JP4224201B2 - メディア接触率調査システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メディア接触率調査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ視聴率やラジオ聴取率測定の手法のひとつに放送識別(ID)信号を利用するシステムが提案されている(例えば、特表平10−500263号公報、特開平7−7483号公報、参照)。放送ID信号とは、放送局を識別するための放送局毎にユニークに割り付けられた信号で、時刻データなども含むことができる。
【0003】
このシステムでは、放送局側に放送ID信号を放送信号に重畳するための放送ID重畳装置を設け、オーディオ信号周波数帯域内で放送識別(ID)信号を構成し、これを放送番組のオーディオ信号に重畳する。その一方で、受信側では、調査対象者に、マイクロフォンを有する放送ID解読装置を常時携帯させるようにする。調査対象者は、1日の生活の全ての又は起きてる時間、この放送ID解読装置を携帯する。そして、調査対象者が接触する全ての周囲音の中から、もし放送ID番号が解読された場合は、装置内部のメモリーにその事実を記録する。このような放送ID解読記録は、放送IDコードとその解読時刻などを備え、別に用意した回収装置でその記録を調査会社が収集し、テレビ視聴率やラジオ聴取率が計算される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このシステムには以下のような課題がある。
例えば、調査対象者の携帯した放送ID解読装置が、それに備えられているマイクロフォンで集音した周囲音から放送ID信号を検出した場合には、その放送を視聴または聴取したものと推定できるが、放送ID信号を検出しない場合には、放送局側の放送ID信号重畳装置の動作不良、操作ミス、故障等により放送ID信号がそもそも重畳されていなかった場合等が含まれてしまう。
【0005】
本来このような場合には、視聴率や聴取率の補正や、あるいはそのような故障等による放送ID信号を検出しない期間を特定し調査を無効とすることが、調査データの利用者から求められる。
【0006】
また、他の課題は、調査対象者が携帯型放送ID解読器を携行することを忘れたり、携行していてもイヤホンやヘッドフォンでテレビやラジオを聴取する場合には、あたかもどの放送とも接触しなかったかの結果が得られたり、また、逆に調査対象者が携帯型放送ID解読器をラジオやテレビの付近に置き忘れた場合には、接触していないにも拘わらず接触したデータになる。この他にも、誤って他者が携行してしまった場合や、携行はしていたが睡眠中、雑談中等だった場合などにも、測定誤差が生じる場合がある。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑み、放送波を常時監視することで、その監視結果を視聴率や聴取率集計に反映させ、一層正確で信頼性の高い視聴・聴取率データを求めることができるメディア接触率調査システムを提供することを目的とする。また、本発明は、調査対象者の宅内装置に設けられた補正入力器により、調査対象者に訂正入力の機会を与えることにより、一層正確で信頼性の高い視聴・聴取ログデータを作成することができるメディア接触率調査システムを提供することを目的とする。
【0008】
また本発明は、放送局側でユニークな放送ID信号を重畳するようにした、テレビやラジオの視聴率・聴取率調査において、その放送に重畳された放送ID信号の品位(例えば、放送状態を示す値等)を測定することで、これらテレビ視聴率またはラジオ聴取率などと呼ばれるメディア接触率調査データの精度を高めることができるメディア視聴率調査システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、例えば、放送波を常時受信し放送ID信号の品位を判定する判定手段と、その判定結果信号で視聴率や聴取率計算部に計算方法の変更を行わせることを、特徴のひとつとする。また、携帯型放送ID解読器の記録を調査対象者自身が修正する手段を提供することを他の特徴とする。
【0010】
本発明の解決手段によると、
放送信号を受信して受信信号を出力する受信部と、
