JP4228992B2 - フローセル型qcmセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、水晶基板とその両面に形成した励振電極との間に電気的共振動作を得る水晶振動子などの振動子を使用し、この振動子の電極表面を試料ガスや試料溶液に晒したときの振動子の共振周波数の変化やインピーダンスの変化から試料の成分を検知・定量するQCM(Quarz Crystal Microbalance)センサに関し、特に検知・定量の応答速度を高めるフローセル型QCMセンサにおけるセル構造に関する。
化学・生化学および電気化学の分野において、反応量や生成物質量を定量することは重要なことであるが、従来装置では極めて微量の反応量に対して十分な検出感度を得ることは難しかった。
近年、ATカット水晶振動子を用いてマイクロバランス原理を応用したケミカル及びバイオセンサーが注目を集めている。ATカット水晶振動子は、その主共振周波数が振動子の板厚と反比例する現象を呈し、その電極面に試料成分が成膜したり、あるいは物質の吸着が起きると表面に存在する物質の単位平面積当たりの重量に対応した周波数のシフトが起きる。
QCMセンサは、上記の周波数シフト現象を応用したもので、ATカット水晶振動子は広い温度範囲において周波数が安定しているため、安定した検出感度が期待でき、条件が揃えば1〜10ngの吸着物質の検出がリアルタイムで可能である。(1)式に吸着物質量と周波数シフト量の関係を示す。
Figure 0004228992
ここで、ΔF:共振周波数変化量、F:共振周波数、Δt:水晶板の厚み変化量、t:水晶板の厚み、Δm:吸着物質量、ρq:水晶の密度、μ:水晶の弾性率、A:電極面積である。
上記(1)式から分かるとおり、水晶振動子上に吸着した物質のうち、検知・定量できるのは水晶振動子の電極上に吸着した分のみであるため、検知・定量しようとする成分に応じたレセプタは電極表面に形成させることとなる。
実際の測定では、検知・定量したい試料が溶液中に分散されている場合、上記のレセプタ装着水晶振動子を図8または図9に示すセンサ構成で設置することとなる。しかし、これらのセンサ構成では以下の問題がある。
1)図8に示す静置溶液型セルでは、レセプタと検知・定量したい試料との結合は、溶液中の試料の拡散率に律速されるため、反応速度が遅い。
2)図9に示す試料溶液強制撹絆型セルでは、撹拌により試料溶液の拡散律速を抑制する効果はあるが、溶液中の試料成分が必ずしもレセプタである水晶振動子電極上に到達するとは限らない。特に、溶液中の試料成分が希薄になるに従い撹拌効果は減少するものと考えられる。
上記の反応速度を高める方式として、フローセル型に構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この文献によるフローセル型の測定装置は、水晶振動子上に溶液を流入および水晶振動子の電極上を流れた溶液を排出させる流路をもつフローセル構造とする。
特許文献1に開示されるフローセル構造は、図10に示すように、アクリル樹脂製の保持基板1上に、水晶振動子2の電極3に対応させた孔を有するシリコーンゴム製の弾性シート4が置かれ、その上に水晶振動子2とフレキシブル基板5とが重ねられる。さらに、水晶振動子2とフレキシブル基板5の上に弾性シート4と同じ形状のシリコーンゴム製の弾性シート6が重ねられる。最上部にアクリル樹脂製のフローセル蓋部7が載せられる。これらは固定ネジ8によって一体に固定される。試料溶液は、フローセル蓋部7に設けた流入口9から水晶振動子2上に注入され、流出口10から排出される。
特開平11−183479号
前記の強制撹絆型セルの測定例として、図11に示されるように検出物質にCRP(C-Reactive Protein:C−反応性蛋白)を用い、撹拌子の回転数を900rpm、溶液量9mLのバッファー溶液中に図中で示された各濃度を添加することで最小検出可能濃度を判定した。これにより、強制撹拌型セルを用いた場合には、明らかに質量付加に起因したQCMの周波数変化が観測できる。CRP濃度は1160ng/mLを10μL滴下した時点であり、これは、セル中に投入した総CRP量から換算して2.25ng/mL濃度となる。したがって、この系での最小検出可能CRP濃度は2.25ng/mLとなる。
これに対して、フローセル型では、幅4.4mm、高さ1.5mmの流路にあらかじめ1.185ng/mL濃度に調整したCRP溶液を流速400μL/minの条件で反応させたところ、図12に示されるように短時間で非常に速い反応を示した。これらの測定例から明らかなように、フローセル構造を用いることで反応時間短縮および低濃度試料の検知・定量測定が可能である。
ここで、フローセル型QCMセンサは、前記の文献にも示されるように、アクリル樹脂製の保持基板と水晶振動子の間、およびフレキシブル基板とアクリル樹脂製のフローセル蓋部との間にそれぞれシリコーンゴム製の弾性シートを挟んで積み重ね、それらをネジで一体に固定する構造としている。
