JP4226422B2 - 着色眼用レンズの存在等の検知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、着色眼用レンズの存在等の検知方法に係り、特に、着色された眼用レンズの収納ケース内における存在の有無や存在枚数又はレンズの種類等の検知を高精度に実施することの出来る方法に関するものである。
よく知られているように、眼用レンズ、中でも、特にコンタクトレンズにあっては、視力を矯正するために人の眼に装用せしめられるといった重要な機能が要請されるところから、医療用具として取り扱われており、装用者の手元に届いて使用に供されるまでに、必要な品質が確実に保証されるべく、所定の収納ケース内に収容されて、厳重に保存及び輸送されている。
そして、そのような眼用レンズの包装時や出荷時には、従来より、眼用レンズの収容されていない収納ケースが眼用レンズを収容しているものとして取り扱われたり、誤った規格や品質の眼用レンズ等がユーザーに提供されてしまうといった問題の発生を防止する目的から、収納ケース内における眼用レンズの有無や、存在枚数、眼用レンズの種類等を確認・検査する作業が、適宜に実施されているのであるが、現状では、そのような確認・検査作業は、一般に、作業者の目視にて行なわれているのが実情である。このため、作業者の眼の疲れや体調不良等による人為的な検査ミスの問題が惹起される恐れがあるばかりでなく、眼用レンズの生産性を低下させ、製造コストの上昇を招く原因の一つにもなっているのである。
特に、近年においては、短期間でレンズ交換するタイプの使い捨て(ディスポーザブル)レンズが、その使い勝手の良さや、気軽に新品のレンズと交換して装用することが出来る等の理由により、普及してきており、この点よりして、更なる生産性の向上やコストダウンが、要請されている。このため、メーカーからの出荷以前に、眼用レンズの収納ケース内における存在等の検知を、作業者の目視ではなく、機械装置にて自動化して行なうことが出来るシステムの実現が、強く求められてきているのである。
ところで、特開平7−325161号公報(特許文献1)や特開平8−2514号公報(特許文献2)には、散乱光乃至は拡散光によりパッケージを照らして、その際のレンズ画像を画像処理することにより、レンズの存在の有無を検査する手法が、また、特開平2−257007号公報(特許文献3)には、撮像したレンズ画像を画像処理して、コンタクトレンズの外周欠けの検査を行なう手法が明らかにされている。しかしながら、それらの手法では、カメラにて撮像した画像を、白黒グレー処理や白黒2値化処理にて、画像処理するところから、画像処理後に、検査に必要とされるレンズ画像(色相の差を認識することの出来る画像)が得られない場合があった。このため、特に、色違いのレンズが収容された場合やレンズが重なり合った場合、また、レンズ厚みが規定値と異なるレンズが収容された場合には、その正確な検知を行なうことが困難であったのである。
また、特開2000−177720号公報(特許文献4)や特開2000−338260号公報(特許文献5)、米国特許第6124594号明細書(特許文献6)には、パッケージ中のレンズに対して、電磁放射線(紫外光、赤外光等)を照射し、蛍光発光を測定したり、測定スペクトルを検出することによって、レンズの存在の有無を検査する手法が提案されているのであるが、これらの手法にあっては、放射線源等の特別な設備が必要となり、高価となる。
特開平7−325161号公報 特開平8−2514号公報 特開平2−257007号公報 特開2000−177720号公報 特開2000−338260号公報 米国特許第6124594号明細書
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、収納ケース内における眼用レンズの存在の有無、存在枚数、又は種類の検知を、人間の眼による目視検査ではなく、自動化せしめると共に、高精度に実施し得る方法を、提供することにある。
そして、本発明は、上述の如き課題を解決するために為されたものであって、その第一の態様とするところは、収納ケース内における、着色された眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを検知する方法であって、(A)検出対象となる収納ケースに対して、可視光領域の検査光を照射せしめる工程と、(B)該照射された検査光の該収納ケースからの透過光又は反射光を、カラー撮像素子にて撮像して、R値、G値及びB値よりなるRGBデータを得る工程と、(C)該得られたRGBデータから、前記収納ケース内における着色眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを判定する工程とを、含み、且つ前記検査光が、演色を生じる光であり、かかる演色光により、前記着色眼用レンズの色が変化せしめられると共に、該演色光が、前記着色眼用レンズの色の主波長よりも少なくとも50nm以上高い若しくは低い主波長を有していることを特徴とする着色眼用レンズの存在等の検知方法にある。
