JP4227704B2 - 冷却プレート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビール樽等の飲料用容器から供給される生ビール等の飲料をその場で冷却しつつ注出することのできる冷却サーバー使用するための冷却プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
ビール樽等の飲料用容器から供給される生ビール等の飲料をその場で冷却しつつ注出することのできる冷却サーバーは公知である。この冷却サーバー内には、内部を通過する飲料を冷却するための冷却プレートが配置されている。冷却プレート内には飲料を通過させつつ冷却する冷却パイプが扁平なつるまき線状に巻かれて固定配置されている。冷却プレート上には氷等の冷却体が載置され、冷却プレートを冷却する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
小型の冷却サーバーには小型の冷却プレートが必要となる。しかし、冷却プレートを小型化すると冷却プレート内部の冷却パイプの長さが短くなってしまい、飲料の冷却能力が不足するという問題点があった。また、冷却パイプを隙間なく巻いて冷却パイプの長さを長くすると、密に配置された上部の冷却パイプにより、それより下側にあるプレート本体部分とそれより上にあるプレート本体部分とが断熱されてしまう。このために、冷却パイプの下側部分での熱交換の効率が下がり、冷却プレート全体としても充分な冷却能力が得られないという問題点があった。
【0004】
さらに、冷却パイプを隙間なく巻くと、冷却パイプを冷却プレートのプレート本体内に鋳込む際にプレート本体の材料がつるまき線の内部に充分に回り込めずに、プレート本体内に空隙が生じ易くなってしまう。プレート本体内に空隙が生じると、充分な冷却能力が得られず不良品となってしまう。このため、製造時の良品率が低下し歩留まりが悪化するという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、小型化しても充分な冷却能力が得られ、かつ、製造時にも歩留まりの悪化することのない冷却プレートおよびその冷却プレートを使用した冷却サーバーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の冷却プレートは、内部を通過する飲料を冷却するための冷却パイプが金属板状のプレート本体の金属材料中に鋳込まれて固定された冷却プレートであって、前記冷却パイプは、前記プレート本体の厚み方向と直交する方向の巻き軸を有する扁平なつるまき線状に巻かれており、つるまき線の隣接する部分を、1本または複数本毎に前記プレート本体の厚み方向の位置を交互にずらして前記プレート本体内に固定されているものである。さらに、前記冷却パイプは、前記巻き軸方向に配置した2本の支持部材を上下から交互に挟み込むことにより、前記プレート本体の厚み方向の位置を交互にずらして配置および支持されているものである。
【0008】
また、上記の冷却プレートにおいて、前記冷却パイプを、曲げ部の曲率半径が均一なつるまき線状に巻かれており、1巻き毎に交互に前記プレート本体の厚み方向の位置をずらして前記プレート本体内に固定されているものとすることができる。
【0009】
また、上記の冷却プレートにおいて、前記冷却パイプを、曲率半径の異なる2種類の曲げ部を有するつるまき線状に巻かれて前記プレート本体内に固定されているものとすることができる。
【0010】
また、上記の冷却プレートにおいて、前記冷却パイプを、曲率半径の異なる3種類の曲げ部を有するつるまき線状に巻かれて前記プレート本体内に固定されているものとすることができる。
【0013】
また、上記の冷却プレートにおいて、前記冷却パイプはステンレス材からなり、前記プレート本体はアルミニウムからなるものであることが好ましい。
【0014】
また、上記の冷却プレートにおいて、前記プレート本体を、ほぼ円板形状の円周上の対向する2箇所に平坦な外周平面部が形成されているものとすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ここでは飲料として生ビール、飲料用容器としてビール樽を例にとって説明する。図1、図2は、本発明の冷却プレート1,2の外観を示す斜視図である。図1は、丸形の冷却プレート1を示すものである。冷却プレート1のプレート本体11は、ほぼ円板形状に形成され、円周上の対向する2箇所に平坦な外周平面部14が形成されている。冷却プレート1をほぼ円筒形の冷却サーバー内に配置する際には、両方の外周平面部14を手で掴むことにより容易に配置することができる。冷却プレート1を冷却サーバーから取り出す場合も、外周平面部14を掴むことにより容易に取り出すことができる。
