JP4225107B2 - Water-soluble polyester composition - Google Patents

Water-soluble polyester composition Download PDF

Info

Publication number
JP4225107B2
JP4225107B2 JP2003130042A JP2003130042A JP4225107B2 JP 4225107 B2 JP4225107 B2 JP 4225107B2 JP 2003130042 A JP2003130042 A JP 2003130042A JP 2003130042 A JP2003130042 A JP 2003130042A JP 4225107 B2 JP4225107 B2 JP 4225107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
group
water
polyester composition
soluble polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003130042A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2004331830A (en
Inventor
博二 小島
純 坂本
雅俊 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2003130042A priority Critical patent/JP4225107B2/en
Publication of JP2004331830A publication Critical patent/JP2004331830A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4225107B2 publication Critical patent/JP4225107B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水溶性ポリエステル組成物に関するものである。特に、接着性、耐ブロッキング性、帯電防止性等に優れ、磁気記録材料、各種写真材料、包装材料、電気絶縁材料、一般工業用材料に使用される基材フィルムのコーティング剤に好適な水溶性ポリエステル組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステルは優れた物理的、化学的特性を有しており、フィルム、繊維、シートなどの材料として広く使用されている。
【0003】
特に、ポリエステルフィルムは耐熱性、耐溶剤性、機械的特性において優れた性質を有するために、磁気記録材料、各種写真材料、包装材料、電気絶縁材料、一般工業材料等多くの用途に用いられている。
【0004】
しかしながら、一般にポリエステル自体が不活性で接着性に乏しいため、フィルム表面に種々の被覆物、例えば磁性体塗料、ケミカルマット塗料、ジアゾ感光塗料、ゼラチン組成物、ヒートシール性付与組成物、インキなどを塗布あるいは印刷する際には、該被覆物との接着性を良好とするためにフィルム表面にコロナ放電あるいはプラズマ等の物理的な処理やアルカリあるいはアミン類の化学薬品を使用した化学的な処理をする方法、さらには、易接着性物質をコーティングする方法などが用いられている。しかし、物理的あるいは化学的な表面処理方法は工程が煩雑となり、コストアップになるばかりでなく、十分な接着性が得られない。一方、易接着性物質をコーティングする方法はポリエステルフィルムの製造工程内で実施でき、コスト面で有利であり、かつ、種々の被覆物に対応できる接着性物質を選択することが可能である。さらに、ポリエステルフィルムの取扱い性、フィルム製造時の作業性の点から接着性物質として、種々の水分散あるいは水溶性共重合ポリエステルが提案されてきた。
【0005】
従来の水分散性あるいは水溶性共重合ポリエステルは、エステル形成性スルホン酸金属塩化合物、ポリエチレングリコールあるいは脂肪族ジカルボン酸成分等を併用し、用途、目的に応じて、水分散あるいは水溶性向上及び接着性、帯電防止性、耐ブロッキング性などの機能が付与されている。
【0006】
特許文献1〜4には、水溶性、接着性に加え、耐ブロッキング性、帯電防止性などの特性の改良を行った例が記載されているが、水溶液にした際の微細な異物については特に言及されておらず、実施例においても三酸化アンチモンをSb金属として200ppm以上使用している。この場合、重合反応中に三酸化アンチモンが還元されて生成するアンチモン金属の結晶などが数μm以上に成長し、異物化しているものと推定される。
【0007】
さらに、特許文献1〜4においては、チタン化合物を触媒として使用することが可能である旨の記載も見受けられるが、実施例のように添加量が多すぎると、加水分解により酸化チタン、水酸化チタンなどの水不溶性物質が数μm以上に成長もしくは凝集体を形成することがある。
【0008】
他方、特許文献5においてはチタン化合物、アンチモン化合物、アルカリ土類金属化合物、リン化合物を適量添加することで、アンチモン金属の析出や、内部粒子の生成量を抑制する旨の記載があるが、ポリエステルが水溶性ではないため、有機溶媒に対して不溶性の物質を定量しているに過ぎない。
【0009】
【特許文献1】
特許第3044960号公報
【0010】
【特許文献2】
特許第3128889号公報
【0011】
【特許文献3】
特許第3132083号公報
【0012】
【特許文献4】
特許第3289330号公報
【0013】
【特許文献5】
特許第3081104号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を解消せしめ、接着性、耐ブロッキング性などに優れ、一般工業材料、磁気材料などに使用される基材フィルムのコーティング剤として好適な水溶性ポリエステル組成物を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するための本発明は、全カルボン酸成分に対してテレフタル酸成分が30〜90モル%、スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分が1〜40モル%、炭素数4〜10の直鎖状脂肪族ジカルボン酸成分が0〜30モル%であり、かつ、スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分と炭素数4〜10の直鎖状脂肪族ジカルボン酸成分の合計量が1265モル%であり、グリコール成分としてエチレングリコールおよび/またはジエチレングリコールを含み、2重量%水溶液としたときに存在する最大径が1μm以上の異物数が1,000個/ml以下である水溶性ポリエステル組成物を特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の水溶性ポリエステル組成物は、全カルボン酸成分に対してテレフタル酸成分が30〜90モル%、スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分が1〜40モル%、炭素数4〜10の直鎖状脂肪族ジカルボン酸成分が0〜30モル%であり、かつ、スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分と炭素数4〜10の直鎖状脂肪族ジカルボン酸成分の合計量が1265モル%であり、グリコール成分としてエチレングリコールおよび/またはジエチレングリコールを含み、2重量%水溶液としたときに存在する最大径が1μm以上の異物数が1,000個/ml以下である水溶性ポリエステル組成物である。この水溶性とは、試料(ポリエステル)2gを水98g中に入れ、80℃、2時間攪拌溶解して冷却後、2μフィルターで濾過した場合に濾上物が無いかもしくはほとんど認められないことを意味する。
【0017】
上記のテレフタル酸成分としては、全カルボン酸成分に対して30〜90モル%共重合することが重要であり、さらには水溶性、耐ブロッキング性、接着性などの点から35〜98モル%であることが好ましい。テレフタル成分が30モル%未満であると接着性、水溶性は向上するものの、耐ブロッキング性、耐溶剤性などが不十分となることがあり、90モル%を超えると耐ブロッキング性、耐溶剤性は向上するものの水溶性、接着性が不十分となることがある。
【0018】
上記のスルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸としては、例えば、2−スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタル酸、4−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,6−ジカルボン酸など化合物、およびこれらのアルキルエステルが挙げられ、これらの化合物のスルホン酸基部分がスルホン酸アルカリ金属塩であっても構わない。
【0019】
このようなスルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分の共重合量としては全カルボン酸成分に対して1〜40モル%とすることが重要であり、さらには水溶性の点から5〜35モル%とすることが好ましい。スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分の含有量が1モル%未満である場合、接着性、水溶性、帯電防止性が不十分となることがあり、40モル%を超えると、耐ブロッキング性、耐溶剤性が不十分となることがある。
【0020】
また、上記のテレフタル酸やスルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸以外にも芳香族ジカルボン酸成分を共重合しても構わない。例えば、フタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、およびこれらのエステル形成性誘導体などを挙げることができるが、接着性、水溶性の点からイソフタル酸またはそのエステル形成性誘導体であることが好ましく、その共重合量としては全カルボン酸成分に対して20〜40モル%であることが好ましい。
【0021】
また、炭素数4〜10の直鎖状脂肪族ジカルボン酸成分としては、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、およびこれらのエステル化物などが挙げられる。炭素数が4未満の場合、ポリエステルの耐熱性、耐ブロッキング性が不十分となることがあり、10を超えると耐溶剤性が不十分となりやすい。
【0022】
このような直鎖状脂肪族ジカルボン酸の共重合量は0〜30モル%であることが重要であり、さらには水溶性、接着性の点から5〜25モル%であることが好ましく、脂肪族ジカルボン酸成分が30モル%を超えると耐ブロッキング性、耐溶剤性が不十分となることがある。
【0023】
スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分と炭素数が4〜10の直鎖状脂肪族ジカルボン酸の合計量が全カルボン酸成分に対して、水溶性の点から12〜65モル%であることが重要である
【0024】
上記合計量が12モル%未満である場合、水溶性が不十分となり65モル%を超えると耐ブロッキング性耐溶剤性が不十分となる。
【0025】
これらのジカルボン酸成分の他に、イソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸などを本発明の効果を妨げない範囲で共重合しても構わない。中でもイソフタル酸が水溶性、耐溶剤性の点から好ましく、共重合量としても全ジカルボン酸成分に対して40モル%以下の範囲であれば本発明の効果を妨げないため、好ましい。特に20〜40モル%とすることで水溶性、耐溶剤性が向上するため好ましい。
【0026】
グリコール成分としては、耐溶剤性、耐ブロッキング性の点から、エチレングリコールおよび/またはジエチレングリコールを含んでいることが重要である。エチレングリコールの共重合量としては、全グリコール成分に対して60〜100モル%であることが耐溶剤性、耐ブロッキング性などの点から好ましい。また、ジエチレングリコールの共重合量としては、水溶性、接着性などの点から0〜40モル%であることが好ましく、さらには10〜40モル%であることが好ましい。
【0027】
また、これら以外の添加物として、ポリアルキレングリコールを添加することができ、水溶性、接着性の点から数平均分子量が300〜1,000であることが好ましい。より好ましくは数平均分子量が600〜1,000である。この場合、添加量は水溶性ポリエステル組成物に対して5〜20重量%であることが耐ブロッキング性、水溶性の点から好ましく、より好ましくは10〜15重量%である。さらに、ポリアルキレングリコールと共にヒンダートフェノール系酸化防止剤を水溶性ポリエステル組成物に対して0.05〜1重量%含有していることが好ましく、より好ましくは0.05〜1.5重量%である。また、ヒンダート系酸化防止剤の具体例としては、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアネート、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロシンアミド)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート]メタンなどが挙げられる。
【0028】
本発明の水溶性ポリエステル組成物には、異物低減の点からチタン化合物、アルカリ土類金属化合物、リン化合物を含み、チタン元素の含有量(重量)が0.1〜20ppm、アルカリ土類金属元素の含有量(重量)が10〜100ppm、リン元素の含有量(重量)が5〜30ppmであることが好ましい。上記化合物は、通常、触媒として用いられるもので、上記各元素がポリエステル中に残存することになる。
【0029】
チタン元素の含有量は好ましくは1〜10ppmである。チタン元素含有量が0.1ppm未満である場合、ポリエステルの重合反応性が著しく低下し、重合反応が遅延、頭打ちすることがあり、20ppmを超えるとチタン金属起因の異物が生成、成長しやすくなる。
【0030】
重合用触媒としてチタン化合物を用いる場合、式(I)〜(VI)で表される官能基からなる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を有していることが好ましい。この場合、チタン化合物としては、チタン酸化物でも構わない。
【0031】
【化7】