また、本発明に従う着色眼用レンズの存在等の検知方法における第二の態様にあっては、(D)予め、前記着色眼用レンズのRGBデータを取得し、かかる着色眼用レンズのRGBデータから、前記収納ケース内における着色眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを判定するための基準値を、少なくとも1つ以上設定する工程が、更に含まれることとなる。
さらに、本発明に従う着色眼用レンズの存在等の検知方法の第三の態様おいては、前記収納ケースのRGBデータに基づいて表示されるカラー画像に対して、色抽出処理を行ない、得られた抽出色の画素数から、前記収納ケース内における着色眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを判定する。
加えて、本発明の第四の態様においては、前記収納ケースのRGBデータを、色相(H)、彩度(S)及び明度(I)に変換し、かかるHSIデータに基づいて、前記収納ケース内における着色眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを判定する。
そして、本発明に従う着色眼用レンズの存在等の検知方法における、先述した第一の態様によれば、検出対象たる収納ケースに対して可視光領域の検査光を照射して得られる透過光又は反射光を、カラー撮像素子を内蔵するカラーカメラ等を用いて撮像し、そして、撮像されたカラー画像の各画素のR値、G値及びB値に基づいて、判定を行なうようにしているところから、従来の白黒グレー処理や白黒2値化処理等の画像処理においては判別が困難であった色相の差も、容易に認識することが可能となり、以て、淡い色に着色された眼用レンズであっても、それが収容されている収納ケースと収容されていない収納ケースとを、優れた精度をもって判別することが出来るようになっている。つまり、着色眼用レンズの存在の有無の検知を、優れた精度をもって、自動的に判定することが出来るようになっているのである。また同様に、収納ケース内に収容されるレンズの枚数や、レンズの種類(例えば、色違いレンズや、厚みの規定値が異なるレンズ)に応じても、色相や色の濃淡が異なるところから、それら収納ケース内における着色眼用レンズの存在枚数やその種類の検知にあっても、R値、G値及びB値に基づいて、容易に且つ充分な精度で行なうことが出来る。
加えて、前記第一の態様を採用すれば、眼用レンズが何等収容されていない収納ケースや、眼用レンズの収容枚数の異なる収納ケース、誤った種類の眼用レンズが収容された収納ケース等の不適合品を、製造ラインから取り除くことが、極めて容易となるのであり、これにより、眼用レンズ不含の収納ケースや、誤ったレンズがユーザー等に提供されてしまうこと等を、極めて有利に防止することが出来るのである。
また、本発明の第二の態様に従って、着色眼用レンズの存在等を判定するための基準値を設定すれば、着色眼用レンズの色をより正確に識別したり、容易に抽出することが出来、上記せる如き第一の態様による効果を、より一層有利に得ることが出来る。
さらに、本発明に従う着色眼用レンズの存在等の検知方法の第三の態様に従って、得られた抽出色の画素数から、着色眼用レンズの存在等を検知すれば、より一層精度が向上せしめられることとなる。
加えて、本発明に従う着色眼用レンズの存在等の検知方法の上記した第四の態様によれば、検査対象物の形状による陰影や、検査光(照明光)の照度の分布のバラツキや光量の減衰等の照明ムラによる悪影響を有利に防止することが出来る。
また、本発明の前記した第一の態様によれば、演色が生じて、感度が向上し、眼用レンズの有無による違いや、存在枚数の違い、種類の違い等が、より一層明らかとなる。それ故、着色眼用レンズの存在等を、より一層高い精度をもって検知することが可能となる。

以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、着色された眼用レンズ(ここでは、コンタクトレンズ)の収納ケース内における存在の有無や存在枚数、レンズの種類(例えば、色違いレンズや、厚みの規定値が異なるレンズ)等の検知を自動化せしめることが可能な、本発明の一実施形態に係る眼用レンズ検査システムを機能的に示す説明図が、概略的に示されている。そこにおいて、かかる眼用レンズ検査システム10は、照明装置12と撮像装置14、データ処理装置16、表示装置18、入力装置20を有して、構成されている。
