JP4227863B2 - 視覚検査装置の教示装置及び教示方法 - Google Patents

視覚検査装置の教示装置及び教示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4227863B2
JP4227863B2 JP2003285777A JP2003285777A JP4227863B2 JP 4227863 B2 JP4227863 B2 JP 4227863B2 JP 2003285777 A JP2003285777 A JP 2003285777A JP 2003285777 A JP2003285777 A JP 2003285777A JP 4227863 B2 JP4227863 B2 JP 4227863B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
camera
teaching
workpiece
visual inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003285777A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005052926A (ja
Inventor
博 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003285777A priority Critical patent/JP4227863B2/ja
Publication of JP2005052926A publication Critical patent/JP2005052926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4227863B2 publication Critical patent/JP4227863B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Image Input (AREA)

Description

本発明は、移動手段によりカメラを複数の検査点に順に移動させながらワークを撮影することに基づいて検査を行う視覚検査装置における、複数の検査点の位置を教示するための視覚検査装置の教示装置及び教示方法に関する。
例えば自動車用部品などのワークにおいて、部品の組付けが正しく行われているかどうか等を検査するための検査装置として、ロボットに取付けられたカメラを用いて視覚検査を行うようにした視覚検査装置が考えられている(例えば特許文献1参照)。この視覚検査装置は、図8に示すように、先端にカメラ1を取付けたロボットアーム2を、検査設備3の天井部に取付け、搬送路4上を送られて検査設備3の所定位置に停止されたワークWに対し、ロボットコントローラ5により前記ロボットアーム2を制御することによって複数の検査点に前記カメラ1を順に移動させながら撮影を行い、その撮影画像を画像処理装置6によって処理することに基づいて、ワークWの各部の外観検査を行うものである。
この場合、上記複数の検査点の位置データ(ロボットの位置及び姿勢)は、予め教示(ティーチング)されて記憶されているのであるが、その教示作業は、図示のように、オペレータMが、例えばカメラ1の撮影画像を表示するモニタ7を見ながらティーチングペンダント(三次元マウス8)によりロボットアーム2を手動操作することにより、適当な見え方になる位置を捜し、その位置を検査点として記憶させることにより行われていた。
特開平8−313225号公報
しかしながら、上記従来技術では、実際の設備(ロボットアーム2、検査設備3)やワークWを用いて検査点の教示作業を行うため、実際の設備及びワークWが完成してからでないと、教示作業を行うことができず、しかも、その教示作業時において、ロボットアーム2(カメラ1)がワークWに衝突しないように、手動操作によるカメラ1の移動を低速で慎重に行なう必要があり、教示作業自体も比較的時間がかかるものとなっていた。このため、検査装置の設備ができてから実際に立上げるまでの期間が長くなる事情がある。
