JP4224543B2 - 自動降水採取装置 - Google Patents

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本発明は、所定時間毎に連続的に一定量の降水を採取するための自動降水採取装置に関するものである。
従来、降雨を自動的に採取するための装置は、主として酸性降下物の観測を行うために広く利用されている。このような装置においは、連続降雨中に一定量毎に降水を採取するか、もしくは、回収するまでに捕集された積算降水を採取することを目的としたものが多い。
また、一定時間毎に降水を別々に採取することを目的とした装置では、例えば観測所の屋上等に設置して使用するように設計されており、商用電源を必要とすると共に、装置重量が重いことから容易に搬送することはできず、例えば、山間部等のアクセスが不便な場所や商用電源が利用できない場所での利用は困難である。
特許文献1乃至3には、種々の降雨採取装置が開示されている。
まず、特許文献1による初期降雨分取装置においては、垂直面内で回動可能な転動体の同一円周上に配置された複数の容器に関して、やや上方に位置する容器に対して降雨を漏斗を介して注入し、当該容器に一定量の降雨が収容されたとき、当該容器の重量と転動体に備えられたおもりとの重量バランスによって、転動体が回動して、次の容器が上記やや上方の位置に持ち来され、この次の容器内に降雨が収容される。これにより、各容器に順次に一定量の降雨が収容されることにより、動力そして電源なしに段階的に降雨を自動採取できるようになっている。
次に、特許文献2による降雨サンプリング装置においては、降雨等によって降水が貯水手段に貯水され、その貯水量が基準量に達したことを検出手段が検出すると、充填手段が貯水手段内の降水を試料保持手段の何れか一つに充填すると共に、貯水手段内に残っている降水を排出手段により排出する。以上の動作を繰り返すことにより、複数の試料保持手段に対して順次に降水を充填して、降雨を自動採取するようになっている。
さらに、特許文献3による降雨水試料の自動定量採取装置においては、降雨水が導かれる所定の内部容積に設定された分割引出し管のサイフォン効果によって、分割引出し管内に貯留された降雨水を順次に分割採取するようになっている。
特開平5−1984号公報([0005]、[0006]、図1) 特開平8−122227号公報([0006]) 特開平10−282251号公報(フロントページ)
しかしながら、上述した各特許文献による自動降雨採取装置においては、以下のような問題があった。即ち、特許文献1においては、各容器に一定量の降雨が溜ったとき、転動体が回動して次の容器に降雨が収容されることから、所定時間毎に降雨を採取することはできないという課題がある。
また、特許文献2においては、同様に貯水手段の貯水量が基準量に達したとき、貯水手段内の降水が試料保持手段に充填されるようになっていることから、特に降水量が少ない場合に所定時間毎に降水を自動採取することが困難であるという課題がある。さらに、構成が複雑であり、電源も必要であることから、設置場所が限定されてしまうという課題がある。
さらに、特許文献3においては、分割引出し管内に導入される降雨水が分割引出し管内の所定の内部容積を満たしたとき、そのサイフォン効果によって一定量の降雨水が分割採取されるようになっているので、同様にして所定時間毎に降雨を採取することはできないという課題がある。
また、上記特許文献1乃至3を含む従来の自動降雨採取装置においては、採取した降雨の蒸発を防止するための対策が不十分であった。このため、降水の蒸発に敏感に反応して値が変化する降水の安定同位体観測等を精度良く行うためには、別途蒸発防止装置を組み込むことが必要となり、装置が複雑となるという課題がある。