より具体的には、照明装置12は、収納ケース22に対して、可視光領域の検査光(照明光)を、一定の環境下で照射せしめるための装置であり、そのような照明装置12からの検査光が、かかるケース22に照射されることによって、ケース22が照明されるのである。そして、そのような照明装置12としては、可視光領域(380〜780nm)の光を少なくとも照射し得る、従来から公知の各種の照明装置、中でも、使用条件等に応じて、光量の減衰が小さく、長寿命で波長の安定したものが、好適に用いられ得るのであり、例えば、蛍光灯等の高周波照明やストロボ光、発光ダイオード、ハロゲンランプ、キセノンランプ等を光源とする照明装置を例示することが出来る。また、かかる照明装置12には、検知精度を向上せしめるべく、供給電源の安定化や、検査光以外の外部光を遮断するための設備、長期使用による検査光の光量を監視するための光量測定装置が併設されていても良い。
また、そのような照明装置12から照射される検査光としては、上述したように、可視光領域(380〜780nm)の光を少なくとも含み、かかるケース22を照明し得る光であれば、特に制限されるものではなく、CIE(国際照明委員会)にて規定される標準光の如き白色光であっても、或いは、狭い帯域幅や比較的広い帯域幅等を有する着色光であっても何等差支えない。特に、通常の白色光での検知が困難な場合にあっては、そのような検査光の中でも、演色を生じる光(演色光)、つまり、物体の色に変化を生ぜしめる光が、好適に採用される。より具体的には、ケース22内に収容せしめられているコンタクトレンズ24の色に応じて、かかるコンタクトレンズ24の色の主波長(白色光を照射した際におけるコンタクトレンズ24からの透過光又は反射光の主波長)よりも少なくとも50nm以上長い、或いは、50nm以上短い主波長を有する光、更に好ましくは、コンタクトレンズ24の色の主波長よりも50〜80nm長い、或いは、50〜80nm短い主波長を有する光が、検査光として、好適に採用されるのである。
例えば、コンタクトレンズ24として、460〜520nm付近に主波長を有する、青〜緑系の色に着色せしめられたコンタクトレンズを採用する場合にあっては、その色の主波長よりも50nm以上長い主波長を有する黄緑〜赤色光や、50nm以上短い主波長を有する青紫〜紫色光等が、検査光として、好適に選択され得るのである。
そして、このような特定の検査光(演色光)を照射せしめることによって、かかる検査光の演色による色のずれが生じ、収納ケース22内の着色コンタクトレンズ24の色が変化せしめられる。具体的に、緑色のコンタクトレンズに、赤色の着色光を照射すれば、かかるコンタクトレンズの色が黄色へシフトするのである。このようにすれば、目的とする着色眼用レンズの存在等の検知が、中でも、白色光等の検査光を照射した場合に判定が煩雑なレンズの存在枚数や、その種類(例えば、色違いレンズや、厚みの規定値が異なるレンズ)の判別が、より一層容易となって感度が向上し、更に優れた精度での検知が可能となるのである。
なお、そのような所望とする主波長を有する検査光を収納ケース22に対して照射するには、該目的とする主波長を有する光を専ら発生し得る光源を有する照明装置が選択され得る他、光源と検査対象物たる収納ケース22との間に、目的とする主波長を有する光を透過せしめ得るフィルタが配設されてなる照明装置等が、適宜に選択されて用いられ得ることは、言うまでもないところである。
而して、照明装置12から発せられる検査光は、収納ケース22に照射せしめられ、そして、その照射された検査光の収納ケース22からの透過光又は反射光が、撮像装置14によって検知されるようになっているのである。ここにおいて、撮像装置14としては、反射乃至は透過された可視光領域の光を、赤、緑、青の各信号成分で検出することが出来る、従来から公知の各種の撮像装置が採用され、例えば、CCD等のカラー撮像素子を内蔵するカラーカメラが、適宜に選択されて用いられ得るのである。
なお、図1に示される本実施形態にあっては、撮像装置14と照明装置12とが共に、収納ケース22の上方において配置されているところから、照明装置12から照射された検査光の、ケース22からの反射光が、撮像装置14で検出されるようになっている。このため、本実施形態においては、ケース22からの反射光が有利に得られるように、かかる収納ケース22全体が、光を有利に反射し得る、白色板26の上に載置されているのである。
また、データ処理装置16としては、図1に示されるように、撮像装置14からの信号が入力される画像入力部28、演算処理を実行するCPU30、ROM32やRAM34等のメモリ、ディスク36、マウスやキーボード等の入力手段20からの信号が入力される操作入力部38、CRT等の表示装置18に信号を出力する出力部40等にて構成される、通常のコンピュータが、適宜に用いられることとなる。そして、それらのコンピュータにおいて、画像処理プログラムが実行されることによって、着色コンタクトレンズ24の存在等の検知が、後述するように、有利に実現されることとなる。
そして、上述せる如き眼用レンズ検査システム10を用いて、収納ケース22内における着色コンタクトレンズ24の存在の有無を検知するには、先ず、存在の有無を検知すべき、着色コンタクトレンズ24の1枚が収容された収納ケース22に対して、その上方から、可視光領域の検査光を照射する。これにより、かかる収納ケース22が照らされて、その反射光が、撮像装置14にて受光される。