尚、上記検査点の教示の際には、複数の検査点に関する検査順序(移動順序)も決定する必要があるが、従来ではその決定をオペレータMが経験や勘に頼って行っていたため、特に検査点の数が多い場合に、必ずしも最適な検査順序が得られない問題点もあった。また、検査時においてロボットアーム2がワークWに干渉しない経路を通ることを、実際の設備においてロボットアーム2を低速で動作させて確認する必要があるため、そのチェック作業にも時間が掛かり、さらには、干渉があった際の回避点の挿入も、オペレータMの経験により行わなければならない事情もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもの、その目的は、検査点の位置の教示作業の効率の向上を図ることができ、検査設備の立上げ期間を短縮することができる視覚検査装置の教示装置及び教示方法を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の視覚検査装置の教示装置は、ワークのCADデータに基づいて、表示装置の画面に該ワークの三次元図形をその視点位置を自在に変更して表示可能な表示手段と、この表示装置に表示されている画面をカメラによる検査画像と仮想して適切な表示画面を指定するための指定手段と、この指定手段により指定された表示画面における視点情報を算出する算出手段と、この算出手段により算出された視点情報を、視覚検査装置の移動手段の固有座標系におけるカメラの位置情報に変換して検査点を求める変換手段とを設けたものである(請求項1の発明)。
これによれば、表示手段により、ワークのCADデータから、そのワークの三次元図形を、その視点位置を自在に変更しながら表示装置の画面に表示することができ、表示装置の画面上でいわばワークが仮想されるようになる。そして、その仮想されたワークに対し、その表示された状態を視覚検査装置のカメラからの画像(モニタ画面)であると仮想して、オペレータが検査点として適切であると判断した画面を、指定手段により指定することができる。すると、算出手段により、その表示画面の視点情報(仮想されたカメラの位置及び向き)が算出され、変換手段により、その視点情報が視覚検査装置の固有座標系におけるカメラの位置情報に変換されて検査点が求められる。
この場合、いわば三次元CADシステム上で、仮想ワークに対し、仮想カメラの位置を求めるものであるから、実際に検査設備及びワークが完成する以前であっても、ワークのCADデータや移動手段の固有座標系のデータ等に基づいて、予め適切な検査点を求めておくことができる。このとき、カメラ(移動手段)とワークとの衝突を心配することなく、オペレータによる視点位置の変更を高速で行うことができる。この結果、検査点の位置の教示作業の効率の向上を図ることができ、検査設備の立上げ期間を短縮することができるという優れた効果を奏するものである。
本発明においては、求められた複数の検査点に対する移動順序を、移動距離或いは移動時間が最短となるように決定する検査順序決定手段を設けることができる(請求項2の発明)。これによれば、オペレータの経験や勘によらずとも、いわば自動で最適な検査順序を得ることが可能となり、特に検査点の数が多い場合に有効となる。
また、カメラを複数の検査点間を移動させる際の移動手段による経路を計算する経路計算手段を設けることもでき(請求項3の発明)、これにより、経路をも自動で計算することができる。このとき、経路計算手段により計算された経路における、ワーク若しくは搬送装置若しくは架台と、カメラ若しくは移動手段との干渉の有無をチェックする干渉チェック手段を設けるようにすれば(請求項4の発明)、実際の設備を用いずとも、短時間で干渉の有無をチェックすることができる。さらに、干渉チェック手段により干渉があると判断された場合には、その干渉を回避するための回避点を挿入する回避点挿入手段を設けても良く(請求項5の発明)、これにより、オペレータの経験や勘によらずとも、いわば自動で適切な回避点を挿入することが可能となる。
本発明の視覚検査装置の教示方法は、ワークのCADデータに基づいて、表示装置の画面に該ワークの三次元図形をその視点位置を自在に変更して表示可能な三次元CADシステムを用い、表示装置に表示された画面を視覚検査装置のカメラによる検査画像と仮想して適切な表示画面を表示させる工程と、前記表示画面における視点情報を算出する工程と、算出された視点情報を移動手段の固有座標系におけるカメラの位置情報に変換して検査点を求める工程とを含むところに特徴を有する(請求項6の発明)。
これによれば、上記請求項1の発明と同様に、いわば三次元CADシステム上で、仮想ワークに対し、仮想カメラの位置を求めるものであるから、ワークのCADデータや移動手段の固有座標系のデータ等に基づいて、実際に検査設備及びワークが完成する以前であっても、予め適切な検査点を求めておくことができる。このとき、カメラ(移動手段)とワークとの衝突を心配することなく、オペレータによる視点位置の変更を高速で行うことができる。この結果、検査点の位置の教示作業の効率の向上を図ることができ、検査設備の立上げ期間を短縮することができるという優れた効果を奏する。
本発明においては、求められた複数の検査点に対する移動順序を、移動距離或いは移動時間が最短となるように決定する検査順序決定工程を設けることができる(請求項7の発明)。これによれば、オペレータの経験や勘によらずとも、いわば自動で最適な検査順序を得ることが可能となり、特に検査点の数が多い場合に有効となる。