時間に対応して放送局毎に放送識別信号の品位を示す品位データを記憶する品位データ記憶部と、
前記受信部により出力された受信信号から時間及び放送識別信号を識別し、品位データを作成し、前記品位データ記憶部に記憶する放送識別部と、
前記品位データ記憶部に記憶された時間に対応した放送局毎の品位データを出力する出力制御部とを備えたメディア接触率調査システムを提供する。
【0011】
また、本発明は、
前記出力制御部から品位データを入力し、宅内装置から視聴率・聴取率に関するログデータを入力するインターフェースと、
時間に対応する視聴・聴取率データ又は放送識別信号の品位データを表す品位表示データを記憶する視聴・聴取率の集計データファイルと、
前記インターフェイスを経て受信した複数宅内装置からのログデータに基づいて時間毎の視聴率・聴取率を求め、前記品位データに基づいて正常に放送又は放送識別信号が受信されなかった時間を識別し、その時間に対応する作成された視聴率・聴取率データを品位表示データに補正して、前記集計データファイルに記憶する処理部と
をさらに備えることができる。
【0012】
さらに、本発明は、
放送受信機により出力される受信信号から、時間及び放送識別コードを識別する放送識別信号解読部と、
前記放送識別信号解読部からの時間及び放送識別コードとを、時間に対応して記憶する視聴・聴取データメモリと、
前記出力制御部から出力された時間に対応する品位データを直接又は間接的に入力するインターフェイスと、
前記インターフェイスから入力された時間に対応する放送局毎の品位データを記憶する品位データメモリと、
前記視聴・聴取データメモリ中の時間及び放送識別コードに基づき前記品位データメモリを参照し、対応する品位データを求め、前記視聴・聴取データメモリ中の放送識別コードを品位データを表す品位表示データに補正する処理部と、
時刻毎の放送識別コード又は品位表示データを補正されたログデータとして記憶する補正ログデータメモリとをさらに備えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施の形態
図1は、本発明のメディア視聴率調査システムの第1の実施の形態の構成図である。
このシステムは、放送波を常時受信するモニター施設1、視聴率や聴取率を計算する計算施設2、調査対象者宅内装置3を備える。またモニター施設1と計算施設2との間、及び調査対象者宅内装置3と計算施設2との間は、ISDN網、電話網、インターネット、移動体通信網等の適宜の通信手段で接続されている。なお、モニター施設1及び計算施設2は、同一施設内にあっても良い。計算施設2は、コンピューター21、インターフェース(I/F)22、I/F23、記憶部24を備える。記憶部24は、詳細は、後述するように、品位データファイル、ログデータファイル、視聴・聴取率データファイル、第1集計データファイル、第2集計データファイル等の各ファイルを含む。
【0014】
図2に、モニター施設1の構成図を示す。モニター施設1は、放送受信機(受信部)11、放送ID解読部(放送識別部)12、品位データ記憶部13、時計部14と比較器15、時刻誤差データ記憶部16、GPS17、出力制御部18、時刻補正部19を備える。放送ID解読部12、比較器15、出力制御部18、時刻補正部19は、処理部10に含まれることができる。
【0015】
放送受信機11は、テレビ、ラジオ又はウェブ等の放送受信機である。放送受信機11は、視聴率や聴取率の計算対象とする放送局の数分設けられる。放送受信機11から出力される放送音声信号は、放送ID解読部12に入力される。この際放送受信機のスピーカの音量マイクで入力する。なお、その他にも、毎線、無線で入力する方法等適宣の方法が用いられる。放送ID解読部12は、視聴率や聴取率の調査会社が、調査対象者に携帯させた調査対象者宅内装置3内の携帯型放送ID解読器と同等の手段と、その手段及び受信機11からの出力に基づき、品位データを作成する手段とを有するものである。放送ID解読部12の詳細構成は、たとえば特開平7−7483(ラジオ放送またはテレビジョン放送の聴取・視聴者の観測装置)や特開平8−508617(放送または録音セグメントを符号化/復号してその視聴を監視する方法と装置)などにより公知である。放送ID解読部12は、放送がある限り放送音から放送ID信号を受信及び識別し、常に動作して、放送ID信号の品位データを作成し、品位データ記憶部13に記憶する。出力制御部18は、品位データ記憶部13に記憶された時間及び放送局毎の品位データを計算施設2に出力する。