そして、かかる撮像装置14にて、赤、緑、青の各信号成分が検出されて、収納ケース22の撮像が行なわれると、赤、緑、青の各信号成分からなる画像データが、撮像装置14に接続されたデータ処理装置16の画像入力部28に送られ、R値、G値及びB値よりなるRGBデータが取得される。この際、データ処理装置16は、撮像装置14で得られた撮影領域の画像データを、A/D変換すると共に、各画素毎に、R値、G値及びB値の各値に分解する。なお、本実施形態においては、R値、G値及びB値は、それぞれ、8ビットの情報量を有しており、それらの濃淡は、それぞれ、0〜255の256階調で表わされる。このため、R値、G値及びB値からなるRGBデータを用れば、256色の分解能を有する白黒グレー処理の場合に比して、飛躍的に優れた精度が実現されることとなるのである。
また、データ処理装置16に入力された画像データは、データ処理装置16の出力部40においてD/A変換されて、表示装置18に、図2に示されるように、原画像として出力されるようになっている。更に、表示装置18の画面上には、かかる画面上を移動することが可能なポインタ42が、原画像に重畳して表示されるようになっている。但し、図2においては、原画像が白黒画像にて示されているが、実際には、カラー画像が表示装置18に映し出されている。
さらに、本実施形態においては、入力装置20のマウスの操作により、表示装置18に表示された着色コンタクトレンズ(24)の領域内の画素をポイントすることにより、かかる画素が選択されて、画面上の検出したい色が指定されるようになっている。この際、入力装置20のマウスの操作により選択する画素数には、特に制限はなく、1つの画素を選択することも、或いは、ドラッグアンドドロップ等のマウスの操作により、複数の画素を選択することも出来るようになっている。
そして、抽出色が指定されると、データ処理装置16のCPU30は、選択された画素のR値、G値及びB値を、それぞれ、同一色を抽出するための基準値(R1,G1,B1)とする。このとき、1つの画素のみが選択された場合には、その画素のR値、G値及びB値が、そのまま、基準値となる。例えば、図2に示される着色コンタクトレンズ(24)領域内のA点の1画素のみを選択すると、R=170、G=255、B=170が基準値(R1,G1,B1)となり、また、B点の1画素のみを選択すると、R=190、G=255、B=190が基準値(R1,G1,B1)となる。また、複数の画素が選択された場合には、選択された画素の領域全体のR値、G値及びB値の最大値と最小値にて規定される範囲が基準値とされる。例えば、図2に示される着色コンタクトレンズ(24)領域内のA点からB点までの部分を選択すると、R=170〜190、G=255、B=170〜190が、基準値(R1,G1,B1)となり、R値とB値の基準値(R1,B1)が、それぞれ、幅を持った値となる。そして、このようにして設定された基準値は、メモリに格納されるようになっている。
なお、上述のように設定される基準値には、その値が、所定の幅だけ広がるように、上下限の公差を、予め設定しても良く、この場合には、選択された画素のR値、G値及びB値に、所定の加減値を、それぞれ、加算・減算して、基準値を設定することも出来る。例えば、R値、G値及びB値毎に、それぞれ、ヒストグラムを表示させて、選択された画素の値を含むように、上限値、下限値を設定する操作を行なうことによって、上下の公差を設定することが出来るが、公差の設定は、このような手法に限定されるものではない。尤も、基準値の範囲が大きくなるに従って、原画像では色が異なる画素であっても、同一色として判断される傾向があることは、勿論、言うまでもないところである。
さらに、本実施形態のデータ処理装置16のCPU30にあっては、設定された基準値(以下、R1=170、G1=255、B1=170を例に挙げて、説明を行なう。)を用いて、先に取得したRGBデータの演算処理を行なって、入力手段20にて選択された画素の色と同一の色を抽出すると共に、抽出された画素の数をカウントする。また、この得られた値(測定画素数)を、メモリに格納するようになっている。
以上のように、存在の有無の検知を実施したい着色コンタクトレンズ24のRGBデータを取得して、着色コンタクトレンズ24の存在の有無を判定するための基準値を、予め設定した後、検出対象となる収納ケース22の検査が行なわれるのである。即ち、先ず、着色コンタクトレンズ24の存在の有無が不明な収納ケース22、換言すれば、着色コンタクトレンズ24が収容されているかどうかが分からない収納ケース22に対して、上記と同様に、検査光が照射される。次いで、かかる照射された検査光のケース22からの反射光が、撮像装置14にて撮像されて、データ処理装置16に、検出対象たる収納ケース22のRGBデータが入力される。