さらに、近年降雨の採取に関して、時空間的に密な観測が求められるようになってきており、各地で時間を揃えて、所定時間毎の降雨採取が要求されているという課題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成により、容易に持ち運べると共に、商用電源を必要とせず、一定時間毎に降雨を自動採取できるようにした、自動降雨採取装置を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明によれば、降雨を受けるために上方に向かって拡がるように形成された漏斗と、漏斗の下方に配置され、漏斗から落下する降雨を収容する貯留容器と、貯留容器底面に備えられた複数個の採取口に対してそれぞれ採取管を介して接続された複数個の試料保存容器と、貯留容器底面の中心付近の排水口に接続され、開閉弁を備えた排水管と、を含んでおり、試料保存容器がそれぞれシリンジから構成されていて、各シリンジのピストンがバネにより吸引方向に付勢されると共に、内容量ゼロの状態で係止手段により係止されており、さらに、各試料保存容器の係止手段をそれぞれ解放する解放手段と、各解放手段及び開閉弁を前もって決められた時刻に作動させるタイマー手段と、を含み、解放手段及び/又は開放弁がソレノイドにより駆動され、タイマー手段及びソレノイドがバッテリにより駆動されることを特徴とする、自動降雨採取装置により達成される。
上記構成によれば、降雨があると、雨水が漏斗を介して貯留容器内に収容される。そして、タイマー手段が、最初の試料保存容器に対応する解放手段を作動させると、当該試料保存容器の係止手段が解放され、シリンジのピストンがバネの張力に基づいて吸引方向に移動される。これにより、貯留容器内の雨水の一部が、当該試料保存容器に対応する採取口から採取管を介してシリンジ内に吸引される。その後、タイマー手段が開閉弁を開弁させると、貯留容器内に残っている雨水がすべて排水口から排水管を通って排水される。
解放手段及び/又は開放弁がソレノイドにより駆動され、タイマー手段及びソレノイドがバッテリにより駆動されるため、タイマー手段からソレノイドに駆動パルスを印加することにより、バッテリを使用して極めて小電力で解放手段を作動させる。山間部等の商用電力を利用できない場所でも、本自動降雨採取装置を設置することができる。
このようにして、タイマー手段が各試料保存容器に対応する解放手段を順次に作動させ、さらに開閉弁を開弁させることによって、各試料保存容器には、所定時間における雨水が順次に採取される。
また、試料保存容器内への雨水の吸引は、シリンジのピストンを付勢するバネにより行われるが、内容量ゼロの状態で係止手段でピストンを係止しているので、この係止手段を開放手段で開放する必要がある。しかし、この開放手段はバッテリで駆動可能としたので、駆動のために電力消費は大きくなく、したがって、商用電源は不要である。
さらに、全体に簡単な構成であることから、小型に構成され得るので、山間部等のアクセスが不便な場所等にも容易に搬送することができる。
本発明による自動降水採取装置において、好ましくは、前記採取管の内径が、貯留容器内に収容された降雨が表面張力によって前記採取管内に自由落下しないように選定されている。上記構成によれば、空の試料保存容器及び対応する採取管内に雨水が進入したり、既に雨水が収容されている試料保存容器及び対応する採取管内に、貯留容器内の雨水が進入し、混合してしまうことがない。このため、各試料保存容器内に吸引された雨水は、採取管内に残っている雨水により密閉されることになり、蒸発防止装置を特別に設けなくても、蒸発が防止される。
したがって、試料保存容器内に採取した雨水により、雨水中に含まれる同位体分析などを行う場合であっても、雨水中の同位体比が蒸発することにより変化する効果を最小限とすることができる。また、試料回収後も同位体比を保持することができるので、雨水中の同位体比分析などを精度よく行うことが可能となる。
本発明による自動降水採取装置において、好ましくは、前記貯留容器の底面が、前記排水口に向かって低くなるように扁平な円錐状に形成されている。この構成によれば、開閉弁の開弁時に、貯留容器内に残っている雨水が、貯留容器の底面の円錐状の形状により完全に排水口から排水される。
本発明による自動降水採取装置において、好ましくは、前記貯留容器が、上縁付近にオーバーフロー管を備えている。この構成によれば、降雨量が多くなって、貯留容器内に雨水が満たされたときには、その後に貯留容器内に流入する雨水は、上記オーバーフロー管を介して排出されるので、多過ぎる降雨量に対応することができる。
本発明による自動降水採取装置において、好ましくは、さらに、前記貯留容器の重量を測定する重量センサを備えており、この重量センサが測定した貯留容器の重量に基づいて降雨量を検出する。