【0016】
図3に、品位データ記憶部の説明図を示す。品位データ記憶部13には、時間に対応して各放送局毎の品位データが記憶される。ここで、品位データとは、放送ID信号の品位を段階的に示す値であり、放送ID解読部12により作成され、また必要に応じて、時刻補正部19により作成された時刻誤差データが付加されたものである。以下に一例を述べる。
【0017】
・品位データ「1」:放送そのものが停止(電波が停波または番組停止)した場合
放送受信機11の出力により監視し、高周波入力が無くなった場合を停波。
高周波入力はあるが無音が1分間以上継続した場合を番組停止とする。
【0018】
・品位データ「2」:放送(放送受信機11の出力)はあったが放送IDが重畳されなかった場合。
例えば、放送は正常だが放送局側の放送ID信号重畳装置に障害が発生し、放送ID信号が重畳されていない場合
【0019】
・品位データ「3xxxx」:放送ID信号は存在するが、その内容に誤りがある場合(例えば、予め適宣のメモリに記憶されたユニークな放送ID発番リスト中に、その放送IDが存在しない場合、等)
【0020】
放送局側の放送ID信号重畳装置に障害が発生した際のように、存在しない放送IDが重畳されたとき(xxxx=0000)。他局の放送IDが重畳されたとき(xxxx=その誤った他局のID)。また、もし同時に時刻に狂いが検出されたらxxxxに続けて、下記と同形式のnnnnの2バイトの誤差データを付加する。
【0021】
・品位データ「4nnnn」:正常に重畳されている場合
正常放送のとき(nnnn=0000)。時刻に狂いありのとき(nnnn = 0000−FFFF)。ここで、0000を誤差0とし、最上位ビットを正負のフラグとして表現する符号付き2バイト値でたとえば +1=0001, −1=FFFFと表すことができる)。
【0022】
また、放送ID信号に現在時刻を含めて重畳されている場合には、GPS17などの基準時刻で補正される時計部14と、放送ID解読部12により抽出された時刻データとが比較器15において比較され、時刻誤差データを作成し、時刻誤差データ記憶部16に記憶する。時刻誤差データが、時刻誤差データ記憶部16に記憶されている場合には、時刻補正部19は、時刻誤差データ記憶部16を読み取り、品位データ記憶部13中の時刻誤差データ(上述のnnnn)を作成する。また、コンピュータ21は、時刻誤差データに基づき、ログデータの時刻軸をずらす処理を行う。
【0023】
品位データ13は、計算施設2のI/Fを介してコンピュータ21により記憶部24の品位データファイルに記憶され、聴取率や視聴率の算定に補正を加える。
調査対象者宅内装置3は、調査対象者が所定期間内に視聴・聴取した放送番組を記録することにより、ログデータを作成する装置である。調査対象者宅内装置3内には、放送ID解読部12と同様の機能を有する放送ID解読装置が設けられる。各調査対象者宅内装置3により作成されたログデータは、計算施設に伝送される。計算施設2は、I/F22を介してログデータを受信し、コンピュータ21はそれを集計して、記憶部24に記憶する。
【0024】
図4に、調査対象者から回収される個別ログデータファイルの説明図を示す。この図は、各調査対象者宅内装置3から回収されたログデータであり、時間に対応して視聴・聴取した放送局毎(識別コード)が記憶されている。
【0025】
また、図5に、集計したログデータファイルの構成図を示す。
この図は調査会社が依頼した調査対象者宅内装置3から回収した個別ログデータファイルを集計したログデータファイルの一例である。ログデータファイルは、時間31に対応して対象者毎のログデータ(放送ID)32〜34が記憶される。調査対象者宅内装置3内の携帯型放送ID解読器には、マイクで集音した周囲環境音又は放送音等から放送IDの解読に成功した場合、内部メモリーにその放送ID番号と現在時刻を保存する。空欄になっているのは放送IDを解読しなかった場合である。たとえば放送ID=1111はA放送局などと固有のユニークな番号をあらかじめ調査対象となる全ての放送局に割付け、放送局側でのこのコードを重畳して放送する。
【0026】
図6に、視聴率・聴取率データファイルの説明図を示す。視聴率・聴取率データファイルには、時間41に対応して放送局毎の視聴・聴取率42が記憶される。
コンピュータ21では、複数の調査対象者宅内装置3により調査対象者から回収した放送IDを、時間軸上で合算し、次に放送局順に集計し、その時刻における接触者数を全調査対象数で除した百分率の数値を計算する。なお、明細書中「時間」とは「時間帯」、「時刻」等を含む場合がある。
【0027】
図7に、品位データを含む第1集計データファイルの説明図を示す。
コンピュータ21は、放送局毎に調査対象者からの集計結果である視聴率・聴取率データ52と、モニター施設1からの品位データ53とを、時間51軸上で対応させ、第1集計データファイルに記憶する。
【0028】
ここで、第1集計データファイルのように、もしB放送局に12:03から12:06まで、品位データ「1」が検出された場合は、B放送局からの放送そのものが無かったため、集計結果0%というのは事実では在るが、結果を0%とするよりも品位表示データファイルとして「事故」と表示する方が、調査結果から視聴者心理を分析しようとするデータ利用者にはより有益である。また、調査結果の品位データ「2」の場合は放送はあったが、放送IDが重畳されていなかった場合であり、品位表示データとして、「未知(unknown)」と表示すると一層明瞭となる。そこで、コンピュータ21は、第1集計ファイルを参照して品位データに基づき第2集計データを作成し、第2集計データファイルに記憶する。
【0029】
図8に、第2集計データファイルの説明図を示す。このように第2集計データファイルは、時間61に対応して各放送局毎の品位表示データで補正された視聴・聴取率データ62が記憶される。
【0030】
図9に、第1集計データファイルの他の例の説明図を示す。
また、もし図示のようにB放送局に品位データ「3」(「30000」、「31111」等)が検出された場合(符号71、72参照)、調査の方法に不具合が発生したのであるから、B放送局の視聴率・聴取率を0%として算出するのは正しくない場合がある。そこで、上述と同様に第2集計データファイルを作成する。
【0031】
図10に、第2集計データファイルの他の例の説明図を示す。
ここでは、例えば、品位データ「30000」とは、どの放送局にも割り当てられない放送IDを放送した場合で、この時はB放送局だけの品位表示データとして「unknown」とする(符号82参照)。また、品位データ「31111」とは、B放送局より放送局側の重畳装置の誤動作で局コード「1111(A放送局)」を重畳してしまった場合であるので、12:05より12:10の区間はA放送局も品位表示データとして「unknown」とする。なぜならば、調査対象者は、実際にはB放送局と接触(視聴・聴取)したにも関わらず、A放送局と接触したという数値が含まれている恐れが在るためである。
【0032】
コンピュータ21は、以上のような品位表示データを含むことができる視聴・聴取率に関する集計データを生成し、補正データとして出力する。
【0033】
(2)第2の実施の形態
上述のような品位データは、コンピュータ21で補正されるのではなく、I/F22を通じ、調査対象者宅3に送られ、内部に設けられた補正入力器で行ってもよい。
【0034】
図11に、本発明のメディア接触率調査システムの第2の実施の形態の構成図を示す。
このシステムは、モニタ施設1、計算施設2、調査対象者宅内装置30を含む。モニタ施設1は、第1の実施の形態で説明した通りである。計算施設2は、品位データにより視聴・聴取率データを補正する代わりに、ここでは、コンピュータ21により、I/Fを経て受信した品位データをI/F22を介して調査対象者宅内装置30に転送する機能を有する。調査対象者宅内装置3は、上述した放送ID解読部12と同様の機能を持つ時間31、品位データによる視聴・聴取率データの補正を行う補正入力器32、計算施設2とデータの送受を行うI/F33を備える。
【0035】
つぎに、図12に、補正入力器32の構成図を示す。
補正入力器32は、視聴・聴取データメモリ321、品位データメモリ322、表示入力部323、インターフェース部324、充電部325と、これらを制御するCPU部326と、接合部327と、補正ログデータメモリ328、対応テーブルメモリ329を備える。なお、I/F33を含む構成であってもよい。対応テーブルメモリ329は、第1及び第2対応テーブルを含む。
【0036】
図13に、表示入力部323の構成図を示す。
表示入力部323は、ブラウン管や液晶画面装置等による画像表示部3231と、タッチ式入力装置またはキーボード式入力装置等による入力部3232を備える。
【0037】
CPU326は、あらかじめ設定された時刻になるとインターフェース部324を介してI/F33により計算施設2のI/F22を経由してコンピュータ21と接続され、品位データを収集する。なお、品位データファイルは、記憶部24に記憶され、コンピュータ21はそれを読み出す。そして品位データは、インターフェース部324を介して品位データメモリ322に蓄積される。品位データのファイル構成に関しては上述した通りである。
【0038】
一方、携帯型放送ID解読器31は、接合部327にて補正入力器32と接続される。携帯型放送ID解読器31内の記録データは、補正入力器32内の接合部327を介して視聴・聴取データメモリ321に記憶され、回収される。また、放送ID解読器31は、補正入力器32内の充電部325により接合部327を介して充電される。なお充電部325は、補正入力器32とは別筐体であってもよい。
【0039】
図14に、視聴・聴取データメモリ321に記憶された記録データの説明図を示す。記録データは、時間毎に、視聴・聴取した放送を示す放送IDコードが含まれる。
CPU326は、視聴・聴取データメモリ321中の時刻から、品位データメモリ322に記憶された所望の対応する放送局の品位データを検索し、第1対応テーブルを作成して対応テーブルメモリ329に記憶する。
【0040】
図15に、第1対応テーブルの説明図を示す。品位データは、時刻101、放送IDコード102、A局品位データ103、B局品位データ104等の局毎の品位データを含む。放送IDコード102としては、例えば、放送IDコード「1111」をA放送局。「1234」をB放送局とする。
【0041】
そして、第1の実施の形態において、計算施設2で実施した修正と同様に、品位データに基づき、品位表示データを求め、第1対応テーブル中の該当する放送IDコード102を補正し、第2対応テーブルを作成する。
【0042】
図16に、第2対応テーブルの説明図を示す。ここでは、第1対応テーブルの放送IDコード102を補正し、新たな放送IDコード106とする。作成された第2対応テーブルは、対応テーブルメモリ329に記憶される。
【0043】
つぎに、図17に、補正ログデータメモリの説明図を示す。
CPU326は、対応テーブル329内の第2対応テーブルの放送IDコードを、対応する実放送局名112に置換え、時刻111に対応して、品位表示データで補正された補正ログデータを補正ログデータメモリ328に記憶する。さらに、CPU部326は、補正ログデータメモリ328を読取り画像表示部3231に表示する。
【0044】
ここで、放送局名が空欄の部分には、調査対象者が携帯型放送ID解読器31を携行することを、忘れた場合が含まれる。また、逆に放送局名が表示されていても、それは調査対象者が携帯型放送ID解読器31をラジオやテレビの付近に置き忘れた場合や、誤って他者が携行してしまった場合、携行はしていたが睡眠中だった場合が含まれる。そこで、調査対象者は、入力部3232により、これらの修正を行うことができる。表示入力部323からの命令により、CPU部326が視聴・聴取データメモリ321の内容(図14参照)を画像表示部3231に表示する。もし、訂正が必要な場合、入力部3232により訂正することができる。たとえば、調査対象者が携帯型放送ID解読器31の携行を忘れた場合は、その間の全ての放送IDコードを空欄に変更することができる。また、表示内容に空欄がある場合、適宣放送IDコードを追加することもできる。そして、調査対象者は、手動あるいは、深夜帯などのあらかじめ設定した発呼時間になるとI/F33を介して自動で、計算施設2へ修正済みデータを送ることができる。
【0045】
なおこの場合、調査対象者により修正された事実を記録する、訂正フラグをログデータに付加してもよい。調査会社は、この訂正フラグの発生頻度高い調査対象者に対して、より厳重な携行などを指導するために使用する。この際、たとえば一日すべての時間をテレビ付近に置き忘れた場合は、調査対象者はその日の全解読記録の欄を空白に訂正し、訂正フラグがマーキングされていると、調査会社はその調査対象者を統計上の無効標本票として聴取率・視聴率の算定の基となる母数から排除し、調査結果をより正しいものとすることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によると、以上のように、放送波を常時監視することで、その監視結果を視聴率や聴取率集計に反映させ、一層正確で信頼性の高い視聴・聴取率データを求めることができるメディア接触率調査システムを提供することができる。また、本発明によると、調査対象者の宅内装置に設けられた補正入力器により、調査対象者に訂正入力の機会を与えることにより、一層正確で信頼性の高い視聴・聴取ログデータを作成することができるメディア接触率調査システムを提供することができる。
【0047】
また本発明によると、放送局側でユニークな放送ID信号を重畳するようにした、テレビやラジオの視聴率・聴取率調査において、その放送に重畳された放送ID信号の品位(例えば、放送状態を示す値等)を測定することで、これらテレビ視聴率またはラジオ聴取率などと呼ばれるメディア接触率調査データの精度を高めることができるメディア視聴率調査システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメディア視聴率調査システムの第1の実施の形態の構成図。
【図2】モニター施設1の構成図。
【図3】品位データの説明図。
【図4】調査対象者から回収されるログデータファイルの説明図。
【図5】調査対象者宅内装置3から回収したログデータファイルを集計したログデータファイルの構成図。
【図6】視聴率・聴取率データファイルの説明図。
【図7】品位データを含む第1集計データファイルの説明図。
【図8】第2集計データファイルの説明図。
【図9】第1集計データファイルの他の例の説明図。
【図10】第2集計データファイルの他の例の説明図。
【図11】本発明のメディア接触率調査システムの第2の実施の形態の構成図。
【図12】補正入力器32の構成図。
【図13】表示入力部323の構成図。
【図14】視聴・聴取データメモリ321に記憶された記録データの説明図。
【図15】第1対応テーブルの説明図。
【図16】第2対応テーブルの説明図。
【図17】補正ログデータメモリの説明図。
【符号の説明】
1 モニタ施設
2 計算施設
3 調査対象者宅内装置
11 受信機
12 放送ID解読部
13 品位データ記憶部
14 時計部
15 比較部
16 時刻誤差データ記憶部
17 GPS
18 出力制御部
19 時刻補正部
21 コンピュータ
22、23 I/F
24 記憶部
Claims (9)
- 放送信号を常時受信するモニター施設装置と、視聴率や聴取率を計算する計算施設装置と、調査対象者が視聴・聴取した放送番組を記録する宅内装置とを備えたメディア接触率調査システムにおいて、
前記モニター施設装置は、
放送信号を常時受信して受信信号を出力する受信部と、
時間に対応して放送局毎に放送の品位を示す品位データを記憶する品位データ記憶部と、
を備え、
前記受信部により出力された受信信号から時間及び放送識別信号を識別し、前記受信部からの出力及び放送識別信号に基づき、品位データを作成し、時間に対応して放送局毎の品位データを前記品位データ記憶部に記憶し、
前記品位データ記憶部に記憶された時間に対応した放送局毎の品位データを前記計算施設装置に出力し、
前記宅内装置は、
放送受信機により出力される受信信号から、時間及び放送識別コードを識別し、時刻毎の放送識別コードを含むログデータを作成し、ログデータを前記計算施設装置に送り、
前記計算施設装置は、
時間に対応する視聴・聴取率データ又は品位データを表す品位表示データを記憶する視聴・聴取率の集計データファイルと、
を備え、
前記モニター施設装置から品位データを入力し、前記宅内装置からログデータを入力し、
複数の前記宅内装置から受信した複数のログデータを集計して時間に対応して放送局毎の視聴率・聴取率データを求め、放送局毎に前記品位データに基づいて正常に放送又は放送識別信号が受信されなかった時間を識別し、その時間に対応する作成された視聴率・聴取率データを品位表示データに補正して、前記集計データファイルに記憶する、
メディア接触率調査システム。 - 放送信号を常時受信するモニター施設装置と、調査対象者が視聴・聴取した放送番組を記録する宅内装置と、備えたメディア接触率調査システムにおいて、
前記モニター施設装置は、
放送信号を常時受信して受信信号を出力する受信部と、
時間に対応して放送局毎に放送の品位を示す品位データを記憶する品位データ記憶部と、
を備え、
前記受信部により出力された受信信号から時間及び放送識別信号を識別し、前記受信部からの出力及び放送識別信号に基づき、品位データを作成し、時間に対応して放送局毎の品位データを前記品位データ記憶部に記憶し、
前記品位データ記憶部に記憶された時間に対応した放送局毎の品位データを出力し、
前記宅内装置は、
時刻に対応する放送局毎の品位データを記憶する品位データメモリと、
放送受信機により出力される受信信号から、時間及び放送識別コードを識別する放送識別信号解読部と、
前記放送識別信号解読部からの時間及び放送識別コードを記憶する視聴・聴取データメモリと、
時刻毎の放送識別コード若しくは放送局名、又は、品位表示データを記憶する補正ログデータメモリと、
を備え、
前記モニター施設装置から出力された品位データを直接又は間接的に入力し、入力された時間に対応する放送局毎の品位データを品位データメモリに記憶し、
前記視聴・聴取データメモリ中の時間及び放送識別コードに基づき前記品位データメモリを参照し、対応する品位データを求め、放送局毎に前記品位データに基づいて正常に放送又は放送識別信号が受信されなかった時間を識別し、その時間に対応する放送識別コードを品位データを表す品位表示データに補正し、
時刻毎の放送識別コード若しくは放送局名又は品位表示データを補正されたログデータとして作成し、該補正されたログデータを前記補正ログデータメモリに記憶する、
メディア接触率調査システム。 - 前記品位データは、正常放送、放送停止、放送識別信号の不存在、放送識別信号の誤り、のいずれかを示すことを特徴とする請求項1又は2に記載のメディア接触率調査システム。
- 前記品位データはさらに、時刻の誤差データを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のメディア接触率調査システム。
- 前記モニター施設装置は、
時刻測定器を用い時刻を測定する時計部と、
前記時計部により測定された時刻と、前記モニター施設装置により識別された時刻との差を誤差データとして求める比較器と、
前記比較器から出力された誤差データを時間に対応して記憶する時刻誤差データ記憶部と、
前記時刻誤差データ記憶部に記憶された誤差データに基づき、前記品位データ記憶部中の時間データを修正する時刻補正部と
をさらに備えた請求項4に記載のメディア接触率調査システム。 - 前記受信部からの受信信号は、音声の空間伝送、無線伝送又は有線伝送を用いて伝送されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のメディア接触率調査システム。
- 前記宅内装置は、前記補正ログデータメモリに記憶された補正されたログデータを視聴率・聴取率を集計する計算施設装置へ出力することを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載のメディア接触率調査システム。
- 前記宅内装置は、
前記ログデータの記憶内容を表示し、そのデータを書き替えるための表示入力部をさらに備えた請求項1乃至7のいずれかに記載のメディア接触率調査システム。 - 前記宅内装置及び前記モニター施設装置の前記放送受信機は、テレビ、ラジオ又はウェブの放送受信機であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のメディア接触率調査システム。
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