また、カメラを複数の検査点間を移動させる際の移動手段による経路を計算する経路計算工程を設けることもでき(請求項8の発明)、これにより、経路をも自動で計算することができる。このとき、経路計算手段により計算された経路における、ワーク若しくは搬送装置若しくは架台と、カメラ若しくは移動手段との干渉の有無をチェックする干渉チェック工程を設けるようにすれば(請求項9の発明)、実際の設備を用いずとも、短時間で干渉の有無をチェックすることができる。さらに、干渉チェック手段により干渉があると判断された場合には、その干渉を回避するための回避点を挿入する回避点挿入工程を実行するようにしても良く(請求項10の発明)、これにより、オペレータの経験や勘によらずとも、いわば自動で適切な回避点を挿入することが可能となる。
以下、本発明の一実施例について、図1ないし図7を参照しながら説明する。まず、図示はしないが、本実施例における視覚検査装置について簡単に述べておく。この視覚検査装置は、従来例で述べたと同様に、例えば短いトンネル状をなす検査設備の天井部に、移動手段としての例えば多関節(6軸)型のロボットアームを下向きに取付け、そのロボットアームの先端部(手先部)にカメラを取付けて構成される。このとき、ロボットアームは架台に支持されて設けられている。一方、検査設備の下部には搬送路(搬送装置)が設けられ、検査対象物であるワークは、その搬送路を送られて検査設備の所定位置に停止され、その位置にて外観検査が行われるようになっている。
このとき、前記ロボットアームは、ロボットコントローラにより、三次元の固有座標系に基づいて動作制御され、前記カメラを任意の位置(位置及び向き(姿勢))に自在に移動させるようになっている。そして、予め設定される三次元的な位置や向きの異なる複数の検査点に前記カメラを順に移動させながら撮影を行い、その撮影画像を画像処理装置によって処理することに基づいて、ワークの各部の外観検査(部品の組付けが正しく行われているかどうか等)が行われるようになっている。
ここで、図2はワークの一例としてのカーエアコンユニット11の外観を示している。このカーエアコンユニット11は、ダクト12に、ブロワ、ヒータコア、エバポレータ、エアミックスダンパ等(いずれも図示せず)を組付けて構成されており、その外観には、ブラケット13、パイプクランプ14、DEF吹出し口部分に位置するDEFパッキン15、FACE吹出し口部分に位置するFACEネット16、D側接続用ダクト17、P側接続用ダクト18等の部品が取付けられている。
この場合、前記視覚検査装置により、ワーク(カーエアコンユニット11)周囲に設定される複数の検査点からカメラによる撮影が行われ、上記各部品13〜18並びに図示しないビスやボルトなどが正しく取付けられているか(欠品したり、異品が取付けられたりしていないか)が検査されるようになっている。尚、上記カーエアコンユニット11の場合、検査点は20〜30個となる。また、このワーク(カーエアコンユニット11)は、該ワークの形状に対応した支持具19(例えば発泡スチロール製のプレート)に支持された状態で搬送され、外観検査が行われるようになっている。
さて、上記のようなワークの外観検査を行うにあたり、視覚検査装置に対して複数の検査点の位置を教示(設定)するための本実施例に係る教示装置20について以下述べる。この教示装置20は、図1に示すように、例えば汎用のパーソナルコンピュータ本体21(以下、パソコン本体21という)に、表示装置(三次元グラフィックディスプレイ)22、並びに、キーボード23及びマウス24からなる入力装置などを接続して構成されている。
詳しく図示はしないが、前記パソコン本体21は、CPU、メモリ、例えばハードディスク等の大容量記憶装置、前記キーボード23及びマウス24からの入力を制御する入力制御部、前記表示装置22の表示を制御する表示制御部、外部からのデータの入出力を制御する入出力制御部等を備えて構成されている。そして、パソコン本体21は、三次元CADプログラムの実行により、三次元CADデータに基づいて表示装置22の画面に、あたかもワークの実物をカメラにより撮影した如き三次元図形(斜視図)を表示させる三次元CAD機能を実現するようになっている。
このとき、後の作用説明(フローチャート説明)でも述べるように、教示装置20(パソコン本体21)は、そのソフトウエア的構成(教示プログラムの実行)により、次のような機能を果たし、本実施例に係る教示方法(各工程)を実行するようになっている。即ち、パソコン本体21は、入力されたワークのCADデータに基づいて、表示装置22の画面に該ワークの三次元図形を表示するのであるが、その際、オペレータMによる入力装置(マウス24)の操作に従ってその視点位置(視点の向き及び視野サイズ)を自在に変更するようになっている。
