JP4226146B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンに係わり、例えば、メダル、コインあるいはパチンコ球を用いて遊技を行うパチスロ機等のスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
獲得したメダルを所定の景品と交換できるスロットマシンは、遊技者が通常三枚以下の任意数のメダルを投入してスタートレバーを作動し、複数のリールを始動させた後、ストップボタン等により全てのリールを停止させる。そして、リールを停止させたときに、有効ライン上に図柄が揃っていると、所定枚数のメダルが払い出される。
この、メダル投入から、スタートレバー操作、リールの回動開始、ストップボタン操作、リール停止、及び、賞メダルの払出しまでの一連の操作を“単位遊技”ということにする。
通常、後述のボーナス図柄が揃うまでは、遊技者のメダルは遊技を続けるに従って減少するようになっており、この状態を“通常モード”という。
【0003】
図柄には、単にメダルを払い出すだけの小役図柄の他にも、通常ゲームとは別の特別なゲームができるボーナス図柄も存在する。ボーナス図柄は二種類存在し、レギュラーボーナス(以下、略号RBで示すこともある)とビッグボーナス(以下、略号BBで示すこともある)に区別される。
レギュラーボーナスの図柄が揃った場合には、一枚掛けで単位遊技を行う“レギュラーボーナスモード”の状態が開始される。レギュラーボーナスモードは、メダル一枚掛けで遊技を行うことを除けば、通常モードと同様に、スタートレバー/ストップボタンの操作でリールを回動/停止させる。ただし、多数枚(例えば、15枚)のメダルを獲得できる図柄(例えば、「JAC」図柄などと呼ばれている)が高確率(例えば、90%)で揃うので、レギュラーボーナスモード中にはメダルが大幅に増えるようになっている。
【0004】
このレギュラーボーナスの最中は、単位遊技が12回まで行える仕様になっているのが普通である。ただし、12回のうち、8回の「JAC」図柄の獲得があると、レギュラーボーナスモードは終了する。
また、通常モード中にビッグボーナスの図柄が揃った場合には、“ビッグボーナスモード”の状態が開始される。このときも、通常モードと同様に、スタートレバー/ストップボタンの操作でリールを回動/停止させて単位遊技を行うものであるが、通常モードよりも高確率で小役を揃えることができる。また、ビッグボーナスモード中に、指定された図柄(例えば「JAC」図柄)が揃えば(これも高確率で揃う)、前述したレギュラーボーナスモードの状態が開始され、このレギュラーボーナスモード終了後に再びビッグボーナスモードへ復帰するようになっている。
【0005】
ビッグボーナスモード中は、単位遊技が30回まで行える仕様になっているのが普通である。ここでは、途中で発生したレギュラーボーナスモード中の単位遊技の回数は数えない。ただし、レギュラーボーナスモードを3回獲得すると、ビッグボーナスモードは終了し、通常モードヘ復帰する仕様になっている。
このように、通常モードの他に“レギュラーボーナスモード”と“ビッグボーナスモード”を設けているのは、ボーナスモード中にメダルを徐々に増やして、その獲得過程を遊技者に楽しませることにより、単に図柄が揃っただけで大量のメダルを一度に払い出す一般的なスロットマシンに比べて、大当たりの余韻を充分に堪能させるための工夫である。
【0006】
このような従来のスロットマシンとしては、例えば図1〜図9に示すようなものがあり、以下、順次説明する。
「スロットマシンの外観構成」
図1は従来のスロットマシン1を示す外観図である。図1において、スロットマシン1はリールユニット等を収納する本体2と、本体2に開閉自在に設けられる前扉3を備えている。前扉3は金属製のフレーム4と、このフレーム4に設けられる表示用パネル5、及び、化粧用パネル6を有しており、前扉3の上部側には大当り役の発生時等に点灯する大当りランプ7、ゲームの説明を表示した説明板8、及び、ボーナス発生の可能性を報知(具体的には、後述のボーナス成立フラグがセットされたことを報知)するボーナス成立報知ランプ27が配置されており、さらに、前扉3の下部側には、払い出したメダル38(遊技媒体:明細書中では、説明の都合上、適宜、単にメダルという)を貯留するメダル受皿9(例えば、樹脂製)が配置されている。前扉3は複数の蝶番10a、10bにより本体2に対して開閉自在に支持されている。
【0007】
化粧用パネル6には着色又は装飾が施された半透明のプラスチック板が用いられており、本体2の内部は外部から見えない構造になっている。なお、化粧用パネル6の背後には装飾効果を増すために、不図示の蛍光灯が設けられている。
表示用パネル5には、メダルの賭けラインを点灯表示するベットライン表示器11、第1〜第3リール12〜14(以下、単にリールということもある)を観察するためのリール表示窓15、クレジット数(最大で50個のメダル数に規制)を表示するクレジット数表示器16、及び、入賞時の配当メダル数を表示する払出表示器17が設けられている。なお、リール12〜14の図柄配列は、後述の図8(a)を参照されたい。
【0008】
フレーム4にはメダル投入口18(遊技媒体投入口ともいう)、クレジットを解除するクレジット選択ボタン19、リールの回動を開始させるスタートレバー20(スタートスイッチともいう)、クレジットから一枚のメダルを賭けるための1ベットボタン21、リールの停止操作を行う第1〜第3リール停止ボタン22〜24、クレジットから一度に二枚(但し、その時のクレジット数が一枚又は0枚のときはその枚数になる)のメダルを賭けるための2ベットボタン25、及び、クレジットから設定最大賭数のメダルを賭ける(一度に三枚のメダル賭ける;但し、その時のクレジット数が二枚、一枚又は0枚のときはその枚数になる)ことが可能な最大ベットボタン26が設けられている。なお、設定最大賭数とは予め定められた賭数の最大値(三枚)であるが、この枚数に限定されない。三枚以上であってもよい。
なお、35は効果音等を出力するスピーカ、36はメダル受皿9の側方に設けられた灰皿である。
【0009】
また、第1〜第3リール停止ボタン22〜24のそれぞれの上側には第1操作情報ランプ22a、第2操作情報ランプ23a、第3操作情報ランプ24aが配置されている。これらの操作情報ランプ22a、23a、24aは、発明の要旨に記載の「操作可能状態発光報知部」に相当する。すなわち、三つの操作情報ランプ22a、23a、24aはそれぞれ第1〜第3リール停止ボタン22〜24(これらは発明の要旨に記載の「リール回動停止操作部」に相当)に対応して設けられており、ランプの点灯により、対応するリール停止ボタンの操作可能状態を遊技者に報知する。遊技者は、当該ランプの点灯を視認して、第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作可能状態を把握する。なお、“操作可能状態”とは対応するリールの回転数が規定の回転数に達した状態のことをいい、既定の回転数に達するまでの間は操作不可能状態という。第1〜第3リール停止ボタン22〜24の各々の操作可能状態に至るまでの時間は正確に一致しないが、一般に最も遅い時間に若干の余裕時間を加えた便宜的な時間を設定し、この設定時間に達したときに三つのランプを同時に点灯させているものが多い。
【0010】
図2(a)は、第1〜第3リール停止ボタン22〜24と第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの配置を示す図である。この例では、各リール停止ボタンの近く(図では直上)に操作情報ランプが設けられている。
図2(b)は、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの発光状態の遷移例を示す図であり、単位遊技の開始に伴って、全ての操作情報ランプ22a〜24aが点灯し、例えば、左リール、中リール、右リールの順番で第1〜第3リール停止ボタン22〜24を操作したときの様子が示されている。すなわち、全ての操作情報ランプの点灯状態から、第1リール停止ボタン22を操作して左リール(第1リール12)を止めると第1操作情報ランプ22aが消灯し、次いで、第2リール停止ボタン23を操作して中リール(第2リール13)を止めると第2操作情報ランプ23aが消灯し、最後に、第3リール停止ボタン24を操作して右リール(第3リール14)を止めると第3操作情報ランプ24aが消灯する様子が示されている。
したがって、この操作情報ランプ22a〜24aの点灯/消灯を見るだけで、どのリールの停止操作を行えばよいかが一目瞭然に分かるため、上述の操作情報ランプ22a〜24aを備えたスロットマシンは、特に操作に不慣れな遊技者(以下、遊技初心者)に対して親切で便利な指南情報を与えることができるという優れたメリットがある。
本発明の究極の課題は、後述の説明からも明らかになるが、かかる操作情報ランプ22a〜24aによってボーナス発生の可能性を報知することにより、遊技機に備わった構成部品を有効活用するとともに、その報知動作によって得られる視覚上の情報に、ボーナス発生の可能性がある場合の目押し補助に役立つ有益な情報を含めることにより、遊技初心者に対して一層親切で便利な情報を提示することにある。
【0011】