【0026】
冷却プレート1は、アルミニウム製のプレート本体11中にステンレス製の冷却パイプ3が鋳込まれているものである。冷却パイプ3の端部は、それぞれ継手部31,32として形成され、プレート本体11の上面の継手用台座13から突出して固設されている。継手部31,32の外周部には、接続用の雄ねじが形成されている。プレート本体11の上面には、外周平面部14と平行に延びる多数の平行な溝が設けられ、熱交換用のフィン12が形成されている。このフィン12により、氷等の冷却体とプレート本体11とが熱交換を行う面積が増大し冷却能力も向上する。
【0027】
図2は、角形の冷却プレート2を示すものである。冷却プレート2のプレート本体21は、ほぼ直方体の角板形状に形成されている。冷却プレート2は、外観の違いを除いては冷却プレート1とほぼ同様の構成であり、アルミニウム製のプレート本体21中にステンレス製の冷却パイプ3が鋳込まれているものである。冷却パイプ3の端部は、それぞれ継手部31,32として形成され、プレート本体21の上面の継手用台座23から突出して固設されている。プレート本体21の上面には、角板形状の長辺方向に延びる多数の平行な溝が設けられ、熱交換用のフィン22が形成されている。
【0028】
ここでは、プレート本体21の上面のフィン22は長辺方向に形成されているが、フィンを短辺方向に形成してもよい。また、継手部31,32がプレート本体21の上面の対角線上に配置されているが、継手部を2つとも短辺近傍または長辺近傍に配置するようにしてもよい。
【0029】
図1、図2の冷却プレート1,2は、公知の冷却サーバの内部に配置され、継手部31,32にそれぞれ接続パイプが接続される。冷却プレート1,2の上面のフィン12,22上には氷等の冷却体が載置される。ビール樽から供給された生ビールは継手部31,32のいずれか一方から流入し、冷却パイプ3内を通過しつつ冷却され、継手部31,32の他方から流出して注出コックよりグラス等に注出される。
【0030】
図3は、冷却パイプ3の配置の第1の実施の形態を示す図である。これは丸形の冷却プレート1における冷却パイプ3の巻き状態を示すものである。図3(a)は冷却パイプ3を上面から見た平面図であり、(b)は(a)の矢視B方向から見た正面図であり、(c)は(a)の矢視C方向から見た側面図である。冷却パイプ3は、継手部31から下面直線部を経て第1の曲げ部331で180度曲げられている。さらに上面直線部341を経て第2の曲げ部332で180度曲げられ、続いて曲げ部333,334,…で繰り返し曲げられ、全体としてつるまき線状に巻かれている。
【0031】
曲げ部331,332,…のそれぞれの曲率半径は等しい。冷却パイプ3の1巻き毎にそれぞれ上面直線部341,342,343,…が存在する。巻き軸方向に長尺の支持部材4が、上面直線部341の下側、上面直線部342の上側、上面直線部343の下側、…となるように、それらの間に挿入されている。すなわち支持部材4は、上面直線部341,342,343,…に交互に挟み込まれており、上面直線部341,342,343,…の上下方向(冷却プレート1の厚み方向)の位置が交互にずれるようにそれらを支持している。
【0032】
このため、図3(a)のように上面直線部341,342,343,…を巻き軸方向に隙間なく配置しても、それらは上下方向の位置が交互にずれており、隣接する上面直線部341,342,343,…の間には充分な隙間が生じている。冷却パイプ3の下面直線部も上下方向の位置が交互にずれるが、図3(b)に示すように下面直線部が巻き軸方向の中心線上で互いに交差し、巻き軸方向の中心線上では上下方向の位置がずれない。支持部材4は、冷却パイプ3に挟み込まれ、冷却パイプ3の弾性による摩擦力で保持されている。冷却パイプ3を支持部材4により支持した状態で鋳型中に配置し、アルミニウムにより鋳込んで冷却プレート1を製造する。
【0033】