そして、オペレータMが、表示装置22に表示されている画面を、外観検査時における前記カメラによる検査画像と仮想し、検査点からの画像として適切と思われる表示画面が表示された状態で、マウス24(或いはキーボード23)を操作して指定すると、指定された表示画面における視点情報(三次元CAD上で仮想される三次元空間での視点位置及び向きの情報)を算出し、さらに、算出された視点情報を、視覚検査装置(ロボットアーム)の固有座標系におけるカメラの位置情報(ロボットアームの手先位置及び姿勢の情報)に変換し、その位置を検査点とするようになっている。
尚、上記した検査点の設定の処理は、外観検査に必要な複数の検査点に関して、任意の順序で順次行われる。また、このとき、パソコン本体21には、視覚検査装置(ロボットアーム)の固有座標系のデータ(原点のデータを含む)やカメラの視野サイズのデータ、外観検査時の検査設備(ロボットアーム)に対するワークの停止位置のデータ等が予め入力されるようになっている。
更に、本実施例では、教示装置20(パソコン本体21)は、求められた複数の検査点に対する移動順序を、移動距離或いは移動時間が最短となるように自動で決定し、また、カメラを複数の検査点間を移動させる際のロボットアームの経路を計算し、さらにその経路における、ワーク若しくは搬送装置若しくは架台と、カメラ若しくはロボットアームとの干渉の有無を自動でチェックするようになっている。そして、干渉があると判断された場合には、その干渉を回避するための適当な回避点を自動で挿入するようになっている。
従って、パソコン本体21が、表示手段、算出手段、変換手段として機能し、また、マウス24(或いはキーボード23)が指定手段として機能するようになっている。更に本実施例では、パソコン本体21が、検査順序決定手段、経路計算手段、干渉チェック手段、回避点挿入手段としても機能するようになっている。これにて、教示装置20により最適な移動順序とされた検査点(及び必要な回避点)のデータが得られ、そのデータが視覚検査装置(ロボットコントローラ)に出力されるのである。尚、この後、視覚検査装置の実際の設備において動作確認が行われた後、検査作業が実行される。
次に、上記構成の作用について、図3ないし図7も参照して述べる。図3のフローチャートは、上記教示装置20(パソコン本体21)が検査点の教示処理を行う際に実行する大まかな処理手順(メインルーチン)を示している。また、図4、図5、図6、図7のフローチャートは、夫々、図3におけるステップS1、ステップS2、ステップS3及びS4、ステップS6の具体的な処理内容を示している。
まず、図3のフローチャートにおいて、検査点の教示の処理が開始されると、ステップS1にて、検査点の設定の処理が実行される。次のステップS2では、最適検査順序の決定の処理(検査順序決定工程)が実行される。ステップS3では、ロボットアームの経路計算の処理(経路計算工程)が実行され、ステップS4では、ワーク(搬送装置、架台)とロボットアーム(カメラ)との干渉チェックの処理(干渉チェック工程)が実行される。
そして、ステップS5では、ワークとロボットアーム(カメラ)との干渉がないと判断されたかどうかが判定され、干渉があると判断された場合には(No)、ステップS6に進み、干渉を回避するための回避点の挿入の処理(回避点挿入工程)が実行され、ステップS2に戻る。ステップS5にて、干渉がないと判定された場合には(Yes)、検査点の教示の処理が終了する。
具体的には、まず、ステップS1の検査点の設定の処理は、図4のフローチャートに示す手順で実行される。即ち、ステップS11では、ワークの三次元CADデータ(詳細設計データ)が読込まれる。ステップS12では、視覚検査装置(ロボットアーム)の固有座標系のデータ(原点位置データを含む)やカメラの視野サイズのデータ、外観検査時の検査設備(ロボットアーム)に対するワークの停止位置のデータ等が読込まれる。尚、ステップS11、S12におけるデータの読込みは、実際の視覚検査装置の設備やワークが完成する以前であっても、それらの詳細設計が完了していれば可能である。
そして、ステップS13では、オペレータMによる入力装置(マウス24)の操作により、表示装置22の画面にワークの三次元図形を表示させることが行われる。このときには、オペレータMは、マウス24の操作によって、ワークの三次元図形を表示させる際の視点位置(視点の向き及び視野サイズ)を自在に変更させていき、その画面を外観検査時におけるカメラによる検査画像と仮想して、検査点からの画像として適切と思われる表示画面が表示された状態で、指定操作を行うようにする。
図2に示したカーエアコンユニット11の例では、ブラケット13の有無や形状が確認できる画面、パイプクランプ14の有無や形状が確認できる画面、DEFパッキン15の有無や形状が確認できる画面、FACEネット16の有無や形状が確認できる画面、D側接続用ダクト17の有無や形状が確認できる画面、P側接続用ダクト18の有無や形状が確認できる画面、各部のボルトやビスが正しく取付けられているかが確認できる画面などが、夫々検査画像として適切な画面となる。