スロットマシン1の本体2内部には図3に示すように、スロット遊技の制御を行う遊技制御装置30、リールの回動/停止制御やリールの停止時に表れるシンボルの判定等を行うリール制御部31、装飾ランプの制御を行うランプ制御部32、メダルの払い出しを行うメダル払出部33、音声合成や効果音の発生を行う音声発生部34等が設けられている。このスロットマシン1は種々のシンボル(例えば、図8(a)に示すように、「7」、「BAR」、「JAC」、「オレンジ」、「ベル」、「チェリー」のような図柄)が表示された回動可能な複数のリール12〜14を有し、ゲームはメダル(遊技媒体)の賭操作、リール回動操作、リール停止操作を伴うものであって、賭操作からリール回動操作を経てリール停止操作までの一連のサイクルを1回のゲームとするようになっている。
【0012】
「制御系統」
図3において、スロットマシン1の遊技制御装置30はCPU51、ROM52、RAM53、及び、インターフェース回路54を備えている。ROM52は遊技に必要なプログラムや各種データを格納しており、RAM53はワークエリアとして用いられる。CPU51はROM52に格納されているプログラムに基づいて遊技制御を行う。
インターフェース回路54にはメダル投入口18に投入されたメダルを検知するメダル検知センサ61、スタートレバー20の操作を検出するスタートレバースイッチ62、第1〜第3リール停止ボタン22〜24、1ベットボタン21、2ベットボタン25、最大ベットボタン26、クレジット選択ボタン19、及び、リセットスイッチ63からの信号が入力されており、インターフェース回路54はこれらの入力された信号を信号処理(例えば、波形整形、論理変換等)してCPUチップ51に出力する。なお、リセットスイッチ63はスロットマシン1に電源を投入したときに前の状態を全てクリアするためのものである。リセットスイッチ63をオンにしない場合、スロットマシン1に電源を投入したとき、前の状態(例えば、フラグの状態等)がそのまま保持される。
【0013】
また、インターフェース回路54からはベットライン表示器11、クレジット数表示器16、払出表示器17、第1操作情報ランプ22a、第2操作情報ランプ23a、第3操作情報ランプ24a、ボーナス成立報知ランプ27、リール制御部31、ランプ制御部32、メダル払出部33、及び、音声発生部34に対して制御信号が出力される。
【0014】
「遊技メイン制御」
次に、スロットマシン1の制御フローチャートについて説明する。
図4はスロットマシン1のメイン遊技処理プログラムのフローチャートである。このプログラムによる制御が開始されると、ステップS1において、まず初期化処理を行う。初期化処理では、RAM53におけるワークメモリのイニシャライズ、レジスタの初期処理、フラグのイニシャライズ、各装置(例えば、リール制御部31、ランプ制御部32、メダル払出部33、及び、音声発生部34)の初期化等が行われ、電源断時の状態に復帰させる処理が行われる。
【0015】
次いで、ステップS2でRB中実行カウンタが「0」より大きいか否かを判別する。RB中実行カウンタは、後述のようにレギュラーボーナス(RB)の図柄が揃った場合に一枚掛けで単位遊技を行うレギュラーボーナスモードの状態を開始して単位遊技が12回まで行える仕様にしているため、レギュラーーボーナスの図柄が揃うと、RB中実行カウンタに「12」が設定される。
RB中実行カウンタ=「0」のときはレギュラーボーナスの図柄が揃っていないと判断(すなわち、レギュラーボーナスでないと判断)し、ステップS3に進んでBB中実行カウンタが「0」より大きいか否かを判別する。BB中実行カウンタは、後述のようにビッグボーナス(BB)モードの際中は単位遊技が30回まで行える仕様にしているため、ビッグボーナスの図柄が揃うと、BB中実行カウンタに「30」が設定される。
【0016】
BB中実行カウンタ=「0」のときはビッグボーナスの図柄が揃っていないと判断(すなわち、ビッグボーナスでないと判断)し、ステップS4に進んで通常モードゲーム処理を行う。通常モードゲーム処理は、ボーナス図柄が揃うまで遊技者のメダルが遊技を続けるに従って減少するような状態である通常モードのゲーム処理を行うもので、詳細は後述のサブルーチンで説明する。ステップS4を経ると、ステップS2に戻ってループを繰り返す。
一方、ステップS2でRB中実行カウンタが「0」より大きいときは、ステップS5に分岐してRBモードゲーム処理を行う。RBモードゲーム処理は、レギュラーボーナス(RB)モードのゲーム処理を行うもので、詳細は後述のサブルーチンで説明する。ステップS5を経ると、ステップS2に戻ってループを繰り返す。
また、ステップS3でBB中実行カウンタが「0」より大きいときは、ステップS6に分岐してBBモードゲーム処理を行う。BBモードゲーム処理は、ビッグボーナス(BB)モードのゲーム処理を行うもので、詳細は後述のサブルーチンで説明する。ステップS6を経ると、同様にステップS2に戻ってループを繰り返す。
【0017】
「通常モードゲーム処理」
図5は通常モードゲーム処理のサブルーチン(図4のS4参照)を示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、ステップS11でベット数更新処理を行う。これは、メダル投入や1ベットボタン21若しくは最大ベットボタン26等の操作に伴うベット数の更新処理である。次いで、ステップS12でベット数>0であるか否かを判別し、「0」であれば、賭けが取り消されたと判断してステップS11に戻り、ループを繰り返す。
一方、ベット数>0であれば、ステップS13に進んでスタートレバー(スタートスイッチ)20が操作されたか否かを判別する。スタートレバー20が操作されない場合は、ステップS11に戻ってループを繰り返す。スタートレバー20が操作されると、ステップS14に進んで乱数抽選処理(リール停止パターン抽選処理)を行う。これは、スタートレバー20の操作のタイミングで入賞役抽選の乱数を引き、それによりリール停止パターン(入賞役、あるいは外れに対応した停止パターン)を決定するものである。
【0018】
次いで、ステップS15でリールの停止パターン、及び、ボーナス成立フラグ(後述のRB成立フラグ、BB成立フラグ)の設定処理を行う。リールの停止パターンとは、図8(b)に示すように、リール(図では第1リール12を例示しているが他のリールでも同様である)の停止可能範囲(図では“有効範囲”と表記してある)を考慮して定められる複数のパターンである。例えば、ボーナス時パターンあるいは外れのパターンなどであり、決定されたパターンでリールを停止できないときのために用いられる代わりの停止パターンである。なお、ボーナス時のパターンであるときはリーチ目の図柄となる。また、ステップS15におけるボーナス成立フラグのセットは乱数抽選の結果を見て行われる。すなわち、ビッグボーナスに当選していた場合はBB成立フラグをセットし、レギュラーボーナスに当選していた場合はRB成立フラグをセットする。
【0019】
次いで、ステップS16でリール回動開始の初期設定処理を行う。この初期設定処理は、本従来例の場合、リールを回動させる処理であるとともに、ディレイタイマ(スタートレバー20を操作しても直ちにはリールを停止させない時間のこと:例えば、2秒)を設定し、回動放置監視タイマ(リール停止ボタンを押さない場合に放置しておいてもリールが停止する時間の監視を行うもの)を設定する処理であるが、後述する本発明の実施の形態においては、一部、その処理内容が異なっている。
次いで、ステップS17で停止ボタンによるリール停止処理を行う。この初期設定処理は、本従来例の場合、リールの停止操作を行う第1〜第3停止ボタン22〜24の操作に対応した処理を行うもので、例えばリールが押されたときに操作情報ランプ(第1操作情報ランプ22a、第2操作情報ランプ23a、及び、第3操作情報ランプ24aのこと、以下同様)を消灯する処理、ディレイタイマの減算処理、ディレイタイマがタイムアップするまで停止ボタンを無効にする処理、決定されたパターンでリールを停止させる処理、決定されたパターンでリールを停止できないときは代用のパターンでリールを停止させる処理を行うものであるが、後述する本発明の実施の形態においては、一部、その処理内容が異なっている。
なお、BB成立フラグがセットされていなければ、遊技者がいかに巧くビッグボーナス図柄を狙ってリールを停止させようとしても、ビッグボーナス図柄で停止することはなく、同様に、RB成立フラグがセットされていなければ、レギュラーボーナス図柄で停止することはないように制御されている。これらのフラグの何れかがセットされ、且つ、遊技者がフラグに対応するボーナス図柄を巧く狙ってリールを停止させた場合のみ、ボーナス図柄が揃って停止するように制御されている。このときの、ボーナス図柄を狙う範囲は、図8(b)に示した有効範囲に相当している。ちなみに、一度セットされたフラグは、ボーナス図柄が揃うまでは(ボーナスが発生するまで)はクリアされないようになっている。
【0020】
次いで、ステップS18で全てのリールが停止したか否かを判別し、停止していなければステップS17に戻ってループを繰り返し、全てのリールが停止すると、ステップS19でリプレイが成立したか否かを判別する。リプレイとは、図柄(シンボル)の組み合せが前回と同じベット数で再度ゲームすることを認める停止パターンになるものである。リプレイが成立した場合には、ベット数を前回と同様にセットしてステップS20にジャンプし、ボーナス成立報知処理を行った後、遊技メイン制御プログラムに復帰する。このボーナス成立報知処理は、本従来例の場合、RB成立フラグ(レギュラーボーナス成立フラグ)あるいはBB成立フラグ(ビッグボーナス成立フラグ)がセットされていたら、遊技者に対してボーナスモードへの突入の可能性(この段階は、有効範囲内でリール停止操作を行うことによりボーナス図柄の停止が可能な状態であることから、あえて「突入の可能性」と表現している。実際にボーナスモードへ突入するか否かは、その後のリール停止操作に依存する)があることを知らせるために、ボーナス成立報知ランプ27を点灯又は点滅させるが、後述する本発明の実施の形態においては、一部、その処理内容が異なっている。