そして、かかるRGBデータがデータ処理装置16に入力されると、データ処理装置16のCPU30は、先に設定された基準値を用いて演算処理を行なって、着色コンタクトレンズ24と同一の色を抽出し、同一の色が抽出されれば、収納ケース22内に、所定の着色コンタクトレンズ24が存在すると判定し、抽出されなければ、存在しないと判定する。この際、抽出色の画素数をカウントし、このカウントされた画素数にて、着色コンタクトレンズ24の存在の有無を判定するようにすれば、より一層高度な検知が可能となるのであり、本実施形態では、抽出色の画素数の値から、着色コンタクトレンズ24の存在の有無を判定するようになっている。また、データ処理装置16のCPU30にて色抽出処理の施された画像データからなる画像や、カウントされた画素数、判定結果は、データ処理装置16の出力部40を介して、表示装置18に出力されるようになっており、その表示結果の一例が、図3に示されている。かかる図3には、基準値(R1=170、G1=255、B1=170)の色と同一色の部分のみが表示され、着色コンタクトレンズ24の一部が、円環状に表示されていると共に、カウントされた画素数「1500」と、着色コンタクトレンズ24の存在を示す判定結果「有」が、表示されている。なお、判定結果は、データ処理装置16に警告装置等の他の出力装置を接続せしめて、そのような他の出力装置に出力するようにしても良い。
ところで、図4には、上述せる如きデータ処理を実施する、データ処理装置16のCPU30の動作フローチャートが示されている。そこにおいて、データ処理装置16のCPU30は、先ず、撮像装置14にて撮像(撮影)された画像の各画素のR値、G値及びB値(RGBデータ)を取り込むと共に、メモリに格納する(ステップ:S1)。
次いで、前述せるようにして設定された基準値(R1,G1,B1)を、メモリから呼び出し(ステップ:S2)、画像の最左上部に位置する画素を処理対象とする(ステップ:S3)。そして、かかる処理対象の画素のR値が、R=R1を満たすかどうかを判別し(ステップ:S4)、満たさなかった場合には、抽出色ではないと判断し、x=1とする(ステップ:S5)。一方、満たす場合には、引き続いて、処理対象の画素のG値が、G=G1を満たすかどうかを判別し(ステップ:S6)、満たさなかった場合には、抽出色ではないと判断し、x=1とする(ステップ:S5)。G=G1を満たす場合には、引き続いて、処理対象の画素のB値が、B=B1を満たすかどうかを判別し(ステップ:S7)、満たさなかった場合には、抽出色ではないと判断し、x=1とする(ステップ:S5)。B=B1を満たす場合には、抽出色であると判断し、x=0とし(ステップ:S8)、抽出色画素数(k)がカウントされて、初期値:k=0が代入されて、k=1とされる(ステップ:S9)。
その後、撮像装置14で撮像された画像に、上述せる如き演算処理がされていない画素が存在するか否かを判別し(ステップ:S10)、そのような画素が存在する場合には、水平方向に隣接する画素、或いは、垂直方向に隣接する走査線の最左部にある画素を、処理対象として(ステップ:S11)、ステップ:S4に戻る。また一方、演算処理がされていない画素が無い場合には、抽出色がある画素、即ちx=0である画素を所定の色(ここでは、白黒画像となるように、黒色)となるように、また、抽出色でない画素、即ちx=1である画素を、前記x=0である画素とは異なる色(ここでは、白黒画像となるように、白色)となるようにして、色抽出処理の行なわれた画像を、表示装置18に出力させる(ステップ:S12)。また、抽出色であるとしてカウントされた画素数を、表示装置18に出力させるようになっている(ステップ:S13)。
また一方、CPU30は、予め、存在の有無の検知を実施したい着色コンタクトレンズ24のRGBデータから得られた、前記測定画素数を、メモリから取り込み(ステップ:S14)、着色コンタクトレンズ24の存在の有無を判断するための、抽出色画素数の閾値(基準画素数):k1を設定する(ステップ:S15)。なお、かかる抽出色画素数の閾値(k1)は、例えば、オペレーターが、着色コンタクトレンズ24の存在の有無を判断する上での危険率を勘案して、測定画素数に乗算する値や減算する値等を設定すること等によって、自由に設定することが出来るようになっている。
次いで、検出対象である収納ケース22を撮像して得られた画像における抽出色画素数(k)が、前記閾値(k1)より大きいかどうか、つまりk>k1を満たすかどうかが判断され(ステップ:S16)、満たす場合には、検出したい着色コンタクトレンズ24が収納ケース22内に存在すると判定し、その判定結果「有」を、表示装置18に出力させて(ステップ:S17)、終了する一方、満たさない場合には、検出したい着色コンタクトレンズ24が収納ケース22内に存在しないと判定し、その判定結果「無」を、表示装置18に出力させて(ステップ:S18)、終了するようになっている。
かくして、出力された結果から、着色コンタクトレンズ24が何等収容されていない収納ケース22(不適合品)を、製造ラインから取り除くことが可能となって、コンタクトレンズ24不含の収納ケース22がユーザー等に提供されてしまうこと等を、極めて有利に防止することが出来る。
従って、このような検査システム或いは検知方法を採用すれば、着色コンタクトレンズ24の存在等の検知が有利に自動化せしめられて、その迅速な実施が可能となると共に、その作業に要する人件費の大幅な削減が実現され、以て、コンタクトレンズ24のコストダウンが実現され得るといった利点をも享受し得るのである。
また、RGBデータを、着色コンタクトレンズ24の存在の有無の判定に利用するようにしているところから、従来の白黒グレー処理や白黒2値化処理においては判別が困難であった色相の差を容易に認識することが可能となり、薄い色で着色されたコンタクトレンズであっても、その存在の有無の検知を、優れた精度をもって判定することが出来るようになっているのである。
しかも、本実施形態においては、予め、着色コンタクトレンズ24が収容された収納ケース22を撮像し、そのRGBデータから基準値(本実施形態では、R1、G1、B1、又はk1)を設定し、その基準値を用いて、着色コンタクトレンズ24の判定を行なうようにしているところから、感度が向上し、より一層優れた精度での判定が可能となっている。
ところで、このような検知方法において、その存在等が検査されるコンタクトレンズ24としては、無色透明ではなく、また、視力矯正を妨害せしめるような色に着色されていないものであれば、何れのものをも、その対象とすることが出来る。そのようなレンズの中でも、460〜520nm付近に主波長を有する、青〜緑系の色に着色せしめられたコンタクトレンズが好適に採用され得る。何故なら、そのような色に着色されたコンタクトレンズ24にあっては、優れた感度をもって検知され得ると共に、装用者の眼によっても、その色の判別が容易となるからである。
また、収納ケース22としては、コンタクトレンズ24と同様な色に着色されておらず、且つ、検査光を透過又は反射することの出来るものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン製の白色半透明や無色透明等の従来から眼用レンズ用の収納ケースとして用いられてきているもの等が何れも有利に採用され得る。なお、図1に示される収納ケース22は、一般に、使い捨てコンタクトレンズの収納に使用される「ブリスターパッケージ」や「ブリスターケース」等と呼ばれる容器であって、上方に向かって開口する半球形状の凹所44が設けられたプラスチック製の矩形状平板部46と、該平板部46の周縁端部から下方に一体的に突出する脚部48とから構成されており、かかる矩形状平板部46の中央部に設けられた半球形状の凹所44が、レンズ収容部とされている。そして、かかるレンズ収容部には、着色されたコンタクトレンズ24と、かかるコンタクトレンズ24を保存するための保存液50が収容され得るようになっている。
そして、本実施形態においては、コンタクトレンズ24が、無色透明の保存液50内に浸漬された状態において、コンタクトレンズ24の収納ケース22内における存在等の検知乃至は検査操作が行なわれるようになっているのである。なお、このように保存液50の存在下で検知を行なう場合、保存液50としては、コンタクトレンズ24と同様な色に着色されておらず、且つ、検査光を透過又は反射せしめられ得るものであれば何れも採用され得る。
そして、そのようなコンタクトレンズ24の存在等の検知の後に、収納ケース22は、レンズ収容部の開口部を覆蓋するように、該開口部の径方向外方に延びる平板部の平坦面に、ポリプロピレン等からなるプラスチックフィルムや、アルミニウム箔のラミネート等の柔軟なシート状蓋体(図示せず)が、従来より公知の各種手法にて接着せしめられることによって、密閉され、そして、かかる収納ケース22内に密閉されたコンタクトレンズ24は、オートクレーブ滅菌等の操作によって、開封されるまで無菌状態が保持されたまま、保存乃至は輸送されるのである。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではないことが、理解されるべきである。
例えば、上記の実施形態では、予め、着色コンタクトレンズ24が収容された収納ケース22を撮像し、それによって得られたRGBデータから、所定の画素を選択することによって、基準値(R1,G1,B1)を設定していたが、オペレーターの入力操作によって、R値、G値及びB値の基準値を設定することも可能である。
また、上例では、各画素のR値、G値及びB値が、それぞれ、基準値(R1,G1,B1)と一致するか否かを判断していたが、複数の基準値を設定し、そして、それらの基準値を閾値として、所定の色の画素を抽出するようにしても良い。例えば、R値、G値及びB値毎に、2つの基準値を設定し、それを、上・下限の閾値として、全ての閾値の条件を満たす画素を抽出するようにしても良い。
さらに、上記実施形態では、各画素のR値、G値及びB値が、それぞれ、基準値(R1,G1,B1)と一致するか否かを判断して、抽出色(x=0)又は非抽出色(x=1)の2値化(カラー2値化)を行なっていたが、抽出色を最大階調とする一方、非抽出色を、かかる抽出色から色相や濃度が外れるに従って階調が低くなるように、多階調画像、例えば、256階調の濃淡画像に変換(カラー濃淡処理)するようにしても良い。
加えて、上例では、RGBデータのR値、G値及びB値のみが、パラメータとされて、色抽出処理乃至は色判別処理が実施されていたが、かかるR値、G値及びB値に加えて、それらの差分(R−G,G−B,R−B等)を、パラメータとして用いることも可能である。このようにして、R値、G値及びB値の3パラメータから、それらの差分の少なくとも1つを含めた、4〜6パラメータとすれば、同じ色相であっても明度の異なる色や、色相の無い白や黒、グレー等をより一層安定して検出することが可能となる。従って、検査対象物の形状による陰影や、検査光(照明光)の照度の分布のバラツキや光量の減衰等の照明ムラによる悪影響を、受け難くなって、より一層精度良く、着色眼用レンズの存在等の検知を行なうことが可能となる。
また、R値、G値及びB値に代わるパラメータとして、R値、G値及びB値を、人間の色感覚に適合する色相(H)、彩度(S)及び明度(I)の3属性に変換し、これらH値、S値及びI値よりなるHSIデータを用いることも可能である。このように、HSIデータを用いて、着色眼用レンズの検知を行なった場合にあっても、検査対象物の形状による陰影や、検査光(照明光)の照度の分布のバラツキや光量の減衰等の照明ムラによる悪影響を、受け難くなって、より一層精度良く、着色眼用レンズの存在等の検知を行なうことが出来る。また、HSIデータを用いるに際しては、H値、S値及びI値の全てをパラメータとして使用することも可能であるが、色の主波長を表わす色相(H)と刺激純度を表わす彩度(S)の2つのパラメータのみで、色抽出を行なうことも可能である。なお、ここにおいて、R値、G値及びB値から、H値、S値及びI値に変換する手法としては、従来から公知の手法が何れも採用され得るのであり、例えば、次式及び図5に示される色度図を用いて、変換することが可能である。
I=0.299R+0.587G+0.114B ・・・(I)
1 =R/(R+G+B) ・・・(II)
2 =G/(R+G+B) ・・・(III)
但し、図5において、W(1/3,1/3)は、白点を表わし、このW点と、上記(II)及び (III)式で算出されるP点とを結ぶ線分と、T1 軸との為す角が、色相(H)とされる一方、かかる線分の長さが彩度(I)とされる。
さらに、前記実施形態では、図1に示される眼用レンズ検査システム10を用いて、着色コンタクトレンズ24の存在の有無のみを検知する方法について詳述したが、収納ケース22内に、(a)複数枚の着色コンタクトレンズ24が収容されている場合、(b)色違いの着色コンタクトレンズや、同一素材からなる着色コンタクトレンズであっても、デザイン又はパワー(規格)が異なることによって、厚みの規定値が異なる着色コンタクトレンズ等、種類の異なる着色コンタクトレンズ24が収容されている場合にあっても、目的とする着色コンタクトレンズ24が1枚だけ収容されている収納ケース22と、色相や色の濃淡が異なる。従って、着色コンタクトレンズ24の有無のみの検知だけではなく、着色コンタクトレンズ24の存在枚数や、着色コンタクトレンズ24の種類の検知も、RGBデータに基づいて、容易に且つ充分な精度をもって実施することが出来る。そして、本発明においては、着色された眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも1つが検知されることとなるのである。また、眼用レンズの存在の有無の検査と同時に、複数枚の眼用レンズが収容された場合の検査や、目的とする眼用レンズとは異なる種類の眼用レンズが収容された場合の検査を同時に行なうことも可能であり、そのような場合には、例えば、上述せる如き基準値を複数個設定して、多段階で判定を行なうようにすれば良い。
加えて、図1に示される収納ケース22には、眼用レンズとして、コンタクトレンズ24が収容されていたが、かかるコンタクトレンズの種類は、何等限定されるものではなく、例えば、低含水、高含水等の全てに分類されるソフトコンタクトレンズ、及びハードコンタクトレンズが、その対象となり得るものであって、コンタクトレンズの材質等が、本発明の適用に際して何等問われることはない。また、コンタクトレンズの他にも、眼内レンズ等、公知の眼科用のレンズも、その対象とすることが出来る。