次のステップS14では、指定された表示画面における、ワークに対してどの方向からどれだけの距離で見ている画面かの視点情報(三次元CAD上で仮想される三次元空間での視点位置及び向きの情報)を算出し、さらに、算出された視点情報を、視覚検査装置(ロボットアーム)の固有座標系におけるカメラの位置情報(ロボットアームの手先位置及び姿勢)に変換する処理が実行される。ステップS15では、そのロボットアームの位置及び姿勢情報を、検査点として登録することが行われる。
ステップS13からの処理を繰返して全ての検査点に対する登録が終了すると(ステップS16にてYes)、ステップS17にて、複数の検査点のデータ(ロボットアームの位置及び姿勢情報)が記憶手段に記憶保存され、検査点の設定(教示)の処理が終了する。これにて、いわば三次元CADシステム上で、仮想ワークに対し、仮想カメラの位置を求めるものであるから、実際に検査設備及びワークが完成する以前であっても、ワークのCADデータや移動手段の固有座標系のデータ等に基づいて、適切な検査点を求めることができるのである。
次に、図5のフローチャートは、上記図3におけるステップS2の最適検査順序の決定の具体的な処理手順を示している。ここでは、まずステップS21にて、検査点の位置情報が読込まれる。そして、ステップS22にて、ロボットアームの原位置から最短距離にある(或いは最短時間で移動できる)検査点が1番目の検査点として求められる。次のステップS23では、その検査点から最短で結ぶ次の検査点が求められる。
この後、ステップS23の処理を繰返して、順次、次の検査点を求めて行き、全ての検査点についての順序が求められたならば(ステップS24にてYes)、ステップS25にてその検査順序が保存される。これにて、オペレータMの経験や勘によらずとも、全ての検査点間を最短距離或いは最短時間で結ぶような最適な検査順序をいわば自動で決定することが可能となるのである。
図6のフローチャートは、上記図3におけるステップS4のワーク(搬送装置、架台)とロボットアーム(カメラ)との干渉チェックの具体的な処理手順を示している。即ち、ステップS31にて、上記のようにして求められた検査点と検査順序とから、ロボットアームの移動経路が計算されると、ステップS32にて、動作経路上の一定時間(例えば1秒)毎のロボットアームの位置及び姿勢が求められる。
そして、ステップS33では、求められたロボットアームの位置・姿勢毎に、ワークとロボットアームとの干渉がチェックされ、干渉がある場合にはその干渉量も求められる。全ての位置・姿勢における干渉チェックが完了すると(ステップS34にてYes)、ステップS35にて、干渉があると判断された位置・姿勢、及びその干渉量が保存される。これにて、実際の設備を用いずとも、いわば自動で干渉の有無をチェックすることができるのである。
図7のフローチャートは、上記図3におけるステップS6の回避点挿入の具体的な処理手順を示している。即ち、図6の干渉チェックの処理にて干渉があった場合には、まず、ステップS41にて、干渉の位置がどの検査点間であるかが求められる。次のステップS42では、その検査点間で干渉量が最大となる位置・姿勢が求められ、ステップS43では、その位置に対しその干渉量に所定の余裕分(例えば5cm)を加えた距離だけ離した位置に、回避点を挿入することが行われる。尚、回避点におけるロボットアームの姿勢はそのままとする。
干渉箇所が複数ある場合には、上記ステップS42、S43の処理を繰返し、干渉のあった全ての区間についての回避点の挿入が完了すると(ステップS44にてYes)、この処理が終了する。これにて、オペレータMの経験や勘によらずとも、いわば自動で適切な回避点を挿入することが可能となるのである。
このように本実施例によれば、いわばワーク及び視覚検査装置を仮想した三次元CADシステム上で、予め適切な検査点を求めて教示することができる。この場合、従来のような実際の設備やワークWを用いて検査点の教示作業を行うものと異なり、実際に検査設備やワークが完成する以前であっても、教示作業を行うことができ、しかも、カメラ(ロボットアーム)とワーク(搬送装置、架台)との衝突を心配することなく、短時間で教示作業を行うことができる。この結果、検査点の位置の教示作業の効率の向上を図ることができ、検査設備の立上げに要する期間を短縮することができるという優れた効果を得ることができる。
また、特に本実施例では、複数の検査点に関する最適な検査順序(移動順序)の決定、ロボットアームによる経路の計算、ワーク(搬送装置、架台)とロボットアーム(カメラ)との干渉のチェック、干渉があると判断された場合の回避点の挿入に関しても、オペレータMが経験や勘に頼ることなく、また実際の設備を用いることなくいわば自動で短時間で行なうことができるといったメリットを得ることができる。