【0021】
なお、本明細書中では、RB成立フラグとBB成立フラグを総称して“ボーナス成立フラグ”ということにしており、いずれか一方のフラグがセットされているときに、”ボーナス成立フラグがセットされている”、或いは、”ボーナスフラグの成立”、”ボーナス成立”と表現することにする。
一方、RB図柄やBB図柄を揃えて、実際に、レギャラーボーナスモードやビッグボーナスモードに突入したときは、”ボーナスに突入”、”ボーナスが発生”と言うように、「突入」若しくは「発生」という表現によって、前述の「成立」とは区別して表現している。
【0022】
一方、リプレイが成立していなければ、ステップS21に進んで当たり図柄が成立か否かを判別する。ここでの“当たり図柄”とは、リールがビッグボーナス、レギュラーボーナス又は小役の何れかの停止パターンに対応する図柄(図9参照)のことである。当たり図柄でなければステップS25にジャンプし、ベット数に「0」を設定してステップS20以降に進む。
ステップS21で当たり図柄が成立しているとき、すなわち、ビッグボーナス図柄、レギュラーボーナス図柄、小役の図柄の何れかが揃っているときは、ステップS22に進んでクレジット加算/メダル排出処理を行う。これは、当たりに対応した賞メダルの数をクレジットに加算する処理であり、クレジットの限度数[50]を超えると、残りの賞メダル数をメダルとしてメダル受皿9に排出する処理を行うものである。次いで、ステップS23でRB図柄(レギュラーボーナス図柄)で当りか否かを判別する。RB図柄で当りのときはステップS26に進んでRB成立フラグをクリアし、ステップS27でRBモード初期化処理を行う。これは、レギュラーでの当りとなったので、RB成立フラグをクリアするとともに、RB中実行カウンタに「12」をセットし、かつRB中獲得カウンタに「8」をセットするものである。ステップS27を経ると、ステップS25に進む。
【0023】
ステップS23でRB図柄の当りでなければ、ステップS24に進んでBB図柄(ビッグボーナス図柄)の当りか否かを判別する。BB図柄で当りのときはステップS28に進んでBB成立フラグをクリアし、ステップS29でBBモード初期化処理を行う。これは、ビッグでの当りとなったので、BB成立フラグをクリアするとともに、BB中実行カウンタに「30」をセットし、かつBB中獲得カウンタに「3」をセットするものである。ステップS29を経ると、ステップS25に進む。
ステップS25ではベット数に「0」を設定し、ステップS20ではボーナス成立報知処理を行い、その後、遊技メイン制御プログラムに復帰する。
【0024】
「RBモードゲーム処理」
図6は遊技メイン制御プログラムにおけるRBモードゲーム処理のサブルーチン(図4のS5参照)を示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、ステップS31〜ステップS33では図5のステップS11〜ステップS13とそれぞれ同様の処理を行い(但し、ベット数は1枚が上限になる)、次いで、ステップS34で乱数抽選処理を行い、スタートレバー20の操作のタイミングで入賞役抽選の乱数を引き、それによりリール停止パターン(入賞役、あるいは外れに対応した停止パターン)を決定する。
次いで、ステップS35でリールの停止パターンの設定処理を行う。ここでは、有効範囲に対応するリールの停止可能範囲を考慮して、停止パターンを複数決定しているが、詳しくは、JAC図柄が揃った状態の停止パターンか、それ以外の停止パターンかを決定していることに相当する。ただし、通常モードゲーム処理の場合と異なり、ボーナス成立フラグのセットは行わない。
次いで、ステップS36〜ステップS38では通常モードゲーム処理の場合のステップS16〜ステップS18とそれぞれ同様の処理を行い、ステップS38で全てのリールが停止すると、ステップS39に進んで「JAC」図柄が成立したか否かを判別する。レギュラーボーナスモード中は一枚掛けで単位遊技を行い、「JAC」図柄で揃うと一定数(例えば、15枚)のメダルを獲得できるようにしているので、それを判断するものである。
【0025】
▲1▼「JAC」図柄が成立しないとき
「JAC」図柄が成立していなければ、ステップS44にジャンプして、RB中実行カウンタを「1」だけ減算する。RB中実行カウンタにはレギュラーボーナス発生時に「12」を設定して一枚掛けでの単位遊技が最大で12回まで可能(ただし、12回のうち8回の「JAC」図柄の獲得があるとレギュラーボーナスモードは終了)なようにしているので、最初は「12」から「1」を減算することになる。したがって、「JAC」図柄が成立しなければ、賞球メダルの払い出し無しに、レギュラーボーナスモードにおける一枚掛けでの単位遊技が1回終了する。そして、次回の単位遊技に移行する。
▲2▼「JAC」図柄が成立したとき
ステップS39で「JAC」図柄が成立したときは、ステップS40に進んでクレジット加算/メダル排出処理を行う(通常モードゲーム処理のステップS22と同様)。次いで、ステップS41でRB中獲得カウンタを「1」だけ減算する。RB中獲得カウンタにはレギュラーボーナス発生時に「8」が設定されるので、「JAC」図柄の成立によって賞球メダル(例えば、15枚のメダル)を獲得できる毎に「1」ずつ減算していき、合計で8回の賞球メダルの払い出しを行うためである。
【0026】
次いで、ステップS42でRB中獲得カウンタ=「0」である否かを判別し、「0」でなければステップS44にジャンプして、RB中実行カウンタを「1」だけ減算する。これにより、「JAC」図柄の成立に対応して賞球メダルの払い出しが行われ、レギュラーボーナスモードにおける一枚掛けでの単位遊技が1回終了する。
「JAC」図柄の成立が8回あって合計で8回の賞球メダルの払い出しが終了した場合には、ステップS42の判別結果がYESとなってステップS43に進み、RB中実行カウンタに強制的に「1」を設定する。これは、レギュラーボーナスモード中に枚掛けでの単位遊技が最大で12回まで可能であるにもかかわらず、12回目になる前に8回の「JAC」図柄の獲得があった場合に、RB中実行カウンタに強制的に「1」を設定してレギュラーボーナスモードを終了させるためである。次いで、ステップS44に進んでRB中実行カウンタを「1」だけ減算する。したがって、12回目になる前に8回の「JAC」図柄の獲得があれば、ステップS44を実行した時点で、RB中実行カウンタ=0となる。
【0027】
次いで、ステップS45でRB中実行カウンタ=0であるか否かを判別し、「0」でなければステップS50にジャンプして、ベット数を「0」に設定し、その後、遊技メイン制御プログラムに復帰する。したがって、RB中実行カウンタ=0になるまで、RBモードゲーム処理が繰り返される。
ステップS45でRB中実行カウンタ=0であれば、ステップS46に進んでBB中獲得カウンタ>0であるか否かを判別する。BB中獲得カウンタにはビッグボーナス発生時に「3」(つまり、レギュラーボーナスモードでの賞球メダル払い出しを3回繰り返すことが可能な値)が設定されるので、ステップS46ではレギュラーボーナスモードでの賞球メダル払い出しが3回終了したか否かを判断するものである。BB中獲得カウンタ=0でなければ、ステップS47に進んでBB中獲得カウンタを「1」だけ減算する。BB中獲得カウンタにはビッグボーナス発生時に「3」が設定されるので、レギュラーボーナスモードでの賞球メダル払い出しの1回目が終了する毎に「1」ずつ減算していき、合計で3回のレギュラーボーナスモードでの賞球メダルの払い出しを行うためである。
【0028】
次いで、ステップS48でBB中獲得カウンタ=「0」である否かを判別し、「0」でなければステップS50にジャンプした後、遊技メイン制御プログラムに復帰し、RBモードゲーム処理を繰り返す。
そして、合計で3回のレギュラーボーナスモードでの賞球メダルの払い出しが終了した場合には、ステップS48の判別結果がYESとなってステップS49に進み、BB中実行カウンタを強制的に「0」に設定する。これは、ビッグボーナスモード中は単位遊技が最大で30回まで可能であるにもかかわらず、30回目になる前に合計で3回のレギュラーボーナスモードでの賞球メダルの払い出しが終了した場合に、BB中実行カウンタに強制的に「0」を設定してビッグボーナスモードを終了させるためである。次いで、ステップS50に進んだ後、遊技メイン制御プログラムに復帰する。
【0029】
「BBモードゲーム処理」
図7は遊技メイン制御プログラムにおけるBBモードゲーム処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、ステップS61〜ステップS63で、図6のステップS31〜ステップS33とそれぞれ同様の処理を行い(但し、ベット数は3枚が上限になる)、次いで、ステップS64で乱数抽選処理を行い、スタートレバー20の操作のタイミングで入賞役抽選の乱数を引き、それによりリール停止パターン(入賞役、あるいは外れに対応した停止パターン)を決定する。
次いで、ステップS65でリールの停止パターンの設定処理を行う。ここでは、通常モードゲーム処理と同様に、有効範囲に対応するリールの停止可能範囲を考慮して、代用の停止パターンを複数決定する。ただし、通常モードゲーム処理とは異なり、ボーナス成立フラグのセットは行わない。
【0030】