Figure 0004225107
【0032】
【化8】
Figure 0004225107
【0033】
【化9】
Figure 0004225107
【0034】
【化10】
Figure 0004225107
【0035】
【化11】
Figure 0004225107
【0036】
【化12】
Figure 0004225107
【0037】
(ただし、式(I)〜(VI)において、R1〜R3はそれぞれ独立に以下に示すいずれかの基。
【0038】
水素
炭素数1〜30の有機基)
なお、上記の炭素数1〜30の有機基としては、その構造中にアルキル基、アルコキシ基、水酸基、カルボニル基、アセチル基、カルボキシル基、エステル基およびアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を含んでいることが好ましい。
【0039】
また、好ましい態様としては、チタン化合物としてこれら式(I)〜式(VI)で表される置換基の2種以上を含んでなるチタンジイソプロポキシビスアセチルアセトナートやチタントリエタノールアミネートイソプロポキシド等がある。
【0040】
なお、チタン化合物が置換基として式(I)〜式(III)で表される官能基を有し、式(I)〜式(III)におけるR1〜R3が、それぞれ独立に水素または炭素数1〜30の有機基であると、置換基が立体障害になりPET主鎖を拘束し熱分解を抑制するため好ましい。
【0041】
また、式(I)〜式(III)におけるR1〜R3の少なくとも1つの置換基が、水素であるか、または水酸基であるか、またはアルキル基、アルコキシ基、水酸基、カルボニル基、アセチル基、カルボキシル基、エステル基およびアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を含んでいる炭素数が1〜30の有機基である場合には、置換基が立体障害となりPET主鎖を拘束し好ましいが、さらに官能基が水酸基、カルボニル基、アセチル基、カルボキシル基などの極性基であると、PETのカルボニル基と親和性が良く、強い立体障害効果を発現できるためより好ましい。
【0042】
さらに、チタン化合物が置換基として式(I)で表される官能基を有し、式(I)におけるR1〜R3の少なくとも1つの置換基が、水素であるか、またはアルキル基、カルボキシル基およびエステル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有する炭素数1〜30の有機基であると、チタンと配位子の結合がより強固となり、上記の効果が強化され耐熱性が良好となる。
【0043】
また、チタン化合物が置換基として式(IV)で表される官能基を有し、式(IV)におけるR1が炭素数1〜30の有機基であると、耐熱性の点で好ましい。この場合、炭素数1〜30の有機基としては、その構造中にアルキル基、アルコキシ基、水酸基、カルボニル基、アセチル基、カルボキシル基、エステル基およびアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を含んでいることが好ましい。
【0044】
具体的には、式(I)で表される基としては、エトキシド、プロポキシド、イソプロポキシド、ブトキシド、2−エチルヘキソキシド等のアルコキシ基、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等を主骨格とするヒドロキシ多価カルボン酸などの官能基が挙げられる。
【0045】
また、式(II)で表される基としては、アセチルアセトン等のβ−ジケトン系化合物、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のケトエステル系化合物を主骨格とする官能基が挙げられる。
【0046】
また、式(III)で表される基としては、フェノキシ、クレシレイト、サリチル酸等を主骨格とする官能基が挙げられる。
【0047】
また、式(IV)で表される基としては、ラクテート、ステアレート等のアシレート基、フタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ヘミメリット酸、ピロメリット酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、シクロヘキサンジカルボン酸またはそれらの無水物等の多価カルボン酸系化合物、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三プロピオン酸、カルボキシイミノ二酢酸、カルボキシメチルイミノ二プロピオン酸、ジエチレントリアミノ五酢酸、トリエチレンテトラミノ六酢酸、イミノ二酢酸、イミノ二プロピオン酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二プロピオン酸、メトキシエチルイミノ二酢酸等の含窒素多価カルボン酸を主骨格とする官能基が挙げられる。
【0048】
また、式(V)で表される基としては、アニリン、フェニルアミン、ジフェニルアミン等を主骨格とする官能基が挙げられる。
【0049】
中でも式(I)及び/または式(IV)で表される基が含まれていることがポリマーの熱安定性及び色調の観点から好ましい。
【0050】
上記以外の重合触媒に用いられるチタン化合物としては、主たる金属元素がチタン及びケイ素からなる複合酸化物や超微粒子酸化チタンを挙げることができる。重合反応性の点からは、これらは、アモルファスの粒子で、かつ平均粒子径として1μm未満であることが好ましく、さらには100nm以下であることが好ましい。平均粒子径が1μmを超えると、フィルムにコーティングした際に粗大突起となりやすい。
【0051】
また、本発明の水溶性ポリエステル組成物に含まれるアルカリ土類金属化合物としては、酢酸塩、蓚酸塩などを挙げることができ、例えば、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸ストロンチウム、蓚酸マグネシウム、蓚酸カルシウムなどを挙げることができる。この中でも、マグネシウム化合物であることが内部粒子を生成しにくく、異物低減の点から好ましい。
【0052】
このようなアルカリ土類金属化合物の含有量としては、水溶性ポリエステル組成物に対して、アルカリ土類金属元素として10〜100ppm(重量基準)であることが好ましく、さらには15〜60ppmであることが色調、異物低減の点から好ましい。10ppm未満であるとエステル交換反応、重合反応が遅延し、生産性が低下することがあり、100ppmを超えるとリン化合物と反応してリン酸塩を生成し、異物化しやすくなる。
【0053】
さらに、本発明の水溶性ポリエステル組成物はリン化合物を含んでいることが好ましい。このリン化合物は、ポリエステルの製造過程で添加することが多い。このようなリン化合物としてはリン酸系、亜リン酸系、ホスホン酸系、ホスフィン酸系、ホスフィンオキサイド系、亜ホスホン酸系、亜ホスフィン酸系、ホスフィン系のいずれか1種または2種であることが好ましい。具体的には、例えば、リン酸、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリフェニル等のリン酸系、亜リン酸、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリフェニル等の亜リン酸系、メチルホスホン酸、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、イソプロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ベンジルホスホン酸、トリルホスホン酸、キシリルホスホン酸、ビフェニルホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アントリルホスホン酸、2−カルボキシフェニルホスホン酸、3−カルボキシフェニルホスホン酸、4−カルボキシフェニルホスホン酸、2,3−ジカルボキシフェニルホスホン酸、2,4−ジカルボキシフェニルホスホン酸、2,5−ジカルボキシフェニルホスホン酸、2,6−ジカルボキシフェニルホスホン酸、3,4−ジカルボキシフェニルホスホン酸、3,5−ジカルボキシフェニルホスホン酸、2,3,4−トリカルボキシフェニルホスホン酸、2,3,5−トリカルボキシフェニルホスホン酸、2,3,6−トリカルボキシフェニルホスホン酸、2,4,5−トリカルボキシフェニルホスホン酸、2,4,6−トリカルボキシフェニルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチルエステル、メチルホスホン酸ジエチルエステル、エチルホスホン酸ジメチルエステル、エチルホスホン酸ジエチルエステル、フェニルホスホン酸ジメチルエステル、フェニルホスホン酸ジエチルエステル、フェニルホスホン酸ジフェニルエステル、ベンジルホスホン酸ジメチルエステル、ベンジルホスホン酸ジエチルエステル、ベンジルホスホン酸ジフェニルエステル、リチウム(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)、ナトリウム(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)、マグネシウムビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)、カルシウムビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)、ジエチルホスホノ酢酸、ジエチルホスホノ酢酸メチル、ジエチルホスホノ酢酸エチル等のホスホン酸系化合物、次亜リン酸、次亜リン酸ナトリウム、メチルホスフィン酸、エチルホスフィン酸、プロピルホスフィン酸、イソプロピルホスフィン酸、ブチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、トリルホスフィン酸、キシリルホスフィン酸、ビフェニリルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ジメチルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジプロピルホスフィン酸、ジイソプロピルホスフィン酸、ジブチルホスフィン酸、ジトリルホスフィン酸、ジキシリルホスフィン酸、ジビフェニリルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アントリルホスフィン酸、2−カルボキシフェニルホスフィン酸、3−カルボキシフェニルホスフィン酸、4−カルボキシフェニルホスフィン酸、2,3−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,4−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,5−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,6−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、3,4−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、3,5−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,4−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,5−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,6−トリカルボキフェニルホスフィン酸、2,4,5−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,4,6−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、ビス(2−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(4−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3−ジカルボキルシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,4−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,5−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,6−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3,5−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,4−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,5−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,6−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,4,5−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、及びビス(2,4,6−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、メチルホスフィン酸メチルエステル、ジメチルホスフィン酸メチルエステル、メチルホスフィン酸エチルエステル、ジメチルホスフィン酸エチルエステル、エチルホスフィン酸メチルエステル、ジエチルホスフィン酸メチルエステル、エチルホスフィン酸エチルエステル、ジエチルホスフィン酸エチルエステル、フェニルホスフィン酸メチルエステル、フェニルホスフィン酸エチルエステル、フェニルホスフィン酸フェニルエステル、ジフェニルホスフィン酸メチルエステル、ジフェニルホスフィン酸エチルエステル、ジフェニルホスフィン酸フェニルエステル、ベンジルホスフィン酸メチルエステル、ベンジルホスフィン酸エチルエステル、ベンジルホスフィン酸フェニルエステル、ビスベンジルホスフィン酸メチルエステル、ビスベンジルホスフィン酸エチルエステル、ビスベンジルホスフィン酸フェニルエステル等のホスフィン酸系、トリメチルホスフィンオキサイド、トリエチルホスフィンオキサイド、トリプロピルホスフィンオキサイド、トリイソプロピルホスフィンオキサイド、トリブチルホスフィンオキサイド、トリフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド系、メチル亜ホスホン酸、エチル亜ホスホン酸、プロピル亜ホスホン酸、イソプロピル亜ホスホン酸、ブチル亜ホスホン酸、フェニル亜ホスホン酸等の亜ホスホン酸系、メチル亜ホスフィン酸、エチル亜ホスフィン酸、プロピル亜ホスフィン酸、イソプロピル亜ホスフィン酸、ブチル亜ホスフィン酸、フェニル亜ホスフィン酸、ジメチル亜ホスフィン酸、ジエチル亜ホスフィン酸、ジプロピル亜ホスフィン酸、ジイソプロピル亜ホスフィン酸、ジブチル亜ホスフィン酸、ジフェニル亜ホスフィン酸等の亜ホスフィン酸系、メチルホスフィン、ジメチルホスフィン、トリメチルホスフィン、メエルホスフィン、ジエチルホスフィン、トリエチルホスフィン、フェニルホスフィン、ジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン等のホスフィン系が挙げられ、これらのいずれか1種または2種であることが好ましい。特に熱安定性及び色調改善の観点から、リン酸系及び/またはホスホン酸系であることが好ましい。
【0054】
リン化合物の含有量としては、リン元素として水溶性ポリエステル組成物に対して5〜30ppmであることが好ましく、好ましくは7〜20ppmである(いずれも重量基準)。リンの含有量が5ppm未満である場合、ポリエステルの耐熱性、色調、耐ブロッキング性が低下することがあり、30ppmを超えると重合反応を遅延させたり、リン酸金属塩を生成して異物化しやすくなる。
【0055】
また上記各化合物を上記の如く所定量含み、かつ、下式(1)、(2)を同時に満足していることも好ましい。
【0056】
0.5≦Ti/P≦1.5 ・・・(1)
3≦M/P≦10 ・・・(2)
(ここで、
Ti:単位重量あたりのチタン元素のモル数
P :単位重量あたりのリン元素のモル数
M :単位重量あたりのアルカリ土類金属元素のモル数)
好ましくは、下式(3)、(4)を同時に満足していることである。
【0057】
0.7≦Ti/P≦1.2 ・・・(3)
5≦M/P≦7 ・・・(4)
Ti/Pが0.5未満である場合、重合反応が進行しない、あるいは遅延するなど、生産性が低下することがあり、1.5を超えると水溶性ポリエステル組成物の耐熱性、耐ブロッキング性が低下することがある。また、M/Pが3未満である場合、エステル交換反応、重合反応などが遅延し、生産性が低下することがあり、10を超えるとポリエステル組成物の耐熱性、耐ブロッキング性が低下することがある。
【0058】
本発明の水溶性ポリエステル組成物は、2重量%水溶液とした場合に、最大径が1μm以上の異物が1,000個/ml以下であり、好ましくは500個/ml以下、特には100個/ml以下であることが好ましい。最大径が1μm以上の異物が混入していると、フィルムにコーティングした場合に粗大突起となることがある。異物の生成を抑制する方法としては、例えば、上記したように、触媒化合物として、チタン化合物、アルカリ土類金属化合物、リン化合物を、それぞれチタン元素として0.1〜20ppm、アルカリ土類金属元素として10〜100ppm、リン元素として5〜30ppmとする(いずれも重量基準)ことが挙げられる。さらには、添加順序として、チタン化合物、アルカリ土類金属化合物を添加後10分以上経過後にリン化合物を添加する方法、もしくは、リン化合物添加後、20分以上経過後にチタン化合物、アルカリ土類金属化合物を添加する方法などがあり、中でもリン化合物がリン酸エステルである場合は、リン酸エステル添加後5分〜30分の間を避けてチタン化合物、アルカリ土類金属化合物を添加する方法が有効であり、リン酸を使用する場合は、同時期を避けてチタン化合物、アルカリ土類金属化合物を添加する方法が有効である。
【0059】
【実施例】
以下本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。実施例中の特性は次のようにして測定した。
【0060】
A.共重合ポリエステルの極限粘度:[η]
o−クロロフェノール溶媒を用い、25℃で測定した。
【0061】
B.触媒金属の含有量
P元素、Ti元素については蛍光X線分析法(堀場製作所社製、MESA−500W型)にて測定した。
【0062】
Mg元素については原子吸光法にて測定を行った。
【0063】
C.水溶性ポリエステルの水溶性
水溶性ポリエステル2gを水98g中に入れ、80℃、2時間攪拌溶解して冷却後、2μフィルターで濾過する。溶解状態および濾上物量によって共重合ポリエステルの水溶性を判定した。
【0064】
◎:水溶液は透明であり、濾上物は認められなかった。
【0065】
○:水溶液は透明あるいは僅かに白濁しているが、濾上物はほとんど認められなかった。
【0066】
△:水溶液はやや白濁しており、濾上物が認められた。
【0067】
×:溶解しにくい、あるいは水溶液は強く白濁しており、多量の濾上物が認められた。
【0068】
D.ポリマー中の異物
水溶性の評価で◎、○だったものについて、水溶性ポリエステルの表面を0.1N塩酸、純水(1μmメンブレンフィルターで濾過済みのもの)で洗浄、乾燥後、2gを計量し、純水98g中にいれ、80℃、2時間攪拌溶解して冷却後、フロー式粒子像分析装置FPIA−2100(シスメックス(株))にて最大径が1.0μm以上の異物について写真撮影し評価した。また、ブランクとして、純水を目開き1μmのメンブレンフィルターで濾過したものを測定したところ、n=5で平均12個/mlの異物が検出された。ブランクとサンプルの異物の個数差で評価した。
【0069】
E.接着性
水溶性ポリエステルの水溶液を塗布し、接着層を設けたフィルム面にダイフェラコートVD1654{大日精化工業(株)製}100重量部とスミジュールN75{住友バイエル(株)製}1重量部からなる塗料を乾燥後の厚みが5μmになるようにバーコーターで塗布、100℃で5分間乾燥して被覆層を設けた。該被覆層面にセロハン粘着テープを貼り、線圧50kg/cmのニップロールを通過させた後、180度方向に急速に剥離する。その時のセロハン粘着テープに付着した被覆層の面積((セロハン粘着テープに付着した被覆層の面積/被覆層の面積)×100(%))を求めた。
【0070】
F.耐ブロッキング性
水溶性ポリエステルの水溶液を塗布し、接着層を設けたフィルムの接着層面同士を重ね合わせたもの(a)および接着層を設けたフィルムの接着層面に接着層を設けてないフィルム面を重ね合わせたもの(b)(重ね合わせ面積:3cm×4cm)に500g/12cm2の加重をかけて50℃,85%RH中で24時間放置した後、重ね合わせ部の剪断応力をテンシロン引張り試験機を用い、引張速度20cm/分で測定した。
【0071】
(参考例)
触媒A.クエン酸キレートチタン化合物の合成方法
撹拌機、凝縮器及び温度計を備えた3Lのフラスコ中に温水(371g)にクエン酸・一水和物(532g、2.52モル)を溶解させた。この撹拌されている溶液に滴下漏斗からチタンテトライソプロポキシド(288g、1.00モル)をゆっくり加えた。この混合物を1時間加熱、還流させて曇った溶液を生成させ、これよりイソプロパノール/水混合物を減圧下で蒸留した。その生成物を70℃より低い温度まで冷却し、そしてその撹拌されている溶液にNaOH(380g、3.04モル)の32重量/重量%水溶液を滴下漏斗によりゆっくり加えた。得られた生成物をろ過し、次いでエチレングリコール(504g、80モル)と混合し、そして減圧下で加熱してイソプロパノール/水を除去し、わずかに曇った淡黄色の生成物(Ti含有量3.85重量%)を得た。
【0072】
触媒B.乳酸キレートチタン化合物の合成方法
撹拌機、凝縮器及び温度計を備えた2Lのフラスコ中に撹拌されているチタンテトライソプロポキシド(285g、1.00モル)に滴下漏斗からエチレングリコール(218g、3.51モル)を加えた。添加速度は、反応熱がフラスコ内容物を約50℃に加温するように調節された。その反応混合物を15分間撹拌し、そしてその反応フラスコに乳酸アンモニウム(252g、2.00モル)の85重量/重量%水溶液を加えると、透明な淡黄色の生成物(Ti含有量6.54重量%)を得た。
【0073】
触媒C.チタンアルコキシド化合物の合成方法
撹拌機、凝縮器及び温度計を備えた2Lのフラスコ中に撹拌されているチタンテトライソプロポキシド(285g、1.00モル)に滴下漏斗からエチレングリコール(496g、8.00モル)を加えた。添加速度は、反応熱がフラスコ内容物を約50℃に加温するように調節された。その反応フラスコに、NaOH(125g、1.00モル)の32重量/重量%水溶液を滴下漏斗によりゆっくり加えて透明な黄色の液体を得た(Ti含有量4.44重量%)。
【0074】
(実施例1)
テレフタル酸ジメチル28.3重量部、イソフタル酸ジメチル23.3重量部、アジピン酸ジメチル12.7重量部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル7.5重量部、エチレングリコール37.3重量部、ジエチレングリコール17.5重量部および酢酸マグネシウム0.035重量部、酢酸リチウム0.3重量部を加え、常法に従いエステル交換反応せしめたのち、チタン化合物(触媒A)をTi元素としてポリマーに対し10ppm、ジエチルホスホノ酢酸エチル0.035重量部を添加した。次いで徐々に昇温、減圧にし、最終的に280℃、1mmHg以下で重縮合反応を行い、共重合ポリエステルを得た。ポリマーの吐出方法は、金属バットに直接吐出し(水には非接触)、インゴットとする方法で行った。得られた共重合ポリエステルの組成をNMR(13C−NMRスペクトル)により測定した結果、酸成分はテレフタル酸40モル%、イソフタル酸33モル%、アジピン酸20モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸7モル%、グリコール成分はエチレングリコール65モル%、ジエチレングリコール35モル%であった。また、極限粘度は0.65、原子吸光法により求めた金属含有量はMg39ppm、Li190ppmであった。
【0075】
得られた水溶性ポリエステルの水溶性を評価したところ、ほぼ透明性であり、フィルター濾上物も認められなかった。また、異物の評価を行ったところ、検知された1μm以上の異物は50個/mlであった。
【0076】
一方、平均粒子径0.3μmの二酸化ケイ素を0.2重量%含有した極限粘度0.60のポリエチレンテレフタレートを十分に乾燥した後、押し出し機に供給して290℃で溶融し、T型口金よりシート状に押し出し、30℃の冷却ドラムで冷却固化せしめ未延伸フィルムを得た。次いで未延伸フィルムを95℃に加熱して縦方向に3.4倍延伸し、一軸延伸フィルムとした。さらに、この一軸延伸フィルムの片面に上記で得た水溶性ポリエステルの水溶液を二軸延伸後において塗布厚みが0.1μmとなるようにグラビアコート方式で塗布した。続いて100℃に加熱して横方向に3.5倍延伸し、200℃で熱処理して接着層を有する厚さ15μmのポリエステルフィルムを得た。
【0077】
得られたフィルムと、該フィルムに水溶性ポリエステル水溶液を塗布しない以外は全く同様にして得られたフィルムとを、表面最大突起高さ、表面平均粗さを比較したところ、ほとんど差が見られず、表面特性に優れたフィルムであった。
【0078】
(実施例2)
チタン化合物、リン化合物を表1に示す通りに変更した以外は実施例1と同様にして水溶性ポリエステルを得た。得られた水溶性ポリエステルの組成、および物性は表1の通りである。
【0079】
(実施例3)
テレフタル酸ジメチル63.2重量部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル、13.8重量部、エチレングリコール46.1重量部、酢酸マグネシウム0.035重量部、酢酸リチウム0.3重量部、IRGANOX1010(チバスペシャリティケミカルズ(株)社製)0.1重量部を加え、常法に従いエステル交換反応せしめたのち、PEG600を15重量部、参考例の触媒BをTi元素としてポリマーに対し10ppm、ジエチルホスホノ酢酸エチルを0.035重量部を添加した。次いで徐々に昇温、減圧にし、最終的に280℃、1mmHg以下で重縮合反応を行い、水溶性ポリエステルを得た。ポリマーの吐出方法は、金属バットに直接吐出し(水には非接触)、インゴットとする方法で行った。得られた水溶性ポリエステルの組成、および物性は表1の通りである。
【0080】
得られた水溶性ポリエステルについて、実施例1と同様の方法で塗布し、評価を行った。
【0081】
(比較例1)
テレフタル酸ジメチル83.6重量部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル17.4重量部、エチレングリコール61.0重量部および酢酸カルシウム0.1重量部、三酸化アンチモン0.03重量部を加え、常法に従いエステル交換反応せしめたのち、リン酸トリメチル0.05重量部を添加した。次いで徐々に昇温、減圧にし、最終的に280℃、1mmHg以下で重縮合反応を行い、水溶性ポリエステルを得た。ポリマーの吐出方法は、金属バットに直接吐出し(水には非接触)、インゴットとする方法で行った。得られた水溶性ポリエステルの組成をNMR(13C−NMRスペクトル)により測定した結果、酸成分はテレフタル酸88モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸12モル%、グリコール成分はエチレングリコール83モル%、ジエチレングリコール17モル%であった。また、極限粘度は0.55、原子吸光法により求めた金属含有量はCa220ppmであった。
【0082】
得られた水溶性ポリエステル2gを水100g中に入れ、80℃、2時間攪拌溶解して冷却後、2μフィルターで濾過し、水溶性ポリエステル水溶液を得た。得られた水溶性ポリエステル水溶液は異物が多く、塗布後のフィルムは塗布前に比べて、粗大突起数が増加しており、表面特性が低下していた。
【0083】
(実施例4、6)
実施例1と同様の方法で表1および2に示すように酸成分、グリコール成分および金属化合物の種類、量を変更し、ポリエステルおよびフィルムを得た。実施例4、6は本発明の範囲内のものでありフィルムの接着性、耐ブロッキング性ともに良好であった。
【0084】
(実施例5、比較例2、3)
実施例3と同様の方法で表2および3に示すように酸成分、グリコール成分および金属化合物の種類、量を変更し、ポリエステルおよびフィルムを得た。
【0085】
実施例5は本発明の範囲内のものであり、耐ブロッキング性は若干劣るものの、接着性が良好であった。
【0086】
一方、表3に示すように、比較例2は触媒にアンチモン化合物を使用し、かつ、脂肪族ジカルボン酸量が本発明の範囲外であり、フィルムの接着性は良好であるものの、耐ブロッキング性に劣り、異物量が多かった。また、比較例3はチタン金属量が本発明の範囲外であり、異物量が多かった。
【0087】
さらに、比較例1〜3においては、塗布後のフィルムは、塗布前のフィルムに比べ最大突起高さ、表面平均粗さともに大きくなっており、表面特性が塗布前のフィルムに比べて低下していた。
【0088】
【表1】
Figure 0004225107
【0089】
【表2】
Figure 0004225107
【0090】
【表3】
Figure 0004225107
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、接着性、耐ブロッキング性に優れ、かつ異物が少なく、磁気記録材料、各種写真材料、包装材料、電気絶縁材料、一般工業材料などに使用される基材フィルムのコーティング剤などに好適に用いることができ、特に磁気記録材料に使用される基材フィルムのコーティング剤に好適に用いられるポリエステル組成物を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-soluble polyester composition. In particular, it has excellent adhesion, blocking resistance, antistatic properties, etc., and is water-soluble suitable for coating materials for base film used in magnetic recording materials, various photographic materials, packaging materials, electrical insulating materials, and general industrial materials. The present invention relates to a polyester composition.
[0002]
[Prior art]
Polyesters have excellent physical and chemical properties and are widely used as materials for films, fibers, sheets and the like.
[0003]
In particular, polyester film has excellent properties in heat resistance, solvent resistance, and mechanical properties, so it is used in many applications such as magnetic recording materials, various photographic materials, packaging materials, electrical insulating materials, and general industrial materials. Yes.
[0004]
However, since the polyester itself is generally inert and has poor adhesiveness, various coatings such as magnetic paints, chemical matte paints, diazo photosensitive paints, gelatin compositions, heat sealability-imparting compositions, inks, etc. are applied to the film surface. When applying or printing, in order to improve the adhesion to the coating, the film surface is subjected to physical treatment such as corona discharge or plasma, or chemical treatment using alkali or amine chemicals. In addition, a method of coating an easily adhesive substance, and the like are used. However, the physical or chemical surface treatment method has complicated processes and increases costs, and sufficient adhesion cannot be obtained. On the other hand, the method of coating an easily-adhesive substance can be carried out within the production process of the polyester film, which is advantageous in terms of cost and can select an adhesive substance that can be used for various coatings. Furthermore, various water-dispersed or water-soluble copolyesters have been proposed as adhesive substances from the viewpoint of handling of polyester films and workability during film production.
[0005]
Conventional water-dispersible or water-soluble copolyesters are used in combination with ester-forming sulfonic acid metal salt compounds, polyethylene glycols or aliphatic dicarboxylic acid components, etc. , Functions such as antistatic properties and anti-blocking properties are added.
[0006]
Patent Documents 1 to 4 describe examples in which properties such as blocking resistance and antistatic properties are improved in addition to water solubility and adhesiveness. No mention is made, and in the examples, antimony trioxide is used in an amount of 200 ppm or more as the Sb metal. In this case, it is presumed that antimony metal crystals produced by the reduction of antimony trioxide during the polymerization reaction grow to several μm or more and become foreign matters.
[0007]
Furthermore, in Patent Documents 1 to 4, there is also a description that it is possible to use a titanium compound as a catalyst. However, if the addition amount is too large as in the examples, titanium oxide, hydroxylation is caused by hydrolysis. Water-insoluble substances such as titanium may grow or form aggregates of several μm or more.
[0008]
On the other hand, Patent Document 5 describes that adding an appropriate amount of a titanium compound, an antimony compound, an alkaline earth metal compound, and a phosphorus compound suppresses the precipitation of antimony metal and the generation amount of internal particles. Is not water-soluble, it merely quantifies substances that are insoluble in organic solvents.
[0009]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3444960
[0010]
[Patent Document 2]
Japanese Patent No. 3128889
[0011]
[Patent Document 3]
Japanese Patent No. 3132083
[0012]
[Patent Document 4]
Japanese Patent No. 3289330
[0013]
[Patent Document 5]
Japanese Patent No. 3081104
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to solve the above-mentioned disadvantages of the prior art, and is excellent in adhesiveness, blocking resistance, etc., and is a water-soluble polyester composition suitable as a coating agent for base films used for general industrial materials, magnetic materials, etc. To provide things.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the present invention provides a terephthalic acid component in an amount of 30 to 90 mol%, an aromatic dicarboxylic acid component having a sulfonic acid group in an amount of 1 to 40 mol%, and a carbon number of 4 to 4 10 linear aliphatic dicarboxylic acid components are 0 to 30 mol%, and the total amount of the aromatic dicarboxylic acid component having a sulfonic acid group and the linear aliphatic dicarboxylic acid component having 4 to 10 carbon atoms is12~65A water-soluble polyester composition having a mol% of ethylene glycol and / or diethylene glycol as a glycol component and having a maximum diameter of 1 μm or more and a foreign substance number of 1,000 / ml or less when a 2 wt% aqueous solution is formed. It is characterized by.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  The water-soluble polyester composition of the present invention has a terephthalic acid component of 30 to 90 mol%, an aromatic dicarboxylic acid component having a sulfonic acid group of 1 to 40 mol%, and a carbon number of 4 to 10 with respect to the total carboxylic acid components. The total amount of the linear aliphatic dicarboxylic acid component is 0 to 30 mol%, and the aromatic dicarboxylic acid component having a sulfonic acid group and the linear aliphatic dicarboxylic acid component having 4 to 10 carbon atoms.12~65A water-soluble polyester composition having a mol% of ethylene glycol and / or diethylene glycol as a glycol component and having a maximum diameter of 1 μm or more and a foreign substance number of 1,000 / ml or less when a 2 wt% aqueous solution is formed. It is. This water-solubility means that 2 g of sample (polyester) is put in 98 g of water, dissolved by stirring at 80 ° C. for 2 hours, cooled, and filtered through a 2 μ filter. means.
[0017]
As said terephthalic acid component, it is important to copolymerize 30-90 mol% with respect to all the carboxylic acid components, Furthermore, it is 35-98 mol% from points, such as water solubility, blocking resistance, and adhesiveness. Preferably there is. If the terephthal component is less than 30 mol%, the adhesiveness and water solubility are improved, but the blocking resistance and solvent resistance may be insufficient. If it exceeds 90 mol%, the blocking resistance and solvent resistance are increased. May improve, but water solubility and adhesion may be insufficient.
[0018]
Examples of the aromatic dicarboxylic acid having a sulfonic acid group include 2-sulfoterephthalic acid, 5-sulfoisophthalic acid, 2-sulfoisophthalic acid, 4-sulfoisophthalic acid, and 4-sulfonaphthalene-2,6-dicarboxylic acid. Examples thereof include compounds such as acids, and alkyl esters thereof, and the sulfonic acid group portion of these compounds may be an alkali metal sulfonate.
[0019]
It is important that the copolymerization amount of the aromatic dicarboxylic acid component having such a sulfonic acid group is 1 to 40 mol% based on the total carboxylic acid component, and further 5 to 35 mol from the viewpoint of water solubility. % Is preferable. When the content of the aromatic dicarboxylic acid component having a sulfonic acid group is less than 1 mol%, adhesiveness, water solubility, and antistatic properties may be insufficient. When it exceeds 40 mol%, blocking resistance is obtained. The solvent resistance may be insufficient.
[0020]
In addition to the aromatic dicarboxylic acid having a terephthalic acid or sulfonic acid group, an aromatic dicarboxylic acid component may be copolymerized. Examples thereof include phthalic acid, isophthalic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, 1,4-naphthalenedicarboxylic acid, and ester-forming derivatives thereof. From the viewpoint of adhesion and water solubility, isophthalic acid or The ester-forming derivative is preferable, and the copolymerization amount is preferably 20 to 40 mol% with respect to the total carboxylic acid component.
[0021]
Examples of the linear aliphatic dicarboxylic acid component having 4 to 10 carbon atoms include adipic acid, pimelic acid, peric acid, azelaic acid, sebacic acid, and esterified products thereof. When the number of carbon atoms is less than 4, the heat resistance and blocking resistance of the polyester may be insufficient, and when it exceeds 10, the solvent resistance tends to be insufficient.
[0022]
It is important that the amount of copolymerization of such a linear aliphatic dicarboxylic acid is 0 to 30 mol%, and more preferably 5 to 25 mol% from the viewpoint of water solubility and adhesiveness. When the group dicarboxylic acid component exceeds 30 mol%, blocking resistance and solvent resistance may be insufficient.
[0023]
  The total amount of the aromatic dicarboxylic acid component having a sulfonic acid group and the linear aliphatic dicarboxylic acid having 4 to 10 carbon atoms is,It should be 12 to 65 mol% with respect to the total carboxylic acid component from the viewpoint of water solubility.is important.
[0024]
  The total amount is12If it is less than mol%, water solubility is insufficient.Become,65When it exceeds mol%,Blocking resistanceWhenInsufficient solvent resistanceThe
[0025]
In addition to these dicarboxylic acid components, isophthalic acid, cyclohexanedicarboxylic acid, dimer acid, and the like may be copolymerized as long as the effects of the present invention are not impaired. Of these, isophthalic acid is preferable from the viewpoint of water solubility and solvent resistance, and the amount of copolymerization is preferably in the range of 40 mol% or less with respect to the total dicarboxylic acid component, because the effects of the present invention are not hindered. In particular, 20 to 40 mol% is preferable because water solubility and solvent resistance are improved.
[0026]
It is important that the glycol component contains ethylene glycol and / or diethylene glycol from the viewpoint of solvent resistance and blocking resistance. The copolymerization amount of ethylene glycol is preferably 60 to 100 mol% with respect to all glycol components from the viewpoints of solvent resistance and blocking resistance. In addition, the copolymerization amount of diethylene glycol is preferably 0 to 40 mol%, more preferably 10 to 40 mol% from the viewpoint of water solubility and adhesiveness.
[0027]
Moreover, polyalkylene glycol can be added as an additive other than these, and it is preferable that a number average molecular weight is 300-1,000 from the point of water solubility and adhesiveness. More preferably, the number average molecular weight is 600 to 1,000. In this case, the addition amount is preferably 5 to 20% by weight with respect to the water-soluble polyester composition from the viewpoint of blocking resistance and water solubility, and more preferably 10 to 15% by weight. Furthermore, it is preferable to contain 0.05 to 1% by weight, more preferably 0.05 to 1.5% by weight of the hindered phenolic antioxidant together with the polyalkylene glycol with respect to the water-soluble polyester composition. is there. Specific examples of the hindered antioxidant include triethylene glycol bis [3- (3-t-butyl-5-methyl-4-hydroxyphenyl) propionate], 1,6-hexanediol-bis [3- (3,5-dibutyl-4-hydroxyphenyl) propionate], 1,3,5-trimethyl-2,4,6-tris- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl) benzene, 3 , 5-t-butyl-4-hydroxybenzylphosphonate-diethyl ester, tris- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl) isocyanate, 2,6-di-t-butyl-4- Methylphenol, 1,1,3-tris (2-methyl-4-hydroxy-5-tert-butylphenyl) butane, N, N′-hexamethylenebis (3,5 Di-t-butyl-4-hydrocinnamide), octadecyl-3- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate, tetrakis [methylene (3,5-di-t-butyl-4) -Hydroxyhydrocinnamate] methane and the like.
[0028]
The water-soluble polyester composition of the present invention contains a titanium compound, an alkaline earth metal compound, and a phosphorus compound from the viewpoint of reducing foreign matter, and has a titanium element content (weight) of 0.1 to 20 ppm, an alkaline earth metal element. It is preferable that the content (weight) of is 10 to 100 ppm and the content (weight) of the phosphorus element is 5 to 30 ppm. The above compound is usually used as a catalyst, and the above respective elements remain in the polyester.
[0029]
The content of titanium element is preferably 1 to 10 ppm. When the content of titanium element is less than 0.1 ppm, the polymerization reactivity of the polyester is remarkably reduced, and the polymerization reaction may be delayed or peak, and when it exceeds 20 ppm, foreign substances caused by titanium metal are likely to be generated and grow. .
[0030]
When a titanium compound is used as the polymerization catalyst, it preferably has at least one substituent selected from the group consisting of functional groups represented by formulas (I) to (VI). In this case, the titanium compound may be a titanium oxide.
[0031]
[Chemical 7]
Figure 0004225107
[0032]
[Chemical 8]
Figure 0004225107
[0033]
[Chemical 9]
Figure 0004225107
[0034]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004225107
[0035]
Embedded image
Figure 0004225107
[0036]
Embedded image
Figure 0004225107
[0037]
(In the formulas (I) to (VI), R1~ RThreeAre each independently one of the groups shown below.
[0038]
hydrogen
An organic group having 1 to 30 carbon atoms)
In addition, as said C1-C30 organic group, at least 1 sort (s) chosen from the group which consists of an alkyl group, an alkoxy group, a hydroxyl group, a carbonyl group, an acetyl group, a carboxyl group, an ester group, and an amino group in the structure It is preferable that the functional group is included.
[0039]
As a preferred embodiment, titanium diisopropoxybisacetylacetonate or titanium triethanolaminato isopropoxy containing two or more of the substituents represented by the formulas (I) to (VI) as a titanium compound. There are
[0040]
The titanium compound has a functional group represented by the formula (I) to the formula (III) as a substituent, and R in the formula (I) to the formula (III).1~ RThreeHowever, it is preferable that they are each independently hydrogen or an organic group having 1 to 30 carbon atoms because the substituent becomes a steric hindrance and restrains the PET main chain to suppress thermal decomposition.
[0041]
Further, R in the formulas (I) to (III)1~ RThreeAt least one of the substituents is hydrogen or a hydroxyl group, or at least one selected from the group consisting of an alkyl group, an alkoxy group, a hydroxyl group, a carbonyl group, an acetyl group, a carboxyl group, an ester group and an amino group In the case of an organic group having 1 to 30 carbon atoms containing a functional group of a species, the substituent is preferably sterically hindered and restrains the PET main chain, but the functional group is further a hydroxyl group, a carbonyl group, an acetyl group, A polar group such as a carboxyl group is more preferable because it has a good affinity with the carbonyl group of PET and can exhibit a strong steric hindrance effect.
[0042]
Further, the titanium compound has a functional group represented by the formula (I) as a substituent, and R in the formula (I)1~ RThreeWhen at least one substituent of is a hydrogen atom or an organic group having 1 to 30 carbon atoms having at least one functional group selected from the group consisting of an alkyl group, a carboxyl group and an ester group, The bond of the ligand becomes stronger, the above effect is strengthened, and the heat resistance is improved.
[0043]
Further, the titanium compound has a functional group represented by the formula (IV) as a substituent, and R in the formula (IV)1Is preferably an organic group having 1 to 30 carbon atoms from the viewpoint of heat resistance. In this case, the organic group having 1 to 30 carbon atoms includes at least one selected from the group consisting of an alkyl group, an alkoxy group, a hydroxyl group, a carbonyl group, an acetyl group, a carboxyl group, an ester group, and an amino group in the structure. It preferably contains a functional group.
[0044]
Specifically, examples of the group represented by the formula (I) include alkoxy groups such as ethoxide, propoxide, isopropoxide, butoxide, 2-ethylhexoxide, lactic acid, malic acid, tartaric acid, citric acid and the like. Examples thereof include functional groups such as a hydroxy polyvalent carboxylic acid having a main skeleton.
[0045]
Examples of the group represented by the formula (II) include functional groups having a main skeleton of a β-diketone compound such as acetylacetone and a ketoester compound such as methyl acetoacetate and ethyl acetoacetate.
[0046]
Examples of the group represented by the formula (III) include functional groups having phenoxy, cresylate, salicylic acid and the like as the main skeleton.
[0047]
Examples of the group represented by the formula (IV) include acylate groups such as lactate and stearate, phthalic acid, trimellitic acid, trimesic acid, hemimellitic acid, pyromellitic acid, oxalic acid, malonic acid, succinic acid, Multivalent carboxylic acid compounds such as glutaric acid, adipic acid, sebacic acid, maleic acid, fumaric acid, cyclohexanedicarboxylic acid or their anhydrides, ethylenediaminetetraacetic acid, nitrilotripropionic acid, carboxyiminodiacetic acid, carboxymethyliminodi Nitrogen-containing polycarboxylic acids such as propionic acid, diethylenetriaminopentaacetic acid, triethylenetetraminohexaacetic acid, iminodiacetic acid, iminodipropionic acid, hydroxyethyliminodiacetic acid, hydroxyethyliminodipropionic acid, methoxyethyliminodiacetic acid, etc. Examples of functional groups as the main skeleton .
[0048]
Examples of the group represented by the formula (V) include functional groups having aniline, phenylamine, diphenylamine or the like as a main skeleton.
[0049]
Among them, the group represented by the formula (I) and / or the formula (IV) is preferably contained from the viewpoint of the thermal stability and color tone of the polymer.
[0050]
Examples of the titanium compound used for the polymerization catalyst other than the above include composite oxides and ultrafine titanium oxides in which the main metal elements are titanium and silicon. From the viewpoint of polymerization reactivity, these are amorphous particles, and the average particle diameter is preferably less than 1 μm, and more preferably 100 nm or less. When the average particle diameter exceeds 1 μm, coarse protrusions are likely to occur when the film is coated.
[0051]
Examples of the alkaline earth metal compound contained in the water-soluble polyester composition of the present invention include acetates and oxalates, such as magnesium acetate, calcium acetate, strontium acetate, magnesium oxalate, and calcium oxalate. Can be mentioned. Among these, a magnesium compound is preferable from the viewpoint of reducing foreign matter because it is difficult to generate internal particles.
[0052]
The content of such an alkaline earth metal compound is preferably 10 to 100 ppm (weight basis), more preferably 15 to 60 ppm as an alkaline earth metal element with respect to the water-soluble polyester composition. Is preferable from the viewpoint of color tone and foreign matter reduction. If it is less than 10 ppm, the transesterification reaction and the polymerization reaction may be delayed and the productivity may be lowered. If it exceeds 100 ppm, it reacts with the phosphorus compound to form a phosphate, which tends to be a foreign matter.
[0053]
Furthermore, the water-soluble polyester composition of the present invention preferably contains a phosphorus compound. This phosphorus compound is often added during the production process of polyester. Examples of such phosphorus compounds include one or two of phosphoric acid, phosphorous acid, phosphonic acid, phosphinic acid, phosphine oxide, phosphonous acid, phosphinic acid, and phosphine compounds. It is preferable. Specifically, for example, phosphoric acid, trimethyl phosphate, triethyl phosphate, triphenyl phosphate and the like phosphoric acid series, phosphorous acid, trimethyl phosphite, triethyl phosphite, triphenyl phosphite and the like. Phosphate, methylphosphonic acid, ethylphosphonic acid, propylphosphonic acid, isopropylphosphonic acid, butylphosphonic acid, phenylphosphonic acid, benzylphosphonic acid, tolylphosphonic acid, xylylphosphonic acid, biphenylphosphonic acid, naphthylphosphonic acid, anthryl Phosphonic acid, 2-carboxyphenylphosphonic acid, 3-carboxyphenylphosphonic acid, 4-carboxyphenylphosphonic acid, 2,3-dicarboxyphenylphosphonic acid, 2,4-dicarboxyphenylphosphonic acid, 2,5-dicarboxy Phenylphosphonic acid, 2,6-dicarboxyl Nylphosphonic acid, 3,4-dicarboxyphenylphosphonic acid, 3,5-dicarboxyphenylphosphonic acid, 2,3,4-tricarboxyphenylphosphonic acid, 2,3,5-tricarboxyphenylphosphonic acid, 2,3 , 6-tricarboxyphenylphosphonic acid, 2,4,5-tricarboxyphenylphosphonic acid, 2,4,6-tricarboxyphenylphosphonic acid, methylphosphonic acid dimethyl ester, methylphosphonic acid diethyl ester, ethylphosphonic acid dimethyl ester, ethyl Phosphonic acid diethyl ester, phenylphosphonic acid dimethyl ester, phenylphosphonic acid diethyl ester, phenylphosphonic acid diphenyl ester, benzylphosphonic acid dimethyl ester, benzylphosphonic acid diethyl ester, benzylphosphonic acid diester Phenyl ester, lithium (ethyl 3,5-di-tert-butyl-4-hydroxybenzylphosphonate), sodium (ethyl 3,5-di-tert-butyl-4-hydroxybenzylphosphonate), magnesium bis (3 Ethyl 5-di-tert-butyl-4-hydroxybenzylphosphonate), calcium bis (3,5-di-tert-butyl-4-hydroxybenzylphosphonate), diethylphosphonoacetic acid, methyl diethylphosphonoacetate, Phosphonic acid compounds such as ethyl diethylphosphonoacetate, hypophosphorous acid, sodium hypophosphite, methylphosphinic acid, ethylphosphinic acid, propylphosphinic acid, isopropylphosphinic acid, butylphosphinic acid, phenylphosphinic acid, tolylphosphinic acid Xylylphosphinic acid, Biphenylylphosphinic acid, diphenylphosphinic acid, dimethylphosphinic acid, diethylphosphinic acid, dipropylphosphinic acid, diisopropylphosphinic acid, dibutylphosphinic acid, ditolylphosphinic acid, dixylphosphinic acid, dibiphenylylphosphinic acid, naphthylphosphinic acid, Anthrylphosphinic acid, 2-carboxyphenylphosphinic acid, 3-carboxyphenylphosphinic acid, 4-carboxyphenylphosphinic acid, 2,3-dicarboxyphenylphosphinic acid, 2,4-dicarboxyphenylphosphinic acid, 2,5- Dicarboxyphenylphosphinic acid, 2,6-dicarboxyphenylphosphinic acid, 3,4-dicarboxyphenylphosphinic acid, 3,5-dicarboxyphenylphosphinic acid, 2,3,4-trica Boxyphenylphosphinic acid, 2,3,5-tricarboxyphenylphosphinic acid, 2,3,6-tricarboxyphenylphosphinic acid, 2,4,5-tricarboxyphenylphosphinic acid, 2,4,6-tricarboxy Phenylphosphinic acid, bis (2-carboxyphenyl) phosphinic acid, bis (3-carboxyphenyl) phosphinic acid, bis (4-carboxyphenyl) phosphinic acid, bis (2,3-dicarboxylphenyl) phosphinic acid, bis ( 2,4-dicarboxyphenyl) phosphinic acid, bis (2,5-dicarboxyphenyl) phosphinic acid, bis (2,6-dicarboxyphenyl) phosphinic acid, bis (3,4-dicarboxyphenyl) phosphinic acid, Bis (3,5-dicarboxyphenyl) phosphinic acid, bis (2,3 4-tricarboxyphenyl) phosphinic acid, bis (2,3,5-tricarboxyphenyl) phosphinic acid, bis (2,3,6-tricarboxyphenyl) phosphinic acid, bis (2,4,5-tricarboxyphenyl) ) Phosphinic acid and bis (2,4,6-tricarboxyphenyl) phosphinic acid, methylphosphinic acid methyl ester, dimethylphosphinic acid methyl ester, methylphosphinic acid ethyl ester, dimethylphosphinic acid ethyl ester, ethylphosphinic acid methyl ester, Diethylphosphinic acid methyl ester, ethylphosphinic acid ethyl ester, diethylphosphinic acid ethyl ester, phenylphosphinic acid methyl ester, phenylphosphinic acid ethyl ester, phenylphosphinic acid phenyl ester, diphenyl Nylphosphinic acid methyl ester, diphenylphosphinic acid ethyl ester, diphenylphosphinic acid phenyl ester, benzylphosphinic acid methyl ester, benzylphosphinic acid ethyl ester, benzylphosphinic acid phenyl ester, bisbenzylphosphinic acid methyl ester, bisbenzylphosphinic acid ethyl ester, Phosphinic acids such as bisbenzylphosphinic acid phenyl ester, trimethylphosphine oxide, triethylphosphine oxide, tripropylphosphine oxide, triisopropylphosphine oxide, tributylphosphine oxide, phosphine oxides such as triphenylphosphine oxide, methylphosphonous acid, ethyl Phosphonous acid, propylphosphonous acid, isopropyl phosphite Phosphonic acid series such as phonic acid, butylphosphonous acid, phenylphosphonous acid, methylphosphinic acid, ethylphosphinic acid, propylphosphinic acid, isopropylphosphinic acid, butylphosphinic acid, phenylphosphinic acid, dimethyl Phosphinic acid, diethylphosphinic acid, dipropylphosphinic acid, diisopropylphosphinic acid, dibutylphosphinic acid, diphenylphosphinic acid and other phosphinic acid systems, methylphosphine, dimethylphosphine, trimethylphosphine, methylphosphine, diethylphosphine, Examples include phosphines such as triethylphosphine, phenylphosphine, diphenylphosphine, and triphenylphosphine, and any one or two of these are preferable. In particular, from the viewpoints of thermal stability and color tone improvement, phosphoric acid and / or phosphonic acid are preferable.
[0054]
As content of a phosphorus compound, it is preferable that it is 5-30 ppm with respect to a water-soluble polyester composition as a phosphorus element, Preferably it is 7-20 ppm (all are weight basis). If the phosphorus content is less than 5 ppm, the heat resistance, color tone, and blocking resistance of the polyester may be reduced. If the content exceeds 30 ppm, the polymerization reaction may be delayed, or metal phosphates may be easily generated as foreign matter. Become.
[0055]
It is also preferable that the above-mentioned compounds are contained in a predetermined amount as described above, and the following formulas (1) and (2) are satisfied at the same time.
[0056]
0.5 ≦ Ti / P ≦ 1.5 (1)
3 ≦ M / P ≦ 10 (2)
(here,
Ti: Number of moles of titanium element per unit weight
P: Number of moles of phosphorus element per unit weight
M: number of moles of alkaline earth metal element per unit weight)
Preferably, the following expressions (3) and (4) are satisfied at the same time.
[0057]
0.7 ≦ Ti / P ≦ 1.2 (3)
5 ≦ M / P ≦ 7 (4)
When Ti / P is less than 0.5, the productivity may decrease such as the polymerization reaction does not proceed or is delayed, and when it exceeds 1.5, the heat resistance and blocking resistance of the water-soluble polyester composition are reduced. May decrease. Moreover, when M / P is less than 3, transesterification reaction, polymerization reaction, etc. may be delayed, and productivity may be lowered. When it exceeds 10, heat resistance and blocking resistance of the polyester composition are lowered. There is.
[0058]
The water-soluble polyester composition of the present invention has a foreign substance having a maximum diameter of 1 μm or more of 1,000 pieces / ml or less, preferably 500 pieces / ml or less, particularly 100 pieces / ml when a 2% by weight aqueous solution is used. It is preferably less than ml. When foreign matters having a maximum diameter of 1 μm or more are mixed, coarse protrusions may be formed when the film is coated. As a method for suppressing the generation of foreign substances, for example, as described above, as a catalyst compound, a titanium compound, an alkaline earth metal compound, and a phosphorus compound are each 0.1 to 20 ppm as a titanium element, and as an alkaline earth metal element. 10 to 100 ppm and 5 to 30 ppm as the phosphorus element (all are based on weight). Furthermore, as the order of addition, a method of adding a phosphorus compound after 10 minutes or more has elapsed after the addition of a titanium compound or an alkaline earth metal compound, or a titanium compound or an alkaline earth metal compound after 20 minutes or more has elapsed after the addition of a phosphorus compound In particular, when the phosphorus compound is a phosphate ester, it is effective to add a titanium compound or an alkaline earth metal compound while avoiding the period from 5 to 30 minutes after the phosphate ester is added. In the case of using phosphoric acid, a method of adding a titanium compound and an alkaline earth metal compound while avoiding the same period is effective.
[0059]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. The characteristics in the examples were measured as follows.
[0060]
A. Intrinsic viscosity of copolyester: [η]
It measured at 25 degreeC using the o-chlorophenol solvent.
[0061]
B. Catalyst metal content
P element and Ti element were measured by fluorescent X-ray analysis (manufactured by Horiba, Ltd., MESA-500W type).
[0062]
About Mg element, it measured by the atomic absorption method.
[0063]
C. Water-soluble polyester
2 g of water-soluble polyester is put in 98 g of water, dissolved by stirring at 80 ° C. for 2 hours, cooled, and filtered through a 2 μ filter. The water-solubility of the copolyester was determined based on the dissolved state and the amount on the filter.
[0064]
(Double-circle): The aqueous solution was transparent and the filter top thing was not recognized.
[0065]
○: The aqueous solution was transparent or slightly cloudy, but almost no filter was observed.
[0066]
(Triangle | delta): The aqueous solution was a little cloudy and the filter top thing was recognized.
[0067]
×: Difficult to dissolve, or the aqueous solution was strongly cloudy, and a large amount of filtered matter was observed.
[0068]
D. Foreign matter in polymer
For water-soluble polyesters that were evaluated as ◎ or で, the surface of the water-soluble polyester was washed with 0.1N hydrochloric acid and pure water (filtered with a 1 μm membrane filter), dried, weighed 2 g, and purified water 98 g Then, the mixture was stirred and dissolved at 80 ° C. for 2 hours, cooled, and photographed and evaluated for foreign matters having a maximum diameter of 1.0 μm or more with a flow type particle image analyzer FPIA-2100 (Sysmex Corporation). Further, as a blank, pure water filtered through a membrane filter having an opening of 1 μm was measured. As a result, an average of 12 foreign particles / ml was detected at n = 5. Evaluation was based on the difference in the number of foreign objects between the blank and the sample.
[0069]
E. Adhesiveness
An aqueous solution of water-soluble polyester is applied, and on the film surface provided with the adhesive layer, 100 parts by weight of Daiferacoat VD1654 {manufactured by Dainichi Seika Kogyo Co., Ltd.} and 1 part by weight of Sumidur N75 {manufactured by Sumitomo Bayer Co., Ltd.} The resulting coating was applied with a bar coater so that the thickness after drying was 5 μm, and dried at 100 ° C. for 5 minutes to provide a coating layer. A cellophane adhesive tape is applied to the surface of the coating layer, passed through a nip roll having a linear pressure of 50 kg / cm, and then rapidly peeled in the direction of 180 degrees. The area of the coating layer adhering to the cellophane adhesive tape at that time ((area of the coating layer adhering to the cellophane adhesive tape / area of the coating layer) × 100 (%)) was determined.
[0070]
F. Blocking resistance
An aqueous solution of a water-soluble polyester was applied, and a film surface without an adhesive layer was superimposed on an adhesive layer surface of the film provided with the adhesive layer (a) and an adhesive layer surface of the film provided with the adhesive layer. Things (b) (overlapping area: 3cm x 4cm) to 500g / 12cm2After being allowed to stand at 50 ° C. and 85% RH for 24 hours, the shear stress of the overlapped portion was measured at a tensile speed of 20 cm / min using a Tensilon tensile tester.
[0071]
(Reference example)
Catalyst A. Method for synthesizing citrate chelate titanium compound
Citric acid monohydrate (532 g, 2.52 mol) was dissolved in warm water (371 g) in a 3 L flask equipped with a stirrer, condenser and thermometer. To this stirred solution was slowly added titanium tetraisopropoxide (288 g, 1.00 mol) from the addition funnel. The mixture was heated to reflux for 1 hour to produce a cloudy solution from which the isopropanol / water mixture was distilled under reduced pressure. The product was cooled to a temperature below 70 ° C., and a 32 wt / wt% aqueous solution of NaOH (380 g, 3.04 mol) was slowly added via a dropping funnel to the stirred solution. The resulting product was filtered and then mixed with ethylene glycol (504 g, 80 mol) and heated under reduced pressure to remove isopropanol / water and a slightly cloudy light yellow product (Ti content 3 .85% by weight).
[0072]
Catalyst B. Method for synthesizing lactate chelate titanium compounds
Ethylene glycol (218 g, 3.51 mol) was added from a dropping funnel to titanium tetraisopropoxide (285 g, 1.00 mol) stirred in a 2 L flask equipped with a stirrer, condenser and thermometer. . The rate of addition was adjusted so that the heat of reaction warmed the flask contents to about 50 ° C. The reaction mixture was stirred for 15 minutes and an 85 wt / wt% aqueous solution of ammonium lactate (252 g, 2.00 mol) was added to the reaction flask to give a clear pale yellow product (Ti content 6.54 wt. %).
[0073]
Catalyst C. Method for synthesizing titanium alkoxide compound
Ethylene glycol (496 g, 8.00 mol) was added from a dropping funnel to titanium tetraisopropoxide (285 g, 1.00 mol) stirred in a 2 L flask equipped with a stirrer, condenser and thermometer. . The rate of addition was adjusted so that the heat of reaction warmed the flask contents to about 50 ° C. To the reaction flask, a 32 wt / wt% aqueous solution of NaOH (125 g, 1.00 mol) was slowly added via a dropping funnel to give a clear yellow liquid (Ti content 4.44 wt%).
[0074]
Example 1
28.3 parts by weight of dimethyl terephthalate, 23.3 parts by weight of dimethyl isophthalate, 12.7 parts by weight of dimethyl adipate, 7.5 parts by weight of dimethyl 5-sodium sulfoisophthalate, 37.3 parts by weight of ethylene glycol, 17 of diethylene glycol 17 0.5 part by weight, 0.035 part by weight of magnesium acetate and 0.3 part by weight of lithium acetate were added and subjected to a transesterification according to a conventional method. 0.035 parts by weight of ethyl acetate was added. Subsequently, the temperature was gradually raised and reduced, and finally a polycondensation reaction was carried out at 280 ° C. and 1 mmHg or less to obtain a copolyester. The polymer was discharged by directly discharging to a metal bat (non-contacting with water) to make an ingot. The composition of the obtained copolyester was measured by NMR (13As a result of measurement by (C-NMR spectrum), the acid component was 40 mol% terephthalic acid, 33 mol% isophthalic acid, 20 mol% adipic acid, 7 mol% 5-sodium sulfoisophthalic acid, the glycol component was 65 mol% ethylene glycol, Diethylene glycol was 35 mol%. The intrinsic viscosity was 0.65, and the metal content determined by the atomic absorption method was 39 ppm Mg and 190 ppm Li.
[0075]
When the water-soluble polyester obtained was evaluated for water-solubility, it was almost transparent and no filter residue was observed. Further, when the foreign matters were evaluated, the number of detected foreign matters of 1 μm or more was 50 / ml.
[0076]
On the other hand, after the polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.60 containing 0.2% by weight of silicon dioxide having an average particle size of 0.3 μm is sufficiently dried, it is supplied to an extruder and melted at 290 ° C. Extruded into a sheet and cooled and solidified with a cooling drum at 30 ° C. to obtain an unstretched film. Next, the unstretched film was heated to 95 ° C. and stretched 3.4 times in the longitudinal direction to obtain a uniaxially stretched film. Furthermore, the aqueous solution of the water-soluble polyester obtained above was applied to one side of this uniaxially stretched film by a gravure coating method so that the coating thickness became 0.1 μm after biaxial stretching. Subsequently, it was heated to 100 ° C., stretched 3.5 times in the transverse direction, and heat treated at 200 ° C. to obtain a 15 μm thick polyester film having an adhesive layer.
[0077]
When the obtained film was compared with the film obtained in exactly the same manner except that a water-soluble polyester aqueous solution was not applied to the film, the surface maximum protrusion height and the surface average roughness were compared, and there was almost no difference. The film was excellent in surface characteristics.
[0078]
(Example 2)
A water-soluble polyester was obtained in the same manner as in Example 1 except that the titanium compound and the phosphorus compound were changed as shown in Table 1. Table 1 shows the composition and physical properties of the obtained water-soluble polyester.
[0079]
(Example 3)
63.2 parts by weight of dimethyl terephthalate, 13.8 parts by weight of dimethyl 5-sodium sulfoisophthalate, 46.1 parts by weight of ethylene glycol, 0.035 parts by weight of magnesium acetate, 0.3 parts by weight of lithium acetate, IRGANOX 1010 (Ciba (Specialty Chemicals Co., Ltd.) 0.1 parts by weight, transesterification was carried out according to a conventional method, 15 parts by weight of PEG 600, 10 ppm of the catalyst B of the reference example as a Ti element, diethylphosphonoacetic acid 0.035 parts by weight of ethyl was added. Subsequently, the temperature was gradually raised and reduced, and finally a polycondensation reaction was performed at 280 ° C. and 1 mmHg or less to obtain a water-soluble polyester. The polymer was discharged by directly discharging to a metal bat (non-contacting with water) and using an ingot. Table 1 shows the composition and physical properties of the obtained water-soluble polyester.
[0080]
About the obtained water-soluble polyester, it applied by the method similar to Example 1, and evaluated.
[0081]
(Comparative Example 1)
Add 83.6 parts by weight of dimethyl terephthalate, 17.4 parts by weight of dimethyl 5-sodium sulfoisophthalate, 61.0 parts by weight of ethylene glycol and 0.1 parts by weight of calcium acetate, 0.03 parts by weight of antimony trioxide, and After transesterification according to the method, 0.05 part by weight of trimethyl phosphate was added. Next, the temperature was gradually raised and reduced, and finally a polycondensation reaction was performed at 280 ° C. and 1 mmHg or less to obtain a water-soluble polyester. The polymer was discharged by directly discharging to a metal bat (non-contacting with water) to make an ingot. The composition of the obtained water-soluble polyester was measured by NMR (13As a result of measurement by (C-NMR spectrum), the acid component was 88 mol% of terephthalic acid, 12 mol% of 5-sodium sulfoisophthalic acid, and the glycol component was 83 mol% of ethylene glycol and 17 mol% of diethylene glycol. Moreover, intrinsic viscosity was 0.55 and the metal content calculated | required by the atomic absorption method was Ca220ppm.
[0082]
2 g of the obtained water-soluble polyester was placed in 100 g of water, stirred and dissolved at 80 ° C. for 2 hours, cooled, and filtered through a 2 μ filter to obtain a water-soluble polyester aqueous solution. The obtained water-soluble polyester aqueous solution had many foreign matters, and the film after coating had a larger number of coarse protrusions than before coating, and the surface characteristics were deteriorated.
[0083]
(Examples 4 and 6)
In the same manner as in Example 1, as shown in Tables 1 and 2, the types and amounts of the acid component, glycol component and metal compound were changed to obtain a polyester and a film. Examples 4 and 6 were within the scope of the present invention, and both the adhesiveness and blocking resistance of the film were good.
[0084]
(Example 5, Comparative Examples 2 and 3)
In the same manner as in Example 3, as shown in Tables 2 and 3, the types and amounts of the acid component, glycol component and metal compound were changed to obtain a polyester and a film.
[0085]
Example 5 was within the scope of the present invention, and although the blocking resistance was slightly inferior, the adhesiveness was good.
[0086]
On the other hand, as shown in Table 3, Comparative Example 2 uses an antimony compound as a catalyst, and the amount of the aliphatic dicarboxylic acid is outside the range of the present invention, and the adhesiveness of the film is good, but the blocking resistance is good. The amount of foreign matter was large. In Comparative Example 3, the amount of titanium metal was outside the range of the present invention, and the amount of foreign matter was large.
[0087]
Furthermore, in Comparative Examples 1 to 3, the film after application has a larger maximum protrusion height and surface average roughness than the film before application, and the surface characteristics are lower than the film before application. It was.
[0088]
[Table 1]
Figure 0004225107
[0089]
[Table 2]
Figure 0004225107
[0090]
[Table 3]
Figure 0004225107
[0091]
【The invention's effect】
According to the present invention, a coating agent for a base film used for magnetic recording materials, various photographic materials, packaging materials, electrical insulating materials, general industrial materials, etc. In particular, it is possible to provide a polyester composition that is suitably used as a coating agent for a base film used in a magnetic recording material.

Claims (10)

全カルボン酸成分に対してテレフタル酸成分が30〜90モル%、スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分が1〜40モル%、炭素数4〜10の直鎖状脂肪族ジカルボン酸成分が0〜30モル%であり、かつ、スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸成分と炭素数4〜10の直鎖状脂肪族ジカルボン酸成分の合計量が1265モル%であり、グリコール成分としてエチレングリコールおよび/またはジエチレングリコールを含み、2重量%水溶液としたときに存在する最大径が1μm以上の異物数が1,000個/ml以下である水溶性ポリエステル組成物。The terephthalic acid component is 30 to 90 mol%, the aromatic dicarboxylic acid component having a sulfonic acid group is 1 to 40 mol%, and the linear aliphatic dicarboxylic acid component having 4 to 10 carbon atoms is 0 with respect to the total carboxylic acid components. The total amount of the aromatic dicarboxylic acid component having a sulfonic acid group and the linear aliphatic dicarboxylic acid component having 4 to 10 carbon atoms is 12 to 65 mol%, and ethylene is used as the glycol component. A water-soluble polyester composition containing glycol and / or diethylene glycol, wherein the number of foreign matters having a maximum diameter of 1 μm or more present in a 2% by weight aqueous solution is 1,000 / ml or less. チタン化合物、アルカリ土類金属化合物およびリン化合物を含有し、チタン元素の含有量(重量)が0.1〜20ppm、アルカリ土類金属元素の含有量(重量)が10〜100ppm、リン元素の含有量(重量)が5〜30ppmであり、かつ、下記式(1)、(2)を満足する、請求項1に記載の水溶性ポリエステル組成物。
0.5≦Ti/P≦1.5 ・・・(1)
3≦M/P≦10 ・・・(2)
(ここで、
Ti:単位重量あたりのチタン元素のモル数
P :単位重量あたりのリン元素のモル数
M :単位重量あたりのアルカリ土類金属元素のモル数)
Contains titanium compound, alkaline earth metal compound and phosphorus compound, titanium element content (weight) 0.1-20 ppm, alkaline earth metal element content (weight) 10-100 ppm, phosphorus element content The water-soluble polyester composition according to claim 1, wherein the amount (weight) is 5 to 30 ppm and satisfies the following formulas (1) and (2).
0.5 ≦ Ti / P ≦ 1.5 (1)
3 ≦ M / P ≦ 10 (2)
(here,
Ti: Number of moles of titanium element per unit weight P: Number of moles of phosphorus element per unit weight M: Number of moles of alkaline earth metal element per unit weight)
数平均分子量が300〜1,000のポリアルキレングリコールを水溶性ポリエステル組成物に対して5〜20重量%含有し、かつ、ヒンダートフェノール系酸化防止剤を水溶性ポリエステル組成物に対して0.05〜1重量%含有する、請求項1または2に記載の水溶性ポリエステル組成物。  A polyalkylene glycol having a number average molecular weight of 300 to 1,000 is contained in an amount of 5 to 20% by weight based on the water-soluble polyester composition, and a hindered phenolic antioxidant is added to the water-soluble polyester composition in an amount of 0. The water-soluble polyester composition according to claim 1 or 2, which contains from 05 to 1% by weight. ポリエステルの構成単位として、イソフタル酸成分を全カルボン酸成分に対して20〜40モル%含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の水溶性ポリエステル組成物。  The water-soluble polyester composition in any one of Claims 1-3 which contains 20-40 mol% of isophthalic acid components with respect to all the carboxylic acid components as a structural unit of polyester. ポリエステルの構成単位として、ジエチレングリコール成分を全グリコール成分に対して10〜40モル%含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の水溶性ポリエステル組成物。  The water-soluble polyester composition in any one of Claims 1-4 which contains 10-40 mol% of diethylene glycol components with respect to all the glycol components as a structural unit of polyester. チタン化合物が以下に示す式(I)〜(VI)で表される官能基からなる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を有している、請求項1〜5のいずれかに記載の水溶性ポリエステル組成物。
Figure 0004225107
Figure 0004225107
Figure 0004225107
Figure 0004225107
Figure 0004225107
Figure 0004225107
(ただし、式(I)〜(VI)において、R〜Rはそれぞれ独立に以下に示すいずれかの基。
水素
炭素数1〜30の有機基)
The water-soluble composition according to any one of claims 1 to 5, wherein the titanium compound has at least one substituent selected from the group consisting of functional groups represented by formulas (I) to (VI) shown below. Polyester composition.
Figure 0004225107
Figure 0004225107
Figure 0004225107
Figure 0004225107
Figure 0004225107
Figure 0004225107
(However, in the formulas (I) to (VI), R 1 to R 3 are each independently any group shown below.
(Organic group having 1 to 30 hydrogen carbon atoms)
式(I)〜(III)のR〜Rがそれぞれ独立に水素または炭素数1〜30の有機基である、請求項6に記載の水溶性ポリエステル組成物。The water-soluble polyester composition according to claim 6, wherein R 1 to R 3 in formulas (I) to (III) are each independently hydrogen or an organic group having 1 to 30 carbon atoms. 式(I)〜(III)のR〜Rのうちの少なくとも1つが、水酸基、カルボニル基、アセチル基、カルボキシル基およびエステル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を有する炭素数1〜30の有機基である、請求項6に記載の水溶性ポリエステル組成物。Carbon number in which at least one of R 1 to R 3 in formulas (I) to (III) has at least one substituent selected from the group consisting of a hydroxyl group, a carbonyl group, an acetyl group, a carboxyl group, and an ester group The water-soluble polyester composition according to claim 6, wherein the water-soluble polyester composition has 1 to 30 organic groups. 式(I)のR〜Rのうちの少なくとも1つが、カルボキシル基またはエステル基を置換基として有する炭素数1〜30の有機基である、請求項8に記載の水溶性ポリエステル組成物。The water-soluble polyester composition according to claim 8, wherein at least one of R 1 to R 3 in the formula (I) is a C 1-30 organic group having a carboxyl group or an ester group as a substituent. 式(IV)のRが炭素数1〜30の炭化水素基、または、水酸基、カルボニル基、アセチル基、カルボキシル基およびエステル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の置換基を有する炭素数1〜30の有機基である、請求項6に記載の水溶性ポリエステル組成物。R 1 in formula (IV) is a hydrocarbon group having 1 to 30 carbon atoms, or a carbon number of 1 having at least one substituent selected from the group consisting of a hydroxyl group, a carbonyl group, an acetyl group, a carboxyl group and an ester group The water-soluble polyester composition according to claim 6, which is ˜30 organic groups.
JP2003130042A 2003-05-08 2003-05-08 Water-soluble polyester composition Expired - Lifetime JP4225107B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003130042A JP4225107B2 (en) 2003-05-08 2003-05-08 Water-soluble polyester composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003130042A JP4225107B2 (en) 2003-05-08 2003-05-08 Water-soluble polyester composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004331830A JP2004331830A (en) 2004-11-25
JP4225107B2 true JP4225107B2 (en) 2009-02-18

Family

ID=33505678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003130042A Expired - Lifetime JP4225107B2 (en) 2003-05-08 2003-05-08 Water-soluble polyester composition

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4225107B2 (en)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2720450C1 (en) * 2017-03-14 2020-04-29 ДжФЕ СТИЛ КОРПОРЕЙШН Method and apparatus for determining deviation of a strip and a method and apparatus for detecting abnormal deviation of a strip

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2006331B1 (en) * 2006-03-31 2014-10-15 Teijin Limited Polylactic acid composition
JP2008111076A (en) * 2006-10-31 2008-05-15 Toyobo Co Ltd Copolyester and coated polyester film
JP2008115244A (en) * 2006-11-02 2008-05-22 Toyobo Co Ltd Method for producing copolyester
KR100849206B1 (en) * 2006-12-21 2008-07-31 주식회사 자연사랑 Manufacturing method of biodegradable water-based polyester resin
KR102288463B1 (en) * 2014-12-26 2021-08-09 도레이첨단소재 주식회사 Hot-water elutable polyester resin having high heat-resistance and weight loss-rate, and Hot-water elutable polyester composite fiber
JP6819125B2 (en) * 2016-08-09 2021-01-27 三菱ケミカル株式会社 polyester
CN112029149B (en) * 2020-09-16 2022-02-18 贺州学院 Polyester water-soluble polymer modifier for calcium carbonate surface modification and preparation method thereof

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3498411B2 (en) * 1995-03-10 2004-02-16 大日本インキ化学工業株式会社 Method for producing aqueous dispersion of polyester resin
JP4332759B2 (en) * 1998-04-16 2009-09-16 東洋紡績株式会社 Thermoplastic polyester elastomer composition
JP2003012783A (en) * 1999-08-19 2003-01-15 Asahi Kasei Corp Polyether ester elastomer
JP3717392B2 (en) * 1999-11-11 2005-11-16 三菱化学株式会社 Polyester resin
JP3685042B2 (en) * 1999-11-11 2005-08-17 三菱化学株式会社 Production method of polyester resin
JP2002146002A (en) * 2000-11-09 2002-05-22 Toray Ind Inc Method for producing polyester

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2720450C1 (en) * 2017-03-14 2020-04-29 ДжФЕ СТИЛ КОРПОРЕЙШН Method and apparatus for determining deviation of a strip and a method and apparatus for detecting abnormal deviation of a strip

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004331830A (en) 2004-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4329427B2 (en) Polyester composition and fibers comprising the same
US20100209735A1 (en) Polyester resin compositions, polyester film, and magnetic recording medium
JP2005015630A5 (en)
JP4225107B2 (en) Water-soluble polyester composition
JP6011742B1 (en) Copolyester resin and method for producing the same
WO2020090720A1 (en) Copolyester resin, molded product, and heat-shrinkable film
JP2004231831A (en) Method for manufacturing polyester
JP5223243B2 (en) Polyester production method and film using the same
JP2004197075A (en) Polyester resin composition and polyester film
JP2005097579A (en) Polyester composition and film
JP2004189962A (en) Polyester polymerization catalyst and method for producing polyester by using the same
JP5018268B2 (en) Polyester manufacturing method
JPS5964628A (en) Production of polyester
JP2005047960A (en) Polyester polymerization catalyst, polyester produced by using the same, and producing method of polyester
JP2004300615A (en) Polyester monofilament for screen mesh
JP2005015784A (en) Biaxially oriented polyester film for recording medium
JP2011052190A (en) Method for producing polyester and film using the same
JP2004210874A (en) Polyester resin composition and polyester film
JP4254351B2 (en) Polyester resin composition and film comprising the same
JP5115215B2 (en) Method for producing polyester resin composition
JP2004269601A (en) Polyester composition and film
JP4306386B2 (en) Polyester resin composition and film thereof
JP2022105792A (en) Polyester resin composition and laminate film comprising the same
JP4254357B2 (en) Polyester resin composition and film thereof
JP2005314660A (en) Polyester composition and polyester film

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4225107

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term