尚、上記実施例では、検査点の教示(設定)の処理と併せて、検査順序の決定、経路計算、干渉チェック、回避点の挿入の処理をも行うようにしたが、検査順序の決定の処理以降の処理については、例えば検査点が少ない場合などにおいては、オペレータによっても容易に最適な検査順序の決定を行うことができる等、必要に応じて行えば良く、少なくとも検査点の教示の処理を行うことにより所期の目的を達成することができる。
その他、移動手段としても多関節型のロボットアームに限らず、カメラを任意の位置に自在に移動できるものであれば様々なものを採用することができ、また、本発明は、ワークとし自動車用部品或いはカーエアコンユニットに限定されるものではなく、カメラによって視覚検査を行うことが可能な物品全般に適用することができるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の一実施例を示すもので、教示装置を用いて教示作業を行っている様子を示す斜視図 ワークの斜視図 教示の処理のメインルーチンを示すフローチャート 検査点の設定の処理手順を示すフローチャート 最適検査順序の決定の処理手順を示すフローチャート 干渉チェックの処理手順を示すフローチャート 回避点挿入の処理手順を示すフローチャート 従来例を示すもので、教示作業を行っている様子を示す斜視図
符号の説明
図面中、11はカーエアコンユニット(ワーク)、20は教示装置、21はパソコン本体(表示手段、算出手段、変換手段、検査順序決定手段、経路計算手段、干渉チェック手段、回避点挿入手段)、22は表示装置、23はキーボード(指定手段)、24はマウス(指定手段)を示す。

Claims (10)

  1. カメラと、このカメラを固有座標系に基づいて任意の位置に移動させる移動手段とを備え、前記カメラをワークに対して設定される複数の検査点に順に移動させながら各検査点にてワークを撮影することに基づいて該ワークの検査を行うようにした視覚検査装置における、前記複数の検査点の位置を実際の設備を用いることなく教示するための装置であって、
    前記ワークのCADデータに基づいて、表示装置の画面に該ワークの三次元図形をその視点位置を自在に変更して表示可能な表示手段と、
    前記表示装置に表示されている画面を前記カメラによる検査画像と仮想して適切な表示画面を指定するための指定手段と、
    この指定手段により指定された表示画面における視点情報を算出する算出手段と、
    この算出手段により算出された視点情報を、前記固有座標系におけるカメラの位置情報に変換して検査点を求める変換手段とを具備することを特徴とする視覚検査装置の教示装置。
  2. 求められた複数の検査点に対する移動順序を、移動距離或いは移動時間が最短となるように決定する検査順序決定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の視覚検査装置の教示装置。
  3. 前記カメラを複数の検査点間を移動させる際の前記移動手段による経路を計算する経路計算手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の視覚検査装置の教示装置。
  4. 前記経路計算手段により計算された経路における、前記ワーク若しくは搬送装置若しくは架台と、前記カメラ若しくは移動手段との干渉の有無をチェックする干渉チェック手段を備えることを特徴とする請求項3記載の視覚検査装置の教示装置。
  5. 前記干渉チェック手段により干渉があると判断された場合には、その干渉を回避するための回避点を自動で挿入する回避点挿入手段を備えることを特徴とする請求項4記載の視覚検査装置の教示装置。
  6. カメラと、このカメラを固有座標系に基づいて任意の位置に移動させる移動手段とを備え、前記カメラをワークに対して設定される複数の検査点に順に移動させながら各検査点にてワークを撮影することに基づいて該ワークの検査を行うようにした視覚検査装置における、前記複数の検査点の位置を実際の設備を用いることなく教示するための方法であって、
    前記ワークのCADデータに基づいて、表示装置の画面に該ワークの三次元図形をその視点位置を自在に変更して表示可能な三次元CADシステムを用い、前記表示装置に表示された画面を前記カメラによる検査画像と仮想して適切な表示画面を表示させる工程と、
    前記表示画面における視点情報を算出する工程と、
    算出された視点情報を前記固有座標系におけるカメラの位置情報に変換して検査点を求める工程とを含むことを特徴とする視覚検査装置の教示方法。
  7. 求められた複数の検査点に対する移動順序を、移動距離或いは移動時間が最短となるように決定する検査順序決定工程を含むことを特徴とする請求項6記載の視覚検査装置の教示方法。