次いで、ステップS66〜ステップS68では通常モードゲーム処理の場合のステップS16〜ステップS18とそれぞれ同様の処理を行い、ステップS68で全てのリールが停止すると、ステップS69に進んで当たり図柄が成立(「JAC」図柄以外のオレンジ図柄が揃う等の小役の当りも含む)したか否かを判別する。当り図柄が成立したときは、ステップS70に進み、通常モードゲーム処理のステップS22と同様にクレジット加算/メダル排出処理を行う。
次いで、ステップS71で当たり図柄は「JAC」図柄であるか否かを判別する。当たり図柄が「JAC」図柄のときは、ステップS72でRBモード初期化処理(通常モードゲーム処理のステップS27と同様)を行う。次いで、ステップS73でBB中実行カウンタを「1」だけ減算する。これは、ビッグボーナスモード中は単位遊技が最大で30回まで可能であるから、単位遊技が行われる毎にBB中実行カウンタをデクリメントするものである。次いで、ステップS74でベット数を「0」に設定し、その後、遊技メイン制御プログラムに復帰する。
【0031】
一方、ステップS69で当り図柄が成立していないときは、ステップS73にジャンプしてBB中実行カウンタを「1」だけ減算し、ステップS74に進む。したがって、このときは当り図柄無しに単位遊技を1回行ったことになる。また、ステップS71で当たり図柄が「JAC」図柄でないときもステップS73にジャンプする。したがって、このときはRBモード初期化処理を行わずに、単位遊技を1回行ったことがカウンタされ、ステップS74を介して遊技メイン制御プログラムに復帰することになる。
このような従来のスロットマシン1では、通常モードゲームの場合、三枚賭けで単位遊技を行うことが普通であり、そのときの図柄の停止パターン、役の発生確率、及び、メダルの払い出し数は図9(a)に示すようになっており、特に通常モードゲームでは、発生確率を適切に設定することによって、「ボーナス」図柄が揃うまでは遊技者のメダルが遊技を続けるに従って徐々に減っていくようになっている。
【0032】
レギュラーボーナスの図柄が揃うと、一枚掛けで単位遊技を行うレギュラーボーナスモードに突入する。そのときの図柄の停止パターン、役の発生確率、及び、メダルの払い出し数は図9(c)に示すようになっており、高い確率(例えば、90%)で例えば15枚のメダルを獲得できる「JAC」図柄が揃いやすくなるため、レギュラーボーナスモード中ではメダル獲得数が大幅に増えることになる。
また、通常モード中にビッグボーナスの図柄が揃うと、ビッグボーナスモードに突入する。そのときの図柄の停止パターン、役の発生確率、及び、メダルの払い出し数は図9(b)に示すようになっており、通常モードよりも高い確率で「小役」が揃いやすくなるうえ、さらに、ビッグボーナスモード中に「JAC」図柄が揃うと、レギュラーボーナスモードに突入(最大3回)するため、通常モードからレギュラーボーナスモードへの突入時よりも、さらに大量のメダルを獲得できるようになっている。なお、ビッグボーナスモード中にレギュラーボーナスモードを3回獲得すると、ビッグボーナスモードを終了して通常モードヘ復帰するようになっている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技機にあっては、以下のような問題点があった。
(イ)レギュラーボーナスモード又はビックボーナスモードへの突入の可能性を遊技者に知らせるための報知手段としてボーナス成立報知ランプ27が設けられているが、この報知手段は当然のことながらめったに点灯しないものであり、したがって、突然点灯しても遊技初心者はその意味が分からず、せっかくの報知機能を活用できないという問題点がある。
(ロ)また、めったに点灯しないということは、ランプ切れなどの故障が発生していても、それを見つけにくいという問題点がある。
(ハ)さらに、使用率(ランプ点灯の割合)が極めて低いために、コスト削減の点から取り除きたい構成部品の一つであるが、遊技者に対する指南情報の提供を考慮すると、なくせない部品であり、コスト削減を図ることができないという問題点がある。
【0034】
そこで、本発明は、見やすい位置にあり、しかも常に点灯/消灯を繰り返す他の報知手段(上述の第1〜第3操作情報ランプ22a〜24a参照)を利用してボーナス発生の可能性報知を行うことにより、従来のボーナス成立ランプを不要にでき、且つ、ボーナス発生の可能性報知の視認性を高め、さらにランプ切れなどの故障発生にも即座に対処できるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、所定の賭操作とリール回動開始操作とによりリールの回動を開始し、さらに各リール毎に設けられたリール回動停止操作部の操作に応答させて全てのリールを停止させるまでの単位遊技を実行させる単位遊技実行手段と、
前記単位遊技実行手段におけるリール回動開始操作に応答して抽選を行い、所定の抽選結果が得られた場合にボーナス成立フラグのセットを行うフラグセット手段と、
前記単位遊技実行手段による単位遊技の結果、ボーナス図柄が揃った場合に、通常遊技状態とは異なる特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
各リール回動停止操作部の各々に対応して設けられ、発光によってリール回動停止操作部の操作可能状態を表示する操作可能状態発光報知部と、
を備えたスロットマシンにおいて、
前記リールに配置される図柄のうちボーナス図柄は、他の図柄の左右端を通る仮想線よりも左右の何れか一方の外側にはみ出すように配置され、
前記各操作可能状態発光報知部の発光態様を制御するとともに、前記ボーナス成立フラグのセットに伴って、セットしたボーナス成立フラグに対応したボーナス図柄を容易に成立させるためのリールを回動中の各リールの中から選択し、当該選択したリールがボーナス図柄で停止可能なタイミングである場合に、対応する操作可能状態発光報知部の発光態様を通常とは異なる特異な発光態様で発光させるようにして、ボーナス成立フラグのセット、リール回動停止操作部の操作順序及び操作タイミングを報知し、ボーナス図柄を成立させるための指南をする発光報知部制御手段と、
前記発光報知部制御手段によるリール回動停止操作部の操作順序及び操作タイミングに従って行われた実際の操作行為の正当性を評価するとともに、該発光報知部制御手段に評価結果を伝える評価手段と、
を備え、
前記発光報知部制御手段は、
各リール回動停止操作部の操作毎に、当該停止操作されたリールが前記ボーナス図柄を容易に成立させるための停止操作順序通りの適正なリールか否かを判定して、適正なリールでなかった場合には前記指南を中止する一方、該停止操作順序通りの適正なリールであった場合でも、当該リールにボーナス図柄が停止したか否かを判定し、ボーナス図柄が停止しなかった場合にも該指南を中止するとともに、
前記単位遊技の終了後、前記評価手段による評価結果に基づいて、不適正な停止操作が行われたリールを操作可能状態発光報知部の発光態様を制御して報知することを特徴とする。
請求項1記載の発明に従属する請求項2記載の発明は、前記ボーナス図柄の種類に応じて、前記仮想線よりも外側にはみ出す方向を異ならせたことを特徴とする。
請求項1又は請求項2記載の発明に従属する請求項3記載の発明は、前記ボーナス成立フラグがセットされた場合には、そうでない場合よりも、前記リールの回動開始から前記リール回動停止操作部の操作を無効とする期間を長くするようにしたことを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態は、遊技機としてスロットマシンに本発明を適用した例である。
本実施の形態では、スロットマシンの外観構成や制御系統は従来例として示した図1、図4、図5、図6、及び、図7と制御の一部を除いて同様であるため、同じ構成部分は説明を省略する。本実施の形態では、ボーナス成立報知ランプ27を設けていない点と、遊技制御装置の制御内容が異なる点で従来例と相違する。
【0037】
図10は本実施の形態のスロットマシンの制御系統を示す図である。この図において、遊技制御装置100は制御内容が従来と異なり、CPU101、ROM102、RAM103、及び、インターフェース回路104を備えている。遊技制御装置100は、単位遊技実行手段、遊技価値付与手段、決定手段、特別遊技状態発生手段、発光報知部制御手段、フラグセット手段、及び、評価手段を構成する。
単位遊技実行手段は、所定の賭操作(例えば、メダル投入)とリール回動開始操作(例えば、スタートレバー20の操作)によりリールの回動を開始し、さらにリール回動停止操作によりリールを停止させるまでの単位遊技を実行させる。遊技価値付与手段は、単位遊技実行手段による単位遊技の結果、停止したリールに表示されている識別情報の態様(例えば、停止した図柄の組み合わせ)に基づいて遊技価値(例えば、メダル排出、メダルクレジット等)を付与する。但し、この遊技価値付与手段は、本発明の思想上、必須の要件ではない。
決定手段は、単位遊技実行手段による単位遊技の結果、停止したリールに表示されている識別情報の態様に基づいて特別遊技状態(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス)へ移行させるか否かを決定する。
特別遊技状態発生手段は、決定手段により特別遊技状態への移行が決定された場合には、通常遊技状態とは異なる特別遊技状態(例えば、ボーナスモード)を発生させる。この特別遊技状態では、実行される単位遊技が、所定の導出確率(例えば、JACゲームなどの抽選確率)で特定の態様にてリールが停止する特定結果(例えば、「JAC」図柄が揃う態様)を導出するように制御されるとともに、単位遊技の実行回数が所定の最大実行回数(例えば、単位遊技が12回)に達した場合又は実行された単位遊技が特定結果を導出した回数が所定の最大導出回数(例えば、「JAC」図柄が8回揃った態様)に達した場合に、特別遊技状態が終了するように制御される。