また、好ましくは、前記重量センサが測定した降雨量により、各解放手段及び開閉弁をタイマー手段により制御する。
上記構成によれば、貯留容器の重量に基づいて、降雨量の計測が可能であるので、試料保存容器により雨水のサンプリングを行うと共に、そのときの降雨量の検出をすることができる。さらに、タイマー手段を用い、降雨量の検出により、各解放手段及び開閉弁を制御することができる。
本発明による自動降水採取装置において、好ましくは、さらに、降雨センサを備えており、降雨センサが降雨を検出したとき、タイマー手段が動作開始する。この構成によれば、降雨が始まったとき、降雨センサにより降雨を検出することにより、この検出を受けてタイマー手段が動作開始して、各試料保存容器に対応する解放手段を順次に作動させることにより、降雨開始と共に、雨水を試料保存容器に採取することができる。
本発明による自動降水採取装置において、好ましくは、漏斗の上端の直径が、自動降雨採取装置の設置場所の雨量に基づいて選定されている。この構成によれば、前もって設置場所の気象情報等により雨量を予測して、その雨量に対応して、例えば雨量の少ない場所では、比較的大きな直径の漏斗を使用することにより、貯留容器内に収容される雨水の最低限必要な量を確保することができる。
本発明による自動降水採取装置において、好ましくは、各センサと、解放手段及び/又は開放弁と、が順時作動する。この構成によれば、例えば、1分乃至数日程度の所定時間毎に、各試料保存容器内に雨水を吸引することにより、時空間的な雨水の採取を行うことが可能になる。
本発明の自動降雨採取装置によれば、簡単な構成により、容易に持ち運べると共に、商用電源を必要とせず、任意に時間毎や降雨毎に降雨を自動採取でき、また、極めて小電力で降雨の自動採取ができる。したがって、山間部等の商用電力を利用できない場所でも、本自動降雨採取装置を設置することができる。
以下、図面に基づいて本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。各図において同一又は対応する部材には同一符号を用いる。
図1乃至図5は、本発明による自動降水採取装置の第1の実施の形態を示している。
図1は本発明による自動降雨採取装置の第1の実施形態の外観を示す概略斜視図で、図2は図1の自動降雨採取装置の一部を示す部分側面図である。自動降水採取装置10は、漏斗11と、貯留容器12と、複数個、例えば40個の試料保存容器13と、排水管14と、オーバーフロー管15と、タイマー手段16と、を含んでいる。
上記漏斗11は、降雨を受けるために上方に向かって拡がるように形成されており、下端に降雨採取口11aが開口している。なお、漏斗11の上端の直径は、自動降雨採取装置10の設置場所に応じて、この設置場所の気象状況に対応して、適宜に選定される。これにより、例えば雨量の少ない場所では、漏斗11の上端の直径を大きくすることによって、試料保存容器13に吸引するために最低限必要な雨水量を確保することができる。
上記貯留容器12は、実質的に上方が開放した中空円筒状に形成されており、その底面12aは、図2に示すように、扁平な円錐状に形成されている。そして、この貯留容器12は、底面12aの中心に排水口12bと、排水口12bの周りに対称的に分散配置された複数個、例えば40個の採取口12cとを備えている。
上記各試料保存容器13は、それぞれ、例えば10cm3 のシリンジから構成されており、その各先端13aが、例えばフッ素樹脂製の採取管12dを介して対応する採取口12cに液密的に、すなわち採取した雨水が漏れないように接続されている(図3参照)。なお、本明細書では、「液密」とは、液体が漏れないように、採取管12dと採取口12cとが、封止されていることを意味する。
ここで、採取口12c及び採取管12dの各内径は、貯留容器12内に収容された雨水が表面張力によって自由落下により採取口12cから採取管12d内に進入しない値、例えば1mmに選定されている。
上記排水管14は、貯留容器12の底面12aの排水口12bに接続されていると共に、途中に開閉弁14aを備えている。これにより、排水管14は、開閉弁14aが開弁されているとき、排水口12bから貯留容器12内に残っている雨水を完全に外部に排水するようになっている。
上記オーバーフロー管15は、貯留容器12の上縁付近に設けられており、貯留容器12内に雨水が満たされたとき、さらに漏斗11から貯留容器12内に雨水が落下しても、オーバーフロー管15を介して外部へ排出するようになっている。
ここで、上記漏斗11,貯留容器12,試料保存容器13,排水管14及びオーバーフロー管15は、それぞれ、例えば樹脂やアルミニウム等の軽い材料から成るフレーム17に対して着脱可能に取り付けられている。
上記タイマー手段16は、乾電池などのバッテリ(図示せず)により駆動され、前もって決められた所定時刻又は所定日時、好ましくは所定時間毎に、各試料保存容器13の解放手段であるソレノイド13i(後述)に駆動パルスを送出すると共に、開閉弁14aの
制御を行うようになっている。タイマー手段16としては、例えばマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータを使用することも可能である。この場合、各試料保存容器13の解放手段を駆動する所定時刻を、前もってプログラミングにより設定しておくことが可能である。
ここで、試料保存容器13およびその取付態様を説明する。
図3は、試料保存容器13およびその取付態様を示す一部側面図である。フレーム17に対して鉛直方向に、試料保存容器13の数と同数の固定台17aが設けてある。試料保存容器13は、先端13aが上向きになるように、固定台17aに対して固定具17bで固定保持されている。
また、上記試料保存容器13のピストン13bの鍔に対して、引張り金具13dが挟持されて取り付けられている。なお、この引張り金具13dは、固定台17aの内部の摺動溝に沿って鉛直方向にスライド可能に一部挿入されている。
引張り金具13dは、固定台17aにスライド可能に挿入されている挿入部にて、係止穴13eを備えている。ピストン13bの鍔を挟持する引張り金具13dにおいては、この鍔を挟持する下側の挟持板の下面に、バネ固定金具13jが設けられている。このバネ固定金具13jによりバネ13cの上端が固定されている。そして、バネ13cの下端は、固定台17aに取り付けられたバネ固定片13kにより固定されている。このバネ13cでピストン13bが下方に向かって付勢されている。
これに対して、固定台17aには、引張り金具13dの係止穴13eに係合し得るように、揺動可能に支持された係止手段としてのロック爪13fが備えられている。さらに、このロック爪13fは、下方に係合凹部13gを備えており、この係合凹部13gには、下方から支持棒13hが係合する。これにより、ロック爪13fが引張り金具13dの係止穴13eに係止した状態を維持できる。
上記支持棒13hは下方に延びていて、同様に固定台17aの表面17cに取り付けられたソレノイド13iの駆動部に連結されている。これにより、ソレノイド13iが駆動されると、上記支持棒13hが下方へ移動して、ロック爪13fの係合凹部13gから外れる。
本発明の第1の実施形態による自動降水採取装置10は以上のように構成されており、以下のように動作する。図4は、自動降雨採取装置10の準備完了状態である、試料保存容器13におけるロック爪13fのロック状態を示した部分断面図である。
まず、空の試料保存容器13をフレーム17の固定台17aに対して固定保持すると共に、ピストン13bに取り付けられた引張り金具13dに対して、バネ13cの上端を固定し、さらにロック爪13fを引張り金具13dの係止穴13eに係合させる。そして、ロック爪13fの係合凹部13g内に支持棒13hの上端を係合させる。これにより、自動降雨採取装置10の準備が完了する。
この状態から、降雨があると、雨水が漏斗11を介して貯留容器12内に収容される。そして、タイマー手段16が、最初の試料保存容器13に対応する解放手段としてのソレノイド13iに駆動パルスを送出して、当該ソレノイド13iを作動させる。
図5は、ソレノイド13iを作動させたときにロック爪13fが開放する様子を示した
部分断面図である。ソレノイド13iの作動により、支持棒13hが、図5にて矢印Aで
示すように下方へ移動して、ロック爪13fが、図5にて矢印Bで示すように揺動して、引張り金具13dの係止穴13eから外れる。
これにより、当該試料保存容器13の引張り金具13dが解放されるので、このピストン13bが、図5にて矢印Cで示すように、バネ13cの張力に基づいて下方即ち吸引方向へ移動する。従って、貯留容器12内の雨水の一部が、当該試料保存容器13に対応する採取口12cから採取管12dを介して試料保存容器13のシリンジ内に吸引される。その後、タイマー手段16が開閉弁14aを開弁させると、貯留容器12内に残っている雨水がすべて排水口12bから排水管14を通って外部へ排水される。
そして、所定時間経過後に、タイマー手段16が次の試料保存容器13に対応する解放手段としてのソレノイド13iに駆動パルスを送出することにより、当該試料保存容器13内に貯留容器12内の雨水を吸引して雨水を採取し、その後、開閉弁14aを開弁して、貯留容器12内の雨水を外部に排出する。
このようにして、タイマー手段16が各試料保存容器13に対応するソレノイド13iを順次に作動させ、さらに開閉弁14aを開弁させることによって、各試料保存容器13には、雨水が順次に採取される。
この場合、各試料保存容器13内に吸引された雨水は、採取管12d内に残っている雨水で密閉されることになり、蒸発防止装置を特別に設けなくても蒸発が防止される。従って、比較的長期の保存が可能であると共に、試料保存容器13内に採取した雨水により、雨水中に含まれる同位体分析を行う場合であっても、雨水中の同位体比が蒸発によって変化することがなく、正確な同位体分析を行うことが可能となる。
さらに、採取口12c及び採取管12dの内径が、貯留容器12内の雨水が自由落下により進入しないように選定されているので、既に雨水が吸引された試料保存容器13および採取管12d内に後から雨水が進入し、混合してしまうようなことがない。
また、試料保存容器13内への雨水の吸引は、シリンジのピストン13bを付勢するバネ13cにより行われる。従って、ソレノイド13iによりロック爪13fを解放するだけの電力が必要となるが、この電力は小さいので、商用電源が必要となるような大きな電力を準備する必要がない。
さらに、全体に簡単な構成であり、軽量のフレーム17に対して着脱可能であることから、分解した状態で、例えば山間部等のアクセスが不便な場所等にも容易に搬送し、組み立てることにより、どんな場所でも本自動降雨採取装置10を利用することができる。
次に、本発明による自動降水採取装置の第2の実施の形態を説明する。
本発明による自動降水採取装置の第2の実施形態が、第1の実施形態と異なるのは、その取付態様である。これらの構成以外は、本発明の第1の実施形態の自動降雨採取装置10と同じであるので説明は省略する(図1及び図2参照)。
図6は、本発明の第2の実施形態に用いる試料保存容器23およびその取付態様を示す一部側面図であり、図7は図6の一部正面図である。図6に示すように、自動降雨採取装置20の試料保存容器23において、引張り金具13dの係止穴13eに係合し得るように、揺動可能に支持された係止手段としてのロック金具24と、位置決め金具25と、ガイド棒26と、押し上げ金具27と、ロック金具24の上部に当接する板バネ28とが、備えられている。他の構成は、第1の実施形態の試料保存容器13およびその取付態様と同様であるので説明は省略する。
この押し上げ金具27は、ピストン13bの鍔を固定する引張金具13dと接続される固定部27aと、ガイド部27b,27bと、カバー部27cと、から構成されており、ソレノイド13iが固定される面17cの側面17d側に配設されている。
ガイド部27b,27bの間には、ガイド棒26が挿入される。このため、それらの間隔が、ガイド棒26を上下方向に可動できるように設定されている。そして、カバー部27cは、ガイド棒26が上下方向に移動する際に、ガイド部27b,27bから外れないように設けられている。
ガイド棒26は略L字状であり、その上端部にストッパー26aが設けられ、その下端部26bの先端が位置決め金具25に接続されている。位置決め金具25は、図示しない位置決め用の螺子などにより、支持棒13hに固定されようになっている。
ロック金具24は下方に係合部24gを備えており、この係合部24gには下方から支持棒13hが係合する。これにより、ロック金具24が引張り金具13dの係止穴13eに係止した状態を維持できる。
上記支持棒13hは、下方に延びていて、同様に固定台17aに取り付けられたソレノイド13iの駆動部に連結されている。これにより、ソレノイド13iが駆動されると、上記支持棒13hが下方に移動して、ロック金具24の爪24fが引張り金具13dの係止穴13eから外れる共に、ロック金具24の係合部24gも支持棒13hから外れるようになっている。
本発明の第2の実施形態による自動降水採取装置は以上のように構成されており、以下のように動作する。図8は、自動降雨採取装置20の準備完了状態である、試料保存容器23におけるロック金具24のロック状態を示した部分断面図である。
まず、空の試料保存容器23をフレーム17の固定台17aに対して固定保持すると共に、ピストン13bに取り付けられた引張り金具13dに対して、バネ13cの上端を固定する。次に引張り金具13dを上方へ引上げる。
この引張り金具13dを可動できる最上まで押し上げると、押し上げ金具27によりガイド棒26が持ち上げられると共に、ガイド棒26に位置決め金具25を介して接続された支持棒13hが引上げられる。そして、支持棒13hの先端部とロック金具24の係合部24gとが係合されると共に、ロック金具24の爪部24fが引張り金具13dの係止穴13eに係合される。
これにより、引張り金具13dによりピストン13bを最上部に押し上げる、すなわち採取状態にすることで、ロック金具24の爪24f及び係合部24gを、同時に、それぞれ、係止穴13e及び支持棒13hに係合させることができ、自動降雨採取装置20の準備が完了する。
この状態から、降雨があると、雨水が漏斗11を介して貯留容器12内に収容される。そして、タイマー手段16が、最初の試料保存容器23に対応する解放手段としてのソレノイド13iに駆動パルスを送出して、当該ソレノイド13iを作動させる。
図9は、ソレノイド13iを作動させたときにロック金具の爪24fが開放する様子を
示した部分断面図である。ソレノイド13iの作動により、支持棒13hが、図9にて矢
印A’で示すように下方へ移動して、ロック金具の爪24fが、図9にて矢印B’で示すように板バネ28の作用により揺動し、引張り金具13dの係止穴13eから外れる。
これにより当該試料保存容器13の引張り金具13dが解放されるので、このピストン13bが、図9にて矢印C’で示すように、バネ13cの張力に基づいて下方即ち吸引方向へ移動する。従って、貯留容器12内の雨水の一部が、当該試料保存容器23に対応する採取口12cから採取管12dを介して試料保存容器23のシリンジ内に吸引される。その後の動作は、第1の実施形態と同じであるので説明は省略する。
本発明の第2の実施形態によれば、試料保存容器23におけるロック金具24のロック状態が、ピストン13bを最上部に押し上げるだけで完了するので、採取状態前の準備作業時間を短くできる。これにより利便性が向上する。
次に、本発明による自動降水採取装置の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施形態による自動降水採取装置が、第1及び第2の実施形態と異なるのは、さらに、貯留容器12内の雨水の重量から降水量を検出することができる点である。
図10は、第3の実施形態による自動降水採取装置30の一部を模式的に示す部分側面図である。自動降水採取装置30には、貯水容器12と、これに接続される配設管14と、排水弁開閉用ソレノイド収容容器31と、が設けられている。これらは、フレーム17と一体となっている貯水容器収容部32に、重量センサ33の測定に支障がないように載置されている。排水弁14aは貯水容器12の下部に設けられている。また、排水弁開閉用ソレノイド36は、その収容容器31に収容されている。
ここで、排水弁14aは、排水弁開閉用支持棒34を介して排水弁開閉用ソレノイド36に接続されている。排水弁開閉用支持棒34の下部には、排水弁開閉用ソレノイド36に排水がかからないように、排水用防水カバー35を設けている。また、排水弁開閉用ソレノイド36及び重量センサ33は、図示しないタイマー手段16に電気的に接続されている。なお、図示しない試料保存容器は、第1及び第2の実施形態で説明した試料保存容器13,23及びそれらの取付態様とすることができる。
本発明の第3の実施形態による自動降水採取装置30は以上のように構成されており、以下のように動作する。
自動降雨採取装置30の準備完了状態において、タイマー手段16を動作させて、重量センサ33により、上記貯水容器12と、これに接続される配設管14と、排水弁開閉用ソレノイド収容容器31などの装置重量の測定を行う。この装置重量を空重量と呼ぶ。そして、所定の時間経過毎に、タイマー手段16を動作させて重量センサ33により重量を測定し、この重量から空重量を引いた重量が降水重量として計測される。
この際、タイマー手段16が降雨を採取するか否かを、計測した降水重量から判定し、採取すると判定した場合には、本発明の第1実施形態または第2実施形態に基づいて降水採取を行う。採取後、タイマー手段16によって、所定時間の間排水弁開閉用ソレノイド36を駆動し、排水弁14aを開けて排水し、次の試料回収準備を行う。また、排水弁開閉用ソレノイド36の駆動時間は、重量センサ33の重量を測定しながら制御すれば、試料保存容器の保存容量に応じた採取もできる。また、タイマーが採取しないと判定した場合には、採取しない。
ここで、ある程度降雨を予想して、タイマー手段16の所定時刻の設定を行うようにしてもよい。また、降雨センサを設けて降雨開始と共にタイマー手段16を動作させて降雨の採取を行うようにしてもよい。この際、重量センサと降雨センサを連動させてもよい。さらに、所定時間内に降雨センサにより降雨が観測されない場合には、タイマー手段16を動作させて、降雨の採取を行なわないようにもできる。
また、以上の説明においては、貯留容器12に対して40個の試料保存容器13が接続されているが、これに限らず、39個以下または41個以上の任意の個数の試料保存容器13を接続することが可能である。
容積10cm3 の試料保存容器13を40本有する自動降雨採取装置10において、各試料保存容器13のソレノイドに、12V、194μA、1秒のパルスを印加することにより、各試料保存容器13に降雨を採取することができた。
容積10cm3 の試料保存容器13を40本有し、その取付態様が実施例1と異なる自動降雨採取装置20において、各試料保存容器13のソレノイドに、12V、194μA、1秒のパルスを印加することによって、同様に降雨採取ができた。また、この自動降雨採取装置20における、採取状態前の準備作業時間は、実施例1の自動降雨採取装置10の場合と比較して、その半分以下に短縮できた。
本発明の自動採取降雨装置において、採取された降雨の同位体比が、採取後に他試料と混合することなく保持されることを調べるために、同位体比が異なる人工降水を連続に採取し、その海水に対する同位体比を計測した。
酸素同位体比がそれぞれ異なる人工降水としては、深層水(酸素同位体比=−0.1%)、横浜市水道(酸素同位体比=−7.3%)、ノルウェー産ミネラルウォーター(酸素同位体比=−2.0%)の3種を用いた。これらの人工降水を採取後、直ちに質量分析計(精度0.1%)を用いて、酸素同位体比の計測を行った。
図11は、実施例3における人工降水を採取したときの酸素同位体比の計測結果を示す表である。図11から明らかなように、回収された降水の酸素同位体比は、人工降水のそれぞれの酸素同位体比と計測精度で一致していることが分かる。これにより、本発明による降雨採取装置を用いて、他試料と混合せずに降雨試料を連続的に採取でき、雨水中に含まれる安定同位体分析にも応用可能であることが明らかになった。
本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。試料保存容器及びその取付け態様は用途に応じて適宜変更でき、また、タイマー手段による制御は、重量及び降雨センサ以外のセンサと組合わせできることは明らかである。
本発明の自動降雨採取装置の一実施の形態の外観を示す概略斜視図である。 図1の自動降雨採取装置の一部を示す部分側面図である。 図1の自動降雨採取装置における試料保存容器の詳細な構成を示す側面図である。 図3の試料保存容器におけるロック爪のロック状態の部分断面図である。 図3の試料保存容器におけるロック爪の解放状態を示す部分断面図である。 自動降水採取装置の第2の実施形態に用いる試料保存容器およびその取付態様を示す一部側面図である。 図6の一部正面図である。 自動降雨採取装置の準備完了状態である、試料保存容器におけるロック金具のロック状態を示した部分断面図である。 ソレノイドを作動させたときにロック金具の爪が開放する様子を示した部分断面図である。 第3の実施形態による自動降水採取装置の一部を模式的に示す部分側面図である。 実施例3における人工降水を採取したときの酸素同位体比の計測結果を示す表である。
符号の説明
10,20,30 自動降雨採取装置
11 漏斗
11a 降雨採取口
12 貯留容器
12a 底面
12b 排水口
12c 採取口
12d 採取管
13,23 試料保存容器
13a 先端
13b ピストン
13c バネ
13d 引張り金具
13e 係止穴
13f ロック爪
13g 係合凹部
13h 支持棒
13i ソレノイド
13j バネ固定金具
13k バネ固定片
14 排水管
14a 開閉弁
15 オーバーフロー管
16 タイマー手段
17 フレーム
17a 固定台
17b 固定具
17c ソレノイドが固定される面
17d 17cの側面
24 ロック金具
24f 爪部
24g 係合部
25 位置決め金具
26 ガイド棒
26a ストッパー
27 押し上げ金具
27a 固定部
27b ガイド部
27c カバー部
28 板バネ
31 排水弁開閉用ソレノイド収容容器
32 貯水容器収容部
33 重量センサ
34 排水弁開閉用支持棒
35 排水用防水カバー
36 排水弁開閉用ソレノイド

Claims (9)

  1. 降雨を受けるために上方に向かって拡がるように形成された漏斗と、
    上記漏斗の下方に配置され、上記漏斗から落下する降雨を収容する貯留容器と、
    上記貯留容器底面に備えられた複数個の採取口に対してそれぞれ採取管を介して接続された複数個の試料保存容器と、
    上記貯留容器底面の中心付近の排水口に接続され、開閉弁を備えた排水管と、を含んでおり、
    上記試料保存容器が、それぞれシリンジから構成されていて、
    各シリンジのピストンが、バネにより吸引方向に付勢されると共に、内容量ゼロの状態で係止手段により係止されており、
    さらに、各試料保存容器の係止手段をそれぞれ解放する解放手段と、各解放手段及び開閉弁を前もって決められた時刻に作動させるタイマー手段と、
    を含み
    上記解放手段及び/又は上記開放弁がソレノイドにより駆動され、上記タイマー手段及び上記ソレノイドがバッテリにより駆動されることを特徴とする、自動降雨採取装置。
  2. 前記採取管の内径が、貯留容器内に収容された降雨が表面張力によって前記採取管内に自由落下しないように選定されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動降雨採取装置。
  3. 前記貯留容器の底面が、前記排水口に向かって低くなるように扁平な円錐状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の自動降雨採取装置。
  4. 前記貯留容器が、上縁付近にオーバーフロー管を備えていることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の自動降雨採取装置。
  5. さらに、前記貯留容器の重量を測定する重量センサを備えており、
    上記重量センサが測定した貯留容器の重量に基づいて、降雨量を検出することを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の自動降雨採取装置。
  6. 前記重量センサが測定した降雨量により、前記各解放手段及び前記開閉弁を、タイマー手段により制御することを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載の自動降雨採取装置。
  7. さらに、降雨センサを備えており、
    前記降雨センサが降雨を検出したとき、前記タイマー手段が動作開始することを特徴とする、請求項1から6の何れかに記載の自動降雨採取装置。
  8. 前記漏斗の上端の直径が、自動降雨採取装置の設置場所の雨量に基づいて選定されていることを特徴とする、請求項1から7の何れかに記載の自動降雨採取装置。
  9. 前記タイマー手段が、前記各センサと、前記解放手段及び/又は前記開放弁と、を順時作動させることを特徴とする、請求項1から8の何れかに記載の自動降雨採取装置。
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