検査結果入力手順と、前記取引業者のコンピュータが、前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報が、売却前に補修しないことを示す場合には、前記修繕標準コストと前記修繕箇所数とを掛け合わせて算出した修繕概算コストを、前記検査結果が不良であるか否かを示す結果が不良であることを示している前記部位のすべてについて、足し合わせた額を、専有部補修額とし、前記中古住戸の売主が売却前に補修する旨の入力がされているかを示す情報が、売却前に補修する旨の入力がされていることを示す場合には、0を前記専有部補修額とする手順と、前記取引業者のコンピュータが、前記供給機関のコンピュータに格納された、各中古物件が認定されたか否かの結果が登録された認定結果記憶手段を、参照して、前記認定結果記憶手段に登録された前記中古物件中に前記中古住戸に該当するデータがありかつ認定登録されているかを、判定することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータに格納された、査定価格に加算すべき各種手数料の金額が登録された基礎情報登録参照記憶手段から、保証による加算額書き出す手順と、前記取引業者のコンピュータが、前記供給機関のコンピュータに格納された前記基礎情報登録参照記憶手段から、前記検査を行ったことによる加算額を書き出す手順と、前記取引業者のコンピュータが、前記中古住戸の最終的な査定額を、前記比較対象物件と比較して算出された前記中古住戸の前記初期評価額×{1+(前記評価ポイント合計+前記管理状況ポイント)/100}+前記増減価格合計−前記専有部補修額+前記保証による加算額+前記検査を行ったことによる加算額により算出する手順と、を備えることにより解決される。
上記課題は、請求項に係る発明によれば、共同住宅の供給機関が供給した共同住宅の中古住戸の価格査定を行う中古共同住宅評価コンピュータに、前記供給機関のコンピュータに格納された、前記供給機関の供給物件を含む各住戸の建築又はリフォーム時点の設計・仕様に関する情報が登録された設計・仕様参照記憶手段を、参照して、前記設計・仕様参照記憶手段に登録された前記供給機関の供給物件中に、前記中古住戸の初期評価額算出のための比較対象物件と一致する物件があるかを検索することにより、前記比較対象物件が、前記供給機関の供給した物件であるか判定する手順と、前記比較対象物件が前記供給機関の供給した物件であった場合に、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸及び前記比較対象物件が、住戸単位での価格算出が可能な設計・仕様の価格型チェック項目及び住戸単位での価格算出が難しい設計・仕様の比率型チェック項目に対応しているか否かを示す対応状況と、前記中古住戸及び前記比較対象物件について前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報と、を前記チェック項目毎に受信する手順と、予め定められた各前記価格型チェック項目の標準価格と前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報とから、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出し、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、負の値にした数値とを、すべての前記価格型チェック項目について足し合わせることにより、増減価格合計を算出する増減価格合計算出手順と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記比率型チェック項目の予め定められた評価ポイントを、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記比率型チェック項目の前記評価ポイントを、負の値にした数値とを、すべての前記比率型チェック項目について足し合わせることにより、評価ポイント合計を算出する手順と、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸の共用部維持管理状況に関する評価項目に対する回答の選択肢を受信し、該受信した選択肢に予め定められた配点を適用して算出した得点を、すべての前記評価項目について足し合わせて管理状況ポイントを算出する手順と、前記中古住戸の専有部について行われた検査に関し、該検査の対象の部位毎に、検査結果が不良であるか否かを示す結果,修繕標準コスト,修繕箇所数,前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報を取得する検査結果入力手順と、前記中古住戸の専有部について前記供給機関及び前記取引業者とは異なる検査機関によって行われた検査に関し、前記取引業者のコンピュータが前記検査機関のコンピュータから受信した、前記検査の対象の部位毎の検査結果が不良であるか否かを示す結果及び修繕箇所数が、入力された情報を、取得すると共に、前記検査の対象の部位毎の修繕標準コストを、前記供給機関のコンピュータから受信する検査結果入力手順と、前記供給機関のコンピュータに格納された、各中古物件が認定されたか否かの結果が登録された認定結果記憶手段を、参照して、前記認定結果記憶手段に登録された前記中古物件中に前記中古住戸に該当するデータがありかつ認定登録されているかを、判定することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータに格納された、査定価格に加算すべき各種手数料の金額が登録された基礎情報登録参照記憶手段から、保証による加算額書き出す手順と、前記供給機関のコンピュータに格納された前記基礎情報登録参照記憶手段から、前記検査を行ったことによる加算額を書き出す手順と、前記中古住戸の最終的な査定額を、前記比較対象物件と比較して算出された前記中古住戸の前記初期評価額×{1+(前記評価ポイント合計+前記管理状況ポイント)/100}+前記増減価格合計−前記専有部補修額+前記保証による加算額+前記検査を行ったことによる加算額により算出する手順と、を実行させることを特徴とする中古共同住宅評価プログラムにより解決される。
このように構成しているので、共同住宅の中古住戸の実質的な価値に影響を及ぼす設計・仕様要素、共用部の管理状況、専有部の管理状況を開示した上で中古住宅の査定価格を決定することが可能となり、査定価格の公正性、透明性を高めることが可能となる。
また、このように、設計・仕様に関する増減価格合計算出手段と評価ポイントを算出する手段とを備え、これらの手段で算出された増減価格合計及び評価ポイントを加味して前記中古住戸の最終的な査定額を算出するため、設備・仕様のレベルが高い住戸とその他の住戸との間に、査定価格における明確な評価の差が生ずるので、適正な価格査定が可能となり、売却される住戸間での公平が保たれる。
また、このように、将来買主のメンテナンスコスト及び居住性に影響を及ぼす設計要素の違いが査定価格に加味されているので、査定価格の信頼性が増し、売主、買主にとっても安心感が高まる。その結果、中古住宅の取引業者にとっても、このシステムを利用することで、売主、買主の信用を得やすくなる。
さらに、設計要素等の情報を提供し、査定額に加味することで該共同住宅の購入検討者は開示された情報をもとに将来の維持コストや入居後の生活上の不安を解消することが可能になり、より正確な情報による購入の判断が可能になる。
また、このように、管理状況ポイントを算出する手段を備え、この管理状況ポイントを加味して前記中古住戸の最終的な査定額を算出するため、共用部分の管理状況等が良好な共同住宅と良好でない共同住宅との間に、査定価格における明確な評価の差が生ずるので、適正な価格査定が可能となり、売却される住戸間での公平が保たれる。
また、このように、将来買主のメンテナンスコスト及び居住性に影響を及ぼす共用部分の管理状況等が査定価格に加味されているので、査定価格の信頼性が増し、売主、買主にとっても安心感が高まる。その結果、中古住宅の取引業者にとっても、このシステムを利用することで、売主、買主の信用を得やすくなる。
さらに、共用部分の管理状況等の情報を提供し、査定額に加味することで該共同住宅の購入検討者は開示された情報をもとに将来の維持コストや入居後の生活上の不安を解消することが可能になり、より正確な情報による購入の判断が可能になる。
さらに、前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報が、売却前に補修しないことを示す場合には、前記修繕標準コストと前記修繕箇所数とを掛け合わせて算出した修繕概算コストを、前記検査結果が不良であるか否かを示す結果が不良であることを示している前記部位のすべてについて、足し合わせた額を、専有部補修額とし、前記中古住戸の売主が売却前に補修する旨の入力がされているかを示す情報が、売却前に補修する旨の入力がされていることを示す場合には、0を前記専有部補修額とする手段を備え、この専有部補修額を差し引いて前記中古住戸の最終的な査定額を算出するため、必要な補修を行わずに売主が中古共同住宅の住戸を売却する場合であっても、補修費用分が買主の認識のないまま、査定価格に上乗せされることがない。また、補修を完了した状態で売却される住戸と補修を行わずに売却される住戸との間での公平が保たれる。
さらに、このように本発明に係る中古共同住宅評価システムは、補修がされるか否かが査定価格に直接反映される構成であるため、査定価格の信頼性が増し、売主、買主にとっても安心感が高まる。その結果、中古住宅の取引業者にとっても、このシステムを利用することで、売主、買主の信用を得やすくなる。
売主の使用状況による設備・建具等の傷み具合、想定される耐用年数、リフォーム、メンテナンス状況などによっても、中古共同住宅の買主が将来負担するであろうコストは大きく異なってくるが、本発明に係る中古共同住宅評価システムでは、売却時点で売主が補修を行わない場合にはその補修費用を査定価格から差し引いているので、買主が売主の使用状況によって将来余計に負担することとなるコストを低減することが可能となり、売却対象の物件間における不公平感を是正することが可能となる。
また、本発明に係る中古共同住宅評価システムは、将来買主のメンテナンスコスト及び居住性に影響を及ぼす補修費用が査定価格に加味されているので、査定価格の信頼性が増し、売主、買主にとっても安心感が高まる。その結果、中古住宅の取引業者にとっても、このシステムを利用することで、売主、買主の信用を得やすくなる。
さらに、前記供給機関のコンピュータの前記記憶手段を検索することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータの前記記憶手段から受信した値を、前記保証による所定の加算額とする手段を備え、この保証による所定の加算額を足して前記中古住戸の最終的な査定額を算出しているので、住宅の供給機関による評価である認定を受けた場合には、認定に値する物件であるとして、認定に対する評価額を反映させて最終査定価格を算出することが可能となり、品質に応じた適正な査定価格を提示することが可能となる。
また、新築時に共同住宅を供給し、設計・仕様要素に関して詳細な情報を持っている供給機関側で、住戸の設計・仕様要素が所定の認定基準を満足しているか否かを判断して認定をするため、中古住戸に関して精度の高い評価が可能となる。
このとき、前記価格型チェック項目は、面積あたりの単価によって差が生じる比例価格型チェック項目と、住戸当たり1箇所として評価できる固定価格型チェック項目とからなり、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報は、前記比例価格型チェック項目については、該比例価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の面積,経過年数であり、前記固定価格型チェック項目については、該固定価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の経過年数であり、前記増減価格合計算出手段は、前記比例価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、予め定められた前記比例価格型チェック項目の単位面積当たりの標準価格×前記面積×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}により、前記固定価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、予め定められた前記固定価格型チェック項目の標準固定価格×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}により、算出するように構成すると好適である。
本発明によれば、共同住宅の中古住戸の実質的な価値に影響を及ぼす設計・仕様要素、共用部の管理状況、専有部の管理状況を開示した上で中古住宅の査定価格を決定することが可能となり、査定価格の公正性、透明性を高めることが可能となる。
また、中古住戸の取引の当事者である売主、買主、中古住宅取引業者のいずれでもない住宅の供給機関が、価格査定のプロセスの一部について認定するため、価格査定のプロセスの透明性が高まり、査定価格の信頼性が高まる。
設計・仕様に関する増減価格合計算出手段と評価ポイントを算出する手段とを備え、これらの手段で算出された増減価格合計及び評価ポイントを加味して前記中古住戸の最終的な査定額を算出するため、設備・仕様のレベルが高い住戸とその他の住戸との間に、査定価格における明確な評価の差が生ずるので、適正な価格査定が可能となり、売却される住戸間での公平が保たれる。
理状況ポイントを算出する手段を備え、この管理状況ポイントを加味して前記中古住戸の最終的な査定額を算出するため、共用部分の管理状況等が良好な共同住宅と良好でない共同住宅との間に、査定価格における明確な評価の差が生ずるので、適正な価格査定が可能となり、売却される住戸間での公平が保たれる。
前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報が、売却前に補修しないことを示す場合には、前記修繕標準コストと前記修繕箇所数とを掛け合わせて算出した修繕概算コストを、前記検査結果が不良であるか否かを示す結果が不良であることを示している前記部位のすべてについて、足し合わせた額を、専有部補修額とし、前記中古住戸の売主が売却前に補修する旨の入力がされているかを示す情報が、売却前に補修する旨の入力がされていることを示す場合には、0を前記専有部補修額とする手段を備え、この専有部補修額を差し引いて前記中古住戸の最終的な査定額を算出するため、必要な補修を行わずに売主が中古共同住宅の住戸を売却する場合であっても、補修費用分が買主の認識のないまま、査定価格に上乗せされることがない。また、補修を完了した状態で売却される住戸と補修を行わずに売却される住戸との間での公平が保たれる。
前記供給機関のコンピュータの前記記憶手段を検索することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータの前記記憶手段から受信した値を、前記保証による所定の加算額とする手段を備え、この保証による所定の加算額を足して前記中古住戸の最終的な査定額を算出しているので、住宅の供給機関による評価である認定を受けた場合には、認定に値する物件であるとして、認定に対する評価額を反映させて最終査定価格を算出することが可能となり、品質に応じた適正な査定価格を提示することが可能となる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態の中古共同住宅評価システムは、共同住宅の中古住戸について共同住宅の供給機関が認定すると共に、不動産業者が売却価格を査定するシステムである。
本実施形態の中古共同住宅評価システムで算出される価格は査定価格である。
ここで、査定価格とは、不動産業者が、不動産の売約の媒介を受託する際に、不動産の持主に提示する助言価格であって、不動産業者が不動産の持ち主と協議の上実際に売り出す価格である売出価格、不動産の買主と協議の上合意となった売買価格である成約価格とは異なる場合もある。
また、本実施形態の中古共同住宅評価システムで行われる価格査定は、中古の共同住宅の価格査定であって、宅地建物取引業法に基づき、不動産売却の依頼に対し具体的な売出価格を決定する参考として算出するものであり、「不動産の鑑定評価に関する法律」に基づき、不動産鑑定士または不動産鑑定士補が、合理的な市場があったならばそこで形成されるであろう正常な市場価値を表示する価格を把握することを目的とする鑑定評価とは目的、価格に対するアプローチの仕方、手法を異にする。
本明細書において共同住宅には、マンション、アパート、フラット、企業等が所有する社宅等を含む。
本明細書中で「コンピュータ」とは、演算装置を備えた情報端末すべてを含む意味である。例えば、スーパーコンピュータ、汎用コンピュータ、オフィスコンピュータ、制御用コンピュータ、ワークステーション、パソコンのほか、携帯情報端末、PDA(Personal Digital Assistant)、演算装置を備えた携帯電話、ウェアラブルコンピュータ、電子ペーパー等をも含む。