このように、冷却パイプ3のつるまき線間に隙間が設けられているため、つるまき線の内部と外部とが充分に熱伝導を行うことができ、熱交換の効率が上がって冷却プレート1の冷却能力が向上する。また、冷却パイプ3のつるまき線間に隙間が設けられているため、冷却パイプ3をアルミニウムにより鋳込んでプレート本体11とする際にも、アルミニウム材料が冷却パイプ3のつるまき線間の隙間からつるまき線の内部に流れ込み易くなる。そしてプレート本体11の内部には空隙ができにくくなる。このため冷却プレート1の製造時の歩留まりが向上する。
【0034】
また、冷却パイプを従来の巻き方に比べて1.5倍〜2倍程度の長さまで巻いても、冷却パイプ間に充分なすきまを設けることができる。したがって、小型の冷却プレートにも充分な長さの冷却パイプを鋳込むことができ、充分な冷却能力を得ることができる。また、支持部材4としては、長尺棒状の支持部材4を冷却パイプ3により交互に挟み込むだけの簡素な構造であり、冷却プレートの製造コストを低減させることができる。
【0035】
図4は、第1の実施の形態を角形の冷却プレート2に適用した場合の、冷却パイプ3の配置を示す図である。図4(a)は、冷却パイプ3を上面から見た平面図であり、(b)は(a)の矢視B方向から見た正面図であり、(c)は(a)の矢視C方向から見た側面図である。冷却パイプ3の巻き方は、全体形状が角板形である以外は図3の冷却パイプ3と同様である。支持部材4が、上面直線部341,342,343,…に交互に挟み込まれており、上面直線部341,342,343,…の上下方向の位置が交互にずれるようにそれらを支持している。冷却プレート2の製造方法、冷却プレート2の奏する効果も図3のものと同様である。
【0036】
図5は、冷却パイプ3の配置の第2の実施の形態を示す図である。これは丸形の冷却プレート1における冷却パイプ3の巻き状態を示すものである。図5(a)は冷却パイプ3を上面から見た平面図であり、(b)は(a)の矢視B方向から見た正面図であり、(c)は(a)の矢視C方向から見た側面図である。冷却パイプ3は、継手部31から下面直線部を経て第1の曲げ部331で180度曲げられている。さらに上面直線部341を経て第2の曲げ部332で180度曲げられ、続いて曲げ部333,334,…で繰り返し曲げられ、全体としてつるまき線状に巻かれている。
【0037】
この第2の実施の形態では、曲げ部331,332,333,…のそれぞれの曲率半径は2種類の値を有する。2種類の曲率半径の値をP,Qとし、P>Qであるとする。曲げ部331は曲率半径P、曲げ部332は曲率半径P、曲げ部333は曲率半径Q、曲げ部334は曲率半径Pというように、曲げ部331から順次P,P,Q,P,P,Q,P,P,Q,…の曲率半径で曲げられている。
【0038】
冷却パイプ3の1巻き毎の上面直線部341,342,343,…に対して、巻き軸方向に長尺の支持部材4が、上面直線部341の下側、上面直線部342の上側、上面直線部343の上側、上面直線部344の下側、…となるように、それらの間に挿入されている。すなわち支持部材4は、上面直線部341,342,343,…の下,上,上,下,上,上,下,上,上,…側を支持している。支持部材4は、上面直線部341,342,343,…に1本または2本毎に交互に挟み込まれており、上面直線部341,342,343,…の上下方向の位置が交互にずれるようにそれらを支持している。
【0039】
上面直線部341,342,343,…の上下方向の位置ずれ量をdとすると、2P=2Q+dという関係を満足するように曲率半径P,Qを設定すれば、冷却パイプ3の下面直線部も位置ずれ量dだけ上下方向の位置が交互にずれる。このように冷却パイプ3の上面直線部341,342,…および下面直線部は、1本または2本毎に交互に上下方向の位置がずれており、冷却パイプ3の間には充分な隙間が生じている。支持部材4により冷却パイプ3間に充分な隙間が生じた状態に支持し、鋳型中に配置してアルミニウムにより鋳込んで冷却プレート1を製造する。
【0040】
図6は、第2の実施の形態を角形の冷却プレート2に適用した場合の、冷却パイプ3の配置を示す図である。図6(a)は、冷却パイプ3を上面から見た平面図であり、(b)は(a)の矢視B方向から見た正面図であり、(c)は(a)の矢視C方向から見た側面図である。冷却パイプ3の巻き方は、全体形状が角板形である以外は図5の冷却パイプ3と同様である。
【0041】