また、図1においては、照明装置12と撮像装置14とが収納ケース22の上方に設置されているところから、撮像装置14では、収納ケース22からの反射光が検出せしめられるようになっていたが、照明装置12を収納ケース22の下方に設置すると共に、撮像装置14を収納ケース22の上方に設置するか、或いは、照明装置12を収納ケース22の上方に設置すると共に、撮像装置14を収納ケース22の下方に設置することによって、収納ケース22を透過した透過光を検出することも出来る。なお、この場合には、検査光を反射せしめるための白色板26は不要であり、また、収納ケース22にあっても、少なくとも可視光領域の検査光を透過できるものが用いられることとなる。
さらに、上例では、開蓋状態において、コンタクトレンズ24の存在等の検知が行なわれていたが、収納ケースの蓋体が検査光を透過せしめ得るものであれば、閉蓋した状態において実施することも可能である。
加えて、上述せる如き眼用レンズ検査システム内への収納ケース22の搬入や搬出、問題のある収納ケース22(不適合品)の排出等を、従来より公知の手法にて、自動化すれば、全く人手を介することなく、収納ケース22内の検査が出来ると共に、不良品を排除することが可能となって、従来では困難であった製造から出荷までのオートメーション化を、有利に実現し得る。この場合、データ処理装置16には、コンタクトレンズ24の存在等の判定をする機能だけでなく、撮像装置14への反射光乃至は透過光の検出のタイミングコントロール等の制御機能が設けられていても良い。
また、本発明に従って、着色眼用レンズの存在の有無等の検知を行なうに際しては、商業的に入手することが可能な画像処理装置、例えば、株式会社キーエンス製カラー画像センサCV−700等を、使用することも可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明が、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明手法に従って、着色コンタクトレンズの存在等の検知を行なう際に用いられる眼用レンズ検査システムの一例を概略的に示す説明図である。 図1に示される眼用レンズ検査システムを用いて、検出対象となる収納ケースの原画像を、表示装置のモニタ画面に出力した状態を示す部分切欠説明図である。 図1に示される眼用レンズ検査システムを用いて、着色コンタクトレンズの存在の有無を検知して得られた結果を、表示装置のモニタ画面に出力した状態を示す部分切欠説明図である。 図1に示される眼用レンズ検査システムを用いて、着色コンタクトレンズの存在の有無を検知するまでの流れを示すフロー図である。 RGBデータをHSIデータに変換する方法の一例を説明するための色度図である。
符号の説明
10 眼用レンズ検査システム 12 照明装置
14 撮像装置 16 データ処理装置
18 表示装置 20 入力装置
22 収納ケース 24 着色コンタクトレンズ

Claims (4)

  1. 収納ケース内における、着色された眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを検知する方法であって、
    検出対象となる収納ケースに対して、可視光領域の検査光を照射せしめる工程と、
    該照射された検査光の該収納ケースからの透過光又は反射光を、カラー撮像素子にて撮像して、R値、G値及びB値よりなるRGBデータを得る工程と、
    該得られたRGBデータから、前記収納ケース内における着色眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを判定する工程とを、
    み、且つ前記検査光が、演色を生じる光であり、かかる演色光により、前記着色眼用レンズの色が変化せしめられると共に、該演色光が、前記着色眼用レンズの色の主波長よりも少なくとも50nm以上高い若しくは低い主波長を有していることを特徴とする着色眼用レンズの存在等の検知方法。
  2. 予め、前記着色眼用レンズのRGBデータを取得し、かかる着色眼用レンズのRGBデータから、前記収納ケース内における着色眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを判定するための基準値を、少なくとも1つ以上設定する工程を、更に含んでいる請求項1に記載の着色眼用レンズの存在等の検知方法。
  3. 前記収納ケースのRGBデータに基づいて表示されるカラー画像に対して、色抽出処理を行ない、得られた抽出色の画素数から、前記収納ケース内における着色眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを判定する請求項1又は請求項2に記載の着色眼用レンズの存在等の検知方法。
  4. 前記収納ケースのRGBデータを、色相(H)、彩度(S)及び明度(I)に変換し、かかるHSIデータに基づいて、前記収納ケース内における着色眼用レンズの存在の有無、存在枚数及び種類のうちの少なくとも一つを判定する請求項1乃至請求項3の何れかに記載の着色眼用レンズの存在等の検知方法。
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