なお、本実施形態においては、情報通信網としてインターネット13を利用しているが、LAN,WANによりコンピュータを接続したプライベートの情報通信網、専用線による通信、携帯情報端末の公衆情報通信網、その他の公衆情報通信網によるものであってもよい。
また、本実施形態において査定対象物件とは、査定対象であるマンションの住戸をいい、比較対象物件とは、査定対象であるマンションの住戸の査定価格を算出するために比較事例として用いられるマンション住戸をいう。
本実施形態は、共同住宅のうち、マンションの中古住戸の評価を行う中古マンションの評価システムである。
本実施形態の中古共同住宅評価システムは、マンションのデベロッパー1が提供するシステムであって、図1に示すように、中古共同住宅評価システムを運営するデベロッパー1と、中古住宅売買を仲介する中古住宅の取引業者としての不動産業者2と、マンションの専有部を検査する専有部検査機関3と、を主要構成要素とする。
デベロッパー1とは、マンションの開発、建築、販売を行う業者であり、マンション新築時の事業主である。つまり、マンション建築の際に事業主から単に建築を依頼された建築業者とは異なる。デベロッパー1は、本実施形態の中古共同住宅評価システムを提供する。
デベロッパー1は、中古共同住宅評価システムを運営管理する本部11と、各マンションの共用部の管理を行う管理部門12と、共同住宅の各住戸のオーナーに対するサービス業務を行う顧客サービス部門14を含む。
本部11は、中古共同住宅評価システムを運営管理する部門であって、中古共同住宅評価システムのサーバコンピュータ111が設置されている。
なお、本実施形態では、中古共同住宅評価システムを、マンション建築時の事業主であるデベロッパー1が提供し、不動産業者2が使用するように構成しているが、これに限定されるものでなく、マンションの建築業者と販売業者を異なる組織として構成し、マンションの建築業者又は販売業者のいずれか一方が本実施形態の中古共同住宅評価システムを提供するように構成してもよい。
また、デベロッパー1が不動産仲介部門を備え、この不動産仲介部門が、不動産業者2の代わりに本実施形態の中古共同住宅評価システムを使用するよう構成してもよい。この場合、図1のデベロッパー1と不動産業者2とは、単一の業者として一体に構成され、その単一の業者の中の異なる部門に該当することとなる。
さらに、マンションの建築業者と販売業者とが異なる組織として構成され、マンションの建築業者又は販売業者のいずれか一方が中古共同住宅評価システムを提供し、このシステムを提供する業者が、不動産仲介部門を備え、この不動産仲介部門が、不動産業者2の代わりに本実施形態の中古共同住宅評価システムを使用するよう構成してもよい。
サーバコンピュータ111のハード構成を図2に基づき説明する。
サーバコンピュータ111は、データの演算・制御処理装置としてのCPU72,記憶装置であるRAM73,ROM74,HDD75及び記憶媒体装置76を備えている。
CPU72は、ROM74又はHDD75に記憶されているプログラムにしたがって各種の処理を実行するようになされている。
RAM73には、CPU72が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
入力装置であるキーボード78とマウス79は、CPU72に所定の指令を入力するとき適宜操作される。
さらに表示装置80,プリンタ81には、所定の書式で表示される情報,画像等が出力表示される。
記憶媒体装置76は、外付けハードディスク,光磁気ディスク,CD−R,DVD,メモリスティックなどにより構成され、インターネット13を介して送信されてきたデータを適宜記憶し、またこれを読み出すことができるようになされている。
通信装置77は、インターネット13に対してデータを送信し、またインターネット13を介して供給されたデータを受信するようになされている。
HDD75には、図3に示すように、評価基準データベース51、物件評価データベース52、物件認定データベース53、維持管理履歴書データベース54が格納されている。
評価基準データベース51は、各住戸の一次査定価格に反映され最終的な査定価格を導くためのデータが登録されたデータベースであり、設計・仕様参照ファイル511、専有部修繕標準価格参照ファイル512、自社物件管理状況参照ファイル513、他物件管理状況参照ファイル514、基礎情報登録参照ファイル515が含まれている。
また、物件評価データベース52は、不動産業者2側で端末コンピュータ21の操作により算出された最終的な査定結果を格納するデータベースであり、基礎情報物件ファイル521が格納されている。
設計・仕様参照ファイル511は、各住戸の設計・仕様に関する情報が登録されたファイルである。そのマンションが建築された時点、リフォームされた時点等の設計・仕様に関する情報が登録されている。
マンション建築時からの設計・仕様に関する情報は、マンションを供給したデベロッパー1が蓄積して保有している。本実施形態の中古共同住宅評価システムを提供する主体が、マンションを供給するデベロッパー1自身であるため、詳細かつ正確な設計・仕様の情報を、中古共同住宅評価システムでも活用することで、より正確な査定が可能となったものである。
なお、デベロッパー1の代わりに、マンションの建築業者又は販売業者が本実施形態の中古共同住宅評価システムを提供する場合には、この建築業者又は販売業者が、マンション建築・販売当時の設計・仕様の情報を保有している。従って、本実施形態の中古共同住宅評価システムを提供する主体が、マンションの建築業者又は販売業者である場合にも、詳細かつ正確な設計・仕様の情報を、中古共同住宅評価システムでも活用可能となり、より正確な査定が可能となったものである。
設計・仕様参照ファイル511は、デベロッパー1が供給したマンションについては、項目として、物件名(マンション名)、住戸番号、物件面積、物件耐用年数、物件経過年数、各チェック項目の耐用年数、各チェック項目について対応しているか否かを示す対応状況が含まれる。
ここで、チェック項目とは、査定対象物件の価格査定を行う際にチェックされる項目であり、本実施形態では、図18に示すチェック項目が含まれている。
デベロッパー1以外で、共通仕様のあるデベロッパーが供給したマンションについては、その共通仕様の設計・仕様に関するデータが登録されている。項目としては、物件耐用年数、各チェック項目の耐用年数、各チェック項目について対応しているか否かを示す対応状況が含まれる。また、共通仕様のあるデベロッパーが供給したマンションについて査定依頼がされたときには、査定依頼がされたマンションについて物件名(マンション名)、住戸番号、物件面積、物件経過年数等の情報が入手できるので、設計・仕様参照ファイル511に登録される。
その他の一般分譲マンションについては、予め調査によって算出された標準値が登録されている。
専有部修繕標準価格参照ファイル512は、査定対象物件の専有部の検査対象となった各部位を修繕するために必要な標準の補修額を登録したファイルである。
検査対象部位がどの設備等のものかを示す大項目、検査対象部位がどのような機能に関するものかを示す中項目、検査対象の部位、各部位を修繕するために必要な標準の補修額を示す修繕標準コストが含まれる。
大項目、中項目、部位は、図32、図33の専有部検査結果説明書と同様である。
補修に必要な費用は、専有部の検査結果で得られる修繕箇所数と、検査の結果不良であると判断された部位の修繕標準コストとを積算し、この積算値をすべての部位について合計することにより算出される。
自社物件管理状況参照ファイル513は、デベロッパー1の供給したマンションの共用部の管理状況が登録されたファイルである。
自社物件管理状況参照ファイル513には、図24〜図28に示す共用部維持管理状況説明書と同様に、管理状況に関する評価項目と、カテゴリーと評価ポイントと、そのマンションの得点とが物件名(マンション名)を付して登録されている。
本実施形態では、自社物件管理状況参照ファイル513を本部11のサーバコンピュータ111に登録しているが、元々デベロッパー1の管理部門12で作成、管理されているデータであるため、サーバコンピュータ111に登録せず、管理部門12の管理状況サーバコンピュータ121から直接読み出すようにしてもよい。
他物件管理状況参照ファイル514は、デベロッパー1の供給したマンション以外のマンションの管理状況を査定するために用いられるファイルであって、標準的な管理状況に関するデータが登録されている。
デベロッパー1の供給したマンション以外のマンションの管理状況査定は、査定対象物件の共用部の管理状況を、他物件管理状況参照ファイル514の標準的な管理状況と比較することにより行われる。
基礎情報登録参照ファイル515には、査定対象物件の物件名(マンション名)、住戸番号など基礎的な情報と、査定価格に加算すべき各種手数料の金額(専有部の検査を行ったことによる加算額、他デベロッパーの物件情報ファイルの提供を受けたことによる加算額、保証による加算額)が登録されている。基礎情報登録参照ファイル515は、最終的な査定額計算のために用いられる。
基礎情報物件ファイル521は、不動産業者2で作成された基礎情報物件ファイル221を格納するファイルである。
物件認定データベース53は、各住戸に対するデベロッパー1の認定に関する情報が登録されたデータベースであり、認定されたか否かの結果が格納された認定結果ファイル531、認定するか否かの判断に用いられる図9の品質チェックシートが格納された品質チェックシートファイル532が格納されている。
認定結果ファイル531は、認定されたか否かの結果とその内容が格納されたファイルであり、各住戸を特定するためのマンション管理番号、住戸番号、認定の可否が登録されている。
また、維持管理履歴書データベース54には、維持管理履歴書に含まれる各書類のイメージファイルと、そのイメージファイル名を住戸毎のレコードとして登録する維持管理履歴書テーブルとが格納されている。
維持管理履歴書に含まれる書類には、次のものが含まれる。すなわち、
・中古共同住宅評価システムに関する説明ガイド
・各種サービスの連絡先
・専有部仕様書
・竣工時間取り
・自主点検結果報告書(3ヶ月、1年、2年)
・デベロッパー1が自主的に行う設計性能表示書
・デベロッパー1が自主的に行う建設性能表示書
・住宅品質確保促進法に基く設計住宅性能評価書
・住宅品質確保促進法に基く建設住宅性能評価書
・専有部検査書(認定実施後に添付)
・共用部検査報告書(認定実施後に添付)
・マンション管理士による管理状況報告書(認定実施後に添付)
・カタログ
が含まれる。
維持管理履歴書とは、上記書類から構成されるものであって、マンションの住戸の新築時からその時点までの履歴情報がファイリングされた戸別管理ファイルである。
維持管理履歴書は、維持管理履歴書データベース54にデータの状態で登録され保管されている。また、プリントアウトしたものがマンション住戸の居住者に渡されており、維持管理履歴書中の書類が追加されるたびに、その追加分もその都度居住者に渡される。
居住者が維持管理履歴書に含まれる書類の一部を紛失した場合には、デベロッパー1側から再発行する。
管理部門12は、デベロッパー1が提供する各種建物の管理・修繕を行う部門であって、各マンションの共用部等の各管理状況を管理する管理状況サーバコンピュータ121が設置されている。本実施形態では、各マンションの管理・修繕及び運営状況の調査は、マンション管理士の資格を有する者により行われる。
管理状況サーバコンピュータ121のハード構成は、サーバコンピュータ111と同様であるので説明を省略する。不図示のHDDには、管理部門12が管理するマンションの共用部管理状況報告書等が格納された管理状況物件ファイルが登録されている。
なお、本実施形態では、管理部門12をデベロッパー1の一部門として構成しているが、管理部門12をデベロッパー1とは異なる組織として、デベロッパー1から各種建物の管理を受注して代行する外注業者として構成してもよい。
顧客サービス部門14は、デベロッパー1が開発・建設したマンション住戸のオーナーに対するサポート全般を行う部門であり、オーナーからの質問,問合せ等に対する対応、アフターサービス,修理,リフォーム等の手配を行う。
また、顧客サービス部門14は、デベロッパー1が開発・建設したマンション住戸の売却時に、売主4の窓口となる。
マンション住戸の売主4は、顧客サービス部門14に住戸を売却したい旨連絡すると、顧客サービス部門14が不動産業者2に連絡をし、その後不動産業者2による売却の手続が進められることになる。
不動産業者2は、中古住宅売買を仲介する業者であって、デベロッパー1のマンションを含む各種共同住宅の中古売買を行う。
本実施形態では、デベロッパー1との間で、本実施形態の中古共同住宅評価システムを利用する契約を締結し、利用している。
不動産業者2は、本実施形態の中古共同住宅評価システムを、マンション各住戸の売主4に対する営業ツールとして利用可能である。
すなわち、本実施形態の中古共同住宅評価システムは、従来の価格査定システムで加味されていなかった専有部のメンテナンス状況、共用部の管理状況、設計・仕様等をも加味してマンションの最終的な価格査定を行うため、各住戸の売主4の専有部のメンテナンス状況、共用部の管理状況、設計・仕様等が価格に反映される。
従って、自宅を大切に使っていた売主4、共用部の管理状況のよいマンションの住戸を所有する売主4、設計・仕様レベルの高いマンション住戸の売主4は、有利な査定価格を得ることができ、より有利な査定価格を得られる本実施形態の中古共同住宅評価システムを利用したいと考えるようになり、このシステムを利用できる不動産業者2に中古住宅の販売を依頼したいと考えるからである。
さらに、このように、自宅を大切に使っていた売主4、共用部の管理状況のよいマンションの住戸を所有する売主4、設計・仕様レベルの高いマンション住戸の売主4が、より有利な査定価格を得られる本実施形態の中古共同住宅評価システムを利用したいと考えるようになる結果、不動産業者2には、設計・仕様レベルが高く、共用部及び専有部分の管理状況のよい良好な物件が集まってくることになる。
不動産業者2には、不動産業者2の担当者が利用する端末コンピュータ21が設置されている。端末コンピュータ21には、中古共同住宅評価システムを利用して発生した各データが蓄積されている。
不動産業者2は、マンション各住戸の売主4から直接住戸の査定、売却を依頼された場合、又は、デベロッパー1の顧客サービス部門14に住戸の査定、売却について相談を持ちかけた売主4をデベロッパー1から紹介された場合に、中古共同住宅評価システムを用いてその住戸の査定を行い、査定結果を売主4に提示する。
また、売主4から要望があれば、売主4の住戸に関する情報を査定結果と共に不動産業者2のホームページやチラシ広告に掲載し、住戸の売却斡旋を行う。
端末コンピュータ21のハード構成は、図2のサーバコンピュータ111のハード構成と同様であるため、説明を省略する。
端末コンピュータ21の不図示のHDDには、査定価格データベースが格納され、設計・仕様物件ファイル211、専有部物件ファイル212、管理状況物件ファイル213、基礎情報物件ファイル221が含まれている。
専有部検査機関3は、各マンションの専有部、すなわち売主4が所有する住戸部分を検査する機関である。専有部検査機関3は、専有部の検査の公正さを高めるため、デベロッパー1、不動産業者2とは別の第三者組織からなる。専有部の検査は、売主4から査定依頼を受けた後行われる。専有部検査機関3は、デベロッパー1に関連のある業者でなく、売主4から直接依頼を受けた業者でもないため、検査結果の公正さが保たれる。
専有部検査機関3には、検査結果を入力すると共に不動産業者2の端末コンピュータ21に送信するための端末コンピュータ31が設置されている。
次に、本実施形態の中古共同住宅評価システムの運用の概略について、図4の業務フローに基づき説明する。
本実施形態の中古共同住宅評価システムでは、マンションの住戸のオーナーである売主4が売却のための評価をデベロッパー1の顧客サービス部門14に依頼したときに、所定の認定基準を満たしていればデベロッパー1の本部11が認定をし、不動産業者2が査定価格を算出する。
単に売却時点の検査にとどまらず、品質・性能に対する取組み全体を認定基準として取り上げ、その確認を厳格に行うことで住まいとしての高い価値を認定するものである。
所定の認定基準を満たしていれば、デベロッパー1の認定物件として取り扱われ、中古物件としての信頼性が高まり、価格査定の際の明確な判断材料となる。
本実施形態の中古共同住宅評価システムは、価値設定を有利に運ぶ上で必要な情報、評価、サービスを提供すると共に、買主の募集までを専属の不動産業者の協力の下トータルに行う。戸別管理ファイルである維持管理履歴書によりその住戸に関する情報開示が可能となり、取引対象の透明性を保つことが可能となる。
まず、売主4は、処理101で、住戸の査定を顧客サービス部門14に依頼する。顧客サービス部門14は、本実施形態の中古共同住宅評価システムの専用窓口であり、売却時の相談窓口が一本化されている。
顧客サービス部門14は、売主4より住戸の査定の依頼を受けると、売主4の氏名や住戸の住所、マンション名、住戸番号など、売主4、その住戸、その住戸のマンションを特定する情報を売主4に確認する。