図7および図8は、冷却パイプ3の配置の第3の実施の形態を示す図である。これは丸形の冷却プレート1における冷却パイプ3の巻き状態を示すものである。図7(a)は冷却パイプ3を上面から見た平面図、(b)は(a)の矢視B方向から見た正面図、図8(c)は図7(a)の矢視C方向から見た側面図、図8(d)は図7(a)の矢視D方向から見た側面図である。冷却パイプ3は、継手部31から下面直線部を経て第1の曲げ部331で180度曲げられている。さらに上面直線部341を経て第2の曲げ部332で180度曲げられ、続いて曲げ部333,334,…で繰り返し曲げられ、全体としてつるまき線状に巻かれている。
【0042】
この第3の実施の形態では、曲げ部331,332,333,…のそれぞれの曲率半径は3種類の値を有する。3種類の曲率半径の値をR,S,Tとし、R>S>Tであるとする。曲げ部331は曲率半径S、曲げ部332は曲率半径R、曲げ部333は曲率半径S、曲げ部334は曲率半径Tというように、曲げ部331から順次S,R,S,T,S,R,S,T,S,R,…の曲率半径で曲げられている。
【0043】
冷却パイプ3の1巻き毎の上面直線部341,342,343,…に対して、巻き軸方向に長尺の支持部材4が、上面直線部341の下側、上面直線部342の上側、上面直線部343の下側、上面直線部344の上側、…となるように、1本おきに交互にそれらの間に挿入されている。支持部材4は、上面直線部341,342,343,…に1本おきに交互に挟み込まれており、上面直線部341,342,343,…の上下方向の位置が交互にずれるようにそれらを支持している。
【0044】
上面直線部341,342,343,…の上下方向の位置ずれ量をdとすると、2R=2S+dおよび2T=2S−dという2式の関係を満足するように曲率半径R,S,Tを設定すれば、冷却パイプ3の下面直線部も位置ずれ量dだけ上下方向の位置が交互にずれる。この第3の実施の形態では、下面直線部も互いに平行に位置ずれ量dだけ上下方向に位置がずれ、第1の実施の形態のように下面直線部が巻き軸方向の中心線上で互いに交差するようなことがない。
【0045】
このように冷却パイプ3の上面直線部341,342,…および下面直線部は、1本おきに交互に上下方向の位置がずれており、冷却パイプ3の間には充分な隙間が生じている。支持部材4により冷却パイプ3間に充分な隙間が生じた状態に支持し、鋳型中に配置してアルミニウムにより鋳込んで冷却プレート1を製造する。冷却パイプ3の下面直線部が巻き軸方向の中心線上で互いに交差するようなことがないので、つるまき線間の隙間が充分大きくなり、熱交換の効率が上がって冷却プレート1の冷却能力がさらに向上するとともに、アルミニウム材料のつるまき線内部への流れ込み易さがさらに向上する。
【0046】
図9および図10は、第3の実施の形態を角形の冷却プレート2に適用した場合の、冷却パイプ3の配置を示す図である。図9(a)は、冷却パイプ3を上面から見た平面図であり、(b)は(a)の矢視B方向から見た正面図である。図10(c)は図9(a)の矢視C方向から見た側面図であり、図10(d)は図9(a)の矢視D方向から見た側面図である。冷却パイプ3の巻き方は、全体形状が角板形である以外は図7の冷却パイプ3と同様である。
【0047】
図1のような丸形の冷却プレート1を使用すれば、ほぼ円筒形状の携帯可能な冷却サーバーが構成できる。また、図2のような角形の冷却プレート2を使用すれば、ほぼ四角筒形状の携帯可能な冷却サーバーが構成できる。冷却サーバーとは、飲料をその場で冷却しつつ注出するものである。ここでは飲料として生ビールを例にとって説明する。図11は、本発明の冷却サーバー5の外観を示す側面図であり、図12は、冷却サーバー5の平面図である。冷却サーバー5のサーバー本体51は、ほぼ円筒形状を呈する断熱容器である。サーバー本体51の上部には広口の開口部が設けられており、その開口部に蓋52がねじ込まれている。蓋52の中央部には子蓋521が設けられており、子蓋521を取り外すとその内部に小型容器が収納されている。小型容器は注出コック6からしたたり落ちる生ビールを受ける受け皿として使用される。
【0048】
また、サーバー本体51の上部には取っ手53が起立可能に設けられている。取っ手53を起こして、その取っ手53を持って冷却サーバー5を持ち運ぶことが可能である。サーバー本体51の外壁上部には注出コック6が取り付けられている。注出コック6の注出レバー61を倒すことにより、冷却した生ビールを注出口62から注ぎ出すことができる。貫通孔54は、生ビールの供給パイプを通すためのものである。水抜き口55は、冷却体である氷が融けてできた水を排出するためのものである。サーバー本体51の底面には、円周上に等間隔に3個の足部58が設けられている。
【0049】
図13は、冷却サーバー5の使用状態を示す図である。冷却サーバー5は、ビール樽7から供給される生ビールをその場で冷却しつつ注出する。冷却サーバー5のサーバー本体51の内部の底面上には、冷却プレート1が載置されている。そして、冷却プレート1の上面には氷等の冷却体8が載置されており、冷却プレート2は冷却体8によって常時冷却されている。冷却体8としては、冷却温度、冷却効率およびコストの点から氷が最も望ましい。
【0050】
ビール樽7と冷却プレート1とは供給パイプにより接続されており、冷却プレート1と注出コック6とは接続パイプによって接続されている。ビール樽7にはディスペンスヘッドが設けられており、ビール樽7内にはディスペンスヘッドを介して図示しないガスボンベからの二酸化炭素ガスが供給されている。この二酸化炭素ガスのガス圧により、ビール樽7から冷却プレート1に生ビールが供給される。
【0051】
サーバー本体51の内壁と冷却プレート1との間にはゴム板等の軟質材料からなる水平移動規制部材16が配置されている。水平移動規制部材16により、冷却サーバー5を持ち運ぶ際にも冷却プレート1が水平移動することはない。このため、冷却プレート1とサーバー本体51の内壁が衝突して損傷したりすることがない。水平移動規制部材16は、冷却プレート1の長径側である円周部に貼り付けてもよいし、サーバー本体51の内壁に貼り付けてもよい。水平移動規制部材16は、円周方向に長くした方が冷却プレート1が安定する。水平移動規制部材16を円周方向に複数個並べて貼り付けてもよい。また、冷却プレート1にはゴム等の軟質材料からなる足15が取り付けられている。なお、水平移動規制部材16や足15を構成する軟質材料としてはゴムの他にも軟質プラスチック等の種々の材料が使用できる。
【0052】
サーバー本体51の内壁には垂直移動規制部56が設けられている。垂直移動規制部56としては、サーバー本体51の内壁に突出部材を取り付け固定したものでもよいし、サーバー本体51の内壁に直接突出部を形成したものでもよい。垂直移動規制部56によって、冷却プレート1の垂直方向の移動を規制している。水平移動規制部材16および垂直移動規制部56によって、冷却プレート1の位置は固定されており、冷却サーバー5を持ち運ぶ際の揺れ、振動、姿勢変化等によって、冷却プレート1ががたついたり移動したりすることはない。なお、水平移動規制部材16がゴム等の摩擦係数の大きな材料であって、水平移動規制部材16による摩擦力で冷却プレート1の垂直方向の移動を規制できる場合には、垂直移動規制部56として特に突出部を設ける必要はない。
【0053】
サーバー本体51の内壁の内径Daに対して、蓋52がねじ込まれる開口部の内径Dbは所定量だけ小さくなっている。これは、通常の断熱容器では全てこのような構造となっている。このため、完全に円板形状の冷却プレートでは、開口部の内径Dbよりも冷却プレートの直径を小さくしなければ内部に設置することができない。本願発明では、冷却プレート1の円周部に対して直径方向の長さが短い短径部すなわち外周平面部14を形成しているため、開口部の内径Dbよりも直径の大きな冷却プレート1を内部に設置することができる。冷却プレート1は大きいほど冷却能力が高くなるため、可能な限り大きな冷却プレートを設置することが好ましい。
【0054】
図14および図15は、サーバー本体への冷却プレートの設置方法を示す図である。冷却プレート1の円周部には水平移動規制部材16が貼り付けてある。図14(a)のように、冷却プレート1の円周部を上下に傾斜させて、サーバー本体51の開口部から冷却プレート1を入れる。冷却プレート1の短径部は開口部を通過できるため、サーバー本体51の中に入れることができる。次に、図14(b)のように、冷却プレート1を水平状態になるまで回転させる。そして、図14(c)のように、冷却プレート1を水平状態のまま下降させて、サーバー本体51の内部底面上に載置する。
【0055】
サーバー本体51の内壁には、下方に向かうほど内径が小さくなるようにわずかにテーパが付けられている。このため、冷却プレート1を下降させるに従って、水平移動規制部材16とサーバー本体51の内壁との隙間が小さくなり、冷却プレート1をサーバー本体51の内部底面上に載置した状態では、水平移動規制部材16とサーバー本体51の内壁が密着して、冷却プレート1の水平方向の移動が阻止される。
【0056】
冷却プレート1を下降させるとき、図15(a)のように、垂直移動規制部56が冷却プレート1の短径部の位置になるようにしておき、冷却プレート1が垂直移動規制部56に当たらないようにする。次に、図15(b)のように、冷却プレート1を水平面内で回動させて、垂直移動規制部56により冷却プレート1の垂直移動を規制できる位置とする。このようにして、冷却プレート1を図13のような状態に設置することができる。
【0057】
図16は、冷却プレートの水平移動規制部の他の形態を示す図である。サーバー本体51の内壁の下部に内径が小さい小径部57を形成したものである。小径部57の内径は冷却プレート1が水平方向に移動しない程度の大きさとする。このようにすれば、冷却プレート1あるいはサーバー本体51の内壁にゴム板等の軟質部材を貼り付けることなく、小径部57により冷却プレート1の水平方向移動を規制することができる。
【0058】
以上のように、冷却プレートに短径部を設けることにより、開口部の内径が容器内径よりも小さい通常の断熱容器を使用して、最大直径の冷却プレートを設置した冷却サーバーを構成することができ、冷却能力の高い安価な冷却サーバーを提供することができる。
【0059】
また、丸形の冷却プレートとほぼ円筒形状の冷却サーバーについて説明したが、角形の冷却プレートとほぼ四角筒形状の冷却サーバーにおいても、水平移動規制部または垂直移動規制部により、冷却サーバーを持ち運ぶ際の揺れ、振動、姿勢変化等によって、冷却プレートががたついたり移動したりすることがなく、冷却サーバの内壁や冷却プレートが損傷することがない。
【0060】
なお、以上の実施の形態では、飲料として生ビールを例に挙げたがそれ以外の任意の飲料にも適用できる。また、冷却パイプの巻き方は第1〜3の実施の形態を例示したが、つるまき線の1本または複数本毎にプレート本体の厚み方向の位置を交互にずらして配置されていればどのような巻き方でもよい。冷却パイプの巻き方としては、つるまき線の曲げ部の曲率半径が1種類、2種類、3種類のものを例示したが、つるまき線部分以外の部分(例えば、継手部への立ち上げ部等)は任意の形状でよく、その部分の曲率半径を上記の曲率半径の種類の数として数えないことは当然である。
【0061】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0062】
冷却パイプをつるまき線状に巻き、つるまき線の隣接する部分を1本または複数本毎にプレート本体の厚み方向の位置を交互にずらして配置するようにしたので、熱交換の効率を向上させることができ、また、製造時の歩留まりを悪化させることなく従来のものより1.5〜2倍の長さの冷却パイプをプレート本体中に鋳込むことができる。したがって、冷却プレートを小型化しても充分な冷却能力が得られる。
【0063】
冷却パイプを曲げ部の曲率半径が均一なつるまき線状に巻き、1巻き毎に交互にプレート本体の厚み方向の位置をずらして配置するようにしたので、冷却パイプの曲げ形状が簡単になり製造コストを低減させることができる。
【0064】
冷却パイプを曲率半径の異なる3種類の曲げ部を有するつるまき線状に巻くようにしたので、冷却パイプの下面直線部が巻き軸方向の中心線上で互いに交差するようなことがなく、つるまき線間の隙間が充分大きくなり、アルミニウム材料のつるまき線内部への流れ込み易さがさらに向上する。したがって、製造時の歩留まりがさらに良好になる。
【0065】
プレート本体をほぼ円板形状の円周上の対向する2箇所に平坦な外周平面部が形成されているものとしたので、冷却プレートをほぼ円筒形の冷却サーバー内に配置する際や、冷却プレートを冷却サーバーから取り出す際に、両方の外周平面部を手で掴むことにより容易に配置、取り出しを行うことができる。
【0066】
冷却プレートに短径部を設けたので、開口部の内径が容器内径よりも小さい通常の断熱容器を使用して、最大直径の冷却プレートを設置した冷却サーバーを構成することができ、冷却能力が高くかつ安価な冷却サーバーを提供することができる。
【0067】
冷却サーバーに冷却プレートの水平移動規制部または垂直移動規制部を設けたので、冷却サーバーを持ち運ぶ際の揺れ、振動、姿勢変化等によって、冷却プレートががたついたり移動したりすることがなく、冷却サーバの内壁や冷却プレートが損傷することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の冷却プレートの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の冷却プレートの外観を示す斜視図である。
【図3】図3は、冷却パイプの第1の実施の形態の丸形の配置を示す図である。
【図4】図4は、冷却パイプの第1の実施の形態の角形の配置を示す図である。
【図5】図5は、冷却パイプの第2の実施の形態の丸形の配置を示す図である。
【図6】図6は、冷却パイプの第2の実施の形態の角形の配置を示す図である。
【図7】図7は、冷却パイプの第3の実施の形態の丸形の配置を示す図である。
【図8】図8は、冷却パイプの第3の実施の形態の丸形の配置を示す図である。
【図9】図9は、冷却パイプの第3の実施の形態の角形の配置を示す図である。
【図10】図10は、冷却パイプの第3の実施の形態の角形の配置を示す図である。
【図11】図11は、本発明の冷却サーバーの外観を示す側面図である。
【図12】図12は、冷却サーバーの平面図である。
【図13】図13は、冷却サーバーの使用状態を示す図である。
【図14】図14は、サーバー本体への冷却プレートの設置方法を示す図である。
【図15】図15は、サーバー本体への冷却プレートの設置方法を示す図である。
【図16】図16は、冷却プレートの水平移動規制部の他の形態を示す図である。
【符号の説明】
1…冷却プレート
2…冷却プレート
3…冷却パイプ
4…支持部材
5…冷却サーバー
6…注出コック
7…ビール樽
8…冷却体
11…プレート本体
12…フィン
13…継手用台座
14…外周平面部
15…足
16…水平移動規制部材
21…プレート本体
22…フィン
23…継手用台座
31,32…継手部
51…サーバー本体
52…蓋
53…取っ手
54…貫通孔
55…水抜き口
56…垂直移動規制部
57…小径部
58…足部
61…注出レバー
62…注出口
331〜334…曲げ部
341〜344…上面直線部

Claims (6)

  1. 内部を通過する飲料を冷却するための冷却パイプ(3)が金属板状のプレート本体(11,21)の金属材料中に鋳込まれて固定された冷却プレート(1,2)であって、
    前記冷却パイプ(3)は、前記プレート本体(11,21)の厚み方向と直交する方向の巻き軸を有する扁平なつるまき線状に巻かれており、つるまき線の隣接する部分を、1本または複数本毎に前記プレート本体(11,21)の厚み方向の位置を交互にずらして前記プレート本体(11,21)内に固定されているものであり、
    さらに、前記冷却パイプ(3)は、前記巻き軸方向に配置した2本の支持部材(4)を上下から交互に挟み込むことにより、前記プレート本体(11,21)の厚み方向の位置を交互にずらして配置および支持されているものである冷却プレート。
  2. 請求項に記載した冷却プレートであって、
    前記冷却パイプ(3)は、曲げ部の曲率半径が均一なつるまき線状に巻かれており、1巻き毎に交互に前記プレート本体の厚み方向の位置をずらして前記プレート本体(11,21)内に固定されている冷却プレート。
  3. 請求項に記載した冷却プレートであって、
    前記冷却パイプ(3)は、曲率半径の異なる2種類の曲げ部を有するつるまき線状に巻かれて前記プレート本体(11,21)内に固定されている冷却プレート。
  4. 請求項に記載した冷却プレートであって、
    前記冷却パイプ(3)は、曲率半径の異なる3種類の曲げ部を有するつるまき線状に巻かれて前記プレート本体(11,21)内に固定されている冷却プレート。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載した冷却プレートであって、
    前記冷却パイプ(3)はステンレス材からなり、
    前記プレート本体(11,21)はアルミニウムからなるものである冷却プレート。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載した冷却プレートであって、
    前記プレート本体(11)は、ほぼ円板形状の円周上の対向する2箇所に平坦な外周平面部(14)が形成されているものである冷却プレート。
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