この構造では、アクリル樹脂製のフローセル蓋部と水晶振動子間の熱膨張率の違いにより、温度変化によって水晶振動子に機械的ストレスを与える。このストレスはシリコーンゴム製の弾性シートによってある程度は緩衝されるが、固定ネジの締め付けの不具合で水晶振動子の主振動周波数の変動を招き、また吸着物質量に対する周波数シフト量に所期の特性が維持できなくなるため、吸着物質の検知・定量精度の低下および安定性に欠ける。
また、特許文献のフローセル構造において、シリコーンゴム製の弾性シートによる試料溶液の漏れ防止に代えて、高分子系接着剤によってアクリル製のフローセル蓋部を直接に張り付ける構造が考えられるが、高分子系接着剤の耐薬品性によっては吸着物質との反応によってその検知・定量ができない場合が起きる。
また、水晶振動子の感度(電極への吸着物質量に対する周波数シフト量)向上には、前記式からも明らかなように、水晶基板の厚みtを薄くした高周波化を図るのが好ましいが、これでは機械強度が低下し、ストレスに弱いものになる。
本発明の目的は、上記の課題を解決したフローセル型QCMセンサを提供することにある。
本発明のフローセル型QCMセンサは、水晶基板などの圧電基板で振動子部を構成し、振動子部面の掘り込みによって試料ガスまたは試料溶液が流通する流路部を形成した流路部と振動子部の一体セル構造、または振動子部と同等の熱膨張率など同等の材料特性をもつ基板材料で流路部を構成して振動子部に接着した一体型セル構造とする。
これらセル構造により、本発明のフローセル型QCMセンサは、流路部と振動子部を同等の物性材料で構成して構成材料間の熱膨張率の違いから発生する機械的ストレスを少なくし、温度変化に対する安定性を向上させる。また、振動子部の電極形成部分の厚みを薄くし、かつ周辺部分を厚くしたセル構造によって、機械強度を高めながら高周波化して感度を高める。また、流路部と振動子部を接着した一体型セル構造では基板掘り込みを不要にして基板表面粗さによるスプリアス(副共振)発生を無くして安定性を高める。
また、センサの組み立て構造としては、保持基板、振動子基板、流路部などの各構成部材をガイドピンのみで案内し、各構成部材の重力を利用した積層構造、さらには重力によって押し圧を加えるための加圧ブロックを利用した積層構造とし、従来のネジによる締め付け固定で振動子に不適切な応力が加えられるのを無くす。また、組み立て作業の煩雑さあるいは組立作業に起因した再現性の低下を解消する。
したがって、本発明は、以下のフローセル型QCMセンサを特徴とする。
(1)圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
前記振動子部は両面をエッチングにより掘り込み、その一方の掘り込み部に前記流路部を形成するとともに底面に前記一対の電極の一方を形成し、他方の掘り込み部に前記一対の電極の他方を形成した、振動子部と流路部の一体セル構造とし、
前記振動子部と流路部の一体セル構造の振動子をガイドピンに沿って積層し、前記振動子の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する保持基板と、
前記振動子の上から、前記流路部に試料漏れ防止用パッキンを介して前記ガイドピンに沿って積層され、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を前記流路部に注入および各流路部から排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
前記保持基板と振動子および試料注入/排出ブロック間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とする。
(2)圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
前記振動子部は、一方の面をエッチングにより掘り込み、この掘り込み部に前記流路部を形成するとともに底面に前記一対の電極の一方を形成し、他方の面に前記一対の電極の他方を形成した、振動子部と流路部の一体セル構造とし、
前記振動子部と流路部の一体セル構造の振動子をガイドピンに沿って積層し、前記振動子の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する保持基板と、
前記振動子の上から、前記流路部に試料漏れ防止用パッキンを介して前記ガイドピンに沿って積層され、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を前記流路部に注入および各流路部から排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
前記保持基板と振動子および試料注入/排出ブロック間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とする。
(3)圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
前記振動子部は両面に前記一対の電極を形成し、前記流路部は前記振動子部と同じ材質の圧電基板に貫通孔を形成して前記振動子部に接着した、振動子部と流路部の一体型セル構造とし、
前記振動子部と流路部の一体型セル構造の振動子をガイドピンに沿って積層し、前記振動子の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する保持基板と、
前記振動子の上から、前記流路部に試料漏れ防止用パッキンを介して前記ガイドピンに沿って積層され、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を前記流路部に注入および各流路部から排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
前記保持基板と振動子および試料注入/排出ブロック間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とする。
(4)圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
前記振動子部は両面をエッチングにより掘り込み、その一方の掘り込み部に前記流路部を形成するとともに底面に前記一対の電極の一方を形成し、他方の掘り込み部に前記一対の電極の他方を形成した、振動子部と流路部の一体セル構造とし、
前記振動子部と流路部の一体セル構造の振動子を前記流路部側に試料漏れ防止用パッキンを介してガイドピンに沿って積層し、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を複数チャンネルの前記流路部に一括して注入および各流路部から一括して排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
前記振動子の上から、前記ガイドピンに沿って積層され、前記振動子部の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する端子板と、
前記試料注入/排出ブロックと振動子および端子板間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とする。
(5)圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
前記振動子部は、一方の面をエッチングにより掘り込み、この掘り込み部に前記流路部を形成するとともに底面に前記一対の電極の一方を形成し、他方の面に前記一対の電極の他方を形成した、振動子部と流路部の一体セル構造とし
前記振動子部と流路部の一体セル構造の振動子を前記流路部側に試料漏れ防止用パッキンを介してガイドピンに沿って積層し、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を複数チャンネルの前記流路部に一括して注入および各流路部から一括して排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
前記振動子の上から、前記ガイドピンに沿って積層され、前記振動子部の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する端子板と、
前記試料注入/排出ブロックと振動子および端子板間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とする。
(6)圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
前記振動子部は両面に前記一対の電極を形成し、前記流路部は前記振動子部と同じ材質の圧電基板に貫通孔を形成して前記振動子部に接着した、振動子部と流路部の一体型セル構造とし、
前記振動子部と流路部の一体型セル構造の振動子を前記流路部側に試料漏れ防止用パッキンを介してガイドピンに沿って積層し、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を複数チャンネルの前記流路部に一括して注入および各流路部から一括して排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
前記振動子の上から、前記ガイドピンに沿って積層され、前記振動子部の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する端子板と、
前記試料注入/排出ブロックと振動子および端子板間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とする。
(7)前記加圧ブロック手段は、前記ガイドピンに沿って、前記試料注入/排出ブロックの上に、または前記端子板の上に加圧ブロックを積層する構成、または前記試料注入/排出ブロックまたは前記端子板の重みで加圧する構成を特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、振動子部の面の掘り込みによって試料ガスまたは試料溶液が流通する流路部を形成した流路部と振動子部の一体セル構造、または振動子部と同等の熱膨張率など同等の材料特性をもつ基板材料で流路部を構成して振動子部に接着した一体型セル構造としたため、以下の効果がある。
(1)流路部を振動子部の一体構造、または一体型構造にできることにより、従来問題であった構成材料間の熱膨張率の違いから発生する機械的ストレスを抑制できる。
(2)流路部と振動子部を一体構造または直接接着することで従来用いていた高分子系接着剤が不要となり、耐薬品性が向上する。
(3)振動子部の一対の電極部分のみを薄くした一体構造、または一体型構造にできることにより、基板の機械強度を高めながら高周波化を図ることができる。
また、センサの組み立て構造としては、保持基板、振動子基板、流路部などの各構成部材をガイドピンのみで案内し、各構成部材の重力を利用した積層構造、さらには重力によって押し圧を加えるための加圧ブロックを利用した積層構造としたため、従来のネジによる締め付け固定で振動子に不適切な応力が加えられるのを無くすことができる。また、組み立て作業の煩雑さあるいは組立作業に起因した再現性の低下を解消することができる。
(実施形態1)
本実施形態は、水晶基板の両面を掘り込み、これら掘り込み部の底面になる水晶基板面にそれぞれ電極を形成するとともに、一方の掘り込み部はその側面になる水晶基板面に試料ガス又は試料溶液を流すための流路部(フローセル部)を形成した、流路部と振動子部の一体構造とする。
図1は、本実施形態におけるフローセル型QCMセンサのセル構造を(a)上面図と、このA−A’線に沿った(b)側断面図で示す。鏡面仕上げされた水晶基板11の両面に、フッ酸などを用いた化学エッチング法により掘り込み部12A,12Bを形成する。掘り込み部12Aの底面には電極13Aを形成し、この電極13Aと対向させて掘り込み部12Bの底面に電極13Bを形成する。電極13A,13Bは、同じ対向位置で同じ形状(半径)にされ、それぞれリード電極14A,14Bを通して外部接続端子15A,15Bに接続される。
掘り込み部12Aの面形状は電極13Aを形成できるだけの大きさ(半径)にされ、掘り込み部12Bの形状は試料ガス又は試料溶液を流すための流路を確保できる面形状と深さをもつ構造にされる。掘り込み部12Bは、図示では、中心部が電極12Bの部位になるトラック形状平面とされ、一方のコーナ部が試料ガス又は試料溶液の注入部にされ、他方のコーナ部がそれらの排出部にされる。
以上の構造としたフローセル型QCMセンサのセル構造によれば、水晶基板への掘り込み部12Bによって流路部が形成されるため、流路部の材質が水晶基板と同じ切断角度を持つことになり、従来のフローセル型QCMセンサで問題となる構成材料間の熱膨張率の違いに起因した機械的ストレスの発生を起こすことはない。また、流路部と水晶基板が一体構造となることで機械強度が向上する。さらに、流路部と振動子部を接着剤で接着することを不要にし、従来のセンサで問題となる高分子系接着剤が不要となり、耐薬品性が向上する。さらにまた、掘り込みによって流路部を形成するため、水晶基板はその機械強度を高める厚みにしながら、電極13Aと13Bの対向部分の厚みを薄くすることができ、高周波化を容易にして感度を高めることができる。
図1に示すセル構造の水晶振動子の作製には、例えば共振周波数8MHzの厚みを持つ10×20mm角の水晶基板の片面から直径4.4mmの振動子部を、もう一方の片面から4.4mm(幅)×8mm(長さ)の流路部をエッチングにより約52.6μmの厚みまで薄板化する。次に、直径4.4mmの振動子部の中心に直径2.1mmの大きさでAu電極を水晶基板の両面に200nm厚で装着する。これにより、図1に示した構造の主共振周波数30MHzのQCMセンサを実現できる。
図2は、本実施形態の変形例となるセル構造を(a)上面図と、このA−A’線に沿った(b)側断面図で示し、図1と異なる部分は、水晶基板11には掘り込み部12Aを形成することなく直接に電極13Aを形成する点にある。すなわち、水晶基板面の片方の面を掘り込み、この掘り込み部の底面になる水晶基板面に電極13Bを形成するとともに、その側面になる水晶基板面に試料ガス又は試料溶液を流すための流路部(掘り込み部12B)を形成し、水晶基板の他方の面には掘り込み部を設けることなく直接に電極13Aを形成した、流路部と振動子の一体構造とする。
図2のセル構造の場合、図1のそれに比べて掘り込み部を一方の面にのみ形成して同等の作用効果を得ることができるが、図1と同程度の流路高さと高周波振動および機械的強度を得るには掘り込み部12Bの掘り込み深さを大きくしたセル構造とするのが好ましい。
(実施形態2)
本実施形態は、実施形態1における流路部を、水晶振動子と同じ切断角度(カット角)をもつ水晶基板で作製して水晶振動子に直接接着した、流路部と水晶振動子の一体型構造とする。
図3は、本実施形態におけるフローセル型QCMセンサのセル構造を(a)上面図と、このA−A’線に沿った(b)側断面図で示す。水晶基板11Aと、これと同じ切断角度をもつ水晶基板11Bを接着して実施形態1の図1と同等のセル構造を得る。
このセル構造の作製フローを図4に示す。水晶振動子部は、水晶基板11Aの片面から化学エッチングにより掘り込んで振動子部(電極形成部分)のみを薄板化し(S1)、所望の主振動周波数となるように周波数調整を行って、水晶基板11Aを形成する(S2)。一方、流路部は、水晶基板11Aと同じ切断角度をもつ水晶基板に化学エッチングを用いてトラック形状の貫通孔を作製して水晶基板11Bを形成する(S3)。次に、水晶基板11Aと水晶基板11Bとを例えば希フッ酸を接着剤に用いて直接貼り合わせ(S4)、その後に電極13A,13Bおよびリード電極14A,14Bや外部接続端子15A,15Bを形成し、振動子部と流路部一体型QCMセンサを完成する(S5)。
図5は、本実施形態の変形例となるセル構造を(a)上面図と、このA−A’線に沿った(b)側断面図で示し、図3と異なる部分は、図2と同様に、水晶基板11Aには掘り込み部12Aを形成することなく直接に電極13Aを形成する点にある。これにより、振動子部を形成する水晶基板11Aにはエッチング処理を不要にする。
図3または図5に示すセル構造になる本実施形態では、振動子部と流路部をそれぞれ別の基板から作製して貼り合わせる一体型構造のため、実施形態1と比較して深いエッチング加工が必要なく、これにより水晶基板の平行度ずれや基板表面の表面粗さが粗くなることがないため、スプリアス(副共振)の発生がない特性の安定した水晶振動子(QCM)を作製できる。
(実施形態3)
図6は、図1、図2、図4、図5に示す水晶振動子を組み込んだフローセル型QCMセンサを実現する組み立て構造を示す。水晶振動子20は、例えば、図1に示す水晶基板に振動子部を形成するとともに掘り込みによって流路部を形成した一体セル構造とする。設置台(保持基板)21は、4隅にガイドピン21Aが植設され、内周部に電気的接続用スプリングピン21Bが植設される。デバイス位置決めスペーサ22は、中央部には水晶振動子20の外周部に嵌め合わせできる切り込み部22Aを有し、4隅にはガイドピン21Aに遊びを持たせて挿通させる孔22Bを有して設置台21に積層される。水晶振動子20は、スペーサ22の切り込み部22Aに合わせて設置台21に載せることで、その裏面に引き出した外部接続端子15A、15Bがそれぞれスプリングピン21Bに圧接されて電気的接続が確保される。
シリコーンゴム製のパッキン23は、水晶振動子20の掘り込み部12Bの両側位置にそれぞれ試料ガスまたは試料溶液を連通させるための孔23Aを有して水晶振動子20の上に載置される。試料注入/排出ブロック24は、4隅にガイドピン21に遊びを持たせて挿通させる孔24Aを有し、さらに水晶振動子20の試料注入口および排出口位置に開口部を有し、これら開口部に試料を一括注入および開口部から試料を一括排出する管路24B,24Cを形成し、パッキン23の上から水晶振動子20に被せられ、水晶振動子20に試料の注入と排出を可能にする。
加圧ブロック25は、4隅にガイドピン21に遊びを持たせて挿通させる孔25Aを有し、ブロック24の上に載せることで、スペーサ22と水晶振動子20とパッキン23とブロック24の積層にその重量で加圧する。
以上の構成になる組み立て構造によれば、設置台(保持基板)21には、スペーサ22、水晶振動子20、パッキン23、試料注入/排出ブロック24、加圧ブロック25の各構成部材をガイドピンで案内し、加圧ブロック25による重力によって加圧することで水晶振動子20に対する試料の注入と排出に試料漏れを無くす構造のため、従来のネジによる締め付け固定で振動子に不適切な応力が加えられるのを無くして安定性を高めた測定ができる。また、組み立て作業の煩雑さあるいは組立作業に起因した測定精度の低下や再現性の低下を解消できる。
なお、図6に示すフローセル型QCMセンサとして、図6における各部材の一部の積層方向を逆向きにした図7に例を示すセル構造として同等の作用効果を得ることができる。図7では、水晶振動子20の表裏を逆に配置して試料を下部から注入および排出する構成とし、試料を注入および排出する試料注入/排出ブロック31を最下層にしてその4隅にガイドピン31Aを設け、その上にデバイス位置決めスペーサ22およびパッキン23を積層し、水晶振動子20の上に電気的接続端子スプリングピン32Aをもつ電気的接続端子板32を積層し、最後に加圧ブロック25を載せる構造とする。
このセル構造では、測定対象が試料溶液になり、その溶液中に容易に沈殿するような物質が含まれていた場合にそれが電極面に滞留して計測失敗や計測不能になるのを防止できる。
また、図6または図7において、加圧ブロック25は、水晶振動子20とパッキン23との加圧目的と水晶振動子の電気的接触に用いているスプリングピンを所望の接触圧に設定するために導入しているが、これら加圧をブロック24や端子板32の重みで得られる場合は加圧ブロック25を省いた構成にできる。
また、水晶振動子20の加圧によって位置決めができる場合は、スペーサ22を省略することができる。さらに、スペーサ22に代えて、設置台21またはブロック31がスペーサと同等の形状にした掘り込みをもつ構造とすることもできる。
また、パッキン23の材料には試料溶液中を伝播する音波を透過・吸収あるいは減衰させることができる物質を選定することが望ましい。
(実施形態4)
QCMセンサを用いた分析の中には、非常に高精度な温度管理を施した検知・定量測定システムがある。この場合、上記実施形態で示す熱膨張差に起因した機械的ストレスを抑制する構造はかならずしも必要とせず、機械強度のみを向上させることで十分である。
そこで、本実施形態では、実施形態2のセル構造において、温度変動によりQCMの測定値に影響を与えない測定システムに用いられる流路一体型QCMセンサの流路部材として、下表に示す各材料とする。なお、表中には各材料の機械的強度の比較として曲げ強度の代表値を併記した。
Figure 0004228992
なお、以上までの実施形態1〜4において、振動子部は水晶基板とする場合を示すが、本発明はこれに限らず、他の圧電基板材料を用いることも可能である。例えば機械的結合係数の大きいランガサイト結晶や圧電セラミックなどが挙げられる。
本発明の実施形態1を示すフローセル型QCMセンサのセル構造。 実施形態1の変形例を示すフローセル型QCMセンサのセル構造。 本発明の実施形態2を示すフローセル型QCMセンサのセル構造。 実施形態2における一体型QCMセンサの作製フロー。 実施形態2の変形例を示すフローセル型QCMセンサのセル構造。 実施形態3のフローセル型QCMセンサの分解斜視図。 実施形態3のフローセル型QCMセンサの分解斜視図。 従来の静置溶液型セル構造。 従来の強制撹拌溶液型セル構造。 従来のフローセル型QCMセンサの分解斜視図。 溶液強制撹拌型セルを用いた抗原抗体反応例。 フローセル型QCMを用いた抗原抗体反応例。
符号の説明
11、11A、11B 水晶基板
12A、12B 掘り込み部
13A、13B 電極
14A、14B リード電極
15A、15B 外部接続端子

Claims (7)

  1. 圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
    前記振動子部は両面をエッチングにより掘り込み、その一方の掘り込み部に前記流路部を形成するとともに底面に前記一対の電極の一方を形成し、他方の掘り込み部に前記一対の電極の他方を形成した、振動子部と流路部の一体セル構造とし、
    前記振動子部と流路部の一体セル構造の振動子をガイドピンに沿って積層し、前記振動子の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する保持基板と、
    前記振動子の上から、前記流路部に試料漏れ防止用パッキンを介して前記ガイドピンに沿って積層され、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を前記流路部に注入および各流路部から排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
    前記保持基板と振動子および試料注入/排出ブロック間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とするフローセル型QCMセンサ。
  2. 圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
    前記振動子部は、一方の面をエッチングにより掘り込み、この掘り込み部に前記流路部を形成するとともに底面に前記一対の電極の一方を形成し、他方の面に前記一対の電極の他方を形成した、振動子部と流路部の一体セル構造とし、
    前記振動子部と流路部の一体セル構造の振動子をガイドピンに沿って積層し、前記振動子の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する保持基板と、
    前記振動子の上から、前記流路部に試料漏れ防止用パッキンを介して前記ガイドピンに沿って積層され、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を前記流路部に注入および各流路部から排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
    前記保持基板と振動子および試料注入/排出ブロック間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とするフローセル型QCMセンサ。
  3. 圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
    前記振動子部は両面に前記一対の電極を形成し、前記流路部は前記振動子部と同じ材質の圧電基板に貫通孔を形成して前記振動子部に接着した、振動子部と流路部の一体型セル構造とし、
    前記振動子部と流路部の一体型セル構造の振動子をガイドピンに沿って積層し、前記振動子の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する保持基板と、
    前記振動子の上から、前記流路部に試料漏れ防止用パッキンを介して前記ガイドピンに沿って積層され、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を前記流路部に注入および各流路部から排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
    前記保持基板と振動子および試料注入/排出ブロック間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とするフローセル型QCMセンサ。
  4. 圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
    前記振動子部は両面をエッチングにより掘り込み、その一方の掘り込み部に前記流路部を形成するとともに底面に前記一対の電極の一方を形成し、他方の掘り込み部に前記一対の電極の他方を形成した、振動子部と流路部の一体セル構造とし、
    前記振動子部と流路部の一体セル構造の振動子を前記流路部側に試料漏れ防止用パッキンを介してガイドピンに沿って積層し、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を複数チャンネルの前記流路部に一括して注入および各流路部から一括して排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
    前記振動子の上から、前記ガイドピンに沿って積層され、前記振動子部の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する端子板と、
    前記試料注入/排出ブロックと振動子および端子板間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とするフローセル型QCMセンサ。
  5. 圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
    前記振動子部は、一方の面をエッチングにより掘り込み、この掘り込み部に前記流路部を形成するとともに底面に前記一対の電極の一方を形成し、他方の面に前記一対の電極の他方を形成した、振動子部と流路部の一体セル構造とし、
    前記振動子部と流路部の一体セル構造の振動子を前記流路部側に試料漏れ防止用パッキンを介してガイドピンに沿って積層し、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を複数チャンネルの前記流路部に一括して注入および各流路部から一括して排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
    前記振動子の上から、前記ガイドピンに沿って積層され、前記振動子部の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する端子板と、
    前記試料注入/排出ブロックと振動子および端子板間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とするフローセル型QCMセンサ。
  6. 圧電基板とその両面に形成した一対の電極によって構成する振動子部と、この振動子部の一方の電極上に試料ガスまたは試料溶液を流す流路部を設け、この流路部に流す試料ガスまたは試料溶液中の成分吸着による振動子の共振周波数の変化またはインピーダンスの変化から試料成分を検知・定量するフローセル型QCMセンサにおいて、
    前記振動子部は両面に前記一対の電極を形成し、前記流路部は前記振動子部と同じ材質の圧電基板に貫通孔を形成して前記振動子部に接着した、振動子部と流路部の一体型セル構造とし、
    前記振動子部と流路部の一体型セル構造の振動子を前記流路部側に試料漏れ防止用パッキンを介してガイドピンに沿って積層し、注入口から注入された試料ガスまたは試料溶液を複数チャンネルの前記流路部に一括して注入および各流路部から一括して排出する管を内装した試料注入/排出ブロックと、
    前記振動子の上から、前記ガイドピンに沿って積層され、前記振動子部の電極にそれぞれ電気的接続を得るスプリングピンを有する端子板と、
    前記試料注入/排出ブロックと振動子および端子板間の積層を重みで加圧する加圧ブロック手段とを備えたことを特徴とするフローセル型QCMセンサ。
  7. 前記加圧ブロック手段は、前記ガイドピンに沿って、前記試料注入/排出ブロックの上に、または前記端子板の上に加圧ブロックを積層する構成、または前記試料注入/排出ブロックまたは前記端子板の重みで加圧する構成を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフローセル型QCMセンサ。
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