次いで、顧客サービス部門14は、処理102で、不動産業者2と管理部門12と本部11に、住戸の査定の依頼があったことを示す情報を、売主4、その住戸、その住戸のマンションを特定する情報と共に、インターネット13を介して送信して連絡する。
管理部門12は、住戸の査定の依頼があったことを示す情報を、売主4、その住戸、その住戸のマンションを特定する情報と共に受信すると、その住戸のマンションを特定する情報をキーとして、不図示のデータベースを検索し、そのマンションの不図示の管理履歴情報を抽出する。次いで、この不図示の管理履歴情報から、管理状況報告書を作成する。また、共用部について検査を行い、共用部検査報告を作成する。
管理状況報告書、共用部検査報告は、図24〜図28の意見評価書の共用部維持管理状況説明書、図29〜図31の意見評価書の共用部建物調査報告書と同様の内容である。
次いで、管理部門12は、処理103で本部11に、管理状況報告書、共用部検査報告を、売主4、その住戸、その住戸のマンションを特定する情報と共にインターネット13を介して送信する。
一方、不動産業者2は、処理102で住戸の査定の依頼があったことを示す情報を、売主4、その住戸、その住戸のマンションを特定する情報と共に受信すると、第三者である専有部検査機関3に専有部検査を依頼する。
売主4は、不動産業者2からの指示に従い、自分で保管していた維持管理履歴書及び必要書類を不動産業者2に提示・提出する。
不動産業者2は、処理104で、売主4から提示された書類を確認すると共に、その住戸の価格査定を行う。この処理104での価格査定は、まだ本部11から認定されるか否かが不明な段階での査定であるため、査定価格は暫定的なものである。
次に、処理105で、処理104で取得した専有部検査結果と処理104で行った査定結果が本部11に報告される。
本部11は、処理103で管理部門12より提出された管理状況報告書、共用部検査報告等と、その住戸に関してサーバコンピュータ111の設計・仕様参照ファイル511に登録されていた履歴情報に基づき、本部11のうちその住戸のマンションの管轄である営業所で、図9の品質チェックシートを作成する。
次に、処理106で、図9の品質チェックシートの結果に基き、本部11で認定するか否かの判断が行われ、この認定結果が不動産業者2に報告される。
処理107で、不動産業者2は、売主4に対して査定報告を行い、売主4から住戸の販売依頼があれば、専属専任媒介契約を締結する。
次いで、不動産業者2から専属専任媒介契約を締結した旨の報告を受けると、本部11は、処理108で、認定書を発行し、必要書類の整理・送付を行う。必要書類には、認定書、品質チェックシート、管理状況報告書、カタログ、専有部図面、維持管理履歴書に不足資料がある場合は不足資料、専有部検査書が含まれる。
処理109で、買主により、認定書及び必要書類確認の上購入依頼がされると、処理110で売買契約が締結され、維持管理履歴書が売主4から買主に引き継がれる。
以上で、図4の業務フローの処理が終了する。
次に、図5の業務フローにより、図4の業務フローの流れをさらに詳細に説明する。
デベロッパー1が供給したマンションの入居者に対し本実施形態にかかる中古共同住宅評価システムのサービスを開始したことを告知した後、売主4は、サービスの利用が可能となる。
顧客サービス部門14は、マンションの入居者である売主4から、電話・電子メール・FAX等で住戸の売却に際する価格査定の依頼を受けると、処理201で、売主4に対し、本実施形態にかかる中古共同住宅評価システムの内容について説明し、不動産業者2との間で専属専任媒介契約を締結する意思があるかの確認を行う。
専属専任媒介契約の意思確認が取れると、処理202で顧客サービス部門14は、担当地域の不動産業者2の本社、管理部門12、本部11営業所の窓口担当者に、住戸の査定の依頼があったことを示す情報を、売主4、その住戸、その住戸のマンションを特定する情報と共に、インターネット13を介して送信して連絡する。
不動産業者2の本社は、処理203で、そのマンションが属する地域の担当に査定を依頼する。不動産業者2の地域担当は、処理204で、専有部検査機関3の専有部検査日程と調整を取りながら、売主4に対し査定のアポイントを取る。
不動産業者2の地域担当は、処理205で、売主4から維持管理履歴書、重要事項説明書等の査定時物件関係図書の提出を受け、これら受け渡し書類のチェックをしながら、売主4の維持管理履歴書を預かる。このとき、売主4が紛失するなどの原因により、維持管理履歴書に不足の書類がある場合には、本部3の営業所に不足書類の連絡を行う。
次いで、処理206で、査定を実施する。なお、この処理206における査定は、タイミングによっては、専有部の検査結果、共用部管理状況の報告を受ける前である場合もあるため、査定価格は暫定的なものとなる。その後、査定の結果を処理252でインターネット13を介して送信して報告する。
一方、不動産業者2は、処理202で査定依頼を受けると、処理231で、専有部検査機関3の窓口担当者に、住戸の査定の依頼があったことを示す情報を、売主4、その住戸、その住戸のマンションを特定する情報と共に、インターネット13を介して送信して通知する。
次いで、処理232で、専有部検査機関3の窓口担当者は、そのマンションが属する地域の担当に通知する。その後、処理233で、専有部検査機関3の地域担当は、不動産業者2の査定日程と調整を取りながら、売主4に対し専有部検査のアポイントを取る。
処理234で、売主4の住戸に赴き、専有部の検査を実施する。検査結果の原本を不動産業者2に提出すると共に、検査結果を端末コンピュータ31で入力し、処理252で、インターネット13を介してこの検査結果を本部11の営業所に送信することにより結果報告を行う。
また、管理部門12は、処理202で査定依頼があったことの連絡を受けると、処理241で、受信したマンションを特定する情報をキーとして管理状況サーバコンピュータ121を検索し、抽出された情報を用いて共用部の管理状況報告書を作成する。共用部の管理状況報告書は、図24〜図28の意見評価書の共用部維持管理状況説明書と同様の内容である。
次いで、管理部門12は、処理242で、共用部の検査を行い、また、受信したマンションを特定する情報をキーとして管理状況サーバコンピュータ121を検索し、抽出された情報を用いて共用部検査報告、共用部の定期検査結果、リフォーム履歴確認を作成する。
管理部門12は、処理252で、これら共用部の管理状況報告書、共用部検査報告、共用部の定期検査結果、リフォーム履歴確認を、インターネット13を介して本部11の営業所に送信して結果報告を行う。
一方、本部11の営業所は、処理202で査定依頼があったことの連絡を受けると、この売主4の住戸に関する担当者を任命する。
任命された管理担当者は、処理251で、受信したマンションを特定する情報をキーとしてサーバコンピュータ111のHDD75を検索し、抽出された情報を用いて品質チェックシートを作成する。
本部11の営業所の管理担当者は、処理252で、品質チェックシートを、本部11の営業所に提出して結果報告を行う。
本部11の営業所は、処理252で、不動産業者2、専有部検査機関3、管理部門12、営業所の管理担当者からの結果報告を受けると、処理253で、売却時に住戸に添付する売却添付図書の整備を行う。
また本部11は、処理252の結果報告に基き、処理253で、住戸の査定のための書類等に誤りがないか等をチェックし、認定をするか否かの判断をし、査定の進行状況の確認を行う。
その後、処理253で認定するとの判断がされた場合には、処理254で、営業所が認定書を発行し、不動産業者2に認定書及び必要書類を送付する。
不動産業者2は、本部11から認定書を受領すると、本実施形態の中古共同住宅評価システムのプログラムを用いて、端末コンピュータ21で住戸の価格査定を行い、処理207で、本部11から受領した認定書及び必要書類を添付して、意見評価書を売主4に提出し、査定報告を行う。
売主4は、査定報告を受けて了解できた場合には、処理209で、不動産業者2との間で専属専任媒介契約を締結し、不動産業者2は、この住戸の売出を行う。
住戸を購入したいという買主が現れたときには、処理208で、不動産業者2が維持管理履歴書を活用して査定結果を買主に報告し、売却する。
売主4と買主との間で売買契約が締結されると、売主4から買主に維持管理履歴書が引き渡されると共に、処理210で不動産業者2が必要な引継資料を提供する。この引継資料は、本部11より処理254で受領したものである。
次いで、不動産業者4より売買契約が締結されたことの通知を受けて、処理211で管理部門12が、管理状況サーバコンピュータ121に登録されている該当住戸のオーナーとして買主を登録する。また、処理212で、顧客サービス部門14が、サーバコンピュータ111に登録されている該当住戸のオーナーとして買主を登録し、図5のフローを終了する。
次に、図6〜図12に基き、住戸に対する認定処理について説明する。
住戸に対する認定は、デベロッパー1の本部11で行われる。
本実施形態において認定とは、物件住戸に関する情報の提供及び専有部検査の範囲における保証を約束するものである。したがって、実際の中古マンションの売買に伴う価格を保証或いは補填するものではない。
保証の対象は専有部検査の対象範囲で補修の必要なしと認められた項目であり、マンションの認定に伴う検査日より最大9ヶ月間若しくはマンションの仲介契約が成立し、確定した引渡し日から6ヶ月以内のうち期限がくる日付をもって保証期間が終了する。
デベロッパー1により施工された住宅設備又はデベロッパー1への申出に基きデベロッパー1指定の業者により施工・設置された住宅設備について、保証期間中に、取扱説明書等に従った正常な使用状態で不具合が生じた場合であって、中古売買取引の当事者(売主4又は買主)のいずれかから、デベロッパー1に対して修理依頼された場合には、保証の対象となる。
保証の内容としては、補修に要した費用のうち、8割をデベロッパー1が負担する。
なお、売主4は買主に対して、引渡し後2ヶ月間は、引き渡した物件に対する瑕疵担保責任があるため、保証を越える範囲については費用負担する義務が生じる。
買主は、売主4の瑕疵担保責任の期間である引渡し後2ヶ月を経過した後は、補修額の2割及び保証上限額を超える費用については負担する。
本実施形態では、中古マンションの実質的な価値に影響を及ぼす専有部の検査を、不動産媒介を行う不動産業者2に対して第三者となる専有部検査機関3に行わせることにより、査定価格の透明性、公正性を保っている。
さらに、本実施形態では、不動産業者2に対して第三者となる専有部検査機関3が行った検査の内容について、不動産業者2及び専有部検査機関3に対して第三者となるデベロッパー1が保証をすることにより、売主4、買主の不動産売買上のリスクを軽減でき、このことが売主4及び買主に対して、本実施形態に係る中古共同住宅評価システムを利用する上での動機付けとなる。
また、中古マンションの実質的な価値に影響を及ぼすマンションの設計・仕様要素については、そのマンションを建築したときの事業主であるデベロッパー1が詳細な情報を保有している。したがって、そのマンションの設計・仕様要素に関する詳細な情報を保有しているデベロッパー1が、「認定」という形で価格査定のプロセスに関わることにより、より詳細な情報に基く正確な価格査定が可能となる。
認定の概念について説明する。
認定では、マンションの品質・性能に対する取組み全体を認定基準として取上げ、その確認を行うことで認定する。
認定基準としては、デベロッパー1の品質基準に定められた最低仕様をクリアすることを条件とする「仕様品質」、設計に関する基準をクリアすることを条件とする「設計品質」、施工に関する基準をクリアすることを条件とする「施工品質」、3ヶ月・1年・2年の自社検査,5年目以降の管理部門12による無料点検が行われていることを条件とする「アフター品質」、住まいに関する特定のサービスが提供されていることを条件とする「サービス品質」、長期修繕計画があること,マンション管理士による検査報告書があることなど共用部の管理状況が一定基準をクリアすることを条件とする「管理基準」、維持管理履歴書による管理が行われていること,修繕履歴が保管されていることなどを条件とする「情報価値」が含まれる。
査定依頼があったマンション住戸に対して、これらの認定基準をクリアしているか否かを、品質チェックシートにより確認する。その後、専有部検査を行い、問題がなければデベロッパー1が認定条件の一つとして確認する。その後、すべての認定条件をクリアしていれば、デベロッパー1が認定する。
つまり、デベロッパー1の全体的な品質水準に対して一定以上であり、専有部検査機関3による専有部検査で問題がなければ認定する。
なお、本実施形態では、認定・検査手数料については、提携仲介会社である不動産業者2の負担とし、売主4、買主に対する請求は行わない。
次に、認定の処理について説明する。認定の処理は、本部11で行われる。
図5の処理202で査定依頼があったことの連絡を受けた後、本部11の営業所で任命された管理担当者は、不図示の端末コンピュータで、ID及びパスワードを入力した上で、中古共同住宅評価システムの不図示の営業所用トップページを立ち上げる。
不図示の営業所用トップページで、不図示の品質チェックシート作成画面表示ボタンがクリックされると、図6の品質チェックシート作成画面301が表示される。
図6の品質チェックシート作成画面301は、本部11で認定の判断をするために用いられる品質チェックシートを作成する画面であり、査定対象である物件を特定する情報を入力するための物件情報入力欄3011、売主4から専属専任媒介契約の意思確認が取れているかを入力するための意思チェック欄3012、専有部検査結果が既に本部11へ提出されているかを入力するための検査報告受領有無チェック欄3013、専有部検査結果が本部11へ提出され、サーバコンピュータ111に登録されている場合に、検査結果を画面に表示させるための検査結果参照ボタン3014、検査結果が本部11へ提出されている場合に専有部検査機関3の名称を選択するための検査機関選択欄3015、検査結果が本部11へ提出されている場合に、補修箇所が明示されているか否かを営業所の担当者が判断して入力するための補修箇所明示判定欄3016、各欄3011〜3016までで入力した情報に基いて自動で品質チェックシートを作成させるためのシート作成ボタン3107が表示されている。
また、品質チェックシート作成画面301の左には、前の画面を表示させる戻るボタン、中古共同住宅評価システムからログアウトするログアウトボタン、印刷プレビューボタン、印刷ボタン、認定書類画面表示ボタンを含むメインメニュー画面300が表示されている。
認定書類画面表示ボタンは、不図示の認定書類画面を表示させるボタンである。
不図示の認定書類画面は、認定された住戸の認定書類を表示させると共に印刷可能とする画面であり、認定書、品質チェックシート、維持管理履歴書に含まれる各書類を表示、印刷させることが可能である。
営業所の管理担当者は、顧客サービス部門14から、売主4が専属専任媒介契約の意思があるか否かの結果を受領している場合には、この品質チェックシート作成画面301で品質チェックシートを作成する。
専有部検査結果を受領している場合には、検査結果参照ボタン3014をクリックして検査結果を不図示の画面に表示させ、この画面を見ながら検査機関選択欄3015、補修箇所明示判定欄3016を入力する。
管理担当者が、入力欄3011〜3016に入力し、シート作成ボタン3107をクリックすると、図7の品質チェックシート作成処理がスタートする。この処理では、図9に示す品質チェックシートが作成される。図7のフローチャートの処理は、不図示の端末コンピュータのCPUで制御される。
この処理では、まず、ステップS1001で、図6の物件情報入力欄3011に入力されたマンション管理番号及び住戸番号をキーとして、サーバコンピュータ111の設計・仕様参照ファイル511を検索し、該当する物件があるか判定する。
該当する物件のデータが検出されない場合(ステップS1001:NO)、ステップS1002で、図9の対象物件名称、対象管理番号、対象住戸番号、入居者名の欄に、図6の物件情報入力欄3011に入力された情報を登録し、条件1.の「1.デベロッパー1の供給マンションである。」の欄に「NO」を登録する。その後、Aを介して図8のステップS1028に進み、図10に示す品質チェックシート画面302を表示する。
該当する物件のデータが検出された場合(ステップS1002:YES)、ステップS1003で、設計・仕様参照ファイル511の該当データの対象物件名称、対象管理番号、対象住戸番号、入居者名を、図9の対象物件名称、対象管理番号、対象住戸番号、入居者名の欄に登録する。また、条件1.の「1.デベロッパー1の供給マンションである。」の欄に「YES」を登録する。
次いで、ステップS1004で、マンション管理番号及び住戸番号をキーとして、サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54を検索し、住宅品質確保促進法に基づく設計住宅性能評価書、建設住宅性能評価書があるかを判定する。
住宅品質確保促進法に基づく設計住宅性能評価書、建設住宅性能評価書がない場合(ステップS1004:NO)、ステップS1005で条件2.の「2.住宅品質確保促進法に基く設計住宅性能評価書、建設住宅性能評価書が取得されている。」の欄に「NO」を登録して、ステップS1007で、設計・仕様参照ファイル511の該当データを参照し、そのマンションが、デベロッパー1の共通標準仕様項目を満たしているか判定する。
住宅品質確保促進法に基づく設計住宅性能評価書、建設住宅性能評価書がある場合(ステップS1004:YES)、ステップS1006で条件2.の「2.住宅品質確保促進法に基く設計住宅性能評価書、建設住宅性能評価書が取得されている。」の欄に「YES」を登録して、ステップS1007で、設計・仕様参照ファイル511の該当データを参照し、そのマンションが、デベロッパー1の共通標準仕様項目を満たしているか判定する。
共通標準仕様項目としては、例えば、耐震性能が建築基準法の1.25倍であること、RC造のフープがスパイラル筋、溶接フープであること、コンクリート強度が24N以上であること、鉄筋被り厚さ規定、水セメント比が55%以下・単位水量185kg/mであること、コンクリート強度の3N割増であることなどがある。
そのマンションが、デベロッパー1の共通標準仕様項目を満たしていない場合(ステップS1007:NO)、ステップS1008で条件3.の「3.デベロッパー1の共通標準仕様項目を満たしている。」の欄に「NO」を登録する。次いで、ステップS1010で、図6の意思チェック欄3012で「あり」にチェックされているかを判定して、売主4に、不動産業者2との専属専任媒介契約の意思があるか判定する。
そのマンションが、デベロッパー1の共通標準仕様項目を満たしている場合(ステップS1007:YES)、ステップS1009で条件3.の「3.デベロッパー1の共通標準仕様項目を満たしている。」の欄に「YES」を登録する。次いで、ステップS1010で、図6の意思チェック欄3012で「あり」にチェックされているかを判定して、売主4に、不動産業者2との専属専任媒介契約の意思があるか判定する。
図6の意思チェック欄3012で「なし」にチェックされており、売主4に、不動産業者2との専属専任媒介契約の意思がない場合(ステップS1010:NO)、ステップS1011で条件4.の「4.専属専任媒介契約締結の意思がある。」の欄に「NO」を登録する。次いで、ステップS1013で、図6の検査報告受領有無チェック欄3013で「報告受領済」にチェックされかつ検査機関としてデベロッパー1により認定された専有部検査機関3が選択されているかを判定して、デベロッパー1に認定された専有部検査機関3の検査結果があるか判定する。
図6の意思チェック欄3012で「あり」にチェックされており、売主4に、不動産業者2との専属専任媒介契約の意思がある場合(ステップS1010:YES)、ステップS1012で条件4.の「4.専属専任媒介契約締結の意思がある。」の欄に「YES」を登録する。次いで、ステップS1013で、図6の検査報告受領有無チェック欄3013で「報告受領済」にチェックされかつ検査機関としてデベロッパー1により認定された専有部検査機関3が選択されているかを判定して、デベロッパー1に認定された専有部検査機関3の検査結果があるか判定する。
図6の検査報告受領有無チェック欄3013で「未報告」にチェックされているか、検査機関としてデベロッパー1により認定された専有部検査機関3が選択されていない場合(ステップS1013:NO)、デベロッパー1に認定された専有部検査機関3の検査結果がないものとして、ステップS1014で条件5.の「5.専有部検査機関3による検査を受けている。」の欄に「NO」を登録する。次いで、Bを経て図8のステップS1016に進み、図6の補修箇所明示判定欄3016で「あり」にチェックされているかを判定して、補正箇所の明示があるかを判定する。
図6の検査報告受領有無チェック欄3013で「報告受領済」にチェックされかつ検査機関としてデベロッパー1により認定された専有部検査機関3が選択されている場合(ステップS1013:YES)、デベロッパー1に認定された専有部検査機関3の検査結果があるものとして、ステップS1015で条件5.の「5.専有部検査機関3による検査を受けている。」の欄に「YES」を登録する。次いで、Bを経て図8のステップS1016に進み、図6の補修箇所明示判定欄3016で「あり」にチェックされているかを判定して、補正箇所の明示があるかを判定する。
図6の補修箇所明示判定欄3016で「なし」にチェックされており、補正箇所の明示がない場合(ステップS1016:NO)、ステップS1017で条件6.の「6.補修の必要な箇所が明示されている。」の欄に「NO」を登録する。次いで、S1019で、マンション管理番号をキーとして、サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54を検索し、管理部門12による共用部検査報告があるかを判定する。
図6の補修箇所明示判定欄3016で「あり」にチェックされており、補正箇所の明示がある場合(ステップS1016:YES)、ステップS1018で条件6.の「6.補修の必要な箇所が明示されている。」の欄に「YES」を登録する。次いで、S1019で、マンション管理番号をキーとして、サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54を検索し、管理部門12による共用部検査報告があるかを判定する。
サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54に、管理部門12による共用部検査報告がない場合(ステップS1019:NO)、ステップS1020で条件7.の「7.管理部門12による共用部検査報告が提出されている。」の欄に「NO」を登録して、ステップS1022で、マンション管理番号をキーとして、サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54を検索し、マンション管理士による管理状況報告書があるかを判定する。
サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54に、管理部門12による共用部検査報告がある場合(ステップS1019:YES)、ステップS1021で条件7.の「7.管理部門12による共用部検査報告が提出されている。」の欄に「YES」を登録して、ステップS1022で、マンション管理番号をキーとして、サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54を検索し、マンション管理士による管理状況報告書があるかを判定する。
サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54に、マンション管理士による管理状況報告書がない場合(ステップS1022:NO)、ステップS1023で条件8.の「8.マンション管理士による管理状況報告書が提出されている。」の欄に「NO」を登録して、ステップS1025で、マンション管理番号をキーとして、サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54を検索し、デベロッパー1が自主的に行う設計性能表示書及び建設性能表示書があるかを判定する。
サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54に、マンション管理士による管理状況報告書がある場合(ステップS1022:YES)、ステップS1024で条件8.の「8.マンション管理士による管理状況報告書が提出されている。」の欄に「YES」を登録して、ステップS1025で、マンション管理番号をキーとして、サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54を検索し、デベロッパー1が自主的に行う設計性能表示書及び建設性能表示書があるかを判定する。
サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54にデベロッパー1が自主的に行う設計性能表示書及び建設性能表示書がない場合(ステップS1025:NO)、ステップS1026で条件9.の「9.デベロッパー1が自主的に行う設計性能表示書及び建設性能表示書が添付されている。」の欄に「NO」を登録して、ステップS1028で、図10に示す品質チェックシート表示画面302を表示する。
サーバコンピュータ111の維持管理履歴書データベース54にデベロッパー1が自主的に行う設計性能表示書及び建設性能表示書がある場合(ステップS1025:YES)、ステップS1027で条件9.の「9.デベロッパー1が自主的に行う設計性能表示書及び建設性能表示書が添付されている。」の欄に「YES」を登録して、ステップS1028で、図10に示す品質チェックシート画面302を表示する。
図10の品質チェックシート画面302は、本部11の営業所の管理担当者が、自動作成された品質チェックシートの内容を確認して確定するための画面であり、品質チェックシート表示欄3021、内容を訂正する不図示の訂正画面を表示させる訂正ボタン3022、内容を確定する決定ボタン3023が表示される。
次いで、ステップS1029で、決定ボタン3023がクリックされたか判定する。
決定ボタン3023がクリックされていない場合(ステップS1029:NO)、管理担当者が内容を確認中であるか訂正をしようとしているものとして、訂正ボタン3022がクリックされたか判定する。
訂正ボタン3022がクリックされた場合(ステップS1030:YES)、ステップS1031で、不図示の訂正画面を表示させ、訂正処理を行う。訂正処理が完了すると不図示の訂正画面を閉じて図10の品質チェックシート画面302に戻り、ステップ1029で、決定ボタン3023がクリックされたか判定する。
訂正ボタン3022がクリックされない場合(ステップS1030:NO)、管理担当者はまだ内容を確認中であるとして、ステップ1029で、決定ボタン3023がクリックされたか判定する。
決定ボタン3023がクリックされた場合(ステップS1029:YES)、管理担当者は品質チェックシート表示欄3021の内容を確認の上、間違いがないため内容を確定しようとしているとして、ステップS1032で、サーバコンピュータ111の物件認定データベース53の品質チェックシートファイル532に登録する。
その後、処理を終了する。
以上の図7、図8の処理により、図9の品質チェックシートが作成される。
次に、図9の品質チェックシートを用いて、本部11で行われる認定の処理について説明する。
図5の処理251で品質チェックシートが作成され、処理252で不動産業者2、専有部検査機関3、管理部門12からの結果報告を受けると、本部11では認定するか否かの判断が行われる。
処理252の結果報告の後、本部11の認定判定者は、不図示の端末コンピュータで、ID及びパスワードを入力した上で、中古共同住宅評価システムの不図示の本部用トップページを立ち上げる。
不図示の本部用トップページで、不図示の認定画面表示ボタンがクリックされると、図11の認定画面303が表示される。
認定画面303は、本部11で認定を行う画面であり、認定対象である物件を特定する情報を入力するための物件情報入力欄3031、物件情報入力欄3031に入力された物件の品質チェックシートを品質チェックシートファイル532から抽出するための検索ボタン3032、品質チェックシートに基づき自動で導出された認定結果案を表示する認定結果案表示欄3033、認定判定者の認定可否の結果を入力するための認定選択ボタン3034、認定選択ボタン3034の選択を認定結果として確定するための実行ボタン3035、品質チェックシートを表示させるためのチェックシート表示ボタン3036が表示されている。
また、認定画面303の左には、前の画面を表示させる戻るボタン、中古共同住宅評価システムからログアウトするログアウトボタン、印刷プレビューボタン、印刷ボタン、認定書類画面表示ボタンを含むメインメニュー画面300が表示されている。
認定書類画面表示ボタンは、不図示の認定書類画面を表示させるボタンである。
不図示の認定書類画面は、認定された住戸の認定書類を表示させると共に印刷可能とする画面であり、認定書、品質チェックシート、維持管理履歴書に含まれる各書類を表示、印刷させることが可能である。
認定画面303で、図11のように、認定判定者が認定対象の物件を特定する情報を物件情報入力欄3031に入力し、検索ボタン3032をクリックすると、図12のフローチャートの処理がスタートする。図12のフローチャートの処理は、不図示の端末コンピュータのCPUで制御される。
ステップS1101で、物件情報入力欄3031に入力されたマンション管理番号及び住戸番号をキーとして品質チェックシートファイル532を検索し、該当する物件が品質チェックシートファイル532中にあるか判定する。
該当する物件がない場合(ステップS1101:NO)、認定判定者がマンション管理番号及び住戸番号の入力を誤ったか、まだ営業所の管理担当者により品質チェックシートが作成されていないとして、ステップS1102で、認定画面303の上に「該当する物件の品質チェックシートの登録がありません。品質チェックシートが作成されているか、又はマンション管理番号及び住戸番号が誤っていないか確認して下さい。」という不図示のエラー画面を表示し、処理を終了する。
該当する物件があった場合(ステップS1101:YES)、ステップS1103で、該当する物件の品質チェックシートを参照し、この品質チェックシートの条件1〜9の欄に「NO」があるか判定する。
品質チェックシートの条件1〜9の欄に「NO」がある場合(ステップS1103:YES)、すなわち、条件1〜9のうち少なくとも一つの回答が「NO」である場合には、ステップS1104で、認定結果案表示欄3033に「この物件は認定できない物件です」との認定不可能表示をすると共に、認定選択ボタン3034を無効にして、認定判定者が認定できない状態にする。
次いで、ステップS1105で、実行ボタン3035がクリックされたか判定する。
実行ボタン3035がクリックされない場合(ステップS1105:NO)、認定判定者が結論を迷っている可能性があるとして、ステップS1106で、所定時間、例えば15分が経過したか判定する。
所定時間が経過しない場合(ステップS1106:NO)、ステップS1105に戻り、実行ボタン3035がクリックされたか判定する。
所定時間が経過した場合(ステップS1106:YES)、認定判定者がこの時点で結論を出す意思がないものとして、処理を終了する。
実行ボタン3035がクリックされた場合(ステップS1105:YES)、認定できないという結果を認定判定者が確定したものとして、ステップS1107で、サーバコンピュータ111の認定結果ファイル531に、マンション管理番号及び住戸番号と「認定不可」との結果を登録する認定不可登録を行うと共に、「この物件は、認定不可を確定しました」という不図示の画面を表示し、処理を終了する。
品質チェックシートの条件1〜9の欄に「NO」がない場合(ステップS1103:NO)、すなわち、条件1〜9のすべての回答が「YES」である場合には、認定条件をすべて満たしているので、ステップS1108で、図11に示すように、認定結果案表示欄3033に「この物件は認定可能物件です」との認定可能表示をする。
次いで、ステップS1109で、実行ボタン3035がクリックされたか判定する。
実行ボタン3035がクリックされない場合(ステップS1109:NO)、認定判定者が検討中の可能性があるとして、ステップS1110で、所定時間、例えば15分が経過したか判定する。
所定時間が経過しない場合(ステップS1110:NO)、ステップS1109に戻り、実行ボタン3035がクリックされたか判定する。
所定時間が経過した場合(ステップS1110:YES)、認定判定者がこの時点で結論を出す意思がないものとして、処理を終了する。
実行ボタン3035がクリックされた場合(ステップS1109:YES)、ステップS1111で、選択ボタン3034のうち「認定する」ボタンが選択されているか判定する。
選択ボタン3034のうち「認定する」ボタンが選択されている場合(ステップS1111:YES)、ステップS1112で、サーバコンピュータ111の認定結果ファイル531に、マンション管理番号及び住戸番号と「認定可」との結果を登録する認定登録を行うと共に、「この物件は、認定可を確定しました」という不図示の画面を表示し、処理を終了する
選択ボタン3034のうち「認定する」ボタンが選択されていない場合(ステップS1111:NO)、すなわち、「認定しない」ボタンが選択されている場合、品質チェックシートでは認定基準を満足しているにも拘らず、認定判定者は認定しないとの判断をしていることから、ステップS1113で「認定可否の判定を保留します。確認の上、再度処理を行って下さい」という保留表示を行い、認定可否の登録を行うことなく処理を終了する。
以上で、認定の処理が完了する。
図12のフローチャートの処理により、図5の処理253で住戸に対して認定が行われると、住戸の売主4及び買主は、保証を受けることが可能となる。
図5の処理254では、図11のメインメニュー画面300で認定書類画面表示ボタンをクリックして不図示の認定書類画面を表示させ、この認定書類画面で各認定書類を印刷し、認定書を発行する
図34の保証対象加算額に示すように、不動産業者2で算出される査定価格には、認定を受けたことに対する評価額が加味されることとなる
次に、不動産業者2における住戸の価格査定の処理について説明する。この価格査定の処理は、図5の処理206の処理で暫定的に行われ、また最終的には、処理207で行われる。
デベロッパー1の不図示の顧客サービス部門14は、図13の処理1で、デベロッパー1のマンション住戸の売主4より住戸の査定の依頼を受けると、不動産業者2に、売主4、査定対象物件となる住戸に関する情報を連絡する。
また、処理1では、不動産業者2が、デベロッパー1に係るマンション以外の共同住宅について、査定の依頼を売主4から受ける場合もある。
処理1で、マンションの査定の依頼を受けると、不動産業者2の担当者は、本実施形態の中古共同住宅評価システムを用いて、その住戸の査定を行う。
査定では、まず、不動産業者2が、処理2〜処理5で、一次査定を行う。
一次査定は、財団法人不動産流通近代化センターの発行する中古マンション価格査定マニュアルに基づき行う。
日本における不動産の仲介においては、財団法人不動産流通近代化センターの発行する中古マンション価格査定マニュアルによって査定価格を公平に提示することが望ましいとされており、一旦このマニュアルに対応した査定を実施するものである。
中古マンション価格査定マニュアルは取引事例比較法によって、提示価格が算出されているため、必ず比較対象物件となる取引事例と比較されている。
処理2では、不動産業者2の担当者が、端末コンピュータ21で本実施形態の中古共同住宅評価システムのプログラムを立ち上げ、取引比較事例である比較対象物件の検索を行う。具体的には、端末コンピュータ21のデスクトップでアイコンをクリックして本実施形態の中古共同住宅評価システムのプログラムを立ち上げて表示される図17(a)のトップページ900で、比較対象物件識別処理メニューボタン904をクリックして図17(b)の比較対象物件識別処理メニュー画面910を表示させる。この画面で比較物件検索ボタン9177をクリックし、不図示の比較物件検索画面で検索を行う。
次いで、処理2の検索結果として不図示の比較物件検索画面に表示された複数の物件の中から、処理3で、比較対象物件の判定を行う。比較対象物件の判定にあたり、まず優先してデベロッパー1が供給するマンションの取引事例について、比較対象物件として採用できるものがないか検討する。なお、優先してデベロッパー1の物件を検討することは、できるだけ立地・建物の条件の近い事例を探すという点で、公平性を阻害するものではない。
本実施形態では、比較対象物件がデベロッパー1のマンションであるか、デベロッパー1以外であっても、共通仕様のマンションを複数供給していて情報を入手しやすいデベロッパーであるかによって以降の処理を分岐しており、処理3でデベロッパー1か否か、共通仕様デベロッパーのマンションか否かの識別を行っている。
その後、処理4で表示された物件の中から、目視で比較対象物件を選択して決定し、処理5で一次査定を実施する。
処理5の一次査定は、日本の中古マンションの価格査定において一般的に行われている公知の手法、例えば、特開2002−15049号公報に記載されている次のような方法で行う。
すなわち、予め、査定の条件格差を比較するために格差値を決めておく。
条件格差を比較するための格差値は次のように設定する。尚、下記2乃至14の格差値については「1.交通」の格差値に準じてプラス、0又はマイナスの格差値を設定しておくものとする。
1.交通、最寄りの電車駅又はバス停までの徒歩時間(10分→0、9分以下→+1.5/分、11分以上→−1.5/分)、最寄りの電車駅までのバス乗車時間(10分→−10、9分以下→+1/分、11分以上→−1/分)
2.周辺環境(優劣)、3.土地の権利(権利内容別)、4.築年数(築後経過年数)、5.建物外観(外観仕上げ方法)、6.間取り(優劣)、7.収納(優劣)、8.階層 (階層別)、9.開口の方位(角部屋、中部屋別窓の向き)、10.日照・通風の阻害度(程度別)、11.バルコニーの広さ(面積別)、12.管理員の形態(常勤、通勤、巡回、なし)、13.共用部の管理(優劣)、14.設備等(トランクルーム付き、オートロック、駐車場付、専用庭)の各項目の格差値をマンションの売却事例物件毎に準備しておく。
査定対象物件の査定にあたっては、査定対象物件について上記1乃至14の各項目の格差値を評価する。
そして、100に比較対象物件の格差値の合計x0を加えた値を比較対象物件の評価点y0(y0=100+x0)とし、100に査定対象物件の格差値の合計x1を加えた値を査定対象物件の評価点y1(y1=100+x1)とし、比較対象物件の単価に査定対象物件の評価点と比較対象物件の評価点の比(y1/y0)と、査定対象物件の専有面積との積算値を一次査定価格とする。
次いで、処理6で、不動産業者2の担当者は、端末コンピュータ21で本実施形態の中古共同住宅評価システムで、査定マニュアルに基づいて処理2〜処理5で求められた一次査定価格を、初期評価額として入力し、中古共同住宅評価システムでの処理を開始する。
処理6で一次査定価格が入力されると、処理7で査定が行われる。
処理7の査定処理では、処理3、処理4で判定された比較対象物件の種類によって、参照項目がT−1〜T−3の3種類に分岐される。
設計・仕様、共用部の管理状況に基づき、最終的な査定価格を算出するためのパターンとして図14の取引事例との比較と算出のパターンについて説明する。
比較対象物件がデベロッパー1のマンションの場合は、自社マンションであるため、本実施形態のシステムにおいて比較に必要な設計・仕様及び管理状況のデータは全てデベロッパー1のサーバコンピュータ111のファイル511、513に保管されている。したがって、該当する査定対象物件のデータを、サーバコンピュータ111のファイル511、513でそのまま参照する(T−1)。
比較対象物件が査定対象物件の供給デベロッパーと異なる場合で、且つそのデベロッパーの供給するマンションに共通仕様があると認められる場合は、あらかじめ登録した共通仕様の設計・仕様のデータを参照する(T−2)。設計・仕様参照ファイル511の共通仕様マンションのデータである。また、管理状況については、他物件管理状況参照ファイル513を参照する。
上記T−1、T−2のいずれにも該当しない一般の分譲マンションを比較対象物件とする場合は、あらかじめ調査によって算出した設計・仕様の標準値が設計・仕様参照ファイル511に参照データとして登録されているので、この標準値を参照する(T−3)。また、管理状況については、他物件管理状況参照ファイル513を参照する。
専有部については、専有部検査機関3による検査結果が端末コンピュータ21で入力され、検査結果で補修が必要であることが示されている部位の修繕標準コストをサーバコンピュータ111の専有部修繕標準価格参照ファイル512に参照することにより、その住戸の専有部の修繕標準コスト64が算出される。必要な補修を行わずに売買する場合は、初期評価額からこの修繕標準コスト64を減額する。
さらに、査定価格には、情報提供加算額も加算する。
本実施形態の中古共同住宅評価システムにおいては、専有部検査、共用部管理状況、設計・仕様に関するデータなどデータの提供サービス及び売買成立後の6ヶ月間の保証サービスを含んでおり、売主4・買主双方に於いて精度の高い情報に基づく中古マンション取引が可能になり、それぞれがその便益を受けることが可能である。そのため、情報提供に関わるコストを、最終的な査定額に対して加算する処理を行っている。
なお、保証サービスは、6ヶ月に限定されず、4ヶ月などほかの期間としてもよい。
次いで、本実施形態の中古共同住宅評価システムの処理動作について、図15、図16のフローチャートに基づき説明する。図15、図16のフローチャートの処理は、端末コンピュータ21の不図示のCPUで制御される
図13の処理5において、一次査定価格が決定すると、不動産業者2の担当者は、端末コンピュータ21で中古共同住宅評価システムのプログラムを再度立ち上げる。
端末コンピュータ21の画面には、図17(a)のトップページ900が立ち上がる。
トップページ900には、査定対象物件名入力欄901、査定対象の住戸番号入力欄902、初期評価額入力欄903、図17(b)の比較対象物件識別処理メニュー画面910を表示させるための比較対象物件識別処理メニューボタン904、過去に査定を行った物件を検索する不図示の画面を表示させるための過去査定物件検索ボタン905、査定結果を出力させる不図示の画面を表示させるための査定結果出力画面ボタン906、システムを終了するためのシステム終了ボタン907が表示されている。
図17(b)の比較対象物件識別処理メニュー画面910が表示されると、図15のフローチャートの処理がスタートする。
まず、ステップS1で、査定対象となる物件名、住戸番号が、それぞれ査定対象物件名入力欄901、査定対象の住戸番号入力欄902に入力される。
次いで、ステップS2で、図13の処理5の一次査定で決定された一次査定価格が、初期評価額入力欄903に入力される。
トップページ900で比較対象物件識別処理メニューボタン904がクリックされると、図17(b)の比較対象物件識別処理メニュー画面910が表示される。
比較対象物件識別処理メニュー画面910には、図13の処理4で決定された比較対象物件を検索するための検索欄911、913、914と、検索結果を表示する検索結果表示欄912、915と、査定対象物件の情報を登録する図17(c)の査定対象物件情報登録画面920を表示させるための処理開始ボタン916、不図示の物件基礎情報入力画面を表示させるための物件基礎情報入力ボタン9171、査定結果を出力するための査定結果出力ボタン9172、不図示の設計・仕様データ入力画面を表示させるための設計・仕様データ入力ボタン9173、不図示の専有部検査結果入力画面を表示させるための専有部検査結果入力ボタン9174、不図示の管理状況入力画面を表示させるための管理状況入力ボタン9175、図17(d)の評価基準値の参照表示画面930を表示させるための査定基準表示ボタン9176が含まれている。
ステップS3で、端末コンピュータ21で、比較対象物件が入力される。
比較対象物件の入力は、比較対象物件がデベロッパー1のものであるときには検索欄911、デベロッパー1以外の共通仕様物件であるときには検索欄913、914に物件名称又はデベロッパー名と供給年月が入力され、検索が実行された後、処理開始ボタン916がクリックされることにより行われる。なお、比較対象物件がデベロッパー1のものでも共通仕様物件でもない時には、検索欄911、913、914及び検索結果表示欄912、915は空白のまま処理開始ボタン916がクリックされることにより、比較対象物件が図14のT−3の「一般分譲マンション」として認識される。
比較対象物件識別処理メニュー画面910で処理開始ボタン916がクリックされると、ステップS3の比較対象物件入力が完了する。図17(c)の査定対象物件情報登録画面920が表示されると同時に、プログラム処理中であることを表示するダイアログが表示される。図17(c)の査定対象物件情報登録画面920には、設計・仕様物件ファイル、管理状況物件ファイル、専有部物件ファイルのデータ入力・表示画面と、管理状況参照ファイル登録画面、認定基準登録参照ファイル登録画面が表示される。
ステップS4で、入力された比較対象物件について、自社物件に一致する物件があったかを判定する。
このステップでは、サーバコンピュータ111の評価基準データベース51中の設計・仕様参照ファイル511を参照し、自社物件中に一致する物件があるか検索することにより判定する。
入力された比較対象物件について、自社物件に一致する物件があった場合(ステップS4:YES)、11より図16のステップS5に進み、設計・仕様参照ファイル511から査定対象物件の該当データを取り込む。
次いで、ステップS6で、設計・仕様参照ファイル511から比較対象物件の該当データを取り込む。
ステップS7で、端末コンピュータ31の査定価格データベースの設計・仕様物件ファイル211で定義された演算により、査定対象物件の設計・仕様ポイントの演算を行う。
ステップS7の設計・仕様ポイントの演算処理について、図18、図19及び図20のフローチャートに基づき説明する。
ステップS6の処理が完了すると、図20のフローチャートの処理がスタートする。図20のフローチャートの処理は、端末コンピュータ21の不図示のCPUで制御される。
まず、ステップS701で、ステップS5、ステップS6で取り込んだデータに基づき、査定対象物件の設計・仕様物件ファイル211を作成する。
設計・仕様物件ファイル211の一部を図19に示す。図19は、設計・仕様物件ファイル211の図18に示す全チェック項目のうち、躯体性能に係るチェック項目の部分のみを抜粋したものである。
設計・仕様物件ファイル211は、各チェック項目について、標準単位面積価格a、標準固定価格b、標準評価ポイントc、コストタイプd、査定物件面積e、査定物件耐用年数f、査定物件経過年数g、査定物件耐用年数経過比率h、査定住戸原価i、査定物件ポイントj、査定物件対応状況k、比較物件面積l、比較標準耐用年数m、比較物件経過年数n、比較物件耐用年数経過比率o、比較物件住戸価格p、比較物件ポイントq、比較物件対応状況r、一致判定s、増減価格t、評価ポイントuの評価項目がある。
コストタイプdとは、そのチェック項目が比例価格型、固定価格型、比率型のいずれであるかを示している。
チェック項目は、その項目の特性により、比例価格型、固定価格型、比率型の3タイプに分けられている。
比例価格型は、面積あたりの単価によって差が生じるチェック項目であり、図18の躯体性能に関するチェック項目(耐震性能等)が該当する。
比例価格型のチェック項目は、設計・仕様物件ファイル211の標準単位面積価格aに予め単位数値が登録されている。
固定価格型は、住戸当たり1箇所として評価できるチェック項目であり、図18の安全・防犯のうち吊り戸棚の耐震ラッチ等に関するチェック項目が該当する。
固定価格型のチェック項目は、設計・仕様物件ファイル211の標準固定価格bに予め単位数値が登録されている。
比率型は、住戸単位で評価が難しいチェック項目であり、図18の環境、S・Iに関するチェック項目等が該当する。共用部に該当する場合など、住戸単位に算出が困難なチェック項目は、評価項目毎に基本的にそのコストを根拠とした、ポイントの付加によって、評価を行う。
比率型のチェック項目は、設計・仕様物件ファイル211の標準評価ポイントcに予め単位数値が登録されている。
比例価格型、固定価格型のチェック項目からは、評価ポイントuは算出されず、増減価格tが算出される。また、比率型のチェック項目からは、増減価格tは算出されず、評価ポイントuが算出される。
標準単位面積価格a、標準固定価格b、標準評価ポイントcは、技術革新、市況、地域性等を考慮して、随時見直しが行われる。例えば、標準単位面積価格a、標準固定価格b、標準評価ポイントcは1年毎等に全面更新するなどすればよい。また、地域性として、首都圏、それ以外の大都市圏、都市圏以外の地域などにより、標準単位面積価格a、標準固定価格b、標準評価ポイントcを異なる値としてもよい。
査定物件対応状況k、比較物件対応状況rは、査定物件、比較物件がチェック項目に対応しているかを示す評価項目である。対応している場合には「1」、対応していない場合には「2」が入力される。
ステップS701では、まず、ステップS5で取り込んだ査定対象物件該当データのうち、査定物件の面積を比例価格型のチェック項目の査定物件面積eに入力し、すべてのチェック項目の査定物件耐用年数f、査定物件経過年数g、査定物件対応状況kに入力する。また、ステップS6で取り込んだ比較対象物件該当データを、比較物件面積l、比較標準耐用年数m、比較物件経過年数n、比較物件対応状況rに入力する。
次いで、予め設計・仕様物件ファイル211に登録されていた単位数値(a〜c)と、サーバコンピュータ111より取り込んだデータ(e、f、g、k、l、m、n、r)に基づき、査定物件耐用年数経過比率h、査定住戸原価i、査定物件ポイントj、比較物件耐用年数経過比率o、比較物件住戸価格p、比較物件ポイントq、一致判定sを算出、登録する。
すなわち、
査定物件耐用年数経過比率h=1−g/f
査定住戸原価i=a×e×h(比例価格型の場合)
又は、査定住戸原価i=b×h(固定価格型の場合)
査定物件ポイントj=c
比較物件耐用年数経過比率率o=1−m/n
比較物件住戸価格p=a×l×o(比例価格型の場合)
又は、比較物件住戸価格p=b×o(固定価格型の場合)
比較物件ポイントq=c
を算出して登録する。
また、一致判定sでは、査定物件対応状況kと比較物件対応状況rとの値を比較し、k=rのとき「一致」、k=rでないとき「不一致」を登録する。
次いで、ステップS702で、設計・仕様物件ファイル211の1件目のチェック項目のデータを読み込む。
ステップS703で、一致判定sが「不一致」か判定する。
一致判定sが「不一致」でない場合(ステップS703:NO)、すなわち、「一致」であって査定対象物件、比較対象物件の双方がそのチェック項目に対応している場合、或いは査定対象物件、比較対象物件の双方がチェック項目に対応していない場合、査定対象物件と比較対象物件とはそのチェック項目に関してはほぼ同じ仕様であるとして、ステップS711に進み、未処理のチェック項目があるか判定する。
一致判定sが「不一致」である場合(ステップS703:YES)、査定対象物件又は比較対象物件の一方のみがそのチェック項目に対応しており、仕様に差があるものとして、ステップS704で、kが1であるか判定する。
kが1である場合(ステップS704:YES)、すなわち、査定対象物件がそのチェック項目に対応している場合、ステップS703では不一致でしかも査定対象物件のkが1であることから、比較物件対応状況rは2であるはずである。従って、査定対象物件のみがそのチェック項目に対応しており、比較対象物件よりも仕様が高いとして、プラス評価を行うステップS705〜ステップS707の処理に進む。
ステップS705では、コストタイプdが「比率型」か判定する。
コストタイプdが「比率型」の場合(ステップS705:YES)、ステップS706で、評価ポイントuに標準評価ポイントcの値を登録し、ステップS711で、未処理のチェック項目があるか判定する。
コストタイプdが「比率型」でない場合(ステップS705:NO)、コストタイプdは比例価格型か固定価格型であるので、ステップS707で、増減価格tに、査定住戸原価iの値を登録し、ステップS711で、未処理のチェック項目があるか判定する。
kが1でない場合(ステップS704:NO)、すなわち、査定対象物件がそのチェック項目に対応していない場合、ステップS703では不一致でしかも査定対象物件のkが2であることから、比較物件対応状況rは1であるはずである。従って、比較対象物件のみがそのチェック項目に対応しており、査定対象物件は比較対象物件よりも仕様が低いとして、マイナス評価を行うステップS708〜ステップS710の処理に進む。
ステップS708では、コストタイプdが「比率型」か判定する。
コストタイプdが「比率型」の場合(ステップS708:YES)、ステップS709で、評価ポイントuに、−(標準評価ポイントc)の値を登録し、ステップS711で、未処理のチェック項目があるか判定する。
コストタイプdが「比率型」でない場合(ステップS708:NO)、コストタイプdは比例価格型か固定価格型であるので、ステップS710で、増減価格tに、−(査定住戸原価i)の値を登録し、ステップS711で、未処理のチェック項目があるか判定する。
未処理のチェック項目がある場合(ステップS711:YES)、すなわち、まだすべてのチェック項目についてステップS703〜ステップS710の処理が完了していない場合には、ステップS712で次のチェック項目を読み込み、ステップS703で、一致判定sが「不一致」か判定する。
未処理のチェック項目がない場合(ステップS711:NO)、すなわち、すべてのチェック項目についてステップS703〜ステップS710の処理が完了した場合には、ステップS713で
評価ポイント合計(単位:%)=(Σu)×100
増減価格合計(単位:円)=Σt
を算出・登録し、処理を終了する。
評価ポイント合計(単位:%)61と増減価格合計(単位:円)62とは、設計・仕様ポイントを構成するものであって、評価ポイント合計(単位:%)61は比率(百分率)で表され、増減価格合計(単位:円)62は金額で表されている。
設計・仕様ポイントは、図13の処理7の査定処理において最終的な査定額を導き出すために、処理5で求められた一次査定価格に反映させるためのポイントである。
以上の図19の例のように、評価ポイント合計(単位:%)61と増減価格合計(単位:円)62とは、それぞれ、各チェック項目の評価ポイントuをすべてのチェック項目について足し合わせた値と、各チェック項目の増減価格tをすべてのチェック項目について足し合わせた値からなる。
図19の例では、評価ポイント合計(単位:%)61と増減価格合計(単位:円)62は、それぞれ2.3450ポイント、903,132円となっている。
以上の図20のフローチャートの処理で図16のステップS7の処理が完了すると、作成された設計・仕様物件ファイル211を、演算された評価ポイント合計61と増減価格合計62ごと基礎情報物件ファイル221に書き込む。また、基礎情報物件ファイル221を書き込むと、プログラムが自動でデベロッパー1のサーバコンピュータ111に送信するための不図示の画面を立ち上げ、この画面の流れに沿って操作すると、基礎情報物件ファイル221が、サーバコンピュータ111の基礎情報物件ファイル521として登録されるようになっている。
次に、ステップS8で、自社物件管理状況参照ファイル513から比較対象物件の該当データを取り込む。このデータは、直接最終的な査定額に影響のあるものではないが、比較対象物件との目視による比較のため、情報として、端末コンピュータ21側に取込んでおく。
ステップS9で、自社物件管理状況参照ファイル513から査定対象物件の該当データを取り込む。なお、ステップS9ではサーバコンピュータ111から該当データを取り込んでいるが、この該当データは、元々管理状況サーバコンピュータ121で管理しているものであるため、管理部門12の管理状況サーバコンピュータ121から直接取り込むようにしてもよい。
査定対象物件の該当データには、管理組合の有無、定期総会の開催状況等の評価項目に対する回答の選択肢が含まれている。
評価項目、評価項目に対する回答の選択肢は、図24〜図28の共用部維持管理状況説明書と同様である。
次いで、ステップS10で、管理状況物件ファイル213で定義された演算により管理状況ポイント63の演算を行う。
このステップS10では、まず、管理状況物件ファイル213を作成する。
管理状況物件ファイル213の構成は、図24〜図28に示す共用部維持管理状況説明書と同様である。
評価項目、評価項目に対する回答の選択肢、選択肢の配点が、予め端末コンピュータ21に登録されているので、ステップS9で取り込んだ評価項目に対する回答の選択肢を登録して、管理状況物件ファイル213を作成する。
次いで、管理状況ポイント63の演算を行う。
ステップS9で取り込んだ回答の選択肢に配点を適用し、各回答の得点64を算出する。そして、すべての回答の得点64を足し合わせ、管理状況ポイント63を算出する。
管理状況ポイント63は、図13の処理7の査定処理において最終的な査定額を導き出すために、処理5で求められた一次査定価格に反映させるためのポイントである。
以上のステップS10の処理が完了すると、作成された管理状況物件ファイル213を、演算された管理状況ポイント63ごと基礎情報物件ファイル221に書き込む。また、基礎情報物件ファイル221を書き込むと、プログラムが自動でデベロッパー1のサーバコンピュータ111に送信するための不図示の画面を立ち上げ、この画面の流れに沿って操作すると、管理状況物件ファイル213が、サーバコンピュータ111の基礎情報物件ファイル521として登録されるようになっている。
以上のステップS4〜ステップS10は、端末コンピュータ21へのユーザによる操作なく自動で行われるが、ステップS10が完了すると、端末コンピュータ21で、「専有部の検査結果を入力して下さい」という不図示のダイアログが表示され、このダイアログの指示に従って表示させた不図示の画面で、ステップS11で、予め専有部検査機関3の端末コンピュータ31から受信した検査結果を入力することにより、専有部検査結果が入力される。
項目として大項目、中項目、部位、状況、状況カテゴリー、修繕緊急性カテゴリーが予め登録されたフォームに、結果、修繕緊急性、修繕箇所数が入力される。また、不図示の画面には売主4が売却前に補修するか否かの不図示のチェック欄があり、この欄にチェックすることによって、補修の意志があるか否かが入力される。
次いで、ステップS12で、サーバコンピュータ111の評価基準データベースの専有部修繕標準価格参照ファイル512から、修繕標準コストを受信して、標準補修参照処理を行う。
ステップS13で、専有部物件ファイル212で定義された演算により専有部補修額65の演算を行う。
ステップS13の専有部補修額65の演算処理について、図32、図33の専有部検査結果説明書及び図21のフローチャートに基づき説明する。
ステップS12の処理が完了すると、図21のフローチャートの処理がスタートする。図21のフローチャートの処理は、端末コンピュータ21の不図示のCPUで制御される。
まず、ステップS1301で、ステップS11、S12で入力又は受信された検査結果、修繕標準コストに基づき、査定対象物件の専有部物件ファイル213を作成する。
専有部物件ファイル213の構成は、図32、図33に示す専有部検査結果説明書と同様であるので、図32、図33を参照して説明する。
専有部物件ファイル213は、検査を行う検査項目は、検査対象部位がどの設備等のものかを示す大項目、検査対象部位がどのような機能に関するものかを示す中項目、検査対象の部位により特定されている。
検査対象の各部位について、不良の状況、状況カテゴリー、検査の結果不良であるか否かを示す結果、修繕緊急性カテゴリー、修繕緊急性があるか否かを示す修繕緊急性a、修繕標準コストb、修繕箇所数c、修繕概算コストの項目がある。
修繕緊急性a、修繕箇所数cの項目は、結果が不良であることを示す「1」であった場合に入力され、結果が不良でないことを示す「2」である場合には空欄とされる。
ステップS1301では、まず、ステップS11ですでに結果、修繕緊急性a、修繕標準コストb、修繕箇所数cが登録されているフォームに、ステップS12で取り込んだ修繕標準コストを修繕標準コストbとして入力し、専有部物件ファイル213とする。
次いで、ステップS1302で、専有部物件ファイル213の1件目の部位のデータを読み込む。
ステップS1303で、修繕緊急性aにデータ入力がされているか判定する。
修繕緊急性aにデータ入力がされていない場合(ステップS1303:NO)、検査の結果が不良でないとして、ステップS1307に進み、未処理の部位があるか判定する。
修繕緊急性aにデータ入力がされている場合(ステップS1303:YES)、検査の結果が不良であるとして、ステップS1304で、修繕緊急性aが、緊急の修繕を要することを示す「1」であるか判定する。
修繕緊急性aが、緊急の修繕を要することを示す「1」である場合(ステップS1304:YES)、ステップS1305で、修繕概算コストdに、a×b×cを入力し、ステップS1307に進み、未処理の部位があるか判定する。
修繕緊急性aが、緊急の修繕を要することを示す「1」でない場合(ステップS1304:NO)、修繕緊急性aは、緊急を要しないことを示す「2」であるので、ステップS1306で、修繕概算コストdに、(a/2)×b×cを入力し、ステップS1307に進み、未処理の部位があるか判定する。
未処理の部位がある場合(ステップS1307:YES)、すなわち、まだすべての部位についてステップS1303〜ステップS1306の処理が完了していない場合には、ステップS1308で次の部位を読み込み、ステップS1303で、修繕緊急性aにデータ入力がされているか判定する。
未処理の部位がない場合(ステップS1307:NO)、すなわち、すべての部位についてステップS1303〜ステップS1306の処理が完了した場合には、ステップS1309で、の合計値であるΣdを算出する。
次いで、ステップS1311で、売主4が売却前に補修する旨の入力がされているかを判定する。
売主4が売却前に補修する旨の入力がされていない場合(ステップS1310:NO)、補修の必要な箇所を売主4が売却前に補修せず、補修費用が買主側の負担となることから、査定額からこの補修費用を減算するために、ステップS1311で、
専有部補修額65(単位:円)=Σd
を登録し、処理を終了する。
売主4が売却前に補修する旨の入力がされている場合(ステップS1310:NO)、補修の必要な箇所を売主4が売却前に補修し、補修費用が売主4側の負担となることから、査定額から補修費用を減算する必要がないため、ステップS1312で、
専有部補修額65(単位:円)=0
を登録し、処理を終了する。
以上の図21のフローチャートの処理で図16のステップS13の処理が完了すると、作成された専有部物件ファイル212を、演算された専有部補修額65ごと基礎情報物件ファイル221に書き込む。また、基礎情報物件ファイル221を書き込むと、プログラムが自動でデベロッパー1のサーバコンピュータ111に送信するための不図示の画面を立ち上げ、この画面の流れに沿って操作すると、基礎情報物件ファイル221が、サーバコンピュータ111の基礎情報物件ファイル521として登録されるようになっている。
次に、ステップS14で、査定対象物件がデベロッパー1の本部11の認定を受けることにより保証の対象になっているか判定する。
このステップでは、査定対象物件のマンション管理番号及び住戸番号をキーとしてサーバコンピュータ111の認定結果ファイル531を検索し、該当するデータがあるか判定する。
該当データがあった場合、該当データが認定登録されているか判定する。
該当データがあり、かつ認定登録されている場合には「保証の対象」、該当データがない場合及び該当データはあるが認定不可登録されている場合には「保証の対象でない」と判定される。
保証の対象である場合(ステップS14:YES)、すなわち認定結果ファイル531に該当データがあり、かつ認定登録されている場合は、ステップS15で、基礎情報物件ファイル221へ、保証による加算額を書き出し、21を介してステップS16へ進み、基礎情報物件ファイル221に定義された演算方法により最終的な査定額を算出する。
保証の対象でない場合(ステップS14:NO)、すなわち認定結果ファイル531に該当データがないか、該当データはあるが認定不可登録されている場合は、そのまま21を介してステップS16へ進み、基礎情報物件ファイル221に定義された演算方法により最終的な査定額を算出する。
このステップS16では、
最終的な査定額=初期評価額×{1+(評価ポイント合計61+管理状況ポイント63)/100}+増減価格合計62−専有部補修額65+保証による加算額+検査費用加算額
により最終的な査定額を算出する。
次いで、ステップS17で、算出された最終の査定額を画面に表示する。画面への表示内容は、図34の総合評価結果報告書と同様である。
ステップS18で、端末コンピュータ21を操作する担当者により不図示の承認ボタンがクリックされたか判定する。
不図示の承認ボタンがクリックされた場合(ステップS18:YES)、図23〜図34の意見評価書の帳票を出力し、処理を終了する。
不図示の承認ボタンがクリックされない場合(ステップS18:NO)、11を介してステップS5に戻り、設計・仕様参照ファイル511から査定対象物件の該当データを取り込む。すなわち、査定の処理を再度繰り返す。
図15のステップS4で、入力された比較対象物件について、自社物件に一致する物件がなかった場合(ステップS4:NO)、ステップS20で、入力された比較対象物件が、共通仕様物件かを判定する。
このステップでは、サーバコンピュータ111の評価基準データベース51中の設計・仕様参照ファイル511を参照し、共通仕様物件中に一致する物件があるか検索することにより判定する。
入力された比較対象物件が、共通仕様物件であった場合(ステップS20:YES)、ステップS21で共通仕様物件の場合の査定処理を行う。
この処理では、まず、設計・仕様参照ファイル511から、共通仕様のあるデベロッパーが供給したマンションについての共通仕様の設計・仕様に関するデータを、比較対象物件の設計・仕様データとして取り込み、査定対象物件の設計・仕様データと比較演算して、設計・仕様評価ポイントを算出する。
次いで、他物件管理状況参照ファイル514から標準的な共用部の管理状況に関するデータを受信し、査定対象物件の管理状況に関するデータと比較演算して、管理状況ポイントを算出する。
その後、検査業者から受領した専有部の検査結果が入力され、専有部修繕標準価格参照ファイル512から受信した修繕標準コストを用いて、補修にかかる費用金額を算出する。ただし、売主4が補修をしてから売却する予定である場合には、補修にかかる費用金額は0円とする。
その後、初期評価額に、設計・仕様評価ポイント、管理状況ポイント、補修にかかる費用金額を加減算し、さらに、デベロッパー1の本部11で認定がされていて保証の対象となる場合には保証による加算額、必要に応じ物件情報ファイルの提供による加算額、専有部の検査費用の加算額を加算して、最終的な査定額を算出する。
その後、処理を終了する。
入力された比較対象物件が、共通仕様物件でない場合(ステップS20:NO)、ステップS22で一般物件の場合の査定処理を行う。
この処理では、まず、設計・仕様参照ファイル511から、予め調査によって算出された設計・仕様に関するデータの標準値を、比較対象物件の設計・仕様データとして取り込み、査定対象物件の設計・仕様データと比較演算して、設計・仕様評価ポイントを算出する。
次いで、他物件管理状況参照ファイル514から標準的な共用部の管理状況に関するデータを受信し、査定対象物件の管理状況に関するデータと比較演算して、管理状況ポイントを算出する。
その後、検査業者から受領した専有部の検査結果が入力され、専有部修繕標準価格参照ファイル512から受信した修繕標準コストを用いて、補修にかかる費用金額を算出する。ただし、売主4が補修をしてから売却する予定である場合には、補修にかかる費用金額は0円とする。
その後、初期評価額に、設計・仕様評価ポイント、管理状況ポイント、補修にかかる費用金額を加減算し、さらに、保証の対象となる場合には保証による加算額、必要に応じ物件情報ファイルの提供による加算額、専有部の検査費用の加算額を加算して、最終的な査定額を算出する。
その後、処理を終了する。
図22は、図15、図16の処理における情報の送受信を示している。
ステップS19で出力される意見評価書の帳票の例を、図23〜図34に示す。意見評価書の帳票は、不図示の表紙と、図23の一次査定結果報告書と、不図示の設計・仕様の状況説明書と、図24〜図28の共用部維持管理状況説明書と、図29〜図31の共用部建物調査報告書と、図32、図33の専有部検査結果説明書と、図34の総合評価結果報告書と、からなる。
図23の一次査定結果報告書は、図13の処理5で行われた一次査定の結果の報告書である。この一次査定結果報告書の査定価格は、一次査定結果であって、図13の処理6及び図15のステップS2で入力された初期評価額に該当する。
図24〜図28の共用部維持管理状況説明書は、図16のステップS10で作成された管理状況物件ファイル213と同様の内容である。共用部維持管理状況説明書の全体を図24に示し、視認の容易のために、図24の共用部維持管理状況説明書の左上部分を図25、右上部分を図26、左下部分を図27、右下部分を図28に分割して示している。
各評価項目の得点64の合計が、図24右上(図26)の管理状況ポイント63欄に記載されている。
図29〜図31の共用部建物調査説明書の全体を図29に示し、視認の容易のために、図29の共用部建物調査説明書の左部分を図30、右部分を図31に分割して示している。
図32、図33の専有部検査結果説明書は、図16のステップS13で作成された専有部物件ファイル212と同様の内容である。視認の容易のために、専有部検査結果説明書の上半部を図32、下半部を図33に分割して示している。図32右上に専有部補修額65が記載されている。
図34の総合評価結果報告書は、本実施形態の中古共同住宅評価システムによる査定結果を記載する帳票である。
図34の総合評価結果報告書には、査定対象物件の名称、住戸番号のほか、一次査定額、加減ポイント合計額、加減金額合計額、検査費用加算額、保証対象加算額、最終的な査定額である提示評価額、比較対象物件に関する情報が記載されている。
最終的な査定額である提示評価額は、
提示評価額=一次査定額×(1+加減ポイント合計額/100)+加減金額合計額+検査費用加算額+保証対象加算額
である。
以上のように、本実施形態に係る中古共同住宅評価システムによれば、必要な補修を行わずに売主が中古共同住宅の住戸を売却する場合であっても、補修費用分が買主の認識のないまま、査定価格に上乗せされることがない。また、補修を完了した状態で売却される住戸と補修を行わずに売却される住戸との間での公平が保たれる。
さらに、本実施形態に係る中古共同住宅評価システムは、補修がされるか否かが査定価格に直接反映される構成であるため、査定価格の信頼性が増し、売主、買主にとっても安心感が高まる。その結果、中古住宅の取引業者にとっても、このシステムを利用することで、売主、買主の信用を得やすくなる。
売主の使用状況による設備・建具等の傷み具合、想定される耐用年数、リフォーム、メンテナンス状況などによっても、中古共同住宅の買主が将来負担するであろうコストは大きく異なってくるが、本実施形態に係る中古共同住宅評価システムでは、売却時点で売主が補修を行わない場合にはその補修費用を査定価格から差し引いているので、買主が売主の使用状況によって将来余計に負担することとなるコストを低減することが可能となり、売却対象の物件間における不公平感を是正することが可能となる。
また、本実施形態に係る中古共同住宅評価システムは、将来買主のメンテナンスコスト及び居住性に影響を及ぼす補修費用が査定価格に加味されているので、査定価格の信頼性が増し、売主、買主にとっても安心感が高まる。その結果、中古住宅の取引業者にとっても、このシステムを利用することで、売主、買主の信用を得やすくなる。
また、本実施形態に係る中古共同住宅評価システムによれば、設備・仕様のレベルが高い住戸とその他の住戸との間に、査定価格における明確な評価の差が生ずるので、適正な価格査定が可能となり、売却される住戸間での公平が保たれる。
また、本実施形態の中古共同住宅評価システムは、将来買主のメンテナンスコスト及び居住性に影響を及ぼす設計要素の違いが査定価格に加味されているので、査定価格の信頼性が増し、売主、買主にとっても安心感が高まる。その結果、中古住宅の取引業者にとっても、このシステムを利用することで、売主、買主の信用を得やすくなる。
さらに、設計要素等の情報を提供し、査定額に加味することで該共同住宅の購入検討者は開示された情報をもとに将来の維持コストや入居後の生活上の不安を解消することが可能になり、より正確な情報による購入の判断が可能になる。
また、本実施形態に係る中古共同住宅評価システムによれば、共用部分の管理状況等が良好な共同住宅と良好でない共同住宅との間に、査定価格における明確な評価の差が生ずるので、適正な価格査定が可能となり、売却される住戸間での公平が保たれる。
また、本発明の中古共同住宅評価システムは、将来買主のメンテナンスコスト及び居住性に影響を及ぼす共用部分の管理状況等が査定価格に加味されているので、査定価格の信頼性が増し、売主、買主にとっても安心感が高まる。その結果、中古住宅の取引業者にとっても、このシステムを利用することで、売主、買主の信用を得やすくなる。
さらに、共用部分の管理状況等の情報を提供し、査定額に加味することで該共同住宅の購入検討者は開示された情報をもとに将来の維持コストや入居後の生活上の不安を解消することが可能になり、より正確な情報による購入の判断が可能になる。
本発明の一実施形態に係る中古共同住宅評価システムの構成を示す説明図である。 サーバコンピュータのハード構成を示す説明図である。 サーバコンピュータのHDDに格納された各ファイルを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る中古共同住宅評価システムの業務フローである。 本発明の一実施形態に係る中古共同住宅評価システムの業務フローである。 品質チェックシート作成画面の構成を示す説明図である。 品質チェックシート作成処理のフローチャートである。 品質チェックシート作成処理のフローチャートである。 品質チェックシートの構成を示す説明図である。 品質チェックシート画面の構成を示す説明図である。 認定画面の構成を示す説明図である。 認定処理のフローチャートである。 中古共同住宅評価システムの運用の概略を示す説明図である。 取引事例との比較と算出のパターンを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る中古共同住宅評価システムの査定処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る中古共同住宅評価システムの査定処理のフローチャートである。 不動産業者の端末コンピュータの画面遷移を示す説明図である。 設計・仕様物件ファイルのチェック項目を示す説明図である。 設計・仕様物件ファイルを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る中古共同住宅評価システムの査定処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る中古共同住宅評価システムの査定処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る中古共同住宅評価システムの情報の流れを示す説明図である。 意見評価書の一次査定結果報告書を示す説明図である。 意見評価書の共用部維持管理状況説明書の全体を示す説明図である。 意見評価書の共用部維持管理状況説明書の左上部分を示す説明図である。 意見評価書の共用部維持管理状況説明書の右上部分を示す説明図である。 意見評価書の共用部維持管理状況説明書の左下部分を示す説明図である。 意見評価書の共用部維持管理状況説明書の右下部分を示す説明図である。 意見評価書の共用部建物調査報告書の全体を示す説明図である。 意見評価書の共用部建物調査報告書の左部分を示す説明図である。 意見評価書の共用部建物調査報告書の右部分を示す説明図である。 意見評価書の専有部検査結果説明書の上半部を示す説明図である。 意見評価書の専有部検査結果説明書の下半部を示す説明図である。 意見評価書の総合評価結果報告書を示す説明図である。
符号の説明
1 デベロッパー
2 不動産業者
3 専有部検査機関
4 売主
11 本部
12 管理部門
13 インターネット
14 顧客サービス部門
21,31 端末コンピュータ
61 評価ポイント合計
62 増減価格合計
63 管理状況ポイント
65 専有部補修額
72 CPU
73 RAM
74 ROM
75 HDD
76 記憶媒体装置
77 通信装置
78 キーボード
79 マウス
80 表示装置
81 プリンタ
111 サーバコンピュータ
301 品質チェックシート作成画面
302 品質チェックシート画面
303 認定画面

Claims (8)

  1. 共同住宅の供給機関が供給した共同住宅の中古住戸の価格査定を行う中古共同住宅評価システムであって、
    前記中古住戸の売却を行う中古住宅の取引業者のコンピュータと、前記供給機関のコンピュータとを備え、
    前記取引業者のコンピュータは、
    前記供給機関のコンピュータに格納された、前記供給機関の供給物件を含む各住戸の建築又はリフォーム時点の設計・仕様に関する情報が登録された設計・仕様参照記憶手段を、参照して、前記設計・仕様参照記憶手段に登録された前記供給機関の供給物件中に、前記中古住戸の初期評価額算出のための比較対象物件と一致する物件があるかを検索することにより、前記比較対象物件が、前記供給機関の供給した物件であるか判定する手段と、
    前記比較対象物件が前記供給機関の供給した物件であった場合に、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸及び前記比較対象物件が、住戸単位での価格算出が可能な設計・仕様の価格型チェック項目及び住戸単位での価格算出が難しい設計・仕様の比率型チェック項目に対応しているか否かを示す対応状況と、前記中古住戸及び前記比較対象物件について前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報と、を前記チェック項目毎に受信する手段と、
    予め定められた各前記価格型チェック項目の標準価格と前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報とから、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出し、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、負の値にした数値とを、すべての前記価格型チェック項目について足し合わせることにより、増減価格合計を算出する増減価格合計算出手段と、
    前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記比率型チェック項目の予め定められた評価ポイントを、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記比率型チェック項目の前記評価ポイントを、負の値にした数値とを、すべての前記比率型チェック項目について足し合わせることにより、評価ポイント合計を算出する手段と、
    前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸の共用部維持管理状況に関する評価項目に対する回答の選択肢を受信し、該受信した選択肢に予め定められた配点を適用して算出した得点を、すべての前記評価項目について足し合わせて管理状況ポイントを算出する手段と、
    前記中古住戸の専有部について前記供給機関及び前記取引業者とは異なる検査機関によって行われた検査に関し、前記取引業者のコンピュータが前記検査機関のコンピュータから受信した、前記検査の対象の部位毎の検査結果が不良であるか否かを示す結果及び修繕箇所数が、入力された情報を、取得すると共に、前記検査の対象の部位毎の修繕標準コストを、前記供給機関のコンピュータから受信する検査結果入力手段と、
    前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報が、売却前に補修しないことを示す場合には、前記修繕標準コストと前記修繕箇所数とを掛け合わせて算出した修繕概算コストを、前記検査結果が不良であるか否かを示す結果が不良であることを示している前記部位のすべてについて、足し合わせた額を、専有部補修額とし、前記中古住戸の売主が売却前に補修する旨の入力がされているかを示す情報が、売却前に補修する旨の入力がされていることを示す場合には、0を前記専有部補修額とする手段と、
    前記供給機関のコンピュータに格納された、各中古物件が認定されたか否かの結果が登録された認定結果記憶手段を、参照して、前記認定結果記憶手段に登録された前記中古物件中に前記中古住戸に該当するデータがありかつ認定登録されているかを、判定することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータに格納された、査定価格に加算すべき各種手数料の金額が登録された基礎情報登録参照記憶手段から、保証による加算額書き出す手段と、
    前記供給機関のコンピュータに格納された前記基礎情報登録参照記憶手段から、前記検査を行ったことによる加算額を書き出す手段と、
    前記中古住戸の最終的な査定額を、
    前記比較対象物件と比較して算出された前記中古住戸の前記初期評価額×{1+(前記評価ポイント合計+前記管理状況ポイント)/100}+前記増減価格合計−前記専有部補修額+前記保証による加算額+前記検査を行ったことによる加算額
    により算出する手段と、を備えることを特徴とする中古共同住宅評価システム。
  2. 前記価格型チェック項目は、面積あたりの単価によって差が生じる比例価格型チェック項目と、住戸当たり1箇所として評価できる固定価格型チェック項目とからなり、
    前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報は、前記比例価格型チェック項目については、該比例価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の面積,経過年数であり、前記固定価格型チェック項目については、該固定価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の経過年数であり、
    前記増減価格合計算出手段は、前記比例価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、
    予め定められた前記比例価格型チェック項目の単位面積当たりの標準価格×前記面積×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}
    により、前記固定価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、
    予め定められた前記固定価格型チェック項目の標準固定価格×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}
    により、算出することを特徴とする請求項1記載の中古共同住宅評価システム。
  3. 共同住宅の供給機関が供給した共同住宅の中古住戸の価格査定を行う中古住宅の取引業者の中古共同住宅評価装置であって、
    前記供給機関のコンピュータに格納された、前記供給機関の供給物件を含む各住戸の建築又はリフォーム時点の設計・仕様に関する情報が登録された設計・仕様参照記憶手段を、参照して、前記設計・仕様参照記憶手段に登録された前記供給機関の供給物件中に、前記中古住戸の初期評価額算出のための比較対象物件と一致する物件があるかを検索することにより、前記比較対象物件が、前記供給機関の供給した物件であるか判定する手段と、
    前記比較対象物件が前記供給機関の供給した物件であった場合に、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸及び前記比較対象物件が、住戸単位での価格算出が可能な設計・仕様の価格型チェック項目及び住戸単位での価格算出が難しい設計・仕様の比率型チェック項目に対応しているか否かを示す対応状況と、前記中古住戸及び前記比較対象物件について前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報と、を前記チェック項目毎に受信する手段と、
    予め定められた各前記価格型チェック項目の標準価格と前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報とから、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出し、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、負の値にした数値とを、すべての前記価格型チェック項目について足し合わせることにより、増減価格合計を算出する増減価格合計算出手段と、
    前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記比率型チェック項目の予め定められた評価ポイントを、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記比率型チェック項目の前記評価ポイントを、負の値にした数値とを、すべての前記比率型チェック項目について足し合わせることにより、評価ポイント合計を算出する手段と、
    前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸の共用部維持管理状況に関する評価項目に対する回答の選択肢を受信し、該受信した選択肢に予め定められた配点を適用して算出した得点を、すべての前記評価項目について足し合わせて管理状況ポイントを算出する手段と、
    前記中古住戸の専有部について前記供給機関及び前記取引業者とは異なる検査機関によって行われた検査に関し、前記取引業者のコンピュータが前記検査機関のコンピュータから受信した、前記検査の対象の部位毎の検査結果が不良であるか否かを示す結果及び修繕箇所数が、入力された情報を、取得すると共に、前記検査の対象の部位毎の修繕標準コストを、前記供給機関のコンピュータから受信する検査結果入力手段と、
    前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報が、売却前に補修しないことを示す場合には、前記修繕標準コストと前記修繕箇所数とを掛け合わせて算出した修繕概算コストを、前記検査結果が不良であるか否かを示す結果が不良であることを示している前記部位のすべてについて、足し合わせた額を、専有部補修額とし、前記中古住戸の売主が売却前に補修する旨の入力がされているかを示す情報が、売却前に補修する旨の入力がされていることを示す場合には、0を前記専有部補修額とする手段と、
    前記供給機関のコンピュータに格納された、各中古物件が認定されたか否かの結果が登録された認定結果記憶手段を、参照して、前記認定結果記憶手段に登録された前記中古物件中に前記中古住戸に該当するデータがありかつ認定登録されているかを、判定することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータに格納された、査定価格に加算すべき各種手数料の金額が登録された基礎情報登録参照記憶手段から、保証による加算額書き出す手段と、
    前記供給機関のコンピュータに格納された前記基礎情報登録参照記憶手段から、前記検査を行ったことによる加算額を書き出す手段と、
    前記中古住戸の最終的な査定額を、
    前記比較対象物件と比較して算出された前記中古住戸の前記初期評価額×{1+(前記評価ポイント合計+前記管理状況ポイント)/100}+前記増減価格合計−前記専有部補修額+前記保証による加算額+前記検査を行ったことによる加算額
    により算出する手段と、を備えることを特徴とする中古共同住宅評価装置。
  4. 前記価格型チェック項目は、面積あたりの単価によって差が生じる比例価格型チェック項目と、住戸当たり1箇所として評価できる固定価格型チェック項目とからなり、
    前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報は、前記比例価格型チェック項目については、該比例価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の面積,経過年数であり、前記固定価格型チェック項目については、該固定価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の経過年数であり、
    前記増減価格合計算出手段は、前記比例価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、
    予め定められた前記比例価格型チェック項目の単位面積当たりの標準価格×前記面積×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}
    により、前記固定価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、
    予め定められた前記固定価格型チェック項目の標準固定価格×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}
    により、算出することを特徴とする請求項記載の中古共同住宅評価装置。
  5. 共同住宅の供給機関が供給した共同住宅の中古住戸の価格査定を行う中古共同住宅評価方法であって、
    前記中古住戸の売却を行う中古住宅の取引業者のコンピュータが、前記供給機関のコンピュータに格納された、前記供給機関の供給物件を含む各住戸の建築又はリフォーム時点の設計・仕様に関する情報が登録された設計・仕様参照記憶手段を、参照して、前記設計・仕様参照記憶手段に登録された前記供給機関の供給物件中に、前記中古住戸の初期評価額算出のための比較対象物件と一致する物件があるかを検索することにより、前記比較対象物件が、前記供給機関の供給した物件であるか判定する手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、前記比較対象物件が前記供給機関の供給した物件であった場合に、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸及び前記比較対象物件が、住戸単位での価格算出が可能な設計・仕様の価格型チェック項目及び住戸単位での価格算出が難しい設計・仕様の比率型チェック項目に対応しているか否かを示す対応状況と、前記中古住戸及び前記比較対象物件について前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報と、を前記チェック項目毎に受信する手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、予め定められた各前記価格型チェック項目の標準価格と前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報とから、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出し、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、負の値にした数値とを、すべての前記価格型チェック項目について足し合わせることにより、増減価格合計を算出する増減価格合計算出手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記比率型チェック項目の予め定められた評価ポイントを、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記比率型チェック項目の前記評価ポイントを、負の値にした数値とを、すべての前記比率型チェック項目について足し合わせることにより、評価ポイント合計を算出する手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸の共用部維持管理状況に関する評価項目に対する回答の選択肢を受信し、該受信した選択肢に予め定められた配点を適用して算出した得点を、すべての前記評価項目について足し合わせて管理状況ポイントを算出する手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、前記中古住戸の専有部について前記供給機関及び前記取引業者とは異なる検査機関によって行われた検査に関し、前記取引業者のコンピュータが前記検査機関のコンピュータから受信した、前記検査の対象の部位毎の検査結果が不良であるか否かを示す結果及び修繕箇所数が、入力された情報を、取得すると共に、前記検査の対象の部位毎の修繕標準コストを、前記供給機関のコンピュータから受信する検査結果入力手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報が、売却前に補修しないことを示す場合には、前記修繕標準コストと前記修繕箇所数とを掛け合わせて算出した修繕概算コストを、前記検査結果が不良であるか否かを示す結果が不良であることを示している前記部位のすべてについて、足し合わせた額を、専有部補修額とし、前記中古住戸の売主が売却前に補修する旨の入力がされているかを示す情報が、売却前に補修する旨の入力がされていることを示す場合には、0を前記専有部補修額とする手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、前記供給機関のコンピュータに格納された、各中古物件が認定されたか否かの結果が登録された認定結果記憶手段を、参照して、前記認定結果記憶手段に登録された前記中古物件中に前記中古住戸に該当するデータがありかつ認定登録されているかを、判定することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータに格納された、査定価格に加算すべき各種手数料の金額が登録された基礎情報登録参照記憶手段から、保証による加算額書き出す手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、前記供給機関のコンピュータに格納された前記基礎情報登録参照記憶手段から、前記検査を行ったことによる加算額を書き出す手順と、
    前記取引業者のコンピュータが、前記中古住戸の最終的な査定額を、
    前記比較対象物件と比較して算出された前記中古住戸の前記初期評価額×{1+(前記評価ポイント合計+前記管理状況ポイント)/100}+前記増減価格合計−前記専有部補修額+前記保証による加算額+前記検査を行ったことによる加算額
    により算出する手順と、を備えることを特徴とする中古共同住宅評価方法。
  6. 前記価格型チェック項目は、面積あたりの単価によって差が生じる比例価格型チェック項目と、住戸当たり1箇所として評価できる固定価格型チェック項目とからなり、
    前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報は、前記比例価格型チェック項目については、該比例価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の面積,経過年数であり、前記固定価格型チェック項目については、該固定価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の経過年数であり、
    前記増減価格合計算出手順では、前記取引業者のコンピュータが、前記比例価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、
    予め定められた前記比例価格型チェック項目の単位面積当たりの標準価格×前記面積×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}
    により、前記固定価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、
    予め定められた前記固定価格型チェック項目の標準固定価格×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}
    により、算出することを特徴とする請求項記載の中古共同住宅評価方法。
  7. 共同住宅の供給機関が供給した共同住宅の中古住戸の価格査定を行う中古共同住宅評価コンピュータに、
    前記供給機関のコンピュータに格納された、前記供給機関の供給物件を含む各住戸の建築又はリフォーム時点の設計・仕様に関する情報が登録された設計・仕様参照記憶手段を、参照して、前記設計・仕様参照記憶手段に登録された前記供給機関の供給物件中に、前記中古住戸の初期評価額算出のための比較対象物件と一致する物件があるかを検索することにより、前記比較対象物件が、前記供給機関の供給した物件であるか判定する手順と、
    前記比較対象物件が前記供給機関の供給した物件であった場合に、前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸及び前記比較対象物件が、住戸単位での価格算出が可能な設計・仕様の価格型チェック項目及び住戸単位での価格算出が難しい設計・仕様の比率型チェック項目に対応しているか否かを示す対応状況と、前記中古住戸及び前記比較対象物件について前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報と、を前記チェック項目毎に受信する手順と、
    予め定められた各前記価格型チェック項目の標準価格と前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報とから、前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出し、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記価格型チェック項目の前記設計・仕様の原価を、負の値にした数値とを、すべての前記価格型チェック項目について足し合わせることにより、増減価格合計を算出する増減価格合計算出手順と、
    前記対応状況が、前記中古住戸は対応しており前記比較対象物件は対応していないことを示す前記比率型チェック項目の予め定められた評価ポイントを、正の値にした数値と、前記対応状況が、前記中古住戸は対応しておらず前記比較対象物件は対応していることを示す前記比率型チェック項目の前記評価ポイントを、負の値にした数値とを、すべての前記比率型チェック項目について足し合わせることにより、評価ポイント合計を算出する手順と、
    前記供給機関のコンピュータから、前記中古住戸の共用部維持管理状況に関する評価項目に対する回答の選択肢を受信し、該受信した選択肢に予め定められた配点を適用して算出した得点を、すべての前記評価項目について足し合わせて管理状況ポイントを算出する手順と、
    前記中古住戸の専有部について行われた検査に関し、該検査の対象の部位毎に、検査結果が不良であるか否かを示す結果,修繕標準コスト,修繕箇所数,前記中古住戸の売主が売却前に補修するか否かを示す情報を取得する検査結果入力手順と、
    前記中古住戸の専有部について前記供給機関及び前記取引業者とは異なる検査機関によって行われた検査に関し、前記取引業者のコンピュータが前記検査機関のコンピュータから受信した、前記検査の対象の部位毎の検査結果が不良であるか否かを示す結果及び修繕箇所数が、入力された情報を、取得すると共に、前記検査の対象の部位毎の修繕標準コストを、前記供給機関のコンピュータから受信する検査結果入力手順と、
    前記供給機関のコンピュータに格納された、各中古物件が認定されたか否かの結果が登録された認定結果記憶手段を、参照して、前記認定結果記憶手段に登録された前記中古物件中に前記中古住戸に該当するデータがありかつ認定登録されているかを、判定することにより、前記中古住戸が、前記供給機関の認定を受けることにより保証の対象になっているかを判定し、前記中古住戸が前記保証の対象になっている場合にのみ、前記供給機関のコンピュータに格納された、査定価格に加算すべき各種手数料の金額が登録された基礎情報登録参照記憶手段から、保証による加算額書き出す手順と、
    前記供給機関のコンピュータに格納された前記基礎情報登録参照記憶手段から、前記検査を行ったことによる加算額を書き出す手順と、
    前記中古住戸の最終的な査定額を、
    前記比較対象物件と比較して算出された前記中古住戸の前記初期評価額×{1+(前記評価ポイント合計+前記管理状況ポイント)/100}+前記増減価格合計−前記専有部補修額+前記保証による加算額+前記検査を行ったことによる加算額
    により算出する手順と、を実行させることを特徴とする中古共同住宅評価プログラム。
  8. 前記価格型チェック項目は、面積あたりの単価によって差が生じる比例価格型チェック項目と、住戸当たり1箇所として評価できる固定価格型チェック項目とからなり、
    前記価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を算出するための情報は、前記比例価格型チェック項目については、該比例価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の面積,経過年数であり、前記固定価格型チェック項目については、該固定価格型チェック項目の耐用年数及び前記中古住戸及び前記比較対象物件の経過年数であり、
    前記増減価格合計算出手順では、前記比例価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、
    予め定められた前記比例価格型チェック項目の単位面積当たりの標準価格×前記面積×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}
    により、前記固定価格型チェック項目に係る設計・仕様の原価を、
    予め定められた前記固定価格型チェック項目の標準固定価格×{1−(前記経過年数/前記耐用年数)}
    により、算出することを特徴とする請求項記載の中古共同住宅評価プログラム。
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