【0038】
発光報知部制御手段は、第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作指南をするために第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの点灯/消灯を制御する点で上記従来技術と類似するが、後述の「ボーナス成立フラグ」がセットされていた場合に、明らかに通常とは異なる点灯状態となるような“所定の発光態様”で第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aを点灯制御する点で従来技術と相違する。さらに、発光報知部制御手段は、ボーナス成立フラグがセットされていた場合に、単位遊技中の第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作順序と操作タイミングの指南をするために第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの点灯状態を制御する点でも上記従来技術と相違する。
フラグセット手段は、前記単位遊技実行手段におけるリール回動開始操作(スタートレバー20の操作)に応答して抽選を行い、所定の抽選結果が得られた場合に、前記特別遊技状態への移行の可能性を示すボーナス成立フラグのセットを行う。
評価手段は、上記発光報知部制御手段による指南(ボーナス成立フラグのセット時における第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作順序と操作タイミングの指南をするために第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの点灯状態を制御すること)に従って行われた実際の操作行為(第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作順序と操作タイミング)の正当性を評価し、その評価結果を上記発光報知部制御手段に伝える機能を持つ。上記発光報知部制御手段は、この評価結果を加味して、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの点灯状態を制御し、遊技者に対して直前に実行した操作行為の正当性を報知する。
【0039】
ここに、所定の発光態様とは、通常とは異なって特に遊技者の注意を喚起できる特別な発光態様のことであり、単位遊技の実行中(第1〜第3リール12〜14が回動している間)や、単位遊技の終了後(全リールが停止した後)に、通常とは異なる態様にて、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aが発光やブリンク(点滅)することに相当している。
通常とは、例えば、従来のスロットマシンの遊技で行われているように、単位遊技の実行中にて、スタートレバー20の操作から第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作によって、全リールを停止するまでの間に、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aが各ボタンの操作可能状態を示すように、赤色の発光を行うことに相当し(図14の符番110a〜110dを参照)、単位遊技の終了後においては、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aが全消灯している(図14の符番110eを参照)ことに相当している。
以下の説明では、第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作指南をするために行われる、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの緑色の点滅は、ボーナス成立フラグがセットされている旨を遊技者に知らせる効果もあることから、所定の発光態様に相当している。また、全リール停止後に、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aによって、ボーナス成立フラグがセットされている旨や、第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作評価の結果を知らせる点滅態様も、所定の発光態様に相当している。
【0040】
次に、作用を説明する。
本実施の形態では、遊技メイン制御プログラムのうち、通常モードゲーム処理(図5参照)の一部が異なっているほかは前記従来技術と同様であり、同様の部分は重複説明を省略する。
「リール回転開始の初期設定処理」
図11は、本実施の形態の通常モードゲーム処理の初期設定処理(図5のステップS16参照)の詳細なフローチャートである。
【0041】
このリール回転開始の初期設定処理では、まず、ステップS101でボーナス成立フラグを検査してフラグがセットされているか否かを判定する。そして、フラグがセットされている場合は、ステップS102でディレイタイマにボーナス成立報知に充分な所定の時間(ここでは5秒とする)をセットする一方、フラグがセットされていない場合は、ステップS103で上記所定の時間よりも短い、例えば、0.8秒をディレイタイマにセットして、ステップ108で第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aを消灯し、ステップ109で回動放置監視タイマに60秒(リール停止ボタンを押さずにそのまま放置しておいてもリールが自然に止まるまでの時間)をセットした後、全てのリール(第1〜第3リール12〜14)の回動を開始させる。
【0042】
他方、ボーナス成立フラグがセットされている場合は、ステップS104で「操作案内許可フラグ」がセットされているか否かを判定し、セットされていない場合は、ステップS108に進み、セットされている場合は、ステップS105で「最適停止リール」を選択し、「停止評価NGリール情報」を初期化(“該当リールなし”の情報を設定)し、ステップS107で「停止操作評価要求フラグ」をセットした後、ステップS108に進む。
ここで、「操作案内許可フラグ」とは、ボーナス成立時に第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作タイミングや操作順序を指南するための点灯制御を第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aに対して行うことを示すためのフラグであり、このフラグのセットは後述のボーナス成立報知処理(図13)において行われ、また、クリアは同ボーナス成立報知処理(図13)又は後述の停止ボタンによるリール停止処理(図12)のいずれかで行われる。
また、「最適停止リール」とは、「操作案内許可フラグ」のセットにともなって第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作指南を行う際に、次に遊技者に停止操作して欲しいリールを、第1〜第3リール12〜14の中から選択したものである。これは、成立したボーナスの種類(ビックボーナスまたはレギュラーボーナス)に対応して、ボーナス図柄を容易に成立させるためのリールの停止操作順序を考慮し、あらかじめ定められているものである。例えば、ボーナス図柄の数が多いリール、すべりの範囲が広いリール、又は、ボーナス図柄が識別し易いリールなどは最適停止リールである。
【0043】
また、「停止操作評価要求フラグ」とは、第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作に誤りがあった場合の報知表示を行うか否かを示すフラグであり、このフラグのセットは、上述のとおり、このリール回動開始処理の初期設定処理のS107で行われ、クリアは後述のボーナス成立報知処理(図13)で行われる。
「停止ボタンによるリール停止処理」
図12は、本実施の形態の通常モードゲーム処理(図5のステップS17参照)の詳細なフローチャートである。
この停止ボタンによるリール停止処理では、まず、ステップS121とステップS122で回動放置監視タイマとディレイタイマを更新し、次いで、ステップS123でディレイタイマのタイムアップを判定する。
【0044】
ディレイタイマの設定値は、前述のリール回動開始の初期設定処理(図11参照)において、ボーナス成立フラグがセットされている場合は5秒、そうでない場合は0.8秒である(図11のS102、及び、S103参照)。したがって、ボーナス成立フラグのセット時は、リールの回動開始から5秒を経過するまでの間、ステップS123の判定結果が否(N)となり、ステップS129で回動放置監視タイマのタイムアップを判定する。
なお、このタイムアップまでの間では、ステップS124〜ステップS128の処理が実行されないので、回動中の第1〜第3リール12〜14のいずれも、遊技者の操作によって停止させることができないようになっている。これは、ボーナス成立フラグがセットされている場合にはリールの回動開始から5秒間、又は、ボーナス成立フラグがセットされていない場合にはリールの回動開始から0.8秒の間は第1〜第3リール停止ボタン22〜24を押してもリールを停止できないようにするためである。因みに、この間はステップS124が実行されないので、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aは消灯したままである。