  8. 前記カメラを複数の検査点間を移動させる際の前記移動手段による経路を計算する経路計算工程を含むことを特徴とする請求項6又は7記載の視覚検査装置の教示方法。
  9. 前記経路計算工程において計算された経路における、前記ワーク若しくは搬送装置若しくは架台と、前記カメラ若しくは移動手段との干渉の有無をチェックする干渉チェック工程を含むことを特徴とする請求項8記載の視覚検査装置の教示方法。
  10. 前記干渉チェック工程において干渉があると判断された場合には、その干渉を回避するための回避点を自動で挿入する回避点挿入工程を実行することを特徴とする請求項9記載の視覚検査装置の教示方法。
JP2003285777A 2003-08-04 2003-08-04 視覚検査装置の教示装置及び教示方法 Expired - Fee Related JP4227863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003285777A JP4227863B2 (ja) 2003-08-04 2003-08-04 視覚検査装置の教示装置及び教示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003285777A JP4227863B2 (ja) 2003-08-04 2003-08-04 視覚検査装置の教示装置及び教示方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005052926A JP2005052926A (ja) 2005-03-03
JP4227863B2 true JP4227863B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=34365306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003285777A Expired - Fee Related JP4227863B2 (ja) 2003-08-04 2003-08-04 視覚検査装置の教示装置及び教示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4227863B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105378573A (zh) * 2013-07-19 2016-03-02 富士通株式会社 信息处理装置、检查范围的计算方法以及程序

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4266946B2 (ja) * 2005-03-17 2009-05-27 ファナック株式会社 オフライン教示装置
JP2007178127A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Toshiba Corp 外観検査システム、及び外観検査システムの制御方法
JP4302160B2 (ja) * 2007-09-12 2009-07-22 ファナック株式会社 ロボットによるパレタイジング作業のためのロボットプログラミング装置
JP2009269134A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Denso Wave Inc 視覚検査装置のシミュレーション装置
JP5722527B2 (ja) * 2009-03-19 2015-05-20 株式会社デンソーウェーブ 視覚検査装置の評価システム
JP6229386B2 (ja) * 2013-09-12 2017-11-15 富士通株式会社 シミュレーション方法、シミュレーションプログラム及びシミュレーション装置
JP6306903B2 (ja) * 2014-03-06 2018-04-04 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム
CN108965690B (zh) 2017-05-17 2021-02-26 欧姆龙株式会社 图像处理系统、图像处理装置及计算机可读存储介质
CN107291049B (zh) * 2017-05-25 2020-08-25 深圳市越疆科技有限公司 机械臂的运动控制方法及装置
JP6626057B2 (ja) 2017-09-27 2019-12-25 ファナック株式会社 検査装置及び検査システム
JP7245603B2 (ja) * 2017-11-10 2023-03-24 株式会社安川電機 教示装置、ロボットシステムおよび教示方法
JP6693938B2 (ja) 2017-11-17 2020-05-13 ファナック株式会社 外観検査装置
