JP4224236B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リテーナを備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リテーナによって端子金具を抜け止めする手段としては、特開平4−306573号に、ハウジングに対してリテーナを側方から差し込み、そのリテーナをハウジング内の端子金具に係止させることで端子金具を抜け止めするものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、大きさが異なる2種類の端子金具を1つのハウジングに挿入するハイブリッドタイプのコネクタが用いられている。このハイブリッドタイプのコネクタにおいてリテーナを側方から組み付ける場合、この大きさの異なる2種類の端子金具の間では、端子金具の挿入方向(即ち、リテーナの組付け方向と直交する方向)におけるリテーナとの係止位置が互いに異なる。そのため、2種類の端子金具がリテーナの組付け方向と同方向に並ぶコネクタにおいてその2種類の端子金具を1つのリテーナだけで抜止めしようとする場合には、リテーナに「2種類の係止部」を形成するとともに、ハウジングにはその2種類の係止部を貫通させるための「2本の孔」を穿設する必要があり、その結果、リテーナとハウジングの形状が複雑化するという不具合を伴うことになる。
【0004】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、大小2種類の端子金具を1つのリテーナで抜け止めするコネクタにおいて、リテーナとハウジングの形状の簡素化を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、大小2種類の端子金具が挿入されるハウジングに対し、その端子金具の挿入方向と交差する方向にリテーナを差し込み、そのリテーナによって前記端子金具を抜け止めするようになっており、前記リテーナにはその差込み方向に沿ったガイド部が形成され、前記ハウジングには、前記ガイド部を嵌通させることで差込み時に前記リテーナを案内するガイド孔が穿設されているものにおいて、前記2種類の端子金具は、前記リテーナの差込み方向における手前側の位置と奥側の位置とに分かれて配置され、前記リテーナは、互いに平行をなす上面板、中間板及び下面板を、その左右両端において互いに連結した形態の枠状本体部を備えており、前記中間板には、前記手前側に配された端子金具に係止してその端子金具を抜け止めするための抜止部が形成され、前記ガイド部が、前記中間板に沿うように、且つ前記中間板の全長に亘って前記中間板からリブ状に突出する形態とされており、前記ガイド部におけるリテーナ差込方向先端部は、前記奥側に配された端子金具を抜け止めするためのランスの撓み空間内に嵌入することで前記奥側に配された端子金具を抜け止めするための抜止め機能部とされており、前記大小2種類の端子金具のうち小さい側の端子金具が、前記リテーナの差込み方向における手前側に配されるとともに、大きい側の端子金具が差込み方向における奥側に配され、前記抜止部が、手前側の小さい端子金具と奥側の大きい端子金具との寸法差によって生じるスペースに配されており、前記端子金具の前端部には、外面にランス孔を有する角筒部が形成され、前記ハウジングには、前記ランス孔に係止することで前記端子金具を抜止めするランスと、前記端子金具の挿入過程で前記ランスの弾性撓みを許容するための撓み空間が設けられ、前記手前側の位置する小さい端子金具は、その角筒部の後端に前記抜止部が係止することによって抜け止めされ、前記奥側に位置する大きい端子金具は、前記抜止め機能部が前記撓み空間に嵌入して前記ランスの弾性撓みを規制することによって抜け止めされる構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
差込み時のリテーナの姿勢を案内するためのガイド部が、リテーナ差込み方向における奥側に位置する端子金具を抜け止めする手段を兼用しているので、リテーナの形状の簡素化を図ることができる。また、ハウジングにおいても、奥側の端子金具を抜け止めする手段を収容するための専用の孔部を穿設せずに済むので、形状の簡素化を図ることができる。
【0008】
また、抜止部を手前側の小さい端子金具と奥側の大きい端子金具との寸法差によって生じるスペースを利用して配することができるので、ハウジング全体として小型化を図ることが可能である。
また、小さい端子金具と大きい端子金具とを比較すると、小さい端子金具の角筒部の後端の位置即ちリテーナの抜止部の位置と、大きい端子金具側の撓み空間の位置即ちリテーナの抜止め機能部の位置とが、端子金具の挿入方向において大きく離間しないような位置関係となる。よって、リテーナが大型化せずに済む。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、同じく合成樹脂製のリテーナ30と、大小大きさの異なる2種類の端子金具20A,20Bとを備えて構成されている。尚、以下の説明において、前後方向については図7〜図9における右側を前側とし、左右方向については図3〜図6を基準とする。
【0010】
ハウジング10は、全体として左右寸法に比べて上下寸法が小さい扁平なブロック状をなし、その内部には、ハウジング10を前後方向に貫通するとともに略方形断面をなす複数のキャビティ11A,11Bが形成されている。この複数のキャビティ11A,11Bは、上下2段に分かれ、且つ各段において左右方向に並列されており、また、端子金具20A,20Bのサイズに合わせて大小2種類設けられている。
【0011】
即ち、上段においてその最も左端(ハウジング10に対するリテーナ30の差込み方向前方端)に位置する1つのキャビティ11Aは、それ以外の複数のキャビティ11Bに比べて大きい寸法とされている。また、この左端の大きいキャビティ11A(以下、大キャビティ11Aという)の底面は、他の小さいキャビティ11B(以下、小キャビティ11Bという)の底面よりも高い位置に設定され、したがって、大キャビティ11Aの天井面は小キャビティ11Bの天井面よりも高い位置となっている。
【0012】
一方、下段側においては、その最も左側に並ぶ2室のキャビティ11Aは、他のキャビティ11Bよりも大きい寸法とされている。この下段の大キャビティ11Aと上段の大キャビティ11Aとは上下左右及び前後方向において同じ寸法、形態とされている。また、上段の小キャビティ11Bと下段の小キャビティ11Bも上下左右及び前後方向において同じ寸法、形態とされている。但し、上段のキャビティ11A,11Bと下段のキャビティ11A,11Bとは左右方向において位置がずれている。即ち、上段の大キャビティ11Aは下段の2つの大キャビティ11Aの中間に位置し、小キャビティ11Bについては上段のものと下段のものとが1/2ピッチずつずれた千鳥配置となっている。また、前後方向における各キャビティ11A,11Bの前面壁の位置、即ち端子金具20A,20Bの前端が当接して前止まりされる位置は、全てのキャビティ11A,11B同士で同一となるように設定されている。
【0013】
各大キャビティ11Aには、夫々、その底面に沿って前方へ片持ち状に延出する形態のランス12が、上下方向への弾性撓みを可能に形成されている。また、各ランス12の下方には、ランス12が下方へ弾性撓みすることを許容するための撓み空間13が形成されている。
次に、大小2種類の端子金具20A,20Bについて説明する。大きい側の端子金具20A(以下、大端子金具20Aという)は、前端部に角筒部21Aが形成され、中央部に角筒部21Aと底壁を共通とし且つ角筒部21Aよりも低い連絡部22Aが形成され、後端部にオープンバレル状の電線圧着部23が形成されたものであって、角筒部21Aの底壁にはランス孔24が形成され、電線圧着部23には電線25が圧着により接続されている。かかる大端子金具20Aは、後方から大キャビティ11A内に挿入され、そのランス12をランス孔24に係止させることによって抜止めされる。
【0014】
小さい側の端子金具20B(以下、小端子金具20Bという)は、前端部に角筒部21Bが形成され、中央部に角筒部21Bと底壁を共通とし且つ角筒部21Bよりも低い連絡部22Bが形成され、後端部にオープンバレル状の電線圧着部(図示せず)が形成されたものであって、電線圧着部には電線(図示せず)が圧着により接続されている。かかる小端子金具20Bは、後方から小キャビティ11B内に挿入される。また、小端子金具20Bの角筒部21Bの後端上縁は、リテーナ30を係止させるための係止部26とされている。
【0015】
正規挿入された大小双方の端子金具20A,20Bの角筒部21A,21Bの前端は前後方向においてほぼ同じ位置となるが、大キャビティ11Aと小キャビティ11Bの底面の高さが違い、また大小両端子金具20A,20Bの大きさが違うため、前後及び上下方向(ハウジング10に対するリテーナ30の差込方向と直交する方向)において、各部位は次のような位置関係となっている。即ち、大キャビティ11Aの撓み空間13(即ち、リテーナ30の抜止め機能部37が嵌入される空間)は、上下方向においては小キャビティ11B内の小端子金具20Bよりも下方に位置し、且つ前後方向においては小キャビティ11Bの角筒部21Bの後端部から連絡部22Bの前端部に亘る領域と対応する。また、小端子金具20Bの角筒部21Bの後端上縁の係止部26は、前後及び上下方向において大端子金具20Aの角筒部21Aと対応するように位置する。したがって、リテーナ30の抜止部35は、リテーナ30の差込方向における手前側の小端子金具20Bと奥側の大端子金具20Aとの寸法差によって生じるスペースを利用して、上下及び前後方向(即ち、リテーナ30の差込方向と直交する方向)において大端子金具20Aの角筒部21Aと対応する位置に配されることになる。
【0016】
また、ハウジング10内には、リテーナ30を差し込むための左右方向に細長い差込み空間14が、ハウジング10の右側面に開口して形成されている。この差込み空間14は、上段の全ての小キャビティ11Bと下段の全ての小キャビティ11Bとを横切るとともに、この上下の小キャビティ11B間の隔壁15を切欠する形態とされている。また、前後方向における差込み空間14の位置については、小キャビティ11Bに挿入される小端子金具20Bの角筒部21Bの後端と差込み空間14の前面壁とがほぼ面一となるように設定されている。つまり、差込み空間14に差し込まれるリテーナ30の抜止部35が小端子金具20Bの角筒部21Bの後端に対して後方から係止し、もって、その小端子金具20Bが抜け止めされるようになっている。
【0017】
さらに、ハウジング10内には、差込み空間14の前面壁をスリット状に切欠するとともに、差込み空間14の奥端面(左端面)をスリット状に切欠した形態の上下一対のガイド孔16が形成されている。上側のガイド孔16は、上段の小キャビティ11Bと下段の小キャビティ11Bとの間の隔壁15内に形成され、下側のガイド孔16は、下段の小キャビティ11Bよりも更に低い壁(ハウジング10の下面壁)内に形成されている。また、上下両ガイド孔16のうち、差込み空間14よりも奥側の部分は、大キャビティ11Aの撓み空間13と同じ高さであって、その撓み空間13に連通され、且つガイド孔16の上下寸法(ガイド孔16の天井面と底面との間の寸法)は撓み空間13の上下寸法(ランス12の下面と撓み空間13の底面との間の寸法)と同じ寸法に設定されている。
【0018】
次に、リテーナ30について説明する。リテーナ30は、全体として左右方向に細長い形状をなし、ハウジング10に対して仮係止位置(図3及び図4を参照)と本係止位置(図5及び図6を参照)とに保持されるようになっている。リテーナ30は、互いに平行をなす上面板32、中間板33及び下面板34を、その左右両端において互いに連結した形態の枠状本体部31を備えている。この枠状本体部31はハウジング10の差込み空間14内、即ち小キャビティ11Bと対応する領域にガタ付きなく嵌入されるようになっている。また、枠状本体部31の上面板32の下面及び中間板33の下面には、夫々、各小キャビティ11Bと対応する複数の抜止部35が突成されている。かかる枠状本体部31は小キャビティ11Bに挿入された小端子金具20Bを抜止めするために機能する。
【0019】
また、リテーナ30には、ハウジング10に差し込んだときにそのリテーナ30の姿勢を安定化させる手段として上下一対のガイド部36が形成されている。差込み空間14にリテーナ30を差し込むと、この上下両ガイド部36がハウジング10内のガイド孔16に対して上下方向へのガタ付きなく嵌入され、もって、リテーナ30の差込み時には、そのリテーナ30は、ハウジング10内において上下方向への遊動が規制された状態で案内されるようになっている。
【0020】
上側のガイド部36は、枠状本体部31の中間板33からその全長に亘って前方にリブ状に突出するとともに、その突出部分に対して面一状をなし且つ枠状本体部31の左端面から左方へ延出した形態とされている。この上側のガイド部36のうち枠状本体部31のの左端面から左方に突出した部分、即ちリテーナ30の差込み方向における先端部は、上段の大キャビティ11A内に挿入された大端子金具20Aを抜止めするための抜止め機能部37となっている。この抜止め機能部37は、上段の大キャビティ11Aの撓み空間13内に嵌入可能となっている。
【0021】
下側のガイド部36は、枠状本体部31の下面板34からその全長に亘って前方にリブ状に突出するとともに、枠状本体部31の左端面から左方へ延出した形態とされている。この下側のガイド部36のうち枠状本体部31の左端面から左方に突出した部分、即ちリテーナ30の差込み方向における先端部は、下段の大キャビティ11A内に挿入された大端子金具20Aを抜止めするための抜止め機能部37となっている。この抜止め機能部37は、下段の大キャビティ11Aの撓み空間13内に嵌入可能となっている。また、この下側の抜止め機能部37には、リテーナ30が仮係止位置にあるときにランス12の弾性撓みを許容するための逃がし部38が形成されている。
【0022】
次に、本実施形態の作用を説明する。
組付けに際しては、まず、ハウジング10に対してリテーナ30を差込み空間14に差し込むようにして仮係止位置に組み付ける。このとき、枠状本体部31が差込み空間14に嵌入されることでリテーナ30の前後方向の遊動が規制されるとともに、リテーナ30のガイド部36がハウジング10のガイド孔16に嵌入することでリテーナ30の上下方向への遊動が規制される。
【0023】
リテーナ30を仮係止位置に組み付けた状態では、図4に示すように、枠状本体部31の各抜止部35が小キャビティ11Bに対して右方に外れた位置、即ち小キャビティ11Bの中間位置にあり、したがって、各小キャビティ11Bに対して小端子金具20Bを挿入することが可能となっている。また、上側の抜止め機能部37は上段の大キャビティ11Aの撓み空間13に対して右側へ外れた位置にあり、その撓み空間13内へランス12が弾性撓みすることが可能となっている。さらに、下側の抜止め機能部37は下段の大キャビティ11Aは撓み空間13に対して右側へ外れるとともに、逃がし部38が撓み空間13と対応する状態となり、これにより、下段の大キャビティ11Aにおいてもランス12が撓み空間13内へ弾性撓みすることが可能となっている。
【0024】
かかる状態で、各小キャビティ11Bに小端子金具20Bを挿入するとともに、各大キャビティ11Aに大端子金具20Aを挿入する。このとき、小端子金具20Bは抜止部35と干渉せずに正規の挿入位置まで挿入される。また、大端子金具20Aはランス12を撓み空間13内に弾性撓み(図7を参照)させつつ正規の挿入位置まで挿入され、大端子金具20Aが正規挿入位置に達すると、ランス12が撓み空間13外へ外れた位置に弾性復帰する(図8を参照)。
【0025】
全ての端子金具20A,20Bの挿入が完了したら、仮係止位置にあるリテーナ30を本係止位置へ押し込む。すると、抜止部35が、小キャビティ11B内に進出して、図9に示すように小端子金具20Bの角筒部21Bの後端上縁の係止部26に対して後方から係止し、この係止によって小端子金具20Bはリテーナ30により抜止めされた状態となる。また、リテーナ30が本係止位置に押し込まれると、抜止め機能部37が撓み空間13内に進入してランス12の下面と対応する状態となる(図9を参照)。これにより、ランス12の撓み空間13内への弾性撓み、即ち大端子金具20Aの後方への抜けが規制される。以上により、本実施形態のコネクタの組付けが完了し、各端子金具20A,20Bはリテーナ30によって抜止めされた状態に保持される。
【0026】
上述のように本実施形態においては、差込み時のリテーナ30の姿勢を安定化させるためのガイド部36の差込方向先端部を、その差込方向奥側(左端部)に配された大端子金具20Aに係止してその大端子金具20Aを抜け止めするための抜止め機能部37としたことにより、ガイド部36は大端子金具20Aを抜け止めする手段を兼用するものとなった。したがって、ガイド部と大端子金具を抜止めする手段とを別個に互いに独立させた形態で設けた場合に比べると、リテーナ30の形状の簡素化が図られている。また、ハウジング10においても、大端子金具を抜け止めする手段を収容するための専用の孔部を穿設せずに済むので、形状の簡素化が図られている。
【0027】
また、大小2種類の端子金具20A,20Bのうち小端子金具20Bを、リテーナ30の差込み方向における手前側に配するとともに、大端子金具20Aを差込み方向における奥側に配し、小端子金具20Bを抜止めするための抜止部35を、手前側の小端子金具20Bと奥側の大端子金具20Aとの寸法差によって生じるスペースを利用し、上下及び前後方向(即ち、リテーナ30の差込方向と直交する方向)において大端子金具20Aと対応する位置に設けている。したがって、抜止部を上下及び前後方向において大端子金具と対応しない位置に配した場合に比べて、ハウジング10全体として小型化が図られている。
【0028】
また、小端子金具20Bと大端子金具20Aとを比較すると、小端子金具20Bの角筒部21Bの後端の係止部26の位置即ちリテーナ30の抜止部35が係止する位置と、大端子金具20A側の撓み空間13の位置即ちリテーナ30の抜止め機能部37の位置とが、前後方向(端子金具20A,20Bの挿入方向)において大きく離間しないような位置関係となっている。したがって、リテーナ30が大型化せずに済んでいる。
【0029】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではリテーナの差込み方向における手前側に位置する小さい端子金具についてはその角筒部の後端に抜止部を係止させることによって抜止めするとともに、奥側の大きい端子金具についてはランスの撓み空間内に抜止め機能部を嵌入させることによって抜止めするようにしたが、本発明によれば、▲1▼手前側の端子金具と奥側の端子金具の双方ともに、撓み空間に抜止部と抜止め機能部を嵌入させることによって抜止めする、▲2▼手前側の端子金具と奥側の端子金具の双方ともに、角筒部の後端に抜止部と抜止め機能部を係止させることによって抜止めする、▲3▼手前側の端子金具については撓み空間に抜止部を嵌入させることによって抜止めするとともに、奥側の端子金具については角筒部の後端に抜止め機能部を係止させることによって抜止めする、のいずれかの抜止め形態とすることができる。
【0030】
(2)上記実施形態ではリテーナの差込み方向における手前側の小さい端子金具を配するとともに奥側に大きい端子金具を配したが、本発明によれば、差込み方向手前側にサイズの大きい端子金具を配し、奥側にサイズの小さい端子金具を配してもよい。
(3)上記実施形態ではリテーナによって抜け止めされる端子金具が雌端子金具である場合について説明したが、本発明によれば、リテーナによって抜け止めされる端子金具が雄端子金具の場合にも適用することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のコネクタの斜視図
【図2】リテーナの斜視図
【図3】リテーナを仮係止位置まで差し込んだ状態の横断面図
【図4】図3の部分拡大断面図
【図5】リテーナを本係止位置まで差し込んだ状態の横断面図
【図6】図5の部分拡大断面図
【図7】リテーナが仮係止位置に差し込まれた状態の縦断面図
【図8】リテーナが本係止位置に差し込まれた状態の縦断面図
【図9】リテーナが本係止位置に差し込まれた状態の縦断面図
【図10】小キャビティ、リテーナ、差込空間及びガイド孔の関係をあらわす縦断面図
【図11】大キャビティ、リテーナ、差込空間及びガイド孔の関係をあらわす縦断面図
【符号の説明】
10…ハウジング
12…ランス
13…撓み空間
16…ガイド孔
20A…大端子金具(大きい端子金具)
20B…小端子金具(小さい端子金具)
21A…角筒部
21B…角筒部
24…ランス孔
30…リテーナ
35…抜止部
36…ガイド部
37…抜止め機能部

Claims (1)

  1. 大小2種類の端子金具が挿入されるハウジングに対し、その端子金具の挿入方向と交差する方向にリテーナを差し込み、そのリテーナによって前記端子金具を抜け止めするようになっており、
    前記リテーナにはその差込み方向に沿ったガイド部が形成され、
    前記ハウジングには、前記ガイド部を嵌通させることで差込み時に前記リテーナを案内するガイド孔が穿設されているものにおいて、
    前記2種類の端子金具は、前記リテーナの差込み方向における手前側の位置と奥側の位置とに分かれて配置され、
    前記リテーナは、互いに平行をなす上面板、中間板及び下面板を、その左右両端において互いに連結した形態の枠状本体部を備えており、
    前記中間板には、前記手前側に配された端子金具に係止してその端子金具を抜け止めするための抜止部が形成され、
    前記ガイド部が、前記中間板に沿うように、且つ前記中間板の全長に亘って前記中間板からリブ状に突出する形態とされており、
    前記ガイド部におけるリテーナ差込方向先端部は、前記奥側に配された端子金具を抜け止めするためのランスの撓み空間内に嵌入することで前記奥側に配された端子金具を抜け止めするための抜止め機能部とされており、
    前記大小2種類の端子金具のうち小さい側の端子金具が、前記リテーナの差込み方向における手前側に配されるとともに、大きい側の端子金具が差込み方向における奥側に配され、
    前記抜止部が、手前側の小さい端子金具と奥側の大きい端子金具との寸法差によって生じるスペースに配されており、
    前記端子金具の前端部には、外面にランス孔を有する角筒部が形成され、
    前記ハウジングには、前記ランス孔に係止することで前記端子金具を抜止めするランスと、前記端子金具の挿入過程で前記ランスの弾性撓みを許容するための撓み空間が設けられ、
    前記手前側の位置する小さい端子金具は、その角筒部の後端に前記抜止部が係止することによって抜け止めされ、
    前記奥側に位置する大きい端子金具は、前記抜止め機能部が前記撓み空間に嵌入して前記ランスの弾性撓みを規制することによって抜け止めされる構成とされていることを特徴とするコネクタ。
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