回動放置監視タイマの設定値は、前述のリール回動開始の初期設定処理(図11参照)において、常に一定値(60秒)である(図11のS109参照)。したがって、ボーナス成立の有無に関わらず、リールの回動開始から60秒を経過するまでの間は、ステップS129の判定結果が否(N)となり、通常モードゲーム処理に復帰し、通常モードゲーム処理の分岐元ステップ(図5のステップS17)の次ステップ(図5のステップS18)を実行する。
【0045】
一方、ステップ123でディレイタイマのタイムアップを判定すると、すなわち、ボーナス成立フラグがセットされているときでリールの回動開始から5秒経過すると、あるいは、ボーナス成立フラグがセットされていないときにリールの回動開始から0.8秒経過すると、まず、ステップ124で第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aをすべて赤色に点灯し、次に、ステップS125で操作案内許可フラグがセットされているか否かを判定する。
操作案内許可フラグとは、前述のとおり、ボーナス成立時に第1〜第3リール停止ボタン22〜24の操作タイミングや操作順序を指南するための点灯制御を第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aに対して行うことを示すためのフラグであり、このフラグのセットは後述のボーナス成立報知処理(図13)において、ボーナス成立のときに行われる(図13のS152参照)が、まず、操作案内許可フラグがセットされていない場合、すなわち、ボーナスフラグの成立非判定時(通常ゲームモードにおいて、ボーナス成立フラグがセットされていないとき)を想定すると、この場合は、ステップS126で任意の停止ボタン(第1〜第3リール停止ボタン22〜24のいずれか)の操作を判定して、同停止ボタンに対応するリール(第1〜第3リール12〜14のいずれか;例えば、任意の停止ボタンが第1リール停止ボタンであれば第1リール12)を設定された停止パターンで停止させ、停止リールに対応した操作情報ランプ(第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aのいずれか;例えば、停止リールが第1リール12であれば第1操作情報ランプ22a)を消灯する。そして、この操作を繰り返し、全てのリールの停止と全ての操作情報ランプの消灯を行う。なお、回動放置監視タイマがタイムアップしてもリールが回動しているときは、ステップS130で回動中のリールを設定された停止パターンで強制停止する。
【0046】
一方、操作案内許可フラグがセットされている場合、すなわち、後述のボーナス成立報知処理(図13)で、ボーナスの成立が判定されていた場合は(ボーナス成立フラグがセットされている場合は)、ステップS125からステップS131に進み、このステップS131で、回動中のリールのなかから、前述のステップS105で選択された「最適停止リール」に該当するものを選び出し、この選び出したリールの現在のタイミングが、ボーナス図柄を引き当てるためのタイミング(以下「適正タイミング」)か否かを判定する。すなわち、現在のタイミングで、「最適停止リール」に対応した停止ボタン(第1〜第3停止ボタン22〜24のいずれか一つ)を操作した場合、「最適停止リール」をボーナス図柄で停止表示させることが可能か否かを判定している。そして、「最適停止リール」がボーナス図柄で停止可能な適正タイミングであれば、ステップS132に進んで、「最適停止リール」に対応した操作情報ランプ(第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aのいずれか一つ)を緑色で点灯し、そうでなければ、ステップS133に進んで、該当する操作情報ランプを赤色で点灯する。
ここで、ボーナス成立フラグがセットされていないときの第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの発光色は赤色だけであり(S124〜S128参照)、この赤色は、当該操作情報ランプに対応するリールの回動を表すと共に、当該操作情報ランプに対応するリール停止ボタンの操作を遊技者に促すものであり、要するに、その赤色は、単にリールの回動中を意味するだけのものでしかない。他方、一般に赤色は注意色、緑色は安全色として広く認知されており、特段の説明を加えることなく、いずれかの操作情報ランプを緑色で発光させることにより、その操作情報ランプに対応するリール停止ボタンの操作タイミングを遊技者に報知して指南することができる。なお、ここでは、赤色と緑色を用いるが、これらの発光色に限定されないことはもちろんである。遊技者に対して、その操作情報ランプに対応するリール停止ボタンの操作タイミングを報知して指南できる色であればよい。
【0047】
このような構成により、遊技者は、緑色の操作情報ランプに対応するリール停止ボタン、例えば、第1操作情報ランプ22aが緑色に点灯した場合は、当該スロットマシン1がボーナス成立状態にあることを認識するとともに、尚かつボーナス図柄を揃えることによりボーナス発生のチャンスがあることを認識し、さらには、ボーナス図柄を揃えるための効果的なボタン操作手順やタイミングを理解できるので、第1リール停止ボタン22を操作しようとするはずである。
【0048】
ステップS134で任意のリール停止ボタンの操作を判定すると、そのリール停止ボタンに対応するリール、例えば、第1リール停止ボタン22が操作された場合は第1リール12を停止し、その停止したリールが「最適停止リール」(図11のステップS105で選択されたリール)かどうかをステップS136で判定する。ここで、停止リールが「最適停止リール」であった場合には、ステップS137でボーナス発生の可能性が残っているかどうかを判定する。具体的には、回動中の三つのリールのうちの一つを最初に停止させた場合においては、停止リールがメダルの賭けライン上(図1の表示器11で表示されているラインに相当)の位置にボーナス図柄にて停止表示しているか否かを判定し、2回目の停止操作によって2番目のリールを停止させた場合においては、すでに停止しているリールと、新たに停止したリールのそれぞれが、メダルの賭けライン上にてボーナス図柄を並べて停止表示しているか否かが判定される。つまり、回動中の残りのリールを停止させた場合に、ボーナスが発生する可能性を残している停止態様かどうかを判定している。
ステップS137でボーナス発生の可能性が残っている場合には、ステップS140に移行して次に停止すべきリールを「最適停止リール」として選択(設定)し、ステップS128に移行する。この場合、次回のステップS131を実行する際には、新たに設定された「最適停止リール」に対応した操作情報ランプを緑色で点灯させることにより、その操作情報ランプに対応するリール停止ボタンの操作タイミングを遊技者に報知して指南することができる。さらに、3回目のリール停止操作の際にも、ボーナス発生の可能性が残っていれば、残りの操作情報ランプにて操作タイミングの指南をするようになっている。因みに、1回目のリール停止操作から3回目のリール停止操作に至るまでは、リール停止に伴なって、操作情報ランプの点滅態様が順に移動しているので、リールの停止順序も同時に遊技者に指南している。
ステップS136で、その停止したリールが「最適停止リール」でないと判定した場合には、遊技者がリール停止ボタンの操作順序の指南をまったく無視したことになるので、以降の指南を中止するために、ステップS138で操作案内許可フラグをクリアする。また、ステップS139で、この誤って(あるいは故意に)指南と異なって操作されたリール停止ボタンを特定する情報として、停止評価NGリール情報に、押してしまったボタンに対応するリール(左リール、中リール、右リールのいずれか)の特定情報を設定する。
【0049】
「ボーナス成立報知処理」
図13は、本実施の形態の通常モードゲーム処理におけるボーナス成立報知処理(図5のステップS20参照)の詳細なフローチャートである。
このボーナス成立報知処理では、まず、ステップS151でボーナス成立フラグのセットを判定し、セットされていない場合は、ステップS153で操作案内許可フラグをクリアして通常ゲーム処理に復帰する一方、セットされていた場合は、ステップS152で操作案内許可フラグをセットした後、以下の処理を実行する。
・操作情報ランプの演出点灯処理
第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aを利用し、所定の発光態様で点灯制御することにより、ボーナス成立を遊技者に報知するための処理である。所定の発光態様は、例えば、第1〜第3の操作情報ランプ22a〜24aを交互に緑色に点灯させることをいう(図14の符号111を参照)。このように点灯制御を行うと、ボーナス成立フラグがセットされていない期間中は単に赤色の点灯(リール回動中)と消灯(リール停止中)しか繰り返さなかった第1〜第3の操作情報ランプ22a〜24aが、ボーナス成立フラグのセットに伴って、突然特異な発光態様で発光し始めるため、遊技者に対して、ボーナス成立を効果的に報知することができる。しかも、第1〜第3の操作情報ランプ22a〜24aは常に注視されているため、ボーナス成立の報知を見逃すこともなく、さらに、第1〜第3の操作情報ランプ22a〜24aはボーナス成立フラグがセットされていない間でも点灯と消灯を繰り返すので、ランプ切れ等のトラブルを早期に発見でき、上記ボーナス成立の報知に支障をきたすこともない。
【0050】
適当な時間、操作情報ランプの演出点灯処理を実行すると、ステップS155で停止操作評価要求フラグのセットを判定し、セットされていれば、今回の停止操作に関する評価報知処理を実行する。
・停止タイミングの評価報知処理
停止リールの適正、不適正を遊技者に報知するための処理であり、この報知にも第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aを利用する。具体的には、図12のステップS139で、停止評価NGリール情報として設定されたリールに対応するものを赤色、それ以外を緑色で点滅させる(図14の符号113を参照)。先にも述べたとおり、赤色は注意色であるから、全てのリールが停止した後の操作情報ランプに赤色がある場合、遊技者は、その赤色の操作情報ランプに対応するリールの停止操作に何らかのミスがあったことを感覚的に知ることができる。なお、ミスがなかった場合には、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの全てが緑色で点滅し(図14の符号114を参照)、緑色は安全色であるから適切な停止操作であったことを感覚的に知ることができる。
【0051】
適当な時間、停止タイミングの評価報知処理を実行すると、ステップS157で停止操作評価要求フラグをクリアし、メイン処理(図3参照)に復帰する。
<第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの点灯状態遷移>
図14は、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの点灯状態遷移を示す図であり、110は通常モードゲームにおける点灯状態遷移、111はボーナス成立フラグがセットされたことを、全リールが停止した後に報知する時の点灯状態遷移、112はボーナス成立フラグがセットされているときのリール停止操作に伴う点灯状態遷移、113はリール停止操作の失敗を示す赤色点灯を含む点灯状態遷移、114はリール停止操作の成功を示す全緑色点灯となった点灯状態遷移を表している。
【0052】
この図において、通常モードゲームにおける点灯状態遷移110では、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aは最初、赤色で全点灯し、リール停止ボタンを操作する度に、対応する操作情報ランプが消灯する。例えば、図では、赤色全点灯の状態(110b)から第1リール停止ボタン22を操作して第1操作情報ランプ22aを消灯し(110c)、次いで、第2リール停止ボタン23を操作して第2操作情報ランプ23aを消灯し(110d)、最後に、第3リール停止ボタン24を操作して第3操作情報ランプ24aを消灯している(110e)。すなわち、左リール(第1リール12)、中リール(第2リール13)、右リール(第3リール14)の順に止めて、全消灯状態(110a)にしている。これらの状態遷移は単位遊技毎に繰り返される。
【0053】
任意の単位遊技によってボーナス成立フラグがセットされると、全リールが停止した後に、遷移状態111に移る。この遷移状態111では、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aが所定の発光態様で点灯制御される。すなわち、緑色の点灯と消灯を交互に繰り返す。なお、交互の意味は、図示のように両側の操作情報ランプ22a、24aの点灯と、中央の操作情報ランプ23aの点灯とを交互に繰り返すものであってもよく、又は、全部の操作情報ランプ22a〜24aの点灯と消灯を同期させて交互に繰り返すものであってもよく、若しくは、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの点灯を順次に行ってこれを繰り返すものであってもよい。要は、ボーナス成立フラグがセットされたことを明確に表示する特異な発光態様で点灯制御すればよく、その発光色も緑色に限定されない。
【0054】
適当な時間、ボーナス成立フラグのセットを示す遷移状態111が続くと、次の単位遊技の開始にともなって、遷移状態112に移る。このとき、ボーナス成立フラグはセットされたままである。この遷移状態112は、回動中のリールに対応する操作情報ランプを赤色点灯する点で前述の遷移状態110と類似するが、回動中のリールの停止順序と停止タイミングを表すために瞬間的に緑色点灯する点で相違する。これによれば、ボーナス成立フラグのセットを知るとともに、緑色の点灯に合わせて対応するリール停止ボタンを操作することにより、いわゆる「目押し」に相当する高度な技を遊技初心者に体験させることができる。
【0055】
なお、緑色の点灯期間は、図8(b)の有効期間に相当するほんの一瞬である。リールの回動に同期して周期的(0.78秒周期)に点灯するとしても、一瞬であるため操作ミスを否めない。本実施の形態では、全リールが停止したとき、不適切な操作が行われた操作情報ランプが赤色点灯する(遷移状態113の右端ランプ参照)ので、遊技者は操作ミスを知ることができ、しかも、その赤色の点灯ランプの位置から、どのリールの停止操作をミスしたかを知ることができる。一方、全てのリールを適正な順序、且つ、適正なタイミングで操作した場合、全ての操作情報ランプは緑色に点灯する(遷移状態114参照)。これにより、遊技者は「目押し」に相当する高度な技の成功を知ることができる。
【0056】
以上のことから、従来技術に対する本実施の形態の効果を考察すると、以下のようになる。
▲1▼従来は、レギュラーボーナスモード又はビックボーナスモードへの突入の可能性、すなわち、ボーナス成立フラグがセットされたことを遊技者に知らせるための報知手段としてボーナス成立報知ランプ27が設けられていたが、この報知手段は当然のことながらめったに点灯しないものであり、したがって、突然点灯しても遊技初心者はその意味が分からず、せっかくの報知機能を活用できないという問題点があった。
【0057】
本実施の形態では、通常モードゲーム中から常に注視される第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aをボーナス発生の可能性を報知する(ボーナス成立フラグがセットされたことを知らせる)ための手段としたので、遊技者に対する報知の確実性を向上することができる。
▲2▼また、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aは、通常モードゲーム中でも点灯、消灯を繰り返すため、ランプ切れなどの故障を早期に発見してランプ交換等の適切な対策を速やかに講じることができ、遊技に支障をきたさないようにすることができる。
▲3▼さらに、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aは、通常モードゲーム中でも使用されるため、ボーナス発生の可能性を報知するための専用手段(ボーナス成立報知ランプ27)に比べて、はるかに使用率が高く、且つ、ボーナス成立を報知するための手段と兼用することにより、さらに使用率を向上することができるから、ボーナス成立報知ランプ27を不要にでき、コスト削減を図ることができる。
【0058】
したがって、以上の▲1▼〜▲3▼の効果より、本実施の形態によれば、見やすい位置にあり、しかも常に点灯/消灯を繰り返す他の報知手段(上述の第1〜第3操作情報ランプ22a〜24a参照)を利用してボーナス発生の可能性の報知を行うことにより、従来のボーナス成立ランプを不要にでき、且つ、ボーナス発生の可能性の報知の視認性を高め、さらにランプ切れなどの故障発生にも即座に対処できる遊技機を提供することができ、冒頭に述べた本発明の課題を達成することができるのである。
【0059】
さらに、本実施の形態では、以上のことに加えて、ボーナス成立フラグがセットされている間のリール停止の順番とその停止タイミングを、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの瞬間的な緑色点灯で報知するようにしたから、遊技初心者であっても、「目押し」に相当する高度な技を使うことができるという格別有益な効果も奏することができる。
なお、本実施の形態では、ボーナス成立フラグがセットされたときに、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aを緑色に点灯させて、最適停止リールの停止タイミングを遊技者に指南しているが、緑色の点灯期間は、上述のとおり、図8(b)の有効期間に相当するほんの一瞬であり、リールの回動に同期して周期的(0.78秒周期)に点灯するとしても、一瞬であるため操作ミスを否めない。かかる操作ミスを知らせるための報知(全リールが停止したときに不適切な操作が行われた操作情報ランプを赤色点灯する)を行うようにしているものの、かかる報知はミスを起こした後の事後的な対策であって抜本的な対策ではない。
そこで、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの報知(緑色点灯)を補完するために、第1〜第3リール12〜14のデザインを図15乃至図17のように工夫することが好ましい。
図15において、リール(図では第1リール12を例にするが、第2リール13や第3リールであってもよいことはもちろんである)上のボーナス図柄120、121は、他の図柄に対し若干左右にずらしてレイアウトされている。すなわち、図16にその要部レイアウトを示すように、ボーナス図柄120、121は、他の図柄の左右端を通る仮想線122よりも若干外にはみ出すようにレイアウトされている。これによれば、リールの回転に伴って、当該はみ出し部分が周期的に視認されるので、目押しが容易となり、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの報知(緑色点灯)を補完して、最適停止リールの停止操作ミスを回避することができるから、図15及び図16のボーナス図柄120、121は、リールの回転に伴って他の図柄と視覚的な識別効果を発揮する特異効果部分に相当する。
又は、図17に示すように、リールの縁に明度や色調を変えた帯(ハッチング部分)を印刷し、この帯の幅をボーナス図柄の位置で減少し、若しくは拡大してもよい。図示の符号123a、123b、124a、124bは一例として帯の縮小部分を示す。このようにしても、リールの回転に伴って、当該縮小部分(または拡大部分)123a、123b、124a、124bが周期的に視認されるので、目押しが容易となり、第1〜第3操作情報ランプ22a〜24aの報知(緑色点灯)を補完して、最適停止リールの停止操作ミスを回避することができるから、図17の縮小部分(または拡大部分)123a、123b、124a、124bは、リールの回転に伴って他の図柄と視覚的な識別効果を発揮する特異効果部分に相当する。
なお、当該縮小部分(または拡大部分)は、ボーナス図柄の左右に設けてもよい(図17(a)の例)し、いずれか一方に設けてもよい(図17(b)の例)。特に、いずれか一方に設ける場合は、例えば、右側をレギュラーボーナス図柄、左側をビッグボーナス図柄というように割り当てることにより、ボーナスモードの違いに合わせて意図的な目押し(右側を注目した目押しと、左側を注目した目押し)を行うことができるので好ましい。この点は、図15及び図16のレイアウトにおいても同様である。すなわち、ビッグボーナス図柄(符号120)を右側にはみ出させる一方、レギュラーボーナス図柄(符号121)を左側にはみ出させるように(又はこの逆となるように)割り振ればよい。
【0060】
最後に、本発明の実施の形態は、上記例に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。すなわち、メダルを使用したスロットマシンに限らず、例えばコインやパチンコ球を用いて遊技を行うパチスロ機等又はコインやパチンコ球のような遊技価値の払い出しを伴わない遊技機(パソコンやテレビゲーム上で実行される各種の遊技ゲームなど)にも適用できることはもちろんである。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、リールに配置される図柄のうちボーナス図柄は、他の図柄の左右端を通る仮想線よりも左右の何れか一方の外側にはみ出すように配置し、各操作可能状態発光報知部の発光態様を制御するとともに、操作可能状態発光報知部が通常とは異なる特異な発光態様で発光するようにしてボーナス図柄を成立させるための指南をする発光報知部制御手段と、発光報知部制御手段によるリール回動停止操作部の操作順序及び操作タイミングに従って行われた実際の操作行為の正当性を評価するとともに、該発光報知部制御手段に評価結果を伝える評価手段と、を備え、発光報知部制御手段は、各リール回動停止操作部の操作毎に、当該停止操作されたリールがボーナス図柄を容易に成立させるための停止操作順序通りの適正なリールか否かを判定して、適正なリールでなかった場合には指南を中止する一方、該停止操作順序通りの適正なリールであった場合でも、当該リールにボーナス図柄が停止したか否かを判定し、ボーナス図柄が停止しなかった場合にも該指南を中止するとともに、単位遊技の終了後、評価手段による評価結果に基づいて、不適正な停止操作が行われたリールを操作可能状態発光報知部の発光態様を制御して報知するようにしているので、遊技者は当該スロットマシンがボーナス成立フラグをセットされている状態にあることを認識するとともに、ボーナス図柄を容易に成立させるために効果的な操作順序やタイミングを理解することができるとともに、特にリールに配置される図柄のうちボーナス図柄は、他の図柄の左右端を通る仮想線よりも左右の何れか一方の外側にはみ出すように配置されることから、リールの回転に伴って、当該はみ出し部分が周期的に視認されることとなり、目押しが容易となり、報知を補完して、最適停止リールの停止操作ミスを回避することができる。
さらに、全リールが停止したとき、リールを適正な操作順序、且つ、適正な操作タイミングで停止操作を行ったことを知ることができ、一方、不適切な停止操作を行ったことを知ることができる。しかも、どのリールの停止操作をミスしたかを知ることができる。
特に、各操作可能状態発光報知部の発光態様を制御するので、遊技者は操作ミスを知ることができ、しかも、その発光態様の位置から、どのリールの停止操作をミスしたかを知ることができる。一方、全てのリールを適正な順序、且つ、適正なタイミングで操作した場合、遊技者は「目押し」に相当する高度な技の成功を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットマシンの斜視図である。
【図2】操作情報ランプ、及び、リール停止ボタンの配置図並びに操作情報ランプの点灯状態遷移図である。
【図3】スロットマシンの制御系統を示す図である。
【図4】遊技メイン制御プログラムのフローチャートである。
【図5】通常モードゲーム処理を示すフローチャートである。
【図6】RBモードゲーム処理を示すフローチャートである。
【図7】BBモードゲーム処理を示すフローチャートである。
【図8】リールの停止する様子を説明する図である。
【図9】リールの停止パターンを説明する図である。
【図10】スロットマシンの制御系統を示す図である。
【図11】リール回動開始の初期化処理を示すフローチャートである。
【図12】停止ボタンによるリール停止処理を示すフローチャートである。
【図13】ボーナス成立報知処理を示すフローチャートである。
【図14】ボーナス成立報知を含む操作情報ランプの点灯遷移状態図である。
【図15】リールのレイアウト図である。
【図16】図15の要部レイアウト図である。
【図17】リールの他のレイアウト図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン(遊技機)
12〜14 第1〜第3リール(リール)
22〜24 第1〜第3リール停止ボタン(リール回動停止操作部)
22a〜24a 第1〜第3操作情報ランプ(操作可能状態発光報知部)
100 遊技制御装置(単位遊技実行手段、決定手段、特別遊技状態発生手段、発光報知部制御手段、フラグセット手段、評価手段)
Claims (3)
- 所定の賭操作とリール回動開始操作とによりリールの回動を開始し、さらに各リール毎に設けられたリール回動停止操作部の操作に応答させて全てのリールを停止させるまでの単位遊技を実行させる単位遊技実行手段と、
前記単位遊技実行手段におけるリール回動開始操作に応答して抽選を行い、所定の抽選結果が得られた場合にボーナス成立フラグのセットを行うフラグセット手段と、
前記単位遊技実行手段による単位遊技の結果、ボーナス図柄が揃った場合に、通常遊技状態とは異なる特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
各リール回動停止操作部の各々に対応して設けられ、発光によってリール回動停止操作部の操作可能状態を表示する操作可能状態発光報知部と、
を備えたスロットマシンにおいて、
前記リールに配置される図柄のうちボーナス図柄は、他の図柄の左右端を通る仮想線よりも左右の何れか一方の外側にはみ出すように配置され、
前記各操作可能状態発光報知部の発光態様を制御するとともに、前記ボーナス成立フラグのセットに伴って、セットしたボーナス成立フラグに対応したボーナス図柄を容易に成立させるためのリールを回動中の各リールの中から選択し、当該選択したリールがボーナス図柄で停止可能なタイミングである場合に、対応する操作可能状態発光報知部の発光態様を通常とは異なる特異な発光態様で発光させるようにして、ボーナス成立フラグのセット、リール回動停止操作部の操作順序及び操作タイミングを報知し、ボーナス図柄を成立させるための指南をする発光報知部制御手段と、
前記発光報知部制御手段によるリール回動停止操作部の操作順序及び操作タイミングに従って行われた実際の操作行為の正当性を評価するとともに、該発光報知部制御手段に評価結果を伝える評価手段と、
を備え、
前記発光報知部制御手段は、
各リール回動停止操作部の操作毎に、当該停止操作されたリールが前記ボーナス図柄を容易に成立させるための停止操作順序通りの適正なリールか否かを判定して、適正なリールでなかった場合には前記指南を中止する一方、該停止操作順序通りの適正なリールであった場合でも、当該リールにボーナス図柄が停止したか否かを判定し、ボーナス図柄が停止しなかった場合にも該指南を中止するとともに、
前記単位遊技の終了後、前記評価手段による評価結果に基づいて、不適正な停止操作が行われたリールを操作可能状態発光報知部の発光態様を制御して報知することを特徴とするスロットマシン。 - 前記ボーナス図柄の種類に応じて、前記仮想線よりも外側にはみ出す方向を異ならせたことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
- 前記ボーナス成立フラグがセットされた場合には、そうでない場合よりも、前記リールの回動開始から前記リール回動停止操作部の操作を無効とする期間を長くするようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスロットマシン。
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