JP7299002B2 (ja) 2018-08-23 2023-06-27 ファナック株式会社 判別装置及び機械学習方法
JP6795562B2 (ja) 2018-09-12 2020-12-02 ファナック株式会社 検査装置及び機械学習方法
JP6823025B2 (ja) 2018-09-12 2021-01-27 ファナック株式会社 検査装置及び機械学習方法
KR102096897B1 (ko) * 2018-12-31 2020-04-03 (주) 엠엔비젼 3d 도면 파일을 이용하여 로봇 제어에 필요한 자동 티칭 시스템 및 티칭 방법
CN116391153A (zh) 2020-09-30 2023-07-04 株式会社理光 信息处理装置、移动体、拍摄系统、拍摄控制方法及程序
JP2024005094A (ja) * 2022-06-29 2024-01-17 川崎重工業株式会社 ロボット教示装置、外観検査システムおよびロボット教示方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105378573A (zh) * 2013-07-19 2016-03-02 富士通株式会社 信息处理装置、检查范围的计算方法以及程序
CN105378573B (zh) * 2013-07-19 2017-12-22 富士通株式会社 信息处理装置、检查范围的计算方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005052926A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4227863B2 (ja) 視覚検査装置の教示装置及び教示方法
JP6551184B2 (ja) シミュレーション装置、シミュレーション方法、およびシミュレーションプログラム
JP4844453B2 (ja) ロボットの教示装置及び教示方法
JP4171488B2 (ja) オフラインプログラミング装置
EP1769891B1 (en) Offline teaching apparatus for robot
JP4508252B2 (ja) ロボット教示装置
EP1936458B1 (en) Device, method, program and recording medium for robot offline programming
US20080013825A1 (en) Simulation device of robot system
US20070032905A1 (en) Robot programming device
JP2001105359A (ja) ロボットシステム用グラフィック表示装置
JP5113666B2 (ja) ロボット教示システム及びロボットの動作のシミュレーション結果の表示方法
JP2007241857A (ja) ロボットシミュレーションのための装置、プログラム、記録媒体及び方法
US20180036883A1 (en) Simulation apparatus, robot control apparatus and robot
JP2014024162A (ja) ロボットシステム、ロボット制御装置、ロボット制御方法及びロボット制御プログラム
CN103770112A (zh) 机器人系统及加工件的制造方法
JP3415427B2 (ja) ロボットシミュレーションにおけるキャリブレーション装置
JP2008100315A (ja) 制御シミュレーションシステム
US11331793B2 (en) Device for outputting holding detection results
CN112672857A (zh) 路径生成装置、路径生成方法及路径生成程序
JP2009269134A (ja) 視覚検査装置のシミュレーション装置
JP2015174184A (ja) 制御装置
JP2020056277A (ja) 建築作業装置および建築作業方法
US20200238512A1 (en) Teaching Data Generation System For Vertical Multi-Joint Robot
JP2019081204A (ja) ロボット制御方法、制御端末、およびロボットシステム
JP4335880B2 (ja) 溶接トーチの動作シミュレーション方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070705

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4227863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees